JP4826985B2 - 断熱被覆銅管用固定金具及び固定方法 - Google Patents

断熱被覆銅管用固定金具及び固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、空調機で使用される断熱被覆銅管をチャンネル材に固定する断熱被覆銅管用固定金具に係り、特に、ガス管や液管として使用される2本の断熱被覆銅管を一組としてコンパクトに設置することが可能な断熱被覆銅管用固定金具及び固定方法に関する。
従来、空調機のガス管や液管として使用される異径の2本の断熱被覆銅管は、例えば特許文献1に記載されているように、チャンネル材の上に横並びに配置し、段差が生じた管側面を、この段差に合わせた当接支持部で押さえながらチャンネル材に固定する手段がある。
また、特許文献2に記載の如く、チャンネル材の上に横並びに配置した2本の断熱被覆銅管の側面を配管固定用バンドでチャンネル材に固定する手段もある。
このように、空調機のガス管や液管として使用される異径の2本の断熱被覆銅管は、チャンネル材やアングル材等の上に横並びに固定することで設置されていた。
一方、断熱被覆銅管は、銅管の周囲を発泡樹脂等で被覆したものである。そのため、断熱被覆銅管の外側面は耐候性に課題があり、しかも、配管施工時の引きずりや、カラスなど鳥類の被害を蒙るおそれもある。そのため、配管後の断熱被覆銅管に化粧ダクトなどの保護カバーを装着し、チャンネル材やアングル材に固定した断熱被覆銅管を保護することもあった。
特許文献3には、チャンネル材の開口部上に上下に配置した2本の断熱被覆銅管をひとまとめにして固定する断熱配管用固定金具が記載されている。この固定金具は、チャンネル材の上に載置した大径の断熱被覆銅管の上に小径の断熱被覆銅管を直接載置し、小径の断熱被覆銅管がわから大径の断熱被覆銅管方向に押圧付勢する操作ボルトで2本の断熱被覆銅管をチャンネル材に圧着しながら、チャンネル材に固定したフレームでこれらの断熱被覆銅管を固定するものである。
特開平11‐190464号公報 特開平11‐223280号公報 特公平8‐6844号公報
特許文献1、2に記載された従来の固定手段によると、断熱被覆銅管はチャンネル材やアングル材に対して横並びに2本ずつ配設されるので、ビルや工場などのように、多数の空調機の配管をまとめて固定する場合に、多数の断熱被覆銅管がチャンネル材やアングル材に対して横に広がる配設工事になり、極めて広い配管スペースが必要になっていた。
しかも、断熱被覆銅管を屋外に設置するなど、天候や鳥類などから保護する必要がある場所では、横並びに配管した複数本の断熱被覆銅管に化粧ダクトなどの保護カバーを装着する必要があるので、このような場所では更に多くの配管スペースが必要になっていた。
一方、特許文献3に記載されている固定手段によると、大径の断熱被覆銅管の上に小径の断熱被覆銅管を直接載置し、これらの側面を圧着固定するものであるから、各管の断熱被覆層が潰れて変形する不都合がある。特に、断熱被覆層は、発泡樹脂などの断熱材が用いられているので極めて柔軟性があり、側面から圧着して固定すると各断熱被覆は潰れて大きな変形が生じることになる。ところが、このように断熱被覆層が変形すると、銅管の断熱効果に偏りが生じることになる。そうすると、変形した箇所に結露が生じ、この結露が水滴となって各種機材の不具合をもたらすおそれがあった。特許文献3では、断熱被覆銅管の外側に配管ユニット等の保護カバーを装着する構成なので、水滴等が発生してもこれらの不具合を防止する構成になっている。しかしながら、この種の保護カバーを装着するには、極めて広い配管スペースや多くの配管作業等が必要になる。
そこで本発明は、上述の課題を解消するために創出されたもので、設置スペースを従来の約半分にまで省くことが可能で、結露等による不具合を解消すると共に、極めて効率の良い配管工事が可能になる断熱被覆銅管用固定金具及び固定方法の提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、チャンネル材Qの開口部Q1上にチャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように載置された大径の断熱被覆銅管P1と、該大径の断熱被覆銅管P1に沿って配される小径の断熱被覆銅管P2とを一組としてチャンネル材Qに固定する固定金具において、大径の断熱被覆銅管P1を左右両がわから挟持してチャンネル材Qに固定する一対の大型固定片1と、大径の断熱被覆銅管P1の上方に間隔をおいて平行に配設された小径の断熱被覆銅管P2を左右両がわから挟持する一対の小型固定片2と、を左右一対の帯状鋼板10にて連続形成し、大型固定片1の下端部に係止部1Aを形成し、該係止部1Aをチャンネル材Qの開口部Q1内側に形成されたリップ部Q2に係止するように設け、各帯状鋼板10における大型固定片1と小型固定片2との連続部分に連結帯部3を形成し、該連結帯部3を貫通する連結ボルト20にて左右の帯状鋼板10を連結するように設け、前記大型固定片1は、大径の断熱被覆銅管P1の側面に対して略垂直に接する側片部1Bと、該側片部1Bから内側に向けて屈曲形成され大径の断熱被覆銅管P1の略上側面部に対して斜めに接する上片部1Cとからなり、該上片部1Cの上端から上方に前記連結帯部3が屈曲延長されており、前記小型固定片2は、前記連結帯部3の上端から外側に向けて屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の略下側面部に対して斜めに接する下片部2Aと、該下片部2Aから屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の側面に対して略垂直に接する側片部2Bと、該側片部2Bから内側に向けて屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の略上側面部に対して斜めに接する上片部2Cとからなり連結帯部3を支点として上下に位置する大型固定片や小型固定片の開口径を調整するように構成している
の手段は、前記大型固定片1と前記連結帯部3との連続部分に係止孔3Bを開穿し、該係止孔3Bに着脱自在に装着する係止部材30を設け、該係止部材30にケーブルRを配線するものである。
の手段は、チャンネル材Qの開口部Q1上にチャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように載置された大径の断熱被覆銅管P1と、該大径の断熱被覆銅管P1に沿って配される断熱被覆銅管Pとを一組としてチャンネル材Qに固定する固定金具において、大径の断熱被覆銅管P1を左右両がわから挟持してチャンネル材Qに固定する一対の大型固定片1と、大径の断熱被覆銅管P1の上方に間隔を置いて平行に配設された断熱被覆銅管Pの側面を挟持して大型固定片1に固定する一対の選択固定環5とを設け、大型固定片1は左右一対の帯状鋼板10にて形成され、該大型固定片1の上端部に連結帯部3を屈曲形成すると共に、該連結帯部3を貫通する連結ボルト20にて左右の帯状鋼板10を連結し、該連結帯部3の上端に略水平に屈曲された支持片4を設け、該支持片4の上面に開穿された連結孔4Aに、大型固定片1と別体に設けられた選択固定環5の係止フック部5Aを着脱自在に連結するように設け、大型固定片1と連結帯部3との連続部分に係止孔3Bを開穿し、該係止孔3Bに着脱自在に装着する係止部材30を設け、該係止部材30にケーブルRを配線し、大型固定片1の下端部に係止部1Aを形成し、該係止部1Aをチャンネル材Qの開口部Q1内側に形成されたリップ部Q2に係止するように設けたことにある。
の手段は、2本の断熱被覆銅管Pを一組としてチャンネル材Qに固定する断熱被覆銅管の固定方法において、断熱被覆銅管Pの表面を合成樹脂製の被覆材Sにて補強した大径の断熱被覆銅管P1と小径の断熱被覆銅管P2とを使用し、チャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように配設した大径の断熱被覆銅管P1をチャンネル材Qの開口部Q1上に載置すると共に、該大径の断熱被覆銅管P1の上方に小径の断熱被覆銅管P2を平行に配設し、一対の帯状鋼板10を断熱被覆銅管Pの左右に配置すると共に、該帯状鋼板10の各下端部に設けた係止部1Aをチャンネル材Qの開口部Q1に形成されたリップ部Q2の内側に係止し、各帯状鋼板10の上下に形成された小型固定片2と大型固定片1とで上下の断熱被覆銅管Pの左右側面を挟着した後、各帯状鋼板10の小型固定片2と大型固定片1との間に形成した連結帯部3を連結ボルト20で連結し、連結帯部3を支点として上下に位置する大型固定片1や小型固定片2の開口径を調整することで、異なる径や同径の断熱被覆銅管Pを同時に固定する固定方法にある。
の手段は、2本の断熱被覆銅管Pを一組としてチャンネル材Qに固定する断熱被覆銅管の固定方法において、断熱被覆銅管Pの表面を合成樹脂製の被覆材Sにて補強した大径の断熱被覆銅管P1と小径の断熱被覆銅管P2とを使用し、チャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように配設した大径の断熱被覆銅管P1を、チャンネル材Qの開口部Q1に係止した一対の大型固定片1にて挟着すると共に、各大型固定片1の上端部から延長形成された連結帯部3を連結ボルト20で連結し、
その後、連結帯部3の上端から屈曲形成された支持片4に、断熱被覆銅管Pに適応した径の選択固定環5を選択して連結し、該支持片4に断熱被覆銅管Pを固定することを課題解消のための手段とする。
本発明の請求項1によると、大径の断熱被覆銅管P1を左右両がわから挟持してチャンネル材Qに固定する一対の大型固定片1と、大径の断熱被覆銅管P1の上方に間隔を置いて平行に配設された小径の断熱被覆銅管P2を左右両がわから挟持して大型固定片1に固定する一対の小型固定片2とによって断熱被覆銅管Pを固定する構造なので、横並びに固定する従来の設置スペースを従来の約半分にまで少なくすることができる。
しかも、大径の断熱被覆銅管P1と小径の断熱被覆銅管P2とは間隔を置いて平行に支持されているので、大径の断熱被覆銅管の上に小径の断熱被覆銅管を直接載置して押圧する従来の固定手段のような断熱被覆材の大きな変形はなくなった。この結果、断熱効果の偏りにより生じる結露や水滴の発生を極力防止する。
更に、前記大型固定片1と小型固定片2とは左右一対の帯状鋼板10にて連続形成され、各帯状鋼板10における大型固定片1と小型固定片2との連続部分に連結帯部3を形成し、該連結帯部3を貫通する連結ボルト20にて左右の帯状鋼板10を連結するように設けているので、連結ボルト20一本の作業で一対の断熱被覆銅管Pを同時に固定できるといった極めて効率の良い配管工事が可能になる。
更に、大型固定片1や小型固定片2が断熱被覆銅管Pの周囲に対して複数の面で接触する構成から、断熱被覆銅管Pの側面全体に接して保持する構成に比べて開口径の自由度が高くなる。この結果、大径の断熱被覆銅管P1や小径の断熱被覆銅管P2に外径公差があってもそのまま使用することができる。
また、これら大型固定片1と小型固定片2は、前記連結帯部3にて連結するものであるから、この連結帯部3を支点として上下に位置する大型固定片1や小型固定片2の開口径を調整することが可能になる。したがって、仮に上下の断熱被覆銅管Pが同じ径になったとしても、大型固定片1と小型固定片2との開口径を相互に調整しながら固定することが可能になる場合もある。
請求項に記載の係止部材30により、断熱被覆銅管Pの長手方向に沿ったケーブルRの配線が可能になるので、例えば、空調機の制御用ケーブルRなどの配線に好適である。しかも、この係止部材30は、大型固定片1と連結帯部3との連続部分に開穿した係止孔3Bに着脱自在に連結するものであるから、本発明固定金具をチャンネル材Qに複数個連設する場合に、この係止部材30が隣接する帯状鋼板10の妨げにならずに済む。
請求項によると、大型固定片1は左右一対の帯状鋼板10にて形成され、該帯状鋼板10の上端に略水平に屈曲された支持片4を設け、該支持片4に大型固定片1と別体に設けた選択固定環5を着脱自在に連結することにより、径の異なった断熱被覆銅管Pを自由に組み合わせることが可能になる。
本発明の請求項に記載の固定方法によると、大径の断熱被覆銅管P1と小径の断熱被覆銅管P2とを、大型固定片1と小型固定片2とで挟み付け、連結帯部3を連結ボルト20で連結する作業により、上下の断熱被覆銅管Pを同時に固定できるので、極めて効率の良い配管工事が可能になる。
また、請求項4、5に記載の固定方法では、表面が被覆材Sで補強されている断熱被覆銅管Pを使用するので、大型固定片1や小型固定片2による接触部の変形を生じ難くする。しかも、断熱被覆銅管Pを屋外に設置する場合など、天候や鳥類などから保護する必要があっても、大型固定片1や小型固定片2にて固定する工事のみで完了し、他の化粧カバー等のダクトカバーは必要ないので、よりコンパクトな配管が可能になると共に、多くの作業を省略することができる。
請求項に記載の固定方法では、連結帯部3の上端から屈曲形成された支持片4に、断熱被覆銅管Pに適応した径の選択固定環5を選択して固定するので、断熱被覆銅管Pの径を任意に変更することが可能になる。
このように本発明によると、設置スペースを従来の約半分にまで省くことが可能で、結露による不具合を解消すると共に、極めて効率の良い配管工事が可能になるなどといった種々の効果を奏するものである。
本発明取付金具の最良の形態は、チャンネル材Qの開口部Q1上にチャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように載置された大径の断熱被覆銅管P1を左右両がわから挟持してチャンネル材Qに固定する一対の大型固定片1を設ける。該大型固定片1は、大径の断熱被覆銅管P1の側面に対して略垂直に接する側片部1Bと、該側片部1Bから鈍角状に屈曲形成され大径の断熱被覆銅管P1の略上側面部に対して斜めに接する上片部1Cとからなる。大径の断熱被覆銅管P1の上方に平行に配設された小径の断熱被覆銅管P2を左右両がわから挟持する一対の小型固定片2を設ける。該小型固定片2は、前記連結帯部3の上端から鈍角状に屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の略下側面部に対して斜めに接する下片部2Aと、該下片部2Aから屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の側面に対して略垂直に接する側片部2Bと、該側片部2Bから鈍角状に屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の略上側面部に対して斜めに接する上片部2Cとからなる。これら大型固定片1と小型固定片2とを左右一対の帯状鋼板10にて連続形成する。チャンネル材Qの開口部Q1に形成されたリップ部Q2内側に係止する係止部1Aを、大型固定片1の下端部に設けることで、当初の目的を達成するものである。
以下、本発明の実施例を説明する。本発明固定金具は、断熱被覆銅管Pをチャンネル材Qに固定する金具であり、主要構成は、帯状鋼板10にて一体に構成された大型固定片1と小型固定片2とで構成されたものである(図2参照)。また、別の実施例として、大型固定片1に選択固定環5が別体に設けられた固定金具を説明する(図4参照)。
断熱被覆銅管Pは、主に空調機でガス管や液管として使用されるもので、大径の断熱被覆銅管P1と小径の断熱被覆銅管P2との2本の断熱被覆銅管Pを一組とする(図1参照)。
チャンネル材Qは、所謂、断面リップ溝形鋼と称する鋼材で、開口部Q1の内側にリップ部Q2を有し、開口部Q1に載置した断熱被覆銅管Pを、リップ部Q2に係止する帯状鋼板10で固定するものである(図1参照)。
帯状鋼板10はチャンネル材Qの開口部Q1上に載置した断熱被覆銅管Pの左右に一対配置する部材で、帯状鋼板10の下端部に形成した係止部1Aをチャンネル材Qのリップ部Q2に係止する。図1乃至図3の帯状鋼板10は、大型固定片1と小型固定片2とを、連結帯部3を介して一体に形成したものである。この大型固定片1は、チャンネル材Qに載置した大径の断熱被覆銅管P1を左右両がわから挟持する。また、大径の断熱被覆銅管P1の上方に平行に配設された小径の断熱被覆銅管P2を小径の断熱被覆銅管P2が左右両がわから挟持するものである。
各帯状鋼板10における大型固定片1と小型固定片2との連続部分に連結帯部3を形成している(図2参照)。そして、この連結帯部3を貫通する連結ボルト20にて左右一対の帯状鋼板10を連結するものである。図示例では、連結帯部3に角孔状のボルト挿通孔3Aを開穿してあり、連結ボルト20に角根ボルトを使用した場合に、ナット21側からの締め付けのみで施工できるようにしている(図3参照)。
更に、大型固定片1と前記連結帯部3との連続部分の近傍に係止孔3Bを開穿する(図3参照)。そして、この係止孔3Bに着脱自在に装着する係止部材30を設けている(図2参照)。この係止部材30は、係止部材30にケーブルRを配線するように設けたもので、図示例では、針金等の線状材を屈曲形成している。また、係止部材30は、図示例に限られるものではなく、例えばナイロンバンドを使用したり、紐状若しくはテープ状の合成樹脂材にて形成した係止部材30などを用いたりするなど、係止部材30の材質及び形状は任意に変更することができる。
大型固定片1は、係止部1A、側片部1B、上片部1Cから成る(図2参照)。係止部1Aは大型固定片1の下端部に形成されており、前記チャンネル材Qのリップ部Q2に係合する側面略逆T字形状を成している(図3参照)。側片部1Bは、係止部1Aから連続形成され、大径の断熱被覆銅管P1の側面に対して略垂直に接するように設けている(図2参照)。更に、上片部1Cは、この側片部1Bから内側に向けて屈曲され、大径の断熱被覆銅管P1の略上側面部に対して斜めに接するように設けている。
小型固定片2は、前記大径の断熱被覆銅管P1の上方に間隔を置いて平行に配設された小径の断熱被覆銅管P2を左右両がわから挟持する部材である(図2参照)。この小型固定片2は、前記連結帯部3の上端から屈曲形成されたもので、下片部2A、側片部2B、上片部2Cから成る。下片部2Aは、連結帯部3の上端から外側に屈曲され、小径の断熱被覆銅管P2の略下側面部に対して斜めに接するように設けている。側片部2Bは、該下片部2Aから上方に向けて屈曲形成され小径の断熱被覆銅管P2の側面に対して略垂直に接するように設ける。上片部2Cは、該側片部2Bから内側に向けて屈曲形成され、小径の断熱被覆銅管P2の略上側面部に対して斜めに接するように設けている。
図4、図5は、大型固定片1と小型固定片2とを別体に形成した他の実施例を示している。この実施例では、大型固定片1と連結帯部3、及び係止部材30の構成は前記実施例と同じ構成であるが、前記実施例の小型固定片2に代えて支持片4と選択固定環5とを採用している(図5参照)。すなわち、連結帯部3の上端に略水平に屈曲された支持片4を設けている(図4参照)。そして、この支持片4を貫通する連結孔4Aを開穿し、この連結孔4Aに、大型固定片1と別体に設けられた選択固定環5を着脱自在に連結するものである。図示の支持片4は、各連結帯部3の上端から内側に屈曲された正面略コ字形状を成しており、連結帯部3の上部で重なり合うものである。更に、これら一対の支持片4を貫通する連結孔4Aを形成し、この連結孔4Aに選択固定環5を連結する。
選択固定環5は、前記小型固定片2の代わりに断熱被覆銅管Pを固定する部材で、断熱被覆銅管Pの側面周囲を保持し、支持片4の連結孔4Aに着脱自在に連結するように設けている。そして、上部の断熱被覆銅管Pの径に適合した選択固定環5を選択できるように設けている(図4参照)。図示の選択固定環5は、連結孔4Aに挿入係止する係止フック部5Aと、小径の断熱被覆銅管P2の周囲を囲む保持片5Bと、該保持片5Bの上端から上方に延長され連結ボルト5Dにて連結される連結部5Cとから成る。すなわち、係止フック部5Aを連結孔4Aに挿入係止し、断熱被覆銅管Pを保持片5Bで保持した後、連結部5Cを連結ボルト5Dにて連結すると、断熱被覆銅管Pは、支持片4に固定されるものである。
本発明固定方法では、断熱被覆銅管Pの表面を合成樹脂製の被覆材Sにて補強した大径の断熱被覆銅管P1と小径の断熱被覆銅管P2を使用する。例えば、銅管Aの周囲を約13倍発泡ポリプロピレンの断熱層Bで被覆し、更にこの断熱層P2をポリオレフィン樹脂材からなる被覆材Sにて被覆し、断熱被覆銅管Pの表面強度を高めたものである。
本発明固定方法において、図1乃至図3に示す実施例で断熱被覆銅管Pを固定する手順は次のとおりである。まず、チャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように配設した大径の断熱被覆銅管P1をチャンネル材Qの開口部Q1上に載置すると共に、該大径の断熱被覆銅管P1の上方に小径の断熱被覆銅管P2を平行に配設する。
次に、一対の帯状鋼板10を断熱被覆銅管Pの左右に配置すると共に、該帯状鋼板10の各下端部に設けた係止部1Aをチャンネル材Qの開口部Q1に形成されたリップ部Q2の内側に係止する。
更に、各帯状鋼板10の上下に形成された小型固定片2と大型固定片1とで上下の断熱被覆銅管Pの左右側面を挟着する。その後、各帯状鋼板10の小型固定片2と大型固定片1との間に形成した連結帯部3を連結ボルト20で連結し、上下の断熱被覆銅管Pをチャンネル材Qに同時に固定するものである。
また、図4、図5に示す実施例の固定方法は、次のとおりである。この固定方法においても断熱被覆銅管Pの表面を合成樹脂製の被覆材Sにて補強した断熱被覆銅管Pを用いる。この固定手順として、チャンネル材Qの長手方向に対して略直交するように大径の断熱被覆銅管P1を配設する。この大径の断熱被覆銅管P1をチャンネル材Qの開口部Q1に係止した一対の帯状鋼板10の大型固定片1にて挟着する。そして、各大型固定片1の上端部から延長形成された連結帯部3を連結ボルト20で連結し、大径の断熱被覆銅管P1をチャンネル材Qに固定する。その後、固定する断熱被覆銅管Pに適応した径の選択固定環5を選択して支持片4に係止し、この選択固定環5に断熱被覆銅管Pを固定するものである。
尚、本発明は、図示例に限定されるものではなく、帯状鋼板10の大型固定片1や小型固定片2、あるいは連結帯部3の形状、寸法等の設計変更、および材質の変更などは任意に行えるものであり、また、断熱被覆銅管Pも冷凍機用に限定されず他の断熱被覆銅管も固定することができるものである。
本発明の一実施例を示す使用斜視図である。 本発明の一実施例を示す正面図である。 本発明の帯状鋼板の一実施例を示す側面図である。 本発明の他の実施例を示す正面図である。 本発明の他の実施例を示す側面図である。
符号の説明
A 銅管
B 断熱層
S 被覆材
P 断熱被覆銅管
P1 大径の断熱被覆銅管
P2 小径の断熱被覆銅管
Q チャンネル材
Q1 開口部
Q2 リップ部
R ケーブル
1 大型固定片
1A 係止部
1B 側片部
1C 上片部
2 小型固定片
2A 下片部
2B 側片部
2C 上片部
3 連結帯部
3A ボルト挿通孔
3B 係止孔
4 支持片
4A 連結孔
5 選択固定環
5A 係止フック部
5B 保持片
5C 連結部
5D 連結ボルト
5E 連結ナット
10 帯状鋼板
20 連結ボルト
21 連結ナット
30 係止部材

Claims (5)

  1. チャンネル材の開口部上にチャンネル材の長手方向に対して略直交するように載置された大径の断熱被覆銅管と、該大径の断熱被覆銅管に沿って配される小径の断熱被覆銅管とを一組としてチャンネル材に固定する固定金具において、
    大径の断熱被覆銅管を左右両がわから挟持してチャンネル材に固定する一対の大型固定片と、大径の断熱被覆銅管の上方に間隔をおいて平行に配設された小径の断熱被覆銅管を左右両がわから挟持する一対の小型固定片とを左右一対の帯状鋼板にて連続形成し、
    大型固定片の下端部に係止部を形成し、該係止部をチャンネル材の開口部内側に形成されたリップ部に係止するように設け、
    各帯状鋼板における大型固定片と小型固定片との連続部分に連結帯部を形成し、該連結帯部を貫通する連結ボルトにて左右の帯状鋼板を連結するように設け、
    前記大型固定片は、前記大径の断熱被覆銅管の側面に対して略垂直に接する側片部と該側片部から内側に向けて屈曲形成され大径の断熱被覆銅管の略上側面部に対して斜めに接する上片部とからなり
    該上片部の上端から上方に前記連結帯部が屈曲延長されており
    前記小型固定片は、前記連結帯部の上端から外側に向けて屈曲形成され小径の断熱被覆銅管の略下側面部に対して斜めに接する下片部と、該下片部から屈曲形成され小径の断熱被覆銅管の側面に対して略垂直に接する側片部と、該側片部から内側に向けて屈曲形成され小径の断熱被覆銅管の略上側面部に対して斜めに接する上片部とからなり
    連結帯部を支点として上下に位置する大型固定片や小型固定片の開口径を調整するように構成したことを特徴とする断熱被覆銅管用固定金具。
  2. 前記大型固定片と前記連結帯部との連続部分に係止孔を開穿し、該係止孔に着脱自在に装着する係止部材を設け、該係止部材にケーブルを配線する請求項1記載の断熱被覆銅管用固定金具。
  3. チャンネル材の開口部上にチャンネル材の長手方向に対して略直交するように載置された大径の断熱被覆銅管と、該大径の断熱被覆銅管に沿って配される断熱被覆銅管とを一組としてチャンネル材に固定する固定金具において、
    大径の断熱被覆銅管を左右両がわから挟持してチャンネル材に固定する一対の大型固定片と、大径の断熱被覆銅管の上方に間隔を置いて平行に配設された断熱被覆銅管の側面を挟持して大型固定片に固定する一対の選択固定環とを設け、大型固定片は左右一対の帯状鋼板にて形成され、
    該大型固定片の上端部に連結帯部を屈曲形成すると共に、該連結帯部を貫通する連結ボルトにて左右の帯状鋼板を連結し、
    該連結帯部の上端に略水平に屈曲された支持片を設け、該支持片の上面に開穿された連結孔に、大型固定片と別体に設けられた選択固定環の係止フック部を着脱自在に連結するように設け、
    大型固定片と連結帯部との連続部分に係止孔を開穿し、該係止孔に着脱自在に装着する係止部材を設け、該係止部材にケーブルを配線し、
    大型固定片の下端部に係止部を形成し、該係止部をチャンネル材の開口部内側に形成されたリップ部に係止するように設けたことを特徴とする断熱被覆銅管用固定金具。
  4. 2本の断熱被覆銅管を一組としてチャンネル材に固定する断熱被覆銅管の固定方法において、
    断熱被覆銅管の表面を合成樹脂製の被覆材にて補強した大径の断熱被覆銅管と小径の断熱被覆銅管とを使用し、
    チャンネル材の長手方向に対して略直交するように配設した大径の断熱被覆銅管をチャンネル材の開口部上に載置すると共に、該大径の断熱被覆銅管の上方に小径の断熱被覆銅管を平行に配設し、
    一対の帯状鋼板を断熱被覆銅管の左右に配置すると共に、該帯状鋼板の各下端部に設けた係止部をチャンネル材の開口部に形成されたリップ部の内側に係止し、
    各帯状鋼板の上下に形成された小型固定片と大型固定片とで上下の断熱被覆銅管の左右側面を挟着した後、各帯状鋼板の小型固定片と大型固定片との間に形成した連結帯部を連結ボルトで連結し、
    連結帯部を支点として上下に位置する大型固定片や小型固定片の開口径を調整することで、異なる径や同径の断熱被覆銅管を同時に固定することを特徴とする断熱被覆銅管の固定方法。
  5. 2本の断熱被覆銅管を一組としてチャンネル材に固定する断熱被覆銅管の固定方法において、
    断熱被覆銅管の表面を合成樹脂製の被覆材にて補強した大径の断熱被覆銅管と小径の断熱被覆銅管とを使用し、
    チャンネル材の長手方向に対して略直交するように配設した大径の断熱被覆銅管を、チャンネル材の開口部に係止した一対の大型固定片にて挟着すると共に、各大型固定片の上端部から延長形成された連結帯部を連結ボルトで連結し、
    その後、連結帯部の上端から屈曲形成された支持片に、断熱被覆銅管に適応した径の選択固定環を選択して連結し、該支持片に断熱被覆銅管を固定することを特徴とする断熱被覆銅管の固定方法。
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