JP4835746B2 - 熱アシスト磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置。 - Google Patents

熱アシスト磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置。 Download PDF

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Description

本発明は、複数の強度ピークを有するレーザ光が照射される回折格子を備えた熱アシスト磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置に関する。
ハードディスク装置の高記録密度化に伴い、薄膜磁気ヘッドのさらなる性能の向上が要求されている。薄膜磁気ヘッドとしては、磁気抵抗(MR)効果素子等の磁気検出素子と電磁コイル素子等の磁気記録素子とを積層した構造である複合型薄膜磁気ヘッドが広く用いられており、これらの素子によって磁気記録媒体である磁気ディスクにデータ信号が読み書きされる。
一般に、磁気記録媒体は、いわば磁性微粒子が集合した不連続体であり、それぞれの磁性微粒子は単磁区構造となっている。ここで、1つの記録ビットは、複数の磁性微粒子から構成されている。従って、記録密度を高めるためには、磁性微粒子を小さくして、記録ビットの境界の凹凸を減少させなければならない。しかし、磁性微粒子を小さくすると、体積減少に伴う磁化の熱安定性の低下が問題となる。
磁化の熱安定性の目安は、KV/kTで与えられる。ここで、Kは磁性微粒子の磁気異方性エネルギー、Vは1つの磁性微粒子の体積、kはボルツマン定数、Tは絶対温度である。磁性微粒子を小さくするということは、まさにVを小さくすることであり、そのままではKV/kTが小さくなって熱安定性が損なわれる。この問題への対策として、同時にKを大きくすることが考えられるが、このKの増加は、記録媒体の保磁力の増加をもたらす。これに対して、磁気ヘッドによる書き込み磁界強度は、ヘッド内の磁極を構成する軟磁性材料の飽和磁束密度でほぼ決定されてしまう。従って、保磁力が、この書き込み磁界強度の限界から決まる許容値を超えると書き込みが不可能となってしまう。
このような磁化の熱安定性の問題を解決する方法として、Kの大きな磁性材料を用いる一方で、書き込み磁界印加の直前に記録媒体に熱を加えることによって、保磁力を小さくして書き込みを行う、いわゆる熱アシスト磁気記録方式が提案されている。この方式は、磁気ドミネント記録方式と光ドミネント記録方式とに大別される。磁気ドミネント記録方式においては、書き込みの主体は電磁コイル素子であり、光の放射径はトラック幅(記録幅)に比べて大きくなっている。一方、光ドミネント記録方式においては、書き込みの主体は光放射部であり、光の放射径はトラック幅(記録幅)とほぼ同じとなっている。すなわち、磁気ドミネント記録方式は、空間分解能を磁界に持たせているのに対し、光ドミネント記録方式は、空間分解能を光に持たせている。
特許文献1、及び、特許文献2には、半導体レーザ等の光源と熱アシスト磁気ヘッドとを備えるハードディスク装置が開示されている。特許文献1に記載のハードディスク装置においては、熱アシスト磁気ヘッドと離れた位置に光源が設けられている。この光源からの出射光は、熱アシスト磁気ヘッド内の光導波路に照射され、この光導波路によって媒体対向面に設けられた近接場光発生部(プラズモンアンテナ)に導かれる。そして、近接場光発生部から発生した近接場光によって磁気記録媒体を加熱し、熱アシスト磁気記録を行っている。
また、特許文献2に記載のハードディスク装置においては、光源である半導体レーザと熱アシスト磁気ヘッドとを一体的に形成している。この光源からの出射光を磁気記録媒体に直接照射して加熱することにより熱アシスト磁気記録を行っている。
米国特許第6944112号明細書 特開2005−317178号公報
レーザは回折格子に当たり、偏向して、導波路中を伝播し、一部はプラズモンアンテナの方へ集光される。しかしながら、従来のヘッドでは、記録用磁極などが、光導波路の中央を貫通しており、レーザ光を吸収したり散乱させたりするような、レーザ伝播の障害となる部材として問題になっている。この記録用磁極などが、レーザ光を吸収又は散乱させ、プラズモンアンテナに充分な強度のレーザ光を照射するのを妨げることとなり、プラズモンアンテナから発生する近接場光の強度は充分でなくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、プラズモンアンテナから発生する近接場光の強度が向上し、より高い記録密度に対応可能な熱アシスト磁気ヘッド、これを用いたヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明の熱アシスト磁気ヘッドは、記録用磁極などのレーザ光伝播の障害となる部材によるレーザ光の減衰を防止するため、トラック幅方向において、障害部材位置を谷とする2つの強度ピークを有するようなレーザ光強度分布をもたせるようにした。すなわち、本発明の熱アシスト磁気ヘッドは、プラズモンアンテナと、プラズモンアンテナが先端部に設けられた光導波路と、光導波路内又は上に設けられ、これに入射したレーザ光のうち少なくとも一部を光導波路のコアに光結合させ、レーザ光が光導波路のコア内を進み、プラズモンアンテナに照射される回折格子と、回折格子にレーザ光を照射する位置に配置され、フォトニック結晶面発光半導体レーザからなるレーザ素子と、光導波路のコアを厚み方向に貫通し、情報書き込み用のコイルに電流を供給することで発生した書き込み磁界を、媒体対向面まで導き、プラズモンアンテナと媒体対向面において対向する磁極と、を備え、レーザ光が回折格子に重なる照射領域を有し、回折格子の設けられた照射領域におけるレーザ光強度分布は、光導波路の幅方向に沿って少なくとも2つの強度ピークを有し、これらの強度ピーク間の谷の位置からレーザ光が伝播する方向の延長線上に、磁極が配置されていることとした。
この熱アシスト磁気ヘッドによれば、回折格子に照射されたレーザ光は、所望の回折を行って、光導波路内を伝播し、プラズモンアンテナに照射される。ここで、レーザ素子は、フォトニック結晶面発光レーザからなり、レーザ光の障害となる部材(吸収体)位置を谷とする2山のレーザ光強度分布のレーザ光を光導波路に照射する。このレーザ光が伝播していく場合に、その谷の位置に吸収体が位置している。したがって、吸収体に照射されるレーザ光量は減少する。そして、2山のレーザ光強度分布は、吸収体によっては減衰しないため、減衰しなかった多くのレーザ光は、好ましくは導波路側面に設けられた反射体によってプラズモンアンテナに集光され、結果としてプラズモンアンテナから高い強度の近接場光を発生させることができる。
回折格子が設けられた領域上のレーザ光強度分布の二次元形状は、リング状とすることが好ましい。この場合、回折格子の設けられた領域におけるレーザ光強度分布は、光導波路の幅方向に沿って2つの強度ピークを有する。すなわち、レーザ光照射領域におけるレーザ光強度分布は、トラック幅方向において、吸収***置を谷とする2つの強度ピークを有するので、上述の作用を奏することとなる。
回折格子が設けられた領域上のレーザ光強度分布の二次元形状は、光導波路の幅方向に沿って離間した2つの楕円形状とすることができる。この場合においても、回折格子の設けられた領域におけるレーザ光強度分布は、光導波路のトラック幅方向に沿って、吸収***置を谷とする2つの強度ピークを有するため、上述の作用を奏することとなる。
更に、レーザ素子は、フォトニック結晶面発光半導体レーザであることが好ましい。フォトニック結晶面発光半導体レーザの場合、フォトニック結晶層の周期的な構造を変更することによって、所望のレーザ光の二次元形状を得ることができ、上述の光強度分布を得るのに好適である。
フォトニック結晶面発光半導体レーザは、化合物半導体からなる下部クラッド層と、化合物半導体からなる上部クラッド層と、下部クラッド層と上部クラッド層との間に設けられた活性層と、上部クラッド層と活性層の間に設けられたフォトニック結晶層とを備えていることが好ましい。このような構造の場合、フォトニック結晶層の構造によって、レーザ光の二次元形状を決定することができる。
フォトニック結晶層は、厚み方向に延びた複数の貫通孔を有しており、各貫通孔の二次元形状は円形状とすることができる。この場合、出射されるレーザ光の二次元形状を、円形状、楕円形状、又はリング状にすることができる。
フォトニック結晶層は、第1領域及び第2領域を有しており、第1及び第2領域のそれぞれは、厚み方向に延びた複数の貫通孔を有しており、各貫通孔の二次元形状は三角形であり、第1及び第2領域は、各領域内で隣接する貫通孔間の距離よりも大きな距離で、離間している、ことを特徴とする。この場合、第1領域及び第2領域に対応して、上記回折格子を含む2つの領域において、2つの楕円形状(円形状を含む)のレーザ光強度分布を形成することができる。
レーザ光の強度分布の谷部の延長上に合うように、障害となる磁極を配置すると、この磁極によるレーザ光の散乱が抑制され、プラズモンアンテナに効率よくレーザ光を集光することができる。
本発明の熱アシスト磁気ヘッドによれば、プラズモンアンテナから発生する近接場光の強度が向上し、これを用いたヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置は、より高い記録密度に対応することができる。
実施の形態に係るハードディスク装置の斜視図である。 HGAの斜視図である。 図2に示したHGAの熱アシスト磁気ヘッド近傍の拡大斜視図である。 図3に示した熱アシスト磁気ヘッドの縦断面図である。 光導波路(コア)の平面図である。 位置Yとレーザ光強度Iの関係を示すグラフである。 フォトニック結晶面発光半導体レーザの一例の模式的な斜視図である。 図7のフォトニック結晶面発光半導体レーザのフォトニック結晶層近傍の断面図である。 比較例に係るフォトニック結晶層38の模式的な平面図(a)、実施例に係るフォトニック結晶層38の模式的な平面図((b)、(c))である。 図9(a)の場合のレーザ光強度分布の平面図(a)、図9(b)の場合のレーザ光強度分布の平面図(B),図9(c)の場合のレーザ光強度分布の平面図(c)である。
以下、実施の形態に係る熱アシスト磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ、及び、ハードディスク装置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。可能な場合には、同一要素には同一符号を用いる。
図1は、実施の形態に係るハードディスク装置の斜視図である。
ハードディスク装置100は、スピンドルモータ11の回転軸の回りを回転する複数の磁気記録媒体からなる磁気ディスク10、熱アシスト磁気ヘッド21をトラック上に位置決めするためのアセンブリキャリッジ装置12、この熱アシスト磁気ヘッド21の書き込み及び読み出し動作を制御し、さらに後に詳述する熱アシスト磁気記録用のレーザ光を発生させる光源としてのレーザダイオードを制御するための記録再生及び発光制御回路(制御回路)13を備えている。
アセンブリキャリッジ装置12には、複数の駆動アーム14が設けられている。これらの駆動アーム14は、ボイスコイルモータ(VCM)15によってピボットベアリング軸16を中心にして揺動可能であり、この軸16に沿った方向に積層されている。各駆動アーム14の先端部には、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)17が取り付けられている。各HGA17には、熱アシスト磁気ヘッド21が、各磁気ディスク10の表面に対向するように設けられている。磁気ディスク10の表面に対向する面が熱アシスト磁気ヘッド21の媒体対向面S(エアベアリング面とも呼ばれる)である。なお、磁気ディスク10、駆動アーム14、HGA17及び熱アシスト磁気ヘッド21は、単数であってもよい。
図2は、HGAの斜視図である。同図は、HGA17の媒体対向面Sを上にして示してある。
HGA17は、サスペンション20の先端部に、熱アシスト磁気ヘッド21を固着し、さらにその熱アシスト磁気ヘッド21の端子電極に配線部材203の一端を電気的に接続して構成される。サスペンション20は、ロードビーム200と、このロードビーム200上に固着され支持された弾性を有するフレクシャ201と、フレックシャの先端に板ばね状に形成されたタング部204と、ロードビーム200の基部に設けられたベースプレート202と、フレクシャ201上に設けられておりリード導体及びその両端に電気的に接続された接続パッドからなる配線部材203とから主として構成されている。
なお、HGA17におけるサスペンションの構造は、以上述べた構造に限定されるものではないことは明らかである。なお、図示されていないが、サスペンション20の途中にヘッド駆動用ICチップを装着してもよい。
次に、実施の形態に係る熱アシスト磁気ヘッドについて説明する。
図3は、図2に示したHGAの熱アシスト磁気ヘッド近傍の拡大斜視図であり、図4は、図3に示した熱アシスト磁気ヘッドの縦断面図である。図3及び図4においては直交座標系が示されており、トラック幅TRKの方向をY軸方向と設定し、Y軸と直交し、かつ、媒体対向面Sと平行な方向をX軸と設定している。また、X軸の正方向は、トレーリング方向(磁気ヘッドに対して磁気記録媒体10が移動する下流方向)に設定し、X軸の負方向は、リーディング側(磁気ヘッドに対して磁気記録媒体10が移動する上流方向)に設定している。なお、図5以下の各図においても、必要に応じて図3及び図4に対応するように直交座標系が示されている。
図2に示すように、サスペンション20の先端部に熱アシスト磁気ヘッド21が取り付けられているが、この熱アシスト磁気ヘッド21は、図4に示すように、スライダ1と面発光半導体レーザ(レーザ素子)3とを備えている。スライダ1の全体の大きさは図3に示されるものよりも大きく、その媒体対向面Sには、種々の加工が施されている。また、図3においては、主要構成要素の明確化のため、図4に示したコイル5や面発光半導体レーザ3などの要素を省略して示している。
スライダ1のZ軸の負方向のXY平面は、媒体対向面Sを成している。図4に示すように、スライダ1は、媒体対向面Sの一部が形成されたスライダ基板1Aと、媒体対向面Sの他の一部が形成された磁気ヘッド部1Bとからなる。スライダ基板1Aは、例えば、アルティック(Al−TiC)からなる。
図4に示すように、磁気ヘッド部1Bは、絶縁体からなる保護層OC内に埋設された複数の素子を備えている。これらの素子は、電流の供給によって情報書込み用の磁界を発生する螺旋状のコイル5と、コイル5において発生した磁束を媒体対向面Sまで導くようにコイル中心から延びた磁極6A,6B,6Cと、媒体対向面S上に露出した磁気感応面を有する磁気抵抗効果素子MRと、周囲の絶縁体をクラッドCL1,CL2としてZ軸方向に沿って延びる光導波路のコア4と、図3に示す回折格子4X,4Yである。なお、回折格子4X,4Yは連続していても構わず、また、光進行方向に沿って伝播する光に位相差が生じるように位置がずれていてもよい。また、保護層OCの内部には、必要に応じて例えばヒータ等の抵抗体を形成してもよい。なお、コア4の下面4DにはクラッドCL1が接触しており、コア4の上面4CにはクラッドCL2が接触している。
磁気ヘッド部1Bは、これらの素子等をX軸に沿った方向に積層してなるが、この積層方向はトラック内の記録領域Rの配列方向に沿っており、トラック幅TRKはY軸に平行である。
磁気抵抗効果素子MRは、図4に示すように、スライダ基板1Aの積層面1ASに設けられた保護層OC内に埋設されている。保護層OCは、例えば、アルミナ(Al)からなる。磁気抵抗効果素子MRは、上部シールド電極Ea、下部シールド電極Eb、及び、上部シールド電極Eaと下部シールド電極Ebとの間に介在する磁気抵抗効果層からなる。この磁気抵抗効果層は、2つの磁性層の間に非磁性中間層を設けた積層体であり、例えば、磁化フリー層FRと磁化固定層PNとの間に介在する非磁性中間層TBからなる。非磁性中間層TBは、絶縁体からなるトンネル障壁層、或いは、非磁性金属層などから構成されており、TMR素子やGMR素子を構成している。
磁極6A,6B,6Cは、保護層OC内に埋設されている。主磁極6Aは、Z軸方向に沿って延び、その端面が媒体対向面Sに露出している。また、主磁極6Aは、強磁性材料からなり、具体的には、例えばNi、Fe及びCoのうちいずれか2つ若しくは3つからなる合金、又はこれらを主成分として所定の元素が添加された合金等から構成されている。
コイル5に電流を供給するとコイル5から情報書込み用の磁界が生じる。主磁極6Aは、この情報書込み用の磁界を、内部の磁極6Cから主磁極6Aの端面までに導き、この端面から磁気ディスク10の表面にある記録領域Rに向かって情報書込み用の磁界を発生する。なお、内部の磁極6Cはコア4を厚み方向に貫通しており、コア4の幅方向(Y軸方向)の中央に位置している。内部の磁極6Cは貫通孔4H内に位置する。
また、主磁極6Aの近傍のX軸の正方向又はX軸の負方向に離間した位置には、必要に応じて強磁性材料からなる副磁極6Bが設けられ、主磁極6Aからの磁力線(磁束)MFが記録領域Rを介して副磁極6Bに流れるようにされている。なお、主磁極6Aは媒体対向面S側の端面から磁気ディスク10の表面にある記録領域Rに書込み磁界を与えることができる位置であれば、媒体対向面S上に露出している必要はない。
光導波路のコア4は、保護層OC内に埋設されており、Z軸方向に沿って延びている。また、光導波路のコア4は、媒体対向面Sに第1光出射面4Bを有しており、Z軸の正方向のXY平面上に第2光出射面4Aを有している。第2光出射面4Aには必要に応じて光モニタを配置することができる。
回折格子4X,4Yは、光導波路のコア4内又はコア4上に設けられている。本実施形態においては、回折格子4X,4Yは光導波路のコア4の内部に作りこまれているが、これは、光路を偏向する作用があれば、コア4とは別体として光入射経路における上部クラッドCL2内又は保護層OC内に作ってもよい。
光導波路のコア4は、周囲のクラッド層CL1,CL2及び保護層OCよりも高屈折率の絶縁体からなる。光導波路のコア4の材料をA、クラッドCL1、CL2及び保護層OCの材料をBとすると、AとBの組み合わせ(A、B)として、例えば、(酸化タンタル(TaO)、アルミナ(Al))、SiO、SiOを挙げることができる。なお、添え字のX,Yは適当な組成比を示す。
光導波路のコア4は、X軸方向を厚さ方向とする板状を成している。また、光導波路のコア4は、X軸方向から見ると、Z軸と平行な対称軸を有し、媒体対向面Sの外側を頂点とする放物線形状において、頂点付近をXY平面と平行に切断した形状を成している。光導波路のコア4の頂点付近のXY平面と平行な切断面が第1光出射面4Bとなる。第1光出射面4Bには、近接場光発生部としてのプラズモンアンテナ8が設けられている。プラズモンアンテナ8は、金属からなる。また、プラズモンアンテナ8は、光導波路のコア4の放物線形状における焦点位置又はその近傍に配置されていることが好ましい。光導波路のコア4の第1光出射面4Bと対向する面が第2光出射面4Aとなる。
光導波路のコア4のX軸方向の厚さは、例えば、0.07〜2μmである。また、第1光出射面4BのY軸方向の長さは、例えば、0.07〜2μmであり、第2光出射面4AのY軸方向の長さは、例えば、5〜50μmである。
一対の回折格子4X,4Yは、図3に示すように、Y軸方向に沿って互いに離間するように、かつ、光導波路のコア4の中心軸に対して互いに対称になるように、光導波路のコア4のX軸正方向のYZ面4Cに設けられている。一対の回折格子4X,4Yは、それぞれ、高屈折率の絶縁体からなる高屈折率層と、低屈折率の絶縁体からなる低屈折率層とが、Z軸に沿った方向に交互に多数積層された積層構造を有している。そのため、一対の回折格子4X,4Yは、それぞれ、Z軸方向に沿って周期的に屈折率が変化している。高屈折率層の材料をC,低屈折率層の材料をDとしたとき、組み合わせ(C、D)としては、例えば、(TaO、Al)、(SiO、SiO)を挙げることができる。
なお、光導波路回折格子においては、一般には、Geを添加した石英ガラスからコアを作製し、これに紫外線を照射することによって屈折率を変更する処理を行い、回折格子を形成している。
また、各回折格子4X,4YのX軸方向の厚さは、例えば、0.1〜1μmであり、Z軸方向の長さは、例えば、30〜100μmであり、Y軸方向の幅は、例えば、2〜24μmである。また、高屈折率層と低屈折率層のZ軸方向の長さは、後述のように、レーザ光LBの波長に近い値となっており、例えば、それぞれ200〜1000nmである。
面発光半導体レーザ3は、図4に示すように、保護層OCのX軸正方向のYZ面上に固定されている。面発光半導体レーザ3のレーザ光出射方向は、X軸方向から傾斜しており、レーザ光LBがコア4内に導入されやすい構造となっている。面発光半導体レーザ3は、保護層OCのYZ面上に固定された台座MTに一部が載っており、UV硬化樹脂などの接着剤ADを介して保護層OCに固定されている。
UV硬化樹脂ADは、レーザ光LBを内部に導入しやすくするため、保護層OCよりも屈折率又は誘電率の低い材料からなることが好ましい。
レーザ光LBは、保護層OC内を伝播し、回折格子4X,4Yに入射する。回折格子4X,4Yは、これに入射したレーザ光LBのうち少なくとも一部を光導波路のコア4に光結合させる。そして、レーザ光LBのうちの一部は、光導波路のコア4内をZ軸の負方向に進み、プラズモンアンテナ8に照射される。プラズモンアンテナ8が光導波路のコア4の放物線形状における焦点位置又はその近傍に配置されている場合、光導波路のコア4内をZ軸の負方向と平行に伝播し、光導波路のコア4と絶縁体層との界面で全反射したレーザ光は、プラズモンアンテナ8に向かって伝播するため、プラズモンアンテナ8に効率よくレーザ光が照射される。コア4のY軸方向の両側面4E,4Fは、YZ平面内において放物線を描いており、これらの側面4E,4Fには、図3のような反射膜20A,20Bが設けられている。反射膜20A,20Bは例えばAlからなるが、これは省略することもできる。なお、反射膜20A,20Bは、その放物線の頂点位置の近傍において途切れており、かかる位置にプラズモンアンテナ8が設けられている。
プラズモンアンテナ8は、入射したレーザ光LBに共鳴して近接場光NFを発生し、この近接場光NFによって記録領域Rが加熱される。プラズモンアンテナ8に近接して主磁極6Aの先端が位置しているため、プラズモンアンテナ8から発生した近接場光によって磁気記録媒体の記録領域Rが加熱されると、記録領域Rの温度が元に戻る前に主磁極6Aからの記録磁界MRを当該記録領域Rに印加することができる。
プラズモンアンテナ8は、第1光出射面4Bに設けられている。また、プラズモンアンテナ8の形状は、媒体対向面S(XY平面)内において、3つの頂点を有する三角形の平板状である。
プラズモンアンテナ8は、主磁極6AよりもZ軸の負方向に設けられている。プラズモンアンテナ8の1つの頂点と主磁極6Aとは、媒体対向面Sにおいて近接して対向している。主磁極6Aまでの距離が最も近いプラズモンアンテナ8の頂点である第1頂点から主磁極6Aまでの距離は、例えば、0.01〜0.2μmである。
プラズモンアンテナ8の厚さ(Z軸方向厚さ)は、例えば、0.01〜0.2μmである。プラズモンアンテナ8の隣接する頂点間の辺の長さは、例えば、0.01〜0.5μmである。
このようなプラズモンアンテナ8にレーザ光LBが照射されると、プラズモンアンテナ8内で電荷の集中が起こり、プラズモンアンテナ8から磁気記録媒体1に向けて近接場光NFが照射される。この電荷の集中は、プラズモンアンテナ8の頂点のうち、最も内角の小さい頂点で最も強く生じやすい。そのため、主磁極6Aに最も近いプラズモンアンテナの第1頂点の内角は、他の頂点の内角よりも小さいことが好ましい。これにより、磁気記録媒体の記録領域Rを加熱してから主磁極6Aからの磁力線MFを記録領域Rに与えるまでの時間を短くすることができる。
また、本実施形態では、プラズモンアンテナ8は、主磁極6Aよりもリーディング側であるX軸の負方向に設けられているため、磁気記録媒体の記録領域Rを加熱してから主磁極6Aからの磁力線MFを記録領域Rに与えるまでの時間を短くすることができる。
プラズモンアンテナ8を構成する材料としては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)、マグネシウム(Mg)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、又は、パラジウム(Pd)等の金属や、これらの金属の少なくとも1つを含む合金を用いることができる。
次に、回折格子4X,4Yの設けられた領域内へのレーザ光LBの照射領域BSについて説明する。
図5(a)は、光導波路(コア)の平面図であり、図6(a)は、図5(a)において一点鎖線で示した計測ライン上の位置Yとレーザ光強度Iの関係を示すグラフである。なお、この計測ラインは、図5(a)に示すごとく、磁極6C上を通っておらず、したがって、図6(a)に示した光強度分布はレーザ光強度の減衰前の様子を示している。
図5(a)において点線で示す領域BSは、比較例に係るレーザ光が照射される領域を示している。比較例では、領域BSの中央領域が最も強度Iの高い光分布をもっている。照射されたレーザ光は、領域BSから、Z軸の負方向に沿ってプラズモンアンテナ8の方向に伝播する。
コア4内を伝播するレーザ光LBの伝播の途中に、磁極6Cが位置している。したがって、邪魔な磁極6Cにより、最も高強度であった中央領域からなるレーザ光が吸収又は矢印で示すように散乱され、プラズモンアンテナ8への到達が阻害され、プラズモンアンテナ8へのエネルギー伝送効率が劣化する。残りのレーザ光は、コア4の側面で反射され、プラズモンアンテナ8に到達する。
図5(b)は、光導波路(コア)の平面図であり、図6(b)は、図5(b)において一点鎖線で示した計測ライン上の位置Yとレーザ光強度Iの関係を示すグラフである。この計測ラインは、図5(b)に示すごとく、磁極6C上を通っておらず、したがって、図6(b)に示した光強度分布はレーザ光強度の減衰前の様子を示している。
これは実施形態に係る照射領域BSであり、照射領域BSの中央領域の強度Iが低く、周辺領域の強度Iが高くなっている。この場合、コア4内を伝播するレーザ光の大部分は磁極6Cには照射されず、プラズモンアンテナ8へのエネルギー伝送効率が向上する。
すなわち、本例では、回折格子4X,4Yが設けられた領域上のレーザ光強度分布の二次元形状はリング状である。すなわち、本例では、リング状に光分布を生じさせることのできるレーザ素子を用いており、図6(b)に示すような2つの強度ピークを有する光分布をもっている。この二次元分布は、レーザ素子自体の出射光の強度分布の形状である。なお、この二次元形状は、中心部の強度が低下した円形状又は楕円形状とすることもできる。この場合、回折格子4X,4Yの設けられた領域におけるレーザ光強度分布は、光導波路の幅方向(Y軸方向)に沿って2つの強度ピークを有する。本形態では、大部分のレーザ光LBは、コア4の側面で反射され、プラズモンアンテナ8に集光されて到達する。
図5(c)は、光導波路(コア)の平面図であり、図6(c)は、図5(c)において一点鎖線で示した計測ライン上の位置Yとレーザ光強度Iの関係を示すグラフである。この計測ラインは、図5(b)に示すごとく、磁極6C上を通っておらず、したがって、図6(b)に示した光強度分布はレーザ光強度の減衰前の様子を示している。
これは別の実施形態に係る照射領域BSであり、2つの照射領域BS1、BS2がY軸方向に沿って離間しており、これらの間の領域の強度Iが低くなっている。この場合も、コア4内を伝播するレーザ光の大部分は、磁極6Cには照射されず、プラズモンアンテナ8へのエネルギー伝送効率が向上する。図6Cの形態においても、大部分のレーザ光LBは、コア4の側面で反射され、プラズモンアンテナ8に集光されて到達する。
すなわち、回折格子4X,4Yが設けられた領域上のレーザ光強度分布の二次元形状は、光導波路の幅方向に沿って離間した2つの楕円形状(円形状を含む)である。この二次元分布は、レーザ素子自体の出射光の強度分布の形状である。この場合においても、回折格子4X,4Yの設けられた領域におけるレーザ光強度分布は、光導波路の幅方向に沿って2つの強度ピークを有する。
上述のように、上述の2つの本実施形態(図5(b)及び図5(c))では、2山の強度ピークを有するレーザ素子を用いて、図6(b)又は図6(c)に示したような2山の光分布を得ている。以上、説明したように、上述の熱アシスト磁気ヘッドは、プラズモンアンテナ8と、プラズモンアンテナ8が先端部に設けられた光導波路と、光導波路内又は上に設けられた回折格子4X,4Yと、回折格子4X,4Yにレーザ光を照射する位置に配置されたレーザ素子3(図4参照)と、を備え、回折格子4X,4Yの設けられた領域におけるレーザ光強度分布は、光導波路の幅方向に沿って少なくとも2つの強度ピークを有している。
上述の熱アシスト磁気ヘッドによれば、回折格子4X,4Yに照射されたレーザ光LBは、所望の回折を行って、光導波路内を伝播し、プラズモンアンテナ8に照射される。ここで、レーザ光強度分布は少なくとも2つの強度ピークを有しているため、強度ピーク間の谷の位置からレーザ光が伝播する方向の延長線上に、磁極などのレーザ光吸収・散乱体を配置した場合においても、かかる光吸収体によって吸収又は散乱されるレーザ光量が減少し、多くのレーザ光が、反射体20A,20B(図3参照)で反射され、プラズモンアンテナ8に集光する。したがって、プラズモンアンテナ8にレーザ光を照射することによって発生した近接場光の強度が高くなる。
レーザ素子3は、フォトニック結晶面発光半導体レーザであることが好ましい。フォトニック結晶面発光半導体レーザの場合、フォトニック結晶層の周期的な構造を変更することによって、所望のレーザ光の二次元形状を得ることができ、上述の光強度分布を得るのに好適である。
図7は、フォトニック結晶面発光半導体レーザの一例の模式的な斜視図であり、フォトニック結晶層とその上部の層との間で分離した状態を示している。図8は、図7のフォトニック結晶面発光半導体レーザのフォトニック結晶層近傍の縦断面図である。
図7に示すように、フォトニック結晶面発光半導体レーザ3は、化合物半導体である例えばn型AlGaAsからなる下部クラッド層(基板)30と、化合物半導体である例えばp型AlGaAsからなる上部クラッド層44と、下部クラッド層30及び上部クラッド層44との間に設けられた化合物半導体からなる活性層34と、上部クラッド層44及び活性層34の間に設けられたフォトニック結晶層38とを備えている。
活性層34は、例えばInGaAs層とGaAs層との多層構造からなる多重量子井戸を有する。また、下部クラッド層30及び活性層34の間には、例えばn型GaAsからなるスペーサ層32が設けられ、活性層34及びフォトニック結晶層38の間には、例えばp型GaAsからなるスペーサ層36が設けられ、フォトニック結晶層38及び上部クラッド層44の間には、例えばp型GaAsからなるスペーサ層42が設けられている。また、上部クラッド層44上には、例えばp型GaAsからなるコンタクト層46を介して、p型の電極48が設けられており、下部クラッド層30の裏面には、n型の電極50が設けられている。
図7及び図8に示すように、フォトニック結晶層38は、2次元のフォトニック結晶層である。具体的には、フォトニック結晶層38は、例えばp型GaAsからなる母材層39と、母材層39内に設けられた複数の空孔(貫通孔)40とを有する。複数の空孔40は、母材層39をその厚さ方向に貫通しており、その断面は例えば円形状である。複数の空孔40は、母材層39の面内において2次元的に周期的に配置されており、例えば正方格子の交点位置に2次元的に周期的に配置されている。
フォトニック結晶層38の厚さは、例えば、0.1〜1μmである。空孔40の断面の直径は、例えば、0.05〜0.5μmである。フォトニック結晶面発光半導体レーザ3の発振波長は、後述のように空孔40の配列の周期によって決定される。空孔40の配列の周期は、例えば、0.1〜0.8μmである。
フォトニック結晶面発光半導体レーザ3の電極48と電極50間に電圧を印加すると、活性層34で電子と正孔が再結合し、光が生じる。この光のうち、空孔40の配列の周期と同程度の波長を有する光は、フォトニック結晶層38内で共振する。
具体的には、空孔40の配列の周期と同程度の波長を有する光が、ある空孔40から他の空孔40に進むと、複数の空孔40の周期構造の作用で、その進行方向に対して180度方向、+90度方向、及び、−90度方向に回折される。そして、これら4方向に伝播する光は互いに結合し、フォトニック結晶層38内で2次元的に光共振する。さらにこの2次元的に光共振した光は、複数の空孔40の周期構造の作用でフォトニック結晶層38の厚さ方向にも回折されるため、コンタクト層46の表面である光出射面3Sから光出射面3Sと垂直な方向にレーザ光が出射される。
このようなフォトニック結晶面発光半導体レーザ3は、フォトニック結晶層を有していない面発光半導体レーザと比較して、単一モード動作において出射光のスポット径をより大きくすることが可能であり、出射光の広がり角をより小さくする(即ち、平行度をより高くする)ことが可能であるという特徴を有する。上述のように、回折格子2による光結合の効率は、出射光LBの広がり角が小さい程高くなり、また、出射光LBのスポット径が大きい程高くなる。
そのため、出射光LBのスポット径は、40μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがさらに好ましい。同様に、出射光LBの広がり角は、5度以下であることが好ましく、1.5度以下であることがさらに好ましい。フォトニック結晶面発光半導体レーザ3によれば、出射光LBのスポット径及び広がり角に関するこれらの好ましい条件を容易に満たすことが可能である。フォトニック結晶面発光半導体レーザ3を用い、回折格子4X.4Yによる光結合の効率を高くすることによって、磁気記録媒体10をより高温に加熱することが可能になるため、より高い記録密度に対応可能な熱アシスト磁気ヘッド21となる。なお、レーザ光LBのスポット径の上限は特に制限されないが、フォトニック結晶面発光半導体レーザ3を磁気ヘッドに適用する観点から150μm程度のスポット径が上限と考えられる。
図9(a)は、比較例に係るフォトニック結晶層38の模式的な平面図であり、図10(a)は、図9(a)の場合のレーザ光強度分布の平面図である。
空孔40の平面形状は三角形であり、二次元配列された空孔40のY軸方向に沿った周期(間隔)Y1、空孔40のZ軸方向に沿った周期(間隔)Z1が等しいものとする。なお、説明における三角形とは、3つの角部を有する形状を意味することとし、数学的に厳密な三角形である必要はない。この場合、図10(a)に示されるように、円形状のレーザ光強度分布(照射領域)BSが回折格子上で得られる。なお、各距離は空孔40の重心位置間の距離であるとする。
図9(b)は、実施形態に係るフォトニック結晶層38の模式的な平面図であり、図10(b)は、図9(b)の場合のレーザ光強度分布の平面図である。
空孔40の平面形状は楕円形状(円形状を含む)であり、二次元配列された空孔40のY軸方向に沿った周期(間隔)Y1、空孔40のZ軸方向に沿った周期(間隔)Z1は、以下の範囲と関係を有するものとする。
Y1:0.1〜0.8μm
Z1:0.1〜0.8μm
なお、ここで言う楕円形状とは、実質的な角部を有さないスムーズな閉曲線という意味であり、数学的に厳密な楕円形である必要はない。この場合、図10(b)に示されるように、リング形状のレーザ光強度分布(照射領域)BSが回折格子上で得られる。
すなわち、フォトニック結晶層38は、厚み方向に延びた複数の空孔40を有しており、各空孔40の二次元形状は円形状であって、この場合には、出射されるレーザ光の二次元形状を、リング状にすることができる。
図9(c)は、別の実施形態に係るフォトニック結晶層38の模式的な平面図であり、図10(c)は、図9(c)の場合のレーザ光強度分布の平面図である。
空孔40の平面形状は三角形であり、二次元配列された空孔40のY軸方向に沿った周期(間隔)Y1、空孔40のZ軸方向に沿った周期(間隔)Z1は、以下の範囲と関係を有するものとする。
Y1:0.1〜0.8μm
Z1:0.1〜0.8μm
また、左側の領域を第1領域、右側の領域を第2領域とすると、第1領域と第2領域との離隔距離Y2は、距離Y1よりも大きく、以下の範囲を有するものとする。
Y2:0.18〜0.36μm
この場合、図10(c)に示されるように、円形状又は楕円形状のレーザ光強度分布(照射領域)BS1、BS2が回折格子上で得られる。
すなわち、フォトニック結晶層38は、第1領域及び第2領域を有しており、第1及び第2領域のそれぞれは、厚み方向に延びた複数の空孔40を有しており、各空孔40の二次元形状は三角形であり、第1及び第2領域は、各領域内で隣接する貫通孔間の距離Y1よりも大きな距離Y2で、離間している。この場合、第1領域及び第2領域に対応して、上記回折格子を含む2つの領域において、2つの楕円形状(円形状を含む)BS1,BS2のレーザ光強度分布を形成することができる。
なお、上述の実施形態では、2つの強度ピークを有するレーザ光を照射しているが、これらよりも小さな強度のピークを有し、合計で3つ以上の強度ピークを有するビーム形状であっても、上述の作用を奏することができる。
8・・・プラズモンアンテナ、4X,4Y・・・回折格子、3・・・レーザ素子。

Claims (8)

  1. 熱アシスト磁気ヘッドにおいて、
    プラズモンアンテナと、
    前記プラズモンアンテナが先端部に設けられた光導波路と、
    前記光導波路内又は上に設けられ、これに入射したレーザ光のうち少なくとも一部を前記光導波路のコアに光結合させ、レーザ光が前記光導波路のコア内を進み、前記プラズモンアンテナに照射される回折格子と、
    前記回折格子に前記レーザ光を照射する位置に配置され、フォトニック結晶面発光半導体レーザからなるレーザ素子と、
    前記光導波路のコアを厚み方向に貫通し、情報書き込み用のコイルに電流を供給することで発生した書き込み磁界を、媒体対向面まで導き、前記プラズモンアンテナと前記媒体対向面において対向する磁極と、
    を備え、
    前記レーザ光が前記回折格子に重なる照射領域を有し、前記回折格子の設けられた領域におけるレーザ光強度分布は、前記光導波路の幅方向に沿って少なくとも2つの強度ピークを有し、これらの強度ピーク間の谷の位置から前記レーザ光が伝播する方向の延長線上に、前記磁極が配置されている、
    ことを特徴とする熱アシスト磁気ヘッド。
  2. 前記回折格子が設けられた領域上のレーザ光強度分布の二次元形状は、リング状であることを特徴とする、
    請求項1に記載の熱アシスト磁気ヘッド。
  3. 前記回折格子が設けられた領域上のレーザ光強度分布の二次元形状は、光導波路の幅方向に沿って離間した2つの楕円形状である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱アシスト磁気ヘッド。
  4. 前記フォトニック結晶面発光半導体レーザは、
    化合物半導体からなる下部クラッド層と、
    化合物半導体からなる上部クラッド層と、
    前記下部クラッド層と前記上部クラッド層との間に設けられた活性層と、
    前記上部クラッド層と前記活性層の間に設けられたフォトニック結晶層とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱アシスト磁気ヘッド。
  5. 前記フォトニック結晶層は、厚み方向に延びた複数の貫通孔を有しており、各貫通孔の二次元形状は円形状である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の熱アシスト磁気ヘッド。
  6. 前記フォトニック結晶層は、第1領域及び第2領域を有しており、
    前記第1及び第2領域のそれぞれは、厚み方向に延びた複数の貫通孔を有しており、各貫通孔の二次元形状は三角形であり、
    前記第1及び第2領域は、各領域内で隣接する貫通孔間の距離よりも大きな距離で、離間している、
    ことを特徴とする請求項4に記載の熱アシスト磁気ヘッド。
  7. 請求項1に記載の熱アシスト磁気ヘッドと、
    前記熱アシスト磁気ヘッドが取り付けられたサスペンションと、
    を備えるヘッドジンバルアセンブリ。
  8. 請求項7に記載のヘッドジンバルアセンブリと、
    前記熱アシスト磁気ヘッドの前記媒体対向面に対向する磁気記録媒体と、
    を備えるハードディスク装置。
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