本実施形態に係るマッサージ機は、施療箇所に当接して施療動作する施療体と、この施療体の移動範囲又は施療体によるマッサージ態様を特定するデータのいずれかを含むマッサージプログラムに基いて、前記施療体に特定動作をマッサージ開始から終了までの間継続させる集中自動コースを実行する制御手段とを有するものである。
具体的には、駆動機構によって所定の動作を行う施療体である揉み玉を備えたマッサージユニットを、座部に連接した背もたれ部に上下昇降自在に配設するとともに、このマッサージユニットの動作制御を行う制御手段を内蔵した椅子式マッサージ機としており、被施療者は、腰掛けた状態で前記マッサージユニットによって機械式のマッサージが受けられるものとしている。
そして、本実施形態に係るマッサージ機には、マッサージプログラムにしたがって前記マッサージユニットを制御して、一定の時間をかけて、定められた複数の施療箇所を複数のマッサージ形態(「揉み」、「叩き」、「指圧」など)を組み合わせてマッサージする自動コースが設定されている。
上記構成において、本マッサージ機では、複数の自動コースのうちの一として、揉み玉(マッサージユニット)の移動範囲、あるいは揉み玉(マッサージユニット)によるマッサージ態様を特定するデータのいずれかを含むマッサージプログラムにしたがって前記揉み玉(マッサージユニット)に特定動作をマッサージ開始から終了までの間継続させるようにした集中自動コースが設定されていることに特徴がある。
前記特定動作としては、前記揉み玉の移動範囲を、所定の施療箇所及びその近傍を含む特定施療領域内に限定した施療体の移動動作とすることができる。この場合、前記集中自動コースを実行することにより、前記特定施療領域を複数のマッサージ態様で集中的にマッサージ可能となる。
さらに、かかる集中自動コースを用いれば、例えば怪我している箇所や揉み玉が強く当接すると不快な箇所へ揉み玉が強く当接することを確実に回避することもできる。
また、前記特定施療領域を、被施療者の操作により任意に決定することのできる操作手段を備える構成とすることができる。例えば、被施療者が所定の施療箇所を、前記操作手段を介してマニュアル操作でマッサージユニットを移動させて決定すれば、その箇所の上下及び/又は左右の所定範囲内を特定施療領域とすることもできる。
さらに、かかる所定の施療箇所及びその近傍を含む特定施療領域として、例えば、マッサージ機に被施療者の体形を検出する体形検出機能がある場合は、この体形検出機能により検出した特定位置を中心に上下及び/又は左右の所定範囲内を前記特定施療領域とすることもできる。この場合の揉み玉(マッサージユニット)の移動範囲を特定するデータを含むマッサージプログラムは、プログラムの初めに体形検出として、前記揉み玉を被施療者の背に当接させながら最下方位置(尻位置)から最上方位置(首位置)まで移動する所謂ポイントナビを実行するショートプログラムが含まれることになる。
また、身体で集中的なマッサージ施療が特に必要となるのは、肩や腰と考えられるので、前記特定位置を、肩位置又は腰位置とした集中自動コースを設定することが望ましい。
すなわち、肩集中コースや腰集中コースという選択ボタンなどを前記操作手段に設けておけば、これを選択決定するだけで、体形検出によって被施療者に応じた肩位置又は腰位置などが自動的に決定され、同時にその上下及び/又は左右の所定範囲で規定される特定施療領域についても自動的に決定され、かかる特定施療領域から外れることなく揉み玉が適宜移動するとともに、多様なマッサージ形態で集中的にマッサージが行われることになる。所定範囲としては、例えば、決定された肩位置又は腰位置を中心に±30mmというように、範囲を規定する幅量を予め設定しておくとよい。
したがって、施療者は、自分が所望するマッサージ施療を実行する上で、従来のように操作手段をこまめに駆使しなければならないような煩わしさがなく、最適で効果的なマッサージ施療を受けることができる。
また、その日の体調や気分などによって、あるいは被施療者の好みによって、単一のマッサージ態様で自動マッサージをしたい場合があっても、従来のマッサージ機にはそのような自動コースは設定されておらず、望まないマッサージ態様も取り混ぜられていた。
すなわち、「揉みマッサージ」による集中したマッサージ施療で腰から肩にかけて十分に身体をほぐしたいと考えても、そのような自動コースがないために、たとえ「揉み」を中心にした自動コースがあったとしても、他の「叩き」や「指圧」などによるマッサージ形態も甘受しなければならなかったのである。したがって、十分な満足感を得ることのないままマッサージ施療を終えることが多かった。
そこで、前記特定動作として、前記揉み玉による特定のマッサージ態様を継続する動作とすることもできる。
この場合、集中自動コースを実行することにより、複数の施療箇所を、例えば「叩き」のみとか「揉み」のみ「指圧」のみといった特定のマッサージ態様で集中的にマッサージ可能とすることができる。
このように、所望するマッサージ態様のみで、例えば腰から肩にかけて自動的にマッサージできるようになれば、被施療者の満足度も高まり、実際に使用するマッサージ機としての価値も高まることになる。
ところで、前記特定施療領域を、体形検出機能により自動的に決定するにせよ、被施療者がマニュアル操作で決定するにせよ、決定した特定施療領域は前記操作手段を用いて変更可能にするとよい。
この場合、腰位置、肩位置などの所定位置の上下及び/又は左右方向に規定される所定範囲を決定する前記幅量を変更可能にしておくことが考えられる。なお、変更設定可能な幅量としては、10mm〜150mm程度の幅が好ましく、望ましくは20mm〜100mmとする。10mm以下であれば、揉み玉が移動する効果が薄れ、150mm以上となると所望位置の集中施療を体感することが難しくなるからである。
なお、上記操作手段としては、手元操作が可能なリモートコントローラ(以下「リモコン」という)を好適に用いることができる。
以下、本実施形態に係るマッサージ機について、図面を参照しながらより具体的に説明する。
図1は本実施の形態に係るマッサージ機を示す斜視図、図2は同マッサージ機よりカバーなどを取り除いた状態を示す斜視図、図3は本実施の形態に係るマッサージ機の駆動制御系を示すブロック図、図4は機械式のマッサージユニットの斜視図、図5は同マッサージユニットの分解斜視図、図6は同マッサージユニットの側面図、図7は同マッサージユニットの昇降状態を示す説明図、図8は本実施形態に係るマッサージ機の部分平面断面図である。
本実施形態に係るマッサージ機Aは、図1及び図2に示すように、被施療者Mが着座する座部1と、同座部1を支持する基台部2と、前記座部1の後側に倒伏自在にリクライニングできるように連結された背もたれ部3と、座部1の前側上部近傍に設けた枢支部1aを中心に上下方向へ揺動可能に連結した所謂オットマンと呼ばれる脚載部4とを具備する椅子式マッサージ機としている。前記背もたれ部3は、左右両側に体側施療部として機能する側壁部6,6と、後述する機械式のマッサージユニット11(図4〜図8参照)備えている。なお、図中、5は前記座部1の左右側に設けた肘掛部である。
前記基台部2を除く各部については、必要に応じて合成皮革などからなるカバーにより直接被覆するか、あるいは同じくカバーで被覆したクッション部材を配設している。C1は座部1に載置された座部クッション、C30は背もたれ部3の全体を被覆するように着脱自在に取付けられた背もたれクッション、C31は、前記背もたれクッションC30に面ファスナーを介して上端同士を着脱自在とした枕状クッション、C4は前記脚載部4を被覆する脚載部用カバー、C6は前記側壁部6に設けた体側部用エアバッグa3を被覆しているエアバッグ用カバーである。
また、図2に示すように、前記背もたれ部3の中央上下方向に形成した長孔31aを挟んで、背もたれ板31の左右側上部には背中部用エアバッグa1,a1を、左右側下部に腰部用エアバッグa2,a2をそれぞれ配設し、背中や腰を押圧するエアマッサージを実行可能としている。
背もたれ部3の左右端部に取付けた前記側壁部6の内側面には、それぞれ左右方向に2個の体側部用エアバッグa3,a3を重合状態に取付けて体側施療部として機能させている。前記側壁部6は、取付基端部61側の上下長よりも先端部側の上下長を長くした略扇形形状とするとともに、座部1に着座した被施療者Mの上腕側方となる位置に配設し、前記取付基端部61側から先端部側にかけて漸次外側方に拡開させている。
さらに、前記座部1の後部側には臀下部用エアバッグa4を、前部側には腿部用エアバッグa5を、左右側には臀側部用エアバッグa6をそれぞれ取付けている。
前記脚載部4は、左右の脚を受ける半円筒状の左右脚受部18,18を並設した本体部15と、同本体部15の先端に連設するとともに左右の足裏を受ける左右足裏受16,16を並設した足裏受部17とから側面視略L字状に形成しており、前記本体部15の各脚受部18,18の両内側面に左右で対をなす脚上部用エアバッグa7,a7,a7,a7を取付けるとともに、前記足裏受部17の各足裏受16,16の両内側面に左右で対をなす脚下部用エアバッグa8,a8,a8,a8を取付けている。
かかる体側部用エアバッグa3を含む前記複数のエアバッグa1〜a8には、図3に示すエアポンプ25から給気される。このエアポンプ25は、同エアポンプ25から圧入される大気を一時的に貯留して各エアバッグa1〜a8へ分流する分流器(図示せず)を連通連結している。そして、この分流器には、各エアバッグa1〜a8に対応する複数の吐気口が設けられ、各吐気口には同吐気口の開口を開閉する電磁弁(図示せず)を設けている。そして、分流器の各吐気口と対応するエアバッグa1〜a8とを、これも図示しない耐圧ホースによってそれぞれ連結し、前記電磁弁の開閉動作を後述する制御手段としての制御部Gにより制御して所要のエアバッグa1〜a8を個別に給排気し、エアバッグa1〜a8を膨張(膨出)・収縮させることにより、被施療者Mに対してエアマッサージを施すように構成している。なお、電磁弁の開閉動作によってエアバッグa1〜a8を膨張(膨出)・収縮させることができる一方、エアバッグa1〜a8を膨張状態(膨出状態)に保持することもできる。
このように、本実施形態に係るマッサージ機Aでは、制御部Gによってエアバッグa1〜a8の膨縮に関わる前記エアポンプ25のオン・オフ動作や各エアバッグa1〜a8に対して給排気を行うための電磁弁の開閉動作を制御し、所要のエアバッグa1〜a8を膨張(膨出)・収縮させてエアマッサージを実行させることができる。
次に、前述したマッサージユニット11について説明する。このマッサージユニット11の動作も前述のエアバッグa1〜a8同様に後に詳述する制御部Gにより制御されている。
マッサージユニット11は、図4〜図6に示すように、揉み玉駆動ユニット9を収納配設しており、同揉み玉駆動ユニット9は、施療体として配設した左右一対の揉み玉7,7を前後方向に揺動させることによって叩き作動を行わせる叩き機構70と、前記揉み玉7,7を偏心回動させることによって揉み作動を行わせる揉み機構8とを具備するとともに、背もたれ部3の表側(被施療者Mと接する側)に向けて進退移動可能に構成され、進退した位置によってマッサージ強度が変わるように、すなわち、揉み玉7,7による被施療者Mへの押圧力が変わるようにしている。
かかる揉み玉駆動ユニット9の動きによって、多種のマッサージを実行できるとともに、マッサージ位置や強度をさらに組み合わせることで多彩なマッサージ形態で施療することができる。また、本実施形態では、前記揉み玉駆動ユニット9内にバイブ用モータm6(図3参照)を配設し、揉み玉駆動ユニット9を振動させてバイブマッサージも行えるようにするとともに、脚載部4内にもバイブレータ(図示せず)を設け、より多彩なマッサージ形態を実現できるようにしている。
図4〜図6に示すように、マッサージユニット11は、当該マッサージユニット11を昇降させるための昇降用駆動源となる昇降用モータm1と、それぞれ施療用駆動源となり、揉み玉駆動ユニット9を前後方向へ進退移動させるための進退用モータm2と、前記揉み機構8の主構成要素である揉み用モータm3と叩き用モータm4とを備えている。
前記昇降用モータm1は、前記揉み玉駆動ユニット9を前後揺動自在に支持した昇降軸28と連動連結しており、同モータm1が駆動すると、前記昇降軸28が回転し、この昇降軸28の両端に取り付けられたピニオンギヤ29,29が前記背もたれ部3に配設した縦フレーム30,30のラック13(13)と噛合してマッサージユニット11全体が昇降する(図7及び図8参照)。
また、前記進退用モータm2が駆動すると進退軸43が回転し、円弧状ラック46,46上を前記進退軸43に取り付けたピニオン44,44が前後方向に移動して揉み玉駆動ユニット9を揺動させ、この揺動により進退させるようにしている。49は前記進退軸43を回動自在に支持するための軸受である。
また、前述した一方の円弧状ラック46の側部には、扇形板材の周縁に複数の貫通孔を所定の間隔で開設してなる進退位置検出用基板81が取付けてあり、この進退位置検出用基板81の貫通孔の位置に光線を出射して通過光の検出回数によって揉み玉駆動ユニット9の進退位置を検出する進退位置検出センサ82が、進退位置検出用基板81の一部を挟持するように配設されている。
揉み用モータm3は、前記揉み機構8の主構成要素であり、揉み用回動軸(図示せず)を介して揉み玉7,7と連動連結している。
そして、この揉み用モータm3の駆動により、左右の揉み玉7をそれぞれ略円弧状に駆動させることができることから、前記揉み用モータm3の動作を制御することによって、揉み玉7,7の間の距離を拡縮させることができる。本実施形態では、揉み玉7,7の間の距離を、例えば「幅広」、「普通」、「幅狭」の内のいずれかの状態に設定して、揉みマッサージを実行することができるようにしている。
また、前記叩き用モータm4は、前記揉み用モータm3に並設されており、叩き用回動軸を介して揉み玉7,7と連動連結している。
一方、前述した各モータm1、m3及びm4と連動連結した回動軸には、回動角(駆動量)を検出するためのロータリーエンコーダE(図3参照)をそれぞれ取付けており、ロータリーエンコーダEの検出結果は、制御部Gに与えられる。
制御部Gは前記基台部2内に配設されており、これに接続した遠隔操作可能な操作手段である後に詳述するリモコンR(図9)を介して電源投入から電源オフ、及びマッサージ機Aの単機能動作からプログラミングされた自動コースなどの制御動作等をコントロールすることができる。また、同制御部Gは、前記リモコンRに設けた表示部Kへの表示についても制御している。
制御部Gは、図3に示すように、CPUと、各種マッサージプログラムなどを格納したメモリ部G1と、各種モータなどの駆動制御を行う駆動制御部G2とを備えており、インターフェイスG3を介してリモコンR、背もたれ部3のリクライニング角度を検出するリクライニング角度検出センサG5、並びに前述した進退位置検出センサ82及び各ロータリーエンコーダEと接続している。また、インターフェイスG4を介して前記マッサージユニット11内に配設した昇降用モータm1、進退用モータm2、揉み用モータm3、叩き用モータm4、さらには背もたれ部3のリクライニング動作を行うリクライニングモータm5、バイブレータを駆動するバイブ用モータm6、さらにはエアバッグ用エアポンプ25及び前記座部1に配設したヒータHを接続している。このヒータHにより冬などでも心地好くマッサージすることが可能となっている。
前記メモリ部G1には、複数のマッサージプログラム及びメカ的なマッサージを実行する際の揉み玉7,7の基準位置等の種々の情報が記憶されており、リモコンRに設けた操作部Sからの指令信号に基づき、疲労回復、リフレッシュ、リラックスなどを目的として様々なマッサージモードを組合せた複数の自動コースを実行可能としている。
すなわち、指圧、揉み(揉み上げ/揉み下げ)、叩き、さすり、バイブ、ストレッチなどの基本マッサージ、さらにはローリング、エアマッサージなどの種類の異なったマッサージモードからなるショートプログラムを適宜組み合わせ、多様なマッサージを実行可能とした複数の自動コースが予めプログラミングされてメモリ部G1に格納されている。
次に、リモコンRについて説明する。図9にリモコンRの拡大正面図を示す。
リモコンRは、前記制御部Gを介して本マッサージ機Aの動作全体をコントロールする操作手段として機能するものであるが、図示するように、正面視が略しゃもじ形状の本体の上側部に液晶表示機を構成する比較的大型の表示部Kが設けられ、その下側に十字キーS1及び決定ボタンS2を含む複数のボタン群からなる操作部Sが設けられている。このように、表示部Kの面積を広くして視認性を向上させるとともに、操作部Sの幅寸法を表示部Kの幅寸法より狭くして、操作部Sの把持操作性を向上させている。
そして、かかる操作部S及び表示部Kを用いることにより、所要のマッサージモードを選択するとともに、揉み玉7,7による機械的なマッサージを実行するに際し、この揉み玉7,7の基準位置を被施療者Mに応じて画像を視認しながら調整できるようになっている。
前記操作部Sの略中央位置には、環状体の表面に4つの矢印を互いに直交する4方向の位置に付すと共に各矢印に対応する上下ボタンS11,S11及び左右ボタンS12,S12を設けた前記十字キーS1が配置してあり、この十字キーS1の上下ボタンS11,S11又は左右ボタンS12,S12を操作することによって、例えば、表示部K上に表示されたカーソルを当該方向へ移動させることができるようになっている。すなわち、十字キーS1は、移動方向を指定する移動方向指定キーとして機能する。
また、この十字キーS1の中央には、決定ボタンS2を配置している。例えば、前記十字キーS1を操作して前記表示部K上に表示された種々の指令から所要の指令を選択し、その後に当該決定ボタンS2を操作することによって指令の選択を決定し、当該指令を前述した制御部Gに実行させるようにしている。したがって、十字キーS1は、指令選択キーとしても機能する。
なお、本実施の形態では、環状の十字キーS1を設けた場合について示したが、本発明はこれに限らず、レバー状の十字キーを設けてもよい。但し、図9に示したように環状の十字キーS1を設けた場合、十字キーS1の表面をリモコンRの本体の表面と略面一にすることができるため、衝突又は引っ掛けによる十字キーS1の破損は生じ難い。
十字キーS1の下方には、前記脚載部4(図1参照)を昇降揺動させる一対の脚部用上下ボタンS16,S17、及び背もたれ部3をリクライニングさせる一対のリクライニング用上下ボタンS14,S15を互いに本体幅方向へ距離を隔てて配置しており、これら脚部用上下ボタンS16,S17及びリクライニング用上下ボタンS14,S15の下方には、前述したバイブレータを入り・切りさせるバイブ用ボタンS19及びヒータを入り・切りさせるヒータ用ボタンS18を互いに本体幅方向へ距離を隔てて配置している。
そして、表示部Kの直下位置に、被施療者が好みのマッサージ態様やマッサージ強さなどの設定情報や好みで作成したオリジナルの自動コースなどを実行可能とした個別マッサージボタンS5(S5a,S5b,S5c,S5d)を、本体幅方向へ適宜の間隔で設けて4個並設している。
これら個別マッサージボタンS5は、オリジナル自動コースのマッサージ動作を実行する機能と、前記設定情報を前記メモリ部G1に記憶させる登録機能を兼用させているものであり、マッサージの種類・強弱及び前述した基準位置等を登録する機能を有し、登録ボタンとしても機能する。これら個別マッサージボタンS5は、被施療者Mが操作しやすく、かつ目立つように、表示部Kに近接させて横一列に配置している。
また、個別マッサージボタン(登録ボタン)S5の下方には、スタート/収納ボタンS3を配設しており、マッサージを開始させるとき、又はマッサージを終了して揉み玉7,7を収納するときに使用するようになっている。
また、このスタート/収納ボタンS3の近傍(右横)には停止ボタンS4が配設してあり、この停止ボタンS4を操作することによってマッサージを中途で停止させることができる。
前記スタート/収納ボタンS3の下方には、自動コースを選択してマッサージを実行するための自動コースボタンS6と複数種類のマッサージから好みのマッサージを選択して実行するマニュアルマッサージ用としてのお好みボタンS7とを配設している。
これらの下方にはエアマッサージを実行するためのエアボタンS10を、さらに、自動コースを実施している間に、自分の好みに合わないマッサージモードであればこれをスキップするスキップボタンS8と、心地良いマッサージモードであればこれを繰り返せるようにしたリピートボタンS9を設けている。また、前記お好みボタンS7の下方位置には、上下方向の肩位置の調整を行なうための肩位置微調整ボタンS20を配設している。
S31はメニューボタンであり、例えば揉み玉7,7を任意の箇所に移動させる場合はユニット移動を選択し、その後、前記十字キーS1の上下ボタンS11,S11や左右ボタンS12,S12を操作して行うことができる。
S32は体側部用エアバッグa3,a3を動作させる肩ボタン、S33は腕ボタンであり、これは、例えば肘掛に腕を挟みこんでエアマッサージ可能な腕エアマッサージ部を設ける場合に、当該腕エアマッサージ部を動作させるためのボタンである。
上記構成のマッサージ機において、本実施形態の特徴となるのは、前記自動コースによるマッサージを実行させる複数のマッサージプログラムの中に、前記揉み玉7,7の移動範囲又は揉み玉7,7によるマッサージ態様を特定するデータのいずれかを含む特別マッサージプログラムが含まれており、この特別マッサージプログラムに基いて、前記制御部Gは前記揉み玉7,7に特定動作を一定時間継続させ、被施療者Mが所望する集中的な施療が行える集中自動コースを実行可能とした点にある。
本実施形態に係るマッサージ機Aが実行可能や自動コースの一覧を表1に示す。
表1に示すように、自動コースは、通常自動コースと、上記した特別マッサージプログラムに基く集中自動コースとに大別され、通常自動コースは、揉み玉7,7を用いた全身コース、首・肩コース、腰コース、短縮コース、さらにはエアバッグa1〜a8を用いた全身エアコースとがあり、このうち、前記揉み玉7,7を用いた全身コース、首・肩コース、腰コースにおいては、それぞれ施療目的によって分けられたサブコースが設けられている。サブコースとしては疲労回復コース、リフレッシュコース、及びやすらぎコースが設定されており、これらの中からいずれかを選択することができるようになっている。
そして、本実施形態において特徴となる集中自動コースとしては、施療箇所を含む特定施療領域を集中的に自動マッサージ可能としたマッサージ領域集中コースと、全身を特定のマッサージ態様で集中的にマッサージするマッサージ態様集中コースとがあり、前者としては肩集中コース、腰集中コースとが設定され、後者としては揉み集中コースと指圧集中コースと叩き集中コースとが設定されている。
すなわち、マッサージ領域集中コースは、前記揉み玉7,7が一定時間継続する前記特定動作として当該揉み玉7,7の移動範囲を所定の施療箇所及びその近傍を含む特定施療領域内に限定し、この限定領域内のみの移動動作としたものであり、肩集中コースでは前記特定施療領域を肩とみなされる領域とし、腰集中コースでは前記特定施療領域を腰と見なされる領域としたものである。したがって、マッサージ領域集中コースでは、肩や腰を複数のマッサージ態様で集中的にマッサージすることが可能である。
一方、マッサージ態様集中コースは、前記揉み玉7,7が一定時間継続する前記特定動作として当該揉み玉7,7による特定のマッサージ態様を継続する動作としたものであり、特定のマッサージ態様は揉み、指圧、叩きにそれぞれ限定されている。したがって、このマッサージ態様集中コースでは、例えば腰から肩にかけての複数の施療箇所を、揉み、あるいは指圧、あるいは叩きなど限定されたマッサージ態様で集中的にマッサージすることが可能である。
ここで、前記自動コースボタンS6を操作した場合のコースマッサージについて説明する。
図10に自動コースボタンS6を操作した場合に表示部Kに表示される画面を示している。図示するように、画面上側には、前述した集中自動コース及び通常自動コースを含む複数種類の自動コースメニューが表示され、画面中央には各コースのサブコース選択メニューが表示され、画面下部には前記十字キーS1の記号及び文字からなるメニュー選択・決定画面が表示されている。
自動コースメニューでは、画面上にコース名が3つずつ帯状に横並び表示されており、十字キーS1の操作によって、あたかも帯を送ったり巻いたりするようにして全てのコース名を画面上で視認可能としている。なお、図10(a)は全身コースの疲労回復コースが選択された状態、図10(b)は肩集中コースのリフレッシュコースが背選択された状態、図10(c)は叩き集中コースのやすらぎコースが選択された状態を示している。
ところで、本実施形態では、本マッサージ機Aが備える体形検出機能により、被施療者Mの体形を予め検出しておき、検出した体形に基いて自動コースが実行されるようになっている。
そこで、集中自動コースの実際の実行態様について説明する前に、前記体形検出機能について簡単に説明する。
体形検出機能は、マッサージ中における負荷電流を検出する負荷電流検出手段を用いて体形を検出る機能であり、前記制御部Gは、昇降用モータm1を駆動して、マッサージユニット11を先ず被施療者Mの臀部位置である最下端位置に降下させるとともに、進退用モータm2を駆動して揉み玉7,7を最後方位置に後退させる。
そして、制御部Gは、その位置で前記進退用モータm2を駆動して、揉み玉7,7を被施療者Mの背中に向けて突出させていき、被施療者Mに当たったときの前記進退用モータm2の負荷電流の増加を前記負荷電流検出手段により検出して前記メモリ部G1内のRAMに記憶させる。具体的には、進退用駆動量検出手段としてマッサージユニット11に設けたロータリーエンコーダEの検出出力を、制御部Gを介して座標換算し、臀部位置としてRAMに記憶させるのである。
その後、制御部Gは、さらに前記進退用モータm2を駆動して揉み玉7,7を最後方位置まで後方に向けて移動するとともに、前記昇降用モータm1を駆動して、これも前記マッサージユニット11内に設けたロータリーエンコーダEの検出に基づいて所定距離だけマッサージユニット11を上昇させ、前同様に、その位置で進退用モータm2を駆動して揉み玉7,7を前方に向けて移動する。制御部Gは、このような動作を被施療者Mの肩位置を越える高さ位置まで繰り返し行わせることによって、被施療者Mの体形を検出する。
このようにして検出した被施療者Mの体形から、肩位置や腰位置などを定めることができるのであるが、全てのマッサージの基準位置となる肩位置については、前記肩位置微調整ボタンS20を用いて微調整を行うことができる。
以下、上述した体形検出機能により、予め被施療者Mの体形が検出されているものとして、本実施形態の特徴である集中自動コースを実行する場合について図面を参照しながら具体的に説明する。図11は被施療者Mが肩集中コースを選択した場合、図12は腰集中コースを選択した場合、図13は揉み集中コースを選択した場合である。なお、集中自動コースを実行するための特別マッサージプログラムは、それぞれ揉み玉7,7の動作によるマッサージ形態、マッサージ強さ、マッサージ位置(揉み玉7,7の位置)、揉み玉7,7の駆動時間などが規定された複数のショートプログラムを集合して構築している。
(肩集中コース)
施療者がリモコンRを用いて例えば肩集中コースを選択した場合(図10(b)を参照)、制御部Gは、肩集中コースに対応した特別マッサージプログラム(図11を参照)を読み出す。なお、読み出される特別マッサージプログラムは、肩集中コースであっても疲労回復コース、リフレッシュコース、やすらぎコースの中から被施療者Mが選択したコースに対応したプログラムである。
図示するように、肩集中コースでは、先ず、体形検出を行うための体形ナビを実行させるショートプログラムAが読み出され、収納位置である最下端で待機させていた揉み玉7,7を
これによる体形検出機能によって検出した被施療者Mの肩位置(ここでは臀部位置から70cm上方位置となっているが、適宜設定可能である。)に揉み玉7,7を移動させ、その後のショートプログラムにしたがってマッサージ動作を開始する。なお、マッサージ強さは、揉み玉7,7の被施療者M側への進出量で決定されるもので、1〜5までの5段階に設定されている。
この肩集中コースでは、前記肩位置を中心にして、上下に10cmの範囲に定めた特別施療領域を、ショートプログラムB〜Uに基いて、バイブ、叩き、揉み、指圧などの多種のマッサージ態様によって適宜マッサージ強さを変えながら集中的にマッサージするように設定されている。なお、最終のショートプログラムTは、揉み玉7,7を特別施療領域から収納位置である最下部位置まで殆ど身体に当接させない強さレベル1で移動させる工程をとるようにしている。
この肩集中コースのプログラムでは、ショートプログラムE,F、あるいはショートプログラムH,I、あるいはショートプログラムK,L、M、あるいはショートプログラムQ〜Uにより実行されるマッサージから分かるように、同じ施療箇所であっても(ショートプログラムE,Fでは臀部位置から80cm上方位置、ショートプログラムH,I,Q〜Uでは臀部位置から70cm上方位置、ショートプログラムK,L,Mでは臀部位置から60cm上方位置)、マッサージ態様やマッサージ強さが異なっている。例えば、ショートプログラムKはマッサージ態様が指圧でマッサージ強さがレベル2であり、ショートプログラムLでは、マッサージ態様が叩きでマッサージ強さがレベル3であり、ショーとプログラムMでは、マッサージ態様が揉みでマッサージ強さがレベル4となっている。
このように、肩集中コースでは、コース全体を通して、肩位置を中心にして、上下に10cmの範囲にある特別施療領域を、指圧、バイブ、叩き、揉みなどの多種のマッサージ態様によって、なおかつ適宜マッサージ強さを変えながら集中的に肩のマッサージを行うことができる。したがって、被施療者Mは、面倒な操作をすることなく極めて簡便に所望する肩を集中的にマッサージ施療することができ、被施療者Mに対して十分な満足と結果を与えることができる。
(腰集中コース)
被施療者MがリモコンRを用いて例えば腰集中コースを選択した場合、制御部Gは、腰集中コースに対応した特別マッサージプログラム(図12を参照)を読み出す。この場合も読み出される特別マッサージプログラムは、腰集中コースであっても疲労回復コース、リフレッシュコース、やすらぎコースの中から被施療者Mが選択したコースに対応したプログラムである。
図示するように、腰集中コースでは、先ず、体形検出を行うための体形ナビを実行させるショートプログラムAが読み出され、これによる体形検出機能によって検出した被施療者Mの腰位置(ここでは臀部位置から40cm上方位置となっているが、適宜設定可能である。)に揉み玉7,7を移動させ、その後のショートプログラムにしたがってマッサージ動作を開始する。ここでもマッサージ強さは、揉み玉7,7の被施療者M側への進出量で決定されるもので、1〜5までの5段階に設定されている。
この腰集中コースでは、前記腰位置を中心にして、上下に5cmの範囲に定めた特別施療領域を、ショートプログラムB〜Vに基いて、指圧、バイブ、叩き、揉みなどの多種のマッサージ態様によって適宜マッサージ強さを変えながら集中的にマッサージするように設定されている。なお、ここでも最終のショートプログラムVは、揉み玉7,7を特別施療領域から収納位置である最下部位置まで殆ど身体に当接させない強さレベル1で移動させる工程をとるようにしている。
この腰集中コースのプログラムでは、ショートプログラムF,G、あるいはショートプログラムK,L、あるいはショートプログラムR,S、あるいはショートプログラムU,Vにより実行されるマッサージから分かるように、同じ施療箇所であっても(ショートプログラムF,G,U,Vでは臀部位置から40cm上方位置、ショートプログラムK,Lでは臀部位置から35cm上方位置、ショートプログラムR,Sでは臀部位置から45cm上方位置)、マッサージ態様やマッサージ強さが異なっている。例えば、ショートプログラムKはマッサージ態様が指圧でマッサージ強さがレベル2であり、ショートプログラムLでは、マッサージ態様が叩きでマッサージ強さがレベル3となっている。
このように、腰集中コースでは、コース全体を通して、腰位置を中心にして、上下に5cmの狭い範囲にある特別施療領域を、指圧、バイブ、叩き、揉みなどの多種のマッサージ態様によって、なおかつ適宜マッサージ強さを変えながら集中的に腰のマッサージを行うことができる。したがって、被施療者Mは、面倒な操作をすることなく極めて簡便に所望する腰を集中的にマッサージ施療することができ、被施療者Mに対して十分な満足と結果を与えることができる。
なお、本実施形態では、肩集中コースによる特別施療領域を、肩位置を中心にして、上下に10cmの範囲、腰集中コースによる特別施療領域を、腰位置を中心にして、上下に5cmの範囲に定めたが、必ずしもこれに限定されるものではなく適宜設定してよい。なお、好ましい特定施療領域の範囲としては、施療箇所から上下±2〜10cmの範囲である。
(叩き集中コース)
施療者がリモコンRを用いて例えば叩き集中コースを選択した場合(図10(c)を参照)、制御部Gは、図13に示す叩き集中コースに対応した特別マッサージプログラムを読み出す。この場合も読み出される特別マッサージプログラムは、叩き集中コースであっても疲労回復コース、リフレッシュコース、やすらぎコースの中から被施療者Mが選択したコースに対応したプログラムである。
本実施形態において叩き集中コースが選択された場合、先ず、体形検出を行うための体形ナビを実行させるショートプログラムAが読み出され、図示するように、収納位置である最下端で待機させていた揉み玉7,7を首位置(ここでは臀部位置から120cm上方位置となっている)まで移動させながら体形検出を行う。
そして、ショートプログラムB〜ショートプログラムQにしたがって、マッサージの種類が叩きマッサージに固定されたマッサージ態様で、複数の施療箇所を順次にマッサージしていく。このとき、本実施形態では、各施療箇所においてマッサージ強さを変化させているが、マッサージ強さについても一定になるようにしてもよい。
このように、叩き集中コースでは、被施療者Mが望んだマッサージ態様(ここでは叩きマッサージ)に集中したマッサージを面倒な操作をすることなく極めて簡便に実施することができ、被施療者Mに対して十分な満足と結果を与えることができる。なお、本実施形態におけるマッサージの終盤では、ショートプログラムR〜Tにおいて強さレベル1若しくは2程度でローリングマッサージを行って施療箇所を整えるようにし、最終的には尻位置の収納位置に移動させるようにしている。なお、このローリングマッサージは必ず行う必要はなく、叩きマッサージをしながら収納箇所に移動させてもよい。
上述してきた特別マッサージプログラムでは被施療者Mの体形検出を行う場合、揉み玉7,7を尻位置から首位置まで移動させて行うものとして説明したが、例えば腰集中コースの場合、図14に示すショートプログラムAのように、揉み玉7,7を収納状態である最下部位置の尻位置から想定される腰位置近傍まで(ここでは尻位置から60cmとしている)移動させ、その間における体形検出によって被施療者Mの腰位置を特定するようにしてもよい。このとき、例えば、揉み玉7,7を身体に全く当接しない位置まで後退させた状態で尻位置から30cmの箇所まで移動させ、この位置から体形検出を行うようにしてもよい。なお、その後のショートプログラムB〜Uについては図12に示した例と同様であり、ここでの説明は省略する。
このように、腰集中コースあるいは前述の肩集中コースのような集中自動コースによるマッサージであれば、例えば怪我している箇所や揉み玉7,7が強く当接すると不快な箇所へ揉み玉7,7が強く当接することを確実に回避することができる。特に、図14に示したように、体形検出時において揉み玉7,7が身体全体を当接移動することなく、先ず所定位置付近に移動して体形検出するようにすれば、怪我している箇所などに揉み玉7,7が当接することをより確実に回避することもできる。
なお、図11〜図14で示した例において分かるように、揉み玉7,7はコースマッサージの開始時には最下部(収納位置)にあり、特別マッサージプログラムの終了時にはその最下部(収納位置)に移動するようにしているが、これらの動作は1回限りであり、しかも揉み玉7,7の前後方向の位置は最も浅いもの(マッサージ強さとしては最弱であり、揉み玉7,7が殆ど身体に当接しない強さである。)としており、マッサージの実行とは見なされない程度のものである。すなわち、特別マッサージプログラムでは、揉み玉7,7の移動範囲を所定の施療箇所及びその近傍を含む特定施療領域内に限定した揉み玉7,7の移動動作を特定動作とし、あくまでもこの特定動作をマッサージ開始からマッサージ終了までの間継続させるようにしているのである。
以上説明してきた実施形態より、以下のマッサージ機が提供できる。
施療箇所に当接して施療動作する施療体(例えば、揉み玉7,7)と、この施療体の移動範囲又は施療体によるマッサージ態様を特定するデータのいずれかを含むマッサージプログラム(例えば、図11〜図14に示した特別プログラム)に基いて、前記施療体に特定動作を開始から終了までの間継続させる集中自動コースを実行する制御手段(例えば、制御部G)とを有するマッサージ機。
上記マッサージ機において、前記特定動作が、前記施療体(例えば、揉み玉7,7)の移動範囲(例えば、尻から首までの範囲)を所定の施療箇所(例えば、肩位置あるいは腰位置)及びその近傍を含む特定施療領域内(例えば、前記施療箇所から±1〜15cm)に限定した施療体の移動動作であり、前記集中自動コースを実行することにより、前記特定施療領域を複数のマッサージ態様で集中的にマッサージ可能としたマッサージ機。
上記マッサージ機において、前記特定動作が、前記施療体(例えば、揉み玉7,7)による特定のマッサージ態様(例えば、叩き、揉みなど)を継続する動作であり、前記集中自動コースを実行することにより、複数の施療箇所(例えば、尻、腰、背中、首など)を特定のマッサージ態様で集中的にマッサージ可能としたマッサージ機。
上記マッサージ機において、被施療者の体形を検出する体形検出機能を有し、この体形検出機能により検出した特定位置を中心に上下及び/又は左右の所定範囲内(前記特定位置から±1〜15cm)を前記特定施療領域としたマッサージ機。
上記マッサージ機において、前記特定位置を、肩位置又は腰位置としたマッサージ機。
上記マッサージ機において、前記特定施療領域を、被施療者の操作により任意に決定することのできる操作手段(例えば、リモコンR)を備えるマッサージ機。