JP4827208B1 - 回転乾燥装置 - Google Patents

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Abstract


本案は、太陽電池とハンガーとモーターをフック軸に一体組み付けし、格納する時は、前記太陽電池を前記フック軸側に倒立し、更に、ハンガーを前記フック軸側に倒立すれば、小嵩に纏り、収納が容易で、太陽電池とモーターの配線の必要もなく、取り扱いが大幅に改善された回転乾燥装置を提供する。

【選択図】 図1

Description

この発明は、洗濯物等の乾燥に使用するハンガーで、太陽電池の発電電力で、DCモーターによりハンガーを回転させて、飽和蒸気を飛散させ、短時間に乾燥させる回転乾燥装置に関するものである。
下記文献に示す、従来の「ソーラー回転装置」は、太陽電池と回転ハンガーを独立に設け、スタンドに取付けたフックに装着する構造で、使用準備や格納することが面倒で、取り扱いが不便であった。
実開新案登録第3104279号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、前記特許文献1では、12太陽電池を独立して設け、13スタンドに取付けた2フックに、5モーター出力軸に取付けた8回転ハンガーを装着する構造で、使用準備や格納することが面倒で、取り扱いが不便であった。
本案は、前記太陽電池とハンガーとモーターをフック軸に一体構成し、格納する時は、太陽電池を前記フック軸側に倒立し、更に、ハンガーを前記フック軸側に倒立すれば、小嵩に纏り、収納が容易で、太陽電池とモーターの配線の必要もなく、取り扱いが大幅に便利になる。
(1)フック軸とモーターと太陽電池とハンガーの一体化。
(2)太陽電池とハンガーを折り畳み収納可能にする。
(3)支持材から、フック軸に設けたフックリングが強風で外れることの防止。
(4) 太陽電池とモーターとスイッチの配線内蔵による操作性改善。
(1)フック軸とモーターと太陽電池とハンガーの一体組み付け構造。
(2)太陽電池とハンガーをフック軸側へ折り畳み、小嵩にして収納容易化。
(3)フックリングにロックリングを組込み、ハンガーの外れ防止。
(4) 太陽電池とモーターとスイッチの配線内蔵による操作性改善。
前記解決手段により、従来品に比べ、下記の点が大幅に改善される。
(1)フック軸とモーターと太陽電池とハンガーの一体組み付けによるコスト低減。
(2)太陽電池とハンガーをフック軸側へ折り畳み構造で、使用と収納の容易化。
(3)支持部材からフックリングの外れを防止でき、ハンガー落下の心配がない。
(4)スイッチをハンガーリング上に取付け、配線内蔵で、操作性の改善。
本案の外観斜視図 本案の側面断面図(図1のA-A’断面) ハンガー回転軸と節度の拡大説明図(図2のB-B’断面)
以下に図1から図3を参照して本案の構造と作動を説明する。
図1は本案の外観斜視図、図2は図1のA-A’断面、図3は図2のB-B’断面である。
図1の1は回転乾燥装置の全体を示し、主に2フックリングとフック軸と6モーターと10太陽電池と14ハンガーによって構成される。
図1〜図3を用いて構造と作動を説明する。
4フック軸の上部に2フックリングが構成され、Oリングの一部をカットした形で、カット部分に3ロックリングが3aカラーを介して3bビスにより締付けられているが、3aカラーを軸心にして2フックリングの面と直角方向に回転自由で、3ロックリングの重力で、常には、前記Oリングを全周閉じた形になり、15支持部材を通す時のみ、手で3ロックリングを⇒Y方向に回転させてOリングの一部を開いて通過させる。
4フック軸の下部は5モーターケースが4aビスにより組み付けられ、内部に図2に示す様に、5モーターケースに6ギヤードモーターを固着した状態で組み込まれている。5モーターケースの下端には5aケースフランジが構成され、9蝶番が11蝶番ビスによって固定され、9蝶番の回転軸外側に、それぞれの10太陽電池が接着固定され、収納時には、垂直方向に回転移動できる構造にしている。7モーター軸は12ハンガーリング中央上部設けた12eハンガーボスの中心穴に挿入され8軸止ビスで固定されている。12ハンガーリングの一段下がった外周には4フック軸を中心に複数の14ハンガーが放射状に等間隔で配置され、14ハンガーは回転可能に軸支されている。その構造を拡大説明図として図3に示す様に、14ハンガー内端の両側面に14eハンガーピンが設けられ、12ハンガーリングの14ハンガー取付けスペースの両端に面取り状の12cピン挿入ガイドと、その下にU字形をした12dピン挿入穴が設けられ、前記14eハンガーピンを12cピン挿入ガイドに沿って下方向に圧入すると12fピン保持壁を12b肉抜き穴の方向に変形させて、通過し12dピン挿入穴に係合する。
また、14eハンガーピンを中心とする外周は半円形で、水平方向に14c節度水平凹と垂直方向に14d節度垂直凹がV字形に設けられ、12ハンガーリング側から突出する12a節度凸と係合し、12ハンガーが水平方向と垂直方向のいずれかで、前記節度の係合が行われ、半固定状態を生ずる構造にしてある。
また、14ハンガーの上面の両側には14aロック内爪と14bロック外爪が構成され、洗濯物が風で飛ばされないように挟み固定する機能を付与している。
次に、電気関係の配線は、2個の太陽電池は並列に接続され、出力は5モーターケースの下部側面に取付けた13スイッチで、図1の5モーターケース側面に見える13aスイッチノブに依って開閉されるスイッチを経由して、6ギヤードモーターに接続されている。
尚、前記6ギヤードモーターの性能は、出力軸の回転速度は毎分10〜30回転程度で良く、遊星歯車等を用いた減速比の大きいギャーを用い、従って、DCモーターの出力トルクは極めて小さく、消費電力の小さいモーターで良い。
また、2個の太陽電池を直列に接続し、高電圧にしてDCモーターの電流を少なくし、太陽光の少ない時も作動出来る様にしても良い。
しかし、前記2個の太陽電池を並列に接続すると、太陽の位置により一方の電池が日陰に入っても、他の一方には日が当たり停電することが無いメリットがある。
また、本案の事例ではギヤードモーターを使用していますが、DCモーターと減速ギャーを独立して構成使用しても良いことは当然です。

次に、作業手順と作動原理を説明する。
図1及び図2を用いて使用を開始する手順を示す。2フックリングに15フック支持部材を通すには、3ロックリングを図2の⇒Yの方向にずらして行う。通した後は手を離せば重力で自動的に閉鎖位置に戻る。次に図2の14Aハンガーを垂直位置から⇒Z方向の反対に回転させ水平方向に倒す。次に10A太陽電池を垂直位置から⇒X方向の反対に回転させて水平位置に倒す。これで使用状態の準備は完了する。
次に14ハンガーへ吊るす乾燥物は、洗濯物に限らず、魚の干物等でも良いが、14a、14bロック爪に掛けるか、選択挟み等で固定して風に飛ばされないようにすることが望ましい。この状態で図1の13aスイッチノブをON位置に入れると10太陽電池の発電電力で6DCモーターが回転し、14ハンガーが回転する。14ハンガーを回転させる目的は、乾燥物の周りに浮遊する水蒸気を早く乾燥物から切り離すことで、従来の洗濯物が早く乾かない原因は、乾燥物から発生した水蒸気を含む水分濃度が飽和点に達すると、それ以上に水蒸気の蒸発を止めてしまう為であり、風の吹く日は良く乾くのは、前記飽和蒸気を大気中に早く飛散させるためで、本発明はこの原理を応用して、風が無くても、乾燥物を回転させて、前記飽和蒸気を強制的に飛散させるものである。
しかし、太陽電池の発電量は太陽光の強さ次第で変化するので、最少の電力でも回転するモーターのギャー比を選択することが必要で、乾燥物からの水蒸気の発生量を遅滞なく拡散させる必要速度は、ハンガーの回転速度として毎分10〜30回転有れば十分と考えます。従ってハンガーの長さを小さくすれば、市販の小型の太陽電池1個でも十分作動すると考えます。
この発明の他の目的は、収納時の折り畳みによる小嵩化を図ることです。前記特許文献1の様に太陽電池とモーターを分離設置すれば、それに伴う配線の処理も面倒になるので、本案ではそれらを一体化して、使用や収納が楽な構造を発明しました。また、乾燥物を支えるフックをスタンドで支持することは強風を考えると成り立ちません。従って、本案ではフックをOリング状にして、しっかりした支持部材を通し、しかも容易に外れないように、ロックリングを装着したことも大きな特徴です。
尚、収納時の手順は、前記使用準備の反対を行えばよいので、説明を省略させて頂きます。
従来の回転乾燥装置は、太陽電池とモーター付ハンガーとフックを独立して設けた事例がみられますが、実際に家庭で奥様方が使用するには、使用準備や収納が面倒ですが、本案に依れば、物干し場に実在するバーや紐に本案のフックを通して取付ければ、後はハンガーを広げ、太陽電池を水平に倒して、乾燥物を装着し、スイッチONするだけです、乾燥物の取付けは従来通り行えばよく、乾燥時間は風の有る時と同様に短時間で乾燥できる優れものです。収納も簡単で、小嵩に纏り、取り扱い便利で、電池も不要で、コストも安く、家庭用又は乾燥物業にも大きく貢献できると考えます。
1回転乾燥装置、2フックリング、3ロックリング、3aカラー、3bビス、4フック軸、4aビス、5モーターケース、5aケースフランジ、6ギヤードモーター、7モーター軸、8軸止ビス、9蝶番、10太陽電池、10A太陽電池格納位地、11蝶番ビス、12ハンガーリング、12a節度凸、12b肉抜き穴、12cピン挿入ガイド、12dピン挿入穴、12eハンガーボス、12fピン保持壁、13スイッチ、13aスイッチノブ、14ハンガー、14Aハンガー格納位地、14aロック内爪、14bロック外爪、14c節度水平凹、14d節度垂直凹、14eハンガーピン、15フック支持部材 ⇒X・10太陽電池折り畳み方向、⇒Y・3ロックリングの解放方向、⇒Z・14ハンガー折り畳み方向

Claims (4)

  1. フック軸を中心に、ハンガーリングとモーターと太陽電池とハンガーを一体的に組込み、前記太陽電池とハンガーは水平位置と垂直位置の2位置間を回転機構手段により、選択的に移動可能としたことを特徴とする回転乾燥装置。
  2. 前記請求項1に記載の回転乾燥装置において、前記回転機構手段は、前記モーターのケースフランジに取付けた蝶番に太陽電池を装着し、該太陽電池の受光面を水平位置と垂直位置の2位置間を蝶番により回転移動可能な構造としたことを特徴とする回転乾燥装置。
  3. 前記請求項1に記載の回転乾燥装置において、前記回転機構手段は、ハンガーの回転内端に設けたハンガーピンをハンガーリングのピン挿入穴に係合し、該ハンガーの長手方向を水平位置と垂直位置の2位置間を回転移動可能とし、前記ハンガーのハンガーピンの外周に設けた2個の節度凹とハンガーリングに設けた節度凸が選択的に係合して、前記ハンガーの前記2位置で、それぞれ半固定されるようにしたことを特徴とする回転乾燥装置。
  4. 前記請求項1から3のいずれかに記載の回転乾燥装置において、前記フック軸の上端に設けたフックリングの一部を切欠き、前記切欠き上部に、ロックリングを前記フックリングの面と直角方向に回転自由に軸着し、前記ロックリングの重力により、常には、前記切欠き部を前記ロックリングで閉鎖させていることを特徴とする回転乾燥装置。
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