JP4814606B2 - 立体映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像を立体的に表示することが可能な立体映像表示装置に関するものである。
映像を立体的に表示する装置としては、多種多様なものが研究・開発されているが、その中に球面映像表示装置がある。この球面映像表示装置は、球面状スクリーンに映像を映し出すものであり、地球及び自然環境のシミュレーション用として用いられれることが多い。特に、埼玉県環境科学国際センター内のガイアビジョンや、日本科学未来館内のジオ・コスモスなどが有名である。
上記した施設の球面映像表示装置は、その分野の専門機関として映像情報の正確さが求められている。従って、精密に成形されたドームスクリーン、球面映像専用に設計製造された魚眼レンズ付きビデオプロジェクター、球体映像表示装置における膨大な数のLED表示盤、複雑なシステムプログラム等々の専用機器が必要であった。また、これらの機器を設置するには、取付位置や角度などに対しても極めて高い精度が要求され、各機器のメンテナンスも必要であった。
上記した球面映像装置は、平面映像と異なる視覚効果を得られるという効果を有するが、数百万円から数千万円、規模によっては数億円程度の設備費及び維持費が必要であり、一般家庭や個人では所有できないという問題を有していた。
また、球面映像表示装置のドームスクリーン全面に、完全且つ鮮明に映像を表示するためには、映像を完璧に収差補正し、ドームスクリーンと同一歪曲率を有する魚眼レンズ付きビデオプロジェクターを正確な位置及び角度で設置する必要があり、高技術・精度が要求され、設計製造が非常に困難であり、メンテナンスも容易でないという問題がある。
また、上記した映像投影方法ではなく、特殊LEDを使用した表示盤をドームスクリーン状に組み上げて球面映像表示装置とする方法も可能ではあるが、特殊LED表示盤を専用に設計製造し、正確に組み立てる必要があり、極めてコスト高になってしまうという問題がある。
また、従来の球面映像装置は、地球の映像、地球上の雲の流れの映像といった限られた分野のシミュレーション用映像装置として使用されることがほとんどであり、その他の目的で使用される球面映像装置が開発されていなかった。
以上のことから、特殊な機器を必要とせず、個人や一般家庭の室内でも設置・使用可能で、低コストで製造可能で、多目的な映像表現にも使用可能な立体映像表示装置の開発が望まれていた。
上記課題を解決するために本発明に係る立体映像表示装置は、映像が再生表示される再生面板を備えた映像再生部と、再生面板と対峙する反射面板とからなり、反射面板は映像再生部が再生表示した映像から出射した光を反射し該再生面板は、その表面において該反射面板が反射した前記光を反射することによって虚像を生成することを特徴とする。
また、再生面板は湾曲状であり、該再生面板の凸面側又は凹面側が反射板と対峙しても良い。また、再生面板を半球状とし、再生面板の凸面側又は凹面側が反射板と対峙しても良い。
また、映像再生部は、透過型スクリーンと、スクリーンに映像を投影する投影装置とを備え、スクリーンが再生面板であっても良い。この時、再生面板の裏面は、投影装置が投影した映像を反射不能な非反射面であっても良い。また、時投影装置は、魚眼レンズを備えていても良い。
また、投影装置は反射鏡を備え、投影装置からの投影映像を反射鏡で反射してスクリーンに投影しても良い。この時、反射鏡は凸面鏡であっても良い。
また、反射面板は反射面板支持部材を有し、反射面板支持部材は、透過型筒状体であり、再生面板を内設可能な大きさを有していても良い。また、再生面板が頭頂部近傍から映像の投影方向に向かって延びる突部を有し、この突部先端に反射面板が設置されていても良い。
また、透過型スクリーンと投影装置との間に、透過型容器を設けても良い。この透過型容器は、液体が注入可能であると更に良い。
また、映像再生部は、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーのいずれかであっても良い。
また、反射面板は、再生面板よりも高所に設置されるの良い。
また、再生面板及び/又は反射面板が、一つ又は二つ以上設けられていても良い。
本発明に係る立体映像表示装置は、映像が再生表示される再生面板を備えた映像再生部と、再生面板と対峙する反射面板とからなり、反射面板は映像再生部が再生表示した映像から出射した光を反射し、再生面板はその表面において、該反射面板が反射した前記光を反射することによって虚像を生成することを特徴とするため、鑑賞者の視差を利用した新規な映像を表示することが可能である。更に、少ない部材で製造が可能となるため、立体映像表示装置のコストを低減することができる。
また、映像再生部は、透過型スクリーンと、スクリーンに映像を投影する投影装置とからなり、再生面板であるスクリーンに映像を投影する構造であるため、専用の機器や高度な知識・技術が必要なく、設計製造が非常に容易である。また、立体映像表示装置の構造が簡便で専用の機器を使用していないため、メンテナンスも非常に容易であり、個人や一般家庭でも使用が可能である。
また、本発明に係る投影装置は、反射鏡を備え、投影装置からの投影映像を反射鏡で反射してスクリーンに投影するため、投影装置とスクリーンの距離を短縮することができ、立体映像表示装置の省スペース化及び小型化が可能となる。更に、反射鏡が凸面鏡であるため、投影装置とスクリーンの距離を更に短縮することができるとともに、収差補正した魚眼レンズを使用しなくとも球面状スクリーンに映像を表示させることが可能となり、立体映像表示装置の簡素化、コスト低減に貢献できる。
また、反射面板は反射面板支持部材を有し、反射面板支持部材は、透過型筒状体であり、再生面板を内設可能な大きさを有しているため、スクリーン上に透過型筒状体からの反射映像も表示され、新規で複雑な映像表現が可能となる。
また、再生面板が頭頂部近傍から映像の投影方向に向かって延びる突部を有し、この突部先端に反射面板が設置されているため、再生面板上に表示する映像に大きな影響を与えず、反射面板を支持するための支持部材が不要となる。
また、透過型スクリーンと投影装置との間に透過型容器が設けられ、透過型容器内には液体が注入可能であるため、容器内に液体を注入して映像を投影すると液体の揺らぎに応じて映像が揺らいで表示され、新規な映像表現が可能となる。
また、映像再生部は、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーのいずれかを使用可能であるため、映像の再生表示が容易であり、更に、立体映像表示装置の小型化が可能となる。
また、再生面板が半球状であるため、再生面板のどの方向からでも立体映像を鑑賞することができ、全ての鑑賞者に対して同じ立体映像を提供することができる。
また、再生面板及び/又は反射面板が一つ又は二つ以上設けられているため、多種多様な立体映像が表示可能となる。
本発明に係る立体映像表示装置2について、図を参照にしながら説明する。図1は、本発明に係る立体映像表示装置2の一実施の形態を示した説明図である。なお、これらの図は、説明するためだけのものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明に係る立体映像表示装置2は、映像30が再生表示される再生面板10を備えた映像再生部4と、再生面板10と対峙する反射面板18とからなることを特徴とする。
ここで、本発明に係る映像30とは、立体映像表示装置2を介して鑑賞者34が視認可能な像の全てを指し、再生面板10上において表示され、鑑賞者34が視認できるもの全てを映像30とする。一般的には、静止画像、動画、及びこれら組み合わせであるが、例えば、レーザー光、照明、LEDなどの光源による光や影、また、光や影の移動や変化などについても映像30に含まれるものとする。
本発明に係る映像再生部4は、再生面板10を有し、再生面板10に映像30を再生表示するための装置、部材、機器、手段、媒体及びこれらの組み合わせを指す。また、映像再生部4が、映像又は映像データを受信し、再生面板10に再生表示する場合、映像30又は映像30データを映像再生部4に送る送信元なども全て映像再生部4とする。例えば、インターネットを介して映像データをパソコンに取り込み、パソコンに接続された映像再生部4で映像データを再生表示させるといった場合は、映像データの送信元、インターネット、パソコンなどが映像再生部4に含まれるものとする。
また、再生面板10は、映像再生部4が映像30を再生表示するための部位とする。図1に示された構造の立体映像表示装置2の場合、半球状のスクリーン12が再生面板10となる。また、図8に示されたように、映像再生部4が液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーの場合、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーの表面が再生面板10となる。
再生面板10の形状については、板状であっても良いし、図4に示されているように湾曲状又は半球状であっても良く、特に限定しない。また、再生面板10の大きさについても表示する映像30の内容・表現方法、映像30の種類、映像再生部4の構造・形状、映像30再生の方法・手段などの条件を考慮して適宜設定すれば良い。また、再生面板10が湾曲状又は半球状の場合、その湾曲率についても適宜設定すれば良い。また、再生面板10の材料としては、透過型の材料を使用するのが良く、ガラス、プラスチック、アクリル、塩化ビニール、その他各種樹脂などを使用するのが良い。
また、図7は本発明に係る再生面板10の一部を示した部分断面図である。再生面板10は、表面がある程度の反射率を有しているのが良い。これは、本発明に係る立体映像表示装置2が、再生面板10に映像30を表示し、その映像30から出射した光を反射面板18が反射し、反射面板18が反射した前記光を再生面板10の表面で反射させることによって立体的な虚像を生成する仕組みであるため、再生面板10の表面は反射面14である必要がある。立体映像を表示する仕組みのより具体的な説明については後述する。反射面14の反射率については、適宜設定すれば良い。再生面板10の表面が低反射率しか有しておらず、反射面板18から反射された光を反射できない場合は、高反射率となる透過型シートなどを貼付したり、鏡面加工するなどの何らかの加工又は処理を施しても良い。また、再生面板10に表示された映像30の光によって再生面板10周囲の物などが映り込んでしまうおそれがある場合は、再生面板10の一部を非反射加工しても良い。例えば、図9に示されたように、再生面板10の周面に筒状体22を設置した場合、映像30の光によって再生面板10近傍の目隠し部材などが映り込む可能性がある。そこで、再生面板10の下端部側周面を非反射加工して映像30以外の映り込みを防ごうとするものである。この非反射加工としては、黒色パウダーなどを塗布しても良いし、シール部材を添付しても良く、適宜設定すれば良い。
また、再生面板10の裏面は反射面であっても良いが、図7に示されたように非反射面16であっても良い。例えば、図6に示された映像再生部4で、裏面が反射面である大型スクリーン12を使用した場合、投影装置6からスクリーン12へ投影した映像30が再生面板10の裏面によって反射されてしまう。この時、投影された映像30と反射した映像とで緩衝を生じ、再生面板10の表面に不鮮明で不明瞭な映像が表示されてしまう。更に、投影された映像30が反射されるため、スクリーン12を透過する映像30の透過量が減少し、反射面板18で反射されなかったり、反射面板18で反射しても再生面板10の表面に表示されないといった問題が生じてしまう。そこで、再生面板10の裏面を非反射面16とし、再生面板10の表面に正確で、鮮明な映像30を表示しようとするものである。ただし、小型スクリーン12を使用した場合や、緩衝されても再生面板10表面に表示される映像30に大きな影響が無い場合では、再生面板10の裏面が必ずしも非反射面16である必要は無い。また、再生面板10裏面が非反射面16である時、映像30の光を適度に透過可能な非反射面16であると更に良い。この透過率や透過量などの諸条件については、表示しようとする映像30の種類、光の強弱、映像再生部の構造・手段などの種々の条件を考して適宜定すれば良い。また、非反射面16にする方法としては、黒色パウダーなどを噴霧したり、シート・シール部材を貼付したり、ヤスリがけなどの方法があるが、特に限定せず適宜設定すれば良い。また、これらの非反射処理又は加工をする時は、再生面板10の透過量が著しく低下しないように注意する必要がある。
次に、本発明に係る反射面板18は、再生面板10に表示された映像30を反射可能な部材であることを特徴とする。本発明では反射面板18として、一般的に市販されている鏡を使用している。この他にも、再生面板10に表示された映像30を反射することができれば、どの様な部材、機器器具、手段、これらの組み合わせを用いても良い。また、鏡を使用する場合、一般的に市販されているものに限らず、特殊な構造、形状、機能を有した鏡を使用しても良く、適宜設定すれば良い。この反射面板18の反射率については、再生面板10に表示された映像30から出射した光を反射し、該光を再生面板10の表面で反射させることによって立体的な虚像を生成する程度の反射率を有していれば良く、再生面板10の表面の反射率や、立体映像表示装置2の設置環境などを考慮して、適宜設定すれば良い。
反射面板18の形状としては、図1中に示されたように平面状でも良いし、図2に示されたように湾曲状又は半球状であっても良い。また、図1中では反射面板18は円形となっているが方形状でも良く、どの様な形状であっても良い。また、反射面板18の大きさや湾曲率などについても、表示する映像30の内容・表現方法、映像30の種類、映像再生部4の構造・形状、映像30再生の方法・手段などの条件を考慮して適宜設定すれば良い。
また、本発明に係る立体映像表示装置2は、反射面板18を支持固定する反射面板支持部材20が設けられている。反射面板支持部材20は、反射面板18の移動、落下、振動等を防止できれば、どの様な形態、構造、手段であっても良い。例えば、図5に示されたように、再生面板10の頭頂部近傍から映像の投影方向に向かって延びる突部を設け、この突部先端に反射面板が設置しても良い。この突部の形状、長さ、太さなどについては、スクリーン12に表示される映像に影響が出ない程度に設定されているのが良い。また、図10に示されたように映像再生部4を内設可能な筒状体22を設け、この筒状体22の縁部に反射面板18を積載しても良いし、図10に示されたように筒状体22の側壁に固定しても良い。この他にも、反射面板18の端部に複数の脚部を設けても良いし、スタンドや天井など吊しても良く、立体映像表示装置2の構造、形状、各部材の配置などを考慮して適宜設定すれば良い。この反射面板支持部材20は、反射面板18と連結固定されていても良いし、取り外し可能であっても良い。反射面板18と反射面板支持部材20が取り外し可能な場合、例えば、平板状、湾曲率の異なる湾曲状、半球状の反射面板18を複数用意すると、反射面板18をそれぞれ交換して様々な映像30を鑑賞することができる。また、反射面板支持部材20は反射面板18の高さ位置を自在に調節可能であっても良い。反射面板18の高さ位置を調節する構造については、反射面板支持部材20の底部に台座を設けても良いし、反射面板支持部材20がスライド式に高さ調節可能な構造であっても良く、適宜設定すれば良い。
また、再生面板10と反射面板18は、図1に示されたように、反射面板18が再生面板10よりも高い位置に設置されているのが良い。図中では再生面板10の垂直延長線上に反射面板18が設置されているが、必ずしもこの位置関係である必要はなく、映像30の種類や映像30の表現方法などに応じて適宜設定しても良い。また、再生面板10が反射面板18よりも高い位置に設置されていても良い。また、再生面板10が湾曲状又は半球状の場合は、再生面板10の凸面側、凹面側のどちらを反射面板18と対峙しても良い。また、反射面板18が湾曲状であった場合も、凸面側、凹面側のどちらを再生面板10と対峙しても良い。
また、再生面板10及び反射面板18は、図1に示されたようにそれぞれ一つずつ設けられているのが良いが、図3に示されたように一つの反射面板18に対して再生面板10が二つ以上設けられていても良い。また、一つの再生面板10に対して複数の反射面板18を設けても良い。この様に、再生面板10及び反射面板18の設置数、組み合わせなどを適宜変更することにより、多種多様な映像表現が可能となる。
また、本発明に係る立体映像表示装置2は、図9又は図10に示されているように、目隠し部材を備えていても良い。図9又は図10では、投影装置6とスクリーン12までの筒状体22をアルミ箔で覆い、筒状体22の外部から入る映像30以外の光を遮断している。この他にも、再生面板10の表面に映像30以外の情景、光、物等の写り込みを防止する目的で再生面板10の周面に目隠し部材を設けても良い。目隠し部材としては、暗幕などの不透過性布部材、発泡スチロール、プラスチックなどを使用するのが良いが、その他の材料や部材などを使用しても良い。
次に、本発明に係る立体映像表示装置2の一実施の形態として図1に示された立体映像表示装置2について説明する。この立体映像表示装置2の映像再生部4は、再生面板10である透過型の半球状スクリーン12と、スクリーン12に映像30を投影する投影装置6とを備えている。また、スクリーン12の上部には、反射面板18として鏡が設けられている。なお、説明の便宜上、目隠し部材の一部を欠如して内部を視認可能に記載している。この立体映像表示装置2は、投影装置6がスクリーン12裏面側から映像30を投影すると、スクリーン12に映像30が表示され、その映像30から出射した光を鏡が反射し、スクリーン12表面において該鏡が反射した前記光を反射することによって虚像としての反射映像32が表示される仕組みになっている。
図6は、この映像再生部4の基本原理を簡略化した説明図であり、図7は図6中のA部を拡大した部分拡大図である。本発明では、透過型半球状スクリーン12として透明なアクリル製の半球状体を使用しているが、ガラスや樹脂などを使用しても良い。スクリーン12の凸面側表面が十分な反射率を有していない場合は、反射率を高める何らかの処理や加工を施すのが良い。また、図7に示されたようにスクリーン12の凹面側は非反射面16となっている。本発明では、黒色系パウダーを吹き付け非反射面16としているが、この他にもフィルターを貼付しても良く、何らかの加工又は処理を施しても良い。
投影装置6としては、一般的に市販されているプロジェクターを使用しているが、その他にもスクリーン12に映像30を投影することができればどのような装置・機器を使用しても良い。図1に示された映像再生部4は、プロジェクターから直接スクリーン12に映像30を投影しているが、図9に示されているように、投影装置6から反射鏡28へ映像30を投影し、反射鏡28で映像30を反射させてスクリーン12に投影させても良い。反射鏡28を使用する場合は、投影する映像30を予め反転する必要があり、再生面板10に表示される映像30が正しい方向・位置になるように投影する映像30の向きを注意する必要がある。
また、図1に示されたように、スクリーン12が半球状又は湾曲状である場合は、投影装置6に魚眼レンズ8を設けても良い。これにより、投影する映像30を収差補正し、鮮明で正確な映像30が表示可能となる。魚眼レンズ8については、一般的に市販されているものを使用することが可能である。また、魚眼レンズ8の補正率については、スクリーン12の形状や湾曲率等を考慮して適宜設定すれば良い。また、図9に示されているように反射鏡28を使用する場合、スクリーン12の球面に対応した凸面鏡を使用しても良い。これにより、収差補正された魚眼レンズが不要になり、コスト低減が可能となる。また、収差補正が不要な映像を表示しようとする場合については、必ずしも魚眼レンズ又は凸面鏡を使用しなくても良い。
次に、上記とは異なる形態の立体映像表示装置2について、図8に示された立体映像表示装置2を説明する。この立体映像表示装置2は、映像再生部4として、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーを使用している。
図8中では図示されていないが、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーに映像30を出力する映像30出力装置も映像再生部4に含まれているものとする。映像30出力装置については、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーに映像30を出力することができればどの様な装置、手段、機器を使用しても良い。また、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーについては、一般的に市販されているものを使用することができるが、専用に設計されたものでも良い。特に図8中では、ディスプレーが半球状に形成されているが、必ずしもこの形状である必要は無く、適宜設定すれば良い。
この立体映像表示装置2の再生面板10は、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーの画面表面部となる。この画面表面部の反射率が低い場合は、高反射率となるように何らかの処理又は加工を施しても良い。
次に、その他の形態の立体映像表示装置2について、図9及び図10に示された立体映像表示装置2を説明する。なお、図中では筒状体22が切開されているが、これは内部構造を明確に説明する目的でなされたものであり、本発明を特定するものではない。
この立体映像表示装置2は、反射面板を支持する反射面板支持部材20が設けられている。この反射面板支持部材20は、透過型の筒状体22を使用し、再生面板10が内設可能な大きさを有している。透過型筒状体22を反射面板18近傍に設置することにより、スクリーン12に表示された映像が筒状体22の内面に反射され、スクリーン12上に反射面板18からの反射映像32とは別の映像30を表示することが可能となる。
また、筒状体22には目隠し部材が設けられている。これにより、投影装置6から映像30を投影した時、筒状体の周辺に光が当たらず、スクリーン12への映り込みを防止することができる。本発明ではアルミ箔を使用したが、目隠し部材については特に限定せずその他の部材を使用しても良い。
また、この立体映像表示装置2の映像再生部4は、投影装置6が投影した映像30を反射鏡28で反射させてスクリーン12に投影している。反射鏡28を使用することにより、投影装置6からスクリーン12へ映像30を直接投影する方法よりも、反射鏡28からスクリーン12までの距離を短縮することができ、立体映像表示装置2の小型化が可能となる。また、図9中では平面状の反射鏡28を使用しているが、凸面鏡であっても良い。特にスクリーン12の形状に対応した曲面を有した凸面鏡であれば、魚眼レンズ8を使用しなくても球面状のスクリーン12へ正確な映像30を表示することができる。
また、映像再生部4には図10に示されたように透過型容器24を設けても良い。この透過型容器24は、図示されたように投影装置6とスクリーン12の間に設置され、適量の液体を注入可能であることを特徴とする。この透過型容器24を設け、例えば容器内に水を入れて透過型容器越しに映像30を投影すると、水面の揺らめきに対応してスクリーン12上の映像30も同様に揺らめいて表示される。また、不透過にならない程度に水を着色すると、映像30に着色することもでき、多種多様な映像表現が可能となる。本発明では、透過型容器24としてプラスチック製の半球状カップを使用しているが、その他にもガラス製や各種樹脂製の透過性を有しているものであれば、特に限定しない。また、透過型容器24は、何らかの模様、細工、着色などが施されていても良い。
この透過型容器24の設置方法としては、図10に示されたように、支持脚26を設けるのが良い。この支持脚26は、若干揺れても容器内の内容物を零さない程度に支持することができると更に良い。その他にも透過型容器24の支持方法としては、筒状体22に連結固定しても良い。また、透過型容器24は、取り外し可能に連結されているのが良い。この時、透過型容器24のみ取り外し可能でも良いし、支持脚26も含めて取り外し可能であっても良い。また、透過型容器24の高さ位置を調節できる構造であっても良い。例えば、筒状体22内部に段階的に連結固定部を設け、この連結固定部に透過型容器24を連結すれば、高さ位置を調節することができる。
次に、本発明に係る立体映像表示装置2によって映像30が立体的に見える仕組みを図11を参照にしながら説明する。なお、この立体映像表示装置2は、図1に示されたものを使用した場合とする。
再生面板10に表示される映像30をV1(説明の便宜上図示せず)、反射面板18に表示されている映像30をV2(説明の便宜上図示せず)、再生面板10表面に表示される反射映像32をV1’とする。また、鑑賞者34と再生面板10までの距離をL1、再生面板10と反射鏡までの距離をL2とする。
再生面板10に映像30を表示すると、鑑賞者34は再生面板10の表面上に映像30V1と映像30V’1が視認できる。この時、映像30V1の焦点距離は、上記したとおりL1となる。これに対し、映像30V’1は反射面板18による反射映像32であるため、映像30V1’の焦点距離がL1とL2を加えたL’となる。その結果、映像30V1と映像30V’1との焦点距離に視差が生じ、映像30V1が鑑賞者34にとって手前側に見え、映像30V1の奥の方に映像30V’1が浮かんで立体的に見える仕組みになっている。
以上が本発明に係る立体映像表示装置2についての説明であるが、本発明の目的を逸脱しない限り種々の条件、設定は変更が可能である。
本発明に係る立体映像表示装置の透過型容器内に揮発性香料や香水などを入れると、立体映像を鑑賞しながら匂いによるリラクゼーション、癒し効果などを得ることができる。更に、音楽も組み合わせれば、視覚、聴覚、嗅覚を利用したより深いリラクゼーション、癒し効果を得ると共に、心理療法や精神療法など医療補助具としても利用することができる。
本発明に係る立体映像表示装置の一実施の形態を示した説明図である。 本発明に係る立体映像表示装置の他の形態を示した説明図である。 本発明に係る立体映像表示装置の他の形態を示した説明図である。 本発明に係る再生面板の一実施の形態を示した説明図である。 本発明に係る再生面板の一実施の形態を示した説明図である。 本発明に係る映像再生部を示した図である。 図5中のA部を拡大した部分拡大図である。 本発明に係る立体映像表示装置の一実施の形態を示した説明図である。 本発明に係る立体映像表示装置の一実施の形態を示した説明図である。 本発明に係る立体映像表示装置の一実施の形態を示した説明図である。 本発明に係る立体映像表示装置によって再生表示された映像が立体的に見える仕組みを示した説明図である。
符号の説明
2 立体映像表示装置
4 映像再生部
6 投影装置
8 魚眼レンズ
10 再生面板
12 スクリーン
14 反射面
16 非反射面
18 反射面板
20 反射面板支持部材
22 筒状体
24 透過型容器
26 支持脚
28 反射鏡
30 映像
32 反射映像
34 鑑賞者

Claims (14)

  1. 映像が再生表示される再生面板を備えた映像再生部と、該再生面板と対峙する反射面板とからなり、該反射面板は、該映像再生部が再生表示した映像から出射した光を反射し、該再生面板は、その表面において該反射面板が反射した前記光を反射することによって虚像を生成することを特徴とする立体映像表示装置。
  2. 前記再生面板は湾曲状であり、該再生面板の凸面側又は凹面側が前記反射板と対峙していることを特徴とする請求項1に記載の立体映像表示装置。
  3. 前記再生面板は半球状であり、該再生面板の凸面側又は凹面側が前記反射板と対峙していることを特徴とする請求項1に記載の立体映像表示装置。
  4. 前記映像再生部は、透過型スクリーンと、該スクリーンに映像を投影する投影装置とを備え、該スクリーンが前記再生面板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  5. 前記再生面板の裏面は、前記投影装置が投影した映像を反射不能な非反射面であることを特徴とする請求項4に記載の立体映像表示装置。
  6. 前記投影装置は魚眼レンズを備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の立体映像表示装置。
  7. 前記投影装置は反射鏡を備え、該投影装置からの投影映像を該反射鏡で反射して前記スクリーンに投影することを特徴とする請求項4又は5に記載の立体映像表示装置。
  8. 前記反射鏡は、凸面鏡であることを特徴とする請求項7に記載の立体映像表示装置。
  9. 前記透過型スクリーンと前記投影装置との間に、透過型容器が設けられ、該容器は液体を注入可能なことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  10. 前記反射面板は反射面板支持部材を有し、該反射面板支持部材は、透過型筒状体であり、前記再生面板を内設可能な大きさを有していることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  11. 前記再生面板は、頭頂部近傍から映像の投影方向に向かって延びる突部を有し、該突部先端に前記反射面板が設置されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  12. 前記映像再生部は、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレーのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  13. 前記反射面板は、前記再生面板よりも高所に位置することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  14. 前記再生面板及び/又は反射面板が、一つ又は二つ以上設けられていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の立体映像表示装置。
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