JP4818388B2 - ストレッチャー - Google Patents

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Description

本発明は、病院などの諸施設において患者を移送し移載するために用いられるストレッチャーに関する。
従来から図13に示すように、病院などの諸施設において患者を移送し移載するために用いられるストレッチャーaが知られており、このストレッチャーaは、当該ストレッチャーaとベッド又は検査台などとの間で患者を移載するため、ベッドプレートbの上面、側面及び下面を患者移載用無端ベルトcでエンドレス状に覆い、該無端ベルトcが回転作動する移載機構を有している。したがって作動時には、無端ベルトcが一方向へ回転(正回転)することにより患者をストレッチャー上からベッド上へ移載し、無端ベルトcが他方向へ回転(逆回転)することにより患者をベッド上からストレッチャー上へ移載し易くされている。
ところで、上記移載機構では、無端ベルトに余分な弛み(たるみ)があると無端ベルトが正常に回転しにくくなるところ、従来技術では、無端ベルトの弛み解消について有効な対策が備えられていない。したがってこの弛みにより無端ベルトの正常な回転作動が妨げられることがある。
また、従来のストレッチャーには、その重量がきわめて重いうえにベッドプレートの昇降又は水平移動に伴ってストレッチャーの重心位置が大きく変化するため、ストレッチャーが転倒し易くストレッチャーを取り扱いにくいと云う不都合があり、その対策が求められている。
特開2003−645号公報
本発明は以上の点に鑑みて、患者移載用無端ベルトに弛みが発生するのを有効に抑制することができるストレッチャーを提供することを目的とする。またこれに加えて、転倒しにくく、取り扱い性が良好なストレッチャーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるストレッチャーは、車輪を備えて走行可能な台車部の上方に患者を載せるベッドプレートが配置され、前記ベッドプレートは水平なまま昇降可能かつストレッチャー幅方向に水平移動可能とされ、前記ベッドプレートの上面、側面及び下面は回転可能な患者移載用無端ベルトで覆われている患者移送・移載用のストレッチャーであって、前記台車部の上方であって前記ベッドプレートの下方に昇降駆動部の駆動によって昇降動作する昇降部が設けられ、前記昇降部は、ストレッチャー長手方向に延びる昇降フレームと、前記昇降フレームの上方に配置された上部昇降フレームとを有し、前記昇降フレームに前記無端ベルトの弛みを抑制するベルト押さえ部が固定され、前記ベルト押さえ部は、前記上部昇降フレームを挟む位置に配置された左右一対の上部回転ローラと、前記上部昇降フレームよりも下方に配置された左右一対の下部回転ローラとを有し、前記上部昇降フレームに前記ベッドプレートを水平移動させる水平移動駆動部及び前記無端ベルトを回転させるベルト駆動部が固定され、このうち前記ベルト駆動部は、前記下部回転ローラの上方に配置され前記下部回転ローラとの間に前記無端ベルトを挟み込み前記無端ベルトを回転させる左右一対の駆動ローラを有し、前記無端ベルトは前記一対の上部回転ローラによって下方へ向けて方向転換せしめられるとともに前記一対の駆動ローラによって水平方向に方向転換せしめられることにより前記ベッドプレートの下面幅方向中央に当該無端ベルトで囲まれた空間部を形成し、前記空間部内に前記上部昇降フレーム並びに前記水平移動駆動部及び前記ベルト駆動部が配置され、前記左右一対の上部回転ローラはそれぞれ揺動アームの上端に取り付けられていて前記揺動アームの揺動により互いに近付く方向に付勢され前記無端ベルトの弛みを低減すべく前記無端ベルトを締め付ける構造とされ、さらに、人体の重量(Wm)及び載台の重量(Wu)の和よりなる支持すべき重量荷重(W)が一方の駆動ローラから下部回転ローラへかかる荷重(P )及び他方の駆動ローラから下部回転ローラへかかる荷重(P )として下部回転ローラにかかることによって、両ローラ間に挟み込まれた無端ベルトのスリップを抑制する構造が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるストレッチャーは、上記した請求項1記載のストレッチャーにおいて、前記ベッドプレートはストレッチャー幅方向の左右双方向に水平移動可能とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるストレッチャーは、上記した請求項1又は2記載のストレッチャーにおいて、前記昇降駆動部は、昇降用駆動源としての回転モータと、前記回転モータのストレッチャー長手方向一方に設けられた第1ねじ軸部と、前記回転モータのストレッチャー長手方向他方に設けられるとともに前記第1ねじ軸部とはねじ螺旋の向きを反対に設定された第2ねじ軸部と、前記第1ねじ軸部に螺合された第1移動体と、前記第2ねじ軸部に螺合された第2移動体とを有し、前記昇降部はリンク機構を介して前記昇降駆動部及び台車部に接続され、前記リンク機構は、固定端を前記台車部に接続するとともに揺動端を前記第1移動体に接続した下部リンクバー及び固定端を前記昇降部に接続するとともに揺動端を前記第1移動体に接続した上部リンクバーを備える第1リンク部と、固定端を前記台車部に接続するとともに揺動端を前記第2移動体に接続した下部リンクバー及び固定端を前記昇降部に接続するとともに揺動端を前記第2移動体に接続した上部リンクバーを備える第2リンク部とを有してストレッチャー長手方向に対称な構造とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるストレッチャーは、上記した請求項1又は2記載のストレッチャーにおいて、前記水平移動駆動部は水平移動用駆動源として回転モータを有し、前記回転モータと前記ベッドプレートは、前記回転モータ側のピニオンが前記ベッドプレート下面に設置したラックに歯合するラックアンドピニオン機構を介して接続されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5によるストレッチャーは、上記した請求項1又は2記載のストレッチャーにおいて、前記ベルト駆動部はベルト回転用駆動源として回転モータを有し、前記回転モータと前記一対の駆動ローラはギヤ機構を介して接続されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6によるストレッチャーは、上記した請求項1乃至5の何れかに記載のストレッチャーにおいて、旋回による出し入れが可能なサイドアシストバーが前記台車部の側面部に設けられていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項7によるストレッチャーは、上記した請求項1乃至5の何れかに記載のストレッチャーにおいて、折り畳みが可能な酸素ボンベホルダーが前記台車部又は昇降部に設けられていることを特徴とする。
上記構成を備えるストレッチャーにおいては、車輪による走行のほか、(1)患者を載せるベッドプレートが水平なまま昇降する、(2)ベッドプレートがストレッチャー幅方向に水平移動する、(3)患者移載用無端ベルトが回転すると云う3種類の作動が行なわれる。ストレッチャーの構造としては、車輪を備えて走行可能な台車部が設けられ、台車部の上に昇降部が載せられ、昇降部の上にベッドプレートが載せられ、ベッドプレートに無端ベルトが被せられている。昇降駆動部が駆動すると昇降部が昇降作動し、昇降部と共にベッドプレートが昇降する。昇降駆動部としては、回転モータ、ねじ軸及びリンク機構などの組み合わせによる機構(請求項3)が考えられるが、そのほか、油圧若しくは空圧式又は電動式のアクチュエータなどを利用するものであっても良い。昇降部にはそのフレーム構造として、ストレッチャー長手方向に延びる昇降フレームと、昇降フレームの上方に配置された上部昇降フレームとが設けられ、このうち昇降フレームに無端ベルトの弛みを抑制するベルト押さえ部が固定され、上部昇降フレームにベッドプレートを水平移動させる水平移動駆動部と、無端ベルトを回転させるベルト駆動部とが固定されている。水平移動駆動部が駆動すると昇降部は移動することなくベッドプレートのみが水平移動する。
昇降フレームに固定されたベルト押さえ部において、上部昇降フレームを挟む位置に左右一対の上部回転ローラが配置され、上部昇降フレームよりも下方に左右一対の下部回転ローラが配置され、また上部昇降フレームに固定された水平移動駆動部において、下部回転ローラの上方に、下部回転ローラとの間に無端ベルトを挟み込み無端ベルトを回転させる左右一対の駆動ローラが配置され、これらのローラを巡るようにして無端ベルトが巻架されている。すなわち無端ベルトはベッドプレートの上面、側面及び下面を覆うほか、ベッドプレートの下面において一対の上部回転ローラによって下方へ向けて方向転換せしめられるとともに一対の駆動ローラによって水平方向に方向転換せしめられ、これによりベッドプレートの下面幅方向中央に当該無端ベルトで囲まれた空間部が形成されている。また左右一対の上部回転ローラはそれぞれ揺動アームの上端に取り付けられていて揺動アームの揺動により互いに近付く方向に付勢され無端ベルトの弛みを低減すべく無端ベルトを締め付ける。したがってこのようなローラによる方向転換及び揺動アームによる締め付けにより無端ベルトは弛みの発生が抑制され、また弛みが発生しても揺動アームによる締め付けを強めることにより弛みを速やかに解消することが可能とされている。ベルト駆動部が駆動するとベッドプレートは移動することなく無端ベルトのみが回転する。ベッドプレートの下面に形成される空間部はこれをスペース上有効活用するため、ここに上部昇降フレーム並びに水平移動駆動部及びベルト駆動部が配置されている。
また、本発明の請求項2によるストレッチャーにおいては、ベッドプレートはストレッチャー幅方向の左右双方向に水平移動可能とされており、これによればストレッチャーはベッドプレートの水平移動について左右の方向性を持たないもの(作動方向が左右何れかに限定されないもの)とされている。
また、本発明の請求項3によるストレッチャーにおいては、昇降駆動部は昇降用駆動源としての回転モータを有し、この回転モータのストレッチャー長手方向一方に第1ねじ軸部が設けられ、回転モータのストレッチャー長手方向他方に第1ねじ軸部とはねじ螺旋の向きを反対に設定された第2ねじ軸部が設けられ、第1ねじ軸部に第1移動体が螺合され、第2ねじ軸部に第2移動体が螺合されている。昇降部はリンク機構を介して昇降駆動部及び台車部に接続されている。リンク機構は、固定端を台車部に接続するとともに揺動端を第1移動体に接続した下部リンクバー及び固定端を昇降部に接続するとともに揺動端を第1移動体に接続した上部リンクバーを備える第1リンク部と、固定端を台車部に接続するとともに揺動端を第2移動体に接続した下部リンクバー及び固定端を昇降部に接続するとともに揺動端を第2移動体に接続した上部リンクバーを備える第2リンク部とを有し、両リンク部はストレッチャー長手方向に対称な構造とされている。このような対称構造のリンク機構によれば、昇降部の高さ位置の如何にかかわらず昇降部の重心位置が常に一定であることから、ストレッチャーが倒れにくい構造とされている。
また、本発明の請求項4によるストレッチャーにおいては、水平移動駆動部は水平移動用駆動源としての回転モータを有し、この回転モータとベッドプレートが、回転モータ側のピニオンがベッドプレート下面に設置したラックに歯合するラックアンドピニオン機構を介して接続されている。回転モータが駆動すると動力がラックアンドピニオン機構を介してベッドプレートに伝達され、ベッドプレートが水平移動する。
また、本発明の請求項5によるストレッチャーにおいては、ベルト駆動部はベルト回転用駆動源として回転モータを有し、この回転モータと一対の駆動ローラがギヤ機構を介して接続されている。回転モータが駆動すると動力がギヤ機構を介して駆動ローラに伝達され、駆動ローラが回転し、無端ベルトを回転させる。
また、本発明の請求項6によるストレッチャーにおいては、旋回による出し入れが可能なサイドアシストバーが台車部の側面部に設けられており、これによればベッドプレートが水平移動して重心位置が移動してもサイドアシストバーが支えとなってストレッチャーが倒れにくい構造とされている。
更にまた、本発明の請求項7によるストレッチャーにおいては、折り畳みが可能な酸素ボンベホルダーが台車部又は昇降部に設けられており、これによればホルダーはボンベ使用時のみ組み立てられ、不使用時には折り畳み収容され、不使用時に邪魔にならない取り扱い性の良好なホルダーが提供される。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のストレッチャーにおいては上記したようにローラによる方向転換及び揺動アームによる締め付けによって無端ベルトに弛みが発生するのを有効に抑制することができ、弛みが発生した場合には揺動アームによる締め付けを強めることによって弛みを速やかに解消することができる。またベッドプレートの下面に形成される空間部に昇降部の上部昇降フレーム並びに水平移動駆動部及びベルト駆動部を収容することから、限られたスペースを有効活用することができる。また人体の重量(Wm)及び載台の重量(Wu)の和よりなる支持すべき重量荷重(W)が一方の駆動ローラから下部回転ローラへかかる荷重(P )及び他方の駆動ローラから下部回転ローラへかかる荷重(P )として下部回転ローラにかかることによって、両ローラ間に挟み込まれた無端ベルトのスリップを抑制する構造が設けられているために、無端ベルトのスリップを有効に抑制することができる。
また、本発明の請求項2によるストレッチャーにおいては、ベッドプレートの水平移動について左右の方向性を持たず、よって取り扱い性の良好なストレッチャーを提供することができる。
また、本発明の請求項3によるストレッチャーにおいては、対称構造のリンク機構によって、昇降部の高さ位置の如何にかかわらず昇降部の重心位置が常に一定で、転倒の虞がないストレッチャーを提供することができる。
また、本発明の請求項4によるストレッチャーにおいては、回転モータの動力がラックアンドピニオン機構を介してベッドプレートに伝達され、ベッドプレートが円滑に水平移動するストレッチャーを提供することができる。
また、本発明の請求項5によるストレッチャーにおいては、回転モータの動力がギヤ機構を介して駆動ローラに伝達され、駆動ローラ及び無端ベルトが円滑に回転するストレッチャーを提供することができる。
また、本発明の請求項6によるストレッチャーにおいては、ベッドプレートが水平移動したときにサイドアシストバーが支えとなって転倒の虞がないストレッチャーを提供することができる。
更にまた、本発明の請求項7によるストレッチャーにおいては、ホルダーはボンベ使用時のみ組み立てられ、不使用時には折り畳み収容され、不使用時に邪魔にならないホルダーを備えるストレッチャーを提供することができる。
本発明の実施例に係るストレッチャーを正面方向から見た説明図 同ストレッチャーを側面方向から見た説明図 同ストレッチャーにおける台車部及び昇降駆動部を平面方向から見た説明図 同ストレッチャーにおいて昇降部が上昇した状態を示す正面方向から見た説明図 (A)は同ストレッチャーにおける昇降用駆動源の連結構造を示す説明図、(B)はその昇降部上昇状態を示す説明図 (A)は図5(A)の状態からベッドプレートが左右一方の方向へ水平移動した状態を示す説明図、(B)は図5(A)の状態からベッドプレートが左右他方の方向へ水平移動した状態を示す説明図 同ストレッチャーにおける水平移動駆動部の説明図 同ストレッチャーにおけるベッドプレートを平面方向から見た説明図 同ストレッチャーにおけるベッド支え部及びベルト駆動部の説明図 (A)は同ストレッチャーにおけるサイドアシストバーの説明図、(B)は同サイドアシストバーに備えられるカム面の説明図 同ストレッチャーに備えられる酸素ボンベホルダーの組立て状態を示す説明図 同酸素ボンベホルダーの折り畳み状態を示す説明図 従来例に係るストレッチャーの説明図
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明すると、当該実施例に係るストレッチャーは以下のように構成されている。
すなわち先ず図1乃至図3に示すように、所要数の車輪15を備えて走行可能な台車部11が設けられており、この台車部11の上に昇降動作する昇降部21が載せられ、昇降部21の上にストレッチャー幅方向(図1における紙面直交方向、図2における左右方向)に水平移動するベッドプレート(載台)61が載せられ、ベッドプレート61に回転可能な無端ベルト68がエンドレス状に被せられている。尚、作図の都合上、図1は無端ベルト68を取り外した状態を示し、無端ベルト68は図2に描かれている。台車部11はストレッチャー長手方向(図1における左右方向、図2における紙面直交方向)に延びる左右一対の縦フレーム12及びストレッチャー幅方向に延びる前後一対の横フレーム13(図2又は図3参照)を基本としてフレームを組み合わせたもので、その四隅それぞれに車輪15が方向転換可能に設けられている。台車部11は自走せず人力により押され引かれて走行する。また図3に示すように台車部11の側面部にはそれぞれ、旋回による出し入れが可能なサイドアシストバー111が設けられているが、これについては後述する。符号16は各駆動源作動用の電源バッテリー、符号17は介護者用の把手、符号18は上下方向に揺動可能な患者落下防止用フレームである。
台車部11の上方に配置される昇降部21は、昇降駆動部31の駆動により昇降動作するものであって、前後一対の端面部22の間にストレッチャー長手方向のほぼ全長に亙って延びる昇降フレーム23が水平に架設されるとともにその上方に位置して上部昇降フレーム24が架設され、これらを基本としてフレームが組み合わされている。昇降フレーム23及び上部昇降フレーム24はそれぞれ左右一対として設けられている。昇降フレーム23及び上部昇降フレーム24はストレッチャー長手方向に適宜分割されていても良く、ほかに支えがあればストレッチャー長手方向のうち必要な一部のみに設けられても良い。
昇降部21を昇降動作させる昇降駆動部31は、昇降用駆動源としての回転モータ32と、この回転モータ32のストレッチャー長手方向一方(前方)に設けられた第1ねじ軸部33と、回転モータ32のストレッチャー長手方向他方(後方)に設けられるとともに第1ねじ軸部33とはねじ螺旋の向きを反対に設定された第2ねじ軸部34と、第1ねじ軸部33に螺合された第1移動体35と、第2ねじ軸部34に螺合された第2移動体36とを有している。昇降部21はリンク機構41を介して昇降駆動部31及び台車部11に接続されている。リンク機構41は、ストレッチャー幅方向に左右一対として設けられているが対称構造であるので一方のみを説明すると、固定端43aを台車部11に接続するとともに揺動端43bを第1移動体35に接続した下部リンクバー43及び固定端44aを昇降部21に接続するとともに揺動端44bを第1移動体35に接続した上部リンクバー44を備えるストレッチャー長手方向一方(前方)側の逆「く」字状の第1リンク部42と、固定端46aを台車部11に接続するとともに揺動端46bを第2移動体36に接続した下部リンクバー46及び固定端47aを昇降部21に接続するとともに揺動端47bを第2移動体36に接続した上部リンクバー47を備えるストレッチャー長手方向他方(後方)側の「く」字状の第2リンク部45とを有し、全体としてストレッチャー長手方向に対称な構造とされている。
図4に示すように、回転モータ32が一方の回転方向に駆動すると第1及び第2ねじ軸部33,34がそれぞれ同方向に回転し、ねじ作用により第1及び第2移動体35,36が互いに離れる方向に移動する。すると各リンク部42,45において上下リンクバー43,44、46,47のなす交差角度が徐々に大きくなり、これに伴って昇降部21が上昇する(図1→図4)。また反対に回転モータ32が他方の回転方向に駆動すると第1及び第2ねじ軸部33,34がそれぞれ同方向に回転し、ねじ作用により第1及び第2移動体35,36が互いに近付く方向に移動する。すると各リンク部42,45において上下リンクバー43,44、46,47のなす交差角度が徐々に小さくなり、これに伴って昇降部21が下降する(図4→図1)。何れの場合も両リンク部42,45の動きは同時的対称的であってかつ重心位置がストレッチャー長手方向に移動しないため、重心位置がストレッチャー長手方向一方に偏ってしまってストレッチャーが転倒することはない。
尚、昇降時、昇降部21が昇降するとこれに伴って回転モータ32も半量昇降するが、図5に示すように回転モータ32はその左右に設けられたLMガイド51に案内されて昇降する。LMガイド51は直線軌道状のレール52にスライド可能なテーブル53を高精度に組み付けた案内用組立品であって、図5(A)左側のLMガイド51は回転モータ32にレール52が取り付けられるとともにテーブル53が連結部材54を介して台車部11のフレーム12に取り付けられている。一方、図5(A)右側のLMガイド51は回転モータ32にレール52が取り付けられるとともにテーブル53が連結部材55を介して昇降部21のフレーム25に取り付けられている。図5(A)は昇降部21が昇降の下限にある状態を示し、この状態から昇降部21が上昇するとLMガイド51がそれぞれ図5(B)に示すように作動(変位)して回転モータ32の昇降を案内する。したがって回転モータ32は昇降時、ストレッチャー長手方向にまったく移動しない。
また、昇降部21及びベッドプレート61は平面上大きなものであるから昇降作動に際して傾くことが懸念される場合は、傾き防止用のガイド若しくは荷重支持部材を適宜追加すると良く、例えば台車部11と昇降部21との間にLMガイド57を縦向きに配置する。図1及び図4では台車部11の後方位置にLMガイド57が1本配置されているが、このようなガイド57を必要に応じて複数配置する(例えば台車部11の前方位置及び後方位置に1本ずつ)。
また、図5(A)及び(B)は何れもベッドプレート61が水平移動の中央ニュートラル位置にある状態を示しているが、この状態からベッドプレート61は図6(A)に示すように幅方向一方へ向けて水平移動し、また図6(B)に示すように幅方向他方へ向けて水平移動する(左右双方向へ水平移動する)。符号56は内部機構目隠し用の覆い板及び蛇腹を示している。
ベッドプレート61の水平移動は以下のようにして行なわれる。すなわち図7に拡大して示すように、昇降部21における左右一対の上部昇降フレーム24に水平移動駆動部71が固定され、この水平移動駆動部71は、上部昇降フレーム24に仕切り板72を介して固定された水平移動用駆動源としての回転モータ73を有し、この回転モータ73とベッドプレート61とが、回転モータ73側のピニオン75がベッドプレート61下面に設置したラック67に歯合するラックアンドピニオン機構を介して接続されている。回転モータ73の駆動ギヤ74は中間ギヤ76を介してピニオン75に接続されている。したがって回転モータ73が一方の回転方向に駆動するとラックアンドピニオン機構を介してベッドプレート61がストレッチャー幅方向の一方へ向けて水平移動し、また回転モータ73が他方の回転方向に駆動するとラックアンドピニオン機構を介してベッドプレート61がストレッチャー幅方向の他方へ向けて水平移動する。上記ラックアンドピニオン機構は図1及び図4に示すように、回転モータ73の駆動軸73aが長く延ばされることにより、ストレッチャー長手方向の前方位置及び後方位置に1組ずつ配置されている。
図8に示すようにベッドプレート61は、平面長方形状の薄板の周辺を下方へ折り曲げる(幅方向両端部には患者を移載し易いように端部へ向けて徐々に下降する向きのスロープ62(図2など参照)が付けられている)とともに周辺及び下面に補強部材(図示せず)を多数取り付けたものであって、その下面に上記ラック67のほかにカムフォロアのレール63やLMガイドのレール64などが所要数取り付けられている。ベッドプレート61の長手方向両端にはカムフォロア65が取り付けられている。そしてこれらに対する係合若しくは組み合わせの相手方部品がそれぞれ昇降部21のフレーム部に取り付けられたうえで係合若しくは組み合わされているので、ベッドプレート61は全体としてその重量を支えられるとともに患者の重量などにより撓むことなく歪むことなく水平移動する。またベッドプレート61の幅方向両端にはそれぞれ無端ベルト68を支持し方向転換させるための回転ローラ66が取り付けられている。
図9に拡大して示すように昇降部21の昇降フレーム23に、無端ベルト68の弛みを抑制するためのベルト押さえ部81が固定されている。無端ベルト68の弛みは初期的或いは経時的に発生する。このベルト押さえ部81は、ストレッチャー幅方向に左右一対として設けられているが対称構造であるので一方のみを説明すると、昇降フレーム23に固定された固定枠体82と、固定枠体82に軸84を中心として揺動可能に取り付けられた揺動アーム83と、揺動アーム83の上端に取り付けられた上部回転ローラ85と、揺動アーム83の揺動停止位置を調整するためのねじ込み式の調整部86(たとえば図9左側の調整部86のねじ込みを深くすると、ねじが左方向へ変位して揺動アーム83の下端を押圧するので、揺動アーム83が右回りに回転し、この分上部回転ローラ85が右回り方向に変位する)と、固定枠体82に設けた縦長穴87に上下方向に変位可能に取り付けられた下部回転ローラ88と、下部回転ローラ88の上下位置を調整するためローラ88の下側に設けられた楔状部材89と、楔状部材89の押し込み量を調整するためのねじ込み式の調整部90(たとえば図9左側の調整部90のねじ込みを深くすると、ねじが右方向へ変位して楔状部材89を押圧するので、楔状部材89が右方向へ変位し、その楔作用によって下部回転ローラ88が上方向へ変位する)とを有している。そして左右一対の上部回転ローラ85が同じく一対の上部昇降フレーム24を左右から挟む位置に配置されるとともに左右一対の下部回転ローラ88が上部昇降フレーム24よりも下方に配置されている。
また、昇降部21の上部昇降フレーム24に、無端ベルト68を回転させるベルト駆動部91が固定されている。このベルト駆動部91は、上部昇降フレーム24に仕切り板92を介して固定されたベルト回転用駆動源としての回転モータ93と、下部回転ローラ88の上方に配置された左右一対の駆動ローラ95とを有し、この回転モータ93と駆動ローラ95がギヤ機構を介して接続されている。回転モータ93の駆動ギヤ94は中間ギヤ96を介して駆動ローラ95のギヤ部に接続されている。
ベッドプレート61の上面、側面及び下面を覆う無端ベルト68は、左右一対の上部回転ローラ85の上方及び左右一対の駆動ローラ95の下方を巡るように掛け渡されている。したがって無端ベルト68は上部回転ローラ85よって下方へ向けて方向転換せしめられるとともに駆動ローラ95によって水平方向に方向転換せしめられ、更に駆動ローラ95と下部回転ローラ88に挟まれ、駆動ローラ95が回転すると無端ベルト68全体が回転する。すなわち回転モータ93が一方の回転方向に駆動すると駆動ローラ95が回転し、これに伴って無端ベルト68が一方の方向へ回転し、回転モータ93が他方の回転方向に駆動すると駆動ローラ95が回転し、これに伴って無端ベルト68が他方の方向へ回転する。下部回転ローラ88は調整部90及び楔状部材89によって上下位置を調整されるので、駆動ローラ95との間に無端ベルト68を強く挟み込み、よって無端ベルト68が空回り(スリップ)するのを有効に抑制することができる。
W=Wm+Wu
W:支持すべき重量荷重
Wm:人体の重量
Wu:載台の重量
=P=W/2
:一方の駆動ローラ95から下部回転ローラ88へかかる荷重
:他方の駆動ローラ95から下部回転ローラ88へかかる荷重
ベルト駆動力(引張力):F+F=2・((W/2)・μ)=W・μ
:一方の駆動ローラ95におけるベルト駆動力
:他方の駆動ローラ95におけるベルト駆動力
μ:駆動ローラ95におけるベルト摩擦係数(μ=0.4)
ベルト抵抗力:F=Wm・μ
:載台上面におけるベルト抵抗力
μ:載台上面におけるベルト摩擦係数(μ=0.3)
故に、仮にμとμが同じ値でも、W>Wmなので、F+F>Fとなり、モータ93にパワーがあればスリップしない。
また、左右一対の上部回転ローラ85は調整部86によって揺動アーム83の揺動停止位置を調整されるので、左右一対の上部回転ローラ85が互いに近付く方向に締め込みを行なうことによって無端ベルト68の弛みを有効に低減することができる。またこの方式はベッドプレート61の重量を無端ベルト68で支える構造であるため、ベッドプレート61に反りが発生しにくい。
尚、無端ベルト68が上記のように方向転換せしめられることによりベッドプレート61の下面幅方向中央には、その上方をベッドプレート61、左右側方及び下方を無端ベルト68で囲まれる空間部100が形成されるが、この空間部100に上部昇降フレーム24、ベルト駆動部91及び上記水平移動駆動部71が収容されることから、限られたスペースが最大限有効活用されている。
また、無端ベルト68は患者を載せるものであることからベッドプレート長手方向のほぼ全長に亙る長さ(ベルト幅)を有しており、これを支持し方向転換させる各ローラもベッドプレート長手方向のほぼ全長に亙って配置されており、具体的には上部回転ローラ85、下部回転ローラ88及び駆動ローラ95並びにベッドプレート幅方向両端の回転ローラ66はそれぞれベッドプレート長手方向のほぼ全長に亙って取り付けられている。但しこれらの各ローラはストレッチャー長手方向に適宜分割されていても良く、この場合、分割体同士の間には間隔が設定されても良く、また無端ベルト68の支持が充分であればストレッチャー長手方向のうち必要な一部のみに設けられても良い。空間部100はこれもベッドプレート長手方向のほぼ全長に亙って形成され、ここを上部昇降フレーム24が貫通し、仕切り板が複数枚(例えば7枚)所定間隔毎に並べられ、その1つにベルト駆動部91が取り付けられ、別の1つに水平移動駆動部71が取り付けられている。ベルト駆動部91はストレッチャー長手方向の前方後方位置に1組ずつ配置されている。ベルト押さえ部81はこれも複数が所定間隔毎に並べられている。
以上までの構成において、当該実施例に係るストレッチャーは、所要数の車輪15による走行のほか、(1)患者を載せるベッドプレート61が水平なまま昇降する、(2)ベッドプレート61がストレッチャー幅方向左右双方向にそれぞれ水平移動する、(3)患者移載用無端ベルト68が正逆双方向に回転すると云う3種類の作動が行なわれる。作動はそれぞれ介護者が有線式又は無線式の操作ボックス(図示せず)を操作することにより行なわれる。そして当該ストレッチャーによれば、ローラ85,95による方向転換及び揺動アーム83による締め付け機構が無端ベルト68に対して設けられているため、無端ベルト68に弛みが発生するのを有効に抑制することができ、弛みが発生した場合には揺動アーム83による締め付けを強めることによって弛みを速やかに解消することができる。またベッドプレート61の下面に形成される空間部100に昇降部21の上部昇降フレーム24、水平移動駆動部71、ベルト駆動部91が収容されることから、限られたスペースを有効活用することができる。
尚、ベッドプレート61が水平移動の中央ニュートラル位置から左右何れかへ水平移動するときにこのベッドプレート61に対して無端ベルト68が同期的に回転しないと、ベッドプレート61とベッドプレート61の上面に被せられた無端ベルト68とが相対変位することになって患者をうまく移動させることができない。そこで当該ストレッチャーでは、ベッドプレート61が水平移動の中央ニュートラル位置から左右何れかへ水平移動するときに必ず無端ベルト68が同方向へ同期回転するものとされている。すなわちベッドプレート61が図5(A)及び(B)に示した中央位置から図6(A)に示すように図上左方向へ水平移動する場合は、無端ベルト68も図上左回りで等距離同期回転する(ベッドプレート61が20cm移動すれば無端ベルト68も20cm分回転する)。また反対にベッドプレート61が図5(A)及び(B)に示した中央位置から図6(B)に示すように図上右方向へ水平移動する場合は、無端ベルト68も図上右回りで等距離同期回転する(ベッドプレート61が20cm移動すれば無端ベルト68も20cm分回転する)。したがってベッドプレート61とベッドプレート61の上面に被せられた無端ベルト68とがずれることがないので、患者をうまく移動させることができる。患者をベッドなどに移載する場合にはこの状態からベッドプレート61は停止したまま無端ベルト68のみを更に回転させることになる。またベッドプレート61の水平移動はその方向の患者落下防止用フレーム18が降りていなければ作動せず、足踏みシーソー構造の車輪ロック19(図3参照)がロック状態となっていなければ作動しないように設定され、これらによる安全対策が施されている。
台車部11の側面部に設けられたサイドアシストバー(補助足)111は、上記したように旋回による出し入れが可能な構造とされており、ストレッチャー幅方向に左右一対として設けられ、ベッドプレート61がストレッチャー幅方向へ水平移動するときにその方向のサイドアシストバー111が作動してストレッチャーの転倒を防止する(ベッドプレート61が左方向へ水平移動するときは左側のサイドアシストバー111のみが作動し、反対にベッドプレート61が右方向へ水平移動するときは右側のサイドアシストバー111のみが作動する)。図3の平面図では実線でサイドアシストバー111の収容位置を示すとともに鎖線で作動位置を示し、このようにサイドアシストバー111は収容位置及び作動位置間でほぼ90度の角度範囲に亙って旋回する。一対のサイドアシストバー111は対称構造であるので一方のみを説明すると、以下のように構成されている。
すなわち図10(A)に示すように、台車部11のフレーム12に固定した取付フレーム112に旋回モータ113が取り付けられ、その駆動軸114が下向きに配置され、駆動軸114に旋回部材115が取り付けられている。旋回部材115は駆動軸114に対し回転ドライブ116によって水平方向に同期回転(旋回)するが、球面軸受117によって上下方向に揺動することは可能とされている。旋回部材115の一端にバー本体118が固定され、その先端118aに走行輪119が取り付けられている。走行輪119の中心軸120はバー本体118の長手方向と同じ向きに設定されている。また旋回部材115の他端に回転ローラ121が取り付けられ、その上下に段差形状のカム面123を備えるスペーサ122が設けられ(取付フレーム112に固定されている)、旋回部材115が旋回すると回転ローラ121がカム面123に沿って走行する。
図10(B)に拡大して示すようにカム面123は、旋回部材115が収容位置から作動位置へ旋回するとき、旋回当初はバー本体118の先端118aを持ち上げておくような低位の面123aとされ(バー本体118は水平状態)、旋回部材115が所定角度(例えば20度)旋回した位置に段差部123bが設けられ、その後はバー本体118の先端118aが所定角度(例えば4度)下がった位置となるように高位の面123cとされている(低位面123a及び高位面123cの高低差を符号dで示している)。
したがってバー本体118は、台車部11と平行な収容状態にあるときはその先端118aが持ち上げられていて走行輪119は接地しておらず、所定角度旋回すると先端118aが下がって走行輪119が接地し、以後は走行輪119が接地回転しながら作動位置まで旋回する。また反対に台車部11と直角な作動状態にあるときは先端118aが下がっていて走行輪119は接地しており、所定角度旋回すると先端118aが上がって走行輪119が浮き上がり、以後は走行輪119が浮き上がった状態で収容位置まで旋回する。作動位置において走行輪119はその中心軸120が荷重入力方向と直角をなすため、走行することなくストレッチャー荷重を受け止める。
また、当該ストレッチャーには、図11及び図12に示すような折り畳みが可能な酸素ボンベホルダー131が台車部11又は昇降部21に着脱可能に設けられている。折り畳みが可能としたのは酸素ボンベをセットしないとき(ホルダー不使用時)に折り畳み収容として邪魔にならずスペースを有効活用するためである。
すなわちこのホルダー131は、台車部11又は昇降部21のフレームに取付ねじ133によって取り付けられる背面部(取付部)132と、カップ乃至皿状の底面部(ボンベ支持部)134と、リング状の上部ホルダー部(ボンベ倒れ防止部)135とを有し、上部ホルダー部135の上方から酸素ボンベを差し込むようにして収容する。
背面部132は、上端部132a、下端部132b及び左右一対の上下方向フレーム132cを一体に有し、両フレーム132cの上下方向ほぼ中央に幅広部132dが互いに平行に設けられている。上部ホルダー部135はその背面に左右一対のフランジ部136を有し、このフランジ部136先端の第1枢着部137にて背面部132の上端部132aに対して上下方向に回転可能に接続されている。また上部ホルダー部135にはその左右両端位置の第2枢着部138にて左右一対のリンクバー139の一端が相対回転可能に接続され、両リンクバー139の他端は第3枢着部140にて、底面部134の背面に備えられた左右一対のL字状フランジ部141の先端に相対回転可能に接続されている。底面部134はL字状フランジ部141角部の第4枢着部142にて背面部132の下端部132bに回転可能に接続されている。背面部132における幅広部132dの前縁にはそれぞれ組立て時にL字状フランジ部141が係合(前止め)する爪状の係合部143が設けられている。一方の幅広部132dの内側にはL字状を呈する回転構造のロック部材144が取り付けられている。ロック部材144はロック突起145を有し、このロック突起145が一方の幅広部132dに設けた穴146に挿通されて一方の幅広部132dの外側に突出し、この突出するロック突起145先端と爪状の係合部143との間に一方のL字状フランジ部141を挟んでおり、この状態で当該ホルダー131は組み立てられた状態でロックされている。
当該ホルダー131を折り畳むときはロック部材144を手動回転してロック突起145の先端を穴146に没入し、L字状フランジ部141及びこれに接続されたリンクバー139を回転できるようにする。そしてこの状態で上部ホルダー部135を第1枢着部137を中心として下方へ回転させるとともに底面部134を第4枢着部142を中心として上方へ回転させるとリンクバー139が倒れるように回転し、上部ホルダー部135を下向きにほぼ90度、底面部134を上向きにほぼ90度回転させることができ、折り畳み状態となる(組み立てるときの手順は反対となる)。したがって当該ホルダー131はきわめて容易に折り畳み及び組立てが可能とされている。
尚、当該ホルダー131は上記ストレッチャーに装着されるが、ベッドや車椅子などに装着することもできる。
11 台車部
15 車輪
21 昇降部
23 昇降フレーム
24 上部昇降フレーム
31 昇降駆動部
32,73,93 回転モータ
33 第1ねじ軸部
34 第2ねじ軸部
35 第1移動体
36 第2移動体
41 リンク機構
42 第1リンク部
43,46 下部リンクバー
44,47 上部リンクバー
45 第2リンク部
51,57 LMガイド
52 レール
53 テーブル
61 ベッドプレート
67 ラック
68 無端ベルト
71 水平移動駆動部
73a モータ駆動軸
75 ピニオン
81 ベルト押さえ部
83 揺動アーム
85 上部回転ローラ
88 下部回転ローラ
91 ベルト駆動部
95 駆動ローラ
100 空間部
111 サイドアシストバー
131 酸素ボンベホルダー

Claims (7)

  1. 車輪を備えて走行可能な台車部の上方に患者を載せるベッドプレートが配置され、前記ベッドプレートは水平なまま昇降可能かつストレッチャー幅方向に水平移動可能とされ、前記ベッドプレートの上面、側面及び下面は回転可能な患者移載用無端ベルトで覆われている患者移送・移載用のストレッチャーであって、
    前記台車部の上方であって前記ベッドプレートの下方に昇降駆動部の駆動によって昇降動作する昇降部が設けられ、前記昇降部は、ストレッチャー長手方向に延びる昇降フレームと、前記昇降フレームの上方に配置された上部昇降フレームとを有し、
    前記昇降フレームに前記無端ベルトの弛みを抑制するベルト押さえ部が固定され、前記ベルト押さえ部は、前記上部昇降フレームを挟む位置に配置された左右一対の上部回転ローラと、前記上部昇降フレームよりも下方に配置された左右一対の下部回転ローラとを有し、
    前記上部昇降フレームに前記ベッドプレートを水平移動させる水平移動駆動部及び前記無端ベルトを回転させるベルト駆動部が固定され、このうち前記ベルト駆動部は、前記下部回転ローラの上方に配置され前記下部回転ローラとの間に前記無端ベルトを挟み込み前記無端ベルトを回転させる左右一対の駆動ローラを有し、
    前記無端ベルトは前記一対の上部回転ローラによって下方へ向けて方向転換せしめられるとともに前記一対の駆動ローラによって水平方向に方向転換せしめられることにより前記ベッドプレートの下面幅方向中央に当該無端ベルトで囲まれた空間部を形成し、前記空間部内に前記上部昇降フレーム並びに前記水平移動駆動部及び前記ベルト駆動部が配置され、
    前記左右一対の上部回転ローラはそれぞれ揺動アームの上端に取り付けられていて前記揺動アームの揺動により互いに近付く方向に付勢され前記無端ベルトの弛みを低減すべく前記無端ベルトを締め付ける構造とされ、
    さらに、人体の重量(Wm)及び載台の重量(Wu)の和よりなる支持すべき重量荷重(W)が一方の駆動ローラから下部回転ローラへかかる荷重(P )及び他方の駆動ローラから下部回転ローラへかかる荷重(P )として下部回転ローラにかかることによって、両ローラ間に挟み込まれた無端ベルトのスリップを抑制する構造が設けられていることを特徴とするストレッチャー。
  2. 請求項1記載のストレッチャーにおいて、
    前記ベッドプレートはストレッチャー幅方向の左右双方向に水平移動可能とされていることを特徴とするストレッチャー。
  3. 請求項1又は2記載のストレッチャーにおいて、
    前記昇降駆動部は、昇降用駆動源としての回転モータと、前記回転モータのストレッチャー長手方向一方に設けられた第1ねじ軸部と、前記回転モータのストレッチャー長手方向他方に設けられるとともに前記第1ねじ軸部とはねじ螺旋の向きを反対に設定された第2ねじ軸部と、前記第1ねじ軸部に螺合された第1移動体と、前記第2ねじ軸部に螺合された第2移動体とを有し、
    前記昇降部はリンク機構を介して前記昇降駆動部及び台車部に接続され、
    前記リンク機構は、固定端を前記台車部に接続するとともに揺動端を前記第1移動体に接続した下部リンクバー及び固定端を前記昇降部に接続するとともに揺動端を前記第1移動体に接続した上部リンクバーを備える第1リンク部と、固定端を前記台車部に接続するとともに揺動端を前記第2移動体に接続した下部リンクバー及び固定端を前記昇降部に接続するとともに揺動端を前記第2移動体に接続した上部リンクバーを備える第2リンク部とを有してストレッチャー長手方向に対称な構造とされていることを特徴とするストレッチャー。
  4. 請求項1又は2記載のストレッチャーにおいて、
    前記水平移動駆動部は水平移動用駆動源として回転モータを有し、前記回転モータと前記ベッドプレートは、前記回転モータ側のピニオンが前記ベッドプレート下面に設置したラックに歯合するラックアンドピニオン機構を介して接続されていることを特徴とするストレッチャー。
  5. 請求項1又は2記載のストレッチャーにおいて、
    前記ベルト駆動部はベルト回転用駆動源として回転モータを有し、前記回転モータと前記一対の駆動ローラはギヤ機構を介して接続されていることを特徴とするストレッチャー。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載のストレッチャーにおいて、
    旋回による出し入れが可能なサイドアシストバーが前記台車部の側面部に設けられていることを特徴とするストレッチャー。
  7. 請求項1乃至5の何れかに記載のストレッチャーにおいて、
    折り畳みが可能な酸素ボンベホルダーが前記台車部又は昇降部に設けられていることを特徴とするストレッチャー。
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