JP4834458B2 - 超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法 - Google Patents

超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4834458B2
JP4834458B2 JP2006140000A JP2006140000A JP4834458B2 JP 4834458 B2 JP4834458 B2 JP 4834458B2 JP 2006140000 A JP2006140000 A JP 2006140000A JP 2006140000 A JP2006140000 A JP 2006140000A JP 4834458 B2 JP4834458 B2 JP 4834458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring
lock bolt
axial force
measuring rod
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006140000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007308991A (ja
Inventor
英俊 松沢
雅司 森
秀記 薮下
寛之 田名瀬
武文 仲子
茂雄 松原
正二 井上
敏晴 橘高
康範 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISSHIN KOKAN CO., LTD.
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Non Destructive Inspection Co Ltd
Oyo Corp
Central Nippon Highway Engineering Nagoya Co Ltd
Original Assignee
NISSHIN KOKAN CO., LTD.
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Non Destructive Inspection Co Ltd
Oyo Corp
Central Nippon Highway Engineering Nagoya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISSHIN KOKAN CO., LTD., Nippon Steel Nisshin Co Ltd, Non Destructive Inspection Co Ltd, Oyo Corp, Central Nippon Highway Engineering Nagoya Co Ltd filed Critical NISSHIN KOKAN CO., LTD.
Priority to JP2006140000A priority Critical patent/JP4834458B2/ja
Publication of JP2007308991A publication Critical patent/JP2007308991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4834458B2 publication Critical patent/JP4834458B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、鋼管膨張型の超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法に関する。
従来の所謂NATM工法などによるトンネル工事に用いられるロックボルトとしては、次の特許文献1,2に記載のものが知られている。また、超音波を利用した軸力計測が可能なロックボルトとしては、特許文献3,4に記載のものが知られている。
実開平4−38541号 特開2004−37227号 特開2006−3323号 特開2006−3324号
しかし、特許文献1に記載のものはモルタルが硬化するまで時間を要するため、直ちに計測することが不能であり、特許文献2に記載のものも詳細な軸力分布が計測しがたく、また、いずれも配線が必要で計測に時間を要して高価であった。その結果、トンネルの一部断面に散点的に用いられるB計測にのみ実施されるに留まり、日常管理としてのA計測によるトンネルのモニタには適用されていなかった。また、特許文献3,4のものはいずれも超音波の計測が必ずしも円滑に行えなかった。
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、簡易且つ正確に軸力を計測しうる超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る鋼管膨張型の超音波式軸力計測ロックボルトの特徴は、膨張可能な鋼管と超音波反射用の標点を有する軸力計測用の二本以上の計測棒とを備え、前記計測棒に切欠群をそれぞれ形成し、ある計測棒と他の計測棒との切欠群の計測棒長手方向に対する位置を異ならせたことにある。
同特徴によれば、例えば手前側と奥側の信号をそれぞれの計測棒に分担させて受信することで、信号の減衰をより効率的に防ぐことができる。
前記計測棒における切欠の程度を前記計測棒の終端側ほど大きくしてもよい。同特徴によれば、超音波入射側とは反対の位置にある終端側ほど著しく減衰する反射超音波の減衰を補い、本来は切欠の形成位置により異なる受信信号強度を可能な限り均一化させて、一度の計測での可能を拡大することができる。
ここで、望ましくは前記切欠の程度が前記計測棒の長手方向に対する直交断面における全断面積に対する前記切欠の縦壁部の面積の比率である切欠面積率である。
さらに上記両特徴に加え、前記計測棒を少なくとも防錆被覆で覆ってもよい。これにより、発錆による信号減衰を防止して、正確なモニタリングが可能となる。
また、前記計測棒の入射部から各切欠までの距離xにより定まる次式(1)に従う反射信号の振幅yが測定可能な値となるように前記計測棒における切欠の程度を前記計測棒の終端側ほど大きくしてもよい。
y=exp(cx+d) (1)
但し、c,dは定数。
一方、上記各特徴に記載のロックボルトに作用する軸力を計測するためのロックボルト軸力計測方法の特徴は、膨張可能な鋼管と超音波反射用の標点を有する軸力計測用の二本以上の計測棒とを備え、前記計測棒に切欠群をそれぞれ形成してあり、前記計測棒の入射部から各切欠までの距離xにより定まる次式(1)に従う反射信号の振幅yが当該計測棒の終端側でも測定可能な値となるように前記計測棒における切欠の程度を前記計測棒の終端側ほど大きくすることにある。
y=exp(cx+d) (1)
但し、c,dは定数。
また、上記特徴に記載のロックボルトに作用する軸力を計測するロックボルト軸力計測方法の他の特徴は、膨張可能な鋼管と超音波反射用の標点を有する軸力計測用の二本以上の計測棒とを備え、前記計測棒に切欠群をそれぞれ形成してあり、前記ロックボルトの施工時に予め前記計測棒の露出部である入射部から超音波を送信すると共に標点からの反射波を受信して標点からの反射波の受信時間差を求める超音波計測を実施し、後に改めて前記超音波計測を実施して受信時間差の変化により前記軸力を算定することにある。

上記本発明に係る超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法の特徴によれば、切欠形成位置で異なる受信信号の振幅をより均一に近づけ、又は、受信位置に応じて計測棒を分担することで信号強度を向上させ、簡易且つ正確に軸力を計測することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。図1は本発明の軸力計測に用いる鋼管膨張式のロックボルト10と軸力計測装置1とを示す。軸力計測装置1は、超音波をロックボルト10へ送受信する探触子2と、超音波を発信及び受信するパルサー・レシーバー3と、信号を制御すると共に受信信号を処理・表示するPC(パーソナルコンピュータ)4及びモニター5を備えている。
ロックボルト10は、管体である異形管20の両端に注水側スリーブ30,封止側スリーブ40を溶接又は溶着(以下、「溶接等」とする。)し、さらに、異形管20内に配設された計測棒50を有してなる。異形管20は図2に示すように、溶融メッキ鋼管を扁平にすると共に略C字型に形成したものであり、ロックボルト10の端部近傍では各断面位置で扁平度合いが異なっている。全長の端部では屈曲外面21,屈曲内面22が近接しており、同図(a)の位置では管内部23が膨大し凹部26が縮小している。管内部23への注水時に開口部25を介して屈曲内面22が同図(b)の如く膨大する。
計測棒50は、鋼材やアルミニウムで構成されており、図1に示すように、注水側スリーブ30及び封止側スリーブ40の中心を通ると共に異形管20の凹部26に配設され、リング状スペーサー59を介して注水側スリーブ30及び封止側スリーブ40内に固定されている。このリング状スペーサー59の外縁は溶接部58hで固着されている。
計測棒50の両端あるいは一部がロックボルトの異形管あるいはスリーブ等に溶接等あるいは接着により固着される場合は、管体20の削孔101に対する押圧力により、固着されていない部分も含めて計測棒50のほぼ全長が管体20と事実上一体化される。
略C字型の異形管20先端は注水側スリーブ30の孔に挿入され、その先端部において溶接部で注水側スリーブ30に固着される。異形管20の他端も封止側スリーブ40に対して同様に溶接等される。注水側スリーブ30の側部及び屈曲外面21には注水孔34が貫通形成され、外部から水がこの注水孔34を通じて管内部23に供給される。
注水側スリーブ30内の計測棒50は、入射側である始端面51が注水側スリーブ30の外側端59xよりも突出し、超音波を計測棒50に対して入射させることができる。リング状スペーサー59は溶接部58hにより計測棒50に固着される。
他方、封止側スリーブ40内の計測棒50は、端部に設けられたねじ部58jとナット58kよりなる締付固定手段58xによりリング状スペーサー59に固着される。この締付固定手段58xは、本来的には入射された超音波を減衰させノイズの原因となる。しかし、入射部11となる始端面51から十分に離れており、封止側スリーブ40において締付固定手段58xにより固着させたとしても、相対的にノイズは小さくなる。よって、ノイズの影響を排除し、且つ、計測棒50の取付作業性を向上させることができる。なお、締付固定手段58xはねじ部58j、ナット58kに限らず、ラッチ手段等様々な手段を採り得、これらを解放することで、計測棒50を異形管20に対して着脱することができる。
計測棒50の適宜箇所には、図3(a)(b)に示すように、標点として複数の切欠55(N1−5)が形成されている。各切欠N1−5は、それぞれが、計測棒50の各切欠位置において円周方向に同じ深さtで連続的に切り欠かれた溝であり、縦壁部55が長手方向に直交する方向に切り立っている。したがって、図3(c)に示すように、各切欠位置での計測棒の長手方向に直交する断面へ縦壁部56を投影させた部分の面積(計測棒50の外形円とN1−5の外形円の間の面積)である切欠面積Zaは深さtと計測棒の半径rとの間で次の式(2)の関係にある。
Za=π(2rt−t2) (2)
各溝の幅Wは信号の反射には大きな影響を及ぼさない。また、計測棒50の長手方向に直交する断面での断面積Zはπr2となる。したがって、切欠面積Zaの全断面積Zに対する面積率である切欠面積率はZa/Zとなる。
各位置での切欠面積Zaを一定にすると、信号強度は図4の減衰線f1の如く減衰し、計測限界レベル(Pm)に早く到達するので、さらに終端側位置での計測が不能となる。また、図5(a)の如く、信号の受信感度を一番手前(入射側)のW1に合わせるとW3の特定が困難となり、同(b)(c)の如くW2,W3に合わせると一番手前の信号が飽和して計測が困難となる。
ところで、入射端から切欠までの距離をx、受信超音波の振幅をyとすると、減衰線は、指数関数的に表せ、
y=exp(ax+b) (3)
となる。但し、a,bは定数である。
そこで、まず、図4(b)の減衰線f2の如く計測棒の終端側に向かうに従って切欠深さtを深く形成し切欠面積Zaを拡大することで、より遠くの標点N5でも測定限界レベル(Pm)を超えて受信が可能となり、図5(d)の如く始端面51で受信される信号のレベルを各切欠N1−5間でほぼ同レベルとなるように調節することが可能となる。特に、上記式(3)を考慮すれば、当該計測棒の入射部から各切欠までの距離xにより定まる次式(1)に従う反射信号の振幅yが当該計測棒の終端側でも測定可能な値となるように当該計測棒における当該切欠の程度、すなわち、切欠面積率Za/Zを当該計測棒の終端側ほど大きくするとよい。
y=exp(cx+d) (1)
但し、c,dは定数。
ところで、表面に多くの凹凸が存在すると、超音波の減衰の激しいことが実験により確認されたので、計測棒50の表面は切欠以外平坦となっている。また、発明者らの実験によれば、切欠からの反射信号強度は、切欠の形状に拘わらず切欠面積Zaに比例し、切欠の深さのみに比例するとは限らないことが判明した。
また、図6に示すように、各切欠55(N1〜N5)は、計測棒50の長手方向に直交する方向に切り込みを入れ形成された縦壁部56と、その縦壁部56に対しテーパー状に削られた平坦部57とより形成してもよい。入射部11である始端面51より入射された超音波の一部Saは、上述の縦壁部56で大幅に反射される一方、終端面52により反射された反射波Sbは、平坦部57では大きく反射せずに切欠N1〜N5を通過するので、中間部の切欠N1−5及び終端面52からの反射波を確実に検出できる。したがって、上記切欠面積率Za/Zは入射側の縦壁部56で計算すればよい。なお、標点は切欠以外に凹部や突起でもよいが、垂直部分を有する切欠を設けた場合が超音波の反射を最も明瞭に検出することができる。
設置に際しては、トンネル外壁100の適宜箇所に形成された挿入孔101にロックボルト10を挿入する。挿入時は図2(a)の如く、挿入孔101と異形管20との間に隙間103が残存している。その後、注水側スリーブ30にシールヘッドを取り付けて水を注水孔27から管内部23内に加圧注水する。この注水により異形管20は、図2(b)の如く膨張し、隙間103は殆ど無くなって挿入孔101に異形管20外面が密着することになり、これにより摩擦力が作用してロックボルト10の挿入孔101への定着が完了する。注水側スリーブ30の近傍にはベアリングプレート15が介挿され、実質的にトンネル外壁100を支持する。
計測に際しては、計測棒50の始端面51に探触子2を接触媒質を介して接触させ、超音波を入射すると共に各標点N1〜N5及び終端面52からの反射波を受信する。超音波の発信時刻と受信時刻の差と音速を掛け合わせることにより、図3(b)に示す各標点N1−5、終端面52からの反射波の往復距離L1〜5が算出できる。また、各L1〜5間の差分を求めることで、標点間距離SC1〜5を算出でき、予め求めておいた各距離L1〜5、SC1〜5との比較を行うことで、ロックボルト10の伸長の度合いを求めることができる。
その具体的な手順としては、超音波の発信時刻と図3(b)に示す各標点N1−5及び終端面52から反射してくる反射波の受信時刻の差から伝播時間Ti(iは区間番号)が求められる。次に、隣接する区間の伝播時間の差Ti−Ti-1から区間伝播時間が算出できる。上記の手順に基づいて、ロックボルト打設直後に各標点区間SC1〜5の各区間伝播時間を初期値として計測する。打設後随時に各区間伝播時間を同様に計測して、それぞれ初期値に対する変化率(区間伝播時間変化率dD)を求める。予め求めておいた軸力と区間伝播時間変化率dDとの相関関係から、各区間の軸力が算定できる。実験によれば、横波の場合は1MHz,2MHz(低周波領域)で反射検出が良好であったが、縦波の場合は5MHz(高周波領域)で反射波検出が良好となることが判明した。なお、超音波音速は材料の温度によっても変動するため、上記処理において、周囲環境に合わせた温度補正が必要となる場合がある。
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同じ符号を付すこととする。
図7の実施形態では、1本の計測棒50を2本設け50a、50b、それぞれに切欠群G1,G2を形成してある。第一ロッド50aの第一切欠群G1は、第二ロッド50bの第二切欠群G2よりも手前に形成されている。第一切欠群G1の切欠N1〜N3は3箇所であり、その計測結果に基づく軸力は図7(b)にPa〜Pcとして表示されている。また、第二切欠群G2の切欠N3’〜N5も3箇所であり、その計測結果に基づく軸力は図7(c)にPd〜Pfとして表示されている。中央の標点N3,N3’は同位置に形成してある。なお、切欠群の形成位置及ロッドの本数は適宜変更が可能である。
図8に示す実施形態において、ロックボルト10は、管体である異形管20の両端に注水側スリーブ30,封止側スリーブ40を溶接又は溶着(以下、「溶接等」とする。)し、さらに、異形管20に沿って対称に固着又は配設された一対の計測棒50,50を有してなる。
計測棒50は、図8(a)に示すように、管体に沿って配設され、又は異形管20或いはスリーブ40或いはベアリングプレート15等のロックボルトの部材に適宜箇所で溶接等若しくは接着剤により固着される。計測棒50を固着する場合は、少なくとも計測棒50の両端部をロックボルトの異形管或いはロックボルトの部材に固着させるとよい。計測棒50の両端部を固着させることで、施工時のロックボルト10の取り扱いが容易となる。計測棒50が管体に沿って配設される場合は、管体20の削孔101に対する押圧力により管体20と計測棒50は事実上一体化される。
図8(a)(b)では、計測棒50の始端と終端をそれぞれ注水側スリーブ30及び封止側スリーブ40の外に配置させてある。計測棒50は注水側スリーブ30を貫通させる大孔16に連続する大孔16の近傍の小孔17からベアリングプレート15を貫通すると共にその外表面から始端面51を若干突出させてある。この僅かな突出により、注水側スリーブ30へ連結する注水用継手(図示省略)と計測棒50との干渉を防止ししつつ、探触子2の接触を可能としている。注水側スリーブ30と計測棒50との間にはスペーサー53を配置してある。また、異形管20の注水側スリーブ30近傍と封止側スリーブ40の外面との2カ所において、溶接部58を必要最低限の部位とすることで、計測棒50から異形管20への超音波漏洩を抑制してある。
超音波減衰が大きな障害とならない場合には、鋼管膨張型ロックボルトと計測棒50との一体化をより高める意味で、図8(c)に示す実施形態を採用してもよい。この実施例では、計測棒50の挿入孔側先端部にねじ部58fを設け、ナット58gによりベアリングプレート15に計測棒50を固着しても構わない。計測棒50のベアリングプレート15に対する締付固定手段58xは、ねじ部58f、ナット58gの他、ラッチ手段等様々な機械を採用し得る。
上記第一実施形態では、異形管20は膨張時に拡大変形する凹部26に一本の計測棒50を配置した。しかし、変形の対称性を保つため、前記計測棒50を膨張後の管体20について複数本をほぼ均等配置するとよい。
この場合、例えば、計測棒を3本用いる場合は120度間隔で均等割り付けするとよい。また、図9(a)(b)の如く一対の計測棒50a,50bを双方とも凹部26外に配置してもよく、図9(c)(d)の如く一方の計測棒50aを凹部26内に、他方を凹部26外に配置してもよい。さらに、図9(e)(f)に示す如く、一対の凹部26,26に2本の計測棒50a,50bを配置してもよい。
上記各実施形態では、入射部11である始端面51を計測棒50の長手方向に垂直な平面として構成した。しかし、横波を円滑に入射させたい場合には図10の如く始端面51aを計測棒50の長手方向に傾斜状に形成してもよい。
上記実施形態では、計測棒50を中央部も詰まった棒として表現した。しかし、この計測棒50は異形管20に比較して中身が詰まった棒との意味合いでの概念であるため、超音波が十分伝達できる限りにおいて中央部に長手方向に沿う空洞が存在してもよい。計測棒50の中央部に長手方向に沿う空洞が存在する場合には、その空洞に温度センサを挿入して各部位の温度を計測し温度補正を考慮したより精度の高い軸力計測を行うことができる。
上記実施形態では、計測棒50を直接異形管20に固着した。しかし、計測棒50が錆びると減衰が大きくなることが判明したため、図11に示すように、計測棒50の周囲に防錆皮膜50xを形成することが望ましい。なお、防錆皮膜50xは樹脂製の熱収縮チューブ等の他、防錆塗料等を用いて形成してもよい。
上記実施形態では、ロックボルトの軸力計測方法として表現したが、本発明はロックボルトの伸長計測方法とも表現することができる。
本発明は、トンネル施工法の一種である所謂NATM工法に用いられるロックボルトとして利用することができる。
ロックボルトの断面図及び軸力計測装置のブロック図である。 ロックボルトの図1における断面図等であり、(a)はB−B断面図、(d)は膨張後のB−B断面図である。 (a)は計測棒と切欠との関係を示す側面図、(b)は計測棒の全長における切欠位置を示す側面図、(c)は計測棒と切欠との関係を示す計測棒の軸心に直交する断面図である。 切欠のまでの距離と超音波受信振幅との関係を示すグラフである。 切欠のまでの距離と超音波受信振幅との関係において各標点位置での波形をすグラフであり、(a)はW1を最適に合わせた感度調整、(b)はW2を最適に合わせた感度調整、(c)はW3を最適に合わせた感度調整、(d)は切欠の深さを変化させた場合それぞれにおける計測結果である。 切欠の部分拡大図である。 計測棒を2本用いた場合において、(a)はロックボルトの概略側面図、(b)は第一の計測棒における切欠のまでの距離と計測される軸力との関係を示すグラフ、(c)は第二の計測棒における切欠のまでの距離と計測される軸力との関係を示すグラフである。 ロックボルトのさらに別の実施形態におけるロックボルトの断面図及び軸力計測装置のブロック図、(b)はロックボルトのA方向視正面図、(c)はさらに別の実施形態における計測棒の挿入孔近傍の拡大図である。 ロックボルトの別の実施形態における断面図等であり、(a)は図2のB−B断面相当図、(d)は(a)の膨張後の図、(c)は他の実施形態を示す図2のB−B断面相当図、(d)は(c)の膨張後の図、(e)は他の実施形態を示す図2のB−B断面相当図、(f)は(e)の膨張後の図である。 計測棒の始端面の別の実施形態を示す側面図である。 計測棒の別の態様を示す部分断面図である。
符号の説明
1:軸力計測装置、2:探触子、3:パルサー・レシーバー、4:PC、5:モニター、10:ロックボルト、11:入射部、12:端部、15:ベアリングプレート、16:大孔、17:小孔、20:異形管、21:屈曲外面、22:屈曲内面、23:管内部、30:注水側スリーブ、31:スリーブ先端、32:スリーブ側部、33:凹部、34:注水孔、40:封止側スリーブ、50:計測棒、51:始端面、52:終端面、53:スペーサー、55:切欠、56:縦壁部、57:平坦部、58,58a〜c,58h:溶接部、58g,58k:ナット、58f,58j:ねじ部、58x:締付固定手段、59:リング状スペーサー、59x:棒錆被覆、100:トンネル壁 、101:挿入孔、103:隙間、N1−5:標点(切欠)、SC1−6:標点間距離,Sa:超音波の一部,Sb:反射波

Claims (7)

  1. 鋼管膨張型の超音波式軸力計測ロックボルトであって、
    膨張可能な鋼管と超音波反射用の標点を有する軸力計測用の二本以上の計測棒とを備え、前記計測棒に切欠群をそれぞれ形成し、ある計測棒と他の計測棒との切欠群の計測棒長手方向に対する位置を異ならせてあるロックボルト。
  2. 前記計測棒における切欠の程度を前記計測棒の終端側ほど大きくする請求項1記載のロックボルト。
  3. 前記切欠の程度が前記計測棒の長手方向に対する直交断面における全断面積に対する前記切欠の縦壁部の面積の比率である切欠面積率である請求項2記載のロックボルト。
  4. 前記計測棒を少なくとも防錆被覆で覆う請求項1〜3のいずれかに記載のロックボルト。
  5. 前記計測棒の入射部から各切欠までの距離xにより定まる次式(1)に従う反射信号の振幅yが測定可能な値となるように前記計測棒における切欠の程度を前記計測棒の終端側ほど大きくする請求項1〜4のいずれかに記載のロックボルト。
    y=exp(cx+d) (1)
    但し、c,dは定数。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のロックボルトに作用する軸力を計測するためのロックボルト軸力計測方法であって、
    膨張可能な鋼管と超音波反射用の標点を有する軸力計測用の二本以上の計測棒とを備え、前記計測棒に切欠群をそれぞれ形成してあり、前記計測棒の入射部から各切欠までの距離xにより定まる次式(1)に従う反射信号の振幅yが測定可能な値となるように前記計測棒における切欠の程度を前記計測棒の終端側ほど大きくするロックボルト軸力計測方法。
    y=exp(cx+d) (1)
    但し、c,dは定数。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のロックボルトに作用する軸力を計測するロックボルト軸力計測方法であって、
    膨張可能な鋼管と超音波反射用の標点を有する軸力計測用の二本以上の計測棒とを備え、前記計測棒に切欠群をそれぞれ形成してあり、前記ロックボルトの施工時に予め前記計測棒の露出部である入射部から超音波を送信すると共に標点からの反射波を受信して標点からの反射波の受信時間差を求める超音波計測を実施し、後に改めて前記超音波計測を実施して受信時間差の変化により前記軸力を算定するロックボルト軸力計測方法。
JP2006140000A 2006-05-19 2006-05-19 超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法 Expired - Fee Related JP4834458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006140000A JP4834458B2 (ja) 2006-05-19 2006-05-19 超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006140000A JP4834458B2 (ja) 2006-05-19 2006-05-19 超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007308991A JP2007308991A (ja) 2007-11-29
JP4834458B2 true JP4834458B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=38842102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006140000A Expired - Fee Related JP4834458B2 (ja) 2006-05-19 2006-05-19 超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4834458B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109844518B (zh) 2016-08-16 2022-09-20 加拿大国家研究委员会 超声波岩石锚杆状态监测的方法和***
CN114200016B (zh) * 2021-10-18 2024-04-16 中国科学院武汉岩土力学研究所 岩石锚杆的双通道无损检测方法及相关设备

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05172794A (ja) * 1991-12-19 1993-07-09 Chubu Electric Power Co Inc 劣化計測装置
JP4109073B2 (ja) * 2001-10-05 2008-06-25 日新製鋼株式会社 めっき鋼管製ロックボルト
JP2006003324A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Non-Destructive Inspection Co Ltd ロックボルト軸力分布計測方法及びロックボルト
JP2006003323A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Non-Destructive Inspection Co Ltd ロックボルト軸力分布計測方法及びロックボルト

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007308991A (ja) 2007-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4667228B2 (ja) 杭検査方法及びセンサー圧着装置
JP4910768B2 (ja) 超音波探傷の校正方法及び管体の品質管理方法及び製造方法
US4569229A (en) Ultrasonic process for measuring stress in a bolt or similar part adapted to this method
EP2124046B1 (en) Method for controlling quality of tubular body and tubular body manufacturing method
US5965818A (en) Ultrasonic Lamb wave technique for measurement of pipe wall thickness at pipe supports
US4567747A (en) Self-calibration system for ultrasonic inspection apparatus
US7877888B2 (en) System and method for measuring installation dimensions for flow measurement system
JP6572094B2 (ja) カプラー内のネジ鉄筋の間隔を測定するための測定治具およびそれを用いた測定方法
EP0116644B1 (en) Method of measuring contact stress of contacting solid surfaces with ultrasonic waves
CN101796373A (zh) 用于借助于超声波全面检测检验对象的几何尺寸的方法
JP4834458B2 (ja) 超音波式軸力計測ロックボルト及びロックボルト軸力計測方法
US7076991B2 (en) Calibration evaluation method and device for acceleration sensor
JP2006292482A (ja) ロックボルト軸力測定方法及びロックボルト
US20020194916A1 (en) Method for inspecting clad pipe
JP2007308990A (ja) トンネルの施工方法及びこれが実施されるトンネル
JP5114104B2 (ja) 埋設管をライニングした繊維強化プラスチック材の硬化状態を検査する検査方法
JP2006292483A (ja) ロックボルト軸力測定方法及びロックボルト
CN1936570A (zh) 水机轴缺陷的超声波检测方法
JP2006003324A (ja) ロックボルト軸力分布計測方法及びロックボルト
JP7059204B2 (ja) 延伸中空プロファイルの超音波試験用方法
JP2006003323A (ja) ロックボルト軸力分布計測方法及びロックボルト
CN103207240B (zh) 一种斜探头超声场纵向声压分布的测量方法
JPH05281201A (ja) 焼入れ硬化層深さの測定方法および測定装置
Volker et al. 1D profiling using highly dispersive guided waves
JP2000321041A (ja) 浸炭層の検出方法及びその厚さの測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees