JP4799413B2 - 燃焼方法と燃焼方法を実行する装置 - Google Patents

燃焼方法と燃焼方法を実行する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4799413B2
JP4799413B2 JP2006533862A JP2006533862A JP4799413B2 JP 4799413 B2 JP4799413 B2 JP 4799413B2 JP 2006533862 A JP2006533862 A JP 2006533862A JP 2006533862 A JP2006533862 A JP 2006533862A JP 4799413 B2 JP4799413 B2 JP 4799413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustor
flow
inlet
fluid
reactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006533862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007507686A (ja
Inventor
アナトリー エム ラクマイロフ
アナトリー エイ ラクマイロフ
Original Assignee
エイエルエム ブルーフレイム リミテッド ライアビリティ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エイエルエム ブルーフレイム リミテッド ライアビリティ カンパニー filed Critical エイエルエム ブルーフレイム リミテッド ライアビリティ カンパニー
Publication of JP2007507686A publication Critical patent/JP2007507686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799413B2 publication Critical patent/JP4799413B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • F23R3/42Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the arrangement or form of the flame tubes or combustion chambers
    • F23R3/52Toroidal combustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C3/00Combustion apparatus characterised by the shape of the combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C9/00Combustion apparatus characterised by arrangements for returning combustion products or flue gases to the combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C9/00Combustion apparatus characterised by arrangements for returning combustion products or flue gases to the combustion chamber
    • F23C9/006Combustion apparatus characterised by arrangements for returning combustion products or flue gases to the combustion chamber the recirculation taking place in the combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • F23R3/42Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the arrangement or form of the flame tubes or combustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C2900/00Special features of, or arrangements for combustion apparatus using fluid fuels or solid fuels suspended in air; Combustion processes therefor
    • F23C2900/03002Combustion apparatus adapted for incorporating a fuel reforming device

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Description

関連出願の相互参照
この出願は、下記の米国仮出願第60/508,405号(2003年10月3日出願)及び米国仮出願第60/585,958号(2004年7月6日出願)の利益を請求するものである。
発明の背景
発明の分野
本発明は、様々な用途に対して高温ガスを作り出す目標をもって、空気との混合物中の燃料を燃焼する燃焼装置及び方法に関する。より詳細には、本発明は再循環流を伴う燃焼器を用いる燃焼装置及び方法に関する。更に本発明は、燃料及び空気の混合物を点火し燃焼する装置及び方法に関する。このタイプの燃焼器は、ガス・タービン・エンジン、ジェット及びロケットのエンジン、ボイラー等の熱的プラント、熱交換プラント、化学反応器、並びに、その類に用いられる、希薄及び超希薄燃料と空気との混合物を燃焼するために使用され得る。また本発明の装置及び方法は、そうした反応が所望される場合には、燃焼よりも燃料改質をより好む条件下で動作され得る。
関連技術の説明
(以下の説明或は関連技術は、以下に詳述された説明に提供された特定の用語の定義を参照して読むべきである。)
典型的な燃焼器において、燃焼空気及び燃料(それは予め混合されていてもよいし或はされていなくともよい)はインレット開口を介して燃焼空間に導入され、そこで燃焼プロセスが生ずる。再循環流が存在し得て、その中で燃焼ガスが主燃焼流と再結合する前に燃焼器内で再循環される。高速で高温の大量再循環流を導入することは、熱的な運動エネルギーを主燃焼流に注入し、よって希薄及び極めて希薄の燃料/空気の混合物の安定した燃焼を可能として、他の種々の長所に混じった有害な排気を低下している。
再循環流は数多くの燃焼方法及び装置に存在するが、既存の燃焼器における再循環流は、系統的な移動のための特別な空間に閉じ込められること無しに、燃焼空間内に生ずる。その結果、既存の燃焼器は再循環流の速度を最大化せず、よって主燃焼流に注入される希薄及び極めて希薄の燃料/空気の混合物の効率的で信頼性ある燃焼に対して所望される熱的な運動エネルギーの量を最大化しない。
例えば、ホーバルト(Howald)の米国特許である下記の特許文献1には、燃焼混合物が略ドーナツ-螺旋状ガス流経路に沿って燃焼する略ドーナツ形状燃焼器を開示している。しかしながら、燃焼チェンバー内のインレット開口領域に戻されるように供給される再循環流(燃焼ガス)は充分に高い速度を有せず、よって、非常に低いエネルギーが新鮮な燃料/空気の混合物に供給される。ドーナツ状流経路の周囲におけるアウトレットがタービン内に入る。更に、このホーバルト特許では、付加的な冷却流が空気流と再循環燃焼ガスの流れとの間に導入される。結果として、燃焼ガスを空気流内に或は燃料/空気混合物流内に注入するための条件は損なわれ、再循環流によって燃料/空気混合物に供給されるエネルギーの量は低い。解決策は燃料/空気混合物を富裕と為すことであるが、そうしたことは、より高い燃焼温度、不完全燃焼、並びに、増大された有害排気を生ずるために望ましくはない。
キッド(Kydd)の米国特許である下記の特許文献2には、再循環が生ずる炎を上げないガス燃焼(即ち、高温であり、燃焼器内の略完全に燃焼されるガスがその燃焼器内に入る燃料/空気混合物と結合される)に対するプロセス及び装置を開示している。ホーバルトと同様に、キッドによって開示された燃焼器は再循環流の速度を最大化せず、よって主燃焼流に供給される低レベルのエネルギーを生ずる。ホーバルトの場合のように、ドーナツ状循環区画の周囲に沿った流れもタービン内に供給される。加えて、キッドの燃焼器は複数の穴を具備する環状プレートの形態のバッフルを含み、ガスを燃焼することは新鮮な燃料/空気混合物に流入せず、それによって燃焼ガスの燃料混合物内への注入のための条件を損なう。ここでの主な短所は、許容された燃料及び空気混合物による徹底的な混合と、渦巻き運動である略完全な燃焼ガスでの徹底的な混合とである。
ロークモア等(Roquemore et al)の米国特許である下記の特許文献3において、主流インレットへの高温ガス再循環を伴う封入渦巻き燃焼器は、高温ガスが主流に遭遇する前に、燃料及び/或は空気を再循環された高温ガスに入れるための燃料及び空気のインレットを有する。他の既知の燃焼器と同様に、新鮮な燃料及び空気の混合物と遭遇する再循環された高温ガスの温度は、とりわけ、新たな燃料及び空気混合物で生ずる強烈な燃料改質プロセスのために迅速に減少する。この場合、空気及び/或は燃料を再循環された高温ガスに付加することは、その再循環された高温ガスが主流と遭遇する前に既にその温度が低下させられているので、非生産的である。燃焼空間の幾何形状は、再循環された高温ガスが1つの並流となるように主流と出来る限り密接して遭遇するように為されている。これが意味することは、一時的な目的が、再循環された流れが入来主流と遭遇する際に、出来る限り最低の油圧損失を達成することである。これら2つの流れの混合のこの幾何形状は著しく不利であり、その理由は、それら流れの衝突での「マイルド」条件はそれら2つの流れの間に非常に貧弱なエネルギー転送を生じ、主流インレットでの不均一性或は温度が100%まで到達でき、そして入来主流の内側層が全く加熱されないからである。これは、結果として生ずる炎切れによって入来主流の貧弱な加熱を生ずる。このタイプの燃焼器に対する典型的な温度プロファイル(図19を参照のこと)は、燃焼空間へのインレットでの封入渦巻き燃焼器における入来主流の温度が燃焼器に供給された主流の温度と実際上同一のままであることを示す。この帰結は燃焼器の軸線方向に沿っての、且つ、該燃焼器の放射方向での燃焼温度の高い不均一性であり、それは、燃料及び空気の混合物がより希薄となって、高いCO及びNOx排気になる際、より低い炎安定性に転換する。付加されるべきことは、再循環流の経路における付加的な空気及び/或は燃料のインレットの使用が非常に不利であり、その理由は、それらが再循環流内での速度プロファイルの不均一性を作り出して、それが再循環される高温ガスと入来主流との間のエネルギー転送の増大された不均一性に転換するからである。
ブラス等(Burrus et al)の米国特許である下記の特許文献4では、燃焼器がパイロット炎を持続すべく封入渦巻き動作原理を用いる。この設計は先に記載されたものと同一の不利益を有する。ここでのその封入渦巻き設計の主な長所はパイロット炎の安定性である。それは、主炎安定性が付加的な装置類を用いること無しに先行技術で達成されなかったために為された。渦巻き速度はインレットでの流れ速度と同等ではあり得ない。空気は、約0.75の速度係数を有する複数のポートを介してその渦巻き領域に供給される。主空気流は、約0.9の速度係数を有するプロファイルされた通路を通じて燃焼器に入れられる。100m/sの理想的な等エントロピーで、主空気流の速度は90m/sとなり、渦巻き速度は75m/sとなる。渦巻きに供給される流れの速度は、渦巻きに空気を供給する前の有効圧力差と共に増大するか、或は、その圧力差が増大し得る。しかしながら留意すべきことは、渦巻きに入れられる流体の温度は渦巻きにおけるガス温度以下とすべきではなく、即ち、燃焼生成物はその渦巻きに付加されるべきである。主流は突然の膨張を被り、それは速度減少となる。一般に、渦巻き流の荒れ狂う特性は速度減少となる。これら全ての要因は、付加的なエネルギーを入来主流に供給させない。
要約されるように、先行技術における燃焼器での封入渦巻きの使用は、入来主流の表面層を加熱することによって主に特徴付けられ、それはそれ自体では悪いことではなく、希薄混合物炎を持続する点で特定の改善をもたらすことができる。他方、人工的な加熱は炎安定性及び排気低減の任意の劇的改善を生み出すことができない。
これら先行技術の再循環流燃焼器において、高温ガスの循環流は二次的空気の流れで希釈(冷却)され、次いで冷却された再循環ガスが主要空気インレットに指向され、それが加熱される(図20を参照のこと)。燃料は、主要(主)空気流と遭遇する前に、二次的空気流で希釈された高温再循環ガスに付加される。燃料をこの高温再循環ガスに入れることは、燃焼に対する著しい不均一の条件をもたらし、その理由は、非常に少量の燃料が非常に大量の再循環ガスや二次的空気と充分に混合され得ないからである。燃料改質は、この場合、次の冷却を伴って、非常に強烈で不均一である。次いで燃料は添加され、ガスの温度が増大するが、この増大は燃料改質のために温度低減を補償すべく部分的に使用される。次いでその流れは主要(主)空気流(混合物は既に燃焼中であるので、それは実際には二次的流れ)と遭遇し、再び冷却される。主流はインレットでは加熱され得ず、その理由は、再循環された高温ガスが既に2回冷却されており(第1回目が、二次的空気流、第2回目が燃料を入れることによって)、燃料燃焼による再循環流加熱は温度損失を改質することを補償すべく部分的に費やされる。インレットで主流を全体的な断面にわたって均一に加熱することは可能ではなく、その理由は、その結果がそれら2つの流れの荒れ狂う混合に全体的に依存しているからであり、それは全体積に通じての均一混合を保証し得ない。この乱れ(機械的な混合)に対する依存性は、それら2つの流れが実際上並流的に移動するので、より疑わしい。
先に記載された全ての燃焼器における再循環流の温度はTIT(タービン・インレット温度)よりも高くなり得ない。(図21を参照のこと)NOx及びCO排気妥協に基づく再循環流の好適な温度は1100℃から1200℃である。再循環高温ガスに空気及び/或は燃料を付加することは、再循環ガス温度における低減をもたらす。これには2つの重要な帰結がある。先ず、CO排気は増大する。第2として、より多くの燃焼生成物が入来流に付加されなければならず、その入来流温度を増大し、それは燃料改質の点で増大をもたらし、よって温度を下げることになる。それ故に、先行技術に係る燃焼器における封入渦巻き及び再循環流の使用は、炎安定性及び排気性能の点で特定の改善をもたらす一方で、任意の打開をもたらすことができない。
アンダーソン(Anderson)の米国特許である下記の特許文献5では、ブロー・トーチへのオキシダントの流れに熱を供給することによって、その流れの運動エネルギーを増大するための熱ノズルの使用を開示している。
ランキュー(Ranque)の米国特許である下記の特許文献6では、現象と該現象を作り出す装置とを開示しており、圧縮流体の1つの接線方向インレットを有する渦巻きチューブ内において、熱がその渦巻きチューブにおける流体から成る回転層の間に転送されて、その回転流体を高温外側流と低温内側流とに分離し、それら分離出力から取り込まれ得る。
米国特許第4,586,328号 米国特許第3,309,866号 米国特許第5,857,339号 米国特許第6,295,801号 米国特許第5,266,024号 米国特許第1,952,281号
本発明は、略湾曲された再循環チェンバーと、そのチェンバーにおける渦巻き流の限界層の周辺に沿った、遮るものがない流れと、を有する再循環流燃焼器に関する。そうした燃焼器は、そのチェンバー内における渦巻き流及び主流の間の低い乱れの境界インターフェース区画を有し、その燃焼器内で化学反応が生じ、それが燃焼プロセスにとって非常に有益であり、且つ、該燃焼器内での熱ノズル効果を促進する。このタイプの燃焼器は、ガス・タービン・エンジン、ジェット及びロケットのエンジン、ボイラー等の熱的プラント、熱交換プラント、化学反応器、並びに、その類のための希薄及び超希薄の燃料及び空気の混合物を燃焼するために使用され得る。本発明の装置及び方法は、こうした反応が望ましければ、燃焼よりもむしろ燃料改質をより好む条件下、動作され得る。
より詳細には、本発明は燃焼器を提供し、その燃焼器が、反応器、流体から成る主流を前記反応器に入れるためのインレット、前記反応器から加熱された流体を排出するための出口、前記反応器が前記インレット及び前記出口の間に位置決められて、当該反応器が、主流領域であり、当該主流領域を通じて該主流の大部分が主流経路に沿って通過することから成る主流領域と、再循環領域であり、当該再循環領域を通じて前記主流のより少ない部分が通過することから成る再循環領域と、を含んで成る前記反応器と、を備え、実質的に連続的な方式で一方向に湾曲されて、前記出口近辺の出発点から前記インレット近辺の復帰点まで走っている内部面を有する壁によって前記再循環領域が部分的に画成されており、その内部面が、前記出発点での前記主流経路における流体の一部を方向転換するように前記主流経路に対して形成されると共に位置決めされて、前記反応器の動作中、前記再循環領域において再循環渦巻き流を形成し、そして、前記内部面が、前記再循環渦巻き流の周辺に沿った限界層の実質的に乱されない移動を生ずるように不連続性の欠如によって更に特徴付けられる。更には、熱ノズル効果が、前記再循環渦巻き流と反応器内の流体から成る主であり、線形である流れとの間の境界層或は「インターフェース」層内に生ずる化学反応から生ずる。
本発明は先に記載されたような燃焼器内において燃料を反応させる方法を更に提供し、該方法が、前記主流の大部分を前記主流領域に沿った経路に通過させる段階と、前記主流のより少ない部分を前記再循環領域を介して経路に通過させて、前記再循環領域における流体の一部を前記インレット近辺の区画に戻す再循環渦巻き流を形成することから成る段階と、再循環流体の限界層を実質的な乱れ無しに前記再循環領域の前記内部壁面の周りに流す段階と、前記再循環渦巻き流の周辺部分を前記インレット近辺の区画で前記主流と交差させ、前記周辺流が前記主流よりも大きな速度を有することから成る段階と、前記交差の点に引き続いて、前記周辺流が前記主流と略同一方向に移動する段階と、前記周辺流及び前記主流を、実質的な機械的混合によってではなく、熱拡散によって混合する段階と、それによって前記主流及び前記周辺流の間にインターフェース層を形成して、前記周辺流における流体から、前記インターフェース層を通じて、前記主流領域における流体内へ熱エネルギーの実質的な転送を為す段階と、の諸段階を含む。
本発明の具現化は添付図面及び以下の記載を吟味することでより明白となるであろう。
本発明は、更に詳細に記載されると共に、本発明に従った燃焼器の非限定的模範実施例を図示する添付図面を参照して記載される。
事前準備として、この明細書及び請求項を理解する目的のために幾つかの定義を提供する。
炎 連鎖酸化反応が始動する細い区画
燃焼器 燃料酸化の連鎖反応
点火(或は、 連鎖酸化反応の初期段階
「点火すべき」用
法の目的としての
ファイアリング)
炎無し 酸化の発生の現象
燃焼 主流の体積全体にわたっての均一な反応
反応器 化学的反応成就のための装置
この明細書は、全般的に、ここで記載される装置を言及すべく用語「燃焼器」を用いるが、以下に記載されるように、本発明に従った装置は、燃焼よりもむしろ燃料改質をより好む条件下で動作され得る。用語「反応器」は、「燃焼チェンバー」或は「燃焼空間」のより一般的な代替としてここではしばしば使用されが、それは、故意による何等かの条件下、燃料改質がそこで生ずる支配的なプロセスであり得るためである。
加えて、覚えて頂きたいことは、複雑な反応速度論を伴う燃焼及び/或は改質は複雑な化学的プロセスであり、そして、相互に異なる化学反応の千以上が任意の所与の反応器内で様々な時間に生ずる。一般に、反応器内の反応は、燃料の二酸化炭素及び水との直接的な酸化に加えて、多数の中間的及び代替的な反応を含み、それら反応としては、
a)燃料の熱分解、例えば、CH4→C+2H2
b)燃料の部分的酸化、例えば、2CH4+O2→2CO+4H2
(メタンは最も基本的な例として付与され、対応する、異なる反応が他の燃料によって生ずることを伴う。)これら反応は、特に、温度が触媒無しで先行技術に係る燃焼器における温度よりも低い場合に生ずる。加えて、以下の事柄が観測された(例えば)
c)燃料改質、C+CO2→CO+CO(酸化-還元)
d)燃料燃焼、C+O2→CO2(酸化)
e)燃料改質、H2+CO2→H2O+CO(酸化-還元)
f)燃料燃焼、2CO+O2→2CO2(酸化)
f)燃料燃焼、H2+O2→H2O(酸化)
g)燃料改質、C+H2O→H2+CO(酸化-還元)
また留意すべきことは、燃料改質及び燃焼は、双方とも、化学反応の1つのタイプとしてここではしばしば特徴付けられ、それら化学反応は、酸化-還元や酸化反応である。その理由としては、各場合において、全ての「高温」反応生成物(H2O及びCO)が酸化プロセスによって形成されているからである。勿論、燃料改質中、「低温」反応生成物(CO)もあり、それは還元反応によって形成されることが理解される。
次に図中の図6及び図7は、本発明の一実施例の2つの図面である。この実施例は、流体から成る主流を燃焼空間に入れるインレット18と、燃焼空間から加熱流体を排出する出口20との間の燃焼空間或は燃焼反応器16を有する燃焼器10を提供しており、その燃焼空間は、主流の大部分が主流経路に沿って通過することを媒介する主流領域と、主流のより少ない部分が経路に沿って通過することを媒介する再循環領域とを含む。再循環領域は、流体から成る主流と主流経路とに対して配列され、実質的に連続的な方式で一方向に湾曲された内部面21であり、流体が燃焼空間から排出される前に、出口付近の出発点からインレット付近の復帰点まで戻るように該出発点での主流経路における流体の一部から成る再循環渦巻き流を生じさせるように形作られた内部面21であり、そして更に、その再循環渦巻き流の周辺に沿った限界層の実質的に乱されない移動を生ずるように何等不連続性無しに配列された内部面21を有する壁によって部分的に画成されている。
好ましくは、再循環領域の体積は、反応器16が燃焼チェンバーとして機能している際に主流領域の体積以上である。しかしながら反応器16は、以下に議論される改質器として機能している際、再循環領域の体積は好ましくは主流領域の2倍の体積以上である。
以下に更に記載されるように、熱ノズル効果は、反応器16内における前記再循環渦巻き流と、流体から成る主であり、線形である流れとの間の境界或は「インターフェース」層内に生ずる化学反応から生ずる。
本発明に従った燃焼器は再循環渦巻き流をもたらす。この渦巻きにおける流れと主流領域における主流との間のインターフェースは、「境界」或は「インターフェース」層である。再循環領域の壁と渦巻き流との間の周辺或は限界層も存在し、その限界層は実質的に層状流を有する。より詳細には、限界層は0.2未満(好ましくは0.008から0.01)の乱流度を有する。
周辺層及び境界層における乱されない再循環流は以下の長所を提供する。
-渦巻き層はその渦巻き内において径方向に実質的に混合されず、その渦巻きにおいて高温ガス分子の分配プロファイルを保持することを可能とし、それに、再循環流渦巻きの周辺に移動する主要なCO、CO2、並びに、H2Oの「高温」分子を伴い、そして、COがそこで燃焼させられ、そして、燃料改質及び解離生成物、二次的CO、H2、並びに、酸素の「低温」分子が、渦巻きの周辺から中心まで移動し、そこでそれらが渦巻き内部での酸化反応に関与する。この分離は力の遠心力場における慣性拡散の結果として生ずる。その結果、再循環渦巻き流と流体の入来主流との間のインターフェース或は交差は最高温度となる可能性があり、その渦巻きは各種層の任意の混合無しに燃焼剤供給を常に有する。
-渦巻き内部のその周辺層への速度は流体から成る入来主流の速度より高く、その理由は、熱ノズル効果、そして、再循環流の非常に低い乱流度(それは自然流を確保すべく配列された円形面であり、且つ、その面に沿っての乱されない流れを確保すべく形成された円形面を提供することによって達成される)のためである。
-境界層及び周辺層の存在は、燃料燃焼を約2ミリ秒或はそれ以下の内に完了させる。
-改質反応は2COを形成すべくCO2及びCの反応を含む渦巻き周辺層に沿って生ずる。この層がインレット区分で主流と再結合する時までに、1つの「高温」及び1つの「低温」CO分子として初期的に形成されるが、それは、他の要因がある中で、高温チェンバー壁との接触によって温められる。高温COのこの周辺渦巻き流は、燃料として役立ち、以下に更に記載されるように、インレットで入来する燃料及び空気の混合物と適切に混合される際に極端に有益である。
燃焼器内での再循環流と主(線形)流との比は変動し得る。燃焼器を出口で出る流体と比較しての渦巻きに入る流体の比は、好ましくは、反応器が燃焼チェンバーとして機能する動作モードで7パーセント(7%)以上であり、反応器が改質器として機能する動作モードで10パーセント(10%)以上である。
先に議論されたように、流体流或は限界層は再循環領域の周辺に沿って形成する。所望深さのこの流れを保持すべく、このチェンバーの面は湾曲されるべきであり、実質的に連続的な方式で一方向に湾曲されるようにその面を保持する。限界層のこの深さは、出口での流体が約1100℃の温度である場合に約1mmであり、出口での流体が約800℃である場合に約2mmであり、そして、限界層が再循環渦巻き流における再循環流体の中心コアの径よりも大きな深さを有する点まで、より低い温度で、例えば、380℃から420℃で相当により深くなる。
その結果、以下の条件が、交差点で獲得されるか、或は、渦巻きの周辺が燃焼空間に入れられる入来流体流と遭遇するインレット近辺区域で獲得され、最高温度はそれら2つの流れのインターフェースであり、交差点に続いての同一方向に移動するそれら2つの流れの間の高い相対速度がある。これら2つの条件の結果は渦巻き周辺から入来主流のインターフェース面への非常に強烈な熱転送であり、先に述べた条件のために非常に高い熱転送率によって特徴付けられる。それ故に、渦巻きは熱エネルギーを入来主流のインターフェース層に最も効率的な方法で転送できる。この理由のため、入来主流の表面層は点火されて、燃料/空気比にかかわらず、安定して燃焼し、「高温」及び「低温」スポットの形成となるそれら2つの流れの間の相当な乱流混合、温度の平均化、並びに、先行技術に係る封入渦巻き燃焼器の最良実施例に内在する他の欲せざる現象無しで、パイロット炎として振る舞う。留意されるべきことは、慣性拡散の結果として、燃焼される燃料は入来流の表面層に先ず到達し、「低温」分子が渦巻きの中心部に向かって出発し、よって連鎖反応に対する条件を提供し、即ち、燃焼率と釣合が取れた率での酸化であり、そして、燃焼率が渦巻き速度の入来流速度との比に関して更なる増大と共に増大し得て、よって、従来の燃焼器で使用されるもの(約0.5のke)よりも相当に希薄である混合物での制御された爆発的燃焼に至ることである。この現象は入来流の温度における突然の増大となり、その結果として、燃焼空間への正に入口で入来流の全ボディを通じての迅速且つ均一な加熱に至り、入来流の運動エネルギー或は速度がインレット区画から増大し始め、この増大が出口区画まで続き、それによって熱ノズル効果を提供し、それがより高い速度で移動すべく再循環渦巻き流に衝撃を付与する。更に留意されるべきことは、入来流を通じての迅速加熱が渦巻き再循環流と入来流体流との、先に記載された機構のみを用いての機械的(乱流)混合無しに生ずることである。
本発明に従った燃焼器における熱ノズル現象の使用は、燃焼空間から出口を通じての流体流の速度を増大させる一方で、再循環(渦巻き)流の燃焼空間を通じての流体流の主ボディとの乱流的混合を殆ど完全に削除している。燃焼空間での損失はそれによって実質的に低減される。熱ノズル効果を作り出す円形面であり、開口、凹部、突起、流体インレット、並びに、その類等々の任意の乱流要素を有しない円形面の使用は、再循環渦巻き流におけるガス分子の再分配を、先に述べた慣性拡散と、2つの流れの間の安定した高温インターフェースと結合された入来流体流のボディを通じての迅速加熱と、によって保証する。「高温」及び「低温」スポットの形成を伴う混合の欠如は、最小レベルのNOx形成を保証する。燃焼生成物は乱流(機械的混合)によって入来流体と混合されないので、非常に希薄である入来燃料及び空気混合物は、より希薄とはならず、その理由は、燃焼ガス及び燃料/空気混合物がそれらの機械的混合無しに並流して移動(様々な速度で同一方向に)するからである。この長所は、炭化水素燃料の酸化が理論的に可能である任意の温度での非常に希薄な混合物の燃焼を維持させる。
炭化水素燃料の燃焼温度は500℃を下回ることができ、燃焼器出口ガス温度は350℃から330℃程度に低い。これは酸化温度であり、そこでCO2及びH2O形成率は、もし従来燃焼器設計が用いられれば、1000倍以上まで減少する。しかしながら、先に記載された慣性拡散のため、新たに形成されたCO、CO2、並びに、H2Oのより高い燃料含有量を伴う区画内(渦巻きの中心から周辺まで)へ、そしてインターフェース層までの移転率は通常の燃焼率よりも数倍高く、それは約1m/秒であり、本発明に従った燃焼器での燃料成分酸化の率は、先行技術に係る燃焼器における燃焼率と同一程度である。
先に述べたように、流体(燃料を含む)が再循環流における燃焼生成物に何等付加されず(少なくとも、燃焼空間のインレット及び出口の間の円形再循環流面の大部分内ではなく)、そして再循環流の乱流の度合いが非常に低い(任意の従来燃焼器に対する最低値を下回る)その結果、粒状炭素は渦巻き内に何等形成されない。これの有利な結果は、再循環流から燃焼器壁までの高い熱的輻射損失の欠如と、燃焼器を去ってインレット区画に向かう燃焼生成物の流れからの再循環流の分離点からの区画内における燃焼器壁の比較的低い温度とである。留意すべきことは、その分離点の上流側での燃焼器壁温度がCOレベルに対して任意の実質的効果を有しないことである。
渦巻き面及び化学的反応性の燃料及び空気の混合物との間の熱交換のプロセスは温度場だけでは決定されず、それは渦巻きと燃料及び空気混合物の化学的構造にも依存している。2つの流れの温度の間の差(渦巻き温度はより高い)と、それら化学的構成の間の差(渦巻きはより多くのCO2及びH2Oを含有し、新鮮な混合物はより多くの燃料及び酸素を含有する)がある。それ故に、もし2つの流れが機械的混合無しに同一方向に移動すれば、拡散プロセスの条件は作り出され、より詳細には、熱拡散及び濃度拡散のために作り出される。気圧拡散は無視でき、それは制御された爆発性燃焼への遷移にだけ重要である。
熱拡散及び濃度拡散の間の比は燃焼器の動作中に変動するが、濃度拡散は渦巻きと燃料及び空気混合物の間の熱交換において常に優勢である。濃度拡散は熱交換プロセス強度に対して決定的な効果を実際上は有する。もし化学反応が計算に入れられれば、熱交換中に実際の濃度勾配を評価することは問題をはらんでいる。留意されるべきことは、渦巻き流と燃料及び空気流のインターフェース層におけるCH4(或は他の燃料)及びO2の濃度に関する変化は熱エネルギー転送プロセスばかりではなく、反応方向(真っ直ぐ及び逆)にも影響する。もし、例えば燃料及び空気の混合物におけるCH4濃度が増大すれば(設計設定点値と比較しての等価増大の係数の結果として)、燃料改質プロセスはそのインターエース層内に優勢となり始める。これは、渦巻きへの酸素供給の詳細と組み合わせて、渦巻き周辺温度減少となり、そしてその結果、渦巻きの中心部に到着する分子の温度も下がる。同時に生ずる両プロセスは、副臨界値まで渦巻き温度における減少となって、その結果として消炎する。これは、希薄混合物の安定燃焼の問題が、以前には為されたように、渦巻き流と燃料及び空気混合流の単純な機械的混合によって解決され得ない理由であり、それはそうした場合における燃料及び空気混合物への熱エネルギーがCO2及びH2O供給における並流増大(強化された燃料改質と成る)によって付随されるからであり、渦巻きと燃料及び空気混合物の温度における減少を伴う。本発明に従えば、拡散プロセスは2つの流れの間で優勢であり(それらの機械的混合無しに)、それら流れが遭遇(渦巻き)するインレットでの熱エネルギーのソースは熱エネルギー消費者、燃料及び空気混合物の速度に対する増大された速度を有する。
燃料/空気混合物熱転送への強烈な渦巻きは、以下のように熱ノズル効果を始動する。燃料及び空気混合物の流れの周辺層は、高い熱転送率とCO2、CO、並びに、H2Oの「高温」分子とで渦巻き周辺から熱エネルギーを常に受け取る。よって、燃料及び空気流の周辺を点火し且つその層の燃焼の持続する条件が提供される。この周辺層が点火されるやいなや、燃焼は非常に高い速度で燃料及び空気流の全ボディを通じて伝播し、流れ速度は、熱ノズル効果の下、上昇し始める。その結果、燃料及び空気流の運動エネルギーが増大する。燃料及び空気流の周辺層の安定した燃焼(安定炎)は、渦巻き流の高温度や、渦巻き周辺から、「パイロット炎」の一種を形成する燃料及び空気流周辺までの熱転送の効率によってだけでは確保されない。この「パイロット炎」までのCO2、CO、並びに、H2Oの分子の連続的で充分な供給は、任意の過度現象下、最小燃料対空気比、そして、燃料供給の突発変動下で持続性炎を確保する。
燃料及び酸素の分子は、渦巻きから拡散によって燃料及び空気混合物へ移動する「高温」分離と反対に移動する。これは濃度拡散である。窒素分子は、渦巻きから燃料及び空気混合物へ非常に少量で拡散し(熱拡散)、窒素の大部分は燃料及び空気混合物から渦巻き経移動せず、その理由は、渦巻きと燃料及び空気混合物との窒素濃度が略同等であるからである。渦巻き流と燃料及び空気流との間のインターフェース層に入る燃料の一部は点火されるが、その層における燃料の大部分は改質されることになる。主要な(「高温」)CO分子は、水素の一部と共に、インターフェース層に残存する。
残存する幾つかの分子は酸化してCO2及びH2Oとなり、それは燃料及び空気混合物に戻る。主要な(「高温」)CO分子及び水素の大部分はCO及びH2の形態で燃料及び空気混合物に戻る。それらは渦巻きの「打撃」を形成する。「低温」分子(改質の結果として獲得)、所謂二次的CO、H2は、酸素と共に、渦巻きの中心に移動する(それらは、より低い熱的運動速度であるためにより低い慣性を有する)。それらの全てがその中心に移動しない。それらの一部は酸化されてそれらの途中でCO2及びH2Oとなって、遠心力によって渦巻き周辺等々に戻る(慣性拡散による)。
このプロセスは図1及び図1Aに図示されており、そこでは、ドットが「高温」CO、CO2、H2O、並びに、H2の各分子を表し、+が「低温」燃料分子及び酸素を表す。矢印は先に記載されたように分子移動の方向を示し、そして、再循環渦巻き流と入来燃料及び空気混合物流が遭遇する点が「O」で示されている。
再循環渦巻き流と入来燃料及び空気混合物流との間のインターフェース層の拡大された概略部分図が図1Aに示されている。「X」記号は改質によって形成されたCOを表し、渦巻きの周辺層に運ばれる。この図面は、インレット領域における入来燃料及び空気混合物へのCO拡散を示し、燃焼を大いに補助している。理解して頂けるように、再循環渦巻き流の速度V2は入来燃料及び空気混合物流の速度V1よりも大きく、再循環渦巻き流の周辺層の速度V3は入来燃料及び空気混合物流の速度より相当に緩慢である(表面からの速度勾配が存在し、この層における平均速度はV1の約1/5の範囲内である)。
インターフェース層で生ずるこのプロセスは図2のチャートに図示されている。判明され得るように、燃料レベル(CH4)は経時的に降下するが、温度(T)は殆ど変化しないままであり(従来の燃焼器で通常であるようにはそれは増大しない)、その理由は、強烈な燃料改質が「低温」及び「高温」の両CO分子の形成を伴って継続するからである。温度Tは接触時間の約2/3の経過後に上昇し始めるか、或は、この実施例では、2つの流れが遭遇した後の約0.7ミリ秒から0.8ミリ秒である。
本発明に従った燃焼方法を実行する現行の好適方法は、以下の寸法比率に合うように燃焼器を設計することである。即ち、
a≧1.4b
d≦2.2b
2r+b≧c≧r+b
ここで、
rは円形面の半径(図6を参照のこと);
aは燃焼空間のインレット及び出口の間の距離;
bはインレット断面高さ;
cは半径r方向での燃焼空間の最大寸法;
dは出口断面高さである。
もしdが2.2bよりも大きければ、熱ノズル断面面積は大き過ぎて、渦巻きに対する初期衝撃を付与する所望の燃料及び空気流速度は達成されない。もしcが2r+bよりも大きければ、断面面積は大き過ぎて、所望の燃料及び空気流速度が達成されず、渦巻きに対するその効果は低減され、燃料及び空気流を伴うそのインターフェースの区画における渦巻き速度は低過ぎる。好ましくは、出口の断面面積はインレットの断面面積の2.2倍以上である。反応器が改質器として機能する動作モードに変化することが所望される場合、インレットの断面面積は、反応器が燃焼チェンバーとして機能する動作モードで使用されるインレット断面面積に対して低減される。
寸法aは渦巻きと燃料及び空気流との接触時間を決定する。好ましくは、この時間は約1ミリ秒よりも長い。寸法aはインレットでの流体のインレット速度、好ましくは、10m/sから20m/sに基づいて獲得され得る。
新鮮な燃料及び空気混合物は加熱され際(約150℃の温度上昇を伴う)、それは、通常、混合物が点火前に従来の燃焼器における再循環された高温ガスで加熱されるときに生じているが、燃料及び空気流内において不均一な温度プロファイルが通常存在する。温度不均一は100%と高く、それが意味することは、流れの個々別々のジェットが燃焼器に入る前の空気流温度と、実際上、同一温度を維持し得る。温度不均一は燃料燃焼の最後で略同一である。もし燃焼器出口温度が約1200℃であれば、流れ内の温度は先に述べた不均一のために1500℃と高い。1200℃でのNO2レベルは受け入れられるが、高温度での亜酸化窒素排気は実質的により高い。これは図3に図示されており、そこでは湾曲Iが燃料空気混合物のより熱い層に対する亜酸化窒素排気を示し、湾曲IIが燃料空気混合物のより冷たい層に対する亜酸化窒素排気を示す。判明され得ることは、NO2は同一燃焼器において1ppm、10ppm、そしてそれより高いレベルであり得る。湾曲IIIは点火前に加熱された燃料及び空気混合物における均一温度プロファイルの場合を示す。
より高温のガスを新鮮な燃料及び空気流に運ぶことによって温度不均一性を削減する試みは、より多くの高温燃焼生成部を受け取る部分的な燃料及び空気混合物が、予想されるものとは逆に、より少ない燃焼生成物を受け取る混合物の残りよりも低い温度まで加熱されると云う事実となる。これは、高温燃焼生成物の過剰両がより強烈な改質を引き起こし、それは温度低減の原因であると云う事実によって説明される。この現象は、燃料及び空気の貧弱な混合でより明らかとなって、より高い燃料レベルを伴う流れの区画が、より高い改質率のため、温度の点で更により低く降下する。これは図4で見ることができ、そこには渦巻き周辺速度に対しての燃料及び空気混合物流に関する温度を示している。判明され得ることは、渦巻き周辺速度がインレット流体流速度の1.2倍から1.25倍になるまで、燃料及び空気流における温度上昇は上昇し、その点の後、温度は下がり、これは大量の熱エネルギーにもかかわらず、インレット流体流内に注入される。
それ故に明かなことは、先に記載された温度不均一性は燃料及び空気流内で点火の時点まで残存する。燃料及び空気混合物が点火すると、より低温部分がより早期に燃焼して、点火前により高温であった部分よりもより高温となる。排気を低減することが望ましい渦巻き周辺速度と共に、燃焼中の燃料及び空気混合物内の温度不均一性(点火後)は、先に記載された改質効果のため、更により高くなる。これは、燃料及び空気混合物のより高温部分が該混合物のより低温部分の燃料が完了した後に、依然として燃焼することになると云う事実によって説明される。この時の温度不均一性は約500℃と相当に高い可能性がある。
燃焼プロセスの間の先に述べた差は、様々な温度を有する流れジェットにおける燃焼の異なる化学反応によって説明される。より低温のジェットはより多くの燃焼生成物を含むので、これらジェット内のCO酸化の率は当業者には充分に知られているように一次化学反応式によって決定される。
x=a1−b1[exp(−kt)] (1)
ここで、
xは燃焼生成物における現行のCOレベル(モル);
1は初期COレベル(モル);
kは反応の運動定数(2.15モル/秒);
1は温度係数;
tは燃焼時間(秒)である。
より少ない燃焼生成物を含む流れのより高温のジェットは二次化学反応式に従って燃焼し、それはそうしたジェットにおける燃焼プロセスに対する拡散質量転送の効果に影響する。
x=a2−b2[exp(−kt)]+Deff[exp(−mt2)] (2)
ここで、
x、a2、b2、k、並びに、tはx、a1、b1、k、並びに、tと同一意味合い;
Deffは実効的拡散係数(モル/cm2*s);
mは非二値衝突の係数(cm-1*s-1)。
これら2つの式の作業は、燃焼時間に対するCO及びCHの濃度(%)を示す図5を参照して説明される。曲線Iは数式(1)によって記載された反応速度を表し、判明され得ることは、燃料が短い燃焼時間で迅速に燃焼し、それは同時に最小COレベルでNOx排気を低下するために良好であることである。曲線IIは数式(2)によって記載される反応速度を図示し、そして判明され得ることは、燃焼プロセスは前者の場合よりも相当に長い時間を費やし、より高い燃焼温度と結合されると、高いNOx排気と非常に緩慢なCO燃焼と生じさせることである。留意すべきことは、曲線IIは均質の燃料及び空気混合物の仮定で付与され、それは理想的な場合である。先行技術の燃焼器で獲得され得る燃料及び空気混合物では、結果がより著しく悪化する。
先行技術の先の短所を削除すべく、燃焼領域への正に入口での主要空気流の温度を、流体流が燃焼器に入れられるインレットの断面にわたって均一に上昇することが必要である。重要なことは、入来流の実質的な全ボディが燃焼領域に入る前に熱エネルギーの略同一量を受け取ることである。もしこれが該当すれば、燃料及び空気混合物の全ボディにわたっての燃料改質条件は実質的に同一となる。
この方法の長所は以下の通りである。点火された流れは燃料及び空気混合物の点火前に温度不均一性を有することがないので、燃焼は流れの全ボディにわたって略同一温度で生じ、そしてその場合、燃焼器出口での最大の設計設定点温度は、例えば、1200℃であり、温度は燃焼器内の何れの点においてもそのレベル以上ではあり得ない。これは最小NO2形成と最も強烈なCO燃焼との温度であることが知られている。これは燃焼器を、ガス・タービン・エンジンで使用される際、TITと同等である燃焼温度用に設計させることを可能とする。燃焼領域での均一温度プロファイルは、ホットスポット及び局所的な過剰加熱燃焼器区画の欠如を保証し、燃焼器の製作をより安価且つより簡素に為して、燃焼器寿命を延長する。
入来流における温度プロファイルの均一性は、燃焼器を数式(1)或は(2)を用いて良好に作業させることを可能としている。図4に示されるように、インレット流体流速度の1.2倍までの渦巻き周辺速度で、燃焼プロセスは燃焼器出口での低NOx排気と相対的に低いCO排気とを伴って数式(2)で圧倒的に生ずる。1.4及び2の間の速度比によって、燃焼器出口でのNOx及びCO排気の双方は低くなる(図5を参照のこと)。
より好ましいことは、燃焼用空気の温度がインレット領域で50℃から550℃まで上昇させられることである。もしCO排気要件がそれ程厳しくなければ、より高い温度上昇が使用され得て、それは燃焼器設計を大いに簡素化する。この場合、数式(2)は燃焼器動作を決定し、プロセスは再循環された高温ガスの大量に必要とせず、それは燃焼器構成要素に対する熱的負荷を低下する。もしCOレベルが低いことが要求されれば、温度上昇は低下させられるが、インレットに隣接する区画内であるが限界層の外側である渦巻き周辺速度の、主要流領域に入る入来主要流の速度に対する比は、増大させられ、1.4から2.2の範囲内での作業である。この場合、燃焼器は数式(1)によって作業し、再び低NOx排気を伴い、COレベルは図5における曲線Iによって示されるように著しく低減される。
インレットに隣接するが限界層の外側である区画内の渦巻き周辺速度の、主要流領域に入る入来主要流の速度に対する比は、1.4から2.2の範囲である。先に示されたように、インレット流体流においてこの比と温度上昇との間にはある関係が存在する。図4で判明され得るように、一方が数式(2)によって支配され、他方が数式(1)によって支配されるような、2つの区画が存在する。比の値としての0.8及び1.5の間近辺の遷移区画は数式(1)及び(2)の双方によって記載され、NOxレベルは左側及び右側の区画双方のレベルよりも高くなり、そして、COレベルは右側区画と比較した場合のみにより高くなる。この遷移区画は、例えば、過度現象下で生じ、速度比を変更すること等によって削除され得る(例えば、インレット断面或は分離点での角度βを変更することによって)。
本発明に従った燃焼器は、残留CO酸化物のための条件を改善すべく、燃焼空間の出口から下流側に位置決めされたタービュライザーで形成され得る。そうした場合、燃焼器は良い低い燃焼温度で数式(2)に従って作業し得て、依然として良好なCO排気性能を有する。同一のファシリティは、COレベルを更に低減するために、数式(1)に従った作業をする際に使用され得る。
図6は、バーナーに適用されるような本発明に従った燃焼器を断面図で示す。図7に示されるように、この燃焼器は長尺状設計であり、ボイラー・プラントに対する炉壁等のカバーを為すことが要求される全長から形成され得る。符号10で示される燃焼器は壁12(線形としても機能できる)によって画成されたケージングを有する。この壁12及び末端壁14(唯一の右側壁14が図7に示されている)は燃焼空間16を画成し、その中に燃料の燃焼が生ずる。燃焼空間16は相互に隔てられたインレット18及び出口20を有し、そして理解されるように、流体(例えば圧力下の空気)は速度V1でインレット18を介して燃焼空間16に入れられて、該燃焼空間16を介して出口20に向かう方向に移動して、燃焼器10の下流側に位置決めされた(不図示の)装置内で使用される。本発明に従えば、燃焼空間は再循環渦巻き流に対する経路を画成する円形壁21を有し、それが燃焼空間16の出口20を通じて排出される流体流から分離されている。流体流の一部は、分離点22で出口20を通じて燃焼空間16から排出される前にその流体から分離させられ、円形面21は、その分離点22と、内部にインレット18が配置されているインレット区画24と、の間に延在している。用語「円形」は、「円の正確な或は近似的な形態或はアウトラインを有する」(ウェウブスターの第3ニュー・インターナショナル・ディクショナリー・オブ・イングリッシュ・ランゲージ、メリアム-ウェブスター・インク.を参照のこと)を意味すべくここでは使用されている。理解されることは、正確な円は本発明の目的にとってより好適であるが、楕円或はその類等の円に近似する形状でも本発明の目標を達成すべく使用され得る。インレット流体流は線O-Oで示される経路に沿って燃焼空間16を通るように移動する。インレット流体流の移動方向と、インレット18での壁12の一部26或はインレット18での再循環渦巻きの方向と、の間の角度αは、好ましくは、約85°及び175°の間であり、個々では直角として示されている。この角度の機能は以下に記載されることになる。インレット流体流の移動方向O-Oと、分離/出発点22での壁12に対する接平面T-T或は出発点22での再循環渦巻きの方向と、の間の角度βは、好ましくは、約100°及び15°の間である。この角度の機能は以下に説明されることになる。寸法a、b、c、d、並びに、rは本発明に従った燃焼方法の記載の中で先に説明されている。
燃焼器は以下のように機能する。燃焼用の空気等の流体はインレット開口18を通じて入れられ、例えば、送風装置或は圧縮器から入れられ、そして理解されるように、空気は既に事前混合された燃料と一緒に入れら、或は、燃料はインレット(不図示)で流体流内に独立して供給され得ることである。インレット18を通じて入れられた流体は、燃焼空間16から出口20に向かった一般方向O-Oに移動し、この流体流の初期速度はV1である。燃料は点火器(それは示されていないが、インレット18から上流側或は燃焼空間16内に据え付け可能)によって点火されて、燃焼空間16内で燃焼し始め、その結果として、高温燃焼生成物を形成し、それは出口20を通じて、例えば、ボイラー或は任意の他の熱交換装置で使用されるために排出される。
好ましくは、点火器は再循環渦巻き内に配置されず、その区画内の流れとの干渉を回避する。カン型燃焼器実施例において、クロスファイアーチューブは、再循環区画を超えて或は再循環区画の前に(しかし、しばしば従来から実施されているように再循環区画内側ではない)、各カンにおける点でカンと連結し得る。代替的には、点火器は、もしそれが流れと実質的に干渉しないように採用されれば、再循環チェンバー内にでさえ配置され得る。燃焼生成物(高温ガス)が燃焼空間16を立ち去る前に、それらの内の一部は略線O-Oに沿って移動する主流から分離点或は出発点22で分離して、図6における矢印28によって示される再循環渦巻き流を形成する。この流れは速度V2を有し、それ燃焼空間16の内部寸法間の比に依存すると共に、円形面21に沿った再循環渦巻き流の特徴にも依存する。インレット流体流の移動方向O-Oと、分離点22での壁に対する45°である接平面T-Tとの間の角度βによって、該円形面21に沿っての渦巻き流の乱流の度合いは約0.008となり、そして、もし角度βが約100°であれば、乱流の度合いは約0.2となる。角度βの好適値は、約0.03から0.025の乱流度合いに対して約65°である。理解されるように、乱流度合いの先に付与された低値は、もし円形面21(分離点22から出発すると共にインレット18に向かう方向に延在する面の少なくとも主要部にわたる)が平滑に形成されている場合にのみ、即ち、任意の穴、凹部、突起、流体インレット、並びに、その類等がない場合にのみ獲得され得る。任意のそうした表面における不規則性は、面21に沿った渦巻き流を積極的に且つ必然的に乱し、それを攪拌し、先に述べた限界を上回って乱流の度合いを0.2そしてそれ以上まで上昇して、それを従来の封入渦巻き燃焼器で生ずるものと同様に為す。乱流度合いは、用途で必要とされた際、渦巻き温度を増大するために、増大され得る(先に特定した限界以内)。角度αは、再循環渦巻き流がインレット18の領域24におけるインレット流体流と遭遇するための条件に基づき、85°〜175°までの範囲内で選択される。この角度の値に関する増大は2つの流れが遭遇する際にそれら流れのより低い乱流となる。速度V2を有する再循環渦巻き流が、インレット領域において速度V1を有するインレット流体流と遭遇する際(V2>V1)、それら2つの流れは、燃焼空間16内に生ずるプロセスを図示すべく先に詳細に記載されたように、それらの間にインターフェース層を画成する。理解されるように、先に記載されたように熱ノズル効果のため且つ円形面21に沿った乱流の低度合いやこの経路に沿った攪拌要素の欠如のため、先に記載されたように速度V2は速度V1よりも大きく、そして高い速度V2は、それら2つの流れがインレット領域内に遭遇する時点まで速度V1よりも高いままである。
図8は、本発明に従った環状燃焼器の概略部分的断面図を示し、図6及び図7における参照番号と同一参照番号は100を加えて同等パーツを示す。この実施例において、面130であって、その面に沿ってインレット流体流がインレット118で部分132を有することから成る面130は、インレット流体流の一般方向O-Oに対して約0°〜15°の角度γで傾斜させられている。この設計は、速度V1及びV2の間の比を維持することを必要とされる用途で使用され得て、燃焼器径サイズは制限されている。そうした場合、速度V1は寸法bを単に拡張することによってインレット断面面積を増大することで低下され得ず、その理由は、これが低乱流再循環渦巻き流と干渉数インレット流となるからである。0°よりも大きな角度γを用いることで、寸法bは実際上変化されないままであるが、流れ断面面積はより大きく為され、再循環渦巻き流と干渉することない。残りに対しては、この実施例は図6及び図7を参照して先に記載された実施例に沿って機能する。
図9は、図8の線に沿って指定された環状燃焼器の長手方向断面図であり、図6及び図7における参照番号と同一参照番号は200を加えて同等パーツを示す。ここでの違いは、角度αがより大きく為され、COレベルを低下すべく、2つの流れ(再循環渦巻き流及びインレット流体流)に対して非常に弱い低乱流条件を提供している。
図10は、図8に示される燃焼器の実施例を示し、参照番号は300を加えて同等パーツを示し、図8及び図9に示される燃焼器の実施例がどのようにして一緒に使用されるかを図示している。判明され得るように、角度γは0°より大きく、そして角度αは90°よりも大きい。そのように設計された本発明に従った燃焼器によって、COレベルは燃焼器の小さな径方向サイズによって低減される。
図11は、本発明に従って設計されたカン型燃焼器を示す。参照番号は400を加えて同等パーツを示す。ここでの違いは、インレット流が径方向に入れられて、湾曲経路O1-O1に沿って移動されることである。面430を画成する壁434がガイド・スリーブ436内において内外に移動させられ得る。これは、同一燃焼器が異なる用途で使用されることを可能として、その理由は、インレット条件を変更することによって、速度V1及びV2の比が変更され得て、燃焼器設計点の最大温度を変更するからである。壁434も燃焼器の動作中に移動するように配列され(不図示の機構によって)、そうした場合、燃焼器最大温度は、例えば、負荷条件に応じて変動され得る。
図12及び図13は、インレット18の変更例を伴う、本発明に従った燃焼器の実施例を示す。図12に示されるように、インレット開口は該開口の円周に沿って離間された径方向内側に延在する複数の突起13を有し、そして図13では、インレット開口が該開口の円周に沿って離間された複数の径方向凹部15を有する。双方の場合、突起及び凹部は入来流体流の周辺面の構造化をその面面積を増大することで保証している。これは、インレット流体流周辺と再循環渦巻き流との間の接触面積が、それら2つの流れの速度V1及びV2の間の比と同一比で拡大されることを可能としている。この配列によって、燃焼器はより短く為されるか、或は、それら2つの流れの間の相互作用が燃焼器の長さと同一長で強化され得る。
図14は、本発明に従った環状燃焼器を組み入れているガス・タービン・エンジンの長手方向断面図であり、参照番号は500を加えて同等パーツを示す。この環状燃焼器510は、図11に示され且つ図11を参照して記載された燃焼器と同様に全般的に構成されたものであり、ガス・タービン・エンジン内に構築され、そのタービン540は複数のノズル541の集合を具備してシャフト542上に取り付けられた状態で示されている。空気は、圧縮器(不図示)から燃焼空間516のインレット518までダクト519を通じて燃焼器に供給される。インレット518はディフューザ544を有し、それが燃焼空間516内におけるインレット空気流周辺面と再循環渦巻き流528との間の相互作用を高めるために、空気流に付与される残留円周渦巻きを維持する。燃料は、空気と事前混合させるためのポート546を通じて燃焼空間516に入れられる。理解して頂けるように、燃料は燃焼器上流側で空気と事前混合され得る。空気及び/或は燃料に対する付加的なインレットは、符号548で示されるようにインレット領域524内における壁部526に設けられて、再循環渦巻き流がインレット518を通じて入れられる空気流の周辺と遭遇するちょうど前に該再循環渦巻き流の構成を変更する。もし燃焼器が、例えば1000℃等の低燃焼温度で作業するように設計されれば、空気及び燃料をポート548を通じて追加することはその温度を例えば1500℃まで上昇することになる。逆に、もし燃焼器が、例えば1500℃等の低燃焼温度で作業するように設計されれば、例えば1000℃のより低い温度がポート548を通じての追加空気の供給で獲得され得る。空気及び燃料の双方はポート548を通じて制御された量且つ制御された比で供給されて、燃焼器を変動する負荷条件下で略特定の設定点の任意の所望温度を維持させる。燃焼器は550で示された燃焼空気のための別のインレットを有して、新鮮な空気(例えば、酸素)を、タービン540に使用される出口520を通じて排出される高温ガスの流れから分離した燃焼生成物に追加される。もし当量比が余りにも低ければ、排気流はより多くの酸素を必要として、COを酸化する。もし燃焼器が余りにも高い当量比で作業すれば、排気流は燃料成分の不完全酸化のCH及びCO等の生成物を含むこととなり、この場合の新鮮空気の追加はそうした酸化反応を高めて、排出ガス温度を上昇する。付加されるべきことは、ポート550を通じて追加された空気は排気流を攪拌して、CO燃焼を高める。複数のノズルの集合541も排気流を攪拌する。明かなことは、当業者に既知の特別なタービュライザーも燃焼空間からの出口の下流側に据え付けられ得る。理解して頂きたいことは、ポート548を通じての空気及び/或は燃料の追加やポート550を通じての空気の追加の上記段階は、負荷及び/或は温度のセンサを有する制御システムを用いて達成され得て、追加の空気及び燃料のターンオン或はシャットオフを為す適切な制御装置は、当業者には既知の方法及び装備を用いて燃焼器に供給する。
図15は、本発明に従った環状燃焼器を組み入れているガス・タービン・エンジンの別の実施例の長手方向断面図である。この実施例は、ケージング615内で軸受けされたシャフト614上に取り付けられた共通ロータ・ディスク612上の遠心圧縮器600及び球心タービン610を用いる。本発明に従った燃焼器616は、燃焼空間620を画成しているケージング618及びライナー619を有し、該燃焼空間は圧縮器側のインレット622とタービン側の出口624とを有する。圧縮器600及びタービン610の間の分離壁は再循環渦巻き流に対する円形面624を有し、該円形面は出口624での分離点632と燃焼空間620のインレット622との間に延在している。図16(図15の矢印XVIに沿って切り取られた図)から明らかなことは、矢印634で線O2-O2に沿って移動する燃焼生成物の一部によって形成される再循環渦巻き流は、この場合、同図面に示される同一方向の経路O2-O2に沿って移動するインレット流の内側に配置される。先行する実施例に対して先に記載されたものと同一である渦巻き流乱流条件によるここでの付加的な長所は、この流れが燃料及び空気混合物の流れによって提供された「ガス潤滑油」にわたって移動し、それが油圧損失及び熱的損失の双方を低減することである。図17で判明され得ることは、円形面630が複数のベーン636によって複数のセグメントに分割され(図16に示されるように)、それらがエンジンの長手方向軸O3-O3周りの流体流の円周速度を渦巻き速度V2に変換する。
留意されるべきことは、インレット流速度に対する渦巻き速度の比(V2/V1)は排気ガスにおけるCOレベルに対して影響を有する。図18は、3つの異なるV2/V1比の値に対するCO濃度対残留時間(ミリ秒)を示す。判明され得ることは、最良の解決策は、例えば2.2等の最高の速度比を有することであるが、その場合、最大達成可能な温度は減少する。これが意味することは、燃焼器出口で高い温度を必要とする用途において、速度比はCO濃度に関する引き続く増大に伴って低減されることである。より高いCO濃度を制御すべく使用され得る方法は先に議論された。
試作品の環状燃焼器が本発明に従って製作されて試験された。1つの燃焼器#1は760cm3の容量と、最大可能速度V2で生じた燃焼とを有した。その燃焼器における最大温度は約1650℃であった。他の燃焼器#2は690cm3の容量と、好適速度V2で生じた燃焼とを有し、約1260℃の最大温度を確保した。燃焼器は以下の仕様を有した。
内径 100mm
流量 0.06kg/秒
圧力 1.2kg/cm2
出口 650から1260℃
天然ガスを燃焼すべく実行された試験は以下の結果を与えた。
・燃焼器は特別な始動燃料混合物構成無しで安定した点火を確保した。
・燃焼器は任意の予備暖気運動無しに安定した低温始動を確保した。
・燃焼器内部の金属は約500始動サイクル後に何等サインを示さなかった。
・0.7から0.17までの当量比を伴う燃焼条件の全範囲にわたる安定した燃焼。
・0.7から0.17までの当量比を伴う全試験期間中における排気内に可視的な粒子物質が何等観測されなかった。
幾つかの試験結果が以下に付与されている。
Figure 0004799413
注:1から4までの表における全データは15%O2を参照している。
Figure 0004799413
Figure 0004799413
Figure 0004799413
試作品燃焼器は以下の組成を有する燃料で試験された。
メタン 15〜22%絶対
窒素 10〜30%
二酸化炭素 20〜25%
水(蒸気) 40%まで
他のガス 7%まで
この試験結果は天然ガス燃料に対する先に示されたものと同一である。
具体的な燃焼器(例えば図22)に対する標準当量比を用いて、直線燃焼反応は逆反応を圧倒する。しかしながら燃料改質の逆反応は渦巻きのブランケット内で生じ、この場合、プロセスは渦巻きの温度低減が伴い、結果として燃焼器壁の温度低減を生ずる(ガス蒸気のために)。表6を参照のこと。
留意されるべきことは、渦巻き流と燃料及び空気流とのインターフェース層におけるCH4及びO2の濃度に関する変化は熱エネルギー・プロセスに影響するばかりではなく、反応方向(順及び逆)にも影響する。もしCH4濃度が燃料及び空気混合物における燃焼に対する標準よりも大きければ(設計設定点値と比較しての等価増大の係数の結果として)、燃料改質プロセスはインターフェース層における普及を始める。これは、渦巻きへの酸素供給の特殊性と組み合わせて、渦巻き周辺温度減少となり、その結果として、渦巻きの中心部に到達する分子の温度も下がる。同時に生じる両プロセスは、渦巻き温度における臨界未満の値まで減少となり、その結果として炎切れとなる。これは、希薄混合物の安定燃焼の問題が、以前には解決されていたように渦巻き流と燃料及び空気混合流の単純な機械的混合によっては、解決され得ないことの1つの理由であり、そうした場合、燃料及び空気混合物への熱エネルギー供給はCO2及びH2O供給における同時増大を伴い(強化された燃料改質となる)、渦巻きと燃料及び空気混合物の温度が減少する。しかしながら本発明の境界「インターフェース」層内において生ずる各種反応のため、本発明に従った燃焼器はそうした条件下で安定して動作され得る。表7を参照のこと。そうした「改質モード」動作は安定して連続的に実行され得て、炎の存在無しである。
表5及び6は、金属ライナーを具備する燃焼器に対する燃焼#2(690cm3)安定性試験結果(ガス燃料で完了された試験)
Figure 0004799413
*標準リットル/分。当量比は決定されなかった。燃料流だけが変更され、空気流は変更されないままである。
**60sl/mは、690cm3燃焼器に対する燃料の好適な消費である。
Figure 0004799413
注:金属温度は、ライナーが何等冷却がなかったために、外側金属面上で測定された。
Figure 0004799413
本発明の好適実施例が以上に記載された。しかしながら理解されるように、ここに提示された実施例に対する様々な変更及び変形が、特許請求の範囲で規定された発明の精神及び範囲を超えて逸脱すること無しに可能である。
図1は、本発明に従った燃焼器における燃料及び空気の混合物の流れと再循環渦巻き流との間のインターフェースを概略的に示す。 図1Aは、再循環渦巻き流と入来する燃料及び空気の混合物流との間のインターフェースの一部を概略的に示し、X記号が、再循環渦巻き流の周辺層における「高温」CO分子を表す。 図2は、本発明に従った燃焼器における再循環渦巻き流と燃料及び空気の混合物との間における、CH4、T、並びに、CO対接触時間を示すチャートである。 図3はNOx排気レベル対燃焼温度を示すチャートである。 図4は、燃料及び空気の混合物における温度対比V2/V1を示す。 図5は、CO及びCH(%)の濃度対燃焼時間を示す。 図6は、バーナーに適用された本発明に従った燃焼器の断面図である。 図7は、図6における矢印VIIに沿って切り取られた部分的断面図である。 図8は、本発明に従った環状燃焼器の概略的な部分的断面図である。 図9は、図8の線に沿って設計された環状燃焼器の別の実施例の長手方向断面図である。 図10は、図8に示された燃焼器の一実施例である。 図11は、本発明に従ったカン型燃焼器の概略的な長手方向断面図である。 図12は、インレット開口の一実施例を示している、インレット側を見ている本発明に従った燃焼器の末端図である。 図13は、図12に示されるものと同様の図におけるインレット開口の別の実施例である。 図14は、本発明に従った環状燃焼器を組み入れているガス・タービン・エンジンの長手方向断面図を示す。 図15は、本発明に従った環状燃焼器を組み入れているガス・タービン・エンジンの別の実施例の長手方向断面図である。 図16は、図16における矢印XVIに沿って切り取られた図である。 図17は、図15に示された燃焼器の部分的拡大図である。 図18は、再循環渦巻き流の速度V2のインレット流速度V1に対する様々な比に対する、一酸化炭素レベル(CO)対接触時間を示す。 図19は、封入渦巻き燃焼器に対する典型的な温度プロファイルを示す。 図20は、先行技術に係る再循環流燃焼器における温度分布を示す。 図21は、先行技術に係る再循環流燃焼器における予想温度分布を示す。 図22は、燃焼器ライナーにおける温度測定点を示す。

Claims (16)

  1. 燃焼器(10)であって、
    反応器(16)と、
    流体から成る主流を前記反応器(16)に入れるインレット(18)と、
    加熱された流体を前記反応器(16)から排出する出口(20)と、を備え、
    前記反応器(16)が前記インレット(18)及び前記出口(20)の間に位置決めされ、当該反応器が、主流領域であり、該主流領域を通じて前記主流の大部分が主流経路に沿って通過することから成る主流領域と、再循環領域であり、該再循環領域を通じて前記主流のより少ない部分が通過することから成る再循環領域とを含み、
    前記再循環領域が略連続的な方式で一方向に湾曲し、そして、前記出口(20)近辺の出発点(22)から前記インレット(18)近辺の復帰点まで走る内部面(21)を有する壁によって部分的に画成されており、前記内部面(21)が前記主流経路における流体の一部を前記出発点(22)で方向転換するように前記主流経路に対して形作られて位置決めされて、前記反応器(16)の動作中、前記再循環領域において再循環渦巻き流を形成し、そして、
    前記内部面(21)が、前記再循環渦巻き流の周辺に沿った限界層のほぼ乱されない移動を生ずるように不連続性の欠如によって更に形成され、
    前記インレットを通る流体流の移動方向(O−O)と、前記インレットでの前記壁の一部すなわち前記インレットでの再循環渦巻き流の方向との間の角度αが85°と175°の間の角度であり、
    前記インレットを通る流体流の移動方向(O−O)と、前記出発点(22)での前記壁(12)に対する接平面(T−T)との間の角度βが15°と100°の間の角度であり、
    前記燃焼器の寸法が以下の比率:
    a≧1.4b
    d≦2.2b
    2r+b≧c≧r+b
    ここで、
    rは前記内部面(21)の半径;
    aは前記燃焼器の燃焼空間の前記インレットと前記出口との間の距離;
    bは前記インレットの断面高さ;
    cは半径r方向での前記燃焼器の燃焼空間の最大寸法;
    dは前記出口の断面高さ、
    を満たすことを特徴とする燃焼器。
  2. 前記再循環領域の体積が、前記反応器(16)が燃焼チェンバーとして機能する動作モード中、前記主流領域の体積以上である、請求項1に記載の燃焼器。
  3. 前記再循環領域の体積が、前記反応器(16)が改質器として機能する動作モード中、前記主流領域の2倍の体積以上である、請求項1に記載の燃焼器。
  4. 前記角度β、前記反応器(16)の長さ、前記インレット(18)及び前記出口(20)の高さは、前記再循環領域に入る流体の体積が、前記反応器(16)が燃焼チェンバーとして機能する動作モード中、前記出口(20)で排出される流体と比較して7パーセント以上であるようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  5. 前記角度β、前記反応器(16)の長さ、前記インレット(18)及び前記出口(20)の高さは、前記再循環領域に入る流体の体積が、前記反応器(16)が改質器として機能する動作モード中、前記出口(20)で排出される流体と比較して10パーセント以上であるようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  6. 前記限界層内の流体が0.2未満の乱流度を有する、請求項1に記載の燃焼器。
  7. 前記角度βは、前記限界層内の流体が0.03と0.025の間の乱流度を有するように、約65°になっている、請求項1に記載の燃焼器。
  8. 前記角度βは、前記限界層内の流体が約0.008の乱流度を有するように、約45°になっている、請求項1に記載の燃焼器。
  9. 前記復帰点での前記再循環流の方向が、前記復帰点での前記主流経路の方向に対して85°及び175°の間の角度である、請求項1に記載の燃焼器。
  10. 前記インレット(18)及び前記出口(20)の前記高さ及び断面面積は、前記インレット(18)近辺であるが前記限界層の外側である区画における前記再循環渦巻き流の速度の、前記主流領域に入る前記主流の速度に対する比が、前記反応器(16)が燃焼器チェンバーとして機能する動作モード中、1.4:1以上の範囲内であるようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  11. 前記インレット(18)と前記出口(20)の前記高さ及び断面面積は、前記インレット(18)近辺であるが前記限界層の外側である区画における前記再循環渦巻き流の速度の、前記主流領域に入る前記主流の速度に対する比が、前記反応器(16)が改質器として機能する動作モード中、2:1以上の範囲内であるようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  12. 前記再循環領域の体積及び前記角度βは、前記限界層が、前記出口(20)での前記加熱流体が約1100℃の温度を有する際、約1mmの深さを有するようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  13. 前記再循環領域の体積及び前記角度βは、前記限界層が、前記出口(20)での前記加熱流体が約800℃の温度を有する際、約2mmの深さを有するようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  14. 前記再循環領域の体積及び前記角度βは、前記限界層が、前記出口(20)での前記加熱流体が380℃から420℃の範囲内の温度を有する際、前記再循環渦巻き流において再循環している流体の中心コアの径よりも大きな深さを有するようになっている、請求項1に記載の燃焼器。
  15. 請求項1に記載の前記燃焼器(10)内で燃料に反応を起こさせる方法であって、前記燃焼器(10)が、反応器(16)と、流体から成る主流を前記反応器(16)に入れるインレット(18)と、加熱された流体を前記反応器(16)から排出する出口(20)と、を備え、前記反応器(16)が、前記インレット(18)及び前記出口(20)の間に位置決めされて、主流領域及び再循環領域を含み、
    前記主流の大部分を前記主流領域に沿った経路内に進ませる段階と、
    前記主流のより少ない部分を前記再循環領域を通じて経路内に進ませて、前記再循環領域における流体の一部を前記インレット(18)近辺の区画に戻す再循環渦巻き流を形成する段階と、
    再循環流体から成る限界層を、ほぼ乱流無しに、前記再循環領域の内部面(21)に沿って流させる段階と、
    前記再循環渦巻き流すなわち周辺流の前記周辺部分を前記インレット(18)近辺の区画内における前記主流と交差させる段階であり、前記周辺流が前記主流よりも高い速度を有し、前記周辺流が、前記交差の区画に続いて、前記主流と略同一方向に移動していくことから成る段階と、
    前記周辺流及び前記主流をほぼ機械的混合によってではなく拡散によって混合する段階と、
    それによって、前記主流及び前記周辺流の間にインターフェース層を形成して、前記周辺流における流体から前記インターフェース層を通じて前記主流領域の流体内へ熱エネルギーをほぼ転送する段階と、
    前記主流内の流体を、相当な乱流を生じさせること無しに、前記周辺渦巻き流内の流体と混合する段階と、
    熱ノズルを前記主流領域内に設定して維持させる段階と、
    燃焼及び燃料改質の双方を前記インターフェース層内で生じさせ、前記燃焼器の動作中、燃焼及び改質の組み合わせを維持する段階と、
    の諸段階を含む方法。
  16. 前記反応器が燃焼チェンバーとして機能する前記動作モードを、前記インレット(18)の断面面積を低減することによって、前記反応器(16)が改質器として機能する動作モードに変更する段階を更に含む、請求項15に記載の方法。
JP2006533862A 2003-10-03 2004-08-27 燃焼方法と燃焼方法を実行する装置 Expired - Fee Related JP4799413B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US50840503P 2003-10-03 2003-10-03
US60/508,405 2003-10-03
US58595804P 2004-07-06 2004-07-06
US60/585,958 2004-07-06
PCT/US2004/028040 WO2005040677A2 (en) 2003-10-03 2004-08-27 Combustion method and apparatus for carrying out same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007507686A JP2007507686A (ja) 2007-03-29
JP4799413B2 true JP4799413B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=34526517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006533862A Expired - Fee Related JP4799413B2 (ja) 2003-10-03 2004-08-27 燃焼方法と燃焼方法を実行する装置

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7086854B2 (ja)
EP (1) EP1676078B1 (ja)
JP (1) JP4799413B2 (ja)
KR (1) KR20060089233A (ja)
AU (1) AU2004284398B2 (ja)
BR (1) BRPI0415476B1 (ja)
CA (1) CA2540561C (ja)
IL (1) IL174461A (ja)
RU (1) RU2006114435A (ja)
WO (1) WO2005040677A2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7603841B2 (en) * 2001-07-23 2009-10-20 Ramgen Power Systems, Llc Vortex combustor for low NOx emissions when burning lean premixed high hydrogen content fuel
CA2471048C (en) * 2002-09-19 2006-04-25 Suncor Energy Inc. Bituminous froth hydrocarbon cyclone
US7736501B2 (en) 2002-09-19 2010-06-15 Suncor Energy Inc. System and process for concentrating hydrocarbons in a bitumen feed
US20060283181A1 (en) * 2005-06-15 2006-12-21 Arvin Technologies, Inc. Swirl-stabilized burner for thermal management of exhaust system and associated method
FR2869202B1 (fr) * 2004-04-23 2009-04-10 Jean Fachaux Dispositif de separation d'objets
US7836677B2 (en) * 2006-04-07 2010-11-23 Siemens Energy, Inc. At least one combustion apparatus and duct structure for a gas turbine engine
US20080020333A1 (en) * 2006-06-14 2008-01-24 Smaling Rudolf M Dual reaction zone fuel reformer and associated method
US7631499B2 (en) * 2006-08-03 2009-12-15 Siemens Energy, Inc. Axially staged combustion system for a gas turbine engine
BRPI0718271A2 (pt) * 2006-10-18 2013-11-12 Lean Flame Inc Premisturtador para gás e combustível para uso em combinação com o dispositivo de liberação / conversão de energia
US8011188B2 (en) * 2007-08-31 2011-09-06 General Electric Company Augmentor with trapped vortex cavity pilot
US8640464B2 (en) * 2009-02-23 2014-02-04 Williams International Co., L.L.C. Combustion system
WO2011031279A1 (en) * 2009-09-13 2011-03-17 Lean Flame, Inc. Vortex premixer for combustion apparatus
CA2689021C (en) 2009-12-23 2015-03-03 Thomas Charles Hann Apparatus and method for regulating flow through a pumpbox
US20140137560A1 (en) * 2012-11-21 2014-05-22 General Electric Company Turbomachine with trapped vortex feature
US9595726B2 (en) 2014-01-07 2017-03-14 Advanced Cooling Technologies, Inc. Fuel reforming system and process
US9840413B2 (en) 2015-05-18 2017-12-12 Energyield Llc Integrated reformer and syngas separator
US9843062B2 (en) 2016-03-23 2017-12-12 Energyield Llc Vortex tube reformer for hydrogen production, separation, and integrated use
US10557391B1 (en) 2017-05-18 2020-02-11 Advanced Cooling Technologies, Inc. Incineration system and process
US20200041130A1 (en) 2018-07-31 2020-02-06 Hotstart, Inc. Combustor Systems
USD910717S1 (en) 2018-07-31 2021-02-16 Hotstart, Inc. Rotary atomizer

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1011670B (de) * 1955-06-03 1957-07-04 H C Ernst Schmidt Dr Ing Dr Re Ringfoermige Misch- oder Brennkammer, insbesondere fuer Gasturbinen
US3303643A (en) * 1965-10-22 1967-02-14 Melville W Beardsley Method and structure for supplying and confining fluid in a reaction chamber
JPS5891333A (ja) * 1981-10-22 1983-05-31 ギヤストン・ラボワ 内燃機関
US4455839A (en) * 1979-09-18 1984-06-26 Daimler-Benz Aktiengesellschaft Combustion chamber for gas turbines
US5111655A (en) * 1989-12-22 1992-05-12 Sundstrand Corporation Single wall combustor assembly
JP2000193243A (ja) * 1998-12-18 2000-07-14 General Electric Co <Ge> トラップ渦空洞を有するガスタ―ビンエンジン燃焼器用の燃料噴射棒
WO2001011215A1 (en) * 1999-08-09 2001-02-15 Technion Research And Development Foundation Ltd. Novel design of adiabatic combustors

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1952281A (en) 1931-12-12 1934-03-27 Giration Des Fluides Sarl Method and apparatus for obtaining from alpha fluid under pressure two currents of fluids at different temperatures
US2532740A (en) * 1948-02-10 1950-12-05 William H Speer Fuel burner provided with combustion gas recirculating means
US2959215A (en) * 1948-06-19 1960-11-08 Robert I Warnecke Apparatus for opposing flare back in fluid fuel burners
FR1472393A (fr) 1965-03-11 1967-03-10 Gen Electric Procédé et dispositif de combustion
US3309866A (en) 1965-03-11 1967-03-21 Gen Electric Combustion process and apparatus
DE2116779C3 (de) * 1971-04-06 1973-10-25 Rohling Kg, 4784 Ruethen Heizkessel
US3826083A (en) * 1973-07-16 1974-07-30 Gen Motors Corp Recirculating combustion apparatus jet pump
US4586328A (en) 1974-07-24 1986-05-06 Howald Werner E Combustion apparatus including an air-fuel premixing chamber
US4563875A (en) * 1974-07-24 1986-01-14 Howald Werner E Combustion apparatus including an air-fuel premixing chamber
US3994665A (en) * 1975-09-12 1976-11-30 Consolidated Natural Gas Service Co., Inc. Recirculating burner
US5266024A (en) 1992-09-28 1993-11-30 Praxair Technology, Inc. Thermal nozzle combustion method
US5857339A (en) 1995-05-23 1999-01-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Combustor flame stabilizing structure

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1011670B (de) * 1955-06-03 1957-07-04 H C Ernst Schmidt Dr Ing Dr Re Ringfoermige Misch- oder Brennkammer, insbesondere fuer Gasturbinen
US3303643A (en) * 1965-10-22 1967-02-14 Melville W Beardsley Method and structure for supplying and confining fluid in a reaction chamber
US4455839A (en) * 1979-09-18 1984-06-26 Daimler-Benz Aktiengesellschaft Combustion chamber for gas turbines
JPS5891333A (ja) * 1981-10-22 1983-05-31 ギヤストン・ラボワ 内燃機関
US5111655A (en) * 1989-12-22 1992-05-12 Sundstrand Corporation Single wall combustor assembly
JP2000193243A (ja) * 1998-12-18 2000-07-14 General Electric Co <Ge> トラップ渦空洞を有するガスタ―ビンエンジン燃焼器用の燃料噴射棒
WO2001011215A1 (en) * 1999-08-09 2001-02-15 Technion Research And Development Foundation Ltd. Novel design of adiabatic combustors

Also Published As

Publication number Publication date
IL174461A (en) 2010-06-30
CA2540561A1 (en) 2005-05-06
BRPI0415476B1 (pt) 2015-12-08
KR20060089233A (ko) 2006-08-08
US7086854B2 (en) 2006-08-08
EP1676078A4 (en) 2007-05-09
EP1676078A2 (en) 2006-07-05
BRPI0415476A (pt) 2006-11-07
WO2005040677A2 (en) 2005-05-06
AU2004284398A1 (en) 2005-05-06
AU2004284398B2 (en) 2009-12-17
EP1676078B1 (en) 2016-01-06
RU2006114435A (ru) 2007-11-10
US20050084812A1 (en) 2005-04-21
IL174461A0 (en) 2006-08-01
CA2540561C (en) 2009-12-15
JP2007507686A (ja) 2007-03-29
WO2005040677A3 (en) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4799413B2 (ja) 燃焼方法と燃焼方法を実行する装置
JP4913746B2 (ja) 予混合バーナー内の水素を燃焼する方法及び装置
JP2713627B2 (ja) ガスタービン燃焼器、これを備えているガスタービン設備、及びこの燃焼方法
US5350293A (en) Method for two-stage combustion utilizing forced internal recirculation
US7062917B2 (en) Combustion chamber with flameless oxidation
US4989549A (en) Ultra-low NOx combustion apparatus
EP2257743B1 (en) Burner
JP2955432B2 (ja) サイクロン式燃焼
US5407347A (en) Apparatus and method for reducing NOx, CO and hydrocarbon emissions when burning gaseous fuels
US6189464B1 (en) Pulverized coal combustion burner and combustion method thereby
US4879959A (en) Swirl combustion apparatus
RU2686652C2 (ru) Способ работы сжигающего устройства газовой турбины и сжигающее устройство для газовой турбины
JP2008522123A5 (ja)
US20110101131A1 (en) Swirler with gas injectors
JPH07332611A (ja) 燃焼器及び燃焼方法
JP2000199602A (ja) ハイブリッド燃焼器およびそのための燃料ノズル
KR20060029212A (ko) 질소 산화물을 감소시키기 위한 비촉매 연소기
JP4499734B2 (ja) 燃料の燃焼方法と装置
CA2167320C (en) Apparatus and method for reducing nox, co and hydrocarbon emissions when burning gaseous fuels
GB2086031A (en) Gas Turbine Combustion System
US4021191A (en) Reduction of pollutants in gaseous hydrocarbon combustion products
JP2023549386A (ja) 燃焼器システム及び方法
JP2004053144A (ja) 円筒内旋回燃焼器
ZA200602687B (en) Combustion method and apparatus for carrying out same
MXPA06003747A (en) Combustion method and apparatus for carrying out same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100226

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110420

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110704

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees