JP4852825B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、水素透過性金属層を有する電解質膜を備える燃料電池に関する。
水素と酸素との電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。近年では、燃料電池の一態様として、水素を選択的に透過させる水素透過性金属層と、プロトン伝導性を有する電解質層とを積層させた電解質膜を備える燃料電池が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平5−299105号公報
そのような燃料電池において、電解質膜を形成する水素透過性金属層と電解質層との高温時あるいは水素透過時の膨張率が異なることがある。両者の膨張率が異なると、高温時あるいは水素透過時に、水素透過性金属層と電解質層との接触面に応力が発生し、両者がその接触面で剥離する場合があるという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、水素透過性金属層と電解質層とを積層させた電解質膜を備える燃料電池において、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池は、
水素を選択的に透過させる水素透過性金属層と、プロトン伝導性を有する電解質層と、を積層させた電解質膜と、
前記電解質膜の前記電解質層側表面に設けられたカソード電極と、を備え、
前記電解質膜は、前記電解質層の端部において、前記水素透過性金属層と前記電解質層との剥離を抑制する剥離抑制構造を有し、
前記カソード電極は、前記電解質膜の前記剥離抑制構造が設けられている部分を避けて配置されており、
前記剥離抑制構造は、前記水素透過性金属層と前記電解質層とのそれぞれの接触面に形成された互いに整合する凹凸部を有する
この燃料電池では、水素透過性金属層と電解質層との剥離の基点となる電解質層の端部に、剥離抑制構造を有しているため、電解質層の端部における剥離の発生を抑制することができ、従って、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、この燃料電池では、カソード電極が剥離抑制構造の設けられている部分を避けて配置されているため、短絡の発生を抑制することが可能である。さらに、カソード電極における電極材料の使用量を低減することができるため、コストを下げることが可能である。また、この構成によれば、剥離抑制構造は、水素透過性金属層と電解質層との接触面に発生する応力に抵抗することができるため、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。
また、上記燃料電池において、前記電解質膜は、前記水素透過性金属層上に前記電解質層が形成されていない電解質層非形成部を有するとしてもよい。
この構成によれば、水素透過性金属層と電解質層との接触面で発生した応力を電解質層非形成部で吸収することができるため、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、燃料電池およびその製造方法、燃料電池の膜・電極接合体(MEA)およびその製造方法、燃料電池の電解質膜およびその製造方法、燃料電池のカソード電極およびその製造方法等の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.燃料電池の構成:
A−2.MEAの構造:
A−3.第1参考例:
B.第2参考例:
B−1.MEAの構造:
B−2.第2参考例の変形例:
C.その他の変形例:
A.第1実施例:
A−1.燃料電池の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての燃料電池の構成を概略的に示す説明図である。図1には、燃料電池を構成するセル10の断面構造を模式的に表している。このセル10は、膜・電極接合体100の両面を、セパレータ200で挟むことによって構成されている。なお、図示は省略したが、膜・電極接合体100の外周部は、ステンレス製のフレームによって支持されている。
膜・電極接合体100は、概ね水素を選択的に透過させる水素透過性金属層110と、プロトン伝導性を有する電解質層120と、カソード電極130とを、この順序で積層することによって構成されている。水素透過性金属層110は、アノード電極としての機能も有している。以下、膜・電極接合体100を、MEA(Membrane Electrode Assembly)100と呼ぶ。MEA100の詳細な構造については後述する。
本実施例では、水素透過性金属層110を、厚さ50μmのバナジウム(V)を用いて形成している。なお、水素透過性金属層110を、パラジウム(Pd)やパラジウム合金など、他の金属を用いて形成してもよい。また、水素透過性金属層110として、バナジウム(V)層あるいはバナジウム合金層の両面に、パラジウム(Pd)層を形成した複合金属膜を用いることも可能である。なお、各層の厚さは、任意に設定可能である。
また、本実施例では、電解質層120を、厚さ1μmのペロブスカイト型固体電解質を用いて形成している。また、カソード電極130を、厚さ0.1μmの、電気化学反応を促進する触媒能を有する白金(Pt)を用いて形成している。なお、これらの材料および各層の厚さは任意に設定可能である。
セパレータ200は、凹凸形状を有しており、MEA100のアノード側(図1の右側)とカソード側(図1の左側)とに、それぞれ水素リッチな燃料ガスと酸化ガスとしての空気とを流すための流路を形成している。燃料ガス中の水素は、水素透過性金属層110で分離され、電解質層120を経てカソード電極130側に移動する。なお、セパレータ200の材料としては、例えばカーボンや金属など、種々の材料を用いることが可能である。
A−2.MEAの構造:
図2は、第1実施例におけるMEA100Aの構造を概略的に示す説明図である。図2(a)にはMEA100Aの断面を、図2(b)にはMEA100Aのカソード電極130側の平面を、それぞれ示している。第1実施例のMEA100Aでは、電解質層120の端部において、水素透過性金属層110と電解質層120とのそれぞれの接触面に、互いに整合する凹凸部310が形成されている。なお、図2(a)には、図示の便宜上、凹凸部310を規則的で角の尖った形状として表しているが、凹凸部310は不規則な凹凸形状であってもよく、また角が尖っていない形状であってもよい。
また、第1実施例のMEA100Aでは、カソード電極130が、凹凸部310が設けられている部分を避けて配置されている。すなわち、電解質層120の凹凸部310が設けられている部分のカソード電極130側表面(図2(a)のXA部)には、カソード電極130が形成されていない。
図3は、第1実施例におけるMEA100Aの生成工程を示す説明図である。ステップS100では、水素透過性金属で水素透過性金属層110を形成する。ステップS110では、後の工程において電解質層120の端部が形成される位置の水素透過性金属層110の表面に、凹凸加工を施す。凹凸加工は、物理研磨、化学研磨、イオン照射、レーザ照射などによって行うことが可能である。
ステップS120では、水素透過性金属層110の凹凸加工を施した側の表面に、電解質層120aを形成する。電解質層120aの形成は、物理蒸着法、化学蒸着法、ゾルゲル法、エアロゾルデポジッション法などの方法によって行うことが可能である。
ステップS130では、水素透過性金属層110と電解質層120aとによって形成された膜の表面を研磨し、平滑化する。ステップS140では、平滑化された表面に、電解質層120bを再形成する。電解質層120aと電解質層120bとは、同材料であるため一体化され、電解質層120が形成される。
ステップS150では、電解質層120の表面にカソード電極130を形成する。このとき、カソード電極130は、凹凸加工が施された部分を避けて形成される。以上の工程により、図2に示したMEA100Aを生成することができる。
ここで、燃料電池のMEA100において、水素透過性金属層110と電解質層120との高温時あるいは水素吸蔵時における膨張率が異なる場合があり、そのため、両者の間に応力が発生し、両者がその接触面で剥離する場合がある。一般的に、このような剥離は、まず電解質層120の端部において発生し、端部において発生した剥離を基点として、剥離が接触面の中央部へと進行していくことが多い。
第1実施例におけるMEA100Aは、図2に示す通り、電解質層120の端部において、水素透過性金属層110と電解質層120との接触面に、互いに整合する凹凸部310が形成されている。この凹凸部310は、接触面に発生する応力に抵抗することができるため、剥離抑制構造として機能する。そのため、本実施例のMEA100Aでは、剥離の基点となる電解質層120の端部における剥離の発生を抑制することができ、従って、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。
ところで、本実施例のMEA100Aでは、上述の凹凸部310を有しているため、水素透過性金属層110に形成された凸部が電解質層120を貫通し、電解質層120に孔が発生する可能性がある。そのような場合にも、本実施例のMEA100Aでは、カソード電極130が、凹凸部310の設けられている部分を避けて配置されているため、短絡の発生を抑制することが可能である。さらに、カソード電極130における電極材料の使用量を低減することができるため、コストを下げることが可能である。
A−3.第1参考例:
図4は、第1参考例としての燃料電池におけるMEA100の断面を概略的に示す説明図である。図4には、2つの第1参考例としてのMEA100BおよびMEA100Cを示している。第1参考例のそれぞれと第1実施例との違いは、剥離抑制構造として機能する部分の態様であり、その他の点は第1実施例と同じである。
図4(a)に示したMEA100Bでは、水素透過性金属層110の電解質層120側の表面に凹部112が形成されており、また、電解質層120の端部122が凹部112の中まで入り込むように形成されている。この水素透過性金属層110の凹部112と電解質層120の端部122とから構成された部分は、接触面に発生する応力に抵抗することができるため、剥離抑制構造として機能する。このように、MEA100Bは、電解質層120の端部において剥離抑制構造を有するため、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。また、MEA100Bでは、カソード電極130が、剥離抑制構造が設けられている部分を避けて配置されている(すなわち、カソード電極130が図4(a)のXB部に配置されていない)ため、カソード電極130と水素透過性金属層110とが接触することによる短絡の発生を抑制することが可能である。さらに、電極材料の使用量を低減することができるため、コストを下げることが可能である。なお、図4(a)では、凹部112の断面形状を三角形状として表しているが、凹部112の断面形状は他の形状としてもよく、例えば、半円形状や四角形状とすることも可能である。
図4(b)に示したMEA100Cでは、水素透過性金属層110の電解質層120側の表面に凸部114が形成されており、また、電解質層120の端部124が凸部114の側面に当接するように形成されている。この水素透過性金属層110の凸部114と電解質層120の端部124とから構成された部分は、接触面に発生する応力に抵抗することができると共に、水素透過性金属層110と電解質層120との接着面を増加させることができるため、剥離抑制構造として機能する。このように、MEA100Cは、電解質層120の端部において剥離抑制構造を有するため、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。また、MEA100Cでは、カソード電極130が、剥離抑制構造が設けられている部分を避けて配置されている(すなわち、カソード電極130が図4(b)のXC部に配置されていない)ため、カソード電極130と水素透過性金属層110とが接触することによる短絡の発生を抑制することが可能である。さらに、電極材料の使用量を低減することができるため、コストを下げることが可能である。なお、図4(b)では、凸部114の断面形状を四角形状として表しているが、凸部114の断面形状は他の形状としてもよく、例えば、半円形状や三角形状とすることも可能である。
B.第2参考例:
B−1.MEAの構造:
図5は、第2参考例としての燃料電池におけるMEA100Dの構造を概略的に示す説明図である。図5(a)にはMEA100Dの断面を、図5(b)にはMEA100Dのカソード電極130側の平面を、それぞれ示している。図2に示した第1実施例との違いは、第2参考例では、電解質層120の端部における剥離の発生を抑制するために、接着部140を用いている点である。
第2参考例のMEA100Dでは、電解質層120の端部において、水素透過性金属層110と電解質層120とを接着している接着部140が形成されている。この接着部140は、接着剤で形成されており、電解質層120のカソード電極130側の表面の一部を覆うように断面略L字状に形成されている。
また、第2参考例のMEA100Dでは、カソード電極130が、接着部140が設けられている部分を避けて配置されている。すなわち、電解質層120の表面の一部を覆っている接着部140の表面(図5(a)のXD部)には、カソード電極130が形成されていない。
第2参考例におけるMEA100Dは、水素透過性金属層110の表面に電解質層120を形成し、その後、接着部140を形成してからカソード電極130を形成して生成することができる。また、接着部140の形成とカソード電極130の形成との順番を逆にしてMEA100Dの生成を行うことも可能である。
第2参考例におけるMEA100Dは、剥離の基点となる電解質層120の端部において、電解質層120と水素透過性金属層110とを強固に固着する接着部140が、電解質層120のカソード電極130側の表面の一部を覆うように形成されている。そのため、電解質層120の端部における剥離の発生を確実に抑制することができる。従って、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。すなわち、接着部140は剥離抑制構造の一種である。
ところで、第2参考例のMEA100Dでは、絶縁体である接着部140が、電解質層120のカソード電極130側の表面の一部を覆っているため、電解質層120の接着部140に覆われた部分は電池として機能しない。第2参考例のMEA100Dでは、カソード電極130が、接着部140の設けられている部分を避けて配置されているため、必要のない部分への電極材料の使用を取り止めることができ、コストを下げることが可能である。
B−2.第2参考例の変形例:
図6は、第2参考例の変形例としての燃料電池におけるMEA100の断面を概略的に示す説明図である。図6には、2つの変形例としてのMEA100EおよびMEA100Fを示している。変形例のそれぞれと第2参考例との違いは、接着部140の形成の態様であり、その他の点は第2参考例と同じである。
図6(a)に示したMEA100Eでは、電解質層120の端部において、水素透過性金属層110と電解質層120との間に介在するように形成された接着部140が、電解質層120と水素透過性金属層110とを強固に固着している。そのため、MEA100Eにおいても、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。また、MEA100Eにおいても、カソード電極130が、接着部140の設けられている部分を避けて配置されている(すなわち、カソード電極130が図6(a)のXE部に配置されていない)ため、必要のない部分への電極材料の使用を取り止めることができ、コストを下げることが可能である。
図6(b)に示したMEA100Fでは、水素透過性金属層110の電解質層120側の表面に凹部116が形成され、凹部116内に充填された接着部140が、電解質層120の端部において、水素透過性金属層110と電解質層120とを強固に固着している。そのため、MEA100Fにおいても、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。また、MEA100Fにおいても、カソード電極130が、接着部140の設けられている部分を避けて配置されている(すなわち、カソード電極130が図6(b)のXF部に配置されていない)ため、必要のない部分への電極材料の使用を取り止めることができ、コストを下げることが可能である。なお、図6(b)では、凹部116の断面形状を三角形状として表しているが、凹部116の断面形状は他の形状としてもよく、例えば、半円形状や四角形状とすることも可能である。
C.その他の変形例:
図7は、その他の変形例としての燃料電池におけるMEA100Gの構造を概略的に示す説明図である。図7(a)にはMEA100Gの断面を、図7(b)にはMEA100Gのカソード電極130側の平面を、それぞれ示している。図2に示した第1実施例との違いは、図7に示したMEA100Gは、水素透過性金属層110の表面に電解質層120が形成されていない部分(以下「電解質層非形成部320」と呼ぶ)を有することである。すなわち、MEA100Gでは、電解質層120は、水素透過性金属層110の表面に島状に形成されている。
その他の変形例としてのMEA100Gは、電解質層非形成部320を有するため、水素透過性金属層110と電解質層120との接触面で発生した応力を電解質層非形成部320で吸収することができる。そのため、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離を抑制することができる。
なお、MEA100Gにおいても、第1実施例と同様に、電解質層120の端部において、水素透過性金属層110と電解質層120とのそれぞれの接触面に、互いに整合する凹凸部310が形成されている。そのため、水素透過性金属層110と電解質層120との剥離をさらに抑制することができる。また、カソード電極130は、凹凸部310が設けられている部分を避けて配置されている。そのため、短絡の発生を抑制することが可能であり、さらに、カソード電極130における電極材料の使用量を低減することができるため、コストを下げることが可能である。
なお、図7に示したMEA100Gでは、電解質層120の端部に、剥離抑制構造として互いに整合する凹凸部310が形成されているが、剥離抑制構造として他の構造を採用してもよい。例えば、図4に示した剥離抑制構造を採用することも可能である。また、図5および図6に示した接着部140を剥離抑制構造として採用することも可能である。
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。例えば、上述の各実施の形態を組み合わせた態様で実施することも可能である。第3参考例の燃料電池は、水素を選択的に透過させる水素透過性金属層と、プロトン伝導性を有する電解質層と、を積層させた電解質膜と、前記電解質膜の前記電解質層側表面に設けられたカソード電極と、を備え、前記電解質膜は、前記電解質層の端部において、前記水素透過性金属層と前記電解質層との剥離を抑制する剥離抑制構造を有し、前記カソード電極は、前記電解質膜の前記剥離抑制構造が設けられている部分を避けて配置されている。この燃料電池では、水素透過性金属層と電解質層との剥離の基点となる電解質層の端部に、剥離抑制構造を有しているため、電解質層の端部における剥離の発生を抑制することができ、従って、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、この燃料電池では、カソード電極が剥離抑制構造の設けられている部分を避けて配置されているため、短絡の発生を抑制することが可能である。さらに、カソード電極における電極材料の使用量を低減することができるため、コストを下げることが可能である。上記第3参考例の燃料電池において、前記剥離抑制構造は、少なくとも前記水素透過性金属層の前記電解質層側表面に形成された凹部または凸部を有するとしてもよい。この構成によれば、剥離抑制構造は、水素透過性金属層と電解質層との接触面に発生する応力に抵抗することができるため、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、水素透過性金属層の表面に、剥離抑制構造として凹部または凸部が形成されていても、カソード電極が剥離抑制構造の設けられている部分を避けて配置されているため、短絡の発生を抑制することが可能である。また、上記第3参考例の燃料電池において、前記剥離抑制構造は、前記水素透過性金属層の前記電解質層側表面に形成された凹部と、前記凹部の中まで入り込むように形成された前記電解質層の端部と、を有するとしてもよい。この構成によっても、剥離抑制構造は、水素透過性金属層と電解質層との接触面に発生する応力に抵抗することができるため、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、上記第3参考例の燃料電池において、前記剥離抑制構造は、前記水素透過性金属層の前記電解質層側表面に形成された凸部と、前記凸部の側面に当接するように形成された前記電解質層の端部と、を有するとしてもよい。この構成によれば、剥離抑制構造は、水素透過性金属層と電解質層との接触面に発生する応力に抵抗することができると共に、水素透過性金属層と電解質層との接着面を増加させることができるため、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、第4参考例の燃料電池は、水素を選択的に透過させる水素透過性金属層と、プロトン伝導性を有する電解質層と、を積層させた電解質膜と、前記電解質膜の前記電解質層側表面に設けられたカソード電極と、を備え、前記電解質膜は、前記電解質層の端部において、前記水素透過性金属層と前記電解質層とを接着剤を用いて接着した接着部を有し、前記カソード電極は、前記電解質膜の前記接着部が設けられている部分を避けて配置されている。この燃料電池では、水素透過性金属層と電解質層との剥離の基点となる電解質層の端部に、接着部を有しているため、電解質層の端部における剥離の発生を抑制することができ、従って、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、この燃料電池では、カソード電極が接着部の設けられている部分を避けて配置されているため、必要のない部分への電極材料の使用を取り止めることができ、コストを下げることが可能である。上記第4参考例の燃料電池において、前記接着部は、前記電解質層の前記カソード電極側表面の一部を覆うように形成されているとしてもよい。この構成によれば、確実に水素透過性金属層と電解質層とを接着することができ、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、上記第4参考例の燃料電池において、前記接着部は、前記水素透過性金属層と前記電解質層との間に介在するように形成されているとしてもよい。この構成によっても、確実に水素透過性金属層と電解質層とを接着することができ、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。また、上記第4参考例の燃料電池において、前記接着部は、前記水素透過性金属層の前記電解質層側表面に形成された凹部の内部に配置されているとしてもよい。この構成によっても、確実に水素透過性金属層と電解質層とを接着することができ、水素透過性金属層と電解質層との剥離を抑制することができる。
本発明の第1実施例としての燃料電池の構成を概略的に示す説明図。 第1実施例におけるMEAの構造を概略的に示す説明図。 第1実施例におけるMEAの生成工程を示す説明図。 第1参考例としての燃料電池におけるMEAの断面を概略的に示す説明図。 第2参考例としての燃料電池におけるMEAの構造を概略的に示す説明図。 第2参考例の変形例としての燃料電池におけるMEAの断面を概略的に示す説明図。 その他の変形例としての燃料電池におけるMEAの構造を概略的に示す説明図。
符号の説明
10...セル
100...膜・電極接合体(MEA)
110...水素透過性金属層
112...凹部
114...凸部
116...凹部
120...電解質層
122...電解質層端部
124...電解質層端部
130...カソード電極
140...接着部
200...セパレータ
310...凹凸部
320...電解質層非形成部

Claims (2)

  1. 燃料電池であって、
    水素を選択的に透過させる水素透過性金属層と、プロトン伝導性を有する電解質層と、を積層させた電解質膜と、
    前記電解質膜の前記電解質層側表面に設けられたカソード電極と、を備え、
    前記電解質膜は、前記電解質層の端部において、前記水素透過性金属層と前記電解質層との剥離を抑制する剥離抑制構造を有し、
    前記カソード電極は、前記電解質膜の前記剥離抑制構造が設けられている部分を避けて配置されており、
    前記剥離抑制構造は、前記水素透過性金属層と前記電解質層とのそれぞれの接触面に形成された互いに整合する凹凸部を有する、燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記電解質膜は、前記水素透過性金属層上に前記電解質層が形成されていない電解質層非形成部を有する、燃料電池。
JP2004125290A 2004-04-21 2004-04-21 燃料電池 Expired - Fee Related JP4852825B2 (ja)

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