JP4830986B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、ノッキングなどの異常燃焼を検出して、当該異常燃焼の抑制制御を行う内燃機関に用いるうえで好適な制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、筒内圧センサの出力値に基づいて熱発生率を算出し、算出された熱発生率の傾きに応じてノッキングの発生の有無を判定する火花点火内燃機関のノッキング制御装置が開示されている。また、この従来の制御装置では、ノッキングが発生したとみなした場合には、点火遅角などのノッキング抑制手段を実行するようにしている。
特許第2826591号公報 特開2005−030332号公報 特開2002−332908号公報 特開2001−055955号公報 特開2000−170589号公報
ところで、内燃機関の筒内に存在するデポジット(燃焼堆積物)は、突発的な異常燃焼(ノッキングや表面着火など)の発生要因となり得るものである。上述した従来の技術は、燃焼1サイクル分の筒内圧力の検出結果に基づいて、現在の内燃機関の状態がノッキングの発生寸前の状態にあるか否かを判定するようにしている。このため、筒内のデポジットの堆積状況によっては、ノッキング抑制手段の補正量が不足することでノッキングが抑制できない場合が考えられる。逆に、内燃機関の経年変化や機差ばらつきを考慮して、ノッキング抑制のために過剰な補正を行ってしまうことで内燃機関の出力性能を必要以上に低下させてしまう可能性もある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、筒内のデポジットの堆積状況を考慮して、異常燃焼の発生の有無を未然に検出可能とする内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、筒内圧力を計測する筒内圧力計測手段と、
内燃機関の運転条件に基づいて燃焼時の筒内圧力を推定する筒内圧力推定手段と、
筒内圧力の実測値と当該筒内圧力の予測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値を取得する未燃ガス量取得手段と、
未燃ガス量の前記推定値の積算値が所定の判定値に達した場合に、異常燃焼が発生すると判定する異常燃焼判定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、内燃機関の排気空燃比を計測する空燃比計測手段と、
内燃機関の制御目標空燃比を取得する目標空燃比取得手段と、
前記制御目標空燃比と排気空燃比の実測値との差分に基づいて、未燃燃料量の推定値を取得する未燃燃料量取得手段と、
内燃機関の運転条件を示すパラメータを取得する運転パラメータ取得手段と、
未燃燃料量の前記推定値と前記パラメータとに基づいて、未燃ガス量の推定値を取得する未燃ガス量取得手段と、
未燃ガス量の前記推定値の積算値が所定の判定値に達した場合に、異常燃焼が発生すると判定する異常燃焼判定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、未燃ガス量の前記積算値が前記判定値に達した場合に、異常燃焼を抑制するためのアクチュエータの補正量を算出する補正量算出手段を更に備え、
前記補正量算出手段は、未燃ガス量の前記積算値が前記判定値に達していない場合であっても、当該積算値の上昇度合いが所定の基準よりも高いと認められる場合には、前記アクチュエータの補正量の算出を行うことを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記補正量算出手段は、前記積算値の上昇度合いが高くなるほど、前記補正量をより大きくすることを特徴とする。
第1の発明によれば、筒内圧力の予測値とその実測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値が取得される。未燃ガス量は、筒内デポジット量と比例関係にある。このため、そのような未燃ガス量の推定値の積算値を所定の判定値と比較することによって、筒内のデポジットの堆積状況を考慮して、突発的な異常燃焼の発生の有無を未然に検出することが可能となる。
第2の発明によれば、制御目標空燃比と排気空燃比の実測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値が取得される。未燃ガス量は、筒内デポジット量と比例関係にある。このため、そのような未燃ガス量の推定値の積算値を所定の判定値と比較することによって、筒内のデポジットの堆積状況を考慮して、突発的な異常燃焼の発生の有無を未然に検出することが可能となる。
第3の発明によれば、未燃ガス量の積算値の上昇度合いに応じて、異常燃焼を抑制するための必要最小限の補正が実行されるようになる。つまり、筒内のデポジット量と比例関係にある上記上昇度合いに応じて、異常燃焼抑制のための適切な補正量を算出することが可能となる。
第4の発明によれば、上記上昇度合いに応じて、異常燃焼抑制のための最適な補正量を算出することが可能となる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。本実施形態の内燃機関10は、例えば直列4気筒型といった複数の気筒を有する内燃機関であるものとする。内燃機関10の筒内には、その内部を往復移動するピストン12が設けられている。また、内燃機関10は、シリンダヘッド14を備えている。ピストン12とシリンダヘッド14との間には、燃焼室16が形成されている。燃焼室16には、吸気通路18および排気通路20が連通している。吸気通路18および排気通路20には、それぞれ吸気弁22および排気弁24が配置されている。
吸気通路18の入口近傍には、吸気通路18に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ26が設けられている。エアフローメータ26の下流には、スロットルバルブ28が設けられている。スロットルバルブ28は、アクセル開度と独立してスロットル開度TAを制御することのできる電子制御式スロットルバルブである。
シリンダヘッド14には、燃焼室16の頂部から燃焼室16内に突出するように点火プラグ30が取り付けられている。また、シリンダヘッド14には、燃料を筒内に噴射する燃焼噴射弁32が設けられている。更に、シリンダヘッド14には、筒内圧力Pを検出するための筒内圧センサ34が組み込まれている。より具体的には、筒内圧センサ34は、各気筒に配置されており、気筒別に筒内圧力Pを取得可能になっているものとする。
また、内燃機関10は、クランク軸の近傍に、エンジン回転数NEを検知するためのクランク角センサ36を備えている。更に、排気通路20には、その位置で排気空燃比を検出するためのA/Fセンサ38が配置されている。より具体的には、このようなA/Fセンサ38によれば、各気筒の燃焼室16から排出される排気ガスがA/Fセンサ38に到達するタイミングに応じて、そのセンサ出力を取得するようにすることで、それぞれの気筒の排気空燃比情報を気筒別に取得することができる。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述した各種センサに加え、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ42が接続されており、また、ECU40には、上述した各種アクチュエータが接続されている。ECU40は、それらのセンサ出力に基づいて、内燃機関10の運転状態を制御することができる。
図2は、本発明の実施の形態1における異常燃焼の検出手法の概要を説明するための図である。図2は、圧縮行程と膨張行程における筒内圧力Pの波形をクランク角度との関係で表したものである。より具体的には、図2中に実線で表した波形は、内燃機関10の燃焼が正常に行われた時の筒内圧力(燃焼圧)Pの予測値を示している。一方、図2中に破線で表した波形は、筒内圧センサ34によって測定された実際の燃焼時の筒内圧力Pの波形を示している。
図2に示すケースのように、筒内圧力Pの予測値よりもその実測値が下回る場合には、燃焼室16内に供給された燃料が十分に燃焼していないものと判断することができる。燃焼が十分に行われないと、未燃ガス量が増えてしまう。より具体的には、未燃ガス量は、筒内圧力Pの予測値とその実測値との差と比例関係にあり、当該差が大きくなるほど多くなる。
また、未燃ガス量が増えると、筒内に堆積されるデポジット量も増えてしまう。このようなデポジット量の存在は、突発的な異常燃焼(ノッキングや表面着火など)の発生原因になり得るものである。そこで、本実施形態においては、筒内圧センサ34により計測される燃焼圧波形と、内燃機関10の運転条件(エンジン回転数NEや負荷など)から予測される筒内圧力Pの燃焼圧波形とを比較する。そして、予測値が実測値を下回る場合には、供給燃料が十分に燃焼しなかったと判断して、予測値とその実測値との差分から未燃ガス量の推定値Gasunigを算出するようにした。
そのうえで、本実施形態では、内燃機関10の気筒別に燃焼サイクル毎の上記未燃ガス量の推定値Gasunigを積算し、その積算値Σ(Gasunig)が所定値を上回った場合に、異常燃焼の発生を予測するようにした。
図3は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU40が実行するメインルーチンのフローチャートである。図3に示すメインルーチンでは、先ず、燃焼時の筒内圧力P(図2参照)が筒内圧センサ34によって取得される(ステップ100)。次いで、未燃ガス量の推定値Gasunigの算出が実行される(ステップ102)。当該推定値Gasunigの算出は、本ルーチンと同時並行して実行される図4のサブルーチンによって行われる。
図4に示すサブルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転条件(エンジン回転数NEと負荷)に基づいて、正常燃焼時の筒内圧力Pの予測値(図2参照)が算出される(ステップ200)。次いで、上記ステップ200において算出される筒内圧力Pの予測値と、上記ステップ100において取得された筒内圧力Pの実測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値Gasunigが算出される(ステップ202)。
より具体的には、当該推定値Gasunigは、筒内圧力Pの上記差分(予測値−実測値)に、以下の図5に示すマップに従って取得される所定の比例係数Kを乗じた値として算出される。当該比例係数Kは、図5に示すように、エンジン回転数NEが高くなるほど、また、負荷が高くなるほど、大きくなるように設定されている。このようなマップの設定によれば、吸入空気量が多くなる運転条件下において、未燃ガス量が多くなるように推定することができる。
図3に示すメインルーチンでは、次いで、未燃ガス積算量Σ(Gasunig)の判定が実行される(ステップ104)。より具体的には、本ステップ104では、気筒別に燃焼サイクル毎に逐次積算された未燃ガス量の推定値Gasunigの積算値Σ(Gasunig)が、予め設定された判定値Gaspreig以上であるか否かが判別される。尚、当該積算値Σ(Gasunig)は、上記図2における破線部分の面積に上記比例係数Kを乗じた値に相当する。
その結果、積算値Σ(Gasunig)≧判定値Gaspreigが成立すると判定された場合には、このままでは異常燃焼が発生するものと予測される(ステップ106)。次いで、点火遅角や燃料噴射量の減少などの異常燃焼抑制のための補正量Aが算出される(ステップ108)。
以上説明した図3および図4に示すルーチンによれば、筒内圧力Pの予測値(推定値)とその実測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値Gasunigが算出される。未燃ガス量の推定値Gasunigは、筒内デポジット量と比例関係にある。このため、そのような未燃ガス量の推定値Gasunigの積算値Σ(Gasunig)を気筒別に上記所定の判定値Gaspreigと比較することによって、筒内のデポジットの堆積状況を考慮して、突発的な異常燃焼の発生の有無を未然に検出することが可能となる。
また、以上説明した本実施形態の手法によれば、燃焼1サイクル分の結果から異常燃焼の発生を予測するのではなく、そのような燃焼1サイクル分の結果の積算値であるΣ(Gasunig)を用いて異常燃焼の有無を判断するようにしている。このため、異常燃焼抑制のための補正量Aを過不足なく適切な値として取得することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「筒内圧力計測手段」が、上記ステップ200の処理を実行することにより前記第1の発明における「筒内圧力推定手段」が、上記ステップ202(102)の処理を実行することにより前記第1の発明における「未燃ガス量取得手段」が、上記ステップ104および106の処理を実行することにより前記第1の発明における「異常燃焼判定手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図6および図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図3および図4に示すルーチンに代えて後述する図6および図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
上述した実施の形態1においては、筒内圧力Pの予測値(推定値)とその実測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値Gasunigを算出するようにしている。これに対し、本実施形態では、A/Fセンサ38による排気空燃比の実測値と制御目標A/Fとの差分から未燃燃料量の推定値を算出するようにしている。そして、その未燃燃料量の推定値に、内燃機関10の運転条件(エンジン回転数NEや負荷など)を考慮した値を、未燃ガス量の推定値Gasunigとして算出するようにしている。
図6は、内燃機関10の突発的な異常燃焼を未然に検出するために、本実施の形態2においてECU40が実行するメインルーチンのフローチャートである。尚、図6において、実施の形態1における図3に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図6に示すルーチンでは、先ず、A/Fセンサ38を用いて排気空燃比の実測値が取得される(ステップ300)。次いで、未燃ガス量の推定値Gasunigの算出が実行される(ステップ302)。本実施形態における当該推定値Gasunigの算出は、本ルーチンと同時並行して実行される図7のサブルーチンによって行われる。
図7に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の現在の制御目標A/Fが取得される(ステップ400)。次いで、上記ステップ400において取得された制御目標A/Fと、上記ステップ300において取得された排気空燃比の実測値との差分に基づいて、未燃燃料量の推定値が算出される(ステップ402)。
次に、上記ステップ402において算出された未燃燃料量の推定値に、上記図5に示すマップと同様の関係で定められたマップ(図示省略)に従って取得される所定の比例係数K’を乗じた値として、未燃ガス量の推定値Gasunigが算出される(ステップ404)。本ステップの処理によれば、吸入空気量が多くなる運転条件下において、未燃ガス量が多くなるように推定することができる。
図6に示すルーチンでは、次いで、上記図3に示すルーチンと同様に、未燃ガス積算量Σ(Gasunig)の判定(ステップ104)、異常燃焼の発生の予測(ステップ106)、および異常燃焼抑制のための補正量Aの算出(ステップ108)といった一連の処理が実行されることになる。
以上説明した図6および図7に示すルーチンによれば、制御目標A/Fと排気空燃比の実測値との差分に基づいて、未燃燃料量の推定値が算出されたうえで、内燃機関10の運転条件が考慮された形で、筒内デポジット量と比例関係にある未燃ガス量の推定値Gasunigが算出される。このため、本実施形態の手法によっても、そのような未燃ガス量の推定値Gasunigの積算値Σ(Gasunig)を気筒別に上記所定の判定値Gaspreigと比較することによって、筒内のデポジットの堆積状況を考慮して、突発的な異常燃焼の発生の有無を未然に検出することが可能となる。
また、実施の形態1と同様に、燃焼1サイクル分の結果の積算値であるΣGasunigを用いて異常燃焼の有無を判断するようにしているので、異常燃焼抑制のための補正量Aを過不足なく適切な値として取得することが可能となる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU40が、上記ステップ300の処理を実行することにより前記第2の発明における「空燃比計測手段」が、上記ステップ400の処理を実行することにより前記第2の発明における「目標空燃比取得手段」が、上記ステップ402の処理を実行することにより前記第2の発明における「未燃燃料量取得手段」が、上記ステップ404(302)の処理を実行することにより前記第2の発明における「運転パラメータ取得手段」および「未燃ガス量取得手段」が、上記ステップ104および106の処理を実行することにより前記第2の発明における「異常燃焼判定手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
次に、図8および図9を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図3および図4に示すルーチンに代えて後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
上述した実施の形態1においては、未燃ガス量の推定値Gasunigの積算値Σ(Gasunig)が上記所定の判定値Gaspreigに達していない場合には、異常燃焼を抑制するために何らの制御も行わないようにしている。これに対し、本実施形態では、未燃ガス量の推定値Gasunigの積算値Σ(Gasunig)が上記所定の判定値Gaspreigに達していなくても、未燃ガス積算量の傾き(上昇度合い)Δ(Σ(Gasunig))が、すなわち、今回の積算値Σ(Gasunig)と前回の積算値Σ(Gasunig)との差Δ(Σ(Gasunig))が、所定の判定値(所定の基準)ΔGaspreig以上である場合には、点火遅角などの異常燃焼の抑制制御を行うようにしている。
図8は、上記の機能を実現するために、本実施の形態3においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図8において、実施の形態1における図3に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図8に示すルーチンでは、ステップ104において、積算値Σ(Gasunig)≧判定値Gaspreigが不成立であると判定された場合には、次いで、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))が所定の判定値ΔGaspreig以上であるか否かが判別される(ステップ500)。
その結果、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))が、すなわち、今回の積算値Σ(Gasunig)と前回の積算値Σ(Gasunig)との差Δ(Σ(Gasunig))が、上記判定値ΔGaspreig以上であると判定された場合には、点火遅角などの異常燃焼の抑制制御のための補正量Bが算出される(ステップ502)。本ステップ502での補正量Bは、基本的には、上記補正量Aよりも小さな補正量とされる。
より具体的には、本ステップ502の補正量Bは、次の図9に示すマップの関係に従って取得される。図9は、異常燃焼の抑制のための補正量Bと、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))との関係を定めたマップの特性を表した図である。図9に示すマップでは、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))が大きくなるほど、補正量Bが大きくなるように設定されている。このようなマップの設定によれば、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))の大きさに応じて、異常燃焼を防止するための補正量Bを適切に設定することができる。
以上説明した図8に示すルーチンによれば、未燃ガス量の推定値Gasunigの積算値Σ(Gasunig)が上記所定の判定値Gaspreigに達していなくても、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))が所定の判定値ΔGaspreig以上である場合には、当該傾きΔ(Σ(Gasunig))の大きさに応じて、異常燃焼を抑制するための必要最小限の補正が実行されるようになる。つまり、筒内のデポジット量と比例関係にある上記傾きΔ(Σ(Gasunig))の大きさに応じて、異常燃焼抑制のための最適な補正量Bを算出することが可能となる。このように、本実施形態の処理によれば、内燃機関10の経年変化の影響を良好に学習することができる。
ところで、上述した実施の形態3においては、筒内圧力Pの予測値とその実測値との差分に基づいて未燃ガス量の推定値Gasunigを算出する手法を用いているが、当該推定値Gasunigの算出手法として、上述した実施の形態2における空燃比の差分を利用する手法を組み合わせるようにしてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU40が上記ステップ108、500、および502の処理を実行することにより前記第3の発明における「補正量算出手段」が実現されている。
本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における異常燃焼の検出手法の概要を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるメインルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において実行されるサブルーチンのフローチャートである。 図4に示すサブルーチンにおいて参照される比例係数Kのマップの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるメインルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるメインルーチンのフローチャートである。 異常燃焼の抑制のための補正量Bと、未燃ガス積算量の傾きΔ(Σ(Gasunig))との関係を定めたマップの特性を表した図である。
符号の説明
10 内燃機関
16 燃焼室
26 エアフローメータ
28 スロットルバルブ
30 点火プラグ
32 燃焼噴射弁
34 筒内圧センサ
36 クランク角センサ
38 A/Fセンサ
40 ECU(Electronic Control Unit)
42 アクセル開度センサ

Claims (4)

  1. 筒内圧力を計測する筒内圧力計測手段と、
    内燃機関の運転条件に基づいて燃焼時の筒内圧力を推定する筒内圧力推定手段と、
    筒内圧力の実測値と当該筒内圧力の予測値との差分に基づいて、未燃ガス量の推定値を取得する未燃ガス量取得手段と、
    未燃ガス量の前記推定値の積算値が所定の判定値に達した場合に、異常燃焼が発生すると判定する異常燃焼判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の排気空燃比を計測する空燃比計測手段と、
    内燃機関の制御目標空燃比を取得する目標空燃比取得手段と、
    前記制御目標空燃比と排気空燃比の実測値との差分に基づいて、未燃燃料量の推定値を取得する未燃燃料量取得手段と、
    内燃機関の運転条件を示すパラメータを取得する運転パラメータ取得手段と、
    未燃燃料量の前記推定値と前記パラメータとに基づいて、未燃ガス量の推定値を取得する未燃ガス量取得手段と、
    未燃ガス量の前記推定値の積算値が所定の判定値に達した場合に、異常燃焼が発生すると判定する異常燃焼判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 未燃ガス量の前記積算値が前記判定値に達した場合に、異常燃焼を抑制するためのアクチュエータの補正量を算出する補正量算出手段を更に備え、
    前記補正量算出手段は、未燃ガス量の前記積算値が前記判定値に達していない場合であっても、当該積算値の上昇度合いが所定の基準よりも高いと認められる場合には、前記アクチュエータの補正量の算出を行うことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記補正量算出手段は、前記積算値の上昇度合いが高くなるほど、前記補正量をより大きくすることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。
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