JP4825379B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発光装置に関し、特に半導体発光素子を組み込んだ発光装置に関する。詳しくは発光ダイオード(以下、LEDという。)などの半導体発光素子と蛍光材料とを組合わせて、蛍光材料による放出光を利用して白色発光などを行う発光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LEDなどの半導体発光素子と蛍光体を組合わせた発光装置は、長寿命な発光装置として広く用いられはじめており、例えば液晶のバックライト光源として白色発光LEDが使われるなど、様々な用途が期待されている。
【0003】
図10は、従来の白色発光のLED発光装置の一例を示す断面図であり、プリント基板等の上にLED発光装置を載置する所謂、面実装型のLED発光装置の例を示す。LED発光装置90は図10(A)に示すように、GaN系化合物半導体等からなる青色発光LEDチップ91と、LEDチップ91を搭載する凹部92を中央に備えた基部93と、凹部92内に充填された透光性樹脂94とからなる。また、透光性樹脂94には、LEDチップ91から放射された光の一部を吸収して黄色系の光を放出する蛍光体95が分散混入されている。また、基部93の外周面および凹部92内面には一対の外部接続電極96、96が設けられ、凹部92内においてLEDチップ91と金属ワイヤーで電気的に接続されている。
このLED発光装置90においては、LEDチップ91から放射された光の一部が透光性樹脂94内に分散している蛍光体95に吸収され、蛍光体95は黄色系の光を放出する。これによりLEDチップ91の青色光と蛍光体95の黄色系の光が同時に発光装置90から照射され、白色系の発光色を得ることが可能になる。
【0004】
また、透光性樹脂94内に蛍光体を分散させた場合には、蛍光体の分布むらが生じやすいため色むらが発生することがある。そこで、図10(B)に示したように、蛍光体95を含まない透光性樹脂94’にてLEDチップ91を封止し、その上に蛍光体95を含有する樹脂層97を均一な厚みとなるように形成するものもある。
このような青色発光LEDと蛍光物質とにより青色LEDからの発光を色変換させて白色発光を可能とした発光装置としては、例えば特開平5−152609号、特開平7−99345号、特開平11−31845号、特開2000−156528号公報などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の技術では、LEDチップ91からの直接の放射光を受けて蛍光体95にて色変換された光および反射されたLED光は、更に別の蛍光体95に到達して多重反射を繰り返しながら蛍光体を含有する透光性樹脂層94を通過した後に外部に取出されるため、減衰が大きく、波長変換効果が十分に得られないという問題点があった。
【0006】
本発明は以上の点に鑑み、蛍光材料による波長変換効率の優れた、明るい発光装置およびその製造方法を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明の請求項1の発明によれば、発光素子と、発光素子に給電する電極と、該発光素子の放射光を吸収して異なる波長の光を放出する波長変換材料層と、これらを一体化する透光性材料とを備えた発光装置において、上記波長変換材料層は、上記透光性材料内で発光素子の主光放射方向に対して傾斜して設けられており、発光素子から照射された光の反射光路側の主光出射面から波長変換光を取り出すようにされており、上記発光装置が、上記波長変換材料層の表面側および裏面側のそれぞれの方向から光を照射する少なくとも2個以上の発光素子を備え、上記波長変換材料層は、発光素子から照射された光により励起されて異なる波長の光を放出する蛍光材料を含み、上記波長変換材料層の表面側もしくは裏面側から照射された励起光を波長変換して、その反射光路側へ放射すると共に、当該波長変換材料層を通過する光路側へ放射する厚みとされていることを特徴とする発光装置、により達成される。
【0008】
この請求項1の発明では、発光素子の放射光を、その主光放射方向に対して傾斜した波長変換層を形成しているので、発光素子から放射される発光強度の強い光が波長変換材料層に含まれる蛍光体などの波長変換物質によって波長変換された後、その波長変換光の大部分が他の波長変換物質に吸収、反射されることなく発光装置の光出射面に向かって進行する。よって、従来例にて説明した蛍光材料含有層を通過して光を取出すLED発光装置に比べて、減衰することなく波長変換光を取出すことができ得る。
【0009】
本発明の請求項2の発明によれば、上記発光装置が略直方体形状をなし、その対向する一対の面のそれぞれには発光素子が搭載され、主光放射方向が向かい合うように配設されており、上記波長変換材料層は、発光素子を搭載した面の両方に対し傾斜して接する傾斜面に沿って形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置、により上記した目的は達成される。
この請求項2の発明では、複数の発光素子からの放射光が同一の波長変換材料層に照射され、波長変換された後、その波長変換光の大部分が他の波長変換物質に吸収、反射されることなく光出射面に向かって進行する。よって、従来例にて説明した蛍光材料含有層を通過して光りを取出すLED発光装置に比べて、効率よく波長変換光を取出すことができ、明るい発光装置を得ることができ得る。
また、本発明の請求項から請求項の発明によっても、従来例にて説明した蛍光材料含有層を通過して光りを取出すLED発光装置に比べて、減衰の少ない、効率の良い波長変換光を取出すことができる、明るい発光装置を得ることができ得る。
【0010】
また、本明細書に記載の製造方法の発明によれば、発光素子と、発光素子に給電する電極と、該発光素子の放射光の主光放射方向に対して傾斜して設けられており、放射光を吸収して異なる波長の光を放出する波長変換材料層と、これらを一体化する透光性材料とを備えた直方体形状の面実装型発光装置の製造方法であって、直方体の1面に相当する矩形とされ、発光素子の正負電極を電気的に接続した電極基板を作製する工程と、直方体を略2分割する傾斜面に沿って切断した形状に相当するキャビティを有するモールド型に電極基板をインサートする工程と、上記キャビティ内に透光性材料を充填し、その表面に波長変換材料層を形成する工程と、波長変換材料層を介して上記キャビティ同士が対向するようにモールド型を重ねて一体化させ、直方体形状の発光装置の複数を作製する工程と、を順に実施することを特徴とする面実装型発光装置の製造方法、により上記した目的は達成される。
この発明によれば、均一な厚みに制御された波長変換材料層を備える面実装型発光装置を、比較的簡単な方法で得ることができ得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。図1および図2は本発明による発光装置の一実施形態を示す。なお、この実施形態は所謂面実装型もしくはチップ部品タイプと称されるLED発光装置に適用したものである。
【0012】
面実装型LED発光装置10は、直方体形状をなしており、対向する両側面に放射方向が向かいあうように配置されたGaN系半導体からなる2個のLEDチップ1,1と、このLEDチップ1の間に位置するように対角の辺7a,7bを結ぶ平面に形成した蛍光材料含有層7と、これらを封止する透光性樹脂4と、により構成される。
【0013】
LEDチップ1は、蛍光材料を励起可能なものであり、青色および/または紫外光を放射するものが好ましい。このような半導体発光素子としては、例えばGaN,InGaN,InGaAlN,AlGaN等の窒化ガリウム系化合物、ダイヤモンド等を発光層として形成させたものを用いることができる。LEDチップ1は後述する電極基板6に搭載され、金属ワイヤーにより電気的に接続されており、電極基板6と反対側の方向に向かって光を放射するようにされている。
【0014】
蛍光材料含有層7は、LEDチップ1から放射された光により励起されて発光する蛍光体等の蛍光材料を含有した層で、蛍光体8を接着剤により透光性樹脂4に接着させて塗付したり、蛍光体8を高密度に分散させた樹脂層を塗付したりすることにより均一な厚みの層状に形成している。蛍光材料は、励起光源であるLEDチップから放射される光や、LED発光装置の用途等に応じた所望の発光色に応じて種々の公知の蛍光材料から適宜選択することができる。具体的な蛍光材料としては、セリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体、セリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体にプラセオジウムをドープした蛍光体、赤色に変換するLa蛍光体、緑色に変換する3Ba0・8Al蛍光体および青色に変換するSr10(PO12蛍光体およびこれらを混合した混合蛍光体などがある。
【0015】
また、蛍光材料含有層7は、各々のLEDチップ1からの主照射方向に対して傾斜面を形成する。そのため、この実施形態では、直方体形状のLED発光装置10のLEDチップ1,1を配置した面の対角する辺7a、7bを通る平面に沿って形成している。これにより、各々のLEDチップ1から放射された光は蛍光材料含有層7にて反射して、傾斜面と対向する平面である紙面上方向および下方向の面4aおよび4bに向かって波長変換された光を主に放射するようになる。蛍光材料含有層7の厚みは、蛍光材料が面内方向で均一に分布すればよいので、蛍光材料の厚み程度の薄さでも良く、好ましくは複数の蛍光材料が厚み方向においても数個分布するように蛍光材料の平均粒径の2〜8倍とする。蛍光材料含有層7の厚みが薄すぎると波長変換の効率が乏しく、また、反射せずに透過する光が増加する。逆に厚すぎると材料コストが高くなる割には波長変換効率がほとんど変わらないからである。なお、LEDチップからの光の強度によって異なるが、蛍光材料含有層7の厚みを上述した程度にした場合には、一方のLEDチップ1からの光が蛍光材料含有層7により反射する側の光路L1を経た波長変換光と、蛍光材料含有層7を通過する側の光路L2を経た波長変換光がL1>L2の割合で発生し、同様に他方のLEDチップ1からの光が蛍光材料含有層7により反射する側の光路L1’を経た波長変換光と、蛍光材料含有層7を通過する側の光路L2’を経た波長変換光がL1’>L2’の割合で発生する。よって、主光出射面4a側においては波長変換光としてL1+L2’の合成光を得ることができ、同様に主光出射面4b側においては波長変換光としてL1’+L2の合成光を得ることができるので、発光装置全体の光取出し効率を高めることができ得る。
【0016】
透光性樹脂4は、LEDチップ1および蛍光材料含有層7を封止し、側面に電極基板6に設けた電極が露出するようにして6面体の直方体形状のパッケージを形成している。また、主光出射面となる4aおよび4bの表面を粗面化して、内部反射しにくいようにして光の取り出し効率を高めることが好適である。
なお、透光性樹脂4は、LEDチップ1などを一体化するパッケージとして成形しやすく、LEDチップと外部とを電気的に絶縁でき、透過率が高い材料が好ましく、更に好ましくはLEDチップ1等との密着性に優れると共に耐熱性などの信頼性に優れる材料が良い。具体的な材料例としては、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられるが、用途に応じて種々の材料の中から適宜選択できる。また、LEDチップ1周辺をシリコーン樹脂等の熱膨張係数が小さく柔らかな材料とし、直方体の外殻を硬度の高いエポキシ樹脂等の材料とする等の積層構造のものとしても良い。このような積層構造にすれば、LEDチップ1に比較的大きな電流を流した場合においても、LEDチップの発熱により透光性樹脂にクラックが生じたり、LEDチップの発光効率が低下する問題が低減され、より信頼性の高い発光装置を得ることができ得る。また、LEDチップ1として紫外線を主発光ピークとする発光素子を用いた場合など、LEDチップからの放射光による透光性樹脂4の光劣化が顕著な場合には、樹脂に代えてガラス、セラミック等の無機材料よりなる透光性材料にてパッケージしても良い。
【0017】
ここで、本実施形態のLED発光装置10の製造方法について図3および図4を用いて簡単に説明する。
【0018】
初めに電極基板準備工程について説明する。図4はLEDチップ1を搭載した電極基板6の要部断面図であり、(A)はワイヤ接続、(B)はLEDチップの図示しない基板側から光を取出すようにして取り付けたフリップチップ接続の例である。
図4(A)において電極基板6は、第一外部接続電極2aおよび第二外部接続電極2bからなる一対の電極2間に、絶縁性材料からなる基体5が位置するようにして、接着テープ9上に貼付する。その後、基体5上にLEDチップ1を絶縁性の接着剤等で固定し、LEDチップ1の光出射面側に設けられた正負電極の各々と両電極2a,2bの夫々とを金属ワイヤ3にてボンディングして電気的に接続する。
外部接続電極2は、比較的大きな電流を流すことができ、かつ、放熱性を高めるために、基体5よりも厚くした金属板により形成することが好ましい。また、図1に示したようにLEDチップ1を囲むように第一外部接続電極2aをL字形状、第二外部接続電極2bを略矩形状に形成して面積を大きくして、放熱性およびプリント基板等に本発光装置10を取り付けるときの接続性を高めると良い。なお、基体5の厚みはLEDチップ1と接続する金属ワイヤ3のループ形状にかかる負荷ができる限り小さくなるように、LEDチップ1の光出射面の高さと外部接続電極2の高さが略同一となるようにすることが好適である。基体5は熱伝導性に優れた絶縁性材料により形成することが好ましく、基体全体が絶縁性材料からなるものでなくても良い。例えば外部接続電極2a,2bとの界面領域に絶縁膜として酸化膜を形成したシリコンなども用いることができる。
なお、図4(B)のフリップチップ接続とした電極基板6の場合には、LEDチップの図示しない基板側が基体5と反対側に位置するようにして載置し、LEDチップ1の正負電極の各々を金属バンプ3’等を用いて外部接続電極2a、2b上に電気的に接続している。これによりLEDチップ1からの発光は図示しないLEDの基板を通して放射される。なお、他の点はワイヤ接続と同様であるのでここでの説明は省略する。
【0019】
次にLED発光装置10のパッケージ工程について説明する。最初に直方体形状のパッケージを上述した対角する辺7a,7bを通る平面、即ち蛍光材料含有層7を形成する面にて切断して直方体を略2分割した形状である五面体に相当するキャビティ23を形成したモールド型22を用意し、側面に相当する位置に上述した電極基板準備工程にてLEDチップ1を配設しておいた電極基板6を設置する(図3(A))。
続いてキャビティ23内に溶解した透光性樹脂を塗付もしくは注入して、透光性樹脂4をインサート成形する。次にその表面に蛍光体8を含有する接着剤樹脂等を均一な厚みに塗付して蛍光材料含有層7を形成する(図3(B))。
次に、蛍光材料含有層7を介してキャビティ23同士が対向して直方体のパッケージとなるように位置決めしてモールド型22,22を貼り合わせる(図3(C))。なお、本貼り合わせ工程は、いずれか一方に蛍光材料含有層7を形成したモールド型を用い、他方のモールド型表面に蛍光材料含有層7を形成しないものを用いても良い。
最後に、モールド型22から取出し、直方体のLED発光装置10の夫々に分割することで、複数の面実装型LED発光装置10を容易に得ることができる。
【0020】
面実装型LED発光装置10は、以上のように構成されており、LEDチップ1から放射された光は蛍光材料含有層7に到達し、少なくとも一部の光が波長変換された後にLEDチップ1の光放射方向と異なる方向である略90度上方および略90度下方である主光出射面4a、4bに向かって、異なる波長の光を放出する。
本実施形態によれば、LEDチップ1の主光放射方向に対して傾斜した蛍光材料含有層7を形成しているので、LEDチップ1の発光強度の強い光が蛍光材料にて波長変換された後、その波長変換光の大部分が他の蛍光材料に吸収、反射されることなく光出射面に向かって進行する。よって、従来例にて説明した蛍光材料含有層を通過して光りを取出すLED発光装置90に比べて、効率よく波長変換光を取出すことができ得る。さらに、波長変換材料層7の表面および裏面の双方から照射するように少なくとも2個のLEDチップ1を設けているので、LED発光装置10の両側に光を取出すことができ得る。また、主に蛍光材料含有層7による反射光を利用しているので、従来の蛍光材料含有層を通過して光りを取出す場合に比べて、厚みによる色むらの影響を受け難くなり色むらが生じにくくなる。
【0021】
第2の実施形態について、要部断面図である図5を用いて説明する。
【0022】
第2の実施形態の発光装置20において、上記第1の実施形態と異なる点は、発光装置のパッケージ周囲に反射部材21を設けている点である。反射部材21は一方の主光出射面4bと、4bと直交する電極基板6を設けていない側面の透光性樹脂4の露出面の表面に形成して、他方の主光出射面4a側から光を取出すようにしたものである。反射部材21は、例えばチタン酸バリウム等白色材料を分散させた樹脂層や、銀等の金属を蒸着した反射フィルムを貼付したりすることにより形成することができる。また、反射部材に蓄光材料を混合させることで、蓄光材料に蓄えられた光による発光を呈するLED発光装置を得ることもでき得る。
また、蛍光材料含有層7の厚みを、一方のLEDチップ1(図面の場合には左側のLEDチップ)から放射された光により励起されて蛍光材料から放出する波長変換光が、蛍光材料含有層7を通過して主光照射面4aにも向かうように薄く形成している。
【0023】
本実施形態によれば、一方の主光出射面4b側に向かった光は反射部材21により反射され、蛍光材料含有層7を通過して主光照射面4aに向かう。また、蛍光材料含有層7と直交する側方側に設けた反射部材21に到達した光も反射して、その一部が主光照射面4aに向かう。従って、主光出射面4aから照射される光量を第1の実施形態の発光装置に比べて増大させた発光装置を得ることができ得る。
また、本実施形態のLED発光装置20において、発光装置のパッケージを作成した後に反射部材21を周囲に貼付した場合には、蛍光材料含有層7を介して貼り合わせて形成したパッケージの接着強度を向上せしめて、強固な面実装型の発光装置20を得ることができ得る。
【0024】
第3の実施形態について、図6から図8を用いて説明する。
【0025】
第3の実施形態のLED発光装置30において、上記第1の実施形態と異なる点は、発光装置の一方の主光出射面である4bに一対の電極31a、31bからなる外部接続用電極31を設けている点である。底面側外部接続用電極31a、31bは金属フィルム等からなり、図7に示すように電極基板6の外部接続用電極2a,2bの夫々と一体とされており、LED発光装置30の底面に露出するようにして設ける。
【0026】
このようなLED発光装置30は、図8に示したパッケージ工程の概略説明図に従って製造することができ得る。
【0027】
まず、直方体形状のパッケージを上述した対角する辺7a,7bを通る平面、即ち蛍光材料含有層7を形成する面にて切断した五面体形状に相当する複数のキャビティ33を形成したモールド型32を用意する。このとき、キャビティ33a内の底面側外部接続用電極31a、31bに対応する位置には溝34が形成され、溝を形成していない先の実施形態と同一形状のキャビティ33bとが交互に形成されている。溝34は、電極基板36から延びた底面側外部接続用電極31a、31bを折り曲げて所定位置に配設すると共に、発光装置30において底面側外部接続用電極31a、31bが僅かに突出して、図示しないプリント基板等の上に取り付ける際に半田付けが容易に行えるようにするために形成しているものである。次にその溝34を形成したキャビティ33aには底面側外部接続用電極31a、31bが位置するようにして電極基板36を設置し、他のキャビティ33bには底面側外部接続用電極31a、31bが接続されていない先の実施例と同一の電極基板6を設置する(図8(A))。
続いてキャビティ33内に溶解した透光性樹脂を塗付もしくは注入して、透光性樹脂4を形成してインサート成形する。次にその表面に蛍光体8を含有する接着剤樹脂等を均一な厚みに塗付して蛍光材料含有層7を形成する(図8(B))。
次に、蛍光材料含有層7を向かい合わせて、キャビティ33aと33bとが対向して直方体のパッケージとなるように位置決めしてモールド型32を貼り合わせ、主光出射面である4b側のみに電極が位置するようにする(図8(C))。なお、本貼り合わせ工程は、いずれか一方に蛍光材料含有層7を形成したモールド型を用い、他方のモールド型表面に蛍光材料含有層7を形成しないものを用いても良い点は先の実施形態と同様である。
最後に、モールド型32から取出し、複数の直方体のパッケージに分割して、複数の面実装型LED発光装置30を容易に得ることができる。
【0028】
本実施形態によれば、面実装型の発光装置30のパッケージ底面側にも電極が形成されているので、図示しないプリント基板等に搭載した場合に搭載基板の法線方向に容易に光を照射することができ得る。なお、底面側外部接続用電極31a、31bは一方のLEDチップ1としか接続していないが、これを他方のLEDチップの外部接続用電極の夫々と電気的に接続させることで、2個のLEDチップを直列的にもしくは並列的に接続しても良い。この場合には底面側外部接続用電極31a、31bに接続するのみで少なくとも2個のLEDを同時に点灯することが可能となり得る。
【0029】
尚、上記した実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲はこれらの態様に限られるものではない。例えば図9に示すように、蛍光材料含有層47の幅を狭いものとしてLED発光装置40の側面に蛍光材料含有層47が露出しないようにして透光性樹脂による封止性能を向上させたり、光出射面に紫外線吸収膜もしくはフィルタ層41を設ける、などの種々の変更も本発明に包含される。
【0030】
更に、上述した各実施形態においては2個のLEDチップを用いる例を示したが、主光出射面に向かって蛍光材料含有層による反射光を照射する側のLEDチップのみを用いたもの(例えば、各実施形態における断面図において右側のLEDチップ1)とすることもできる。この場合においても、最も発光強度の強いLED放射光が、蛍光材料にて波長変換された後に更に他の蛍光材料に吸収、反射されることなく断面図にて上方側の主光照射面4aから外部に導出される。よって、減衰の少ない波長変換光を取出すことができ得る。なお、使用する発光素子として2個以上の発光素子を並設したものを用いるなどの変更も当然に本発明に包含される。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば発光素子の主光放射方向に対して傾斜した波長変換材料層を形成しているので、発光素子から放射された最も発光強度の強い光が波長変換材料層にて波長変換された後、その波長変換光の大部分が他の波長変換材料に吸収、反射されることなく光出射面に向かって進行する。よって、従来例にて説明した蛍光材料含有層を通過して光を取出すLED発光装置に比べて、蛍光材料含有層を通過して減衰した光を取出すのではないので、効率よく波長変換光を取出すことができ得る。また、波長変換材料層による反射光側から主に光を取出しているので、波長変換材料層を透過する場合における厚みむらに起因する色むらの問題が大幅に軽減される。また、蛍光体などの波長変換材料を用いた面実装型の発光装置を簡単に得ることができ得る、といった顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施形態の面実装型LED発光装置の斜視図である。
【図2】図1の面実装型LED発光装置の断面を示す説明図である。
【図3】本発明による面実装型LED発光装置の製造工程を順に説明する概略断面図である。
【図4】電極基板の要部を説明する概略断面図。 (A)はワイヤ接続 (B)はフリップチップ接続の例である。
【図5】本発明による第二の実施形態の面実装型LED発光装置を示す説明図。 (A)は斜視図 (B)は要部断面図である。
【図6】本発明による第三の実施形態の面実装型LED発光装置を示す説明図。 (A)は斜視図 (B)は要部断面図である。
【図7】本発明による第三の実施形態の電極基板の要部を説明する概略断面図である。
【図8】本発明による第三の実施形態の面実装型LED発光装置の製造工程を順に説明する概略断面図である。
【図9】本発明による更に他の実施形態の面実装型LED発光装置の斜視図である。
【図10】従来の面実装型LED発光装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 LEDチップ
2 外部接続電極
3 金属ワイヤ
4 透光性樹脂
5 基体
6,36 電極基板
7,47 蛍光材料含有層
8 蛍光体
9 接着テープ
10,20,30,40 LED発光装置
21 反射部材
22,32 モールド型
23,33 キャビティ
31 底部側外部接続電極
34 溝
90 面実装型LED発光装置
91 LEDチップ
92 凹部
93 基部
94 透光性樹脂
95 蛍光体
96 電極
97 蛍光体含有樹脂層

Claims (5)

  1. 発光素子と、発光素子に給電する電極と、該発光素子の放射光を吸収して異なる波長の光を放出する波長変換材料層と、これらを一体化する透光性材料とを備えた発光装置において、
    上記波長変換材料層は、上記透光性材料内で発光素子の主光放射方向に対して傾斜して設けられており、発光素子から照射された光の反射光路側の主光出射面から波長変換光を取り出すようにされており、
    上記発光装置が、上記波長変換材料層の表面側および裏面側のそれぞれの方向から光を照射する少なくとも2個以上の発光素子を備え、
    上記波長変換材料層は、発光素子から照射された光により励起されて異なる波長の光を放出する蛍光材料を含み、上記波長変換材料層の表面側もしくは裏面側から照射された励起光を波長変換して、その反射光路側へ放射すると共に、当該波長変換材料層を通過する光路側へ放射する厚みとされていることを特徴とする発光装置。
  2. 上記発光装置が略直方体形状をなし、その対向する一対の面のそれぞれには発光素子が搭載され、主光放射方向が向かい合うように配設されており、
    上記波長変換材料層は、発光素子を搭載した面の両方に対し傾斜して接する傾斜面に沿って形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  3. 上記発光素子を備えた面には、該発光素子の周囲を取り囲むようにして発光素子に給電する1対の電極が形成されていると共に、当該電極が外部に露出して外部接続用電極とされていることを特徴とする、請求項に記載の発光装置。
  4. 発光装置の上記発光素子を備えた面と直交する面に、上記外部接続用電極と接続する電極が露出するように形成されていることを特徴とする、請求項に記載の発光装置。
  5. 上記発光装置は、少なくとも1面の主光出射面と、反射層にて被覆した面を備えていることを特徴とする、請求項1から請求項の何れかに記載の発光装置。
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