JP4837127B2 - 回転産業機器用の機械的ソフトスタートシステム - Google Patents

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Description

本発明は一般的に回転ドライバーから回転産業機器の1つ以上の品物へトルクを伝達するシステムに関する。もう1つの側面では、本発明はガスタービンによりドライブされる大型コンプレッサーを始動する方法と装置に関する。
回転機器に動力付与する回転ドライバーは多くの産業応用品に使われる。例えば、電力発生設備は発電機に動力付与するためにガスタービンを使うことが多い。更に、液化天然ガス(エルエヌジー)設備は冷凍機コンプレッサーに動力付与するために少なくとも1つのガスタービン又は電動機を使うのが典型的である。
大きな慣性及び動作負荷が回転産業機器により回転ドライバーに課される時、該ドライバーが、該回転機器に結合されながら、動作速度に達することは不可能である。過去には、大型回転産業機器の始動を助けるために、付加“スターター”モーターが屡々使われて来た。該スターターモーターは該回転機器を動作速度まで持って来るのを助けるために使われるのが典型的である。しかしながら、ゼロから全力動作速度まで大型回転産業機器の回転速度を増すのに充分な程強力なスターターモーターは非常に高価で複雑な可変周波数電源及び制御システムを要する。
それ故に、本発明の目的は、大型スターターモーターの使用を要せずに、大きな慣性と動作負荷を有する回転産業機器を始動するために、該機器を静止状態から全力動作速度まで加速出来る、改良されたシステムを提供することである。
従って、本発明の1側面は、次の過程、すなわち、(a)回転ドライバーから該回転産業機器へトルクを伝達するためにトルクコンバーターを使う過程と、(b)第1ドライブ側要素及び第1負荷側要素の速度を実質的に同期化するのだが、該第1のドライブ側及び負荷側要素がそれら間に結合されたシフト可能な機械的ロック部を有する、該両要素の速度を実質的に同期化するために少なくとも1つのギヤ機構を使う過程と、そして(c)該ドライバーから該回転産業機器へトルクを伝達するために機械的ロック部を使う過程と、を具備する回転産業機器を始動する方法に関する。
本発明のもう1つの側面は、次の過程、すなわち、(a)第1ドライブ側要素、第1負荷側要素、第2ドライブ側要素、そして第2負荷側要素、を同時に回転させる回転ドライバーを使う過程を具備する回転産業機器を始動する方法に関する。該第1のドライブ側及び負荷側要素はそれら間に結合された機械的ロック部を有する一方、該第2のドライブ側及び負荷側要素はそれら間に結合されたトルクコンバーターを有する。
本発明のなおもう1つの側面は、次の過程、すなわち、(a)第1ドライブ側要素、第2ドライブ側要素、第1負荷側要素、そして第2負荷側要素を回転させるため回転ドライバーを使う一方、該第1ドライブ側要素及び該第1負荷要素は相互に機械的に結合されない過程と、そして(b)該第1ドライブ側要素及び第1負荷側要素を相互に機械的に結合させるために機械的ロック部を使う過程と、を具備する回転産業機器をスタートさせる方法に関する。過程(a)はドライブ側ギヤ機構及び/又は負荷側ギヤ機構を使う過程を備える。該ドライブ側ギヤ機構は、もし使われるなら、該第1及び第2ドライブ側要素を異なる速度で回転させるよう構成される。該負荷側ギヤ機構は、もし使われるなら、該第1及び第2負荷側要素を異なる速度で回転させるよう構成される。
本発明の更になおもう1つの側面は回転ドライバーから回転産業機器へトルクを伝達する装置に関する。該装置は第1及び第2ドライブ側要素、第1及び第2負荷側要素、シフト可能な機械的ロック部、そしてトルクコンバーターを具備する。該第1及び第2負荷側要素は、該第1及び第2ドライブ側要素が該ドライバーに回転可能に結合される間、該回転産業機器に回転可能に結合される。該機械的ロック部は該第1のドライブ側及び負荷側要素の間で動作可能に結合される。該トルクコンバーターは該第2のドライブ側及び負荷側要素の間に動作可能に結合される。
本発明の好ましい実施例が付置した図面を参照して下記で詳細に説明される。
平行な別々のシャフト上のトルクコンバーター及びシフト可能な機械的ロック部を使うシステムの略図表現であり、特に、始動構成の該システムを図解しており、そこでは該機械的ロック部が解除され、該トルクコンバーターが契合されるので、トルクはドライバーからトルクコンバーターを経由して回転産業機器に伝達される。 平常構成に於ける図1のトルク伝達システムの略図表現であり、そこではトルクコンバーターは解除され、機械的ロック部は契合されるので、トルクはドライバーから該機械的ロック部を経由して回転産業機器へ伝達される。 図1及び2で図解されるシステムでトルクコンバーターとして使われてもよい流体カップリングの断面図である。 図1及び2で図解されるシステムでシフト可能な機械的ロック部として使われてもよい同期自己シフト用(エスエスエス)クラッチの部分切り欠き等角図である。 解除構成に於ける図4のエスエスエスクラッチを図解する部分断面側面図である。 移行構成に於ける図4のエスエスエスクラッチを図解する部分断面側面図である。 契合構成に於ける図4のエスエスエスクラッチを図解する部分断面側面図である。 ドライバーが機械的ロック部入力シャフトに直接結合され、回転産業機器がトルクコンバーター出力シャフトに直接結合された、代わりのトルク伝達システムの略図表現であり、スタート構成の該システムを特に図解しているが、そこでは機械的ロック部が解除され、トルクコンバーターは契合されているので、トルクはドライバーからトルクコンバーターを経由して回転産業機器へ伝達される。 平常構成に於ける図6の代わりのトルク伝達システムの略図表現であり、そこではトルクコンバーターは解除され、機械的ロック部は契合されるので、トルクはドライバーから該機械的ロック部を経由して回転産業機器へ伝達される。 ドライバーが該トルクコンバーター入力シャフトに直接結合され、回転産業機器が該トルクコンバーター出力シャフトに直接結合される、代わりのトルク伝達システムの略図表現であり、機械的ロック部は解除され、トルクコンバーターは契合されるので、トルクは該ドライバーから該トルクコンバーターを経由して該回転産業機器へ伝達される、始動構成の該システムを特に図解している。 トルクコンバーターは解除され、機械的ロック部は契合するので、トルクはドライバーから機械的ロック部を経由して回転産業機器へ伝達される、平常構成の、図8の該代わりのトルク伝達システムの略図表現である。 ドライバーがトルクコンバーター入力シャフトに直接結合され、回転産業機器が機械的ロック部出力シャフトに直接結合される、代わりのトルク伝達システムの略図表現であり、機械的ロック部が解除され、トルクコンバーターが契合されるので、トルクはドライバーからトルクコンバーターを経由して回転産業機器へ伝達される始動構成の該システムを特に図解する。 トルクコンバーターが解除され、該機械的ロック部が契合されるので、トルクがドライバーから機械的ロック部を経由して回転産業機器へ伝達される、平常構成に於ける図10の該代わりのトルク伝達システムの略図表現である。 産業機器を回転させるために主ドライバー及び補足的ドライバーを使うシステムの略図表現であり、図1−11で図解されたトルク伝達システムと同様なトルク伝達システム(すなわち、トルクコンバーターと機械的ロック部を有する)がトルクを該補足的ドライバーから該回転産業機器へ伝達するため使われることを図解する。
図1及び2は、回転ドライバー12から回転産業機器の1つ以上の品者14へトルクを伝達するトルク伝達システム10を図解する。図1は始動時のシステム10を画き、図2は平常動作時のシステム10を画く。トルク伝達システム10はシフト可能な機械的ロック部16(“エム.エル.”)と調整可能なトルクコンバーター18(“テー.シー.”)を有する。図1に画かれる様に、始動時、トルクコンバーター18はトルクをドライバー12から回転産業機器14へ伝達するため使われる一方、機械的ロック部16は解除される。図2で画かれる様に、平常動作時は、機械的ロック部16がトルクをドライバー12から回転産業機器14へ伝達するために使われる一方、トルクコンバーター18は解除される。
機械的ロック部16とトルクコンバーター18はそれぞれ第1と第2の別々で平行なシャフト20と22上に配置される。機械的ロック部16は、第1平行シャフト20の第1ドライブ側要素24と第1平行シャフト20の第1負荷側要素26の間に結合される。トルクコンバーター18は、第2平行シャフト22の第2ドライブ側要素28と第2平行シャフト22の第2負荷側要素30の間に結合される。トルク伝達システム10は又ドライブ側ギヤ機構32と負荷側ギヤ機構34を有する。第1ドライブギヤ“A”と第2ドライブギヤ“B”を有するドライブ側ギヤ機構32は、第1ドライブ側要素24と第2ドライブ側要素28の間で回転エネルギーを伝達するよう構成される。第1負荷ギヤ“C”と第2負荷ギヤ“D”を有する負荷側ギヤ機構34は、第1負荷側要素26と第2負荷側要素30の間で回転エネルギーを伝達するよう構成される。
機械的ロック部16は第1ドライブ側要素24と第1負荷側要素26を選択的、かつ機械的に結合及び分離することが出来るどんなデバイスでもよい。かくして、機械的ロック部16が、第1のドライブ側及び負荷側要素24と26が相互に機械的に結合される契合/ロック構成と、第1のドライブ側及び負荷側要素24と26が相互に機械的に結合されない解除/アンロック構成と、の間でシフト可能であることが好ましい。
トルクコンバーター18は第2ドライブ側要素28から第2負荷側要素30へ伝達されるトルクの量を調節出来るどんなデバイスでもよい。好ましくは、トルクコンバーター18は、第2ドライブ要素28からトルクコンバーター18を経由して第2負荷要素30へトルクが少ししか、又は全く、伝達されないフリーホィール/解除構成と、第2ドライブ要素28からトルクコンバーター18を経由して第2負荷要素30へ実質的な量のトルクが伝達されるトルク伝達/契合構成と、の間で調整可能であるのがよい。ここで使われる時、用語“トルクコンバーター”は、回転ドライブ要素から回転可能な負荷要素へトルクを伝達するが、トルク伝達時或る回転スリップを示すデバイスを表す。トルクコンバーターに付随する該回転スリップは、(1)該負荷要素が該ドライブ要素のみによりドライブされる、(2)該ドライブ要素が実質的に一定速度で回転する、そして(3)該負荷及びドライブ要素が相互に機械的にロックされない、時、該負荷要素の回転速度が該ドライブ要素の回転速度と精確に同期化されることを可能にしない。
回転ドライバー12は回転の機械的エネルギーを発生することが出来るどんなデバイス(複数を含む)でもよい。例えば、回転ドライバー12は電動機、蒸気タービン、膨張タービン(expander turbine)、水力タービン、又はガスタービンであってもよい。好ましくは、回転ドライバー12はガスタービンであるのがよい。本発明は、回転ドライバー12は、それが回転速度に達するまで、非常に多量の動力を発生出来るが、比較的低いトルクしか発生出来ない応用品に特に好適である。好ましくは、回転ドライバー12は少なくとも約1,492kW(約2,000馬力)を、より好ましくは少なくとも約7,460kW(約10,000馬力)を、そして最も好ましくは約14,920から149,2000kW(20,000から200,000馬力)の範囲で提供出来るのがよい。好ましくは、回転ドライバー12は少なくとも毎分約1,000回転(1,000rpm)、より好ましくは少なくとも約2,000rpm、そして最も好ましくは2,500から8,000rpmの範囲の回転速度で動作するのがよい。
回転産業機器14は回転の機械的エネルギーの形の動力入力を要するどんな産業デバイス(複数を含む)であってもよい。例えば、回転産業機器14は発電機、ポンプ、グラインダー、ボールミル、押し出し成形機、往復コンプレッサー、軸流コンプレッサー、又は遠心型コンプレッサーであってもよい。好ましくは、回転産業機器14は発電機又は遠心型コンプレッサーであるのがよい。最も好ましくは、回転産業機器14は遠心型コンプレッサーであるのがよい。1実施例では、回転産業機器14をドライブするのに要する動力量と回転速度は回転ドライバー12の動力及び速度出力に関して上記で表明したと同じである。
再び図1及び2を参照すると、動作時、トルク伝達システム10は、回転産業機器14の回転速度を増加する付加外部ドライバーの使用を要せずに、ドライバー12と回転産業機器14を始動するのを助けるために使われてもよい。更に、平常時、システム10はドライバー12からのトルクを機械的ロック部16を経由して回転産業機器14に伝達するために使われてもよい。トルク伝達システム10は、静止条件から全力動作条件まで、ドライバー12と回転産業機器14を移行させるのを助けるために、4つの異なるモードで動作してもよい。システム10の該4つの動作モードは、次の様に、すなわち(1)“ドライバー単独モード”、(2)“トルク移行モード”、(3)“同期モード”、そして(4)“機械的ロックモード”、の様に識別される。
“ドライバー単独モード”では、ドライバー12の回転速度は毎分ゼロ回転(0rpm)又はそれの近く、から全力動作速度まで増加される一方、回転産業機器14の回転速度はゼロ、又はゼロの近くに保持される。ドライバー単独モード時、ドライバー12は第1平行シャフト20のドライブ側部分(第1ドライブ側要素24を含む)のみを回転させる。ドライブ側ギヤ機構32は、第1平行シャフト20のドライブ側部分から第2平行シャフト22のドライブ側部分(第2ドライブ側要素28を含む)へ回転エネルギーを伝達する。該ドライバー単独モード時、トルクコンバーター18はフリーホィール/解除構成にあるので、第2ドライブ側要素28から第2付加要素30へトルクは少ししか又は全く伝達されない。かくして、第1及び第2平行シャフト20及び22の負荷側部分(第1及び
第2負荷側要素26及び30を含む)は該ドライバー単独モード時回転しない。該ドライバー単独モード時は回転産業機器14も回転しない。
ドライバー単独モード時、第1ドライブ側要素24の回転速度は、ゼロから又はゼロ近くから第1ドライブ要素動作速度まで増加される。好ましくは、第1ドライブ要素動作速度は少なくとも約1,000rpm、より好ましくは少なくとも約2,000rpm、そして最も好ましくは2,500から8,000rpmの範囲であるのがよい。回転ドライバー12がその全力動作速度に達した後、トルク伝達システム10は該ドライバー単独モードからトルク移行モードへシフトされてもよい。該ドライバー単独モードからトルク移行モードへシフトするために、トルクコンバーター18はフリーホィール/解除構成からトルク伝達/契合構成へ調整される。
図1に画かれる“トルク移行モード”では、ドライバー12、第1ドライブ側要素24、そして第2ドライブ側要素28の回転速度は略全力動作速度に保持され、トルクコンバーター18は第2ドライブ側要素28から第2負荷側要素30へトルクを伝達するため使われ、それにより第1負荷側要素26、第2負荷側要素30そして回転産業機器14の回転速度を、ゼロから又はゼロの近くからそれらの全力動作速度に近付く回転速度まで増加させる。トルク移行モード時、第2負荷側要素30の回転速度は、ゼロから又はゼロの近くから最大第2負荷要素速度まで増加される。トルクコンバーター18に固有の回転スリップのために、トルク移行モード時、第2負荷側要素30の最大回転速度は第2ドライブ側要素28の最大回転速度より低い。トルク移行モード時、第2負荷側要素30の回転速度は第2ドライブ側要素28の回転速度より少なくとも約5rpm低いのが典型的である。トルク移行モード時、第2負荷側要素30の回転速度は第2ドライブ側要素28の回転速度より少なくとも20rpm低いのがより典型的である。しかしながら、第2負荷側要素30の回転速度が第2ドライブ側要素28の回転速度から約20%以内にあるよう、もっと好ましくは第2負荷側要素30の回転速度が第2ドライブ側要素28の回転速度から10%以内にあるよう、トルクコンバーター18に付随する回転スリップが、該トルク移行モード時、最小化されるのが好ましい。
トルク移行モード時、トルクコンバーター18に固有の回転スリップを見越すために、ドライブ側ギヤ機構32及び/又は負荷側ギヤ機構34は、ドライバー12がトルクコンバーター18経由で全力動作速度の回転産業機器14に動力付与時、第1ドライブ側要素24及び第1負荷側要素26の回転速度が実質的に同期化されることを可能にするギヤ比(複数を含む)を有してもよい。例えば、図1は、第1及び第2ドライブギヤ“A”及び“B”が実質的に同サイズであるが、第1負荷ギヤ“C”は第2負荷ギヤ“D”より小さい実施例を図解する。この構成で、ドライブ側ギヤ機構32は第1及び第2ドライブ側要素24及び28を実質的に同速度で回転させる一方、負荷側ギヤ機構34は第1負荷側要素26を第2負荷側要素30より速く回転させる。負荷側ギヤ機構34により引き起こされる第2負荷側要素30から第1負荷側要素26への相対的速度増加は、トルクコンバーター18内のスリップにより引き起こされる第2ドライブ側要素28及び第2負荷側要素30の間の相対的速度減少に実質的にマッチする。かくして、負荷側ギヤ機構34は第1のドライブ側及び負荷側要素24及び26の速度が該トルク移行モード時同期化されることを可能にする。又ドライブ側ギヤ機構32のギヤ比が、代わりに又は付加的に、トルクコンバーター18の回転スリップを充分に又は部分的に見越すよう修正されてもよいことは注意されるべきである。
第1負荷側要素26の回転速度が、第1ドライブ側要素24の回転速度と実質的に同期化される時、第1負荷側要素26の回転速度は好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から約5%以内に、より好ましくは第1ドライブ要素24の回転速度から約2%以内に、なおより好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から約1%以内に、そして最
も好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から0.5%以内に、あるのがよい。第1負荷側要素26の回転速度が第1ドライブ側要素24の回転速度と実質的に同期化される時、第1負荷側要素26の回転速度が、好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から約50rpm以内に、より好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から約20rpm以内に、なおより好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から約5rpm以内に、そして最も好ましくは第1ドライブ側要素24の回転速度から1rpm以内に、あるのがよい。一旦ドライバー12と回転産業機器14が全力速度で動作し、第1のドライブ側及び負荷側要素24及び26の回転速度が実質的に同期化されると、機械的ロック部16はアンロック/解除構成からロック/契合構成へシフトされてもよい。
“同期モード”時、機械的ロック部16とトルクコンバーター18の両者は契合構成にある。好ましくは、システム10は非常に短時間同期モードで動作するのがよく、何故ならば、一旦機械的ロック部16が契合されると、トルクを伝達するために更にトルクコンバーター18を使う必要がないからである。かくして、機械的ロック部16が契合構成にシフトされた後、直ぐに、トルクコンバーター18は解除/フリーホィール構成に戻るよう調整され、それによりシステム10を機械的ロックモードへ移行させる。
図2に画かれる“機械的ロックモード”では、機械的ロック部16は契合構成にあり、一方トルクコンバーター18は解除構成にあるので、ドライバー12から回転産業機器14へ伝達される全トルクは機械的ロック部16を経由して伝達される。
本発明の1実施例では、ドライバー単独及びトルク移行モード時、産業機器14を回転させるのに要する動力は、回転産業機器14の動作パラメーターを調整することにより、回転産業機器14の全力時設計動力要求より下に減じられる。該機械的ロックモード時、回転産業機器14を回転させるのに要する動力は次いで全力時設計要求まで増加させられてもよい。例えば、回転産業機器14がコンプレッサーである時、該コンプレッサーにより提供される圧力差は始動時減じられ、次いでドライバー12及び回転産業機器14を相互に機械的にロックした後全力時設計容量まで増加されてもよい。回転産業機器14の動力要求はシステム10を機械的にロック後、典型的に少なくとも約5%、より典型的には少なくとも約15%、そして最も典型的には少なくとも25%、増加される。この負荷量の変え方はドライバー12及び回転産業機器14の始動に役立つ。更に、負荷量の調整はトルクコンバーター18が全力より少ない動作容量で定格化されることを可能にする。
今、図1−3を参照すると、本発明の1実施例では、図1及び2のトルクコンバーター18は流体カップリングである。ここで使われる時、用語“流体カップリング”はドライブ要素から負荷要素へトルクを伝達するために作動流体を使うトルクコンバーターを表す。図3は図1及び2のシステムのトルクコンバーター18として使うために好適な流体カップリング18aを図解する。流体カップリング18aはハウジング36、ドライブ要素38、負荷要素40、インペラー42、タービンホィール44、流体リザーバー46、そしてガイドベーン48を有する。ドライブ要素38はハウジング36内で入力開口部を通って延び、一方負荷要素40はハウジング36内で出力開口部を通って延びている。インペラー42、タービンホィール44、そして流体リザーバー46は全てハウジング36内に配置される。インペラー42はドライブ要素38の一端に堅く結合され、一方タービンホィール44は負荷要素40の一端に堅く結合される。
流体カップリング18aは解除/フリーホィール構成と契合/トルク伝達構成の間で調整される。トルク伝達構成で動作時、作動流体50は流体カップリング18aの流体リザーバー46内にあり、トルクをドライブ要素38からインペラー42及びタービンホィール44を経由して負荷要素40へ伝達するため使われる。ドライブ要素38により回転される時、インペラー42は遠心型ポンプとして作動し、リザーバー46内の作動流体50の循環を引き起こす。リザーバー46内の作動流体50のこの循環はタービンホィール44の回転をドライブし、それにより負荷要素40を回転させる。かくして、該トルク伝達構成で動作する時、流体カップリング18aは、ドライブ要素38から回転の機械的エネルギーを取り、インペラー42を使って該回転の機械的エネルギーを油圧エネルギーに変換し、そしてタービンホィール44を使って該油圧エネルギーを回転の機械的エネルギーに変換し、それにより負荷要素40の回転を引き起こす。ガイドベーン48の位置はドライブ要素38から負荷要素40へ伝達されるトルクの量を変えるよう調整される。
フリーホィール構成で動作するために、作動流体50は流体リザーバー46から実質的に空にされる。作動流体50が流体リザーバー46から除去されると、ドライブ要素38から負荷要素40へはトルクは少ししか又は全く伝達されない。かくして、該フリーホィール構成では、ドライブ要素38及びインペラー42はハウジング36内で自由に回転し、タービンホィール44及び負荷要素40の回転を引き起こすことはない。
今、図1、2、4そして5を参照すると、図1及び2のシフト可能な機械的ロック部16用の種々の構成は当業者には公知である。本発明の1実施例では、シフト可能なロック部16は同期自己シフト用(エスエスエス)クラッチである。図4及び5は図1及び2の機械的ロック部として使用するために好適なエスエスエスクラッチ16aを図解する。
図4を参照すると、エスエスエスクラッチ16aは一般的に入力部分52、出力部分54、そしてスライド部品56を備える。入力部分52は入力カップリングリング58、入力シャフト60、近位の停止部62、そして遠位の停止部64を有する。出力部分54は出力カップリングリング66、出力クラッチリング68、そして歯止め70を有する。スライド部品56は内部螺旋スプライン72、外部クラッチ歯74、そして外部ラチェット歯76を有する。入力シャフト60は近位及び遠位の停止部62及び64の間に延びる外部螺旋スプライン78で構成される。スライド部品56は、内部及び外部スプライン72及び78が相互に嵌合式に契合するよう、近位及び遠位の停止部62及び64の間で入力シャフト60上に設置される。エスエスエスクラッチ16aが図1及び2の機械的ロック部として使われる時、入力部分52の入力カップリングリング58は第1ドライブ側要素24に堅く結合され、一方出力部分54の出力カップリング66は第1負荷側要素26に堅く結合される。
図4及び5aは解除構成のエスエスエスクラッチ16aを示しており、入力シャフト60及びスライド部品56は出力クラッチリング68内で自由に回転し、入力部分52から出力部分54へトルクは伝達されない。入力シャフト60及びスライド部品56の回転速度が、出力クラッチリング68と同じ速度に達すると、スライド部品56のラチェット歯76は歯止め70の先端に接触し、出力クラッチリング68に対するスライド部品56の更に進んだ回転を防止する。
図5bは移行構成のエスエスエスクラッチ16aを示し、そこでは歯止め70は出力クラッチリング68に対するスライド部品56の回転を防止し、出力部分54及び入力部分52の回転速度間の差は、スライド部品56を入力シャフト60の外部螺旋スプライン78に沿って近位の停止部62の方へ軸方向に移動させる。ラチェット歯76の1つが歯止め70に接触すると、スライド部品56の外部クラッチ歯74は、出力クラッチリング68の内部クラッチ歯80との契合用に完全に整合される。スライド部品56が入力シャフト60に沿って動くと、歯止め70はラチェット歯76との接触から外れ、外部及び内部クラッチ歯が側面接触に入り、契合状態の進行を続けることを可能にする。外部螺旋スプライン78に沿ってスライド部品56をシフトさせるのに必要なのは歯止め70上への負荷のみであることを注意されたい。
図5cは契合構成のエスエスエスクラッチ16aを示し、そこでは入力部分52と出力部分54は相互に機械的に結合されている。入力部分52からのドライブトルクが伝達されるのは、スライド部品56が近位の停止部62に接触することによりその進行を完了し、内部及び外部クラッチ歯80及び74が完全に契合し、歯止め70がアンロードされた時、のみである。ナットがボルトのヘッドに対しねじ込まれる時と同様に、スライド部品56が近位の停止部62に達すると外部スラストは発生されない。もし入力部分52の回転速度が出力部分54に比し減じられるなら、螺旋スプライン78上のトルクは逆になるだろう。これはスライド部品56を図5aに示す解除構成へ自動的に戻らせる。
図6−11は代わりのトルク変換システムを図解しており、該システムは全て、別々の平行シャフト上のトルクコンバーター及び機械的ロック部を使い、回転ドライバーから回転産業機器へトルクを伝達している。図1、2、及び図6−11で図解される実施例間の主な違いは、該平行シャフト上のドライバー及び負荷の位置である。
図6及び7は、第1平行シャフト120上の回転ドライバー112と、第2平行シャフト122上の回転産業機器114と、を有するトルク伝達システム110を図解する。シフト可能な機械的ロック部116が第1平行シャフト120上に配置される一方、トルクコンバーター118は第2平行シャフト122上に配置される。図6に画かれる様に、始動時、回転エネルギーは第1平行シャフト120の第1ドライブ側要素124からドライブ側ギヤ機構132を経由して第2平行シャフト122の第2ドライブ側要素128へ伝達される。次いでトルクコンバーター118は第2ドライブ側要素128から、回転産業機器114を直接ドライブする第2負荷側要素130へトルクを伝達する。
図6はより大きい第1ドライブギヤ“A”及びより小さい第2ドライブギヤ“B”を有するドライブ側ギヤ機構132を図解する。このギヤ比は第2ドライブ側要素128を第1ドライブ側要素124より速く回転させる。図6は又、第2負荷側要素130から第1負荷側要素126へ回転エネルギーを伝達する負荷側ギヤ機構を図解する。図6の実施例では、負荷側ギヤ機構134は等寸法の第1及び第2負荷ギヤ“C”及び“D”を有する。この様な構成では、負荷側ギヤ機構134のギヤ比は、第1のドライブ側及び負荷側要素124及び126の回転速度がドライバー112の動作速度で実質的に同期化されるよう、トルクコンバーター118内の全ての回転スリップを見越す。
図7に画かれる様に、一旦、第1のドライブ側及び負荷側要素124及び126の回転速度が実質的に同期化されると、機械的ロック部116は契合され、トルクコンバーターは解除されるので、トルクはドライバー112から機械的ロック部116経由で回転産業機器114に伝達される。図7に画かれる様に、平常動作時、負荷側ギヤ機構134は、回転エネルギーを第1負荷側要素126から、回転産業機器114へ直接結合された第2負荷側要素130へ伝達するため使われる。もしドライバー112と回転産業機器114を異なる回転速度で動作させることが望まれるなら、負荷側ギヤ機構134のギヤ比が調整されればよいことが注意されるべきである。
図8及び9は、第1平行シャフト220上に配置されたシフト可能な機械的ロック部216と、第2平行シャフト222上に配置されたトルクコンバーター218と、を有するトルク伝達システム210を図解する。ドライブ側ギヤ機構232は第1平行シャフト220の第1ドライブ側要素224と、第2平行シャフト222の第2ドライブ側要素228と、の間で回転エネルギーを伝達するため使われる。負荷側ギヤ機構234は第1平行シャフト220の第1負荷側要素226と、第2平行シャフト222の第2負荷側要素230と、の間で回転エネルギーを伝達するため使われる。
図8に画かれる様に、始動時、トルクコンバーター218は回転エネルギーを第2ドラ
イブ側要素228から、回転産業機器214を直接ドライブする第2負荷側要素230へ伝達する。図8はより大きい第1ドライブギヤ“A”及びより小さい第2ドライブギヤ“B”を有するドライブ側ギヤ機構232を図解するが、一方負荷側ギヤ機構234はより小さい第1ドライブギヤ“C”及びより大きい第2ドライブギヤ“D”を有する。ドライブ側及び負荷側ギヤ機構232及び234のギヤ比は、第1ドライブ要素224を第2ドライブ側要素228よりゆっくり回転させ、第1負荷側要素226を第2負荷側要素230より速く回転させる。この様な構成では、ドライブ側及び負荷側ギヤ機構232及び234のギヤ比は協力して、第1のドライブ側及び負荷側要素224及び226の回転速度がドライバー212の動作速度で実質的に同期化されるよう、トルクコンバーター218の回転スリップを見越す。
図9で画かれる様に、一旦第1のドライブ側及び負荷側要素224及び226の回転速度が実質的に同期化されると、機械的ロック部216は契合され、トルクコンバーターは解除されるので、トルクはドライバー212から機械的ロック部216を経由して回転産業機器214へ伝達される。もしドライバー212と回転産業機器214を異なる回転速度で動作させることが望まれるなら、ドライブ側ギヤ機構232及び/又は負荷側ギヤ機構234のギヤ比が調整されればよいことは注意されるべきである。
図10及び11は第1平行シャフト320上の回転産業機器314と、第2平行シャフト322上の回転ドライバー312と、を有するトルク伝達システム310を図解する。シフト可能な機械的ロック部316が第1平行シャフト320上に配置される一方、トルクコンバーター318は第2平行シャフト322上に配置される。
図10に画かれる様に、始動時、回転エネルギーは第2平行シャフト322の第2ドライブ側要素328からトルクコンバーター318経由で第2平行シャフト322の第2負荷側要素330へ伝達される。次いで負荷側ギヤ機構334は回転エネルギーを第2負荷側要素330から、回転産業機器314を直接ドライブする第1平行シャフト320の第1負荷側要素へ伝達するため使われる。
図10はより小さい第1ドライブギヤ“C”と、より大きい第2ドライブギヤ“D”を有する負荷側ギヤ機構334を図解する。このギヤ比は第1負荷側要素326を第2負荷側要素330より速く回転させる。図10は又、第1ドライブ側要素324と第2ドライブ側要素328の間で回転エネルギーを伝達するためのドライブ側ギヤ機構332を図解する。図10の実施例で、ドライブ側ギヤ機構332は等寸法の第1及び第2ドライブギヤ“A”及び“B”を有する。この様な構成では、負荷側ギヤ機構334のギヤ比は、第1のドライブ側及び負荷側要素324及び326の回転速度がドライバー312の動作速度では実質的に同期化されるよう、トルクコンバーター318の全ての回転スリップを見越す。
図11で画かれる様に、一旦第1のドライブ側及び負荷側要素324及び326の回転速度が実質的に同期化されると、機械的ロック部316は契合され、トルクコンバーター318は解除されるので、トルクはドライバー312から機械的ロック部316を経由して回転産業機器314へ伝達される。もしドライバー312及び回転産業機器314を異なる回転速度で動作させることを望むなら、ドライブ側ギヤ機構322のギヤ比が調整されればよいことは注意されるべきである。
図1−11に図解されるシステムは1つのドライバーで始動され、動作することが可能である。図12で図解されるシステムは、始動時及び/又は平常動作時に、回転産業機器414への動力付与で主ドライバー412を助けるために補足的ドライバー420を使う。主ドライバー412はガスタービンが好ましい。補足的ドライバー420は電動機が好
ましい。最も好ましくは、補足的ドライバー420は可変周波数ドライブを装備しない電動機がよい。図12に図解される様に、トルク伝達システム410はトルクを補足的ドライバー420の出力シャフト422から回転産業機器414の入力シャフト424へ伝達するため使われ、一方、主ドライバー412はドライブシャフト426経由で回転産業機器414に直接結合される。
再度、図12を参照すると、トルク伝達システム410は、図1−11でより詳細に図解されたトルク伝達システムと同様な構成を有するのが好ましい。すなわち、図12のトルク伝達システム410はトルクコンバーター及び機械的ロック部を有し、該トルクコンバーター及び機械的ロック部は、1つ以上のギヤ機構により相互に動作可能に接続された異なる平行シャフト上に配置されるのが好ましい。図12で図解される実施例は、下記で直ちに説明される仕方で始動され、動作させられてもよい。
図12で図解される実施例は、主ドライバー412、補足的ドライバー420、そして回転産業機器414を、静止条件から全力動作条件まで移行させるのを助けるために4つの異なるモードで動作する。該4つの動作モードは下記、すなわち、(1)“補足的ドライバー単独モード”、(2)“トルク移行モード”、(3)“同期モード”、そして(4)“機械的ロックモード”、の様に識別される。
該“補足的ドライバー単独モード”では、補足的ドライバー420の回転速度は0rpmから又は0rpm近くから、全力動作速度まで増加される、一方、主ドライバー412及び回転産業機器414の回転速度はゼロに又はゼロ近くに保持される。該補足的ドライバー単独モード時、トルク伝達システム410のトルクコンバーター及び機械的ロック部は解除されるので、補足的ドライバー出力シャフト422が回転する一方、負荷入力シャフト424は静止して留まる。該補足的ドライバー単独モードからトルク移行モードへシフトするために、トルク伝達システム410のトルクコンバーターは解除構成から契合構成へシフトされる。
該“トルク移行モード”では、補足的ドライバー420及びシャフト422の回転速度は略全力動作速度に保持され、トルク伝達システム410のトルクコンバーターはトルクを補足的ドライバー出力シャフト422から負荷入力シャフト424へ伝達するため使われ、それにより回転産業機器414及び主ドライバー412の回転速度を増加させる。該トルク移行モードの少なくとも1部分中は、主ドライバー412は産業機器414を回転させる中の補足的ドライバー420を助けるため使われる。トルク移行モード時、主ドライバー412及び回転産業機器414の回転速度は0rpmから又は0rpm近くからそれらの全力動作速度まで増加させられる。負荷入力シャフト424の回転速度が全力動作速度になると、トルク伝達システム410の機械的ロック部は、解除構成から契合構成へシフトされる。
“同期モード”時、トルク伝達システム410の機械的ロック部及びトルクコンバーターの両者は契合構成にある。図12で図解されるシステムは非常に短い時間同期モードで動作するのが好ましく、何故なら、一旦該機械的ロック部が契合すると、トルクを伝達するために更にトルクコンバーターを使う必要がないからである。かくして、該機械的ロック部が契合構成にシフトされた後、直ぐ該トルクコンバーターは解除構成へ戻るよう調整され、それにより該システムを機械的ロックモードに移行させる。
該“機械的ロックモード”では、トルク伝達システム410の機械的ロック部は契合構成にあり、一方該トルクコンバーターは解除構成にあるので、補足的ドライバー420から回転産業機器414へ伝達される全てのトルクは該機械的ロック部を経由して伝達される。該機械的ロックモードで、主ドライバー412及び補足的ドライバー420は協力し
て回転産業機器414をドライブする。
上記で説明した本発明の好ましい形は単に図解としてのみ使われるべきで、本発明の範囲を解釈する限定的な意味で使用されるべきでない。上記で表明した例示的実施例の明らかな変型は当業者には容易に行い得るが、それらは本発明の精神から離れるものではない。
発明人はここで、本発明の合理的で公正な範囲について、該範囲が下記の請求項で表明される本発明の文字通りの範囲から、実質的に離れた、該範囲外の、如何なる装置にも関係しないよう、該公正な範囲を決定し、評価するために均等の原則に依存する意志を表明する。

Claims (21)

  1. (a)回転ドライバーから回転産業機器へトルクを伝達するためトルクコンバーターを使う過程と、
    (b)第1ドライブ側要素及び第1負荷側要素の速度を実質的に同期化するために少なくとも1つのギヤ機構を使い、前記第1のドライブ側及び負荷側要素が両要素間に結合されるシフト可能な機械的ロック部を有する、該ギヤ機構を使う過程と、そして
    (c)前記回転ドライバーから前記回転産業機器へトルクを伝達するために前記機械的ロック部を使う過程と、を具備する回転産業機器を始動する方法。
  2. 過程(a)と過程(b)が同時に行われる請求項1記載の方法。
  3. 過程(a)が前記第1負荷側要素の回転速度を前記第1ドライブ側要素に対し増加させる過程を備える請求項2記載の方法。
  4. 過程(b)が前記第1負荷側要素の回転速度を増加させる追加のドライバーを使用することなく達成される請求項3記載の方法。
  5. 過程(b)が前記第1負荷側要素を前記第1ドライブ側要素の回転速度から約5%以内の速度で回転させる過程を備える請求項1記載の方法。
  6. 過程(b)が前記第1負荷側要素を前記第1ドライブ側要素の回転速度から約1%以内の速度で回転させる過程を備える請求項1記載の方法。
  7. (d)前記第1のドライブ側及び負荷側要素の回転速度が実質的に同期化された時、前記機械的ロック部を解除構成から契合構成へシフトし、該シフトにより前記第1のドライブ側及び負荷側要素を相互に機械的にロックさせる過程を、更に具備する請求項1記載の方法。
  8. (e)過程(d)に次いで、前記回転産業機器をドライブするために要する動力量が少なくとも約5%増加されるように前記回転産業機器の動作パラメーターを調整する過程を更に具備する請求項7記載の方法。
  9. 前記機械的ロック部が過程(a)の少なくとも1部分中、前記解除構成内にあり、
    前記機械的ロック部が過程(c)中、前記契合構成内にある請求項7記載の方法。
  10. 前記トルクコンバーターがフリーホィールモードとトルク伝達モードの間で調整可能であり、
    前記トルクコンバーターが前記フリーホィールモード中、トルクを実質的に伝達せず、
    前記トルクコンバーターが前記トルク伝達モード中、トルクを伝達し、
    前記トルクコンバーターが過程(a)中、前記トルク伝達モードで動作し、
    前記トルクコンバーターが過程(c)の少なくとも1部分中、前記フリーホィールモードで動作する請求項7記載の方法。
  11. (f)過程(d)に次いで、前記トルク伝達モードから前記フリーホィールモードへ前記トルクコンバーターを調整する過程を更に具備する請求項10記載の方法。
  12. (g)過程(a)の前に、前記回転産業機器を回転させることなく前記ドライバーの回転速度を増加させる過程を更に具備しており、
    前記トルクコンバーターが過程(g)の少なくとも1部分中、前記フリーホィールモードで動作する請求項10記載の方法。
  13. (h)過程(g)に次いで、かつ過程(a)の前に、前記トルクコンバーターを前記フリーホィールモードから前記トルク伝達モードへ調整する過程を更に具備する請求項12記載の方法。
  14. 前記トルクコンバーターが第2ドライブ側要素と第2負荷側要素の間に結合され、
    過程(a)が前記第2ドライブ側要素から前記トルクコンバーターを経由して前記第2負荷側要素へトルクを伝達する過程を備え、
    過程(c)が前記第1ドライブ側要素から前記機械的ロック部を経由して前記第1負荷側要素へトルクを伝達する過程を備える請求項1記載の方法。
  15. 前記少なくとも1つのギヤ機構がドライブ側ギヤ機構及び/又は負荷側ギヤ機構を有しており、
    前記ドライブ側ギヤ機構が、もし使われれば、前記第1及び第2ドライブ側要素間で回転エネルギーを伝達するよう構成され、
    前記負荷側ギヤ機構が、もし使われれば、前記第1及び第2負荷側要素間で回転エネルギーを伝達するよう構成される請求項14記載の方法。
  16. 過程(b)が前記ドライブ側及び前記負荷側両ギヤ機構を使う過程を備える請求項15記載の方法。
  17. 前記ドライブ側ギヤ機構が前記第1及び第2ドライブ側要素を異なる速度で回転させるよう構成されており、そして/又は、前記負荷側ギヤ機構が前記第1及び第2負荷側要素を異なる速度で回転させるよう構成される請求項15記載の方法。
  18. 前記第1ドライブ側要素が過程(a)、過程(b)、そして過程(c)中に第1の実質的に一定の速度で回転する請求項14記載の方法。
  19. 過程(a)及び過程(b)が、前記第1負荷側要素の回転速度を、毎分ゼロ回転から又は毎分ゼロ回転近くから前記第1の実質的に一定の速度から約5%以内の第2回転速度まで増加させるために前記トルクコンバーター及び前記ギヤ機構を使う過程を備える請求項18記載の方法。
  20. 前記第1の実質的に一定の回転速度が少なくとも約1,000rpmである請求項19記載の方法。
  21. 前記回転ドライバーがガスタービンであり、
    前記回転産業機器がコンプレッサーであり、
    前記トルクコンバーターが流体カップリングである請求項1記載の方法。
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