JP4855096B2 - 工事用防音パネル - Google Patents

工事用防音パネル Download PDF

Info

Publication number
JP4855096B2
JP4855096B2 JP2006035962A JP2006035962A JP4855096B2 JP 4855096 B2 JP4855096 B2 JP 4855096B2 JP 2006035962 A JP2006035962 A JP 2006035962A JP 2006035962 A JP2006035962 A JP 2006035962A JP 4855096 B2 JP4855096 B2 JP 4855096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame body
soundproof panel
frame
construction
planar member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006035962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007217866A (ja
Inventor
隆司 南雲
正彦 高草木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hory Corp
Original Assignee
Hory Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hory Corp filed Critical Hory Corp
Priority to JP2006035962A priority Critical patent/JP4855096B2/ja
Publication of JP2007217866A publication Critical patent/JP2007217866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4855096B2 publication Critical patent/JP4855096B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

本発明は、建築工事現場や土木工事現場等において、防音のためや、落下物の飛散の防止等のために用いられる工事用防音パネルに関する。
建築工事現場や土木工事現場では、工事騒音の防音のためや、工事で使用される物等が落下して周囲に飛散することを防止するために、工事用防音パネルが用いられる。
下記の特許文献1に示されている工事用防音パネルは、四角形の面状部材と、この面状部材の4個の辺部に嵌合された四角形の枠体とを含んで形成されているとともに、この枠体は、外壁部と、枠体の前側の端部に設けられ、枠体の内側への突出長さを有している縁部と、枠体の前側の端部と後側の端部との間に設けられ、枠体の内側への突出長さを有している受け部とを備えている。また、縁部と受け部との間に枠体の内側に向かって開口形成されている溝に、面状部材の辺部が嵌合され、この面状部材が、長さ方向が枠体の前後方向となっていて面状部材に到達している結合具によって枠体に結合されているとともに、外壁部と縁部との間に枠体の後側へ窪んだ段部が形成され、受け部の後側の部分が空間部となっている。
この従来の工事用防音パネルによると、工事現場等のストックヤードで平積みするためや、運搬車両の荷台に積載するために、上記縁部を上側にして複数個の防音パネルを上下に段積みしたとき、下側の防音パネルの段部の上に上側の防音パネルの外壁部が載せられることにより、下側の防音パネルの縁部が上側の防音パネルの空間部に侵入することになるため、全体の段積み寸法を小さくすることができる。
登録実用新案第3114943号公報
しかし、上記従来の工事用防音パネルでは、上記縁部が枠体の前側へ湾曲突出する湾曲形状となっているため、複数個の防音パネルを段積みしたとき、この縁部が侵入する上記空間部の上下寸法、言い換えると、上記枠体の前後方向における上記空間部の寸法を大きくしなければならない。これによると、枠体の前後方向は工事用防音パネルの厚さ方向であるため、それぞれの工事用防音パネルの厚さ寸法が大きくなってしまい、好ましくない。
本発明の目的は、厚さ寸法を小さくできるようになる工事用防音パネルを提供するところにある。
本発明に係る工事用防音パネルは、四角形の面状部材と、この面状部材の4個の辺部に嵌合された四角形の枠体とを含んで形成され、この枠体は、外壁部と、前記枠体の前側の端部に設けられ、前記枠体の内側への突出長さを有している縁部と、前記枠体の前側の端部と後側の端部との間に設けられ、前記枠体の内側への突出長さを有している受け部とを備えており、前記縁部と前記受け部との間に前記枠体の内側に向かって開口形成されている溝に、前記面状部材の辺部が嵌合され、この面状部材が、長さ方向が前記枠体の前後方向となっていて前記面状部材に到達している結合具によって前記枠体に結合され、前記外壁部と前記縁部との間に前記枠体の後側へ窪んだ段部が形成され、前記受け部の後側の部分が空間部となっている工事用防音パネルにおいて、前記縁部が、平坦状となって前記枠体の内側へ突出した平坦形状となっていることを特徴とするものである。
この工事用防音パネルでは、縁部は、枠体の前側へ湾曲突出する湾曲形状となっておらず、平坦状となって枠体の内側へ突出した平坦形状となっているため、複数個の防音パネルを上下に段積みしたとき、この縁部が侵入する上記空間部の上下寸法、言い換えると、枠体の前後方向における上記空間部の寸法を大きくしなくてもよくなり、したがって、枠体の前後方向は工事用防音パネルの厚さ方向であることから、工事用防音パネルの厚さ寸法を小さくすることができ、また、それぞれの防音パネルを上下に段積みしたときの全体の段積み寸法を小さくすることができる。
以上の工事用防音パネルにおいて、面状部材は合成樹脂製でもよく、金属製でもよい。また、この面状部材は、孔等の開口部が一切形成されていない部材でもよく、多数の小孔等の開口部が全面的に又は部分的に形成されている部材でもよく、さらに、網目状の部材でもよい。
また、前記結合具が頭部付き結合具となっていて、この結合具が前記縁部に向かって前記受け部に貫通挿入される場合には、上記頭部が当接する受け部の面を、縁部の側へ窪んだ段差面とすることが好ましい。
これによると、結合具の頭部が前記空間部に突出する量を、段差面の段差分だけ小さくすることができ、これにより、枠体の前後方向におけるこの空間部の寸法を一層小さくできるため、防音パネルの厚さ寸法の一層の短縮を図ることができる。
また、本発明では、前記縁部は、平坦状となって枠体の内側へ突出した平坦形状となっているため、この縁部の外面に表面部材を取り付けることもできる。すなわち、この縁部を前記枠体における表面部材の取付部として活用することもできる。
この表面部材は、防音パネルを用いて施工されている工事の内容や期間等を表示した表示板でもよく、工事とは無関係であって、商業的広告内容を表示した広告板でもよく、歩行者等を視覚的に愉しませるデザイン板でもよく、さらには、面状部材を保護するための保護板でもよく、その表面部材の用途は任意である。
また、上述のように縁部の外面に表面部材を取り付ける場合には、前記結合具を、この表面部材の側から前記縁部に貫通挿入されることにより、この結合具を面状部材に到達させてもよい。これによると、同じ結合具によって面状部材と表面部材の両方が前記枠体に結合されることになり、結合具の兼用化を図ることができる。
なお、このように同じ結合具によって面状部材と表面部材の両方を枠体に結合する場合においても、この結合具とは別の結合具を、前記縁部に向かって前記受け部に貫通挿入し、この別の結合具を前記面状部材に到達させることにより、この別の結合具でも面状部材を枠体に結合するようにしてもよい。この別の結合具は、上述した頭部付き結合具でもよく、頭部なし結合具でもよい。
また、本発明において、四角形の面状部材の4個の辺部に嵌合される四角形の前記枠体は、両端が45度の切断部となっている4個の枠部材を四角枠状に組み合わせることによって形成したものでもよく、あるいは、前記枠体を、対称形状を有する2個の枠部材で形成し、これらの枠部材を、面状部材の4個の辺部のうちの1個の辺部の全長と対応する長さを有する1個の第1辺部と、この1個の辺部の両隣の2個の辺部のそれぞれ半分の長さと対応する長さを有する2個の第2辺部とからなるものとするとともに、それぞれの枠部材を、第1辺部と第2辺部との間に形成された直角切欠部で直角に折り曲げることによって形成し、これらの枠部材を面状部材に対称的に配置することにより、面状部材の4個の辺部に嵌合された前記枠体を形成するようにしてもよい。
後者によると、両端が45度の切断部となっている4個の枠部材を製造する必要がなく、対称形状となった2個の枠部材を製造すればよいため、前者よりも容易に前記枠体を得られるようになる。
本発明によると、工事用防音パネルの厚さ寸法を小さくでき、これらの防音パネルを上下に段積みした場合には、全体の段積み寸法を小さくできるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係る工事用防音パネル1が、建築工事現場又は土木工事現場において、上下及び左右に複数配置されることによって形成されている防音壁が示されており、これらの防音パネル1は、工事現場で間隔をあけて立設されたパイプ材による支柱2に取付具3を介して取り付けられている。図2及び図3で示されている取付具3による防音パネル1の支柱2への取付構造については、後述する。
図4は、1個の工事用防音パネル1を表面から見た全体図である。この防音パネル1は、半透明となっている四角形のポリカーボネート製の面状部材10と、この面状部材10の4個の辺部11に嵌合されたアルミ合金製の枠体20を含んで形成されている。この枠体20は、対称形状となっている上下2個の枠部材30,31からなり、それぞれの枠部材30,31はアルミ合金の押し出し成形品又は引き抜き成形品である。
図5には、これらの枠部材30,31の製造方法が示されている。押し出し成形又は引き抜き成形によって枠部材30,31のための原料部材40を製造し、この原料部材40の長さを、図4で示すように長方形となっている面状部材20の4個の辺部11のうち、1個の長辺部11Aの全長L1と対応する長さと、この長辺部11Aの両隣にある2個の短辺部11Bの長さL2の半分の2倍と対応する長さとの合計値と同じにする。そして、図5に示されているように、原料部材40の両端部から短辺部11Bの長さL2の半分に対応する2つの箇所において、直角の切欠部41を形成し、これらの切欠部41において原料部材40を直角に折り曲げる。このような作業により、図6で示されている2個の枠部材30,31を製造し、これらの枠部材30,31は、面状部材1の1個の長辺部11Aの全長L1と対応する長さとなった1個の第1辺部32と、長辺部11Aの両隣にある2個の短辺部11Bの長さL2のそれぞれ半分と対応する長さとなった2個の第2辺部33とからなる。
図7は、図4のS7−S7線断面図であり、図8は、図4のS8−S8線断面図、図9は、図4のS9−S9線断面図である。これらの図7〜図9で示されているように、それぞれの枠部材30,31は、言い換えると、これらの枠部材30,31で形成される前記枠体20は、枠体20の最外部を形成している外壁部21と、枠体20の前側の端部(図7〜図9は、枠体20の前側を上側とした図面になっているため、これらの図7〜図9では、上側の端部)に設けられ、枠体20の内側への突出長さを有している縁部22と、枠体20の前側の端部と後側の端部との間に設けられ、枠体20の内側への突出長さを有している受け部23とを備えており、この受け部23は、内部が中空となった角筒状となっている。また、縁部22と受け部23との間には、枠体20の内側に向かって開口していて、面状部材10の辺部11が嵌合される溝24が形成されており、さらに、外壁部21と縁部22との間に、枠体20の後側へ窪んだ段部25が形成され、受け部23の後側の部分は空間部26となっている。
また、外壁部21の後端部には、枠体20の内側へ屈曲突出した屈曲部27が形成されているとともに、空間部26と対面している受け部23の面28には、縁部22の側へ、言い換えると、枠体20の前側へ窪んだ段差面28Aが設けられている。
そして、本実施形態における上記縁部22は、枠体20の前側へ湾曲突出する湾曲形状となっておらず、平坦状となって枠体20の内側へ突出した平坦形状となっている。
以上の断面形状を有している枠体20の枠部材30,31と面状部材10とで防音パネル1を組み立てるときには、先ず、枠部材30,31の図6で示した第1辺部32、第2辺部33の溝24に面状部材10のそれぞれの辺部11を嵌合し、この後、図4及び図7で示されているように、これらの枠部材30,31の第2辺部33の外壁部21の内面同士の間に、これらの外壁部21に跨る板状の連結部材34を架け渡し、この連結部材34を図7で示されているリベット等の結合具35でそれぞれの外壁部21に結合することにより、面状部材10の4個の辺部11に上下対称形状となって嵌合配置された2個の枠部材30と31を連結部材34で連結する。
これにより、四角形の面状部材10の外周部に枠体20が配置されたことになり、この枠体20は対称形状となっている2個の枠部材30,31で形成されており、本実施形態によると、枠体20を、両端が45度の切断部となっている4個の枠部材を組み合わせて形成する必要がないため、枠体20を構成する部材の製造作業と、枠体20の面状部材10への嵌合作業とを容易に行える。
そして、図9で示されているタッピングビス等による頭部42A付きの結合具42を、縁部22に向かって受け部23に貫通挿入する作業を行い、この結合具42の頭部42Aが受け部23の段差面28Aに当接するまで結合具42を受け部23に貫通挿入することにより、この結合具42の先鋭状の先端部42Bを面状部材10まで到達させる。図9では、先端部42Bは前記縁部22の内部まで侵入していないが、侵入させてもよい。
このように長さ方向が枠体20の前後方向、すなわち防音パネル1の厚さ方向となっている頭部付き結合具42は、面状部材10のそれぞれの辺部11毎に複数本設けられ、これらの結合具42により、受け部23で受けられている面状部材10は枠体20に結合される。
また、枠体20を形成している2個の枠部材30,31の図6で示した第1辺部32同士の間に、図4及び図8で示されている補強部材43を架け渡す作業を行う。この補強部材43は、図8から分かるように、枠体20の前後方向の両側、すなわち防音パネル1の厚さ方向の両側(図8では上下方向の両側)に設けられている2個のフランジ部43A,43Bと、これらのフランジ部43A,43Bを連結しているウェブ部43Cとからなる断面I型又は断面H型の部材であり、一方のフランジ部43Aは、それぞれの枠部材30,31の受け部23の段差面28Aまで延びる長さを有している。
このフランジ部43Aの両端部をそれぞれの枠部材30,31の受け部23の段差面28Aに当てるとともに、他方のフランジ部43Bを面状部材10の後面に当て、上記結合具42と同様に、長さ方向が枠体20の前後方向となっているタッピングビス等による頭部44A付きの結合具44を、それぞれの枠部材30,31毎に、これらの枠部材30,31の縁部22に向かってフランジ部43Aと受け部23に貫通挿入する作業を行い、この結合具44の頭部44Aがフランジ部43Aに当接するまで結合具44をフランジ部43Aと受け部23に貫通挿入し、結合具44の先鋭状の先端部44Bを面状部材10に到達させ、この先端部44Bを縁部22の内部に侵入させない又は侵入させる。
図1で示されている前記取付具3は図2で示されており、図3は、図2のS3−S3断面図である。図3で示されているように、取付具3の本体は、連結軸3Aで開閉自在に連結された一対の挟着部材4,5で形成され、一方の挟着部材4には、軸6を中心に回動自在となったねじ軸7が設けられ、他方の挟着部材5には、このねじ軸7が嵌合される溝が形成されており、この溝に嵌合されたねじ軸7に螺合させたナット8を他方の挟着部材5に当たるまで締め付けことにより、一対の挟着部材4,5は支柱2に挟着され、これによって取付具3は支柱2に固定される。一方の挟着部材4には、支柱2の直径方向の間隔をあけて2本のピン9が設けられ、これらのピン9は、水平部9Aと、この水平部9Aの先端から上下方向に屈曲した屈曲部9Bとからなる。
防音パネル1を配置するために、防音パネル1全体の長辺部の長さと対応する間隔をあけて前記工事現場に立設されたそれぞれの支柱2には、防音パネル1の上下配置段数に応じた上下複数個の取付具3が、防音パネル1全体の短辺部の長さに対応する間隔をあけて固定され、これらの取付具3のうち、最上部の取付具3のピン9の屈曲部9Bの向きは下向きとされるが、残りの全部の取付具3のピン9の屈曲部9Bの向きは上向きとされる。
図4で示されているように、防音パネル1の枠体20のそれぞれの第1辺部32の両端部近傍には孔36が形成され、これらの孔36は、図9で示されているとおり、枠体20の前記外壁部21における受け部23と屈曲部27との間に設けられている。
それぞれの支柱2にそれぞれの防音パネル1を取付具3を介して取り付ける場合には、これらの支柱2に複数の上下配置段数で配置される防音パネル1のうち、最下段の防音パネル1の枠体20における下側の第1辺部32の孔36に、最下部の取付具3のピン9の上向きの屈曲部9Bが挿入され、最下段の防音パネル1の枠体20における上側の第1辺部32の孔36と、最下段から2段目の防音パネル1の枠体20における下側の第1辺部32の孔36とに、最下部から2個目の取付具3のピン9の上向きの屈曲部9Bが挿入され、このようにして上下に隣接している防音パネル1のそれぞれの孔36に1個の取付具3のピン9の上向きの屈曲部9Bを挿入することを、最上段の防音パネル1の枠体20における下側の第1辺部32の孔36まで行い、この最上段の防音パネル1の枠体20における上側の第1辺部32の孔36に、最上部の取付具3のピン9の下向きの屈曲部9Bを挿入する。
これにより、それぞれの支柱2にそれぞれの防音パネル1が取付具3を介して取り付けられる。
なお、このようにしてそれぞれの支柱2に取付具3を介して上下、左右に隣接配置される防音パネル1同士の間に隙間が生ずることを防止するために、図4で示されているように、防音パネル1の枠体20の第1辺部32と第2辺部33の外壁部21の外面に、ごむ等による弾性部材37を取り付け、これらの弾性部材37を介して防音パネル1同士を密着させるようにしてもよい。
また、図4で示されているように、枠体20における第2辺部33の第1辺部32と隣接した箇所にも孔36を設けることにより、それぞれの防音パネル1を縦長にして配置できるようにしてもよい。
これらの防音パネル1は、工事現場等のストックヤードで平積みする際や、運搬車両の荷台に積載する際には、図11で示されているように、枠体20の前記縁部22を上側にして上下に段積みされる。この段積みは、上側の防音パネル1における枠体20の外壁部21の前記屈曲部27を、下側の防音パネル1における枠体20の後側(図11では下側)へ窪んで形成された段部25の上に載せて行われ、この段積みにより、下側の防音パネル1における枠体20の縁部22は、上側の防音パネル1における枠体20の前記受け部23の後側(図11では下側)に形成されている前記空間部26に侵入する。
本実施形態に係る防音パネル1では、縁部22は、枠体20の前側へ湾曲突出する湾曲形状となっておらず、平坦状となって枠体20の内側へ突出した平坦形状となっているため、複数個の防音パネル1を以上のように段積みしたとき、この縁部22が侵入する上記空間部26の上下寸法、言い換えると、枠体20の前後方向における上記空間部26の寸法を大きくしなくてもよくなる。したがって、枠体20の前後方向は防音パネル1の厚さ方向であることから、防音パネル1の厚さ寸法を小さくすることができ、また、それぞれの防音パネル1を段積みしたときの全体の段積み寸法を小さくすることができる。
また、空間部26の側へ突出する頭部42Aを有している結合具42は、受け部23における縁部22の側へ窪んだ段差面28Aに頭部42Aが当接することによって面状部材10を枠体20に結合しているため、頭部42Aが空間部26の側に向いていても、段差面28Aの段差量だけ、防音パネル1の厚さ寸法を一層小さくすることもでき、それぞれの防音パネル1を段積みしたときの全体の段積み寸法も一層小さくすることができる。
また、空間部26の側へは、図8で示した補強部材43を枠体20に結合するための結合具44の頭部44Aも突出するが、この補強部材43のフランジ部43Aは段差面28Aに当てられるため、空間部26の側への頭部44Aの突出量を、段差面28Aの段差量だけ小さくすることができる。
図10には、枠体20に、工事が行われている周辺を歩く歩行者等を視覚的に愉しませるための図形等が表示された板状の表面部材50を取り付けた防音パネル1’が示されている。この表面部材50は、前述したように平坦状となって枠体20の内側へ突出している平坦形状の縁部22の外面に、長さ方向が枠体20の前後方向となっているタッピングビス等による頭部45A付きの結合具45によって結合される。すなわち、この結合具45を表面部材50の側から縁部22に貫通挿入し、頭部45Aを表面部材50の外面に当接させるとともに、先鋭状の先端部45Bを面状部材10に到達させ、この先端部45Bを受け部23の内部に侵入させない又は侵入させる。
このような頭部付き結合具45は、面状部材10のそれぞれの辺部11毎に複数本設けられる。このように、結合具45で縁部22の外面に取り付けられた表面部材50を備えている防音パネル1’については、枠体20への面状部材10への結合は、これらの結合具45だけで行ってもよく、これらの結合具45と、図8、図9で示した結合具42,44とによって行ってもよい。
図12は、表面部材50が取り付けられている防音パネル1’を含む複数個の防音パネル1を、縁部22を上側にして上下に段積みしたときを示している。本実施形態では、縁部22は、前述したように、枠体20の前側へ湾曲突出する湾曲形状となっておらず、平坦状となって枠体20の内側へ突出した平坦形状となっているため、防音パネル1’における縁部22の外面に表面部材50を結合具45で結合できるとともに、防音パネル1,1’を上下に段積みしたとき、下側の防音パネル1’の枠体20の縁部22は、上側の防音パネル1の枠体20の空間部26の側への大きな突出量を有するものとはならず、このため、この下側の防音パネル1’の枠体20の縁部22の外面に表面部材50を結合具45で取り付けても、上側の防音パネル1の枠体20の前後方向における空間部26の限られた寸法内に、表面部材50と結合具45の頭部45Aとを充分収納することができる。
本発明は、建築工事現場や土木工事現場等で防音等の目的で用いられる防音パネルに利用することができる。
本実施形態に係る工事用防音パネルが上下及び左右に複数配置されることで形成される防音壁を示す正面図である。 図1で示されている支柱と、この支柱に防音パネルを取り付けるための取付具とを示す正面図である。 図2のS3−S3線断面図である。 図1で示されている1個の工事用防音パネルの全体を表面から見た図である。 工事用防音パネルの枠体を形成している枠部材の製造方法を示す図であって、この枠部材が、直角切欠部が形成された原料部材から製造されることを示す図である。 図5の直角切欠部で原料材料を直角に折り曲げて形成された枠部材を示す図である。 図4のS7−S7線断面図である。 図4のS8−S8線断面図である。 図4のS9−S9線断面図である。 縁部の外面に表面部材が取り付けられた防音パネルを示す図9と同様の図である。 図1及び図4〜図9で示されている複数個の防音パネルを上下に段積みしたときを示す枠体の部分の縦断面図である。 表面部材が取り付けられている防音パネルを含む複数個の防音パネルを上下に段積みしたときを示す枠体の部分の縦断面図である。
符号の説明
1,1’ 工事用防音パネル
10 面状部材
11 辺部
20 枠体
21 外壁部
22 縁部
23 受け部
24 溝
25 段部
26 空間部
30,31 枠部材
32 第1辺部
33 第2辺部
40 原料部材
41 直角切欠部
42,44,45 結合具
42A,44A,45A 頭部
50 表面部材

Claims (6)

  1. 四角形の面状部材と、この面状部材の4個の辺部に嵌合された四角形の枠体とを含んで形成され、
    この枠体は、外壁部と、前記枠体の前側の端部に設けられ、前記枠体の内側への突出長さを有している縁部と、前記枠体の前側の端部と後側の端部との間に設けられ、前記枠体の内側への突出長さを有している受け部とを備えており、
    前記縁部と前記受け部との間に前記枠体の内側に向かって開口形成されている溝に、前記面状部材の辺部が嵌合され、この面状部材が、長さ方向が前記枠体の前後方向となっていて前記面状部材に到達している結合具によって前記枠体に結合され、
    前記外壁部と前記縁部との間に前記枠体の後側へ窪んだ段部が形成され、前記受け部の後側の部分が空間部となっている工事用防音パネルにおいて、
    前記縁部が、平坦状となって前記枠体の内側へ突出した平坦形状となっており、
    前記縁部の平坦面となっている外面には表面部材が配置され、前記結合具には、この表面部材と前記面状部材とを前記枠体に共通して結合している結合具が含まれていることを特徴とする工事用防音パネル。
  2. 請求項1に記載の工事用防音パネルにおいて、前記表面部材と前記面状部材とを前記枠体に共通して結合している前記結合具は、頭部付きの結合具であり、ここの頭部付き結合具は、前記表面部材の側から前記縁部に貫通挿入されて前記面状部材に到達しているとともに、前記頭部が前記表面部材の外面に当接していることを特徴とする工事用防音パネル。
  3. 請求項1又は2に記載の工事用防音パネルにおいて、前記空間部と対面している前記受け部の面には、前記縁部の側へ窪んだ段差面が設けられているとともに、この段差面は、前記外壁部の側に段部があって前記枠体の内側には段部がないことにより内側に向かって開放された面となっており、前記枠体の互いに対向する2つの辺部の間には補強部材が架け渡され、この補強部材の両端部は、前記2つの辺部に設けられている前記段差面に当てられてこれらの段差面に結合されていることを特徴とする工事用防音パネル。
  4. 請求項3に記載の工事用防音パネルにおいて、前記補強部材は、前記枠体の前後方向に設けられている2個のフランジ部と、これらのフランジ部を連結しているウェブ部とからなる断面I型又は断面H型の部材であり、一方のフランジ部は前記段差面まで延びる長さを有しており、他方のフランジ部は前記面状部材の後面に当てられていることを特徴とする工事用防音パネル。
  5. 請求項3又は4に記載の工事用防音パネルにおいて、前記結合具には、前記補強部材の両端部を前記段差面に結合している頭部付きの結合具が含まれており、この頭部付きの結合具は、前記縁部に向かって前記補強部材及び前記受け部に貫通挿入されて前記面状部材に到達しているとともに、前記頭部が前記補強部材に当接していることを特徴とする工事用防音パネル。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の工事用防音パネルにおいて、前記枠体は対称形状を有する2個の枠部材で形成され、これらの枠部材は、前記面状部材の4個の辺部のうちの1個の辺部の全長と対応する長さを有する1個の第1辺部と、前記1個の辺部の両隣の2個の辺部のそれぞれ半分の長さと対応する長さを有する2個の第2辺部とからなり、それぞれの前記枠部材は、前記第1辺部と前記第2辺部との間に形成された直角切欠部で直角に折り曲げることにより形成されていることを特徴とする工事用防音パネル。
JP2006035962A 2006-02-14 2006-02-14 工事用防音パネル Active JP4855096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035962A JP4855096B2 (ja) 2006-02-14 2006-02-14 工事用防音パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035962A JP4855096B2 (ja) 2006-02-14 2006-02-14 工事用防音パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007217866A JP2007217866A (ja) 2007-08-30
JP4855096B2 true JP4855096B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=38495446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006035962A Active JP4855096B2 (ja) 2006-02-14 2006-02-14 工事用防音パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4855096B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200461677Y1 (ko) 2011-12-21 2012-07-30 주식회사 동성진흥 적재가 용이한 건축공사용 분진 및 소음 차단패널

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6446337A (en) * 1987-08-14 1989-02-20 Nec Corp Code phase detection circuit
JPH03114943U (ja) * 1990-03-09 1991-11-27
JP2002213045A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Sekisui Jushi Plametal Corp パネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007217866A (ja) 2007-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6852038B2 (ja) 涙滴状切込み及びオフセットした切込み付きブリッジコネクタ
CN101426987B (zh) 箱形断面型薄板部件的抗纵弯曲加劲构造
JP2015506428A (ja) モジュラ間柱ブレース
JP4855096B2 (ja) 工事用防音パネル
JP2005343573A (ja) エレベーターのかご室
JP6231833B2 (ja) 防音壁およびばね金具
JP4824990B2 (ja) 建物ユニット
JP5046758B2 (ja)
JP5134836B2 (ja) H形断面部材の継手構造
JP2021139134A (ja) 耐力壁及び木造建物
JP4920767B2 (ja) 建築用構成材の接続構造
JP4712684B2 (ja) 建築用構成材の接続構造
JP6404730B2 (ja) 骨組構成体
JP5305357B2 (ja) 木造住宅の外壁構造、外壁工法、及び、既存外壁のリフォーム方法
KR101575570B1 (ko) 조립식 건물 구조체
JP4179257B2 (ja) 壁面パネルのコーナー連結構造
KR200487053Y1 (ko) 천정보드 고정용 찬넬
JP2013060803A (ja) 耐震金物、及びこれを用いた耐震構造
JP4949045B2 (ja) 木造建築部材用連結金物
JP7298158B2 (ja) 耐力壁の下端構造
JP3129481U (ja) 引き寄せ金物
JP2001302149A (ja) エレベーターかご室
JP4894435B2 (ja) 柱梁枠組みフレーム
JP4864750B2 (ja) スチールハウス用接合金物、スチールハウス用構造材の接合構造及び方法
JP3962647B2 (ja) 壁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4855096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250