JP4835293B2 - 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム - Google Patents

送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4835293B2
JP4835293B2 JP2006193313A JP2006193313A JP4835293B2 JP 4835293 B2 JP4835293 B2 JP 4835293B2 JP 2006193313 A JP2006193313 A JP 2006193313A JP 2006193313 A JP2006193313 A JP 2006193313A JP 4835293 B2 JP4835293 B2 JP 4835293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission output
transmission
output control
communication line
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006193313A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008022381A (ja
Inventor
寛 岡戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006193313A priority Critical patent/JP4835293B2/ja
Priority to CN200710182146.2A priority patent/CN101154962B/zh
Priority to EP07013617A priority patent/EP1879299A3/en
Priority to TW096125333A priority patent/TWI348287B/zh
Priority to US11/826,187 priority patent/US8179951B2/en
Priority to AU2007203273A priority patent/AU2007203273B2/en
Priority to KR1020070070833A priority patent/KR100935745B1/ko
Publication of JP2008022381A publication Critical patent/JP2008022381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4835293B2 publication Critical patent/JP4835293B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/46Monitoring; Testing
    • H04B3/487Testing crosstalk effects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

本発明は、電話線などのメタリックケーブルで数Mビット/秒の高速なデータ伝送を行うxDSL(x Digital Subscriber Line)(xは、A、H、S、V等の総称)に適用される送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラムに関するものである。
xDSLは、電話線などのメタリックケーブルを使用し、数Mビット/秒の高速なデータ伝送を可能にしている。なお、xDSLとしては、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、SDSL(Symmetric Digital Subscriber Line)、HDSL(High bit-rate Digital Subscriber Line)、VDSL(Very high bit-rate Digital Subscriber Line)等があり、伝送速度、速度の対称/非対称などの違いにより区分されている。なお、これらを総称してxDSLと称する。
なお、xDSLは、ベストエフォート型サービスと呼ばれ、その伝送速度は、通信回線の伝送距離や雑音などの環境条件によって変化する。一般的に、通信回線の伝送距離が短く雑音も少ない環境条件では伝送速度が大きくなり、通信回線の伝送距離が長く雑音が大きい環境条件では伝送速度が小さくなる。
また、xDSLは、変調方式としてDMT(Discrete Multi Tone)方式を採用しており、モデムが通信を始める前に初期化トレーニングを行い、通信回線の伝送距離や各キャリアのSNR(Signal to Noise Ratio)を測定し、該測定した各キャリアのSNRを基に各キャリアに配置するビットレートを算出し、該算出したビットレートを基に、最終的な伝送速度を決定している。
例えば、キャリアナンバー:i(iは、任意の整数)のSNRをSNRiとし、キャリアナンバー:iがm番目〜n番目までの各キャリアに配置するビットレートの総和:Totalrateを、以下の(式1)により算出し、該算出したビットレートの総和:Totalrateを基に、最終的な伝送速度を決定することになる。
Figure 0004835293
但し、Sは、シンボルレートを示し、G.992.1準拠のADSLの場合には4kHzとなる。また、Γは、実効SNRギャップであり、エラーレートを10-7とした場合には、Γ=9.75dBとなる。
また、xDSLにおける雑音として最も支配的なものは他回線からの漏話である。漏話には、図1に示すような近端漏話『NEXT』(漏話源と被漏話源とが逆方向)と、遠端漏話『FEXT』(漏話源と被漏話源とが同一方向)と、があり、一般的に遠端漏話『FEXT』の方が近端漏話『NEXT』よりも漏話の影響が小さい。以下、図1を参照しながら、近端漏話『NEXT』と、遠端漏話『FEXT』と、について詳細に説明する。
図1に示す通信回線(1)を測定対象と仮定した場合、測定対象として着目する通信回線(1)と同一方向に信号が流れる通信回線(2)を『漏話源』とするものが遠端漏話『FEXT』となる。本来伝送すべき信号は伝送距離と共に減衰するので、伝送距離に応じてこの遠端漏話『FEXT』の漏話量も相対的に減衰することになる。
また、測定対象として着目する通信回線(1)と逆方向に信号が流れる通信回線(3)を『漏話源』とするものが近端漏話『NEXT』となる。本来伝送すべき信号は伝送距離と共に減衰するのに対し、近端漏話『NEXT』は、本来伝送すべき信号の伝送先において漏話量が多くなる。このため、近端漏話『NEXT』の方が遠端漏話『FEXT』よりも漏話の影響が顕著となる。
なお、従来のxDSLでは、図2に示すように、局側に設置される局設置xTU−C(XDSL Termination Unit-Center side)(10、11)は、同じ位置に存在していたが、現在、図3に示すように、リーモートターミナル(RT)設置のxDSLについての検討が進められている。
リーモートターミナル(RT)設置のxDSLの場合は、図3に示すように、局側に設置されるxTU−C(10、11)の位置が異なることになる。このため、RT設置xDSLのxTU−C(11)の遠端漏話『FEXT』は、既存の局設置xDSLのxTU−C(10)の通信回線(30)の途中から発生することになり、結果として、RT設置xDSLのxTU−C(11)から発生する遠端漏話『FEXT』が、RT設置のxDSL(11、21)と隣接する既存の局設置xDSL(10、20)のxTU−R(XDSL Termination Unit-Remote side)(20)に対して大きな影響を及ぼすことになる。
これは、局設置xDSLのxTU−C(10)から送信された信号が通信回線(30)の伝送距離に応じて減衰しているところに、RT設置xDSLのxTU−C(11)から高い送信出力レベルの信号が送信された際に、非常に大きな遠端漏話『FEXT』として既存の局設置xDSLのxTU−R(20)に妨害を与えることになるためである。
このため、RT設置xDSLのxTU−C(11)からの遠端漏話『FEXT』による影響を軽減し、隣接する局設置xDSLの伝送速度の低下を回避することが必要視されることになる。
なお、上述したRT設置xDSLの遠端漏話『FEXT』による影響を軽減する方法として、RT設置xDSLのxTU−C(11)から送信する信号の送信出力レベルを低下させるという方法が考えられる。
例えば、VDSLの勧告であるITU−T勧告G.993.1には、隣接する局設置ADSLとの干渉低減のために、局設置VDSLの1.1MHz以下の送信出力を低下させる機能について規定されている。
また、ITU−T勧告G.993.2には、局設置ADSLのxTU−C(10)から送信する信号による遠端漏話『FEXT』の影響と同等になるように、RT設置VDSLのxTU−C(11)から送信する信号の送信出力レベルを制御する方法について記述されている。
具体的には、RT設置VDSLのxTU−C(11)から送信する信号の送信出力レベルを、隣接する局設置ADSLのxTU−C(10)から送信する信号の送信出力レベルが通信回線(30)によって減衰した状態の送信出力レベルと同等になるように制御することで、図2に示すように同じ位置に存在する局設置xDSL同士と同じ状態にすることが可能となる。
この場合、局設置ADSLのxTU−C(10)から送信する信号の送信出力レベルが既知で、かつ、RT設置VDSLのxTU−C(11)による遠端漏話『FEXT』が混入する地点までの上記送信出力レベルの減衰量『即ち、局設置ADSLのxTU−C(10)から送信する信号の送信出力レベルが、RT設置VDSLのxTU−C(11)までの通信回線(30)の伝送距離により減衰する送信出力レベルの減衰量』の情報が必要となる。
なお、上述した方法は、図3に示す局設置xDSLとRT設置xDSLとの双方がVDSL同士の場合の漏話雑音対策にも効果的であるが、VDSL同士の場合には、送信出力レベルを減衰する周波数帯の範囲がVDSLの帯域である30MHzまでとなる。
しかしながら、局設置VDSLの通信回線(30)の伝送距離が長い場合には、高周波帯が使用不可能となるため、その高周波帯に対し、送信出力レベルの減衰を行う必要がない。
なお、本発明より先に出願された技術文献として、漏話、電磁雑音、背景雑音、およびループ構成の測定を用いてDSLの性能を正確に決定するための技術について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
また、隣接する電話回線を利用してサービスを提供している他の通信方式に対して、漏話による干渉を抑制できる技術について開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
特表2006−507783号公報 特開2006−115326号公報
しかしながら、上記特許文献1、2は、xDSLが使用している通信回線の伝送距離と、その通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、通信回線に出力する信号の送信出力を制御し、隣接回線における伝送速度の低下を回避する点については考慮されたものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通信回線に出力する信号の送信出力を制御し、隣接回線における伝送速度の低下を回避することを可能とする送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラムを提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる送信出力制御装置は、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置であって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段を有し、
前記送信出力制御手段は、
前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御装置は、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置であって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定手段と、を有し、
前記送信出力制御手段は、
前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御装置は、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置であって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断手段と、を有し、
前記送信出力制御手段は、
前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
本発明にかかるマルチキャリア伝送システムは、
第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段を有し、
前記送信出力制御手段は、
前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送システムは、
第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定手段と、を有し、
前記送信出力制御手段は、
前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送システムは、
第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断手段と、を有し、
前記送信出力制御手段は、
前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
本発明にかかる送信出力制御方法は、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で行う送信出力制御方法であって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程を、前記送信出力制御装置が行い、
前記送信出力制御工程は、
前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御方法は、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で行う送信出力制御方法であって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定工程と、を、前記送信出力制御装置が行い、
前記送信出力制御工程は、
前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御方法は、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で行う送信出力制御方法であって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断工程と、を、前記送信出力制御装置が行い、
前記送信出力制御工程は、
前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御方法は、
第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムで行う送信出力制御方法であって、
前記第1の通信装置は、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程を行い、
前記送信出力制御工程は、
前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御方法は、
第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムで行う送信出力制御方法であって、
前記第1の通信装置は、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定工程と、を行い、
前記送信出力制御工程は、
前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御方法は、
第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムで行う送信出力制御方法であって、
前記第1の通信装置は、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断工程と、を行い、
前記送信出力制御工程は、
前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
本発明にかかる送信出力制御プログラムは、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で実行させる送信出力制御プログラムであって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御処理を、前記送信出力制御装置に実行させ、
前記送信出力制御処理は、
前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御プログラムは、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で実行させる送信出力制御プログラムであって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御処理と、
前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定処理と、を、前記送信出力制御装置に実行させ、
前記送信出力制御処理は、
前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信出力制御プログラムは、
通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で実行させる送信出力制御プログラムであって、
前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御処理と、
前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断処理と、を、前記送信出力制御装置に実行させ、
前記送信出力制御処理は、
前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする。
本発明によれば、通信回線に出力する信号の送信出力を制御し、通信回線と隣接する隣接回線における伝送速度の低下を回避することが可能となる。
まず、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムの特徴について説明する。
本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、図4に示すように、第1の通信装置(xTU−C100に該当)と、第2の通信装置(xTU−R200に該当)と、が通信回線(300)を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムである。
そして、第1の通信装置(100)は、通信回線(300)の伝送距離と、その通信回線(300)と隣接する隣接回線(400)の伝送距離と、の差分を基に、通信回線(300)に出力する信号の送信出力を制御することを特徴とするものである。
このように、第1の通信装置(100)は、通信回線(300)の伝送距離と、その通信回線(300)と隣接する隣接回線(400)の伝送距離と、の差分を基に、通信回線(300)に出力する信号の送信出力を制御することで、第1の通信装置(100)は、通信回線(300)に出力する信号の送信出力を、隣接回線(400)を使用している他のxDSLの伝送速度に影響を与えないように制御することになるため、第1の通信装置(100)は、RT設置xDSLの漏話による影響を軽減し、隣接する局設置xDSLの伝送速度の低下を回避することが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムについて詳細に説明する。
<マルチキャリア伝送システムのシステム構成>
まず、図4を参照しながら、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムのシステム構成について説明する。
本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、局側装置であるxTU−C(XDSL Termination Unit-Center side)(100)と、宅内側装置であるxTU−R(XDSL Termination Unit-Remote side)(200)と、が通信回線(300)を介して接続して構成される。
<xTU−C100の内部構成>
次に、局側装置であるxTU−C(100)の内部構成について説明する。
本実施形態におけるxTU−C(100)は、送信部(101)と、受信部(102)と、送信出力制御部(103)と、雑音判定部(104)と、を有して構成される。
送信部(101)は、xTU−R(200)に信号を送信するものである。受信部(102)は、xTU−R(200)から送信された信号を受信するものである。
送信出力制御部(103)は、xTU−C(100)から通信回線(300)に送信する信号の送信出力を制御するものである。
雑音判定部(104)は、通信回線(300)と隣接する隣接回線(400)からの漏話雑音を測定し、該測定した隣接回線(400)からの漏話雑音を基に、隣接回線(400)で他のxDSLが使用している使用周波数帯を推定するものである。
<xTU−R200の内部構成>
次に、宅内側装置であるxTU−R(200)の内部構成について説明する。
本実施形態におけるxTU−R(200)は、送信部(201)と、受信部(202)と、伝送距離測定部(203)と、を有して構成される。
送信部(201)は、xTU−C(100)に信号を送信するものである。受信部(202)は、xTU−C(100)から送信された信号を受信するものである。
伝送距離測定部(203)は、通信回線(300)の伝送距離を測定するものである。
なお、本実施形態における伝送距離測定部(203)は、xTU−C(100)から受信する信号の受信レベルを基に、通信回線(300)の伝送距離を測定することになる。
<処理動作>
次に、図5を参照しながら、図4に示すマルチキャリア伝送システムにおける一連の処理動作について説明する。
まず、xTU−R(200)の伝送距離測定部(203)は、xTU−C(100)から通信回線(300)を介して受信する信号の受信レベルを基に、通信回線(300)の伝送距離を測定し、該測定した通信回線(300)の伝送距離を記録する(ステップS1)。
なお、伝送距離測定部(203)は、xTU−C(100)から受信した受信レベルを基に、xTU−C(100)から送信された既知の送信出力レベルが通信回線(300)によりどの程度減衰したかを算出することで通信回線(300)の伝送距離を測定することが可能となる。
例えば、160kHzにおける送信出力レベルをx[dBm/Hz]、xTU−C(100)から通信回線(300)を介して受信した受信レベルをy[dBm/Hz]とした場合には、送信出力レベル:xと受信レベル:yとの差分:x−y[dBm/Hz]を算出することで、160kHzにおける通信回線(300)の減衰量がわかり、この減衰量を基に、通信回線(300)の伝送距離を測定することが可能となる。なお、通信回線(300)の伝送距離の測定方法は、上述した測定方法に限定するものではなく、あらゆる方法を適用して通信回線(300)の伝送距離を測定することは可能である。
次に、xTU−R(200)は、伝送距離測定部(203)において測定した通信回線(300)の伝送距離を送信部(201)からxTU−C(100)に送信する(ステップS2)。
これにより、xTU−C(100)は、通信回線(300)の伝送距離をxTU−R(200)から受信し、xTU−C(100)は、通信回線(300)の伝送距離を把握することが可能となる。
次に、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音をスペクトルアナライザ等を用いて測定する(ステップS3)。なお、隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音の測定方法は、上述した測定方法に限定するものではなく、あらゆる方法を適用して隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音を測定することは可能であり、モデムを用いて測定することも可能である。
次に、xTU−C(100)は、ステップS3において測定した隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音を基に、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生しているか否かを判断する(ステップS4)。
xTU−C(100)は、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生していないと判断した場合には(ステップS4/No)、xTU−C(100)は、送信出力制御不要と判断し、デフォルトの所定の送信出力値で信号を送信することになる(ステップS5)。即ち、隣接回線(400)において雑音が発生していない場合には、xTU−C(100)から送信する信号が、隣接回線(400)の信号に対して影響を与えることがないため、初期設定時の所定の送信出力値で通信回線(300)に信号を送信することが可能となる。
なお、所定の送信出力値としては、ITU−T勧告G.993.2、ITU−T勧告G.993.3等に開示されている最大送信出力値を適用することが可能である。
また、xTU−C(100)は、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生していると判断した場合には(ステップS4/Yes)、xTU−C(100)から送信する信号が、隣接回線(400)の信号に対して影響を与えることになるため、xTU−C(100)は、通信回線(300)に送信する信号の送信出力制御を行うことになり、xTU−C(100)は、ステップS3において測定した隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音を基に、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯を推定する(ステップS6)。
例えば、隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音の測定結果として図6に示すような測定結果が得られた場合には、隣接するxDSLからの『漏話雑音』と、『背景雑音』と、の『境界点』の周波数帯を特定することで、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯を推定することが可能となる。『背景雑音』は、xTU−C(100)が発生するホワイトノイズ等を含む雑音であり、通常状態時に隣接回線(400)に発生する基本的な雑音である。なお、隣接するxDSLからの『漏話雑音』が発生している周波数帯が、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯に該当する。
次に、xTU−C(100)は、ステップS6において推定した使用周波数帯の範囲内においてxTU−C(100)から通信回線(300)に送信する信号の送信出力値を算出する(ステップS7)。
例えば、所定の送信出力値をPSD(f)、通信回線(300)の1km当たりの減衰量を|H(f)|、干渉源となる通信回線(300)の伝送距離をM[km]、被干渉源となる隣接回線(400)の伝送距離をL[km]と仮定すると、使用周波数帯の範囲内においてxTU−C(100)から通信回線(300)に送信する信号の送信出力値:PSDは、以下の(式2)により算出することが可能となる。なお、通信回線(300)の伝送距離:Mと、隣接回線(400)の伝送距離:Lとは、図4に示す距離に相当する。但し、xTU−C(100)は、隣接回線(400)の伝送距離:Lを予め取得しているものとする。隣接回線(400)の伝送距離:Lは、ユーザが隣接回線(400)の伝送距離:LをxTU−C(100)に入力したり、設定したりすることで、xTU−C(100)が隣接回線(400)の伝送距離:Lを取得することになる。なお、xTU−C(100)が隣接回線(400)の伝送距離:Lを取得する際の取得方法は、特に限定するものではなく、あらゆる方法を適用してxTU−C(100)が隣接回線(400)の伝送距離:Lを取得することは可能である。
Figure 0004835293
所定の送信出力値:PSD(f)と、上記(式2)により算出した送信出力値:PSDと、の関係を図7に示す。所定の送信出力値:PSD(f)は、図7に示す『A』に該当し、上記(式2)により算出した送信出力値:PSDは、図7に示す『B』に該当する。
例えば、隣接回線(400)のxDSLからの『漏話雑音』が13MHzまでの範囲の場合には、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯が『13MHz』と推定することになるため、xTU−C(100)は、図8に示す実線で示した値を採用することになり、xTU−C(100)は、『13MHz』までの範囲では、上記(式2)により算出した送信出力値:PSD『図7に示すB』を採用し、『13MHz』以上の範囲では、所定の送信出力値:PSD(f)『図7に示すA』を採用することになる。
次に、xTU−C(100)は、ステップS6において推定した隣接回線(400)のxDSLの使用周波数帯と、ステップS7において算出した送信出力値と、を基に、送信出力制御を行うことになる。この場合、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLの使用周波数帯の範囲内では、上記(式2)により算出した送信出力値:PSDに基づいて通信回線(300)に信号を送信することになる。また、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLの使用周波数帯の範囲外では、所定の送信出力値:PSD(f)に基づいて通信回線(300)に信号を送信することになる(ステップS8)。
なお、図8を基に説明すると、xTU−C(100)は、『13MHz』までの範囲では、上記(式2)により算出した送信出力値:PSD『図7示すB』を採用し、該採用した送信出力値:PSDに基づいて通信回線(300)に信号を送信することになる。
また、xTU−C(100)は、『13MHz』以上の範囲では、所定の送信出力値:PSD(f)『図7に示すA』を採用し、該採用した所定の送信出力値:PSD(f)に基づいて通信回線(300)に信号を送信することになる。
このように、本実施形態におけるxTU−C(100)は、xTU−C(100)が使用している通信回線(300)の伝送距離と、その通信回線(300)と隣接している隣接回線(400)の伝送距離と、の差分を基に、隣接回線(400)への影響が小さい送信出力値を算出し、該算出した送信出力値を用いて通信回線(300)に信号を送信するように制御することになる。
これにより、xTU−C(100)は、通信回線(300)に送信する信号の送信出力値を抑制し、隣接回線(400)を使用している他のxDSLの伝送速度に影響を与えないようにすることになるため、xTU−C(100)は、RT設置xDSLの漏話を抑制し、隣接する局設置xDSLの伝送速度の低下を回避することが可能となる。
また、本実施形態におけるxTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯を推定し、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯の範囲内では、隣接回線(400)への影響が小さい送信出力値を用いて通信回線(300)に出力する信号の送信出力を制御し、また、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯の範囲外では、所定の送信出力値を用いて通信回線(300)に出力する信号の送信出力を制御することになる。
これにより、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLが使用していない周波数帯では、通信回線(300)の伝送速度を最大限にして信号を送信することが可能となるため、xTU−C(100)は、通信回線(300)のxDSLの伝送速度の低下を最小限に抑えながら、隣接回線(400)のxDSLの伝送速度の低下を回避することが可能となる。
特に、局設置VDSLの通信回線(400)の伝送距離:Lが長い場合には、高周波帯が使用不可能となるため、その高周波帯に対し、送信出力値の減衰を行う必要がない。このため、上述した実施形態は、局設置xDSLとRT設置xDSLとの双方がVDSL同士の場合の漏話雑音対策に効果的な手法となる。
なお、隣接回線(400)のxDSLがVDSLか否かを判断する判断方法としては、図9に示すように、隣接回線(400)からの上りの遠端漏話『FEXT』の有無をxTU−C(100)において判断する方法が挙げられる。この場合には、図5に示すステップS4において、隣接回線(400)からの上りの遠端漏話の雑音が所定の閾値以上であるとxTU−C(100)が判断した場合には、隣接回線(400)のxDSLがVDSLと判断し、隣接回線(400)からの上りの遠端漏話の雑音が所定の閾値未満であるとxTU−C(100)が判断した場合には、隣接回線(400)のxDSLがVDSLではないと判断することになる。即ち、隣接回線(400)のxDSLがVDSLである場合には、隣接回線(400)からの上りの遠端漏話の雑音が多く発生することになるため、xTU−C(100)は、隣接回線(400)からの上りの遠端漏話の雑音が所定の閾値以上である場合に、隣接回線(400)のxDSLがVDSLであると判断することが可能となる。
これにより、xTU−C(100)は、隣接回線(400)がVDSLと判断した場合には、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のVDSLが使用している高周波帯に対し、送信出力値の減衰制御を行わず、所定の送信出力値:PSD(f)を用いて通信回線(300)に出力する信号の送信出力を制御することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムでは、図5に示すように、xTU−R(200)側において予め通信回線(300)の伝送距離を測定し、該測定した通信回線(300)の伝送距離をxTU−C(100)側に送信し、xTU−C(100)は、通信回線(300)の伝送距離を取得することにした。
第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムでは、図10に示すように、xTU−C(100)が隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生していると判断した場合に(ステップA2/Yes)、xTU−C(100)は、通信回線(300)の測定要求をxTU−R(200)側に送信し(ステップA4)、xTU−R(200)は、通信回線(300)の測定要求をxTU−C(100)から受信した場合に、通信回線(300)の伝送距離を測定し(ステップA5)、該測定した通信回線(300)の伝送距離をxTU−C(100)に送信し(ステップA6)、xTU−C(100)は、通信回線(300)の伝送距離を取得することを特徴とする。
これにより、xTU−C(100)は、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生していると判断した場合に、通信回線(300)の伝送距離を取得することが可能となる。
なお、xTU−C(100)が通信回線(300)の伝送距離を取得する取得時期は、上述した図10に示すように、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生しているとxTU−C(100)が判断した時に限定するものではなく、ステップA8において、隣接回線(400)の使用周波数帯の範囲内で送信する送信出力値を算出する際に、通信回線(300)の伝送距離を取得していれば良く、あらゆる時期に、通信回線(300)の伝送距離をxTU−C(100)が取得するように構築することは可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第1、第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、xTU−R(200)側において通信回線(300)の伝送距離を測定し、該測定した通信回線(300)の伝送距離をxTU−C(100)側に送信し、xTU−C(100)が通信回線(300)の伝送距離を取得することにした。
第3の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、図11に示すように、xTU−C(100)側において通信回線(300)の伝送距離を測定し(ステップB6)、xTU−C(100)が通信回線(300)の伝送距離を取得することを特徴とする。これにより、xTU−R(200)側において通信回線(300)の伝送距離を測定することがないため、xTU−R(200)側での処理を簡略化することが可能となる。以下、図11を参照しながら、第3の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおける一連の処理動作について説明する。
まず、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音をスペクトルアナライザ等を用いて測定する(ステップB1)。
次に、xTU−C(100)は、ステップB1において測定した隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音を基に、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生しているか否かを判断する(ステップB2)。
xTU−C(100)は、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生していないと判断した場合には(ステップB2/No)、xTU−C(100)は、送信出力制御不要と判断し、デフォルトの所定の送信出力値で信号を送信することになる(ステップB3)。
また、xTU−C(100)は、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生していると判断した場合には(ステップB2/Yes)、xTU−C(100)から送信する信号が、隣接回線(400)の信号に対して影響を与えることになるため、xTU−C(100)は、通信回線(300)に送信する信号の送信出力制御を行うことになり、信号の送信要求を通信回線(300)を介してxTU−R(200)側に送信する(ステップB4)。
xTU−R(200)は、信号の送信要求を受信した場合に、通信回線(300)を介してxTU−C(100)側に信号を送信する(ステップB5)。
xTU−C(100)は、xTU−R(100)側から通信回線(300)を介して受信する信号の受信レベルを基に、通信回線(300)の伝送距離を測定し、該測定した通信回線(300)の伝送距離を記録する(ステップB6)。これにより、xTU−C(100)は、通信回線(300)の伝送距離を把握することが可能となる。
次に、xTU−C(100)は、ステップB1において測定した隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音を基に、隣接回線(400)のxDSLが使用している使用周波数帯を推定する(ステップB7)。
また、xTU−C(100)は、ステップB7において推定した使用周波数帯の範囲内においてxTU−C(100)から通信回線(300)に送信する信号の送信出力値を算出する(ステップB8)。
次に、xTU−C(100)は、ステップB7において推定した隣接回線(400)のxDSLの使用周波数帯と、ステップB8において算出した送信出力値と、を基に、送信出力制御を行うことになる。この場合、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLの使用周波数帯の範囲内では、上記(式2)により算出した送信出力値:PSDに基づいて通信回線(300)に信号を送信することになる。また、xTU−C(100)は、隣接回線(400)のxDSLの使用周波数帯の範囲外では、所定の送信出力値:PSD(f)に基づいて通信回線(300)に信号を送信することになる(ステップB9)。
このように、本実施形態におけるxTU−C(100)は、xTU−C(100)が使用している通信回線(300)の伝送距離と、その通信回線(300)と隣接している隣接回線(400)の伝送距離と、の差分を基に、隣接回線(400)への影響が小さい送信出力値を算出し、該算出した送信出力値を用いて通信回線(300)に信号を送信するように制御することになる。
これにより、xTU−C(100)は、xTU−C(100)側において通信回線(300)の伝送距離を測定し、該測定した通信回線(300)の伝送距離と、予めxTU−C(100)が取得している隣接回線(400)の伝送距離と、を用いて通信回線(300)に送信する信号の送信出力値を抑制し、隣接回線(400)を使用している他のxDSLの伝送速度に影響を与えないようにすることになるため、xTU−C(100)は、RT設置xDSLの漏話を抑制し、隣接する局設置xDSLの伝送速度の低下を回避することが可能となる。
なお、xTU−C(100)が通信回線(300)の伝送距離を測定する測定時期は、上述した図11に示すように、隣接回線(400)において所定の閾値以上の雑音が発生しているとxTU−C(100)が判断した時に限定するものではなく、ステップB8において、隣接回線(400)の使用周波数帯の範囲内で送信する送信出力値を算出する際に、通信回線(300)の伝送距離を測定していれば良く、あらゆる時期に、通信回線(300)の伝送距離をxTU−C(100)が測定するように構築することは可能である。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおいて、xTU−C(100)が隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音を測定する場合には、隣接回線(400)からの遠端漏話の雑音を測定するようにしても良く、また、隣接回線(400)からの近端漏話の雑音を測定するようにすることも可能である。
また、上述した実施形態におけるマルチキャリア伝送システムでは、xTU−C(100)が、通信回線(300)の伝送距離と、隣接回線(400)の伝送距離と、の差分を基に、他の隣接回線(400)への影響を軽減するように送信出力値を制御することにしたが、xTU−R(200)が、通信回線(300)の伝送距離と、隣接回線(400)の伝送距離と、の差分を基に、xTU−R(200)が、他の隣接回線(400)への影響を軽減するように送信出力値を制御するように構築することも可能である。
また、上述した実施形態におけるマルチキャリア伝送システムでは、RT設置xDSLの遠端漏話『FEXT』を抑制し、隣接する局設置xDSLの伝送速度の低下を回避することを主眼として説明したが、図RT設置xDSLの遠端漏話『FEXT』だけではなく、図12に示すように、RT設置xDSLの近端漏話『NEXT』を制御するようにすることも可能である。
また、上述した実施形態におけるマルチキャリア伝送システムを構成するxTU−C(100)と、xTU−R(200)と、の通信装置における制御動作は、ハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体から上記プログラムを、通信装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、通信装置において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器から上記プログラムを通信装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、通信装置において実行させることも可能である。
本発明にかかる送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラムは、電話線などのメタリックケーブルで数Mビット/秒の高速なデータ伝送を行うxDSL(x Digital Subscriber Line)(xは、A、H、S、V等の総称)に適用可能である。
近端漏話『NEXT』と遠端漏話『FEXT』とを説明するための図である。 局側に設置されるxTU−C(XDSL Termination Unit-Center side)(10、11)が同じ位置に存在して構成されるマルチキャリア伝送システムのシステム構成を示す図である。 局側に設置されるxTU−C(XDSL Termination Unit-Center side)(10、11)が異なる位置に存在して構成されるリーモートターミナル(RT)設置のマルチキャリア伝送システムのシステム構成を示す図であり、RT設置xDSLのxTU−C(11)の遠端漏話『FEXT』を説明するための図である。 本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムのシステム構成を示す図である。 本実施形態のマルチキャリア伝送システムにおける一連の処理動作を示すシーケンスチャートである。 隣接回線(400)のxDSLからの漏話雑音の測定結果例を示す図である。 xTU−C(100)が通信回線(300)に信号を送信する際の送信出力値の値を示す図であり、所定の送信出力値:PSD(f)『図7に示すA』と、(式2)により算出した送信出力値:PSD『図7に示すB』と、の関係を示す図である。 xTU−C(100)が通信回線(300)に信号を送信する際の送信出力値の値を示す図であり、13MHzまでの範囲では、(式2)により算出した送信出力値:PSD『図7に示すB』を採用し、13MHz以上の範囲では、所定の送信出力値:PSD(f)『図7に示すA』を採用し、通信回線(300)に信号を送信する場合を示す図である。 隣接回線(400)からの上りの遠端漏話『FEXT』の有無をxTU−C(100)において判断する方法を説明するための図である。 第2の実施形態のマルチキャリア伝送システムにおける一連の処理動作を示すシーケンスチャートである。 第3の実施形態のマルチキャリア伝送システムにおける一連の処理動作を示すシーケンスチャートである。 局側に設置されるxTU−C(XDSL Termination Unit-Center side)(10、11)が異なる位置に存在して構成されるリーモートターミナル(RT)設置のマルチキャリア伝送システムのシステム構成を示す図であり、RT設置xDSLのxTU−C(11)の近端漏話『NEXT』を説明するための図である。
符号の説明
1、2、3 通信回線
10 局設置xDSLのxTU−C(XDSL Termination Unit-Center side)
11 局設置またはRT設置のxDSLのxTU−C
20 局設置xDSLのxTU−R(XDSL Termination Unit-Remote side)
21 局設置またはRT設置のxDSLのxTU−R
30、31 通信回線
100 xTU−C(送信出力制御装置)
101 送信部
102 受信部
103 送信出力制御部
104 雑音判定部
200 xTU−R
201 送信部
202 受信部
203 伝送距離測定部
300 通信回線
400 隣接回線

Claims (30)

  1. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置であって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  2. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置であって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
    前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定手段と、を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  3. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置であって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
    前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断手段と、を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  4. 前記差分に応じた送信出力値を算出する送信出力算出手段を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記送信出力算出手段により算出した送信出力値を用いて前記送信出力を制御することを特徴とする請求項1または3記載の送信出力制御装置。
  5. 前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定手段を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力算出手段により算出した送信出力値を用いて前記送信出力を制御し、
    前記使用帯域の範囲外で、所定の送信出力値を用いて前記送信出力を制御することを特徴とする請求項記載の送信出力制御装置。
  6. 前記差分に応じた送信出力値を算出する送信出力算出手段を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力算出手段により算出した送信出力値を用いて前記送信出力を制御し、
    前記使用帯域の範囲外で、所定の送信出力値を用いて前記送信出力を制御することを特徴とする請求項2記載の送信出力制御装置。
  7. 前記差分に応じた減衰量を算出する減衰量算出手段を有し、
    前記送信出力算出手段は、
    所定の送信出力値から前記減衰量を減算し、前記差分に応じた送信出力値を算出することを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の送信出力制御装置。
  8. 前記隣接回線からの漏話雑音を測定する漏話雑音測定手段を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記漏話雑音測定手段により測定した前記漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断することを特徴とする請求項記載の送信出力制御装置。
  9. 前記隣接回線からの漏話雑音を測定する漏話雑音測定手段を有し、
    前記使用帯域推定手段は、
    前記漏話雑音測定手段により測定した前記漏話雑音を基に、前記使用帯域を推定することを特徴とする請求項2または5記載の送信出力制御装置。
  10. 前記使用帯域推定手段は、
    前記漏話雑音が発生している帯域を、前記使用帯域と推定することを特徴とする請求項記載の送信出力制御装置。
  11. 前記隣接回線からの遠端漏話の雑音を測定する遠端漏話測定手段を有し、
    前記判断手段は、
    前記遠端漏話の雑音を基に、前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断することを特徴とする請求項記載の送信出力制御装置。
  12. 前記判断手段は、
    前記遠端漏話の雑音が所定の閾値以上であると判断した場合に、前記隣接回線をVDSLが使用していると判断することを特徴とする請求項11記載の送信出力制御装置。
  13. 前記通信回線の伝送距離を取得する伝送距離取得手段を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の送信出力制御装置。
  14. 前記伝送距離取得手段は、
    前記通信回線を介して接続された通信装置において測定された前記通信回線の伝送距離を受信する伝送距離受信手段を有することを特徴とする請求項13記載の送信出力制御装置。
  15. 前記伝送距離取得手段は、
    前記通信回線の伝送距離の測定要求を前記通信装置に送信する測定要求送信手段を有し、
    前記伝送距離受信手段は、
    前記測定要求を送信した前記通信装置において測定された前記通信回線の伝送距離を受信することを特徴とする請求項14記載の送信出力制御装置。
  16. 前記伝送距離取得手段は、
    前記通信回線の伝送距離を測定する伝送距離測定手段を有することを特徴とする請求項13記載の送信出力制御装置。
  17. 前記伝送距離測定手段は、
    前記通信回線を介して接続された通信装置に信号の送信要求を送信する信号送信要求手段と、
    前記通信装置から前記通信回線に送信された信号を受信する信号受信手段と、を有し、
    前記信号受信手段により受信した信号を基に、前記通信回線の伝送距離を測定することを特徴とする請求項16記載の送信出力制御装置。
  18. 前記隣接回線の伝送距離は、前記通信回線の伝送距離よりも長いことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の送信出力制御装置。
  19. 第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とするマルチキャリア伝送システム。
  20. 第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
    前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定手段と、を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とするマルチキャリア伝送システム。
  21. 第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御手段と、
    前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断手段と、を有し、
    前記送信出力制御手段は、
    前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とするマルチキャリア伝送システム。
  22. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で行う送信出力制御方法であって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程を、前記送信出力制御装置が行い、
    前記送信出力制御工程は、
    前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御方法。
  23. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で行う送信出力制御方法であって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
    前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定工程と、を、前記送信出力制御装置が行い、
    前記送信出力制御工程は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御方法。
  24. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で行う送信出力制御方法であって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
    前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断工程と、を、前記送信出力制御装置が行い、
    前記送信出力制御工程は、
    前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御方法。
  25. 第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムで行う送信出力制御方法であって、
    前記第1の通信装置は、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程を行い、
    前記送信出力制御工程は、
    前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御方法。
  26. 第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムで行う送信出力制御方法であって、
    前記第1の通信装置は、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
    前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定工程と、を行い、
    前記送信出力制御工程は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御方法。
  27. 第1の通信装置と、第2の通信装置と、が通信回線を介して接続して構成されるマルチキャリア伝送システムで行う送信出力制御方法であって、
    前記第1の通信装置は、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御工程と、
    前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断工程と、を行い、
    前記送信出力制御工程は、
    前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御方法。
  28. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で実行させる送信出力制御プログラムであって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御処理を、前記送信出力制御装置に実行させ
    前記送信出力制御処理は、
    前記隣接回線からの漏話雑音が所定の閾値を超えているか否かを判断し、前記漏話雑音が所定の閾値を超えていると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御プログラム。
  29. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で実行させる送信出力制御プログラムであって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御処理と、
    前記隣接回線の使用帯域を推定する使用帯域推定処理と、を、前記送信出力制御装置に実行させ、
    前記送信出力制御処理は、
    前記使用帯域の範囲内で、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御プログラム。
  30. 通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御装置で実行させる送信出力制御プログラムであって、
    前記通信回線の伝送距離と、前記通信回線と隣接する隣接回線の伝送距離と、の差分を基に、前記通信回線に出力する信号の送信出力を制御する送信出力制御処理と、
    前記隣接回線をVDSLが使用しているか否かを判断する判断処理と、を、前記送信出力制御装置に実行させ、
    前記送信出力制御処理は、
    前記隣接回線をVDSLが使用していると判断した場合に、前記送信出力を制御することを特徴とする送信出力制御プログラム。
JP2006193313A 2006-07-13 2006-07-13 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム Expired - Fee Related JP4835293B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006193313A JP4835293B2 (ja) 2006-07-13 2006-07-13 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム
EP07013617A EP1879299A3 (en) 2006-07-13 2007-07-11 Transmission output control apparatus, multicarrier transmission system, transmission output control method and transmission output control program in computerreadable storage medium
CN200710182146.2A CN101154962B (zh) 2006-07-13 2007-07-11 传输输出控制设备、方法、程序及多载波传输***
US11/826,187 US8179951B2 (en) 2006-07-13 2007-07-12 Transmission output control apparatus, multicarrier transmission system, transmission output control method and transmission output control program in computer-readable storage medium
TW096125333A TWI348287B (en) 2006-07-13 2007-07-12 Transmission output control apparatus, multicarrier transmission system, transmission output control method and transmission output control program in computer-readable storage medium
AU2007203273A AU2007203273B2 (en) 2006-07-13 2007-07-13 Transmission output control apparatus, multicarrier transmission system, transmission output control method and transmission ouput control program in computer-readable storage medium
KR1020070070833A KR100935745B1 (ko) 2006-07-13 2007-07-13 송신 출력 제어 장치, 멀티 캐리어 전송 시스템, 송신 출력 제어 방법 및 송신 출력 제어 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능 기록 매체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006193313A JP4835293B2 (ja) 2006-07-13 2006-07-13 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008022381A JP2008022381A (ja) 2008-01-31
JP4835293B2 true JP4835293B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=38792220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006193313A Expired - Fee Related JP4835293B2 (ja) 2006-07-13 2006-07-13 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8179951B2 (ja)
EP (1) EP1879299A3 (ja)
JP (1) JP4835293B2 (ja)
KR (1) KR100935745B1 (ja)
CN (1) CN101154962B (ja)
AU (1) AU2007203273B2 (ja)
TW (1) TWI348287B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4869853B2 (ja) * 2006-10-02 2012-02-08 日本電気株式会社 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム
WO2010075556A1 (en) * 2008-12-23 2010-07-01 Actelis Networks Ltd. Method and system for installing and operating discrete multi tone repeaters
US8434976B2 (en) * 2009-03-20 2013-05-07 Black & Decker Inc. Small hole saw mandrel assembly
US9026813B2 (en) * 2010-11-22 2015-05-05 Qualcomm Incorporated Establishing a power charging association on a powerline network
US9003492B2 (en) 2011-06-21 2015-04-07 Qualcomm Incorporated Secure client authentication and service authorization in a shared communication network
US9021278B2 (en) 2011-08-10 2015-04-28 Qualcomm Incorporated Network association of communication devices based on attenuation information
WO2015123815A1 (zh) * 2014-02-19 2015-08-27 华为技术有限公司 信号处理方法、装置及***
WO2016082221A1 (zh) * 2014-11-28 2016-06-02 华为技术有限公司 信号发送的方法、装置和***

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2504254B2 (ja) * 1990-02-02 1996-06-05 日本電気株式会社 信号送出回路
JPH03278742A (ja) * 1990-03-28 1991-12-10 Nec Corp ディジタル伝送方式
US5852630A (en) * 1997-07-17 1998-12-22 Globespan Semiconductor, Inc. Method and apparatus for a RADSL transceiver warm start activation procedure with precoding
US6259746B1 (en) 1998-01-14 2001-07-10 Motorola Inc. Method for allocating data and power in a discrete multi-tone communication system
US6205220B1 (en) * 1998-06-29 2001-03-20 Texas Instruments Incorporated Method to mitigate the near-far fext problem
US6697487B1 (en) * 1999-05-17 2004-02-24 Nortel Networks Limited Power control data delivery consistency in copper plant
US7430212B2 (en) * 2001-02-13 2008-09-30 Paradyne Corporation System and method for improved data transmission speed by fixing the lower corner frequency at a frequency above voice band in a symmetric DSL transmission system
JP3870761B2 (ja) * 2001-09-07 2007-01-24 松下電器産業株式会社 無線電話装置
ATE413736T1 (de) * 2001-10-03 2008-11-15 Alcatel Lucent Verfahren und vorrichtung zum messen des übersprechens in einem xdsl-netz
US6782082B2 (en) * 2002-02-15 2004-08-24 Broadcom Corporation Method and system for reducing cross-talk and avoiding bridged taps
JP3842666B2 (ja) * 2002-02-20 2006-11-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 基地局及び通信方法
KR100465640B1 (ko) * 2002-04-03 2005-01-13 주식회사 휴커넥스 원단 누화 신호를 제거하기 위한 디엠티 시스템
JP3866614B2 (ja) * 2002-05-16 2007-01-10 富士通株式会社 xDSL中継方法
KR100476896B1 (ko) * 2002-05-22 2005-03-17 삼성전자주식회사 티씨엠-아이에스디엔 라인과 공존하는 디지털 가입자라인을 이용한 통신 시스템 및 그것의 프레임 동기화 방법
US7031050B2 (en) * 2002-08-14 2006-04-18 Tropic Networds Inc. Method and system for precision cross-talk cancellation in optical amplifiers
US7106833B2 (en) 2002-11-19 2006-09-12 Telcordia Technologies, Inc. Automated system and method for management of digital subscriber lines
JP2006033379A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Sumitomo Electric Networks Inc 局側装置、通信システムおよび通信方法
JP2006115326A (ja) 2004-10-15 2006-04-27 Sumitomo Electric Networks Inc 通信システム、通信方法および通信装置
CN1866938B (zh) * 2005-09-21 2010-08-18 华为技术有限公司 基于降低dsl线路串扰的自适应功率调整的方法及装置
DE102006017252B4 (de) * 2006-04-12 2011-12-15 Lantiq Deutschland Gmbh Einstellen einer spektralen Sendeleistungsdichte eines Teilnehmergeräts eines Kommunikationsnetzes
US8009574B2 (en) * 2006-09-25 2011-08-30 Lantiq Deutschland Gmbh Power level settings for transmission lines

Also Published As

Publication number Publication date
KR100935745B1 (ko) 2010-01-06
CN101154962B (zh) 2012-10-10
KR20080007188A (ko) 2008-01-17
EP1879299A3 (en) 2008-02-06
CN101154962A (zh) 2008-04-02
JP2008022381A (ja) 2008-01-31
AU2007203273A1 (en) 2008-01-31
EP1879299A2 (en) 2008-01-16
TWI348287B (en) 2011-09-01
US20080025382A1 (en) 2008-01-31
AU2007203273B2 (en) 2012-08-23
TW200814575A (en) 2008-03-16
US8179951B2 (en) 2012-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11677438B2 (en) Training optimization of multiple lines in a vectored system using a prepared-to-join group
JP4835293B2 (ja) 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム
US8750353B2 (en) Performance stabilization for multi-carrier DSL
EP1869734A2 (en) Cancellation of crosstalk energy in communication loops
EP2712095B1 (en) Method and device for analysing crosstalk of lines
WO2010139286A1 (zh) 估计远端串扰信道的方法和装置
CN105915478B (zh) 通信装置及其串扰减低方法
KR100940383B1 (ko) 송신 출력 제어 장치, 멀티 캐리어 전송 시스템, 송신 출력 제어 방법 및 송신 출력 제어 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독가능 기록 매체
JP2007329849A (ja) 送信出力制御装置、マルチキャリア伝送システム、送信出力制御方法及び送信出力制御プログラム
JP2009071719A (ja) 通信装置、通信システム、制御方法及び制御プログラム
Lindqvist et al. Impact of crosstalk estimation on the dynamic spectrum management performance
US20230216538A1 (en) System and method to optimize the Digital Subscriber Line performance by negotiating the transmitter Power Back-Off
JP2004328065A (ja) 伝送性能シミュレーションプログラム、伝送性能シミュレーション方法、および該プログラムを記録した記録媒体
JP2006014040A (ja) 通信装置および通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees