JP4817626B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の範囲の損失正接を有する中間転写体上のトナーをブレード部材で除去する画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式を用いるカラー画像形成装置においても、多様な記録媒体への対応が求められている。そのため、多様な記録媒体への対応が可能な中間転写体を用いるカラー画像形成装置が広く用いられている。
従来、中間転写体としては、ポリイミド樹脂の単層構成のものが広く用いられてきた。
ところが、ポリイミド樹脂の単層構成の中間転写体へ、像担持体に担持されたトナー像を転写すると、中間転写体上のトナー像の輪郭がぼやける所謂飛び散りが発生する。像担持体上のトナー像が転写される際に、中間転写ベルトは像担持体に接する。このとき、像担持体上のトナー像の輪郭部分では、トナー像の厚さに起因して、中間転写体と像担持体の間に間隙が生じ、この間隙のために飛び散りが発生する。
そこで、ゴム等の弾性材料を用いる中間転写体が使用されるようになった。
弾性材料を用いる中間転写体はトナー像の厚さに応じて速やかに変形する。そして、像担持体上のトナー像の輪郭部分において、中間転写体と像担持体の間に間隙は生じない。このようにして、飛び散りの発生は抑えられる。
ここで、損失正接(tanδ)とは、物質に力が付加されてから変形し、更に、元の形状に復帰するまでの時間に基づき、その物質が変形する際に吸収する力の大きさを示す指標である。
而して、損失正接(tanδ)が大きいほど、物質に力が付加されてから変形するまでに要する時間が長くなる。反対に、損失正接(tanδ)が小さいほど、力が付加されてから物質が変形するまでの時間は短くなる。又、付加された力は吸収されにくくなる。
ところで、中間転写体上のトナー像を記録媒体へ転写した後に、中間転写体上に残留するトナーを除去する手段としては、構成が簡単であるため、中間転写体にエッジが接するブレード部材が広く用いられている。
特開2000−062993号公報
しかしながら、ゴム等の弾性材料を用いる中間転写体上に残留するトナーを除去する手段としてブレード部材を用いたところ、残留するトナーが除去されない所謂クリーニング不良が生じた。
そこで、本発明の目的とする処は、ゴム等の弾性材料を用いる中間転写体等の像担持体上に残留するトナーをブレード部材で除去する際に、クリーニング不良の発生を抑えることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、弾性層を有する中間転写体と、前記中間転写体に担持された前記トナー像を、記録媒体に転写する転写手段と、前記中間転写体にエッジが接触し、前記記録媒体へ前記トナー像が転写された後に前記中間転写体に残留するトナーを前記中間転写体から除去するブレード部材とを有し、前記中間転写体から前記ブレード部材に接する面を含むように切り取って成型される第1の試験片の損失正接tanδ1は、0.05≦tanδ1≦0.40であり、前記中間転写体と接する前記エッジ及び前記エッジを形成する2つの面を含むように前記ブレード部材の一部を切り取って成型される第2の試験片の損失正接tanδ2は0.15≦tanδ2≦0.40である画像形成装置において、前記ブレード部材の前記中間転写体に対する線圧N(g/cm)が20<N<60を満たすようにブレード部材が配置されている構成であって、前記中間転写体の損失正接tanδ1と前記ブレード部材の損失正接δ2が、0.25≦tanδ1+tanδ2≦0.65を満たすように、前記中間転写体と前記ブレード部材のそれぞれの損失正接が設定されていることを特徴とする。また、弾性層を有し、記録材を担持する転写ベルトと、前記転写ベルトに担持された記録材にトナー像を転写する転写手段と、前記転写ベルトにエッジが接触し、前記転写ベルトに残留するトナーを前記転写ベルトから除去するブレード部材とを有し、前記転写ベルトから前記ブレード部材に接する面を含むように切り取って成型される第1の試験片の損失正接tanδ1は、0.05≦tanδ1≦0.40であり、前記転写ベルトと接する前記エッジ及び前記エッジを形成する2つの面を含むように前記ブレード部材の一部を切り取って成型される第2の試験片の損失正接tanδ2は0.15≦tanδ2≦0.40である画像形成装置において、前記ブレード部材の前記転写ベルトに対する線圧N(g/cm)が20<N<60を満たすようにブレード部材が配置されている構成であって、前記転写ベルトの損失正接tanδ1と前記ブレード部材の損失正接δ2が、0.25≦tanδ1+tanδ2≦0.65を満たすように、前記転写ベルトと前記ブレード部材のそれぞれの損失正接が設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、像担持体の損失正接tanδ1とブレード部材の損失正接tanδ2が、
0.25≦tan1+tanδ2≦0.65
を満足するようにしたため、弾性材料を用いる中間転写体等の像担持体上の残留トナーをブレード部材で除去する際のクリーニング不良の発生を抑えることができる。
ところで、ブレード部材が中間転写体上のトナーを除去するためには、ブレード部材と中間転写体が安定して接触し、ブレード部材と中間転写体の間を残留トナーがすり抜ける間隙の生じないことが必要である。
しかしながら、弾性材料を用いる中間転写体を使用する場合、ブレード部材と中間転写体の接触部分において、中間転写体はブレードと共に変形する。変形した中間転写体及びブレード部材は、元の形状へ復帰する。これにより、中間転写体及びブレード部材は振動し、ブレード部材と中間転写部材の間に間隙が生じる。
又、中間転写体の表面は凹凸を有し、ブレード部材がこの凹凸に対応し、速やかに変形しなければ、ブレード部材と中間転写体の間に間隙が生じ、同様にクリーニング不良が発生する。
このようにして、クリーング不良が発生する。
一方、ポリイミド樹脂単層構成の中間転写体を使用する場合、ブレード部材と中間転写体の接触部において中間転写体は変形しない。よって、ポリイミド樹脂単層構成の中間転写体を使用する場合には、弾性材料を用いる中間転写体を使用する場合に比べると、中間転写ベルトの振動は発生し難く、クリーニング不良も起こりにくい。
そこで、本発明では、ブレード部材と中間転写ベルトの損失正接を前記関係とすることにより、弾性材料を用いる中間転写体の残留トナーをブレード部材で除去する際のクリーニング不良の発生を防ぐようにした。
つまり、中間転写体の損失正接tanδ1とブレード部材の損失正接tanδ2の和を0.65以下とすることにより、ブレード部材及び中間転写体は、中間転写体の凹凸に応じて互いに速やかに変形し、ブレード部材と中間転写体の間に間隙は生じず、クリーニング不良は発生しない。
又、中間転写体の損失正接tanδ1とブレード部材の損失正接tanδ2の和を0.25以上とすることにより、中間転写体とブレード部材の接触部において発生する振動は、中間転写体とブレード部材によって吸収される。このとき、ブレード部材は、中間転写体にしっかり接触し、間隙が生ずることはなく、クリーニング不良の発生が抑えられる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
尚、各図面において、同一の符号を付したものは、同様の構成又は作用を有するものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。
<実施の形態1>
図1は本発明に係る画像形成装置の概略断面図である。
(画像形成装置)
図1に示す画像形成装置は、電子写真方式を採用した複写機であって、図示しないコンピュータ等から送られた画像信号に従って記録媒体にフルカラー画像を形成するものである。
即ち、本実施の形態に係る画像形成装置においては、感光体1が帯電手段2によって一様に帯電され、この感光体1に画像信号に従ってレーザー発振器7から光線が照射される。すると、感光体1上の光線が照射された部分には静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像手段8において現像剤であるトナーにより現像されてトナー像として可視像化される。
ところで、前記感光体1の下方には、弾性を有するの中間転写体4が3つのローラ13,14,15に巻装されて配置されており、該中間転写体4は、1次転写ローラ12によって感光体1に押し当てられている。そして、感光体1上に可視像化されたトナー像は、1次転写ローラ12に転写電圧が印加されることによって中間転写体4上に転写される。
他方、前記現像手段8においては、現像ロータリ16に4つの現像器8a,8b,8c,8dが設けられており、これらの現像器8a,8b,8c,8dにはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーがそれぞれ収容されている。
而して、感光体1上に形成された静電潜像が図1に示すように感光体1に対向する現像器8aによって第1色目のイエロートナーによって現像されてイエロートナー像が形成されると、このイエロートナー像は、前述のように1次転写ローラ12の作用によって中間転写体4上に転写される。その後、現像ロータリ16が回転して現像する色が変更され、次の現像器8bによって感光体1上の静電潜像が第2色目のマゼンタトナーによって現像され、マゼンタトナー像が中間転写体4上に重ねて転写される。
以下、同様にして現像器8cによって現像されたシアントナー像及び現像器8dによって現像されたブラックトナー像が中間転写体4上に順次重ねて転写されると、中間転写体4上にはフルカラーのトナー像が担持される。
以上のように中間転写体4上に4色のトナー像が重ねて転写されると、給紙カセット30から記録媒体であるシートSが2次転写ローラ10の部位に給紙され、2次転写ローラ10の作用によって4色分のトナー像がシートS上に一括転写される。そして、シートS上に転写されたトナー像は、定着手段18によって熱と圧力を加えられてシートS上に定着され、シートS上には永久画像としてフルカラー画像が形成される。その後、感光体1上と中間転写体4上に残留したトナーは、それぞれ感光体クリーニング装置6の感光体クリーニングブレード61と中間転写体クリーニング装置17によって除去され、表面がクリーニングされた感光体1と中間転写体4は再び画像形成に供される。
ところで、本実施の形態では、感光体1として、チタニルフタロシアニン顔料を用いた電荷発生層とビスフェノールZ型ポリカーボネートをバインダーとする電荷輸送層として塗布したOPC感光体を用いたが、A−Si感光体やSe感光体を用いても良い。
又、本実施の形態では、トナーとしては、コアにエステル系ワックスを内包し、樹脂層にスチレン−ブチルアクリレート、表層に懸濁重合法によって作製したスチレンポリエステルを用いて成る重合トナーと、重合法により作製した樹脂磁性キャリアとの混合物を2成分系現像剤として使用した。
次に、本発明に係る前記中間転写体クリーニング装置(以下、単に「クリーニング装置」と略称する)17について説明する。
(クリーニング装置)
図2はクリーニング装置17の側断面図であり、同図に示すように、クリーニング装置17は、中間転写体4側に開口部を有するケーシング20を備えており、該ケーシング20の開口部には、ブレード部材としてのクリーニングブレード19が支持部材22によって取り付けられている。ここで、クリーニングブレード19は、その一辺のエッジ191が中間転写体4に当接しており、2次転写ローラ10によってシートS上に転写し切れなかった残留トナーがクリーニングブレード19のエッジ191に達すると、この残留トナーは、クリーニングブレード19のエッジ191によって中間転写体4から掻き落とされる。尚、クリーニングブレード19についての詳細は後述する。
又、ケーシング20の下部にはすくいシート21が取り付けられており、このすくいシート21は、クリーニングブレード19によって中間転写体4から掻き落とされたトナーをケーシング20内に落下させるとともに、掻き落とされたトナーが中間転写体4に大量に逆流するのを防ぐ機能を果たす。
尚、図示しないが、ケーシング20内には残留トナーを排出するための搬送手段が配置されており、ケーシング20内に落下した残留トナーは、搬送手段によって図2の紙面垂直方向に搬送されてクリーニング装置17から排出される。このため、残留トナーによってケーシング20内が詰まることがない。
ここで、中間転写体4に対するクリーニングブレード19の当接条件としては、中間転写体4の表面に対するクリーニングブレード19の当接圧力が線圧N(g/cm)で20<N<60、好ましくは25≦N≦55であることが望ましい。
因に、クリーニングブレード19の線圧Nが20g/cm以下の場合には、中間転写体4の表面に残留する転写残トナー(未転写トナー)を十分に除去することができず、トナーのすり抜けが生じ易くなり、又、中間転写体4の表面にトナーの融着やフィルミングが発生し易くなる。
一方、クリーニングブレード19の線圧Nが60g/cm以上の場合には、中間転写体4上に残留するトナーのクリーニング性は高まるものの、中間転写体4の最外層の表面の摩耗が激しくなって該中間転写体4の寿命が低下してしまう。
尚、上述したクリーニングブレード19の中間転写体4に対する当接圧力である線圧Nとは、クリーニングブレード19の単位長さ当たりの中間転写体4に対するクリーニングブレード19の総圧を言う。この総圧を測定する場合、測定対象の中間転写体4に荷重変換器を取り付けておき、中間転写体4の表面にクリーニングブレード19を押し付け、その荷重を総圧として測定することができる。
本実施の形態におけるクリーニングブレード19は、母体としての熱硬化性ポリエステル系ポリウレタン樹脂製ブレード100(図3参照)の中間転写体4と接触する部分及びその近傍の部分を4,4−ジフェニルメタンイソシアネート(MDI)に浸し、母体の一部を硬化させ、硬化層としたものを使用した。
本実施の形態におけるクリーニングブレード19の母材の硬度は、50〜80°(Hs)、好ましくは65〜77°であり、反発弾性率は10〜50%、好ましくは30〜40%であり、板厚は0.5〜4.0mm、好ましくは1.0〜3.0mmである。又、クリーニングブレード19の中間転写体4に対する当接角度(図2中、θ)としては、15〜35°、好ましくは20〜25°であり、自由長は2〜12mm、好ましくは5〜10mmである。これらの値は、クリーニングブレード19の中間転写体4に対する当接圧力が線圧Nで20<N<60(g/cm)となる範囲で適宜調整すれば良い。尚、クリーニングブレード19の母材の硬度(Hs)は、JIS K 6253に準拠し、クリーニングブレード19の母材の反発弾性率は、JIS K 6255に準拠している。
本実施の形態で用いたクリーニングブレード19は以下の方法で作製した。
即ち、重量平均分子量2000のエチレンブチレンアジペート系ポリエステルポリオールと4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートとによって製造したNCO%が7.0%のプレポリマーに、1,4−ブタンジオール及びトリメチロールプロパンが質量比で65:35の割合で混合されたトリエチレンジアミン触媒を含む架橋剤を、水酸基/イソシアネート基のモル比が0.9になるように混合し、国際ゴム硬度(IRHD)70°の熱硬化性ポリエステル系ポリウレタン樹脂製ブレード100を作製した。
得られたポリウレタン樹脂製ブレード100を真空中に60分間放置して乾燥させ、該ブレード100中の水分を除去する。次に、図3に示すように、ブレード100を80℃の4,4−ジフェニルメタンイソシアネート(MDI)浴102に5mmだけ3分間浸漬した後、MDI浴102よりポリウレタン樹脂製ブレード100を引き上げ、余分なMDIを拭き取り、クリーニングブレード19を作製した。
得られたクリーニングブレード19の中間転写体当接部の断面を光学顕微鏡で観察したところ、硬化層は白濁した層として観察され、硬化層の厚さTは0.7mmであった。
次に、本実施の形態で用いた中間転写体4の製造方法について以下に説明する。
図4に本実施の形態の中間転写体4の断面を示す。中間転写体4は、無端ベルト状を成し、トナー像が担持される最外層41と一次転写ローラ12に接する基層42とで2層構造として構成されている。尚、最外層41は樹脂を主成分とし、基層42はエラストマー系材料で構成されている。
最外層41に使用される主材料としては、樹脂類やエラストマー類又は両者のブレンド等が使用可能であるが、これに限定されるものではない。又、主たるバインダーポリマーは単一成分でもブレンドでも使用可能であり、可塑材等の添加により物性の調整を行っても良い。
具体的な主材料としては、ポリエステル系樹脂、特にはポリエステルに或る程度のウレタンを含んだポリエステルポリウレタン樹脂が好ましい。
実際の中間転写体4としては最外層41及び基層42の各々について転写電流制御のための電気抵抗調整が必要になるが、抵抗調整方法として、導電性フィラーを用いるのが好ましい。
導電性フィラーの種類としては、通常使用される導電性フィラーであれば任意のものが使用できるが、特にファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、グラファイト、カーボンファイバー等のカーボン系フィラーや、酸化スズや酸化亜鉛の不純物ドーピング品に代表される金属酸化物系の導電性フィラー等が好ましい。
最外層41の体積抵抗率は107〜1016Ω・cmの範囲にあることが好ましい。この範囲よりも体積抵抗率が小さい場合には、過大な転写電流が流れ、逆に体積抵抗率が大きい場合には、充分な電流が得られないために良好な転写が行われない。
又、最外層41の膜厚は、具体的には20μm〜300μm、更には40μm〜200μm、特に80μm〜150μmが望ましい。因に、膜厚が300μm以上であると、最外層41の抵抗分が上昇し、中間転写体4の全体の抵抗調整を困難とする。逆に膜厚が20μm以下であると、最外層41に膜としての強度を確保することができない。
最外層41の成形方法としては、最外層41の原料を塗料化し、成形後に硬化させる方法が採用され、基層42の形成後にスプレー或はディッピング等により最外層41を形成する方法の他、別々に成形された各層を接着剤等で貼り合わせる方法が用いられる。更には、遠心成形法により予め最外層41を形成し、続けて基層42を同手法により形成する方法が下記理由で好ましい。
即ち、最外層41と基層42を共に同一の設備で連続的に生産するため、設備負担が軽く、装置間での移し換えの工数も低減することができる。又、最外層41の成形後に液状の基層42を投入するため、適切な材料の組み合わせによれば接着剤等を必要とせず、厚みの精度も出し易い。
基層42に使用される材料としては、例えばスチレン−ブタジエンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ノルボルネンゴム等が挙げられる。
基層42の形成方法としては、押し出し成形、遠心成形等が挙げられる。基層42の膜厚は0.5mm〜2mmの範囲であることが好ましい。
次に、中間転写体4の作製方法について説明する。
(中間転写体の作製)
中間転写体4の最外層41は、ポリエステルポリウレタン100重量部をバインダーポリマー濃度が20wt%となるように溶剤(メチルエチルケトン)に溶解し、導電性酸化チタン(商品名:FT−3000、石原テクノ(株)製)10重量部を加え、ペイントシェーカーにより30分間分散させた後、遠心成形機によって乾燥成形することによって得られる。
基層42は次のように作製した。
即ち、ポリエステル系エラストマー(ハイトレル3046、東レ・デュポン(株)製)100重量部を180℃に加熱し、導電性カーボン(商品名:ケッチェンブラック600JD、ケチェンブラック・インターナショナル(株)製)10部を加えて撹拌機で1時間分散し、これに180℃に加熱されたMDI系イソシアネート60重量部を加えて撹拌機で3分間分散させた後、最外層41の成形後に引き続き遠心成形機に投入して加熱硬化を行った。その後、80℃、1時間の条件でエージングを行ってから常温まで自然冷却を行い、成形機より取り出して端部切断を行うことによって中間転写体4を得た。得られた中間転写体4の最外層41の膜厚は0.14mm、基層41の膜厚は1.86mmであった。
中間転写体4の損失正接を粘弾性測定装置RSA2(レオメトリックス社製)を用いて測定したが、10Hzでの30℃の損失正接をtanδ1とすると、tanδ1は0.25であった。
前述のように、中間転写体4のtanδ1が低い場合には、該中間転写体4における振動エネルギーの吸収量が小さくなり、クリーニングブレード19の挙動のエネルギーを中間転写体4によって吸収することができず、クリーニングブレード19の振動が過大になる。そのような場合、クリーニングブレード19と中間転写体4が過度に離れる場合があり、そのときにはクリーニング不良が発生する。
一方、中間転写体4のtanδ1が大きい場合には、中間転写体4の表面の凹凸に応じ、中間転写体4自身が変形するまでに時間を要し、クリーニングブレード19と中間転写体4の間に間隙が生じ、クリーニング不良が発生する。
以上、中間転写体4のtanδ1について述べたが、次に、クリーニングブレード19の損失正接をtanδ2とし、このtanδ2を調整することによってクリーニングブレード19の挙動のエネルギーの吸収量をコントロールする点に関して説明する。
中間転写体4のtanδ1が低く、クリーニングブレード19の振動が過度になり易い場合でも、クリーニングブレード19のtanδ2、特に当接部近傍部のクリーニングブレード19のtanδ2を大きくすれば、クリーニングブレード19の振動エネルギー吸収量が大きくなり、適度な挙動を達成することができる。
逆に、中間転写体4のtanδ1が大きく、クリーニングブレード19の振動が小さくなり易い場合でも、クリーニングブレード19のtanδ2、特に当接部近傍部のクリーニングブレード19のtanδ2を小さくすれば、クリーニングブレード19の振動エネルギー吸収量が小さくなり、適度な挙動を達成することができる。
以下に更に詳しく説明する。
・中間転写体4のブレード当接位置での振動量∝中間転写体4での振動エネルギー吸収率∝中間転写体4のtanδ1
・クリーニングブレード19のドラム当接位置での振動量∝クリーニングブレード19での振動エネルギー吸収率∝当接部近傍部のクリーニングブレード19のtanδ2
が損失正接の定義等から考えて成り立つ。
一方、中間転写体4とクリーニングブレード19の当接部での振動量は、中間転写体4とクリーニングブレード19の振動の周期が完全に一致して位相が完全に逆にならない限りは、中間転写体4のブレード当接位置での振動量とクリーニングブレード19のドラム当接位置での振動量の和に比例する。
従って、中間転写体4とクリーニングブレード19の当接部での振動量∝中間転写体4のtanδ1+当接部近傍部のクリーニングブレード19のtanδ2が成り立つ。
これらを考慮して損失正接を適正化したのが、本実施の形態の中間転写体4やクリーニングブレード19である。
以下では、比較例としてクリーニングブレード19や中間転写体4を種々に変えて、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2、中間転写体4の損失正接tanδ1と、感光体1から中間転写体4への転写時の飛び散り及びクリーニング不良の有無を検証した。
クリーニングブレード19の損失正接tanδ2は、以下のように測定した。
図5に示すように、クリーニングブレード19の一部を切り取って成型された試験片200を用いて測定する。試験片は200、少なくとも中間転写体4と接するエッジ191、エッジ191を形成する2つの面192,193、面192に平行な面、面193に平行な面、更に、前記4つの面(面192、面192に平行な面、面193、面193に平行な面)に垂直な2つの面を有するものとする。
エッジ191に平行な方向の長さa2は10mmとする。エッジ191を構成する2つの面192,193におけるエッジ191に垂直な方向の長さb2,c2はそれぞれ2mmとする。
ここで、b2及びc2を2mmとしたのは、クリーニングブレード19が中間転写体4のトナーを除去する際、エッジ191と該エッジ191を形成する2つの面192,193が振動し、更に、b2及びc2が2mmの範囲で振動していることが、本発明者の検討により明らかになったからである。
図6に示すように、エッジ191を構成する2つの面192,193におけるエッジ191に垂直な方向の長さb2,c2が2mmに満たない場合、クリーニングブレード19自身の面192及び面193におけるエッジ191に垂直な方向の長さとする。
図6に示すクリーニングブレード19は、面192におけるエッジ191に垂直な方向の長さが1mmである。図6のクリーニングブレード19の試験片200では、a2=10mm、b2=1mm、c2=2mmとなる。
又、クリーニングブレード19の形状が、図7に示すような、直方体の一部を切り取った形状となっている場合にも、エッジ191を構成する2つの面192,193におけるエッジ191に垂直な方向へ各々2mmの幅に切り取るとする。
損失正接tanδ2は、粘弾性測定装置RSA2(レオメトリックス社製)を用いて測定する。
試験片の温度は30℃に保たれ、前記エッジ部に平行な方向に10Hzの振動が付加されて、前記損失正接tanδ2が測定される。
試験条件として、印加する振動の周波数を10Hzとしたが、これは、画像形成装置使用時に、中間転写体4とクリーニングブレード19の接触部分における、中間転写体4及びクリーニングブレード19の振動の周波数と略同等にしたものである。この値は、中間転写体4やクリーニングブレード19の様々な条件によって決まるものであるため、それらに応じて適宜変えることが望ましい。しかしながら、本発明者の実験では、おおよそどんな場合でも10Hz程度が適当であったため、10Hzに固定して実験を行った。
又、画像形成装置内での中間転写体4やクリーニングブレード19近傍の使用温度の損失正接に注目する必要がある。これは、略30℃近傍であったため、本発明では試験片を30℃に保ち、実験を行った。測定時の雰囲気温度を30℃とし、試験片は雰囲気温度と同じ温度になっている状態で測定した。
しかしながら、理想としては、着目する温度を使用環境等に応じて変える方が望ましい。
次に、中間転写体4の損失正接tannδ1の測定方法を示す。
中間転写体4の損失正接tanδ1は、図8に示すように、中間転写体4の一部分を切り取って成型される試験片210を用いて測定される。この試験片210は、少なくともクリーニングブレード19に接する面Xと、感光体1に接する面Xに垂直な面Y、面Xに平行な面、面Yに平行な面、前記4つの面(感光体1に接する面Xと、感光体1に接する面Xに垂直な面Y、面Xに平行な面、面Yに平行な面)に垂直な2つの面を含むものとする。尚、図8は中間転写体4から切り取られる試験片210を示すものである。
感光体1に接する面Xにおける中間転写体4の回転方向(図8の矢印B方向)の長さa1は2mm、感光体1に接する面Xにおける中間転写体4の回転方向に垂直な方向の長さb1は10mmとする。感光体1に接する面Xに垂直な面Yにおける、感光体に接する面Xに垂直な方向の長さc1は2mmとする。
ここで、試験片210に、クリーニングブレード19に接する面を含めたのは、クリーニングブレード19が中間転写体4のトナーを除去する際、中間転写体4のクリーニングブレード19に接する面が振動するからである。又、試験片210の寸法は、測定の便宜上、クリーニングブレード19の試験片200に合わせたものである。
図9に示すように、感光体1に接する面に垂直な面Yにおける前記像担持体に接する面に垂直の方向の長さc1が2mmに満たない場合、中間転写体4自体の長さc1を試験片210の長さc1とする。
図9に示す中間転写体4では、長さc1は1mmである。従って、試験片210において、a1=2mm、b1=10mm、c1=1mmである。
損失正接tanδ1も、上記の損失正接tanδ2と同様に、粘弾性測定装置RSA2(レオメトリックス社製)を用いて測定する。
又、同様に、試験片の温度は30℃に保たれ、前記エッジ部に平行な方向に10Hzの振動が付加されて、前記損失正接tanδ1が測定される。
測定条件として、印加する振動の周波数を10Hz、試験片210の温度を30℃とした理由については、上記tanδ2の場合と同様である。
中間転写体4としては、基層のポリエステル系エストラマーの材料を表1のように5種類用い、その他の条件は前記と同じようにして設定した。各々のtanδについても表1に記載した。尚、表1中のNo.3が前記形態である。又、表1において、○は発生せず(良)、×は発生(不良)を意味する(以下、表2,3においても同様)。
表1においては、弾性を有する中間転写体4において、飛び散りの発生しない範囲の中間転写体4の損失正接tanδ1を示す。
Figure 0004817626
この結果から、感光体から中間転写体4への転写時の飛び散りの発生を防ぐためには、0.05≦tanδ1≦0.40であることが必要である。
クリーニングブレード19としては、MDI浴に浸漬させた時間を表2のように6種類設定し、その他の条件は各々同じように設定した。各々クリーニングブレードの損失正接についても表2に記載した。尚、表2中のクリーニング不良の発生の有無は、表1のNo.3の中間転写体を使用して検証を行った。
Figure 0004817626
上記種々の中間転写体4とクリーニングブレード19を用いた画像形成装置を用いて50000枚通紙耐久後の転写性能とクリーニング性能を評価した。
表1のNo.1のように中間転写体4のtanδ1が0.03のときには、tanδ1が小さ過ぎて、感光体1上のトナー像の凹凸に応じて中間転写体4は変形することができない。そして、感光体1上のトナー像の輪郭部分で、中間体4と感光体1の間に間隙が生じ、飛び散りが発生した。
又、表1のNo.5のように中間転写体4のtanδ1が0.50のときには、tanδ1が大き過ぎて、変形するために時間を要する。従って、感光体1上のトナー像の形成する凹凸に沿うように、中間転写体4が変形するまでに時間を要し、トナー像の輪郭部分にて、感光体1と中間転写体4の間に間隙が生じ、飛び散りが発生した。
一方、表1のNo.2〜4のように中間転写体4のtanδ1が0.05〜0.40の範囲(0.05≦tanδ1≦0.40)であると、中間転写体4は、感光体1上のトナー像の形成する凹凸に沿うように、中間転写体4は速やかに変形することができる。よって、飛び散りは発生しない。
表1のNo.2〜4のような中間転写体4を使いこなす場合において、表2のNo.1のように当接部近傍部のクリーニングブレード19の硬化層と母体の合計のtanδ2が0.10のときには、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2が小さ過ぎて、クリーニングブレード19が中間転写体4の振動に応じて動いたときの挙動が速やかに減衰せず、該クリーニングブレード19の中間転写体4への接触性が悪く、クリーニング不良が発生した。
又、表2のNo.6のように当接部近傍部のクリーニングブレード19の損失正接tanδ2が0.50のときには、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2が大き過ぎるため、変形に要する時間が長くなる。ここで、中間転写体4の表面の凹凸に沿うようにクリーニングベルト19は変形することができず、クリーニング不良が発生した。
そのため、表1のNo.2〜4のような中間転写体4を使いこなす場合において、表2のNo.2〜5のように当接部近傍部のクリーニングブレクリーニングブレード19の損失正接tanδ2が0.15〜0.40の範囲(0.15≦tanδ2≦0.40)であると、クリーニングブレード19の中間転写体4への接触性が良くなるとともに、クリーニングブレード19は中間転写体4の表面の凹凸に沿って変形することが可能となる。よって、クリーニング不良の発生を抑えることができた。
表1のNo.2〜4の中間転写体4を用い、表2のNo.2〜4のクリーニングブレード19を用いても、良好なクリーニング性能が得られない場合があった。それは各々の組み合わせに依存する。
表3に上記各々を組み合わせた場合の50000枚通紙耐久後のクリーニング性能の結果を示す。
Figure 0004817626
表1のNo.2〜4のような中間転写体4を使いこなす場合において、中間転写体4の損失正接tanδ2と、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2の和(=tanδ1+tanδ2)が0. 20のときには、損失正接が小さ過ぎて、クリーニングブレード19と中間転写体4の当接部での双方の相対的な振動が速やかに減衰せず、クリーニングブレード19と中間転写体4の間に間隙が生じ、クリーニング不良が発生する。
中間転写体4の損失正接と、クリーニングブレード19の損失正接の和(=tanδ1+tanδ2)が0.25以上では、クリーニング不良は発生しなかった。
又、中間転写体4の損失正接tanδ1と、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2の和(=tanδ1+tanδ2)が0.70や0.80のときには、中間転写体4の損失正接tannδ2と、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2の和が大きく、中間転写体4の表面の凹凸に沿って中間転写体4とクリーニングブレード19が変形するために時間を要する。従って、中間転写体4とクリーニングブレード19は、中間転写体4の表面の凹凸に沿って変形することができず、中間転写体4とクリーニングブレード19の間に間隙が生じ、クリーニング不良が発生した。
中間転写体4の損失正接tanδ1と、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2の和(=tanδ1+tanδ2)が0.65以下では良好であった。
そのため、表1のNo.2〜4のような中間転写体4を使いこなす場合において、中間転写体4の損失正接tanδ1と、クリーニングブレード19の損失正接tanδ2の和(=tanδ1+tanδ2)が0.25〜0.65の範囲(0.25≦tanδ1+tanδ2≦0.65)であると、振動減衰性を有するとともに、表面の凹凸に対応して変形することが可能になり、クリーニング不良の無い良好なクリーニング特性が得られる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態は、実施の形態1とは異なった画像形成装置に本発明を適用した例である。その画像形成装置を図10に示す。
図10は本実施の形態に係る画像形成装置の画像形成プロセスは実施の形態1に係る画像形成装置のそれと略同じであるため、これについての説明は省略する。
本実施の形態に係る画像形成装置の特徴としては、4つの感光体1a,1b,1c,1dを有したタンデム系であり、高速性に優れている点が挙げられる。それぞれの感光体1a〜1dにおいて、帯電、潜像形成、現像工程を行い、各色のトナー像を形成し、このトナー像を中間転写体4に順次重ね合わせ、中間転写体4上のトナー像を転写材に一括転写してカラー画像を得る。
而して、本実施の形態に係る画像形成装置は、中間転写体4をクリーニングするクリーニング装置17を備えるが、感光体1a〜1dをクリーニングするクリーニング装置を有しないクリーニングレス方式を採用している。
このような画像形成装置においても、前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態は、実施の形態1とは異なった画像形成装置に本発明を適用した例である。その画像形成装置を図11に示す。
本実施の形態に係る画像形成装置の画像形成プロセスは前記実施の形態1に係る画像形成装置のそれと略同じであるため、これについての説明は省略する。
本実施の形態に係る本画像形成装置の特徴は、4つの感光体1a,1b,1c,1dを有したタンデム系の画像形成装置であり、高速性に優れている点が挙げられる。この画像形成装置においては、それぞれの感光体1a〜1dにおいて、帯電、潜像形成、現像工程を行い、各色のトナー像を形成し、このトナー像を直接転写ベルト21上の転写材に順次重ね合わせて画像を得る。直接転写ベルト21には、転写材の端部から溢れたトナーや飛散したトナー或は転写材間のかぶりトナーをクリーニングするクリーニング装置17が設けられている。
このような画像形成装置においても、前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
本発明は、中間転写体をクリーニングするためのクリーニング装置を備え、電子写真プロセスを用いてカラー画像を形成するカラー複写機やカラープリンタ等の画像形成装置に対して有効である。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置に設けられたクリーニング装置の側断面図である。 クリーニングブレードの作製方法を示す概略図である。 中間転写体の層構成を示す横断面図である。 クリーニングブレードの損失正接tanδ2を測定するための試験片を示す斜視図である。 クリーニングブレードの損失正接tanδ2を測定するための試験片の別形状を示す斜視図である。 クリーニングブレードの損失正接tanδ2を測定するための試験片の更に別形状を示す斜視図である。 中間転写体の損失正接tanδ1を測定するための試験片を示す斜視図である。 中間転写体の損失正接tanδ1を測定するための試験片の別形状を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の概略断面図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電手段
4 中間転写体(像担持体)
6 感光体クリーニング装置
7 レーザー発振器
8 現像手段
10 2次転写ローラ
12 1次転写ローラ
16 現像ロータリ
17 中間転写体クリーニング装置
18 定着手段
19 中間転写体クリーニングブレード(ブレード部材)
20 中間転写体クリーニング装置のケーシング
200 第2の試験片
210 第1の試験片

Claims (4)

  1. 弾性層を有する中間転写体と、前記中間転写体に担持された前記トナー像を、記録媒体に転写する転写手段と、前記中間転写体にエッジが接触し、前記記録媒体へ前記トナー像が転写された後に前記中間転写体に残留するトナーを前記中間転写体から除去するブレード部材とを有し、
    前記中間転写体から前記ブレード部材に接する面を含むように切り取って成型される第1の試験片の損失正接tanδ1は、0.05≦tanδ1≦0.40であり、
    前記中間転写体と接する前記エッジ及び前記エッジを形成する2つの面を含むように前記ブレード部材の一部を切り取って成型される第2の試験片の損失正接tanδ2は0.15≦tanδ2≦0.40である画像形成装置において、
    前記ブレード部材の前記中間転写体に対する線圧N(g/cm)が20<N<60を満たすようにブレード部材が配置されている構成であって、
    前記中間転写体の損失正接tanδ1と前記ブレード部材の損失正接δ2が、
    0.25≦tanδ1+tanδ2≦0.65
    を満たすように、前記中間転写体と前記ブレード部材のそれぞれの損失正接が設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ブレード部材の前記中間転写体に対する当接角度θ(度)が、
    15≦θ≦35
    を満たすように前記ブレード部材が配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 弾性層を有し、記録材を担持する転写ベルトと、前記転写ベルトに担持された記録材にトナー像を転写する転写手段と、前記転写ベルトにエッジが接触し、前記転写ベルトに残留するトナーを前記転写ベルトから除去するブレード部材とを有し、
    前記転写ベルトから前記ブレード部材に接する面を含むように切り取って成型される第1の試験片の損失正接tanδ1は、0.05≦tanδ1≦0.40であり、
    前記転写ベルトと接する前記エッジ及び前記エッジを形成する2つの面を含むように前記ブレード部材の一部を切り取って成型される第2の試験片の損失正接tanδ2は0.15≦tanδ2≦0.40である画像形成装置において、
    前記ブレード部材の前記転写ベルトに対する線圧N(g/cm)が20<N<60を満たすようにブレード部材が配置されている構成であって、
    前記転写ベルトの損失正接tanδ1と前記ブレード部材の損失正接δ2が、
    0.25≦tanδ1+tanδ2≦0.65
    を満たすように、前記転写ベルトと前記ブレード部材のそれぞれの損失正接が設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記ブレード部材の前記転写ベルトに対する当接角度θ(度)が、
    15≦θ≦35
    を満たすように前記ブレード部材が配置されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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