JP4799278B2 - 位置決め装置、電界放出型画像表示装置用製造装置および電界放出型画像表示装置の製造方法 - Google Patents

位置決め装置、電界放出型画像表示装置用製造装置および電界放出型画像表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、位置決め装置、電界放出型画像表示装置用製造装置および電界放出型画像表示装置の製造方法に関し、特に、2枚の基板の位置合わせを行なう位置決め装置と、上記位置決め装置を含む電界放出型画像表示装置用製造装置と、上記位置決め装置を用いた電界放出型画像表示装置の製造方法とに関する。
多数個のカソードから電子ビームを引き出し、真空中で蛍光体に該電子ビームを照射させて画像を表示する電界放出型画像表示装置が従来から知られている。電子ビームを取り出すための基本構成としては、たとえば、特開2004−292227号公報(特許文献1)に記載されたものなどが挙げられる。特許文献1では、カソード基板(背面ガラス基板)とアノード基板(前面ガラス基板)とが重ね合わされ、ガラス枠を設けて2枚の基板の間を高真空状態としている。
電界放出型画像表示装置における蛍光体は、ストライプライン状に形成されている。ここでは、赤,青,緑の3色の発光が得られる蛍光体層が順番に形成されている。この蛍光体の層に真空中で加速された電子ビームがあたることで、それぞれの色に対応する発光が得られる。この蛍光体に電子ビームを供給するカソード基板の電子源も、蛍光体と同様にストライプライン状に形成されている。
電界放出型画像表示装置では、2枚の基板を貼り合わせる際に、蛍光体のストライプラインと電子源のストライプラインとが正しく位置決めされていないと、電子源から供給される電子ビームが対応する蛍光体に正しくあたらず、発光の割合が落ち、また、色ずれが生じることが懸念される。
上記2枚の基板の間を真空気密する際には、内部のガス放出を効率よく行なうために、該基板は高温(たとえば200℃以上程度)で加熱(ベーキング)される。基板が加熱された状態で排気が行なわれ、その後封止が行なわれることで高真空の状態が得られる。そのため、製造装置の熱膨張、基板自体の熱膨張、または、加熱炉の振動などの影響によらず、基板の位置ずれを抑制することが望まれる。
画像表示装置の基板の位置合わせを行なう装置の例としては、たとえば、特開2001−229825号公報(特許文献2)に記載されたものなどが挙げられる。
特開2004−292227号公報 特開2001−229825号公報
上述した電界放出型画像表示装置において、蛍光体の画素幅を0.1mm程度とし、画素間の隙間を0.1mm程度とした場合には、蛍光体のパターンの幅方向に0.05mm程度の位置ずれが生じると、発光に際して輝度が低下し、さらに位置ずれ量が大きい場合には、隣接する蛍光体を発色させ、色純度が低下する。一方で、蛍光体のパターンの延在方向に同程度の位置ずれが生じたとしても、上記のような色純度の低下は生じない。したがって、蛍光体のパターンの延在方向における基板の多少の位置ずれは許容される。このように、ライン状に形成されたパターンの幅方向における2枚の基板の位置ずれを特に抑制したい場合がある。このような場合には、位置合わせ時に基板を支持する複数の支持位置の配置とパターンの延在方向との関係を特定することで、より簡単に基板の位置合わせを行なうことができる。
しかしながら、特許文献2においては、複数のアライメント調整ねじの配置と基板上に形成されたパターンの方向との関係が示されていない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来よりも簡単に基板の位置合わせを行なうことが可能な位置決め装置と、上記位置決め装置を含む電界放出型画像表示装置用製造装置と、上記位置決め装置を用いた電界放出型画像表示装置の製造方法とを提供することにある。
本発明に係る位置決め装置は、主表面上に第1パターンが形成された第1基板と、該第1基板と重ねられ、主表面上に第2パターンが形成された第2基板との位置合わせを行なう位置決め装置である。ここで、第1と第2パターンはライン状に形成される。上記位置決め装置は、第1基板の主表面に平行な方向に該第1基板を支持する支持機構と、支持機構に向けて第1基板を押圧する押圧機構とを備える。支持機構は、第1と第2パターンの延在方向と直交する辺を支持しながらその支持方向に移動可能な少なくとも2つの第1支持部と、第1と第2パターンの延在方向に沿う辺を支持しながらその支持方向に移動可能な第2支持部とを含み、第1支持部による2つの第1支持点は、該第1支持点が位置する第1基板の辺の長さの1/2以上の間隔を開けて設けられ、第2支持部による第2支持点は、第1支持点が位置する第1基板の辺から、第2支持点が位置する第1基板の辺の長さの1/2以上の距離だけ離れた位置に設けられる。
本発明に係る電界放出型画像表示装置用製造装置は、真空空間中に電子を放出し、該電子を蛍光体に衝突させて該蛍光体を発光させる電界放出型画像表示装置を製造するための電界放出型画像表示装置用製造装置であって、上述した位置決め装置を含み、上記第1パターンとして電子放出源パターンが適用され、上記第2パターンとして蛍光体パターンが適用される。
本発明に係る電界放出型画像表示装置の製造方法は、真空空間中に電子を放出し、該電子を蛍光体に衝突させて該蛍光体を発光させる電界放出型画像表示装置の製造方法であって、第1基板上に電子放出源パターンを形成する工程と、第2基板上に蛍光体パターンを形成する工程と、上述した位置決め装置を用いて、電子放出源パターンと蛍光体パターンとが重なるように第1と第2基板の位置合わせを行なう工程とを備える。
本発明によれば、従来よりも簡単に基板の位置決めを行なうことができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
近年の映像視聴環境は、テレビジョン放送ではハイビジョン化、ビデオ装置ではデジタル映像化に代表されるように高画質化が進み、これらの環境に対応する表示装置には、高輝度、高解像度、大型化の要求が強くなる傾向にある。テレビジョン放送用の表示装置の代表であったカラーブラウン管には、大型化した場合に重量が重くなる、大幅に薄くすることができないなどの問題があり、その代替として、プラズマ方式、液晶方式での装置が普及する傾向にある。これらの表示装置は、カラーブラウン管と比較して、軽い、薄いなどの特徴を有しているが、カラーブラウン管の表示品質、つまり、真空内で高電圧を加えて電子ビームを蛍光体に照射させることによる発光から得られる画像表示の明るさ、高画質などの特性が得られるまでには至っていない。電界放出型画像表示装置は、カラーブラウン管方式の表示性能を確保し、かつ、薄型のフラット方式の画像表示装置として開発が行なわれている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電界放出型画像表示装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。図1を参照して、本実施の形態に係る電界放出型画像表示装置1は、背面ガラス基板2と、カソード3と、前面ガラス基板4と、蛍光体5と、ガラス枠6とを含んで構成される。
背面ガラス基板2上には、電界放出型の電子源を有するカソード3が形成される。より具体的には、背面ガラス基板2上には、横と縦の方向となるX−Y配列として、カソード3を構成するカソード素子が多数個配置される。たとえば、640×480ピクセルの表示モードの場合、カラー表示のためには、青,緑,赤の3色に対応したカソード素子が必要となり、少なくともX方向に1920(640×3)個、Y方向に480個のカソード素子を配置する必要がある。
前面ガラス基板4は、背面ガラス基板3に対向して設置される。前面ガラス基板4上には、蛍光体5が形成される。
図2は、電界放出型画像表示装置1におけるカソードの構成を示す断面図である。図2を参照して、カソード3は、電子源31と、引き出し電極32と、絶縁膜33とを含んで構成される。背面ガラス基板2上に設けられる電子源31は、たとえばカーボンナノチューブを含んで構成され、電子ビームの電界放出のもととなる。引き出し電極32は、絶縁膜33を介して背面ガラス基板2上に設けられる。引き出し電極32に電圧を加え、電子源31の部分に電界を加えることで、電子源31から電子ビームの取出しが行なわれる。この電子源構造が1個もしくは複数個をまとめられて、表示の1画素に対応する構成となる。
図3は、電界放出型画像表示装置1における蛍光体のパターンを説明する図である。図3を参照して、前面ガラス基板の内部には、通常、青(B),緑(G),赤(R)用のカソード配列毎に、青,緑,赤色に発光する蛍光体5のパターンがライン状に形成される。この蛍光体5のラインは、カソードのライン毎に相当するように配置される。よって前述の640×480ピクセルの表示モードの場合は、青,緑,赤の蛍光体5のラインが、それぞれ640本、3色合計で1920本設けられることになる。
図4は、電界放出型画像表示装置1におけるアノード基板上の構成を示す断面図である。図4を参照して、前面ガラス基板4上には前面基板電極41が形成されている。蛍光体5は、前面基板電極41上に配置される。前面基板電極41に数kVの高電圧を印加することで、背面ガラス基板2のカソード3から引き出された電子を加速させ、蛍光体5に衝突させることができる。これにより、蛍光体5が発光する。
再び図1を参照して、電解放出型画像表示装置1を作製する際は、カソードラインの位置と蛍光体ラインの位置とが合うように背面ガラス基板2と前面ガラス基板4との位置決めが行なわれる。そして、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4と同質のガラス材からなるガラス枠6を介して、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4を接着により固定する。その後、背面ガラス基板2、前面ガラス基板4およびガラス枠6で囲まれた内部空間のガスが排気される。これにより、上記内部空間の真空状態が確保される。
図5は、本実施の形態に係る位置決め装置を示す上面図である。また、図6は、図5におけるVI−VI断面図である。図5,図6に示される位置決め装置は、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4の位置合わせを行ない、その位置合わせの後に加熱接着工程を通すための装置(封着治具)である。背面ガラス基板2および前面ガラス基板4が位置決め装置に保持された状態で加熱接着工程が行なわれることで、封着時のガラス基板の位置ずれを抑制することができる。
図5,図6を参照して、本実施の形態に係る位置決め装置(封着治具)は、ベース部材100と、基板サポート200と、位置決めピン310(311,312),320(321,322),330(331,332)と、バネピン410(411,412),420(421,422),430(431,432)とを含んで構成される。
上記封着治具では、ベース部材100を基準として各部材が取付けられる。ベース部材100の上側には、基板を支えるための基板サポート200が4箇所配置される。ここでは、基板サポート200上に前面ガラス基板4を配置し、前面ガラス基板4上にガラス枠6を介して背面ガラス基板2を配置した。
位置決めピン311,321,331は、背面ガラス基板2の位置決めを行なうためのピンであり、位置決めピン312,322,332は前面ガラス基板4の位置決めを行なうためのピンである。位置決めピン310,320,330は、それぞれ、ベース部材100の側面を貫通するネジ構造を有する。位置決めピン310,320,330自体を回転させることで、位置決めピン310,320,330のベース部材100の側面からの飛び出し長さが調整される。当該飛び出し長さは、位置決めピン固定用ナット310A(311A,312A),320A(321A,322A),330A(331A,332A)を締め付けることで固定される。このように、位置決めピン310,320,330を2段に配置することで、各々のガラス基板2,4を押圧して移動させることができる。
ただし、実際にガラス基板の位置決めを行なう際は、上下基板を同時に移動させると位置調整の手順が複雑になる。したがって、たとえば、下側に配置する前面ガラス基板4に対応する位置決めピン312,322,332は、特に調整を行なわずに固定されたままであってもよい。この場合、下部に配置する前面ガラス基板4の位置を固定し、前面ガラス基板4上に形成されたの蛍光体5のパターンと、背面ガラス基板2上に形成されたカソード3のパターンとが合うように、位置決めピン311,321,331の調整を行なって背面ガラス基板2の位置を調整する。
図5,図6に示される位置決め装置においては、蛍光体5のライン方向(Y方向)と交差するガラス基板辺(X方向に延びる基板辺)を2ヶ所で支持する位置決めピン310,320と、蛍光体5のライン方向(Y方向)に沿うガラス基板辺(Y方向に延びる基板辺)を1ヶ所で支持する位置決めピン330とが設けられている。
バネピン411,421,431は、それぞれ、位置決めピン311,321,331に対向する位置に設けられる。また、バネピン412,422,432は、それぞれ、位置決めピン312,322,332に対向する位置に設けられる。バネピン410(411,412),420(421,422),430(431,432)は、それぞれ、バネピン固定用ナット410A(411A,412A),420A(421A,422A),430A(431A,432A)により固定される。バネピン410(411,412),420(421,422),430(431,432)には、それぞれ、バネ410B(411B,412B),420B(421B,422B),430B(431B,432B)が巻回されている。このようにすることで、バネピン411,421,431から位置決めピン311,321,331に向けて背面ガラス基板2を押圧し、バネピン412,422,432から位置決めピン312,322,332に向けて前面ガラス基板4を押圧することができる。
次に、図7〜図11を用いて基板の位置合わせの手順を説明する。
図7,図8を参照して、蛍光体5が形成された前面ガラス基板4(図7)と、カソード3が形成された背面ガラス基板2(図8)とを準備する。なお、図8に示すように、カソード3はY方向に連続して形成されているわけではないが、本願明細書では、蛍光体5のパターンの延在方向であるY方向をカソード3のパターンの延在方向と定義する。
ここで、蛍光体5のストライプライン間の隙間は0.1mm程度である。また、Y方向において、蛍光体5はカソード3に対して長めに形成されている。したがって、蛍光体5のストライプラインの方向(Y方向)では、基板間の多少の位置ずれが生じても、発光における色ずれは生じない。よって、Y方向での位置調整は、基板の外形を基準として概略の調整をしておけば十分である。本実施の形態では、まず、基板の外形を基準としてカソード3のラインと蛍光体5のラインとの平行性を合わせ、次にY方向に対して垂直な方向(X方向)の位置合わせを行なうことで、簡単に上下基板の位置合わせを行なうことができる。
図9を参照して、封着治具上でガラス基板を重ね合わせる時、前面ガラス基板4の位置決めを行なう位置決めピン312,322,332は固定した状態で前面ガラス基板4がセットされる。また、背面ガラス基板2の位置決めを行なう位置決めピン311,321,331のうち、位置決めピン321は、背面ガラス基板2の外形と前面ガラス基板4の外形とが合う程度で予め固定して設定される。
図9に示される状態から、位置決めピン311の長さを調整することで、位置決めピン321による支持点が支点となり、背面ガラス基板2がX−Y平面内で回転する。これにより、図10に示すように、Y方向において蛍光体5とカソード3との位置を合わせるとともに、蛍光体5のラインの方向と、カソード3のラインの方向とを平行にすることができる。
図10に示される状態から、位置決めピン331の長さを調節することで、背面ガラス基板2がX方向に移動する。この結果、図11に示すように、X方向においても蛍光体5とカソード3との位置を合わせることができる。
基板の位置決めの確認を行なう場合は、1つの局面では、カソード3および蛍光体5のストライプラインを直接読み込む。ここでは詳細な説明は省略するが、前面ガラス基板4と背面ガラス基板2とのギャップに対応した深度の調整ができ、X,Y方向の座標を読み取ることができる読み取り顕微鏡を用いて位置決めの確認を行なうことができる。また、他の局面では、カソード3および蛍光体5のストライプラインを直接には読みとらず、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4に各々2ヶ所以上設けた専用のマーキングに基づいて、位置決めの状態を確認してもよい。
背面ガラス基板2および前面ガラス基板4の調整位置を行なった後、位置決めピン310,320,330と対向する位置からバネピン410,420,430による加圧を行なうことで、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4を固定する。このようにすることで、各部材を加熱して、位置決めピンや基板ガラス自体の熱膨張による伸長が生じても、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4を確実に位置決めピンに押さえ付けておくことができる。
背面ガラス基板2および前面ガラス基板4が位置決めピン310,320,330およびバネピン410,420,430に挟持された状態で、ガラス基板を封止治具ごと加熱炉に入れて焼成を行なうことで、位置決めをおこなって固定した状態で電界放出型画像表示装置の基板を接着し組立てを行なうことができる。
また、本実施の形態では、ガラス基板の位置合わせが行なわれた状態で、位置決め位置ピン330に対向するバネピン430(431,432)を付勢するバネ430B(431B,432B)の付勢力を、位置決め位置ピン310,320に対向するバネピン410,420を付勢するバネ410B,420Bの付勢力よりも強く設定している。
仮に、バネ410B,420B,430Bの付勢力が全て同じである場合、Y方向の押圧力が強く、基板を位置決めピン330に向けて押圧することができなくなる場合がある。
本実施の形態では、上記のように、バネ430Bの付勢力をバネ410B,420Bの付勢力よりも強く設定する(たとえば、バネ430Bの付勢力をバネ410B,420Bの付勢力の2倍に設定する)ことで、基板の一辺上に2つ並ぶように設けられた位置決めピン310,320への押圧力と、基板の一辺上に1つだけ設けられた位置決めピン330への押圧力とのバランスがとれて、基板の位置ズレを安定して補正することができる。
上述した内容について要約すると、以下の様になる。すなわち、本実施の形態に係る位置決め装置は、主表面上に「第1パターン」としてのカソード3のパターンが形成された「第1基板」としての背面ガラス基板2と、背面ガラス基板2と重ねられ、主表面上に「第2パターン」としての蛍光体5のパターンが形成された「第2基板」としての前面ガラス基板4との位置合わせを行なう位置決め装置である。ここで、カソード3および蛍光体5のパターンは、ライン状に形成されている。そして、位置決め装置は、背面ガラス基板4の主表面に平行な方向に背面ガラス基板2を支持する「支持機構」としての位置決めピン311,321,331と、位置決めピン311,321,331に向けて背面ガラス基板4を押圧する「押圧機構」としてのバネ411B,421B,431Bとを備える。位置決めピン311,321,331は、背面ガラス基板2におけるカソード3の延在方向と交差する辺を支持しながらその支持方向に移動可能な2つの「第1支持部」としての位置決めピン311,321と、背面ガラス基板2におけるカソード3の延在方向に沿う辺を支持しながらその支持方向に移動可能な「第2支持部」としての位置決めピン331とを含む。なお、「第1支持部」は、3つ以上の位置決めピンを含んで構成されてもよい。
上記位置決め装置において、バネピン411,421は、「第1支持部」としての位置決めピン311,321に向けて背面ガラス基板2を押圧する「第1押圧部」を構成し、バネピン431は、「第2支持部」としての位置決めピン331に向けて背面ガラス基板2を押圧する「第2押圧部」を構成する。また、「第1支持部」である位置決めピン311,321により支持される点は「第1支持点」を構成し、「第2支持部」である位置決めピン331により支持される点は「第2支持点」を構成する。本実施の形態では、「第2支持点」の数(1つ)は「第1支持点」の数(2つ)よりも少ない。一方で、バネ431Bによる押圧力は、バネ411B,421Bによる押圧力よりも強い。
本実施の形態に係る電界放出型画像表示装置用製造装置は、ガラス枠6で囲まれた真空空間中にカソード3から電子を放出し、該電子を蛍光体5に衝突させて蛍光体5を発光させる電界放出型画像表示装置を製造するための装置である。該製造装置は、上述した位置決め装置を含む。
また、本実施の形態に係る電界放出型画像表示装置の製造方法は、「第1基板」としての背面ガラス基板2上に「電子放出源」としてのカソード3のパターンを形成する工程と、「第2基板」としての前面ガラス基板4上に蛍光体5のパターンを形成する工程と、上述した位置決め装置を用いて、カソード3のパターンと蛍光体5のパターンとが重なるように背面ガラス基板2と前面ガラス基板4との位置合わせを行なう工程とを備える。
本実施の形態に係る位置決め装置によれば、カソード3および蛍光体5のパターンの延在方向の位置決め精度に対して、該パターンの幅方向の位置決め精度を選択的に向上させることで、従来よりも簡単に基板の位置決めを精度よく行なうことができる。
また、1点しか存在しない「第2支持点」に対向するバネピン431による押圧力を、2点存在する「第1支持点」に対向するバネピン411,421による押圧力よりも強くすることで、それぞれの方向の押圧力のバランスがとれて、安定して基板の位置ずれの補正を行なうことができる。
(実施の形態2)
図12は、実施の形態2に係る位置決め装置を示す上面図であり、図13,図14は、それぞれ、図12におけるXIII−XIII断面図,XIV−XIV断面図である。本実施の形態に係る位置決め装置は、実施の形態1に係る位置決め装置の変形例であって、ベース部材100の底面に取付けられた脚510,520,530,540にそれぞれネジ部分510A,520A,530A,540Aを設け、各ネジ部分の設定によりベース部材100の高さ、傾きを設定できるようにしたことを特徴とする。
本実施の形態では、背面ガラス基板2および前面ガラス基板4の位置合わせを行なう際はベース部材100を水平にし、その後の加熱接着の際にベース部材100を傾斜させる。なお、ベース部材100は、図12〜図14に示すように、位置決めピン310,320が支持する辺と位置決めピン330が支持する辺とが交わる角部が下側になるように傾けられる。このような傾斜は、脚540の長さを最も短くすることにより設定される。
上記のようにベース部材100の傾きを設定することで、ガラス基板の自重により、位置決めピン310,320,330への背面ガラス基板2および前面ガラス基板4の当接を確実にすることができるが、この傾斜が大きすぎると、本来の効果である基板間を接着するための加圧の効果が弱まるので、ベース部材100の傾斜角度は5°〜30°程度であることが好ましい。
なお、上記のようにベース部材100を傾けて加熱接着を行なう場合、位置決めピン311,312と位置決めピン321,322との間隔はできるだけ広く設定し、位置決めピン331,332は脚540からできるだけ離して設けることが好ましい。このようにすることで、上記のようにベース部材100を傾けて加熱接着を行なう際も、ガラス基板を安定して保持することができる。以上の観点から、位置決めピン311,312と位置決めピン321,322との間隔(L1)は、少なくともそれらのピンが支持するガラス基板の長辺の長さ(L3)の1/2程度以上であり、位置決めピン331,332とガラス基板の長辺との距離(L2)は、少なくとも位置決めピン331,332が支持するガラス基板の短辺の長さ(L4)の1/2程度以上であることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る電界放出型画像表示装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図1に示される電界放出型画像表示装置におけるカソードの構成を示す断面図である。 図1に示される電界放出型画像表示装置における蛍光体のパターンを説明する図である。 図1に示される電界放出型画像表示装置におけるアノード基板上の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る位置決め装置を示す上面図である。 図5におけるVI−VI断面図である。 基板の位置合わせの手順を説明する図(その1)である。 基板の位置合わせの手順を説明する図(その2)である。 基板の位置合わせの手順を説明する図(その3)である。 基板の位置合わせの手順を説明する図(その4)である。 基板の位置合わせの手順を説明する図(その5)である。 本発明の実施の形態2に係る位置決め装置を示す上面図である。 図12におけるXIII−XIII断面図である。 図12におけるXIV−XIV断面図である。
符号の説明
1 電界放出型画像表示装置、2 背面ガラス基板、3 カソード、4 前面ガラス基板、5 蛍光体、6 ガラス枠、31 電子源、32 引き出し電極、33 絶縁膜、41 前面基板電極、100 ベース部材、200 基板サポート、310〜312,320〜322,330〜332 位置決めピン、310A〜312A,320A〜322A,330A〜332A 位置決めピン固定用ナット、410〜412,420〜422,430〜432 バネピン、410A〜412A,420A〜422A,430A〜432A バネピン固定用ナット、410B〜412B,420B〜422B,430B〜432B バネ、510,520,530,540 脚、510A,520A,530A,540A ネジ部分。

Claims (5)

  1. 主表面上に第1パターンが形成された第1基板と、該第1基板と重ねられ、主表面上に第2パターンが形成された第2基板との位置合わせを行なう位置決め装置であって、
    前記第1と第2パターンはライン状に形成され、
    前記位置決め装置は、
    前記第1基板の主表面に平行な方向に該第1基板を支持する支持機構と、
    前記支持機構に向けて前記第1基板を押圧する押圧機構とを備え、
    前記支持機構は、
    前記第1と第2パターンの延在方向と直交する辺を支持しながらその支持方向に移動可能な少なくとも2つの第1支持部と、
    前記第1と第2パターンの延在方向に沿う辺を支持しながらその支持方向に移動可能な第2支持部とを含み、
    前記第1支持部による2つの第1支持点は、該第1支持点が位置する前記第1基板の辺の長さの1/2以上の間隔を開けて設けられ、
    前記第2支持部による第2支持点は、前記第1支持点が位置する前記第1基板の辺から、前記第2支持点が位置する前記第1基板の辺の長さの1/2以上の距離だけ離れた位置に設けられる、位置決め装置。
  2. 前記押圧機構は、前記第1支持部に向けて前記第1基板を押圧する第1押圧部と、前記第2支持部に向けて前記第1基板を押圧する第2押圧部とを含み、
    前記第2支持部による前記第2支持点の数は前記第1支持部による前記第1支持点の数よりも少なく、
    前記第2押圧部による押圧力は前記第1押圧部による押圧力よりも強い、請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記第1基板における前記第1支持部により支持される辺と前記第2支持部により支持される辺とが交わる角部に向かって主表面が下がる方向に傾斜するように前記第1と第2基板を配置することが可能である、請求項1または請求項2に記載の位置決め装置。
  4. 真空空間中に電子を放出し、該電子を蛍光体に衝突させて該蛍光体を発光させる電界放出型画像表示装置を製造するための電界放出型画像表示装置用製造装置であって、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の位置決め装置を含み、
    前記第1パターンとして電子放出源パターンが適用され、
    前記第2パターンとして蛍光体パターンが適用される、電界放出型画像表示装置用製造装置。
  5. 真空空間中に電子を放出し、該電子を蛍光体に衝突させて該蛍光体を発光させる電界放出型画像表示装置の製造方法であって、
    第1基板上に電子放出源パターンを形成する工程と、
    第2基板上に蛍光体パターンを形成する工程と、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の位置決め装置を用いて、前記電子放出源パターンと前記蛍光体パターンとが重なるように前記第1と第2基板の位置合わせを行なう工程とを備えた、電界放出型画像表示装置の製造方法。
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