JP4837311B2 - 血液バック用粘着シート - Google Patents
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Description
貼付されたラベルは、オートクレーブ処理やスチーム滅菌処理などの蒸気滅菌を施すと、軟質塩化ビニル樹脂に含まれる可塑剤によりラベルの粘着性が低下したり、また軟質塩化ビニル樹脂の熱収縮により、ラベルの浮き・剥がれが生じる場合がある。血液バックからラベルが剥がれると、血液に関する情報が不明になり重大な問題になる。また、その場合であっても、ラベルが単に剥がれただけならば、剥がれた血液バックを廃棄処分すればよいが、何らかの理由により知らないうちに複数のラベルが剥がれ、入れ替わって再度貼付された場合は、間違った血液情報の血液バックが使用されることになり、さらに致命的な問題になる。
また、血液バック用のラベルとして商品名、容量、成分表示、製造者等の情報を印刷したものが使用されているが、近年、バーコードによる管理システムが整備されており、血液バックラベルにこれらを使用するケースも少なくない。バーコードをラベルに印字することで、バックの情報表示のみならず、それぞれのバック(血液)ごとの情報や履歴の管理(トレーサビリティー)、またそれを活用することで、医療事故の未然防止も可能となる。
また、従来の血液バック用ラベルとしては、紙を基材とするラベルが多く使用されてきた。このようなラベルを血液バックに適用した場合、通常の血球成分、血漿成分等の成分に分離するための遠心分離装置での処理の際に、ラベル基材の強度不足のため、遠心力に耐えうることができずに破れてしまったり、ひび割れができたり、壁面や血液バック面等との摩擦、またオートクレーブ処理時の水蒸気等によってラベル表面の印刷情報が不鮮明となり、バーコードリーダーで読み取ることができないなどといった問題が生じる。そのため、紙基材と比較し強度や耐擦過性に優れ、かつ高い耐湿性や印字性も兼ね備えたフィルム基材への要望が強くなっている。しかしながら、フィルム基材は上記に記載した優位点を有する反面、フィルム自体の強度が強いため、接着剤や粘着剤がオートクレーブ処理やスチーム滅菌処理、遠心分離処理時にかかる応力やバックの熱収縮などから生じる歪みなどに耐えきれなくなり、浮き・剥がれが生じやすいという問題がある。
これらの問題を解決するため、フィルム基材を用いた血液バックラベルには、接着強度に優れたヒートシール剤(感熱性接着剤)を使用する場合が多く、浮き・剥がれの生じにくい血液バック用ヒートシール剤(感熱性接着剤)などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
接着剤層には粘着剤(感圧性接着剤)も使用可能であるが、ヒートシール剤と比較して、血液バックへの接着強度や凝集力、耐可塑剤性に劣るため、オートクレーブ処理や遠心分離処理後に浮き・剥がれが生じたり、ラベル端面からの糊のはみ出しが発生するなど、要求性能を充分に満足するものはなかった。特に、蒸気滅菌処理(オートクレーブ処理)を行うと、血液バックに含まれる可塑剤が血液バックと粘着剤層との界面、あるいは粘着剤層成分中にブリードし、著しい性能低下、すなわち粘着力や凝集力低下に伴うラベルの浮き・剥がれが生じやすい問題を有していた。
粘着剤を用いる利点としては、貼付の際に専用の設備を必要としない(初期投資が不要な)ことや比較的安価に入手可能、また誰でも簡単に貼付可能なことなどがあり、したがって使用量も多い。近年では、トレーサビリティーへの配慮や見栄えの良さからフィルム基材を用いた粘着ラベルの需要もより一層高まっている。
このような背景のなか、ラベルの浮きを抑制するために、例えば(メタ)アクリル酸を増量して接着性を向上させる方法や粘着剤のガラス転移温度を低くするようなモノマーを使用し、粘着剤を柔らかくする方法が試みられている。しかしながら、前者は、ガラス転移温度を上昇させ、低温接着性の低下を引き起こす。また、後者は、常温での裁断時において粘着剤が刃に付着しやすいなど加工工程での問題を有していた。
すなわち、本発明は、
(1)軟質塩化ビニル樹脂製血液バックへ貼付される、支持基材の片面に粘着剤層を有する粘着シートであって、前記粘着剤層が、
(a)アクリル酸n−ブチル60〜96質量%、
(b)メタクリル酸メチル1.0〜4.0質量%、
(c)エチレン系不飽和カルボン酸1.2〜3.3質量%、及び
(d)水酸基含有不飽和単量体0.2〜0.8質量%、
を含む単量体混合物を共重合して得られる重量平均分子量60万〜100万の共重合体と、架橋剤を含む粘着剤組成物を用いて形成されたことを特徴とする血液バック用粘着シート、
(2)さらに、共重合体の単量体の(e)成分として、(a)及び(b)以外の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体0〜37.6質量%を含む単量体混合物を共重合する上記(1)項に記載の血液バック用粘着シート、
(3)(e)成分が、アクリル酸2−エチルヘキシルである上記(2)項に記載の血液バック用粘着シート、
(4)(A)JIS Z 0237に記載の保持力試験における40℃、9.8N荷重の保持力が40,000秒以上、(B)軟質塩化ビニル樹脂シートを被着体とした際の貼付24時間後の23℃における粘着力(180°引き剥がし法、引張り速度300mm/min)が1.8〜20N/25mm、及び(C)軟質塩化ビニル樹脂シートに貼付し、オートクレーブ処理(121℃、30分間高圧蒸気滅菌処理)した後の23℃における粘着力(180°引き剥がし法、引張り速度300mm/min)が15.0〜40N/25mmである、上記(1)〜(3)項のいずれかに記載の血液バック用粘着シート、
(5)単量体混合物における、(c)エチレン系不飽和カルボン酸と(d)水酸基含有不飽和単量体との合計含有量が、2.0〜3.5質量%である上記(1)〜(4)項のいずれかに記載の血液バック用粘着シート、
(6)粘着剤組成物が、共重合体100質量部当たり、粘着付与剤0.1〜55質量部を含む上記(1)〜(5)項のいずれかに記載の血液バック用粘着シート、及び
(7)架橋剤が、ポリイソシアネート化合物を含むものである上記(1)〜(6)項のいずれかに記載の血液バック用粘着シート、
を提供するものである。
この粘着シートに用いられる支持基材に特に制限はなく、公知のプラスチックフィルムやシート、紙、あるいは内部に空洞を有する合成紙などが使用可能であるが、機械強度や印字性、バーコード読み取り性などに優れ、トレーサビリティーへの適応性の高いプラスチック製基材を用いることが好ましい。
このプラスチック製基材に特に制限はなく、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル系樹脂、アセテート樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂などのプラスチックフィルムやシートが挙げられる。これらのフィルムやシートは、未延伸でもよいし、縦又は横などの一軸方向、あるいは二軸方向に延伸処理されていてもよい。
このようなプラスチック製基材の厚さに特に制限はないが、通常10〜250μm程度、好ましくは25〜200μmである。
また、当該プラスチック製基材には、その上に設けられる層との密着性を向上させるために、所望により酸化法や凹凸化法などの表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は基材の種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー処理を施すこともできる。
前記(c)成分のエチレン系不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などが挙げられ、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、(d)成分の水酸基含有不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどが挙げられ、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
単量体混合物中のアクリル酸n−ブチルの含有量を60質量%以上とし、メタクリル酸メチルの含有量を1.0質量%以上とすることにより、耐可塑剤性が高くなって、滅菌処理後の粘着シートの浮きを抑制することができる。
また、メタクリル酸メチルの含有量を4.0質量%以下とすることにより、常温下での接着強度が向上し、エチレン系不飽和カルボン酸の含有量を1.2質量%以上とすることで、粘着力と凝集力が向上し、3.3質量%以下にすることにより、常温下での接着強度が向上する。
さらに、水酸基含有不飽和単量体の含有量を0.2質量%以上とすることで、プラスチック製基材との密着性や粘着剤の凝集力が効果的に向上し、0.8質量%以下とすることにより、接着力の低下を抑制することができる。
本発明においては、単量体混合物におけるエチレン系不飽和カルボン酸と水酸基含有不飽和単量体との合計含有量が2.0〜3.5質量%であることが好ましい。この合計含有量を2.0質量%以上とすることで、粘着シートを保持するために必要な接着力と凝集力が得られ、3.5質量%以下とすることにより、良好な初期接着性が維持される。
このアクリル系共重合体は、粘着剤の凝集力向上のために、重量平均分子量が60万〜100万であることを要す。この重量平均分子量が60万未満では可塑剤の移行による浮き・剥がれやウーズ(粘着剤のはみ出し)の問題が発生しやすくなり、また100万を超えると粘度が上昇し溶液重合が困難になったり、製造上不都合が生じたりする。なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
このアクリル系共重合体は、その共重合形態については特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。また、ガラス転移温度は、−60〜−40℃であることが好ましく、−56〜−45℃であることがより好ましい。このガラス転移温度が−60℃以上であれば可塑剤の移行による浮き・剥がれやウーズの問題が発生しにくく、一方−40℃以下であれば良好な初期接着力が得られやすい。
ここで、ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などの誘導体を挙げることができる。
前記架橋剤の使用量は、その種類に応じて、良好な支持基材との密着性、耐可塑剤性、粘着力(初期接着性)及び保持力などが得られるように適宜選定されるが、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、通常0.001〜30質量部、好ましくは0.01〜15質量部の範囲で選定される。
この粘着付与剤の使用量は、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、通常0.1〜55質量部である。この粘着付与剤の使用量が上記範囲にあれば、血液バックへの接着性が効果的に向上すると共に、添加量を一定範囲内にとどめることで、粘着シートの加工に必要な凝集力を維持することができ、ウーズの発生を抑制することができる。該粘着付与剤の好ましい使用量は、11〜44質量部である。
当該粘着剤組成物には、本発明の効果が損なわれない範囲で、必要に応じ各種添加剤を適宜含有させることができる。この添加剤としては、例えばフィラー、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。
ここで、フィラーとしては、例えば酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルクなどの無機フィラーやでんぷんなどの有機フィラーが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエステル系などが挙げられ、紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられる。
当該粘着剤組成物における固形分濃度については特に制限はなく、当該組成物が塗布可能な粘度になるように、前記希釈剤により調整するのがよい。
本発明の粘着シートの製造方法については特に制限はなく、前記粘着剤組成物を、支持基材に直接塗布乾燥して粘着剤層を形成してもよいし、剥離シート上に粘着剤組成物を塗布乾燥して粘着剤層を設けたのち、これを支持基材に貼着し、該粘着剤層を転写してもよい。この場合、剥離シートは、所望により剥がすことなく、そのまま付着させておいて、該粘着シートの使用時に剥離してもよい。
粘着剤組成物の塗工方法としては、特に制限されるものではなく、従来公知の塗布方法が使用可能であり、例えば、ナイフコーター、ロールコーター、ロールナイフコーター、グラビアコーター、エアナイフコーター、バーコーター、ダイコーター、カーテンコーター等の塗布装置による方法が挙げられる。
支持基材に設けられる粘着剤層の厚みは、通常10〜50μm、好ましくは15〜35μm程度である。
前記剥離シートとしては、例えばグラシン紙、コート紙、キャストコート紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル含有樹脂などの剥離剤を塗布したものなどが挙げられる。この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常30〜200μm程度である。
このようにして得られた本発明の粘着シート(剥離シート付き)の厚さは、プリンターなどに導入できる厚さが好ましく、通常50〜300μm程度あればよい。
まず、(A)の性状として、JIS Z 0237に記載の保持力試験における40℃、9.8N荷重の保持力が40,000秒以上であることが好ましい。この保持力が40,000秒以上であれば、常温での裁断時に粘着剤が刃に付着するのを抑制することができ、加工性が良好であると共に、オートクレーブ処理後の粘着シート端面からの粘着剤のはみ出し(ウーズ)などを抑制することができる。
次に、(B)の性状として、軟質塩化ビニル樹脂シートに粘着シートを貼付し、貼付24時間後に180°引き剥がし法により、引張り速度300mm/minで引き剥がした際の23℃における強度(粘着力)が1.8〜20N/25mmであることが好ましく、2.1〜15N/25mmであることがより好ましい。この引き剥がし強度(粘着力)が1.8〜20N/25mmの範囲にあれば、貼り付け後に浮き・剥がれが生じにくく、かつ、後処理やオートクレーブ処理を行う前に粘着シートがずれたり、脱落したりするのを抑制することができる上、粘着シートを所定の位置よりずれて貼り付けた場合に、貼り直しが可能である。
本発明の粘着シートは、平面のシート状であってもよいし、ロール状に巻き取ったものであってもよい。また、軟質塩化ビニル樹脂製血液バック用として、表示ラベルや管理ラベルなどに利用されるが、粘着剤層を貼着するその他の種々の用途にも使用することができる。
本発明の血液バック用粘着シートは、通常支持基材表面に、血液型、採血日時などの血液情報が印刷されている。印刷・印字方式としては、(1)熱転写サーマル方式、(2)ダイレクトサーマル方式、(3)レーザー方式、(4)その他の方式(ドットマトリックス方式、インクジェット方式など)を採用することができる。この粘着シートの血液バックへの貼付は、通常血液バックへの血液の充填前に行われる。
なお、各例で得られた粘着シートの性能は、以下に示す方法に従って評価した。
(1)粘着力
粘着シートを、JIS Z 0237に準じて軟質塩化ビニル樹脂製血液バックの表面に貼付し、24時間後及びオートクレーブ処理(121℃、30分)した後に、それぞれ180°引き剥がし法により、引張り速度300mm/minにて引き剥がした際の強度を測定した。
(2)保持力
粘着シートを、厚さ2mmのステンレス鋼板に貼付け、温度40℃、荷重9.8N、貼り合わせ面積25mm×25mmの条件(JIS Z 0237に準拠した測定方法)において、1kgの重りが落下するまでの時間を測定した。
(3)初期貼付性
粘着シートの貼り直しを想定し、軟質塩化ビニル樹脂製血液バックの表面に粘着シートを貼付した直後に、その粘着シートを剥離して、粘着シートにシワや基材の伸び、大きなカールが発生しないか、また剥離する際の強度が、粘着シートを保持するのに必要な強度を有しているかの確認を行い、下記の判定基準に従って評価した。
◎ 粘着シートが適度な貼付強度を有し、かつ貼り直し可能なもの
○ 粘着シートの初期強度、もしくは貼り直し性にやや劣るが、実用上問題ないもの
△ 粘着シートの初期強度、もしくは貼り直し性に劣るため、実用上問題があるもの
× 粘着シートの初期強度にかなり劣る、もしくは貼り直し性がなく、ラベルの保持が困難なもの
(4)オートクレーブ適性
粘着シートを軟質塩化ビニル樹脂製血液バックの表面に貼付して30分間以上静置し、オートクレーブ処理(121℃、30分)を行った後の浮き・剥がれを目視にて観察し、下記の判定基準に従って評価した。
◎ 粘着シートの浮き・剥がれがないもの
○ 粘着シートの浮き・剥がれが若干あるが、実用上問題ないもの
△ 粘着シートの浮き・剥がれがあり、実用上問題があるもの
× 粘着シートが完全に浮き・剥がれるもの
(5)遠心分離試験
粘着シートを軟質塩化ビニル樹脂製血液バックに貼付し、オートクレーブ処理(121℃、30分)後に遠心分離(3000G、20分間)を行い、粘着シートの浮き・剥がれを目視にて観察し、下記の判定基準に従って評価した。
◎ 粘着シートの浮き・剥がれがないもの
○ 粘着シートの浮き・剥がれが若干あるが、実用上問題ないもの
△ 粘着シートの浮き・剥がれがあり、実用上問題があるもの
× 粘着シートが完全に浮き・剥がれるもの
(6)ウーズ(粘着剤のハミ出し性)
粘着シートを軟質塩化ビニル樹脂製血液バックに貼付し、オートクレーブ処理(121℃、30分)後の外観を目視確認し、下記の判定基準に従って評価した。
◎ 粘着シート端面に全くウーズが確認されないもの
○ 粘着シート端面にウーズが若干あるが、実用上問題ないもの
△ 粘着シート端面にウーズがあり、実用上問題があるもの
× 粘着シート端面から著しくウーズが確認されるもの
(7)総合評価
粘着シートを軟質塩化ビニル樹脂製血液バックに貼付した際の初期貼付性、オートクレーブ処理や遠心分離を行った後の外観、血液バックへの粘着強度、およびウーズの有無などから血液バック用粘着シートとして使用可能かを総合的に判断し、下記の判定基準に従って評価した。
◎ 血液バック用粘着シートとして最適である
○ 血液バック用粘着シートとしての性能に優れており、使用可能と判断されるもの
△ 血液バック用粘着シートとして、実用上問題となる可能性があるもの
× 血液バック用粘着シートとして、使用することが困難と判断されるもの
なお、前記試験で用いた軟質塩化ビニル樹脂製血液バックとしては、算術平均表面粗さRa=6.3μmの可塑剤入りポリ塩化ビニルフィルムを用いた。
溶媒として酢酸エチルを用い、アクリル酸n−ブチル94.5質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、アクリル酸2.5質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量%からなる単量体混合物を共重合させ、重量平均分子量80万のアクリル系共重合体を40.0質量%濃度で含む共重合体溶液を製造した。
次に、この共重合体溶液に、アクリル系共重合体100質量部に対し、粘着付与剤としてロジン系樹脂[荒川化学工業社製、商品名「KE359」、超淡色ロジンエステル樹脂、軟化点100℃]20質量部と石油樹脂[三井化学社製、商品名「FTR−6100」、脂肪族/芳香族共重合体石油樹脂、軟化点95℃]20質量部を添加し、次いで、架橋剤としてポリイソシアネート[東洋インキ製造社製、商品名「BHS−8515」]1.0質量部を添加して、粘着剤組成物を調製した。
次に、厚さ70μmの剥離シート[リンテック社製、商品名「SP−8Kアオ」、シリコーン樹脂剥離剤/グラシン紙]の剥離処理面上に、前記粘着剤組成物をロールナイフコーターにより、乾燥塗膜の厚さが30μmになるように塗工し、90℃で2分間乾燥して粘着剤層を形成した。次いで、印刷受容層を備えたポリプロピレン系合成紙フィルム[ユポ・コーポレーション社製、商品名「ユポSGP80」、厚さ80μm]と貼り合わせ、粘着シートを作製した。
この粘着シートの基材表面に血液情報を印刷したのち、これをラベルサイズ(10cm×10cm)にカットし、剥離シートを剥がして軟質塩化ビニル樹脂製血液バックの表面に粘着シートを貼付した。粘着シートの貼付時には、粘着シートの剥がれやすさは認められなかった。この状態で1ヶ月間放置した後に、粘着シートの接着状況を目視で観察したが、浮きや剥がれはなかった。粘着力、保持力測定試験、オートクレーブ適性、遠心分離試験の評価を行った。
その結果を、粘着剤組成物の性状と共に、第1表に示す。
実施例1において、粘着付与剤を加えなかったこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第1表に示す。
実施例3
実施例1において、アクリル系共重合体の重量平均分子量を60万に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第1表に示す。
実施例4
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル64.5質量%、アクリル酸2−エチルヘキシル30.0質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、アクリル酸2.5質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第1表に示す。
実施例5
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル95.0質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、メタクリル酸2.0質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第1表に示す。
1)BA:アクリル酸n−ブチル
2)2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル
3)MMA:メタクリル酸メチル
4)AAc:アクリル酸
5)MAAc:メタクリル酸
6)HEMA:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
7)Mw:重量平均分子量
8)Tg:ガラス転移温度
9)KE359:ロジンエステル樹脂
10)FTR−6100:石油樹脂
11)粘着付与剤、架橋剤の質量部:共重合体100質量部に対する値
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル50.0質量%、アクリル酸2−エチルヘキシル44.5質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、アクリル酸2.5質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
比較例2
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル92.0質量%、メタクリル酸メチル5.0質量%、アクリル酸2.5質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
比較例3
実施例2において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル96.5質量%、アクリル酸3.0質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.5質量%とした以外は、実施例2と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
比較例4
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル95.0質量%、メタクリル酸メチル3.2質量%、アクリル酸1.0質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル0.8質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル93.0質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、アクリル酸3.5質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル1.0質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
比較例6
実施例2において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル95.0質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、及びアクリル酸2.5質量%とした以外は、実施例2と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
比較例7
実施例1において、単量体組成を、アクリル酸n−ブチル93.5質量%、メタクリル酸メチル2.5質量%、アクリル酸2.0質量%及びメタクリル酸2−ヒドロキシエチル2.0質量%とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
比較例8
実施例1において、アクリル系共重合体の重量平均分子量を45万に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、さらに粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
1)BA、2EHA、MMA、AAc、MAAc、HEMA、Mw、Tg、KE359、FTR−6100、粘着付与剤の質量部及び架橋剤の質量部は第1表−1の脚注と同じである。
これに対し、比較例1では、アクリル酸2−エチルヘキシルを多く含み、アクリル酸n−ブチルを必要量含まないため、耐可塑剤性が低下し、オートクレーブ処理後の粘着力が不十分なため、ラベル浮きが発生した。比較例2では、メタクリル酸メチル量が多いことにより、Tg上昇に伴う初期粘着力が低下した。また、オートクレーブの粘着力も不十分であった。また、比較例3では、メタクリル酸メチルを全く含まないため、耐可塑剤性と粘着剤の凝集力が不足し、ラベルの浮き・剥がれが生じた。比較例4では、架橋基点となるエチレン系不飽和カルボン酸と水酸基含有不飽和単量体の量が少なく十分な凝集力が得られなかった。このため、初期的な粘着力が高すぎてしまい、貼り直しが困難であった。また、ウーズも確認された。
比較例5では、エチレン系不飽和カルボン酸と水酸基含有不飽和単量体の総量が多すぎるため、粘着剤の架橋密度が高くなり、初期貼付性に劣るうえ、オートクレーブおよび遠心分離時にラベル浮きが発生した。また、比較例6では、水酸基含有不飽和単量体を用いなかったため、粘着剤の凝集力が不足していた。このため、ウーズが発生した。比較例7では、水酸基含有不飽和単量体を多く使用したため、架橋度が高まり、その結果、オートクレーブや遠心分離時に大きなラベル浮きが発生した。このため、使用が困難であった。比較例8では、粘着剤の分子量を低く設定したため、粘着剤の凝集力が不足し、ラベルの浮き剥がれが生じた。
Claims (7)
- 軟質塩化ビニル樹脂製血液バックへ貼付される、支持基材の片面に粘着剤層を有する粘着シートであって、前記粘着剤層が、
(a)アクリル酸n−ブチル60〜96質量%、
(b)メタクリル酸メチル1.0〜4.0質量%、
(c)エチレン系不飽和カルボン酸1.2〜3.3質量%、及び
(d)水酸基含有不飽和単量体0.2〜0.8質量%、
を含む単量体混合物を共重合して得られる重量平均分子量60万〜100万の共重合体と、架橋剤を含む粘着剤組成物を用いて形成されたことを特徴とする血液バック用粘着シート。 - さらに、共重合体の単量体の(e)成分として、(a)及び(b)以外の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体0〜37.6質量%を含む単量体混合物を共重合する請求項1に記載の血液バック用粘着シート。
- (e)成分が、アクリル酸2−エチルヘキシルである請求項2に記載の血液バック用粘着シート。
- (A)JIS Z 0237に記載の保持力試験における40℃、9.8N荷重の保持力が40,000秒以上、(B)軟質塩化ビニル樹脂シートを被着体とした際の貼付24時間後の23℃における粘着力(180°引き剥がし法、引張り速度300mm/min)が1.8〜20N/25mm、及び(C)軟質塩化ビニル樹脂シートに貼付し、オートクレーブ処理(121℃、30分間高圧蒸気滅菌処理)した後の23℃における粘着力(180°引き剥がし法、引張り速度300mm/min)が15.0〜40N/25mmである、請求項1〜3のいずれかに記載の血液バック用粘着シート。
- 単量体混合物における、(c)エチレン系不飽和カルボン酸と(d)水酸基含有不飽和単量体との合計含有量が、2.0〜3.5質量%である請求項1〜4のいずれかに記載の血液バック用粘着シート。
- 粘着剤組成物が、共重合体100質量部当たり、粘着付与剤0.1〜55質量部を含む請求項1〜5のいずれかに記載の血液バック用粘着シート。
- 架橋剤が、ポリイソシアネート化合物を含むものである請求項1〜6のいずれかに記載の血液バック用粘着シート。
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