JP4829400B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4829400B2
JP4829400B2 JP2000299952A JP2000299952A JP4829400B2 JP 4829400 B2 JP4829400 B2 JP 4829400B2 JP 2000299952 A JP2000299952 A JP 2000299952A JP 2000299952 A JP2000299952 A JP 2000299952A JP 4829400 B2 JP4829400 B2 JP 4829400B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
game
full
payout
winning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000299952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002102433A (ja
Inventor
信雄 大住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP2000299952A priority Critical patent/JP4829400B2/ja
Publication of JP2002102433A publication Critical patent/JP2002102433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4829400B2 publication Critical patent/JP4829400B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、払出された賞球が上球皿や下球皿において満杯状態であることを検知するため満杯検出手段を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からパチンコ遊技機では、遊技盤の遊技領域内に、例えば、始動入賞口や大入賞口と言われる各入賞口が設けられている。そして、打球発射装置を使用して遊技盤内に打球された遊技球が前記各入賞口に入賞すると、当該入賞口に応じた賞球(少数個又は多数個)が機裏側に装備されている球払出装置の駆動に基づき払い出されるようになっている。また、払い出された賞球(遊技球)は、機裏側に設けられている各種球通路(賞球通路あるいは溢れ玉通路)により上球皿あるいは下球皿に案内されるようになっている。
【0003】
そして、前記上球皿及び下球皿が払い出された前記賞球により満杯状態になると、前記球払出装置から払い出された賞球が、前記下球皿に連通される前記球通路内(溢れ球通路内)で徐々に貯留されるようになっている。
【0004】
そのため、パチンコ遊技機では、前記球通路に満杯検知手段が配設されており、当該球通路内に貯留された賞球が所定量に達したことが検知されると、前記球払出装置の払出し駆動を停止させると共に、前記打球発射装置の発射駆動を停止させるようになっている。その結果、前記球通路には所定量以上の賞球(遊技球)が貯留されることなく、球詰まりなどのトラブルを抑制すると共に、遊技者に対し下球皿に貯まった賞球の排出を促すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記満杯検知手段の検知結果に基づき前記打球発射装置の発射駆動が停止したとしても、遊技者は上球皿及び下球皿が満杯状態であることを直ちに把握できず、遊技盤内に遊技球が打球されない理由の特定が困難であった。
【0006】
また、特に特別遊技状態時(所謂、大当たり状態時)には、賞球が大量に払出されることから前記上球皿及び下球皿が満杯状態となりやすく、前記打球発射装置の発射駆動が停止する可能性も高くなっている。そのため、特別遊技状態時に遊技盤内への打球が停止してしまうと、大入賞口に遊技球が1個も入賞せず特別遊技状態の権利を喪失したり、入賞個数の減少による獲得賞球数の減少など、遊技者にとって不利益な状況になるという問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者側に不利益な状況となることなくパチンコ遊技を行うことができるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、入賞口への遊技球の入賞を検知して入賞信号を出力する入賞検知手段と、前記入賞検知手段が出力した入賞信号に基づき球払出装置を制御して賞球としての遊技球を払出させる制御手段を備え、遊技機に接続されるプリペイドカードユニットからの信号に基づき前記球払出装置により貸し球としての遊技球を払出すパチンコ遊技機において、前記制御手段は、前記プリペイドカードユニットが接続されている場合であって、前記球払出装置の下流側通路内が所定の満杯状態であるか否かを検知する満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知した場合には、前記球払出装置を払出し停止状態に制御するとともに所定の報知装置を満杯報知状態に制御する一方で、球発射装置による遊技球の発射を許容し、前記プリペイドカードユニットが未接続の場合には、前記球発射装置による遊技球の発射を規制するようになっており、前記報知装置は、大入賞口を開放させるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技時に大当り遊技用の遊技演出として音声出力による音声演出を実行する音声演出装置であり、1回のラウンド遊技は、前記大入賞口を開放することにより開始されるとともに、前記大入賞口を開放させてから規定時間が経過した場合、又は規定個数の遊技球が前記大入賞口に入球した場合に、前記大入賞口を閉鎖することにより終了され、前記制御手段は、前記大当り遊技時に大入賞口の開放動作を制御し、前記ラウンド遊技の途中で満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知した場合には、前記音声演出装置に実行させている大当り遊技用の遊技演出を満杯報知に変更して前記満杯報知状態に制御する一方で、前記満杯報知状態に制御している場合であって、前記ラウンド遊技の途中で満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知しなくなった場合には、前記音声演出装置に満杯報知を停止させ、当該満杯報知を停止させたラウンド遊技が終了する迄の間、前記音声出力が停止された無音状態に制御するとともに、前記満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知しなくなったラウンド遊技の終了後、前記音声演出装置に大当り遊技用の遊技演出を開始させるようになっている。
【0010】
また、前記制御手段には、前記球払出装置を制御する払出し制御手段と、前記報知装置としての前記音声演出装置を制御する報知制御手段と、前記払出し制御手段及び前記報知制御手段を含むサブ制御手段群に対して遊技機における遊技状態制御のために各種の制御信号を出力するメイン制御手段とを含み、前記メイン制御手段は、前記満杯検知手段からの満杯検知信号の入力に基づき、前記払出し制御手段が球払出装置を払出し停止状態に制御するための信号と、前記報知制御手段が前記報知装置としての前記音声演出装置を満杯報知状態に制御するための信号を出力するようになっており、前記払出し制御手段は、前記プリペイドカードユニットが未接続の場合には、前記球発射装置に遊技球の発射を停止させるための信号を出力して前記遊技球の発射を規制するようになっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるパチンコ遊技機(以下、「遊技機」という。)を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づき詳細に説明する。
【0012】
最初に、図1〜図4を用いて本実施形態における遊技機の基本的構成と遊技機の各種制御を行う各種制御基板について詳細に説明する。
図1に略示するように、遊技機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱可能に組み付けられている。また、前記中枠12の前面側には、機内部の遊技盤13を透視保護するための前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組付け整合されている。そして、前記上球皿15の両側方には、各種遊技状態(大当たり、リーチ、図柄変動、エラーなど)に応じて各種音声(効果音、エラー音など)が出力される報知装置としてのスピーカ16が機内部に内装された状態で設けられている。また、前記前枠14の周囲前面側には、遊技機の各種遊技状態に応じて点灯(点滅)・消灯を行う報知装置としての電飾表示部17が設けられている。さらに、前記前枠14の上部中央には、賞球が払出される毎に当該払出し状態を遊技機10上で発光表示するランプ(発光体)で構成された賞球LED18が設けられている。
【0013】
また、前記中枠12の下部には下球皿19、球発射装置20等が装着されている。そして、前記下球皿19の前面側には、下球皿19に貯った賞球を図示しない賞球貯留箱に排出するための賞球排出レバー19aが設けられている。従って、前記賞球排出レバー19aが遊技者によって操作されると(例えば、図1において左側にスライド移動されると)、前記下球皿19の底部に形成された排出口が開放し、前記下球皿19に貯まった賞球の排出が行えるようになっている。
【0014】
また、前記遊技盤13の前面略中央には、複数列(本実施形態では3列)の図柄による図柄組み合せゲームが行われる特別図柄表示装置21が各図柄を表示するための表示ユニット22を備えて配設されている。そして、前記特別図柄表示装置21の下方には始動入賞口23が配設され、前記始動入賞口23の奥方には、当該入賞口23に入賞した遊技球を検知するための入賞検知手段としての始動口スイッチSW1が配設されている(図4に示す)。
【0015】
さらに、前記始動入賞口23の下方には、大入賞口24が配設されている。そして、前記大入賞口24は前記特別図柄表示装置21における図柄組み合せゲームの結果、前記表示ユニット22上に各列の図柄が同一図柄で一致した図柄パターンが表示されると、図4に示す大入賞口ソレノイドSOL1の励磁作用により開放・閉鎖動作が行われるようになっている。なお、大入賞口24の開放動作は、例えば、開放から30秒経過するまで、あるいは、規定入賞個数(一般には10個)の遊技球が大入賞口24に入賞するまで開放するようになっており、この開放動作は最大、規定開放回数の上限値(一般には16回)まで繰り返されるようになっている。そして、前記大入賞口24の奥方には、入賞した遊技球を検知し入賞個数をカウントするためのカウントスイッチSW2及び特定入賞(所謂V入賞)を検知するための特定通過カウントスイッチSW3が配設されている(共に図4に示す。)なお、本実施形態では、前記カウントスイッチSW2及び特定通過カウントスイッチSW3が入賞検知手段に相当している。
【0016】
また、前記特別図柄表示装置21及び大入賞口24の両側方には、遊技球の入賞により所定個数の賞球が払い出される第1〜第4入賞口25〜28が配設されている。そして、前記各入賞口25〜28の奥方には、入賞した遊技球を検知するための入賞検知手段としての入賞口スイッチSW4〜SW7が配設されている(図4に示す)。なお、各入賞口23〜28に配設された各スイッチSW1〜SW7は、電磁式あるいは機械式の何れのスイッチであっても良い。
【0017】
一方、図2には遊技機10の機裏側が示されており、前記中枠12の裏側には各種球通路及び処理部等を備えた機構セット盤29が着脱自在にセットされており、この機構セット盤29では前記遊技盤13の裏側と対応する位置に保護カバー30が開閉可能にセットされている。そして、前記保護カバー30内には、遊技場の電源AC(24V)が供給される電源基板31と、遊技機10に配設された各種表示部材、即ち、電飾表示部17、賞球LED18の点灯(点滅)・消灯を制御するためのランプ制御基板32が配設されている。なお、本実施形態では、前記ランプ制御基板32が電飾表示部17を制御する際に報知制御手段となる。また、前記保護カバー30内には、前記特別図柄表示装置21の図柄組み合せゲームを制御するための図4に示す特別図柄表示基板33が配設されている。
【0018】
そして、前記保護カバー30の周囲には、球タンク34から整流樋35を介して貯留球が流下供給される供給経路部36が前記保護カバー30の右方領域に上下方向へ延設されている。また、前記供給経路部36の下流端には球払出装置としての賞球払出装置37が前記機構セット盤29に対し着脱可能にビス等で取着セットされている。そして、前記賞球払出装置37は、周知のとおり賞球用の遊技球の有無を検出するための賞球制御センサ37a、賞球を1個毎に順次払出すための賞球ソレノイド37b及び賞球の払出しを検出するための賞球計数センサ37cを備えて構成されている(図4に示す。)。なお、前記賞球払出装置37は、貸し球を払い出すための貸し球払出装置としても機能している。そして、前記賞球払出装置37の下方には、賞球払出装置37から賞球(貸し球)として払出された遊技球を前記上球皿15へ案内するための賞球通路38が延設されている。
【0019】
ここで、図3に基づき前記機構セット盤29に設けられた前記賞球通路38などの各種球通路の構成及び前記賞球払出装置37から払い出された賞球(貸し球)を上球皿15あるいは下球皿19へ排出するための各構成について説明する。
【0020】
前記賞球通路38の最下流部には、前記賞球払出装置37から払出された賞球としての遊技球を前記上球皿15へ排出するための上球皿排出口39と溢れ球Bとなった遊技球を前記下球皿19へ排出するための下球皿排出口40が図3において左右方向に並設されている。そして、両排出口39,40の分岐点には、各排出口39,40に遊技球を案内するための球受け部材41が前記機構セット盤29に対しビス等により取着されている。
【0021】
また、前記球受け部材41は、前記上球皿15へ遊技球を案内する賞球案内面41aを挟持するように左右規制壁41b,41cが立設され、前記右規制壁41cの右側方(図3において)には溢れ球案内面41dを備えた形態で一体形成されている。そして、右規制壁41cは、通常の遊技中においては、払い出された遊技球が賞球案内面41aから前記上球皿排出口39に案内されるように、両排出口39,40を分岐する役割をしている。また、大当たり遊技中においては、払い出された遊技球が上球皿15で満杯状態となり溢れ出すのを防ぐために、賞球案内面41a上に積み上げられた遊技球を溢れ球Bとして右規制壁41cを乗り越えさせ、溢れ球案内面41dから下球皿排出口40に案内するようになっている。そして、前記下球皿排出口40の下流側には同排出口40を通過した溢れ球Bを前記下球皿19へ案内するための溢れ球通路42が設けられている。なお、前記溢れ球通路42は、前記賞球払出装置37の下流側通路に相当している。
【0022】
また、前記溢れ球通路42の側壁(図3において左側の側壁)には、前記溢れ球通路42内が所定の満杯状態、即ち、前記下球皿19から排出されず前記溢れ球通路42内に貯留された賞球(溢れ球B)が所定量に達したか否かを検知するための満杯検知手段Fが配設されている。ここで、満杯検知手段Fの構成について説明すると、前記満杯検知手段Fは満杯検知レバー43及び満杯スイッチSW8で構成されている。そして、図5に示すように、前記満杯検知レバー43の本体部43aは前記溢れ球通路42の側壁の一部を構成していると共に、その基端側において支軸43bを中心として左右方向(図3又は図5において)に揺動自在となっている。また、前記本体部43aには、前記満杯スイッチSW8と対向する位置に突起43cが設けられている。一方、前記満杯スイッチSW8は、所謂機械式スイッチとなっており、図5に示すように、スイッチ本体44にはバネ44aに支持された可動片44bが収納されており、同可動片44bは前記バネ44aの弾性力により前記スイッチ本体44から出没自在となっている。従って、満杯検知レバー43の揺動動作に基づき前記突起43cにより前記可動片44bが押下されると、前記満杯スイッチSW8からは後述する主基板45に対し満杯検知信号が出力されるようになっている。
【0023】
そして、図2に示すように前記保護カバー30の下方、即ち、機構セット盤29の下部外側には遊技機10における遊技状態を制御するためのメイン制御手段としての主基板45及び前記賞球払出装置37を駆動させて賞球の払出しを制御するための払出し制御手段としての払出し制御基板46がそれぞれ横開き形態で開閉可能に支持されている。また、前記主基板45の下方には、遊技機10に装着された球発射装置20の発射駆動を制御するための発射制御手段としての発射制御基板47が配設されている。さらに、前記払出し制御基板46の下方には、遊技機10に装着された前記スピーカ16から発せられる各種音声を制御するための報知制御手段としての音声制御基板48が配設されている。
【0024】
そして、本実施形態では、サブ化された前記払出し制御基板46、音声制御基板48及びランプ制御基板32によりサブ制御手段群が構成されている。なお、前記サブ制御手段とは、主基板45から入力した信号、あるいは、前記主基板45とは独立して前記遊技機10の各種構成部材(例えば、電飾表示部17、スピーカ16や球発射装置20)の制御を行うための制御手段である。従って、前記各基板32,46,48に限らず、例えば、特別図柄表示装置21を制御する特別図柄表示基板33(図4に示す)や図示しない普通図柄表示基板なども前記サブ制御手段群を構成するサブ制御手段となっている。
【0025】
次に、本実施形態の遊技機10における各構成部材と各種基板の接続態様を図4に基づき説明する。
まず、遊技場の電源ACは、前記電源基板31に接続されたランプ制御基板32、特別図柄表示基板33、主基板45、払出し制御基板46、発射制御基板47及び音声制御基板48に供給されており、当該基板32,33,45〜48を介して遊技機10を構成する各構成部材に電源が供給されるようになっている。
【0026】
そして、前記主基板45には、遊技機10の遊技状態を制御するためのCPU45aが備えられており、同CPU45aには遊技状態の制御に必要な各種制御情報が記憶されたROM45b及び遊技状態に応じて逐次変更される制御情報が記憶されるRAM45cが接続されている。なお、前記制御情報としてROM45bには、各種遊技プログラム(大当たり、リーチ、表示図柄などに関する各種乱数を含む)が記憶されている。また、ROM45bには、主基板45に接続された各入賞口23〜28における各スイッチSW1〜SW7が出力する入賞信号に各別に対応する賞球数が記憶されている。さらに、ROM45bには、前記払出し制御基板46に出力される前記各賞球数に各別に対応する制御信号(賞球制御信号)、ランプ制御基板32や特別図柄表示基板33などの各種基板に出力される各種制御信号が記憶されている。
【0027】
なお、本実施形態では、賞球数として前記始動入賞口23及び各入賞口25,26,28については1個の入賞に対し賞球を5個、第3入賞口27については1個の入賞に対し賞球を10個、大入賞口24については1個の入賞に対し賞球を15個払出すように設定されている。また、前記制御情報としてRAM45cには、前記各スイッチSW1〜SW7から入力される各入賞信号毎に対応した賞球数が合算された主基板用賞球総数が記憶(管理)されている。そして、前記CPU45aは前記各入賞信号に基づきROM45bに記憶された賞球数を読み出し、当該賞球数をRAM45cに記憶される主基板用賞球総数に逐次加算することで新たな主基板用賞球総数としてRAM45cに書き換えるようになっている。
【0028】
また、前記主基板45には、特別図柄表示装置21を構成する特別図柄表示基板33を介して表示ユニット22が接続されており、前記CPU45aは前記RAM45cに記憶された各種乱数の値に基づき前記特別図柄表示基板33に対し図柄組み合せゲームに関する制御信号を出力するようになっている。また、前記主基板45にはランプ制御基板32が接続されており、前記CPU45aは各入賞信号及び図柄組み合せゲームの内容などに基づきランプ制御基板32に対し遊技機10に配設された各種表示部材を制御するための制御信号を出力するようになっている。また、前記CPU45aは満杯検知手段Fから出力された満杯検知信号を入力すると、前記ランプ制御基板32に対して電飾表示部17を制御するための制御信号を出力するようになっている。
【0029】
そして、前記ランプ制御基板32には、ランプ表示基板49を介して電飾表示部17が、賞球LED基板50を介して賞球LED18が接続されている。従って、ランプ制御基板32はCPU45aから出力された各種制御信号を入力すると、前記各基板49,50を介して各種表示部材の点灯(点滅)・消灯を制御するようになっている。
【0030】
また、前記主基板45には音声制御基板48を介してスピーカ16が接続されている。そして、前記CPU45aは前記特別図柄表示装置21における図柄組み合せゲームの内容や満杯検知手段Fから出力された満杯検知信号などに基づき音声制御基板48に対しスピーカ16における音声出力を制御するための制御信号を出力するようになっている。また、前記主基板45には、大入賞口24の開閉動作を行うための大入賞口ソレノイドSOL1が接続されている。そして、前記CPU45aは図柄組み合せゲームの内容に基づき前記大入賞口ソレノイドSOL1を制御するための制御信号を出力するようになっている。
【0031】
また、前記主基板45には前記賞球制御信号に基づき賞球の払出しを制御するための払出し制御基板46が接続されると共に、前記両基板45,46には賞球を払出すための賞球払出装置37が接続されている。そして、前記主基板45(CPU45a)は前記各スイッチSW1〜SW7からの入賞信号を入力する毎に、当該入賞信号と各別に対応する賞球数に基づく前記賞球制御信号をROM45bから読み出し、当該賞球制御信号を払出し制御基板46に対し出力するようになっている。さらに、前記CPU45aは満杯検知手段Fから出力された満杯検知信号を入力すると、前記払出し制御基板46に対して賞球払出装置37の払出し駆動を制御するための制御信号を出力するようになっている。
【0032】
また、主基板45には賞球払出装置37を構成する前記賞球計数センサ37cが賞球を払出す毎に(本実施形態では1個払出す毎に)出力する制御信号(ON信号(賞球払出し信号)/OFF信号)が入力されるようになっている。そして、前記主基板45のCPU45aは、前記賞球計数センサ37cから入力した賞球払出し信号を入力することで前記RAM45cに記憶された主基板用賞球総数の値を減算(−1)し書き換えるようになっている。
【0033】
一方、前記払出し制御基板46には、主基板45からの制御信号(賞球制御信号)に基づき前記賞球払出装置37の駆動、即ち、賞球の払出しを制御するためのCPU46aが設けられている。また、前記CPU46aには前記賞球払出装置37を駆動させるための制御情報(制御プログラム)が記憶されたROM46bと、賞球の払出し状態に基づき逐次変更される制御情報が記憶されるRAM46cが接続されている。そして、前記制御情報としてRAM46cには、前記主基板45から入力された賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算し、前記賞球払出装置37の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された払出し制御基板用賞球総数として記憶(管理)されている。
【0034】
そして、前記払出し制御基板46と前記賞球払出装置37は双方向に信号の入出力が可能となっており、前記払出し制御基板46からは賞球払出装置37に対し賞球の払出しを制御するための制御信号が出力されるようになっている。また、前記賞球払出装置37からは前記払出し制御基板46に対し前記賞球制御センサ37a及び賞球計数センサ37cからの制御信号が出力されるようになっている。なお、賞球制御センサ37aから出力される制御信号は賞球用の遊技球の有無を検出したことを示す信号(ON信号(有)/OFF信号(無))である。従って、本実施形態では、主基板45及び払出し制御基板46に設けられた各RAM45c,46cにおいて各入賞信号毎の賞球数が合算された主基板用/払出し制御基板用賞球総数が各別に記憶(管理)されている。そして、前記主基板45と払出し制御基板46で管理された前記両賞球総数は、前記賞球計数センサ37cからの賞球払出し信号に基づき減算され、通常、両賞球総数は一致するようになっている。
【0035】
次に、このように構成された遊技機10における基本的な賞球の払出し態様を始動入賞口23に遊技球が入賞した場合を例として、図4に基づき説明する。
まず、遊技者により球発射装置20が回動操作されると(図1において時計回りに回動されると)、前記発射制御基板47は、前記球発射装置20に対し遊技球の発射駆動を制御するための制御信号を出力し、前記球発射装置20では遊技球を遊技盤13に打球する。即ち、前記発射制御基板47は、球発射装置20の発射駆動に際して主基板45とは独立して制御を行うようになっている。なお、前記発射制御基板47は、遊技機10に対しプリペイドカードユニットが未接続の場合に限り、払出し制御基板46から出力された発射停止信号に基づき球発射装置20の発射駆動を停止するようになっている。従って、前記発射制御基板47はプリペイドカードユニットが正常に接続されている場合、球発射装置20の発射駆動を停止しないようになっている。そして、打球された遊技球が前記始動入賞口23へ入賞すると、前記始動口スイッチSW1からは主基板45に対し入賞信号が出力される。その結果、主基板45では当該入賞信号の入力に基づき、前記CPU45aが入賞信号に対応する賞球数(5個)をROM45bから読み出すと共に、RAM45cに記憶されている主基板用賞球総数に前記賞球数を加算して新たな主基板用賞球総数として記憶する。
【0036】
また、前記CPU45aは読み出した賞球数に対応する賞球制御信号をROM45bから読み出すと共に、前記払出し制御基板46に対し賞球制御信号を出力する。さらに、前記CPU45aは入賞信号に基づきROM45bに記憶されている各種乱数の値を抽出し、図柄組み合せゲームに関する制御信号を特別図柄表示基板33に出力する。そして、前記特別図柄表示基板33では入力した制御信号に基づき表示ユニット22上で図柄組み合せゲームが行われるようになっている。
【0037】
また、CPU45aからは、ランプ制御基板32及び音声制御基板48に対し図柄組み合せゲームの内容に基づく各種表示部材及び音声出力を制御するための制御信号が出力される。そして、前記ランプ制御基板32ではランプ表示基板49を介して電飾表示部17の制御を行うと共に、前記音声制御基板48ではスピーカ16を介して効果音が出力される。
【0038】
一方、賞球制御信号を入力した払出し制御基板46では、前記CPU46aが当該賞球制御信号に対応する賞球数をRAM46cに記憶した払出し制御基板用賞球総数に加算し、新たな払出し制御基板用賞球総数として記憶する。そして、CPU46aは、前記賞球制御センサ37a及び賞球計数センサ37cから所定の制御信号(払出しができる状態を示す信号)を入力すると、払出し制御基板用賞球総数に基づき前記賞球払出装置37(賞球ソレノイド37b)を駆動させるための制御信号を賞球払出装置37に対し出力する。すると、前記賞球払出装置37では、入力した制御信号に基づき賞球ソレノイド37bがON(励磁)されることで、1個の賞球が払い出されるようになっている。このとき、賞球の払出しを検知した前記賞球計数センサ37cからは、主基板45及び払出し制御基板46に対し賞球払出し信号(ON信号)が出力されるようになっている。
【0039】
そして、当該賞球払出し信号を入力した前記両基板45,46では、各CPU45a,46aがRAM45c,46cに記憶した主基板用/払出し基板用賞球総数の値を減算(−1)すると共に、新たな主基板用/払出し基板用賞球総数としてRAM45c,46cに記憶する。また、前記主基板45では前記賞球払出し信号が入力されると、前記ランプ制御基板32に対し賞球LED18を制御するための制御信号が出力され、当該制御信号に基づき前記ランプ制御基板32は賞球LED基板50を介して賞球LED18の制御を行うようになっている。そして、払出し制御基板46では、CPU46aが残りの賞球を払出すために前述と同様に賞球制御センサ37a及び賞球計数センサ37cからの所定の制御信号に基づき、賞球払出装置37を駆動させるための制御信号を出力する。
【0040】
次に、前記賞球払出装置37の払出し駆動に基づき払い出された賞球が上球皿15又は下球皿19に排出される態様、及び、満杯検知手段Fが満杯状態を検知した場合の制御態様について図3〜図6に基づき説明する。なお、以下の説明では、満杯状態が検知されやすい特別遊技状態時(所謂、大当たり状態時)を例として説明する。
【0041】
まず、前記特別図柄表示装置21における図柄組み合わせゲームの結果、大当たり状態になると、前記主基板45のCPU45aは大入賞口24の開閉動作を制御するための制御信号を前記大入賞口ソレノイドSOL1に出力する。従って、前記大入賞口24は、前記制御信号に基づき開閉動作が行われ、前記遊技盤13に打球された遊技球の入賞が可能とされる。また、前記CPU45a及びCPU46aでは、前記カウントスイッチSW2及び特定通過カウントスイッチSW3から出力された各入賞信号に基づき、前述した賞球の払出し態様に従って賞球の払出しを行うようになっている。そして、前記賞球払出装置37から払出された賞球は、前記賞球通路38を通過して前記球受け部材41の賞球案内面41aに向かって落下すると共に、同案内面41aにより上球皿排出口39に案内され前記上球皿15に排出される。このとき、前記上球皿15が賞球により満杯状態になっていると、図3に示すように、前記賞球案内面41a上において賞球が順次積み重なっていくようになる。そのため、前記右規制壁41cの上面まで賞球が積み重なると、当該賞球は溢れ球Bとなって前記右規制壁41cを乗り越えると共に、溢れ球案内面41dにより下球皿排出口40を介して前記溢れ球通路42に案内される。そして、前記溢れ球通路42に案内された溢れ球B(賞球)は、当該溢れ球通路42を通過し前記下球皿19に排出される。
【0042】
このとき、賞球排出レバー19aの操作などにより下球皿19に排出された賞球が賞球貯留箱などに排出されない場合、大当たり状態時には順次大量の賞球が払い出されることから前記下球皿19も賞球により満杯状態となる。そのため、前記賞球払出装置37から払い出された賞球は、図3に示すように、前記溢れ球通路42内において順次貯留されるようになっていく。
【0043】
そして、図5(b)に示すように、前記溢れ球通路42内に貯留された賞球が所定量に達すると、当該賞球により前記満杯検知レバー43が押圧された状態となり、前記満杯検知手段Fは前記主基板45に対し満杯検知信号を出力する。即ち、前記満杯検知レバー43は、前記支軸43bを中心として時計回り方向(図5において)に揺動動作することで、前記満杯スイッチSW8を構成する可動片44bを前記突起43cにより押下するようになっている。そして、前記満杯スイッチSW8は、前記可動片44bが前記バネ44aの弾性力に抗して前記スイッチ本体44内で動作(図5において左方向)することで前記満杯検知信号を出力する。
【0044】
一方、前記主基板45(CPU45a)では、前記満杯スイッチSW8が出力した満杯検知信号を入力すると(図6(a)に示す満杯スイッチオンの検出状態)、前記スピーカ16、電飾表示部17及び賞球払出装置37が満杯状態に基づく制御を行うための制御信号を前記ROM45bから読み出す。そして、前記CPU45aは、前記ランプ制御基板32,払出し制御基板46及び音声制御基板48に対しROM45bから読み出した前記制御信号を出力する。
【0045】
即ち、図6に示すように、前記ランプ制御基板32に対し前記CPU45aは、電飾表示部17を消灯させるための消灯コマンドを、前記払出し制御基板46に対し賞球払出装置37の払出し駆動を停止させるための払出し停止コマンドを、音声制御基板48に対しスピーカ16からエラー音を出力するためのエラー音コマンドを出力する。なお、前記CPU45aは、満杯状態を検出してから所定時間後(例えば、1秒後)に前記各基板32,46,48に対し前記各制御信号(各コマンド)を出力するようになっている。
【0046】
そして、前記各基板32,46,48では入力した前記各制御信号に基づいて図6に示す制御を行うようになっている。即ち、前記ランプ制御基板32では、前記消灯コマンドに基づき前記ランプ表示基板49を介して電飾表示部17を消灯させる(図6(b))。従って、大当たり遊技中に、遊技者に与える遊技効果として点灯あるいは点滅が行われている前記電飾表示部17を消灯することで、遊技者に対し満杯報知が行われるようになっている。
【0047】
また、前記音声制御基板48では、前記エラー音コマンドに基づき前記スピーカ16を介してエラー音を出力させる(図6(c))。従って、大当たり遊技中に、遊技者に与える遊技効果として出力される音声をエラー音に変更することで、遊技者に対し満杯報知が行われるようになっている。さらに、前記払出し制御基板46では、前記払出し停止コマンドに基づき前記賞球払出装置37による賞球の払出し駆動を停止させる(図6(d))。従って、満杯状態の検出後に前記溢れ球通路42内における賞球の貯留量が増加することなく、各種球通路における球詰まりや賞球払出装置37の故障などを回避させるようになっている。
【0048】
また、主基板45では、前記満杯検知手段Fから満杯検知信号が入力されても、当該信号とは無関係に前記発射制御基板47が球発射装置20を球発射状態に制御することを許容するようになっている。即ち、満杯状態であっても前記球発射装置20の発射駆動が停止することなく、遊技盤13に対し遊技球が継続して打球されるようになっている。そして、打球された遊技球が前記各入賞口23〜28に入賞すると、前記主基板45は当該入賞信号に基づき主基板用賞球総数を書き換えると共に、前記払出し制御基板46では主基板45が出力した賞球制御信号に基づき払出し制御基板用賞球総数を書き換えるようになっている。そのため、満杯状態が解除された後、前記払出し制御基板46では前記払出し制御基板用賞球総数の記憶値に基づいて正確な賞球の払出しができるようになっている。
【0049】
次に、満杯状態が解除された場合(即ち、主基板45に対し満杯検知信号の入力がされない状態となった場合)における制御態様を説明する。即ち、下球皿19に貯まった賞球の排出が行われると、前記溢れ球通路42内に貯留されていた賞球は、順次、当該通路42を通過して前記下球皿19に案内される。そして、賞球による前記満杯検知レバー43の押圧状態が解除されると、当該レバー43は前記満杯スイッチSW8を構成するバネ44aの弾性力に基づく前記可動片44bの移動動作に基づき前記支軸43bを中心として反時計回り方向(図5において)に揺動動作する。そのため、前記満杯スイッチSW8からは、前記主基板45に対し満杯検知信号が出力されないようになる。
【0050】
そして、主基板45では、前記満杯検知信号の入力がないことを検出すると(図6(a)に示す満杯スイッチオフの検出状態)、前記各基板32,46,48に対し所定のタイミングで各種制御信号を出力するようになっている。即ち、前記主基板45は前記ランプ制御基板32に対し、所定の大当たり遊技状態に応じて前記電飾表示部17の制御(遊技効果を与えるための点灯や点滅)を行うための制御信号を出力するようになっている。また、前記主基板45は前記音声制御基板48に対し、スピーカ16からのエラー音出力を停止させる無音コマンドを出力した後(図6(c))、所定の大当たり遊技状態に応じて前記スピーカ16の制御(遊技効果を与えるための音声出力)を行うための制御信号を出力するようになっている。なお、前記音声制御基板48では、入力した前記無音コマンドに基づき前記スピーカ16からのエラー音出力を停止させる。
【0051】
即ち、前記主基板45では満杯状態が解除された後、直ちに電飾表示部17の点灯や点滅、あるいは、スピーカ16からの音声出力を行わないようになっている。つまり、大当たり状態時において前記大入賞口24は、所定時間が経過する間、あるいは、規定入賞個数の遊技球が入賞する間を区切りとした開放動作(所謂、ラウンド)が行われている。そして、ラウンドの途中において満杯状態の解除を検出しても、直ちに当該ラウンドに応じた前記電飾表示部17及びスピーカ16の制御が困難となっている。そのため、前記主基板45は満杯状態が解除されたラウンドの遊技が終了した後(所定の大当たり遊技状態)、前記ランプ制御基板32及び音声制御基板48に対し前記制御信号を出力するようになっている。従って、図6(b)及び図6(c)に示すように、満杯スイッチSW8のオフ検出後、次のラウンドが開始するまでの間、前記電飾表示部17は消灯状態であると共に、前記スピーカ16は無音状態となっている。
【0052】
これに対し、前記主基板45は前記払出し制御基板46に対し、図6(d)に示すように、満杯スイッチSW8のオフ検出後、直ちに前記賞球払出装置37の払出し駆動を開始(再開)させるための払出し停止解除コマンドを出力するようになっている。そして、前記払出し制御基板46では、前記払出し停止解除コマンドに基づき前記賞球払出装置37に対し賞球の払出しを制御するための制御信号(払出し駆動に関する制御信号)を出力し、前記賞球払出装置37の払出し駆動に基づき賞球の払出しが行なわれるようになっている。
【0053】
従って、本実施形態では、上記のようにパチンコ遊技機10を構成したことにより、次のような効果を得ることができる。
(1) 前記主基板45に対し満杯検知信号が入力されても、前記球発射装置20の発射駆動が停止しないようになっている。そのため、例えば、大当たり状態時において遊技盤13内に遊技球が打球されないことによる大入賞口24への入賞個数の減少に伴う賞球獲得個数の減少、あるいは、大入賞口24へ遊技球が入賞せず大当たり状態の権利を喪失してしまうことを抑制することができる。従って、遊技者は不利益な状況となることなくパチンコ遊技を継続して行うことができる。
【0054】
(2) 前記主基板45に対し満杯検知信号が入力されると、ランプ制御基板32はランプ表示基板49を介して電飾表示部17を消灯させるので、遊技者及びホールスタッフ(遊技店店員)は一目で満杯状態を知ることができる。また、音声制御基板48を介してスピーカ16からエラー音を出力する。従って、遊技者及びホールスタッフは遊技中に聞く音とは違うスピーカ16からのエラー音により容易に満杯状態を知ることができる。また、払出し制御基板46を介して賞球払出装置37からの賞球の払出しが停止するようになっている。そのため、満杯状態であるにもかかわらず賞球が払出され、賞球通路38の上流側まで遊技球が貯まることによる賞球払出装置37の停止及び賞球払出装置37の故障を抑制することができる。
【0055】
(3) 前記払出し制御基板46は、前記主基板45が出力した賞球制御信号に基づき賞球の払出しに関する制御を行うようになっている。そのため、賞球の払出しに関する制御を主基板45主導で行うことができる。
【0056】
(4) 主基板45において入賞信号に対応する賞球数における賞球制御信号を払出し制御基板46に出力している。そのため、機種変更により賞球数が変更された場合でも払出し制御基板46の制御プログラムを変更することなく、主基板45の変更のみで対応することができる。
【0057】
(5) 賞球払出装置37が1個賞球を払出す毎(賞球計数センサ37cのON信号毎)に主基板用/払出し制御基板用賞球総数が1個ずつ減算されるようになっている。そのため、リアルタイムに賞球総数の管理を行うことができ、賞球の払出しを正確に行うことができる。
【0058】
(6) 前記主基板45は、満杯検知手段Fが出力した満杯検知信号を入力すると、前記各基板32,46,48に対し各種制御信号(消灯、エラー音、払出し停止に関する各コマンド)を出力し、当該制御信号に基づき前記各基板32,46,48において所定の制御が行われるようになっている。そのため、サブ化された各種基板(例えば、前記各基板32,46,48)を備えた遊技機10に対応した満杯検知手段Fを提供することができる。
【0059】
(7) 満杯状態であっても前記球発射装置20の発射駆動が停止することなく、遊技盤13に対し遊技球が継続して打球されるようになっている。そして、打球された遊技球が前記各入賞口23〜28に入賞すると、前記主基板45は当該入賞信号に基づき主基板用賞球総数を書き換えると共に、前記払出し制御基板46では主基板45が出力した賞球制御信号に基づき払出し制御基板用賞球総数を書き換えるようになっている。従って、満杯状態が解除された後、前記払出し制御基板46では払出し制御基板用賞球総数の記憶値に基づいて正確な賞球の払出しができる。
【0060】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において、満杯検知手段Fとして溢れ球通路42内の側壁に、例えば、センサーを設け、所定時間の間、前記センサーがON状態にあると満杯検知信号を主基板45に対し出力するようにしてもよい。
【0061】
・ 前記実施形態では、賞球計数センサ37cからのON信号に基づき、主基板用/払出し制御基板用賞球総数が1個ずつ減算されていたが、所定個数の払出しが行われた後、前記両賞球総数を減算してもよい。例えば、5個ずつ減算させてもよい。
【0062】
・ 前記実施形態では、主基板45及び払出し制御基板46において各別に主基板用/払出し制御基板用賞球総数が管理されているが、例えば、払出し制御基板46では賞球総数が管理せずに主基板45のみで賞球総数を管理してもよい。
【0063】
・ 前記実施形態では、満杯状態になるとスピーカ16からエラー音が出力されるようになっているが、満杯状態となった場合に、例えば、大当たり遊技時に出力される効果音を消音させるだけでもよい。
【0064】
・ 前記実施形態では、満杯状態になると電飾表示部17が消灯するようになっているが、電飾表示部17における満杯報知に加えて賞球LED18を遊技中の動作態様とは異なるように動作させてもよい。例えば、通常時とは異なるパターンの点滅、点灯をするようにしてもよい。また、電飾表示部17における満杯状態時の制御を、通常時とは異なるパターンの点灯、点滅をするように制御してもよいし、通常時の電飾表示部17の発光色とは異なる色で点灯、点滅するようにしてもよい。また、電飾表示部17での満杯報知に代えて、賞球LED18で満杯報知を行ってもよい。
【0065】
・ 前記実施形態では、満杯状態になると電飾表示部17を消灯させることによって満杯報知を行っていたが、電飾表示部17とは別に満杯状態の際のみに点灯又は点滅する、例えば、ランプ等の報知装置を設けてもよい。そして、当該報知装置を設ける場所は遊技者が確認できる場所であればどこでもよく、例えば、遊技盤13上や前枠14の周囲前面側や上球皿15近傍や下球皿19近傍でもよい。特に、下球皿19近傍に設ける場合には、遊技者及びホールスタッフに対して下球皿19が満杯状態となっていることを分かりやすく的確に報知することができる。
【0066】
次に上記実施形態及び別例から把握できる請求項に記載した以外の技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
(イ)前記払出し制御手段においても、前記各賞球制御信号に対応した賞球数を逐次加算記憶して前記球払出し装置の駆動制御回数に対応する賞球数を各入賞信号毎の賞球数が合算された賞球総数で管理すると共に、前記球払出し装置からの賞球払出し信号が払出し制御手段に入力されることに基づき当該払出し制御手段で管理する前記賞球総数を減算するようにしたパチンコ遊技機。このように構成すれば、賞球が払い出されるまでの時間を短縮することができる。また、賞球の払出しをスムーズにできる。
【0067】
(ロ)前記球払出し制御手段は、賞球を1個払出す毎に前記賞球払出し信号を出力するようになっているパチンコ遊技機。このように構成すれば、リアルタイムに賞球総数の管理を行うことができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者側に不利益な状況となることなくパチンコ遊技を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 パチンコ遊技機の機裏側を示す背面図。
【図3】 パチンコ遊技機の機裏側の溢れ球通路近傍を示す拡大図。
【図4】 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。
【図5】 (a)は、満杯スイッチオフの状態を示す部分拡大図、(b)は、満杯スイッチオンの状態を示す部分拡大図。
【図6】 パチンコ遊技機の満杯スイッチON、OFF検出時における各制御手段における制御態様を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
F…満杯検知手段、SW1…始動口スイッチ(入賞検知手段)、SW2…カウントスイッチ(入賞検知手段)、SW3…特定通過カウントスイッチ(入賞検知手段)、SW4〜SW7…入賞口スイッチ(入賞検知手段)、SW8…満杯スイッチ(満杯検知手段を構成する)、10…パチンコ遊技機、16…スピーカ(報知装置)、17…電飾表示部(報知装置)、20…球発射装置、23…始動入賞口(入賞口)、24…大入賞口(入賞口)、25〜28…第1〜第4入賞口(入賞口)、32…ランプ制御基板(報知制御手段)、37…賞球払出装置(球払出装置)、42…溢れ球通路、43…満杯検知レバー(満杯検知手段を構成する)、45…主基板(メイン制御手段)、46…払出し制御基板(払出し制御手段)、47…発射制御基板(発射制御手段)、48…音声制御基板(報知制御手段)。

Claims (2)

  1. 入賞口への遊技球の入賞を検知して入賞信号を出力する入賞検知手段と、前記入賞検知手段が出力した入賞信号に基づき球払出装置を制御して賞球としての遊技球を払出させる制御手段を備え、遊技機に接続されるプリペイドカードユニットからの信号に基づき前記球払出装置により貸し球としての遊技球を払出すパチンコ遊技機において、
    前記制御手段は、
    前記プリペイドカードユニットが接続されている場合であって、前記球払出装置の下流側通路内が所定の満杯状態であるか否かを検知する満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知した場合には、前記球払出装置を払出し停止状態に制御するとともに所定の報知装置を満杯報知状態に制御する一方で、球発射装置による遊技球の発射を許容し、
    前記プリペイドカードユニットが未接続の場合には、前記球発射装置による遊技球の発射を規制するようになっており、
    前記報知装置は、大入賞口を開放させるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技時に大当り遊技用の遊技演出として音声出力による音声演出を実行する音声演出装置であり、1回のラウンド遊技は、前記大入賞口を開放することにより開始されるとともに、前記大入賞口を開放させてから規定時間が経過した場合、又は規定個数の遊技球が前記大入賞口に入球した場合に、前記大入賞口を閉鎖することにより終了され、
    前記制御手段は、前記大当り遊技時に大入賞口の開放動作を制御し、前記ラウンド遊技の途中で満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知した場合には、前記音声演出装置に実行させている大当り遊技用の遊技演出を満杯報知に変更して前記満杯報知状態に制御する一方で、前記満杯報知状態に制御している場合であって、前記ラウンド遊技の途中で満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知しなくなった場合には、前記音声演出装置に満杯報知を停止させ、当該満杯報知を停止させたラウンド遊技が終了する迄の間、前記音声出力が停止された無音状態に制御するとともに、前記満杯検知手段が所定の満杯状態であることを検知しなくなったラウンド遊技の終了後、前記音声演出装置に大当り遊技用の遊技演出を開始させるパチンコ遊技機。
  2. 前記制御手段には、前記球払出装置を制御する払出し制御手段と、前記報知装置としての前記音声演出装置を制御する報知制御手段と、前記払出し制御手段及び前記報知制御手段を含むサブ制御手段群に対して遊技機における遊技状態制御のために各種の制御信号を出力するメイン制御手段とを含み、
    前記メイン制御手段は、前記満杯検知手段からの満杯検知信号の入力に基づき、前記払出し制御手段が球払出装置を払出し停止状態に制御するための信号と、前記報知制御手段が前記報知装置としての前記音声演出装置を満杯報知状態に制御するための信号を出力するようになっており、
    前記払出し制御手段は、前記プリペイドカードユニットが未接続の場合には、前記球発射装置に遊技球の発射を停止させるための信号を出力して前記遊技球の発射を規制する請求項1に記載のパチンコ遊技機。
JP2000299952A 2000-09-29 2000-09-29 パチンコ遊技機 Expired - Fee Related JP4829400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000299952A JP4829400B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000299952A JP4829400B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002102433A JP2002102433A (ja) 2002-04-09
JP4829400B2 true JP4829400B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=18781690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000299952A Expired - Fee Related JP4829400B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4829400B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3980945B2 (ja) * 2002-06-13 2007-09-26 株式会社ソフィア 遊技機
JP4565140B2 (ja) * 2003-01-16 2010-10-20 株式会社大一商会 遊技機
JP4783126B2 (ja) * 2005-11-22 2011-09-28 株式会社平和 遊技機
JP5493458B2 (ja) * 2009-05-08 2014-05-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP5332909B2 (ja) * 2009-05-28 2013-11-06 株式会社三洋物産 遊技機
JP5869995B2 (ja) * 2012-09-13 2016-02-24 マルホン工業株式会社 パチンコ機
JP5869997B2 (ja) * 2012-09-13 2016-02-24 マルホン工業株式会社 パチンコ機
JP5869994B2 (ja) * 2012-09-13 2016-02-24 マルホン工業株式会社 パチンコ機
JP5869996B2 (ja) * 2012-09-13 2016-02-24 マルホン工業株式会社 パチンコ機
JP2014158860A (ja) * 2014-03-06 2014-09-04 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP5824711B2 (ja) * 2014-06-04 2015-11-25 株式会社大都技研 遊技台
JP6064268B2 (ja) * 2015-09-10 2017-01-25 株式会社大都技研 遊技管理システム
JP2016129726A (ja) * 2016-04-18 2016-07-21 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6446082A (en) * 1987-08-11 1989-02-20 Tokyo Tatsuno Kk Three-stage changeover type closing valve
JPH07265530A (ja) * 1994-03-30 1995-10-17 Sankyo Kk 遊技用装置
JPH1157189A (ja) * 1997-08-28 1999-03-02 Sophia Co Ltd 遊技機
JPH11114193A (ja) * 1997-10-15 1999-04-27 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP4049899B2 (ja) * 1998-07-15 2008-02-20 株式会社三共 遊技機
JP2000157667A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Sankyo Kk 遊技機
JP2000237423A (ja) * 1999-02-17 2000-09-05 Sankyo Kk 弾球遊技機
JP4318778B2 (ja) * 1999-03-01 2009-08-26 株式会社平和 パチンコ機の賞球払出装置
JP3982665B2 (ja) * 1999-03-12 2007-09-26 株式会社ソフィア 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002102433A (ja) 2002-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829400B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2013223615A (ja) 遊技機
JP5548397B2 (ja) 遊技機
JP5612060B2 (ja) 遊技機
JP5590787B2 (ja) 遊技機
JP2014033945A (ja) 遊技用システム、遊技機、および遊技機枠
JP4500418B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5449926B2 (ja) 遊技機
JP2013192800A (ja) 遊技機
JP3813465B2 (ja) 遊技機、プログラム、記録媒体
JP5728462B2 (ja) 遊技機
JP5730370B2 (ja) 遊技機
JP2008228998A (ja) 遊技機
JP4797311B2 (ja) 遊技機
JP2004089521A (ja) パチンコ玉集計装置
JP5514567B2 (ja) 遊技機
JP2010099338A (ja) 遊技機
JP2015157082A (ja) 遊技機
JP2000350850A (ja) パチンコ機
JP5730371B2 (ja) 遊技機
JP2008206835A (ja) 遊技機
JP2016179202A (ja) 遊技機
JP6157533B2 (ja) 遊技機
JP4265138B2 (ja) 遊技機
JP2015164669A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100630

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100707

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110627

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4829400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees