JP4817132B2 - 内圧防爆構造のロボットおよびそれを備えた内圧防爆システム - Google Patents

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Description

本発明は、内圧防爆構造を有するロボットにおいて、特にその関節構造とケーブル配置に関するものである。
内圧防爆構造のロボットは、主に塗装場など爆発性の気体が存在する危険雰囲気に設置されるため、その内部にほぼ密閉された気密室を有し、この気密室にロボットの各関節を駆動するモータが配置されている。危険雰囲気の気体が気密室に侵入するとモータなどから爆発する恐れがあるので、内圧防爆構造のロボットは、外部から気密室に空気などの清浄な気体を送出し、気密室内部の気体を爆発性の気体でない気体(保護気体)へと置換し、更に気密室内の圧力を周囲の危険雰囲気よりも高く維持することで、気密室内部への爆発性気体の侵入を防いでいる。気密室に侵入した恐れがある爆発性気体を保護気体に置換することによって、確実に気密室の外部へ排出させる作業は掃気動作と呼ばれる。このことは旧労働省産業安全研究所公表の工場電気設備防爆指針などに記載されている。内圧防爆構造を有する従来のロボットについては、例えば特許文献1に開示されている。
図6は内圧防爆構造を有する従来のロボット61の外観図を示している。(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は上面図を示している。ロボット61は、ベース62によって設置場所に固定される。旋回ベース63はベース62に対して第1軸71で旋回自在に支持されている。第1アーム64は旋回ベース63に対して第2軸72で揺動自在に支持されている。第1軸71と第2軸72はこの場合直角でねじれの位置関係にある。第2アーム65は第1アーム64に対して第3軸73で揺動自在に支持されている。第3軸73と第2軸72は平行な位置関係にある。第2アーム65の先端には手首部66が設けられている。手首部66は第4軸74と第5軸75と第6軸76の回転軸を有している。手首部66のさらに先端には塗装ガン67が固定される。塗装ガン67から塗料が噴射される。以上の計6軸は、ロボット61の内部に設けられた図示しない気密室内に設置されるモータによって駆動される。
塗装ガン67の駆動にはエアが使用される。また、塗装ガン67の洗浄にはシンナーなどが使用される。よってロボット61では、これらの流体を塗装ガン67に供給するための配管を収納するチューブ68が、旋回ベース63から第2アーム65の基端側の側面へと配設されている。チューブ68に収納された配管は第2アーム65の基端側側面から第2アーム65の内部へ入るよう配設され、第2アーム65の内部を通って手首部66先端の塗装ガン67へと接続される。チューブ68は第1アーム64や第2アーム65の動作を阻害することなく、かつロボット61の外形から突出してロボット61の必要動作領域を広げることがないように適切に配設されなければならない。また、ロボットの各軸の関節部は気密室の気密性を保つために、外部の危険雰囲気との遮断を図る必要があり、チューブ68は第1アーム64の内部に配設するのは困難である。そこでロボット61の場合、図1(b)のように、チューブ68は第1軸71に対して第1アーム64の反対側に位置するよう空中をわたりながら配設され、ロボット61の幅寸法(図中X寸法)ができるだけ小さくなるように工夫されている。またチューブ68は、第1アーム64と第2アーム65が第3軸73にて相対的に揺動したときでもその動作を妨げないよう、図6(a)のように弛みをもつよう配設されている。
特開2007−21612
このように従来では、チューブ68が第1軸71に対して第1アーム64の反対側にくるよう空中をわたりながら配設されており、第2アーム65の基端側側面へと接続されているため、チューブ68には弛みが必要となり、チューブ68は第1と第2アームが相対回転したときに弛み部分が動くため、周囲の物と接触するおそれがあった。また、チューブ68が以上のように配設されているので、ロボットには図1(b)のYで示す寸法が必ず必要となり、ロボットの幅寸法(X寸法)が広がっていた。
また、塗装用のロボットは限られたスペースの塗装場を効率的に使用するため、図6(d)のように、塗装場の天井に吊り下げられるように設置できることが求められるようになってきている。ところが、従来のロボット61のような構成ではロボットの幅寸法が広いため、天井にチューブ68や第1アーム64が干渉しないよう、天井から十分離して設置する必要がある。
そこで上記問題を解決するため、内圧防爆構造を有しながらも、また、塗装ガンなど手首部先端のエンドエフェクタに接続されるチューブを有しながらも、チューブが周囲の物に対して干渉するおそれが無く、また、ロボットの幅寸法が小さいロボットを提供して、ロボットの配置の自由度を向上させることを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、第1アームと、前記第1アームに対して回転する第2アームと、前記第1アームと前記第2アームのそれぞれの内部に形成される内圧防爆のための気密室と、前記第2アームの先端よりも先に設けられたエンドエフェクタと、前記第1アームから前記第2アームの先端側へと配線されて前記エンドエフェクタに接続されるチューブ類と、を少なくとも備え、危険雰囲気に設置されて作業する内圧防爆構造のロボットにおいて、前記第1アームと前記第2アームとが互いに相対回転する関節部が、モータが収容される前記第2アームの前記気密室を、前記第1アームの前記気密室へ連通させる連通部と、一端が前記危険雰囲気に開口し、前記第1アームの前記気密室内を通り、前記関節部の回転軸を含むよう前記第1アームに固定された第1パイプと、一端が前記第1パイプの他端と前記回転軸回りに相対回転可能に連結され、前記第2アームの前記気密室内を通り、他端が前記危険雰囲気に開口するよう前記第2アームに固定された第2パイプと、 前記連通部の外周をシールする第1シール部材と、前記第1パイプの他端と前記第2パイプの一端とが相対回転する部分をシールする第2シール部材と、を備え、前記チューブ類が前記第1及び第2パイプ部材を通って配線される、内圧防爆構造のロボットとするものである。
請求項2に記載の発明は、前記第2パイプが、前記第2アームの前記気密室内において前記第2アームに沿った方向へ湾曲され、前記第2パイプの他端が前記第2アームに沿った方向で前記危険雰囲気に開口する、請求項1記載の内圧防爆構造のロボットとするものである。
請求項3に記載の発明は、前記関節部において、減速機の中空部が前記関節部の前記回転軸を含むように配置され、前記減速機を回転させるモータが前記第1アーム或いは前記第2アームの前記気密室内に配置され、前記第1パイプ或いは前記第2パイプが、前記減速機の前記中空部を通るように配置された、請求項1または2記載の内圧防爆構造のロボットとするものである。
請求項4に記載の発明は、前記関節部において、減速機と前記減速機を回転させるモータとが一体となって構成されたアクチュエータの中空部が前記関節部の前記回転軸を含むように配置され、前記第1パイプ或いは前記第2パイプが、前記アクチュエータの前記中空部を通るように配置された、請求項1または2記載の内圧防爆構造のロボットとするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の内圧防爆構造のロボットと、前記危険雰囲気の外に設置されて前記ロボットを制御するコントローラと、前記気密室に保護気体を給気する気体供給部と、前記気密室から出る前記保護気体を制御する気体排気部と、を備えた内圧防爆システムとするものである。
以上、本発明によると、主に以下の効果が得られる。
(1)本発明によると、ロボットの関節部の中心に塗装ガンなどエンドエフェクタ用のチューブを配置出来るので、ロボットの幅を狭くできる。このため、壁からの距離が最小に出来るのでブース幅を狭くできる。
(2)本発明によると、ロボットの関節部の中心に塗装ガンなどエンドエフェクタ用のチューブを配置出来るので、使用するチューブを最短に出来る。このため塗装ガンなどに使用する液体において無駄な廃液を最小にするとともに、色替え時の時間も短くできる。
(3)本発明によると、ロボットの関節部の中心に塗装ガンなどエンドエフェクタ用のチューブを配置出来るので、使用するチューブを最短に出来る。このためエンドエフェクタが塗装ガンならば塗装のON/OFFなどエア駆動部品の応答性を向上出来る。
本発明の内圧防爆ロボットを使用したシステム構成図 図2における系統図 本発明の内圧防爆ロボットの外観図 本発明の内圧防爆ロボットの要部拡大断面図 本発明の内圧防爆ロボットの要部拡大断面図 従来の内圧防爆ロボットの外観図
以下、本発明の実施の形態について各図を参照して説明する。
まず、本発明の内圧防爆構造のロボットを使用したシステムの概略構成について説明する。図1において、本発明の内圧防爆構造のロボット21は、コントローラ22によって制御される。コントローラ22には、ロボット21内部に形成されたほぼ密閉された気密室37へ保護気体を供給する気体供給部23が取り付けられている。図1では図示しない気密室37には、ロボットの各関節の軸を駆動する図示しないモータ1が複数設置されている。また、ロボット21には、気密室37から排出される気体を制御する気体排気部24が取り付けられている。コントローラ22と気体供給部23は、非危険雰囲気に設置されており、ロボット21と気体排気部24は、塗装場など爆発性気体が存在する危険雰囲気に設置されている。ロボット21とコントローラ22とは制御ケーブル25で接続されており、ロボット21の気密室37内に配線されたケーブルを介して各関節の軸を駆動する各々のモータ1をコントローラ22が制御する。気体供給部23とロボット21とは管路26で接続されており、気体供給部23からロボット21内の気密室37へ保護気体が供給される。ロボット21と気体排気部24とは管路27で接続されており、気体排気部24は気密室37から排出される気体を検出したり、封止したりする。このため気体排気部24は通信ケーブル29によってコントローラ22に接続されている。また、気体排気部24の内部には後述する開放弁が設置されており、これを制御するための制御気体を送出する管路28が、気体供給部23から気体排気24に接続されている。
図2は図1のシステム構成を詳細に表した系統図である。図1と同等個所については、同番号を付している。図2において、気体供給部23には、図示しない外部の圧力気体発生源より圧縮空気(保護気体)が導入される。保護気体はフィルタ31を通って、三経路に分岐され、それぞれ圧力調整器32と33と34に送出されている。三径路のうち一径路の保護気体は、圧力調整弁32によりロボット21周囲の危険雰囲気の圧力より若干高い圧力に調整される。また、三径路のうち別の一径路の保護気体は、圧力調整器33により、圧力調整器32よりも更に高い圧力に調整される。これら圧力調整器32と33で調整された保護気体は、電磁弁35から管路26と管路43を介して、ロボット21の気密室37に送出される。一方、ロボット21は、気密室37a、37b、37c、37dの複数の気密室37を備えている。気密室37aはロボットのベース62内部であり、気密室37bは旋回ベース63内部であり、気密室37cは第1アーム64内部であり、気密室37dは第2アーム65内部である。これら各気密室は全て連通しているが、外部雰囲気に対して気密に形成されている。管路26は、ロボット21下部の管路接続部30を介してロボット21内部の管路43に接続される。本実施例の場合、管路43は気密室37dの先端部の解放位置42、すなわち気密室において管路接続部30から最も遠いところで保護気体を解放する。
気密室37には各関節の軸を駆動するモータ1がそれぞれ適宜設置されている。モータ1aは第1軸71を、モータ1bは第2軸72を、モータ1cは第3軸73を、モータ1dは第4軸74を、モータ1eは第5軸75を、モータ1fは第6軸76を、それぞれ駆動させる。なお、各々のモータ1には図示しない減速機が適宜接続される。モータ1の各々は、制御ケーブル25によってコントローラ22に接続されている。制御ケーブル25はコントローラ22からベース62を経て旋回ベース63、第1アーム64の内部を通って、つまり各気密室内を通って各モータ1に配設されている。モータ1aとモータ1bは減速機つきのモータであって、その回転軸に中空穴が形成されている。制御ケーブル25と管路43はそれらモータの中空穴に挿通されるように配設されている。
気密室37aには管路27の一端が接続され、その他端は気体排気部24に設置されている開放弁38へ接続されている。管路27の途中には、フロースイッチ39(取り付けられない場合もある)と、圧力検出器40と、圧力調整弁41が接続されている。フロースイッチ39と圧力検出器40とには通信ケーブル29の一端が接続され、その他端はコントローラ22に接続されている。通信ケーブル29は、フロースイッチ39と圧力検出器40の信号をコントローラへ伝達している。圧力検出器40は、気密室37の圧力が所定値よりも低くなるとコントローラ22に信号を伝達する。また、フロースイッチ39は、所定の気体流量が通過するとコントローラ22に信号を伝達する。また、圧力調整弁41は、管路27の圧力、すなわち気密室37の内部圧力が所定値よりも高くなった場合に気体を排出し、気密室37の内部圧力を軽減させる。
一方、フィルタ31を通過した保護気体の三経路のうち更に一経路の保護気体は、圧力調整器34により電磁弁36を動作させることができる程度の圧力に調整され、電磁弁36と管路28を介して開放弁38に接続されている。開放弁38は、電磁弁36から送出されてくる保護気体によって空圧作動し、管路27から排出されてくる気密室37内部の気体を排出させるか、または封止することができる。
以上によって構成される、本発明のロボットを使用した内圧防爆システムにおいて、まず通常運転について説明する。通常運転はロボットが塗装作業などを行う運転状態を示す。通常運転は、後述する掃気動作が終了してから行われる。つまり、気密室37の内部から、ロボット外部の危険雰囲気の爆発性気体を排除したのちに通電され、運転が開始される。通常運転の場合、開放弁38は閉の状態であって、気密室37には圧力調整器32によって調整された、危険雰囲気よりも若干高い圧力の空気が導入されている。このため、ロボット21の気密室37は、危険雰囲気より若干高い圧力に保たれる。また、管路27に接続された圧力検出器40は、気密室37の圧力が危険雰囲気より若干高い圧力より低くなった場合を検知する。
次に掃気動作について説明する。まず、コントローラ22の電源を供給すると、コントローラ22より電磁弁36の切り換え命令がだされ、圧力調整器33により通常運転時の圧力より更に高い圧力に調整された保護気体が、管路26を介して気密室37に導入される。このとき、コントローラ22内の図示しないタイマーは時間のカウントを開始する。また、このとき開放弁38は閉の状態である。管路26は気密室37内で保護気体を開放しており、さらに各々の気密室37a〜37dは連通しているので、気密室37内部空間の気体が確実に保護気体に置換される。そしてタイマーが所定の時間を計測し終わると、コントローラ22から電磁弁36に切り換え命令がだされ、開放弁38を開の状態にする。ここで、タイマーの計測する時間は、気密室の圧力が所定の圧力になるまでの時間であって、予め試験等で計測しておく。そして、開放弁38の開放と同時にフロースイッチ39により、気密室37から排出される気体の流量測定を開始する。所定量の流量が流出すると、フロースイッチ39の信号によってコントローラ22は電磁弁36へ切り換え命令を送出し、開放弁38が閉の状態になり、掃気動作が完了する。そして、モータ1への電源供給が可能となり、上述した通常運転状態としてロボット動作が可能となる。
なお、圧力検出器40は、これら掃気動作中においても、気密室37の圧力が危険雰囲気より若干高い圧力より低くなった場合を検知し、圧力調整弁41は、気密室の圧力が高くなりすぎた場合に圧力を開放する。フロースイッチ39が設けられない場合には、圧力検出器40の掃気動作時の圧力監視において、気密室37の圧力が危険雰囲気より若干高い圧力より低くならないことで代用する場合も有る。
次に図3〜5を使って、本発明の特徴であるロボットの構造について説明する。
図3は本発明のロボット21の外観図を示している。図3(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は上面図を示している。図3ではロボット21を天井69に吊り下げた状態を示している。ロボット61はベース62によって天井69に固定されている。旋回ベース63はベース62に対して第1軸71で旋回自在に支持されている。第1アーム64は旋回ベース63に対して第2軸72で揺動自在に支持されている。この実施例の場合、第1軸71と第2軸72は直交関係にある。第2アーム65は第1アーム64に対して第3軸73で揺動自在に支持されている。第3軸73と第2軸72は平行な位置関係にある。第1アーム64は第2アーム65と旋回ベース63が第1アーム64の内側面(図3の場合、上側側面)で相対回転するように配置されている。第2アーム65の先端には手首部66が設けられている。手首部66は第4軸74と第5軸75と第6軸76の回転軸を有している。手首部66のさらに先端には塗装ガン67が固定される。塗装ガン67から塗料が噴射される。以上の計6軸は、図3では図示しない気密室37内に設置されるモータ1によって回転駆動される。
塗装ガン67の駆動にはエアが使用される。また、塗装ガン67の洗浄にはシンナーなどが使用される。よって本発明のロボット21では、これらの流体を塗装ガン67に供給するための図示しない配管を収納するチューブ68が、旋回ベース63から第1アーム64の外側の面を這うように配設されている。そしてチューブ68は、第3軸73の位置において第1アーム64の外側の面から第2アーム65側へと入り込み、第2アーム65に沿う方向に向きを変え、第2アーム65に沿いながら手首部66まで配設される。そして手首部66においてチューブ68の内部に収納された配管が手首部66内部に入り込み、それらが塗装ガン67へと接続される。
次に、チューブ68が第3軸73においてどのように配設されているかについて、図4、図5を使ってさらに詳細に説明する。図4は図3においてA方向から見た図であって、内部の一部の断面図を示している。図5は図3においてB方向から見た図であって、同じく内部の一部の断面図を示している。図4、図5において、気密室37cを形成している第1アーム64の先端付近に減速機51が取り付けられている。この減速機51はその回転軸に中空部51aを有している。減速機51の回転軸には第2アーム65が固定されている。気密室37dを形成している第2アーム65の基端付近には、モータ1cが取り付けられている。その出力軸にはギヤ54が取り付けられている。ギヤ54は減速機51内部のギヤ53と噛み合っている。以上の構成により、減速機51の回転軸である第3軸73を中心として第1アーム64と第2アーム65とが相対的に回転可能である。なお本実施例では、第3軸73に減速機51を配置し、第2アーム65にモータ1cを配置したが、第3軸73に減速機51とモータ1cとが一体となったアクチュエータを配置してもよい。いずれにしても、第3軸73に配置されるアクチュエータに中空穴が形成されているものであればよい。
第2アーム65はリング状の第1シール部材55を保持している。一方、第1アーム64にはリング56が固定されている。リング56と第1シール部材55は減速機51の外周を取り囲むように配置されており、互いに摺動可能に接触している。これらは第1アーム64と第2アーム65が第3軸73で相対回転しても気密室37cと37dが気密性を維持できるようになっている。
第1アーム64にはリング56の内側と減速機51との間に開口部50が形成されている。一方第2アーム65には開口部50と連通するように開口部46が設けられている。これら開口部50と46を通って制御ケーブル25が配線されている。従って、気密室37cと37dとはこれらの開口部50と46によって連通しているが、第1シール部材55とリング56の作用によって外部雰囲気からは気密性が保持されている。
さらに、第1アーム64には第1パイプ57が減速機51の中空部51a内に挿入されて固定されている。第1パイプ57の基端側は第1アーム64に固定され、第1パイプ57内の空間が外部雰囲気に開放されている。一方、第2アーム65にはL字状の第2パイプ59の基端側が固定されている。第2パイプ59は気密室37d内を通過し、第1パイプ57と連通するように配置されている。第1パイプ57の先端側には第2シール部材58が保持されている。第2シール部材58は第1パイプ57の先端側の外周面に接触している。第2シール部材58は第2アーム65によって保持されてもよく、第1パイプ57と第2パイプ59との連通部分の気密が保たれればよい。第1パイプ57と第2パイプ59は第1アーム64と第2アーム65の相対回転に従って互いに相対回転するが、第2シール部材58の作用によってパイプの内部空間と第1アーム64や第2アーム65の気密室37c、37dとの気密性を維持する。第2パイプ59は先端側に向かって途中L字に曲がって第2アーム65の延在方向の先端側へと方向を変える。一方、第2アーム65が第1アーム64から支持されている面とは反対側の面に第3パイプ52が固定されている。第3パイプ52の先端側は外部雰囲気に開放されている。第2パイプ59の先端部は第3パイプ52に嵌合されている。嵌合部分は複数のシール部材60によって気密性を保持されている。本実施例では第3パイプ52と第2パイプ59とに分かれているが、これらは実質的に同一のパイプである。第1パイプ57と第2パイプ59のパイプ内は外部雰囲気と同じ雰囲気であり、これらのパイプ内には旋回ベース63から第1アーム64の外側の面を這うように配設されてきたチューブ68が挿入される。チューブ68の先端側は第3パイプ52の先端側から出され、第2アーム65に沿って手首部66へと配設される。
次に以上で説明した本発明の関節構造が動作した場合について説明する。まずモータ1cが回転するとギヤ54が回転し、この回転が減速機51のギヤ53に伝えられる。減速機51は、第1アーム64と第2アーム65を相対的に回転する。このとき制御ケーブル25は開口部46と開口部50において移動する。またこのとき、第1シール部材55とリング56により気密室37cと37dはその内圧が保たれる。また、第3軸73の回転軸中心部は、第1パイプ57、第2シール部材58、第2パイプ59、第3パイプ52、シール部材60、により、これらパイプ内は外部雰囲気と同じ雰囲気を有する気密性をもったパイプが形成されているが、第2シール部材58によって、第1アーム64と第2アーム65が相対回転して第1と第2パイプの互いに相対回転しても気密室37cと37dの気密性に影響を与えない。
従って本発明では、第3軸73において、減速機51などのアクチュエータが配置されて第1アーム64と第2アーム65の相対回転を可能にし、また第1アーム64の気密室37cと第2アーム65の気密室37dとを連通させて第1シール部材55によって内圧防爆を可能にしている。しかし本発明は、例えば減速機51などのアクチュエータに中空穴を有するものを用い、その中空穴に第1パイプ57が通るよう構成して関節の回転軸を中空に構成し、一方、第2パイプ59が第2アーム65の気密室37dを通って第2アーム65が第1アーム64から支持されている側とは反対の面側に開放されるようにし、そしてこれらのパイプが互いに相対回転しても気密室37cと37dの気密性に影響を与えないよう第2シール部材58によってシールするように構成している。よって旋回ベース63から第1アーム64の外側の面を這うように配設されてきたチューブ68はそのまま第1及び第2パイプを通過して第2アーム65に沿って手首部66へと配設される。
このように構成することによって、チューブ68が第1アーム64の外側の面を這うように配設でき、また第1と第2のパイプ内部は外部雰囲気と同じであるので、チューブ68をそのままパイプ内に挿入することができる。よって従来のようにチューブ68を空中に配線する必要がないのでロボットの幅を従来よりも小さくすることができる。またチューブ68は第3軸73を含むように配設されることになるので、第1アーム64と第2アーム65とが相対回転したときにチューブ68が大きく動くことは無く、チューブ68に余計な撓みを持たせる必要が無い。さらにチューブ68は第2パイプ59がL字状に形成されることによって、第2アーム65に沿う方向に出て手首部66側へと配線されるようになるので、ロボットの幅を大きくするようなこともない。
従って本発明によれば、内圧防爆構造を有しながらも、また、塗装ガンなど手首部先端のエンドエフェクタに接続されるチューブを有しながらも、ロボットの幅寸法が小さいロボットとすることができる。
1 モータ

21 ロボット
22 コントローラ
23 気体供給部
24 気体排気部
25 制御ケーブル
26 管路
27 管路
28 管路
29 通信ケーブル

30 管路接続部
31 フィルタ
32 圧力調整器
33 圧力調整器
34 圧力調整器
35 電磁弁
36 電磁弁
37 気密室
38 開放弁
39 フロースイッチ

40 圧力検出器
41 圧力調整弁
42 開放位置
43 管路
46 開口部

50 開口部
51 減速機
52 第3パイプ
53 ギヤ
54 ギヤ
55 第1シール部材
56 リング
57 第1パイプ
58 第2シール部材
59 第2パイプ2
60 シール部材

61 ロボット
62 ベース
63 旋回ベース
64 第1アーム
65 第2アーム
66 手首部
67 塗装ガン
68 チューブ
69 天井

71 第1軸
72 第2軸
73 第3軸
74 第4軸
75 第5軸
76 第6軸

Claims (5)

  1. 第1アームと、前記第1アームに対して回転する第2アームと、前記第1アームと前記第2アームのそれぞれの内部に形成される内圧防爆のための気密室と、前記第2アームの先端よりも先に設けられたエンドエフェクタと、前記第1アームから前記第2アームの先端側へと配線されて前記エンドエフェクタに接続されるチューブ類と、を少なくとも備え、危険雰囲気に設置されて作業する内圧防爆構造のロボットにおいて、
    前記第1アームと前記第2アームとが互いに相対回転する関節部が、
    モータが収容される前記第2アームの前記気密室を、前記第1アームの前記気密室へ連通させる連通部と、
    一端が前記危険雰囲気に開口し、前記第1アームの前記気密室内を通り、前記関節部の回転軸を含むよう前記第1アームに固定された第1パイプと、
    一端が前記第1パイプの他端と前記回転軸回りに相対回転可能に連結され、前記第2アームの前記気密室内を通り、他端が前記危険雰囲気に開口するよう前記第2アームに固定された第2パイプと、
    前記連通部の外周をシールする第1シール部材と、
    前記第1パイプの他端と前記第2パイプの一端とが相対回転する部分をシールする第2シール部材と、
    を備え、
    前記チューブ類が前記第1及び第2パイプ部材を通って配線される、
    内圧防爆構造のロボット。
  2. 前記第2パイプが、
    前記第2アームの前記気密室内において前記第2アームに沿った方向へ湾曲され、前記第2パイプの他端が前記第2アームに沿った方向で前記危険雰囲気に開口する、
    請求項1記載の内圧防爆構造のロボット。
  3. 前記関節部において、減速機の中空部が前記関節部の前記回転軸を含むように配置され、前記減速機を回転させるモータが前記第1アーム或いは前記第2アームの前記気密室内に配置され、前記第1パイプ或いは前記第2パイプが、前記減速機の前記中空部を通るように配置された、
    請求項1または2記載の内圧防爆構造のロボット。
  4. 前記関節部において、減速機と前記減速機を回転させるモータとが一体となって構成されたアクチュエータの中空部が前記関節部の前記回転軸を含むように配置され、前記第1パイプ或いは前記第2パイプが、前記アクチュエータの前記中空部を通るように配置された、
    請求項1または2記載の内圧防爆構造のロボット。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の内圧防爆構造のロボットと、
    前記危険雰囲気の外に設置されて前記ロボットを制御するコントローラと、
    前記気密室に保護気体を給気する気体供給部と、
    前記気密室から出る前記保護気体を制御する気体排気部と、
    を備えた内圧防爆システム。
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