JP4833646B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨て紙おむつ等の吸収性物品に関する。
従来、使い捨て紙おむつ等に代表される吸収性物品は、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に腹側部から背側部にかけて介装される吸収体とを有する。更に、吸収性物品には、体液の漏れを防止するため、吸収体の左右両端に長手方向に沿って延在する不透液性のギャザーシートからなる立体ギャザーが設けられたものがあり、そのような立体ギャザーを有する使い捨て紙おむつが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−24308号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、使い捨て紙おむつ内に多量の軟便が***された際に、軟便の重さや勢いなどによって立体ギャザーが外側に倒れるなどし、軟便が漏れてしまうことがあるという問題があった。
本発明の目的は、体液、特に軟便の漏れを低減することができる吸収性物品を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
多孔性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に腹側部から背側部にかけて介装されて体液を吸収する吸収体とが備えられ、前記腹側部と前記背側部の間に設けられる股下部における前記吸収体の幅方向両端側に、前記腹側部から前記背側部にかけてギャザーシートが備えられる吸収性物品において、
前記ギャザーシートの基端部側は前記裏面シートに固着されて、その先端部側が前記吸収体の幅方向の端部から立設されるとともに、前記表面シートの両端部が前記吸収体の幅方向の内側から立設されて前記ギャザーシートの先端側に固着されることによって、前記吸収体の表面と、前記ギャザーシートと、前記表面シートとによって囲まれる空間部が形成されており、
前記吸収体は、その幅方向の左右両端部分と中央部分とが分離された形状の吸収体本体をクレープ紙で覆ってなり、
前記吸収体における前記空間部側の面には、前記吸収体本体が分離された部分における前記クレープ紙が当該吸収体の厚み方向に窪んでなり当該吸収体の長手方向に沿う凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記ギャザーシートの前記空間部側の面には、不透液性フィルム材が備えられており、
前記ギャザーシートは前記不透液性フィルム材を介して前記裏面シートに固着されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品において、
前記ギャザーシートにおける前記不透液性フィルム材の先端部は、前記表面シートの両端部より、前記吸収体表面から離間した位置に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、吸収性物品におけるギャザーシートの先端部側は、吸収体の幅方向の端部から立設され、表面シートの両端部は、吸収体の幅方向の内側から立設されている。そして、立設されたギャザーシートの先端側に、立設された表面シートの両端部が固着されて、吸収体の表面と、ギャザーシートと、表面シートとによって囲まれる空間部が形成されている。
つまり、吸収性物品におけるギャザーシート部分に空間領域を有する空間部が形成されているので、吸収性物品の着用時に、表面シート上に軟便などが***された場合、その軟便などの体液が表面シートの孔を通じて空間部に流れ込み、空間部に一旦貯留された後、その体液成分が吸収性物品の吸収体に吸収されるようになっている。
よって、吸収性物品は軟便などの体液を空間部に貯留するようにして、体液成分を吸収体に吸収することができるので、この吸収性物品は、体液、特に軟便の漏れを低減することができる。
特に、多量の軟便が吸収性物品に***された際に、その軟便の勢いや重さなどによって、ギャザーシートが外側に向かって押し倒されるような作用力が加わった場合、ギャザーシートの先端側に固着されている表面シートが、ギャザーシートが立設した状態を維持するように保持することができるので、ギャザーシートは外側に倒れ難くなっており、軟便などの体液成分がギャザーシートを越えて漏れ難くなっている。
また、吸収体における空間部側の面には、凹部が形成されているので、吸収性物品の空間部に貯留される体液成分がその凹部に溜まりやすくなり、より体液成分を空間部に貯留することが可能になる。また、吸収体の凹部に溜まった体液成分をより効率的に吸収体に吸収することが可能になる。
従って、この吸収性物品は、体液漏れをより低減することができる吸収性物品であるといえる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、ギャザーシートの空間部側の面には、不透液性フィルム材が備えられており、その不透液性フィルム材を介してギャザーシートが裏面シートに固着されているので、ギャザーシートにおける不透液性フィルム材と、不透液性の裏面シートとが貼り合わされて固着された部分から体液が染み出して漏れることを低減することができる。
よって、吸収性物品は、体液漏れをより低減することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、ギャザーシートにおける不透液性フィルム材の先端部は、表面シートの両端部より、吸収体表面から離間した位置に配置されているので、表面シート側に***された体液や、空間部に貯留される体液成分が、不透液性フィルム材の先端部を越えて、外側に染み出して漏れることを低減することができる。
よって、吸収性物品は、体液漏れをより低減することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態では、吸収性物品として、特に、成人用の使い捨て紙おむつを一例として、以下で説明する。
図1は、本実施の形態における使い捨て紙おむつを展開した斜視図である。また、図2は、使い捨て紙おむつの装着時の状態に組立てた斜視図であり、図3は、平面展開図である。また、図4は、図3のIV−IV線における断面図である。
図1〜図4に示すように、吸収性物品である使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)1は、紙おむつ本体10と、この紙おむつ本体10を人体に装着するための止着部としてのサイドフラップ20、20と、サイドフラップ20を係止させるための被着部30とを備えている。
紙おむつ本体10は、人体との接触面側に設けられる透液性の不織布等からなる表面シート10aと、装着時に外部側に設けられる不透液性の裏面シート11と、表面シート10aと裏面シート11との間に介装される吸収体12と、裏面シート11上の吸収体12の幅方向両側部側に、紙おむつ本体10の長手方向に沿って備えられるギャザーシート13、13と、により主に構成される。
ここで、内側とは、紙おむつ10の幅方向の中央側をいい、外側とは、紙おむつ10の幅方向の中央から離れる側をいう。
表面シート10aは、無数の貫通孔hが形成されている多孔性のシート材であり、その両端部がギャザーシート13に固着され、幅方向の中央側は吸収体12の表面に固着されている。
貫通孔hは、例えば、略楕円形状を呈する細孔であり、その楕円形状のサイズは、例えば、長径が3mm〜5mm、短径が2mm〜3mmである。
裏面シート11は、装着時に外部側に配されるバック不織布11aと、吸収体12側に配されるバック不透液フィルム11bとが積層されてなるシート部材であり、その幅方向の両端部はギャザーシート13に固着されている。
紙おむつ本体10は、人体の股部を腹側から背側にかけて覆うように、一方の端部に腹側部15が形成され、他方の端部に背側部16が形成されている。また、腹側部15と背側部16との間が股下部17となっている。股下部17の両縁部は、内側に凹むように形成され、装着された際に着用者の脚の周りを囲む脚開口部18、18となっている。
そして、紙おむつ本体10の腹側部15の端部151と、背側部16の端部161とは、紙おむつ1が装着された際に、胴周りを形成するようになっている。
特に、胴周りを形成する部分として、腹側部15において股下部17よりも両外側に延出した腹側延出部152、152と、背側部16において股下部17よりも両外側に延出した背側延出部162、162と、が形成されている。
また、背側部16の長手方向の縁部164の中央部には、糸ゴム等の弾性部材164aが幅方向に沿って設けられ、この弾性部材164aにより平面ギャザー165が形成され、着用者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成となっている。
また、背側部16の背側延出部162、162の側縁部163、163には、それぞれ外側に突出したサイドフラップ20、20が設けられている。
また、腹側部15の端部151における裏面シート11には、被着部30が設けられている。
サイドフラップ20、20は、例えば、不織布等で形成されており、背側部16の延出部162、162の左右側方に延出するように備えられている。そして、左右それぞれのサイドフラップ20、20の自由端部側には、凸状に突出する第1ファスナ21a、21bと、第2ファスナ22a、22bとが設けられている。第1ファスナ21a、21b、第2ファスナ22a、22bには、それぞれ面ファスナのオス材の係止要素であるファスニング部材としてのファスニングテープ23が備えられている。
そして、この4つのファスニングテープ23、23、23、23が、腹側部15の裏面シート11上に備えられているメス材の係止要素である被着部30に係止するようになっていて、背側端部側の第1ファスナ21a、21bは胴周りを締め付け、股下部17側の第2ファスナ22a、22bは脚周りを締め付け可能な構造となっている。
吸収体12は、紙おむつ1の使用時に、体液としての尿等の水様成分を吸収するものであり、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と、高吸水性樹脂とを組み合わせて形成されており、例えば、吸収性素材と高吸水性樹脂とからなる吸収体本体120が、クレープ紙121によって覆われてなる部材である。
この吸収体12は、腹側部15から背側部16に亘る長さに形成されている。また、吸収体12の幅方向の長さは、股下部17の形状に合わせて中央部12aが狭く、長手方向の腹側端部12b、背側端部12cは、腹側部15の腹側延出部152、背側部16の背側延出部162の形状に合わせて、中央部12aよりも幅が広く形成されている。
ギャザーシート13、13は、股下部17における吸収体12の中央部12aを挟む幅方向両端側に、腹側部15の長手方向の縁部154から背側部16の長手方向の縁部164に亘ってそれぞれ備えられている。
このギャザーシート13、13の幅方向外側の部分は、図4に示すように、裏面シート11の表面シート10a側の面(バック不透液フィルム11b)に固着されている。そして、このギャザーシート13の幅方向内側の部分は、表面シート10aや裏面シート11に固定されておらず、立設された自由部131となっている。
ここで、ギャザーシート13が裏面シート11と固定される部分を固定部132といい、固定部132と自由部131との境目を基端部133とする。
また、後述する空間部111側であり、ギャザーシート13における内側(下側)の面には、不透液性フィルム材14が貼付されて備えられており、ギャザーシート13の固定部132は不透液性フィルム材14を介して裏面シート11に固着されている。
特に、ギャザーシート13の基端部133に相当する不透液性フィルム材14は、吸収体12の幅方向端部のクレープ紙121に接着されている。
また、ギャザーシート13は、図4に示すように、自由部131側で折り返されており、折り返された部分が先端部としての自由端部134となっている。
そして、ギャザーシート13の自由部131には、ギャザーシート13の長手方向に沿って、複数の糸ゴム(弾性部材)13cが略平行に備えられている。本実施の形態では、図4に示すように、自由端部134側で折り返されたギャザーシート13の間に3本の糸ゴム13cが設けられている。この糸ゴム13cにより立体ギャザーシート13は、着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形し、着用者にフィットしやすい構造となっている。
また、自由端部134側で折り返されたギャザーシート13の間に、不透液性フィルム材14の先端部14aが挟み込まれて固着されている。
また、吸収体12の中央側で固着されている表面シート10aの両端部10bは、吸収体12の幅方向の内側の所定位置から立設されてギャザーシート13の先端側である自由部131に固着される。
なお、表面シート10aの両端部10bは、ギャザーシート13の不透液性フィルム材14に対して接着されている。そして、表面シート10aの両端部10bは、不透液性フィルム材14の先端部14aよりその基端部133側である、吸収体12に対して近い位置に固着されている。つまり、それぞれ立設された、不透液性フィルム材14の先端部14aと、表面シート10aの両端部10bとの位置関係は、不透液性フィルム材14の先端部14aの方が吸収体12の表面からより高い位置であって、吸収体12の表面から離間した位置に配置されるようになっている。
そして、紙おむつ1には、吸収体12と、ギャザーシート13及び不透液性フィルム材14と、表面シート10aとによって囲まれて、断面視略三角形状を呈する空間部111が形成されている。
具体的には、空間部111は、吸収体12の表面のクレープ紙121と、吸収体12の幅方向端部から自由端部134が立設されたギャザーシート13における不透液性フィルム材14と、吸収体12の幅方向内側の所定位置からギャザーシート13の先端側に向けて立設された表面シート10aとによって囲まれた断面視略三角形状を呈する空間領域である。
なお、吸収体12における空間部111側の面には、吸収体12の長手方向に沿って形成されている凹部12dが備えられている。この凹部12dは、吸収体12の表面にエンボスを施すことなどによって形成することができる。
従って、例えば、紙おむつ1の着用時に、表面シート10a上に軟便が***された場合、吸収体12によって一度に吸収されなかった軟便など体液が、表面シート10aの貫通孔hを通じて空間部111に流れ込み、空間部111に一旦貯留された後、体液成分が吸収体12に吸収されるようになっている。
そして、吸収体12の表面に凹部12dが形成されていることによって、その凹部12dに軟便が溜まり易いので、空間部111において***された軟便を好適に貯留しつつ、体液成分を吸収体12に吸収することができる。
また、空間部111における外側は、裏面シート11のバック不透液フィルム11bと、ギャザーシート13の不透液性フィルム材14とが固着されているので、その貼り合わせ部分から体液が染み出して漏れることが軽減されている。
また、不透液性フィルム材14の先端部14aは、表面シート10aの両端部10bよりも、吸収体12の表面から高い位置に配置されているので、空間部111に貯留された体液が不透液性フィルム材14を越えて染み出して漏れることが軽減されている。
特に、空間部111を形成する吸収体12と、ギャザーシート13及び不透液性フィルム材14と、表面シート10aとによって、断面視略三角形状を呈する堤防様のギャザーを構成することができるので、紙おむつ1内に多量の軟便が***された際に、軟便の重さや勢いなどによってギャザーシート13が外側に倒れてしまうことを防止することができ、それによって体液や軟便がギャザーシート13から漏れ出てしまうことを低減することができる。具体的には、ギャザーシート13が外側に向かって押し倒されるような作用力が加わった場合、ギャザーシート13の先端側に固着されている表面シート10aが、ギャザーシート13が立設した状態を維持するように保持することができるので、ギャザーシート13は外側に倒れ難くなっており、体液漏れを低減することが可能になっている。
また、ギャザーシート13の基端部133は、図1、図5に示すように、吸収体12の腹側端部12b、背側端部12c上において、幅方向外側に向かって湾曲した凹部形状となっており、ギャザーシート13の自由部131の幅方向の長さは、股下部17の幅方向の長さよりも大きくなっている。これにより、図1、図3に示すように、ギャザーシート13と表面シート10aとの間にポケット部100、100、100、100が、腹側部15、背側部16とにそれぞれ2つずつ、計4つ形成されている。従って、例えば、紙おむつ1の着用時に、不液透過性の立体ギャザーシート13で遮断された体液が、不液透過性の立体ギャザーシート13の長手方向に沿って移動すると、移動した体液は、腹側部15或いは背側部16のポケット部100に到達して一旦貯留された後、徐々にポケット部100の下方の吸収体12に吸収されることとなって、横漏れ防止の効果を更に向上させることができる。また、ポケット部100は、腹側延出部152及び背側延出部162の面積に対して、10〜80%の大きさに形成されている。ここで、上記範囲に形成されている理由は、10%より小さい場合には、ポケット部100における体液吸収の効果が小さくなるからであり、80%より大きい場合には、腹側延出部152及び背側延出部162の横或いは後方から漏れてしまう可能性があるからである。
また、固定部132において、ギャザーシート13、13と裏面シート11との間には、脚開口部18、18の両縁部から腹側部15の腹側延出部152、152、及び背側部16の背側延出部162、162にかけて、脚開口部18、18の両側縁部の湾曲形状に合わせて糸ゴム等の弾性部材13dがそれぞれ設けられ、この弾性部材13dにより平面ギャザー137、137が形成されている。
これにより、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。この平面ギャザー137、137の長さは、例えば、300〜600mmとなっている。尚、本実施の形態では、図3、図4に示すように、弾性部材13dとしての糸ゴムが、左右それぞれ3本ずつ備えられている。
また、図1、図3、図5に示すように、背側部16において、不液透過性の不織布等からなるバックギャザーシート19の幅方向の端部19a、19bが左右のギャザーシート13、13の間を掛け渡すように固着されている。そして、このバックギャザーシート19の長手方向背側端部19cが、裏面シート11に固着され、縁部164において平面ギャザー165を形成している。
また、バックギャザーシート19の長手方向腹側端部19dは、固定されておらず、表面シート10a上を一部覆う様に延出しており、その先端部分に糸ゴムが幅方向に沿って設けられ、伸縮可能に形成されている。そして、このバックギャザーシート19と、表面シート10aとの間の隙間に、後ポケット部200が形成されることとなって、後漏れを防止する機能を果たしている。
このように、本実施の形態による紙おむつ1によれば、吸収体12によって一度に吸収されなかった体液が、ギャザーシート13によって横漏れするのを阻止されるのに加え、ギャザーシート13に沿って長手方向に移動することにより、ポケット部100に到達して一旦貯留された後、徐々にポケット部100の下方の吸収体12に吸収されることとなって、横漏れ防止の効果が極めて高い。
また、紙おむつ1におけるギャザーシート13部分には、吸収体12と、ギャザーシート13及び不透液性フィルム材14と、表面シート10aとによって囲まれた、断面視略三角形状を呈する空間部111が形成されているので、表面シート10aを介して吸収体12によって一度に吸収されなかった軟便を、その空間部111に一旦貯留するようにして軟便の体液成分を吸収体12に吸収することができ、軟便などの体液漏れの防止効果が極めて高い。
特に、ギャザーシート13が外側に向かって押し倒されるような作用力が加わった場合、ギャザーシート13の先端側に固着されている表面シート10aが、ギャザーシート13が立設した状態を維持するように保持することができるので、ギャザーシート13は外側に倒れ難くなっており、体液漏れを低減することが可能になっている
よって、紙おむつ1は、体液、特に軟便の漏れを低減することができる。
また、紙おむつ1は、紙おむつ1の表面シート10a上にインナーパッド(図示省略)がセットされて使用されるようになっていてもよい。
その場合、紙おむつ1の表面シート10aの幅方向中央側に面ファスナなどの係止部材によって固定されたインナーパッドによって体液の吸収が行われることとなる。そして、そのインナーパッドによって吸収し切れずに溢れた体液を、紙おむつ1、特に、紙おむつ1の幅方向外側に位置するギャザーシート13側で吸収することとなる。このギャザーシート13の近傍に空間部111が形成されているので、体液成分を好適に吸収することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図6に示す、紙おむつ1aに備えられる吸収体12のように、吸収体本体120aの幅方向の左右両端部分と中央部分とが分離、離間された形状となっている吸収体12であってもよい。
この吸収体本体120aをクレープ紙121により覆うことによって、その分離された部分におけるクレープ紙121が吸収体12の厚み方向に窪んで凹部12eが形成されるようになっている。
そして、紙おむつ1aにおいて空間部111に一旦貯留される体液が、凹部12eに溜まるようにして、吸収体12における吸収体本体120aの幅方向の左右両端部分と中央部分とにそれぞれ吸収されることにより、紙おむつ1aは、体液を好適に吸収することが可能になっている。
なお、この吸収体本体120aにおいて、幅方向の左右両端部分と中央部分とは、吸収体本体120aの長手方向の全域に沿って分離されていなくてもよく、股下部17に相当する部分が分離されて、腹側部15や背側部16に相当する部分では一体に繋がっている形状であってもよい。
また、図7に示す、紙おむつ1bのように、表面シート10aの両端部10bは、自由端部134側で折り返されたギャザーシート13に挟み込まれて固着されていることが好ましい。それによって、空間部111に貯留された体液が、表面シート10aと不透液性フィルム材14との貼り合わせ部分から染み出し難くなる。
なお、表面シート10aの両端部10bが、自由端部134側で折り返されたギャザーシート13の上に接着され、表面シート10aと不透液性フィルム材14とによって、ギャザーシート13の端部を挟み込んでしまうと、表面シート10aと不透液性フィルム材14との貼り合わせ部分から体液が染み出しやすくなってしまうとともに、表面シート10aの両端部10bのエッヂが人体の肌に触れることによる不快感がもたらされてしまうことがあるので、そのような状態は好ましくない。
また、図7に示すように、表面シート10aは、吸収体12の凹部12dの内側の縁部から立設し、ギャザーシート13における不透液性フィルム材14は、吸収体12の凹部12dの外側の縁部から立設していることが好ましい。つまり、断面視略三角形状を呈する空間部111の三角形の底辺に相当する長さと、吸収体12の凹部12dの幅方向の長さが同一、或いはほぼ同一であることが好ましい。それによって、空間部111に貯留される体液が凹部12d内に良好に溜まりやすくなるので、体液を好適に吸収体12に吸収させて漏れ難くすることができる。
なお、凹部12dの窪みに表面シート10aや不透液性フィルム材14が入り込んでしまうと、凹部12dの容積が狭くなり減ってしまうので、そのような状態は好ましくない。
また、図8に示す、紙おむつ1cのように、不透液性フィルム材14は、ギャザーシート13の下面側(内面側)の全域に貼付されており、自由端部134側でギャザーシート13とともに折り返されて、表面シート10aの両端部10bを不透液性フィルム材14が挟み込むように固着するようになっていてもよい。
これによって、空間部111に貯留された体液が、表面シート10aと不透液性フィルム材14との貼り合わせ部分からより染み出し難くなる。
なお、以上の実施の形態においては、表面シート10aに形成される貫通孔hの形状を楕円形を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その形状は任意の形状であってよく、大きさも任意である。
また、以上の実施の形態においては、空間部111の断面視形状が、略三角形状である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その断面視形状は台形状や、トンネル様の半円形状などであってもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明に係る紙おむつを示す展開斜視図である。 本発明に係る紙おむつの装着時における状態を示す斜視図である。 本発明に係る紙おむつを示す展開平面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 紙おむつの背側部の一部を断面視した拡大説明図である。 本発明の紙おむつにおける変形例を示す断面図である。 本発明の紙おむつにおける変形例を示す断面図である。 本発明の紙おむつにおける変形例を示す断面図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c 紙おむつ(吸収性物品)
10 紙おむつ本体
10a 表面シート
10b 両端部
11 裏面シート
11a バック不織布
11b バック不透液フィルム
12 吸収体
120、120a 吸収体本体
121 クレープ紙
12d、12e 凹部
13 ギャザーシート
131 自由部
132 固定部
133 基端部
134 自由端部(先端部)
14 不透液性フィルム材
15 腹側部
16 背側部
17 股下部
20 サイドフラップ
23 ファスニングテープ
30 被着部
111 空間部
h 貫通孔

Claims (3)

  1. 多孔性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に腹側部から背側部にかけて介装されて体液を吸収する吸収体とが備えられ、前記腹側部と前記背側部の間に設けられる股下部における前記吸収体の幅方向両端側に、前記腹側部から前記背側部にかけてギャザーシートが備えられる吸収性物品において、
    前記ギャザーシートの基端部側は前記裏面シートに固着されて、その先端部側が前記吸収体の幅方向の端部から立設されるとともに、前記表面シートの両端部が前記吸収体の幅方向の内側から立設されて前記ギャザーシートの先端側に固着されることによって、前記吸収体の表面と、前記ギャザーシートと、前記表面シートとによって囲まれる空間部が形成されており、
    前記吸収体は、その幅方向の左右両端部分と中央部分とが分離された形状の吸収体本体をクレープ紙で覆ってなり、
    前記吸収体における前記空間部側の面には、前記吸収体本体が分離された部分における前記クレープ紙が当該吸収体の厚み方向に窪んでなり当該吸収体の長手方向に沿う凹部が形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記ギャザーシートの前記空間部側の面には、不透液性フィルム材が備えられており、
    前記ギャザーシートは前記不透液性フィルム材を介して前記裏面シートに固着されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記ギャザーシートにおける前記不透液性フィルム材の先端部は、前記表面シートの両端部より、前記吸収体表面から離間した位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
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