JP4815328B2 - 熱かしめ方法、レンズ鏡枠の製造方法、及び、熱かしめ装置 - Google Patents

熱かしめ方法、レンズ鏡枠の製造方法、及び、熱かしめ装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性樹脂よりなるレンズ枠にレンズを熱かしめ固定する熱かしめ方法、及び、該熱かしめ方法によるレンズ鏡枠の製造方法、並びに、熱かしめ装置に関する。
従来から、レンズ鏡枠においてレンズ枠にレンズを固定する固定方法として、熱かしめが採用されている。熱かしめとは、熱可塑性樹脂よりなるレンズ枠のごとき受け部材に加熱したホーンを当接させることで、軟化させ、この状態でホーンによって荷重を加えることで、受け部材を変形させて、受け部材にレンズのごとき被固定部材を固定するものである。
ここで、熱かしめによって受け部材を変形して固定させる際に、その変形量を制御する方法としては、ホーンによって受け部材を変形させる際のホーンの位置を測定し、ホーンが所定位置に達した場合に終了させる位置制御方式がある。また、異なる方式としては、ホーンによって受け部材を変形させる際のホーンの荷重を測定し、この荷重が所定値に達した場合に終了させる荷重制御方式がある(例えば、特許文献1参照)。そして、荷重制御方式においては、位置制御方式と比較して、常に所定の荷重で受け部材をかしめることができるため、被固定部材の形状誤差や受け部材の成形誤差などがあっても、かしめ過ぎ、あるいは、かしめ不足といったことがなく、品質の均一化を図ることができるとされている。
特開平10−146897号公報
しかしながら、特許文献1の熱かしめ方法及び熱かしめ装置によれば、単にホーンによって加えられる荷重を所定量に制御するだけであるので、必ずしもホーンの荷重と対応した一定の締付力で受け部材によって被固定部材を挟み込んで固定しているとは限らない。すなわち、熱かしめされる受け部材と、これにより固定される被固定部材とは、それぞれ製造誤差を有し、互いに異なる平面度や平行度を有している。このため、熱かしめを行う前の組み合わされた状態では、互いの平行度の違いによる片浮きの状態や、互いの平面度の違いや凹凸による片当りの状態となってしまっている。そして、この状態でホーンによって荷重を加えれば、初期に加えられた荷重は、受け部材及び被固定部材を変形させて、互いの片浮きや片当りを解消させるように作用し、受け部材によって被固定部材を締め付ける力として作用しない。
すなわち、ホーンによって加えられる荷重を所定量に設定したとしても、受け部材及び被固定部材が互いに有する製造誤差によって、受け部材によって被固定部材を締め付ける力は変化してしまい、熱かしめの品質を一定とすることができない問題があった。特に、レンズ枠にレンズを固定してレンズ鏡枠を製造する場合、被固定部材となるレンズは肉厚誤差を有しており、また受け部材となるレンズ枠は樹脂成形品からなることで、上記平面度や平行度の精度は、数μmから数十μmもあり、かつ、製品毎にそれぞれ異なる寸法誤差を有している。このため、上記のような位置制御方式や荷重制御方式による熱かしめによって固定した場合には、各部材の製造誤差によって安定した品質のレンズ鏡枠を得ることができなかった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、レンズ枠の成形品寸法誤差及びレンズの肉厚誤差の影響を受けること無く、レンズ枠にレンズを固定することが可能な熱かしめ方法、及び、該熱かしめ方法によるレンズ鏡枠の製造方法、並びに、熱かしめ装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、レンズ枠とレンズとを組み合わせて、該レンズ枠を所定の温度に加熱したホーンによってかしめることで、前記レンズ枠に前記レンズを固定する熱かしめ方法であって、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめている際に、前記ホーン、前記レンズ枠、または、前記レンズの前記ホーンによる負荷に起因して変化する特性値として前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記レンズの光軸方向の位置の経時変化を測定し、単位時間当たりの該特性値の変化量が変化して該特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合には、該屈曲点と対応する前記特性値を基準として所定の設定量だけ該特性値を変化させて、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめることを完了させることを特徴している。
また、本発明は、レンズとレンズ枠とを組み合わせて、該レンズ枠を所定の温度に加熱したホーンによってかしめることで、前記レンズ枠に前記レンズを固定する熱かしめ装置であって、前記レンズ及び前記レンズ枠を載置する受け台と、該受け台の上方に対向配置されたホーンと、該ホーンを、前記受け台に載置された前記レンズ枠の上方から、該レンズ枠を前記受け台とで挟み込んでかしめる状態となるまで上下に移動させることが可能な移動機構と、前記ホーンを所定の温度に加熱することが可能な加熱手段と、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめている際の前記ホーン、前記レンズ枠、または、前記レンズの前記ホーンによる負荷に起因して変化する特性値の経時変化を測定することが可能な測定手段と、該測定手段によって測定される前記特性値の経時変化を監視し、単位時間当たりの該特性値の変化量が変化して該特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合には、該屈曲点と対応する前記特性値を基準として所定の設定量だけ該特性値を変化させて、前記移動機構による前記ホーンの移動を停止させる制御部とを備え、前記測定手段は、前記特性値として、前記レンズの光軸方向の位置を測定可能であることを特徴としている。
この発明に係る熱かしめ方法及び熱かしめ装置によれば、制御部は、レンズ枠にレンズを組み合わせた状態で、加熱手段で所定の温度に加熱したホーンを移動機構によって移動させることで、ホーンから負荷を与えてレンズ枠を変形させていく。この際、制御部は、測定手段によってホーンによる負荷に起因して変化する特性値の経時変化を測定することで、熱かしめを行っている過程において、レンズ枠及びレンズの状態を常に監視している。そして、制御部は、特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合に、その屈曲点から所定の設定量だけさらに特性値が変化するまで、移動機構によってホーンを移動させて熱かしめを完了とさせる。ここで、初期状態においては、このような特性値の経時変化は、レンズ枠及びレンズの製品誤差の影響を受けている。一方、ホーンによる負荷によって製品誤差の影響が解消されると、ホーンによる負荷は、レンズ枠によるレンズの締付力として直接的に作用するので、特性値の経時変化は屈曲点を形成し、単位時間当たりの特性値の変化量は変化する。すなわち、制御部によって、特性値の経時変化を監視し、屈曲点を基準としてホーンによる負荷を制御することで、製品誤差の影響を受けずに、常に、屈曲点以降に変化させた設定量と対応して与えた荷重によって、一定の締付力で、レンズ枠によってレンズを締め付けて固定することができる。
さらに、この発明に係る熱かしめ方法及び熱かしめ装置によれば、測定手段によって特性値としてレンズの光軸方向の位置を測定することで、制御部によって、レンズの光軸方向の位置の経時変化に基づいて、レンズ枠及びレンズの状態を監視することができる。そして、製品誤差の影響のある初期状態から製品誤差が解消された状態に移行すれば、レンズ枠からレンズに伝達される荷重が変化するので、レンズの光軸方向の位置の経時変化には屈曲点が形成されることとなる。すなわち、この屈曲点を基準として、さらにレンズの光軸方向の位置を所定の設定量だけ変化させることで、この設定量に対応した荷重を締付力として与えてレンズ枠にレンズを固定することができる。
また、上記の熱かしめ方法において、前記特性値として、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記ホーンの位置を測定することがより好ましいとされている。
また、上記の熱かしめ方法において、前記測定手段は、前記特性値として、前記移動機構によって移動する前記ホーンの位置を測定可能であることがより好ましいとされている。
この発明に係る熱かしめ方法及び熱かしめ装置によれば、測定手段によって特性値としてホーンの位置を測定することで、制御部によって、ホーンの位置の経時変化に基づいて、レンズ枠及びレンズの状態を監視することができる。そして、製品誤差の影響のある初期状態から製品誤差が解消された状態に移行すれば、レンズ枠からホーンに伝達される反力が変化するので、ホーンの位置の経時変化には屈曲点が形成されることとなる。すなわち、この屈曲点を基準として、さらにホーンの位置を所定の設定量だけ変化させることで、この設定量に対応した荷重を締付力として与えてレンズ枠にレンズを固定することができる。
また、上記の熱かしめ方法において、前記特性値として、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記ホーンまたは前記レンズ枠に加えられる荷重を測定するものとしても良い。
また、上記の熱かしめ装置において、前記測定手段は、前記特性値として、前記移動機構によって移動して前記レンズ枠をかしめる際の前記ホーンまたは前記レンズ枠に加えられる荷重を測定可能であるものとしても良い。
この発明に係る熱かしめ方法及び熱かしめ装置によれば、測定手段によって特性値としてホーンまたはレンズ枠に加えられる荷重を測定することで、制御部によって、荷重の経時変化に基づいて、レンズ枠及びレンズの状態を監視することができる。そして、製品誤差の影響のある初期状態から製品誤差が解消された状態に移行すれば、レンズ枠からホーンに伝達される反力が変化するので、荷重の経時変化には屈曲点が形成されることとなる。すなわち、この屈曲点を基準として、さらに加えられる荷重を所定の設定量だけ変化させることで、この荷重の増分である設定量を締付力として与えてレンズ枠にレンズを固定することができる。
また、上記の熱かしめ方法において、前記ホーンと前記レンズ枠とが離間した状態から前記特性値の経時変化の測定を開始し、前記特性値の経時変化として確認される前記屈曲点として、順に、第一の屈曲点、第二の屈曲点、及び、第三の屈曲点の3つの前記屈曲点を確認した場合に、最後に確認された該第三の屈曲点と対応する前記特性値を基準として、所定の前記設定量だけ該特性値を変化させることがより好ましいとされている。
また、上記の熱かしめ方法において、前記制御部は、前記測定手段によって測定される前記特性値の経時変化として、前記ホーンと前記レンズ枠とが離間した状態から順に第一の屈曲点、第二の屈曲点、及び、第三の屈曲点の3つの前記屈曲点を確認した場合に、最後に確認された該第三の屈曲点と対応する前記特性値を基準として、所定の前記設定量だけ該特性値が変化するまで、前記移動機構によって前記ホーンを移動させることがより好ましいとされている。
この発明に係る熱かしめ方法及び熱かしめ装置によれば、測定手段によって測定される特性値の経時変化には、前記ホーンと前記レンズ枠とが離間した状態から接触した状態となるところで、第一の屈曲点が形成される。第一の屈曲点以降は、レンズ枠は、ホーンの移動に伴って負荷が与えられて変形していく。そして、レンズ枠が変形しレンズと接触した状態となるところで、特性値の経時変化には第二の屈曲点が形成される。第二の屈曲点以降は、レンズ枠の変形に伴って、レンズ枠に組み合わされたレンズにも荷重が伝達され、製品誤差の影響によるレンズ枠とレンズとの間の隙間が解消されていく。そして、製品誤差の影響が解消されると、ホーンによる荷重がレンズ枠からレンズに直接的に作用するようになり、第三の屈曲点が形成される。すなわち、制御部によって、特性値の経時変化について、前記ホーンと前記レンズとが離間した状態から第一の屈曲点、第二の屈曲点、及び、第三の屈曲点が形成されたかどうか監視し、確認された第三の屈曲点を基準として所定の設定量だけ特性値を変化させることで、製品誤差の影響を受けることなく、一定の締付力でレンズ枠にレンズを固定することができる。
また、本発明は、レンズと、該レンズを載置可能な受け部、及び、該受け部の外周から突出して該受け部とで前記レンズを挟み込んで固定するかしめ爪を有するレンズ枠とを備えるレンズ鏡枠の製造方法であって、前記レンズを前記レンズ枠の前記受け部に載置した状態で、本発明の熱かしめ方法によって、前記レンズ枠の前記かしめ爪を前記ホーンでかしめて、レンズ枠にレンズを固定することを特徴としている。
この発明に係るレンズ鏡枠の製造方法によれば、上記熱かしめ方法によって、レンズ及びレンズ枠の製品誤差の影響を受けることなく、常に一定の締付力でかしめ爪によってレンズを締め付けて、レンズ枠にレンズを固定することができる。
本発明の熱かしめ方法によれば、特性値の経時変化における所定の屈曲点を基準としてかしめることで、レンズ枠及びレンズの製造誤差の影響を受けること無く、一定の締付力でレンズ枠にレンズを固定することができる。
また、本発明の熱かしめ装置によれば、測定手段及び制御部を備えることで、レンズ枠及びレンズの製造誤差の影響を受けること無く、一定の締付力でレンズ枠にレンズを固定することができる。
また、本発明のレンズ鏡枠の製造方法によれば、上記熱かしめ方法によって製造することで、レンズ及びレンズ枠に製品誤差があったとしても、一定の締付力でレンズ枠にレンズが固定されたレンズ鏡枠を製造することができ、品質の向上を図ることができる。
図1から図5は、この発明に係る実施形態を示している。図1に示すように、この実施形態の熱かしめ装置10は、レンズ枠2にレンズ3を熱かしめにより固定させてレンズ鏡枠1を製造するものである。レンズ枠2は、ポリカーボネイト樹脂(熱可塑性樹脂)で形成されていて、円形のレンズ3を載置可能な受け部4と、受け部4にレンズ3を載置した状態でレンズ3の外縁において受け部4から上方に突出するかしめ爪5とを備える。受け部4は、中央に貫通孔2aを有している。かしめ爪5は、受け部4にレンズ3を載置した状態で、レンズ3の上面3aよりも上方に突出するように設けられていて、このレンズ3の上面3aから突出する先端側の変形部5aを変形させて、受け部4との間でレンズ3を挟み込んでレンズ3を固定するものである。
図1に示すように、熱かしめ装置10は、ベース11と、ベース11上においてレンズ枠2を載置する受け台12と、受け台12の上方に対向配置されたホーン13と、ホーン13を上下に移動させる移動機構14と、ホーン13を所定の温度に加熱することが可能な加熱手段であるヒータ15と、制御ユニット16とを備える。受け台12は、レンズ枠2の外形と対応した凹部12aを有し、凹部12aにレンズ枠2を配置することで、レンズ枠2を径方向に移動しないように固定することが可能である。移動機構14は、受け台12の両側に立設された一対のガイドポスト17と、ガイドポスト17上で上下に移動可能な一対のスライド部材18と、一対のスライド部材18の間に略水平に設けられたアーム19とを備える。なお、ガイドポスト17には、例えば、図示しないボールネジと駆動モータとが設けられていて、駆動モータを駆動させてボールネジを回転させることで、ボールネジの案内に従ってスライド部材18を上下に移動させることを可能としている。そして、ホーン13は、受け台12と対向する位置でアーム19の下面19aに設けられている。ホーン13の下面にはレンズ枠2の外径よりも大きい径を有する凹部13aが形成されていて、凹部13aの底面はレンズ3の上面3aの形状と対応して傾斜した形状に形成されている。
また、制御ユニット16は、移動機構14によるホーン13の移動を制御する制御部20と、ホーン13の位置及びホーン13に作用する荷重を測定可能な測定手段21とを備える。測定手段21は、より具体的には、ホーン13の位置を検出する手段としては、例えば、上記のようにボールネジによる移動機構14とした場合には、駆動モータの回転数及び回転角度によって、アーム19に取り付けたホーン13の位置を検出することが可能なものである。また、ホーン13に作用する荷重を検出する手段としては、例えば、ホーン13とアーム19との間に設けられたロードセル、あるいは、上記のようにボールネジによる移動機構14とした場合には、駆動モータの出力から算出されるトルクに基づいて検出することが可能なものである。なお、測定手段21としては、これらに限られるものでなく、公知の様々な手段を選択することが可能である。また、測定手段21には、図示しないタイマーが備えられていて、これによりホーン13の位置及びホーン13に作用する荷重の経時変化を測定することができ、接続されたモニター22にこれらの経時変化を表示することが可能である。なお、制御部20による制御が自動である場合は、モニター22による経時変化の表示は不可欠ではない。また、制御部20は、熱かしめを行う際に、ホーン13による負荷に起因して変化する特性値として、測定手段21によって測定されたホーン13の位置の経時変化を監視し、この経時変化に基づいて移動機構14を制御することが可能なものである。以下に、制御部20による制御方法及びこの熱かしめ装置10による熱かしめ方法の詳細について説明する。
図2から図4は、この熱かしめ装置10でレンズ枠2をかしめて、レンズ枠2にレンズ3を固定する工程図を示している。また、図5は、その際に測定手段21によって測定されるホーン13の位置の経時変化をモニター22でモニタリングした結果を示している。図2に示すように、まず、ホーン13を受け台12の上方に待機させた状態で、受け台12の凹部12aに、互いに組み合わせたレンズ3及びレンズ枠2を載置する。なお、この状態においては、レンズ3は、レンズ枠2の受け部4に載置された状態であり、レンズ枠2のかしめ爪5は、レンズ3の外縁から上方へ突出した状態となっている。そして、ヒータ15を駆動させて、ホーン13を所定の温度まで加熱しておく。ここで、ホーン13の加熱温度は、かしめる対象物の素材によって異なるものであるが、対象物であるレンズ枠2が熱可塑性樹脂であるため200℃から250℃程度が一般的であり、本実施形態におけるようにポリカーボネイト樹脂で形成されたレンズ枠2の場合は、例えば、200℃である。
次に、制御部20は、移動機構14を駆動させて、ホーン13を略一定の速度となるようにして降下させていく。また、測定手段21においては、ホーン13の降下に伴って、ホーン13の位置の測定を開始する。図5において、区間O−Aに示すように、この状態においてはホーン13に反力が作用していないので、ホーン13の位置の経時変化は、略一定の直線状を呈している。そして、図2に示すように、ホーン13がかしめ爪5の変形部5aに接触すると、ヒータ15による熱がレンズ枠2にも伝達されて、かしめ爪5の変形部5aは軟化していく。この状態でさらに移動機構14によってホーン13を降下させていくと、変形部5aは、ホーン13の降下に従って凹部13aの底面の形状に沿って折れ曲がるようにして変形していくこととなる。ホーン13がかしめ爪5に接触した時点からかしめ爪5の変形部5aを変形させていく経過においては、ホーン13はかしめ爪5による反力を受けるので、かしめ爪5に接触して以降のホーン13の降下速度、すなわちホーン13の位置の単位時間当たりの変化量は減少する。このため、図5において、区間A−Bに示すように、ホーン13の位置の経時変化には、かしめ爪5に接触する時と対応するホーン13の位置Hで、第一の屈曲点Aが形成される。なお、第一の屈曲点Aが形成されている位置は、変形を受ける前のかしめ爪5の先端の位置であり、すなわち、レンズ枠2の外形寸法の誤差に依存していて、熱かしめを実施する毎に異なるものである。
次に、制御部20は、第一の屈曲点Aが確認された後に、さらに移動機構14によってホーン13を降下させていく。そして、かしめ爪5の変形部5aがホーン13の降下に従って徐々に変形していくことで、かしめ爪5の変形部5aがレンズ3の上面3aに接触することとなる。この状態でさらに、移動機構14によってホーン13を降下させていくと、ホーン13による負荷は、かしめ爪5の変形部5aを介してレンズ3にも伝達され、レンズ3はかしめ爪5の変形部5aと受け部4との間に挟み込まれた状態となる。ここで、かしめ爪5の変形部5aがレンズ3に接触した時点からレンズ3を挟み込んでいく経過においては、ホーン13はレンズ3による反力を、かしめ爪5を介して受けているので、かしめ爪5の変形部5aがレンズ3に接触した時点以降のホーン13の位置の単位時間当たりの変化量は減少する。このため、図5において、区間B−Cに示すように、ホーン13の位置の経時変化には、かしめ爪5の変形部5aがレンズ3に接触した時と対応するホーン13の位置Hで、第二の屈曲点Bが形成される。なお、第二の屈曲点Bが形成される位置は、レンズ3の上面3aと対応する位置であり、すなわち、レンズ3及びレンズ枠2の外形寸法誤差に依存していて、熱かしめを実施する毎に異なるものである。
ここで、レンズ鏡枠1を構成するレンズ3及びレンズ枠2は、それぞれ個別の製品誤差を有している。すなわち、レンズ3及びレンズ枠2は、製品誤差によってそれぞれ異なる平行度を有していることで、組み合わせた状態でいわゆる片浮きの状態となっている場合があり、あるいは、異なる平面度を有して凹凸していることで、組み合わせた状態でいわゆる片当りの状態となっていて、これらを要因として隙間が形成された状態となっている。特に、レンズ枠2は、熱可塑性樹脂などで形成されていることで、上記平行度や平面度の精度は数μmから数十μm程度であり、レンズ3とレンズ枠2とを組み合わせた状態においては、個別の製品誤差によって上記精度に対応する隙間が形成されてしまっている。このため、第二の屈曲点Bを通過してレンズ3がかしめ爪5と受け部4との間に挟み込まれ始めた状態においては、ホーン13から加えられる荷重でかしめ爪5によって締め付けられることで、レンズ3とレンズ枠2の受け部4との間の隙間が徐々に解消されていくこととなる。そして、レンズ3とレンズ枠2との間の隙間が完全に解消されると、かしめ爪5の変形部5a及び受け部4のそれぞれと、レンズ3とは、面接触した状態となり、これ以降はレンズ枠2の受け部4が素材として有する物性としての弾性変形領域となり、ホーン13の位置の単位時間当たりの変化量はさらに減少する。このため、図5において、区間C−Dに示すように、ホーン13の位置の経時変化には、レンズ3とレンズ枠2との間の隙間が解消された時の位置Hと対応して第三の屈曲点Cが形成される。この第三の屈曲点Cが形成されている位置は、上記のようにレンズ3及びレンズ枠2の製品誤差に依存していて、熱かしめを実施する毎に異なるものである。
そして、制御部20は、ホーン13の位置の経時変化において、順に第一の屈曲点A及び第二の屈曲点Bが確認され、次に、第三の屈曲点Cが確認されると、この第三の屈曲点Cと対応するホーン13の位置Hから、予め設定されている設定量ΔHだけ増加させたホーン13の位置Hまでホーン13をさらに降下させる。すなわち、レンズ3は、レンズ枠2との隙間が解消された状態から、設定量ΔHと対応する分だけさらに荷重が加えられて、この荷重と対応する締付力でレンズ枠2のかしめ爪5と受け部4との間に挟み込まれることとなる。そして、図4及び図5に示すように、制御部20は、予め設定された保持時間Tだけ位置Hの状態でホーン13を停止させた(区間D−E)後に、移動機構14を再駆動させて、ホーン13を上昇させる(区間E−F)。そして、ホーン13がかしめ爪5の変形部5aから離間する(区間F−O)ことで、レンズ3とレンズ枠2とはレンズ鏡枠1として一体となった状態となり、熱かしめが完了となる。
以上のように、本実施形態の熱かしめ装置10及び熱かしめ装置10による熱かしめ方法によれば、制御部20によって、ホーン13による負荷に起因して変化する特性値としてホーン13の位置を選択し、ホーン13の位置の経時変化を監視しながら、ホーン13による負荷を行い、レンズ枠2及びレンズ3の製造誤差の影響がなくなる第三の屈曲点Cを基準として、レンズ3に締付力を与えてレンズ枠2に固定することができる。このため、レンズ枠2及びレンズ3の製造誤差の影響を受けてしまうこと無く、常に、予め設定されたホーン13の位置の設定量ΔHと対応する荷重によって一定の締付力でレンズ3をレンズ枠2に固定することができ、一体となったレンズ鏡枠1の品質を均一なものとすることができる。
図6は、本実施形態の変形例を示していて、モニター22にモニタリングされるホーンの荷重の経時変化を示している。この変形例では、制御部20は、熱かしめを行う際にホーン13による負荷に起因して変化する特性値として、ホーン13に加えられる荷重を選択し、ホーン13の荷重の経時変化に基づいてホーン13の移動を制御している。すなわち、図2及び図6に示すように、ホーン13をレンズ枠2の上方から降下させていくと、最初のうちはホーン13はレンズ枠2のかしめ爪5に接触していないので、荷重は検出されない(区間O−A)。そして、さらにホーン13を降下させれば、ホーン13がかしめ爪5に接触することで、かしめ爪5からの反力が作用し、これによりホーン13に加えられる荷重が検出されて、第一の屈曲点Aが形成される。第一の屈曲点A以降、かしめ爪5の変形部5aはホーン13の降下に応じて変形する一方、変形部5aからホーン13に作用する反力は、略線形に増大していく(区間A−B)。
そして、さらにホーン13を降下させれば、変形したかしめ爪5の変形部5aがレンズ3の上面3aに接触することで、ホーン13はレンズ3からも反力を受け始めることとなり、接触した時の荷重Pにおいて第二の屈曲点Bが形成される。第二の屈曲点B以降、上記のように、レンズ3とレンズ枠2との間に形成されている隙間が解消されていくことで、ホーン13に作用する反力は大きくなり、これと対応して、ホーン13の荷重は略線形に増大していくこととなる。そして、レンズ3とレンズ枠2との隙間が解消されると、これ以降はレンズ枠2の受け部4が素材として有する物性としての弾性変形領域となり、この時の荷重Pにおいて第三の屈曲点Cが形成される。ここで、荷重Pは、レンズ3及びレンズ枠2のそれぞれの製造誤差によって生ずる隙間によって変化するものであり、すなわち、組み合わせた製品毎に、熱かしめを実施する毎に異なるものである。制御部20は、第三の屈曲点Cが確認された場合には、第三の屈曲点Cと対応する荷重Pから、予め設定された設定量ΔPだけさらに増大させた荷重Pとなるまでホーン13を降下させていく。そして、荷重Pとなったら、予め設定された保持時間Tだけホーン13を停止させた後に、上記同様に、ホーン13を上昇させる。このように、ホーン13に作用する荷重を特性値として、この経時変化を監視し、レンズ3及びレンズ枠2の製品誤差の影響が解消された第三の屈曲点Cに基づいて熱かしめを完了させることで、製品誤差の影響を受けること無く、常に設定量ΔPと対応した締付力でレンズ3をレンズ枠2に固定することができる。
(第2の実施形態)
図7及び図8は、この発明に係る第2の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、この実施形態の熱かしめ装置30は、受け台12に載置されたレンズ枠2の下方に、測定手段としてさらに、レンズ3の光軸方向の位置を測定するレンズ位置測定器31を備えている。レンズ位置測定器31としては、より具体的には、例えば、発光部と、受光部とで構成されていて、発光部から照射されたレーザ光をレンズ3の下面に照射して、その反射光を受光部で検出して距離を測定するものである。なお、このような光学式のものに限らず、公知の位置センサや距離センサを利用できるものである。そして、レンズ位置測定器31で測定されたレンズ3の光軸方向の位置は、制御ユニット16に入力されて、測定手段21に備えられた図示しないタイマーによってレンズ3の光軸方向の位置の経時変化として測定することができる。また、制御部20は、このレンズ3の光軸方向の位置をホーン13による負荷に起因して変化する特性値として選択し、レンズ3の光軸方向の位置の経時変化に基づいてホーン13の移動の制御を行う。
すなわち、図7に示すように、ホーン13をレンズ枠2の上方から降下させていくと、ホーン13はレンズ枠2のかしめ爪5に接触していないので、レンズ3自体が変位することは無く、すなわち、レンズ位置測定器31で測定されるレンズ3の位置が変化することは無い(区間O−A)。そして、さらにホーン13を降下させれば、ホーン13がかしめ爪5に接触することで、レンズ枠2にはホーン13から荷重が加えられ、レンズ枠2の受け部4は弾性的に圧縮される。このため、レンズ3の位置はレンズ枠2の受け部4の圧縮変形に応じて下方へ変位し始め、測定されるレンズ3の位置の経時変化には、第一の屈曲点Aが形成される。第一の屈曲点A以降、レンズ枠2において、かしめ爪5の変形部5aがホーン13の降下に応じて変形する一方、受け部4はホーン13の降下に応じてさらに圧縮変形し、これによりレンズ3の位置は、略線形に変位していく(区間A−B)。そして、さらにホーン13を降下させれば、変形したかしめ爪5の変形部5aがレンズ3の上面3aに接触することで、レンズ3自体がホーン13からかしめ爪5の変形部5aを介して荷重を受けることとなり、これによりレンズ3の位置の経時変化には、対応するレンズ3の位置Lにおいて第二の屈曲点Bが形成される。第二の屈曲点B以降、上記のように、レンズ3とレンズ枠2との間に形成されていく隙間が解消されていくことで、この隙間の解消及びレンズ枠2の受け部4の圧縮変形に応じて、さらにレンズ3は下方へ変位していく。そして、レンズ3とレンズ枠2との隙間が解消されると、これ以降はレンズ枠2の受け部4が素材として有する物性としての弾性変形のみとなり、この時のレンズ3の位置Lにおいて第三の屈曲点Cが形成される。ここで、レンズ3の位置Lは、レンズ3及びレンズ枠2のそれぞれの製造誤差によって変化するものであり、すなわち、組み合わせた製品毎に、熱かしめを実施する毎に異なるものである。制御部20は、第三の屈曲点Cが確認された場合には、第三の屈曲点Cと対応するレンズ3の位置Lから、予め設定された設定量ΔLだけさらにレンズ3が変位した位置Lとなるまでホーン13を降下させていく。そして、レンズ3が位置Lとなったら、予め設定された保持時間Tだけホーン13を停止させた後に、上記同様に、ホーン13を上昇させる。このように、レンズ3の光軸方向の位置を特性値として、この経時変化を監視し、レンズ3及びレンズ枠2の製品誤差の影響が解消された第三の屈曲点Cを基準として熱かしめを完了させることで、製品誤差の影響を受けること無く、常に設定量ΔLと対応した締付力でレンズ3をレンズ枠2に固定することができる。この際、本実施形態の熱かしめ装置30においては、特性値としてレンズ3の光軸方向の位置を選択することで、レンズ3の状態をより直接的に測定することとなるので、熱かしめの状態をより直接的、かつ、正確に把握することができ、第1の実施形態と比較してより安定して品質を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記においては、ホーン13による負荷に起因して変化する特性値として、ホーン13の位置、ホーン13による荷重の大きさ、及び、レンズ3の光軸方向の位置を選択するものとしたが、これに限るものでは無い。例えば、レンズ3やレンズ枠2の荷重状態を歪みセンサなどによって直接的に測定するものとし、これを特性値として選択するものとしても良い。
また、上記においては、測定された特性値の経時変化に基づいて制御部20によって自動制御するものとしたがこれに限ることは無く、例えばモニター22に出力される特性値の経時変化に基づいて手動によって操作するものとしても良い。また、レンズ3をレンズ枠2に固定することによりレンズ鏡枠1を製造するものとしたが、これに限るものでは無く、受け部材及び被固定部材として様々な部材を選択して上記熱かしめ方法によって均一かつ良好な品質で、互いを固定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る熱かしめ装置の概略を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱かしめ方法の工程図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱かしめ方法の工程図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱かしめ方法の工程図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱かしめ方法において、経過時間とホーンの位置との関係を示したグラフである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る熱かしめ方法において、経過時間とホーンの荷重との関係を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る熱かしめ装置の概略を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱かしめ方法において、経過時間とレンズの光軸方向の位置との関係を示したグラフである。
符号の説明
1 レンズ鏡枠
2 レンズ枠
3 レンズ
10、30 熱かしめ装置
12 受け台
13 ホーン
14 移動機構
15 ヒータ(加熱手段)
20 制御部
21 測定手段
31 レンズ位置検出器(測定手段)
A 第一の屈曲点
B 第二の屈曲点
C 第三の屈曲点(屈曲点)
、H、H、H ホーンの位置(特性値)
、P、P ホーンに加えられた荷重(特性値)
、L、L レンズの光軸方向の位置(特性値)
ΔH、ΔP、ΔL 設定値

Claims (11)

  1. レンズ枠とレンズとを組み合わせて、該レンズ枠を所定の温度に加熱したホーンによってかしめることで、前記レンズ枠に前記レンズを固定する熱かしめ方法であって、
    前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめている際に、前記ホーン、前記レンズ枠、または、前記レンズの前記ホーンによる負荷に起因して変化する特性値として前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記レンズの光軸方向の位置の経時変化を測定し、単位時間当たりの該特性値の変化量が変化して該特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合には、該屈曲点と対応する前記特性値を基準として所定の設定量だけ該特性値を変化させて、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめることを完了させることを特徴とする熱かしめ方法。
  2. レンズ枠とレンズとを組み合わせて、該レンズ枠を所定の温度に加熱したホーンによってかしめることで、前記レンズ枠に前記レンズを固定する熱かしめ方法であって、
    前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめている際に、前記ホーン、前記レンズ枠、または、前記レンズの前記ホーンによる負荷に起因して変化する特性値の経時変化を測定し、単位時間当たりの該特性値の変化量が変化して該特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合には、該屈曲点と対応する前記特性値を基準として所定の設定量だけ該特性値を変化させて、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめることを完了させ、
    前記ホーンと前記レンズ枠とが離間した状態から前記特性値の経時変化の測定を開始し、前記特性値の経時変化として確認される前記屈曲点として、順に、第一の屈曲点、第二の屈曲点、及び、第三の屈曲点の3つの前記屈曲点を確認した場合に、最後に確認された該第三の屈曲点と対応する前記特性値を基準として、所定の前記設定量だけ該特性値を変化させることを特徴とする熱かしめ方法。
  3. 請求項2に記載の熱かしめ方法において、
    前記特性値として、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記ホーンの位置を測定することを特徴とする熱かしめ方法。
  4. 請求項2に記載の熱かしめ方法において、
    前記特性値として、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記ホーンまたは前記レンズ枠に加えられる荷重を測定することを特徴とする熱かしめ方法。
  5. 請求項2に記載の熱かしめ方法において、
    前記特性値として、前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめる際の前記レンズの光軸方向の位置を測定することを特徴とする熱かしめ方法。
  6. レンズと、該レンズを載置可能な受け部、及び、該受け部の外周から突出して該受け部とで前記レンズを挟み込んで固定するかしめ爪を有するレンズ枠とを備えるレンズ鏡枠の製造方法であって、
    前記レンズを前記レンズ枠の前記受け部に載置した状態で、請求項1から請求項5のいずれかに記載された熱かしめ方法によって、前記レンズ枠の前記かしめ爪を前記ホーンでかしめて、レンズ枠にレンズを固定することを特徴とするレンズ鏡枠の製造方法。
  7. レンズとレンズ枠とを組み合わせて、該レンズ枠を所定の温度に加熱したホーンによってかしめることで、前記レンズ枠に前記レンズを固定する熱かしめ装置であって、
    前記レンズ及び前記レンズ枠を載置する受け台と、
    該受け台の上方に対向配置されたホーンと、
    該ホーンを、前記受け台に載置された前記レンズ枠の上方から、該レンズ枠を前記受け台とで挟み込んでかしめる状態となるまで上下に移動させることが可能な移動機構と、
    前記ホーンを所定の温度に加熱することが可能な加熱手段と、
    前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめている際の前記ホーン、前記レンズ枠、または、前記レンズの前記ホーンによる負荷に起因して変化する特性値の経時変化を測定することが可能な測定手段と、
    該測定手段によって測定される前記特性値の経時変化を監視し、単位時間当たりの該特性値の変化量が変化して該特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合には、該屈曲点と対応する前記特性値を基準として所定の設定量だけ該特性値を変化させて、前記移動機構による前記ホーンの移動を停止させる制御部とを備え
    前記測定手段は、前記特性値として、前記レンズの光軸方向の位置を測定可能であることを特徴とする熱かしめ装置。
  8. レンズとレンズ枠とを組み合わせて、該レンズ枠を所定の温度に加熱したホーンによってかしめることで、前記レンズ枠に前記レンズを固定する熱かしめ装置であって、
    前記レンズ及び前記レンズ枠を載置する受け台と、
    該受け台の上方に対向配置されたホーンと、
    該ホーンを、前記受け台に載置された前記レンズ枠の上方から、該レンズ枠を前記受け台とで挟み込んでかしめる状態となるまで上下に移動させることが可能な移動機構と、
    前記ホーンを所定の温度に加熱することが可能な加熱手段と、
    前記ホーンによって前記レンズ枠をかしめている際の前記ホーン、前記レンズ枠、または、前記レンズの前記ホーンによる負荷に起因して変化する特性値の経時変化を測定することが可能な測定手段と、
    該測定手段によって測定される前記特性値の経時変化を監視し、単位時間当たりの該特性値の変化量が変化して該特性値の経時変化に所定の屈曲点が確認された場合には、該屈曲点と対応する前記特性値を基準として所定の設定量だけ該特性値を変化させて、前記移動機構による前記ホーンの移動を停止させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記測定手段によって測定される前記特性値の経時変化として、前記ホーンと前記レンズ枠とが離間した状態から順に第一の屈曲点、第二の屈曲点、及び、第三の屈曲点の3つの前記屈曲点を確認した場合に、最後に確認された該第三の屈曲点と対応する前記特性値を基準として、所定の前記設定量だけ該特性値が変化するまで、前記移動機構によって前記ホーンを移動させることを特徴とする熱かしめ装置。
  9. 請求項に記載の熱かしめ装置において、
    前記測定手段は、前記特性値として、前記移動機構によって移動する前記ホーンの位置を測定可能であることを特徴とする熱かしめ装置。
  10. 請求項に記載の熱かしめ装置において、
    前記測定手段は、前記特性値として、前記移動機構によって移動して前記レンズ枠をかしめる際の前記ホーンまたは前記レンズ枠に加えられる荷重を測定可能であることを特徴とする熱かしめ装置。
  11. 請求項に記載の熱かしめ装置において、
    前記測定手段は、前記特性値として、前記レンズの光軸方向の位置を測定可能であることを特徴とする熱かしめ装置。
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