JP4825067B2 - トナー補給方法、トナー補給装置およびプログラム - Google Patents

トナー補給方法、トナー補給装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部にトナーを補給するトナー補給方法、およびトナー補給装置ならびにコンピュータにトナー補給機能を実現させるプログラムに関する。
電子写真における現像プロセスでは、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを静電的に付着することによって画像を形成する。
図8は、トナーとキャリアとから成る2成分の現像剤が収容される収容部1を模式的に示す図である。現像プロセスにおいてトナーが消費されると、収容部1内のトナーの濃度が変動する。収容部1におけるトナーの濃度が所期の濃度からずれると、現像された画像の濃度が高くなったり、低くなったり、トナーが飛散したりするなどして所望する画像を得ることができないので、トナーを適切に補給することによって収容部1におけるトナーの濃度を所期の濃度に保つ必要がある。
トナーは、収容部1の一端に設けられるトナー補給口2から供給される。収容部1は、トナー補給口2から補給されるトナーを撹拌するとともに搬送する撹拌ローラを含む。収容部1に供給されたトナーは、撹拌ローラによってキャリアと撹拌されながら収容部1内を周回する。図8においてトナーの移動する向きを矢符3にて示す。トナーは、キャリアとともにマグネットローラ(以下、MAGローラという)4に一旦付着して、その後感光体ドラムのうちの静電潜像が形成された部分に付着して消費される。収容部1には、トナーの濃度を検出するATC(Auto Toner Control)センサ5が設けられる。ATCセンサ5は、トナーとキャリアとが撹拌された状態の現像剤におけるトナーの濃度を検出する必要があるので、トナー補給口2から一定の間隔をあけてトナーの搬送方向の下流側に配置される。したがってトナー補給口2から供給されたトナーによって生じるトナー濃度の変化がATCセンサ5によって検出されるまでに、従来技術では7秒〜9秒の時間遅れが生じる。また、トナーはMAGローラ4で消費されるので、トナーが消費されて補給が必要な状態であっても、この状態をATCセンサ5によって検知するまでに15秒程の時間遅れが生じる。
単位時間当りのトナーの消費量が多いほど、収容部1におけるトナーの濃度の単位時間当りの変動が大きくなる。トナーの消費量が少なく、トナーの濃度の単位時間当りの変動が小さい場合には、現在ATCセンサ5によって検出されているトナーの濃度が予め定める濃度となるようにトナーを補給したとしても、トナーの濃度を一定に保つことができるが、単位時間当りのトナーの消費量が多く、トナーの濃度の単位時間当りの変動が大きい場合には、ATCセンサ5によって検出されているトナーの濃度が予め定める濃度となるようにトナーを補給していると、所期の濃度からのトナーの濃度のずれが大きくなる。したがって、ATCセンサ5によって検出されているトナーの濃度に基づいてトナーを補給していたのでは、トナーの濃度を所期の濃度に保つことができず、MAGローラ4に付着するトナーの濃度にリップルが生じる。
図9は、従来の技術を用いて収容部13にトナーを補給したときの透磁率センサの出力値の時間変化およびトナーモータのON/OFFの時間変化を表すグラフである。縦軸は透磁率センサの出力値を表し、横軸は時間を表す。
ATCセンサ5は、透磁率センサによって実現される。この透磁率センサの出力値が収容部1のトナーの濃度を表す。またトナーは、トナーボトルを回転するトナーモータがONのときに供給され、トナーモータがOFFのときに供給されない。従来の技術では、トナーの濃度がしきい値をまたぐごとに、トナーモータのONとOFFとを切換えてトナーを収容部5に補給する制御を行っている。トナーモータがON/OFFを繰返す結果としてトナーの濃度変化が大きくなるとともに、継続してトナーを補給することができない。
従来の技術のトナー補給装置では、印字率、印字ページ数および所定のトナー消費定数からトナー消費量を算出し、算出したトナー消費量とトナーの濃度とに基づいてトナーの補給を行っている。このようにトナーの消費量に応じてトナーを補給して、トナーの濃度を一定に保つようにしている(特許文献1参照)。
またほかの従来の技術の画像形成装置では、トナーの濃度に基づいてトナーの補給量を推論するとともに、静電潜像の画素数からトナーの消費量を計測して、トナーが消費されるごとに推論した補給量のトナーを補給する。このようにトナーの消費量に応じてトナーを補給して、トナーの濃度を一定に保つようにしている(特許文献2参照)。
またほかの従来の技術の画像形成装置では、印字率に応じてトナー濃度センサの出力信号をシフトさせて、このシフトさせた出力信号に基づいてトナーの補給を行っている。このように印字率に応じてトナーを補給するタイミングを変えて、トナーの濃度を一定に保つようにしている(特許文献3参照)。
特開平4−304486号公報 特開平5−88554号公報 特開2002−333774号公報
前述の各従来の技術では、トナーの消費量を考慮してトナーの補給を行っているが、それでもトナーの濃度の変動幅が大きく、リップルが生じてしまうという問題がある。またこのリップルにともなって、トナーモータがON/OFFを繰返し、この結果としてトナーの濃度の変動幅がさらに大きくなり、継続してトナーを補給することができない。
したがって本発明の目的は、トナーの濃度の変動幅を小さくするとともに、ON/OFFを繰返すことなく継続してトナーを補給することができるトナー補給方法、トナー補給装置およびプログラムを提供することである。
本発明は、トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部におけるトナーの濃度を測定する濃度測定工程と、
トナーの消費量を求める消費量算出工程と、
トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率を算出する工程と、
前記印字率に基づいて、収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、トナーの補給を停止する補給停止濃度とを設定する補給濃度設定工程であって、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する補給濃度設定工程と、
濃度測定工程において測定したトナーの濃度が補給開始濃度以下になると収容部へのトナーの補給を開始し、補給停止濃度以上になると収容部へのトナーの補給を停止するトナー濃度調整工程とを含むことを特徴とするトナー補給方法である。
また本発明は、前記消費量算出工程では、画像形成装置によって印刷される画像の各画素の階調に応じて、各画素を形成するために消費されるトナーの量を求め、求めたトナーの量を加算することを特徴とする。
また本発明は、前記補給濃度設定工程では、トナーの消費量と、補給開始濃度および補給停止濃度との対応関係を表す対応関係テーブルを参照して、補給開始濃度および補給停止濃度を設定することを特徴とする。
また本発明は、トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部におけるトナーの濃度を測定する濃度測定手段と、
トナーの消費量を求める消費量算出手段と、
トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率を算出する手段と、
前記印字率に基づいて、収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、トナーの補給を停止する補給停止濃度とを設定する補給濃度設定手段であって、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する補給濃度設定手段と、
濃度測定手段によって測定したトナーの濃度が補給開始濃度以下になると収容部へのトナーの補給を開始し、補給停止濃度以上になると収容部へのトナーの補給を停止するトナー濃度調整手段とを含むことを特徴とするトナー補給装置である。
また本発明は、コンピュータに、
トナーの消費量を求める消費量算出機能と、
トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率を算出する機能と、
前記印字率に基づいて、トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、トナーの補給を停止する補給停止濃度とを設定する補給濃度設定機能であって、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する補給濃度設定機能と、
収容部におけるトナーの濃度が補給開始濃度以下になると収容部へのトナーの補給を開始し、補給停止濃度以上になると収容部へのトナーの補給を停止するトナー濃度調整機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、濃度測定工程において収容部におけるトナーの濃度が測定され、消費量算出工程においてトナーの消費量が求められる。そして、トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率が算出される。補給濃度設定工程では、算出された印字率に基づいて収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、収容部へのトナーの補給を停止する補給停止濃度とが設定される。このとき、補給濃度設定工程では、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する。
収容部におけるトナーの濃度の低下速度は、トナーの消費量に依存し、トナーの消費量が少ないほど低く、トナーの消費量が多いほど高い。したがって収容部のトナーの濃度を一定に保つためには、トナーの消費量に基づいて収容部に補給するトナーの量を調整する必要がある。
収容部のトナーの濃度が補給開始濃度以下に低下すると、収容部へのトナーの補給が開始する。トナーの補給が開始すると、収容部内のトナーの濃度が上昇するが、補給開始濃度を超えても補給停止濃度以上になるまでトナーの補給が継続する。このように補給開始濃度と補給停止濃度とに基づいてトナーの補給が行われるので、補給開始濃度および補給停止濃度と、この差分とによってトナーの補給量が規定される。収容部のトナーが消費される位置とトナーの濃度を検出する位置とが離間し、トナーが消費される位置の濃度に対して実際に検出される濃度にたとえば15秒程度の時間遅れが生じる場合、トナーの消費が多くなると、トナーの濃度にリップルが生じるが、補給開始濃度と補給停止濃度との差分がトナー消費量に応じて十分に大きければ、ON/OFFを繰返すことなくトナー補給が継続され、トナーの濃度の変動幅、すなわちリップルの幅を抑制することができる。補給濃度設定工程では、消費量算出工程において求められたトナーの消費量に基づいて補給開始濃度だけでなく補給停止濃度をも設定するので、実際のトナーの消費量に適したトナーの補給量が設定される。
トナー濃度調整工程では、トナーの補給量を規定する補給開始濃度と補給停止濃度とに基づいてトナーの補給を調整するので、実際のトナーの消費量に適してトナーが補給される。これによってトナーの消費量に拘わらずに収容部内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
また本発明によれば、各画素を形成するために消費されるトナーの量を各画素の階調に応じて求め、求めた消費量を加算することによってトナーの消費量を求める。各画素を形成するためのトナーの消費量は、階調に依存するので、階調を考慮せずに単純にトナーの消費量を算出する場合に比べて、正確にトナーの消費量を求めることができる。このようにして正確に求めたトナーの消費量に基づいて、補給開始濃度と補給停止濃度とが設定されるので、実際のトナーの消費量に即してトナーが補給され、収容部内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
また本発明によれば、補給濃度設定工程では、トナーの消費量と、補給開始濃度および補給停止濃度との対応関係を表す対応関係テーブルを参照して、補給開始濃度および補給停止濃度を設定するので、トナー消費量から補給開始濃度および補給停止濃度を逐次算出する必要がなくなり、補給開始濃度および補給停止濃度を設定する処理の負担が小さくなる。
また本発明によれば、濃度測定手段において収容部におけるトナーの濃度が測定され、消費量算出手段においてトナーの消費量が求められる。そして、トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率が算出される。補給濃度設定手段では、算出された印字率に基づいて収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、収容部へのトナーの補給を停止する補給停止濃度とが設定される。このとき、補給濃度設定手段は、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する。前述したように補給開始濃度と補給停止濃度とによってトナーの補給量が規定されるので、実際のトナーの消費に適したトナーの補給が設定される。
トナー濃度調整手段は、トナーの補給量を規定する補給開始濃度と補給停止濃度とに基づいてトナーの補給を調整するので、前述したようにトナーの消費量に拘わらずに収容部内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
また本発明によれば、コンピュータがプログラムを実行することによって、前述したトナー補給方法による制御をトナー補給装置に対して行うことができ、これによって前述したように収容部内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
図1は、本発明の実施の一形態のトナー補給装置11の構成を示すブロック図である。図2は、トナー補給装置11と現像装置12とを示す断面図である。図3は、図2の切断面線III−IIIから見た収容部13を示す断面図である。
トナー補給装置11および現像装置12は、後述する画像形成装置14に設けられる。トナー補給装置11は、現像装置12にトナーを供給する。現像装置12は、トナー補給装置11から供給されるトナーを、後述する感光体ドラム15の表面に供給する。
現像装置12は、トナーとキャリアとから成る2成分系の現像剤を収容する収容部13と、トナー導入管17とを含む。トナー導入管17は、画像形成装置14が使用状態で設置された状態において鉛直方向Zに延びる筒状の形状を有する。以後、画像形成装置14が設置された使用状態を想定して説明する。トナー補給装置11は、トナー導入管17の鉛直方向Zの上方Z1に形成される開口19からトナー導入管17にトナーを供給する。トナー導入管17に供給されたトナーは、管路18を通ってトナー導入管17の鉛直方向Zの下方Z2に形成される開口20を通して収容部13の内部に導入される。
収容部13は、外形が鉛直方向Zに垂直な第1方向Xに延びる筐体16と、筐体16に配置される第1トナー搬送ローラ21と、第2トナー搬送ローラ22と、マグネットローラ(以後、MAGローラという)23と、ブレード24とを含んで構成される。以後鉛直方向Zおよび第1方向Xに垂直な方向を第2方向Yという。
筐体16の第2方向Yの他方Y2の端部には、第1方向Xの両端部間にわたって開口25が形成される。MAGローラ23は、回転軸線が第1方向Xに平行となるように筐体16に回転自在に支持され、前記開口25から外周部の周方向の一部が露出する。MAGローラ23は、感光体ドラム15と対向するように、感光体ドラム15と当接または近接させた状態で設けられる。
筐体16は、現像剤を収容する収容空間を形成する。筐体16は、収容空間を第2方向Yの一方Y1の第1トナー室32aと、第2方向Yの他方Y2の第2トナー室32bとに仕切る仕切板31を含む。仕切板31は、筐体16の鉛直方向Zの上方Z1の天井部27と下方Z2の底部28との間にわたって形成され、第1方向Xの両端部を除いて筐体16の第1方向Xの両側面32a,32b間に延びる。仕切板31と、筐体16の第1方向Xの一方X1の一側面33aとの間には、第1トナー室32aと第2トナー室32bとを連通する第1連通口34aが形成される。また仕切板31と、筐体16の第1方向Xの他方X2の他側面33bとの間には、第1トナー室32aと第2トナー室32bとを連通する第2連通口34bが形成される。
第1および第2トナー搬送ローラ21,22は、MAGローラ23と同様に回転軸線が第1方向Xに平行となるように筐体16の第1方向Xの両端部に回転自在に支持される。第1トナー搬送ローラ21は、第1トナー室32aに配置され、第2トナー搬送ローラ22は、第2トナー室32bに配置される。第1および第2トナー搬送ローラ21,22は、トナーを撹拌しながら搬送するためのスクリュー35,36をそれぞれ備える。また第1および第2トナー搬送ローラ21,22は、筐体16の他側面33bの第1方向Xの他方X2側に相互に噛み合う駆動ギヤ37,38をそれぞれ備える。第1および第2トナー搬送ローラ21,22は、駆動ギヤ37,38を介して駆動モータによって回転駆動される。また第1および第2トナー搬送ローラ21,22は、筐体16の内部においてトナーの搬送方向の下流側の端部に筐体16の軸受けに近接してそれぞれトナー受け板41,42を備える。各トナー受け板41,42は、円環形状を有し、第1および第2トナー搬送ローラ21,22に嵌合して、第1および第2トナー搬送ローラ21,22の回転にともなって回転することによって、収容空間の第1方向Xの両端部におけるトナーの停留を防止する。
トナー導入管17は、筐体16の天井部27の第1方向Xの一方X1かつ第2方向Yの一方Y1の端部に接続される。筐体16の天井部27の第1方向Xの一方X1かつ第2方向Yの一方Y1の端部には、トナー導入管17の鉛直方向Zの下方Z2の端部に形成される開口20と連通する開口(以後、トナー導入口という)43が形成される。トナーは、このトナー導入口43を通って収容部13の第1トナー室32aに導入される。
トナー導入口43から導入されたトナーは、第1トナー搬送ローラ21によって撹拌されながらキャリアとともに第1トナー室32aを第1方向Xの他方X2に搬送され、第2連通口34bを通って第2トナー室32bに搬送される。第2トナー室32bに搬送されたトナーは、第2トナー室32bを第1方向Xの一方X1に搬送されて、第1連通口34aを通って第1トナー室32aに搬送される。すなわち図3においてトナーおよびキャリアは、第1および第2トナー搬送ローラ21,22によって筐体16内を反時計回りに周回する。このようにトナー導入口43から導入されたトナーは、第1および第2トナー搬送ローラ21,22によって撹拌されながらMAGローラ23に搬送される。
収容部13は、収容部13のトナーの濃度を測定する濃度測定工程を実行する濃度測定手段に含まれる透磁率センサ45をさらに備える。透磁率センサ45は、現像剤の透磁率を測定する。現像剤の透磁率は、トナーの濃度に依存し、トナーの濃度が高いほど低くなり、トナーの濃度が低いほど高くなるので、現像剤の透磁率を測定することによってトナーの濃度を測定することができる。トナー導入口43付近のトナーの濃度を測定する場合、トナーとキャリアとが混ざりきっていないので、トナーの濃度を正確に測定することができない。またトナー導入口43からトナーの搬送方向の下流側に離れた位置のトナーの濃度を測定する場合、トナー導入口43からトナーを導入したとしても、このトナーの導入が透磁率センサ45によって検出されるトナーの濃度に即座に反映されず、時間遅れが生じる。したがって本実施の形態では、透磁率センサ45は、トナーとキャリアとが混ざりきった場所であって、トナー導入口43からトナーの搬送方向の下流側に最も近い位置の透磁率を測定する。これによってトナーの供給がトナーの濃度の測定結果に反映されるまでの時間遅れを可能な限り小さくすることができるとともに、トナーの濃度を正確に測定することができる。具体的には透磁率センサ45は、第1トナー室32aの第1方向Xの中央辺りに設けられ、トナー導入口43に導入したトナーが7秒〜9秒後に到達する位置の透磁率を測定する。
透磁率センサ45は、本実施の形態ではA/D変換器を含んで実現され、現像剤の透磁率を表す電気信号を8ビットの数値、すなわち0から255の整数値で出力する。本実施の形態では、A/D変換器によって表現することができる透磁率の範囲を広くするために、追随すべきトナーの濃度、すなわち理想とする現像剤の透磁率を128として出力する。また本実施の形態では、透磁率センサ45から出力される数値が高いほど、透磁率が高い。前述したように現像剤の透磁率が高いほどトナーの濃度が低いので、透磁率センサ45から出力される数値が低いほどトナーの濃度が高い。すなわち透磁率センサ45から出力される数値が128よりも低ければ、収容部13内のトナーの濃度が追随すべき濃度よりも高い状態であることを表し、出力される数値が128よりも高ければ、追随すべきトナーの濃度よりも低い状態であることを表す。
ブレード24は、筐体16の第1方向Xの両端部間にわたって延び、MAGローラ23に沿って配置される。ブレード24とMAGローラ23との間には所定の間隙が形成され、この間隙に応じた量の現像剤がこの間隙を通って感光体ドラム15に供給される。
トナー補給装置11は、トナーボトル26を含んで構成される。トナーボトル26は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)およびブラック(B)のうちのいずれかのトナーを収容する。画像形成装置14には、本実施の形態では4つの現像装置12が設けられ、1つの現像装置12にシアン(C)のトナーが供給され、1つの現像装置12にマゼンタ(M)のトナーが供給され、1つの現像装置12にイエロ(Y)のトナーが供給され、1つの現像装置12にブラック(B)のトナーが供給される。
トナー補給装置11は、トナー導入管17の鉛直方向Zの上方Z1に形成される開口19に通じるトナー排出口、このトナー排出口を開状態と閉状態とに切換えるシャッター機構、およびこのシャッター機構と連動してトナーボトル26を回転するトナーモータ46を有する。トナーモータ46は、開状態のときにONになってトナーボトル26を回転し、閉状態のときにOFFになってトナーボトル26の回転を停止する。シャッター機構によってトナー排出口が開状態になるとともに、トナーモータ46によってトナーボトル26が回転すると、トナー導入管17を介してトナーが収容部13に補給される。またシャッター機構によってトナー排出口が閉状態になると、トナーボトル26の回転が停止し、収容部13にトナーが補給されなくなる。シャッター機構およびトナーモータ46は、後述する制御部の制御に基づいて制御され、所定の量のトナーが適宜収容部13に供給される。
トナー補給装置11は、制御部と記憶部とをさらに備える。この制御部および記憶部は、画像形成装置14の制御部と記憶部とをそれぞれ兼ねる。制御部は、中央処理装置(
Central Processing Unit:略称CPU)によって実現される。記憶部は、ROM(Read
Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含んで実現される。制御部は、記憶部が記憶する制御プログラムを読込んで実行することによって、図1に示すように、しきい値設定部51、トナー濃度制御部52、ピクセルカウント部53およびしきい値対応関係テーブル54として機能する。
ピクセルカウント部53には、後述する画像読取装置61によって生成された画像情報に対して画像形成装置14の制御部が中間調補正処理などを施したCMYK信号が入力される。画像形成装置14は、このCMYK信号に基づいて画像を形成して印刷する。CMYK信号は、シアン、マゼンタ、イエロおよびブラックのそれぞれの階調を表す情報を含む。ピクセルカウント部53は、トナーの消費量を算出する消費量算出工程を実行する消費量算出手段に相当する。ピクセルカウント部53は、ピクセル(画素)単位でCMYKの各色のトナーの消費量に相当する値を計算し、この計算に基づいて印字率を計算する。
ピクセルカウント部53は、カウント部55、重み付け演算部56、重み付け係数テーブル57、および印字率算出部58を含んで構成される。以下のピクセルカウント部53の処理では、CMYKの各色ごとにそれぞれ独立に処理が行われる。
カウント部55は、CMYK信号に含まれる信号入力値に基づいてピクセルごとの各色の階調をカウントする。たとえば16階調であれば、信号入力値は、各色の階調を0〜15までの整数値で表し、256階調であれば、各色の階調を0〜255までの整数値で表す。
重み付け演算部56は、カウント部55によってカウントされた階調値に対して、ピクセルごとに重み付けを行う。トナーの消費量は、階調値に応じて異なるので、重み付けを行うことによって階調値ごとのトナーの消費量を求めることができる。具体的には、重み付け演算部56は、カウント部55によってカウントした階調値に対応する重み付け係数を重み付け係数テーブル57から取得して、取得した重み付け係数とカウントした階調値とを掛け合わせる。
重み付け係数テーブル57には、階調値ごとに対応する重み付け係数が格納されている。表1に16階調の例として重み付け係数テーブル57に格納されている信号入力値と重み付け係数との関係を示す。
Figure 0004825067
表1に示す例では、信号入力値が16階調を表す0から15までの数値を、4つのエリアに分け、それぞれのエリアの階調値に対して重み付け係数が定められている。たとえば信号入力値が数値「10」の場合、信号入力値はエリア3に含まれるので、重み付け演算部56は、信号入力値「10」に、エリア3の重み付け係数「3」を乗算して(10×3)、数値「30」を出力する。
図4は、重み付け係数とトナー消費量特性との関係を示すグラフである。横軸は、信号入力値を表し、縦軸は、重み付け係数を表す。実線によって描画されるトナー消費量特性は、階調値を表す信号入力値とトナー消費量との関係を示す。図4において、トナー消費量特性の縦軸のスケールは、トナーの消費量が最も高い値と、重み付け係数の最大値(数値4)とが一致するように設定される。重み付け係数は、トナーの消費量を可能な限り正確に表すために、矩形部分の面積の総和が、トナー消費量特性を示す曲線と横軸との間の領域の面積と略一致するように定められている。重み付け係数は、このようにトナー消費量特性と関係付けられるので、重み付け演算部56によって重み付けされた値は、ピクセルごとの各色のトナーの消費量を正確に表す。
印字率算出部58は、ページごとの印字率を算出する。具体的には、まず印字率算出部58は、画像形成装置14によって印刷されるページごとに、重み付け演算部56によって演算した数値を積算する。この積算値は、1ページを印刷するときのトナーの消費量に相当する。次に積算値を、最大積算値で除した値に100を乗算する。最大積算値は、1ページを最大の階調値で印刷したときのトナーの消費量に相当する値であって、最大の階調値に対応する重み付け係数(数値4)と最大の階調値(数値15)とを掛け合わせた数値(4×15)に、1ページ分に相当するピクセル数を乗算した値である。したがって印字率が100に近いほどトナーの消費量が多いことを表す。
しきい値設定部51は、トナーの消費量を表す印字率に基づいて、収容部13へのトナーの補給を開始する補給開始濃度を表す開始しきい値S1と、収容部13へのトナーの補給を停止する補給停止濃度を表す停止しきい値S2とを設定する。具体的には、しきい値設定部51は、しきい値対応関係テーブル54を参照して、印字率に対応する開始しきい値S1と停止しきい値S2とを設定する。しきい値設定部51は、補給濃度設定工程を実行する補給濃度設定手段に相当する。
表2は、しきい値対応関係テーブル54に格納されている印字率と、開始しきい値S1および停止しきい値S2との対応関係を示す。
Figure 0004825067
後述するように開始しきい値S1および停止しきい値S2と、これらの差分に応じてトナーの補給量が規定される。このようにトナーの消費量を表す印字率に応じて開始しきい値S1と停止しきい値S2とが設定されるので、印字率に応じたトナーの供給量が設定される。本実施の形態では、印字率が0〜30までは開始しきい値S1と停止しきい値S2とは同じ値であって、理想とする透磁率を表す128に設定される。印字率が31以上であって、トナーの消費量が多い場合には、印字率が高くなるほど、トナーの供給量が多くなるように開始しきい値S1と停止しきい値S2とが設定される。また前述したように透磁率センサ45の出力する数値が高いほど収容部13のトナーの濃度が低いので、補給停止濃度が補給開始濃度以上となるように、停止しきい値S2は、開始しきい値S1以下に設定される。
透磁率センサ45は、測定した収容部13の現像剤の透磁率を表す電気信号をトナー濃度制御部52に与える。
トナー濃度制御部52は、透磁率センサ45から与えられる電気信号に基づいて、トナーの濃度が開始しきい値S1が表すトナーの濃度以下に低下すると、収容部13へのトナーの補給を開始し、トナーの濃度が停止しきい値S2が表すトナーの濃度以上に上昇すると、収容部13へのトナーの補給を停止する。具体的には、トナー濃度制御部52は、透磁率センサ45が出力する数値が開始しきい値S1未満から開始しきい値S1以上になると、トナー補給装置26のシャッター機構を制御し、トナーボトル26のトナー排出口を閉状態から開状態に切換える。またトナー濃度制御部52は、透磁率センサ45が出力する数値が停止しきい値S2よりも大きい値から停止しきい値S2以下になると、トナー補給装置26のシャッター機構を制御し、トナーボトル26のトナー排出口を開状態から閉状態に切換える。トナー濃度制御部52は、トナー濃度調整工程を実行するトナー濃度調整手段に相当する。
図5は、トナー補給装置11が搭載される画像形成装置14を示す断面図である。画像形成装置14は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどによって原稿から画像情報を読取る画像読取装置61と、画像読取装置61によって生成される画像情報に基づいて、用紙に画像を形成するプリンタ装置62と、プリンタ装置62に順次用紙を供給する給紙デスク装置63とを含んで構成される。
プリンタ装置62は、マゼンタ、シアンおよびイエロに対応した3つのカラー用の感光体ドラム15aと、カラー用の感光体ドラム15aよりも大きいブラック用の感光体ドラム15bと、各感光体ドラム15に対応する色のトナーを供給する4つの現像装置12とを備える。プリンタ装置62は、各感光体ドラム15に静電潜像を書込む光学ユニット(LSU)64、各感光体ドラム15に当接して設けられる転写ベルト65、2次転写ユニット66、定着ローラ67、帯電装置、クリーニング装置および転写装置などをさらに備える。
またプリンタ装置62は、各感光体ドラム15の鉛直方向Zの上方Z1にマゼンタ、シアン、イエロに対応するトナーを収容する3つのカラー用のトナーボトル26aと、カラー用のトナーボトル26よりも1回り大きいブラックに対応するトナーを収容するブラック用の2つのトナーボトル26bとを備え、各トナーボトル26を含んで構成される4つのトナー補給装置11を備える。各トナーボトル26は、画像形成装置14に対して着脱自在に設けられ、収容するトナーが消費されると、順次新しいトナーボトル26に交換可能である。
トナー補給装置11から現像装置12、現像装置12から各感光体ドラム15へとトナーが供給されて感光体ドラム15にトナー像が形成される。トナー像は、転写ベルト65に転写されることで順次重ね合わされ、2次転写ユニット66によって給紙デスク装置63から供給される用紙に転写される。2次転写ユニット66の用紙の搬送方向の下流側に設けられる定着ローラ67を用紙が通過することによって、用紙上に転写されたトナー像が用紙上に固定される。その後、画像が形成された用紙は、画像形成装置14から排紙される。
図6は、トナー補給装置11がトナーを補給する処理を表すフローチャートである。画像読取装置61が、原稿を読込んで画像情報を生成し、画像形成装置14の制御部が生成した画像情報に対して中間調補正処理などを施したCMYK信号を生成してピクセルカウント部53にCMYK信号を入力するとともに、画像形成装置14が印刷処理を開始し、前回の1ジョブが終了して新たな1ジョブが開始するとステップs0からステップs1に移行する。1ジョブとは、原稿の画像情報を1回読込んで、読込んだ画像情報を利用者によって指定された印刷枚数の印刷をし、印刷された用紙を排出するまでの一連の処理を意味する。
ステップs1では、ピクセルカウント部53は、CMYK信号に基づいて、各色に対して印字率を算出し、ステップs2に移行する。ステップs2では、しきい値設定部51は、印字率に基づいて開始しきい値S1と、停止しきい値S2とを設定し、ステップs3に移行する。
ステップs3では、トナー濃度制御部52は、透磁率センサ45から与えられる信号値が開始しきい値S1以上か否かを判断し、開始しきい値S1未満の場合には、トナーの濃度が適正範囲内と判断してステップs3の処理をたとえば0.3秒ごとに繰返す。すなわち透磁率センサ45から与えられる信号値が開始しきい値S1以上になるまでトナーを補給することなくステップs3の判断を繰返す。トナー濃度制御部52は、透磁率センサ45から与えられる信号値が開始しきい値S1以上になると、印刷によってトナーの濃度が低くなったと判断してステップs4に移行する。
ステップs4では、トナー濃度制御部52は、トナー補給装置26のシャッター機構を制御してトナー排出口を開状態にし、収容部13へのトナーの補給を開始し、ステップs5に移行する。
ステップs5では、トナー濃度制御部52は、透磁率センサ45から与えられる信号値が停止しきい値S2以下か否かを判断し、停止しきい値S2を超える場合にはトナーの補給を継続した状態でステップs5の処理をたとえば0.3秒ごとに繰返す。すなわち透磁率センサ45から与えられる信号値が停止しきい値S2以下になるまでトナーの補給を継続する。トナー濃度制御部52は、透磁率センサ45から与えられる信号値が停止しきい値S2以下になると、トナーの補給によって濃度が適正範囲になったと判断してステップs6に移行する。
ステップs6では、トナー濃度制御部52は、トナーの濃度が適正な範囲になったのでトナー補給装置26のシャッター機構を制御してトナー排出口を閉状態にし、トナーの補給を停止する。次にステップs3に移行してステップs3からステップs6までの処理を行う。1ジョブ終了時、すなわち画像情報を読込んで指定された枚数の印刷を終了した時点に、ステップs3、ステップs5あるいはステップs6のいずれかのステップの処理を実行中にあり、続いて新たな1ジョブが入力された場合、1ジョブ終了時のステップが継続されるとともに、並行してステップs1およびステップs2の作業を行われ、ステップs2で新たに設定された開始しきい値S1と停止しきい値S2に置き換えられてステップs3あるいはステップs5の判断が継続して行われ、順次ステップs6に移行し作業を停止する。
しきい値設定部51は、開始しきい値S1と停止しきい値S2とをトナーの消費量に基づいて設定することによって、トナーの消費量に基づいてトナーの補給量を設定する。トナー濃度制御部52は、このようにして設定した開始しきい値S1と停止しきい値S2とに基づいてトナーの補給を制御するので、トナーの消費量に拘わらずに収容部13内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
また本実施の形態では印字率が0〜30の場合には、ステップs2において開始しきい値S1と停止しきい値S2とが128に設定される。この場合、トナーが消費されて収容部13のトナー濃度が低下し、透磁率が開始しきい値S1を超えたときに収容部13へのトナーの補給が開始する。トナーの消費量が少ないのでトナー濃度のリップルはほとんど発生せず、継続してトナーが補給され、時間が経過すると収容部13のトナー濃度が上昇して透磁率が低下し、停止しきい値S2になるとトナーの補給が停止する。したがって開始しきい値S1と停止しきい値S2とが同じ値に設定されていても問題なくトナー補給ができる。
またトナーの消費量を表す印字率は、ピクセルごとの階調とトナーの消費量とに基づいて算出されるので、階調を考慮せずに単純にトナーの消費量を算出する場合に比べて、正確にトナーの消費量を求めることができる。このようにして正確に求めたトナーの消費量に基づいて、開始しきい値S1と停止しきい値S2とが設定されるので、実際のトナーの消費量に即してトナーが補給され、収容部13内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
またしきい値設定部51は、トナーの消費量を表す印字率と、開始しきい値S1および停止しきい値S2との対応関係を表すしきい値対応関係テーブルを参照して、開始しきい値S1および停止しきい値S2を設定するので、印字率から開始しきい値S1および停止しきい値S2を逐次算出する必要がなくなり、開始しきい値S1および停止しきい値S2を設定する処理の負担が小さくなる。
印字率が31〜100の場合、開始しきい値S1と停止しきい値S2とを同じ値に設定する通常のトナーの補給方法では、トナーの濃度にリップルが生じ、継続的なトナーの補給を行うことができない。印字率が31〜100の場合に本実施の形態のトナー補給装置11を用いてトナーを補給したときのトナーの補給の制御を図7に基づいて説明する。
図7は、実施例として印字率70%のときの透磁率センサ45の出力値の時間変化を示す図である。背景技術として示した図9は、比較例として開始しきい値S1と停止しきい値S2とを同じ値に設定した場合の印字率70%のときの透磁率センサ45の出力値の時間変化を示す図である。図7および図9において、横軸は時間を表し、縦軸は透磁率センサ45の出力値を表す。また図7および図9においてトナーモータ46がONのときを透磁率センサ45の出力値が114で表し、OFFのときを透磁率センサ45の出力値が110で表している。
印字率が70%のときには、表2に示すように開始しきい値S1は、124に設定され、停止しきい値S2は、118に設定される。印字率が70%と高い場合には、トナーを補給したとしても透磁率センサ45の出力値が停止しきい値S2を下回ることがなく、ステップs5が繰返されるので、継続してトナーが補給される。このようにトナーモータ46がON/OFFを繰返さないので、図9に示す従来の技術に比べて収容部13内のトナーの濃度の変動幅を小さくすることができる。
比較例では、開始しきい値S1と停止しきい値S2とを同じ値に設定するので、しきい値S1,S2を超えると、トナーボトル26を回転するトナーモータ46がOFFになってトナーの補給が停止し、しきい値S1,S2を下回るとトナーモータ46がONとなってトナーが補給される。このようなトナーの補給の制御では、時間周期Tで透磁率センサ45の出力値が大きく変動する。図9では、トナー導入口43におけるトナーの濃度の予測値も図示している。トナー導入口43は、透磁率センサ45の測定位置よりも上流側に位置するので、トナー導入口43におけるトナーの濃度の予測値は、透磁率センサ45の出力値の変化に対して時間進みが生じる。
本実施の形態のトナー補給装置11では、透磁率センサ45によって透磁率を測定することによってトナーの濃度を測定したが、トナーの濃度を測定することができるセンサであれば、どのようなセンサを用いてもよい。
また本実施の形態のトナー補給装置11では、1ページごとの印字率を算出したが、1ページに限られずに、半ページおよび2ページなどの所定のページごとに印字率を算出してもよい。少ないページ数ごとに印字率を算出すると、トナーの消費量の変化が大きい場合であってもトナーの消費量の変化を正確に算出することができる。
また本実施の形態のトナー補給装置11では、画像読取装置61によって生成される画像情報に基づいてトナーの補給を制御したが、画像形成装置14に接続されるパーソナルコンピュータなどから与えられる画像情報に基づいてトナーの補給を制御してもよい。
また本実施の形態のトナー補給装置11におけるしきい値設定部51は、しきい値対応関係テーブル54を参照して、開始しきい値S1と停止しきい値S2とを設定するが、しきい値対応関係テーブル54を参照せずに印字率から予め定める関係式に基づいて逐次開始しきい値S1と停止しきい値S2とを求めてもよい。この場合、印字率と、開始しきい値S1および停止しきい値S2との対応関係を記憶する必要がなくなり、記憶部の記憶容量を小さくすることができる。
本発明の実施の一形態のトナー補給装置11の構成を示すブロック図である。 トナー補給装置11と現像装置12とを示す断面図である。 図2の切断面線III−IIIから見た収容部13を示す断面図である。 重み付け係数とトナー消費量特性との関係を示すグラフである。 トナー補給装置11が搭載される画像形成装置14を示す断面図である。 トナー補給装置11がトナーを補給する処理を表すフローチャートである。 実施例として印字率70%のときの透磁率センサ45の出力値の時間変化を示す図である。 トナーとキャリアとから成る2成分の現像剤が収容される収容部1を模式的に示す図である。 従来の技術を用いて収容部13にトナーを補給したときの透磁率センサの出力値の時間変化およびトナーモータのON/OFFの時間変化を表すグラフである。
符号の説明
11 トナー補給装置
12 現像装置
13 収容部
14 画像形成装置
15 感光体ドラム
16 筐体
17 トナー導入管
18 管路
21 第1トナー搬送ローラ
22 第2トナー搬送ローラ
23 MAGローラ
24 ブレード
26 トナーボトル
43 トナー導入口
45 透磁率センサ
46 トナーモータ
51 しきい値設定部
52 トナー濃度制御部
53 ピクセルカウント部
54 しきい値対応関係テーブル
55 カウント部
56 重み付け演算部
57 重み付け係数テーブル
58 印字率算出部
61 画像読取装置

Claims (5)

  1. トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部におけるトナーの濃度を測定する濃度測定工程と、
    トナーの消費量を求める消費量算出工程と、
    トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率を算出する工程と、
    前記印字率に基づいて、収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、トナーの補給を停止する補給停止濃度とを設定する補給濃度設定工程であって、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する補給濃度設定工程と、
    濃度測定工程において測定したトナーの濃度が補給開始濃度以下になると収容部へのトナーの補給を開始し、補給停止濃度以上になると収容部へのトナーの補給を停止するトナー濃度調整工程とを含むことを特徴とするトナー補給方法。
  2. 前記消費量算出工程では、画像形成装置によって印刷される画像の各画素の階調に応じて、各画素を形成するために消費されるトナーの量を求め、求めたトナーの量を加算することを特徴とする請求項1記載のトナー補給方法。
  3. 前記補給濃度設定工程では、トナーの消費量と、補給開始濃度および補給停止濃度との対応関係を表す対応関係テーブルを参照して、補給開始濃度および補給停止濃度を設定することを特徴とする請求項1または2に記載のトナー補給方法。
  4. トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部におけるトナーの濃度を測定する濃度測定手段と、
    トナーの消費量を求める消費量算出手段と、
    トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率を算出する手段と、
    前記印字率に基づいて、収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、トナーの補給を停止する補給停止濃度とを設定する補給濃度設定手段であって、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する補給濃度設定手段と、
    濃度測定手段によって測定したトナーの濃度が補給開始濃度以下になると収容部へのトナーの補給を開始し、補給停止濃度以上になると収容部へのトナーの補給を停止するトナー濃度調整手段とを含むことを特徴とするトナー補給装置。
  5. コンピュータに、
    トナーの消費量を求める消費量算出機能と、
    トナーの消費量に基づいて、画像形成装置によって印刷される画像の印字率を算出する機能と、
    前記印字率に基づいて、トナーとキャリアとの2成分の現像剤が収容される収容部へのトナーの補給を開始する補給開始濃度と、トナーの補給を停止する補給停止濃度とを設定する補給濃度設定機能であって、印字率が0〜30の場合には、補給開始濃度と補給停止濃度とを同じ値に設定し、印字率が31〜100の場合には、補給停止濃度が補給開始濃度よりも大きくなるように設定する補給濃度設定機能と、
    収容部におけるトナーの濃度が補給開始濃度以下になると収容部へのトナーの補給を開始し、補給停止濃度以上になると収容部へのトナーの補給を停止するトナー濃度調整機能とを実現させることを特徴とするプログラム。
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