JP4856320B2 - オイルミスト除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠心力を利用してフィルタに付着したオイルミストを離脱させる遠心回転方式のオイルミスト除去装置に係り、特に、円筒形状のフィルタの外部から内部に向かってミストを含有する気体を通過させフィルタの外面側からオイルミストや塵埃などを捕集するオイルミスト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、切削加工を始めとした各種の金属加工を行う際には、空気中に微細な煙状になったオイルミストが発生することが知られている。オイルミストは作業環境を著しく悪化させて作業者に大きな害を与えるばかりでなく、これを排出すれば大気汚染の一因ともなる。そこで従来より、切削加工を行う工場などには加工時に発生したオイルミストを除去するためにオイルミスト除去装置が設置されている。環境保全に対する関心が高まる現在では、高性能のオイルミスト除去装置が強く求められており、様々な方式が実用化されている。
【0003】
例えば、静電気方式のオイルミスト除去装置では、放電電極及び集塵電極を備えており、両電極間に直流高電圧を印加してコロナ放電を発生させ、クーロン力を利用して空気中のオイルミストを捕集している。しかし、静電気方式では高電圧を使用するため、絶縁構造が不可欠である。また、集塵電極にオイルミストが付着したままだと集塵性能が低下するので、集塵電極からオイルミストを取除くメンテナンス作業を定期的に行わなくてはならない。特にオイルミストの粘着性が高い場合、このメンテナンス作業は面倒であり、経済的な負担が大きくなる。上記の方式以外にも、エアフィルタを用いる濾過方式が提案されている。しかし、濾過方式ではエアフィルタが目詰まりを起こさないように、フィルタの清掃あるいは交換を頻繁に実施する必要であり、やはりコストがかかる。
【0004】
そこで最近では、メンテナンス作業を軽減化してコストの低減化を図る方式として、遠心回転方式が実用化されている。この方式はフィルタによりオイルミストを捕集した上でフィルタに遠心力を与え、フィルタに付着したオイルミストをフィルタから離脱させるものであり、フィルタの清掃や交換の頻度を減らせるといったメリットがある。ここで、遠心回転方式のオイルミスト除去装置について、図8の模式図を参照して具体的に説明する。
【0005】
図8に示すように、円筒形状のケーシング1が設けられており、その内部に円筒形状のドラムフィルタ2が所定のクリアランスを持って同軸状に配置されている。ドラムフィルタ2は空気を通過させ且つオイルミストを捕集するもので、図示しない駆動モータにより回転するように構成されている。このようなオイルミスト除去装置では、駆動モータの駆動力によりドラムフィルタ2を回転させた状態で、オイルミストを含んだ空気3をドラムフィルタ2の内部に送り込む。ドラムフィルタ2内に入った空気はドラムフィルタ2を通り抜けてケーシング1内に入っていく。空気がドラムフィルタ2を通過する時、慣性衝突効果及びさえぎり効果によってドラムフィルタ2の内部にオイルミストが付着していく。このとき、ドラムフィルタ2は高速回転しているため、慣性衝突効果及びさえぎり効果を増大させることができ、効率良くオイルミストを捕集することができる。さらにドラムフィルタ2を抜けた空気はケーシング1から外部に出ていく。
【0006】
ドラムフィルタ2に付着したオイルミストは互いに集まって成長していき、ある程度の大きさを持つ油滴となる。一方、駆動モータの駆動力によりドラムフィルタ3は回転しているので、ドラムフィルタ2に付着している油滴は遠心力を受ける。この結果、油滴はドラムフィルタ2から外部に向って飛び出すことになり、ケーシング1の内壁部に衝突する。このようにしてドラムフィルタ2からオイルミストを分離することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した遠心回転方式の従来技術には次のような問題点があった。すなわち、オイルミストはオイルそのものである液状物質とオイルミスト発生時に生成される炭化した固形物とを含んでおり、ドラムフィルタ2上でのオイルミストの粘性は高い。図8の従来例では、オイルミストを含む空気3はドラムフィルタ2の内部から入って外部へと抜けるため、ドラムフィルタ2の内周部上に粘性の高いオイルミストや固形物が順次堆積していくことになる。したがって、ドラムフィルタ2は目詰まりを起し易く、オイルミストを含む空気3はドラムフィルタ2を通過し難くなる。この結果、空気がドラムフィルタ2を通りにくくなり、圧力損失が上昇し風量の低下と共にオイルミストの除去性能が低下する。また、ドラムフィルタ2を通過した空気はケーシング1の内壁部に沿って流れるが、ケーシング1の内壁部にはドラムフィルタ2から飛出たオイルミストが付着している。このため、オイルミストを除去した空気中にオイルミストが再度、飛散するおそれがあり、せっかく清浄化した空気が汚れてしまう。
【0008】
本発明は、以上の問題点を解消するために提案されたものであり、その主たる目的は、粘性の高くなったオイルミストやオイルミスト中の固形物などの汚れの堆積によるフィルタの目詰まりを回避してメンテナンスフリーを容易に実現でき、高性能で低コストなオイルミスト除去装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、清浄化した空気とオイルミストを含む空気とが混合することを防止して、優れた空気清浄度を発揮できるオイルミスト除去装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、フィルタの洗浄を実施して優れた性能を長期間維持可能なオイルミスト除去装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、ケーシングにはオイルミストを含む空気を前記ケーシング内に取込む吸気口と、オイルミストを除去した清浄な空気を前記ケーシングの外部に取出す排気口とが配置され、前記ケーシング内には内部に空間を有する回転部材が収納され、前記回転部材には空気を通過させつつオイルミストを捕集するフィルタが装着され、前記回転部材の内部には前記フィルタの内面側に向かってスプレーノズルが設置されており、前記スプレーノズルより洗浄液を噴射し、前記回転部材の回転動作により遠心力を生じさせ、この遠心力によって前記フィルタが捕集したオイルミストを前記フィルタから離脱させ、これを回収するように構成されたオイルミスト除去装置において、次のような技術的な特徴を有している
【0010】
請求項1の発明は、前記吸気口はオイルミストを含む空気を前記回転部材の外部から内部に送り込むように前記ケーシングに配置され、前記排気口は前記回転部材の内部から清浄な空気を取出すように前記ケーシングに配置すると共に、前記回転部材の内部には前記フィルタの内面側に向かって洗浄液を噴射するスプレーノズルが設置され、電解強アルカリ水及び電解強酸性水を生成する電解水生成装置が設けられ、前記電解水生成装置には前記電解強アルカリ水を供給するアルカリ水配管と、前記電解強酸性水を供給する酸性水配管とが配置され、前記アルカリ水配管に前記スプレーノズルが接続され、前記ケーシングには前記洗浄液の排液を流す排液配管が配置され、前記排液配管に前記酸性水配管が接続されたことを特徴としている。
以上のような請求項1の発明において、オイルミストを含む空気は、吸気口からケーシングへ入り、回転部材に装着された円筒形状のフィルタの外部から内部に入っていく。この時、フィルタが慣性衝突効果及びさえぎり効果によってオイルミストを捕集する。フィルタに捕集されたオイルミストはフィルタの外面側から付着していくため、回転部材の回転動作による遠心力はオイルミストをフィルタの内部に押込む方向に働くことがない。したがって、フィルタ上で成長した粘性の高いオイルミストや固形物は何の障害もなく、スムーズにフィルタから外側へ離脱させることができる。この結果、粘性の高いオイルミストや固形物がフィルタ上に堆積することがない。これにより、フィルタは目詰りを起こすおそれがなく、空気をスムーズに通すことができ、初期のオイルミストの除去性能を維持することができる。
さらに、電解水生成装置にて電解強アルカリ水及び電解強酸性水を生成し、電解強アルカリ水をスプレーノズルに供給してこれを洗浄液として用いることができる。電解強アルカリ水は、溶解力が大きく可溶成分を取り込む溶媒効果に優れており、油脂や蛋白質などの溶解に適しているため、粘性の高いオイルミストや固形物を簡単に洗い流すことができる。また、電解強アルカリ水は空気中の酸素に反応し易いので、そのまま空気に暴露しておれば、中性に戻る。そのため、残留性がなく、優れた安全性を確保でき、環境保全型の装置に使用する洗浄液として好適である。さらに、ケーシングからの排液に、副次的に生成された電解酸性水を混合させて中性の排液とすることができる。したがって、これをそのまま排水することができ、環境調和性が向上する。
スプレーノズルが遠心力の働いているフィルタに向かって洗浄液を噴射するので、フィルタの外側に堆積した粘性の高いオイルミストや固形物を遠心力を利用しつつ洗浄することができ、フィルタの目詰まりを確実且つ容易に防ぐことができる。したがって、オイルミストの除去性能を長期にわたって維持することが可能となる。また、フィルタに付着した粘性の高いオイルミストや固形物を回転部材からケーシング側に落とすため、回転部材の内部の清浄度を保持することができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のオイルミスト除去装置において、前記排気口と前記回転部材との間には気密シール機構が設けられたことを特徴としている。
以上の請求項2の発明では、排気口と回転部材との間に気密シール機構を設けたので、ケーシング内のオイルミストを含んだ空気と清浄化した空気とが混じり合うことがなく、高い清浄度を保つことができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のオイルミスト除去装置において、前記排気口には排風機が接続されたことを特徴としている。
以上の請求項3の発明では、排風機により回転部材内の空気を排気することができるため、フィルタの回転による遠心力に逆らって排気口から確実に空気を取出すことができる。また、排風機を取付けたことで所望の位置から吸気し、所望の位置に排気を行うことが可能となる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1、2または3に記載のオイルミスト除去装置において、前記吸気口には送風機が接続されたことを特徴としている。
以上の請求項4の発明では、ケーシング内を正圧にすることができ、捕集したオイルミストの回収部分に背圧を与えることが可能となり、液状化したオイルの回収作業が容易になる。
【0015】
請求項の発明は、請求項1、2、3または4に記載のオイルミスト除去装置において、前記スプレーノズルは前記洗浄液を間欠的に噴射するように構成されたことを特徴としている。
以上の請求項の発明では、スプレーノズルが洗浄液を間欠的に噴射するので、洗浄液の使用量を低減することができる。また、オイルミスト除去装置からの排気に含まれる水分が少ないため、室内が高湿度とならず、生産装置や製品の錆発生を防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態
[構成]
以下、本発明に係る実施の形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。第1の実施の形態は遠心回転方式のオイルミスト除去装置であり、請求項1〜5の発明を包含したものである。図1は第1の実施の形態の断面図、図2は同じく平面図、図3は第1の実施の形態におけるドラムフィルタの斜視図、図4は第1の実施の形態における気密シール機構の拡大断面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、第1の実施の形態には円筒形状のケーシング11の内部には所定の空間を持って回転ロータ12が配置されている。回転ロータ12の中心軸はケーシング11の中心軸と一致するように配置されている。また、回転ロータ12には回転ロータ12に高速の回転力を与える駆動モータ14の回転軸が接続されている。さらに、回転ロータ12にはドラムフィルタ13が装着されている。ドラムフィルタ13は空気を通過させつつ、オイルミストを捕集するもので、洗浄可能な不織布あるいは他の洗浄可能なフィルタを装着した円筒形部材からなる(図3参照)。
【0020】
図1に示すように、ケーシング11の側面部には円錐台状の吸気口15が形成されている。吸気口15はオイルミストを含む空気17を回転ロータ12の外周部から内周部に送り込むようにケーシング11に配置されている。また、ケーシング11には円筒形状の排気口20が形成されており、ここに排風機21が接続されている。排風機21はオイルミストを除去した清浄空気22をケーシング11の外部に取出すようになっている。なお、ケーシング11の底面部にはドレン口19が設けられている。
【0021】
また、排気口20と回転ロータ12との間には気密シール機構18が設置されている。図4に示すように気密シール機構18には、回転ロータ12から外側に突出する第1の金属板18aと、ケーシング11から内側に突出する第2の金属板18bとが設けられており、金属板18aが金属板18bの上方となって両者は対向して配置されている。これらの金属板18a,18bの間及びケーシング11の端面と金属板18aとの間にはオイルによってシール部18cが形成される。
【0022】
ところで、回転ロータ12内部にはスプレーノズル23が設置されている。スプレーノズル23は洗浄液をドラムフィルタ13に対し間欠的に噴射するようになっている。また、電解強アルカリ水26及び電解強酸性水27を生成する電解水生成装置24が設けられており、電解強アルカリ水26を供給するアルカリ水配管26aと、電解強酸性水27を供給する酸性水配管27aとが配置されている。アルカリ水配管26aはスプレーノズル23に接続されており、酸性水配管27aは排水タンク25に接続されている。排水タンク25には前記ドレン口19が接続されており、ここで電解強アルカリ水26と電解強酸性水27とを混合させ、中性排水28とするように構成されている。
【0023】
[作用効果]
以上のような構成を有する第1の実施の形態の作用効果は次の通りである。すなわち、オイルミストを含む空気17は吸気口15を通ってケーシング11の内部に入り、ドラムフィルタ13の外周部から内部へ入る。このドラムフィルタ13の通過時に、慣性衝突効果及びさえぎり効果によって空気17中のオイルミストおよび固形物をドラムフィルタ13の外面に付着させる。このとき、ドラムフィルタ13は駆動モータ14の駆動力により回転ロータ12と共に高速回転しているため、前記の慣性衝突効果及びさえぎり効果は高くなり、効率良くオイルミストを捕集することができる。
【0024】
ドラムフィルタ13に付着したオイルミストは徐々に成長して粒径の大きい油滴となっていく。また、オイルミストの発生と同時に生成される炭化した固形物もドラムフィルタ13に付着している。前述したようにドラムフィルタ13は高速回転しているため、油滴及び固形物には大きな遠心力がかかり、これらはドラムフィルタ13からケーシング11に向って離脱させられる。
【0025】
このような第1の実施の形態によれば、ドラムフィルタ13の回転による遠心力を利用して,粘性の高いオイルミスト及び固形物をドラムフィルタ13から分離させ、これによってドラムフィルタ13外面に堆積することを回避することができる。しかも、スプレーノズル23がドラムフィルタ13内面に向かって電解強アルカリ水26を間欠的に噴射して洗浄している。電解強アルカリ水26は洗浄効果が大きいので、オイルミストによるドラムフィルタ13の目詰まりを確実に防ぐことができる。この結果、ドラムフィルタ13は空気をスムーズに通すことができ、メンテナンスフリーへの対応が容易であり、経済的に極めて有利となる。
【0026】
ところで、ドラムフィルタ13を通過した空気17は、オイルミストや固形物が除去され清浄空気22となって回転ロータ12の内部に入り、排風機21の働きによって排気口20を通ってケーシング11の外部へと出ていく。清浄空気22が回転ロータ12を出ていく際、回転ロータ12と排気口20との間には気密シール機構18(より詳しくはオイルにより形成されるシール部18c)が存在するため、ケーシング11内のオイルミストを含んだ空気17が清浄空気22と混じり合う心配がない。したがって、清浄空気22はオイルミストを含んだ空気17と混合することがなく、高い清浄度を保ったままで排気可能である。また、ドラムフィルタ13をスプレーノズル23にて洗浄する場合でも、ドラムフィルタ13に付着したオイルミストや固形物を回転ロータ12からケーシング11側に向って落とすため、回転ロータ12の内部は常に高い清浄度をキープすることができる。
【0027】
さらに、第1の実施の形態においては、排風機21により回転ロータ12内の空気22を強制的に排気することができる。このため、ドラムフィルタ13が回転ロータ12と共に高速度で回転していても、その遠心力に逆らって排気口20から確実に空気22を排気することができる。しかも、排風機21の能力を調整することにより所望の位置からの吸気と所望の位置への排気が可能となる。
【0028】
また、第1の実施の形態では、ドラムフィルタ13の洗浄液として強アルカリ水26を使用しているが、その排水に関しても電解強アルカリ水26と電解強酸性水27とを排水タンク25混合させて中和し、中性排水28としてから排水している。このような排水の点でも、優れた環境調和性を発揮することができ、環境保全型の装置として好適である。なお、電解強アルカリ水26はそのまま空気に暴露しておけば中性に戻るため、残留性がなく安全性が高い。また、強い洗浄力を持つ電解強アルカリ水26は洗浄液の使用量を抑えることができるため、コストを低減できるといったメリットがある。しかも、第1の実施の形態におけるスプレーノズル23は電解強アルカリ水26を間欠的に噴射するので、この点でも洗浄液の使用量を低減することができる。また、洗浄液を少なくしたことで、オイルミスト除去装置からの排気に含まれる水分を抑えることができ、室内の高湿度化や生産装置や製品の錆発生を防ぐことが可能となる。
【0029】
(2)第2の実施の形態
[構成]
第2の実施の形態は請求項4の発明に対応するもので、図5は第2の実施の形態の断面図、図6は同じく平面図である。第2の実施の形態の特徴は、排気口20から排風機21を取外し、吸気口15に送風機16が接続された点にある。送風機16には空気入口16aが形成されており、ここからオイルミストを含む空気17を吸込み、前記ドラムフィルタ13に対して旋回流となる空気を送り込むように構成されている。なお、前記第1の実施の形態と同一の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。
【0030】
[作用効果]
このような第2の実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の作用効果に加えて、ケーシング11内を正圧にすることができ、ドレン口19に背圧を与えることが可能となる。したがって、液状化したオイルミストの回収作業が容易になる。
【0031】
(3)他の実施の形態
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、各構成部材の形状や配置数などは適宜変更可能である。吸気口15及び排気口20の配置に関しても、吸気口15がオイルミストを含む空気17を回転部材の外部から内部に送り込み、排気口20が回転部材の内部から清浄空気22を取出すようになっているのであれば、例えば、図7に示すようにケーシング11を水平に配置しても構わない。また、回転部材の形状も回転ロータ12のような円筒形に限らず、遠心力によりオイルミスト及び固形物を離脱させる形状であれば、球状など適宜選択可能である。さらには、送風機16及び排風機21の両方をケーシングに取付けることも可能である。また、本発明はオイルミスト除去装置に係るものであるが、除去する対象としてはオイルミストと同等な塵埃なども含有しており、塵埃を空気中から除去する空気清浄装置として利用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オイルミストを含む空気をフィルタの外部から内部に向かって送り込むといった簡単な構成と、粘性の高いオイルミストや固形物が堆積したフィルタに洗浄液を噴射して洗浄することにより、フィルタの目詰まりを回避してメンテナンスフリーを容易に実現でき、高性能で低コストなオイルミスト除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の断面図。
【図2】第1の実施の形態の平面図。
【図3】第1の実施の形態におけるドラムフィルタの斜視図。
【図4】第1の実施の形態における気密シール機構の拡大断面図。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態の断面図。
【図6】第2の実施の形態の平面図。
【図7】本発明の係る他の実施の形態の断面図。
【図8】従来の遠心回転方式のオイルミスト除去装置の模式図。
【符号の説明】
1,11…ケーシング
2,13…ドラムフィルタ
3,17…オイルミストを含む空気
12…回転ロータ
15…吸気口
16…送風機
18…気密シール機構
18a,18b…金属板
20…排気口
21…排風機
22…オイルミストを除去した清浄空気
23…スプレーノズル
24…電解水生成装置
25…排水タンク
26…電解強アルカリ水
26a…アルカリ水配管
27…電解強酸性水
27a…酸性水配管
28…中性排水

Claims (5)

  1. ケーシングにはオイルミストを含む空気を前記ケーシング内に取込む吸気口と、
    オイルミストを除去した清浄な空気を前記ケーシングの外部に取出す排気口とが配置され、
    前記ケーシング内には内部に空間を有する回転部材が収納され、
    前記回転部材には空気を通過させつつオイルミストを捕集するフィルタが装着されており、
    前記回転部材の回転動作により遠心力を生じさせ、この遠心力によって前記フィルタが捕集したオイルミストを前記フィルタから離脱させ、
    これを回収するように構成されたオイルミスト除去装置において、
    前記吸気口はオイルミストを含む空気を前記回転部材の外部から内部に送り込むように前記ケーシングに配置され、
    前記排気口は前記回転部材の内部から清浄な空気を取出すように前記ケーシングに配置され、
    前記回転部材の内部には前記フィルタの内面側に向かって洗浄液を噴射するスプレーノズルが設置され、
    電解強アルカリ水及び電解強酸性水を生成する電解水生成装置が設けられ、
    前記電解水生成装置には前記電解強アルカリ水を供給するアルカリ水配管と、
    前記電解強酸性水を供給する酸性水配管とが配置され、
    前記アルカリ水配管に前記スプレーノズルが接続され、
    前記ケーシングには前記洗浄液の排液を流す排液配管が配置され、
    前記排液配管に前記酸性水配管が接続されたことを特徴とするオイルミスト除去装置。
  2. 前記排気口と前記回転部材との間には気密シール機構が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のオイルミスト除去装置。
  3. 前記排気口には排風機が接続されたことを特徴とする請求項1または2に記載のオイルミスト除去装置。
  4. 前記吸気口には送風機が接続されたことを特徴とする請求項1、2または3に記載のオイルミスト除去装置。
  5. 前記スプレーノズルは前記洗浄液を間欠的に噴射するように構成されたことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のオイルミスト除去装置。
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