JP4827815B2 - 顕微鏡観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡観察装置に関するものである。
近年、生物学の研究においては、光学顕微鏡を用いて蛍光プローブによるイオン濃度、膜電位などの可視化が行われるようになっており、例えば、標本として実験動物の一個体を用い、生きたままその臓器等を観察するいわゆるin-vivo観察が行われるようになっている。in-vivo観察においては、観察対象が拍動、呼吸動などの動きをもつので観察位置のズレや焦点のボケが生じやすい。
このような観察位置のズレや焦点ボケを解消する方法としては、撮像手段を備えた顕微鏡全体を観察対象の動きに合わせて追従させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−222754号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、高速で動作させることができないという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、動的な挙動を示す、特に短い周期で動く生体から鮮明な画像を得ることのできる顕微鏡画像撮影装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、動的な挙動を示す生体試料を観察する顕微鏡観察装置であって、前記生体試料の画像を撮像する第1の撮像装置と、該第1の撮像装置よりも高速に当該生体試料の画像を撮像する第2の撮像装置と、該第2の撮像装置により撮像された画像を処理することにより、前記第1の撮像装置により撮像される画像の像ズレを補正するための指令信号を演算する制御装置とを備える顕微鏡観察装置を提供する。
上記発明においては、前記第1の撮像装置により撮像される画像における像ズレが、前記生体試料の動的な挙動によって発生するものであってもよい。
また、上記発明においては、前記制御装置により演算された前記指令信号に基づいて、前記生体試料の像を結像させるための対物レンズを、前記像ズレを補正する方向に駆動する駆動手段をさらに有していてもよい。
また、上記発明においては、前記生体試料の像を結像させるための対物レンズに当該生体試料から入射された光を、前記第1の撮像装置と前記第2の撮像装置とに向けて分岐させるビームスプリッタをさらに有していてもよい。
また、上記発明においては、前記生体試料と前記第1の撮像装置との間に光学系を備え、前記指令信号が、少なくとも前記光学系の光軸に交わる方向に対する像ズレを補正するための指令信号であることとしてもよい。
本発明によれば、動的な挙動を示す、特に短い周期で動く生体から鮮明な画像を得ることができるという効果を奏する。また、大きな振幅で動く生体から視野外れなしに連続的、継続的に画像を得ることができるという効果を奏する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡観察装置1について、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡観察装置1は、図1に示されるように、試料Sを搭載するステージ2と、励起光Eを出射する励起光源3と、該励起光源3からの励起光Eを導く照明レンズ(照明光学系)4と、該照明レンズ4により導かれた励起光Eを試料Sに導く一方、試料Sにおいて発生した蛍光Fをコリメートする対物レンズ5と、該対物レンズ5によりコリメートされた蛍光Fを励起光Eから分岐するダイクロイックミラー6と、分岐された蛍光Fをさらに分岐するビームスプリッタ7と、分岐された蛍光Fを検出する2つのCCDのような撮像装置(光検出部)8,9とを備えている。図中符号20は結像レンズである。
前記励起光源3、照明レンズ4、ダイクロイックミラー6、ビームスプリッタ7および2つの撮像装置8,9は、顕微鏡本体10に備えられている。一方、前記対物レンズ5は、顕微鏡本体10から切り離され、対物レンズ駆動装置11により支持されている。
対物レンズ駆動装置11は、前記対物レンズ5をステージ2と顕微鏡本体10との間に配置するアーム12と、該アーム12により保持された対物レンズ5を鉛直方向に移動させる第1の駆動機構13と、前記対物レンズ5を水平2方向に移動させる第2、第3の駆動機構14,15と、前記対物レンズ5を該対物レンズ5の光軸に直交する2方向に沿う軸線回りに揺動させる第4、第5の駆動機構16,17とを備えている。第1〜第3の駆動機構13〜15は、例えば、モータ13a〜15aと、該モータ13a〜15aに接続された図示しないボールネジ等の直線移動機構とを備えている。第4、第5の駆動機構16,17は、例えば、モータ16a,17aと、該モータ16a,17aに接続された減速機構16b,17bとを備えている。減速機構16b,17bとしては、例えば、図2に示されるように、固定側に備えられた送りねじ16c,17cとナット16d,17dと、移動側に設けられナット16d,17dの動作を伝達する爪部16e,17eとを備えるもの、あるいは、図3に示されるように、ウォームギヤ16f,17fを備えるもの等が挙げられる。
前記撮像装置9には、該撮像装置9により取得された画像を処理して試料Sの変位量とその方向を算出するとともに、前記対物レンズ駆動装置11の各駆動機構13〜17に対し、試料Sの変位による対物レンズ5の光軸のズレを補正する方向に対物レンズ5を駆動する駆動指令を出力する制御装置18が接続されている。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡観察装置1においては、図4に示されるように、対物レンズ駆動装置11の作動により、対物レンズ5が、光軸に沿うZ軸方向、光軸に直交するX軸,Y軸方向および、X軸およびY軸回りのA,B方向にそれぞれ移動できるようになっている。
さらに、詳細には、図5(a),(b)に示されるように、X軸,Y軸,Z軸方向には、対物レンズ5の姿勢を維持したまま並進移動させることができるようになっている。また、X軸およびY軸回りのA,B方向には、図5(c)に示されるように、対物レンズ5をその主点H回りに揺動させることができるようになっている。
対物レンズ5をその主点H回りに揺動させる場合には、図6(a),(b)に示されるように、試料Sの観察面と、撮像装置8,9の撮像面とが常に共役な位置関係に配置される。したがって、試料Sの傾斜に応じて対物レンズ5を主点H回りに揺動させても、試料Sの観察面と撮像装置8,9の撮像面との共役な位置関係は失われることがなく、焦点位置のズレを防止でき、また、片ボケの発生も防止することができる。
この場合において、対物レンズ5を主点H回りに揺動させると、図6(b)に示されるように、試料Sの観察範囲の中心位置Oから発せられた蛍光Fは、対物レンズ5の主点H,H′を通過するとともに、図に実線で示した経路を経て撮像装置8,9の視野範囲の中心位置Iに入射されるようになる。したがって、撮像装置8,9においては、観察対象である試料Sの観察範囲の中心位置Oが常に視野範囲の中心位置Iに維持されることとなり、像ズレの問題を発生させずに済むという利点がある。図中、符号Oは物点である。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡観察装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡観察装置1によれば、励起光源3から発せられた励起光Eが照明レンズ4およびダイクロイックミラー6を介して、顕微鏡本体10から出射され、対物レンズ5に入射される。対物レンズ5に入射された励起光Eは、該対物レンズ5を介してステージ2上に載置されている試料Sに照射される。励起光Eが試料Sに照射されると、試料S内の蛍光物質が励起されて蛍光Fが発せられる。
試料Sにおいて発生した蛍光Fは、対物レンズ5によってコリメートされ、略平行光となって顕微鏡本体10に入射される。顕微鏡本体10に入射された蛍光Fは、ダイクロイックミラー6によって励起光Eから分岐され、さらにビームスプリッタ7により分岐されて別個の撮像装置8,9により検出される。
一方の撮像装置9により撮像されることにより取得された画像情報は、制御装置18に送られ、制御装置18において画像処理されることにより、対物レンズ駆動装置11の各駆動機構13〜17に送られる指令信号が演算され、該指令信号に基づいて各駆動機構13〜17が駆動させられる。
試料Sが水平方向に変位している場合には、画像処理により変位の方向および変位量が検出され、同一方向に同一の変位量だけ対物レンズ5を水平方向に並進移動させるように、制御装置18から第2,第3の駆動機構14,15に対して、それぞれ指令信号が送られる。これにより、試料Sの変位に対して対物レンズ5が追従するように並進移動させられるので、ブレの少ない画像を取得することが可能となる。
また、試料Sが光軸方向に変位している場合には、画像処理によりその変位量が検出され、同一の変位量だけ対物レンズ5を光軸方向に並進移動させるように、制御装置18から第1の駆動機構13に対して指令信号が送られる。これにより、試料Sの変位に対して対物レンズ5が追従するように光軸方向に並進移動させられるので、ピントのあった鮮明な画像を取得することが可能となる。
さらに、試料Sが水平な軸線回りに傾斜している場合には、画像処理によりその方向および揺動角度が検出され、同一の揺動角度だけ同一の方向に対物レンズ5を揺動させるように、制御装置18から第4,第5の駆動機構16,17に対して指令信号が送られる。これにより、試料Sの傾斜に対して対物レンズ5が追従するように揺動させられるので、片ボケの少ない鮮明な画像を取得することが可能となる。
この場合において、本実施形態に係る顕微鏡観察装置1によれば、対物レンズ5がその主点H回りに揺動させられるので、撮像装置8,9によって撮像される画像は揺動によって像ズレが生ずることがなく、特別に像ズレの補正装置を設ける必要がない。したがって装置を簡易に構成することができるという利点がある。
このように、本実施形態に係る顕微鏡観察装置1によれば、比較的重量の大きな顕微鏡本体10を固定し、比較的軽量の対物レンズ5を並進移動および揺動させることで、試料Sの変位によるブレや焦点ズレや視野外れを補償し、ブレの少ない鮮明な画像を取得することができる。また、視野外れによる画像取得の中断をなくし、連続的、継続的な観察を可能とする。
なお、本実施形態に係る顕微鏡観察装置1においては、対物レンズ駆動装置11の対物レンズ5を揺動させる機構として、送りネジ16c,17cあるいはウォームギヤ16f,17fを備えるものを例示したが、これに代えて、図7に示されるように、アーム12に取り付けた球体21の周囲に複数の超音波モータ22を接触配置させた多自由度球面超音波モータ23を使用してもよい。
また、多自由度球面超音波モータ23を用いる場合、図8に示されるように、球体21を中空に形成し、内部に対物レンズ5を配置し、球体21内に試料Sを収容して観察を行うこととしてもよい。
また、対物レンズ5を揺動させる機構としては、図9に示されるように、2軸の台形リンク機構24,25を採用することとしてもよい。各台形リンク機構24,25に設けられた図示しないアクチュエータを用いて台形リンク機構24,25を揺動させることで、台形リンク機構24,25の先端に固定した対物レンズ5を直交する2軸(X軸,Y軸)回りにさせることができる。
また、対物レンズ駆動装置11としては、図10に示されるように2つの鍔状部26a,26bを円筒部26cにより連結したボビン部材26を外部のケース27内にコイルスプリング等の弾性部材28によって移動可能に支持するとともに、図11に示されるように、各鍔状部26a,26bに内外2つのリング状のコイル29a,29bをそれぞれ配置し、各コイル29a,29bを挟む磁石30a,30bを鍔状部26a,26bの直径方向に対向する位置に配置してなる電磁気リニアモータ31を採用することとしてもよい。対物レンズ5の光軸方向に沿う並進移動については、電磁気リニアモータ31とは別個に設けたZ軸ステージ13により行うこととする。
対物レンズ5をX軸およびY軸方向に並進移動させる場合、および、A,B方向に揺動動作させる場合のコイル29a(内側)およびコイル29b(外側)の通電状態を、図12に示す。例えば、対物レンズ5をX軸方向に並進移動させるためには、上下の鍔状部26a,26bの外側コイル29bにそれぞれ同一方向に電流を流すことで、磁石30bとコイル29bとのローレンツ力を利用して、ボビン部材26の上下の鍔状部26a,26bに対しX軸方向同方向に同時に力を作用させて対物レンズ5を並進移動させることができる。コイル29bに流す電流の方向を切り替えることで、X軸方向に沿う対物レンズ5の並進移動方向を切り替えることができる。Y軸方向の並進移動の場合には、同様にして、上下の鍔状部26a,26bの内側コイル29aにそれぞれ通電する。
また、対物レンズ5をX軸回りのA方向に揺動させるには、上下の鍔状部26a,26bの内側コイル29aにそれぞれ逆方向に電流を流すことで、ボビン部材26の上下の鍔状部26a,26bに対しY軸方向逆方向に同時に力を作用させて回転力を発生させ、対物レンズ5をA方向に揺動させることができる。Y軸回りのB方向揺動させるには、同様にして、上下の鍔状部26a,26bの外側コイル29bに逆方向の電流を流す。これにより、単一の電磁気リニアモータ31により、対物レンズ5のX軸、Y軸の並進移動およびA,B方向の揺動動作を行うことができ、装置をコンパクトに構成できるという利点がある。
また、本実施形態においては、対物レンズ5を顕微鏡本体10から切り離して独立に制御することとしたが、図13に示されるように、パラレルリンク型ステージ32により顕微鏡本体10に取り付けることとしてもよい。
パラレルリンク型ステージ32は、6本のリニアアクチュエータ33を組み合わせたもので、対物レンズ5をX軸,Y軸,Z軸方向に並進移動させ、また、X軸およびY軸回りのA,B方向に揺動させることができる。リニアアクチュエータ33としては圧電素子を用いたものや、ボイスコイルモータを用いたものが挙げられる。また、圧電素子の急速伸縮を繰り返す方式(例えば、特開平11−90867号公報)のリニアアクチュエータ33を採用することができる。
また、この圧電素子の急速伸縮を繰り返す方式を利用して、図14に示されるように、球面状のガイドレール34に沿って、対物レンズ5を揺動させることとしてもよい。図中符号35は圧電素子、符号36は慣性要素としての錘、符号37は、ガイドレール34に摩擦接触するスライダである。
また、本実施形態に係る光軸方向の変位量や傾斜方向および揺動角度の検出方法としては画像処理による方法を説明したが、これに代えて、結像光学系の瞳と共役な面に複数の光検出器を配置してその出力信号により合焦点情報を得る、いわゆる瞳分割法を用いてもよい。また、光学的三角測量法による位置検出器を配置して、これにより試料の表面位置情報を取得することとしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡観察装置40について、図15および図16を参照して以下に説明する。
なお、本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る顕微鏡観察装置1と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る顕微鏡観察装置40は、図15(a)に示されるように、対物レンズ5をその物点Oを中心として揺動させる点で、第1の実施形態に係る顕微鏡観察装置1と相違している。
この場合にも、図15(b)に示されるように、試料Sにおける焦点面と撮像装置8,9の撮像面とが共役な位置関係となるため、対物レンズ5を揺動させても片ボケを生ずることなく全体的にピントの合った鮮明な画像を取得することができる。
しかしながら、本実施形態の場合には、対物レンズ5を揺動させると、焦点面における中心位置Oが、撮像面における中心位置Iからずれる、いわゆる像ズレを生ずるため、これを補正する像ズレ補正機構41を備えている。像ズレ補正機構41としては、図16に示されるように、対物レンズ5と撮像装置8,9との間に、結像レンズ42および瞳リレーレンズ43を配置するとともに、瞳リレーレンズ43の後側焦点位置近傍に配置した揺動可能な補正ミラー44を配置することが考えられる。補正ミラー44は光軸と直交する軸を中心として揺動可能なものを利用し、対物レンズ5の傾斜方向とは逆方向に以下の角度ACMで揺動させることで、像ズレを補正することができる。
CM=fTL/2fPL×ASP (1)
ここで、fTLは結像レンズ42の焦点距離、fPLは瞳リレーレンズ43の焦点距離、ASPは対物レンズ5の揺動角度である。
補正ミラー44の駆動は、制御装置18の作動により、図示しないアクチュエータを用いて行うこととしてもよく、また、2つの回転軸を持ち、3次元的に自由に揺動可能なものとしてもよい。また、図17および図18に示されるように機械的な伝達機構45を用いて、対物レンズ5の揺動に連動させることとしてもよい。
図17および図18をさらに詳しく説明すると、対物レンズ5を保持するアーム12に設けた長孔46a,46b内に、円柱状の端部47a,48aを有するリンク47,48の一端を挿入状態に配置する。各リンク47,48の他端には、それぞれユニバーサルジョイント49を介してベベルギヤ50a,50bの回転軸51a,51bが接続されている。図中、符号52a,52bは、リンク47,48の動作方向を制限する長孔である。
このように構成することで、アーム12が水平方向に並進移動する場合には、長孔46a,46b内での円柱状の端部47a,48aの変位を許容し、アーム12が鉛直方向に並進移動する際には、長孔46a,46b内での円柱状の端部47a,48aの変位を許容しつつユニバーサルジョイント49を曲げる。これにより、X,Y,Z方向の並進移動によってはベベルギヤ50a,50bの回転軸に回転力が何ら伝達されないようになっている。
各ベベルギヤ50a,50bに噛み合う他のベベルギヤ53a,53bには、シャフト54a,54bおよび歯車列55a,55bを介して、それぞれ補正ミラー44a,44bが接続されている。
これにより、アーム12がX軸回りに回転すると、X軸方向に延びるリンク47がその軸線回りに回転させられるので、その回転力がベベルギヤ50aの回転軸51aに伝達され、ベベルギヤ53a、シャフト54aおよび歯車列55aを介して第1の補正ミラー44aが揺動させられる。このとき、他方のリンク48には、回転力は発生せず、第2の補正ミラー44bは静止状態に維持される。
逆に、アーム12がY軸回りに回転すると、Y軸方向に延びるリンク48がその軸線回りに回転させられるので、その回転力がベベルギヤ50bの回転軸51bに伝達され、ベベルギヤ53b、シャフト54bおよび歯車列55bを介して第2の補正ミラー44bが揺動させられる。このとき、他方のリンク47には、回転力は発生せず、第1の補正ミラー44aは静止状態に維持される。
アーム12の傾き角度と各補正ミラー44a,44bの揺動角度との関係は、ベベルギヤ50a,50b,53a,53bや歯車列55a,55bの歯数を調節することで、上記式(1)の関係となるように設定されている。
2つの補正ミラー44a,44bをそれぞれ揺動させることで、X軸およびY軸回りの対物レンズ5の揺動を補正することができる。
このように、本実施形態に係る顕微鏡観察装置40によれば、対物レンズ5を物点O回りに揺動させることで、像ズレ補正機構41,45が必要となるものの、対物レンズ5の物点O、すなわち、対物レンズ5の物体側の視野範囲の中心位置を常に観察範囲の中心位置Oに一致させたままの状態で、試料Sを観察することができるので、対物レンズ5の光学性能を損なうことがなく、対物レンズ5を揺動させても収差が劣化することを防止して鮮明な画像を取得することができるという利点がある。
なお、本実施形態に係る顕微鏡観察装置40は、CCDのような撮像装置8,9を有する場合について説明したが、これに代えて、励起光Eを2次元的に走査するガルバノミラーのような光走査部を備え、光検出部としては光電子増倍管のような光検出器を有するものに適用することとしてもよい。この場合に、物点Oを中心として対物レンズ5を揺動させることによる像ズレを補正するためには、ガルバノミラーの揺動範囲の中心位置をオフセットさせることとすればよい。
また、画像の取得タイミングとしては、対物レンズ5の揺動および補正ミラー44,44a,44bの揺動を高速駆動のアクチュエータにより行い、所望の位置に対物レンズ5および補正ミラー44,44a,44bが静止した状態で行うことが、ブレを少なくすることができる点で好ましい。
また、試料Sの変動を検出して対物レンズ5を駆動するので、試料Sの変動を検出するための光検出部9としては、画像取得のための光検出部8よりも高速のものを採用することが好ましい。
また、上記実施形態においては、励起光源3から、波長の異なる2種類の光を出射し、例えば、長波長の光を試料Sの変位検出用に使用し、短波長の励起光Eにより蛍光観察を行うこととしてもよい。この場合、ビームスプリッタ7は、ダイクロイックミラーとすればよい。
また、試料Sの変動が周期的である場合には、例えば、オッシレータのような周波数発振器からの信号によって、対物レンズ5を、X,Y,Z,A,B方向にそれぞれ連続的に周期的に駆動させ、モニタを観ながら各振動方向の駆動周波数と振幅を調節することとしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡観察装置を示す模式的な全体構成図である。 図1の顕微鏡観察装置の対物レンズ駆動機構の内、対物レンズを揺動させる駆動機構の一例を示す模式図である。 図2の駆動機構の他の例を示す模式図である。 図1の顕微鏡観察装置の説明における対物レンズと座標軸との関係を示す斜視図である。 図1の顕微鏡観察装置における試料の動作方向と対物レンズの動作形態との関係を示す模式図である。 図1の顕微鏡観察装置において、主点を中心として揺動する対物レンズの光路を示す模式図である。 図1の顕微鏡観察装置における対物レンズ駆動機構の第1の変形例を示す斜視図である。 図1の顕微鏡観察装置における対物レンズ駆動機構の第2の変形例を示す縦断面図である。 図1の顕微鏡観察装置における対物レンズ駆動機構の第3の変形例を示す斜視図である。 図1の顕微鏡観察装置における対物レンズ駆動機構の第4の変形例を示す縦断面図である。 図10の対物レンズ駆動機構を構成する電磁気リニアモータを説明する斜視図である。 図11の電磁気リニアモータの動作方向と各コイルの通電状態との関係を示す表である。 図1の顕微鏡観察装置における対物レンズ駆動機構の第5の変形例を示す斜視図である。 図1の顕微鏡観察装置における対物レンズ駆動機構の第6の変形例を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡観察装置において、物点を中心として揺動する対物レンズの光路を示す模式図である。 図15の顕微鏡観察装置における像ズレの補正を説明する模式図である。 図15の顕微鏡観察装置において像ズレを機械的に補正する像ズレ補正機構を説明する斜視図である。 図17の像ズレ補正機構の一部を詳細に説明する斜視図である。
符号の説明
S 試料(生体試料)
E 励起光(光)
F 蛍光(戻り光)
H 主点
物点
1,40 顕微鏡観察装置
3 励起光源(光源)
4 結像レンズ
5 対物レンズ
8 撮像装置(光検出部、第1の撮像装置)
9 撮像装置(光検出部、第2の撮像装置)
10 顕微鏡本体
11 対物レンズ駆動装置
18 制御装置
41,45 像ズレ補正機構(補正光学系)
44 補正ミラー(補正光学系)

Claims (11)

  1. 動的な挙動を示す生体試料を観察する顕微鏡観察装置であって、
    前記生体試料の画像を撮像する第1の撮像装置と、
    該第1の撮像装置よりも高速に当該生体試料の画像を撮像する第2の撮像装置と、
    該第2の撮像装置により撮像された画像を処理することにより、前記第1の撮像装置により撮像される画像の像ズレを補正するための指令信号を演算する制御装置とを備える顕微鏡観察装置。
  2. 前記第1の撮像装置により撮像される画像における像ズレは、前記生体試料の動的な挙動によって発生するものである請求項1に記載の顕微鏡観察装置。
  3. 前記制御装置により演算された前記指令信号に基づいて、前記生体試料の像を結像させるための対物レンズを、前記像ズレを補正する方向に駆動する駆動手段をさらに有する請求項1に記載の顕微鏡観察装置。
  4. 前記生体試料の像を結像させるための対物レンズに当該生体試料から入射された光を、前記第1の撮像装置と前記第2の撮像装置とに向けて分岐させるビームスプリッタをさらに有する請求項1に記載の顕微鏡観察装置。
  5. 前記生体試料と前記第1の撮像装置との間に光学系を備え、
    前記指令信号が、少なくとも前記光学系の光軸に交わる方向に対する像ズレを補正するための指令信号である請求項1に記載の顕微鏡観察装置。
  6. 前記指令信号が、前記動的な挙動の変位の方向または変位量に基づくものである請求項2に記載の顕微鏡観察装置。
  7. 前記駆動手段が、前記対物レンズを、その光軸に交差する方向に並進移動させる請求項3に記載の顕微鏡観察装置。
  8. 前記駆動手段が、前記対物レンズを、その光軸に沿う方向に並進移動させる請求項3に記載の顕微鏡観察装置。
  9. 前記駆動手段が、前記対物レンズを、その光軸に交差する軸線回りに揺動させる請求項3に記載の顕微鏡観察装置。
  10. 前記駆動手段が、前記対物レンズを、該対物レンズの主点を中心として揺動させる請求項9に記載の顕微鏡観察装置。
  11. 前記駆動手段が、前記対物レンズを、該対物レンズの物点を中心として揺動させる請求項9に記載の顕微鏡観察装置。
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