JP4844158B2 - 遊技機の不正抑制 - Google Patents

遊技機の不正抑制 Download PDF

Info

Publication number
JP4844158B2
JP4844158B2 JP2006042858A JP2006042858A JP4844158B2 JP 4844158 B2 JP4844158 B2 JP 4844158B2 JP 2006042858 A JP2006042858 A JP 2006042858A JP 2006042858 A JP2006042858 A JP 2006042858A JP 4844158 B2 JP4844158 B2 JP 4844158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
opening
discharge passage
wall
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006042858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007215936A (ja
Inventor
誠 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2006042858A priority Critical patent/JP4844158B2/ja
Publication of JP2007215936A publication Critical patent/JP2007215936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844158B2 publication Critical patent/JP4844158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機の不正抑制に関するものである。
従来より、遊技球を用いた遊技機(例えば、パチンコ)が利用されている。このような遊技機では、遊技球発射装置によって遊技球が発射され、発射された遊技球は、レールによって所定の遊技領域内を案内される。また、このような遊技機には、レールを逆戻りするファール球を下皿に排出するファール球通路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−185331号公報
ところが、遊技機に、ファール球通路のような外部と内部とを連通する通路を設けると、このような通路を利用した不正行為が行われる可能性がある。例えば、針金や磁石等の操作部材が、このような通路を介して遊技機の外部から内部に挿入されて、遊技機内部の部材が操作部材によって不正に操作される可能性があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、遊技機の外部と内部とを連通する通路を利用した不正行為を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の遊技機は、遊技球を所定の遊技領域に誘導して所定の遊技を実行する遊技機であって、前記遊技機の内部から前記遊技機の外部へ前記遊技球を排出する排出通路を形成する排出通路形成部を備え、前記排出通路形成部は、前記排出通路の途中に配置された開口を有する袋小路であって、前記開口の中が窪んだ器形状を有する袋小路を有する。
この構成によれば、遊技機の外部から内部へ操作部材が挿入されようとした場合であっても、排出通路を逆方向に移動させられる操作部材が袋小路に捕捉されるので、遊技機の外部と内部とを連通する通路を利用した不正行為を抑制することができる。
上記遊技機において、前記排出通路は、前記排出通路を逆向きに辿った場合に、前記開口に向かう第1方向に延びて前記開口に至る第1部分通路を含むことが好ましい。
この構成によれば、第1部分通路を逆方向に移動する操作部材の進む先に開口が配置されるので、操作部材が袋小路に捕捉されることが容易となる。
上記遊技機において、前記排出通路は、前記開口の手前で前記第1部分通路に接続されるとともに前記第1方向とは異なる第2方向に向かう第2部分通路を含むことが好ましい。
この構成によれば、排出通路の方向が開口の手前で変化するので、排出通路を逆方向に移動させられる操作部材が袋小路に捕捉されることが容易となる。
上記遊技機において、前記開口と前記第1部分通路の断面とを前記第1方向に沿ってみた場合に、前記断面が前記開口に含まれるように、前記開口の形状が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、
第1部分通路を移動する操作部材が開口を通る可能性を高めることができるので、不正行為をさらに抑制することができる。
上記各遊技機において、前記袋小路の内部形状は、鋭角を成す角部を含むことが好ましい。
この構成によれば、袋小路に捕捉された操作部材が角部に追い込まれるので、操作部材が排出通路に逆戻りして遊技機の内部に到達することが抑制される。その結果、不正行為をさらに抑制することが可能となる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、袋小路を有する排出通路形成部材、その排出通路形成部材を有する遊技機、等の形態で実現可能である。
A.第1実施例:
B.第2〜第5実施例:
C.第6実施例:
D.第7実施例:
E.第8実施例:
F.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのパチンコ遊技機の内枠100の正面図である。図2は、内枠100の分解斜視図である。この内枠100には、遊技球の発射装置110と、発射レール112と、外レール120と、内レール130と、排出通路形成部材140と、が組み込まれている。この内枠100は、図示しない外枠に固定されて、遊技機として利用される。
内枠100の正面の下部右側には、発射装置110と発射レール112とが固定される。発射装置110は、遊技球を発射する。このような発射装置110の構成としては、遊技球を打撃する打撃用パッドを、ソレノイドを用いて駆動する構成や、モータとバネとを用いて打撃用ハンマを駆動する構成等の種々の構成を採用することができる。発射装置110が遊技球を発射する威力は、図示しないハンドルの回動位置を調整することによって調整される。
内枠100の中央には、開口102(以下「遊技領域102」とも呼ぶ)が設けられている。内枠100正面には、遊技領域102を覆うガラス窓が組み付けられた前面枠が固定される(図示省略)。内枠100の背面には、遊技領域102を覆う遊技盤200が固定される(図2)。この遊技盤200の正面には、遊技領域102の縁に沿って設けられた外レール120と、外レール120の内側に設けられた内レール130とが固定される(図2では図示省略)。このように、内枠100には、遊技盤200を介して外レール120と内レール130とが固定されることとなる。
図1に示すように、発射装置110によって発射された遊技球は、発射レール112によって、外レール120と内レール130とに挟まれた主通路123に導かれる。そして、遊技球は、外レール120と内レール130とによって遊技領域102の上部に誘導される。また、遊技盤200(図2)の正面には、遊技球の落下方向を変化させる多数の障害釘や、遊技球が進入可能な入賞口等の各種部品が装着される(図示省略)。
内枠100正面の下部左側の平面部分(図2)には、排出通路形成部材140が固定される。排出通路形成部材140には、ファール球回収口142(以下、単に「回収口142」とも呼ぶ)と払い出し口144とが形成されている。回収口142は、発射レール112と外レール120(図1)との間に配置された、鉛直方向上向きの開口である。払い出し口144は、回収口142よりも下方に配置された、水平方向正面向きの開口である。また、排出通路形成部材140には、回収口142から払い出し口144へ至る排出通路146が形成されている(図1)。発射装置110による発射威力が小さい場合には、発射された遊技球が主通路123から抜け出せずに、主通路123を逆流する。このような遊技球(「ファール球」とも呼ばれる)は、外レール120に沿って下方に移動し、回収口142に落下する。回収口142に落ちたファール球は、排出通路146を通り抜けて、払い出し口144から排出される。図2に示すように、払い出し口144の正面には、下皿150が固定される。排出されたファール球は、この下皿150に貯留される。遊技者は、この下皿150に貯留された遊技球を、図示しない所定の投入口(例えば、いわゆる上皿)に投入することによって、遊技に利用することが可能である。
図3は、比較例における内枠100aの正面図である。図1に示す第1実施例の内枠100との差異は、比較例の遊技領域102aの大きさが、第1実施例の遊技領域102よりも小さい点である。比較例の内枠100aにも、第1実施例の内枠100と同様に、発射装置110aと、発射レール112aと、外レール120aと、内レール130aと、排出通路形成部材140aと、が組み込まれている。排出通路形成部材140aには、第1実施例の排出通路形成部材140と同様に、回収口142aと、払い出し口144aと、排出通路146aとが形成されている。各構成要素の機能は、第1実施例の各構成要素の機能とそれぞれ同じである。なお、図3では、下皿150aと、ハンドル160aと、も図示されている。
第1実施例の遊技領域102(図1)は、比較例の遊技領域102a(図3)よりも広い。これにより、遊技領域102における部材の配置の自由度を高め、遊技性を向上させることが可能となる。ただし、これにより、第1実施例での回収口142と払い出し口144との距離は、比較例での回収口142aと払い出し口144aとの距離と比べて短くなる。その結果、不正行為が容易となる可能性がある。ところが、第1実施例では、不正行為を抑制するために、排出通路146の途中に袋小路が設けられている。
図4は、排出通路形成部材140の正面図である。図5は、排出通路形成部材140の背面図である。図6は、排出通路形成部材140の分解斜視図である。図7は、排出通路形成部材140の一部の分解斜視図である。図7は、図6とは反対側から見た斜視図である。
図4、図5には、ファール球の軌跡FAが示されている。ファール球は、排出通路146を通って移動する。排出通路146は、回収口142から払い出し口144へ至る通路である。この排出通路146は、排出通路形成部材140に形成された溝によって形成されている。図7には、排出通路形成部材140の一部が示されている。排出通路形成部材140には、正面方向に向かって窪んだ溝GRが形成されている。この溝GRは、溝の底部を形成する底壁140s3と、底壁140s3から背面方向に延びる側壁140s1、140s2とによって形成されている。排出通路形成部材140が内枠100に固定されると、側壁140s1、140s2の背面側が、内枠100に接触する。そして、溝GRの全体が内枠100によって覆われることによって、排出通路形成部材140(溝GR)と内枠100とで囲まれた排出通路146が形成される。図5では、排出通路形成部材140の一部分が黒く塗りつぶされている。この塗りつぶされた部分は、溝の側壁部分を示しており、内枠100と接触する部分を示している。なお、排出通路形成部材140には、排出通路146の途中から分岐する払い出し通路149が形成されている。この払い出し通路149は、入賞によって払い出された遊技球が通る通路である。
また、図6、図7に示すように、排出通路146の途中には、正面に向かってさらに窪んだ迂回部147が形成されている。図7には、排出通路形成部材140のうちの迂回部147を含む一部分が拡大して示されている。また、図8は、排出通路形成部材140の断面図である。この断面図は、図4、図5、図7のA−A断面図であり、迂回部147によって形成される遊技球の通路(排出通路146)の断面を示している。また、この断面図は、遊技球の流れる方向と垂直な上方向から見た断面図である。この断面図では、壁部分にハッチングが付されている。
図6に示すように、排出通路146の迂回部147には、案内壁148が背面側から挿入される。案内壁148は、壁部148vと、穴部148h1、148h2とを有している。案内壁148は、穴部148h1、148h2を貫通するネジ(図示省略)によって、排出通路形成部材140に固定される。これにより、壁部148vは、迂回部147と対向する位置に固定される。
排出通路形成部材140が内枠100に固定されると、壁部148vは内枠100に接した状態となる。図7の左下に示した壁部148vでは、内枠100に接する部分にハッチングが付されている。この壁部148vは、主壁WS3と側壁WS1、WS2との3つの壁を有している。内枠100に固定された壁部148vは、これらの壁WS1、WS2、WS3と内枠100とにより囲まれた袋小路BCと、袋小路BCへ通じる開口OPとを形成する。
図8に示すように、主壁WS3は、袋小路BCの正面側を覆う壁である。この主壁WS3は、内枠100から迂回部147に向かって延びて、開口OPに至る。具体的には、主壁WS3は、内枠100から迂回部147に向かって延びて端部WS311へ至る傾斜壁WS31と、端部WS311から開口OPまで延びる第3側壁WS32と、を有している。傾斜壁WS31は、内枠100からファール球FBの軌跡FAの下流側に向かって傾斜して延びている。これにより、内枠100と傾斜壁WS31とによって囲まれる鋭角な角部CNが形成される。また、傾斜壁WS31は、内枠100から端部WS311まで、曲線を描いて延びている。その延びる方向は、内枠100に平行な方向から垂直な方向へ徐々に変化している。この理由は、ファール球FBをこの傾斜壁WS31に接触させることによって、ファール球FBの移動方向を滑らかに変化させるためである。
端部WS311からは、第3側壁WS32が延びている。この第3側壁WS32の延びる方向は、開口OPの下流側に接続される通路DPの延びる方向と同じである。第3側壁WS32は、端部WS311から、下流側に向かう方向(図中の方向ODとは逆方向)に真っ直ぐ延びて開口OPに至る。なお、迂回部147と主壁WS3との間には、ファール球FBが通るための隙間Gが設けられている。また、図7に示すように、主壁WS3は、内枠100から開口OPへ至るまで、溝GRの両方の側壁140s1、140s2と隙間無く接している。
第1側壁WS1(図7)は、袋小路BCの上側(第1側壁140s1側)を覆う壁である。第1側壁WS1は、第1側壁140s1の表面上を、主壁WS3から内枠100まで延びている。この際、第1側壁WS1は、内枠100と垂直な方向に延びる。また、図7に示すように、開口OP付近では、第1側壁WS1の厚さが開口OPに近いほど薄くなっている。これは、開口OPを第1側壁140s1の表面まで広げるためである。
第2側壁WS2は、袋小路BCの下側(第2側壁140s2側)を覆う壁であり、その構成は、第1側壁WS1と同じである。すなわち、第2側壁WS2は、第2側壁140s2表面上を、主壁WS3から内枠100まで延びている。この際、第2側壁WS2は、内枠100と垂直な方向に延びる。また、開口OP付近では、第2側壁WS2の厚さが開口OPに近いほど薄くなっている。
なお、側壁WS1、WS2の間には、仕切り壁WS4が設けられている。この仕切り壁WS4によって、ファール球FBが誤って開口OPに入ることが防止される。また、図7、図8に示すように、仕切り壁WS4は、開口OPから下流側に向かって突出する規制部分CPを有している。この規制部分CPは、開口OPから内枠100まで、曲線を描いて延びている。その延びる方向は、背面に向かう方向から、方向ODの逆方向に徐々に変化している。この理由は、ファール球FBをこの規制部分CPに接触させることによって、ファール球FBの移動方向を滑らかに変化させるためである。
図8には、部分通路DPが示されている。この部分通路DPは、排出通路146を逆向きに辿った場合に、開口OPに向かう方向ODに延びて、開口OPに至っている。換言すれば、部分通路DPと袋小路BCとは、排出通路146を逆向きに辿ったときに、所定の方向ODへ延びて袋小路へ至る部分通路FPを形成している。そして、排出通路146は、この部分通路FPの途中で、迂回部147と主壁WS3とによって形成される迂回通路RPに分岐している。なお、第1実施例では、方向ODは内枠100の表面(正面側の表面)と平行である。
迂回通路RPは、部分通路FPから、方向ODとは異なる方向(図8の例では、正面に向かう方向)に向かっている。このことは、ファール球FBの移動方向が、迂回通路RPと部分通路FPとの接続位置で変化することを意味している。図8の例では、軌跡FAで示すように、移動方向は、背面に向かう方向から、方向ODの逆方向に、変化する。また、図8の例では、迂回通路RPは、部分通路FPとの接続位置から袋小路BCの後ろ(方向OD側)に回り込むように曲がっている。
なお、所定の方向ODに延びて、開口OPに至る部分通路FPは、本発明における第1部分通路に相当する。また、開口OPの手前で部分通路FPに接続されるとともに、方向ODとは異なる別の方向(図7の例では、方向ODとは垂直な正面方向)に向かう迂回通路RPは、第2部分通路に相当する。
ところで、図7には、断面CSと開口OPとが、ハッチングで示されている。断面CSは、開口OPに向かって延びる部分通路DP(図8)の断面である。第1実施例では、開口OPは、断面CSの投影と一致している。具体的には、開口OPと断面CSとを部分通路DPの延びる方向ODに沿って見た場合に、断面CSと開口OPとが一致する。換言すれば、断面CSを部分通路DPの延びる方向ODに移動させると、断面CSの全ての部分が開口OPを通り抜ける。なお、断面CSは、部分通路DPの延びる方向ODと垂直な断面を意味している。また、断面CSは、部分通路DPのうちの迂回通路RPとの接続位置よりも下流側における断面を意味している。
図9は、操作部材(この例では針金)WRが払い出し口144(図6)から挿入された場合の様子を示す説明図である。図9には、図8と同じ断面図が示されている(規制部分CPの図示は省略されている)。挿入された操作部材WRは、排出通路146を逆方向に移動する。図9には、操作部材WRが部分通路DPに辿り着いた場合の様子が示されている。部分通路DPを通る操作部材WRは、部分通路DPの延びる方向ODに沿って移動する。ところが、上述したように、部分通路DPの先には、開口OPが配置されている。その結果、操作部材WRは、開口OP内に挿入され、主壁WS3に接触し、袋小路BCに捕捉される。
以上のように、第1実施例では、遊技機の内部(回収口142)と外部(払い出し口144)とを連通する排出通路146の途中に、この排出通路146を逆方向に移動させられる操作部材を捕捉する袋小路BCが設けられている。これにより、開口OP(袋小路BC)よりも上流側に操作部材WRが送られることが抑制される。その結果、遊技機の外部と内部とを連通する通路を利用した不正行為を抑制することができる。
また、第1実施例では、排出通路146は、袋小路BCの開口OPに向かう所定の方向ODに延びて開口OPに至る部分通路FPを含んでいる(図8)。従って、部分通路FP(部分通路DP)を逆方向に移動する操作部材WRの進む先に開口OPが配置されるので、操作部材WRが袋小路BCに捕捉されることが容易となる。
また、第1実施例では、排出通路146は、開口OPの手前で部分通路FPに接続されるとともに部分通路FPの延びる方向(方向OD)とは異なる方向(図8の例では正面方向)に向かう迂回通路RPを含んでいる。従って、開口OPの手前でファール球FBの移動方向が変化する(図8)。すなわち、上流側(遊技領域102)へ向かう方向は、部分通路FPの途中であって、開口OPの手前で変化する。ところで、遊技機の外部から押し込められる操作部材の移動方向を通路の途中で変化させることは困難である。従って、このような操作部材が袋小路BCに捕捉されることが容易となる。その結果、不正行為を抑制する効果が顕著となる。
また、第1実施例では、開口OPは、部分通路DPの断面CSの投影を含んでいる(図7)。従って、操作部材WRが部分通路DP内のどの部分を移動したとしても、操作部材WRの進む先には開口OPが位置しているので、操作部材WRが袋小路BCに捕捉されることが容易となる。その結果、不正行為を抑制する効果が顕著となる。
さらに、第1実施例では、袋小路BCが鋭角な角部CNを有している(図8)。不正行為では、操作部材WRが遊技領域102に到達するまで、操作部材WRに力が加え続けられる場合がある。このような場合には、袋小路BCに捕捉された操作部材WRは、袋小路BCを形成する壁(内枠100、壁WS1、WS2、WS3)に接触し、接触した壁に沿って移動可能である。そして、操作部材WRに強い力が加えられると、操作部材WRが袋小路BC内で壁に沿って折り返し、開口OPから排出通路146へ飛び出す虞がある。ところが、第1実施例の袋小路BCには鋭角な角部CNが設けられている。鋭角な角部CNを形成する壁面(図8の例では、内枠100と主壁WS3)に操作部材WRが接すると、操作部材WRに加えられた力は、操作部材WRを角部CNに追い込む方向に働く。このように、操作部材WRは角部CNに追い込まれるので、操作部材WRが角部CNから開口OPに逆戻りすることが抑制される。従って、袋小路BCに捕捉された操作部材WRが排出通路146に逆戻りして遊技領域102に到達することが抑制されるので、不正行為をさらに抑制することが可能となる。
B.第2〜第5実施例:
以下に説明する第2ないし第5実施例では、装置構成における上述の第1実施例との差異は、袋小路の形状が異なる点だけであり、他の構成は第1実施例と同じである。そこで、第2ないし第5実施例を説明する図10ないし図13では、第1実施例と同じ構成要素に同じ符号が付されている。また、第2ないし第5実施例では、部分通路DPと断面CSと開口OPとの位置と形状とは、第1実施例のものとそれぞれ同じである。
図10は、第2実施例における袋小路BCbを示す説明図である。図10には、図8と同様の断面図が示されている。第2実施例では、主壁WS3bは、内枠100から直線状に延びて開口OPに到達している。また、主壁WS3bは、第1実施例の主壁WS3と同様に、内枠100から、部分通路DPの延びる向きを下流側に向かう方向(方向ODの逆方向)に傾斜して延びている。これにより、内枠100と主壁WS3bとによって鋭角な角部CNbが形成される。また、このような主壁WS3bと内枠100と図示しない側壁(図7の側壁WS2、WS3と同様の構成を有する側壁)とによって袋小路BCbが形成される。この袋小路BCbは、三角柱形状を有している。
図11は、第3実施例における袋小路BCcを示す説明図である。図11には、図8と同様の断面図が示されている。第3実施例では、主壁WS3cは、内枠100から迂回部147に向かって延びて端部WS311cに至る底壁WS31cと、端部WS311cから開口OPまで延びる第3側壁WS32cと、を有している。底壁WS31cは、内枠100に垂直な方向に真っ直ぐ延びて、端部WS311cに至る。端部WS311cからは、第3側壁WS32cが延びている。第3側壁WS32cは、方向ODとは逆向きに真っ直ぐ延びて開口OPに至る。このような主壁WS3cと内枠100と図示しない側壁(図7の側壁WS2、WS3と同様の構成を有する側壁)とによって袋小路BCcが形成される。この袋小路BCcは、直方体形状を有している。
図12は、第4実施例における袋小路BCdを示す説明図である。図12には、図8と同様の断面図が示されている。図11に示す第3実施例との差違は、開口OPの中が、開口OPから遠いほど狭くなっている点だけである。第4実施例では、主壁WS3dは、内枠100から迂回部147に向かって延びて端部WS311dに至る底壁WS31dと、端部WS311dから開口OPまで延びる第3側壁WS32dと、を有している。底壁WS31dは、内枠100に垂直な方向に真っ直ぐ延びて、端部WS311dに至る。端部WS311dからは、第3側壁WS32dが真っ直ぐに延びて開口OPに至る。ただし、この端部WS311dは、第3実施例の端部WS311c(図11)よりも、内枠100に近い位置に配置されている。従って、第3側壁WS32dの延びる方向は、方向ODの逆方向を、内枠100から離れる方向に傾斜させた方向となる。すなわち、図12における袋小路BCdの断面形状は台形である。ここで、開口OPが下底に相当し、底壁WS31dが上底に相当する。そして、上底の長さが下底の長さよりも短い。このような主壁WS3dと内枠100と図示しない側壁(図7の側壁WS2、WS3と同様の構成を有する側壁)とによって袋小路BCdが形成される。この袋小路BCdは、台形柱形状を有している。
図13は、第5実施例における袋小路BCeを示す説明図である。図13には、図8と同様の断面図が示されている。図11に示す第3実施例との差違は、開口OPの中が、開口OPから遠いほど広くなっている点だけである。第5実施例では、主壁WS3eは、内枠100から迂回部147に向かって延びて端部WS311eに至る底壁WS31eと、端部WS311eから開口OPまで延びる第3側壁WS32eと、を有している。底壁WS31eは、内枠100に垂直な方向に真っ直ぐ延びて、端部WS311eに至る。この端部WS311eからは、第3側壁WS32eが真っ直ぐに延びて開口OPに至る。ただし、この端部WS311eは、第3実施例の端部WS311c(図11)よりも、内枠100から遠い位置に配置されている。従って、第3側壁WS32eの延びる方向は、方向ODの逆方向を、内枠100に近づく方向に傾斜させた方向となる。すなわち、図13における袋小路BCeの断面形状は台形である。ここで、開口OPが下底に相当し、底壁WS31dが上底に相当する。そして、上底の長さが下底の長さよりも長い。また、底壁WS31eと第3側壁WS32eとは、鋭角な角部CNeを形成する。このような主壁WS3eと内枠100と図示しない側壁(図7の側壁WS2、WS3と同様の構成を有する側壁)とによって袋小路BCeが形成される。この袋小路BCeは、台形柱形状を有している。
以上説明した第2ないし第5実施例では、以下の点が第1実施例と異なっている。すなわち、第2実施例(図10)では、主壁WS3bが直線状に延びている。また、第3実施例(図11)では、主壁WS3cがL字形状を有している。また、第4実施例(図12)では、鈍角を成す2つの平板壁WS31d、WS32dによって主壁WS3dが構成されている。また、第5実施例(図13)では、鋭角を成す2つの平板壁WS31e、WS32eによって主壁WS3eが構成されている。ただし、いずれの実施例も、第1実施例と同様に、部分通路DPと袋小路BCbとは、所定の方向ODへ延びて袋小路へ至る部分通路FPb、FPc、FPd、FPeを形成している。そして、排出通路146は、この部分通路FPb、FPc、FPd、FPeの途中で、迂回通路RPに分岐している。従って、排出通路146を逆方向に移動させられる操作部材は、開口OPの中に挿入されて、袋小路BCb、BCc、BCd、BCeに捕捉される。その結果、遊技機の外部と内部とを連通する通路を利用した不正行為を抑制することができる。
また、第2ないし第5実施例では、第1実施例と同様に、開口OPは、断面CSの投影を含んでいる。従って、不正行為を抑制する効果が顕著である。また、第2実施例(図10)と第5実施例(図13)の袋小路BCb、BCeは、第1実施例と同様に、鋭角な角部CNb、CNeを有している。従って、第2実施例と第5実施例では、不正行為をさらに抑制することが可能となる。
C.第6実施例:
上述の各実施例では、袋小路に至る部分通路DPの途中であって開口の手前で分岐した後の通路(例えば図8の迂回通路RP)が袋小路の後ろに回り込んでいたが、分岐後の通路の形状としては、他の任意の形状を採用可能である。例えば、袋小路を囲む壁が、排出通路の他の部分を形成していなくても良い。図14は、第6実施例における排出通路146fを示す説明図である。図14には、排出通路146fを正面から見た断面図が示されている。図14には、排出通路146fの途中の一部分が示されており、排出通路146fを囲む壁にハッチングが付されている。また、排出通路146fは、図示された壁の正面側(手前側)と背面側(奥側)とを平板(図示省略)で覆った構成を有している。図中の軌跡FAは、ファール球FBの軌跡である。第6実施例では、上述の各実施例と異なり、袋小路BCfの開口OPfの手前で分岐する通路EPfが、袋小路BCfの後ろに回り込んでいない。また、袋小路BCfを囲む壁が、排出通路146fの他の部分を形成していない。
第6実施例では、排出通路146fは、第1部分通路DPfと第2部分通路EPfとを含んでいる。第1部分通路DPfは、排出通路146fを逆向きに辿った場合に、斜め右上方向ODfに向かって真っ直ぐに延びる通路である。この第1部分通路DPfの上流側は、閉塞壁WS3fによって塞がれている。第1部分通路DPfの下流側は、図示しない払い出し口に通じている。また、第1部分通路DPfの途中の上面には、第2部分通路EPfが接続されている。この第2部分通路EPfは、第1部分通路DPfの延びる方向ODfとは異なる方向(図14の例では、斜め左上方向OEf)に真っ直ぐに延びる通路である。この第2部分通路EPfの上流側は、図示しない回収口に通じている。回収口に落下したファール球FBは、第2部分通路EPfを通って第1部分通路DPfに至り、第1部分通路DPfを通って払い出し口から排出される。
第6実施例では、第1部分通路DPfのうちの第2部分通路EPfとの接続位置よりも上流側の部分が袋小路BCfを形成する。従って、上述の各実施例と同様に、第1部分通路DPfを逆方向に移動させられる操作部材は、袋小路BCfの開口OPfの中に挿入されて、袋小路BCfに捕捉される。その結果、遊技機の外部と内部とを連通する通路を利用した不正行為を抑制することができる。
D.第7実施例:
上述の各実施例では、袋小路に至る部分通路(例えば、図8の部分通路FP)の途中であって開口の手前で分岐する通路(例えば、迂回通路RP)の数が1つであるが、2以上であってもよい。図15は、第7実施例における排出通路146gを示す説明図である。図15には、排出通路146gを正面から見た断面図が示されている。図15には、排出通路146gの途中の一部分が示されており、排出通路146gを囲む壁にハッチングが付されている。また、排出通路146gは、図示された壁の正面側(手前側)と背面側(奥側)とを平板(図示省略)で覆った構成を有している。図中の軌跡FAは、ファール球FBの軌跡である。第7実施例では、上述の各実施例と異なり、排出通路146gは、袋小路BCgの開口OPgの手前で2つの迂回通路RPg1、RPg2に分岐している。
排出通路146gの図15に示す部分は、左右を外壁WO1g、WO2gによって挟まれている。これらの外壁WO1g、WO2gは、上下に延びる壁であり、途中に幅広部WPを形成している。この幅広部WPは、上に凸な略三角形状を有している。この幅広部WPの中には、案内壁WS3gが設けられている。この案内壁WS3gは、鋭角な逆V字形状を有しており、袋小路BCgを形成する。
幅広部WPの下では、外壁WO1g、WO2gによって下流部分通路DPgが形成される。この下流部分通路DPgは、排出通路146gを逆向きに辿った場合に、鉛直方向上向きに延びて袋小路BCgに至る。また、この下流部分通路DPgの下流側は、図示しない払い出し口に通じている。なお、下流部分通路DPgと袋小路BCgとは、所定の方向(図15の例では、鉛直上方向)に延びて袋小路BCgへ至る部分通路FPgを形成している。また、袋小路BCgの開口OPgは、下流部分通路DPgの断面CSgの投影を含んでいる。さらに、図15の例では、開口OPgは、断面CSgよりも広い。
排出通路146gは、部分通路FPgの途中であって開口OPgの手前で2つの迂回通路RPg1、RPg2に分岐している。第1迂回通路RPg1は、案内壁WS3gと第1外壁WO1gとによって囲まれる通路である。第2迂回通路RPg2は、案内壁WS3gと第2外壁WO2gとによって囲まれる通路である。これらの迂回通路RPg1、RPg2は、案内壁WS3gの上部で合流して上流部分通路EPgに接続されている。この上流部分通路EPgは、幅広部WPの上に設けられた通路であり、外壁WO1g、WO2gによって挟まれた通路である。この上流部分通路EPgの上流側は、図示しない回収口に通じている。回収口に落下したファール球FBは、上流部分通路EPgを通って幅広部WPに至る。そして、ファール球FBは、2つの迂回通路RPg1、RPg2のいずれかを通って下流部分通路DPgに至り、下流部分通路DPgを通って払い出し口から排出される。なお、部分通路FPgの断面CSgは、2つのファール球FBが同時に通過できるような十分な広さを有している。これは、2つの迂回通路RPg1、RPg2から2つのファール球FBが同時に下流部分通路DPgに到達した場合でも、ファール球FBが詰まることを抑制するためである。
第7実施例では、上述の各実施例と同様に、下流部分通路DPgを逆方向に移動させられる操作部材は、袋小路BCgの開口OPgの中に挿入されて、袋小路BCgに捕捉される。その結果、遊技機の外部と内部とを連通する通路を利用した不正行為を抑制することができる。特に、第7実施例では、開口OPgが、断面CSgよりも広いので、袋小路による操作部材の捕捉が容易である。また、袋小路BCgが鋭角な角部CNgを有しているので、不正行為をさらに抑制することが可能である。
E.第8実施例:
上述の各実施例では、排出通路を逆向きの辿った場合に、排出通路が、袋小路の開口に向かって延びる部分通路(例えば、図8の部分通路DP)を含んでいたが、このような部分通路が無くても良い。換言すれば、袋小路の開口の位置としては、部分通路の延びた先に限らず、他の種々の位置を採用可能である。図16は、第8実施例における排出通路146hを示す説明図である。図16は、図14と同様の断面図を示している。図14に示す第6実施例との差異は、2点ある。第1の差異は、第2部分通路EPfが、第1部分通路DPfの途中の代わりに、先端の上面に接続されている点である。第2の差異は、第2部分通路EPfの途中の側面に、袋小路BChが設けられている点である。他の構成は、図14に示す第6実施例と同じである。
第8実施例では、第2部分通路EPfの側面に案内壁WS3hが固定されている。この案内壁WS3hは、鋭角な略V字形状を有しており、第2部分通路EPfの側面に、この通路EPfの外側に向かってV字状に窪んだ袋小路BChを形成する。ここで、この袋小路BChは、上流側に向かって傾斜して窪んでいる。また、案内壁WS3hの開口OPhは、2つの通路DPf、EPfで形成される曲部のうちの、内側部分ITではなくて、外側部分OTから上流側に向かって進んだ位置に設けられている。
図16には、さらに、操作部材WRが示されている。第1部分通路DPfを逆方向(右上方向ODf)に移動させられる操作部材WRは、この通路DPfの閉塞壁WS3fに接触する。そして、操作部材WRは、閉塞壁WS3fに沿って移動方向を左上方向OEf変え、第2部分通路EPfの壁に沿って上流側に移動する。この際、操作部材WRは、曲部の外側部分OTから上流側に向かう壁に沿って移動する。ところが、上述したように、この移動経路上には開口OPhが設けられている。その結果、操作部材WRは、開口OPh内に挿入され、袋小路BChに捕捉される。
このように、第8実施例においても、排出通路146hを逆方向に移動させられる操作部材WRが袋小路BChに捕捉されるので、不正行為を抑制することができる。また、第8実施例の袋小路BChは、鋭角な角部を有しているので、不正行為を抑制する効果が顕著である。
なお、一般には、袋小路の開口の位置としては、排出通路を逆方向に移動させられる操作部材を捕捉可能な任意の位置を採用可能である。このような位置は、排出通路の形状によって異なるので、実験的に決定すればよい。
F.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
袋小路の構成としては、上述の各実施例の構成に限らず、排出通路を逆方向に移動させられる操作部材を捕捉可能な任意の構成を採用可能である。
例えば、上述の各実施例において、袋小路の開口(例えば、図7の開口OP)が、開口に向かう通路の断面(例えば、断面CS)よりも小さくてもよい。換言すれば、通路の断面を通路の延びる方向に移動させた場合に、断面の一部が、開口の外を通り抜けてもよい。例えば、図7、図8に示す実施例で、開口OPが断面CSよりも小さくてもよい。ただし、一般には、排出通路を逆向きの辿った場合に、排出通路が、袋小路の開口に向かう第1方向に延びて開口に至る第1部分通路を含むことが好ましい。このことは、第1部分通路の断面の少なくとも一部の投影が、開口に含まれることを意味している。こうすれば、第1部分通路を移動する操作部材が袋小路に捕捉されることが容易となる。なお、第1部分通路の断面の投影とは、第1部分通路の延びる方向(第1方向)に沿った投影を意味している。
ただし、袋小路の開口が大きいほど、袋小路が操作部材を捕捉し易くなる。従って、袋小路の開口が大きいことが好ましく、開口の形状が、開口に向かって延びる通路の断面の投影と一致していることが特に好ましく、開口の形状が断面の投影よりも大きいことが最も好ましい。
なお、図16に示す第8実施例のように、袋小路の開口に向かう部分通路が無くてもよい。この場合も、袋小路の開口が大きいほど、袋小路が操作部材を捕捉し易くなる。
いずれの場合も、袋小路は、遊技機の通常の使用状態では遊技球が進入しない路であることが好ましい。こうすれば、袋小路に捕捉された操作部材が、遊技球の通路に沿って遊技機の内部に移動することを抑制できる。
変形例2:
上述の各実施例において、袋小路の形状としては任意の形状を採用可能である。例えば、図14や図15や図16に示す実施例において、図8〜図13に示す各実施例と同じ形状の袋小路を採用してもよい。また、上述の各実施例において、半球形状を有する袋小路を採用してもよい。一般には、開口の中が窪んだ任意の器形状を、袋小路の形状として採用可能である。
ここで、袋小路が、鋭角な角部を有することが好ましい。ここで、鋭角な角部とは、少なくとも1つの方向からみた断面が鋭角であるような角(かど)を意味している。このような角部があれば、操作部材が袋小路から逆戻りすることが抑制されるので、不正行為をさらに抑制することが可能となる。
また、袋小路に遊技球が誤って進入しないように、袋小路には障害物を設けることが好ましい。このような障害物としては、図7に示す仕切り壁WS4のような袋小路の内部を仕切る壁に限らず、遊技球の袋小路への進入を阻害する任意の部材を採用可能である。
変形例3:
排出通路の構成としては、上述の各実施例の構成に限らず、他の種々の構成を採用可能である。例えば、排出通路の断面形状は、矩形に限らず他の任意の形状(例えば、円形状)を採用可能である。また、排出通路の形状も、図4、図5に示す形状に限らず、任意の形状を採用可能である。
また、排出通路を逆向きに辿ったときに、袋小路の開口に向かう通路(例えば、図8の部分通路FP)の途中であって開口の手前で排出通路の方向が変化していなくてもよい。換言すれば、一定方向に延びる直線通路の途中に、上述の各実施例(図8〜図15)と同様の袋小路が固定されていてもよい。この場合には、直線通路の断面の一部のみが袋小路によって塞がれるように、直線通路と袋小路との大きさを設定すればよい。ファール球は、断面の残りの部分を通り抜ける。ただし、この場合には、断面の残りの部分を操作部材が通り抜けやすいので、上述の実施例のように、開口の手前で排出通路の方向が変化していることが好ましい。こうすれば、開口に向かう通路(例えば、図8の部分通路DP)を逆行する操作部材が、袋小路に捕捉されやすくなるので、適切に不正行為を抑制できる。
変形例4:
袋小路を設けるための排出通路としては、ファール球を回収する回収口(例えば、図1の回収口142)と、下皿に臨む払い出し口(例えば、図1の払い出し口144)とを結ぶ通路に限らず、遊技機の内部から遊技機の外部へ遊技球を排出する任意の通路を採用可能である。また、排出通路のうちの袋小路を設ける位置としては、排出通路を逆向きに移動させられる操作部材を捕捉可能な任意の位置を採用可能である。
なお、多く不正行為では、遊技領域(例えば、図1の遊技領域102)に設けられた部材が不正に操作される。従って、遊技領域102から遊技機器の外部へ遊技球を排出する排出通路(例えば、図1の排出通路146)に袋小路を設ければ、不正行為を適切に抑制できる。また、多くの遊技機は、発射された遊技球を遊技領域内の所定位置に誘導するとともにファール球を回収する回収口を有する発射通路を形成する発射通路形成部(例えば、発射レール112と外レール120と内レール130との全体)と、ファール球を貯留する下皿と、回収口に接続されるとともに回収口に入ったファール球を下皿へ誘導するファール球排出通路と、を備えている。そこで、このような遊技機において、ファール球排出通路に袋小路を設ければ、適切に、不正行為を抑制することができる。
本発明の一実施例としてのパチンコ遊技機の内枠100の正面図である。 内枠100の分解斜視図である。 比較例における内枠100aの正面図である。 排出通路形成部材140の正面図である。 排出通路形成部材140の背面図である。 排出通路形成部材140の分解斜視図である。 排出通路形成部材140の一部の分解斜視図である。 排出通路形成部材140の断面図である。 操作部材WRが払い出し口144(図6)から挿入された場合の様子を示す説明図である。 第2実施例における袋小路BCbを示す説明図である。 第3実施例における袋小路BCcを示す説明図である。 第4実施例における袋小路BCdを示す説明図である。 第5実施例における袋小路BCeを示す説明図である。 第6実施例における排出通路146fを示す説明図である。 第7実施例における排出通路146gを示す説明図である。 第8実施例における排出通路146hを示す説明図である。
符号の説明
100、100a...内枠
102、102a...遊技領域
110、110a...発射装置
112、112a...発射レール
120、120a...外レール
123...主通路
130、130a...内レール
140、140a...排出通路形成部材
140s1...第1側壁
140s2...第2側壁
140s3...底壁
142、142a...ファール球回収口(回収口)
144、144a...払い出し口
146、146a、146f、146g、146h...排出通路
147...迂回部
148...案内壁
148v...壁部
148h1、148h2...穴部
149...払い出し通路
150、150a...下皿
160a...ハンドル
200...遊技盤
G...隙間
FB...ファール球
WS4...仕切り壁
WS31...傾斜壁
WS31c、WS31d、WS31e...底壁
WS311、WS311c、WS311d、WS311e...端部
WS1...第1側壁
WS2...第2側壁
WS32、WS32c、WS32d、WS32e...第3側壁
WS3、WS3b、WS3c、WS3d、WS3e...主壁
WS3f...閉塞壁
WS3g、WS3h...案内壁
WO1g...第1外壁
WO2g...第2外壁
WP...幅広部
CP...規制部分
GR...溝
DP、FP、FPb...部分通路
DPf...第1部分通路
DPg...下流部分通路
EPf...第2部分通路
EPg...上流部分通路
RP...迂回通路
RPg1...第1迂回通路
RPg2...第2迂回通路
BC、BCb、BCc、BCd、BCe、BCf、BCg、BCh...袋小路
OP、OPf、OPg、OPh...開口
CN、CNb、CNe、CNg...角部
WR...操作部材
FA...軌跡
CS、CSf、CSg...断面

Claims (4)

  1. 遊技球を所定の遊技領域に誘導して所定の遊技を実行する遊技機であって、
    前記遊技機の内部から前記遊技機の外部へ前記遊技球を排出する排出通路を形成する排出通路形成部を備え、
    前記排出通路形成部は、
    直線状の前記排出通路を形成する側壁のうち、一方の側壁の一部が通路の反対側に膨出された膨出部分の内側に、各側壁の内側において前記排出通路が拡大された拡大領域が形成され、
    前記拡大領域に形成された袋小路であって、他方の側壁から前記膨出部分へ向けて壁部が立設されることにより、前記壁部の一方の面と前記他方の側壁の内面との間が開口し、前記開口の中が窪んだ器形状を有する袋小路と、
    前記排出通路の一部であって、前記排出通路を逆向きに直線的に辿った場合に、前記開口に向かう第1方向に延びて前記開口に至る直線的な第1部分通路と、
    前記排出通路の一部であって、前記開口の手前で前記第1部分通路に接続され、前記第1方向とは異なる第2方向に前記排出通路を迂回させると共に、前記袋小路の後ろに回りこむよう、前記壁部の他方の面と前記膨出部分の内面との間において湾曲した第2部分通路と、
    含む
    遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記袋小路は、
    側を覆う壁と、側を覆う壁と、前記壁および前記壁の間に設けられた仕切り壁と、を含む、遊技機。
  3. 請求項1または2に記載の遊技機であって、
    前記開口と前記第1部分通路の断面とを前記第1方向に沿ってみた場合に、前記断面が前記開口に含まれるように、前記開口の形状が形成されている、遊技機。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遊技機であって、
    前記袋小路の内部形状は、鋭角を成す角部を含む、遊技機。
JP2006042858A 2006-02-20 2006-02-20 遊技機の不正抑制 Active JP4844158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006042858A JP4844158B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 遊技機の不正抑制

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006042858A JP4844158B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 遊技機の不正抑制

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007215936A JP2007215936A (ja) 2007-08-30
JP4844158B2 true JP4844158B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38493793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006042858A Active JP4844158B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 遊技機の不正抑制

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4844158B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5412807B2 (ja) * 2008-04-24 2014-02-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP5537325B2 (ja) * 2010-08-06 2014-07-02 サミー株式会社 弾球遊技機の球通路構造
JP5707262B2 (ja) * 2011-07-14 2015-04-22 株式会社平和 パチンコ機
JP6540749B2 (ja) * 2017-05-11 2019-07-10 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018110986A (ja) * 2018-04-23 2018-07-19 株式会社三洋物産 遊技機
JP2019198792A (ja) * 2019-09-03 2019-11-21 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497734Y1 (ja) * 1968-10-18 1974-02-23
JPS5765472A (en) * 1980-10-03 1982-04-21 Hitachi Ltd Valve unit
JPS6346185A (ja) * 1986-08-13 1988-02-27 ユニバーサル販売株式会社 スロツトマシン
JP3038058B2 (ja) * 1991-10-01 2000-05-08 株式会社ソフィア パチンコ機
JPH0639117A (ja) * 1992-07-21 1994-02-15 Sophia Co Ltd パチンコ機の裏機構盤
JP3643418B2 (ja) * 1995-12-18 2005-04-27 アビリット株式会社 スロットマシン
JP3188194B2 (ja) * 1996-07-18 2001-07-16 京楽産業株式会社 パチンコ機
JP3921579B2 (ja) * 1997-10-27 2007-05-30 株式会社ニューギン パチンコ遊技機の不正防止構造
JP3921578B2 (ja) * 1997-10-27 2007-05-30 株式会社ニューギン パチンコ遊技機
JP3717667B2 (ja) * 1998-05-12 2005-11-16 東洋化工株式会社 パチンコ機の集合樋
JP4564618B2 (ja) * 1999-12-09 2010-10-20 株式会社足立ライト工業所 パチンコ機の球払出装置
JP2001293184A (ja) * 2000-04-14 2001-10-23 Mrd:Kk パチンコ機
JP3845688B2 (ja) * 2000-06-23 2006-11-15 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2003299786A (ja) * 2002-04-08 2003-10-21 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2006149807A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Kyoraku Sangyo パチンコ遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007215936A (ja) 2007-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844158B2 (ja) 遊技機の不正抑制
JP2010246784A (ja) 遊技機
JP2010268892A (ja) 遊技機
JP4705731B2 (ja) 遊技機
JP4210084B2 (ja) 遊技機
JP2007236535A (ja) 弾球遊技機
JP7125086B2 (ja) 遊技機
JP4115345B2 (ja) 遊技機
JP2008212753A (ja) 遊技機用球貯留構造
JP5978618B2 (ja) 遊技機
JP7218885B2 (ja) 遊技機
JP2019097717A (ja) 遊技機
JP2017209438A (ja) 遊技機
JP5978619B2 (ja) 遊技機
JP2010131116A (ja) 弾球遊技機
JP7144023B2 (ja) 遊技機
JP7026932B2 (ja) 遊技機
JP2019165931A (ja) 遊技機
JP7045048B2 (ja) 遊技機
JP6991559B2 (ja) 遊技機
JP7026931B2 (ja) 遊技機
JP6008080B2 (ja) 遊技機
JP2009226032A (ja) ステージ構造
JP4606937B2 (ja) 遊技機の球払出装置
JP6984872B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110506

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4844158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250