JP4851874B2 - 自己位置推定プログラム、自己位置推定方法および自己位置推定装置 - Google Patents

自己位置推定プログラム、自己位置推定方法および自己位置推定装置 Download PDF

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Description

この発明は、自己位置推定プログラム、自己位置推定方法および自己位置推定装置に関する。
従来より、移動体の自己位置を推定する自己位置推定装置が知られている。このような自己位置推定装置では、移動体に搭載されているカメラにより撮影された画像から複数個のランドマークの位置情報を検索し、移動体に搭載されているカメラを中心とした各ランドマーク間の挟角を算出し、これをもとに位置標定原理である三角法を用いた演算処理を行い、自己位置を推定する。すなわち、このような自己位置推定装置では、2つのランドマークの位置情報と挟角から、自己位置が存在する可能性のある拘束円を算出し、このような拘束円を別の組み合わせの2つのランドマークにおいても算出し、2つ以上の拘束円の交点をもって自己位置と推定する(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
ここで、自己位置推定装置は、ランドマーク間の挟角の算出に際しては、画像上のランドマークの代表ピクセルを選択し、そのピクセル間の距離を、カメラ素子や光学レンズのパラメータ情報を利用して、角度に変換することでランドマーク間の挟角を算出する。そして、自己位置推定装置では、代表ピクセルの選択を計算機に自動的に決定させることが高度な認識アルゴリズムを用いても非常に困難であるため、検出されたランドマーク画像領域の中心値を代表ピクセルとして簡便に利用することが一般的である。また、自己位置推定装置では、代表ピクセルから算出された挟角に基づき算出された2つ以上の拘束円の交点の算出に際しては、最小二乗法などの手法により算出する。
特開平8−178654号公報 特開2000―337887号公報
ところで、上記した従来の技術では、自己位置推定の精度が悪いという問題点があった。すなわち、上記した従来技術では、必然的に幅のあるランドマークの画像から中心値を代表ピクセルとして選択して挟角を算出し、拘束円を算出することから、代表ピクセルの選択を誤りやすく、自己位置推定の精度が悪くなるという問題点があった。
そして、2つ以上の拘束円の交点の算出には、最小二乗法などの解析的な方法が用いられているが、算出された挟角の精度が悪ければ、いかなる解析的な方法を用いても自己位置推定の精度は向上せず、依然として自己位置推定の精度向上にはならなかった。
また、自己位置の推定には、冗長な複数個ペアのランドマークから算出された複数個の拘束円が用いられているが、精度の悪い挟角から定まる拘束円が混入する確率が増えれば、ランドマークの組み合わせを増やしても自己位置推定の精度は向上せず、依然として自己位置推定の精度向上にはならなかった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、自己位置推定精度を向上させることが可能な自己位置推定プログラム、自己位置推定方法および自己位置推定装置を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から前記自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定する自己位置推定方法をコンピュータに実行させる自己位置推定プログラムであって、前記複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する挟角算出手順と、前記複数のランドマーク間ごとに、前記挟角算出手順によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する拘束円算出手順と、前記複数のランドマーク間ごとに、前記拘束円算出手順によって算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、前記最大挟角と最小挟角との間で各角度における前記角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、前記領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、前記複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを前記座標位置ごとに加算するスコア算出手順と、前記スコア算出手順によって算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を前記自己位置として推定する自己位置推定手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記スコア算出手順は、前記最大挟角と最小挟角との間の中心値である中心挟角が最大尤度となる放物線状の曲線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記スコア算出手順は、前記最大挟角と最小挟角との間の各挟角が一定尤度となる一様直線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態が良好である場合には、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出し、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態が良好でない場合には、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態に応じて、前記尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用して前記スコアを算出することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出し、複数のランドマーク間ごとに、挟角算出手順によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出し、複数のランドマーク間ごとに、拘束円算出手順によって算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算し、スコア算出手順によって算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定するので、挟角の算出誤差の影響を低減させことができ、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、最大挟角と最小挟角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出するので、2つのランドマークの端によって規定される最大挟角拘束円もしくは最小挟角拘束円の円周部が自己位置とされることはなく、また前記最大挟角と前記最小挟角の中心値である中心挟角を最大尤度とした単放性の曲線に対応したスコアを算出することができ、例えば2つのランドマークの撮像状態が良好である場合には、特に自己位置推定精度を向上させることが可能になる。具体的には、2つのランドマークの撮像状態が良好である場合には、それぞれのランドマークの中心からなる中心挟角が自己位置を示す最大尤度をあたえるので、単放性の曲線で規定される尤度モデルを適用することで、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、最大挟角と最小挟角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出するので、2つのランドマークの端によって規定される最大挟角拘束円もしくは最小挟角拘束円の円周部が自己位置とされることはなく、また前記最大挟角と前記最小挟角の間の角度に対しては一様直線としてスコアを算出することができ、例えば2つのランドマークの撮像状態が良好でない場合には、特に自己位置推定精度を向上させることが可能になる。具体的には、2つのランドマークの撮像状態が良好でない場合には、算出された最大挟角と最小挟角との間にあるどの角度が最大尤度をあたえるか判定できないので、一様直線で規定される尤度モデルを適用することで、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好である場合には、最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出し、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好でない場合には、最大挟角と最小挟角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出するので、撮像状態に応じて自動的に尤度モデルを選択することができ、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
また、請求項5の発明によれば、入力画像におけるランドマークの撮像状態に応じて、尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用してスコアを算出するので、撮像状態に応じて自動的に尤度モデルから算出されるスコアに重み付けを適用でき、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る自己位置推定プログラム、自己位置推定方法および自己位置推定装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、この発明に係る自己位置推定プログラムを含んで構成される自己位置推定装置を車両に搭載した実施例として説明する。また、以下では、実施例1における自己位置推定装置の構成および処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、次に実施例1と同様に、実施例2に係る自己位置推定装置、実施例3に係る自己位置推定装置、実施例4に係る自己位置推定装置について順に説明する。
[実施例1における自己位置推定装置の概要および特徴]
まず最初に、図1を用いて、実施例1における自己位置推定装置の主たる特徴を具体的に説明する。図1は、実施例1における自己位置推定装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例1における自己位置推定装置は、入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定することを概要とする。ここで、「ランドマーク」とは、自己位置を推定するために目印として使用されるものであり、例えばビルディングや道路標識などが挙げられる。また、「自己位置」とは、撮像装置(もしくは撮像装置が搭載される車両)が存在する場所の情報であり、例えば車両が位置する緯度と経度などがこれに当たる。また、「挟角」とは、車両と2つのランドマークからなる三角形のうち、車両とランドマークを結ぶ2つの辺によって挟まれる角度のことである。また、「拘束円」とは、2つのランドマークの位置情報と、「挟角」によって規定される円であり、その円周上に撮像装置が存在する場所の情報である「自己位置」が存在する。
ここで、本発明は、自己位置推定精度を向上させることに主たる特徴がある。この主たる特徴について簡単に説明すると、実施例1における自己位置推定装置は、複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する。具体的には、図1の(A)に示すように、ランドマーク間の挟角を、ランドマークの幅に基づいた最大挟角と最小挟角から規定される幅をもった角度として算出する。なお、図1では、車両に搭載されている撮像装置から自己位置推定装置に入力された入力画像に、ランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の3つのランドマークが検出された場合を例に説明しており、図1の(A)では、ランドマーク1とランドマーク2とについて最大挟角と最小挟角とを求める場合を表しているが、同様にランドマーク1とランドマーク3、ランドマーク2とランドマーク3とについても最大挟角と最小挟角とを算出する。
続いて、実施例1における自己位置推定装置は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する。具体的には、図1の(B)に示すように、算出された最大挟角と最小挟角とともに、後述するランドマークの絶対位置情報に基づき、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円を算出する。この最大挟角拘束円と最小挟角拘束円により包囲される領域が、撮像位置である自己位置が存在する可能性のある領域となる。ここでランドマークの「絶対位置情報」とは、例えばランドマークが位置する緯度および経度がこれに対応する。
続いて、実施例1における自己位置推定装置は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出する。具体的には、最大挟角と最小挟角との中心値である中心挟角から、中心挟角拘束円を算出し、この中心挟角拘束円を利用してスコアを算出する。すなわち、図1の(C)に示すように、最大挟角拘束円および最小挟角拘束円によって包囲される領域全体に、尤度モデルから算出されるスコアを算出する。なお、図1の(C)では、中心挟角拘束円の中心を通る直線と最大挟角拘束円との交点である交点Aと最小挟角拘束円との交点である交点Bからなる線分ABに沿って算出されたスコアをグラフで示す。また、ここで示すのは、単放性の曲線からなる尤度モデルから算出したスコアである。さらに、x−y平面は予めグリッドに分割されており、線分ABが通る座標位置に対応するグリッドに対し、スコア付けを行っている。
続いて、実施例1における自己位置推定装置は、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算する。具体的には、図1の(D)に示すように、ランドマーク間ごとに算出されグリッドに対し対応付けられたスコアを、あらためてグリッドごとに加算する。なお、図1の(D)では、ランドマーク1とランドマーク2とから算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円によって包囲される領域に対し算出されたスコアと、ランドマーク2とランドマーク3とから算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円によって包囲される領域に対し算出されたスコアとを加算する場合を示している。また、図1の(D)では、ランドマーク1とランドマーク2とから規定される最大挟角拘束円とランドマーク2とランドマーク3とから規定される最大挟角拘束円の交点である交点Cと、ランドマーク1とランドマーク2とから規定される最小挟角拘束円とランドマーク2とランドマーク3とから規定される最小挟角拘束円の交点である交点Dからなる線分CDに沿って算出したスコアと、その加算したスコアのパターンをグラフで示している。
続いて、実施例1における自己位置推定装置は、上記で加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定する。すなわち、実施例1における自己位置推定装置は、すべての座標位置(グリッド)において、複数のランドマーク間から算出し加算したスコアから、最大値を示す場所を自己推定位置として出力する。具体的には、図1の(E)では、ランドマーク1とランドマーク2とから算出されたスコアと、ランドマーク2とランドマーク3とから算出されたスコアを加算した結果に基づいて、最大値となった座標位置(グリッド)を自己推定位置として出力している。
このようなことから、実施例1における自己位置推定装置は、挟角の算出誤差の影響を低減させることができ、上記した主たる特徴の通り、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
[実施例1における自己位置推定装置の構成]
次に、図2〜13を用いて、実施例1における自己位置推定装置を説明する。図2は、実施例1における自己位置推定装置の構成を示すブロック図であり、図3は、ランドマーク検出結果記憶部に記憶されるランドマーク検出結果を示す図であり、図4は、ランドマーク情報記憶部に記憶されるランドマーク情報を示す図であり、図5は、ランドマーク検索結果記憶部に記憶されるランドマーク検索結果を示す図であり、図6は、角算出処理部による角算出処理を説明するための図であり、図7は、角算出結果記憶部に記憶される角算出結果を示す図であり、図8は拘束円算出処理部による拘束円算出処理を説明するための図であり、図9は、拘束円算出結果記憶部に記憶される拘束円算出結果を示す図であり、図10は、尤度モデル記憶部に記憶されている尤度モデルを示す図であり、図11は、投票処理部による投票処理を説明するための図であり、図12は、投票処理結果記憶部に記憶される投票処理結果を示す図であり、図13は、自己位置推定部による自己位置推定を説明するための図である。
図2に示すように、実施例1における自己位置推定装置10は、カメラ画像入力部11と、自己位置推定出力部12と、入出力部I/F部13と、記憶部20と、処理部30とから構成され、さらに、カーナビ出力装置40と、衝突回避車両制御装置50とに接続される。
カメラ画像入力部11は、処理部20による各種処理に用いるカメラ画像データを入力する。具体的には、ランドマークが撮像されていて自己位置推定に用いられる画像データであって、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの形式で保存された画像データなどをカメラから直接入力する。なお自己位置推定装置10は、図示しない入力部として、キーボードや、タッチパネルを備えており、これにより自己位置推定要求を受け付けるようにしている。
自己推定位置出力部12は、後述する自己位置推定部36による処理結果として得られる自己推定位置を、カーナビ出力装置40や衝突回避車両制御装置50に出力する。具体的には、自己位置推定位置として地球上における座標、例えば経度、経度を出力する。
入出力制御I/F部13は、カメラ画像入力部11および自己推定位置出力部12と、記憶部20および処理部30との間におけるデータ転送を制御する。
記憶部20は、処理部30による各種処理に用いるデータと、処理部30による各種処理結果を記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、ランドマーク検出結果記憶部21と、ランドマーク情報記憶部22と、ランドマーク検索結果記憶部23と、カメラパラメータ記憶部24と、挟角算出結果記憶部25と、拘束円算出結果記憶部26と、尤度モデル記憶部27と、投票処理結果記憶部28とを備える。なお、各部については、後に詳述する。
処理部30は、入出力制御I/F部13から転送された画像データに基づき各種処理を実行し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、ランドマーク検出処理部31と、ランドマーク検索処理部32と、挟角算出処理部33と、拘束円算出処理部34と、投票処理部35と、自己位置推定部36とを備える。ここで、挟角算出処理部33は、特許請求の範囲に記載の「挟角算出手順」に対応し、拘束円算出処理部34は、同じく「拘束円算出手順」に対応し、投票処理部35は、同じく「スコア算出手順」に対応し、自己位置推定部36は、同じく「自己位置推定手順」に対応する。なお、各部については、以下に詳述する。
ランドマーク検出処理部31は、入力された画像データに含まれるランドマークを検出する。具体的には、公知のパターン認識の手法を用いて、画像データのなかからビルディングや標識などのランドマークを検出し、画像データにおけるランドマークの座標位置、幅、高さおよび画像特徴量などの情報を算出する。なお、「座標位置(X座標およびY座標)、幅および高さ」は、画面上の画像データにおいてランドマークが占める範囲を示すものであって、特にX座標はランドマークの左端の座標位置を示すものである。また、「画像特徴量」とは、検出されたランドマークの画像そのものでも、使用したパターン認識の手法によって算出される情報(例えば勾配ヒストグラムやDCT(Discrete Cosine Transform)係数など)でも、どちらでも良く、検出されたランドマークを識別するために付与される情報である。これらの算出結果は、後述するランドマーク検出結果記憶部21に記憶される。
ランドマーク検出結果記憶部21は、上述したランドマーク検出処理部31による処理結果を記憶する。具体的には、図3に示すように、「ランドマーク領域ID」、「X座標、Y座標」、「幅」、「高さ」および「画像特徴量」を対応付けて記憶する。ここで図3における「ランドマーク領域ID」とは、検出されたランドマークごとに付与されるIDである。また、「X座標、Y座標」、「幅」、「高さ」および「画像特徴量」とは、上記したランドマーク検出処理部31により、検出されたランドマークの画像から算出されるものである。
ランドマーク情報記憶部22は、後述するランドマーク検索処理部32による処理に用いるデータを記憶する。具体的には、ランドマーク情報記憶部22は、例えばランドマークとして使用可能なビルや標識を、あらかじめ高精度GPS(Global Positioning Systems)装置による測位することで得られた情報と、撮像装置により撮影することにより得られた情報とを記憶する。すなわち、図4に示すように、「ランドマークID」、「X座標、Y座標」、「画像データ」および「画像特徴量」を対応付けて記憶する。ここで、図4における「ランドマークID」とは、ランドマーク情報記憶部22に保持されているランドマークごとに付与されるIDである。また、「X座標、Y座標」は、高精度GPS装置によって得られたランドマークの測位情報であり、例えば緯度および経度がこれらに対応する。また、「画像データ」は、撮像装置によって得られたランドマークの画像データであり、また「画像特徴量」は、「画像データ」から公知のパターン認識の手法によって算出される情報(例えば勾配ヒストグラムやDCT(Discrete Cosine Transform)係数など)であり、上述したランドマーク検出結果記憶部21に記憶するランドマークの画像特徴量と同質のものである。
ランドマーク検索処理部32は、入力された画像データに撮像されているランドマークから、既知のランドマークを検索する。具体的には、ランドマーク検出結果記憶部21に記憶されている画像特徴量と、ランドマーク情報記憶部22に記憶されている画像特徴量とを照合して、画像特徴量が一致する「画像データに撮像されているランドマーク」と「既知のランドマーク」とを検索し対応付ける。その結果は、後述するランドマーク検索結果記憶部23に記憶する。
ランドマーク検索結果記憶部23は、ランドマーク検索処理部32の処理結果を記憶する。具体的には、図5に示すように、「ランドマーク領域ID」および「ランドマークID」を対応付けて記憶する。ここで「ランドマーク領域ID」とは、ランドマーク検出結果記憶部21に保持されている検出されたランドマークごとに付与されるIDであり、図3における「ランドマーク領域ID」に対応する。また、「ランドマークID」とは、ランドマーク情報記憶部22に保持されているランドマークごとに付与されるIDであり、図4における「ランドマークID」に対応する。
カメラパラメータ記憶部24は、撮像装置であるカメラが使用しているカメラレンズから定義されるパラメータを記憶する。具体的には、撮像装置であるカメラが使用しているカメラレンズから定義される1ピクセル当りの角度であり、後述する角算出処理部33の挟角算出処理に用いられる。
挟角算出処理部33は、複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出し、その結果を、後述する角算出結果記憶部25に記憶する。具体的には、ランドマーク検出結果記憶部21が記憶しているランドマークの「X座標と幅」およびカメラパラメータ記憶部24が記憶している「カメラパラメータ」に基づいて、画像に含まれるランドマーク間の最大挟角と最小挟角とを算出する。すなわち、図6の(A)に示すように、ランドマーク検出結果記憶部21に記憶されているランドマークiのX座標「x_i」および幅「w_i」、ランドマークjのX座標「x_j」および幅「w_j」から、ランドマークiとランドマークjの最大挟角である「θ_ij_max」と、最小挟角である「θ_ij_min」とを算出する。ここで、図6の(B)では、カメラパラメータ記憶部24に格納されている撮像装置であるカメラが使用しているカメラレンズから定義されるパラメータである、1ピクセル当りの角度Δθ(デルタシータ)に基づき、最大挟角「θ_ij_max」と、最小挟角「θ_ij_min」を算出する数式を示している。
挟角算出結果記憶部25は、上述した挟角算出処理部33の処理結果を記憶する。具体的には、図7に示すように、「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」、「最小挟角(°)」および「最大挟角(°)」を対応付けて記憶する。ここで図7における「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」とは、処理されている2つの検出されたランドマークの「ランドマーク領域ID」を入力画像において相対的に左(L)に位置するランドマーク領域IDと、入力画像において相対的に右(R)にあるランドマーク領域IDの順に表記したものである。また、「最小挟角(°)」および「最大挟角(°)」は、「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」について挟角算出処理部33で算出された、最小挟角と最大挟角に対応する。
拘束円算出処理部34は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出し、その結果を、後述する拘束円算出結果記憶部26に記憶する。具体的には、ランドマーク検索結果記憶部23が記憶しているランドマークの「X座標、Y座標(例えば緯度および経度)」および挟角算出結果記憶部25が記憶している「最大挟角および最小挟角」に基づき、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円を算出し、自己位置が存在する可能性のある領域を算出する。
すなわち、図8の(A)に示すように、2つのランドマークの位置情報および挟角が与えられれば、自己位置が存在する拘束円を算出することができる。より詳細には、図8の(A)に示すように、ランドマーク検索結果記憶部23に記憶されている「ランドマーク領域ID」が「IL_i1」の絶対位置情報である「Loc_i=(X_i、Y_i)」と、「ランドマーク領域ID」が「IL_i1」の絶対位置情報である「Loc_j=(X_j、Y_j)」と「挟角(θ_ij)」とに基づき、これらの条件を満たす拘束円をあらわす「拘束円パラメータ(λ_ij)」を算出する。なお、「拘束円パラメータ(λ_ij)」は、その円の中心である「ベクトルO(θ_ij)」と半径である「r(θ_ij)」とのふたつの要素からなるパラメータである。図8の(B)では、拘束円パラメータの二つの要素を算出する数式を示す。なお「θ_ij」は挟角算出結果記憶部25が保持している最大挟角「θ_ij_max」と、最小挟角「θ_ij_min」の間にある角度である。これによって、拘束円算出処理部34は、最大挟角から定まる最大挟角拘束円と、最小挟角から定まる最小挟角拘束円とを算出する。なお、拘束円算出処理部34は、後述する投票処理部35においてスコア算出の際に利用され、最大挟角と最小挟角の中心値である中心挟角から定まる中心挟角拘束円の拘束円パラメータも予め算出する。
拘束円算出結果記憶部26は、拘束円算出処理部34によって算出された結果を記憶する。具体的には、図9に示すように、「最小値時半径」、「最小値時中心」、「最大値時半径」、「最大値時中心」、「中心値時半径」および「中心値時中心」を対応付けて記憶する。ここで、図9における「最小値時半径」および「最小値時中心」は、最小挟角拘束円の拘束円パラメータであり、「最大値時半径」および「最大値時中心」は、最大挟角拘束円の拘束円パラメータであり、「中心値時半径」および「中心値時中心」は、中心挟角拘束円の拘束円パラメータである。ここでは、予め算出された中心挟角拘束円の拘束円パラメータが、最小挟角拘束円の拘束円パラメータと最大挟角拘束円の拘束円パラメータとともに記憶されている。
尤度モデル記憶部27は、後述する投票処理部35のスコア算出に適用される尤度モデルを記憶する。具体的には、尤度モデル記憶部27は、図10の(B)に示すように単放性の曲線で規定される尤度モデルを記憶する。これについて詳細に説明すると、図10の(A)は、図6の(A)で示したものと同じであり、ランドマークの幅に基づき最大挟角である「θ_ij_max」と最小挟角である「θ_ij_min」とが与えられることを示している。図10の(B)では、最大挟角と最小挟角との間の各角度に対し、中心挟角である「θ_ij_μ」が最大尤度である単放性の曲線からなる尤度モデルをグラフで示している。また、図10の(C)では、前記尤度モデル関数(P(θ_ij))を算出する数式を示している。
投票処理部35は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに自己位置としての可能性を示すスコアを算出する。具体的には、図11に示すように、拘束円算出結果記憶部26に記憶されている「最小挟角拘束円の拘束円パラメータ」、「最大挟角拘束円の拘束円パラメータ」および「中心挟角拘束円の拘束円パラメータ」と、尤度モデル記憶部27に記憶されている「尤度モデル」とに基づき、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円によって包囲される領域全体に、尤度モデルから算出されるスコアを算出する。すなわち、図11の(A)では、中心挟角拘束円の中心を通る直線と最大挟角拘束円との交点である交点Aと最小挟角拘束円との交点である交点Bからなる線分ABに沿って、尤度モデル記憶部27に記憶されている尤度モデルを適用して算出したスコアを投票することを示している。図11(B)では、線分ABに図10の(B)で示した尤度モデルを適応して算出されたスコアの形状をグラフで示し、また、図11の(C)では、線分ABからの距離uにおけるスコアを算出する関数P´(u)を示している。
ここで、上記した投票処理は、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円とによって包囲される領域全体に対し行われるが、その手順は以下のステップにより行われる。まずは、中心挟角拘束円の円周に均等間隔で点をあたえる。続いて、中心挟角拘束円の中心と上記の点からなる直線と最大挟角拘束円との交点である交点Aと最小挟角拘束円との交点である交点Bとを算出する。続いて、線分AB上の点に対し、上記図11の(C)で示した関数によりスコアを算出する。続いて、線分ABが存在するグリッド(GRID(x,y))を算出し、各グリッドに対し対応するスコアを対応付ける。この処理を、例えば中心挟角拘束円の円周に均等間隔で点が100個あたえられたとすると、100個の点すべてについてステップ2からステップ4の処理を行う。ただし、例えば34個目の点の処理により既に投票されていたグリッドに対し、35個目の点の処理でも投票することができる場合は、投票をしないこととする。これは、ひとつのランドマーク間での処理において、スコアが重複して投票されることを防ぐものである。ただし、別のランドマーク間の処理においての投票は許される。上記したようなスコア投票処理を行うことで、一つのランドマーク間において、図12に示すような投票スコアが得られる。
また、投票処理部35は、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算する。具体的には、図13に示すように、ランドマーク間ごとに算出されグリッドに対し対応付けられたスコアを、あらためてグリッドごとに加算する。
投票処理結果記憶部28は、投票処理部35の処理結果を記憶する。具体的には、図12や図13の(B)に示すように、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円とによって包囲される領域全体に対応するグリッドに対して投票されたスコアを記憶する。図12の「ランドマーク1と2の投票スコア」や、図13の(B)の「ランドマーク1と2の投票スコア」および「ランドマーク2と3の投票スコア」では、グリッドことにスコアが対応付けられている様子を表形式で示している。
自己位置推定部36は、上記で算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定する。具体的には、投票処理結果記憶部28に記憶されている加算後の結果に基づき、最大値を示す位置を自己推定位置として出力する。図13は、「ランドマーク1とランドマーク2」および「ランドマーク2とランドマーク3」を処理し、自己位置を推定する場合を示す。図13の(A)に示すように、投票処理部35の処理によって、「ランドマーク1とランドマーク2」および「ランドマーク2とランドマーク3」について、それぞれの最大挟角拘束円および最小挟角拘束円によって規定される領域に対応するグリッドにスコアが算出され、加算されている。ここで、自己位置推定部36は、図13の(B)の「ランドマーク間ごとのスコア加算」の結果(投票処理結果記憶部28に記憶されているもの)のうち、最大値を示すグリッドを自己位置として推定する。ここでは、GRID(X,Y)=(3,4)の座標位置が自己位置として推定されている。なお、当該座標位置は、ランドマークの絶対位置情報から、具体的に緯度および経度に変換されてもよい。
カーナビ出力装置40は、自己推定位置出力部12の出力結果を、カーナビ装置(カーナビゲーション装置ともいう)に出力する。例えば、カーナビ装置の画面上に、自己推定位置として算出された緯度や経度の情報を、既存の地図情報とともに表示する。
衝突回避車両制御装置50は、車両の動作を制御する。例えば、道路の位置情報および形状情報をカーナビ装置が保有する場合には、カーナビ装置から道路の位置情報および形状情報を取得するとともに、自己推定位置出力部12の出力結果を取得し、道路の位置情報および形状情報と、自己推定位置出力部12の出力結果との情報に基づいて、車両が道路外に突入する可能性があるかどうかを判定し、道路外に突入する可能性がありと判断した場合は、道路外への突入を回避するために、車両の動作停止制御を行う。
[実施例1における自己位置推定装置による処理の手順]
次に、図14を用いて、実施例1における自己位置推定装置による処理を説明する。図14は、実施例1における自己位置推定装置の処理の手順を示すフローチャートである。
まず、実施例1における自己位置推定装置10は、キーボードやタッチパネルから自己位置推定要求を受け付けると(ステップS1401肯定)、ランドマーク検出処理部31は、入力された画像データに含まれるランドマークを検出する(ステップS1402)。
そして、ランドマーク検索処理部32は、入力された画像データに撮像されているランドマークから、既知のランドマークを検索する(ステップS1403)。
続いて、挟角算出処理部33は、上記で検索された複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する挟角算出処理を行う(ステップS1404)。すなわち、ランドマーク検出結果記憶部21が記憶しているランドマークの「X座標と幅」およびカメラパラメータ記憶部24が記憶している「カメラパラメータ」に基づいて、画像に含まれるランドマーク間の最大挟角と最小挟角とを算出する。
そして、拘束円算出処理部34は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する(ステップS1405)。すなわち、ランドマーク検索結果記憶部23が記憶しているランドマークの「X座標、Y座標(例えば緯度および経度)」および挟角算出結果記憶部25が記憶している「最大挟角および最小挟角」に基づき、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円を算出し、自己位置が存在する可能性のある領域を算出する。
続いて、投票処理部35は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに自己位置としての可能性を示すスコアを算出するスコア算出処理を行う(ステップS1406)。すなわち、拘束円算出結果記憶部26に記憶されている「最小挟角拘束円の拘束円パラメータ」、「最大挟角拘束円の拘束円パラメータ」および「中心挟角拘束円の拘束円パラメータ」と、尤度モデル記憶部27に記憶されている「尤度モデル」とに基づき、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円によって包囲される領域全体に、尤度モデルから算出されるスコアを算出する。
そして、上記投票処理部35は、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算する(ステップS1407)。すなわち、ランドマーク間ごとに算出されグリッドに対し対応付けられたスコアを、あらためてグリッドごとに加算する。
そして、自己位置推定部36は、上記で算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定し(ステップS1408)、処理を終了する。すなわち、投票処理結果記憶部28に記憶されている「ランドマーク間ごとのスコア加算」の結果のうち、最大値を示すグリッドを自己位置として推定し、その位置を自己位置として出力し、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上記したように、実施例1によれば、複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出し、複数のランドマーク間ごとに、挟角算出手順によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出し、複数のランドマーク間ごとに、最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算し、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定するので、挟角の算出誤差の影響を低減させことができ、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
また、実施例1によれば、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに自己位置としての可能性を示すスコアを算出するので、例えば実施例1で適用した最大挟角と最小挟角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルの場合、2つのランドマークの端によって規定される最大挟角拘束円もしくは最小挟角拘束円の円周部が自己位置とされることはなく、自己位置推定の精度を向上させることが可能になる。
また、実施例1によれば、例えば人工衛星からの電波がGPS装置に届かないような場所を移動中の車両においても、撮動装置からの入力画像データだけで、精度の高い自己位置推定を行うことが可能になる。
また、実施例1によれば、撮動装置からの入力画像データだけで、GPS装置による自己位置推定より高い解像度で自己位置推定を行うので、例えば、道路外への突入を回避することが可能になる。
上述した実施例1では、予め用意された一つの尤度モデルを適用していたが、実施例2では、複数の尤度モデルのなかから、ランドマークの撮像状態に応じて尤度モデルを選択し、選択した尤度モデルを適用する自己位置推定装置について説明する。
[実施例2における自己位置推定装置の概要および特徴]
まず最初に、図15を用いて、実施例2における自己位置推定装置の主たる特徴を具体的に説明する。図15は、実施例2における自己位置推定装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例2における自己位置推定装置は、最大角と最小角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出し、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好でない場合には、最大角と最小角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出する。
具体的には、図15に示すように、入力画像に検出されたランドマークの撮像状態を評価し、スコア算出処理を行う2つのランドマークの評価がともに「良」の場合は、最大角と最小角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出し、スコア算出処理を行う2つのランドマークの評価のどちらか一方が「悪」の場合は、最大角と最小角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出する。
なお、図15では、車両に搭載されている撮像装置から自己位置推定装置に入力された入力画像に、ランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の3つのランドマークが検出された場合を例に説明しており、入力画像に検出されたランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の画像データと、ランドマーク情報記憶部に記憶されていたランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の画像データとをそれぞれ比較して、評価を行っている。ここで、ランドマーク1およびランドマーク2の評価は「良」、ランドマーク3の評価は「悪」である。ランドマーク1およびランドマーク2のように、2つとも評価が「良」であるランドマーク間で処理を行う際には、単放性の曲線で規定した尤度モデルP1を適用し引き続きスコア算出処理を行う。ランドマーク2およびランドマーク3のように、少なくとも1つの評価が「悪」であるランドマーク間で処理を行う際には、一様直線で規定した尤度モデルP2を適用し引き続きスコアを算出する。
このようなことから、実施例2における自己位置推定装置は、撮像状態に応じて自動的に尤度モデルを選択することができ、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
[実施例2における自己位置推定装置の構成]
次に、図16〜18を用いて、実施例2における自己位置推定装置を説明する。図16は、実施例2における自己位置推定装置の構成を示すブロック図であり、図17は、尤度モデル記憶部に格納されている選択尤度モデルを説明するための図であり、図18は、ランドマーク検出画像評価結果記憶部と選択尤度モデル記憶部に記憶されるランドマーク検出画像評価結果と選択尤度モデルとを説明するための図である。
図16に示すように、実施例2における自己位置推定装置は、図2に示した実施例1における自己位置推定装置と基本的に同様であり、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29と、選択尤度モデル記憶部210と、ランドマーク検出画像評価部37と、尤度モデル選択部38とを新たに備えているところが相違する。以下、これらを中心に説明する。
尤度モデル記憶部27は、最大角と最小角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルと、最大角と最小角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルとを記憶する。具体的には、図17に示すように、尤度モデル記憶部27は、最大角と最小角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデル尤度モデルP1(図17の(A))と、最大角と最小角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルP2(図17の(B))とを記憶する。なお、ここでは尤度モデルP1を導く数式および尤度モデルP2を導く数式を、あわせて示す。
ランドマーク検出画像評価部37は、入力画像に検出されたランドマークの撮像状態を評価する。具体的には、ランドマーク検出結果記憶部21に記憶されているランドマーク検出画像データと、ランドマーク情報記憶部22に記憶されているランドマーク画像データとを比較して、ランドマーク検出画像の撮像状態を評価する。すなわち、図18に示すように、ランドマーク画像データ「Crop」と、ランドマーク検出画像「IL」との重なり具合を数値化する評価関数「dup」を用い、その数値があらかじめ設定した閾値(TH)より大きければ、「良」と評価し、小さければ「悪」と評価する。
ランドマーク検出画像評価結果記憶部29は、ランドマーク検出画像評価部37によって評価されたランドマーク検出画像の評価結果を記憶する。具体的には、図18に示すように、「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」、「最小挟角(°)」、「最大挟角(°)」、「検出状態(L、R)」および「選択モデル」を対応付けて記憶する。ここで図18における「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」、「最小挟角(°)」および「最大挟角(°)」は、図7に示す「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」、「最小挟角(°)」および「最大挟角(°)」と同じものであり、「検出状態(L、R)」は処理されている2つの検出されたランドマークのうち、相対的に左「L」に位置するランドマーク領域IDの画像データの評価結果と、入力画像において相対的に右「R」にあるランドマーク領域IDの画像データとの評価結果を順に表記したものである。ここでは、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶される結果を判りやすく説明するために、挟角算出結果記憶部25に記憶される挟角算出結果とともに示している。なお、「選択モデル」については、選択尤度モデル記憶部210にて後述する。
尤度モデル選択部38は、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶されているランドマーク検出画像評価結果に基づき、適用する尤度モデルを尤度モデル記憶部27から選択する。すなわち、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶されているランドマーク検出画像評価結果において、スコア算出を行う2つのランドマークのうち両方とも「良」であれば、最大角と最小角の間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルP1を選択し、少なくともどちらか一方が「悪」ならば、最大角と最小角の間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルP2を選択する。
選択尤度モデル記憶部210は、尤度モデル選択部38により選択された尤度モデルを記憶する。具体的には、図18に示すように、「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」、「最小挟角(°)」、「最大挟角(°)」、「検出状態(L、R)」および「選択モデル」を対応付けて記憶する。ここで、図18において、「ランドマーク領域IDの組み合わせ(L、R)」、「最小挟角(°)」、「最大挟角(°)」および「検出状態(L、R)」は、上記ランドマーク検出画像評価結果記憶部29にて説明したものと同じであり、「選択モデル」は尤度モデル選択部38で選択された尤度モデルを示している。例えば図18に示すように、「IL_i1」と「IL_j1」では尤度モデルP1が選択され、「IL_i2」と「IL_j2」では尤度モデルP2が選択されたことを記憶する。なお、ここでは、選択尤度モデル記憶部210に記憶される結果を判りやすく説明するために、挟角算出結果記憶部25に記憶される挟角算出結果とともに示している。
投票処理部35は、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好である場合には、最大角と最小角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出し、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好でない場合には、最大角と最小角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出する。具体的には、ランドマーク間ごとに、尤度モデルP1、もしくは尤度モデルP2が2つのランドマークの撮像状態に応じて自動的に選択され、適用された尤度モデルに応じたスコアが算出される。
[実施例2における自己位置推定装置による処理の手順]
次に、図19を用いて、実施例2における自己位置推定装置による処理を説明する。図19は、実施例2における自己位置推定装置の処理の手順を示すフローチャートである。
まず、実施例2における自己位置推定装置10は、キーボードやタッチパネルから自己位置推定要求を受け付けると(ステップS1901肯定)、実施例1と同様(図14に示したステップS1402〜ステップS1405処理と同様)に、「ランドマーク検出」、「ランドマーク検索」、「挟角算出」、「拘束円算出」を行なう(ステップS1902〜ステップS1905)。
続いて、ランドマーク検出画像評価部37は、入力画像に検出されたランドマークの撮像状態を評価する(ステップS1906)。すなわち、ランドマーク検出結果記憶部21に記憶されているランドマーク検出画像データと、ランドマーク情報記憶部22に記憶されているランドマーク画像データとを比較して、ランドマーク検出画像の撮像状態を評価する。
そして、尤度モデル選択部38は、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶されているランドマーク検出画像評価結果に基づき、適用する尤度モデルを尤度モデル記憶部27から選択する(ステップS1907)。すなわち、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶されているランドマーク検出画像評価結果において、スコア算出を行う2つのランドマークのうち両方とも「良」であれば、最大角と最小角の間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルP1を選択し、少なくともどちらか一方が「悪」ならば、最大角と最小角の間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルP2を選択する。
続いて、投票処理部35は、複数のランドマーク間ごとに、上記で算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、最大挟角と最小挟角との間で各角度における角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、領域内の座標位置ごとに自己位置としての可能性を示すスコアを算出するスコア算出処理を行う(ステップS1908)。すなわち、拘束円算出結果記憶部26に記憶されている「最小挟角拘束円の拘束円パラメータ」、「最大挟角拘束円の拘束円パラメータ」および「中心挟角拘束円の拘束円パラメータ」と、選択尤度モデル記憶部210に記憶されている「尤度モデル」とに基づき、最大挟角拘束円と最小挟角拘束円によって包囲される領域全体に、尤度モデルから算出されるスコアを算出する。
そして、上記投票処理部35は、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算する(ステップS1909)。すなわち、ランドマーク間ごとに算出されグリッドに対し対応付けられたスコアを、あらためてグリッドごとに加算する。
そして、自己位置推定部36は、上記で算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定し(ステップS1910)、処理を終了する。すなわち、投票処理結果記憶部28に記憶されている「ランドマーク間ごとのスコア加算」の結果のうち、最大値を示すグリッドを自己位置として推定し、その位置を自己位置として出力し、処理を終了する。
[実施例2の効果]
上記したように、実施例2によれば、ランドマークの撮像状態に応じて尤度モデルを自動的に選択することができるので、自己位置推定精度を向上されることが可能になる。
また、実施例2によれば、最大挟角と最小挟角との中心値である中心挟角を最大尤度とした単放性の曲線に対応したスコアを算出することができ、例えば2つのランドマークの撮像状態が良好である場合には、特に自己位置推定精度を向上させることが可能になる。具体的には、2つのランドマークの撮像状態が良好である場合には、それぞれのランドマークの中心からなる中心挟角が自己位置を示す最大尤度をあたえるので、単放性の曲線で規定される尤度モデルを適用することで、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
また、実施例2によれば、最大挟角と最小挟角との間の角度に対しては一様直線としてスコアを算出することができ、例えば2つのランドマークの撮像状態が良好でない場合には、特に自己位置推定精度を向上させることが可能になる。具体的には、2つのランドマークの撮像状態が良好でない場合には、算出された最大挟角と最小挟角との間にあるどの角度が最大尤度をあたえるか判定できないので、一様直線で規定される尤度モデルを適用することで、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
上述した実施例2では、複数の尤度モデルのなかから、ランドマークの撮像状態に応じて尤度モデルを選択し、選択した尤度モデルを適用して自己位置としてのスコアを算出したが、実施例3では、ランドマークの撮像状態に応じて、選択した尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用しスコアを算出する自己位置推定装置について説明する。
[実施例3における自己位置推定装置の概要および特徴]
まず最初に、図20を用いて、実施例3における自己位置推定装置の主たる特徴を具体的に説明する。図20は、実施例3における自己位置推定装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例3における自己位置推定装置は、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好である場合には、最大挟角と最小挟角との間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出し、入力画像におけるランドマークの撮像状態が良好でない場合には、最大挟角と最小挟角との間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用してスコアを算出するとともに、入力画像におけるランドマークの撮像状態に応じて、尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用してスコアを算出する。
具体的には、図20に示すように、ランドマーク検出画像評価により算出された評価値に基づき、選択された尤度モデルから算出されたスコアにさらに重み付けを適用してスコアを算出する。なお、図20では、車両に搭載されている撮像装置から自己位置推定装置に入力された入力画像に、ランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の3つのランドマークが検出された場合を例に説明しており、入力画像に検出されたランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の画像データと、ランドマーク情報記憶部に保持されていたランドマーク1、ランドマーク2、ランドマーク3の画像データとをそれぞれ比較し評価する。
ここでは、ランドマーク1とランドマーク2の評価値は、ここで設定されている「閾値THが0.5」より高い値であるため両者とも同じ「良」であり、かつ尤度モデルとしてP1が選択される。しかし、ランドマーク1の評価値が最大評価値「1」であるのに対し、ランドマーク2の評価値が「0.65」と低い値であるために、この評価値に応じ、尤度モデルP1を適用して算出したスコアに対し、さらに重み付けを適用して算出したスコアを算出する。また、ランドマーク2とランドマーク3の組み合わせでは、ランドマーク2の評価が「良」で、ランドマーク3の評価が「悪」であるので、尤度モデルP2が選択され、スコアが算出されるが、さらにこれらの評価値に基づいて、重み付けを適用したスコアが算出する。
このようなことから、実施例3における自己位置推定装置は、上記した主たる特徴の通り、撮像状態に応じて自動的に尤度モデルを選択するとともに、撮像状態に応じて自動的に選択された尤度モデルから算出されるスコアに重み付けを適用することができ、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
[実施例3における自己位置推定装置の構成]
次に、図21と、図22とを用いて、実施例3における自己位置推定装置を説明する。図21は、実施例3における自己位置推定装置の構成を示すブロック図であり、図22は、重み付け投票処理部を説明するための図である。
図21に示すように、実施例3における自己位置推定装置は、図16に示した実施例2における自己位置推定装置と基本的に同様であり、投票処理部35の代わりに重み付け投票処理部39を備えているところが相違する。以下、これを中心に説明する。
重み付け投票処理部39は、入力画像におけるランドマークの撮像状態に応じて、尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用してスコアを算出する。具体的には、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶されている評価値と、選択尤度モデル記憶部に記憶されている選択された尤度モデルから算出されるスコアに基づき、さらに重み付けを適用したスコアを算出する。例えば、図22に示すように、「選択された尤度モデルP」から「スコアを算出する関数P’」に「評価関数dup」から算出された「評価値s」を乗ずることによって導かれる「関数P’’」により重み付けを適用したスコアが算出する。
[実施例3における自己位置推定装置による処理の手順]
次に、図23を用いて、実施例3における自己位置推定装置による処理を説明する。図23は、実施例3における自己位置推定装置の処理の手順を示すフローチャートである。
まず、実施例3における自己位置推定装置10は、キーボードやタッチパネルから自己位置推定要求を受け付けると(ステップS2301肯定)、実施例2と同様(図19に示したステップS1902〜ステップS1907処理と同様)に、「ランドマーク検出」、「ランドマーク検索」、「挟角算出」、「拘束円算出」、「ランドマーク検出画像評価」、「尤度モデル選択」を行なう(ステップS2302〜ステップS2307)。
続いて、重み付け投票処理部39は、入力画像におけるランドマークの撮像状態に応じて、尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用してスコアを算出する(ステップS2308)。具体的には、ランドマーク検出画像評価結果記憶部29に記憶されている評価値と、選択尤度モデル記憶部210に記憶されている選択された尤度モデルから算出されるスコアに基づき、さらに重み付けを適用したスコアを算出する。
続いて、上記重み付け投票処理部39は、複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを座標位置ごとに加算する(ステップS2309)。すなわち、ランドマーク間ごとに算出されグリッドに対し対応付けられたスコアを、あらためてグリッドごとに加算する。
そして、自己位置推定部36は、上記で算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を自己位置として推定し(ステップS2310)、処理を終了する。すなわち、投票処理結果記憶部28に記憶されている「ランドマーク間ごとのスコア加算」の結果のうち、最大値を示すグリッドを自己位置として推定し、その位置を自己位置として出力し、処理を終了する。
[実施例3の効果]
上記したように、実施例3によれば、入力画像の撮像状態を評価して自動的に尤度モデルを選択しスコアを算出するとともに、さらに評価の基準となった評価値に応じた重み付けで適用してスコアを算出するので、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。すなわち、検出されたランドマークの画像データの評価が同じものであっても、その評価値の程度で、さらにスコアに重み付けを適用できるので、自己位置推定精度を向上させることが可能になる。
さて、これまで実施例1〜3における自己位置推定装置について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよいものである。そこで、以下では、実施例4における自己位置推定装置として、種々の異なる実施例を(1)〜(5)に区分けして説明する。
(1)重み付け
上記の実施例3では、複数の尤度モデルのなかから、ランドマークの撮像状態に応じて尤度モデルを選択し、選択した尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用しスコアを算出する自己位置推定装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、与えられた一つの尤度モデルを、ランドマークの撮像状態に応じた重み付けで適用しスコアを算出する自己位置推定装置であってもよい。すなわち、「ランドマーク検出画像評価部37」および「重み付け投票処理39」が実施例1の処理部30にさらに備えられている自己位置推定装置10であってもよい。
(2)尤度モデル
上記の実施例1では、尤度モデル記憶部27に最大角と最小角の間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルが記憶されている自己位置推定装置10を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、最大角と最小角の間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルであっても、別の尤度モデルであってもよい。
また、上記の実施例2および実施例3では、尤度モデル記憶部27に最大角と最小角の間で尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルP1と、最大角と最小角の間で尤度を一様直線で規定した尤度モデルP2の2つの尤度モデルが記憶されている自己位置推定装置10を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、別の尤度モデルと置き換わった、もしくは加えた2つ以上の尤度モデルが記憶されていてもよい。ここで、別の尤度モデルとは、ランドマークの形状(丸みを帯びているビルディングや、四角錐のテレビ塔など)やランドマークの見え方(樹木などの遮蔽物により右半分しか見えないなど)に応じた尤度モデルである。
(3)適用対象
また、上記の実施例では、この発明に係る自己位置推定プログラムを含んで構成される自己位置推定装置を搭載した車両を適用対象として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばどこで撮像されたか不明な写真を処理して、その写真が撮像された場所を推定する自己位置推定装置として使用してもよい。
(4)システム構成等
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動でおこなうこともでき(例えば、キーボードやタッチパネルから自己位置推定要求を受け付けるのではなく、一定時間ごと自動的に自己位置推定要求を生成するなど)、あるいは、手動的におこなうものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。例えば、この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば図9に示す情報)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各処理部および各記憶部の分散・統合の具体的形態(例えば、図2の形態など)は図示のものに限られず、例えば、投票処理部35と自己位置推定部36を統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(5)自己位置推定プログラム
ところで上記の実施例1〜3では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行するようにしてもよい。そこで以下では、図24を用いて、上記の実施例1に示した自己位置推定装置10と同様の機能を有する自己位置推定プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図24は、実施例1における自己位置推定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図24に示すように、情報処理装置としてのコンピュータ240は、キーボード241、ディスプレイ242、CPU243、ROM244、HDD245およびRAM246をバス247などで接続して構成され、さらにカーナビ出力装置40と衝突回避車両制御装置50に接続される。
ROM244には、上記の実施例1に示した自己位置推定装置10と同様の機能を発揮する自己位置推定プログラム、つまり、図24に示すように、ランドマーク検出プログラム244a、ランドマーク検索プログラム244b、角算出プログラム244c、拘束円算出プログラム244d、投票プログラム244e、自己位置推定プログラム244fが予め記憶されている。なお、これらのプログラム244a〜244fについては、図2に示した自己位置推定装置10の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
そして、CPU243が、これらのプログラム244a〜244fをROM244から読みだして実行することで、図24に示すように、各プログラム244a〜244fは、ランドマーク検出プロセス243a、ランドマーク検索プロセス243b、角算出プロセス243c、拘束円算出プロセス243d、投票プロセス243e、自己位置推定プロセス243fとして機能するようになる。なお、各プロセス243a〜243fは、図2に示した、ランドマーク検出処理部31、ランドマーク検索処理部32、角算出処理部33、拘束円算出処理部34、投票処理部35、自己位置推定部36にそれぞれ対応する。
また、HDD245には、図24に示すように、ランドマーク情報テーブル245aと、カメラパラメータテーブル245bと、尤度モデルテーブル245cが設けられる。このランドマーク情報テーブル245aは、図2に用いたランドマーク情報記憶部22に対応し、カメラパラメータテーブル245bはカメラパラメータ記憶部24に対応し、尤度モデルテーブル245cは尤度モデル記憶部27に対応する。そしてCPU243は、ランドマーク情報データ246bをランドマーク情報テーブル245aに対して登録し、カメラパラメータデータ246dをカメラパラメータテーブル245bに対して登録し、尤度モデルデータ246gを尤度モデルテーブル245cに対して登録し、このランドマーク情報データ246bと、カメラパラメータデータ246dと、尤度モデルデータ246gを読み出してRAM246に格納し、RAM246に格納されたランドマーク検出データ246aと、ランドマーク検索データ246cと、角算出データ246eと、拘束円算出データ246fと、投票処理データ246hとに基づいて自己位置推定処理を実行する。
なお、上記した各プログラム244a〜244fについては、必ずしも最初からROM244に記憶させておく必要はなく、例えばコンピュータ240に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ240の内外に備えられるHDDなどの「固定用物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ240に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ240がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から前記自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定する自己位置推定方法をコンピュータに実行させる自己位置推定プログラムであって、
前記複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する挟角算出手順と、
前記複数のランドマーク間ごとに、前記挟角算出手順によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する拘束円算出手順と、
前記複数のランドマーク間ごとに、前記拘束円算出手順によって算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、前記最大挟角と最小挟角との間で各角度における前記角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、前記領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、前記複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを前記座標位置ごとに加算するスコア算出手順と、
前記スコア算出手順によって算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を前記自己位置として推定する自己位置推定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする自己位置推定プログラム。
(付記2)前記スコア算出手順は、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする付記1に記載の自己位置推定プログラム。
(付記3)前記スコア算出手順は、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする付記1に記載の自己位置推定プログラム。
(付記4)前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態に応じて、複数の尤度モデルのなかから当該撮像状態に応じた尤度モデルを選択し、当該選択した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする付記1に記載の自己位置推定プログラム。
(付記5)前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態が良好である場合には、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出し、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態が良好でない場合には、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする付記1に記載の自己位置推定プログラム。
(付記6)前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態に応じて、前記尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用して前記スコアを算出することを特徴とする付記1に記載の自己位置推定プログラム。
(付記7)入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から前記自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定する自己位置推定方法であって、
前記複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する挟角算出工程と、
前記複数のランドマーク間ごとに、前記挟角算出工程によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する拘束円算出工程と、
前記複数のランドマーク間ごとに、前記拘束円算出工程によって算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、前記最大挟角と最小挟角との間で各角度における前記角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、前記領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、前記複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを前記座標位置ごとに加算するスコア算出工程と、
前記スコア算出工程によって算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を前記自己位置として推定する自己位置推定工程と、
を含んだことを特徴とする自己位置推定方法。
(付記8)入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から前記自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定する自己位置推定装置であって、
前記複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する挟角算出手段と、
前記複数のランドマーク間ごとに、前記挟角算出手段によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する拘束円算出手段と、
前記複数のランドマーク間ごとに、前記拘束円算出手段によって算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、前記最大挟角と最小挟角との間で各角度における前記角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、前記領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、前記複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを前記座標位置ごとに加算するスコア算出手段と、
前記スコア算出手段によって算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を前記自己位置として推定する自己位置推定手段と、
を備えたことを特徴とする自己位置推定装置。
以上のように、本発明における自己位置推定プログラム、自己位置推定方法および自己位置推定装置は、入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定する場合に有用であり、特に、自己位置推定精度を向上させることに適する。
実施例1における自己位置推定装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1における自己位置推定装置の構成を示すブロック図である。 ランドマーク検出結果記憶部を説明するための図である。 ランドマーク情報記憶部を説明するための図である。 ランドマーク検索結果記憶部を説明するための図である。 挟角算出処理部を説明するための図である。 挟角算出結果記憶部を説明するための図である。 拘束円算出処理部を説明するための図である。 拘束円算出結果記憶部を説明するための図である。 尤度モデル記憶部を説明するための図である。 投票処理部を説明するための図である。 投票処理結果記憶部を説明するための図である。 自己位置推定部を説明するための図である。 実施例1における自己位置推定装置の処理を説明するための図である。 実施例2における自己位置推定装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例2における自己位置推定装置の構成を示すブロック図である。 尤度モデル記憶部に格納されている選択尤度モデルを説明するための図である。 ランドマーク検出画像評価結果記憶部と選択尤度モデル記憶部を説明するための図である。 実施例2における自己位置推定装置の処理を説明するための図である。 実施例3における自己位置推定装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例3における自己位置推定装置の構成を示すブロック図である。 重み付け投票処理部を説明するための図である。 実施例3における自己位置推定装置の処理を説明するための図である。 実施例1の自己位置推定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
10 自己位置推定装置
11 カメラ画像入力部
12 自己推定位置出力部
13 入出力制御I/F部
20 記憶部
21 ランドマーク検出結果記憶部
22 ランドマーク情報記憶部
23 ランドマーク検索結果記憶部
24 カメラパラメータ記憶部
25 挟角算出結果記憶部
26 拘束円算出結果記憶部
27 尤度モデル記憶部
28 投票処理結果記憶部
30 処理部
31 ランドマーク検出処理部
32 ランドマーク検索処理部
33 挟角算出処理部
34 拘束円算出処理部
35 投票処理部
36 自己位置推定部
40 カーナビ出力装置
50 衝突回避車両制御装置

Claims (5)

  1. 入力画像に含まれる複数のランドマーク間ごとに当該入力画像の撮像位置である自己位置を中心とした各ランドマーク間の角をそれぞれ算出し、当該算出した各角から前記自己位置として拘束される拘束円をそれぞれ算出して当該自己位置を推定する自己位置推定方法をコンピュータに実行させる自己位置推定プログラムであって、
    前記複数のランドマーク間ごとに、各ランドマーク間の最遠距離および最近距離から、各ランドマーク間の挟角の最大値を示す最大挟角および当該挟角の最小値を示す最小挟角を算出する挟角算出手順と、
    前記複数のランドマーク間ごとに、前記挟角算出手順によって算出された最大挟角および最小挟角それぞれに基づいて、当該最大角から定まる最大角拘束円および当該最小角から定まる最小角拘束円を算出する拘束円算出手順と、
    前記複数のランドマーク間ごとに、前記拘束円算出手順によって算出された最大挟角拘束円および最小挟角拘束円で包囲される領域に、前記最大挟角と最小挟角との間で各角度における前記角としての尤度を規定した尤度モデルを適用して、前記領域内の座標位置ごとに前記自己位置としての可能性を示すスコアを算出するとともに、前記複数のランドマーク間ごとに算出されたスコアを前記座標位置ごとに加算するスコア算出手順と、
    前記スコア算出手順によって算出されて加算されたスコアに基づいて、当該スコアが最大となる座標位置を前記自己位置として推定する自己位置推定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする自己位置推定プログラム。
  2. 前記スコア算出手順は、前記最大挟角と最小挟角との間の中心値である中心挟角が最大尤度となる放物線状の曲線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする請求項1に記載の自己位置推定プログラム。
  3. 前記スコア算出手順は、前記最大挟角と最小挟角との間の各挟角が一定尤度となる一様直線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする請求項1に記載の自己位置推定プログラム。
  4. 前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態が良好である場合には、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を単放性の曲線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出し、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態が良好でない場合には、前記最大挟角と最小挟角との間で前記尤度を一様直線で規定した尤度モデルを適用して前記スコアを算出することを特徴とする請求項1に記載の自己位置推定プログラム。
  5. 前記スコア算出手順は、前記入力画像における前記ランドマークの撮像状態に応じて、前記尤度モデルを当該撮像状態に応じた重み付けで適用して前記スコアを算出することを特徴とする請求項1に記載の自己位置推定プログラム。
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