JP4806688B2 - アナログ/デジタル変換方法及びこれを用いた半導体装置 - Google Patents
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Description
このLSI10は、外部端子として電源電圧VDDを入力する電源端子11、グランド(以下「GND」という。)端子12、及び複数(例えば、4つ)のアナログ信号AIN0,AIN1,AIN2,AIN3をそれぞれ入力する4つのアナログ入力端子13−0〜13−3等を有し、内部に、A/D変換回路20、レギュレータ21、及び中央処理装置(以下「CPU」という。)22等が設けられている。
図1は、本発明の実施例1におけるA/D変換機能を有する半導体装置(例えば、LSI)を示す概略の構成図である。
A/D変換部43は、クロック信号CLK及び制御信号WRN等を入力すると共に状態信号STAT等を出力するコントロールインタフェース43aと、このコントロールインタフェース43aに接続されたサンプルホールド回路兼10ビットデジタル/アナログ変換部(以下「S/H回路兼D/A変換部」という。)43b、コンパレータ43c、逐次比較ロジック43d、及び出力レジスタ43e等とにより構成され、例えば、次のような機能を有している。
図3は、図1のA/D変換回路40における安定電圧VREGOのA/D変換値を示す図である。更に、図4は、図1のLSI30におけるA/D変換方法を示すフローチャートである。
AOUT1=1024×(1.5/VDD)−1
又は、AOUT1=1023×(1.5/VDD) ・・・ (1)
但し、2.0V<VDD<3.6V
AOUTR=(AOUT2/AOUT1)×1.5 ・・・ (2)
但し、AIN0〜AIN3<VDD
本実施例1によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
図5は、本発明の実施例2におけるA/D変換機能を有する半導体装置(例えば、LSI)を示す概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。なお、図5では、図面を簡略化するために図1中のクロック入力端子33等の一部が省略されている。
CPU45Aから出力される制御信号PENが論理“0”のときには、トライステートバッファ46aがオン状態になり、このトライステートバッファ46aに入力される制御信号PDOが論理“0”のときに、このトライステートバッファ46aの出力信号GPIOが論理“0”(=0V)、制御信号PDOが論理“1”のときに、出力信号GPI0が論理“1”(=VDD)となる。制御信号PENが論理“1”のときには、トライステートバッファ46aがオフ状態になり、入力される制御信号PDOの論理内容に関わらず(“x”)、このトライステートバッファ46aの出力が高インピーダンス(以下「Hiz」という。)状態になる。
分圧回路37は、高入力電圧HINと低入力電圧LINとの差を抵抗分割にて出力電圧ROUT側から出力する機能を有している。この分圧回路37において、高入力電圧HIN側にアナログ信号VINが入力され、低入力電圧LIN側が0Vのときには、出力電圧ROUTが(1/3)×VIN(但し、抵抗値R37a:抵抗37b=1:3)となる。高入力電圧HINが不定(“x”)で、低入力電圧LIN側がHiz状態のときには、アナログ信号VINがそのまま出力電圧ROUT側から出力される。
図8は、図5のLSI30AにおけるA/D変換方法を示すフローチャートである。
このフローチャートのステップSP10において、A/D変換動作が開始されると、CPU45Aの出力信号PENが“1”になって、出力ポート46の出力信号GPIO側がHiz状態に設定され、分圧回路37の低入力電圧LIN側がHiz状態になる。そのため、分圧回路37には殆ど電流が流れない(≒0A)。この状態で、実施例1と同様に、レギュレータ44で生成された安定電圧VREGO(例えば、1.5V)が出力端子35からLSI外部へ出力され、アナログ入力端子34−3からLSI内部のA/D変換回路40へ入力される。
AOUTR=(AOUT3/AOUT1)×1.5×3 ・・・ (3)
但し、アナログ入力端子34−2の入力電圧(ROUT)<3×VDD
本実施例2によれば、次の(a)〜(c)のような効果がある。
図9は、本発明の実施例3におけるA/D変換機能を有する半導体装置(例えば、LSI)を示す概略の構成図であり、実施例2を示す図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のLSI30Bでは、実施例2と同様のA/D変換動作が行われる。
本実施例3のLSI30Bによれば、実施例2のLSI30Aの構成に対して、出力ポート46の出力端子46bと安定電圧VREGOの出力端子35とを削除し、分圧回路37BをLSI30Bに内蔵している。そのため、外付け部品の分圧回路37としていない分LSI端子数の増加を抑え、回路構成を複雑化することも抑えて精度の高いA/D変換を行う半導体装置を低価格化で提供することが可能となる。
本発明は、上記実施例1〜4に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(1)、(2)のようなものがある。
(1) 逐次比較型のA/D変換回路40の構成は、図1及び図2以外の他の回路構成に変更しても良く、更に、本発明は、逐次比較型のA/D変換回路以外の他の方式のA/D変換回路にも適用可能である。
(2) 出力ポート46及び出力部46Bは、出力型の回路構成のものについて説明したが、入力バッファ及び出力バッファを逆並列状態に接続した入出力型の入/出力部(I/O)や、出力が“0”又はHiz状態に可変できるオープンドレイン型の出力バッファ等にも適用可能である。
31 電源端子
32 GND端子
33 クロック端子
34−0〜34−3 アナログ入力端子
35 出力端子
37,37B 分圧回路
40 A/D変換回路
44 レギュレータ
45,45A CPU
Claims (9)
- 電源電圧から前記電源電圧よりも低い安定電圧を生成し、
前記安定電圧と入力されたアナログ信号とを選択的に切り替え、前記安定電圧が選択されたときには、前記電源電圧を基準電圧として前記安定電圧をデジタル信号に変換して第1のアナログ/デジタル変換値を生成し、前記アナログ信号が選択されたときには、前記基準電圧に基づいて前記第1のアナログ信号をデジタル信号に変換して第2のアナログ/デジタル変換値を生成し、
前記安定電圧により駆動される制御手段により、前記電源電圧の変化によって前記第2アナログ/デジタル変換値に生じる誤差を前記第1のアナログ/デジタル変換値に基づいて補正演算し、その結果をデジタル変換値として出力することを特徴とするアナログ/デジタル変換方法。 - 電源電圧を入力すると共に、与えられる第1のアナログ信号が前記電源電圧よりも低い電圧のときには前記第1のアナログ信号をそのまま入力し、与えられる第2のアナログ信号が前記電源電圧よりも高い電圧のときには前記第2のアナログ信号を降圧手段により所定の降圧率で前記電源電圧よりも低い電圧に降圧して入力し、
安定化電源手段によって前記電源電圧から前記電源電圧よりも低い安定電圧を生成し、
前記安定電圧、前記第1のアナログ信号、及び前記降圧された第2のアナログ信号を選択的に切り替え、前記安定電圧が選択されたときには、アナログ/デジタル変換手段により、前記電源電圧を基準電圧として前記安定電圧をデジタル信号に変換して第1のアナログ/デジタル変換値を生成し、
前記第1のアナログ信号が選択されたときには、前記アナログ/デジタル変換手段により、前記基準電圧に基づいて前記第1のアナログ信号をデジタル信号に変換して第2のアナログ/デジタル変換値を生成し、
前記降圧された第2のアナログ信号が選択されたときには、前記アナログ/デジタル変換手段により、前記基準電圧に基づいて前記降圧された第2のアナログ信号をデジタル信号に変換して第3のアナログ/デジタル変換値を生成し、
前記安定電圧により駆動される制御手段により、前記電源電圧の変化によって前記第2及び第3のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差の内、前記第2のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差については前記第1のアナログ/デジタル変換値に基づいて補正演算し、前記第3のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差については前記第1のアナログ/デジタル変換値及び前記所定の降圧率に基づいて補正演算した後に前記降圧手段の機能を停止することを特徴とするアナログ/デジタル変換方法。 - 電源電圧を入力する電源端子と、
前記電源電圧よりも低い電圧のアナログ信号を入力する複数のアナログ入力端子と、
前記電源端子から入力される前記電源電圧から前記電源電圧よりも低い安定電圧を生成する安定化電源手段と、
前記複数のアナログ入力端子の内の所定のアナログ入力端子に対して外部において接続され、前記安定化電源手段により生成される前記安定電圧を外部へ出力して前記所定のアナログ入力端子に入力する出力端子と、
前記アナログ入力端子から入力される前記安定電圧及び前記アナログ信号を選択的に切り替え、前記安定電圧が選択されたときには、前記電源電圧を基準電圧として前記安定電圧をデジタル信号に変換して第1のアナログ/デジタル変換値を生成し、前記アナログ信号が選択されたときには、前記基準電圧に基づいて前記アナログ信号をデジタル信号に変換して第2のアナログ/デジタル変換値を生成するアナログ/デジタル変換手段と、
前記安定電圧により駆動され、前記電源電圧の変化によって前記第2のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差を前記第1のアナログ/デジタル変換値に基づいて補正演算する制御手段と、
を有することを特徴とする半導体装置。 - 電源電圧を入力する電源端子と、
前記電源電圧よりも低い電圧の第1のアナログ信号を入力する複数の第1のアナログ入力端子と、
前記電源電圧よりも高い電圧又は前記電源電圧よりも低い電圧の第2のアナログ信号を入力する第2のアナログ入力端子と、
前記第2のアナログ入力端子に入力される前記第2のアナログ信号が前記電源電圧よりも高い電圧のときには、前記第2のアナログ信号を所定の降圧率で前記電源電圧よりも低い電圧に降圧して出力し、前記第2のアナログ入力端子に入力される前記第2のアナログ信号が前記電源電圧よりも低い電圧のときには、切り替えられて前記第2のアナログ信号をそのまま出力する降圧手段と、
前記電源端子から入力される前記電源電圧から前記電源電圧よりも低い安定電圧を生成する安定化電源手段と、
前記安定電圧、前記第1のアナログ信号、前記降圧手段から出力される前記降圧された第2のアナログ信号、及び前記降圧手段からそのまま出力された第2のアナログ信号を選択的に切り替え、前記安定電圧が選択されたときには、前記電源電圧を基準電圧として前記安定電圧をデジタル信号に変換して第1のアナログ/デジタル変換値を生成し、前記第1のアナログ信号が選択されたときには、前記基準電圧に基づいて前記第1のアナログ信号をデジタル信号に変換して第2のアナログ/デジタル変換値を生成し、前記降圧された第2のアナログ信号が選択されたときには、前記基準電圧に基づいて前記降圧された第2のアナログ信号をデジタル信号に変換して第3のアナログ/デジタル変換値を生成し、前記そのまま出力された第2のアナログ信号が選択されたときには、前記基準電圧に基づいて前記そのまま出力された第2のアナログ信号をデジタル信号に変換して第4のアナログ/デジタル変換値を生成するアナログ/デジタル変換手段と、
前記安定電圧により駆動され、前記電源電圧の変化によって前記第2、第3及び第4のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差の内、前記第2及び第4のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差については前記第1のアナログ/デジタル変換値に基づいて補正演算し、前記第3のアナログ/デジタル変換値に生じる誤差については前記第1のアナログ/デジタル変換値及び前記所定の降圧率に基づいて補正演算した後に前記降圧手段を切り替える制御手段と、
を有することを特徴とする半導体装置。 - 請求項4記載の半導体装置において、
前記安定化電源手段により生成される前記安定電圧を出力端子によって外部へ出力して前記第1のアナログ入力端子に入力する構成にしたことを特徴とする半導体装置。 - 請求項4又は5記載の半導体装置において、
前記降圧手段を外部に設け、前記降圧手段の出力信号を前記第1のアナログ入力端子に入力する構成にしたことを特徴とする半導体装置。 - 前記制御手段により、前記アナログ/デジタル変換手段の動作を制御する構成にしたことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記安定化電源手段は、安定化電源回路により構成し、
前記制御手段は、中央処理装置により構成したことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記降圧手段は、分圧抵抗により構成したことを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
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