JP4842819B2 - モダフィニル組成物 - Google Patents

モダフィニル組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4842819B2
JP4842819B2 JP2006525508A JP2006525508A JP4842819B2 JP 4842819 B2 JP4842819 B2 JP 4842819B2 JP 2006525508 A JP2006525508 A JP 2006525508A JP 2006525508 A JP2006525508 A JP 2006525508A JP 4842819 B2 JP4842819 B2 JP 4842819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
modafinil
ray diffraction
diffraction pattern
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006525508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007513867A (ja
Inventor
ヒツキー,マガリ・ブーアゴール
ピーターソン,マシユー
アルマーソン,オーン
オリベイラ,マーク
Original Assignee
セフアロン・インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/US2003/027772 external-priority patent/WO2004078161A1/en
Priority claimed from US10/660,202 external-priority patent/US7927613B2/en
Priority claimed from PCT/US2004/006288 external-priority patent/WO2004078163A2/en
Application filed by セフアロン・インコーポレーテツド filed Critical セフアロン・インコーポレーテツド
Priority claimed from PCT/US2004/029013 external-priority patent/WO2005023198A2/en
Publication of JP2007513867A publication Critical patent/JP2007513867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4842819B2 publication Critical patent/JP4842819B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C317/00Sulfones; Sulfoxides
    • C07C317/44Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton

Description

関連出願との関係
本出願は、2003年3月3日出願の米国特許出願第10/378,956号、2003年4月18日出願の米国仮出願第60/463,962号、2003年2月28日出願の米国仮出願第60/451,213号、および2003年7月11日出願の米国仮出願第60/487,064号の利益を主張する、2003年9月4日出願の特許出願第PCT/US03/27772号の一部継続出願である。2003年3月3日出願の前記米国特許出願第10/378,956号は、2002年3月1日出願の米国仮出願第60/360,768号の利益を主張する。
本出願はまた、2003年9月4日出願の第PCT/US03/27772号の利益を主張する2003年9月11日出願の米国特許出願第10/660,202号の一部継続出願でもある。2003年9月11日出願の前記米国特許出願第10/660,202号はまた、2002年8月30日出願の米国仮出願第60/406,974号、2002年5月15日出願の米国仮出願第60/380,288号、および2002年2月15日出願の米国仮出願第60/356,764号の利益を主張する2002年9月3日出願の米国特許出願第10/232,589号の継続である2002年11月18日出願の米国特許出願第10/295,995号の分割である2003年8月8日出願の米国特許出願第10/637,829号の利益も主張する。2003年9月11日出願の前記米国特許出願第10/660,202号はまた、2003年4月18日出願の米国仮出願第60/463,962号、2003年1月31日出願の米国仮出願第60/444,315号、2003年1月10日出願の米国仮出願第60/439,282号、および2002年5月31日出願の米国仮出願第60/384,152号の利益を主張する2003年5月30日出願の米国特許出願第10/449,307号の一部継続出願でもある。2003年9月11日出願の前記米国特許出願第10/660,202号はまた、2003年6月20日出願の米国特許出願第10/601,092号の一部継続出願でもある。2003年9月11日出願の前記米国特許出願第10/660,202号はまた、2003年2月28日出願の米国仮出願第60/451,213号、2003年4月18日出願の米国仮出願第60/463,962号および2003年7月11日出願の米国仮出願第60/487,064号の利益も主張する。
本出願はまた、2003年2月28日出願の米国仮出願第60/451,213号、2003年7月11日出願の米国仮出願第60/487,064号、2003年9月4日出願の特許出願第PCT/US03/27772号、2003年9月11日出願の米国特許出願第10/660,202号、2003年3月3日出願の特許出願第PCT/US03/06662号、2003年10月2日出願の米国仮出願第60/508,208号、2004年2月6日出願の米国仮出願第60/542,752号、2003年4月18日出願の米国仮出願第60/463,962号、2003年5月30日出願の米国特許出願第10/449,307号、2003年3月18日出願の米国仮出願第60/456,027号、2003年6月20日出願の米国特許出願第10/601,092号、2003年6月20日出願の特許出願第PCT/US03/19574号、および2003年12月24日出願の特許出願第PCT/US03/41273号の利益を主張する2004年2月26日出願の特許出願第PCT/US04/06288号の一部継続出願でもある。
本出願はまた、2003年10月2日出願の米国仮出願第60/508,208号、2004年2月6日出願の米国仮出願第60/542,752号、2004年4月6日出願の米国仮出願第60/560,411号、2004年5月21日出願の米国仮出願第60
/573,412号、2004年6月12日出願の米国仮出願第60/579,176号、2004年6月22日出願の米国仮出願第60/581,992号、2004年7月9日出願の米国仮出願第60/586,752号、および2004年7月15日出願の米国仮出願第60/588,236号の利益も主張する。
それらについて利益が主張される上の出願の全部は、そっくりそのまま引用することにより本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、APIを含有する組成物、こうしたAPIを含んでなる製薬学的組成物、およびそれらの製造方法に関する。
製薬学的組成物中の製薬学的有効成分(API若しくはAPIs(複数))は、多様な異なる形態で製造し得る。こうしたAPIは、化学的誘導体、溶媒和物、水和物、共結晶若しくは塩を包含する多様な異なる化学的形態を有するように製造し得る。こうしたAPIは異なる物理的形態を有するようにもまた製造し得る。例えば、APIは、無定形であっても、異なる結晶多形を有しても、または多様な溶媒和若しくは水和状態で存在してもよい。APIの形態を変動させることにより、その物理特性を変動させることが可能である。例えば、結晶多形は典型的には相互に異なる溶解性を有し、その結果、より熱動力学的に安定な多形は、より少なく熱動力学的に安定な多形よりもより低い溶解性である。製薬学的多形は、貯蔵寿命、生物学的利用能、形態、蒸気圧、密度、色および圧縮可能性のような特性もまた異なり得る。従って、APIの結晶状態の変動は、その物理特性を調節するための多くの方法の一つである。
とりわけ経口製剤として改良された特性を有するこれらのAPIの新たな形態を有することが有利であるとみられる。とりわけ、増大された水溶解性および安定性を包含する有意に改良された特性を表すAPIの改良された形態を同定することが望ましい。さらに、加工性、すなわち製薬学的製剤の製造法を改良することが望ましい。例えば、APIの針状結晶の形態若しくは傾向は、該APIが他の物質と混合されている組成物中でさえ凝集を引き起こす可能性があり、その結果不均一な混合物が得られる。針状の形態は濾過の問題もまた生じさせ得る(例えば非特許文献1を参照されたい)。APIを含有する製薬学的組成物の水中での溶解速度を増大させること、経口投与した組成物の生物学的利用能を増大させること、および治療効果により迅速な開始を提供することもまた望ましい。被験体に投与される場合に、その現在既知の形態の同等の量のAPIと比較した場合により迅速にピーク血漿濃度に達し、より長時間持続する治療的血漿濃度およびより高い全体的曝露を有するAPIの形態を有することもまた望ましい。
ナルコレプシーを伴う被験体を処置するのに使用されるAPI、モダフィニルは事実上水に不溶性である。モダフィニル(CAS登録番号:68693−11−8)は、構造(I):
により表される。モダフィニルはキラルなS=O基によりキラルな分子である。従って、モダフィニルは2種の異性体、すなわちR−(−)−モダフィニルおよびS−(+)−モダフィニルとして存在する。とりわけ経口製剤として改良された特性を有するモダフィニルの新たな形態を有することが有利であるとみられる。とりわけ、有意に増大された水溶解性ならびに化学的および形態の双方の安定性を表す改良された形態のモダフィニルを同定することが望ましい。APIを含有する製薬学的組成物の水中での溶解速度を増大させること、経口投与した組成物の生物学的利用能を増大させること、および治療効果のより迅速な開始を提供することもまた望ましい。被験体に投与される場合に、その現在既知の形態の同等の量のAPIと比較した場合により迅速にピーク血漿濃度に達しかつ/または高用量でより長時間持続する血漿濃度およびよりより高い全体的曝露を有するAPIの形態を有することもまた望ましい。
Mirmehrabiら J.Pharm.Sci.Vol.93、No.7、pp.1692−1700、2004
[発明の要約]
今や、その多くが遊離の形態のAPIに比較して異なる特性を有するモダフィニルの共結晶および溶媒和物を得ることができることが見出された。
従って、第一の局面において、本発明は、共結晶形成体が、エーテル、チオエーテル、アルコール、チオール、アルデヒド、ケトン、チオケトン、硝酸エステル、リン酸エステル、チオリン酸エステル、エステル、チオエステル、硫酸エステル、カルボン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、アミド、第一級アミン、第二級アミン、アンモニア、第三級アミン、sp2アミン、チオシアネート、シアナミド、オキシム、ニトリル、ジアゾ、有機ハロゲン化物、ニトロ、S−複素環、チオフェン、N−複素環、ピロール、O−複素環、フラン、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミダゾール若しくはピリジンであるモダフィニルの共結晶を提供する。
本発明はさらに、モダフィニルの共結晶を含んでなる製薬学的組成物を提供する。典型的には、該製薬学的組成物は1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る担体、希釈剤若しくは賦形剤をさらに含んでなる。本発明の製薬学的組成物は下記でさらに詳細に記述される。
さらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの共結晶の製造方法を提供する。
一態様において、共結晶形成体は、エーテル、チオエーテル、アルコール、チオール、アルデヒド、ケトン、チオケトン、硝酸エステル、リン酸エステル、チオリン酸エステル、エステル、チオエステル、硫酸エステル、カルボン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、アミド、第一級アミン、第二級アミン、アンモニア、第三級アミン、sp2アミン、チオシアネート、シアナミド、オキシム、ニトリル、ジアゾ、有機ハロゲン化物、ニトロ、S−複素環、チオフェン、N−複素環、ピロール、O−複素環、フラン、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミダゾール若しくはピリジンよりなる群から選択される最低1
個の官能基を有する。
限定されるものでないが共結晶、多形および溶媒和物を挙げることができる本発明の態様は、ラセミ体のモダフィニル、鏡像異性的に純粋なモダフィニル(すなわちR(−)−モダフィニル若しくはS−(+)−モダフィニル)、または濃縮されたモダフィニル(例えば約55と約99パーセントとの間のee)を含み得る。同様に、共結晶形成体および溶媒分子(例えば溶媒和物中の)もまた、本発明の態様においてラセミ、鏡像異性的に純粋、若しくは濃縮された形態でも存在し得る。
さらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、製薬学的組成物若しくは医薬品中での使用のための水、模擬胃液(SGF)若しくは模擬腸液(SIF)中でのモダフィニルの溶解性の増大方法を提供する。
さらなる一局面において、本発明は、より水溶解速度あるいは模擬胃液若しくは模擬腸液中または溶媒若しくは複数の溶媒中での溶解速度が増大される、
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの溶解性の調節方法を提供する。
さらなる一局面において、本発明は、よりAUCが増大するか、Tmaxまでの時間が短縮されるか、モダフィニルの濃度が1/2Tmaxより上である時間の長さが増大するか、若しくはCmaxが増大する、
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの生物学的利用能の調節方法を提供する。
さらなる一局面において、本発明は;
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、製薬学的組成物若しくは医薬品中での使用のためのモダフィニルの用量応答の調節方法を提供する。
なおさらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの安定性の改良(その遊離の形態のような参照形態に比較して)方法を提供する。
なおさらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの多形の改変方法を提供する。
なおさらなる一局面において、本発明は従って:
(a)(i)モダフィニル、ならびに(ii)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;ならびに
(b)モダフィニルおよび共結晶形成体の各組合せを、
(i)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(ii)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる手順にかけることにより、共結晶形成体を含むモダフィニルの共結晶についてスクリーニングすること
を含んでなる、共結晶化合物のスクリーニング方法を提供する。
代替の一態様は:
(a)(i)モダフィニル、ならびに(ii)各共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の複数の異なる共結晶形成体を提供すること;ならびに
(b)モダフィニルおよび共結晶形成体の各組合せを、
(i)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(ii)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる手順にかけることにより、共結晶形成体を含むモダフィニルの共結晶についてスクリーニングすること
を含んでなる、共結晶化合物のスクリーニング方法に引き付けられる。
さらなる一局面において、本発明は、前記共結晶がモダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を含んでなる共結晶組成物を提供する。さらなる態様において、該共結晶は遊離の形態(水和物および溶媒和物を包含する)に比較して改良された特性を有する。さらなる態様において、該改良された特性は:増大された溶解性、増大された溶解、増大された生物学的利用能、増大された用量応答若しくは本明細書に記述される他の特性よりなる群から選択される。
別の態様において、本発明は、モダフィニル、ならびに:マロン酸、グリコール酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ゲンチジン酸、シュウ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、オロチン酸、グルタル酸、L−酒石酸、パルミチン酸、L−プロリン、サリチル酸、ラウリン酸、L−リンゴ酸およびマレイン酸よりなる群から選択される共結晶形成体を含んでなる共結晶を提供する。
さらなる態様において、本発明は、以下の共結晶、すなわちモダフィニル:マロン酸、モダフィニル:グリコール酸、モダフィニル:マレイン酸、モダフィニル:L−酒石酸、モダフィニル:クエン酸、モダフィニル:コハク酸、モダフィニル:DL−酒石酸、モダフィニル:フマル酸(形態I)、モダフィニル:フマル酸(形態II)、モダフィニル:ゲンチジン酸、モダフィニル:シュウ酸、モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、R−(−)−モダフィニル:マロン酸、R−(−)−モダフィニル:コハク酸、R−(−)−モダフィニル:クエン酸、R−(−)−モダフィニル:DL−酒石酸、R−(−)−モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、R−(−)−モダフィニル:オロチン酸、R−(−)−モダフィニル:グルタル酸、R−(−)−モダフィニル:L−酒石酸、R−(−)−モダフィニル:パルミチン酸、R−(−)−モダフィニル:L−プロリン、R−(−)−モダフィニル:サリチル酸、R−(−)−モダフィニル:ラウリン酸、R−(−)−モダフィニル:L−リンゴ酸、およびR−(−)−モダフィニル:ゲンチジン酸を提供する。
別の態様において、本発明はラセミ体のモダフィニルの新規多形若しくは共結晶(形態VII)を提供する。
別の態様において、本発明は以下のモダフィニルの溶媒和物、すなわち酢酸、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メタノール、ニトロメタン、アセトン、o−キシレン、ベンゼン、エタノール、ベンジルアルコール、イソプロパノール、アセトニトリルおよびトルエンを提供する。
本発明の方法は、それぞれ、それにより製造されるモダフィニルの共結晶が製薬学的組成物中に組み込まれるさらなる段階(1個若しくは複数)を含みうる。
別の態様において、製薬学的組成物は、ラセミ体のモダフィニル、R−(−)−モダフィニルおよびS−(+)−モダフィニルの1種若しくはそれ以上の改変された放出プロファイルを含んでなる。該改変された放出プロファイルは、例えば二重放出プロファイルのような血漿濃度の2個若しくはそれ以上の極大を含み得る。
本発明はさらに、モダフィニルの共結晶を含んでなる医薬品およびそれの作成方法を提供する。典型的には、該医薬品は1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る担体、希釈剤若しくは賦形剤をさらに含んでなる。本発明の医薬品は下にさらに詳細に記述される。
本発明の方法は、それぞれ、それにより製造されるモダフィニルの共結晶が医薬品中に組み込まれるさらなる段階(1個若しくは複数)を含みうる。
本発明のさらなる一局面では、ナルコレプシー、多発性硬化症関連の倦怠感、不妊症、摂食障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、パーキンソン病、失禁、睡眠時無呼吸若しくはミオパシーと関連する過度の昼間の眠気に苦しめられている被験体、好ましくはヒト被験体の処置方法が提供され、ここでモダフィニルが前記障害の有効な活性医薬品である。該方法は、治療上有効な量の、モダフィニル若しくはモダフィニルの多形を含んでなる共結晶若しくは溶媒和物を被験体に投与することを含んでなる。
[発明の詳細な記述]
モダフィニルの構造は1個の立体中心を包含し、そして従ってラセミ化合物、2種の純粋な異性体の一方、若しくはいずれかの比の2種の異性体対として存在し得る。ラセミ体のモダフィニルの化学名は(±)−2−[(ジフェニルメチル)スルフィニル]アセトアミドである。ラセミ体のモダフィニルの異性体対は、R−(−)−2−[(ジフェニルメチル)スルフィニル]アセトアミドすなわちR−(−)−モダフィニル、およびS−(+)−2−[(ジフェニルメチル)スルフィニル]アセトアミドすなわちS−(+)−モダフィニルである。
本明細書で使用されるところの、および別の様式で特定されない限り、「鏡像異性的に純粋な」という用語は、実質的に鏡像異性的に純粋である組成物を包含し、かつ、例えば約90、91、92、93、94、95、96、97、98若しくは99パーセント以上若しくはそれに等しい鏡像異性過剰を伴う組成物を包含する。鏡像異性過剰は、鏡像異性体Aのパーセント−鏡像異性体Bのパーセント、すなわち式:
eeパーセント=100×([R]−[S]/([R]+[S])、式中RはR−(−)−モダフィニルのモルでありかつSはS−(+)−モダフィニルのモルである、
により定義される。
本明細書で使用されるところの「モダフィニル」という用語は、ラセミ化合物、R−およびS−異性体の他の混合物、ならびに単一の鏡像異性体を包含するが、しかし、ラセミ化合物、R−異性体、S−異性体若しくはR−およびS−双方の異性体のいずれかの混合物として具体的に示されうる。
本明細書で使用されるところの、および別の様式で特定されない限り、「ラセミ体共結晶」という用語は、モダフィニルの鏡像異性体、共結晶形成体若しくは双方の等モル混合物から構成される共結晶を指す。例えば、モダフィニルおよび立体異性でない共結晶形成体を含んでなる共結晶は、モダフィニルの鏡像異性体の等モル混合物が存在する場合にのみ「ラセミ体共結晶」である。同様に、モダフィニルおよび立体異性の共結晶形成体を含んでなる共結晶は、モダフィニルの鏡像異性体および共結晶形成体の鏡像異性体の等モル混合物が存在する場合にのみ「ラセミ体共結晶」である。
本明細書で使用されるところの、および別の様式で特定されない限り、「鏡像異性的に純粋な共結晶」という用語は、立体異性種の鏡像異性過剰が約90パ―セントee(鏡像異性過剰)以上であるか若しくはそれに等しい、モダフィニルおよび立体異性若しくは立体異性でない共結晶形成体から構成される共結晶を指す。
本明細書で使用されるところの「共結晶」という用語は、とりわけ述べられる場合に該APIが室温で液体でありうることを除き、構造、融点および融解熱のような特徴的な物理的特徴をそれぞれ含有する室温(22℃)で2種若しくはそれ以上の独特な固体から構成される結晶性物質を意味している。本発明の共結晶は、モダフィニル若しくはその誘導体に水素結合した共結晶形成体を含んでなる。共結晶形成体は、モダフィニルに直接水素結合しても、若しくはモダフィニルに結合されている付加的な分子に水素結合してもよい。該付加的な分子はモダフィニルに水素結合しても若しくはモダフィニルにイオン結合してもよい。該付加的な分子は異なるAPIでもあり得る。共結晶形成体をさらに含まないモダフィニル化合物の溶媒和物は本発明に従う共結晶でない。共結晶は、しかしながら結晶格子中に1個若しくはそれ以上の溶媒和物分子を包含しうる。すなわち、共結晶の溶媒和物、または溶媒若しくは室温で液体である化合物をさらに含んでなる共結晶は、本発明に従う共結晶であるが、しかし、モダフィニルおよび1種若しくはそれ以上の液体(室温で)のみから構成される結晶性物質は本発明の目的上共結晶でない。πスタッキング、ゲスト−ホスト複合体形成およびファンデルワールス相互作用を包含する他の分子認識様式
もまた存在しうる。上記に列挙された相互作用のうち、水素結合が、それにより部分の一方の水素結合供与体と他方の水素結合受容体との間に非共有結合が形成される共結晶の形成における主要な相互作用(および本発明の必要とされる相互作用)である。水素結合はいくつかの異なる分子間配置をもたらし得る。例えば、水素結合は二量体、直鎖若しくは環状構造の形成をもたらし得る。これらの配置は伸長された(二次元の)水素結合網状構造および隔離された三つ組元素をさらに包含し得る。代替の一態様は共結晶形成体が第二のAPIである共結晶を提供する。別の態様において、共結晶形成体はAPIでない。
本発明の目的上、共結晶の形態のモダフィニルの化学および物理特性を参照化合物(異なる形態のモダフィニルである)と比較しうる。参照化合物は遊離の形態、またはより具体的には遊離の形態の無水物若しくは水和物、またはより具体的には、例えば半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、四水和物、五水和物;あるいは遊離の形態の溶媒和物として特定しうる。例えば、共結晶形成体と共結晶させた遊離の形態のモダフィニルの参照化合物は、遊離の形態のモダフィニルであり得る。参照化合物は結晶性若しくは無定形としても特定しうる。参照化合物は、特定された形態の参照化合物の既知の最も安定な多形としてもまた指定しうる。
共結晶形成体に対するモダフィニルの比は、本発明により化学量論的であっても若しくは非化学量論的であってもよい。1:1、1:1.5、1.5:1、1:2および2:1の比のモダフィニル:共結晶形成体のような制限しない例が許容され得る。加えて、結晶格子内に空隙を伴う共結晶が本発明に包含される。例えば、結晶格子内に約0.01、0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19若しくは20パーセント若しくはそれ未満の空隙を伴う共結晶が本発明に包含される。該空隙は、結晶格子から欠けているモダフィニル分子若しくは欠けている共結晶形成体分子または双方により得る。
モダフィニルおよび選択された共結晶形成体に共結晶を形成させる場合に、生じる共結晶が、とりわけ:溶解性、溶解、生物学的利用能、安定性、Cmax、Tmax、加工性(圧縮可能性を包含する)、より長く持続する治療的血漿濃度などに関して、遊離の形態のモダフィニルに比較してモダフィニルの改良された特性をしばしば生じさせることが、驚くべきことに見出された。例えば、共結晶の形態のモダフィニルは、水中でのモダフィニルの低い溶解性によりとりわけ有利である。加えて、モダフィニルに付与される共結晶の特性もまた、モダフィニルの生物学的利用能が改良され得かつモダフィニルの血漿濃度および/若しくは血清濃度が改良され得るために有用である。これは経口投与可能な製剤にとってとりわけ有利である。さらに、モダフィニルの用量応答は、例えば、投与同等物あたりの生物学的活性を増大させることによりモダフィニルの最大の達成可能な応答を増大させかつ/若しくは効力を増大させることにより改良し得る。
従って、第一の局面において、本発明は、モダフィニルおよび共結晶形成体が結晶化条件下で溶液相からまたは例えば粉砕若しくは加熱により固体状態から共結晶することが可能であるような、モダフィニルおよび共結晶形成体の共結晶を含んでなる製薬学的組成物を提供する。別の局面において、エーテル、チオエーテル、アルコール、チオール、アルデヒド、ケトン、チオケトン、硝酸エステル、リン酸エステル、チオリン酸エステル、エステル、チオエステル、硫酸エステル、カルボン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、アミド、第一級アミン、第二級アミン、アンモニア、第三級アミン、sp2アミン、チオシアネート、シアナミド、オキシム、ニトリル、ジアゾ、有機ハロゲン化物、ニトロ、S−複素環、チオフェン、N−複素環、ピロール、O−複素環、フラン、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミダゾールおよびピリジンよりなる群から選択される最低1種の官能基、またはモダフィニルおよび共結晶形成体が結晶化条件下で溶液相から共結晶することが可能であるような本明細書の表中の官能基を有する共結晶形成体。
別の態様において、過剰(1:1の共結晶について1モル等量以上)の共結晶形成体の使用を、化学量論的共結晶の形成を駆動するのに使用し得る。例えば、1:1、2:1若しくは1:2の化学量論を伴う共結晶は、所定の共結晶の化学量論的量の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100倍若しくはそれ以上である量の共結晶形成体を添加することにより製造し得る。共結晶を形成するための共結晶形成体のこうした過剰の使用は、溶液中で、若しくはモダフィニルおよび共結晶形成体を粉砕して共結晶の形成を引き起こす場合に使用し得る。
本発明の別の態様において、モダフィニルの共結晶は、2種若しくはそれ以上の官能基間の好ましい相互作用を介して水素結合される共結晶形成体をさらに含んでなる。例えば、モダフィニルおよびマロン酸は、共結晶形成体のカルボン酸官能基のモダフィニルのスルホキシドおよびアミド官能基との相互作用により共結晶する。
本発明の別の態様において、該共結晶は、R (8)モチーフを伴う水素結合を介して二量体の第一級アミド構造を形成するモダフィニルを含んでなる。例えばJ.Bernstein、Polymorphism in Molecular Crystals、Oxford University Press、2002、pp.55−59、若しくはM.C.Etter、Acct.Chem.Res.、1990、23、120、若しくはM.C.Etter、J.Phys.Chem.、1991、95、4601を参照されたい。こうした構造中で、NH部分は例えば共結晶形成体若しくは付加的な(第三の)分子からの供与体若しくは受容体部分との水素結合にもまた関与し得、また、C=O部分は共結晶形成体若しくは付加的な分子からの供与体部分との水素結合に関与し得る。さらなる一態様において、二量体の第一級アミド構造(2個のモダフィニル分子により形成される)は、1、2、3若しくは4個の水素結合供与体(1、2、3若しくは4個の共結晶形成体からの)をさらに含んでなる。さらなる一態様において、該二量体の第一級アミド構造は、1若しくは2個の水素結合受容体(1若しくは2個の共結晶形成体からの)をさらに含んでなる。さらなる一態様において、該二量体の第一級アミド構造は、水素結合の供与体および受容体の組合せをさらに含んでなる。例えば、該二量体の第一級アミド構造は、1個の水素結合供与体および1個の水素結合受容体、1個の水素結合供与体および2個の水素結合受容体、2個の水素結合供与体および1個の水素結合受容体、2個の水素結合供与体および2個の水素結合受容体、若しくは3個の水素結合供与体および1個の水素結合受容体をさらに含み得る。
本発明の共結晶は、モダフィニルおよび共結晶形成体が水素結合により一緒に結合される場合に形成される。πスタッキングおよびファンデルワールス相互作用を包含する他の非共有相互作用もまた存在しうる。
一態様において、共結晶形成体は表Iおよび表IIの共結晶形成体から選択される。他の態様において、表Iの共結晶形成体はクラス1、クラス2若しくはクラス3の共結晶形成体として指定される(表Iの「クラス」と名付けられた欄を参照されたい)。表Iは複数の官能性を有する共結晶形成体について複数のpK値を列挙する。特定の1pK値に対応する特定の官能基が当業者に容易に明らかである。
別の態様において、モダフィニルと相互作用する共結晶形成体の特定の官能基が指定される(例えば表Iの「官能性」および「分子構造」と名付けられた欄、ならびに、「共結晶形成体の官能基」と名付けられた表IIの欄を参照されたい)。
別の態様において、共結晶は1種以上の共結晶形成体を含んでなる。例えば、2、3、4、5種若しくはそれ以上の共結晶形成体を、モダフィニルを含む共結晶に組み込み得る
。2種若しくはそれ以上の共結晶形成体およびAPIを含んでなる共結晶が水素結合を介して一緒に結合される。一態様において、組み込まれた共結晶形成体はモダフィニル分子に水素結合する。別の態様において、共結晶形成体は、モダフィニル分子若しくは組み込まれた共結晶形成体のいずれかに水素結合する。
本発明の各方法において、モダフィニルを共結晶形成体と接触させる必要がある。これは、2種の固体を一緒に粉砕すること、または一方若しくは双方の成分を融解することおよびそれらを再結晶させることを必要としうる。これはまた、モダフィニルを可溶化することおよび共結晶形成体を添加すること、若しくは共結晶形成体を可溶化することおよびモダフィニルを添加することのいずれかも必要としうる。結晶化条件をモダフィニルおよび共結晶形成体に適用する。これは、pH若しくは温度のような溶液の特性を変えることを必要とすることがあり、そして、通常は、典型的には溶液を乾燥することによる溶媒の除去による溶質の濃縮を必要としうる。溶媒の除去は、結晶化を助長するように長い間に増大するモダフィニルおよび共結晶形成体双方の濃度をもたらす。例えば、蒸発、冷却若しくはアンチソルベントの添加を使用して共結晶を結晶化しうる。別の態様において、モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなるスラリーを使用して共結晶を形成させる。なんらかの結晶を含んでなる固相が一旦形成されれば、これを本明細書で記述されるとおり試験しうる。
こうした工程段階の結果として得られる共結晶は、常法により製薬学的組成物(若しくは医薬品)に容易に組み込みうる。製薬学的組成物および医薬品は全般として下でさらに詳細に論考され、また、製薬学的に許容され得る希釈剤、賦形剤若しくは担体をさらに含みうる。
さらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの共結晶の製造方法を提供する。
一態様において、共結晶形成体は、エーテル、チオエーテル、アルコール、チオール、アルデヒド、ケトン、チオケトン、硝酸エステル、リン酸エステル、チオリン酸エステル、エステル、チオエステル、硫酸エステル、カルボン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、アミド、第一級アミン、第二級アミン、アンモニア、第三級アミン、sp2アミン、チオシアネート、シアナミド、オキシム、ニトリル、ジアゾ、有機ハロゲン化物、ニトロ、S−複素環、チオフェン、N−複素環、ピロール、O−複素環、フラン、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミダゾール若しくはピリジンよりなる群から選択される最低1個の官能基を有する。
さらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解若しくは溶液中で接触させること;
(d)それにより形成された共結晶を単離すること;ならびに
(e)該共結晶を製薬学的組成物若しくは医薬品に組み込むこと
を含んでなる、製薬学的組成物若しくは医薬品の製造方法を提供する。
別の態様において、共結晶の形成方法は、準安定形態のモダフィニル、共結晶形成体若しくは双方を包含する。準安定形態は、例えば、限定されるものでないがモダフィニル若しくは共結晶形成体の多形、溶媒和物若しくは水和物を挙げることができる。理論により束縛されない一方、準安定形態の組み込みは熱力学的駆動力を増大させることを介して共結晶の形成を助長しうる。
モダフィニルおよび共結晶形成体の共結晶の存在について固相をアッセイすることは、当該技術分野で既知の慣習的方法により実施しうる。例えば、粉末X線回折技術を使用して共結晶の存在を評価することは便宜的かつ慣例である。これは、真の共結晶が形成されたかどうかを確立するために、モダフィニル、結晶形成体および推定の共結晶の回折図を比較することにより影響を及ぼされうる。類似の様式で使用される他の技術は、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、赤外分光法(IR)およびラマン分光法を包含する。単結晶X線回折が共結晶構造の同定においてとりわけ有用である。
さらなる一局面において、本発明は、従って:
(a)(i)モダフィニル、ならびに(ii)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;ならびに
(b)モダフィニルおよび共結晶形成体の各組合せを、
(i)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(ii)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる手順にかけることにより、共結晶形成体を含むモダフィニルの共結晶についてスクリーニングすること
を含んでなる、共結晶化合物のスクリーニング方法を提供する。
代替の一態様は:
(a)(i)モダフィニル、ならびに(ii)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の複数の異なる共結晶形成体を提供すること;ならびに
(b)モダフィニルおよび共結晶形成体の各組合せを、
(i)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(ii)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる手順にかけることにより、共結晶形成体を含むモダフィニルの共結晶についてスクリーニングすること
を含んでなる、共結晶化合物のスクリーニング方法に引き付けられる。
本発明は、モダフィニルおよびカルボン酸共結晶形成体を含んでなる数種の共結晶を包含する。いくつかの例は、マロン酸、酒石酸(L−およびDL−)、コハク酸、クエン酸、フマル酸、ゲンチジン酸、シュウ酸ならびに1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を含んでなるモダフィニル共結晶を包含する。これらの例は、モノ、ジおよびトリカルボン酸共結晶形成体を表す。限定されるものでないがパルミチン酸、オロチン酸およびアジピン酸などを挙げることができるカルボン酸を包含する他の酸をモダフィニルとともに共結晶形成体として使用しうる。これらの共結晶形成体は1、2、3個若しくはそれ以上のカルボン酸官能基を含みうる。共結晶形成体は、限定されるものでないが尿素、サッカリンおよびカフェインを挙げることができる非カルボン酸分子もまた包含し得る。
別の態様において、共結晶はモダフィニルおよび共結晶形成体としてカルボン酸を含んでなる。別の態様において、カルボン酸共結晶形成体は1、2、3個若しくはそれ以上のカルボン酸官能基を有する。
数種の共結晶が、モダフィニルとカルボン酸共結晶形成体との間の1種若しくはそれ以上の特定の相互作用を表しうる。例えば、カルボン酸官能基は、モダフィニルの第一級アミドおよび/若しくはS=O官能基と水素結合を介して相互作用し得る。別の態様において、共結晶形成体からのカルボン酸官能基は、モダフィニルの第一級アミド官能基若しくはS=O官能基と水素結合を介して相互作用する。別の態様において、共結晶形成体からのカルボン酸官能基は、モダフィニルのアミド二量体の外面と水素結合を介して相互作用する。別の態様において、共結晶形成体からのカルボン酸官能基は、モダフィニルのアミド二量体およびS=O官能基と水素結合を介して相互作用する。別の態様において、共結晶形成体からのカルボン酸官能基は、モダフィニルの2個のアミド二量体と水素結合を介して相互作用する。
本発明のモダフィニルおよび数種の共結晶形成体は1個若しくはそれ以上のキラル中心を有し、そして多様な立体異性配置で存在しうる。これらのキラル中心の結果として、本発明のモダフィニルおよび数種の共結晶形成体は、ラセミ化合物、鏡像異性体の混合物および個々の鏡像異性体、ならびにジアステレオマーおよびジアステレオマーの混合物として存在する。例えば、cis−およびtrans−異性体、R−およびS−鏡像異性体、ならびに(D)−および(L)−異性体を包含する全部のこうしたラセミ化合物、鏡像異性体およびジアステレオマーが、本発明の範囲内にある。本発明の共結晶は、モダフィニル若しくは共結晶形成体のいずれかまたは双方の異性体を包含し得る。モダフィニルおよび共結晶形成体の異性体は、限定されるものでないが鏡像異性体およびジアステレオマーのような立体異性体を挙げることができる。一態様において、共結晶はラセミ体のモダフィニルおよび/若しくは共結晶形成体を含み得る。別の態様において、共結晶は鏡像異性的に純粋なR−若しくはS−モダフィニルおよび/または共結晶形成体を含み得る。別の態様において、本発明の共結晶は、約1パーセント、2パーセント、3パーセント、4パーセント、5パーセント、10パーセント、15パーセント、20パーセント、25パーセント、30パーセント、35パーセント、40パーセント、45パーセント、50パーセント、55パーセント、60パーセント、65パーセント、70パーセント、75パーセント、80パーセント、85パーセント、90パーセント、95パーセント、96パーセント、97パーセント、98パーセント、99パーセント、99パーセント以上若しくはいずれかの中間の値の鏡像異性的過剰を伴うモダフィニル若しくは共結晶形成体を含み得る。立体異性体の共結晶形成体のいくつかの制限しない例は酒石酸およびリンゴ酸を包含する。別の態様において、本発明の多形若しくは溶媒和物は、約1パーセント、2パーセント、3パーセント、4パーセント、5パーセント、10パーセント、15パーセント、20パーセント、25パーセント、30パーセント、35パーセント、40パーセント、45パーセント、50パーセント、55パーセント、60パーセント、65パーセント、70パーセント、75パーセント、80パーセント、85パーセント、90パーセント、95パーセント、96パーセント、97パーセント、98パーセント、99パーセント、99パーセント以上若しくはいずれかの中間の値の鏡像異性的過剰を伴うモダフィニルを含み得る。
本発明の「濃縮された」モダフィニルは、約5、6、7、8、9若しくは10重量パーセント以上若しくはそれに等しくかつ約90、91、92、93、94若しくは95重量パーセント未満若しくはそれに等しい量のモダフィニルのR−(−)−およびS−(+)−双方の異性体を含んでなる。例えば、67重量パーセントのR−(−)−モダフィニルおよび33重量パーセントのS−(+)−モダフィニルを含んでなる組成物は、濃縮されたモダフィニル組成物である。こうした一例において、組成物はラセミ体でも鏡像異性的
に純粋でもない。「濃縮されたR−(−)−モダフィニル」という用語は、50パーセント以上のR−(−)−モダフィニルおよび50パーセント未満のS−(+)−モダフィニルを含むモダフィニルの組成物を記述するのに使用しうる。同様に、「濃縮されたS−(+)−モダフィニル」という用語は、50パーセント以上のS−(+)−モダフィニルおよび50パーセント未満のR−(−)−モダフィニルを含むモダフィニルの組成物を記述するのに使用しうる。
「R−(−)−モダフィニル」および「S−(+)−モダフィニル」という用語は、濃縮されたモダフィニル、鏡像異性的に純粋なモダフィニル、若しくは実質的に鏡像異性的に純粋なモダフィニルを記述するのに使用し得るが、しかしまた、具体的には、濃縮されたモダフィニル、鏡像異性的に純粋なモダフィニル、および/若しくは実質的に鏡像異性的に純粋なモダフィニルを除外もしうる。
鏡像異性的に純粋なかつ/若しくは鏡像異性的に濃縮された成分(例えばモダフィニル若しくは共結晶形成体)を含んでなる共結晶、溶媒和物および多形は、ラセミ体成分を含んでなる対応する共結晶のものに関して調節されている化学および/若しくは物理特性を生じ得る。例えば、実施例1からのモダフィニル:マロン酸の共結晶はラセミ体のモダフィニルを含んでなる。鏡像異性的に純粋なR−(−)−モダフィニル:マロン酸が本発明の範囲に包含される。同様に、鏡像異性的に純粋なS−(+)−モダフィニル:マロン酸が本発明の範囲に包含される。鏡像異性的に純粋な成分を含んでなる共結晶は、ラセミ体成分を含んでなる対応する共結晶に関して、例えば活性、生物学的利用能若しくは溶解性の調節を生じ得る。一例として、共結晶R−(−)−モダフィニル:マロン酸は、ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶に比較して調節された特性を有し得る。
モダフィニルの多形および溶媒和物は、本発明のラセミ体のモダフィニル、鏡像異性的に純粋なモダフィニル、若しくはR−(−)−およびS−(+)−モダフィニルのいかなる混合物を用いてもまた製造し得る。
別の態様において、本発明は、生物学的利用能がラセミ体共結晶に関して調節される、鏡像異性的に純粋なモダフィニルおよび/若しくは共結晶形成体を含む共結晶を含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品を包含する。別の態様において、本発明は、活性がラセミ体共結晶に関して調節される、鏡像異性的に純粋なモダフィニルおよび/若しくは共結晶形成体を含む共結晶を含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品を包含する。別の態様において、本発明は、溶解性がラセミ体共結晶に関して調節される、鏡像異性的に純粋なモダフィニルおよび/若しくは共結晶形成体を含む共結晶を含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品を包含する。
別の態様において、製薬学的組成物若しくは医薬品は、共結晶の形態のモダフィニルを微粉化若しくはナノサイズ粒子として含有するように処方し得る。より具体的には、別の態様は、純粋なモダフィニルの共結晶の形態への加工を、製薬学的投薬形態物への操作のための制御された粒子径の作成方法と結びつける。本態様は、限定されるものでないが粉砕、合金若しくは焼結(すなわち粉末混合物を加熱)することを挙げることができる技術を介して、2加工段階を単一段階に結合する。これらの工程の結合は、いくつかの場合で単離することが困難であり得る(例えば無定形、化学的若しくは物理的に不安定)製剤に必要とされるバルク薬物を単離かつ保存しなければならないという深刻な制限を克服する。
溶解性の調節
さらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能
基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、製薬学的組成物若しくは医薬品での使用のための、水、模擬胃液(SGF)若しくは模擬腸液(SIF)中でのモダフィニルの溶解性の増大方法を提供する。
一態様において、モダフィニルの溶解性は、水溶解性(mg/mL)が遊離の形態の最低1.1、1.2、1.3、1.5、2.0、5.0、10.0、20.0、25.0、50.0、75.0若しくは100.0倍若しくはそれ以上だけ増大されるように調節される。モダフィニルの溶解性は、クロマトグラフィー(例えばHPLC)、または、UV分光法、IR分光法、ラマン分光法、定量的質量分析若しくはガスクロマトグラフィーのような飽和溶液中のモダフィニルの量の分光学的測定のようないずれの慣習的手段によっても測定しうる。
別の態様において、本発明の共結晶、溶媒和物および多形を包含する組成物若しくは医薬品は、プロビジル[PROVIGIL](R)(Cephalon,Inc.)で見出されるような遊離の形態のモダフィニルと比較し得る。(米国再交付特許第RE37,516号明細書を参照されたい)例えば、本発明の組成物若しくは医薬品の生物学的利用能をプロビジル(PROVIGIL)のものと比較し得る。本発明の態様として、溶解性は、参照形態(例えば結晶若しくは無定形の遊離の形態、水和物または溶媒和物)の共結晶を作成することにより、2、3、4、5、7、10、15、20、25、50、75若しくは100倍増大し得る。さらなる水溶解性は水よりもむしろ模擬胃液(SGF)若しくは模擬腸液(SIF)中で測定し得る。本発明のSGF(未希釈)は、1g/LのTriton X−100および2g/LのNaClを水中で組み合わせること、および20mM HClでpHを調節して最終pH=1.7をもつ溶液を得ることにより作成する。SIFは、最終溶液のpHが7.5である0.68%リン酸二水素カリウム、1%パンクレアチンおよび水酸化ナトリウムである。使用される溶媒のpHは、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5若しくは12、または間の連続する値のいずれかのpHとしてもまた指定しうる。
態様の例は:参照形態を最低5倍上回って増大される37℃および7.0のpHでの水溶解性を伴う共結晶組成物、参照形態を最低5倍上回って増大されるSGF中の溶解性を伴う共結晶組成物、参照形態を最低5倍上回って増大されるSIF中の溶解性を伴う共結晶組成物を包含する。
溶解性の調節
本発明の別の局面において、モダフィニルの溶解プロファイルが調節され、それにより水溶解速度、あるいは模擬胃液若しくは模擬腸液、または溶媒若しくは複数の溶媒中での溶解速度が増大される。溶解速度はAPI固体が溶解媒体中で溶解する速度である。吸収速度が溶解速度より速いAPI(例えばステロイド)について、吸収過程の律速段階はしばしば溶解速度である。吸収部位での制限された滞留時間のため、腸の吸収部位からそれらが除去される前に溶解されないAPIは役に立たないとみなされる。従って、溶解速度は、API(乏しく可溶性である)の性能に対し大きな影響を有する。この因子により、固体の投薬形態物中のAPIの溶解速度は、APIの製造工程で使用される重要な慣例の品質管理パラメータである。以下の等式は近似である、
溶解速度=KS(C−C)
式中、Kは溶解速度定数であり、Sは表面積であり、Cは見かけの溶解度であり、そしてCは該溶解媒体中でのAPIの濃度である。
迅速なAPI吸収のためには、C−CはCにほぼ等しい。
モダフィニルの溶解速度は当該技術分野で既知の慣習的手段により測定しうる。
参照形態(例えば遊離の形態)に比較しての共結晶の溶解速度の増大は、同一溶液中での参照形態(例えば遊離の形態)より10、20、30、40、50、60、70、80、90若しくは100%、または2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、50、75、100、125、150、175、200、250、300、350、400、500、1000、10,000若しくは100,000倍より大きいように指定しうる。溶解速度を測定する条件は上で論考されたと同一である。溶解の増大は、組成物が平衡溶解度に達する前に過飽和されたまま留まる時間によりさらに指定しうる。
さらなる一局面において、本発明は、それにより水溶解速度、あるいは模擬胃液若しくは模擬腸液、または溶媒若しくは複数の溶媒中での溶解速度が増大される、
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの溶解の調節方法を提供する。
上の態様の例は:参照形態を最低5倍上回って増大される37℃および7.0のpHでの水溶液中での溶解速度を伴う共結晶組成物、参照形態を最低5倍上回って増大されるSGF中の溶解速度を伴う共結晶組成物、参照形態を最低5倍上回って増大されるSIF中の溶解速度を伴う共結晶組成物を包含する。
生物学的利用能の調節
本発明の方法は、より大きな溶解性、溶解および生物学的利用能をもつ製薬学的モダフィニル製剤を作成するのに使用する。生物学的利用能は、AUCの増大、Tmaxまでの短縮された時間(ピーク血清濃度に達するための時間)、若しくは増大されたCmaxを介して向上させ得る。本発明は、遊離の形態(参照形態)に比較した場合にモダフィニルのより高い血漿濃度をもたらし得る。
AUCは、API投与後の時間に対するAPIの血漿濃度(濃度の対数でない)のプロットの下の面積である。該面積は便宜的に「台形規則」により決定する。すなわち、データ点を直線区分により結び、横軸から各データ点まで垂線を引き、そしてそのように構築される三角形および台形の面積の総和を計算する。最後に測定された濃度(C、時間tにおいて)が0でない場合、tから無限時間までのAUCはC/kelにより推定される。
AUCはAPIの生物学的利用能の推定およびAPIの総クリアランス(Cl)の推定においてとりわけ有用である。単回静脈内投与後は、一次***反応速度論に従う1コンパートメント系についてAUC=D/Clであり、式中、Dは用量であるか;あるいは、AUC=C/kelであり、式中kelはAPIの***速度定数である。静脈内以外の経路を用いると、AUC=F・D/Clであり、式中FはAPIの絶対的生物学的利用能である。
さらなる一局面において、本発明は、それによりAUCが増大されるか、Tmaxまで
の時間が短縮されるか、モダフィニルの濃度が1/2Tmaxより上である時間の長さが増大されるか、若しくはCmaxが増大される、
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの生物学的利用能の調節方法を提供する。
上の態様の例は:参照形態に比較して最低5%増大されるTmaxまでの時間を伴う共結晶組成物、参照形態を最低10%上回って増大されるTmaxまでの時間を伴う共結晶組成物、参照形態を最低15%上回って増大されるTmaxまでの時間を伴う共結晶組成物、参照形態を最低20%上回って増大されるTmaxまでの時間を伴う共結晶組成物、参照形態を最低25%上回って増大されるTmaxを伴う共結晶組成物、参照形態を最低30%上回って増大されるTmaxを伴う共結晶組成物、参照形態を最低35%上回って増大されるTmaxを伴う共結晶組成物、参照形態を最低40%上回って増大されるTmaxを伴う共結晶組成物、参照形態を最低5%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低10%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低15%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低20%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低25%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低30%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低35%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物、参照形態を最低40%上回って増大されるAUCを伴う共結晶組成物を包含する。参照形態が結晶であるか、参照形態が無定形であるか、若しくは参照形態がモダフィニルの無定形結晶である他の例を包含する。
用量応答の調節
さらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、製薬学的組成物若しくは医薬品中での使用のためのモダフィニルの用量応答の調節方法を提供する。
用量応答は、応答の大きさと該応答を誘導する用量との間の量的関係であり、そして当該技術分野で既知の慣習的手段により測定しうる。API−細胞系についての用量(独立変数として)に対する効果(従属変数として)に関する曲線が「用量応答曲線」である。典型的には、用量応答曲線は、与えられたAPI(mg/kg)の用量に対してプロットしたAPIに対する測定された応答である。用量応答曲線はまた、与えられたAPIの用量に対するAUCの曲線でもあり得る。
本発明の一態様において、本発明の共結晶は、対応する参照化合物よりも増大された用量応答曲線若しくはより直線的な用量応答曲線を有する。
増大された安定性
なおさらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能
基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、(その遊離の形態のような参照形態に比較しての)モダフィニルの安定性の向上方法を提供する。
好ましい一態様において、モダフィニルの共結晶、溶媒和物およびモダフィニルを含んでなる製剤を包含する本発明の組成物は、製薬学的使用に適して安定である。好ましくは、本発明のモダフィニル若しくはその製剤は、30℃で2年間保存される場合に0.2%未満のいずれか1種の分解物(degradant)が形成されるように安定である。分解物という用語は本明細書で単一の型の化学反応の生成物(1種若しくは複数)を指す。例えば、1分子を2種の生成物に切断する加水分解事象が発生する場合、本発明の目的上、それは単一分解物とみなしうる。より好ましくは、40℃で2年間保存される場合、0.2%未満のいずれか1種の分解物が形成される。あるいは、30℃で3か月間保存される場合、0.2%若しくは0.15%、または0.1%未満のいずれか1種の分解物が形成されるか、あるいは、40℃で3か月間保存される場合、0.2%若しくは0.15%、または0.1%未満のいずれか1種の分解物が形成される。さらに、あるいは、60℃で4週間保存される場合、0.2%若しくは0.15%、または0.1%未満のいずれか1種の分解物が形成される。相対湿度(RH)は周囲RH、75%RH、若しくは1ないし99%の間のいずれかの単一の整数のRHとして指定しうる。別の態様において、本発明の単一用量は、被験体への投与に際して0.5%、0.2%若しくは0.1%未満の分解物を含んでなる。
形態の調節
なおさらなる一局面において、本発明は:
(a)モダフィニルを提供すること;
(b)共結晶形成体およびモダフィニルが共結晶を形成し得るようなモダフィニルの官能基と適合性の共結晶形成体を提供すること;
(c)固相を形成するように、モダフィニルを共結晶形成体とともに結晶化条件下で粉砕、加熱、共昇華、共融解、若しくは溶液中で接触させること;ならびに
(d)モダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなる共結晶を単離すること
を含んでなる、モダフィニルの形態の改変方法を提供する。
一態様において、共結晶はモダフィニルおよび共結晶形成体を含んでなるか若しくはそれらよりなり、ここで、2者間の相互作用、例えば水素結合が、モダフィニルのアミノ基と表IIIの対応する相互作用する基との間で起こる。さらなる一態様において、共結晶は、モダフィニルおよび表I若しくはIIの共結晶形成体を含んでなる。本発明の一局面において、第一の分子上に水素結合受容体および第二の分子上に水素結合供与体を有する共結晶(ここで第一および第二の分子はそれぞれ共結晶形成体およびモダフィニルであるか、若しくはそれぞれモダフィニルおよび共結晶形成体であるかのいずれかである)のみが、本発明に包含される。
共結晶はその共結晶構造内に2種以上の化学的実体を含み得る。例えば、共結晶は溶媒分子、水分子、塩などをさらに含み得る。加えて、共結晶は、APIおよび2種若しくはそれ以上の共結晶形成体、共結晶形成体および2種若しくはそれ以上のAPI、2種若しくはそれ以上のAPI、または2種若しくはそれ以上の共結晶形成体を含み得る。
本明細書で定義されるところの三元共結晶は、(APIは室温で液体であってもよいことを除き)それぞれ室温で固体である、化学量論的比の3種の別個の化学的実体を含んでなる共結晶である。とりわけ、三元共結晶は、API:共結晶形成体(1):共結晶形成
体(2)のような3種の別個の化学的実体を含んでなり、ここで、成分の比は、限定されるものでないが1:1:1、2:1:1、2:1:2、2:1:0.5、2:2:1などを挙げることができる。三元共結晶はまた、限定されるものでないが、API(1):API(2):共結晶形成体、API(1):API(2):API(3)、および共結晶形成体(1):共結晶形成体(2):共結晶形成体(3)を挙げることができる成分の他の組合せも含み得る。
別の態様において、本発明は、モダフィニル、ならびに:マロン酸、グリコール酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ゲンチジン酸、シュウ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、オロチン酸、グルタル酸、L−酒石酸、パルミチン酸、L−プロリン、サリチル酸、ラウリン酸、L−リンゴ酸およびマレイン酸よりなる群から選択される1種の共結晶形成体を含んでなる共結晶を提供する。
さらなる態様において、本発明は、以下の共結晶、すなわち、モダフィニル:マロン酸、モダフィニル:グリコール酸、モダフィニル:マレイン酸、モダフィニル:L−酒石酸、モダフィニル:クエン酸、モダフィニル:コハク酸、モダフィニル:DL−酒石酸、モダフィニル:フマル酸(形態I)、モダフィニル:フマル酸(形態II)、モダフィニル:ゲンチジン酸、モダフィニル:シュウ酸、モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、R−(−)−モダフィニル:マロン酸、OLE_LINK1R−(−)−モダフィニル:OLE_LINK1コハク酸、R−(−)−モダフィニル:クエン酸、R−(−)−モダフィニル:DL−酒石酸、R−(−)−モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、R−(−)−モダフィニル:オロチン酸、R−(−)−モダフィニル:グルタル酸、R−(−)−モダフィニル:L−酒石酸、R−(−)−モダフィニル:パルミチン酸、R−(−)−モダフィニル:L−プロリン、R−(−)−モダフィニル:サリチル酸、R−(−)−モダフィニル:ラウリン酸、R−(−)−モダフィニル:L−リンゴ酸およびR−(−)−モダフィニル:ゲンチジン酸を提供する。
別の態様において、本発明はラセミ体のモダフィニル(形態VII)の新規多形若しくは共結晶を提供する。
別の態様において、本発明は、以下のモダフィニルの溶媒和物、すなわち酢酸、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メタノール、ニトロメタン、アセトン、o−キシレン、ベンゼンおよびトルエンを提供する。
製薬学的に許容され得る共結晶は制御放出若しくは遅延放出手段により投与し得る。制御放出性の製薬学的製品は、それらの非制御放出性の対照物により達成されるものを上回って薬物療法を改良するという共通の一目標を有する。理想的には、医学的処置における至適に設計された制御放出製剤の使用は、最少量の時間で状態を治癒若しくは制御するのに使用される最小限の薬物物質を特徴とする。制御放出製剤の利点は:1)延長された薬物活性;2)減少された投薬頻度;3)増大される患者コンプライアンス;4)より少ない総薬物の使用量;5)局所若しくは全身の副作用の低減;6)薬物蓄積の最小化;7)血中濃度の変動の低減;8)処置の有効性の向上;9)薬物活性の増強若しくは喪失の低減;および10)疾患若しくは状態の制御速度の向上を包含する。(Kim,Cherng−ju、Controlled Release Dosage Form Design、2 Technomic Publishing、ペンシルバニア州ランカスター:2000)。
慣習的投薬形態物は一般に製剤からの迅速なすなわち即座の薬物放出を提供する。薬物の薬理学および薬物動態に依存して、慣習的投薬形態物の使用は、患者の血液および他の組織中での該薬物の濃度の広範な変動につながり得る。これらの変動は、投与頻度、作用
の開始、有効性の持続時間、治療的血中濃度の維持、毒性、副作用などのような多数のパラメータに影響し得る。有利には、制御放出製剤を使用して、薬物の作用の開始、作用の持続時間、治療濃度域内の血漿濃度およびピーク血中濃度を制御し得る。とりわけ、制御若しくは持続放出投薬形態物若しくは製剤を使用して、薬物を過小投与すること(すなわち最少治療濃度より下で行うこと)ならびに該薬物の毒性濃度を超えることの双方から起こりえる潜在的な有害効果および安全性の懸念を最小限にしつつ、薬物の最大の有効性が達成されることを確実にし得る。
大部分の制御放出製剤は、所望の治療効果を迅速に生じさせる量の薬物(有効成分)を最初に放出し、そして、長時間にわたってこの水準の治療若しくは予防効果を維持するために他の量の薬物を徐々にかつ継続的に放出するように設計される。この一定の薬物濃度を体内で維持するため、代謝されかつ身体から***されつつある薬物の量を置き換えることができる速度で薬物が投薬形態物から放出されなければならない。有効成分の制御放出は、限定されるものでないが、pH、イオン強度、浸透圧、温度、酵素、水、および他の生理学的条件若しくは化合物を挙げることができる多様な条件により刺激され得る。
多様な既知の制御若しくは持続放出投薬形態物、製剤および装置を、本発明の共結晶および組成物での使用に適合させ得る。例は、限定されるものでないが、米国特許第3,845,770号;同第3,916,899号;同第3,536,809号;同第3,598,123号;同第4,008,719号;同第5,674,533号;同第5,059;595号;同第5,591,767号;同第5,120,548号;同第5,073,543号;同第5,639,476号;同第5,354,556号;同第5,733,566号;および同第6,365,185 B1号(それらのそれぞれは引用することにより本明細書に組み込まれる)に記述されるものを挙げることができる。これらの投薬形態物を使用して、例えば、変動する比率の所望の放出プロファイルを提供するために、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、浸透膜、浸透圧系(OROS(R)(Alza Corporation、米国カリフォルニア州マウンテンビュー)のような)、多層コーティング、微小粒子、リポソーム若しくはマイクロスフェア、またはそれらの組合せを使用して、1種若しくはそれ以上の有効成分の遅延若しくは制御放出を提供し得る。加えて、イオン交換物質を使用して、固定された吸着された共結晶を製造しかつ従って該薬物の制御送達を遂げ得る。特定の陰イオン交換体の例は、限定されるものでないがDuolite(R)A568およびDuolite(R)A143(Rohm&Haas、米国ペンシルバニア州スプリングハウス)を挙げることができる。
本発明の一態様は、製薬学的組成物、医薬品若しくは投薬形態物が制御放出のため処方されている、製薬学的に許容され得る共結晶、またはその溶媒和物、水和物、脱水物、無水物若しくは無定形の形態、および1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る賦形剤若しくは希釈剤を含んでなる単位投薬形態物を包含する。特定の投薬形態物は浸透圧薬物送達装置を利用する。
特定のかつ公知の一浸透圧薬物送達装置はOROS(R)(Alza Corporation、米国カリフォルニア州マウンテンビュー)と称される。この技術は本発明の化合物および組成物の送達に容易に適合させ得る。該技術の多様な局面は、米国特許第6,375,978 B1号;同第6,368,626 B1号;同第6,342,249 B1号;同第6,333,050 B2号;同第6,287,295 B1号;同第6,283,953 B1号;同第6,270,787 B1号;同第6,245,357 B1号;および同第6,132,420号明細書(それらのそれぞれは引用することにより本明細書に組み込まれる)に開示されている。本発明の化合物および組成物を投与するのに使用し得るOROS(R)の特定の翻案は、限定されるものでないが、OROS(R
Push−PullTM、遅延型(Delayed)Push−PullTM、多層(Multi−Layer)Push−PullTMおよびPush−StickTM装置を挙げることができ、それらの全部が公知である。例えばhttp://www.alza.comを参照されたい。本発明の化合物および組成物の制御経口送達に使用し得る付加的なOROS(R)装置は、OROS(R)−CTおよびL−OROS(R)を包含する。上記;Delivery Times、vol.II、第II号(Alza Corporation)もまた参照されたい。
慣習的なOROS(R)経口投薬形態物は、薬物粉末(例えば共結晶)を硬錠剤に圧縮すること、セルロース誘導体で錠剤を被覆して半透膜を形成すること、およびその後コーティング中にドリルで穴を開けること(例えばレーザーを用いて)により作成する。Kim,Cherng−ju、Controlled Release Dosage Form Design、231−238(Technomic Publishing、ペンシルバニア州ランカスター:2000)。こうした投薬形態物の利点は、該薬物の送達速度が生理学的若しくは実験条件により影響されないことである。pH依存性の溶解性を伴う薬物でさえ、送達媒体のpHに関係なく一定速度で送達させ得る。しかし、これらの利点は投与後の投薬形態物内の浸透圧の形成により提供されるため、慣習的なOROS(R)薬物送達装置は低い水溶解性を伴う薬物を効果的に送達するのに使用し得ない。234の上記。本発明の共結晶はモダフィニルそれ自身より水中ではるかにより溶解性であり得るため、それらは患者への浸透圧に基づく送達に十分に適する。本発明は、しかしながら、慣習的な結晶性モダフィニル(例えば共結晶形成体を含まない純粋なモダフィニル)ならびにその異性体および異性体の混合物のOROS(R)投薬形態物への組み込みを包含する。
本発明の特定の一投薬形態物は:空洞を規定する壁(該壁は、その中に形成された若しくは形成可能な出口オリフィスを有しかつ該壁の少なくとも一部分が半透性である);該出口オリフィスから離れかつ該壁の半透性部分と液体連絡にある空洞内に配置された膨張可能な層;出口オリフィスに隣接しかつ該膨張可能な層と直接若しくは間接的に接触する関係にある空洞内に配置された水分を含まないか若しくは実質的に水分を含まない状態の薬物層;および該壁の内表面と少なくとも空洞内に配置された薬物層の外表面との間に置かれた流動促進層を含んでなり、ここで薬物層は共結晶、またはその溶媒和物、水和物、脱水物、無水物若しくは無定形の形態を含んでなる。米国特許第6,368,626号明細書(その全体は引用することにより本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
本発明の別の特定の投薬形態物は:空洞を規定する壁(該壁は、その中に形成された若しくは形成可能な出口オリフィスを有しかつ該壁の少なくとも一部分が半透性である);該出口オリフィスから離れかつ該壁の半透性部分と液体連絡にある空洞内に配置された膨張可能な層;出口オリフィスに隣接しかつ該膨張可能な層と直接若しくは間接的に接触する関係にある空洞内に配置された薬物層;多孔質粒子に吸収させた液体の有効成分の製剤(該多孔質粒子は該液体の有効成分の製剤の有意の滲出を伴わずに圧縮された薬物層を形成するのに十分な圧縮力に耐えるよう適合されている)を含んでなる薬物層を含んでなり、該投薬形態物は、場合によっては出口オリフィスと薬物層との間にプラセボ層を有し、ここで、該有効成分の製剤は、共結晶、またはその溶媒和物、水和物、脱水物、無水物若しくは無定形の形態を含んでなる。米国特許第6,342,249号明細書(その全体は引用することにより本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
別の態様において、製薬学的組成物若しくは医薬品は、本発明の新規形態のモダフィニル(例えば共結晶)および遊離の形態のモダフィニルの混合物を含んでなる。本態様は例えば制御、持続(sustained)若しくは持続(extended)放出投薬形態物として使用し得る。別の態様において、持続放出投薬形態物は遊離の形態のモダフィニ
ルおよび本発明の共結晶若しくは溶媒和物を含んでなる。こうした持続放出投薬形態物は、遊離の形態のモダフィニルのものより大きい生物学的利用能を有する形態のモダフィニル(例えばモダフィニル:マロン酸の共結晶)を含有する。加えて、こうした形態のCmaxは遊離の形態のモダフィニルのものより大きいことができ、遊離の形態のモダフィニル単独よりも長い持続時間を伴う治療効果を助長する。
別の態様において、製薬学的組成物若しくは医薬品は、ラセミ体のモダフィニル、R−(−)−モダフィニルおよびS−(+)−モダフィニルの1種若しくはそれ以上の改変された放出プロファイルを含んでなる。改変された放出プロファイルは、例えば、二重放出プロファイルのような血漿濃度の2個若しくはそれ以上の極大を含み得る。こうした改変された放出プロファイルは、例えば午後の覚醒の喪失を経験する、本発明の組成物若しくは医薬品で処置される患者を補助しうる。投与後最低2、3、4、5若しくは6時間のAPIの第二の「爆発」すなわち放出はこうした影響を克服するのを助けうる。別の態様において、投与直後に放出される小負荷用量、次いで後に続く2、3、4、5若しくは6時間にわたってほぼ0次の放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品を使用し得る。こうした組成物中で、ピーク血漿濃度はほぼ正午に達せられ得る。
別の態様において、モダフィニルの改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品は、R−(−)−モダフィニルおよびS−(+)−モダフィニルを含み得、ここで、R−(−)−モダフィニルは血漿濃度の初期の増大(R−(−)−モダフィニルによる初期Cmax)を提供し、かつ、S−(+)−モダフィニルは血漿濃度の遅延した増大(S−(+)−モダフィニルによる後のCmax)を提供する。S−(+)−モダフィニルによるCmaxの遅延した増大は、R−(−)−モダフィニルによる初期Cmaxの2、3、4、5、6時間もしくはそれ以上後であり得る。別の態様において、該遅延したCmaxは初期Cmaxにほぼ等しい。別の態様において、該遅延したCmaxは初期Cmaxより大きい。別の態様において、該遅延したCmaxは初期Cmax未満である。別の態様において、該遅延したCmaxは、S−(+)−モダフィニルの代わりのラセミ体のモダフィニルによる。別の態様において、該遅延したCmaxは、S−(+)−モダフィニルの代わりのR−(−)−モダフィニルによる。別の態様において、該初期Cmaxは、R−(−)−モダフィニルの代わりのラセミ体のモダフィニルによる。別の態様において、該初期Cmaxは、R−(−)−モダフィニルの代わりのS−(+)−モダフィニルによる。別の態様において、改変された放出プロファイルは、血漿濃度の3、4、5回若しくはそれ以上の「爆発」を有する。
別の態様において、ラセミ体のモダフィニル、R−(−)−モダフィニル若しくはS−(+)−モダフィニルの1種若しくはそれ以上が共結晶、溶媒和物、遊離の形態若しくはその多形の形態で存在するモダフィニルの改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。
別の態様において、R−(−)−モダフィニルが経口製剤で使用される改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。こうした組成物は、モダフィニルのスルホンへの初回通過代謝を最小限にし得る。別の態様において、ラセミ体のモダフィニルが経口製剤で使用される、改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。別の態様において、S−(+)−モダフィニルが経口製剤で使用される、改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。別の態様において、ラセミ体のモダフィニルおよびR−(−)−モダフィニルが経口製剤で使用される、改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。別の態様において、ラセミ体のモダフィニルおよびS−(+)−モダフィニルが経口製剤で使用される、改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。別の態様において、S−(+)−モダフィニルおよびR−(−)−モダフィニルが経口製剤
で使用される、改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。別の態様において、ラセミ体のモダフィニル、S−(+)−モダフィニルおよびR−(−)−モダフィニルが経口製剤で使用される、改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品。
別の態様において、モダフィニルの改変された放出プロファイルを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品は経皮投与される。こうした経皮(TD)送達は初回通過代謝を回避し得る。加えて、1日用量の一画分のみが皮膚を通って送達されて基礎全身レベルを生成し、覚醒効果を確実にするためにそれに経口治療が追加される、「丸剤および貼付剤(pill−and−patch)」戦略を採用し得る。
本発明の製薬学的組成物および医薬品で使用される賦形剤は、固体、半固体、液体若しくはそれらの組合せであり得る。好ましくは賦形剤は固体である。賦形剤を含有する本発明の組成物および医薬品は、賦形剤をAPIすなわち治療薬と混合することを含んでなる薬学の既知の技術により製造し得る。本発明の製薬学的組成物若しくは医薬品は、投与単位あたりに所望の量のAPIを含有し、かつ、経口投与に意図される場合には、例えば、錠剤、カプレット剤、丸剤、硬若しくは軟カプセル剤、トローチ剤、カシェ剤、分散可能な散剤、顆粒剤、懸濁剤、エリキシル剤、分散剤、液剤の形態、またはこうした投与に合理的に適合されるいずれかの他の形態にあり得る。非経口投与に意図される場合、それは例えば懸濁剤若しくは経皮貼付剤の形態にあり得る。直腸投与に意図される場合、それは例えば坐剤の形態にあり得る。錠剤若しくはカプセル剤のような、それぞれが予め決められた量のAPIを含有する別個の投与単位である経口投薬形態物が現在好ましい。
本発明の製薬学的組成物若しくは医薬品を製造するのに使用し得る賦形剤の制限しない例が後に続く。
本発明の製薬学的組成物および医薬品は、場合によっては、賦形剤として1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る担体若しくは希釈剤を含んでなる。適する担体若しくは希釈剤は、具体的に説明して、限定されるものでないが、個別に若しくは組合せでのいずれかの、無水乳糖および乳糖一水和物を包含する乳糖;直接圧縮可能なデンプンおよび加水分解デンプン(例えばセルタブ[Celtab]TMおよびエムデックス[Emdex]TM)を包含するデンプン;マンニトール;ソルビトール;キシリトール;D−ブドウ糖(例えばセレロース[Cerelose]TM2000)およびD−ブドウ糖一水和物;第二リン酸カルシウム二水和物;ショ糖に基づく希釈剤;粉砂糖;第一硫酸カルシウム一水和物;硫酸カルシウム二水和物;粒状乳酸カルシウム三水和物;デキストレート(dextrate);イノシトール;加水分解穀類固形物(cereal solid);アミロース;結晶セルロース、α−および無定形セルロース(例えばレクセルJ(RexcelJ))の食物等級の供給源、粉末セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を包含するセルロース;炭酸カルシウム;グリシン;ベントナイト;ブロックコポリマー;ポリビニルピロリドン;などを挙げることができる。こうした担体若しくは希釈剤は、存在する場合、合計で組成物の総重量の約5%ないし99%、好ましくは約10%ないし約85%、およびより好ましくは約20%ないし約80%を構成する。選択される担体(1種若しくは複数)、希釈剤(1種若しくは複数)は、好ましくは適する流動特性、および錠剤が所望される場合は圧縮可能性を表す。
個別に若しくは組合せのいずれかの乳糖、マンニトール、第二リン酸ナトリウムおよび結晶セルロース(とりわけ、アビセル(Avicel)PH 101のようなアビセル(Avicel)PH結晶セルロース)が好ましい希釈剤である。これらの希釈剤はAPIと化学的に適合性である。顆粒外の(extragranular)結晶セルロース(す
なわち結晶セルロースが粒状組成物に添加される)を、硬度(錠剤について)および/若しくは崩壊時間を改良するのに使用し得る。乳糖、とりわけ乳糖一水和物がとりわけ好ましい。乳糖は、典型的には、APIの適する放出速度、安定性、圧縮前の流動可能性および/若しくは乾燥特性を有する組成物を比較的低い希釈剤費用で提供する。それは、造粒の間の緻密化(湿式造粒を使用する場合)を補助する高密度の支持体を提供し、そして従って混和物の流動特性および錠剤特性を改良する。
本発明の製薬学的組成物および医薬品は、場合によっては、とりわけ錠剤製剤のための賦形剤として1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る崩壊剤を含んでなる。適する崩壊剤は、限定されるものでないが、個別に若しくは組合せのいずれかの、デンプングリコール酸ナトリウム(例えばPenWestのエクスプロタブ[Explotab]TM)ならびにアルファ化トウモロコシデンプン(例えばNational Starch
and Chemical Companyのナショナル[National]TM1551、ナショナル[National]TM1550およびコロコーン[Colocorn]TM1550)を包含するデンプン、粘土(例えばR.T.Vanderbiltのビーガム[Veegum]TMHV)、精製セルロース、結晶セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム(例えばFMCのAc−Di−SolTM)のようなセルロース、アルギン酸塩、クロスポビドン、ならびにアガー、グアール、ローカストビーン、カラヤ、ペクチンおよびトラガカントガムのようなガムを挙げることができる。
崩壊剤は、組成物の製造の間のいずれかの適する段階、とりわけ造粒の前、若しくは圧縮の前の滑沢段階の間に添加してよい。こうした崩壊剤は、存在する場合、合計で組成物の総重量の約0.2%ないし約30%、好ましくは約0.2%ないし約10%、およびより好ましくは約0.2%ないし約5%を構成する。
クロスカルメロースナトリウムは錠剤若しくはカプセル剤の崩壊のための好ましい崩壊剤であり、そして、存在する場合、好ましくは、組成物の総重量の約0.2%ないし約10%、より好ましくは約0.2%ないし約7%、およびなおより好ましくは約0.2%ないし約5%を構成する。クロスカルメロースナトリウムは、本発明の造粒された製薬学的組成物および医薬品に優れた顆粒内崩壊能力を与える。
本発明の製薬学的組成物および医薬品は、場合によっては、とりわけ錠剤製剤のための賦形剤として1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る結合剤若しくは接着剤を含んでなる。こうした結合剤および接着剤は、好ましくは、大きさ設定、滑沢、圧縮および包装のような通常の加工操作を見込むがしかしなお錠剤が崩壊することおよび組成物が摂取に際して吸収されることを可能にするのに十分な凝集力を、打錠されている粉末に賦与する。こうした結合剤はまた、塩が一旦溶液中で溶解されれば、本発明のAPIの結晶化若しくは再結晶も予防若しくは阻害しうる。適する結合剤および接着剤は、限定されるものでないが、個別に若しくは組合せのいずれかのアラビアゴム;トラガカント;ショ糖;ゼラチン;ブドウ糖;限定されるものでないがアルファ化デンプン(例えばナショナル[National]TM1511およびナショナル[National]TM1500)のようなデンプン;限定されるものでないがメチルセルロースおよびカルメロースナトリウム(例えばタイロース[Tylose]TM)を挙げることができるセルロース;アルギン酸およびアルギン酸の塩;ケイ酸アルミニウムマグネシウム;PEG;グアールガム;多糖酸;ベントナイト;ポビドン、例えばポビドンK−15、K−30およびK29/32;ポリメタクリレート;HPMC;ヒドロキシプロピルセルロース(例えばAqualonのクルセル[Klucel]TM);ならびにエチルセルロース(例えばDow Chemical Companyのエトセル[Ethocel]TM)を挙げることができる。こうした結合剤および/若しくは接着剤は、存在する場合、合計で製薬学的組成
物若しくは医薬品の総重量の約0.5%ないし約25%、好ましくは約0.75%ないし約15%、およびより好ましくは約1%ないし約10%を構成する。
結合剤の多くは、アミド、エステル、エーテル、アルコール若しくはケトン基を含んでなるポリマーであり、そして、であるから、好ましくは本発明の製薬学的組成物および医薬品に包含される。ポビドンK−30のようなポリビニルピロリドンがとりわけ好ましい。ポリマー性結合剤は、変動する分子量、架橋度およびポリマーの等級を有し得る。ポリマー製結合剤は、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド単位の混合物を含有するブロックコポリマーのようなコポリマーでもまたあり得る。所定のポリマー中でのこれらの単位の比の変動は特性および性能に影響を及ぼす。ブロック単位の変動する組成を伴うブロックコポリマーの例は、ポロキサマー(Poloxamer)188およびポロキサマー(Poloxamer)237(BASF Corporation)である。
本発明の製薬学的組成物および医薬品は、場合によっては、賦形剤として1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る湿潤剤を含んでなる。こうした湿潤剤は、好ましくは、APIを水との緊密な会合(組成物の生物学的利用能を向上させると考えられる条件)に維持するよう選択する。
本発明の製薬学的組成物および医薬品中の湿潤剤として使用し得る界面活性剤の制限しない例は、四級アンモニウム化合物、例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムおよび塩化セチルピリジニウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、例えばノノキシノール9、ノノキシノール10およびオクトキシノール9、ポロキサマー(ポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレンブロックコポリマー)、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリドおよび油、例えばポリオキシエチレン(8)カプリル酸/カプリン酸モノおよびジグリセリド(例えばGattefosseのラブラソル[Labrasol]TM)、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油およびポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、例えばポリオキシエチレン(20)セトステアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレン(40)ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えばポリソルベート20およびポリソルベート80(例えばICIのTweenTM80)、プロピレングリコール脂肪酸エステル、例えばプロピレングリコールラウレート(例えばGattefosseのラウログリコール[Lauroglycol]TM)、ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪酸およびそれらの塩、例えばオレイン酸、オレイン酸ナトリウムおよびオレイン酸トリエタノールアミン、グリセリル脂肪酸エステル、例えばグリセリルモノステアレート、ソルビタンエステル、例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテートおよびソルビタンモノステアレート、タイロキサポール、ならびにそれらの混合物を包含する。こうした湿潤剤は、存在する場合、合計で製薬学的組成物若しくは医薬品の総重量の約0.25%ないし約15%、好ましくは約0.4%ないし約10%、およびより好ましくは約0.5%ないし約5%を構成する。
陰イオン性界面活性剤である湿潤剤が好ましい。ラウリル硫酸ナトリウムはとりわけ好ましい湿潤剤である。ラウリル硫酸ナトリウムは、存在する場合、製薬学的組成物若しくは医薬品の総重量の約0.25%ないし約7%、より好ましくは約0.4%ないし約4%、およびなおより好ましくは約0.5%ないし約2%を構成する。
本発明の製薬学的組成物および医薬品は、場合によっては、賦形剤として1種若しくはそれ以上の製薬学的に許容され得る滑沢剤(付着防止剤および/若しくは流動促進剤を包含する)を含んでなる。適する滑沢剤は、限定されるものでないが、個別に若しくは組合せのいずれかの、グリセリルベハペート(例えばGattefosseのコンプリトール
[Compritol]TM888);ステアリン酸ならびにステアリン酸ナマグネシウム、カルシウムおよびナトリウムを包含するその塩;硬化植物油(例えばAbitecのステロテックス[Sterotex]TM);コロイド状シリカ;タルク;蝋:ホウ酸;安息香酸ナトリウム;酢酸ナトリウム;フマル酸ナトリウム;塩化ナトリウム;DL−ロイシン;PEG(例えばDow Chemical Companyのカーボワックス[Carbowax]TM4000およびカーボワックス[Carbowax]TM6000);オレイン酸ナトリウム;ラウリル硫酸ナトリウム;ならびにラウリル硫酸マグネシウムを挙げることができる。こうした滑沢剤は、存在する場合、合計で製薬学的組成物若しくは医薬品の総重量の約0.1%ないし約10%、好ましくは約0.2%ないし約8%、およびより好ましくは約0.25%ないし約5%を構成する。
ステアリン酸マグネシウムは、例えば錠剤製剤の圧縮の間の装置と造粒された混合物との間の摩擦を低下させるのに使用される好ましい滑沢剤である。
適する付着防止剤は、限定されるものでないが、タルク、トウモロコシデンプン、DL−ロイシン、ラウリル硫酸ナトリウムおよび金属ステアリン酸塩を挙げることができる。タルクは、例えば機器表面への製剤の付着を低下させかつまた混和物中の静電気を低下させるのにも使用される好ましい付着防止剤若しくは流動促進剤である。タルクは、存在する場合、製薬学的組成物若しくは医薬品の総重量の約0.1%ないし約10%、より好ましくは約0.25%ないし約5%、およびなおより好ましくは約0.5%ないし約2%を構成する。
流動促進剤を使用して固体製剤の粉末の流動を促進し得る。適する流動促進剤は、限定されるものでないが、コロイド状二酸化ケイ素、デンプン、タルク、第三リン酸カルシウム、粉末状セルロースおよび三ケイ酸マグネシウムを挙げることができる。コロイド状二酸化ケイ素がとりわけ好ましい。
着色剤、着香料および甘味料のような他の賦形剤が製薬学的技術分野で既知であり、そして本発明の製薬学的組成物および医薬品中で使用し得る。錠剤は、例えば腸溶コーティングで被覆し得るか、若しくは未被覆であり得る。本発明の組成物は例えば緩衝剤をさらに含み得る。
場合によっては、1種若しくはそれ以上の発泡剤を、崩壊剤として、かつ/または本発明の製薬学的組成物および医薬品の官能特性を高めるために使用し得る。投薬形態物の崩壊を促進するために本発明の製薬学的組成物および医薬品中に存在する場合、1種若しくはそれ以上の発泡剤は、好ましくは、該製薬学的組成物若しくは医薬品の約30%ないし約75%、および好ましくは約45%ないし約70%、例えば約60重量%の総量で存在する。
本発明のとりわけ好ましい一態様により、投薬形態物の崩壊を促進するのに有効な量未満の量で固体の投薬形態物中に存在する発泡剤は、水性媒体中でのAPIの改良された分散を提供する。理論により束縛されずに、発泡剤が投薬形態物から胃腸管中へのAPIの分散を加速してそれにより吸収および治療効果の迅速な発生をさらに高めるのに有効であると考えられている。胃腸内分散を促進するがしかし崩壊を高めないように本発明の製薬学的組成物若しくは医薬品中に存在する場合、発泡剤は、好ましくは、該製薬学的組成物若しくは医薬品の約1%ないし約20%、より好ましくは約2.5%ないし約15%、およびなおより好ましくは約5%ないし約10重量%の量で存在する。
本明細書の「発泡剤」は、水との接触に際して一緒に若しくは個別に作用して気体を発生させる1種若しくはそれ以上の化合物を含んでなる剤である。発生される気体は一般に
酸素若しくは最も一般的には二酸化炭素である。好ましい発泡剤は、水の存在下で反応して二酸化炭素ガスを生成する酸および塩基を含んでなる。好ましくは、塩基はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属炭酸塩若しくは重炭酸塩を含んでなり、また、酸は脂肪族カルボン酸を含んでなる。
本発明で有用な発泡剤の成分としての適する塩基の制限しない例は、炭酸塩(例えば炭酸カルシウム)、重炭酸塩(例えば重炭酸ナトリウム)、セスキ炭酸塩およびそれらの混合物を包含する。炭酸カルシウムが好ましい塩基である。
本発明で有用な発泡剤の成分としての適する酸および/若しくは固体の酸の制限しない例は、クエン酸、酒石酸(D−、L−若しくはD/L−酒石酸として)、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸、こうした酸の酸無水物、こうした酸の酸塩、およびそれらの混合物を包含する。クエン酸が好ましい酸である。
発砲剤が酸および塩基を含んでなる本発明の好ましい一態様において、塩基に対する酸の重量比は約1:100ないし約100:1、より好ましくは約1:50ないし約50:1、およびなおより好ましくは約1:10ないし約10:1である。発泡剤が酸および塩基を含んでなる本発明のさらなる好ましい一態様において、塩基に対する酸の比はほぼ化学量論的である。
APIの金属塩を可溶化する賦形剤は、典型的には、親水性および疎水性双方の領域を有するか、または、好ましくは両親媒性であるか若しくは両親媒性の領域を有する。1つの型の両親媒性若しくは部分的に両親媒性の賦形剤は両親媒性ポリマーを含んでなるか、若しくは両親媒性ポリマーである。特定の一両親媒性ポリマーは、一般にエチレングリコールおよび/若しくはプロピレングリコールサブユニットから構成されるポリアルキレングリコールである。こうしたポリアルキレングリコールは、カルボン酸、エステル、酸無水物若しくは他の適する部分によりそれらの末端でエステル化され得る。こうした賦形剤の例は、ポロキサマー(エチレングリコールおよびプロピレングリコールの対称性ブロックコポリマー;例えばポロキサマー237)、トコフェロールのポリアルキレングリコール化エステル(二若しくは多官能性カルボン酸から形成されるエステル;例えばd−α−トコフェロールポリエチレングリコール−1000スクシネートを包含する)、ならびにマクロゴールグリセリド(油のアルコール分解、ならびにモノ、ジ、およびトリグリセリドならびにモノおよびジエステルの混合物を製造するためのポリアルキレングリコールのエステル化により形成される;例えばステアロイルマクロゴール−32グリセリド)を包含する。こうした製薬学的組成物および医薬品は有利には経口投与される。
本発明の製薬学的組成物および医薬品は、約10%ないし約50%、約25%ないし約50%、約30%ないし約45%、若しくは約30%ないし約35重量%のAPI;約10%ないし約50%、約25%ないし約50%、約30%ないし約45%、若しくは約30%ないし約35重量%の結晶化を阻害する賦形剤;および約5%ないし約50%、約10%ないし約40%、約15%ないし約35%、若しくは約30%ないし約35重量%の結合剤を含み得る。一例において、API対結晶化を阻害する賦形剤対結合剤の重量比は約1対1対1である。
本発明の固体の投薬形態物は、本明細書に記述される方法に制限されないいずれの適する方法によっても製造し得る。
具体的に説明する一方法は、(a)本発明の塩を1種若しくはそれ以上の賦形剤と混和して混和物を形成する段階、および(b)混和物を打錠若しくは被包化してそれぞれ錠剤若しくはカプセル剤を形成する段階を含んでなる。
好ましい一方法において、固体の投薬形態物は、(a)本発明のAPIの塩を1種若しくはそれ以上の賦形剤と混和して混和物を形成する段階、(b)混和物を造粒して顆粒を形成する段階、および(c)混和物を打錠若しくは被包化してそれぞれ錠剤若しくはカプセル剤を形成する段階を含んでなる一方法により製造される。段階(b)は当該技術分野で既知のいかなる乾式若しくは湿式造粒技術によっても達成し得るが、しかし好ましくは乾式造粒段階である。本発明の塩は、有利には、約1マイクロメートルないし約100マイクロメートル、約5マイクロメートルないし約50マイクロメートル、若しくは約10マイクロメートルないし約25マイクロメートルの粒子を形成するように造粒する。1種若しくはそれ以上の希釈剤、1種若しくはそれ以上の崩壊剤、および1種若しくはそれ以上の結合剤を好ましくは例えば混和段階で添加し得、湿潤剤を場合によっては例えば造粒段階で添加し得、そして1種若しくはそれ以上の崩壊剤を好ましくは造粒後しかし打錠若しくは被包化の前に添加する。滑沢剤は好ましくは打錠の前に添加する。混和および造粒は低若しくは高剪断力下で独立に実施し得る。API含量が均一であり、容易に崩壊し、カプセル充填若しくは打錠の間に重量変動を確実に制御し得るように十分な容易さを伴い流動し、そして選択された装置でバッチを加工し得かつ個々の用量が指定されたカプセル若しくは錠剤型に適合するようなバルク中で十分に密である顆粒を形成する一方法が好ましく選択される。
代替の一態様において、固体の投薬形態物は噴霧乾燥段階を包含する方法により製造し、ここで、APIを1種若しくはそれ以上の噴霧可能な液体、好ましくは非プロトン性(例えば非水性若しくは非アルコール性)の噴霧可能な液体中に1種若しくはそれ以上の賦形剤とともに懸濁し、そしてその後温空気流上に迅速に噴霧乾燥する。
上の具体的に説明する方法のいずれから生じる顆粒若しくは噴霧乾燥粉末も、錠剤を製造するために圧縮若しくは成型し得るか、またはカプセル剤を製造するために被包化し得る。当該技術分野で既知の慣習的打錠および被包化技術を使用し得る。コーティング錠が望ましい場合は、慣習的被覆技術が適する。
本発明の錠剤組成物の賦形剤は、好ましくは、標準的崩壊アッセイにおいて約30分未満、好ましくは約25分若しくは未満、より好ましくは約20分若しくは未満、およびなおより好ましくは約15分若しくは未満の崩壊時間を提供するよう選択する。
本発明の別の態様において、モダフィニルおよび付加的なAPIを含んでなる製薬学的組成物若しくは医薬品を製造し得る。モダフィニルおよび付加的なAPIは共結晶の形態にあり得るか、または、有効製薬学的成分の混合物若しくは組合せとして包含されうる。例えば、組成物はモダフィニルおよびカフェインを組合せとして含み得る。モダフィニルおよびカフェインを含んでなる組成物は、モダフィニルと同一の状態を処置するための治療薬として使用し得る。モダフィニルおよびカフェインを含んでなるこうした組成物中で、カフェインは溶解プロファイルに対する迅速な放出の特徴(モダフィニルに関して小さいTmax)を生じ得る一方、モダフィニルは治療効果を投与後数時間存在させる。例えば、カフェインのTmaxはモダフィニルのものの0.001、0.01、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7若しくは0.8倍でありうる。併用療法は2種若しくはそれ以上のAPIの同一製剤中での、または2種若しくはそれ以上の共投与される製剤中での投与を含んでなる。APIは、同時に一緒に、若しくは個別に指定された間隔で投与し得る。
モダフィニルの用途は当該技術分野で公知でありかつナルコレプシー、多発性硬化症関連の倦怠感、不妊症、摂食障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、パーキンソン病、失禁、睡眠時無呼吸若しくはミオパシーの処置を包含する。別の態様において、本発明のモ
ダフィニル組成物のいずれか1種若しくはそれ以上を、上の状態の1種若しくはそれ以上の処置で使用しうる。本発明のモダフィニル組成物の投薬量および投与は、当該技術分野の慣例の方法を使用して決定し得るが、しかし一般に約50と約700mg/日の間にあることができる。
別の態様において、本発明の組成物は注入を介して哺乳動物に投与し得る。注入は、限定されるものでないが静脈内、皮下および筋肉内注入を挙げることができる。別の態様において、本発明の組成物は治療効果の必要な哺乳動物への注入のため処方される。
実施例
共結晶の一般的製造方法
a)クリスタルマックス[CrystalMax](R)プラットフォームを使用するハイスループット結晶化
クリスタルマックス[CrystalMax](R)は、APIおよびAPI候補の多形、塩および共結晶の迅速な生成、同定および特徴付けが可能な、一連の自動化された統合型ハイスループットロボット式ステーションを含んでなる。ワークシート生成および組み合わせ混合物設計は、特許の設計ソフトウェアArchitectTMを使用して実施する。典型的には、API若しくはAPI候補を有機溶媒からチュ―ブ中に分注しかつ窒素流下で乾燥する。塩および/若しくは共結晶形成体もまた同一の様式で分注かつ乾燥しうる。水および有機溶媒を、多チャンネル分注器を使用して組み合わせでチューブ中に分注しうる。96チューブアレイの各チューブをその後、組み合わせ分注の15秒以内に封止して溶媒の蒸発を回避する。該混合物をその後、70℃に2時間加熱すること、次いで5℃まで1℃/分の冷却傾斜により過飽和にさせる。視覚的確認をその後実施して結晶および/若しくは固体物質を検出する。固体がチューブ中で一旦同定されれば、それを吸引および乾燥により単離する。ラマンスペクトルをその後、該固体で得、そして、スペクトルパターンのクラスター分類を、特許のソフトウェア(InquireTM)を使用して実施する。
b)溶液からの結晶化
共結晶は、別々の成分を溶媒に溶解することおよび一方を他方に添加することにより得ることができる。その場合、共結晶は、溶媒混合物をゆっくりと蒸発させる際に沈殿若しくは結晶化しうる。共結晶は、2成分を同一溶媒若しくは溶媒の混合物に溶解することによってもまた得ることができる。共結晶は、2成分の飽和溶液に核を入れること、および共結晶の粉砕した混合物を用いて核を入れることによってもまた得ることができる。
c)融解物(共融解)からの結晶化
共結晶は、2成分を一緒に融解(すなわち共融解)すること、および再結晶を生じさせることにより得ることができる。いくつかの場合には、貧溶媒(anti−solvent)を添加して結晶化を助長しうる。
d)熱伝導顕微鏡法
共結晶は、より高融解成分をスライドガラス上で融解することおよびそれを再結晶させることにより得ることができる。第二の成分をその後融解し、そしてまた再結晶させる。共結晶は2種の元の成分の共晶帯の間の分離された相/帯として生じうる。
e)混合および/若しくは粉砕
共結晶は2成分を固体状態で一緒に混合若しくは粉砕することにより得ることができる。例えば、実施例12は、少量の適切な溶媒の添加を伴い微粉砕すること(湿式粉砕)により得られるモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶の合成を記述する。同様に、実施例5は、少量の適切な溶媒の添加を伴いおよび伴わずの双方で微粉砕することにより得られるモダフィニル:クエン酸一水和物の共結晶の合成を記述する。一態様において、共結晶はモダフィニルを共結晶形成体とともに微粉砕若しくは粉砕することを介して製造する(乾式粉砕)。別の態様において、共結晶は、モダフィニル、共結晶形成体および少量の溶媒を微粉砕若しくは粉砕することを介して製造する(湿式粉砕)。
別の態様において、共結晶は、溶媒の添加を伴い、溶媒の添加を伴わずに、若しくは双方で製造する。こうした共結晶工程で使用される溶媒は、限定されるものでないがアセトン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ニトロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジエチルエーテル(エーテル)、ギ酸エチル、ヘキサン、アセトニトリル、ベンジルアルコール、水、若しくはアルコールを包含する別の有機溶媒を挙げることができる。
f)共昇華
共結晶は、APIおよび共結晶形成体の混合物を加熱、混合若しくは真空下に置くことのいずれかにより緊密な混合物として同一サンプルセル中で該混合物を共昇華させることにより得ることができる。共結晶は、APIおよび共結晶形成体が単一のコールドフィンガーに接続された個別のサンプルセル(該サンプルセルのそれぞれは、コールドフィンガー上で2成分を共昇華させて所望の共結晶を形成させるために真空雰囲気下で同一の若しくは異なる温度で維持する)中に含有されるKneudsen装置を使用する共昇華によってもまた得ることができる。
分析方法
サンプルの示差走査熱量測定(DSC)分析は、Advantage for QW−Series、バージョン1.0.0.78、Thermal Advantage リリース2.0(2001 TA Instruments−Water LLC)を使用するQ1000示差走査熱量計(TA Instruments、米国デラウェア州ニューカッスル)を使用して実施した。加えて、使用した解析ソフトウェアは、Universal Analysis 2000 for Windows 95/98/2000/NT、バージョン3.1E;Build 3.1.0.40(2001 TA Instruments−Water LLC)であった。
DSC分析について、使用したパージガスは乾燥窒素であり、参照物質は波形にした空のアルミニウム皿であり、そしてサンプルパージは50mL/分であった。
サンプルのDSC分析は、波形にした皿の蓋を伴うアルミニウム皿中にモダフィニルサンプルを入れることにより実施した。出発温度は典型的に20℃であり、10℃/分の加熱速度を伴い、そして終了温度は200℃であった。全部の報告されたDSC転移は、別の方法で示されない限り、±2℃の誤差を伴うそれらのそれぞれのピークでの吸熱若しくは発熱転移の温度を表す。
サンプルの熱重量分析(TGA)は、Advantage for QW−Series、バージョン1.0.0.78、Thermal Advantage リリース2.0(2001 TA Instruments−Water LLC)を使用するQ500熱重量分析計(TA Instruments、米国デラウェア州ニューカッスル)を使用して実施した。加えて、使用した解析ソフトウェアは、Universal Analysis 2000 for Windows 95/98/2000/NT、バージョン3.1E;Build 3.1.0.40(2001 TA Instruments−Water LLC)であった。
TGA実験について、使用したパージガスは乾燥窒素であり、天秤パージは40mL/分のNであり、そしてサンプルパージは60mL/分のNであった。
TGAは、モダフィニルサンプルをアルミニウム皿に入れることによりサンプルで実施した。開始温度は典型的に20℃であり、10℃/分の加熱速度を伴い、そして終了温度は300℃であった。
サンプルの粉末X線回折(PXRD)パターンは、その制御ソフトウェアRINT Rapid Controlソフトウェア、Rigaku Rapid/XRD、バージョン1.0.0(1999 リガク)を使用するD/Max Rapid,Contact(リガク/MSC、米国テキサス州ウッドランズ)を使用して得た。加えて、使用した解析ソフトウェアは、RINT Rapid表示ソフトウェア、バージョン1.18(リガク/MSC)ならびにJADE XRD Pattern Processing、バージョン5.0および6.0((1995−2002、Materials Data,Inc.)であった。
PXRD分析について、取得パラメータは後に続くとおりであった。すなわち、X線源は1.5406ÅにK線を伴うCuであり;x−yステージは手動であり;コリメータサイズは0.3mmであり;毛細管(Charles Supper Company、米国マサチューセッツ州ナティック)は直径0.3mmであり;反射モードを使用し;X線管への電力は46kVであり;X線管への電流は40mAであり;ω軸は1°/分の速度で0〜5°の範囲で振動し;φ軸は2°/秒の速度で360°の角度で回転し;0.3mmのコリメータ;収集時間は60分であり;温度は室温であり;そしてヒーターは使用しなかった。サンプルはホウ素豊富なガラスキャピラリー中でX線源に提示した。
加えて、解析パラメータは後に続くとおりであった。すなわち、積分2θ範囲は2〜60°であり;積分χ範囲は0〜360°であり;χセグメントの数は1であり;使用したステップサイズは0.02であり;積分ユーティリティー(integration utility)はcylintであり;正規化を使用し;暗計数は8であり;ω補正は180であり;そしてχおよびφ補正は0であった。
PXRD回折図はBruker AXS D8 Discover X線回折計を介してもまた取得した。この機器は、GADDSTM(全領域回折検出装置(General
Area Diffraction Detection System))、装置較正により15.05cmの距離のBruker AXS HI−STAR領域検出計、銅X線源(Cu/Kα 1.54056オングストローム)、自動化x−y−zステージ、および0.5mmコリメータを装備した。サンプルをペレットの形態に圧縮しそしてx−y−zステージに載せた。回折図は、サンプルが静止状態に留まった間に、周囲条件(25℃)下、40kVおよび40mAの出力設定で反射モードで取得した。曝露時間を各サンプルについて変動させかつ明記した。得られた回折図を空間的再マッピング処置にかけて、領域検出計の幾何学的糸巻形歪曲を明らかにし、その後、χに沿って−118.8から−6.18°までかつ2θ2.1〜37°で0.02°のステップサイズで、瓶正規化に設定した正規化を用いて積分した。
ピーク強度はサンプルごとに例えば結晶の不純物により変動し得るため、回折図中のピークの相対強度は必ずしもPXRDパターンの制限ではない。さらに、各ピークの角度は約±0.1°、好ましくは±0.05だけ変動し得る。全体のパターン若しくはパターンピークの大部分はまた、機器ごとおよびオペレータごとの較正、設定の差違および他の変動により約±0.1°ないし約±0.2°移動しうる。図、実施例および本明細書の別の場所の全部の報告されるPXRDピークは約±0.1°の2θの誤差を伴い報告される。
表および図を包含する本明細書のPXRDデータについて、本発明の各組成物は、2θ角ピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5、いずれか6、いずれか7若しくはいずれか8またはそれ以上を特徴としうる。いずれか1、2、3、4、5若しくは6個のDSC転移もまた、本発明の組成物を特徴付けするのに使用し得る。PXRDピークおよびDSC転移の多様な組み合わせもまた、組成物を特徴付けするの
に使用し得る。
熱伝導(熱ステージ(hotstage))顕微鏡法は、Mettler Toledo FP90コントローラを装備したZeiss Axioplan 2顕微鏡で完了した。使用した熱ステージはMettler Toledo FP82HTであった。全部の融点測定は、サンプルを顕微鏡スライドガラス上にかつカバーガラスで覆われて置くことにより完了した。初期温度は30℃に設定し、そして温度を10℃/分の速度で増大させた。融解は5倍の顕微鏡対物レンズにより観察した。
HPLC法:(Donovanら Therapeutic Drug Monitoring 25:197−202から改変。
カラム:Astec Cyclobond I 2000 RSP 250×4.6mm(部品番号411121)
移動相A:20mMリン酸ナトリウム、pH3.0
B:70:30 移動相A:アセトニトリル
流速:1.0mL/分(約1500PSI)
流量プログラム:勾配
分析時間:35分
検出:225nmでのUV
注入量:10マイクロリットル
カラム温度:30±1℃
標準希釈液:90:10(v/v)移動相A:アセトニトリル
針洗浄:アセトニトリル
パージ溶媒およびシール洗浄:90:10(v/v)水:アセトニトリル
移動相の調製法:
1.1M第一リン酸ナトリウムの調製:120gの第一リン酸ナトリウムを水に溶解しそして1000mLにする;濾過する。
2.移動相A(20mMリン酸ナトリウム、pH3.0)の調製:1リットルについて、20mLの1Mリン酸ナトリウムを水で1000mLに希釈する;リン酸でpHを3.0に調節する。
3.移動相B(70:30(v/v)20mMリン酸ナトリウム、pH3.0:アセトニトリル)の調製:1リットルについて、700mLの移動相Aおよび300mLのアセトニトリルを混合する。
サンプル調製:
1.サンプルを、20マイクログラム/mLの適切な濃度まで、90:10(v/v)20mMリン酸ナトリウム、pH3.0:アセトニトリルに溶解する。
ラマン取得
サンプルは、それを処理したガラスバイアル中で放置したか、若しくはサンプルのアリコートをスライドガラスに移したかのいずれかであった。ガラスバイアル若しくはスライドガラスをサンプルチャンバーの適切な位置に置いた。測定は、785nmのレーザー光源を取り付けたAlmegaTM分散ラマン(AlmegaTM Dispersive
Raman、Thermo−Nicolet,5225 Verona Road,Madison,WI 53711−4495)装置を使用して行った。サンプルは、10倍出力の対物レンズ(別の方法で示されない限り)を伴う装置の顕微鏡部分を使用して人的に焦点にもたらし、従ってレーザーをサンプルの表面に向けた。スペクトルは表Aに概説したパラメータを使用して取得した。(曝露時間および曝露の回数は変動しうる;パラメータに対する変更は各取得について示されるであろう。)
IR取得
IRスペクトルは、NexusTM 470 FT−IR、Thermo−Nicolet,5225 Verona Road,Madison,WI 53711−4495を使用して得、そして制御および解析ソフトウェア:OMNIC、バージョン6.0a、(C)Thermo−Nicolet、1995−2004を用いて解析した。
共結晶のデータは表IVおよび図に示す。
ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶
酢酸(600マイクロリットル)中にラセミ体のモダフィニル(150mg、0.549mmol)を含有する溶液にマロン酸(114.9mg、1.104mmol)を添加した。該混合物をその後、全部の物質が溶解するまでホットプレート上67℃で加熱した。溶液をその後窒素流下で乾燥して1:1 モダフィニル:マロン酸の共結晶を無色固形物として生じた。該固体物質をPXRDを使用して特徴付けした。該物質をその後窒素流下で一夜さらに乾燥して、マロン酸のわずかな過剰を伴う同一の物質を生じた。該無色固形物を、PXRD(Bruker)、DSC、TGA、IRおよびラマン分光法を使用して特徴付けした。モダフィニル:マロン酸(1:1)共結晶のPXRDデータを表IVに列挙し、また、回折図を図1(収集/受領されたところのデータ)に示す。DSCは約106℃に吸熱転移を示し、そして該サーモグラムを図2に示す。TGAサーモグラムは図3に示す。図4Aおよび4Bは、モダフィニル:マロン酸の共結晶のラマンスペクトルならびにそれぞれモダフィニル、マロン酸および共結晶の3個のラマンスペクトルを示す。図5Aおよび5Bは、モダフィニル:マロン酸の共結晶のIRスペクトルならびにそれぞれモダフィニル、マロン酸および共結晶の3個のIRスペクトルを示す。該モダフィニル:マロン酸の共結晶は、限定されるものでないが5.00、9.17、10.08、16.81、18.26、19.43、21.36、21.94、22.77、24.49、25.63、26.37および28.45°の2θを挙げることができる図1のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
モダフィニル:マロン酸の共結晶を、APIおよび共結晶形成体を一緒に粉砕することによってもまた製造した。ラセミ体のモダフィニル(2.50g、0.009mol)およびマロン酸(1.01g、0.0097mol)を、大型の乳鉢および乳棒中で7日間にわたり混合した(マロン酸は第一日に作成した約1:1.05の比で7日にわたり徐々
に添加し、そして、増分は次の7日間にわたり添加し、それは1:2のモダフィニル:マロン酸の比をもたらした)。該混合物を最初に45分間、そしてより多くのマロン酸を添加した時ごとに20分粉砕した。第7日に、共結晶および出発成分の混合物を、封止した20mLバイアル中80℃で約35分間加熱して、共結晶形成の完了を助長した。結果として生じる物質のPXRD分析(Bruker)を完了し、そして図6Aに示す(受領されたところのデータ)。該モダフィニル:マロン酸の共結晶は、限定されるものでないが5.08、9.28、16.81、18.27、19.45、21.39、21.99、22.83、23.50、24.58、25.12および28.49℃の2θを挙げることができる図6Aのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該共結晶のDSCサーモグラムを図6B(約116℃の吸熱転移)に示す。該モダフィニル:マロン酸の共結晶の単結晶のデータを取得しかつ下に報告する。図7はモダフィニル:マロン酸の充填図を示す。
結晶データ:C1819NOS、M=377.40、単斜晶系C2/c;a=18.728(8)オングストローム、b=5.480(2)オングストローム、c=33.894(13)オングストローム、α=90°、β=91.864(9)°、γ=90°、T=100(2)K、Z=8、D=1.442Mg/m、V=3477(2)立方オングスロトーム、λ=0.71073オングストローム、6475個の反射を測定、3307個が独特(Rint=0.1567)。最終残差(final residuals)は、I>2σ(I)についてR=0.1598、wR=0.3301、および全3307データについてR=0.2544、wR=0.3740であった。
他の方法もまた、モダフィニル:マロン酸の共結晶を製造するのに使用した。第三の製造法は、モダフィニル(30mg、0.0001mol)および過剰のマロン酸をステンレス鋼バイアルに入れることにより実施した。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(grinder)(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして該固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そしてPXRDおよびDSCを使用して特徴付けした。モダフィニル:マロン酸の共結晶のなお別の製造法において、上の第三の製造法を溶媒の添加を伴わずに完了した。マロン酸を用いる上の方法の全部が、PXRDおよびDSC分析を介して、同一の共結晶を生じることが示された。
ラセミ体のモダフィニル:グリコール酸の共結晶
ラセミ体のモダフィニル(1mg、0.0037mmol)およびグリコール酸(0.30mg、0.0037mmol)をアセトン(400マイクロリットル)に溶解した。該溶液を乾固まで蒸発させ、そして生じる固形物をPXRD(リガク)を使用して特徴付けした。モダフィニル:グリコール酸の共結晶のPXRDデータを表IVに列挙する。図8Aおよび8Bを参照されたい。図8Aはバックグラウンドノイズの減算後のPXRD回析図を示す。図8Bは収集されたところの生PXRDデータを示す。
モダフィニル:グリコール酸の共結晶の代替の一製造方法もまた完了した。アセトンおよびメタノールの混合物(3:1、100マイクロリットル)に溶解したモダフィニル(1mg、0.0037mmol)の溶液に、メタノール(50マイクロリットル)に溶解したグリコール酸(0.28mg、0.0037mmol)を添加した。溶媒をその後、窒素流下で乾固まで蒸発させて2種の出発成分の混合物を生じた。アセトン(200マイクロリットル)をその後該混合物に添加し、そしてそれを70℃に加熱しかつ70℃で2時間維持した。サンプルをその後5℃に冷却しかつその温度で1日間維持した。1日後、蓋をバイアルから取り外しかつ溶媒を乾固まで蒸発させて、モダフィニル:グリコール酸
の共結晶を無色固形物として生じた。該モダフィニル:グリコール酸の共結晶をPXRDにより特徴付けした。該モダフィニル:グリコール酸の共結晶は、限定されるものでないが9.51、14.91、15.97、19.01、20.03、21.59、22.75、25.03および25.71°の2θを挙げることができる図8Aのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該モダフィニル:グリコール酸の共結晶は、同様に、限定されるものでないが9.53、14.93、15.99、19.05、20.05、21.61、22.77および25.05°の2θを挙げることができる図8Bのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:マレイン酸の共結晶
酢酸(600マイクロリットル)中にモダフィニル(150mg、0.549mmol)を含有する溶液にマレイン酸(30.7mg、0.264mmol)を添加した。該混合物をその後、全部の物質が溶解するまでホットプレート上67℃で加熱した。溶液をその後窒素流下で乾燥して澄明な無定形物質を生じた。該無定形物質を封止したバイアル中室温で保存した。2日後、固体物質が生じ始め、そして、そして収集し、そして図9Aおよび9Bに示されるとおり、PXRD(リガク)を使用して、モダフィニル:マレイン酸の共結晶であることが特徴付けられた。図9Aはバックグラウンドノイズの減算後のPXRD回折図を示す。図9Bは生PXRDデータを示す。該モダフィニル:マレイン酸の共結晶のPXRDデータを表IVに列挙する。該モダフィニル:マレイン酸の共結晶は、限定されるものでないが4.69、6.15、9.61、10.23、15.65、16.53、17.19、18.01、19.97、21.83および22.45°の2θを挙げることができる図9Aのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該モダフィニル:マレイン酸の共結晶は、同様に、限定されるものでないが4.69、6.17、9.63、10.25、15.67、16.53、17.21、18.05、19.99、21.85および22.47°の2θを挙げることができる図9Bのピークいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:L−酒石酸の共結晶
メタノール(2mL)中のラセミ体のモダフィニル(10.12mg、0.037mmol)の溶液にL−酒石酸(5.83mg、0.039mmol)を添加した。該溶液をその後室温で放置して蒸発させ、澄明な粘性物質を生じた。該物質を流動窒素下で2日間さらに乾燥し、そしてその後バイアルに入れかつ蓋をした。6日後に少量の無色固形物が生じた。最初の固形物が見られた1日後に、残存する澄明な無定形の量のおよそ60%が固体の形態に転化した。この物質のサンプルを図10に示されるとおりPXRD(Bruker)により分析した。該モダフィニル:L−酒石酸の共結晶は、限定されるものでないが6.10、7.36、9.38、14.33、16.93、17.98、18.81、20.15、20.71、22.49および25.04°の2θを挙げることができる図10のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:クエン酸の共結晶
ラセミ体のモダフィニル(25.3mg、93mmol)およびクエン酸一水和物(26.8mg、128mmol)を一緒に3分間粉砕した。1mgの生じる混合物をその後
アセトン(100マイクロリットル)に溶解し、そして70℃に加熱しかつその温度で2時間維持した。該溶液をその後5℃に冷却しかつその温度で2日間放置した。2日後に蓋をバイアルから取り外しそして一滴の水を添加した。溶媒をその後蒸発させてモダフィニル:クエン酸一水和物の共結晶を無色固形物として生じた。該モダフィニル:クエン酸一水和物の共結晶は、図11A(バックグラウンドを減算した)に示されるとおりPXRD(リガク)により特徴付けした。該モダフィニル:クエン酸の共結晶は、限定されるものでないが5.29、7.29、9.31、12.41、13.29、17.29、17.97、18.79、21.37および23.01°の2θを挙げることができる図11Aのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
他の方法もまた使用してモダフィニル:クエン酸一水和物の共結晶を製造した。第二の製造法は、モダフィニル(30mg、0.0001mol)および過剰のクエン酸一水和物をステンレス鋼バイアルに入れることにより実施した。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして該固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そしてPXRDおよびDSCを使用して特徴付けした。DSCサーモグラムを図11Bに示す。モダフィニル:クエン酸一水和物の共結晶のなお別の製造法において、上の第二の製造法を、溶媒の添加を伴わずに完了した。クエン酸一水和物を用いる上の方法の全部が、PXRDおよびDSC分析を介して同一の共結晶を生じることが示された。
ラセミ体のモダフィニル:コハク酸の共結晶
ラセミ体のモダフィニル(25mg、90mmol)およびコハク酸(10.6mg、90mmol)をガラスバイアルに入れかつメタノール(20マイクロリットル)に溶解した。生じる溶液を70℃で2時間加熱し、そしてその後5℃に冷却しかつその温度で2日間維持した。2日後に蓋をバイアルから取り外し、そして溶媒を65℃で蒸発させて2:1 モダフィニル:コハク酸の共結晶を無色固形物として生じた。該共結晶は、1モルのコハク酸について2モルのモダフィニルを含んでなる2:1共結晶である。該モダフィニル:コハク酸共結晶は、図12A、12Bおよび13に示されるとおりPXRD(リガク)およびDSCにより特徴付けした。図12Aはバックグラウンドノイズの減算後のPXRD回折図を示す。図12Bは生PXRDデータを示す。図13はDSCサーモグラムを示す。
モダフィニル:コハク酸の共結晶の代替の一製造方法もまた完了した。丸底フラスコ中のラセミ体のモダフィニル(49.7mg、0.182mmol)およびコハク酸(21.6mg、0.182mmol)にメタノール(1.5mL)を添加した。該混合物をその後ホットプレート上65℃で溶解した。上の製造法からのモダフィニル:コハク酸の共結晶の核結晶をその後該フラスコに添加した。メタノールをその後ロータリーエバポレーターおよび65℃の温水浴を使用して蒸発させて、モダフィニル:コハク酸の共結晶を無色固形物として生じた。収集した固形物のPXRD(リガク)はモダフィニル:コハク酸の共結晶の合成を確認する。該モダフィニル:コハク酸の共結晶は、限定されるものでないが5.45、9.93、15.85、17.97、18.73、19.95、21.33、21.93、23.01および25.11°の2θを挙げることができる図12Aのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該モダフィニル:コハク酸の共結晶は、同様に、限定されるものでないが5.45、9.93、15.87、17.99、18.75、19.95、21.95、23.03および25.07°の2θを挙げることができる図12Bのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはい
ずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該モダフィニル:コハク酸の共結晶の単結晶のデータを取得しかつ下に報告する。図14はモダフィニル:コハク酸の共結晶の充填図を示す。
結晶データ:C1718NOS、三斜晶系P−1;a=5.672(4)オングストローム、b=8.719(6)オングストローム、c=16.191(11)オングストローム、α=93.807(14)°、β=96.471(17)°、γ=92.513(13)°、T=100(2)K、Z=2、D=1.392Mg/m、V=792.8(9)立方オングストローム、λ=0.71073オングストローム、2448個の反射を測定、1961個が独特(Rint=0.0740)。最終残差は、I>2σ(I)についてR=0.1008、wR=0.2283、および全1961データについてR=0.1593、wR=0.2614であった。
第三の方法もまた使用して、モダフィニル:コハク酸の共結晶を製造した。本方法は、モダフィニル(30mg、0.0001mol)および過剰のコハク酸をステンレス鋼のバイアルに入れることにより実施した。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集しかつPXRDおよびDSCを使用して特徴付けした。コハク酸を用いる上の方法の全部が、PXRDおよびDSC分析を介して同一の共結晶を生じることが示された。
ラセミ体のモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶
アセトン(10mL)中のラセミ体のモダフィニル(162mg;0.591mmol)およびDL−酒石酸(462mg;3.08mmol)の懸濁液を還流に1分間加熱した。溶解されないDL−酒石酸は、懸濁液がなお熱い間に0.2マイクロメートルのPTFEフィルターを通して濾過分離した。残存する溶液を室温に、その後0°に1時間冷まさせた。1時間後に大きな無色結晶が観察された。母液をデカンテーションし、そして固形物を風乾させかつ図15に示されるとおりPXRD(リガク)により特徴付けした。該モダフィニル:DL−酒石酸の共結晶は、限定されるものでないが4.75、9.53、10.07、15.83、17.61、19.37、20.25、21.53、22.55および23.75°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図15のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:フマル酸の共結晶(形態I)
ラセミ体のモダフィニル(30mg、0.0001mol)およびフマル酸(2.3mg、0.0002mol)をステンレス鋼のバイアルに入れた。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そして図16に示されるとおりPXRD(リガク)を使用してモダフィニル:フマル酸の共結晶(形態I)として特徴付けられた。該共結晶は、1モルのフマル酸について2モルのモダフィニルを含んでなる2:1共結晶である。該モダフィニル:フマル酸の共結晶(形態I)は、限定されるものでないが5.45、9.95、10.91、15.93、18.03、18.81、19.93、20.25、21.37、21.95、23.09および25.01°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図16のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴
とし得る。該モダフィニル:フマル酸の共結晶(形態I)の単結晶のデータを取得しかつ下に報告する。図17は該モダフィニル:フマル酸の共結晶(形態I)の充填図を示す。
結晶データ:C1717NOS、M=331.38、三斜晶系P−1;a=5.7000(15)オングストローム、b=8.735(2)オングストローム、c=16.204(4)オングストローム、α=93.972(6)°、β=97.024(6)°、γ=93.119(7)°、T=100(2)K、Z=2、D=1.381Mg/m、V=797.2(4)立方オングストローム、λ=0.71073オングストローム、4047個の反射を測定、2615個が独特(Rint=0.0475)。最終残差は、I>2σ(I)についてR=0.0784、wR=0.1584、および全2615データについてR=0.1154、wR=0.1821であった。
ラセミ体のモダフィニル:フマル酸の共結晶(形態II)
ラセミ体のモダフィニル(30mg、0.0001mol)およびフマル酸(1.2mg、0.0001mol)をステンレス鋼のバイアルに入れた。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そして図18に示されるとおりPXRD(リガク)を使用してモダフィニル:フマル酸の共結晶(形態II)として特徴付けられた。該モダフィニル:フマル酸の共結晶(形態II)は、限定されるものでないが6.47、8.57、9.99、13.89、14.53、16.45、17.13、17.51、18.39、20.05、20.79、25.93および27.95°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図18のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶
ラセミ体のモダフィニル(30mg、0.0001mol)およびゲンチジン酸(1.5mg、0.0001mol)をステンレス鋼のバイアルに入れた。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そして図19に示されるとおりPXRD(リガク)を使用して特徴付けした。該モダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶は、限定されるものでないが6.96、12.92、14.76、17.40、18.26、20.10、20.94、23.46および24.36°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図19のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:シュウ酸の共結晶
モダフィニル:シュウ酸の共結晶の一製造法を、ラセミ体のモダフィニル(30mg、0.0001mol)およびシュウ酸(1〜2mg、0.0001〜0.0002mol)をステンレス鋼のバイアルに入れることにより実施した。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そして図20に示されるとおりPXRD(Bruker)を使用して特徴付けした。モダフィニル:シュウ酸の共結晶の別の製造法において、上の製造法を、溶媒の添加を伴わずに完了した。双方の方法
は、PXRD分析を介して、同一の共結晶を生じることが示された。該モダフィニル:シュウ酸の共結晶は、限定されるものでないが5.98、13.68、14.80、17.54、19.68、21.12、21.86および28.90°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図20のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶
ラセミ体のモダフィニル(30mg、0.0001mol)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(21mg、0.0001mol)をステンレス鋼のバイアルに入れた。20マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そして図21に示されるとおりPXRD(Bruker)を使用して特徴付けした。モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶は、限定されるものでないが5.72、7.10、11.48、14.16、15.66、17.92、19.18、20.26、21.28、21.94、24.38および26.86°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図21のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上により特徴付けし得る。10.05および26.36°2θのPXRDピークは過剰の共結晶形成体からでありうる。
R−(−)−モダフィニル:マロン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル:マロン酸の共結晶は、R−(−)−モダフィニル(29.7mg、0.109mmol、82パーセントR−異性体)をマロン酸(11.9mg、0.114mmol)とともに粉砕することにより製造した。粉砕した混合物をその後80℃に10分間加熱した。該粉末を、それぞれ図22および23に示されるとおりPXRD(Bruker)およびDSCにより分析した。PXRDパターンは共結晶が作成されたことを確認し、かつ、ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶のPXRDパターンに対する多く類似点を示す。R−(−)−モダフィニル:マロン酸の共結晶は、限定されるものでないが5.04、9.26、16.73、18.23、19.37、21.90、22.74、24.44および25.67°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図22のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。DSCは、112.9J/gの融解熱を伴う111.5〜114.7℃の融解範囲を示した。
R−(−)−モダフィニル:コハク酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル:コハク酸の共結晶は、R−(−)−モダフィニル(30.9mg、0.113mmol、82.2パーセントR−異性体)をコハク酸(14.8mg、0.125mmol)とともに粉砕することにより製造した。粉砕した混合物をその後145℃に5分間加熱した。該粉末はそれぞれ図24および25に示されるとおりPXRD(Bruker)およびDSCにより分析した。PXRDパターンは共結晶が作成されたことを確認し、かつ、溶液から作成したラセミ体のモダフィニル:コハク酸の共結晶のPXRDパターンに対する多くの類似性を示す。R−(−)−モダフィニル:コハク酸の共結晶は、限定されるものでないが5.36、9.83、15.80、17.88、18.70、19.87、21.21、21.85および25.96°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図24のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。DSCは、140.7J/gの融解熱を伴う143.3〜145.2℃の融解範囲を示した
R−(−)−モダフィニル:クエン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル:クエン酸の共結晶は、R−(−)−モダフィニル(30.0mg、0.110mmol、82.2パーセントR−異性体)をクエン酸一水和物(27.1mg、0.129mmol)とともに粉砕することにより製造した。該粉末を、それぞれ図26および27に示されるとおりPXRD(Bruker)およびDSCにより分析した。PXRDパターンは共結晶が作成されたことを確認し、かつ、ラセミ体のモダフィニル:クエン酸の共結晶のPXRDパターンに対する多くの類似性を示す。R−(−)−モダフィニル:クエン酸の共結晶は、限定されるものでないが5.18、7.23、9.23、12.32、13.23、17.25、17.92、18.76、20.25、21.30および23.71°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図26のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。DSCは、39.8J/gの融解熱を伴う83.5〜89.0℃の融解範囲を示した。
R−(−)−モダフィニル:DL−酒石酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル:DL−酒石酸の共結晶はジクロロメタンからのハイスループット結晶化実験から見出された。バイアルはR−(−)−モダフィニル(98パーセント以上R−異性体)およびDL−酒石酸の1:2混合物を含有した。該共結晶はまた、ニトロメタン中のR−(−)−モダフィニル(98パーセント以上R−異性体)およびDL−酒石酸の1:1混合物からも見出された。固体物質を収集し、そしてそれぞれ図28および29に示されるとおりPXRD(Bruker)およびDSCを使用して特徴付けした。R−(−)−モダフィニル:DL−酒石酸の共結晶は、限定されるものでないが4.67、15.41、17.97、19.46、20.50、22.91および24.63°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図28のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。吸熱転移が約107、152および187℃に存在した。
R−(−)−モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶
R(−)−モダフィニル(98.6mg;0.361mmol、98パーセント以上R−異性体)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(71.2mg;0.378mmol)の固体混合物にo−キシレン(4.5mL)を添加した。該混合物を、双方の固形物が溶解する1分間未満、還流まで加熱した。該溶液をその後、固体が結晶する室温にゆっくりと冷却した。固体を濾過を介して収集しかつ風乾した。該粉末を図30に示されるとおりPXRD(Bruker)を使用して特徴付けした。同一の物質を、上の手順を使用してベンゼン、トルエンおよびアセトンから製造した。R−(−)−モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶は、限定されるものでないが5.27、8.85、10.60、12.11、14.47、17.80、18.80、21.20、23.03および25.61°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図30のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
R−(−)−モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶はまた、ニトロメタン中にR−(−)−モダフィニル(98パーセント以上R−異性体)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の1:1混合物を含有するバイアルからのハイスループット結晶化実験からも得た。固体物質を収集し、そしてそれぞれ図31および32に示されるとお
りDSCおよびPXRD(Bruker)を使用して特徴付けした。R−(−)−モダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶は、限定されるものでないが5.34、8.99、10.68、12.15、14.51、21.28、23.14および24.50°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図32のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。DSCは約118および179℃に吸熱転移を示す。
R−(−)−モダフィニル:オロチン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル:オロチン酸の共結晶は、アセトン(100マイクロリットル)中にR−(−)−モダフィニル(1mg、0.0036mmol、98パーセント以上R−異性体)およびオロチン酸(1.14mg、0.0073mmol)を含有するバイアルからのハイスループット結晶化実験から得た。得られた固体物質をそれぞれ図33および34に示されるとおりPXRD(Bruker)およびDSCを使用して特徴付けした。該R−(−)−モダフィニル:オロチン酸の共結晶は、限定されるものでないが9.77、17.85、20.52、20.95、24.03および26.80°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図33のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。14.61および28.60のPXRDピークは過剰の共結晶形成体に対応しうる。吸熱転移が約116、130および169℃に存在した。
ラセミ体のモダフィニルの酢酸溶媒和物
ラセミ体のモダフィニル(12.9mg、0.047mmol)に酢酸(40マイクロ
リットル)を添加した。該混合物を50℃で加熱して固形物を完全に溶解した。該溶液を室温に冷まさせ、そして一夜放置し、これは沈殿物を生じなかった。該溶液をその後、沈殿物が観察されるまで流動窒素下で蒸発させた。生じる固形物を流動窒素下でさらに乾燥させた。該生成物の特徴付けは、それぞれ図35〜38に示されるとおりPXRD(リガク)、TGA、DSCおよびラマン分光法を介して達成した。モダフィニルの酢酸溶媒和物の代替の一製造方法もまた完了した。モダフィニルの酢酸溶媒和物のサンプルを、ラセミ体のモダフィニル(12.9mg、0.047mmol)を酢酸(40マイクロリットル)に溶解すること、および65℃で30分間インキュベートして溶解すること、その後25℃に冷却して一夜インキュベートすることにより製造した。該サンプルをその後およそ1/3の容量まで蒸発させた。サンプルの遠心分離後に迅速な核生成および結晶の成長が観察された。追加の20マイクロリットルの酢酸をその後添加した。サンプルを結晶の部分的溶解が観察されるまで50℃で加熱した。サンプルをその後、結晶の成長を誘発する試みにおいて1時間にわたって室温に、その後3時間5℃に冷却した。サンプルをその後窒素ガス下で乾燥した。結晶の迅速な出現が観察された。モダフィニルの酢酸溶媒和物は、限定されるものでないが6.17、9.63、15.69、17.97、19.99および21.83°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図35のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルのテトラヒドロフラン溶媒和物
モダフィニルのテトラヒドロフラン(THF)溶媒和物は、ラセミ体のモダフィニル(10.4mg、0.038mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)中に入れることにより製造した。該粉末はTHFに完全に溶解せず、そして長い微細な針状結晶に一夜転化し、それを収集しかつ図39に示されるとおりPXRD(リガク)により分析した。モダフィニルのテトラヒドロフラン溶媒和物は、限定されるものでないが6.97、9.79、10.97、16.19、19.03、19.71、20.59、22.25および25.13°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図39のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルの1,4−ジオキサン溶媒和物
ラセミ体のモダフィニル(11.6mg、0.042mmol)に1,4−ジオキサン(1mL)を添加した。該混合物をその後一夜放置し、そして長い微細な針状結晶に転化し、それを収集しかつ図40に示されるとおりPXRD(リガク)により分析した。モダフィニルの1,4−ジオキサン溶媒和物は、限定されるものでないが6.93、9.85、10.97、16.19、18.97、19.61、20.33、20.65および22.07°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図40のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。PXRDパターンはまた、機器誤作動の結果でありかつ除去し得なかったいくつかのスパイクも含有する。
ラセミ体のモダフィニルのメタノール溶媒和物
モダフィニルのメタノール溶媒和物は、メタノール中30mg/mLのラセミ体のモダフィニルの溶液2mLを流動窒素下で一夜蒸発させることにより得られる。メタノール溶媒和物はそれぞれ図41、42および43に示されるとおりPXRD(リガク)、TGAおよびDSCにより特徴付けした。モダフィニルのメタノール溶媒和物は、限定されるものでないが6.15、9.89、12.25、15.69、17.97、20.07、2
1.85および22.73°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図41のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルのニトロメタン溶媒和物
ラセミ体のモダフィニル(12.9mg、0.047mmol)にニトロメタン(1mL)を添加した。完全に溶解しなかった混合物を一夜放置し、そして大型の矩形の結晶に転化した。該固体を収集しかつ図44に示されるとおりPXRD(リガク)により分析した。モダフィニルのニトロメタン溶媒和物は、限定されるものでないが6.17、9.77、15.89、18.11、20.07、22.17、22.91、25.31および25.83°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図44のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルのアセトン溶媒和物
アセトン(3mL)中にラセミ体のモダフィニル(300mg、0.001mol)およびグルタル酸(150mg、0.001mol)を含有する溶液を、全部の固体物質を溶解するためにそれが沸騰するまで加熱した。固体が一旦溶解すれば、溶液を5℃のアルミニウムブロック上に載せた。5℃での15分の静置後に結晶がバイアルの底部で生じ始めた。該溶液をその後デカンテーションし、そして単結晶を収集しかつ図45に示されるとおりPXRD(リガク)を使用して分析した。該結晶はモダフィニルのアセトン溶媒和物であると決定された。モダフィニルのアセトン溶媒和物は、限定されるものでないが6.11、9.53、15.81、18.11、20.03、21.63、22.45、25.23、25.65、28.85、30.23および32.93°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図45のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該アセトン溶媒和物はまた、アジピン酸、ラクトビオン酸、マレイン酸およびグリコール酸を包含する数種の他の共結晶形成体を用いて上の手順に従っても得ることができる。
ラセミ体のモダフィニル(1mg、0.0037mmol)およびマンデル酸(0.55mg、0.0037mmol)をアセトン(400マイクロリットル)に溶解した。該溶液を乾固まで蒸発させ、そして生じる固形物を図46に示されるとおりPXRD(リガク)を使用して特徴付けした。得られた固形物はモダフィニルのアセトン溶媒和物および別の生成物の混合物である。該形態は、限定されるものでないが6.11、9.53、15.77、18.03、20.01および21.61°の2θ(バックグラウンドを除去した)を挙げることができる図46のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。6.75、10.31、14.77および23.27を包含する他のピークはモダフィニルの多形に対応するとみられる。
ラセミ体のモダフィニル(1mg、0.0037mmol)およびフマル酸(0.42mg、0.0037mmol)を1,2−ジクロロエタン(400マイクロリットル)に溶解した。該溶液を乾固まで蒸発させ、そして生じる固形物を図47に示されるとおりPXRD(リガク)を使用して特徴付けした。得られた固形物はモダフィニルの溶媒和物でありうる。該形態は、限定されるものでないが5.87、8.95、12.49、13.99、18.19、19.99、21.57および25.01°の2θ(バックグラウン
ドを除去した)を挙げることができる図47のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルの新規形態
ラセミ体のモダフィニルを、20mLの15:5 アセトン/メタノール混合物中に50mgのモダフィニルを含有するストック溶液から分注した。該溶液をその後、窒素流下で乾固まで蒸発させた。安息香酸をアセトン溶液から分注し、そして該混合物を再度乾固まで蒸発させた。200マイクロリットルのイソプロピルアルコール若しくはメタノールをその後添加し、そしてバイアルに蓋をした。室温で1日静置した後に蓋を取り外しかつ溶媒を蒸発させた。PXRD(リガク)を図48に示されるとおり該サンプルで実施した。多形若しくは共結晶であるとみられるラセミ体のモダフィニルの新規形態を形態VIIと称する。形態VIIは、限定されるものでないが5.47、9.99、15.73、17.85、18.77、20.05、21.23、22.05、24.15および25.13°の2θ(収集されたところのデータ)を挙げることができる図48のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
イヌにおけるラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶の薬物動態試験
ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の教結晶(実施例1から)を、薬物動態試験でイヌに投与した。約16マイクロメートルの粒子径中央値をもつモダフィニル:マロン酸の共結晶の粒子を該試験で投与した。参照として、約2マイクロメートルの粒子径中央値をもつ微粉化モダフィニルもまた該試験で投与した。モダフィニル:マロン酸の共結晶のAUCは、純粋なモダフィニルのものより40ないし60パーセントより大きいことが決定された。こうしたより高い生物学的利用能は、本発明の一態様による重要な薬物動態パラメータの調節を具体的に説明する。動物試験の間に測定した重要な薬物動態パラメータの集積を表Vに包含する。
ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶の固体状態での安定性
ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶の安定性を、数週間にわたり多様な温度および相対湿度で測定した。分解は、20若しくは40℃で起こることが見出されなかった。60℃で、1日あたり約0.14パーセントの分解が単純な指数モデルに基づき決定された。80℃で、1日あたり約8パーセントの分解が測定された。
モダフィニル:マロン酸の共結晶の安定性を、26週間にわたり多様な温度および相対湿度でもまた測定した。図49および50は:25℃、60%RH;40℃、75パーセントRH;40℃、周囲RH;60℃、周囲RH;80℃、周囲RH;および−20℃を包含する多様な条件で保存したサンプルのHPLC対時間(週)を介して測定したところの不純物面積%を示す。これらのデータは、該化合物が40℃若しくはそれより下で最低
26週間保存した場合に安定であることを示す。図51は、数種の温度およびRHレベルについてのモダフィニル:マロン酸の共結晶の初期および26週齢サンプルのPXRDパターンを比較する。
ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶の製剤
ラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶の製剤を、乳糖を使用して完成させた。2種の混合物、すなわちモダフィニルおよび乳糖の一方、ならびにモダフィニル:マロン酸の共結晶および乳糖の第二のものを一緒に乳鉢および乳棒で粉砕した。該混合物はモダフィニル対乳糖の1:1重量比を標的とした。モダフィニルおよび乳糖の混合物では、901.2mgのモダフィニルおよび901.6mgの乳糖を一緒に粉砕した。モダフィニル:マロン酸の共結晶および乳糖の混合物中では、1221.6mgの共結晶および871.4mgの乳糖を一緒に粉砕した。生じる粉末をPXRDおよびDSCにより分析した。該混合物のPXRDパターンおよびDSCサーモグラムは、双方の個々の成分との比較に際して事実上変化を示さなかった。共結晶混合物のDSCは、75.9J/gの融解熱を伴う113.6℃の共結晶融解ピークのみを示した。この融解熱は共結晶単独について見出されたもの(127.5J/g)の59.5%である。この結果は混合物中の共結晶の58.4%の重量比と一致する。モダフィニルおよび乳糖の混合物のDSCは165.7℃の融点を有した。これはモダフィニルの測定された融点(168.7℃)よりわずかにより低い。該混合物の融解熱(59.3J/g)はモダフィニル単独のもの(126.6J/g)の46.9%であり、これは50%の推定値と一致する。
モダフィニル:マロン酸の共結晶および純粋なモダフィニルの双方のin vitro溶解をカプセル中で試験した。ゼラチンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)双方のカプセルを該溶解試験で使用した。カプセルは乳糖を含みおよび含まずに処方した。全製剤はカプセル中への輸送前に乳鉢および乳棒で粉砕した。カプセルの溶解は0.01M HCl中で試験した(図52を参照されたい)。
0.01N HCl中、ゼラチンカプセル中の篩過しかつ粉砕した物質を使用:
モダフィニルおよびモダフィニル:マロン酸の共結晶に38マイクロメートルの篩を通過させた。ゼラチンカプセル(サイズ0、B&B Pharmaceuticals、ロット番号15−01202)に、200.0mgの篩過したモダフィニル、280.4mgの篩過したモダフィニル:マロン酸の共結晶、200.2mgの粉砕したモダフィニル、若しくは280.3mgの粉砕したモダフィニル:マロン酸の共結晶を充填した。溶解試験は、37℃に設定したVK750Dヒーター/循環装置を伴うVankel VK 7000 Benchsaver溶解試験装置中で実施した。0分に、900mLの0.01M HClを含有する容器中にカプセルを落下させ、そしてパドルにより攪拌した。
吸光度の示度を、以下の時間点すなわち0、5、10、15、20、25、30、40、50および60分にCary 50分光光度計(260nmに設定した波長)を使用して測定した。吸光度値を標準のものと比較し、そして溶液のモダフィニル濃度を計算した。
0.01N HCl中、乳糖を含むおよび含まないゼラチン若しくはHPMCカプセル中の粉砕した物質を使用:
モダフィニルおよびモダフィニル:マロン酸の共結晶を同等量の乳糖(Spectrum、ロットQV0460)とおよそ5分間混合した。ゼラチンカプセル(サイズ0、B&B Pharmaceuticals、ロット番号15−01202)に、400.2mgのモダフィニルおよび乳糖(およそ200mgのモダフィニル)若しくは560.1mgのモダフィニル:マロン酸の共結晶および乳糖(およそ200mgのモダフィニル)を充填した。HPMCカプセル(サイズ0、シオノギ、ロット番号A312A6)に、399.9mgのモダフィニルおよび乳糖、560.9mgのモダフィニル:マロン酸の共結
晶および乳糖、199.9mgのモダフィニル、若しくは280.5mgのモダフィニル:マロン酸の共結晶を充填した。溶解試験を上述されたとおり実施した。
in vitro溶解
図53は、模擬胃液(SGF)および模擬腸液(SIF)中での微粉化したラセミ体のモダフィニル:マロン酸の共結晶および微粉化したモダフィニルのin vitro溶解データを示す。双方のサンプルを乳糖と混和しかつHPMCカプセルに充填した。共結晶は、遊離の形態のモダフィニルが放出するよりも迅速にSGFおよびSIF双方中で溶液中にモダフィニルを放出した。図54は、乳糖と混和したモダフィニル:マロン酸の共結晶を充填したHPMCカプセルの溶解およびプロビジル(PROVIGIL)錠の溶解を比較する。図55はモダフィニル:マロン酸の共結晶の動的蒸気収着(DVS)等温プロットを示す。このプロットは、26℃で最低40パーセントRHまで、認識可能な水の吸着を示さない。
in vivo試験
薬物動態試験を、乳糖とともに処方したラセミ体のモダフィニル:マロン酸およびプロビジル(PROVIGIL)錠(200mg)双方を使用してイヌで完了した。7個のカプセルに、476.24±2mgまでモダフィニル:マロン酸の共結晶および乳糖を充填した(それぞれ200mgのモダフィニルを含有する)。図56は、該共結晶製剤が増大されたCmaxおよび増大された生物学的利用能を有することを示す。数種の重要な薬物動態パラメータを表VIに記述する。表VI中で、「Cmax」は最大血漿濃度であり、「AUC(inf)」は外挿した曲線下面積であり、「t1/2」は、投与で開始する血漿濃度をCmaxレベルの半分まで減少させるための時間の量であり、「Tmax」は投与からの最大血漿濃度までの時間であり、「CL」はモダフィニルの消失速度であり、そして「F%」は生物学的利用能パーセントである。
R−(−)−モダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(50mg、0.183mmol、98パーセント以上のR−異性体)およびゲンチジン酸(28.2mg、0.183mmol)をステンレス鋼バイアルに入れた。10マイクロリットルのアセトンを該バイアルに添加した。該バイアルをその後グラインダー(wig−l−bug、Bratt Technologies、115V/60Hz)に入れ、そして固体混合物を5分間微粉砕した。結果として生じる粉末をその後収集し、そして図57に示されるとおりPXRD(リガク)を使用して特徴付けした。R−(−)−モダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶は、限定されるものでないが7.07、9.07、12.31、13.03、14.09、18.93、19.83
および21.27°の2θ(収集されたところの)を挙げることができる図57のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。7.51、16.03、17.63、18.39、23.57、26.93および28.85°の2θの他のPXRDピークは過剰の共結晶形成体に対応する。
ラセミ体のモダフィニルのチャンネル溶媒和物(channel solvate)
モダフィニルのチャンネル溶媒和物が予期されずに発見された。チャンネル溶媒和物は、60℃のホットプレート上で溶解した、アセトン(3.15mL)中のラセミ体のモダフィニル(97.9mg、0.358mmol)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(68.8mg、0.366mmol)の溶液から作成した。該溶液をその後、流動窒素下で熱時に1.6mLの総容量まで蒸発させた。一旦冷却されれば、該溶液に粉砕したラセミ体のモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶の核を入れた。単結晶が得られ、そして単一x線分析を使用して特徴付けした。単結晶のx線パラメータ:P2(1)/n、a=12.737(3)オングストローム、b=5.5945(11)オングストローム、c=22.392(5)オングストローム、α=90°、β=104.140(4)°、γ=90°、V=1547.3(5)立方オングストローム、Z=2。図58および59はモダフィニルのアセトンチャンネル溶媒和物の充填図を示す。該充填図は、チャンネル構造内の多様な位置をもつアセトンを示す。酢酸エチルチャンネル溶媒和物もまた、アセトンの代わりに酢酸エチルを使用して上の方法に従って製造した。
ラセミ体のモダフィニルのo−キシレン半溶媒和物(hemisolvate)
o−キシレンの半溶媒和物は、o−キシレン(4.5mL)中のラセミ体のモダフィニル(49.6mg、0.181mmol)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(68.3mg、0.363mmol)の1:2溶液を調製することにより形成した。該混合物を全部の固体が溶解するまで旋回を伴いホットプレート上で加熱した。該溶液をその後封止したバイアル中で放置して結晶化させた。生じる粉末を遠心分離フィルターに収集し、そして図60に示されるとおりPXRD(Bruker)により分析した。ラマン分光法(図61)、TGA(図62)およびDSC(図63)もまた使用して該半溶媒和物を分析かつ特徴付けした。該o−キシレン溶媒和物は、限定されるものでないが5.31、6.53、6.96、10.68、14.20、17.64、19.93、25.69および26.79°の2θを挙げることができる図60のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該o−キシレン溶媒和物は、限定されるものでないが1641、1407、1379、1211、1024および721cm−1を挙げることができる図61(中央のスペクトル)のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルのベンゼン半溶媒和物
ベンゼン半溶媒和物は、ベンゼン(1.8mL)中でラセミ体のモダフィニル(50.6mg、0.181mmol)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(70.1mg、0.373mmol)の1:2溶液を調製することにより形成した。該混合物を全部の固体が溶解するまで旋回を伴いホットプレート上で加熱した。該溶液をその後封止したバイアル中で放置して結晶化させた。生じる粉末を遠心分離フィルターに収集し、そして図64に示されるとおりPXRD(Bruker)により分析した。ラマン分光法(図65)、TGA(図66)およびDSC(図67)もまた使用して該半溶媒和物を分析かつ特徴付けした。該ベンゼン溶媒和物は、限定されるものでないが5.82、6.09、8.1
1、10.28、12.06、13.28、14.73、17.03、19.11、19.93、21.23、25.38および26.43°の2θを挙げることができる図64のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該ベンゼン溶媒和物は、限定されるものでないが1637、1600、1409、1380、1214、1025、998および721cm−1を挙げることができる図65(中央のスペクトル)のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ラセミ体のモダフィニルのトルエン半溶媒和物
トルエン半溶媒和物は、トルエン(1mL)中でラセミ体のモダフィニル(37.3mg、0.136mmol)および1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(51.3mg、0.273mmol)の1:2溶液を作成することにより形成した。該混合物を全部の固体が溶解するまで旋回を伴いホットプレート上で加熱した。該溶液をその後封止したバイアル中で放置して結晶化させた。生じる粉末を遠心分離フィルターに収集し、そして図68に示されるとおりPXRD(Bruker)により分析した。ラマン分光法(図69)、TGA(図70)およびDSC(図71)もまた使用して該半溶媒和物を分析かつ特徴付けした。該トルエン溶媒和物は、限定されるものでないが5.30、5.96、10.65、12.90、14.51、17.60および18.15°の2θを挙げることができる図68のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。該トルエン溶媒和物は、限定されるものでないが1640、1581、1408、1380、1209、1024、1001および722cm−1を挙げることができる図69(中央のスペクトル)のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
モダフィニルの異性体の薬物動態
R−(−)−モダフィニルの単回静脈内投与のイヌ薬物動態試験(N=6)を完了した。投与された製剤中のR−(−)−モダフィニルの純度は約80パーセントであった。この製剤を、また同一のイヌに交差デザインで静脈内経路により投与したラセミ体のモダフィニルの製剤と比較した。結果を表VIIに報告する。表VII中で、「Cmax」は最大血漿濃度であり、「AUC(inf)」は外挿した曲線下面積であり、「t1/2」は投与で開始する血漿濃度をCmaxレベルの半分まで減少させるための時間の量であり、「V」は分布体積であり、そして「CL」はモダフィニルの消失速度である。
これらの結果は、静脈内投与後のR−(−)−モダフィニルおよびラセミ体のモダフィ
ニルの薬物動態の間に有意の差違が存在しないことを示唆する。
これらの結果は、経口経路により投与される場合の異性体の薬物動態と対照的である(米国特許第4,927,855号明細書(そっくりそのまま引用することにより本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。前記試験において、4匹のイヌに、30mg/kgの経口用量のR−(−)−モダフィニル(40−982)、S−(+)−モダフィニル(40−983)若しくはラセミ体のモダフィニル(40−476)のいずれかを投与した。AUC値を、双方の形態(40−476)、および用量投与後2から9時間まで測定したスルホン代謝物の血漿濃度から計算した。表VIIIは該薬物動態データを示す。
これらの結果は、不活性のスルホン代謝物の形成の差違に至り従ってR−(−)−モダフィニルとして投与した場合にAPIに対するより大きな曝露をもたらす、モダフィニルの双方の異性体の代謝の顕著な差違を示唆する。静脈内および経口経路の間で観察される異なるプロファイルは、スルホン代謝物の形成が、腸および肝レベルの双方に存在するチトクロームCYP3A4により主として触媒される、また、S−(+)−モダフィニルに対するCYP3A4の親和性がR−(−)−モダフィニルに対する親和性より高い(立体選択的代謝)という事実により説明され得る。これは、S−(+)−モダフィニルでのより迅速な代謝物形成をもたらし得、それはAPIへの曝露を低下させ得る。
R−(−)−モダフィニルのエタノール溶媒和物
エタノール(3mL)中にR−(−)−モダフィニル(100mg、0.366mmol、85.4パーセントR−異性体)およびラセミ体のモダフィニル(40mg、0.146mmol)を含有する溶液を調製した。該混合物を、固形物全体を溶解するために還流に加熱し、そしてその後室温(25℃)に冷却した。室温で15分間止めた後に、該溶液を5℃に一夜置いた。固体の沈殿物が1日後に観察され、そして収集し、乾燥しかつPXRDおよびTGA(図72および73)を使用して特徴付けした。該固形物はR−(−)−モダフィニルのエタノール溶媒和物であることが決定された。
R−(−)−モダフィニルのエタノール溶媒和物は、限定されるものでないが6.13、9.59、15.69、17.97、20.05、21.55、22.35、25.77および29.07°の2θ(リガクPXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図72のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
図73で特徴付けされるR−(−)−モダフィニルのエタノール溶媒和物のTGAは、約25と約140℃との間で約5.4パーセントの重量減少を示した。
R−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物
R−(−)−モダフィニル(100mg、0.366mmol)をベンジルアルコール
(40マイクロリットル)とともに5分間微粉砕した。微粉砕した粉末をその後PXRD、DSCおよびTGA(図74、75および76)により分析した。該粉末はR−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物であることが決定された。
R−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物は、限定されるものでないが5.77、7.76、10.48、15.78、17.80、18.57、21.53、22.97および27.73°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図74のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
図75で特徴付けされるR−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物のDSCは、約83℃に吸熱転移を示した。
図76で特徴付けされるR−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物のTGAは、約25と約125℃との間で約28.5パーセントの重量減少を示した。
R−(−)−モダフィニルのイソプロパノ―ル溶媒和物
R−(−)−モダフィニルをイソプロパノール中で一夜スラリーにした。該液体を遠心分離フィルターに濾過し、その後5℃で流動窒素ガス下に乾燥した。生じる固形物を、PXRDを介して分析した。
R−(−)−モダフィニルのイソプロパノール溶媒和物は、限定されるものでないが5.76、7.77、10.49、15.79、18.58、21.53、25.76および27.74°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図77のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
R−(−)−モダフィニルのアセトニトリル溶媒和物
100mgのR−(−)−モダフィニルをアセトニトリル中で2日間スラリーにした。固形物を懸濁液から濾過しかつPXRDにより分析した。
R−(−)−モダフィニルのアセトニトリル溶媒和物は、限定されるものでないが5.29、6.17、8.16、10.19、11.19および21.86°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図78のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれ4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
R−(−)−モダフィニル:グルタル酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびグルタル酸(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図79を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:グルタル酸の共結晶は、限定されるものでないが4.30、8.67、9.78、17.99、18.92、19.74、20.50、21.36、22.25、23.87、27.16、29.24および32.46°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることがで
きる図79のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
湿式粉砕はまたアセトンおよび水とともにも使用し、その双方が共結晶の形成をもたらした。
R−(−)−モダフィニル:クエン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびクエン酸一水和物(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図80を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:クエン酸の共結晶は、限定されるものでないが5.23、7.06、9.10、12.43、13.18、14.37、17.34、17.95、20.85、21.39、22.03、22.96、23.54および24.93°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図80のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
湿式粉砕はまたアセトンとともにも使用し、それは共結晶の形成をもたらした。
R−(−)−モダフィニル:L−酒石酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびL−酒石酸(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図81を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:L−酒石酸の共結晶は、限定されるものでないが4.56、10.33、14.45、17.29、19.91、21.13、23.10、24.10および26.76°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図81のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
湿式粉砕はまたアセトンおよび水とともにも使用し、その双方は共結晶の形成をもたらした。
R−(−)−モダフィニル:シュウ酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびシュウ酸(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図82Aおよび82Bを参照されたい)、そして1種若しくはそれ以上の共結晶を含みうる。R−(−)−モダフィニル:シュウ酸(形態I)の共結晶は、限定されるものでないが5.99、14.73、16.59、17.38、18.64、25.66および28.85°の2θ(Bruker
PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図82Aのピークのいず
れか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。R−(−)−モダフィニル:シュウ酸(形態II)の共結晶は、限定されるものでないが5.66、14.76、17.20、17.63、19.60、24.90および28.84°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図82Bのピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
湿式粉砕はまたアセトンおよび水とともにも使用し、その双方は共結晶の形成をもたらした。
R−(−)−モダフィニル:パルミチン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびパルミチン酸(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図83を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:パルミチン酸の共結晶は、限定されるものでないが3.80、6.55、7.66、10.24、11.49、19.48、21.09、21.74、22.20、22.97および23.99°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図83のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
R−(−)−モダフィニル:L−プロリンの共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびL−プロリン(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図84を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:L−プロリンの共結晶は、限定されるものでないが6.52、8.53、10.25、14.69、19.06、19.71、20.75、22.29、22.75、25.08および26.27°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図84のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
湿式粉砕はまたアセトンおよびメタノールとともにも使用し、その双方は共結晶の形成をもたらした。
R−(−)−モダフィニル:サリチル酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびサリチル酸(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図85を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:サリチル酸の共結晶は、限定されるものでないが8.92、10.85、12.18、14.04、17.07、17.59
、18.81、21.24、23.32、25.22および28.59°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図85のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
R−(−)−モダフィニル:ラウリン酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびラウリン酸(15〜20mg)を、一滴のベンジルアルコールの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図86を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:ラウリン酸の共結晶は、限定されるものでないが3.12、6.55、10.24、13.97、16.40、17.62、19.02、20.05、21.38、22.24、23.81および25.96°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図86のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
湿式粉砕はまたアセトンおよびメタノールとともにも使用し、その双方は共結晶の形成をもたらした。
R−(−)−モダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶
R−(−)−モダフィニル(20ないし30mg、98パーセント以上のR−異性体)およびL−リンゴ酸(15〜20mg)を、一滴のアセトンの存在下で一緒に粉砕した。
結果として生じる固形物をPXRDにより特徴付けし(図87を参照されたい)、そして共結晶を含みうる。該R−(−)−モダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶は、限定されるものでないが4.62、9.32、10.32、15.83、16.71、17.38、19.30、19.93、21.48、23.07、24.26および27.25°の2θ(Bruker PXRD、収集されたところのデータ)を挙げることができる図87のピークのいずれか1、いずれか2、いずれか3、いずれか4、いずれか5若しくはいずれか6またはそれ以上を特徴とし得る。
ベンズヒドロールからのベンズフドリルチオ酢酸の製造
室温(約22℃)のトリフルオロ酢酸(300mL)中のベンズヒドロール(100g、0.542mol)の溶液にチオグリコール酸(50g、0.542mol)を20分にわたり一滴ずつ添加した。反応の進行を薄層クロマトグラフィー(TLC)によりモニターした。該反応は1時間以内に完了し、その時点で水(1000mL)を反応混合物にゆっくりと添加して生成物を沈殿させた。生じる沈殿物を濾過し、水で洗浄しかつ高真空下で一夜乾燥して、ベンズヒドリルチオ酢酸(139.3g、99.3%)を淡黄色固形物として生じた。(Prisinzano,T.ら、Tetrahedron Asymm.、2004、15、1053−1058を参照されたい)
ブロモジフェニルメタンからのベンズフドリルチオ酢酸の製造(ワンポット手順)
水(200mL)中のチオ尿素(30.4g、0.399mol)の溶液に、42℃でブロモジフェニルメタン(98.8g、0.399mol)を添加した。該混合物を10
分間徐々に還流まで加熱した。該反応混合物をその後50℃に冷却し、そして5N NaOH(200mL)をその後添加した。該反応混合物をその後還流(101〜102℃)に30分間加熱し、そしてその後60℃に冷却した。この反応混合物に、水(150mL)中のクロロ酢酸(53.4g、0.565mol)およびNaOH(22.2g)の溶液を45分にわたりゆっくりと添加した。該反応混合物を別の30分間攪拌した。該反応をその後室温に冷却し、そしてt−ブチルメチルエーテル(200ml)で洗浄していかなる非カルボン酸不純物も除去した。水層を濃HCl(50mL)を使用して酸性化(pH2.0)した。生じる沈殿物を濾過し、水(2×200mL)およびヘプタン(200mL)で洗浄しかつ風乾させて、ベンズヒドリルチオ酢酸(116.8g、100%)を無色固形物として生じた。(米国特許第4,066,686号明細書を参照されたい)
ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸を使用するベンズヒドロールからのベンズフドリルチオ酢酸の製造
ジクロロメタン(300mL)中のベンズヒドロール(90g、0.488mol)およびトリフルオロ酢酸(90mL)の溶液に、ジクロロメタン(60mL)中のチオグリコール酸(40g、0.488mol)を20分にわたり一滴ずつ添加した。該反応は1時間で完了した。溶媒を真空中で除去して粗固形物を生じ、これを高真空下で一夜乾燥した。該固形物を2N NaOH(1.0L)で処理し、そしてt−ブチルメチルエーテル(200ml)で洗浄して非カルボン酸不純物を除去した。水性溶液をその後濃HClで酸性化しそして生じる沈殿物を収集し、水で洗浄しかつ乾燥して、ベンズヒドリルチオ酢酸(128.5g)を無色固形物として生じた。
ベンズフドリルチオ酢酸からのベンズヒドリルスルフィニル酢酸の製造
メタノール(250mL)中のベンズヒドリルチオ酢酸(63.7g、0.246mol)の懸濁液に、イソプロピルアルコール(65mL)中の濃HSO(1.6mL)の溶液を室温(約22℃)で添加した。この懸濁液に、水中30%H(65mL)を25分にわたり一滴ずつ添加した。反応をTLCによりモニターし、そして2時間以内で完了した。該溶液を水(700mL)中NaHSO(125mg)の溶液で希釈した。生じる沈殿物を濾過し、水、その後メタノール:水(1:1)で洗浄しかつ乾燥してベンズヒドリルスルフィニル酢酸(47.6g)を生じた。H−NMRは、所望の生成物が約10パーセントの出発原料および数種の不純物と一緒に得られたことを示した。該化合物をエタノール(100mL)とともに摩砕し、濾過しかつ乾燥して、純粋なベンズヒドリルスルフィニル酢酸(33.4g、49.4%)を無色固形物として生じた。(Prisinzano,T.ら、Tetrahedron Asymm.、2004、15、1053−1058を参照されたい)
ベンズフドリルチオ酢酸の酸化
機械的攪拌子、2Lの滴下ロート、窒素入り口および内部温度探蝕子を装備した50L三頚丸底フラスコに、ベンズヒドリルチオ酢酸(3.5kg、13.54mol)、メタノール(14L)およびイソプロピルアルコール(6.5L)中のHSO(72g)溶液を充填した。この混合物に、温度を30℃より下に維持しつつ水中30%H溶液(3.75L)を80分にわたり一滴ずつ添加した。反応混合物を7時間さらに攪拌し、それは結晶性固形物の形成をもたらした。該反応はTLCおよびHPLCを使用してモニターした。生じる固形物を濾過しかつ水(4.0L)で洗浄して、ベンズヒドリルスルフィニル酢酸(2.5kg)を無色固形物として生じた。過酸化物をNaHSO溶液でクエンチした。
S−(−)−α−メチルベンジルアミンを使用するベンズヒドリルスルフィニル酢酸の分割
80℃の水(300mL)中の(±)−ベンズヒドリルスルフィニル酢酸(62.4g、0.227mol)の溶液にS−(−)−α−メチルベンジルアミン(30mL、0.236mol)を添加し、そして還流(101〜102℃)で10分間攪拌した。該溶液を40℃に徐々に冷却し、そして生じる沈殿物を濾過し、水で洗浄しかつ乾燥して無色固形物(71.4g)を生じた。塩を水(500ml)中で再結晶して別の無色固形物(53.5g)を生じた。塩をその後水(200mL)に懸濁し、濃HCl(50mL)で酸性化しかつ10分間攪拌した。生じる懸濁液を濾過しかつ水で洗浄して、R−(−)−ベンズヒドリルスルフィニル酢酸(21.5g)を無色固形物として生じた。HPLCにより決定されるところのキラル純度は>99.9%eeであった。(米国特許第4,927,855号明細書を参照されたい)
N,N−カルボニルジイミダゾールを使用するR−(−)−モダフィニルを生じるためのR−(−)−ベンズヒドリルスルフィニル酢酸のアミド化
機械的攪拌子、窒素入り口および内部温度探蝕子を装備した50L三頚丸底フラスコに、R−(−)−ベンズヒドリルスルフィニル酢酸(1.32kg、4.81mol)およびテトラヒドロフラン(7.0L)を充填した。このスラリーに、テトラヒドロフラン(7L)中のN,N−カルボニルジイミダゾール(1.215kg、7.49mol)を添加し、これは澄明な溶液を生じた。該溶液をその後30分間攪拌し、そしてNHガス(191g、2.5等量)をその後、反応混合物を通して3.5時間泡立たせた。その時間の後に、揮発性物質を真空中で除去して粗固形物を生じ、これをt−ブチルメチルエーテル中20%メタノール溶液(7.0L)とともに一夜摩砕した。該固体物質をその後収集し、そしてエタノールおよびt−ブチルメチルエーテルの1:1混合物(3L)中での該固形物の還流によりさらに精製した。該反応をその後室温に冷却し、そして固体物質を濾過しかつ乾燥して、R−(−)−モダフィニル(501g、99.6%の化学純度および100%ee)を無色固形物として生じた。
N,N−カルボニルジイミダゾール(CDI)を使用する活性化を介するラセミ体のモダフィニルの製造
テトラヒドロフラン(100mL)中の(±)−ベンズヒドリルスルフィニル酢酸(10.0g、0.036mol)の懸濁液にN,N−カルボニルジイミダゾール(7.1g、0.043mol)を添加して澄明な溶液を生じた。該溶液を10分間攪拌し、そして沈殿物がCOの発生に際して生じた。NHガスをその後、反応混合物を通して10分間泡立たせて、反応温度を16から33℃まで上昇させた。該反応混合物をその後水で希釈しかつ酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、水、塩水で洗浄しかつNaSOで乾燥した。有機層をその後真空中で濃縮して粗モダフィニル(11.5g)を生じた。60%水性メタノールからの再結晶は純粋なモダフィニル(6.0g)を無色固形物として生じた。
ベンズヒドロールからの(±)−モダフィニルの合成
ジクロロメタン(120ml)中のベンズヒドロール(30g、0.162mol)およびトリフルオロ酢酸(15mL)の溶液に、ジクロロメタン(30ml)中のチオグリコール酸メチル(0.178mol)の溶液を20分にわたり一滴ずつ添加した。該反応を室温で1時間攪拌し、そして飽和NaHCO溶液をゆっくりと添加した。有機層を分離しかつ真空中で濃縮して、粗ベンズヒドリルチオアセテート(38.2g、89%)を
生じた。
メタノール(200mL)中のNHCl(0.29mol、2.0等量)およびNHOH(300ml)の溶液に、温度を20℃より下に維持してメタノール(50ml)中のベンズヒドリルチオアセテート(38.2g、0.145mol)の溶液を添加した。該反応を1時間攪拌しかつ水(100ml)で希釈して沈殿物の形成をもたらした。該沈殿物を収集し、水で洗浄しかつ乾燥して、ベンズヒドリルチオアセトアミド(31g)を無色固形物として生じた。
ラセミ体のモダフィニルは、R−(−)−モダフィニルの製造においてベンズヒドリルチオ酢酸の酸化で使用した同一の方法に従い、Hを使用するベンズヒドリルチオアセトアミドの酸化から得た。
モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のTGAサーモグラム。 モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のラマンスペクトル(図4A)、ならびにモダフィニル(下のスペクトル)、マロン酸(中央のスペクトル)ならびにモダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶(上のスペクトル)の3個のラマンスペクトル(図4B)。 モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶の赤外スペクトル(図5A)、ならびにモダフィニル(上のスペクトル)、マロン酸(中央のスペクトル)ならびにモダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶(下のスペクトル)の3個の赤外スペクトル(図5B)。 モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶(粉砕から)のDSCサーモグラム。 モダフィニル:マロン酸の共結晶の充填図。 それぞれバックグラウンドを除去したおよび収集されたところの、モダフィニルおよびグリコール酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 それぞれバックグラウンドを除去したおよび収集されたところの、モダフィニルおよびマレイン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびL−酒石酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびクエン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびクエン酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 それぞれバックグラウンドを除去たおよび収集されたところの、モダフィニルおよびコハク酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびコハク酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 モダフィニルおよびコハク酸を含んでなる共結晶の充填図。 モダフィニルおよびDL−酒石酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびフマル酸を含んでなる共結晶(形態I)のPXRD回折図。 モダフィニルおよびフマル酸を含んでなる共結晶(形態I)の充填図。 モダフィニルおよびフマル酸を含んでなる共結晶(形態II)のPXRD回折図。 モダフィニルおよびゲンチジン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよびシュウ酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルおよび1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R(−)−モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよびマロン酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルおよびコハク酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよびコハク酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 R(−)−モダフィニルおよびクエン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよびクエン酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルおよびDL−酒石酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよびDL−酒石酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルおよび1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよび1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 ハイスループット実験から得られたR−(−)−モダフィニルおよび1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよびオロチン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルおよびオロチン酸を含んでなる共結晶のDSCサーモグラム。 モダフィニルおよび酢酸を含んでなる溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよび酢酸を含んでなる溶媒和物のTGAサーモグラム。 モダフィニルおよび酢酸を含んでなる溶媒和物のDSCサーモグラム。 モダフィニルおよび酢酸を含んでなる溶媒和物のラマンスペクトル。 モダフィニルおよびテトラヒドロフランを含んでなる溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよび1,4−ジオキサンを含んでなる溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよびメタノールを含んでなる溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよびメタノールを含んでなる溶媒和物のTGAサーモグラム。 モダフィニルおよびメタノールを含んでなる溶媒和物のDSCサーモグラム。 モダフィニルおよびニトロメタンを含んでなる溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよびアセトンを含んでなる溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよびアセトンを含んでなる可能な溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルおよび1,2−ジクロロエタンを含んでなる可能な溶媒和物のPXRD回折図。 モダフィニルの多形(形態VII)のPXRD回折図。 26週間にわたるモダフィニル:マロン酸の共結晶の安定性プロット。 26週間にわたるモダフィニル:マロン酸の共結晶の安定性プロットの拡大図。 数種の環境条件を耐え抜いた後のモダフィニル:マロン酸の共結晶のPXRD回折図の比較。 遊離の形態のモダフィニルおよびモダフィニル:マロン酸の数種の製剤の溶解プロファイル。 モダフィニル:マロン酸の共結晶のSGFおよびSIF中でのin vitro溶解プロファイル。 モダフィニル:マロン酸の共結晶のHCl中でのin vitro溶解プロファイル。 モダフィニル:マロン酸の共結晶のDVSプロット。 イヌにおけるモダフィニル:マロン酸の共結晶の薬物動態。 R−(−)−モダフィニルおよびゲンチジン酸を含んでなる共結晶のPXRD回折図。 モダフィニルのアセトンチャンネル溶媒和物の充填図。 モダフィニルのアセトンチャンネル溶媒和物の付加的な充填図。 o−キシレン溶媒和物のPXRD回折図。 o−キシレン溶媒和物のラマンスペクトル(中央のスペクトル)。 o−キシレン溶媒和物のTGAサーモグラム。 o−キシレン溶媒和物のDSCサーモグラム。 ベンゼン溶媒和物のPXRD回折図。 ベンゼン溶媒和物のラマンスペクトル(中央のスペクトル)。 ベンゼン溶媒和物のTGAサーモグラム。 ベンゼン溶媒和物のDSCサーモグラム。 トルエン溶媒和物のPXRD回折図。 トルエン溶媒和物のラマンスペクトル(中央のスペクトル)。 トルエン溶媒和物のTGAサーモグラム。 トルエン溶媒和物のDSCサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルのエタノール溶媒和物のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルのエタノール溶媒和物のTGAサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物のDSCサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルのベンジルアルコール溶媒和物のTGAサーモグラム。 R−(−)−モダフィニルのイソプロパノール溶媒和物のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニルのアセトニトリル溶媒和物のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:グルタル酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:クエン酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:L−酒石酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:シュウ酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:パルミチン酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:L−プロリンの共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:サリチル酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:ラウリン酸の共結晶のPXRD回折図。 R−(−)−モダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶のPXRD回折図。

Claims (36)

  1. モダフィニル、ならびに:マロン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ゲンチジン酸、シュウ酸、l−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、オロチン酸、グルタル酸、L−酒石酸、パルミチン酸、L−プロリン、サリチル酸、ラウリン酸、L−リンゴ酸およびマレイン酸よりなる群から選択される共結晶を形成する化合物を含んでなる共結晶。
  2. (a)共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.08、9.28および16.81°のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.81、18.27および19.45°のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.28、19.45および22.83°のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.08および9.28°のピークを含んでなるか;
    (v)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.81および19.45°のピークを含んでなるか;
    (vi)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが18.27および22.83°のピークを含んでなるか;
    (vii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.08°のピークを含んでなるか;
    (viii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.28°のピークを含んでなるか;若しくは
    (ix)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.81°のピークを含んでなり;
    (b)共結晶がDSCサーモグラムにより特徴付けられ、前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記DSCサーモグラムが約116℃における吸熱転移を含んでなり;または
    (c)共結晶がcm−1によって表されるピークを含んでなるラマンスペクトルにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記ラマンスペクトルが1004、633および265のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記ラマンスペクトルが1032、1601および767のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記ラマンスペクトルが1004および633のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記ラマンスペクトルが1183および767のピークを含んでなるか;若しくは
    (v)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記ラマンスペクトルが1601および718のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  3. (a)共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.69、6.15および9.61°のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.23、19.97および21.83°のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.69、10.23および21.83°のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.69および19.97°のピークを含んでなるか;
    (v)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.15および9.61°のピークを含んでなるか;
    (vi)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.69および6.15°のピークを含んでなるか;
    (vii)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.69°のピークを含んでなるか;
    (viii)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.61°のピークを含んでなるか;若しくは
    (x)前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.97°のピークを含んでなり;または
    (b)該共結晶がDSCサーモグラムにより特徴付けられ、前記共結晶がモダフィニル:マレイン酸の共結晶であり、かつ前記DSCサーモグラムが約168℃での吸熱転移を含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  4. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.10、14.33および20.71°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.93、20.15および22.49°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.93、20.71および29.72°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.10および20.15°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.33および20.71°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.36および25.04°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.10°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.93°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが20.71°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  5. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.29、7.29および9.31°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.41、13.29および14.61°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.29、17.97および21.37°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.29および17.29°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.29および9.31°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.41および21.37°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.29°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.29°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.41°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  6. (a)共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45、9.93および17.99°のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.95、21.95および25.07°のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45、17.99および21.35°のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45および9.93°のピークを含んでなるか;
    (v)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.99および21.95°のピークを含んでなるか;
    (vi)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.93および19.95°のピークを含んでなるか;
    (vii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45°のピークを含んでなるか;
    (viii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.93°のピークを含んでなるか;若しくは
    (xi)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.99°のピークを含んでなり;または
    (b)共結晶がDSCサーモグラムにより特徴付けられ、前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記DSCサーモグラムが約149℃での吸熱転移を含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  7. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.75、9.53および15.83°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.61、20.25および22.55°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.07、17.61および21.53°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.75および15.83°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.53および17.61°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが21.53および22.55°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.75°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.53°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが15.83°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  8. 共結晶であって、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45、9.95および18.03°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが15.93、18.81および21.95°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.95、19.93および23.09°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45および9.95°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45および18.03°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが15.93および21.95°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.45°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.95°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが18.03°のピークを含んでなる、
    共結晶。
  9. 共結晶がモダフィニル:フマル酸の形態Iである、請求項8に記載の共結晶。
  10. 共結晶であって、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ
    (a)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.47、8.57および9.99°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが13.89、14.53および20.79°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.45、18.39および20.05°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.47および20.79°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.99および14.53°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが13.89および20.05°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.47°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが13.89°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:フマル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが20.79°のピークを含んでなる、
    共結晶。
  11. 共結晶がモダフィニル:フマル酸の形態IIである、請求項10に記載の共結晶。
  12. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.96、12.92および14.76°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.76、18.26および20.10°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.96、17.40および20.94°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.96および14.76°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.92および17.40°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.96および18.26°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.96°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.76°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが18.26°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  13. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.98、17.54および19.68°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが13.68、14.80および21.12°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.54、19.68および21.86°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.98および19.68°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが13.68および14.80°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.98および17.54°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.98°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.68°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.54°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  14. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.72、7.10および14.16°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが11.48、15.66および20.26°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.72、7.10および20.26°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.72および7.10°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.16および20.26°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.72および14.16°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.72°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.10°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.16°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  15. (a)共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.04、9.26および16.73°のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが18.23、19.37および22.74°のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.04、16.73および19.37°のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.04および9.26°のピークを含んでなるか;
    (v)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.73および19.37°のピークを含んでなるか;
    (vi)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.26および18.23°のピークを含んでなるか;
    (vii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.04°のピークを含んでなるか;
    (viii)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.26°のピークを含んでなるか;若しくは
    (ix)前記共結晶がモダフィニル:マロン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.37°のピークを含んでなり;または
    (b)共結晶がDSCサーモグラムにより特徴付けられ、前記共結晶がモダフィニル:マロン産の共結晶であり、かつ前記DSCサーモグラムが約115℃における吸熱転移を含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  16. モダフィニルがR−(−)−モダフィニルである、請求項15に記載の共結晶。
  17. (a)共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.36、9.83および17.88°のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが15.80、19.87および21.85°のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.36、9.83および21.85°のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.36および9.83°のピークを含んでなるか;
    (v)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.88および19.87°のピークを含んでなるか;
    (vi)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.83および15.80°のピークを含んでなるか;
    (vii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.36°のピークを含んでなるか;
    (viii)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.83°のピークを含んでなるか;若しくは
    (ix)前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.88°のピークを含んでなり;または
    (b)共結晶がDSCサーモグラムにより特徴付けられ、前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記DSCサーモグラムが約145℃における吸熱転移を含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  18. モダフィニルがR−(−)−モダフィニルである、請求項17に記載の共結晶。
  19. (a)共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (i)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.18、7.23および9.23°のピークを含んでなるか;
    (ii)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.32、13.23および17.25°のピークを含んでなるか;
    (iii)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.23、17.92および21.30°のピークを含んでなるか;
    (iv)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.18および9.23°のピークを含んでなるか;
    (v)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.23および13.23°のピークを含んでなるか;
    (vi)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.25および17.92°のピークを含んでなるか;
    (vii)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.18°のピークを含んでなるか;
    (viii)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.23°のピークを含んでなるか;若しくは
    (ix)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.23°のピークを含んでなり;または
    (b)共結晶がDSCサーモグラムにより特徴付けられ、前記共結晶がモダフィニル:コハク酸の共結晶であり、かつ前記DSCサーモグラムが約89℃における吸熱転移を含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  20. モダフィニルがR−(−)−モダフィニルである、請求項19に記載の共結晶。
  21. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.27、8.85および10.60°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.60、14.47および21.20°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.27、14.47および23.03°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.27および8.85°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.60および23.03°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.47および21.20°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.27°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.85°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.47°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  22. モダフィニルがR−(−)−モダフィニルである、請求項21に記載の共結晶。
  23. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.67、15.41および19.46°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.97、19.46および22.91°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.67、22.91および24.63°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.67および19.46°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.97および22.91°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが15.41および24.63°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.67°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.46°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:DL−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが22.91°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  24. モダフィニルがR−(−)−モダフィニルである、請求項23に記載の共結晶。
  25. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.77、17.85および20.52°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.85、24.03および26.80°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.77、20.52および24.03°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.77および17.85°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.85および24.03°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.77および26.80°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.77°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.85°のピークを含んでなるか;若しくは
    (i)前記共結晶がモダフィニル:オロチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが24.03°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  26. モダフィニルがR−(−)−モダフィニルである、請求項25に記載の共結晶。
  27. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.07、9.07および12.31°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.07、18.39および21.27°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.63、23.57および26.93°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.07および16.03°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.51および21.27°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.07および7.51°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.07°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.07°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが16.03°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.07、9.07、16.03、18.39、21.27および23.57°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:ゲンチジン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.51、12.31、14.09、16.03、17.63および23.57°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  28. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.78、18.92および21.36°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが20.50、22.25および23.87°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.67、19.74および27.16°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.67および18.92°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.78および20.50°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが21.36および23.87°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが23.87°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.67°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.78°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.67、9.78、18.92、20.50および23.87°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:グルタル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが18.92、20.50、21.36、22.25および23.87°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  29. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.06、9.10および17.95°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.43、13.18および20.85°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.23、7.06および9.10°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.23および12.43°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.10および17.95°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.10および12.43°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.06°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.10°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.95°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.06、12.43、13.18、17.95および20.85°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:クエン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.06、9.10、17.95、21.39および22.96°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  30. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.56、10.33および17.29°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.29、19.91および21.13°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.56、14.45および19.91°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.56および10.33°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.29および19.91°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.91および21.13°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.56°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.33°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.91°のピークを含んでなるか;若しくは
    (j)前記共結晶がモダフィニル:L−酒石酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.56、10.33、17.29、19.91および21.13°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  31. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.99、14.73および17.38°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.38、18.64および28.85°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.73、18.64および25.66°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.99および14.73°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.38および18.64°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.99および28.85°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.99°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが14.73°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが28.85°のピークを含んでなるか;若しくは
    (j)前記共結晶がモダフィニル:シュウ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが5.99、14.73、17.38、18.64および28.85°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  32. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.80、6.55および7.66°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.24、19.48および21.09°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.80、19.48および23.99°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.80および6.55°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.55および7.66°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.48および23.99°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.80°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.55°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが7.66°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.80、7.66、10.24および19.48°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:パルミチン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.80、6.55、7.66、10.24、19.48および23.99°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  33. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンを特徴とし、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.52、8.53および10.25°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.06、22.75および25.08°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.52、10.25および19.06°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.52および8.53°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.52および10.25°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.06および22.29°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.52°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.53°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.06°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.52、10.25、19.06、22.75および25.08°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:L−プロリンの共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.53、10.25、19.06、22.29および25.08°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  34. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.92、10.85および17.07°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが12.18、21.24および23.32°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.92、18.81および25.22°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.92および10.85°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが17.07および21.24°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが23.32および25.22°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.92°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.85°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが21.24°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが8.92、12.18、17.07、21.24および23.32°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:サリチル酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.85、14.04、21.24および23.32°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  35. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.12、6.55および10.24°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.55、13.97および17.62°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.12、21.38および23.81°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.12および6.55°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが10.24および17.62°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが21.38および23.81°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.12°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが6.55°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが21.38°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.12、10.24、16.40、19.02および21.38°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:ラウリン酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが3.12、6.55、10.24、21.38および23.81°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
  36. 共結晶が、2θ角によって表されるピークを含んでなる粉末X線回折パターンにより特徴付けられ、
    (a)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.62、9.32および19.30°のピークを含んでなるか;
    (b)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.32、10.32および21.48°のピークを含んでなるか;
    (c)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.30、21.48および24.26°のピークを含んでなるか;
    (d)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.62および9.32°のピークを含んでなるか;
    (e)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.32および10.32°のピークを含んでなるか;
    (f)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.30および21.48°のピークを含んでなるか;
    (g)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.62°のピークを含んでなるか;
    (h)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.32°のピークを含んでなるか;
    (i)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが19.30°のピークを含んでなるか;
    (j)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが4.62、15.83、17.38、19.30および21.48°のピークを含んでなるか;若しくは
    (k)前記共結晶がモダフィニル:L−リンゴ酸の共結晶であり、かつ前記X線回折パターンが9.32、10.32、17.38、19.30、21.48および24.26°のピークを含んでなる、
    請求項1に記載の共結晶。
JP2006525508A 2003-09-04 2004-09-04 モダフィニル組成物 Expired - Fee Related JP4842819B2 (ja)

Applications Claiming Priority (23)

Application Number Priority Date Filing Date Title
USUS03/27772 2003-09-04
PCT/US2003/027772 WO2004078161A1 (en) 2003-02-28 2003-09-04 Pharmaceutical co-crystal compositions of drugs such as carbamazeptine, celecoxib, olanzapine, itraconazole, topiramate, modafinil, 5-fluorouracil, hydrochlorothiazide, acetaminophen, aspirin, flurbiprofen, phenytoin and ibuprofen
US10/660,202 US7927613B2 (en) 2002-02-15 2003-09-11 Pharmaceutical co-crystal compositions
US10/660,202 2003-09-11
US50820803P 2003-10-02 2003-10-02
US60/508,208 2003-10-02
US54275204P 2004-02-06 2004-02-06
US60/542,752 2004-02-06
USUS04/06288 2004-02-26
PCT/US2004/006288 WO2004078163A2 (en) 2003-02-28 2004-02-26 Pharmaceutical co-crystal compositions of drugs such as carbamazepine, celecoxib, olanzapine, itraconazole, topiramate, modafinil, 5-fluorouracil, hydrochlorothiazide, acetaminophen, aspirin, flurbiprofen, phenytoin and ibuprofen
US56041104P 2004-04-06 2004-04-06
US60/560,411 2004-04-06
US57341204P 2004-05-21 2004-05-21
US60/573,412 2004-05-21
US57917604P 2004-06-12 2004-06-12
US60/579,176 2004-06-12
US58199204P 2004-06-22 2004-06-22
US60/581,992 2004-06-22
US58675204P 2004-07-09 2004-07-09
US60/586,752 2004-07-09
US58823604P 2004-07-15 2004-07-15
US60/588,236 2004-07-15
PCT/US2004/029013 WO2005023198A2 (en) 2003-09-04 2004-09-04 Modafinil compositions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007513867A JP2007513867A (ja) 2007-05-31
JP4842819B2 true JP4842819B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=36763171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006525508A Expired - Fee Related JP4842819B2 (ja) 2003-09-04 2004-09-04 モダフィニル組成物

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1670753A4 (ja)
JP (1) JP4842819B2 (ja)
IL (2) IL173575A0 (ja)
NO (1) NO20060669L (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8586587B2 (en) 2009-02-26 2013-11-19 Thar Pharmaceuticals, Inc. Crystalline molecular complex of tadalafil and methylparaben
WO2013147072A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 大鵬薬品工業株式会社 3-(15-ヒドロキシペンタデシル)-2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オンの共結晶

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62190160A (ja) * 1986-01-31 1987-08-20 ラボラトワ−ル エル ラフオン (−)−ベンツヒドリルスルフイニルアセトアミド及びその製法
WO2002010125A1 (en) * 2000-07-27 2002-02-07 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Crystalline and pure modafinil, and process of preparing the same
WO2004078163A2 (en) * 2003-02-28 2004-09-16 Transform Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical co-crystal compositions of drugs such as carbamazepine, celecoxib, olanzapine, itraconazole, topiramate, modafinil, 5-fluorouracil, hydrochlorothiazide, acetaminophen, aspirin, flurbiprofen, phenytoin and ibuprofen
WO2004078161A1 (en) * 2003-02-28 2004-09-16 Transform Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical co-crystal compositions of drugs such as carbamazeptine, celecoxib, olanzapine, itraconazole, topiramate, modafinil, 5-fluorouracil, hydrochlorothiazide, acetaminophen, aspirin, flurbiprofen, phenytoin and ibuprofen
JP2006511588A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 セファロン フランス モダフィニルの光学異性体の調製方法及び結晶形

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL143106A (en) * 2001-05-13 2005-11-20 Chemagis Ltd Process for the preparation of diphenylmethylthioacetamide

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62190160A (ja) * 1986-01-31 1987-08-20 ラボラトワ−ル エル ラフオン (−)−ベンツヒドリルスルフイニルアセトアミド及びその製法
WO2002010125A1 (en) * 2000-07-27 2002-02-07 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Crystalline and pure modafinil, and process of preparing the same
JP2006511588A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 セファロン フランス モダフィニルの光学異性体の調製方法及び結晶形
WO2004078163A2 (en) * 2003-02-28 2004-09-16 Transform Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical co-crystal compositions of drugs such as carbamazepine, celecoxib, olanzapine, itraconazole, topiramate, modafinil, 5-fluorouracil, hydrochlorothiazide, acetaminophen, aspirin, flurbiprofen, phenytoin and ibuprofen
WO2004078161A1 (en) * 2003-02-28 2004-09-16 Transform Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical co-crystal compositions of drugs such as carbamazeptine, celecoxib, olanzapine, itraconazole, topiramate, modafinil, 5-fluorouracil, hydrochlorothiazide, acetaminophen, aspirin, flurbiprofen, phenytoin and ibuprofen

Also Published As

Publication number Publication date
IL199140A (en) 2012-07-31
EP1670753A2 (en) 2006-06-21
EP1670753A4 (en) 2008-01-02
JP2007513867A (ja) 2007-05-31
NO20060669L (no) 2006-06-02
IL173575A0 (en) 2006-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5017103B2 (ja) 薬剤共結晶組成物および関連した使用方法
JP4923182B2 (ja) セレコキシブ及びニコチンアミド共結晶並びにこの共結晶を含む医薬組成物
JP4917441B2 (ja) モダフィニル組成物
US20070026078A1 (en) Pharmaceutical co-crystal compositions
US7671093B2 (en) Mixed co-crystals and pharmaceutical compositions comprising the same
CA2534664C (en) Modafinil compositions
JP2007524596A (ja) 共結晶医薬組成物
US7566805B2 (en) Modafinil compositions
US8809586B2 (en) Modafinil compositions
US20100311701A1 (en) Pharmaceutical Co-Crystal Compositions
JP4842819B2 (ja) モダフィニル組成物
EP2292213A1 (en) Compositions comprising a polymorphic form of armodafinil
KR20120048046A (ko) 모다피닐 조성물
MXPA06008867A (es) Composiciones de modafinil
NZ548656A (en) A polymorph of R-(-)-modafinil, for use in treating sleep and other disorders
ZA200602736B (en) Modafinil compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070830

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080430

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110721

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees