JP4824007B2 - 電流測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動的に測定レンジを切替えて、広範囲にわたり所定の精度で電流を測定する電流測定装置に関する。
電流を測定する手段は、既に各種提案され且つ実用化されている。又測定電流値をディジタル信号に変換して、表示や制御を行う構成も知られている。又広範囲の電流値を所定の測定精度を維持して測定する為に測定レンジ切替えを行う構成が一般的である。例えば、図9に示すように、充放電装置等の電源部101と、コンデンサやバッテリー等の負荷部102との間に抵抗Rを接続し、流れる電流による抵抗Rの両端の電圧を、変換比A,B,C(A>B>C)の電圧変換器103,104,105により変換し、それぞれをADボード106に入力し、ディジタル信号に変換して、測定ディジタル電流値として出力する構成が知られている。
この電流測定装置は、負荷部102に流れる電流がIA<IB<ICの場合に、電流IAの場合は、測定電流値が小さい範囲であり、抵抗Rの両端の電圧は、小さい値となるから、電圧変換器103によりA倍し、電流IAより大きい電流IBの場合は、電圧変換器104によりB倍し、電流IBより大きい電流ICの場合は、電圧変換器105によりC倍して、ADボード106によりディジタル値に変換する。それにより、電流IA〜ICの範囲にわたり、ほぼ同一の精度で電流測定が可能となる。
又図10に示す従来の電流測定装置は、電源部111からコンデンサやバッテリー等の負荷部112に流れる電流を、直列接続の抵抗Ra,Rbのそれぞれの両端の電圧として検出し、ADボード113に入力する構成を有し、抵抗Raを小電流測定用、抵抗Rbを大電流測定用とすると、抵抗値はRa>Rbの関係とするもので、小電流測定用の抵抗Raに、ダイオードDa,Dbを並列接続する。なお、負荷部112に流れる電流が常に一方向のみの場合は、その電流が流れる方向の順方向特性の1個のダイオードのみを接続すれば良いものであり、図示の矢印方向に電流が流れる場合は、ダイオードDaのみを接続すれば良いことになる。小電流測定時は、抵抗Raの両端の電圧はダイオードDa,Dbの順方向電圧以下であるが、大電流測定時は、抵抗Raの両端の電圧が高くなり、この抵抗Raによる電力損失が大きくなるが、その時に、ダイオードの順方向の閾値電圧以上となると、電流はダイオードに分流して流れることにより、大電流測定時の電力損失を低減することができる。
又動作モードにより数A程度の電流と、数mA〜数10mAの電流が流れる場合の電流検出手段として、抵抗値が大きい抵抗と抵抗値が小さい抵抗とを、動作モードに従って切替えるか、又は数A程度の大電流の動作モードの場合に、直列接続した抵抗値の大きい抵抗と小さい抵抗との中の抵抗値が大きい抵抗をスイッチによりショートすることにより、大電流動作モードと小電流動作モードとに於ける電流検出精度を同等に維持して電流測定を行う手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−194456号公報
従来例の図9に示す電流検出装置は、広範囲の電流を測定することが可能であるが、複数の電圧変換器を設けることによるコストアップの問題がある。又図10に示す電流検出装置は、大電流測定用の抵抗に並列にダイオードを接続するものであるが、抵抗の両端の電圧をダイオードの順方向の閾値電圧の例えば0.6V以下には抑制することができないので、大電流測定時の損失が比較的大きい問題がある。又前述の特許文献1に於いては、電流測定範囲を、動作モードの切替制御信号に基づいて切替えるもので、自動的に測定レンジ切替えを行う構成は示されていない。
本発明は、前述の従来例の問題点を解決することを目的とし、流れる電流に従って測定レンジを自動的に切替え、且つ電力損失を低減するものである。
本発明の電流測定装置は、電源部と負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗と、これらの抵抗の両端の電圧をディジタル変換して測定ディジタル電流値として出力するADボードとを含む電流測定装置であって、大電流測定用の抵抗に比較して抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗に並列接続した電界効果トランジスタと、抵抗値の大きい抵抗の両端の電圧と基準電圧とを比較し、抵抗値の大きい抵抗の両端の電圧が、基準電圧を超えた時に、電界効果トランジスタをオン状態とするコンパレータとを備えている。
又電源部と負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗と、これらの抵抗の両端の電圧をディジタル変換して測定ディジタル電流値として出力するADボードとを含む電流測定装置であって、大電流測定用の抵抗に比較して抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗に並列に接続した電界効果トランジスタと、抵抗値の大きい抵抗の両端の電位差の絶対値を出力する絶対値回路と、この絶対値回路の出力と基準電圧とを比較し、絶対値回路の出力が基準電圧を超えた時に、電界効果トランジスタをオン状態とするコンパレータとを備えている。
又電源部と負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗と、これらの抵抗の両端の電圧をディジタル変換して測定ディジタル電流値として出力するADボードとを含む電流測定装置であって、大電流測定用の抵抗に比較して抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗に並列接続し、ソースをそれぞれ共通に基準電位に接続した2個の直列接続の電界効果トランジスタと、抵抗値の大きい抵抗の両端の電位差の絶対値を出力する絶対値回路と、この絶対値回路の出力と、基準電位に接続した基準電圧とを比較し、絶対値回路の出力が基準電圧を超えた時に、2個直列接続の電界効果トランジスタをオン状態とするコンパレータとを備えている。
又電源部と負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗の両端の電圧を整流平滑化して、ADボードに入力する整流部を設けることができる。又電界効果トランジスタをオン状態とするコンパレータの出力を測定レンジ切替信号として、ADボードに入力する構成とすることができる。
又電源部と負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗と、これらの抵抗の両端の電圧をディジタル変換して測定ディジタル電流値として出力するADボードとを含む電流測定装置であって、大電流測定用の抵抗に比較して抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗に並列接続した電界効果トランジスタと、抵抗値の小さい抵抗の両端の電圧を検出する演算増幅器と、この演算増幅器の出力信号と基準電圧とを比較し、出力信号が基準電圧を超えた時に電界効果トランジスタをオンとし、出力信号が基準電圧より低下した時に電界効果トランジスタをオフとするコンパレータとを備えている。
複数の抵抗値が異なる抵抗を、電源部と負荷部との間に直列に接続し、抵抗値が大きい小電流測定用の抵抗と並列に電界効果トランジスタを接続し、その小電流測定用の抵抗の両端の電圧が、大きな電流が流れたことにより基準電圧を超えた時に電界効果トランジスタをオン状態とし、その電界効果トランジスタによって、抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗をバイパスするものであり、ダイオードによって抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗をバイパスする従来例に比較して、大電流測定時の抵抗による電力損失を大幅に低減することができる利点があり、更に、ソースをそれぞれ共通に基準電位に接続した2個の直列接続の電界効果トランジスタを、小電流測定用の抵抗値の大きい抵抗に並列に接続した構成として、電流方向が何れの方向であっても測定可能となる利点がある。
本発明の電流測定装置は、図1を参照して説明すると、電源部1と負荷部2との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗R1,R2と、これらの抵抗R1,R2の両端の電圧をディジタル変換して測定ディジタル電流値として出力するADボード3とを含み、大電流測定用の抵抗R1に比較して抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗R2に並列接続した電界効果トランジスタ4と、抵抗値の大きい抵抗R2の両端の電圧と基準電圧Vr1とを比較して、抵抗値の大きい抵抗R2の両端の電圧が、基準電圧Vr1を超えた時に、電界効果トランジスタ4をオン状態とするコンパレータ5とを備えている。
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、1はインバータや充放電装置等の電源部、2はコンデンサ、バッテリー、モータ等の負荷部、3は複数のA/D変換部を含むADボード、4は電界効果トランジスタ、5はコンパレータ、Vr1は基準電圧、R1は大電流測定用の抵抗、R2は小電流測定用の抵抗を示し、抵抗R1,R2の抵抗値はR1<R2の関係に選定する。又小電流測定用の抵抗R2と並列に電界効果トランジスタ4を接続する。又負荷部2をコンデンサ又はバッテリーとして、電源部1を充電装置とすると、図示の矢印方向の直流の電流が、直列接続の抵抗R1,R2を介して流れる。これらの抵抗R1,R2の両端の電圧をADボード3に入力してディジタル値に変換する。
小電流測定用の抵抗R2は、大電流測定用の抵抗R1に比較して抵抗値が大きいものであり、この抵抗R2と並列に電界効果トランジスタ4を接続し、抵抗R2の両端の電圧と基準電圧Vr1とをコンパレータ5により比較し、小電流測定範囲を超えた電流が流れた時に、抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1を超えるように設定する。それにより、小電流測定範囲を超える電流が流れると、コンパレータ5の出力信号により電界効果トランジスタ4をオンとする。このオン状態となった電界効果トランジスタ4により、抵抗R2の両端の電圧を基準電圧Vr1に従った値にクランプすることになる。又コンパレータ5の出力信号をADボード3に測定レンジ切替信号として入力する。通常の抵抗による電流測定に於いては、抵抗の両端の電圧は最大50mV〜200mV程度に選定する場合が一般的である。前述の抵抗R1,R2についても、電流測定レンジの最大電流値と予め選定した最大電圧との関係で、大電流測定用の抵抗R1と小電流測定用の抵抗R2との抵抗値を選定する。
又電界効果トランジスタ4のオン抵抗による電圧降下は、数10mV〜数100mV程度或いはそれ以下の電界効果トランジスタの開発も進められている。又抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1を超えた場合に、コンパレータ5の出力信号により電界効果トランジスタ4をオン状態として、小電流測定用の抵抗R2の両端の電圧を基準電圧Vr1によってクランプした状態とし、且つADボード3にコンパレータ5の出力信号を入力して、抵抗R2の両端の電圧を測定ディジタル電流値とする小電流測定レンジから、抵抗R1の両端の電圧を測定ディジタル電流値とする大電流測定レンジに切替える。この大電流測定レンジに於ける小電流測定用の抵抗R2による電力損失は、電界効果トランジスタ4がオンとなって電流をバイパスし、オン抵抗が小さいことにより、ダイオードによってバイパスする従来例に比較して大幅に低減することが可能となる。
又ADボード3は、抵抗R1,R2の両端の電圧を入力して、それぞれディジタル値に変換するA/D変換器と、A/D変換した測定ディジタル電流値を切替えて出力する切替出力手段とを含み、この切替出力手段をコンパレータ5の出力信号により制御し、電流測定レンジを自動的に切替える構成を有する場合を示すものであるが、例えば、複数のA/D変換器により変換した測定ディジタル電流値を、図示を省略した後段の回路で自動的に選択出力する手段を適用することも可能である。又A/D変換器により変換した抵抗R1,R2による測定ディジタル電流値を比較し、電界効果トランジスタ4がオンとなることによる抵抗R1,R2による測定ディジタル電流値の差が所定値を超えた時に、抵抗R2による測定ディジタル電流値から抵抗R1による測定ディジタル電流値に切替えて出力する手段を適用することも可能である。又測定ディジタル電流値を、図示を省略した表示装置等に入力して、ディジタル表示を行うこともできる。
前述のように、負荷部2に流れる直流の電流が小電流測定レンジ内の場合、抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1以下であり、電界効果トランジスタ4はオフ状態で、ADボード3から、抵抗R2の両端の電圧をディジタル値に変換した測定ディジタル電流値を出力し、この小電流測定レンジを超えて大電流測定レンジの電流が流れると、抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1を超えるので、コンパレータ5により電界効果トランジスタ4をオンとして、抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1にクランプされた状態とする。この基準電圧Vr1を例えば100mVとすると、小電流測定用の抵抗R2の両端の電圧は、大電流測定レンジに於いても100mVにクランプされ、且つADボード3は抵抗R1の両端の電圧をディジタル値に変換した測定ディジタル電流値を出力し、小電流測定レンジから大電流測定レンジに自動的に切替えることができる。又負荷部2に流れる電流が減少して大電流測定レンジ以下となると、抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1以下となり、電界効果トランジスタ5はオフとなり、最初の小電流測定レンジによる電流測定の状態となる。なお、大電流測定レンジに於いて、電界効果トランジスタ4を10数mΩの完全なオン状態として、電力損失を低減し、大電流測定レンジから小電流測定レンジに移行した場合は、ADボード3と出力測定電流値の範囲の判定により、電界効果トランジスタ4をオフ状態とする制御構成を付加することも可能である。
図2は本発明の実施例2の説明図であり、図1と同一符号は同一名称部分を示し、4−1、4−2は電界効果トランジスタ、5−1,5−2はコンパレータ、R2−1,R2−2は中電流測定用及び小電流測定用の抵抗、Vr1−1,Vr1−2は基準電圧を示す。大電流測定用の抵抗R1と、中電流測定用の抵抗R2−1と、小電流測定用の抵抗R2−2とを直列に接続し、中電流測定用の抵抗R2−1と並列に電界効果トランジスタ4−1を接続し、小電流測定用の抵抗R2−2と並列に電界効果トランジスタ4−2を接続し、コンパレータ5−1,5−2の出力信号により電界効果トランジスタ4−1,4−2を制御し、且つコンパレータ5−1,5−2の出力信号により、ADボード3により変換した測定ディジタル電流値を切替選択して図示を省略した後段の回路構成に出力する。
又大電流測定用の抵抗R1と、中電流測定用の抵抗R2−1と、小電流測定用の抵抗R2−2とのそれぞれの抵抗値は、それぞれ符号で示すと、R1<(R2−1)<(R2−2)の関係とする。又コンパレータ5−1,5−2に対する基準電圧Vr1−1,Vr1−2は、抵抗R2−1,R2−2の抵抗値と測定レンジ切替えの電流値とを基に選定するものであり、条件によっては同一の電圧とすることも可能である。又ADボード3は、大電流測定用と中電流測定用と小電流測定用とのそれぞれのA/D変換器と、それぞれの変換出力ディジタル電流値を切替出力する切替手段を含み、この切替手段をコンパレータ5−1,5−2の出力信号により制御して、大電流測定レンジと中電流測定レンジと小電流測定レンジとの切替えを行うことができる。
電源部1から負荷部2に矢印方向の電流が流れ、抵抗R1,R2−1,R2−2の両端の電圧がADボード3に入力され、その時、電界効果トランジスタ5−1,5−2がオフ状態の小電流測定レンジの場合、小電流測定用の抵抗R2−2の両端の電圧をディジタル値に変換した小電流測定レンジの測定ディジタル電流値をADボード3から選択出力する。この小電流測定レンジの電流を超える電流が流れると、抵抗R2−2の両端の電圧が基準電圧Vr1−2を超えるので、コンパレータ5−2の出力信号により電界効果トランジスタ5−2をオンとする。それにより、抵抗R2−2の両端の電圧は、基準電圧Vr1−2によってクランプされた状態となり、又コンパレータ5−2の出力信号により、ADボード3は、中電流測定レンジとして、抵抗R2−1の両端の電圧をA/D変換して、中電流測定レンジの測定ディジタル電流値として選択出力する。
更に負荷部2に流れる電流が増加し、抵抗R2−1の両端の電圧が基準電圧Vr1−1を超えると、コンパレータ5−1の出力信号により電界効果トランジスタ5−1をオンとする。それにより、抵抗R2−1の両端の電圧は基準電圧Vr1−1によってクランプされた状態となり、又コンパレータ5−1とコンパレータ5−2との出力信号により、ADボード3は、大電流測定レンジとして、抵抗R1の両端の電圧をA/D変換し、大電流測定レンジの測定ディジタル電流値として選択出力する。この状態に於いては、小電流測定用の抵抗R2−2の両端の電圧は、基準電圧Vr1−2によりクランプされ、又中電流測定用の抵抗R2−1の両端の電圧は、基準電圧Vr1−1によりクランプされた状態となる。なお、測定レンジを小電流測定レンジと中電流測定レンジと大電流測定レンジとの3段階の測定レンジの自動的な切替えを行う場合を示すが、更に多くの段階で測定レンジの切替えを可能とする構成とすることができる。その場合、それぞれ抵抗値が異なる複数の抵抗を直列に接続し、例えば、大電流測定レンジ対応の抵抗以外の複数の抵抗に、それぞれ電界効果トランジスタを並列に接続し、それぞれの抵抗の両端の電圧とそれぞれの基準電圧とを、コンパレータにより比較して、現在の電流測定レンジ以下の電流測定レンジ対応の電界効果トランジスタをオンとして、抵抗値の大きい方の抵抗をバイパス状態とする制御構成とすることも可能である。
図3は、本発明の実施例3の説明図であり、図1と同一符号は同一名称部分を示し、Vr1aは基準電圧を示す。この実施例3は、図1に示す場合と電流の流れる方向が矢印で示すように反対であり、例えば、負荷部2をバッテリーとし、電源部1を充放電制御部として放電制御を行う場合に相当する。従って、コンパレータ5は、抵抗R2の両端の電圧と基準電圧Vr1aとを比較するものであるが、電流方向が図1に示す場合に比較して反対であるから、基準電圧Vr1aの極性も反転している。そして、図1に示す場合と同様に、小電流測定用の抵抗R2の両端の電圧が基準電圧Vr1aを超えると、コンパレータ5の出力信号により電界効果とトランジスタ4をオンとして、抵抗R2の両端の電圧を基準電圧Vr1aによりクランプした状態とし、ADボード3は、抵抗R1の両端の電圧と抵抗R2の両端の電圧とを測定ディジタル電流値にA/D変換するものであるが、電界効果トランジスタ4をオンとするコンパレータ5の出力信号によって、抵抗R1の両端の電圧を、大電流測定レンジの測定ディジタル電流値として出力する。即ち、小電流測定レンジから大電流測定レンジに自動的に切替えることができると共に、小電流測定用の抵抗R2による電力損失を低減することができる。なお、図2に示す実施例2についても電流方向が反対の場合、コンパレータに対する基準電圧の極性を反対とすることにより、大中小の電流測定レンジに対して対応することができる。
図4は、本発明の実施例4の説明図であり、図1と同一符号は同一名称部分を示し、Dは電界効果トランジスタ4の寄生ダイオード、6は差動増幅器、7は絶対値回路を示す。この実施例4は、図1と図3との電流方向が反対の場合の構成に対して、電流が何れの方向に流れる場合も、同一の構成で電流測定を可能とするものであり、例えば、電源部1を充放電制御回路、負荷部2をバッテリーやコンデンサ等の充放電による電流方向が反転する場合の電流測定に適用することができる。又差動増幅器6と絶対値回路7とは、小電流測定用の抵抗R2の両端の電圧の極性が、電流方向に対応して反転するから、抵抗R2の両端の電位差を差動増幅器6により求め、この差動増幅器6の出力極性は、電流方向に従って反転するから、絶対値回路7により、電流方向に関係しない一方の極性の電圧値としてコンパレータ5に入力し、基準電圧Vr1と比較する。この場合の基準電圧Vr1は、電流方向に関係しないように、基準電位に基準電圧Vr1のマイナス側を接続し、基準電圧Vr1のプラス側をコンパレータ5に入力するもので、基準電位は、例えば、電源部1の出力端子間の電圧の1/2の電位とすることができる。
又電界効果トランジスタ4の寄生ダイオードDは、個別部品のダイオードと同様に、順方向閾値電圧はほぼ0.6Vであり、小電流測定レンジに於ける電流による抵抗R2の両端の電圧は、前述のように、最大200mV程度であるから、寄生ダイオードDによるバイパス機能は生じないものであり、小電流測定範囲を超える電流が流れた場合に、電界効果トランジスタ4がオン状態となり、抵抗R2に流れる小電流測定範囲を超える電流をバイバスすることができる。従って、大電流測定範囲の電流による抵抗R2の電力損失を低減することができる。この実施例4の電流測定装置は、電源部1と負荷部2との間の電流が何れの方向であっても測定可能となる利点がある。
図5は、本発明の実施例5の説明図であり、図1及び図4と同一符号は同一名称部分を示し、4a,4bは電界効果トランジスタ、Da,Dbは寄生ダイオードを示す。この実施例5は、前述の実施例4と同様に電流方向が何れの方向であっても電流測定を可能とした構成を示し、小電流測定用の抵抗R2の両端に、2個の電界効果トランジスタ4a,4bを例えばソースを共通接続して、並列接続する。そのソースの共通接続点を、基準電圧Vr1のマイナス側を接続している基準電位に接続する。又差動増幅器6と絶対値回路7とは、図4に示した場合と同様に、抵抗R2の両端の電位差を差動増幅器6により求め、絶対値回路7により一方の極性に変換し、コンパレータ5により基準電圧Vr1と比較し、基準電圧Vr1を超える場合に、小電流測定範囲を超える電流が流れる場合であり、電界効果トランジスタ4a,4bをオンとして、抵抗R2の両端の電圧を基準電圧Vr1に対応した値にクランプする。この実施例5に於いても、抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗R2の両端の電圧を、大電流測定範囲に於いて電界効果トランジスタ4a,4bをオンとして基準電圧Vr1にクランプした状態とし、抵抗R2による電力損失を低減することができる。
図6は、本発明の実施例6の説明図であり、1は交流の電源部、2は交流で動作する誘導電動機等の交流の負荷部、3は複数のA/D変換部を含むADボード、4は電界効果トランジスタ、5はコンパレータ、Dは電界効果トランジスタの寄生ダイオード、Vr1は基準電圧、R1は大電流測定用の抵抗、R2は小電流測定用の抵抗、8,9は全波整流して平滑化する整流部を示す。又前述の各実施例と同様に抵抗R1,R2の抵抗値はR1<R2の関係に選定する。又整流部9の−側を基準電位とし、+側をコンパレータ5の+端子に入力し、コンパレータ5の−端子に、基準電位に−側を接続した基準電圧Vr1の+側を接続する。
電源部1から負荷部2に流れる電流は、前述の双方向の直流電流と同様に双方向に流れるものであるが、交流の周波数に従って電流方向が反転する。従って、抵抗R1,R2の両端の電圧も交流電圧となる。整流部8,9は、抵抗R1,R2の両端の交流電圧を整流平滑化して直流電圧とし、ADボード3に入力して、A/D変換し、測定ディジタル電流値とする。又小電流測定用の抵抗R2の両端に電界効果トランジスタ4のソース、ドレーンを接続し、ゲートにコンパレータ5の出力信号を入力する。コンパレータ5の+端子に整流部9の+側の出力電圧を入力し、その整流部9の−側を基準電位に接続する。又コンパレータ5の−端子と基準電位との間に基準電圧vr1を印加する接続構成とする。
電源部1から負荷部2に流れる交流電流が、直列接続の抵抗R1,R2に流れ、抵抗R1,R2の両端の交流電圧を整流部8,9により直流に変換し、整流部9の整流出力電圧が、基準電圧Vr1を超えると、コンパレータ5の出力信号により電界効果トランジスタ4をオン状態として、抵抗R2の両端の電圧を、基準電圧Vr1にクランプする。それによって、大電流測定レンジに於いて、抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗R2による電力消費を低減することができる利点がある。
図7は、本発明の実施例7の説明図であり、図1及び図3と同一符号は同一名称部分を示し、10は演算増幅器である。なお、抵抗値の異なる抵抗R1,R2と、ADボード3とによる測定電流値をディジタル値として出力する構成は、図1に示す実施例1と同様であるから、重複する説明は省略する。この実施例7に於いては、演算増幅器10により抵抗値の小さい抵抗R1の両端の電圧を検出して、コンパレータ5によって基準電圧Vr1と比較する。演算増幅器10の出力信号が基準電圧Vr1を超える状態の電流が抵抗R1に流れる場合、抵抗値の大きい抵抗R1による電力損失が増加するが、その時に、コンパレータ5により電界効果トランジスタ4をオンとして、抵抗R2をバイパスし、大電流測定状態とする。それにより、大電流測定時の電力損失を低減することができる。又抵抗R1に流れる電流が減少して、演算増幅器10の出力信号が基準電圧Vr1より低下すると、コンパレータ5から電界効果トランジスタ4のゲートに印加していた電圧が零となり、電界効果トランジスタ4はオフ状態に復帰する。即ち、小電流測定状態に復帰する。従って、大電流測定状態では、小電流測定用の抵抗値の大きい抵抗R2を電界効果トランジスタ4のオン状態によりバイパスして電力損失を低減し、小電流測定状態では、電界効果トランジスタ4をオフ状態として、抵抗値の大きい抵抗R2により測定精度を高くして測定することができる。又電流方向が図示の矢印方向と反対の場合、演算増幅器10の入力端子の切替え又は演算増幅器10の出力端子に絶対値回路を接続して、電流方向が何れの方向であっても、コンパレータ5に於いて基準電圧Vr1と比較可能の構成とすることができる。
図8は、本発明の実施例8の説明図であり、1は電源部、2は負荷部、3はADボード、4−1、4−2は電界効果トランジスタ、5−1,5−2はコンパレータ、R1は大電流測定用の抵抗、R2−1,R2−2は中電流測定用及び小電流測定用の抵抗、Vr1−1,Vr1−2は基準電圧、11は演算増幅器を示す。演算増幅器11は、大電流測定用の抵抗R1の両端の電圧を検出して、コンパレータ5−1,5−2に入力し、基準電圧Vr1−1,Vr1−2と比較し、例えば、小電流測定レンジの場合、電界効果トランジスタ5−1,5−2はオフ状態を維持する。この小電流測定レンジを超える電流が流れて、中電流測定レンジとする場合、演算増幅器11の出力信号は、基準電圧Vr1−2を超えるので、コンパレータ5−2により電界効果トランジスタ4−2をオン状態と、抵抗値の大きい抵抗R2−2に流れる電流をバイパスする。又中電流測定レンジを超える電流が流れると、演算増幅器11の出力信号は、基準電圧Vr1−1を超えるので、コンパレータ5−1により電界効果トランジスタ4−1もオン状態とし、最大抵抗値の抵抗R2−2と中抵抗値の抵抗R2−1とをそれぞれ電界効果トランジスタ4−2,4−1をオンとし、最小抵抗値の抵抗R1により電流測定を行う構成に自動的に移行することができる。この実施例に於いても、前述の実施例と同様に、電流方向が図示の矢印方向と反対の場合、演算増幅器11の入力端子の切替え又は演算増幅器11の出力端子に絶対値回路を接続して、電流方向が何れの方向であっても、コンパレータ5−1,5−2に於いて基準電圧Vr1−1,Vr1−2と比較可能の構成とすることができる。
本発明の実施例1の説明図である。 本発明の実施例2の説明図である。 本発明の実施例3の説明図である。 本発明の実施例4の説明図である。 本発明の実施例5の説明図である。 本発明の実施例6の説明図である。 本発明の実施例7の説明図である。 本発明の実施例8の説明図である。 従来例の説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1 電源部
2 負荷部
3 ADボード
4,4−1,4−2 電界効果トランジスタ
5,5−1,5−2 コンパレータ
R1,R2,R2−1,R2−2 抵抗
Vr1,Vr1−1,Vr1−2 基準電圧
10,11 演算増幅器

Claims (3)

  1. 電源部と負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる複数の抵抗と、該抵抗の両端の電圧をディジタル変換して測定ディジタル電流値として出力するADボードとを含む電流測定装置に於いて、
    大電流測定用の抵抗に比較して抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗に並列接続し、ソースをそれぞれ共通に基準電位に接続した2個の直列接続の電界効果トランジスタと、
    前記抵抗値の大きい小電流測定用の抵抗の両端の電位差の絶対値を出力する絶対値回路と、
    該絶対値回路の出力と、前記基準電位に接続した基準電圧とを比較し、前記絶対値回路の出力が前記基準電圧を超えた時に前記2個直列接続の電界効果トランジスタをオン状態とするコンパレータと
    を備えたことを特徴とする電流測定装置。
  2. 前記電源部と前記負荷部との間に直列接続した抵抗値の異なる抵抗のそれぞれ両端の電圧を整流平滑化して前記ADボードに入力する整流部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電流測定装置。
  3. 前記電界効果トランジスタをオン状態とする前記コンパレータの出力信号を、測定レンジ切替信号として前記ADボードに入力する構成を備えたことを特徴とする請求項1記載の電流測定装置。
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