JP4818649B2 - 化粧料容器 - Google Patents

化粧料容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4818649B2
JP4818649B2 JP2005198013A JP2005198013A JP4818649B2 JP 4818649 B2 JP4818649 B2 JP 4818649B2 JP 2005198013 A JP2005198013 A JP 2005198013A JP 2005198013 A JP2005198013 A JP 2005198013A JP 4818649 B2 JP4818649 B2 JP 4818649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
piece
end side
pressing piece
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005198013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007014499A (ja
Inventor
幸知 柚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshida Industries Co Ltd
Original Assignee
Yoshida Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshida Industries Co Ltd filed Critical Yoshida Industries Co Ltd
Priority to JP2005198013A priority Critical patent/JP4818649B2/ja
Publication of JP2007014499A publication Critical patent/JP2007014499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4818649B2 publication Critical patent/JP4818649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、化粧皿収納部が容器本体に形成された化粧容器に関し、特に、化粧皿の外周面に係合される係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力とを個別に設定することが可能な化粧料容器に関する。
交換可能な化粧皿が係合自在に装着される化粧皿収納部が容器本体に形成されており、当該化粧皿が、装着された状態で安定的に保持される化粧料容器として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1の化粧料容器は、容器本体と、この容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、容器本体内に化粧皿を収納するようにした化粧料容器であって、容器本体内に隔壁を介して2つの収納部を形成し、その一方を化粧皿収納部として形成する一方、化粧皿の外周に係合溝を形成し、隔壁の化粧皿収納部側内面に、化粧皿の係合溝に係合可能な第1係合突起を形成する。さらに、化粧皿収納部の隔壁に対向する側の内面には、上下方向に延びる縦スリットによって両側を区画形成された複数の係合片(「爪」)が形成され、当該係合片の下端は、自由端に形成されるとともに、その内面に化粧皿の係合溝に係合可能な第2係合突起が形成されている。これらの係合片間は、下端が自由端であり、係合片よりも大きなバネ力を有する弾性変形可能な押圧片(「保持壁」)となっており、当該押圧片の内面には、第2係合突起よりも少ない突出量を有する凸部が突設されている。この凸部は、化粧皿の係合溝が第1および第2係合突起に係合されて化粧皿が化粧皿収納部に装着された状態で、化粧皿を第1係合突起方向に押圧することによって、化粧皿の係合状態を安定的に保持するようになっている。
また、化粧皿を化粧皿収納部に装着する際には、化粧皿の下端が第2係合突起の上面に押し当たり、係合片の下端側を外側に弾性変形させて押し開きつつ、化粧皿が上方から押し込まれてゆく。化粧皿を化粧皿収納部から離脱させる際には、まず化粧皿の外周面によって、凸部を介して押圧片を外側に押圧して押し開くことによって、化粧皿を隔壁の反対側へと水平移動させ、これにより第1係合突起と係合溝との係合を解除し、当該第1係合突起側が上方となるように斜めに傾けつつ化粧皿を持ち上げて離脱させるようになっている。
特許第3561560号公報
ところで、上記背景技術にあっては、係合片と押圧片の、弾性変形しやすさ、あるいは化粧皿を押圧し返す強さを示すバネ力は、押圧片の方が大きくなるように設定されているが、実際には、係合片や押圧片の形状や位置、寸法などによってそれらのバネ力は変化するため、必ずしも背景技術と同じように、押圧片のバネ力が係合片のバネ力よりも大きくなるよう設定する必要はない。しかしながらいずれにせよ、化粧皿を化粧皿収納部に装着する際、および装着されて安定保持される際、および離脱させる際などの各場合において、それぞれのバネ力が適切な強さとなるよう設定する必要があった。
具体的には例えば、係合片については、化粧皿を装着する操作がスムーズとなるために適度に柔軟に外側に弾性変形するように、他方で、第2係合突起と係合溝との係合がたやすく解除されないために過度に容易に外側に弾性変形しないように、適度なバランスのバネ力を有するように設定する必要がある。また、押圧片については、化粧皿が化粧皿収納部に装着された状態では化粧皿を安定保持するために過度に容易に外側に弾性変形しないように、他方で、化粧皿を離脱させる操作がスムーズとなるために適度に柔軟に外側へ弾性変形するように、係合片とは異なる適度なバランスのバネ力を有するように設定する必要がある。
ところが、上記背景技術にあっては、押圧片は、「爪(係合片)間を・・・保持壁(押圧片)とし」と記載されている(請求項1)ように、複数の係合片を形成することによりその間に自動的に形成されるようになっている。すなわち、係合片と押圧片とは、同一の縦スリットによって区画形成されるようになっている。そのため、係合片のバネ力を設定するために縦スリットの長さを調整すると、自動的に、押圧片のバネ力も設定されてしまうようになっており、その結果、係合片や押圧片のバネ力をそれぞれ個別に設定することができなかった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、化粧皿収納部が容器本体に形成された化粧容器であって、化粧皿の外周面に係合されるな係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力とを個別に設定することが可能な化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明にかかる化粧料容器は、化粧皿が係合自在に装着される化粧皿収納部が形成された容器本体と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備えた化粧料容器であって、上記化粧皿の外周面の互いに対向する側に、それぞれ第1係合凹部および第2係合凹部を設け、上記化粧皿収納部の内周面の一方の側に、上記第1係合凹部に係合可能な第1係合突起を設けるとともに、上記化粧皿収納部の内周面の、上記一方の側と対向する側に、
第1スリット部により一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合凹部に係合可能な第2係合突起が設けられた係合片と、上記第1スリット部に繋がる第2スリット部により、上記係合片と連結され、かつ一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合突起よりも少ない突出量に設定されて上記化粧皿を上記第1係合突起の方向に押圧する凸部が設けられた押圧片とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる化粧料容器にあっては、化粧皿の外周面に係合されるな係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力とを個別に設定することが可能となる。具体的には、係合片および押圧片はそれぞれ別個独立の第1スリット部および第2スリット部とから区画形成されており、その結果、係合片のバネ力と押圧片のバネ力は、それぞれ、係合片の長さ寸法を決定する第1スリット部の長さ寸法、および押圧片の長さ寸法を決定する第2スリット部の長さ寸法を調整することによって、それぞれ適切な強さを有するよう個別に設定することができる。
以下に、本発明にかかる化粧料容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。第1の実施形態にかかる化粧料容器1は、図1〜図5に示すように、凹状の化粧皿収納部2が形成された容器本体3と、内側に鏡4が設けられた蓋体5とから主に構成される。化粧皿収納部2には、化粧料6が充填される化粧皿7が着脱自在に取り付けられ、これにより化粧皿7の交換(レフィル)が可能となっている。容器本体3の、化粧皿収納部2よりも前端側には凹状の化粧用具収納部8が形成されており、例えばブラシなどの化粧用具がここに収納される。
本実施形態の容器本体3および蓋体5は、いずれも合成樹脂製であって、その平面形状は四隅が円弧をなすほぼ矩形状である。容器本体3に形成された化粧皿収納部2と化粧用具収納部8の平面形状も、同様に四隅が円弧をなすほぼ矩形状である。また、容器本体3の化粧皿収納部2および化粧用具収納部8の外側は周壁3aによって囲繞されており、化粧皿収納部2と化粧用具収納部8との間は隔壁3bによって区画されている。隔壁3bの中央部には化粧皿7の着脱操作に利用する、操作用切り欠き部3cが形成されている。
容器本体3と蓋体5との間には、容器本体3を開閉するために当該容器本体3に対して蓋体5を回動自在に蝶着する蝶番機構9が設けられている。この蝶番機構9は、容器本体3の後端側周壁3aに一対突設された蝶番ブロック9a間に、蓋体5に形成された蝶番片9bが挟み込まれ、これら蝶番ブロック9aから蝶番片9bにわたって、蝶番ピン9cが挿通されて構成されており、蝶番片9bが蝶番ブロック9aに対し蝶番ピン9c周りに回動されるようになっている。
また容器本体3と蓋体5との間には、蝶番機構9と反対側(化粧料容器1の前端側)に、容器本体3の閉止状態を維持するためのフック機構10が設けられている。このフック機構10は、容器本体3の前端側周壁3aの中央付近に形成されたフック凹所10aと、当該フック凹所10aの後端側壁面に設けられたフック用突起10bと、蓋体5の前端から突出され上記フック用突起10bに係脱自在に係合されるフック10cとから構成される。
化粧皿7は、やはり合成樹脂で形成され、その平面形状は化粧皿収納部2の内周面に沿った、ほぼ矩形状である。化粧皿7は、この化粧皿収納部2内に上方から押し込まれて装着される。化粧皿7の、化粧料容器1の前端側(以下、単に前端側という)の下端部7a、および化粧料容器1の後端側(以下、単に後端側という)の下端部7bは、斜めに切りかかれている。
化粧皿7の外周面の前端側(以下、前端側外周面7cという)には水平に延びる溝状の第1係合凹部11が形成されている。前端側外周面7cに対向する後端側(以下、後端側外周面7dという)には、第1係合凹部11と同様の寸法や形状を有する第2係合凹部12が形成されている。
化粧皿収納部2の内周面の一方の側である前端側(以下、前端側内周面2aという)には、第1係合凹部11に対応する位置に、第1係合凹部11に係合可能な2つの第1係合突起13が形成されている。これら第1係合突起13は化粧皿収納部2の内周面と一体的に突出形成されており、その垂直断面形状はほぼ矩形状であるが、その上面は先端側(後端側)にかけて下降するよう斜めに切り欠かれている。
化粧皿収納部2の内周面の、前端側内周面2aに対向する後端側(以下、後端側内周面2bという)には、その中央部から左右に等距離の位置に線対称な配置で、L字型および逆L字型のスリットにより上端を固定端として弾性変形可能に区画形成された可撓片15が1つずつ設けられている。これら可撓片15は、2つの部分が互いに連結されて構成されている。すなわち、L字の縦線の部分に相当する係合片16と、横線の部分に相当する押圧片17とが互いに連結されて構成されている。各可撓片15の下端は後端側内周面2bの下端に面しており、可撓片15の上端は、後端側内周面2bの上下方向中程と上端との中間程度の高さに位置している。
係合片16は、可撓片15の上端部を固定端、下端側を自由端として弾性変形可能に、第1スリット部18により区画形成されている。第1スリット部18は、2本の縦スリットと1本の横スリットから構成されており、後端側内周面2bの中央寄り側(以下、内側という)に位置し、可撓片15の上端の高さから後端側内周面2bの下端の高さまで上下に延びる内側第1スリット部18aと、各内側第1スリット部18aよりも後端側内周面2bの左右の端部に近い側(以下、外側という)に位置し、各内側第1スリット部18aの上端と同じ高さから各内側第1スリット部18aの上下方向中程よりもやや上方の位置まで上下に延びる外側第1スリット部18bと、内側第1スリット部18aの下端から外側に延び、係合片の下辺を画定する下側第1スリット部18cとから構成されている。内側第1スリット部18aの長さは、係合片16の固定端からの長さ寸法L1を決定する。
各係合片16の下端は、後端側内周面2bの下端、すなわち化粧皿収納部2の底面2cに面しているが、底面2cからは若干上方に位置している。従って、係合片16の下端は自由端となっており、係合片16はその上端、すなわち内側および外側第1スリット部18bの上端位置を基点として弾性変形可能となっている。係合片16には、その下端から若干上方の高さ、かつ左右方向中程に、第2係合凹部12に係合可能な第2係合突起14が一体的に突出形成されている。第2係合突起14の縦断面形状はほぼ矩形状であるが、その上面は先端側(前端側)にかけて下降するよう斜めに切りかかれている。
係合片16の、外側第1スリット部18bの下方の部分からは、係合片16と一体的に連結されて、押圧片17が設けられている。押圧片17は、その内側端部である係合片16との連結部分を固定端、外側を自由端として弾性変形可能に、第1スリット部18とは別個の、当該第1スリット部18に繋がる第2スリット部19により区画形成されている。第2スリット部19は、2本の横スリットと1本の縦スリットから構成されており、外側第1スリット部18bの下端から横方向外側に延びる上側第2スリット部19aと、下側第1スリット部18cの外側端部から横方向に延びる下側第2スリット部19bと、これら上側第2スリット部19aと下側第2スリット部19bの外側端部を上下に連結する外側第2スリット部19cとから構成されている。上側第2スリット部19aの長さは、押圧片17の固定端からの長さ寸法L2を決定する。
各押圧片17の下端は、後端側内周面2bの下端、すなわち化粧皿収納部2の底面2cに面しているが、底面2cからは若干上方に位置しているため、化粧料容器1の前後方向に移動自在となっている。従って押圧片17は、外側の端部側を自由端として弾性変形可能となっている。押圧片17には、その下端沿いかつ外側端部沿いの位置に、化粧皿7を第1係合突起13の方向、すなわち前端側に押圧するための凸部20が一体的に突出形成されている。凸部20の縦断面は横長の矩形状である。
係合片16および押圧片17は、化粧皿収納部2の外側や内側、すなわち本実施形態にあっては化粧料容器1の後端側や前端側へ、それぞれの固定端を基点に弾性変形可能に形成されている。その弾性変形しやすさを示す力であるとともに、化粧皿7によって弾性変形させたときに化粧皿7を押し返す力でもあるバネ力の設定は、それぞれの固定端からの長さ寸法L1、L2を調節することにより、係合片16と押圧片17それぞれが適切なバネ力を有するように、係合片16と押圧片17のそれぞれについて個別に行うことができる。
ここで、凸部20が化粧皿7により押圧されて押圧片17が弾性変形する際には、その押圧力が、押圧片17が連結されている係合片16へも多少に関わらず伝達されるので、係合片16も多少なりとも弾性変形する。すなわち、押圧片17にとって係合片16は実際上は完全な固定端ではなく、いわば相対的な固定端として振る舞う。他方、係合片16の上端部は化粧皿収納部2の後端側内周面2bに連結されており、後端側内周面2bは係合片16の弾性変形につられて変形することはなく、完全な固定端である。従って、係合片16の弾性変形性は係合片16のバネ力のみによって決定されるが、押圧片17の弾性変形性は押圧片17自体のバネ力と係合片16のバネ力とによって複合的に決定される。従って、長さ寸法L2などを調節することにより押圧片17のバネ力を設定するには、その手順として、あらかじめ係合片16のバネ力を決めておく必要があり、かつまた当該係合片16のバネ力の複合的な作用を考慮して設定する必要がある。
ただし、押圧片17の凸部20への押圧力が係合片16に事実上、ほとんど伝達されない場合もあり得る。例えば、係合片16のバネ力が十分に大きい場合や、押圧片17の長さ寸法L2が十分に大きいため押圧片17のバネ力が十分に小さい場合などである。このような場合は、係合片16は押圧片17に対し、実質的に完全な固定端として振る舞う。その結果このような場合は、押圧片17のバネ力を設定するに際し係合片16のバネ力を複合的に考慮する必要が無いため、押圧力のバネ力の設定が非常に容易になるので好ましい。
化粧皿7の前後方向の寸法や、各係合突起13、14および凸部20の化粧皿7側への突出量などは、以下のように設定されている。すなわち、化粧皿7が化粧皿収納部2に装着された状態では、押圧片17の凸部20が化粧皿7の後端側外周面7dに当接し、化粧皿7を前端側へと押圧して、化粧皿7の前端側外周面7cを化粧皿収納部2の前端側内周面2aにぴったりと当接させている。このとき、各第1係合突起13は各第1係合凹部11内に係合される。この状態において、押圧片17は、ほぼ後端側にも前端側にも弾性変形していない状態である(図4参照)。またその際、化粧皿7の後端側外周面7dと化粧皿収納部2の後端側内周面2bとの間には、凸部20の突出量だけ間隙が存在しているが、係合片16に設けられた各第2係合突起14は、凸部20よりも大きい突出量に設定されているので、当該間隙部内を通過して各第2係合凹部12内まで突出し、係合されている。
次に、本実施形態にかかる化粧料容器1の作用について説明する。化粧皿7を化粧皿収納部2に装着する際には、化粧皿7を上方から化粧皿収納部2に挿入し、化粧皿7の前端側下端部7aおよび後端側下端部7bがそれぞれ第1係合突起13および第2係合突起14の各上面に当接した状態から、さらに押し込んでゆく。すると、後端側では、化粧皿7の後端側下端部7b、続いて後端側外周面7dが各第2係合突起14を押圧し、各係合片16を後端側に弾性変形させて押し開く。他方、前端側では、化粧皿7の前端側下端部7aや前端側外周面7cが第1係合突起13上を摺動しつつこれをかわし、化粧皿7が下降してゆく。この際、化粧皿7の前端側下端部7aおよび後端側下端部7bと、各第1、第2係合突起13、14の上面はいずれも斜めに下降するよう切り欠かれているため、化粧皿7をスムーズに下方に押し込むことができる。またこの際、必要であれば、凸部20を介して押圧片17をも化粧皿7によって押圧し、押圧片17を後端側へと弾性変形させて押し開く。
以上のように下降させた化粧皿7は、各第1係合突起13および各第2係合突起14が、それぞれ第1係合凹部11および第2係合凹部12の高さに位置した時点で、各係合片16が弾性復帰し、各第2係合突起14が各第2係合凹部12に係合するとともに、各第1係合突起13が各第1係合凹部11に係合することによって、化粧皿収納部2内に装着される。
ここで、化粧皿7を下降させる操作がスムーズなものとなるために、各係合片16は適度に柔軟に後端側に弾性変形しうるバネ力に設定されていることが好ましいが、他方で係合が容易に離脱されないように適度に後端側に弾性変形しにくくなっていることが好ましい。すなわち、係合片16は、このような適度なバランスのバネ力を有するよう設定されることが好ましい。
各係合突起13、14が各係合凹部11、12に係合されて化粧皿7が化粧皿収納部2に装着された状態では、押圧片17の凸部20が化粧皿7の後端側外周面7dを押圧することによって、化粧皿7を前端側に押圧し、化粧皿7の前端側外周面7cが化粧皿収納部2の前端側内周面2aにぴったりと当接され、その結果、各第1、第2係合突起13、14と第1、第2係合凹部11、12とがそれぞれ係合される。
また、化粧皿7を化粧皿収納部2から離脱させる際には、まず隔壁3bに形成された操作用切り欠き部3cを利用して化粧皿7を後端側へと水平に移動させ、凸部20を化粧皿7によって押圧して押圧片17を後端側に弾性変形させて押し開き、前端側の、各第1係合突起13と各第1係合凹部11との係合を解除しつつ(図5参照)、化粧皿7の第1係合突起13側が上方となるように、化粧皿7を斜めに傾けつつ持ち上げて離脱させる。
この離脱操作の始め、化粧皿7を後端側に移動させて押圧片17の凸部20を押圧した時点では、図5から解るように、押圧片17は後端側に変位しているものの、係合片16は図4に示す係合状態の位置から全く変位していない。すなわち本実施形態にあっては、押圧片17の凸部20への押圧力が係合片16にほとんど伝達されないよう、係合片16のバネ力や押圧片17のバネ力が設定されている。このような場合は上述のように、押圧片17のバネ力を設定するに際し、係合片16のバネ力を複合的に考慮する必要が無いため、押圧力のバネ力の設定が容易となるので好ましい。
またここで、化粧皿7が化粧皿収納部2に装着された状態において、化粧皿7を前後方向にがたつきを生じることなく安定に保持するためには、押圧片17によって化粧皿7が十分に強い力で押圧されること、すなわち押圧片17が後端側へ過度に容易に弾性変形してしまわないバネ力を有することが好ましい。しかしながら他方で、化粧皿7を化粧皿収納部2から離脱させる際には、その操作がスムーズなものとなるために、適度に柔軟に後端側に弾性変形することが好ましい。すなわち、押圧片17は、このような、係合片16とは異なる適度なバランスのバネ力を有するよう設定されることが好ましい。
以上説明したように本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、化粧皿7の互いに対向する前端側外周面7cおよび後端側外周面7dにそれぞれ第1係合凹部11および第2係合凹部12を設け、化粧皿収納部2の前端側内周面2aに、第1係合凹部11に係合可能な第1係合突起13を設けるとともに、前端側内周面2aと対向する後端側内周面2bに、第1スリット部18により下端側を自由端として弾性変形可能に区画形成され、第2係合凹部12に係合可能な第2係合突起14が設けられた係合片16と、第1スリット部18に繋がる第2スリット部19により、係合片16の外側かつ下方の部分に連結され、外側を自由端として弾性変形可能に区画形成され、第2係合突起14よりも少ない突出量に設定されて化粧皿7を第1係合突起13の方向すなわち前端側に押圧する凸部20が設けられた押圧片17とを備えることとしたので、係合片16および押圧片17はそれぞれ別個独立の第1スリット部18および第2スリット部19とから区画形成されており、その結果、係合片16のバネ力と押圧片17のバネ力は、それぞれ、係合片16の長さ寸法L1を決定する内側第1スリット部18aの長さ寸法、および押圧片17の長さ寸法L2を決定する上側第2スリット部19aの長さ寸法を調整することによって、それぞれ適切な強さを有するよう個別に設定することが可能となる。
次に、本発明にかかる化粧料容器1の各変形例について示す。各図面において、第1の実施形態と同一あるいは同等の構成要素については同一の符号を付している。第1の実施形態と差異がない部分については説明を省略する。
図6には、本発明にかかる化粧料容器1の第2の実施形態が示されている。この変形例にあっては、左右の可撓片15の形状は第1の実施形態と同様であるが、係合片16が第1の実施形態における押圧片17の位置に、押圧片17が第1の実施形態における係合片16の位置に形成されている。従って、係合片16を区画形成する第1スリット部18は、第1の実施形態における上側第2スリット部19aと同様の上側第1スリット部18dと、第1の実施形態における下側第2スリット部19bと同様の下側第1スリット部18cと、第1の実施形態における外側第2スリット部19cと同様の外側第1スリット部18bとから構成される。また、押圧片17を区画形成する第2スリット部19は、第1の実施形態における内側第1スリット部18aと同様の内側第2スリット部19dと、第1の実施形態における外側第1スリット部18bと同様の外側第2スリット部19cと、第1の実施形態にける下側第1スリット部18cと同様の下側第2スリット部19bとから構成される。第2係合突起14は、係合片16内の、第1の実施形態と同様の高さ位置、かつ左右方向中程に形成されている。凸部20は、押圧片17内の下端沿いかつ外側端部沿いの位置に形成されている。このような変形例にあっても上記第1の実施形態と同様の作用、効果を奏することはもちろんである。
図7には、本発明にかかる化粧料容器1の第3の実施形態が示されている。この変形例にあっては、左右の可撓片15の形状はL字型あるいは逆L字型ではなく、上辺を固定端とする矩形に形成されている。これら各可撓片15の、内側半分が係合片16として、外側半分が押圧片17として構成されている。係合片16の外側辺と押圧片17の内側辺とが互いに連結されている。従って係合片16と押圧片17はいずれも上辺を完全な固定端とし、また互いの連結部分をいわば相対的な固定端として弾性変形可能に形成されている。
係合片16を区画形成する第1スリット部18は、係合片16の内側辺を画定すべく上下に延び、係合片16の長さ寸法L5を決定する内側第1スリット部18aと、係合片16の下端を画定すべく左右に延び、係合片16の横方向の寸法L7を決定する下側第1スリット部18cとから構成されている。押圧片17を区画形成する第2スリット部19は、押圧片17の外側辺を画定すべく上下に延び、押圧片17の長さ寸法L6を決定する外側第2スリット部19cと、押圧片17の下端を画定すべく左右に延び、押圧片17の横方向の寸法L8を決定する下側第2スリット部19bとから構成されている。また、第2係合突起14は、上記第1、第2の実施形態と同様の高さ位置、かつ係合片16の内側辺沿いの位置に形成されている。凸部20は、押圧片17の下端沿い、かつ外側辺沿いの位置に形成されている。
係合片16のバネ力および押圧片17のバネ力は、それぞれ内側第1スリット部18aおよび外側第2スリット部19cの寸法L5、L7を個別に調節することにより、別個独立に設定することが可能である。従って一般的には、係合片16の長さ寸法L5と押圧片17の長さ寸法L6とは互いに異なり、可撓片15全体は互い違いのような形状(横倒しのL字型形状)となる。図7はたまたま係合片16と押圧片17の長さ寸法L5、L6が互いに等しい場合を示している。本変形例にあっては、係合片16と押圧片17との間の境界(連結部分)を決定する、それぞれの横方向の長さ寸法L7、L8は便宜的なものであり、係合片16と押圧片17とを区切るラインが明確に存在するわけではない。しかしながら例えば、これら係合片16の横方向の寸法L7や押圧片17の横方向の寸法L8が十分に長い場合には、例えば凸部20を介しての押圧片17への押圧力が、左右方向に遠い距離に位置する係合片16へは伝達されない、すなわち互いの弾性変形性が事実上互いのバネ力により別個独立に決定され、両バネ力を複合的に考察する必要がない。このような変形例にあっても上記第1の実施形態と同様の作用、効果を奏することはもちろんであるが、横方向の寸法L7やL8が十分に長い場合には、係合片16および押圧片17のバネ力の設定に際し、互いのバネ力を複合的に考慮する必要が無いので容易であり、より好ましい。
上記各実施形態において、係合片や押圧片の形状は、いずれも矩形としたが、これに限定されるものではなく、例えば半円形、U字形、V字形などであってもよい。そのような場合であっても、上記各実施形態と同様、第1スリット部と第2スリット部の寸法を個別に調整することによって、係合片と押圧片のバネ力を個別に設定することが可能となる。
また、上記いずれの実施形態にあっても、第1、第2係合凹部、および第1、第2係合突起は、常に同じ高さ位置に設けられていたが、これに限定されるものではなく、様々な高さ位置に設けられてよい。また、各係合凹部や各係合突起、凸部の形状なども上記各実施形態のものに限定されるわけではなく、様々な形状であってよい。また、第2係合突起および凸部の、それぞれ係合片内および押圧片内における位置についても、上記各実施形態のものに限定されるわけではなく、様々な変更が可能であり、例えば、凸部の高さ位置が第2係合突起よりも上方に位置していてもよい。また、上記いずれの実施形態においても、化粧皿収納部の後端側内周面の中央部を挟んだ左右両側に係合片や押圧片を1つずつ配置することとしたが、このような配置に限定されるものではなく、また、両者の数も特に限定はされない。また、上記各実施形態においては、第1係合凹部及び第1係合突起を化粧料容器の前端側に、第2係合凹部や係合片、押圧片などを化粧料容器の後端側に設けることとしたが、このような配置に限定されるものではない。
本発明にかかる化粧料容器の第1実施形態を示す分解斜視図である。 図1の化粧料容器の、蓋体を閉止した状態の縦断面図である。 図1の化粧料容器の、A−A線による断面図である。 図1の化粧料容器の、蓋体を開放した状態の要部拡大縦断面図である。化粧皿が化粧皿収納部に装着された状態を示している。 図1の化粧料容器の、蓋体を開放した状態の要部拡大縦断面図である。化粧皿を化粧皿収納部から離脱させる際の状態を示している。 本発明にかかる化粧料容器の第2実施形態を示す、図3に対応する断面図である。 本発明にかかる化粧料容器の第3実施形態を示す、図3に対応する断面図である。
符号の説明
1 化粧料容器
2 化粧皿収納部
3 容器本体
5 蓋体
7 化粧皿
11 第1係合凹部
12 第2係合凹部
13 第1係合突起
14 第2係合突起
16 係合片
17 押圧片
18 第1スリット部
19 第2スリット部
20 凸部

Claims (1)

  1. 化粧皿が係合自在に装着される化粧皿収納部が形成された容器本体と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備えた化粧料容器であって、
    上記化粧皿の外周面の互いに対向する側に、それぞれ第1係合凹部および第2係合凹部を設け、
    上記化粧皿収納部の内周面の一方の側に、上記第1係合凹部に係合可能な第1係合突起を設けるとともに、
    上記化粧皿収納部の内周面の、上記一方の側と対向する側に、
    第1スリット部により一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合凹部に係合可能な第2係合突起が設けられた係合片と、
    上記第1スリット部に繋がる第2スリット部により、上記係合片と連結され、かつ一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合突起よりも少ない突出量に設定されて上記化粧皿を上記第1係合突起の方向に押圧する凸部が設けられた押圧片とを備えた
    ことを特徴とする化粧料容器。
JP2005198013A 2005-07-06 2005-07-06 化粧料容器 Active JP4818649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198013A JP4818649B2 (ja) 2005-07-06 2005-07-06 化粧料容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198013A JP4818649B2 (ja) 2005-07-06 2005-07-06 化粧料容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007014499A JP2007014499A (ja) 2007-01-25
JP4818649B2 true JP4818649B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=37752169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005198013A Active JP4818649B2 (ja) 2005-07-06 2005-07-06 化粧料容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4818649B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9562321B2 (en) 2015-02-16 2017-02-07 Tokyo Rope Mfg. Co., Ltd. End fixing structure of composite wire rod

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3850477B2 (ja) * 1995-12-07 2006-11-29 吉田プラ工業株式会社 化粧料容器
JPH11290117A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Shiseido Co Ltd 化粧料容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9562321B2 (en) 2015-02-16 2017-02-07 Tokyo Rope Mfg. Co., Ltd. End fixing structure of composite wire rod

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007014499A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5260199B2 (ja) コンパクト容器
JP4818649B2 (ja) 化粧料容器
JP4507632B2 (ja) 中皿交換式コンパクト容器
JP4954597B2 (ja) コンパクト容器
JP2007014498A (ja) 化粧料容器
JP3850476B2 (ja) 化粧料容器
JP3850477B2 (ja) 化粧料容器
JP2007325756A (ja) 化粧用ケース
JP2007014497A (ja) 化粧料容器
JP6730005B2 (ja) コンパクト容器
JP3633976B2 (ja) 化粧料容器
JP5179800B2 (ja) 化粧料容器
JP5992350B2 (ja) コンパクト容器
JP2010063565A (ja) コンパクト容器
JP2002177045A (ja) 化粧料容器
JPH11206440A (ja) 化粧料容器
JP4767564B2 (ja) スライド式コンパクト容器
JP5260200B2 (ja) コンパクト容器
JP5785783B2 (ja) コンパクト容器
JPH08150015A (ja) 化粧料容器
JP2005245949A (ja) コンパクト容器
JPH0543685Y2 (ja)
JPH0516963Y2 (ja)
JP2000308517A (ja) 化粧料容器
JP4093352B2 (ja) コンパクト容器の鏡付き蓋体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4818649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250