JP4833789B2 - 排水ヘッダとそれを用いた排水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家屋内で発生した排水を集めて屋外に排出するために用いられる排水ヘッダと、該排水ヘッダを用いた排水装置に関する。
従来、例えば特開2002−61247号公報(刊行物1)に記載のもの等、流出口が1箇所である排水ヘッダを用いた排水装置では、該排水ヘッダの流出口が1方向で1箇所であるため、その構成から排水の溢れ出しや十分な通気ができず、臭気が放出するという問題があった。
一方、特開2003−147826号公報には、排水用床下配管設備として、戸建住宅の床下における排水管を一括集中で排水できる集合ますを用い、その集合ますが管路内空気のアキュムレータ機能を持つと共に、接続する排水主管の下流にバイパス管路を設けて管路内空気が上下に流れないようにして器具トラップの破封を防止するよう構成されたものが提供されている。
また特開2006−16779号公報、特開2006−16780号公報には、床下配管の通気構造として、床下に配設された排水管が排水ヘッダーによって集中一括排水ができるようにし、その排水量により封水破壊を防止するため排水ヘッダーの上部と排水ヘッダーからの排水を受け入れる管継手との間に通気管を設けたものが提供されている。
特開2002−61247号公報 特開2003−147826号公報 特開2006−16779号公報 特開2006−16780号公報
上記特許文献2に示す発明は、複数の排水枝管と接続して排水を受け入れる管路内空気のアキュムレータ機能を持った集合ますと、接続する排水主管の下流で管路内空気を上下に流れるのを防止したバイパス管路を設けているが、1本の排水管路に集中する排水量に管内の通気が確保され難い問題があった。
また上記特許文献3、4に示す発明は、封水破壊を防止するための床下配管の通気構造として、排水ヘッダの上部と、排水ヘッダからの排水を受け入れる管継手との間に通気管を設けて構成されたものであるが、通常の排水管路と共に通気管を設けるため工事のコストアップの問題と、1本の排水管路に集中する排水量に管内の通気が確保され難い問題があった。
そこで本発明は上記従来における問題を解消し、家屋内で発生した排水を屋外の排水管に排出するに際して、排水量が合流等によって増加し或いは一時的な排水増加によって増加した場合においても、排水が配管内で満水(満管)状態になるのを防止し、よって排水が逆流したり、空気トラップの消滅による臭気の発生をもたらしたりするのを防止することができ、また通気を確保するために通気管の如きものを排水管とは別に設けるといったことなく、簡単で且つコンパクトな構成により、省スペースで、家屋内から家屋外への排水をスムーズに行うことができる排水ヘッダとそれを用いた排水装置の提供を課題とする。
上記課題を達成するため、本発明の排水ヘッダは、家屋内の各所で発生する屋内排水を集めて屋外の排水管に排出させるのに用いる排水ヘッダであって、ヘッダ本体と、その両端に設けられる排出マスとからなり、前記ヘッダ本体は、その幅寸法内に、家屋内の各所で発生した排水を導く各排水枝管を接続させるための複数の枝管接続口を設けると共に、前記各接続口から受け入れた排水を両側に分流させる構成とし、前記両端の排出マスには前記ヘッダ本体から分流されてきた排水を受け入れる流入口と該流入口から受け入れた排水を前記屋外の排水管に向けて排出するための排出口とを設ける構成としたことを第1の特徴としている。
また本発明の排水ヘッダは、上記第1の特徴に加えて、ヘッダ本体は、その幅寸法内の中央が高く、両端に向って勾配をつけた構成としたことを第2の特徴としている。
また本発明の排水ヘッダは、上記第1又は第2の特徴に加えて、ヘッダ本体は、枝管接続口を備えた複数の管継手の連結によって構成されていることを第3の特徴としている。
また本発明の排水ヘッダは、上記第1又は第2の特徴に加えて、ヘッダ本体は、複数の枝管接続口を備えた集水マスと、該集水マスから両端の排出マスに連結される一対の連結管継手とによって構成されていることを第4の特徴としている。
また本発明の排水ヘッダは、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、排出マスは、底部に排出口を下向きに設けてなるドロップマスとしたことを第5の特徴としている。
また本発明の排出ヘッダは、上記第1〜第5の何れかの特徴に加えて、ヘッダ本体、排出マスにネジ蓋付きの点検口を上向きに設けたことを第6の特徴としている。
また本発明の排水ヘッダは、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、排出マスには、屋内のトイレ排水管と直接接続することができるトイレ排水管用接続口を設けてあることを第7の特徴としている。
また本発明の排水装置は、請求項1〜7の何れかに記載の排水ヘッダを用いて、屋内各所で発生した屋内排水を屋外の排水管に排出させるための排水装置であって、排水ヘッダのヘッダ本体に対して家屋内の排水枝管を接続し、ヘッダ本体の両端の排出マスのそれぞれに対して屋内から屋外へ排水を導くための排出管を接続し、且つこの1対の排出管を屋外排水管に対して相互に離間して接続することで、前記排水ヘッダと1対の排出管と屋外排水管とで環状の経路を構成してあることを第8の特徴としている。
請求項1に記載の排水ヘッダによれば、家屋内の各所で発生した排水は複数の排水枝管を経てヘッダ本体に受け入れられる。各枝管接続口からヘッダ本体内に入った排水はヘッダ本体の両側へと適当に分流され、両端の排出マスに受け入れられて、その1対の排出マスから屋外の排水管に排出される。
屋内の各所で発生した排水は排水ヘッダに集められるが、集められた排水は両端の2箇所に分かれて屋外に排出されるため、屋外への排出が1箇所に集中することが防止される。このため排出管内で排水が満管状態になるのが防止され、管内圧力の増減が生じて排水が逆流するといったことが防止される。また、この管内圧力の増減によりトラップで封水破壊が発生するのも防止される。よって汚水や悪臭が屋内に逆流するといったことも防止される。
また排水ヘッダは、ヘッダ本体とその両端に設けられる排出マスとにより排水を2方向に分散させて排出する構成であるので、構成を簡単でコンパクトなものにできる。また建物基礎の貫通箇所における配管勾配が緩やかでなくとも満管になりにくい点でも有用な構成である。
勿論、排出管やその他の配管内の通気を確保して満管状態にならないようにするのに特別な通気管の如きものを配管する必要もないので、排水配管が複雑になったり、施工時の工数が増えたりしない。
請求項2に記載の排水ヘッダによれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、ヘッダ本体は、その管の幅寸法内の中央が高く、両端に向って勾配をつけた構成としたので、
ヘッダ本体の各所からヘッダ本体内に流入した排水は、その排水の水位レベルが中央部を越えるレベルになると、中央部を越えて他端側へ分流する。従って、ヘッダ本体の中央部より右側から流入する排水は、基本的には右側の排出マスに流れて排出され、流入量が多くなると中央部を越えて左側の排出マスにも分流して排出される。またヘッダ本体の中央部より左側から流入する排水は、基本的には左側の排出マスに流れて排出され、流入量が多くなると中央部を越えて右側の排出マスにも流れて排出される。よって排水枝管をヘッダ本体の幅寸法内の左右の位置に適当に分散して接続することで、通常時は屋内排水をヘッダ本体の左右の排出マスに均等的に分けて排出することができる。またヘッダ本体の左右の何れかに流れ込む排水が増えた場合には、その流れ込んだ排水の一部を、中央部を越えて他方の側へ分流し、何れか一方の排出マスに流れが集中するのを緩和することができる。
よって請求項2に記載の排水ヘッダによれば、家屋内各所からの排水枝管と接続されて受け入れた排水を適宜、左右に分流して両側の排出マスに導いて排出させることができるので、配管内の通気空間を十分に、確実に確保することができる。
請求項3に記載の排水ヘッダによれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、ヘッダ本体は、枝管接続口を備えた複数の管継手を連結して構成されているので、
連結する管継手の数を変更して組み合わせることで、接続する排水枝管の本数の増減に合わせて排水ヘッダの長さ、枝管接続口(流入口)の数や配置を自由に構成することができる。また排水枝管をヘッダ本体の中央部の左右に分散して接続することが容易にできる。
更に連結される管継手の枝管接続口の円周方向位置を調整することで、種々の方向からくる排水枝管に対しても容易に接続を行うことができ、接続自由度の大きな排水ヘッダを構成することができる。加えて、管継手の数を変更することで中央部と左右両端での勾配の落差を変更することができ、ヘッダ本体に入った排水の分流可能な水位の程度を変更することができる。
請求項4に記載の排水ヘッダによれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、ヘッダ本体は、複数の枝管接続口を備えた集水マスと、該集水マスから両端の排出マスに連結される一対の連結管継手とによって構成されているので、
複数の排水枝管を1つの集水マスに集約するような形で接続することができるので、排水枝管を集約し易く、必要な配管空間をコンパクトに、省スペースとすることができる。また複数の排水枝管を1箇所に集めて接続作業ができるので、接続作業がその分だけ簡単、容易となる。勿論、各枝管から集水マスに入った排水は集水マスから両側に分流するので、分流がスムーズに行われる。
請求項5に記載の排水ヘッダによれば、上記請求項1〜4の何れかに記載の構成による効果に加えて、排出マスは、底部に排出口を下向きに設けてなるドロップマスとしたので、
ヘッダ本体から排出マスに流入してきた排水を、そのまま下方に落下させることができ、ヘッダ本体への逆流阻止が効果的に行える。また排水の瞬間的流量が多くても、ドロップ形状(垂直排水形状)であるから、垂直方向の通気経路を確保し易い。勿論、ドロップマスであるので、その底部の排出口には垂直方向に排出管が接続されることになるので、ドロップマス(排水ヘッダ)を建物の基礎の近傍に近づけて配置しても、その配管が邪魔とならない。即ち、排水ヘッダやその配管周りを建物の基礎の近くに配置して省スペースを図ることができる。
請求項6に記載の排水ヘッダによれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、ヘッダ本体、排出マスにネジ蓋付きの点検口を上向きに設けたので、
床下等に設けられるヘッダ本体、排出マスを点検する際には、床に手を入れて、点検口のネジ蓋を回すことで、簡単に点検口を開くことができる。ネジ蓋であるので、開閉蓋と異なり、床と点検口との間に僅かな隙間があるだけで、ネジ蓋を外して側方へずらして開けることが可能である。よって省スペース化が図れる。またネジ蓋としているので、ヘッダ本体や排出マス内の内圧が上昇した場合においても、開閉蓋の場合に比べて外れ難い。
請求項7に記載の排水ヘッダによれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、排出マスには、屋内のトイレ排水管と直接接続することができるトイレ排水管用接続口を設けてあるので、
比較的よく使用され、瞬間的使用水量も大きいトイレの排水を直接排出マスに導いて、そのまま素早く排出することができる。よってヘッダ本体が多量のトイレ排水で満たされることによる不都合を回避することができる。
請求項8に記載の排水装置によれば、排水ヘッダの両端の排出マスのそれぞれに対して排出管が接続され、その1対の排出管が屋外排水管に対して相互に離間して接続されることで、排水ヘッダと1対の排出管と屋外排水管とで環状の経路が構成される。従って、例え一方の排出マスから排出管を通って屋外排水管に至る経路が満管状態に閉塞されるようなことがあっても、他方の排出マスから排出管を通って屋外排水管に至る経路を介して、屋外排水管内の空気がヘッダ本体に巡ってくることができるので、ヘッダ本体内が満管となるのが回避される。
勿論、ヘッダ本体内に流入した排水は両側に分かれて排出マスから排出されるので、各排出マスからの排水量が基本的に少なくなり、排出管が満管となるのが回避される。
よって排出管が満管状態になる可能性を基本的に少なくすることができるので、排出マスから屋外排水管への途中を小曲がり管等で接続しても、満管の危険性を回避することができ、前記小曲がり管等によって省スペースを図ることも可能となる。
またヘッダ本体や排水枝管の方には満管による逆流や悪臭等の悪影響が十分に及ばないようにすることができる。
以下の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の第1の実施形態を示し、図1は第1の実施形態に係る排水ヘッダとそれを用いた排水装置の構成を示す正面図、図2は図1のA−A矢視図で、排水ヘッダを示す。図3は排水ヘッダの一部を示す分解図、図4は図1のB−B矢視図である。
本発明において、排水ヘッダとは、1乃至複数の排水枝管からの排水を受け入れ、下流の1乃至複数の排水管へ流出させるために用いられる集配用の母管装置と説明することができる。
先ず図1、図2を参照して、本発明の第1の実施形態における排水ヘッダ1は、家屋内の各所で発生する排水を集めて屋外の排水管に排出させるために用いるものであって、例えば家屋の床下等に配置され、ヘッダ本体10と、その両端に設けられる排出マス20、30とからなる。
前記ヘッダ本体10には家屋内の各所で発生した排水を導く複数の排水枝管40が接続される。
また前記排出マス20、30には排出管50、50が接続される。1対の排出管50、50は屋外排水管60の屋外マス61、62に接続される。また前記一方の排出マス20にはトイレ排水管70が接続される。
排水ヘッダ1は、ヘッダ本体10の幅寸法内の中央部1aを中心に、両端に向けて少し下向き勾配となるように構成されている。該中央部1aには点検口1bを設けている。
ヘッダ本体10は、中央管継手11と側部管継手12と短管継手13(図3参照)とを相互に連結することで構成される。
排水ヘッダ1(ヘッダ本体10)の中央部1aは、中央管継手11で構成されている。
中央管継手11は、その管内で排水を中央から左右に分流させるようにした分流孔管継手であり、その中央の上面に前記点検口1bとなる上向接続口11aが設けられ、該上向接続口11aに着脱自在に螺合される点検用のネジ蓋11bが設けられている。
また中央管継手11の左右両側には接続受口11c、11cが設けられている。
中央管継手11は、前記分流孔が中央から両端に向って少し下向きの勾配をつけて形成されている。その勾配は、例えば100分の1から100分の10程度の勾配とすることができる。即ちヘッダ本体10は、中央部1aから両側に向けて100分の1〜100分の10程度の勾配をつけている。勾配の程度は、ヘッダ本体10の管の内径や幅寸法、ヘッダ本体10に流入する排水の量の程度、その他の条件に応じて適当な勾配が採用されることになる。
図3も参照して、前記側部管継手12は、その壁面に1個の枝管接続口12aを設け、家屋の各所で発生した排水を導く排水枝管40と接続できるよう構成している。また側部管継手12は、その管の一端側を接続差込口12bとし、他端側を接続受口12cとしている。
前記短管継手13は、その両端が接続差込口13aとなっており、その両端の接続差込口13a、13aが中央管継手11の接続受口11c、側部管継手12の接続受口12c、或いは排出マス20の流入口21に差し込まれて接続を達成するものである。
前記側部管継手12は、接続相手に対して枝管接続口12aの円周方向位置を調整して接続することで、種々の方向からくる排水枝管40に対しても、容易に接続を達成させることができる。
本第1の実施態様においては、中央管継手11の両側に側部管継手12、12を接続し、更にその両側に側部管継手12、12を接続し、更に短管継手13、13を介して排出マス20、30に接続している。勿論、排水枝管40の数に応じて、側部管継手12の数を変更調整することができる。また側部管継手12や短管継手13の使用数を変更することで、必要に応じた種々の長さのヘッダ本体10を構成することができる。またヘッダ本体10の中央1aから両端までの勾配の落差を変更調整するための側部管継手12や短管継手13の数を調整することも可能である。
前記ヘッダ本体10の両端に設けられる排出マス20、30は、ヘッダ本体10から分流されてきた排水を受け入れる流入口21、31と底部に屋外の排水路側に排出するための下向きの排出口22、32を設けている。
前記流入口21、31は、ヘッダ本体10の短管継手13を受け入れる接続受口として構成されている。また前記排出口22、32は、後述する排出管50と接続される接続受口として構成されている。
排水マス20、30の上部には、点検口23、33が上向きに設けられており、該点検口23、33を開閉するネジ蓋24、34が設けられている。
点検口23、33の開閉手段としてネジ蓋24、34を用いると、ネジ蓋の開け閉めにスペースをとることがないので、省スペースが図れる。これはヘッダ本体10の点検口1bのネジ蓋11bの場合も同様である。
一方の排出マス20には、トイレ排水管用接続口25が設けられている。この接続口25はトイレ排水管70に接続される。これによりトイレ排水管70は、他の排水枝管40がヘッダ本体10に接続されるのとは分離して、直接的に排出マス20に接続され、トイレからの大量の排水、固形物等を含む排水を、より直接的に速やかに屋外排水管60に排出することが可能となる。
排出マス20、30は本実施形態ではドロップマスを用い、排出口22、32を底部に下向きに設けている。これによって、排出マス20、30に流入した排水は、マス内の空間を下方に落下して排出口22、32から更に下向きに落下排出される。排出マスをドロップマスとすることで、排出マスに流入してきた排水をそのまま下方に落下させることができるので、ヘッダ本体10への逆流阻止が効果的に行える。また排水の瞬間的流量が多くても、ドロップ形状(垂直排水形状)であるから、垂直方向の通気経路を確保し易い。
排出マス20、30の前記排出口22、32に対して、それぞれ排出管50、50が接続される。この排出管50、50は、家屋の基礎Fを貫通して、屋外の地面G下に配管された屋外排水管60に接続される。
図4を参照して、排出管50は、エルボ管51、水平管52、垂直管53、短管継手54(図3参照)、その他の管を用いて構成することができる。管の曲り形成ができるエルボ管51を要所に用いて、屋内から屋外へ向う配管にそれぞれ高低差を設け、排水が溜まらずに流れるよう接続することができる。
前記の場合において、エルボ管51は湾曲の曲率半径が小さい小曲がりエルボ管を用いることができる。小曲がりエルボ管を用いることで、配管の省スペース化を図ることができ、また家屋の基礎に近接した位置にヘッダ本体10や排出マス20、30を配置することができる。本発明の排水装置では、配管が満管状態になるのを十分に防止することができるので、上記のような小曲がりエルボ管を用いて、省スペースな配置が可能となる。
前記排出管50、50は、屋外排水管60に相互に離間して配置された1対の屋外マス61、62に接続される。
屋外マス61、62には、その下部中央に、排出管50、50と接続されて排水を受け入れる流入口61a、62aが設けられている。また屋外排水管60との接続口61b、62bが設けられている。
また屋外マス61、62は、その上部に地面Gに臨む点検口61c、62cと、蓋61d、62dが設けられている。
本発明の第1の実施形態に係る排水装置では、前記排水ヘッダ1と1対の排出管50、50と屋外排水管60とが組み合わされることによって、4辺からなる環状の循環経路が構成される。即ち、ヘッダ本体10と排出管50、50と屋外排水管60とで4辺を構成し、その4辺の隅部にそれぞれ排出マス20、30と屋外マス61、62を配置した構成としている。このような循環経路を構成することで、ループ状の通気空間を形成することができる。従って、例え一方の排出管50において排水が一時的に詰まって満管状態となることがあっても、そのときには、屋外排水管60から残る他の排出管50を通ってヘッダ本体10内に空気が入り、ヘッダ本体10や更にその上流の排水枝管40が満管状態となるのが確実に防止される。よって配管内での空気トラップの消滅を回避することができ、臭気等の発生を防止できる。
上記のような構成により、排水ヘッダ1とそれを用いた排水装置では、排水路の環状経路を形成して排水が左右に分流して排出できるようになり、家屋内の各所で発生する排水を集めて屋外の排水路に速やかに、途中で満管状態になったりすることなく排出させることができる。また複数の排水枝管40からヘッダ本体10へ流入される排水量に偏りが生じても、増水した排水はヘッダ本体10内をその中央部1aを越えて他方に分流し、1つの排出管に排水が集中することがなくなるので、常に好ましい通気空間を配管内に作ることができる。
図5、図6を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
図5は本発明の第2の実施形態に係る排水ヘッダとそれを用いた排水装置の構成を示す正面図、図6は図5のC−C矢視図で、排水ヘッダを示す。
本実施形態では、排水ヘッダ1を構成するヘッダ本体100が、第1の実施形態におけるヘッダ本体10と異なっている。他の構成は第1の実施形態の場合と同じである。第1の実施形態に用いられる部材と同じ部材には、同一の符号を付して説明を省略する。
ヘッダ本体100は、集水マス110と1対の連結管継手120、120とによって構成されている。
集水マス110は、本実施形態では、1個をヘッダ本体100の中央部に設けており、その上部側面に、複数(本実施形態では4個)の枝管接続口110aを備えており、排水枝管40との接続ができるようにしている。集水マス110の上面に着脱自在に螺合される点検用のネジ蓋110bが設けられている。
また集水マス110の下部側面には、1対の接続受口110c、110cが設けられている。
前記1対の接続受口110cには前記連結管継手120が連結され、この連結管継手120はそれぞれ排出マス20、30の流入口21、31に連結されている。
1対の連結管継手120は、ヘッダ本体100の中央である排水マス110からそれぞれ両端の排出マス20、30に向けて、少し下向きの勾配がつくように配管されている。勾配の程度は上記第1の実施形態の場合と同様である。
各排水枝管40から集水マス110に流れ込んだ排水は、合流する形で下方に落下し、両側の1対の接続受口110cから、それぞれ連結管継手120に分流されて排出マス20、30に流れる。
この第2の実施形態によれば、複数の排水枝管40を1つの集水マス110に集約するような形で接続することができるので、排水枝管40を集約し易く、必要な配管空間をコンパクトに、省スペースとすることができる。また複数の排水枝管を1箇所に集めて、まとめて接続作業ができるので、接続作業がその分だけ簡単、容易となる。勿論、各排水枝管40から集水マス110に入った排水は集水マス110から両側に分流するので、分流がスムーズに行われる。
本発明の第1の実施形態に係る排水ヘッダとそれを用いた排水装置の構成を示す正面図である。 図1のA−A矢視図で、排水ヘッダを示す。 排水ヘッダの一部を示す分解図である。 図1のB−B矢視図である。 本発明の第2の実施形態に係る排水ヘッダとそれを用いた排水装置の構成を示す正面図である。 図5のC−C矢視図で、排水ヘッダを示す。
符号の説明
1 排水ヘッダ
1a 中央部
1b 点検口
10 ヘッダ本体
11 中央管継手
11a 上向接続口
11b ネジ蓋
11c 接続受口
12 側部管継手
12a 枝管接続口
12b 接続差込口
12c 接続受口
13 短管継手
13a 接続差込口
20、30 排出マス
21、31 流入口
22、32 排出口
23、33 点検口
24、34 ネジ蓋
25 トイレ排水管用接続口
40 排水枝管
50 排出管
51 エルボ管
52 水平管
53 垂直管
54 短管継手
60 屋外排水管
61、62 屋外マス
61a、62a 流入口
61b、62b 接続口
61c、62c 点検口
61d、62d 蓋
70 トイレ排水管
100 ヘッダ本体
110 集水マス
110a 枝管接続口
110b 点検用のネジ蓋
110c 接続受口
120 連結管継手

Claims (8)

  1. 家屋内の各所で発生する屋内排水を集めて屋外の排水管に排出させるのに用いる排水ヘッダであって、ヘッダ本体と、その両端に設けられる排出マスとからなり、前記ヘッダ本体は、その幅寸法内に、家屋内の各所で発生した排水を導く各排水枝管を接続させるための複数の枝管接続口を設けると共に、前記各接続口から受け入れた排水を両側に分流させる構成とし、前記両端の排出マスには前記ヘッダ本体から分流されてきた排水を受け入れる流入口と該流入口から受け入れた排水を前記屋外の排水管に向けて排出するための排出口とを設ける構成としたことを特徴とする排水ヘッダ。
  2. ヘッダ本体は、その幅寸法内の中央が高く、両端に向って勾配をつけた構成としたことを特徴とする請求項1に記載の排水ヘッダ。
  3. ヘッダ本体は、枝管接続口を備えた複数の管継手の連結によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水ヘッダ。
  4. ヘッダ本体は、複数の枝管接続口を備えた集水マスと、該集水マスから両端の排出マスに連結される一対の連結管継手とによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水ヘッダ。
  5. 排出マスは、底部に排出口を下向きに設けてなるドロップマスとしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の排水ヘッダ。
  6. ヘッダ本体、排出マスにネジ蓋付きの点検口を上向きに設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の排水ヘッダ。
  7. 排出マスには、屋内のトイレ排水管と直接接続することができるトイレ排水管用接続口を設けてあることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の排水ヘッダ。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の排水ヘッダを用いて、屋内各所で発生した屋内排水を屋外の排水管に排出させるための排水装置であって、排水ヘッダのヘッダ本体に対して家屋内の排水枝管を接続し、ヘッダ本体の両端の排出マスのそれぞれに対して屋内から屋外へ排水を導くための排出管を接続し、且つこの一対の排出管を屋外排水管に対して相互に離間して接続することで、前記排水ヘッダと一対の排出管と屋外排水管とで環状の経路を構成してあることを特徴とする排水装置。
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