JP4827461B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置の像担持体表面を清掃するためのクリーニング装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられるクリーニング装置としては、像担持体を清掃するクリーニング部材としてクリーニングブレードを有するものが知られている。
例えば、電子写真方式を採用する画像形成装置においては、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセスの各画像形成プロセスを経て感光ドラム(像担持体)上にトナー像を形成し、このトナー像を転写プロセスによって感光ドラム上から記録材(例えば紙)上及び中間転写体(ベルト等)に転写する。この転写プロセスにおいて、感光ドラム上のトナー像を構成するトナーは、その全てが記録材に転写される訳ではなく、少量のトナーが感光ドラム表面に残る(中間転写体から紙においても同様)。このようにして感光ドラム表面に残ったトナー(以下、「残留トナー」と称する)は、前記クリーニングブレードによって除去される。
近年、電子写真装置もカラー化が進むと同時に小スペース化及び低コスト化が益々盛んになってきている。その一方、クリーニングブレードへの要求性能は高くなっているにも拘らず、従来からのクリーニング補助部材(バネ、イコライズ、レシプロ、ファーブラシ等)を用いず、クリーニングブレードだけで使用される固定方式によって要求性能を満たすような工夫がなされているのが一般的である。
従来のクリーニングブレードを固定する方式としては、様々な材料に対応でき、しかも、低コスト化可能なものとして、ゴムを短冊状にしてこれを板金に接着する遠心成形法なるものが一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
このように板金に短冊状のゴムを接着してクリーニングブレードを固定した場合、ブレードをドラムに長期的に当接するとブレードをドラムから離間させてもブレードの形状は元の形状に戻らず、ブレード当接していた時の曲がった形状のままに永久変形するという問題が発生する。このようにブレードが永久変形してしまう(以下、ブレードが永久変形してしまうこと、若しくはブレードが永久変形することによりクリーニング性能が低下することを「へたり」と呼ぶことにする)。その主な原因は接着剤層の影響であると一般的に言われていた(例えば、特許文献2参照)。
又、特許文献3には、ブレードと、該ブレードを支持する保持部材とを接着させたクリーニング装置において、ブレードが保持部材から剥がれるのを防止するために、保持部材の先端面とブレードの保持部材側の面とを接着剤にて接着することが開示されている。又、接着剤の材料としてはゴム状の接着剤やウレタン等の硬化タイプのものでも良いと記載されている。
特許第3087230号公報 特開2001−075452号公報 特開昭60−012569号公報
しかしながら、板金に短冊状のゴムを接着してクリーニングブレードを固定方式にした場合のクリーニングブレードのへたりという問題については、接着剤層の影響だけでなく、クリーニングブレードの構成の影響の方が大きいことが分かった。つまり、クリーニングブレードの先端に圧力を掛けた場合、板金とゴム部の接点で応力が支点化し、その力によってクリーニングブレードにへたりが生じることが分かった。
又、特許文献3に記載された構成では、ブレードを保持部材に接着することで保持されているが、ブレードと保持部材との接着面が板状ブレードのドラム側の面(クリーニング装置の外側)から保持する構成となっている。そのため、ブレードがドラムに当接するときにブレード先端が変形する方向に弾性部材が設けられていないため、保持部材の先端部に設けられた接着剤ではへたりを防止することはできない。
又、ブレード保持部材の先端部に設けられた接着剤の具体的形状、物性値といった詳しい記載がなく、本発明のようにブレードのへたりを防止するための具体的な記載を開示しているものではない。又、保持部材の先端に設けられた接着剤は液状(ゴム状)の接着剤を硬化させたものである。そのため、接着剤の形状の精度を出すのが難しく、接着剤の形状によってはクリーニング性を低下させてしまうといった問題がある。
又、様々の要求を考えてクリーニングブレードに多種多様なゴム材を使用した場合、接着剤の影響を考えなければならない構成ではゴム材の使用範囲も限られてしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、クリーニングブレードと支持部材の接点部分を面にすることによってその部分の応力集中を緩和し、クリーニングブレードのへたりの発生を防いで高いクリーニング性能を長期に亘って維持することができるクリーニング装置を提供することにある。
上記課題は本発明に掛かるクリーニング装置にて解決される。即ち、像担持体上に先端で当接し、前記像担持体上のトナーを除去する厚みが一定な板状のゴムから成るブレードと、前記ブレードの一部を接着して支持する支持部材と、を有し、前記ブレードは、厚みが1.5mm以上4mm以下で、かつ自由長が3mm以上15mm以下であり、前記支持部材は前記ブレードの前記像担持体に当接する面とは逆側の面を接着するクリーニング装置において、前記支持部材の先端部から前記支持部材の前記ブレードに当接する面とは逆側の面にまで設けられ、前記ブレードを前記像担持体に当接する面とは逆側から支持する弾性部材を有し、前記弾性部材は、ヤング率をY(MPa)としたとき、3≦Y≦12、ブレード厚み方向の厚みをB(mm)としたとき、1.6≦B≦2.5、前記ブレードとの接触面の自由長方向の長さをT(mm)としたとき、0.1≦T≦1.5、であることを特徴とする。又は、前記支持部材の先端部から前記支持部材の前記ブレードに当接する面とは逆側の面にまで設けられ、前記ブレードと一体となって形成された前記ブレードと同材質の弾性層を有し、前記弾性層は、ヤング率をY(MPa)としたとき、3≦Y≦12、ブレード厚み方向の厚みをB(mm)としたとき、1.6≦B≦2.5、自由長方向の長さをT(mm)としたとき、0.1≦T≦1.5、であることを特徴とする。
本発明によれば、ブレードを支持部材に支持せしめて成るクリーニング装置において、前記ブレードは、像担持体に当接する面とは逆側の面を前記支持部材によって支持されており、前記支持部材とのつけ根部分を像担持体に当接する面とは逆側から支持する弾性部材を有し、前記弾性部材は、前記支持部材の先端部に接着剤を介して接着されているため、該ブレード先端に対する圧力を受ける支点が面となり、応力の緩和が生じて応力集中が発生せず、ブレードの変形がなくなり、該ブレードはいつまでもクリーニングに必要な圧力を維持することができ、クリーニング装置は長期に亘って高いクリーニング性能を維持することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。尚、各図において同一の符号を付したものは同一の構成又は作用を成すものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。
<実施の形態1>
(1)画像形成装置
本発明に係るクリーニング装置を説明する前に、これを備えた画像形成装置の全体構成、機能について先ず簡単に説明する。
図1は本発明に係るクリーニング装置を備えた画像形成装置の縦断面図であり、図示の画像形成装置は、レーザビームプリンタである。尚、以下、本発明に係るクリーニング装置のクリーニング対象物が感光体ドラムである場合を例として説明するが、本発明は、クリーニング対象物を中間転写ドラム、中間転写ベルト等の中間転写体とするクリーニング装置に対しても有効である。
図1に示すレーザビームプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色毎にトナー像を形成する4基のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kを備え、各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kからトナー像が一次転写される中間転写ベルト13を備え、この中間転写ベルト13に多重転写されたトナー像を記録シートPに二次転写してフルカラー画像を形成するよう構成されている。
上記中間転写ベルト13は、無端状に形成されるとともに、一対のベルト搬送ローラ13a,13bに張架されており、図示矢印方向に回動しながら各色のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて形成されたトナー像の一次転写を受けるよう構成されている。又、中間転写ベルト13を挟んで一方のベルト搬送ローラ13aと対向する位置には二次転写ローラ15が配設されており、記録シートPは、互いに圧接された二次転写ローラ15と中間転写ベルト13との間に挿通され、中間転写ベルト13からトナー像の二次転写を受ける。
又、中間転写ベルト13の下側には4基の前記プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kが並列的に配設されており、各色の画情報に応じて形成されたトナー像が中間転写ベルト13に一次転写されるよう構成されている。これら4基のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト13の回動方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配置されており、最も頻繁に使用されると思われるブラックのプロセスユニット10Kが二次転写位置に最も近い位置に配置されている。
又、これらのプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの下方には、各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kに設置されている感光体ドラム12(12Y,12M,12C,12K)を画情報に応じて露光するラスタ走査ユニット120が配設されている。このラスタ走査ユニット120は、全てのプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kに共用されており、各色の画情報に応じて変調されたレーザ光Lを発する4基の半導体レーザ(ここでは図示せず)と、高速回転してこれら4本のレーザ光Lを感光体ドラム12の軸方向に沿って走査する1基のポリゴンミラー121とを備えている。そして、ポリゴンミラー121によって走査された各レーザ光Lは、ミラー(ここでは図示せず)によって反射しながら所定の経路を進んだ後、ラスタ走査ユニット120の上部に設けられた走査窓122を通して各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム12を露光する。
又、各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは、感光体ドラム12と、この感光体ドラム12を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ16Y,16M,16C,16Kと、前記レーザ光Lの露光によって感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置17Y,17M,17C,17Kと、トナー像を記録シートPに転写した後の感光体ドラム12の表面から残留トナーや紙粉を除去するクリーニング装置11(11Y,11M,11C,11K)を備えており、感光体ドラム12上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成し得るよう構成されている。
(2)クリーニング装置
次に、クリーニング装置11の詳細を図2に基づいて説明する。尚、図2はクリーニング装置11の概略構成を示す縦断面図である。
クリーニング装置11は、枠体21、クリーニングブレード(クリーニング部材)22、廃トナー搬送スクリュー23及び飛散防止シート24で構成されている。感光体ドラム12は、矢印a方向に回転し、クリーニングブレード22は、板状の弾性体によって構成され、枠体21の下の部分に固定され、感光体ドラム12の下方に位置して上向き設置され、その先端は感光体ドラム12の外周面に当接している。又、前記飛散防止シート24は、クリーニングブレード22に対して感光体ドラム12の回転方向上流側に設置されており、クリーニングブレード22で掻き取ったトナーが矢印b方向に飛散しないように感光ドラム体12に接触している。
(3)クリーニングブレード
前記クリーニングブレード22の構成の詳細を図3に基づいて説明する。
図3はクリーニングブレード22の構成を示す断面図であり、同図に示すように、クリーニングブレード22においては、クリーニングブレード22を支持する支持部材である板金31の上部に短冊状のゴムブレード3dが貼り付けられている。クリーニングブレードはドラム図2に示すように、ドラムと当接する面とは逆側の面を板金31によって支持されている。このゴムブレード3dの材質としては、一般的なものとして、例えばポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体、クロロプレン、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等のエラストマー等、適度の弾性と硬度を有する材料であれば任意のものを使用することができる。特に、摩擦により感光体ドラム12を傷付けない程度の弾性を有し、且つ、高い耐摩耗性を示すポリウレタンが好ましい。尚、永久歪が小さいことを考慮して、2液性熱硬化型ポリウレタン材料を用いることもある。硬化剤としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ハイドロキノンジエチロールエーテル、ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の一般的なウレタン硬化剤を用いることができる。
像担持体上に当接し、クリーニングするブレードとしての短冊状のゴムブレード3dの厚みt1は通常1.5mm〜4mm、好ましくは、1.5mm〜3mmが望ましい。ゴムブレード3dの厚みt1が1.5mmより薄くなると、クリーニング性能を発揮する圧が得られなくなる。又、ゴムブレード3dの厚みt1が4mmを超えて厚くなると、圧が高くなり過ぎると同時に、ゴム材としてのしなやかさがなくなり、対象物に対する追従性がなくなる。又、短冊状のゴムブレード3dの自由長hは3〜15mm、好ましくは5〜12mmが望ましい。又、ゴムブレード3dの自由長hが3mmより短くなると、ゴムとしてのしなやかさが無くなり、対象物に対する追従性が無くなる。又、ゴムブレード3dの自由長hが15mmより長くなると、クリーニング性能を発揮する圧が得られにくくなる。
次に、本実施例の要旨を構成する弾性部材としての板金31の先端部の弾性層(先端ゴム層)3cについて説明する。
この弾性部材としての弾性層3cはブレードの像担持体と当接する面とは逆側で板金31とのつけ根部分(板金先端部付近)に設けられている。
弾性層3cの材料としては、基本的に前記ゴムブレード3dの材料と同じか又は同系のものを用いることができ、更には、敢えて材料を変える場合が可能である。ゴムブレード3dと同系の場合は接着性に優れるが、ゴムブレード3dの永久歪が大きいものに対して若干へたりを起こすことがある(全体の1〜2%の影響)。但し、本発明の効果を下げる量ではない。
弾性層3cの材料としてゴムブレード3dと異なる材料を用いた場合、接着の観点からは若干劣るが、ゴムブレード3dのへたりをより良くできる特性の樹脂材料を選別することができる。但し、本実施の形態では接着(合性)を重視し、同系のものを用いるのが好ましい。
又、弾性層3cの形状がブレード長手方向に均一の形状が得られないとブレードの圧分布が長手方向で乱れてしまうことが考えられるが、予め所定の形状に形成した固形の弾性層3cを接着剤で接着する構成を採ることで、形状の精度を出すことができる。基本的には弾性を有している樹脂が基本であり、上述のゴム材料の限りではない。
弾性を表す指標としてはヤング率Yがある。本発明に係るヤング率としては3〜12MPa、好ましくは5〜8MPaが望ましい。ヤング率が3MPaより小さくなるとゴムブレード3dに対する戻す力が弱くなり、へたりに対して戻りが弱くなる。又、ヤング率が12MPaより大きくなると、今度は弾性層3c自身の永久変形の影響が出てくる。
この弾性層3cの幅Bは、1.6mm〜2.5mmが好ましい。弾性層3cの幅Bが1.6mmより小さいとへたり防止効果が弱く、2.5mmより大きいと装置が大型化してしまう。又、板金31の厚さt2より大きい方が好ましい。弾性層3cの幅Bが板金31の厚さt2より小さいとゴムブレード3dの或る程度のへたりについては改善されるが、それでもこれまでの1.5倍のレベルでしかなく、弾性層3cの幅Bを板金31の厚さt2より大きくし、板金31の裏側の部分のところまでも樹脂層3gを形成するとよりへたり防止に有効である。これは、板金とブレードとの接着している境界3iに局所的に掛かる応力が板金の裏側の弾性層部分によって緩和されることによると考えられる。
ゴムブレード3dのへたりについては弾性層3cが板金31の厚さよりも小さい場合よりも、板金の裏側まで形成した方がこれまでの2.54倍以上良くなる。ここで、ヤング率は、JIS K6254(低変形引張試験)に従って測定した。測定器は、ORIENTEC STA −1225を用いて測定した。ヤング率測定時における試験片の形状としては、1(mm)×1(mm)×10(mm)(引張方向の長さを10mm)で行った。試験片の形状は上記の形状が好ましいが、形状が変わってもヤング率には余り変わらないため、適宜上記以外の形状で測定することもできる。但し、上記指定の形状が好ましいことは言うまでもない。
弾性層3cの自由長方向(ブレードの固定端側から自由端側に向かう方向)の厚みt3(若しくはTと表記する)としては、0.1〜1.5mmが好ましい。弾性層3cの厚みt3が0.1mmより小さくなると、ゴムブレード3dとの接触が面というよりは殆ど点になってしまう。弾性層3cの厚みt3が1.5mmより厚くなると、ゴムブレード3d自体のしなやかさが無くなるとともに、ブレード3dと板金31先端の弾性層3cとの接点3iに応力が集中し易くなり、本発明である面で応力の分散ができ難くなってしまう。更には、ブレードが弾性層3cと接触する面積を過度に大きくなることで、ブレード内の応力分布が変わってしまい、ブレード先端部とドラムとの接点にクリーニングするために必要な圧を集中することができなくなってしまう。
ここで、図4及び図5に基づいてへたり量の定義について説明する。
へたり量とは、図4(a)に示すようにクリーニングブレード22に或る荷重W(固定系では侵入量)を掛けたとき、その対象物を開放(耐久)したときのクリーニングブレード22の変形量δ(図4(b)参照)を言う。例えば、侵入量を1.7mmとし、電子写真装置で30K耐久後、侵入量を測定してその値が1.5mmになっていた場合、(1.7−1.5)×100/1.7=11.7%変形したことになる。
又、侵入量λとは、図6に示すように、クリーニングブレード22の先端(変形していないクリーニングブレード22の自由端の当接側エッジ部)が感光体ドラム12の仮想外周から侵入する感光体ドラム12の径方向の侵入深さ(感光体ドラム12の中心に向かって入り込んでいる量)を言う。
更に、図4及び図5に基づいて、これまでの板金に短冊状のゴムを接着したタイプと、本発明のブレード構成のメカニズムについて簡単に説明する。
通常、クリーニングブレード22は感光体ドラム12に対して或る圧力を維持するように設計されている(図4(a))。しかし、クリーニングブレード22の先端に圧力集中させた場合、板金31とゴムブレード3dとの接点部41が力の支点となり、そこに応力が集中し、ゴムブレード3dが永久変形してしまう(図4(b))。そのため、クリーニングブレード22は、クリーニングに必要な圧力を維持できなくなってしまう。
本発明のように、板金31の上部にゴム(樹脂)から成る弾性層3cを設ける(図5(a))ことによってゴムブレード3d先端に対する圧力を受ける支点が面42となり、応力の緩和が生じて応力集中が発生せず、ゴムブレード3dの変形がなくなり(図5(b))、ゴムブレード3dはいつまでもクリーニングに必要な圧力を維持することできる。
本発明においては、クリーニングブレード22のゴムブレード3dが捲れ易い状態になったときにも、クリーニングブレード22は有効なものとなる。つまり、図2に示すように、クリーニングブレード22を上向きに配置した方がより効果的である。このようにクリーニングブレード22を上向きに配置することによって、板金31の上部にトナーが溜まり易く、それによってトナーがクリーニングブレード22のエッジ部まで残り易くなる。ここで、ゴムブレード3dと板金31上部の弾性層3cとの設定角θ(接触角:図3参照)は100°以下が望ましい。この設定角θが100°を超えると、トナーがその傾斜に沿って落ち易く、トナーが溜まり難くなってしまう。
次に、ここで有効とされるトナーについて説明する。
(4)トナー
本実施の形態で静電潜像の現像のために使用されるトナーとしては、イエロー等の色成分、結着樹脂、脂肪族炭化水素−炭素数9以上の芳香族炭化水素共重合石油樹脂及びワックスにて形成された粒径7μmのものが使用されている。
結着樹脂としては、従来公知の樹脂を使用することができる。例えば、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン−(メタ)アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
斯かるポリエステル樹脂は、ポリオール成分とポリカルボン酸成分から重縮合により合成される。使用されるポリオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、ビスフェノール−Aエチレンオキサイド付加物、ビスフェノール−Aプロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。ポリカルボン酸成分としては、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、ドデセニルコハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸1,2,5ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロパンテトラメチレンカルボン酸及びそれらの無水物が挙げられる。
又、トナー中に含まれる脂肪族炭化水素−炭素数9以上の芳香族炭化水素共重合石油樹脂は、ワックスの分散助剤として作用する。このため、樹脂中のワックス分散、低温定着性を維持したまま耐オフセット性、粉砕性、現像担持体へのワックスのフィルミングによる帯電劣化が原因の画像濃度低下、像担持体へのフィルミングによる被写体の画像欠陥の発生が著しく改善される。又、磁性現像剤に添加する場合も同様の効果が得られる。この脂肪族炭化水素−炭素数9以上の芳香族炭化水素共重合石油樹脂は、石油類のスチームクラッキングによりエチレン、プロピレン等を製造するエチレンプラントから副生する分解油留分に含まれるジオレフィン及びモノオレフィンを原料として合成されたものであり、イソプレン、ピペリレン、2−メチル−ブテン−1、2−メチルブテン−2から選ばれる少なくも1種以上の脂肪族炭化水素モノマーと、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデン、イソプロペニルトルエンから選ばれる少なくとも1種以上の芳香族炭化水素モノマーを共重合させたものが望ましい。芳香族炭化水素モノマーとしては、モノマー純度の高いピュアモノマーを使用すると、樹脂の着色や加熱時の臭気を低く抑えることができるのでより好ましい。
芳香族炭化水素モノマーの純度としては95%以上、より好ましくは98%以上である。芳香族炭化水素モノマーは、炭素数が9以上のモノマーから成り、このモノマーと脂肪族炭化水素モノマーから得られる共重合石油樹脂の場合には、炭素数が9未満の芳香族炭化水素モノマーと脂肪族炭化水素モノマーから得られる共重合石油樹脂に比べて結着樹脂、例えば、ポリエステル樹脂との相溶性がより高くなる。
更に、トナーの粉砕性や熱保存性を満足するために脂肪族炭化水素−炭素数9以上の芳香族炭化水素共重合体の構成としては芳香族炭化水素モノマー量が多い方が好ましい。但し、芳香族炭化水素モノマーの量が多過ぎると、離型剤の分散性が悪くなり、一方、脂肪族炭化水素モノマーが多過ぎると、熱保存性等が低下するので芳香族炭化水素モノマー量と脂肪族炭化水素モノマー量の重量は、99:1〜50:50、より好ましくは98:2〜60:40、更に好ましくは98:2〜90:10である。又、その使用量としてはトナー結着樹脂100重量部に対して2〜50重量部である。より好ましくは3〜30重量部である。前記石油樹脂の量が2重量部未満の場合、ワックス分散に効果がなく、50重量部を超えるとトナーが過粉砕性され易くなり、現像器の中でトナーの粒子径が小さくなってカブリが生じ、画像濃度が低濃度となり、現像性が低下する可能性がある。
又、本発明における現像剤又はトナーの凝集度は下記のように測定算出される。
ホソカワミクロン株式会社製のパウダーテスタと、200メッシュのふるい、100メッシュのふるい及び60メッシュのふるいを順次重ねた3段のふるいとを用いて測定した。測定手段としては、約5gのトナー又は現像剤から成る粉体を3段ふるいの上段の60メッシュのふるいの上に載せ、パウダーテスタに18Vの電圧を印加して、前記ふるいを振幅が0.7mm、振動数50Hzの振動を15秒間加えたときの、60メッシュのふるいに残留した粉体重量agと、100メッシュのふるいに残留した粉体の重量bgと、200メッシュのふるいに残留した粉体重量cgとから下式によって凝集度を算出する。
凝集度(%)=(a+b×0.6+c×0.2)/5
ブレード板金上に残り易いトナーとしては凝集度20%以上が好ましい。
又、感光体やクリーニングブレードを当てる対象物としては、直径4〜80mmが好ましい。4mmより径が小さいと、クリーニングブレードの圧に受け側の剛性が不足するという問題が発生する。又、80mmより大きいと使用も可能であるが、ブレード補助部材等の可能性も生じるため、本発明である小スペース化の効果は薄れてくる。
更に、他の部分について、図1を用いて説明する。
各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム12(12Y,12M,12C,12K)と対向する位置には、中間転写ベルト13を挟むようにして一次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kが配設されており、これらの一次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kに対して所定の転写バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム12と一次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kとの間に電界が形成され、感光体ドラム12上で電荷を帯びているトナー像がクーロン力で中間転写ベルト13に転写されるようになっている。ここで、一次転写ローラ15Y,15M,15c,15Kは、ウレタン発泡体等の弾性ローラにカーボンを分散して構成されており、その抵抗値としては106 〜108 Ωcm(測定電圧:100V)程度が好ましい。本実施の形態では、直径18mm、抵抗値5×107 Ωcmの導電性ウレタンスポンジローラを一次転写ローラとした。
一方、記録シートPは、プリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット122からプリンタ筐体1の内部、具体的には中間転写ベルト13と二次転写ローラ15とが接する二次転写位置へ供給される。前記給紙カセット122の上部には、収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ18及び給紙ローラ19が並設されている。又、給紙ローラ19と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ20が配置されている。
プリンタ筐体1の内部における記録シートPのシート搬送経路21は、プリンタ筐体1の背面に沿って略垂直に設けられており、プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット122から引き出された記録シートPは、このシート搬送経路21 を上昇し、前記二次転写位置においてトナー像の転写を受けた後、二次転写位置の真上に設けられた定着器123へと送られる。そして、定着器123によってトナー像の定着を受けた記録シートPは、排出ローラ22を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排紙トレイ1a上にフェイスダウン状態で排出される。
ここで、具体例を挙げて本発明を説明する。
下記に示す配合に基づいてクリーニングブレード用のシートを作製した。
ポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン、
日本ポリウレタン社製) 100重量部
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 41重量部
1,4−ブタンジオール 6重量部
ポリエステルポリオールを脱水処理後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を混入し、115℃で20分間加熱反応させてプレポリマーを得た。このプレポリマーに1,4−ブタンジオールを添加して混合物を得た。この混合物を用いて、遠心成形機を使用してシート状物を作製した。このシートは、厚みt1=2mm、硬度が70°(JIS A)で永久歪は0.5%であった。このシートを短冊状に所定の大きさにカットし、リン酸塩処理されたリン酸塩処理された鉄板(新日本製鉄(株)製、商品名:ボンデ鋼板)の上部4mmの位置に接着剤(セメダイン(株)製EP−001、100μm)を80℃に加熱融着し、クリーニングブレードを得た。次に、
ポリエステルポリオール(商品名:ハイボン、
日立化成ポリマー社製) 100重量部
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 30重量部
1,4−ブタンジオール 8重量部
ポリエステルポリオールを脱水処理後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を混入し、115℃で20分間加熱反応させてプレポリマーを得た。このプレポリマーに1,4−ブタンジオールを添加して混合物を得た。この混合物を用いて、遠心成形機を使用してシート状物を作製した。このシートは、厚みt3(=ブレード自由長方向の厚みT)=1mm、硬度が75°(JIS A)で、ヤング率7MPa、永久歪は1.3%であった。このシートを板金の厚み幅にカットし、前記と同様の接着剤によって板金上部に貼り付けた。
本実施例では、弾性部材であるシートは板金の端部面とブレードの板金側の面との両方とに接着剤にて接着させたが、弾性部材は少なくとも板金上部の端部面(ブレード自由長方向の端部面)に接着させれば良い。これは、へたりを防止するにはブレードが変形した際にブレードを押戻す力を発生させることが必要であり、そのためには少なくとも弾性部材を板金に対してずれないように接着する必要があるからである。そのときの短冊状のシートと板金上部のゴム層の角度は90°であった。板金の厚み、弾性層3cの幅B=2.0mmであった。
この製造したブレードを先端1.7mmだけ変形させ、45℃、90%の環境で5日間放置した。放置後、23℃、60%の環境に戻し、1.7mmの変形を開放後、ブレード先端の変形量を測定。へたり量(変形量)は2%であった。このブレードを通常の電子写真機に使用してクリーニング性の試験を行ったが、50K枚通紙してもクリーニング不良は発生しなかった。又、ブレード形状が上向きで、しかも、トナーが溜まり易い構成にすることで、高湿環境におけるブレード捲れも発生しなかった(表1)。
板金上部のゴム層をブレードと同じ材料に変更する以外は実施例1と同様のブレードを製造した。
ポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン、
日本ポリウレタン社製) 100重量部
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 41重量部
1,4−ブタンジオール 6重量部
この材料の硬度は70度、ヤング率5.3MPa、永久歪0.5%であった。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、3.5%でクリーニングについても50K以上で問題は発生しなかった。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。
板金上部のゴム層の幅を板金の裏側まで覆う以外は実施例1と同様のブレードを製造した。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、1.3%でクリーニング性についても100K以上で問題は発生しなかった。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。
弾性部材としての板金上部のゴム層の幅を板金の裏側(ブレード接着面とは逆側)まで覆うように、ゴム層を予め型で一体成形し、一体成形したものを接着剤で接着した。それ以外は実施例2と同様のブレードを製造した。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、1.4%でクリーニング性についても100K以上で問題は発生しなかった。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。このように、弾性部材とブレードを型で一体成形したものを接着剤で接着するため、弾性部材部分の位置、形状の精度を出すことができる。又、板金の裏側まで覆っているため、ブレード変形時の弾性部材の反発力が得られるため、へたり防止により効果的である。
実施例2における短冊状のシートの材料を下記に代える以外は実施例2と同様のブレードを製造した(詳細は表1参照)。
ポリエステルポリオール(商品名:ハイボン、
日立化成ポリマー社製) 100重量部
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 41重量部
1,4−ブタンジオール 10重量部
そのときのゴム材の硬度は78度、永久歪は3.0%であった。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。ブレード部の材料の硬度が上がっても、へたり量については、1.7%でクリーニング性についても100K以上で問題は発生しなかった。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。
板金上部と短冊状のシート部まで下記材料で一体成形を行い、実施例1と同様の評価を行った。
ポリカプロラクトン(PCL)(商品名:プラクセル、
ダイセル化学社製) 50重量部
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 40重量部
1,4−ブタンジオール 4.5重量部
トリメチロールプロパン(TMP) 2.7重量部
上記ポリオール(PCL)を70℃で3時間、攪拌加熱し、脱水した後、これをガラス製反応容器に仕込み、引き続いて、MDIを反応容器に加え、窒素ガス雰囲気下に70℃で1〜2時間攪拌して、プレポリマーを調製した。
別に、硬化剤(1,4−ブタンジオールとトリメチロールプロパンと上記ポリオール)をそれぞれ100℃で1時間、攪拌加熱し、脱水した後、ガラス製反応容器に仕込み、窒素雰囲気下、混合液が無色透明になるまで、100℃で攪拌混合した。
次いで、擬プレポリマーと硬化剤とをそれぞれ60℃、40℃に示す温度に加熱し、重量比10:9の割合にてミキシング・ヘッドに供給し、混合攪拌しながら、予め145℃に加熱した型内に注入した。型内の所定位置には予め板金を設置させておき、ブレードは直接板金に対して接着し、一体成形される。
板金厚み2mmのクリーニング・ブレードの成形を行った。次いで、成形物を型から取出し、110℃で24時間加熱して二次硬化を行った。
得られたクリーニング・ブレードの物性としては、それらの詳細設計条件としては、クリーニング性能を出すブレード部の厚みは2mm、自由長は8mm、又、板金上部の厚みはt3=0.5mm、板金の厚み方向の幅B=2mmとなった。又、その部分の材料の物性は一体成形のためクリーニング部、板金上部のゴムともどもの硬度が71°(JIS A)で、ヤング率6.1MPa、永久歪は0.4%であった。この短冊状のシートと板金上部のゴム層の角度は90°だった。
この製造した、ブレードを先端1.7mm変形させ、45℃、90%環境で5日間放置した。放置後、23℃、60%環境に戻し、1.7mmの変形を開放後、ブレード先端の変形量を測定。へたり量(変形量)は0.5%だった。このブレードを通常の電子写真用機に使用し、クリーニング性の試験を行ったが、50K枚通紙してもクリーニング不良は発生しなかった。又、ブレード形状が上向きでしかもトナーが溜まり易い構成にすることで、高湿環境におけるブレード捲れも発生しなかった。
本実施例のように型で板金とブレード及び弾性部材を一体成形することで弾性部材の形状の精度を出しながら板金の先端部に弾性部材を接着可能となっている。又、接着材を介さないで直接ブレード自体を板金に接着する構成のため、作業工程の短縮化が図られる。又、別途接着剤を不要とすることができる。
<比較例1>
実施例1の板金上部の層を作らない以外は実施例1と同様のブレードを製造した。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、15.0%にもなり、クリーニング性についても12K程度でクリーニング不良が発生した。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。
<比較例2>
実施例5の板金上部の層を作らない以外は実施例1と同様のブレードを製造した。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、20.0%にもなり、クリーニング性についても5K程度でクリーニング不良が発生した。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。 <比較例3>
板金上部のゴム層の板金の厚み方向の厚み幅が板金の幅B=1.0(mm)の半分であること以外は実施例1と同様のブレードを製造した。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については可成り良くはなるが、7.5%で、クリーニング性についても20K程度でクリーニング不良が発生した。又、高湿環境におけるブレード捲れについても問題は発生しなかった。
<比較例4>
実施例4と同様に板金上部を型で作り、そのときブレードの短冊部との設定角を150°にする以外は実施例4と同様のブレードを製造した。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、板金上部のゴム層が不均一であるために面で押す力も弱く、5.0%になった。クリーニング性についても30K程度でクリーニング不良が発生した。又、このブレードのみの構成では高湿環境で5Kでブレード捲れが発生した。
<比較例5>
板金上部ゴム剤の厚みを1.4mmにする以外実施例1と同様なブレードを製造した。この材料の硬度は70度、ヤング率7MPa、永久歪1.3%であった。
実施例1と同様にへたり量、クリーニング不良、ブレード捲れの検討を行った。へたり量については、3.5%でクリーニング性についても50K以上問題はなかった。但し、このヤング率での厚みが厚くなった分、ヤング率と弾性層の厚みt3の関係(式1)を満たさなくなり、ブレードのしなやかさが無くなり、クリーニング不良が発生した。
Figure 0004827461
本発明に係るクリーニング装置を備える画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るクリーニング装置の概略構成を示す断面図である。 本発明に係るクリーニング装置のクリーニングブレードの構成を示す断面図である。 本発明に係るクリーニング装置のクリーニングブレードのへたり量を説明する図である。 本発明に係るクリーニング装置のクリーニングブレードの効果を説明する図である。 本発明に係るクリーニング装置のクリーニングブレードの侵入量λを説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
3c 弾性層
3d ゴムブレード
3g 樹脂層
11 クリーニング装置
12 感光体ドラム(像担持体)
21 枠体
22 クリーニングブレード
23 廃トナー搬送スクリュー
24 飛散防止シート
31 板金
B 弾性層の幅
h ゴムブレードの自由長
t1 ゴムブレードの厚み
t2 板金の厚み
t3 弾性層の厚み

Claims (7)

  1. 像担持体上に先端で当接し、前記像担持体上のトナーを除去する厚みが一定な板状のゴムから成るブレードと、前記ブレードの一部を接着して支持する支持部材と、を有し、前記ブレードは、厚みが1.5mm以上4mm以下で、かつ自由長が3mm以上15mm以下であり、前記支持部材は前記ブレードの前記像担持体に当接する面とは逆側の面を接着するクリーニング装置において、
    前記支持部材の先端部から前記支持部材の前記ブレードに当接する面とは逆側の面にまで設けられ、前記ブレードを前記像担持体に当接する面とは逆側から支持する弾性部材を有し、
    前記弾性部材は、ヤング率をY(MPa)としたとき、3≦Y≦12、ブレード厚み方向の厚みをB(mm)としたとき、1.6≦B≦2.5、前記ブレードとの接触面の自由長方向の長さをT(mm)としたとき、0.1≦T≦1.5、であることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記弾性部材は、前記ブレードと同材質であることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記ブレードと前記支持部材と前記弾性部材は一体成型されることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記ブレードを先端が上向きになるように配置し、前記ブレードと前記弾性部材とが接触する角度θは100°以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  5. 像担持体上に先端で当接し、前記像担持体上のトナーを除去する厚みが一定な板状ブレードと、前記ブレードの一部を接着して支持する支持部材と、を有し、前記ブレードは、厚みが1.5mm以上4mm以下で、かつ自由長が3mm以上15mm以下であり、前記支持部材は前記ブレードの前記像担持体に当接する面とは逆側の面を接着するクリーニング装置において、
    前記支持部材の先端部から前記支持部材の前記ブレードに当接する面とは逆側の面にまで設けられ、前記ブレードと一体となって形成された前記ブレードと同材質の弾性層を有し、
    前記弾性層は、ヤング率をY(MPa)としたとき、3≦Y≦12、ブレード厚み方向の厚みをB(mm)としたとき、1.6≦B≦2.5、自由長方向の長さをT(mm)としたとき、0.1≦T≦1.5、であることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 前記ブレードと前記支持部材とは一体成型されることを特徴とする請求項5に記載のクリーニング装置。
  7. 前記ブレードを先端が上向きになるように配置し、前記ブレードと前記弾性層とが形成する角度θは100°以下であることを特徴とする請求項5又は6に記載のクリーニング装置。
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