JP4804158B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電子写真方式、静電記録方式などにより記録材に画像を形成する複写機、プリンターなどの画像形成装置に関する。特に、本発明は、像担持体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写部と、トナー像が転写された記録材を定着する定着部との間の記録材の搬送技術に特徴を有する画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を用いた画像形成装置においては、トナー像がシート状の記録材(以下、「シート」という。)に転写部にて転写された後、このシートが搬送ガイドを経て定着部のニップ部に導かれる。ここで、シートの先端が定着部のニップ部に突入した状態では、その後端部がまだ転写部を通過していない状態の場合がある。
転写部と定着部との間では、画像品質上シートは適度なループを形成して搬送されることが望ましく、このとき転写部と定着部のシート搬送速度関係は、ほぼ等速か、或いは、若干定着部における速度が遅くなるように設定することが必要となる。
そこで、安定したシート搬送状態を成し得るために従来の画像形成装置においては、転写部と定着部との間でシートが引っ張られるか、或いは、弛み過ぎるという現象の発生を防止する手段を設けることが行われる。
つまり、転写部と定着部との間で搬送されるシートにループを形成し、転写部と定着部との間の搬送ガイドに記録材検知部材としてのループ検知センサを設ける。そして、画像形成装置では、ループ検知センサによりシートのループ量を検知し、この結果から定着部の加圧ローラを駆動するモータの速度を切り替えてシートのループ量を基準量に保つように制御する。
このような画像形成装置では、ループ検知センサにより検知されたシートのループ量が基準量以下の場合には転写部の搬送速度よりも定着部の搬送速度を遅くする。また、ループ量が基準量以上の場合には、転写部の搬送速度よりも定着部の搬送速度を速くするよう制御する(例えば、特許文献1参照。)。
また、ループを検知するセンサとしては、例えば、バネ力を付勢された定着入り口ガイドそのものが利用される。定着入り口ガイドは、その揺動状態によってシートのループ量を検出すると共に、検知情報を定着モータへフィードバックさせる(例えば、特許文献2参照。)。また、定着入り口ガイドにフラグ形状ループセンサを配置し、そのON−OFF出力によってシートのループ量を検出し、検知情報を定着モータへフィードバックさせる構成のものも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、ループセンサがシートと接触することによって発生する画像飛び散りを防止するためのループセンサの構成や体積抵抗率に関するものが提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
特開平5−107966号公報 特開2000−344385号公報 特開2003−241453号公報 特開2004−61591号公報
しかしながら、上記従来例技術を用いた場合においても次のような問題点が発生する場合がある。
一般的なフラグタイプで構成されるループセンサを用いる場合、その回転モーメントが低い場合は、センサがホームポジションに戻らずに誤動作するといった不具合が生じる。これを回避するためには回転モーメントをある一定値以上にする必要がある。その手段としてフラグセンサの自重を利用することで前述した構成をなし得ることが理想である。しかし、シート搬送に対する装置の基本搬送構成(縦型搬送か横型搬送)や搬送パス、センサの大きさや重量、装置のスペースなどの制約により、センサの回転モーメントは、ねじりコイルバネの付勢によるものが一般的である。
ここで、フラグタイプセンサの出力の安定化を求めるために回転モーメントを強く設定し過ぎると、背景技術にて述べた画像飛び散りが発生した。
これは、特許文献4にて記載されているように、シートとセンサが接触することで摩擦帯電が生じ、シート表側の未定着トナーを飛び散らせてしまう現象である。
そこで、本発明の目的は、転写部と定着部間に介設され、記録材(シート)の裏面に接触する記録材検知部材がホームポジションに戻らないといった誤動作や、トナーが飛び散るといった画像不良の発生がない画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
転写ニップでトナー像を記録材に転写する転写部と、
定着ニップで記録材に転写されたトナー像を定着する定着部と、
前記転写ニップと前記定着ニップの間で、ばねで記録材搬送面から突出する方向に付勢され、記録材が接触する時に前記記録材搬送面からの突出する量が減少する方向に回動できるように構成された第1のフラグと、前記第1のフラグと共に回動し、前記第1のフラグの回動によってフォトインタラプタの光路を遮蔽又は開放して前記第1のフラグの回動を検知する第2のフラグと、を有する記録材検知部と、を備える画像形成装置において、
前記記録材検知部は、前記第1のフラグと共に回動する腕部を有し、前記腕部は前記腕部の自重により前記第1のフラグが前記記録材搬送面から突出する方向の回転力が発生する位置にあることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、転写部と定着部間に設けられた、記録材裏面と相対速度をもって摺擦する付勢手段を具備した記録材検知部材が戻らないといった誤動作を防止することができ、また、記録材表側の未定着トナーを飛び散らせてしまうといった画像不良の発生を防止できる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1及び図2に、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。図1及び図2を参照して、画像形成装置及び定着装置の構成及び動作、並びに、駆動態様などについて説明する。
図3〜図6は、本発明の特徴を成す記録材検知部材の一実施例であるフラグタイプセンサの概略構成を示しており、これらの図を参照して、記録材検知部材について説明する。
図7は、搬送される記録材のループ制御の動作概念を説明する。
(1)画像形成装置
本実施例にて、画像形成装置は、転写式電子写真プロセスを利用したレーザビームプリンタとされる。
図1及び図2を参照すると、画像形成装置100は、画像形成部を構成する像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)1を有している。感光ドラム1は、矢示の時計方向に所定のプロセススピード(周速度)をもって回転駆動される。感光ドラム1等は、画像形成装置本体のメインモータM1にて駆動される。
モータM1のコントローラ(制御部)32は、装置本体の制御手段(CPU)30によって制御される。
感光ドラム1は、その回転過程で一次帯電手段としての帯電ローラ2により所定の極性、電位に一様に一次帯電処理される。一様に帯電された感光ドラム1は、その帯電処理面に対して露光手段としてのレーザビーム走査露光装置10によって光像露光Lがなされ、目的の画像情報の静電潜像が形成される。
次いで、感光ドラム1上の潜像は、現像手段を構成する現像剤担持体としての現像ローラ3によってトナー像として可視化される。
上述のように、上記感光ドラム1、帯電手段2、露光手段6、現像手段3などにより画像形成部が構成される。
一方、例えば転写紙のようなシート状の記録材(以下、単に「シート」という。)Sは、給紙部を構成する給紙カセット11から給紙ローラ12により一枚ずつ分離されて給送される。給紙されたシートSは、更に、搬送ローラ13a、13bによりレジストローラ14へと搬送される。レジストローラ14は、シートSが来るまで回転を停止しており、そのニップ部に転写材12の先端を突き当てさせて受け止めることにより、シートSの斜行を補正する。
次いで、レジストローラ14は、感光ドラム1上に形成された画像の先端と同期するように、シートSを感光ドラム1と、転写手段としての転写ローラ4との当接ニップ部である転写部Tへと搬送する。
上述のようにして、転写部Tに搬送されたシートSは、転写ローラ4からトナーと逆極性の電荷が裏側から与えられ、感光ドラム1上に形成されたトナー像がシートSに転写される。本実施例においては、マイナス極性に帯電した感光ドラム1上のトナー像は、転写ローラ4にプラス極性の転写バイアスを印加することでシートSに転写される。
シートSへのトナー像転写後の感光ドラム1は、クリーニング手段としてのクリーニングブレード6aを備えたクリーニング装置6にて転写残りトナー等の残存付着物の除去処理を受け、繰り返して作像に供される。
また、転写部Tでトナー像の転写を受けたシートSは、感光ドラム1面から分離されて搬送ガイド5上を搬送されて、定着部を構成する定着装置7における定着ニップ部Nへと向かう。トナー像は、定着装置7にて加熱定着処理を受け、画像形成物として出力される。
トナー像の定着処理を終えたシートSは、印字面を下向きに積載(フェイスダウン積載)する場合には、搬送面60とそれに対向する揺動ガイド61によって作られる共用搬送路P1へと送給される。その後、シートSは、駆動源(図示せず)を備えた排紙ローラ71とそれと圧接して従動する従動コロ72によってプリンタの上部のフェイスダウン排紙トレイ80上へ排紙される。
また、印字面を上向きに積載(フェイスアップ積載)する場合、フェイスアップ排紙トレイユニット81を開いて、積載トレイを形成し、シートSを積載する。
更に、両面印字を行う場合には、シートSは、両面印字搬送路P2へと送給され、再度、搬送ローラ13b、レジストローラ14により画像形成部へと送給され、上述と同様の画像形成動作によりシートSの2面目に対して印字が行われる。
(2)ループセンサ
転写部T(転写ローラ4)と、定着部N(定着装置7)との間の搬送ガイド5面上には、シートSのループ量を検知する記録材検知部材としてのループ検知センサ20が設けられる。
図8をも参照してループ検知センサ20について説明する。
本実施例にて、ループ検知センサ20は、検知フラグ21とフォトインタラプタ22(図2参照)とを有する。
検知フラグ21は、枢軸23を有し、この枢軸23を回転中心として揺動可能とされる。検知フラグ21は、この枢軸23から一側に配置された第1フラグ24と、枢軸23から第1フラグ24とは他側に配置された第2フラグ25とを有する。本実施例によると、枢軸23に付勢手段としてのバネ部材であるねじりコイルバネ26が取り付けられ、第1フラグ24は、その先端部(ヘッド部)24aが搬送ガイド5の搬送面に突出するように付勢されている。従って、検知フラグ21は、バネ部材26により付勢され、シートSに形成されたループ量に応じて揺動する。
第2フラグ25は、検知フラグ21の回転中心を形成する枢軸23に取り付けられて搬送ガイド5の搬送面の下方に向けて伸びている。第2フラグ25は、フォトインタラプタ22の光路を遮断/開放する第1作用部材25aと、第1作用部材25aとは反対方向へと延在した第2作用部材、即ち、腕25bとを有する。第2作用部材25bは、後述するように、検知フラグ21の重心位置を調整する調整部材として機能する。
本実施例によると、検知フラグ21の動きに連動して、第2フラグ25の第1作用部材25aが揺動してフォトインタラプタ22の光路を遮断又は開放し、シートSのループ量が所定値を超えたか否かを検知する。すなわち、フォトインタラプタ22は、検知フラグ21の揺動運動に応じてオン/オフする。このように、フォトインタラプタ22と検知フラグ21は、互い協動してループ検知センサ20を構成する。
ここで、シート搬送形態(縦型シート搬送、横型シート搬送)とループセンサ20との構成マッチングについて、図3〜図6を用いて説明する。
シートSの搬送方向は、簡易的に大別すると縦型シート搬送と横型シート搬送とがある。その各々に、ループセンサとして、上述のような一般的なセンサフラグを備えた構成とした場合、回転中心とセンサフラグの重心位置の関係により以下のことが言える。
図3に示すように、縦型シート搬送の場合においては、ループセンサ20、即ち、検知フラグ21の回転中心Cに対する重心Gの位置が図3に示すようなポイントに存在する場合、つまり、検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントが働く場合がある。この場合は、検知フラグ21の自重のみによる揺動動作のコントロールが容易である。
一方、検知フラグ21の回転中心Cに対する重心Gの位置が図4に示すようなポイントに存在する場合、つまり、検知フラグ21がシートSを押さずに搬送ガイド5側(図4にて左側)へもぐりこむ方向に回転モーメントが働く場合がある。この場合は、ねじりコイルバネ26(図8参照)などの付勢力により検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントが働くよう構成することが必要である。但し、一般的には検知フラグ21を構成する第1フラグ24のヘッド部(シートSと接触する部位)24aの重量により重心Gは、前述した図3の構成となり易い。
同様に、横型シート搬送の場合において、検知フラグ21の回転中心Cに対する重心Gの位置が図5に示すようなポイントに存在する場合、つまり、検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントが働く場合がある。この場合は、検知フラグ21の自重のみによる揺動動作のコントロールが容易である。
一方、検知フラグ21の回転中心Cに対する重心Gの位置が図6に示すようなポイントに存在する場合、つまり、検知フラグ21がシートSを押さずに搬送ガイド5側(図6にて下方側)へもぐりこむ方向に回転モーメントが働く場合がある。この場合は、ねじりコイルバネ26(図8参照)などの付勢力により検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントが働くよう構成することが必要である。但し、一般的には、検知フラグ21を構成する第1フラグ24のヘッド部(シートSと接触する部位)24aの重量により重心Gは、前述した図6の構成となり易い。
また、自重のみによる揺動動作のコントロールを行うために、図5のような検知フラグ21の回転中心Cに対する重心Gの位置を得ようとした場合は、検知フラグ21の重量バランス調整のために部材体積の拡大化を招くなどして好ましくない。また、比重の高い別部材を別部位に取り付けるなどの方式は取り付け位置の寸法精度ばらつきによる重心のずれなど別な問題を発生させる可能性があるため好ましくない。
従って、横型シート搬送の場合、検知フラグ21が常に起き上がる状態、言い換えればシートSを上方に押し上げる方向に力を働かせる場合、ねじりコイルバネ26を用いるのが好ましいと言える。
(3)定着装置7
本実施例の定着装置7は、加圧部材駆動式、テンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。斯かる加熱装置は、特開平4−44075〜44083号公報、特開平4−204980〜204484号公報等に記載されている。
図2を参照すると、定着装置7は、耐熱性樹脂製の横長ステイ8を備えており、横長ステイ8は、エンドレス耐熱性フィルム(定着フィルム)9の内面ガイド部材となる。エンドレスの耐熱性フィルム9は、加熱体としてのヒータ40を含む上記横長ステイ8に外嵌させてある。
加熱体としてのヒータ40は、高熱伝導材であるアルミナ等でできた基板41を有している。基板41の表面には、略中央部に長手に沿って例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材料(発熱体)42を厚み約10μm、幅1〜3mmにスクリーン印刷等により塗工し、その上に保護層43としてガラスやフッ素樹脂等をコートしている。また、基板41には、温度検知素子としてのサーミスタ44が設けられている。
定着装置7は、ヒータ40との間でフィルム9を挟んで圧接ニップである定着部Nを形成し、フィルム9を駆動する加圧用回転体としての加圧ローラ50を備えている。加圧ローラ50は、アルミニウム・鉄・ステンレス等の芯金51と、この軸に外装したシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム弾性体52を有している。耐熱ゴム弾性体52は、本実施例では肉厚3mm、外径20mmとした。また、表面には、シートS、定着フィルム9の搬送性、トナーの汚れ防止の理由からフッ素樹脂を分散させたコート層(図示せず)が設けてある。
加圧ローラ50は、芯金51の端部が定着装置駆動用モータM2により駆動されることで矢示の反時計方向に回転駆動され、その駆動力によりエンドレスの耐熱性フィルム9の内面がヒータ40に密着摺動しながら矢示の時計方向に回転駆動される。
モータM2のコントローラ(制御部)33は、装置本体の制御手段(CPU)30によって制御される。
更に説明すると、加圧ローラ50が回転駆動すると定着部、即ち、定着ニップ部Nにおいて定着フィルム9に加圧ローラ50との摩擦力で移動力がかかる。これによって、定着フィルム9が加圧ローラ50の回転周速と略同速度をもって、かつ、フィルム内面がヒータ40面(=保護層43面)を摺動しつつ時計方向に回転駆動される。
上記のフィルム駆動とヒータ40の発熱体42への通電を行なわせた状態において、未定着トナー像を担持したシートSが定着ニップ部Nに像担持面上向きで進入していく。これにより、ニップ部Nにおいてフィルム内面に接しているヒータ40の熱エネルギーがフィルム9を介して記録媒体Sに付与され、トナーは瞬間的に溶融状態となる。そして、定着ニップ部Nにおいて溶融トナーを紙に加圧することでトナー像が永久固着される。
(4)モータM1、M2の駆動
上述のように、感光ドラム1は、メインモータM1により回転駆動される。また、転写ローラ4は、感光ドラム1とギヤ(図示せず)を介して接続されており、同様にメインモータM1を駆動源として回転駆動される。
定着装置7の加圧ローラ50は、定着モータM2により反時計方向に回転駆動され、この加圧ローラ50の回転に従動して定着フィルム9が回転される。メインモータM1、定着モータM2の各モータは、それぞれ対応するコントローラ32、33を介してCPU30により駆動制御される。
ここで、シートSの搬送速度がプロセススピードVp(=120mm/sec)となるように、上記したメインモータM1及び定着モータM2をそれぞれ制御する。
(5)ループ制御
シートSの先端が定着装置7に突入すると、図7に示すように、定着モータM2の回転速度がR1に切り替えられ、定着ニップ部Nの搬送速度Vfが転写部Tの搬送速度V0より遅い速度であるV1に設定される。
そして、定着ニップ部Nの搬送速度Vfが転写部Tの搬送速度V0より遅い速度V1に設定されていることと、転写部Tのシート分離角度や定着装置7の傾斜角度により、シートSには下向きの凸ループが形成されることになる。また、シートSは、その下面が検知フラグ21上に支持された状態で搬送される。検知フラグ21は、上述したように、バネ部材26により付勢されているので、シートSのループ量が所定量を超えるまでは、フォトインタラプタ22をオンする位置まで揺動しないことになる。
シートSがさらに進行し、ループ量が所定量を超えると、検知フラグ21が上記バネ部材26の付勢力に抗しながら揺動し、フォトインタラプタ22がオンする。フォトインタラプタ22がオンすると、CPU30は、シートSのループ量が所定量を超えたと判断して、定着モータM2の回転速度をR1からR2に切り替える。これにより、定着ニップ部Nの搬送速度Vfは転写部Tの搬送速度V0より速いV2となるので、転写部Tと定着ニップ部N間でのシートSのループ量が徐々に減少する。
そして、シートSのループ量がある程度減少すると、検知フラグ21が復帰する方向に揺動し、フォトインタラプタ22がオフする。フォトインタラプタ22がオフすると、CPU30は、シートSのループ量が所定量以下になったと判断して、定着モータM2の回転速度をR2からR1に切り替える。これにより、定着ニップ部Nの搬送速度Vfは転写部Tの搬送速度V0より遅いV1となり、転写部Tと定着ニップ部N間でのシートSのループ量が再度増加する。
このように、フォトインタラプタ22のオン/オフに応じて定着モータM2の回転速度をV1(以後、「Low」という。)とV2(以後、「High」という。)で切り替えるループ制御を繰り返すことによって、転写部Tと定着ニップ部N間でのシートSのループ量を所定範囲内に保持しながらシートSを搬送する。
更に具体的に、上記実施例について説明する。
本実施例では、シートSの搬送形態としては、横型搬送(図1、図2、図6)を用い、検知フラグ21の構成は、図8に示す構成とした。また、検知フラグ21の第1フラグ24は、センサの帯電電荷量を低下させるために三角柱状(山ぎりカット)とした。材質は絶縁性(体積抵抗値1×1014Ωcm以上)のPET(ポリエチレンテレフタレート)とした。ループセンサ20の動作安定化のためにねじりコイルバネ26を用いており、検知フラグ21の回転中心Cに対して、図1、図2、図6にて時計回り方向に回転モーメントが作用するよう構成されている。
図9を参照して説明すると、回転モーメントは言い換えれば、検知フラグ21がシートSを押し上げる力ととらえることができる。特にシート搬送に影響する、「シートSとの接触部におけるシート搬送方向と直交する方向へ押し上げる力Fy(以後、「力Fy」という。)が設計上ポイントとなる。
ここで先ず重要なのは、坪量とサイズの小さいシートSが搬送されてきた場合においても、検知フラグ21が紙を押し上げたままの状態ではなく、適切に検知フラグ21が押し下げられる程度の力Fyで設定することである。力Fyは、検知フラグ21の重心Gにかかる自重による力Fgとねじりコイルバネ26による力Fb、及び、それらの回転中心Cからの距離により求まる。
力=回転モーメント/回転半径の関係より、以下のように力Fyを求める。
F={(Fb−Fg×cosθ)×R2}/R3
Fy=F×cosα
R1:回転中心Cから重心Gまでの距離
R2:回転中心Cからねじりコイルバネ26による作用点までの距離
R3:回転中心Cから検知フラグ21がシートSと接する点までの距離
F:検知フラグ21がシートSと接する点での回転方向に作用する力
Fy:検知フラグ21がシートSと接する点でのシートSを上方に持ち上げる力
Fg:重心Gでの自重による力
Fb:ねじりコイルバネ26による力
本実施例においては、シートSとしては、64g/m2紙のA5サイズを想定し、シートSにおいても検知フラグ21が適正に押し下げられる値であるF≦2.0gfにする必要がある。
本発明者らの検討によれば、検知フラグ21の帯電電荷量を抑えるために検知フラグヘッド部24aを三角柱状(山ぎりカット)にすることは非常に有効な手段である。しかし、前述した力Fyが大きいとシートS上の未定着トナー飛び散りが発生することが明らかになった。
そこで、検知フラグ21とシートSの接触部でシート搬送方向と直交する方向へ検知フラグ21がシートSを押し上げる力Fyの飛び散り画像依存性についてねじりコイルバネ26の付勢力を変更することで検討を行なった。
検知フラグ21の帯電による未定着画像の飛び散りは、低温低湿環境、高抵抗シートなどで発生し、更に自動両面の2面目などでは、転写電荷によってシートSが高い電位をもっていることにより、より顕著に現れる。本発明者らによる検討では、以下の条件にて画像飛び散り評価を行った。表1に評価結果を示す。
環境:15℃×10%RH
紙種:坪量64g/m2
パターン:25%画像濃度ハーフトーン
印字:両面印字
Figure 0004804158
表1にて明らかなように、力Fyを1.6gf以下に設定することにより画像飛び散りの発生が無くなる。但し、力Fyを0.4gf未満にするとループセンサ20の動作が不安定になり誤動作を起こす、と言った問題も生じる。
フラグタイプセンサ20にねじりコイルバネ26を付勢させてユニットとして用いる場合、誤動作を抑制させるために往々にしてシートSとの接触部におけるシート搬送方向と直交する方向へ押し上げる力Fyを高く設定し勝ちである。
しかし、本実施例で明らかなように、シートSを持ち上げてしまう値(本実施例では2.0gfを意味する)以下の力Fyであっても画像飛び散りが発生するポイントがあり、前述したように0.4gf以上かつ1.6gf以下に設定することが必要である。
実施例2
次に、本発明の第二の実施例について説明する。本実施例では、シート搬送形態としては実施例1と同様の横型搬送とするが、検知フラグ21の構成を図10に示す形状とした。
つまり、検知フラグ21の重心Gの位置をコントロールすることにより検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントを働かせ、検知フラグ21の自重のみによる揺動動作を基本的に可能とし、補助的にねじりコイルバネ26による付勢を行なっている。しかし、バネ部材26による力の影響度を低く抑えられる構成としている。なお、力Fyは、1.6gfとなるよう設定した。
本実施例の効果を確認すべく実施例1と同様の評価を行ったところ画像飛び散りの発生はなかった。
更に、本発明の有効性を確認するべく、力Fyが1.8gfになるように検知フラグ21の形状を変更したところ画像飛び散りが発生した。
本実施例のように、重心位置のコントロールにより検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントを働かせ、検知フラグ21の自重のみによる揺動動作を基本的に可能とし、補助的にねじりコイルバネ26による付勢を行なっている。しかし、そのバネ部材26による力の影響度を低く抑えられる構成が本来好ましい。これは、ねじりコイルバネ26の単品ばらつき、組み付けばらつきによる力Fyのばらつきを低く抑えられるためである。
しかし、本実施例のような横型搬送構成の場合は、検知フラグ21における第1フラグ24のヘッド部24aと回転中心Cとの配置構成の関係上、検知フラグ21自体の形状が拡大してしまう。
上記したようにシート搬送構成と装置スペースを考慮しつつループセンサ20の構成を決定し、力Fyを0.4gf以上かつ1.6gf以下に設定することが重要である。
実施例3
次に、本発明の第三の実施例について説明する。本実施例では、シート搬送形態としては実施例1と同様の横型搬送とするが、検知フラグ21の構成を図11に示す構成とした。
つまり、実施例2と同様に重心Gの位置をコントロールすることにより検知フラグ21がシートSを押す方向に回転モーメントを働かせ、検知フラグ21の自重のみによる揺動動作を基本的に可能とし、補助的にねじりコイルバネ26による付勢を行なっている。しかし、そのバネによる力の影響度を低く抑える構成としている。
上述のように、本実施例では、検知フラグ21の自重のみによる揺動動作を基本的に可能にし、バネ部材26による力の影響度を低く抑えつつ、検知フラグ21の形状拡大化を最小限に抑えられるように構成する。そのため、本実施例では、検知フラグ21における第2フラグ25の第2作用部材25bに、重りとしての鉄からなる板厚1.6mm、10mm角の調整部材27を貼り付けた。なお、このときの力Fyは1.6gfになるよう貼り位置を調整してある。
本実施例の効果を確認するべく実施例1と同様の評価を行ったところ画像飛び散りの発生はなかった。
更に、本実施例の有効性を確認するべく、力Fyが1.8gfになるように調整部材27の貼り位置を調整し、実施例1と同様の評価を行ったところ画像飛び散りが発生した。
本実施例の評価結果からも明らかなように、力Fyを0.4gf以上かつ1.6gf以下に設定することで画像飛び散りの発生を防止できる。
上記実施例においては、本発明の画像形成装置は、感光ドラム1に形成されたトナー像を記録材としてのシートSに転写部Tにて転写する画像形成装置であるとして説明したが、これに限定されるものではない。本発明の画像形成装置は、感光ドラム1に形成されたトナー像を第1の転写部にて一旦中間転写体に転写し、次いで、中間転写体に転写されたトナー像を第2の転写部にて記録材としてのシートSに転写する中間転写体を使用した画像形成装置においても、同様に適用することができる。
また、本実施例の記録材検知部材としてのフラグタイプセンサ20は、上述のように、少なくとも記録材のループ量を検知するループ検知手段として有効に使用し得るが、更に、単独で、或いは、ループ検知手段として兼用して、記録材の幅を検知する記録材幅検知手段或いはジャム検知手段としても好適に使用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。 画像形成装置の要部の構成及び作動を説明するための構成図である。 記録材検知部材の一実施例であるフラグタイプセンサの作動を説明する図である。 記録材検知部材の他の実施例であるフラグタイプセンサの作動を説明する図である。 記録材検知部材の他の実施例であるフラグタイプセンサの作動を説明する図である。 記録材検知部材の他の実施例であるフラグタイプセンサの作動を説明する図である。 画像形成装置におけるループ制御の動作概念を説明するための図である。 記録材検知部材の一実施例であるフラグタイプセンサの構成を示す斜視図である。 記録材検知部材の一実施例であるフラグタイプセンサにおける回転モーメントを説明する図である。 記録材検知部材の他の実施例であるフラグタイプセンサの作動を説明する図である。 記録材検知部材の他の実施例であるフラグタイプセンサの作動を説明する図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電手段)
3 現像ローラ(現像手段)
4 転写ローラ(転写手段)
5 搬送ガイド
6 クリーニング装置(クリーニング手段)
7 定着装置
10 レーザビーム走査露光装置(露光手段)
20 ループ検知センサ(記録材検知部材)
21 検知フラグ
22 フォトインタラプタ
23 枢軸
24 第1フラグ
24a 第1フラグ先端部(ヘッド部)
25 第2フラグ
25a 第1作用部材
25b 第2作用部材
26 バネ部材(付勢手段)
27 重り(重心調整部材)
30 CPU(制御手段)
32 M1コントローラ
33 M2コントローラ
40 ヒータ(加熱体)
50 加圧ローラ(加圧用回転体)
S シート(記録材)
T 転写ニップ部(転写部)
N 定着ニップ部(定着部)
M1 メインモータ
M2 定着モータ

Claims (1)

  1. 転写ニップでトナー像を記録材に転写する転写部と、
    定着ニップで記録材に転写されたトナー像を定着する定着部と、
    前記転写ニップと前記定着ニップの間で、ばねで記録材搬送面から突出する方向に付勢され、記録材が接触する時に前記記録材搬送面からの突出する量が減少する方向に回動できるように構成された第1のフラグと、前記第1のフラグと共に回動し、前記第1のフラグの回動によってフォトインタラプタの光路を遮蔽又は開放して前記第1のフラグの回動を検知する第2のフラグと、を有する記録材検知部と、を備える画像形成装置において、
    前記記録材検知部は、前記第1のフラグと共に回動する腕部を有し、前記腕部は前記腕部の自重により前記第1のフラグが前記記録材搬送面から突出する方向の回転力が発生する位置にあることを特徴とする画像形成装置。
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