JP4840374B2 - 電動車両、電動車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

電動車両、電動車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、複数の蓄電装置を含む電源部を備えた電動車両の電力制御に関する。
昨今、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)など動力源として電動機を搭載する電動車両が注目されている。これらの電動車両においては、加速性能や走行持続距離などの走行性能を高めるために、電源部の大容量化の開発が進められている。そして、電源部を大容量化するための手段として、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを有する構成が提案されている。
たとえば、ディ・ナポリらの「ハイブリッド車両におけるパワーフローマネジメントのための多入力DC−DCパワーコンバータ」には、複数の蓄電装置としてキャパシタおよびバッテリを備え、キャパシタおよびバッテリの各々に対応するDC−DCコンバータを備えた電源装置の構成が開示されている。そして、このディ・ナポリらでは、キャパシタに対応するコンバータを電流制御(電力制御)し、バッテリに対応するコンバータを電圧制御することが開示されている(非特許文献1参照)。
特開2005−51850号公報 ディ・ナポリ(Di Napoli, A)他4名、「ハイブリッド車両におけるパワーフローマネジメントのための多入力DC−DCパワーコンバータ(Multiple-Input DC-DC Power Converter for Power-Flow Management in Hybrid Vehicles)」,(米国),2002年産業応用会議・第37回IAS年次集会・2002年米国電気電子学会会議録(Industry Applications Conference, 2002. 37th IAS Annual Meeting. Conference Record of the 2002 IEEE),2002年,vol.3,p.1578−1585
電動車両において、氷結路における駆動輪のスリップ発生時や、波状路において駆動輪が跳ね上がったときの駆動輪の空転時などは、駆動輪の回転数が急増し、電動機の出力が一時的に急増する。このため、電源部から電動機へ一時的に大電力が供給される。
一方、複数の蓄電装置を備えた電動車両においては、特定の蓄電装置に負荷が集中しないように、一般的には、複数の蓄電装置の充放電電力が均等になるようにパワー配分が行なわれる。
ここで、上記のディ・ナポリらに開示された電源装置のように、DCリンクに並列接続された複数のコンバータの一方を電圧制御し他方を電流制御(電力制御)する場合、以下の理由により、スリップ発生時や波状路における駆動輪の空転時などに、電圧制御側のコンバータに対応する蓄電装置(ディ・ナポリらにおいてはバッテリ)の出力パワーが上限を超え得る。
すなわち、スリップ発生時に電動機の出力が一時的に急増しても、回転数取込の際のフィルタ処理や信号伝達の遅延等により出力変動の認識遅れが発生し、その結果、電動機の出力が実際には急増しているにも拘わらず複数の蓄電装置間でのパワー配分の変更に遅れが発生する状況が発生する。このとき、電流制御(電力制御)側のコンバータは、スリップ等による出力急増前の状態に基づいて電流制御(電力制御)を行なうため、電圧制御側のコンバータに対応する蓄電装置のみで出力増加分を負担する状況が発生し、その蓄電装置の出力パワーが上限を超え得る。
また、反対に、スリップ状態や空転状態からグリップ状態になると、駆動輪の回転数が急減し、電動機の出力が一時的に急減する。そうすると、エンジンなどを用いた発電装置により発電が行なわれている場合、スリップや空転発生時と同様の出力変動の認識遅れにより、今度は蓄電装置の入力パワー(充電パワー)が上限を超え得る。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動機の回転数が急変しても蓄電装置の入出力パワーを制限値内に制御可能な電動車両を提供することである。
また、この発明の別の目的は、電動機の回転数が急変しても蓄電装置の入出力パワーを制限値内に制御可能な電動車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明によれば、電動車両は、駆動力発生部と、電源部と、制御部とを備える。駆動力発生部は、電動機によって車両の駆動力を発生可能に構成される。電源部は、駆動力発生部と電力線を介して電力を授受可能である。制御部は、駆動力発生部および電源部を制御する。電源部は、充放電可能な第1および第2の蓄電装置と、第1および第2のコンバータとを含む。第1のコンバータは、第1の蓄電装置と電力線との間に設けられる。第2のコンバータは、第2の蓄電装置と電力線との間に設けられる。制御部は、パワー算出部と、電圧制御部と、電力制御部と、パワー制限制御部とを含む。パワー算出部は、駆動力発生部に対する要求パワーを算出する。電圧制御部は、電力線の電圧が所定の目標電圧となるように第1のコンバータを制御する。電力制御部は、第2の蓄電装置の充放電電力が所定の目標電力となるように第2のコンバータを制御する。パワー制限制御部は、第1の蓄電装置に対する電力制限値に第2の蓄電装置の充放電電力を加えた値に、駆動力発生部に対する要求パワーを制限する。
好ましくは、制御部は、駆動力発生部の出力回転数が急変したか否かを判定する判定部をさらに備える。電力制御部は、判定部により出力回転数が急変したと判定されたとき、第2の蓄電装置の充放電電力が略零となるように第2のコンバータを制御する。
好ましくは、電力制御部は、第2の蓄電装置の充放電電力が目標電力となるように第2のコンバータの電流を制御する。
また、この発明によれば、制御方法は、電動車両の制御方法である。電動車両は、駆動力発生部と、電源部とを備える。駆動力発生部は、電動機によって車両の駆動力を発生可能に構成される。電源部は、駆動力発生部と電力線を介して電力を授受可能である。電源部は、充放電可能な第1および第2の蓄電装置と、第1および第2のコンバータとを含む。第1のコンバータは、第1の蓄電装置と電力線との間に設けられる。第2のコンバータは、第2の蓄電装置と電力線との間に設けられる。制御方法は、駆動力発生部に対する要求パワーを算出するステップと、電力線の電圧が所定の目標電圧となるように第1のコンバータを制御するステップと、第2の蓄電装置の充放電電力が所定の目標電力となるように第2のコンバータを制御するステップと、第1の蓄電装置に対する電力制限値に第2の蓄電装置の充放電電力を加えた値に、駆動力発生部に対する要求パワーを制限するステップとを含む。
好ましくは、制御方法は、駆動力発生部の出力回転数が急変したか否かを判定するステップをさらに含む。そして、出力回転数が急変したと判定されたとき、第2のコンバータを制御するステップにおいて、第2の蓄電装置の充放電電力が略零となるように第2のコンバータが制御される。
好ましくは、第2のコンバータを制御するステップにおいて、第2の蓄電装置の充放電電力が目標電力となるように第2のコンバータの電流が制御される。
また、この発明によれば、記録媒体は、コンピュータ読取可能な記録媒体であって、上述したいずれかの電動車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
この発明においては、第1および第2のコンバータが互いに並列して電力線に接続される。第1のコンバータは、電力線の電圧が所定の目標電圧となるように電圧制御される。第2のコンバータは、第2の蓄電装置の充放電電力が所定の目標電力となるように電力制御(電流制御)される。そして、パワー制限制御部は、第1の蓄電装置に対する電力制限値に第2の蓄電装置の充放電電力を加えた値に、駆動力発生部に対する要求パワーを制限するので、第1の蓄電装置の充放電電力が第1の蓄電装置に対する電力制限値を超えることはない。
したがって、この発明によれば、電動機の回転数が急変しても蓄電装置の入出力パワーを制限値内に制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電動車両の全体ブロック図である。図1を参照して、電動車両100は、電源部1と、駆動力発生部2と、HV−ECU(Electronic Control Unit)3と、主正母線MPLと、主負母線MNLと、コンデンサCと、電圧センサ18とを備える。
電源部1は、蓄電装置6−1,6−2と、コンバータ8−1,8−2と、電池ECU4と、電流センサ10−1,10−2と、電圧センサ12−1,12−2とを含む。
蓄電装置6−1,6−2は、充放電可能な直流電源であり、たとえば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池から成る。蓄電装置6−1は、正極線PL1および負極線NL1を介してコンバータ8−1に接続される。蓄電装置6−2は、正極線PL2および負極線NL2を介してコンバータ8−2に接続される。なお、蓄電装置6−1,6−2の少なくとも一方を電気二重層キャパシタで構成してもよい。
コンバータ8−1は、蓄電装置6−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられ、HV−ECU3からの駆動信号PWC1に基づいて、蓄電装置6−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。コンバータ8−2は、蓄電装置6−2と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられ、HV−ECU3からの駆動信号PWC2に基づいて、蓄電装置6−2と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。すなわち、コンバータ8−1,8−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLに互いに並列して接続される。
電流センサ10−1は、蓄電装置6−1に対して入出力される電流Ib1を検出し、その検出値を電池ECU4およびHV−ECU3へ出力する。電流センサ10−2は、蓄電装置6−2に対して入出力される電流Ib2を検出し、その検出値を電池ECU4およびHV−ECU3へ出力する。なお、電流センサ10−1,10−2は、対応の蓄電装置から出力される電流(放電電流)を正値として検出し、対応の蓄電装置に入力される電流(充電電流)を負値として検出する。なお、図1では、電流センサ10−1,10−2がそれぞれ正極線PL1,PL2の電流を検出する場合が示されているが、電流センサ10−1,10−2は、それぞれ負極線NL1,NL2の電流を検出してもよい。
電圧センサ12−1は、正極線PL1と負極線NL1との間の電圧すなわち蓄電装置6−1の電圧Vb1を検出し、その検出値を電池ECU4およびHV−ECU3へ出力する。電圧センサ12−2は、正極線PL2と負極線NL2との間の電圧すなわち蓄電装置6−2の電圧Vb2を検出し、その検出値を電池ECU4およびHV−ECU3へ出力する。
電池ECU4は、電流センサ10−1からの電流Ib1の検出値と電圧センサ12−1からの電圧Vb1の検出値とに基づいて蓄電装置6−1の充電状態(以下「SOC(State of Charge)」とも称する。)を示す状態量SOC1を算出する。また、電池ECU4は、電流センサ10−2からの電流Ib2の検出値と電圧センサ12−2からの電圧Vb2の検出値とに基づいて蓄電装置6−2のSOCを示す状態量SOC2を算出する。
そして、電池ECU4は、その算出した状態量SOC1,SOC2をHV−ECU3へ出力する。また、電池ECU4は、蓄電装置6−1,6−2の放電電力の上限を示す放電電力上限値Wout1,Wout2および蓄電装置6−1,6−2の充電電力の上限を示す充電電力上限値Win1,Win2をHV−ECU3へ出力する。
駆動力発生部2は、インバータ20−1,20−2と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力伝達機構22と、駆動軸24とを備える。
インバータ20−1,20−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLに互いに並列して接続される。そして、インバータ20−1,20−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLから供給される駆動電力(直流電力)を交流電力に変換してそれぞれモータジェネレータMG1,MG2へ出力する。また、インバータ20−1,20−2は、それぞれモータジェネレータMG1,MG2が発電する交流電力を直流電力に変換して回生電力として主正母線MPLおよび主負母線MNLへ出力する。
モータジェネレータMG1,MG2は、それぞれインバータ20−1,20−2から供給される交流電力を受けて回転駆動力を発生する。また、モータジェネレータMG1,MG2は、外部から回転力を受けて交流電力を発生する。モータジェネレータMG1,MG2は、たとえば、永久磁石が埋設されたロータとY結線された三相コイルを有するステータとを備える三相交流回転電機から成る。そして、モータジェネレータMG1,MG2は、動力伝達機構22と連結され、動力伝達機構22にさらに連結される駆動軸24を介して回転駆動力が車輪(図示せず)へ伝達される。
なお、この電動車両100がハイブリッド車両の場合には、モータジェネレータMG1,MG2は、動力伝達機構22または駆動軸24を介してエンジン(図示せず)にも連結される。そして、HV−ECU3によって、エンジンの発生する駆動力とモータジェネレータMG1,MG2の発生する駆動力とが最適な比率となるように制御が実行される。なお、モータジェネレータMG1,MG2のいずれか一方を専ら電動機として機能させ、他方のモータジェネレータを専ら発電機として機能させてもよい。
コンデンサCは、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、主正母線MPLおよび主負母線MNLに含まれる電力変動成分を低減する。電圧センサ18は、主正母線MPLと主負母線MNLとの間の電圧Vhを検出し、その検出値をHV−ECU3へ出力する。
HV−ECU3は、車両の走行状況やアクセル開度、蓄電装置6−1,6−2のSOCなどに基づいて、駆動力発生部2に対する要求パワーを算出する。そして、HV−ECU3は、その算出された要求パワーに基づいて、モータジェネレータMG1,MG2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWI1,PWI2を生成し、その生成された駆動信号PWI1,PWI2をそれぞれインバータ20−1,20−2へ出力する。
また、HV−ECU3は、上記の要求パワーに基づいて、コンバータ8−1,8−2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWC1,PWC2を生成し、その生成された駆動信号PWC1,PWC2をそれぞれコンバータ8−1,8−2へ出力する。
ここで、HV−ECU3は、上記の要求パワーに基づいて、蓄電装置6−1,6−2のパワー配分制御を実行する。たとえば、HV−ECU3は、要求パワーを蓄電装置6−1,6−2で均等に負担するように蓄電装置6−1,6−2のパワー配分を決定する。
そして、HV−ECU3は、コンバータ8−2については、蓄電装置6−2の充放電電力が上記のパワー配分により決定された電力(目標電力)となるように、コンバータ8−2を駆動するための駆動信号PWC2を生成する。また、コンバータ8−1については、HV−ECU3は、主正母線MPLと主負母線MNLとの間の電圧Vhが所定の目標電圧となるように、コンバータ8−1を駆動するための駆動信号PWC1を生成する。
また、HV−ECU3は、駆動輪のスリップ発生時やスリップ状態からのグリップ時等に駆動輪の回転数が急変しても、蓄電装置6−1の充放電電力が上下限値を超えず、かつ、蓄電装置6−2の充放電電力も上下限値を超えないように、後述の方法によりパワー制限制御を実行する。
図2は、図1に示したHV−ECU3によるパワー制限制御の考え方を説明するための図である。図2を参照して、Poは、駆動力発生部2が発生するパワーを示し、Pb1,Pb2は、それぞれ蓄電装置6−1,6−2の充放電電力を示す。なお、以下では、駆動力発生部2が電源部1から電力の供給を受けて車両の駆動力を発生するときのパワーPoを正とし、車両の運動エネルギーやエンジン出力を用いて駆動力発生部2が回生発電するときのパワーPoを負とする。また、蓄電装置6−1,6−2の放電時の充放電電力Pb1,Pb2を正とし、充電時の充放電電力Pb1,Pb2を負とする。
そして、この図2では、駆動輪のスリップ発生により駆動輪の回転数が急増する場合のパワー制限制御の考え方について説明されるが、スリップ状態からグリップすることにより駆動輪の回転数が急減する場合のパワー制限制御の考え方についても同様に考えることができる。
図2において、上段は、スリップ発生前のパワーPoおよび蓄電装置6−1,6−2の充放電電力Pb1,Pb2を示し、下段は、スリップ直後のパワーPoおよび蓄電装置6−1,6−2の充放電電力Pb1,Pb2を示す。なお、比較のため、この実施の形態1におけるパワー制限制御が行なわれなかった場合(従来相当)のスリップ直後のパワーPoおよび蓄電装置6−1,6−2の充放電電力Pb1,Pb2を図の中段に示す。なお、以下の説明では、放電電力上限値Wout1,Wout2は互いに同じ値とするが、放電電力上限値Wout1,Wout2は互いに異なる値であってもよい。
スリップ発生前、駆動力発生部2のパワーPoを蓄電装置6−1,6−2で均等に負担するように蓄電装置6−1,6−2間でパワーが分配され、充放電電力Pb1,Pb2は、それぞれ放電電力上限値Wout1,Wout2を下回っている。
ここで、駆動輪のスリップが発生すると、駆動輪の回転数の急増に伴ないパワーPoが急増する。従来、パワーPoの上限値は、放電電力上限値Wout1,Wout2の和に設定されており、放電電力上限値Wout1,Wout2の和をパワーPoが超えないように駆動力発生部2の出力が制限される(図2中段)。
ところで、駆動輪のスリップにより実際のパワーPoは上昇しているのに対し、電動機回転数の取込時におけるフィルタ処理や信号伝達の遅延等により、HV−ECU3において出力変動の認識遅れが発生する。そして、この遅れにより蓄電装置6−1,6−2間のパワー配分制御に遅れが生じ、パワーPoは上昇しているにも拘わらず、電力制御される蓄電装置6−2の電力指令に反映されないという状況が一時的に発生する。この間、パワーPoの上昇分は、電圧制御されるコンバータ8−1に対応する蓄電装置6−1で負担することになり、従来、蓄電装置6−1の放電電力Pb1が蓄電装置6−1の放電電力上限値Wout1を超えてしまうという問題が生じていた(図2中段)。
そこで、この実施の形態1では、駆動力発生部2のパワーPoの上限値を、蓄電装置6−1,6−2の放電電力上限値Wout1,Wout2の和とするのではなく、蓄電装置6−1の放電電力上限値Wout1に蓄電装置6−2の現在の放電電力(制御目標値であってもよいし実績値であってもよい。)を加えた値とすることとしたものである。これにより、スリップ直後に駆動力発生部2のパワーPoが上昇したにも拘わらず蓄電装置6−1,6−2間のパワー配分制御に反映されない状況が一時的に発生しても、電力制御されない蓄電装置6−1の放電電力Pb1も放電電力上限値Wout1内に抑えることが可能となる(図2下段)。
図3,4は、スリップ発生時における蓄電装置6−1,6−2の充放電電力Pb1,Pb2の時間的推移を示した図である。比較のため、上述したこの実施の形態1におけるパワー制限制御が適用されない場合(従来相当)の推移を図3に示し、実施の形態1を適用した場合の推移を図4に示す。
図3を参照して、時刻t1において駆動輪のスリップが発生したものとする。スリップの発生に伴ない、駆動力発生部2の出力回転数が上昇する。ここで、上述のように、検出される回転数のフィルタ処理や信号の伝達遅れ等により、蓄電装置6−1,6−2間のパワー配分制御に遅れが発生し、時刻t1よりも遅れた時刻t2において、スリップによる出力急増がパワー配分制御に反映されることにより、蓄電装置6−2の放電電力Pb2が上昇し始める。
ここで、駆動力発生部2のパワー上限値LMTは、蓄電装置6−1,6−2の放電電力上限値Wout1,Wout2の和で規定されているため、対応のコンバータ8−1によって直接電力制御されない蓄電装置6−1の放電電力の上限は、実質的には一転鎖線で示される値(Wout1+Wout2−Pb2)となっており、放電電力上限値Wout1を超えるものとなっていた。そして、上述したようなパワー配分制御の遅れに起因して、蓄電装置6−1の放電電力Pb1が放電電力上限値Wout1を越える状況が発生していた。
一方、図4を参照して、この実施の形態1では、駆動力発生部2のパワー上限値LMTは、蓄電装置6−1の放電電力上限値Wout1に蓄電装置6−2の充放電電力Pb2を加えた値に設定される。これにより、駆動力発生部2のパワーPoをパワー上限値LMT内に抑えることによって蓄電装置6−1の放電電力Pb1を一転鎖線で示される放電電力上限値Wout1内に間接的に抑えることが可能となり、上述したようなパワー配分制御に遅れが発生しても、蓄電装置6−1の放電電力Pb1が放電電力上限値Wout1を越えることはない。
次に、HV−ECU3の構成について詳しく説明する。図5は、図1に示したHV−ECU3の機能ブロック図である。図5を参照して、HV−ECU3は、コンバータ制御部31と、駆動制御部32とを含む。
コンバータ制御部31は、電池ECU4(図1)から蓄電装置6−1,6−2の放電電力上限値Wout1,Wout2および充電電力上限値Win1,Win2を受ける。また、コンバータ制御部31は、電圧センサ12−1,12−2,18からそれぞれ電圧Vb1,Vb2,Vhの検出値を受け、電流センサ10−1,10−2からそれぞれ電流Ib1,Ib2の検出値を受ける。さらに、コンバータ制御部31は、駆動制御部32からモータジェネレータMG1,MG2のトルク目標値TR1,TR2および回転数MRN1,MRN2を受ける。
そして、コンバータ制御部31は、その受けた各信号に基づいて、コンバータ8−1,8−2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWC1,PWC2を生成し、その生成した駆動信号PWC1,PWC2をそれぞれコンバータ8−1,8−2へ出力する。
駆動制御部32は、アクセルペダルの操作量を示すアクセル開度信号ACCを図示されないアクセル開度センサから受け、車両速度を示す車速信号VSを図示されない車速センサから受ける。また、駆動制御部32は、蓄電装置6−1,6−2の状態量SOC1,SOC2を電池ECU4から受ける。さらに、駆動制御部32は、電圧Vh、モータジェネレータMG1,MG2のモータ電流MCRT1,MCRT2、ロータ回転角θ1,θ2、蓄電装置6−1の放電電力上限値Wout1、充電電力上限値Win1、電圧Vb2、電流Ib2、および回転数MRN1,MRN2を受ける。なお、モータジェネレータMG1,MG2のモータ電流MCRT1,MCRT2およびロータ回転角θ1,θ2の各々は、図示されないセンサによって検出される。
そして、駆動制御部32は、その受けた各信号に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWI1,PWI2を生成し、その生成した駆動信号PWI1,PWI2をそれぞれインバータ20−1,20−2へ出力する。また、駆動制御部32は、駆動信号PWI1,PWI2の生成時に算出されたトルク目標値TR1,TR2および回転数MRN1,MRN2をコンバータ制御部31へ出力する。
図6は、図5に示したコンバータ制御部31の詳細な機能ブロック図である。図6を参照して、コンバータ制御部31は、目標値設定部70と、電圧制御部72−1と、電力制御部72−2とを含む。
目標値設定部70は、駆動制御部32(図5)からのトルク目標値TR1,TR2および回転数MRN1,MRN2に基づいて駆動力発生部2の要求パワーPRを算出し、その算出された要求パワーPRに基づいて、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧Vhの目標値を示す目標電圧VRを算出する。
また、目標値設定部70は、算出された要求パワーPRに基づいて、蓄電装置6−2の放電電力上限値Wout2および充電電力上限値Win2を超えない範囲で、電力制御されるコンバータ8−2の充放電電力Pb2の目標値を示す目標電力PR2を算出する。たとえば、駆動力発生部2の要求パワーPRを蓄電装置6−1,6−2で均等に負担する場合、目標値設定部70は、要求パワーPRの1/2をコンバータ8−2の目標電力PR2として算出する。なお、コンバータ8−2の目標電力PR2は駆動力発生部2の要求パワーPRの1/2に限定されるものではなく、蓄電装置6−1,6−2の各々のSOCや温度等を考慮して蓄電装置6−1,6−2の負担配分を決定し、その配分に基づいて目標電力PR2を算出してもよい。
電圧制御部72−1は、減算部74−1,78−1と、PI制御部76−1と、変調部80−1とを含む。減算部74−1は、目標電圧VRから電圧Vhを減算し、その演算結果をPI制御部76−1へ出力する。PI制御部76−1は、目標電圧VRと電圧Vhとの偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部78−1へ出力する。
減算部78−1は、電圧Vb1/目標電圧VRで示されるコンバータ8−1の理論昇圧比の逆数からPI制御部76−1の出力を減算し、その演算結果をコンバータ8−1のデューティー指令として変調部80−1へ出力する。変調部80−1は、減算部78−1からのデューティー指令と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWC1を生成し、その生成した駆動信号PWC1をコンバータ8−1へ出力する。
電力制御部72−2は、乗算部73と、減算部74−2,78−2と、PI制御部76−2と、変調部80−2とを含む。乗算部73は、電流Ib2に電圧Vb2を乗算することによって蓄電装置6−2の充放電電力Pb2を算出する。
減算部74−2は、目標電力PR2から充放電電力Pb2を減算し、その演算結果をPI制御部76−2へ出力する。PI制御部76−2は、目標電力PR2と充放電電力Pb2との偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部78−2へ出力する。
減算部78−2は、電圧Vb2/目標電圧VRで示されるコンバータ8−2の理論昇圧比の逆数からPI制御部76−2の出力を減算し、その演算結果をコンバータ8−2のデューティー指令として変調部80−2へ出力する。変調部80−2は、減算部78−2からのデューティー指令と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWC2を生成し、その生成した駆動信号PWC2をコンバータ8−2へ出力する。
図7は、図5に示した駆動制御部32の詳細な機能ブロック図である。図7を参照して、駆動制御部32は、トルク算出部90と、要求パワー算出部92と、パワー制限制御部94と、インバータ制御部96とを含む。
トルク算出部90は、アクセル開度信号ACC、車速信号VSおよび蓄電装置6−1,6−2の状態量SOC1,SOC2に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2のトルク目標値TR1,TR2を算出する。要求パワー算出部92は、モータジェネレータMG1,MG2のトルク目標値TR1,TR2および回転数MRN1,MRN2に基づいてモータジェネレータMG1,MG2の各々の要求パワーを算出し、モータジェネレータMG1,MG2の各々の要求パワーを加算することによって駆動力発生部2の要求パワーPRを算出する。
パワー制限制御部94は、要求パワーPRの制限値を設定し、要求パワーPRが制限値を超える場合には、要求パワーPRを制限値内に抑制するようにトルク算出部90へトルク低減指令を出力する。ここで、要求パワーPRの制限値は、力行時においては、蓄電装置6−1の放電電力上限値Wout1にコンバータ8−2の目標電力PR2を加算することによって算出され、回生時においては、蓄電装置6−1の充電電力上限値Win1に目標電力PR2を加算することによって算出される。なお、コンバータ8−2の目標電力PR2に代えて、電圧Vb2に電流Ib2を乗算して得られる蓄電装置6−2の充放電電力Pb2を加算してもよい。
インバータ制御部96は、トルク算出部90によって算出されたトルク目標値TR1,TR2、モータジェネレータMG1,MG2のモータ電流MCRT1,MCRT2、電圧Vhおよびロータ回転角θ1,θ2に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2の各相電圧指令を生成する。そして、インバータ制御部96は、その生成された各相電圧指令と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWI1,PWI2を生成し、その生成した駆動信号PWI1,PWI2をそれぞれインバータ20−1,20−2へ出力する。
図8は、図1に示したHV−ECU3の制御構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、一定時間ごとまたは所定の条件成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図8を参照して、HV−ECU3は、アクセル開度信号ACC、車速信号SVおよび蓄電装置6−1,6−2の状態量SOC1,SOC2に基づいて、駆動力発生部2に対する要求パワーPRを算出する(ステップS10)。そして、HV−ECU3は、その算出された要求パワーPRが、蓄電装置6−1の放電電力上限値Wout1に蓄電装置6−2の目標電力PR2を加えた制限値(Wout1+PR2)よりも大きいか否かを判定する(ステップS20)。
要求パワーPRが制限値(Wout1+PR2)よりも大きいと判定されると(ステップS20においてYES)、HV−ECU3は、駆動力発生部2の要求パワーPRを制限値(Wout1+PR2)に制限する(ステップS30)。
一方、ステップS20において要求パワーPRが制限値(Wout1+PR2)以下であると判定されると(ステップS20においてNO)、HV−ECU3は、要求パワーPRが、蓄電装置6−1の充電電力上限値Win1に蓄電装置6−2の目標電力PR2を加えた制限値(Win1+PR2)よりも小さいか否かを判定する(ステップS40)。
そして、要求パワーPRが制限値(Win1+PR2)よりも小さいと判定されると(ステップS40においてYES)、すなわち、要求パワーPRの大きさが制限値(Win1+PR2)の絶対値よりも大きいと判定されると、HV−ECU3は、駆動力発生部2の要求パワーPRを制限値(Win1+PR2)に制限する(ステップS50)。
次いで、HV−ECU3は、要求パワーPRを生成するように駆動力発生部2を実際に制御する(ステップS60)。また、駆動力発生部2の制御とともに、HV−ECU3は、コンバータ8−1,8−2の制御も行なう。具体的には、HV−ECU3は、要求パワーPRに基づいてコンバータ8−2の目標電力PR2を算出する(パワー配分制御)(ステップS70)。さらに、HV−ECU3は、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧Vhの目標値を示す目標電圧VRを算出する。
そして、HV−ECU3は、電圧Vhが目標電圧VRとなるように、コンバータ8−1を電圧制御し、蓄電装置6−2の充放電電力Pb2が目標電力PR2となるように、コンバータ8−2を電力制御する(ステップS90)。
以上のように、この実施の形態1においては、コンバータ8−1は、電圧Vhが目標電圧VRとなるように電圧制御される。コンバータ8−2は、蓄電装置6−2の充放電電力Pb2が目標電力PR2となるように電力制御される。そして、HV−ECU3は、蓄電装置6−1に対する電力上限値に蓄電装置6−2の充放電電力を加えた値に、駆動力発生部2に対する要求パワーPRを制限するので、蓄電装置6−1の充放電電力Pb1が蓄電装置6−1に対する電力上限値(Wout1,Win1)を超えることはない。したがって、この実施の形態1によれば、駆動力発生部2の出力回転数が急変しても各蓄電装置6−1,6−2の入出力パワーを制限値内に制御することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、蓄電装置6−1の電力上下限値に蓄電装置6−2の充放電電力を加算した値に、駆動力発生部2のパワーPoを制限することによって、電圧制御されるコンバータ8−1に対応する蓄電装置6−1の充放電電力の上下限を保障することとした。この実施の形態2では、蓄電装置6−1の充放電電力の上下限をより確実に保障するための方策が示される。
図9は、実施の形態2におけるモータジェネレータMG1,MG2および蓄電装置6−1,6−2の電力配分の考え方を説明するための図である。なお、以下では、モータジェネレータMG1は、エンジン出力を用いて発電可能な発電機として機能し、モータジェネレータMG2は、駆動輪を駆動する電動機として機能するものとする。
図9を参照して、「MG1」は、モータジェネレータMG1のパワーを示し、値が負であることはエンジン出力を用いて発電していることを示す。「MG2」は、モータジェネレータMG2のパワーを示す。また、図9において、上段は、スリップ前の状態を示し、下段は、スリップ中の状態を示す。なお、比較のため、この実施の形態2によるパワー制限制御パワー制限制御が行なわれなかった場合(従来相当)のスリップ中の状態を図の中段に示す。
スリップ発生前(非スリップ時)、モータジェネレータMG1は、エンジン出力を用いて発電を行なっている。モータジェネレータMG2の出力は、モータジェネレータMG1の発電パワーよりも大きく、不足分が蓄電装置6−1,6−2から持ち出されている(すなわち蓄電装置6−1,6−2は放電状態)。
駆動輪のスリップが発生すると、上述したようにスリップ発生直後はモータジェネレータMG2の回転数が急増するところ、モータジェネレータMG2の過回転を防止するために、モータジェネレータMG2のトルクが低減される。これにより、モータジェネレータMG2の出力が低下する。そうすると、駆動力発生部2においてモータジェネレータMG1の発電電力がモータジェネレータMG2によって消費されなくなり、駆動力発生部2から電源部1へ電力が流れ込む状況が発生する。
このとき、駆動力発生部2の出力変化が電源部1における蓄電装置6−1,6−2のパワー配分制御に直ちに反映されればよいが、上述したように、回転数検出信号のフィルタ処理や信号伝達の遅れ等により、駆動力発生部2の出力変化が蓄電装置6−1,6−2のパワー配分制御に直ちに反映されないという状況が一時的に発生する。これにより、駆動力発生部2および蓄電装置6−2からの電力が蓄電装置6−1へ流れ込み、蓄電装置6−1の充電電力Pb1が充電電力上限値Win1を超えるという状況が生じていた(図9中段)。
そこで、この実施の形態2では、駆動輪を駆動するモータジェネレータMG2の回転数(または駆動輪自体の回転数であってもよい。)が急変した場合には、蓄電装置6−2の充放電電力が零になるようにコンバータ8−2を制御し、蓄電装置6−1の充放電電力が過大になるのを防止することとしたものである(図9下段)。
図10は、実施の形態2におけるコンバータ制御部の詳細な機能ブロック図である。図10を参照して、コンバータ制御部31Aは、図6に示した実施の形態1におけるコンバータ制御部31の構成において、スリップ・グリップ判定部82をさらに含む。
スリップ・グリップ判定部82は、駆動輪を駆動するモータジェネレータMG2の回転数MRN2を受け、その受けた回転数MRN2の変化に基づいて、スリップ判定、グリップ判定、またはスリップ/グリップの状態変化有無の判定を行なう。なお、スリップ・グリップ判定部82は、回転数MRN2に基づいて、単に回転数MRN2の急変を検知するものであってもよい。そして、回転数MRN2の急変が検知されると、スリップ・グリップ判定部82は、その旨を目標値設定部70へ通知する。
目標値設定部70は、モータジェネレータMG2の回転数MRN2が急変したとの通知をスリップ・グリップ判定部82から受けると、蓄電装置6−2の目標電力PR2を零に設定する。なお、目標値設定部70のその他の機能は、実施の形態1と同じである。また、コンバータ制御部31Aのその他の機能は、実施の形態1におけるコンバータ制御部31と同じであり、駆動制御部32の構成は、実施の形態1と同じである。
図11は、実施の形態2におけるHV−ECU3Aの制御構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理も、一定時間ごとまたは所定の条件成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図11を参照して、このフローチャートは、図8に示したフローチャートにおいて、ステップS72,S74をさらに含む。すなわち、ステップS70に続いて、HV−ECU3Aは、駆動輪を駆動するモータジェネレータMG2の回転数MRN2が急変したか否かを判定する(ステップS72)。そして、HV−ECU3Aは、回転数MRN2の急変を検知すると(ステップS72においてYES)、コンバータ8−2の目標電力PR2を零に設定する。その後、HV−ECU3Aは、ステップS80へ処理を進め、目標電圧VRを算出する。
以上のように、この実施の形態2においては、駆動輪を駆動するモータジェネレータMG2の回転数MRN2(駆動輪自体の回転数であってもよい。)の急変が検知されると、コンバータ8−2の目標電力PR2が零に設定されるので、蓄電装置6−2の充放電電力Pb2が零となる。したがって、この実施の形態2によれば、蓄電装置6−1の入出力パワーが上下限値を超えるのを確実に防止することができる。
なお、上記の実施の形態1,2においては、蓄電装置6−2の目標電力PR2に基づいてコンバータ8−2を電力制御するものとしたが、目標電力PR2に基づいてコンバータ8−2を電流制御してもよい。
図12は、目標電力PR2に基づいてコンバータ8−2を電流制御する場合のコンバータ制御部の機能ブロック図である。なお、この図12では、実施の形態1におけるコンバータ制御部31に対応する構成が示されるが、実施の形態2におけるコンバータ制御部31Aについても同様の構成を採用することができる。
図12を参照して、このコンバータ制御部31Bは、図6に示したコンバータ制御部31の構成において、除算部84をさらに含み、電力制御部72−2に代えて電流制御部72−2Aを含む。
除算部84は、目標値設定部70からのコンバータ8−2の目標電力PR2を蓄電装置6−2の電圧Vb2で除算し、その演算結果を目標電流IR2として電流制御部72−2Aへ出力する。
電流制御部72−2Aは、図6に示した電力制御部72−2の構成において、乗算部73を含まない構成から成る。減算部74−2は、目標電流IR2から電流Ib2を減算し、その演算結果をPI制御部76−2へ出力する。そして、PI制御部76−2は、目標電流IR2と電流Ib2との偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部78−2へ出力する。なお、コンバータ制御部31Bのその他の構成は、コンバータ制御部31と同じである。
なお、上記において、HV−ECU3,3Aにおける制御は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって行なわれ、CPUは、図8,11に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して図8,11に示したフローチャートに従って処理を実行する。したがって、ROMは、図8,11に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取可能な記録媒体に相当する。
なお、上記の各実施の形態においては、コンバータ8−1を電圧制御し、コンバータ8−2を電力制御(電流制御)するものとしたが、コンバータ8−2を電圧制御し、コンバータ8−1を電力制御(電流制御)してもよい。
また、上記においては、電源部1は、2つの蓄電装置とそれらに対応する2つのコンバータとを含むものとしたが、電源部1は、3つ以上の蓄電装置とそれらに対応するコンバータとを含むものであってもよい。この場合、いずれかのコンバータを電圧制御し、その他のコンバータを電力制御する。そして、実施の形態1に対応する構成としては、電圧制御のコンバータに対応する蓄電装置に対する電力上下限値に電力制御のコンバータに対応する各蓄電装置の充放電電力を加えた値に、駆動力発生部2に対する要求パワーPRを制限すればよい。また、実施の形態2に対応する構成としては、駆動輪の回転数の急変が検知されたとき、電力制御されるコンバータに対応する蓄電装置の目標電力を零に設定すればよい。
また、上記においては、HV−ECU3,3Aによってコンバータ8−1,8−2およびインバータ20−1,20−2を制御するものとしたが、コンバータ制御用とインバータ制御用とでECUを分離構成してもよい。あるいは、電池ECU4とHV−ECU3,3Aとを1つのECUで構成してもよい。
また、この発明は、動力源としてエンジンを備えるハイブリッド車両や、エンジンを備えずに電力のみで走行する電気自動車、電源として燃料電池をさらに備える燃料電池車などの電動車両全般に適用可能である。
なお、上記において、HV−ECU3,3Aは、この発明における「制御部」に対応し、蓄電装置6−1,6−2は、それぞれこの発明における「第1の蓄電装置」および「第2の蓄電装置」に対応する。また、コンバータ8−1,8−2は、それぞれこの発明における「第1のコンバータ」および「第2のコンバータ」に対応し、スリップ・グリップ判定部82は、この発明における「判定部」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による電動車両の全体ブロック図である。 図1に示すHV−ECUによるパワー制限制御の考え方を説明するための図である。 スリップ発生時における蓄電装置の充放電電力の時間的推移を示した第1の図である。 スリップ発生時における蓄電装置の充放電電力の時間的推移を示した第2の図である。 図1に示すHV−ECUの機能ブロック図である。 図5に示すコンバータ制御部の詳細な機能ブロック図である。 図5に示す駆動制御部の詳細な機能ブロック図である。 図1に示すHV−ECUの制御構造を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるモータジェネレータおよび蓄電装置の電力配分の考え方を説明するための図である。 実施の形態2におけるコンバータ制御部の詳細な機能ブロック図である。 実施の形態2におけるHV−ECUの制御構造を説明するためのフローチャートである。 目標電力に基づいてコンバータを電流制御する場合のコンバータ制御部の機能ブロック図である。
符号の説明
1 電源部、2 駆動力発生部、3,3A HV−ECU、4 電池ECU、6−1,6−2 蓄電装置、8−1,8−2 コンバータ、10−1,10−2 電流センサ、12−1,12−2,18 電圧センサ、20−1,20−2 インバータ、22 動力伝達機構、24 駆動軸、31,31A コンバータ制御部、32 駆動制御部、70 目標値設定部、72−1 電圧制御部、72−2 電力制御部、72−2A 電流制御部、73 乗算部、74−1,74−2,78−1,78−2 減算部、76−1,76−2 PI制御部、80−1,80−2 変調部、82 スリップ・グリップ判定部、84 除算部、90 トルク算出部、92 要求パワー算出部、94 パワー制限制御部、96 インバータ制御部、100 電動車両、MPL 主正母線、MNL 主負母線、C コンデンサ、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1,PL2 正極線、NL1,NL2 負極線。

Claims (7)

  1. 電動機によって車両の駆動力を発生可能に構成された駆動力発生部と、
    前記駆動力発生部と電力線を介して電力を授受可能な電源部と、
    前記駆動力発生部および前記電源部を制御する制御部とを備え、
    前記電源部は、
    充放電可能な第1および第2の蓄電装置と、
    前記第1の蓄電装置と前記電力線との間に設けられる第1のコンバータと、
    前記第2の蓄電装置と前記電力線との間に設けられる第2のコンバータとを含み、
    前記制御部は、
    前記駆動力発生部に対する要求パワーを算出するパワー算出部と、
    前記電力線の電圧が所定の目標電圧となるように前記第1のコンバータを制御する電圧制御部と、
    前記第2の蓄電装置の充放電電力が所定の目標電力となるように前記第2のコンバータを制御する電力制御部と、
    前記第1の蓄電装置に対する電力制限値に前記第2の蓄電装置の充放電電力を加えた値に、前記要求パワーを制限するパワー制限制御部とを含む、電動車両。
  2. 前記制御部は、前記駆動力発生部の出力回転数が急変したか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記電力制御部は、前記判定部により前記出力回転数が急変したと判定されたとき、前記第2の蓄電装置の充放電電力が略零となるように前記第2のコンバータを制御する、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記電力制御部は、前記第2の蓄電装置の充放電電力が前記目標電力となるように前記第2のコンバータの電流を制御する、請求項1または請求項2に記載の電動車両。
  4. 電動車両の制御方法であって、
    前記電動車両は、
    電動機によって車両の駆動力を発生可能に構成された駆動力発生部と、
    前記駆動力発生部と電力線を介して電力を授受可能な電源部とを備え、
    前記電源部は、
    充放電可能な第1および第2の蓄電装置と、
    前記第1の蓄電装置と前記電力線との間に設けられる第1のコンバータと、
    前記第2の蓄電装置と前記電力線との間に設けられる第2のコンバータとを含み、
    前記制御方法は、
    前記駆動力発生部に対する要求パワーを算出するステップと、
    前記電力線の電圧が所定の目標電圧となるように前記第1のコンバータを制御するステップと、
    前記第2の蓄電装置の充放電電力が所定の目標電力となるように前記第2のコンバータを制御するステップと、
    前記第1の蓄電装置に対する電力制限値に前記第2の蓄電装置の充放電電力を加えた値に、前記要求パワーを制限するステップとを含む、電動車両の制御方法。
  5. 前記駆動力発生部の出力回転数が急変したか否かを判定するステップをさらに含み、
    前記出力回転数が急変したと判定されたとき、前記第2のコンバータを制御するステップにおいて、前記第2の蓄電装置の充放電電力が略零となるように前記第2のコンバータが制御される、請求項4に記載の電動車両の制御方法。
  6. 前記第2のコンバータを制御するステップにおいて、前記第2の蓄電装置の充放電電力が前記目標電力となるように前記第2のコンバータの電流が制御される、請求項4または請求項5に記載の電動車両の制御方法。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の電動車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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