JP4822750B2 - Vベルト、ベルト式変速装置及び鞍乗型車両 - Google Patents

Vベルト、ベルト式変速装置及び鞍乗型車両 Download PDF

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Description

本発明は、Vベルト、ベルト式変速装置及び鞍乗型車両に関するものである。
従来より、自動二輪車等に搭載されるベルト式無段変速装置等において、複数のブロックとそれらブロックを連結する無端状の連結体とを備えたVベルトが用いられている。この種のVベルトに用いられるブロックとして、アルミ等の金属からなるブロックや、金属製の型材を樹脂で被覆してなるブロックなどが知られている。
ところで、Vベルトは、高速で回転するシーブ(プーリ)等に巻き掛けられて使用される。そのため、高速走行が容易なように、Vベルトには軽量性が求められている。そこで、Vベルトの軽量化を図るため、上記ブロックとして樹脂製又は実質的に樹脂製のブロック(以下、樹脂ブロックと言う)を用いることが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
図22及び図23を参照しながら、特許文献1に開示されたVベルトについて説明する。図22に示すように、上記Vベルト100は、一列に並べられた多数の樹脂ブロック101と、無端状の連結体102とを備えている。図23(b)に示すように、各樹脂ブロック101は正面から見て横H型に形成されており、各樹脂ブロック101の左右両側には、内側に凹んだ凹部105が形成されている。図22に示すように、連結体102は、各樹脂ブロック101の凹部105に嵌め込まれている。その結果、樹脂ブロック101は連結体102によって連結されている。なお、連結体102は、ゴム103と、ゴム103の内部に埋設された芯線104とから構成されている。図示は省略するが、上記Vベルト100は、ベルト式無段変速装置のプライマリーシーブとセカンダリーシーブとに巻き掛けられている。
上記Vベルト100では、シーブとの摩擦によって多くの熱が発生する。また、樹脂ブロック101と連結体102との間においても、摩擦熱が発生する。さらに、シーブに巻き掛けられたときの連結体の屈曲等に伴って、内部発熱も生じる。そのため、上記Vベルト100は、これらの熱によって温度が上昇しやすい。
ところで、樹脂は、金属に比べて熱伝導性に劣る材料である。そのため、樹脂ブロック101を用いた上記Vベルト100では、樹脂ブロック101の内部に熱がこもりやすく、樹脂ブロック101及び連結体102の温度が上昇しやすかった。したがって、上記Vベルト100は、耐熱特性の点で十分に満足のいくものとは言い難かった。
そこで、放熱特性の向上を図ったVベルトが提案されている。下記特許文献2には、横H型の樹脂ブロックを備えたVベルトにおいて、樹脂ブロックの頂面の左右両側に、下方に窪んだ凹部を設けることが提案されている。当該Vベルトでは、上記凹部により、放熱面積を大きくするとともに、摩擦熱の発生源である係合部(樹脂ブロックと連結体とが係合する部分)と外気との伝熱距離を短縮し、これにより、摩擦熱の効率的な放熱が図られている。
下記特許文献3には、ブロックと無端状のベルト本体とを一体的に加硫させて成形したVベルトにおいて、隣接するブロック間に隙間を形成し、このブロック間に冷却風を導入することが提案されている。具体的には、特許文献3には、横H型のブロックを備えたVベルトと、上部ブロックと下部ブロックとがピンで締結されてなるブロックを備えたVベルトとが開示されている。横H型のブロックを備えたVベルトでは、各ブロックの左右両端部が中央部よりも肉厚が薄く形成され、ブロックの左右両端部において、隣接するブロック間に隙間が形成されている。一方、ブロックが上部ブロックと下部ブロックとにより構成されたVベルトでは、隣接する下部ブロック間には隙間が設けられておらず、隣接する上部ブロック間に隙間が設けられている。
特開2002−147553号公報 実開昭61−97647号公報 特開昭61−286638号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたVベルトでは、樹脂ブロックの頂面に下向きに凹んだ窪みが形成されていることから、シーブに接触する部分である樹脂ブロックの左右の側面の面積が小さくなっている。そのため、上記Vベルトは、シーブとの間に十分な接触面積を確保することができず、十分な強度を有しているとは言い難かった。特に、樹脂ブロックの配列方向の剛性(縦剛性)を高く維持することが困難であった。逆に、十分な強度を保つために窪みを小さくすると、放熱面積が小さくなり、十分な冷却効果を得ることができなくなった。
特許文献3に開示された横H型のブロックを備えたVベルトにおいても、上述と同様、シーブとの間に十分な接触面積を確保することができず、十分な強度を保つことが難しかった。また、当該Vベルトでは、隣接するブロック間の隙間がベルト本体にまで達しているため、ブロックとベルト本体とを一体的に加硫させて成形しているものの、ブロックのベルト本体との係合部の強度が不足しがちであった。
特許文献3に開示された上部ブロック及び下部ブロックを有するVベルトでは、シーブと接触する部分は下部ブロックであるが、隣接する下部ブロック間には隙間が設けられていない。そのため、シーブとの間に十分な接触面積を確保することは可能であるが、その反面、十分な冷却効果を得ることは困難であった。当該Vベルトでは、上部ブロックにおいてある程度の冷却効果を得ることができるかもしれないが、上部ブロックと下部ブロックとはピンで連結された別々の部材であるので、上部ブロックが冷却されたとしても、下部ブロックは必ずしも効果的に冷却されるとは限らなかった。
以上のように、従来のVベルトにおいては、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることは困難であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂ブロックと連結体とを備えたVベルトにおいて、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることによって、Vベルトの耐久性を向上させることにある。
本発明に係るVベルトは、一方向に配列された複数の樹脂ブロックと、前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックに嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの配列方向に凹むと共に前記連結体から仕切られた窪みが形成され、前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているものである。
上記Vベルトによれば、樹脂ブロックに配列方向に凹んだ窪みが形成されているので、樹脂ブロックの放熱面積を大きくできると共に、樹脂ブロック間に空気を導入することができ、放熱特性が向上する。また、窪みは連結体から仕切られているので、窪みの形成に伴って樹脂ブロックと連結体との係合強度が弱められることはなく、Vベルトの強度を高く保つことができる。したがって、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることが可能となり、Vベルトの耐久性を向上させることができる。
本発明に係る他のVベルトは、一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、前記樹脂ブロックの左右方向の中央部には、空気に晒される窪みが形成され、前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているものである。
本発明者は、いわゆる横H型の樹脂ブロックにおいて最も熱が溜まりやすい部分は中央部であり、この中央部を冷却することにより、樹脂ブロックの全体を効率的に冷却できることに思い至った。上記Vベルトによれば、横H型の樹脂ブロックの中央部に、空気に晒される窪みが形成されている。そのため、蓄熱されやすい部分をより直接的に冷却することができるので、窪みを大きくしなくても、十分な放熱性を得ることができる。したがって、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることが可能となり、Vベルトの耐久性を向上させることができる。
本発明に係る他のVベルトは、一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの左右の側面から仕切られ、空気に晒される窪みが形成され、前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているものである。
上記Vベルトによれば、樹脂ブロックに空気に晒される窪みが形成されているので、放熱特性が向上する。また、窪みは樹脂ブロックの左右の側面から仕切られているので、樹脂ブロックとシーブとの接触面積を十分に確保することができる。そのため、窪みを設けているにも拘わらず、樹脂ブロックの強度を高く保つことができる。したがって、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることが可能となり、Vベルトの耐久性を向上させることができる。
本発明に係る他のVベルトは、炭素繊維を含有し、一方向に配列された複数の樹脂ブロックと、前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックに嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、前記樹脂ブロックには、空気に晒される窪みが形成され、前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているものである。
本発明者は、炭素繊維の方が樹脂ブロックよりも熱伝導性が良いことに着目し、樹脂ブロックに窪みを設けると共に炭素繊維を混入することに思い至った。上記Vベルトによれば、樹脂ブロック内の熱は、炭素繊維を通じて樹脂ブロックの表面、特に窪みの表面にまで効果的に伝わり、放熱性が向上する。また、炭素繊維が補強材として作用するので、窪みを設けているにも拘わらず、樹脂ブロックの強度を高く保つことができる。したがって、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることが可能となり、Vベルトの耐久性を向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、樹脂ブロックの強度と放熱性とを高い次元で両立させることができ、Vベルトの耐久性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、鞍乗型車両の一例である自動二輪車1を示している。自動二輪車1は、フレーム2を備えている。フレーム2は、ステアリングヘッドパイプ3と、左右一対のメインパイプ4と、各メインパイプ4に架け渡されたシートレール5とを備えている。ステアリングヘッドパイプ3は、フレーム2の前端に位置しており、フロントフォーク6を介して前輪7を支持している。
各メインパイプ4は、ステアリングヘッドパイプ3から後方に向かって延びている。メインパイプ4は、ステアリングヘッドパイプ3から後方斜め下向きに延びる前半部4aと、前半部4aから後方に向かって略水平方向に延びる中間部4cと、中間部4cから後方斜め上向きに延びる後半部4bとを有している。
シートレール5は、メインパイプ4の前半部4aと後半部4bとの間に架け渡されている。シートレール5は、乗員が跨いで座るシート8を支持している。フレーム2は、車体カバー9によって覆われている。車体カバー9は、シート8の下端に連続している。
各メインパイプ4の中間部4cには、リヤアームブラケット10が固定されている。リヤアームブラケット10は、メインパイプ4の中間部4cから下向きに突出している。リヤアームブラケット10は、後方に延びるリヤアーム11を支持している。リヤアーム11は、リヤアームブラケット10の支持点を中心として上下方向に揺動自在である。リヤアーム11の後端には、後輪12が支持されている。
フレーム2は、後輪12を駆動するパワーユニット13を支持している。パワーユニット13は、4サイクル単気筒エンジン14とベルト式無段変速装置15(図2参照)とを備えている。パワーユニット13は、車体カバー9によって覆い隠されている。
エンジン14は、メインパイプ4の前半部4aに吊り下げられた状態で支持されている。エンジン14は、クランクケース16と、クランクケース16に連結されたシリンダ17とを備えている。
クランクケース16の内部には、クランク軸18と、図示しない歯車減速機とが収容されている。図3に示すように、クランク軸18は、軸受19a,19bを介して、クランクケース16に支持されている。クランク軸18は、自動二輪車1の車幅方向(図3における左右方向)に沿って水平に配置されている。
図1に示すように、上記歯車減速機の出力端には、ドライブスプロケット20が設けられている。ドライブスプロケット20は、クランク軸18の後方に配置されている。後輪12の中心部には、ドリブンスプロケット21が設けられている。ドライブスプロケット20とドリブンスプロケット21との間には、チェーン22が巻き掛けられている。
エンジン14のシリンダ17は、クランクケース16からメインパイプ4の前半部4aに沿うように上向きに突出している。図2に示すように、シリンダ17の内部にはピストン23が収容されている。図3に示すように、クランク軸18にはクランクウェブ25a,25bが設けられ、これらクランクウェブ25a,25bの間にはクランクピン24aが設けられている。ピストン23は、コネクティングロッド24を介して、クランクピン24aに連結されている。
図2及び図3に示すように、ベルト式無段変速装置(以下、CVTと称する)15は、クランクケース16の右側に配置されている。クランクケース16の右側面には変速機ケース28が被せられており、CVT15は変速機ケース28の内部に収容されている。
CVT15は、プライマリーシーブ29と、セカンダリーシーブ30と、これらプライマリーシーブ29とセカンダリーシーブ30とに巻き掛けられたVベルト31とを備えている。プライマリーシーブ29は、変速機ケース28内の前側に位置しており、入力軸32に支持されている。図3に示すように、入力軸32はクランク軸18と一体化されている。クランク軸18の右端に位置するジャーナル部18aは、変速機ケース28(図3では図示せず)に向かって右方向に延長されており、この延長部分が入力軸32を兼ねている。
プライマリーシーブ29は、固定プレート34aと、固定プレート34aに対向するスライディングプレート34bとを備えている。固定プレート34aは、入力軸32の先端に固定されている。したがって、固定プレート34aは、入力軸32と一体となって回転する。一方、スライディングプレート34bは、入力軸32の軸方向にスライド自在である。スライディングプレート34bは、円筒状のボス部35を有している。ボス部35は、カラー36を介して入力軸32に支持されている。このため、スライディングプレート34bは、固定プレート34aに接近又は離反する方向にスライド可能であるとともに、入力軸32の回りに回転可能となっている。
プライマリーシーブ29は、Vベルト31を狭持する一対の狭持面37a,37bを有している。具体的には、固定プレート34aの左側に狭持面37aが形成され、スライディングプレート34bの右側に狭持面37bが形成されている。狭持面37a,37bはそれぞれ円錐状に形成され、互いに向かい合っている。狭持面37a,37bは、固定プレート34aとスライディングプレート34bとの間に、V形の断面形状を有するベルト溝38を規定している。ベルト溝38の幅L1は、スライディングプレート34bのスライドによって調整可能となっている。
入力軸32の左側の外周部には、カムプレート39が固定されている。したがって、カムプレート39は、入力軸32に従って回転する。カムプレート39は、スライディングプレート34bと左右方向に向かい合っている。スライディングプレート34bはカムプレート39に係止され、カムプレート39に対して入力軸32の軸方向にスライド自在である。そのため、カムプレート39とスライディングプレート34bとは、一体的に回転しつつ互いに接近又は離反する方向に移動可能となっている。
スライディングプレート34bの左側には、カムプレート39に対向するカム面40が形成されている。スライディングプレート34bとカムプレート39との間には、複数のローラウエイト41が設けられている(図3では、ローラウエイト41は一つしか図示していない)。クランク軸18が回転すると、ローラウエイト41には遠心力が発生する。そして、ローラウエイト41は、当該遠心力を受けることによって、カム面40に沿って移動する。この移動により、スライディングプレート34bはローラウエイト41から右向きの力を受け、入力軸32の軸方向にスライドする。その結果、ベルト溝38の幅L1が変化する。
セカンダリーシーブ30は、変速機ケース28内の後側に配置されている。セカンダリーシーブ30は、出力軸42に支持されている。出力軸42は、入力軸32と平行に配置されており、図示しない自動遠心クラッチを介して、前記歯車減速機の入力端に連結されている。
セカンダリーシーブ30は、固定プレート45aとスライディングプレート45bとを備えている。固定プレート45aの回転中心部には、円筒状のカラー46が設けられている。カラー46は、出力軸42の外周面に噛み合っている。この噛み合いにより、固定プレート45aと出力軸42とは一体的に回転する。
スライディングプレート45bの回転中心部には、スリーブ47が設けられている。スリーブ47は、カラー46の外周面上に、軸方向にスライド可能に装着されている。スリーブ47には、複数の係合溝48が形成されている。係合溝48は、スリーブ47の軸方向に延びると共に、スリーブ47の周方向に間隔を存して並んでいる。
カラー46は、複数の係合ピン49を有している。係合ピン49は、カラー46の径方向外側に突出し、スリーブ47の係合溝48に摺動自在に嵌り込んでいる。このことにより、固定プレート45aとスライディングプレート45bとは、互いに一体となって回転する一方、互いに接近又は離反する方向に移動可能となっている。
セカンダリーシーブ30は、Vベルト31を狭持する一対の狭持面51a,51bを有している。具体的には、固定プレート45aの右側に狭持面51aが形成され、スライディングプレート45bの左側に狭持面51bが形成されている。狭持面51a,51bは、それぞれ円錐状をなし、互いに対向している。狭持面51a,51bは、固定プレート45aとスライディングプレート45bとの間に、V形の断面形状を有するベルト溝52を規定している。ベルト溝52の幅L2は、スライディングプレート45bのスライドによって調整可能となっている。
カラー46の右端部には、ばね受け53が固定されている。ばね受け53は、スライディングプレート45bと左右方向に向かい合っている。ばね受け53とスライディングプレート45bとの間には、圧縮コイルスプリング54が配置されている。スプリング54は、スライディングプレート45bを固定プレート45aに向けて付勢している。
図3に示すように、Vベルト31は、プライマリーシーブ29とセカンダリーシーブ30とに巻き掛けられている。具体的には、Vベルト31は、プライマリーシーブ29のベルト溝38とセカンダリーシーブ30のベルト溝52とに嵌め込まれている。なお、Vベルト31の詳細な構成については後述する。
クランク軸18の回転数が低い状態(例えば、エンジン14がアイドリング運転をしている状態等)では、ローラウエイト41に作用する遠心力は小さいため、ローラウエイト41はプライマリーシーブ29の径方向内側に位置する。この状態では、スライディングプレート34bは固定プレート34aから最も遠ざかった位置にあり、ベルト溝38の幅L1は最大となる。そのため、プライマリーシーブ29におけるVベルト31の巻き掛け径は最小となる。
これに対し、セカンダリーシーブ30では、スライディングプレート45bがスプリング54によって固定プレート45a側に押圧されており、ベルト幅L2は最小となっている。そのため、ベルト溝52に巻き掛けられたVベルト31は、セカンダリーシーブ30の外周部に押し出されている。その結果、セカンダリーシーブ30におけるVベルト31の巻き掛け径は最大となる。
このように、クランク軸18の回転数が低い状態では、プライマリーシーブ29における巻き掛け径は最小であり、セカンダリーシーブ30における巻き掛け径は最大であるので、CVT15の変速比は最大となる。
一方、クランク軸18の回転数が上昇すると、ローラウエイト41に作用する遠心力が大きくなり、ローラウエイト41はスライディングプレート34bの径方向外側に移動する。そのため、スライディングプレート34bは、ローラウエイト41によって右向きに押され、固定プレート34aに向かってスライドする。その結果、ベルト溝38の幅L1は徐々に狭くなる。すると、狭持面37a,37bの間に保持されたVベルト31は、プライマリーシーブ29の径方向外側に向かって押し出され、プライマリーシーブ29におけるVベルト31の巻き掛け径は大きくなる。
逆に、セカンダリーシーブ30にあっては、プライマリーシーブ29における巻き掛け径の増大に伴って、Vベルト31はセカンダリーシーブ30の径方向内側に向かって引っ張られる。これにより、スライディングプレート45bは、Vベルト31によって右向きの力を受け、スプリング54の付勢力に抗して、固定プレート45aから遠ざかる方向にスライドする。その結果、ベルト溝38の幅L2は徐々に大きくなる。このため、セカンダリーシーブ30におけるVベルト31の巻き掛け径は小さくなる。
このように、クランク軸18の回転数が上昇すると、プライマリーシーブ29における巻き掛け径は大きくなり、セカンダリーシーブ30における巻き掛け径は小さくなる。そのため、CVT15の変速比は小さくなる。以上のように、CVT15によれば、クランク軸18の回転数の上昇に伴って、変速比は自動的かつ連続的に変化することになる。なお、CVT15の変速比は、プライマリーシーブ29における巻き掛け径が最大となったときに最小となる。
次に、Vベルト31の詳細な構成について説明する。図4及び図5に示すように、Vベルト31は、一方向に配列された複数の樹脂ブロック56aと、これら樹脂ブロック56aを連結する一対の連結体57とを備えている。なお、以下の説明では便宜上、樹脂ブロック56aの前後、左右、及び上下方向を以下のように定義する。すなわち、樹脂ブロック56aの配列方向を前後方向とする。また、樹脂ブロック56aにおけるシーブ29,30と接触する面を、左右の側面という。また、Vベルト31がシーブ29,30に巻き掛けられたときにシーブ29,30の径方向外側に位置する側を上側、径方向内側に位置する側を下側と呼ぶこととする。ただし、上記の各方向は説明の便宜のために定めた方向であり、必ずしもVベルト31の使用状態における方向を意味するものではない。
図6(a)〜(c)に示すように、樹脂ブロック56aは、前後方向の幅が薄い薄板状の部材からなり、左右の側面70と上面71と下面72とを有している。図6(b)に示すように、樹脂ブロック56aの左右方向の長さは上面71から下面72に向かって短くなっており、樹脂ブロック56aはシーブ29,30のベルト溝38,52のV型形状に沿うように形成されている。樹脂ブロック56aの左右両側面70の上下方向中央部には、内側に向かって凹んだ凹部59が形成されている。なお、この凹部59は連結体57を嵌め込むための凹部であり、樹脂ブロック56aに連結体57が嵌め込まれた状態では、凹部59が空気に晒されることはない。
一方、樹脂ブロック56aの上面71及び下面72には、空気に晒される窪み81,82が形成されている。窪み81,82は、樹脂ブロック56aの左右両側から中央部にかけて形成されており、前後方向に凹んでいる(図6(a)参照)。窪み81,82は、樹脂ブロック56aの前面及び背面にそれぞれ形成されている。樹脂ブロック56aの上側及び下側における前後方向の幅は、左右両側から中央部に向かって徐々に小さくなっている。ただし、窪み81,82は、樹脂ブロック56aの左右両端部よりも中央側に形成されており、樹脂ブロック56aの左右両端部には、窪みは形成されていない。したがって、樹脂ブロック56aの左右両端部、すなわちシーブ29,30と接触する部分は、窪みが形成されていない分だけ、他の部分に比べて幅が大きくなっている。
また、図6(b)に示すように、窪み81,82は、樹脂ブロック56aの左右両側から中央部にかけて、上下方向に凹んでいる。すなわち、窪み81,82は、前後方向に凹むと共に上下方向にも凹んでいる。窪み81,82は、樹脂ブロック56aの横断面(樹脂ブロック56aの配列方向に直交する断面)において内側に凹んだ形状に形成されている。本実施形態では、樹脂ブロック56aの左右両側から中央部に向かうに従って凹みの程度が大きくなっており、窪み81,82の左右方向の中央部は、最も大きく凹んでいる。
図6(c)に示すように、窪み81,82が形成された樹脂ブロック56aの上側及び下側の先端部は、先細り形状に形成されている。また、本実施形態では、窪み81,82を含む縦断面(樹脂ブロック56aの配列方向と平行かつ上下に沿った断面)において、樹脂ブロック56aの先端部の輪郭線は曲線形状に形成されている。当該輪郭線の曲線形状は特に限定されないが、例えば、放物線等の二次曲線で形成されていることが好ましい。樹脂ブロック56aの先端部の突端は、曲面からなっている。
樹脂ブロック56aは、樹脂材料からなる母材と、補強材とを有している。ここでは、樹脂ブロック56aには、補強材として炭素繊維が含有されている。なお、この炭素繊維は、母材の樹脂材料よりも熱伝導性に優れている。そのため、樹脂ブロック56aに含有されている炭素繊維は、補強材としてだけでなく、樹脂ブロック56aの熱伝導性を高める役割も果たしている。炭素繊維の含有量が多いほど樹脂ブロック56aの放熱性を向上させることができるが、炭素繊維の含有量は、樹脂ブロック56aの要求強度や生産性などの他の要因も考慮しつつ適宜設定することができる。
ただし、十分な強度を確保できる限り、補強材はなくてもよい。樹脂ブロック56aは、樹脂のみで形成されていてもよい。また、母材に補強材以外の材料が含まれていてもよいことは勿論である。母材には、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等、各種の樹脂材料を用いることができる。補強材の種類も何ら限定されず、上述の炭素繊維の他、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維等を好適に用いることができる。補強材以外の材料として、例えば、摩耗抑制剤や摩擦係数調整剤などを含んでいてもよい。
連結体57は、無端状に形成されている。図4に示すように、連結体57は、樹脂ブロック56aの配列方向に延び、各樹脂ブロック56aの凹部59に嵌め込まれている。このように連結体57が樹脂ブロック56aの凹部59に嵌め込まれることにより、複数の樹脂ブロック56a同士が連結体57を介して連結されている。連結体57は、ゴムによって形成されている。連結体57を形成するゴムの種類は特に限定されないが、例えば、超耐熱性ゴムなどを好適に用いることができる。図5に示すように、ゴムの内部には、補強用の複数の芯線60が埋め込まれている。
なお、樹脂ブロック56aと連結体57とは、一体的に加硫されている訳ではない。ただし、樹脂ブロック56aと連結体57とを一体的に加硫することも可能である。
以上のように、本実施形態に係るVベルト31によれば、樹脂ブロック56aの上側及び下側に、空気に晒される窪み81,82がそれぞれ形成されている。そのため、樹脂ブロック56aの放熱面積が大きくなっている。すなわち、樹脂ブロック56aにおいて、空気に触れる部分の面積が大きくなっている。したがって、樹脂ブロック56aの放熱性が向上する。
また、図7に模式的に示すように、窪み81,82(図7では窪み82は図示せず)は各樹脂ブロック56aの前面及び背面に形成されているので、隣り合う樹脂ブロック56a同士の間に、隙間83が形成される。そのため、Vベルト31の走行に伴って、隙間83の内部に空気が流れ込むことになる(図7の太線矢印参照)。特に、これら隙間83は、Vベルト31の走行方向(この走行方向は、樹脂ブロック56aの配列方向と同じ方向である)に形成されている。また、隙間83は、各樹脂ブロック56aの進行方向の前側に形成されている。したがって、隙間83は空気が流れ込みやすい部分に形成されるので、Vベルト31の走行に伴って空気が樹脂ブロック56aの表面上を活発に流れ、樹脂ブロック56aの放熱性は更に向上する。
ところで、シーブ29,30の回転数が大きくなるほど、Vベルト31の発熱量は多くなる。ところが、本実施形態によれば、シーブ29,30の回転数が大きくなるほど、Vベルト31の走行速度が大きくなり、隙間83を流れる空気の速度は大きくなる。そのため、シーブ29,30の回転数が大きくなるほど、樹脂ブロック56aの放熱性能は向上する。したがって、本実施形態によれば、高速運転時であっても、Vベルト31の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態に係るVベルト31では、樹脂ブロック56aにおける窪み81,82を含む縦断面において、上側及び下側の先端部は先細り形状に形成されている。そのため、隙間83は、開放側に向かって末広がり状に形成されており、空気を導入しやすい形状を有している。したがって、Vベルト31の放熱性を更に向上させることができる。
また、本実施形態に係るVベルト31では、樹脂ブロック56aの上記縦断面における先端部の輪郭線は、曲線状に形成されている。そのため、空気は、樹脂ブロック56aの曲線形状に沿って、隙間83の内部に円滑に流れ込みやすくなる。すなわち、樹脂ブロック56aの先端部の突端は曲面からなっており、この突端に丸みが形成されるので、空気は隙間83に対して円滑に流入しやすくなる。したがって、放熱の更なる効率化が図られている。
窪み81,82は、樹脂ブロック56aの左右方向の中央部に形成されている。そのため、樹脂ブロック56aにおいて最も熱が溜まりやすい部分である中央部を効率的に冷却することができる。
このように、本実施形態に係るVベルト31によれば、樹脂ブロック56aの放熱性が高いので、樹脂ブロック56aの内部に熱が滞留しにくくなる。そのため、樹脂ブロック56a及び連結体57の温度の過上昇を防止することができる。したがって、Vベルト31の発熱による劣化を抑制することができる。また、Vベルト31の耐熱特性が向上するので、Vベルト31の信頼性を高めることができる。
本実施形態に係るVベルト31によれば、窪み81,82は、樹脂ブロック56aの左右両端部よりも中央側に形成されている。言い換えると、窪み81,82は、左右両端部以外の部分に形成されており、樹脂ブロック56aの左右の両側面70から仕切られている。そのため、窪み81,82を設けているにも拘わらず、樹脂ブロック56aにおけるシーブ29,30との接触部分の面積を十分に確保することができ、当該接触部分の強度を良好に保つことができる。
また、本実施形態に係るVベルト31によれば、窪み81,82は連結体57にまで到達しておらず、連結体57から仕切られている。言い換えると、窪み81,82は、連結体57が嵌め込まれた部分以外の部分に形成されている。そのため、窪み81,82を設けているにも拘わらず、樹脂ブロック56aの連結体57との係合部分の強度を大きく低下させるおそれがない。したがって、樹脂ブロック56aの強度を高く保つことが可能となる。
また、Vベルト31の樹脂ブロック56aには、炭素繊維が含有されている。そのため、炭素繊維を通じて樹脂ブロック56a内の熱を樹脂ブロック56aの表面(特に、冷却効果の高い窪み81,82の表面)に伝えることができ、放熱性を向上させることができる。また、炭素繊維は補強材としても機能するので、窪み81,82を設けているにも拘わらず、樹脂ブロック56aの強度を高く維持することができる。
以上のように、本実施形態に係るVベルト31によれば、樹脂ブロック56aの強度と放熱性とを高い次元で両立させることができる。したがって、Vベルト31の耐久性を向上させることが可能となる。
本実施形態によれば、Vベルト31の発熱による劣化が抑制されるので、CVT15の信頼性が向上する。また、高速運転時であってもVベルト31は劣化しにくいので、CVT15の運転許容範囲を拡大することも可能となる。また、CVT15の信頼性が向上することによって、自動二輪車1の信頼性も向上する。CVT15の運転許容範囲が拡大することによって、エンジン14の設計自由度の向上を図ることができる。
次に、本発明に係るVベルトの他の実施形態を説明する。以下の各実施形態においても、Vベルトは複数の樹脂ブロックと連結体とを備えている。連結体については実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。以下では、主に樹脂ブロックについて説明する。なお、実施形態1と同様の部分には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8(a)〜(c)は、実施形態2に係るVベルト31の樹脂ブロック56bを示している。実施形態2に係る樹脂ブロック56bにおいても、実施形態1の樹脂ブロック56aと同様、上側の前面及び背面に窪み81が形成され、下側の前面及び背面に窪み82が形成されている。ただし、樹脂ブロック56bでは、窪み81,82はステップ状に凹んでおり、窪み81,82の境界部分には段差が形成されている。
図8(a)に示すように、樹脂ブロック56bの前後方向の幅は、左右の両端部から中央部にかけてステップ状に減少している。窪み81における前後方向の幅は一定である。また、図8(b)に示すように、上側の窪み81は、樹脂ブロック56bの中心側に向かって上下方向に凹んでいる。窪み81の上下方向長さは、左右方向のほぼ全体に渡って一定であり、窪み81の底辺は樹脂ブロック56bの上面71と平行である。下側の窪み82も、樹脂ブロック56bの中心側に向かって上下方向に凹んでいる。窪み82の上下方向長さも、左右方向のほぼ全体に渡って一定である。図8(c)に示すように、樹脂ブロック56bの上側及び下側は、上下方向の中央部よりも幅が狭くなっている。
したがって、図9に示すように、実施形態2に係るVベルト31においても、樹脂ブロック56bの放熱面積が拡大し、更に、隣り合う樹脂ブロック56b同士の間に、隙間83が形成される。よって、樹脂ブロック56bの放熱性が向上し、樹脂ブロック56bの内部に熱が滞留することを抑制することができる。したがって、Vベルト31の発熱による劣化を抑制することができる。なお、図9は、Vベルト31における窪み81,82を含む縦断面を示す図であるが、断面を表すハッチング表示は省略している。以下の各図においても同様である。
図10(a)〜(c)は、実施形態3に係るVベルト31の樹脂ブロック56cを示している。樹脂ブロック56cでは、上側の前面及び背面に、左右方向に並ぶ2つの窪み81がそれぞれ形成されている。下側の前面及び背面には、1つの窪み82がそれぞれ形成されている。実施形態3においても、実施形態2と同様、窪み81,82はステップ状に凹んでおり、窪み81,82の境界部分には段差が形成されている。
図10(a)に示すように、樹脂ブロック56cの前後方向の幅は、左右の両端部から中央部にかけてステップ状に減少し、中央部において再びステップ状に増加している。窪み81における前後方向の幅は一定である。図10(b)に示すように、上側の各窪み81は、下側に向かって凹んでいる。窪み81の上下方向長さは、左右方向のほぼ全体に渡って一定であり、窪み81の底辺は樹脂ブロック56cの上面71と平行である。下側の窪み82は、上側に向かって凹んでいる。窪み82の上下方向長さも、左右方向のほぼ全体に渡って一定である。図10(c)に示すように、樹脂ブロック56cの上側及び下側は、上下方向の中央部よりも幅が狭くなっている。
したがって、実施形態3に係るVベルト31においても、樹脂ブロック56cの放熱面積が拡大し、更に、隣り合う樹脂ブロック56c同士の間に隙間が形成される。よって、樹脂ブロック56cの放熱性が向上し、Vベルト31の発熱による劣化を抑制することができる。
図11(a)〜(c)は、実施形態4に係るVベルト31の樹脂ブロック56dを示している。実施形態4の樹脂ブロック56dにおいても、上側の前面及び背面に窪み81が形成され、下側の前面及び背面に窪み82が形成されている。更に、この樹脂ブロック56dの中央部には、上側の窪み81と下側の窪み82とをつなぐ窪み84が形成されている。窪み84の左右両側には、略上下方向に延びる縁部85が設けられている。このように、実施形態4の樹脂ブロック56dでは、窪み81,82,84が上下につながることによって、全体として、樹脂ブロック56dの上側から下側にわたって延びる略I字型の窪みが形成されている。なお、その他の構成は、実施形態2の樹脂ブロック56bと同様である。
したがって、実施形態4に係るVベルト31においても、樹脂ブロック56dの放熱性が向上し、発熱による劣化を抑制することができる。加えて、実施形態4では、樹脂ブロック56dの上下方向の中央部にも窪み84が形成されているため、樹脂ブロック56dの中心部を効率的に冷却することができる。樹脂ブロック56dの中心部は、最も熱が溜まりやすい部分である。したがって、実施形態4によれば、熱の溜まりやすい箇所を直接的に冷却することができるので、樹脂ブロック56dの放熱性をより一層向上させることが可能となる。したがって、Vベルト31の発熱による劣化を更に抑制することができる。
図12(a)〜(c)は、実施形態5に係るVベルト31の樹脂ブロック56eを示している。この樹脂ブロック56eは、実施形態4の樹脂ブロック56dにおいて、中央部の窪み84の縁部85を削除したものである。したがって、実施形態5においても、熱の溜まりやすい中心部分を直接的に冷却することができ、樹脂ブロック56dの放熱性を高めることができる。
上記実施形態2〜5においては、樹脂ブロック56b〜56dの上側及び下側の先端部における前後方向の幅は一定であった。しかし、樹脂ブロック56b〜56dの先端部の形状は、何ら限定されるものではない。例えば、樹脂ブロック56b〜56dの先端部を、先細りの形状に形成してもよい。次に、樹脂ブロック56b〜56dの先端部の形状に変更を加えた実施形態について説明する。
図13は、実施形態6に係るVベルト31を示している。実施形態6では、樹脂ブロック56eの上側及び下側の先端部は、前側及び後側の角部がそれぞれ斜めに削り取られたような形状を有している。すなわち、上記先端部は面取りされたような形状に形成されている。その結果、実施形態6では、隣り合う樹脂ブロック56e同士の間に形成される隙間83は、開放側(言い換えると、空気の出入口側)が広がった形状に形成されている。
このように、実施形態6に係るVベルト31によれば、隙間83の開放側が広がっているので、空気は隙間83に入り込みやすくなる。そのため、樹脂ブロック56eの放熱性を更に高めることが可能となる。
図14は、実施形態7に係るVベルト31を示している。実施形態7においても、樹脂ブロック56fの上側及び下側の先端部は、前側及び後側の角部が斜めに削り取られたような形状に形成されている。ただし、実施形態7では、それら角部は、前後方向の中心位置から前後に削り取られたような形状を有している。したがって、樹脂ブロック56fの先端部は、鋭角に尖った形状に形成されている。
実施形態7によれば、隙間83の開放側が更に広がるので、隙間83に対して空気がより流入しやすくなる。そのため、樹脂ブロック56fの放熱性を向上させることが可能となる。
図15は、実施形態8に係るVベルト31を示している。実施形態8においては、樹脂ブロック56gの上側及び下側の先端部は、断面が円弧状に形成されている。その結果、隙間83の幅は、連続的にかつ緩やかに変化している。そのため、隙間83における流路面積の急激な変化がないので、空気は隙間83に向かって円滑に流入しやすくなる。したがって、樹脂ブロック56gの放熱性を向上させることができる。
上記実施形態6〜8は、樹脂ブロック56e〜56fの先端部のみを部分的に先細り形状にしたものであった。しかし、樹脂ブロックの上下方向の中央部から先端部に至る全体を先細り形状にしてもよい。次に、樹脂ブロックの中央部から先端部に至る全体を徐々に先細り形状にした実施形態を説明する。
図16は、実施形態9に係るVベルト31を示している。実施形態9では、樹脂ブロック56hの上側及び下側は、中央部から先端部に至る全体が斜めに削り取られたような形状に形成されている。その結果、隙間83の幅は、中央部から先端部に向かって徐々に広がっている。したがって、空気は隙間83に流入しやすくなり、樹脂ブロック56hの放熱性が向上する。
図17は、実施形態10に係るVベルト31を示している。実施形態10に係る樹脂ブロック56iは、実施形態9の樹脂ブロック56hにおいて、先端部の角部を更に削り取ったような形状を有している。言い換えると、樹脂ブロック56iは、中央部から先端部にかけて2段階の先細り形状を有している。実施形態10によれば、隙間83の入口が更に広がり、空気は隙間83に対してより流れ込みやすくなる。したがって、樹脂ブロック56iの放熱性を向上させることができる。
図18は、実施形態11に係るVベルト31を示している。実施形態11に係る樹脂ブロック56jも、中央部から先端部にかけて角部を2段階に削り取ったような形状を有している。ただし、実施形態11では、先端部が鋭角に尖ったような形状に形成されている。実施形態11においても、隙間83の開放側が広がり、空気は隙間83に対してより流入しやすくなる。したがって、樹脂ブロック56jの放熱性を向上させることができる。
図19は、実施形態12に係るVベルト31を示している。実施形態12に係る樹脂ブロック56kは、中央部から先端部にかけて角部を削り取り、先端部が鋭角に尖ったような形状に形成されている。実施形態12によれば、隙間83の入口が更に広がり、空気は隙間83に対してより流れやすくなる。したがって、樹脂ブロック56kの放熱性を向上させることができる。
図20は、実施形態13に係るVベルト31を示している。実施形態13は、実施形態2〜5において、樹脂ブロックの断面形状を実施形態1と同様の形状に変更したものである。すなわち、実施形態13においては、樹脂ブロック56lの前後方向の幅は、中央部から先端部にかけて穏やかに減少している。樹脂ブロック56lの先端部の輪郭線は、先端側に向かって凸状の曲線になっている。実施形態13によれば、実施形態1において説明したように、空気は樹脂ブロック56lの曲線形状に沿って、隙間83に向かって円滑に流れ込む。そのため、空気が隙間83の内部を流れやすくなるので、樹脂ブロック56lの放熱性を向上させることができる。
以上のように、樹脂ブロックの縦断面において、樹脂ブロックの幅を中央部から先端部に向けて連続的又は段階的に小さくすることにより、隣り合う樹脂ブロック同士の間に形成される隙間を、樹脂ブロックの中央部から先端部に向かって広くなるように形成することができる。これにより、上記隙間に空気が流入しやすくなり、樹脂ブロックの放熱性を効果的に向上させることができる。
なお、本発明に係るVベルトは、前述の各実施形態に限らず、種々の形態で実施することが可能である。前記各実施形態では、すべての樹脂ブロックに窪み81,82が形成されていた。しかしながら、一部の樹脂ブロックのみに窪み81,82が形成されていてもよい。すなわち、Vベルトの一部において、窪み81,82が形成された複数の樹脂ブロックが連結体によって連結されていてもよい。したがって、窪み81,82が形成された樹脂ブロックと窪みのない樹脂ブロックとを組み合わせてなるVベルトも、本発明の範囲に含まれる。また、互いに異なる形状又は寸法等からなる窪みが形成された複数種類の樹脂ブロックを用意し、種類の異なるこれら樹脂ブロックを組み合わせることによって、一本のVベルト31を構成することも勿論可能である。
例えば、図21に示すように、窪みが形成された第1の樹脂ブロック56mと、窪みが形成されていない樹脂ブロック56nとを、連結体57の長手方向に沿って交互に配列してもよい。このようなVベルト31であっても、放熱性を向上させることができる。また、一般に、複数の樹脂ブロックを連結体によって連結してなるVベルトでは、連結体がゆるむと、Vベルトに高周波振動が生じるおそれがある。ところが、上記Vベルト31では、窪みが形成された樹脂ブロック56mと窪みが形成されていない樹脂ブロック56nとが混在しているので、共振周波数を分散させることができる。したがって、Vベルト31の振動及び騒音を抑制することができる。なお、異なる位置に窪みが形成された複数種類の樹脂ブロック、あるいは、異なる形状又は寸法の窪みが形成された複数種類の樹脂ブロックを組み合わせても、図21に示す上記Vベルト31と同様に、振動及び騒音の低減を図ることができる。
以上説明したように、本発明は、Vベルト及び当該Vベルトを備えたベルト式変速装置並びに鞍乗型車両について有用である。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 パワーユニットの側面図である。 ベルト式無段変速装置の断面図である。 実施形態1に係るVベルトの側面図である。 図4のV−V線断面図である。 実施形態1に係る樹脂ブロックの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 Vベルト上の空気の流れを示す模式図である。 実施形態2に係る樹脂ブロックの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のVIIIc−VIIIc線断面図である。 実施形態2に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態3に係る樹脂ブロックの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のXc−Xc線断面図である。 実施形態4に係る樹脂ブロックの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のXIc−XIc線断面図である。 実施形態5に係る樹脂ブロックの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)のXIIc−XIIc線断面図である。 実施形態6に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態7に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態8に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態9に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態10に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態11に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態12に係るVベルトの縦断面図である。 実施形態13に係るVベルトの縦断面図である。 他の実施形態に係るVベルトの縦断面図である。 従来のVベルトの側面図である。 従来の樹脂ブロックの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
15 ベルト式無段変速装置(ベルト式変速装置)
29 プライマリーシーブ
30 セカンダリーシーブ
31 Vベルト
38,52 ベルト溝
56a 樹脂ブロック
57 連結体
70 樹脂ブロックの側面
81,82 窪み

Claims (24)

  1. 一方向に配列された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックに嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの配列方向に凹むと共に前記連結体から仕切られた窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  2. 一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックの左右方向の中央部には、空気に晒される窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  3. 一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの左右の側面から仕切られ、空気に晒される窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  4. 炭素繊維を含有し、一方向に配列された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックに嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックには、空気に晒される窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  5. 一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックの左右方向の中央部には、前記樹脂ブロックの配列方向に凹むと共に前記連結体から仕切られた窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  6. 一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの配列方向に凹むと共に、前記連結体と前記樹脂ブロックの左右の側面とから仕切られた窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  7. 炭素繊維を含有し、一方向に配列された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックに嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの配列方向に凹むと共に前記連結体から仕切られた窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  8. 一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックの左右方向の中央部には、前記樹脂ブロックの左右の側面から仕切られ、空気に晒される窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  9. 炭素繊維を含有し、一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックの左右方向の中央部には、空気に晒される窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  10. 炭素繊維を含有し、一方向に配列され、左右両側面における上下方向中央部に内側に凹んだ凹部が形成された複数の樹脂ブロックと、
    前記樹脂ブロックの配列方向に延び、前記各樹脂ブロックの前記凹部に嵌め込まれることによってこれら樹脂ブロックを連結する無端状の連結体とを備え、
    前記樹脂ブロックには、前記樹脂ブロックの左右の側面から仕切られ、空気に晒される窪みが形成され
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記配列方向と直交する横断面において、内側に凹むと共に左右方向の中央部が最も大きく凹んだ窪みからなっているVベルト。
  11. 前記窪みは、前記樹脂ブロックの配列方向に凹んだ窪みからなっている、請求項2〜4及び8〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  12. 前記窪みは、前記樹脂ブロックにおける前記配列方向の一方の側又は両側に形成されている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  13. 前記樹脂ブロックは、左右の側面を有し、
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの左右両端部よりも中央側に形成されている、請求項1、4及び7のいずれか一つに記載のVベルト。
  14. 前記窪みは、前記樹脂ブロックの前記横断面において、上側から下側にわたって上下につながった窪みからなっている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  15. 前記樹脂ブロックにおける前記配列方向と平行かつ上下に沿った所定の縦断面において、前記樹脂ブロックの上側及び下側の少なくとも一方の先端部における前記配列方向の幅は、前記樹脂ブロックにおける上下方向の中央部の前記配列方向の幅よりも小さく、
    前記樹脂ブロックの前記先端部は、前記窪みの少なくとも一部を形成している、請求項1〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  16. 前記樹脂ブロックの前記先端部の突端は、曲面からなっている、請求項15に記載のVベルト。
  17. 前記樹脂ブロックの前記縦断面において、前記樹脂ブロックの前記配列方向の幅は、前記中央部から前記先端部に向かって連続的又は段階的に小さくなっている、請求項15に記載のVベルト。
  18. 前記樹脂ブロックの前記縦断面において、前記樹脂ブロックの前記中央部から前記先端部側の輪郭線は、前記先端部に向かって凸状の曲線からなっている、請求項17に記載のVベルト。
  19. 前記樹脂ブロックの左右両側面における上下方向中央部には、内側に凹んだ凹部が形成され、
    前記連結体は、前記凹部に嵌め込まれ、
    前記窪みは、前記樹脂ブロックの上側及び下側の少なくとも一方に形成されている、請求項1、4及び7のいずれか一つに記載のVベルト。
  20. 前記窪みは、前記樹脂ブロックの上側及び下側の少なくとも一方に形成されている、請求項2、3、5、6、及び8〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  21. 前記窪みが形成された樹脂ブロックと共に、前記窪みが形成されていない樹脂ブロックを備えたVベルトであって、
    前記窪みが形成されていない樹脂ブロックは、前記窪みが形成された樹脂ブロックの間において、前記窪みが形成された樹脂ブロックと共に前記連結体によって連結されている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  22. 前記窪みが形成された樹脂ブロックと共に、前記窪みと異なる窪みが形成された樹脂ブロックを備えたVベルトであって、
    前記窪みと異なる窪みが形成された樹脂ブロックは、前記窪みが形成された樹脂ブロックの間において、前記窪みが形成された樹脂ブロックと共に前記連結体によって連結されている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のVベルト。
  23. ベルト溝の幅が変更自在なプライマリーシーブと、
    ベルト溝の幅が変更自在なセカンダリーシーブと、
    前記プライマリーシーブと前記セカンダリーシーブとに巻き掛けられた請求項1〜10のいずれか一つに記載のVベルトと、
    を備えたベルト式変速装置。
  24. 請求項23に記載のベルト式変速装置を備えた鞍乗型車両。
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