JP4796927B2 - クロック信号出力回路 - Google Patents

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Description

本発明は、環境温度の変化と直流電源の電圧変化に抗して、クロック信号を一定の周波数で出力する回路に関する。
正確なタイミング計測を可能とするために、一定の周波数であることが保証されているクロック信号が必要とされている。このため、一定の周波数のクロック信号を出力する回路の開発が進められている。この種のクロック信号出力回路には、環境温度が変化しても直流電源の電圧が変化しても、クロック信号の発振周波数を一定に維持する能力が必要とされている。
クロック信号を発振するリングオシレータと称される発振回路が知られている。図3(a)に、発振周波数を安定させるように改良された従来のリングオシレータ回路30(クロック信号出力回路の一例)を示す。このリングオシレータ回路30は、特許文献1に開示されている。リングオシレータ回路30は、直流電源12の正極に接続する第1端子6と、直流電源12の負極に接続する第2端子7と、クロック信号を出力する第3端子8を備えている。第1端子6と第2端子7の間には、第1トランジスタ1aと第2トランジスタ1bが直列に接続されている第1トランジスタ対1と、第1トランジスタ2aと第2トランジスタ2bが直列に接続されている第2トランジスタ対2と、第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bが直列に接続されている第3トランジスタ対3が接続されている。第1トランジスタ対1と第2トランジスタ対2と第3トランジスタ対3は、第1端子6と第2端子7の間に並列に奇数段(図3の場合には3段)にわたって接続されている。第1トランジスタ対1と第2トランジスタ対2と第3トランジスタ対3の並列回路では、第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が次段の第2トランジスタのゲートに接続されており、最終段の第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bの中間点3dが初段の第2トランジスタ1bのゲートに接続されている。すなわち、第1トランジスタ1aと第2トランジスタ1bの中間点1dが第2トランジスタ2bのゲートに接続されており、第1トランジスタ2aと第2トランジスタ2bの中間点2dが第2トランジスタ3bのゲートに接続されており、第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bの中間点3dが第2トランジスタ1bのゲートに接続されている。第2トランジスタ1bのゲートと第2端子7の間にコンデンサ1cが挿入されており、第2トランジスタ2bのゲートと第2端子7の間にコンデンサ2cが挿入されており、第2トランジスタ3bのゲートと第2端子7の間にコンデンサ3cが挿入されている。第3端子8は、第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bの中間点3eに接続されている。
各段に用いられている第1トランジスタ1a,2a,3aは、p型トランジスタであり、相互に同一仕様である。各段に用いられている第2トランジスタ1b,2b,3bは、n型トランジスタであり、相互に同一仕様である。各段に用いられているコンデンサ1c,2c,3cは相互に同一仕様である。
このリングオシレータ回路30は、直流電源12の電源電圧の変動に抗して、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流値IPを一定に維持する定電流回路29を備えている。定電流回路29は、ゲートとドレインが接続された追加の第1トランジスタ6aと定電流電源20が直列に接続された回路を備えている。追加の第1トランジスタ6aと定電流電源20の中間点が、第1トランジスタ1a,2a,3aのゲートに接続されている。
図3(b)と図3(c)に示すように、リングオシレータ回路30は、追加の第1トランジスタ6aのゲートにゲートオン電圧が入力されている間、第3端子8に所定周波数でオン・オフの反転を繰返すクロック信号を出力する。
図4に、コンデンサ1c,2c,3cの電圧の時間変化を示す。Vは、第2トランジスタ(n型トランジスタ)1b,2b,3bがターンオンする時のゲート電圧(閾値電圧)を表している。tは、放電したコンデンサ1c,2c,3cが閾値電圧Vに充電されるまでの時間を示している。tは、充電されたコンデンサ1c,2c,3cが放電してコンデンサ電圧が閾値電圧Vに低下するまでの時間を示している。Vは、コンデンサ1c,2c,3cが放電を開始する時の電圧を示している。
リングオシレータ回路30は、下記のように作動する。例えばタイミングtの直前では、トランジスタ2bのみがオンしており、トランジスタ1bとトランジスタ3bはオフしている。トランジスタ2bがオンしているのでコンデンサ3cは放電している。トランジスタ3bがオフしているのでコンデンサ1cは充電される。トランジスタ1bがオフしているのでコンデンサ2cは充電される。
タイミングtでコンデンサ1cの電圧がトランジスタ1bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ1bがターンオンする。この結果、コンデンサ2cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ2bはターンオフする。トランジスタ2bがターンオフすると、コンデンサ3cが充電を開始する。
タイミングtでコンデンサ3cの電圧がトランジスタ3bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ3bがターンオンする。この結果、コンデンサ1cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ1bはターンオフする。トランジスタ1bがターンオフすると、コンデンサ2cが充電を開始する。
タイミングtでコンデンサ2cの電圧がトランジスタ2bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ2bがターンオンする。この結果、コンデンサ3cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ3bはターンオフする。トランジスタ3bがターンオフすると、コンデンサ1cが充電を開始する。
タイミングtでコンデンサ1cの電圧がトランジスタ1bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ1bがターンオンする。この結果、コンデンサ2cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ2bはターンオフする。トランジスタ2bがターンオフすると、コンデンサ3cが充電を開始する。この事象は、タイミングtにおける事象に等しい。
リングオシレータ回路30によると、トランジスタ1bは、タイミングtでターンオンし、t+tでターンオフする動作を繰返し、トランジスタ2bは、タイミングtでターンオンし、t+tでターンオフする動作を繰返し、トランジスタ3bは、タイミングtでターンオンし、t+tでターンオフする動作を繰返す。
図3のリングオシレータ回路30によると、定電流電源20によって追加の第1トランジスタ6aを流れる電流が一定の電流IPに維持される。
図3のリングオシレータ回路30では、追加の第1トランジスタ6aと定電流電源20を備えている定電流回路29が、第1トランジスタ対1とカレントミラー回路を構成している。この結果、追加の第1トランジスタ6aに印加されるゲート電圧と第1トランジスタ1aに印加されるゲート電圧が等しくなり、追加の第1トランジスタ6aを流れる電流IPと第1トランジスタ1aを流れる電流が等しくなる。同様に、定電流回路29と第2トランジスタ対2がカレントミラー回路を構成している。追加の第1トランジスタ6aに印加されるゲート電圧と第1トランジスタ2aに印加されるゲート電圧が等しくなり、追加の第1トランジスタ6aを流れる電流IPと第1トランジスタ2aを流れる電流が等しくなる。さらに、定電流回路29と第3トランジスタ対3がカレントミラー回路を構成している。追加の第1トランジスタ6aに印加されるゲート電圧と第1トランジスタ3aに印加されるゲート電圧が等しくなり、追加の第1トランジスタ6aを流れる電流IPと第1トランジスタ3aを流れる電流が等しくなる。図3のリングオシレータ回路30は、追加の第1トランジスタ6aに印加されるゲート電圧と等しいゲート電圧を各々の第1トランジスタ1a、2a、3aに印加し、各々の第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流を一定の電流IPに維持する。
図2の縦軸は、リングオシレータ回路30の発振周波数を示し、横軸は環境温度を示す。カーブ21a、21b、21cは、リングオシレータ回路30の発振周波数と環境温度の関係を示している。カーブ21aは直流電源12の電圧が3.6ボルトである場合を示し、カーブ21bは直流電源12の電圧が3.3ボルトである場合を示し、カーブ21cは直流電源12の電圧が3.0ボルトである場合を示している。図3のリングオシレータ回路30では、電源電圧が変動しても、発振周波数はさほど変化しない。
特開2003−283305号公報
図2のカーブ21a,21b,21cからわかるように、図3のリングオシレータ回路30では、定電流回路29の働きによって、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流値IPを一定に維持するので、直流電源12の電源電圧の変動に抗して発振周波数を略一定にすることができる。
しかしながら、カーブ21a、21b、21cが傾斜していることからわかるように、環境温度が変動すると発振周波数が大きく変動してしまう。
本発明では、電源電圧の変動のみならず、環境温度の変動にも抗して、発振周波数を一定に維持できる回路を実現する。
本発明者は、発振周波数が変化する理由を研究した。以下に、その理由を説明する。
リングオシレータ回路の発振周波数をfで表すと、図4で説明したパラメータに関して次の式(1)、(2)、(3)が得られる。
Figure 0004796927
Figure 0004796927
Figure 0004796927
上記において、IPは各々の第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流値を示しており、CDはコンデンサの静電容量を示している。
数式(1)、(2)、(3)において、t>>tと仮定すると、次の式(4)が得られる。
Figure 0004796927
リングオシレータ回路の発振周波数は、式(4)に示す通り、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流値IPに依存して変化し、さらに第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vに依存して変化することがわかる。第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流値IPは、直流電源12の電圧が変動すると変化する。図3に示した従来のリングオシレータ回路30は、直流電源12の電圧変動に抗して、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流値IPを一定に維持する定電流回路29が付加されているので、発振周波数の変化が抑制されている。
しかしながら、式(4)に示す通り、リングオシレータ回路の発振周波数は、第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vによっても変化する。第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vは、環境温度が変動すると変化する。この結果、図3に示した従来のリングオシレータ回路30では、発振周波数が環境温度の変動に追従して変化してしまう。
本発明者の研究によって、第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vが環境温度の変動に追従して変化するという事象を補償すれば、発振周波数が環境温度の変動に追従して変化する事象を抑制できるという知見が得られた。本発明では、その知見を活用する。
本発明のクロック信号出力回路は、直流電源の一方の極性に接続する第1端子と、直流電源の他方の極性に接続する第2端子と、クロック信号を出力する第3端子を備えている。さらに、第1トランジスタと第2トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対が、第1端子と第2端子の間において、並列に奇数段にわたって接続されている並列回路を備えている。その他に、各段第1トランジスタのゲートに接続されており、ゲートにオン電圧を印加したときに第1トランジスタを流れる電流を制御する電流制御回路を備えている。電流制御回路は、第1トランジスタのゲート電圧を制御して、第2トランジスタがターンオンする時の第2トランジスタのゲート・ソース間電圧に比例する電流が第1トランジスタを流れるように制御する。
並列回路では、第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が次段の第2トランジスタのゲートに接続されており、最終段の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が初段の第2トランジスタのゲートに接続されている。さらに各段の第2トランジスタのゲートと第2端子の間にコンデンサが挿入されている。一つのトランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が第3端子に接続されている。各段第1トランジスタは相互に同一仕様であり、各段第2トランジスタは相互に同一仕様であり、各段コンデンサは相互に同一仕様である。
ここで、「第2トランジスタがターンオンする時の第2トランジスタのゲート・ソース間電圧」とは、第2トランジスタの閾値電圧であって、その閾値電圧が環境温度の変動によって変化するときはその変化した後の閾値電圧のことをいう。以下、「第2トランジスタがターンオンする時の第2トランジスタのゲート・ソース間電圧」を「第2トランジスタの閾値電圧V」と表記することがある。ここでいう閾値電圧Vは、環境温度の変動分を加味した広義の意味で解釈されるべきである。したがって、「第2トランジスタの閾値電圧V」は、環境温度が異なれば異なる値を示す。
上記のクロック信号出力回路では、並列に接続されている奇数個のトランジスタ対の各々に、第2トランジスタがターンオンする時のゲート電圧(閾値電圧V)に比例した電流を流すことができる。すなわち、トランジスタ対の各々に流れる電流IPと、閾値電圧Vの間には、下記の式(5)が成立する。
Figure 0004796927
ここで、dは比例定数である。
これを(4)式に導入すると、下記式(6)が得られる。
Figure 0004796927
トランジスタ対の各々に流れる電流IPが発振周波数に及ぼす影響と、第2トランジスタの閾値電圧Vが発振周波数に及ぼす影響が打ち消しあい、発振周波数fは一定に維持される。本発明のクロック信号出力回路によると、電源電圧が変動しても、環境温度が変動しても、理論上、発振周波数変化しない。実際にも、発振周波数の変化が顕著に抑制される。
電流制御回路は、第2トランジスタがターンオンする時の第2トランジスタのゲート・ソース間電圧に比例する電圧を出力する閾値電圧生成回路を備えている。電流制御回路はさらに、閾値電圧生成回路の出力端子が入力端子に接続され、第2トランジスタがターンオンする時の第2トランジスタのゲート・ソース間電圧に比例した電流第1トランジスタれるだけのゲート電圧を出力するバイアス電圧生成回路を備えている。電流制御回路では、閾値電圧生成回路とバイアス電圧生成回路が第1端子と第2端子の間に並列に接続されていることが好ましい。
閾値電圧生成回路は、第1端子と第2端子の間に第1トランジスタと第2トランジスタが直列に接続されているとともに、第2トランジスタのドレインとゲートが接続されている追加トランジスタ対を備えている。
この場合、第2トランジスタがターンオンするときの第2トランジスタのゲート・ソース間電圧を取り出すことができる。
閾値電圧生成回路は、追加トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点の電圧を2分の1に降圧する電圧変換回路を備えている。2分の1に分圧された電圧が、バイアス電圧生成回路の入力端子に入力される。
第2トランジスタの閾値電圧の2分の1の電圧を利用して第1トランジスタに印加するゲート電圧を生成すると、第2トランジスタのソース・ドレイン間の電圧の変化に起因する第1トランジスタのソース・ドレイン間の電圧の変化の影響をも低減することができ、直流電源の電圧変動に抗したクロック信号を出力することができる。
バイアス電圧生成回路は、第1端子と第2端子の間に接続されているトランジスタと抵抗の直列回路を備えており、その直列回路のトランジスタと抵抗の中間点の電位が電圧変換回路で2分の1に降圧された電圧に維持される。その直列回路のトランジスタのゲートが並列回路を構成する各段の第1トランジスタのゲートに接続されてその直列回路のトランジスタと並列回路を構成する各段の第1トランジスタがカレントミラー回路を構成している。
閾値電圧生成回路は、追加トランジスタ対と電圧変換回路の間に接続されている追加オペアンプを備えており、追加オペアンプの非反転入力端子が、追加トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点に接続され、追加オペアンプの反転入力端子が、追加オペアンプの出力端子に接続され、追加オペアンプの出力端子が、電圧変換回路に接続されていることが好ましい。
上記の回路では、追加トランジスタ対の第1トランジスタに流れる電流が、追加トランジスタ対の第2トランジスタと電圧変換回路に分流することを防止できる。追加トランジスタ対の第2トランジスタのゲート電圧が小さくなる現象を補償することができる。
バイアス電圧生成回路は、トランジスタと抵抗の直列回路であって第1端子と第2端子の間に接続されている直列回路のトランジスタと抵抗の中間点が非反転入力端子に接続されており、閾値電圧生成回路の出力端子が反転入力端子に接続されており、出力端子が並列回路を構成する各段の第1トランジスタのゲートに接続されているオペアンプを備えていることが好ましい。
上記の回路では、直列回路の抵抗に、第2トランジスタの閾値電圧に比例する電流が流れる。並列回路を構成する各段の第1トランジスタのゲートに、オペアンプから出力される電圧が印加される。並列回路を構成する各段の第1トランジスタにおいて、その第1トランジスタがオンしたときに、第2トランジスタがターンオンするときの第2トランジスタのゲート・ソース間電圧に比例する電流が第1トランジスタに流れる関係を得ることができる。
本発明の一つの具体的な態様では、第1端子が直流電源の高圧側に接続され、第2端子が直流電源の低圧側に接続され、第1トランジスタはp型トランジスタであり、第2トランジスタはn型トランジスタであることが好ましい。この場合、第1端子にp型トランジスタのソースが接続されており、p型トランジスタのドレインにn型トランジスタのドレインが接続されており、n型トランジスタのソースが第2端子に接続されていることが好ましい。
上記具体的な態様では、p型トランジスタとn型トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、n型トランジスタがターンオンする時のゲート・ソース間電圧に比例する電流をp型トランジスタに流すだけの電圧を、p型トランジスタのゲートに印加する回路が付加されていることが好ましい。
本発明のもう1つの具体的な態様では、第1端子が直流電源の低圧側に接続され、第2端子が直流電源の高圧側に接続され、第1トランジスタはn型トランジスタであり、第2トランジスタはp型トランジスタであることが好ましい。この場合、第1端子にn型トランジスタのソースが接続されており、n型トランジスタのドレインにp型トランジスタのドレインが接続されており、p型トランジスタのソースが第2端子に接続されていることが好ましい。
上記もう1つの具体的な態様では、p型トランジスタとn型トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、p型トランジスタがターンオンする時のゲート・ソース間電圧に比例する電流をn型トランジスタに流すだけの電圧を、n型トランジスタのゲートに印加する回路が付加されていることが好ましい。
本発明のリングオシレータ回路を図3に示した従来のリングオシレータ回路と比較すると、第1トランジスタと第2トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、第1トランジスタのゲートに第2トランジスタがターンオンするゲート・ソース間電圧に比例する電流を流すだけのゲート電圧を第1トランジスタに印加する回路が付加されていると特徴づけることができる。上記の特徴を備えていることによって、理論上、電源電圧が変動しても環境温度が変動しても、本発明のリングオシレータ回路の発振周波数は変化しない。実際にも、本発明のリングオシレータ回路の発振周波数の変化は顕著に抑制される。
本発明のクロック信号出力回路あるいはリングオシレータ回路によると、電源電圧の変動と環境温度の変動による発振周波数の変動が補償され、発振周波数の安定性が大幅に向上する。
下記に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(実施形態1)電流制御回路に用いる抵抗は可変抵抗であり、その抵抗値を増減調整することによって、発振周波数を調整することができる。直流電源の高圧側にp型トランジスタのソースが接続されており、p型トランジスタのドレインにn型トランジスタのドレインが接続されており、n型トランジスタのソースが直流電源の低圧側に接続されている。また、p型トランジスタのゲートに電流制御回路が接続されている。
(実施形態2)電流制御回路を備えており、直流電源の高圧側にp型トランジスタのソースが接続されており、p型トランジスタのドレインにn型トランジスタのドレインが接続されており、n型トランジスタのソースが直流電源の低圧側に接続されている。また、n型トランジスタのゲートに電流制御回路が接続されている。
(実施形態3)電流制御回路を備えており、直流電源の高圧側にpnpトランジスタのエミッタが接続されており、pnpトランジスタのコレクタにnpnトランジスタのコレクタが接続されており、npnトランジスタのエミッタが直流電源の低圧側に接続されている。
(実施形態4)閾値電圧生成回路は、第1端子と第2端子の間に第1トランジスタとダイオードが直列に接続されている。
(実施形態5)追加トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点と、電圧変換回路の入力端子の間に、ボルテージフォロア回路が接続されている。
図面を参照して最初に参考例を説明する。参考例は実施例の基になった技術である。
参考例1)
図1に示すリングオシレータ回路10は、直流電源12の正極に接続する第1端子6と、直流電源12の負極に接続する第2端子7と、クロック信号を出力する第3端子8を備えている。
第1端子6と第2端子7の間には、第1トランジスタ1aと第2トランジスタ1bが直列に接続されている第1トランジスタ対1と、第1トランジスタ2aと第2トランジスタ2bが直列に接続されている第2トランジスタ対2と、第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bが直列に接続されている第3トランジスタ対3が接続されている。
第1トランジスタ対1と第2トランジスタ対2と第3トランジスタ対3は、第1端子6と第2端子7の間に並列に奇数段(図1の場合には3段)にわたって接続されている。第1トランジスタ対1と第2トランジスタ対2と第3トランジスタ対3の並列回路では、第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が次段の第2トランジスタのゲートに接続されており、最終段の第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bの中間点3dが初段の第2トランジスタ1bのゲートに接続されている。すなわち、第1トランジスタ1aと第2トランジスタ1bの中間点1dが第2トランジスタ2bのゲートに接続されており、第1トランジスタ2aと第2トランジスタ2bの中間点2dが第2トランジスタ3bのゲートに接続されており、第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bの中間点3dが第2トランジスタ1bのゲートに接続されている。
第2トランジスタ1bのゲートと第2端子7の間にコンデンサ1cが挿入されており、第2トランジスタ2bのゲートと第2端子7の間にコンデンサ2cが挿入されており、第2トランジスタ3bのゲートと第2端子7の間にコンデンサ3cが挿入されている。
第3端子8は、第1トランジスタ3aと第2トランジスタ3bの中間点3eに接続されている。第3端子8は、中間点1d、2dに接続してもよい。
各段に用いられている第1トランジスタ1a,2a,3aは、p型のMOSFETであり、相互に同一仕様である。各段に用いられている第2トランジスタ1b,2b,3bは、n型のMOSFETであり、相互に同一仕様である。各段に用いられているコンデンサ1c,2c,3cは相互に同一仕様である。
参考例のリングオシレータ回路10は、第1トランジスタ1a,2a,3aのゲートに接続されている電流制御回路26を備えている。
電流制御回路26は、閾値電圧生成回路27と、バイアス電圧生成回路28を備えている。閾値電圧生成回路27は、第1端子6と第2端子7の間に第1トランジスタ5aと第2トランジスタ5bが直列に接続されているとともに、第2トランジスタ5bのドレインとゲートが5fで接続されている追加トランジスタ対を備えている。バイアス電圧生成回路28は、第1端子6と第2端子7の間に接続されている第1トランジスタ4aと可変抵抗16の直列回路と、オペアンプ24を備えている。オペアンプ24の反転入力端子24aは、追加トランジスタ対の第1トランジスタ5aと第2トランジスタ5bの中間点に接続している。オペアンプ24の非反転入力端子24bは、直列回路の第1トランジスタ4aと可変抵抗16の中間点に接続している。オペアンプ24の出力端子は、全ての第1トランジスタ1a,2a,3a,4a,5aのゲートに接続されている。
なお、可変抵抗16の抵抗値を調整することによって、環境温度や電源電圧の変動に抗して維持する発振周波数を、自在に増減調整することができる。
追加トランジスタ対と直列回路に用いられている第1トランジスタ4a、5aは、p型のMOSFETである。追加トランジスタ対に用いられている第2トランジスタ5bは、n型のMOSFETである。
オペアンプ24の反転入力端子24aには第2トランジスタ5bの閾値電圧Vが入力される。環境温度の変動に起因して第2トランジスタ5bの閾値電圧Vが変化すれば、変化した閾値電圧Vに等しい電圧が入力される。
オペアンプ24の反転入力端子24aと非反転入力端子24bは、バーチャルショートによって電位差がゼロになるように調整される。したがって、第1トランジスタ4aと抵抗16の中間点4dの電圧は、オペアンプ24の反転入力端子24aの電圧、即ち第2トランジスタ5bの閾値電圧Vと同電位に調整される。この結果、抵抗16には、第2トランジスタ5bの閾値電圧Vに比例する電流が流れる。このため、第1トランジスタ4aのゲートには、第2トランジスタ5bの閾値電圧Vに比例する電流が流れるだけのゲート電圧が印加される。また、第1トランジスタ4aのソースと第1トランジスタ1aのソースが接続されており、第1トランジスタ4aのゲートと第1トランジスタ1aのゲートが接続されていることから、第1トランジスタ1aを流れる電流は、追加の第1トランジスタ4aを流れる電流に比例する電流が流れる。このとき、第1トランジスタ1aを流れる電流と追加の第1トランジスタ4aを流れる電流の電流比は、第1トランジスタ1aと追加の第1トランジスタ4aのトランジスタサイズの比になる。同様に、第1トランジスタ4aのソースと第1トランジスタ2aのソースが接続されており、第1トランジスタ4aのゲートと第1トランジスタ2aのゲートが接続されていることから、第1トランジスタ2aを流れる電流は、追加の第1トランジスタ4aを流れる電流に比例する電流が流れる。さらに、第1トランジスタ4aのソースと第1トランジスタ3aのソースが接続されており、第1トランジスタ4aのゲートと第1トランジスタ3aのゲートが接続されていることから、第1トランジスタ3aを流れる電流は、追加の第1トランジスタ4aを流れる電流に比例する電流が流れる。これによって、トランジスタ対1,2,3の各々に流れる電流IPと、閾値電圧Vの間には比例関係が成立する。
上記の電流制御回路26によって、各々の第2トランジスタ1b,2b,3bがターンオンする時の各々の第2トランジスタ1b,2b,3bのゲート・ソース間電圧に比例する電流を、各々の第1トランジスタ1a,2a,3aのドレインに流すことができる。
リングオシレータ回路10は、下記のように作動する。図4に示しているコンデンサ1c、2c、3c、の電圧と時間変化において、例えばタイミングtの直前では、トランジスタ2bのみがオンしており、トランジスタ1bとトランジスタ3bはオフしている。トランジスタ2bがオンしているのでコンデンサ3cは放電している。トランジスタ3bがオフしているのでコンデンサ1cは充電される。トランジスタ1bがオフしているのでコンデンサ2cは充電される。
タイミングtでコンデンサ1cの電圧がトランジスタ1bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ1bがターンオンする。この結果、コンデンサ2cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ2bはターンオフする。トランジスタ2bがターンオフすると、コンデンサ3cが充電を開始する。
タイミングtでコンデンサ3cの電圧がトランジスタ3bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ3bがターンオンする。この結果、コンデンサ1cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ1bはターンオフする。トランジスタ1bがターンオフすると、コンデンサ2cが充電を開始する。
タイミングtでコンデンサ2cの電圧がトランジスタ2bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ2bがターンオンする。この結果、コンデンサ3cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ3bはターンオフする。トランジスタ3bがターンオフすると、コンデンサ1cが充電を開始する。
タイミングtでコンデンサ1cの電圧がトランジスタ1bの閾値電圧Vに等しくなると、トランジスタ1bがターンオンする。この結果、コンデンサ2cは放電し、タイミングtからt時間後に、トランジスタ2bはターンオフする。トランジスタ2bがターンオフすると、コンデンサ3cが充電を開始する。この事象は、タイミングtにおける事象に等しい。
リングオシレータ回路10によると、トランジスタ1bは、タイミングtでターンオンし、t+tでターンオフする動作を繰返し、トランジスタ2bは、タイミングtでターンオンし、t+tでターンオフする動作を繰返し、トランジスタ3bは、タイミングtでターンオンし、t+tでターンオフする動作を繰返す。
トランジスタ対1,2,3の各々に流れる電流IPと、閾値電圧Vの間には、下記の(5)式が成立する。
Figure 0004796927
ここで、dは比例定数である。
これを(4)式に導入すると、下記式(6)が得られる。
Figure 0004796927
リングオシレータ回路10の発振周波数は、式(6)で表すことができる。
トランジスタ対1,2,3の各々に流れる電流IPが発振周波数fに及ぼす影響と、第2トランジスタの閾値電圧Vが発振周波数fに及ぼす影響が打ち消しあい、発振周波数fは一定に維持される。
参考例のクロック信号出力回路によると、電源電圧が変動しても、環境温度が変動しても、発振周波数の変化が顕著に抑制される。
図2の縦軸はリングオシレータ回路10の発振周波数を示し、横軸は環境温度を示す。カーブ21a,21b,21cは、図3のリングオシレータ回路30の発振周波数と環境温度の関係を示し、カーブ21aは直流電源12の電圧が3.6ボルトである場合を示し、カーブ21bは直流電源12の電圧が3.3ボルトである場合を示し、カーブ21cは直流電源12の電圧が3.0ボルトである場合を示している。図3のリングオシレータ回路30では、直流電源12の電圧変動に抗して、一定の発振周波数を維持しているが、21a、21b、21cが傾斜していることからわかるように、環境温度が変動すると、発振周波数が変動してしまう。
カーブ22a、22b、22cは、図1に示す本参考例のリングオシレータ回路10の発振周波数と温度の関係を示し、カーブ22aは直流電源12の電圧が3.6ボルトである場合を示し、カーブ22bは直流電源12の電圧が3.3ボルトである場合を示し、カーブ22cは直流電源12の電圧が3.0ボルトである場合を示している。図1に示す本参考例のリングオシレータ回路10では、電源電圧の変動のみならず、環境温度の変動にも抗して、発振周波数がほぼ一定である。少なくとも、発振周波数の変化が顕著に抑制されている。
参考例2)
図5に示すリングオシレータ回路110は参考例1の変形例であり、正の電源電圧を基準にクロック信号を発生するクロック信号出力回路である。
図5に示すリングオシレータ回路110は、直流電源12の正極に接続する第1端子6と、直流電源12の負極に接続する第2端子7と、クロック信号を出力する第3端子8を備えている。
第1端子6と第2端子7の間には、第1トランジスタ101aと第2トランジスタ101bが直列に接続されている第1トランジスタ対101と、第1トランジスタ102aと第2トランジスタ102bが直列に接続されている第2トランジスタ対102と、第1トランジスタ103aと第2トランジスタ103bが直列に接続されている第3トランジスタ対103が接続されている。
第1トランジスタ対101と第2トランジスタ対102と第3トランジスタ対103は、第1端子6と第2端子7の間に並列に奇数段(図5の場合には3段)にわたって接続されている。第1トランジスタ対101と第2トランジスタ対102と第3トランジスタ対103の並列回路では、第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が次段の第2トランジスタのゲートに接続されており、最終段の第1トランジスタ103aと第2トランジスタ103bの中間点103dが初段の第2トランジスタ101bのゲートに接続されている。すなわち、第1トランジスタ101aと第2トランジスタ101bの中間点101dが第2トランジスタ102bのゲートに接続されており、第1トランジスタ102aと第2トランジスタ102bの中間点102dが第2トランジスタ103bのゲートに接続されており、第1トランジスタ103aと第2トランジスタ103bの中間点103dが第2トランジスタ101bのゲートに接続されている。
第2トランジスタ101bのゲートと第1端子6の間にコンデンサ101cが挿入されており、第2トランジスタ102bのゲートと第1端子6の間にコンデンサ102cが挿入されており、第2トランジスタ103bのゲートと第1端子6の間にコンデンサ10cが挿入されている。
第3端子8は、第1トランジスタ103aと第2トランジスタ103bの中間点103eに接続されている。第3端子8は、中間点101d、102dに接続してもよい。
各段に用いられている第1トランジスタ101a,102a,103aは、n型のMOSFETであり、相互に同一仕様である。各段に用いられている第2トランジスタ101b,102b,103bは、p型のMOSFETであり、相互に同一仕様である。各段に用いられているコンデンサ101c,102c,103cは相互に同一仕様である。
参考例のリングオシレータ回路110は、第1トランジスタ101a,102a,103aのゲートに接続されている電流制御回路126を備えている。
電流制御回路126は、閾値電圧生成回路127と、バイアス電圧生成回路128を備えている。閾値電圧生成回路127は、第1端子6と第2端子7の間に第1トランジスタ105aと第2トランジスタ105bが直列に接続されているとともに、第2トランジスタ105bのドレインとゲートが105fで接続されている追加トランジスタ対を備えている。バイアス電圧生成回路128は、第1端子6と第2端子7の間に接続されている第1トランジスタ104aと可変抵抗116の直列回路とオペアンプ124を備えている。オペアンプ124の反転入力端子124aは、追加トランジスタ対の第1トランジスタ105aと第2トランジスタ105bの中間点に接続している。オペアンプ124の非反転入力端子124bは、直列回路の第1トランジスタ104aと可変抵抗116の中間点に接続している。オペアンプ124の出力端子は、全ての第1トランジスタ101a,102a,103a,104a,105aのゲートに接続している。
なお、可変抵抗116の抵抗値を調整することによって、環境温度や電源電圧の変動に抗して維持する発振周波数を、自在に増減調整することができる。
追加トランジスタ対と直列回路に用いられている第1トランジスタ104a、105aは、n型のMOSFETである。追加トランジスタ対に用いられている第2トランジスタ105bは、p型のMOSFETである。
参考例のクロック信号出力回路は、p型MOSFETとn型MOSFETが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、p型MOSFETがターンオンするゲート・ソース間電圧に比例する電流をn型MOSFETに流すだけの電圧をn型MOSFETのゲートに印加する回路が付加されている。この場合も、上述した実施例1と同様の作用効果によって、電源電圧の変動のみならず、環境温度の変動にも抗して、発振周波数が顕著に抑制される。
参考例3)
図6に示すリングオシレータ回路210は参考例1の変形例であり、負の電源電圧を基準にクロック信号を発生するクロック信号出力回路である。本クロック信号出力回路は、pnpトランジスタと、npnトランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、npnトランジスタがターンオンするベース・エミッタ間電圧に比例する電流をpnpトランジスタに流すだけの電圧をpnpトランジスタのベースに印加する回路が付加されている。この場合も、上述した実施例1と同様の作用効果によって、電源電圧の変動のみならず、環境温度の変動にも抗して、発振周波数が顕著に抑制される。
参考例4)
図7に示すリングオシレータ回路310は参考例1の変形例であり、負の電源電圧を基準にクロック信号を発生するクロック信号出力回路である。本クロック信号出力回路は、pnpトランジスタと、npnトランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、npnトランジスタがターンオンするベース・エミッタ間電圧に比例する電流をpnpトランジスタに流すだけの電圧をpnpトランジスタのベースに印加する回路が付加されている。本実施例では、閾値電圧生成回路はpnpトランジスタとダイオードが直列に接続されている。この場合も、ダイオード111の閾値電圧と、各npnトランジスタの閾値電圧が等しい場合、上述した実施例1と同様の作用効果によって、電源電圧の変動のみならず、環境温度の変動にも抗して、発振周波数が顕著に抑制される。
(実施例
図8に示すリングオシレータ回路410は実施例1であり、負の電源電圧を基準にクロック信号を発生するクロック信号出力回路である。リングオシレータ回路10と実質的に同一の構成には同じ参照番号を付し、重複説明を省略する。
閾値電圧生成回路27は、電圧変換回路33(具体的には分圧回路)を備えていることを特徴としている。電圧変換回路33は、閾値電圧生成回路27の第1トランジスタ5aと第2トランジスタ5bの中間点と第2端子7の間に接続されている。電圧変換回路33は、直列接続された第1抵抗30と第2抵抗32を有している。第1抵抗30の抵抗値と第2抵抗32の抵抗値は等しい。第1抵抗30と第2抵抗32の中間点は、オペアンプ24の反転入力端子24aに接続されている。
電圧変換回路33は、第2トランジスタ5bの閾値電圧Vを分圧し、その分圧電圧をオペアンプ24の反転入力端子24aに出力している。第1抵抗30の抵抗値と第2抵抗32の抵抗値は等しいので、第2トランジスタ5bの閾値電圧Vは2分の1に分圧されて、その第2トランジスタ5bの2分の1の閾値電圧Vが、オペアンプ24の反転入力端子24aに入力されている。
ここで、リングオシレータ回路410が解決する課題を簡単に説明する。比較として、上述した参考例1のリングオシレータ回路10を参照してその課題を説明する。参考例1のリングオシレータ回路10では、電流制御回路26が、第2トランジスタ1b、2b、3bの閾値電圧Vに比例した電流を第1トランジスタ1a、2a、3aに流すだけのゲート電圧を生成し、そのゲート電圧を第1トランジスタ1a、2a、3aのゲートに印加している。電流制御回路26は、バイアス電圧生成回路28を利用してゲート電圧を生成している。バイアス電圧生成回路28がゲート電圧を生成する様子を機能的に捉えると、バイアス電圧生成回路28は、オペアンプ24を利用して第1トランジスタ4aと抵抗16の中間点4dの電位を第2トランジスタ5bの閾値電圧Vと同電位に調整し、抵抗16を利用して中間点4dの電位に応じた電流を生成し、第1トランジスタ4aを利用して生成した電流をその電流に応じたゲート電圧に変換している。バイアス電圧生成回路28では、中間点4dの電位が常に閾値電圧Vに調整されている。即ち、第1トランジスタ4aのソース・ドレイン間の電圧は、直流電源12の正極の電位と閾値電圧Vの電位差に常に維持されている。
並列回路の第1トランジスタ1a,2a,3aのゲートには、バイアス電圧生成回路28で生成されたゲート電圧が印加されている。第1トランジスタ1a,2a,3aのソース・ドレイン間電圧が、直流電源12の正極の電位と閾値電圧Vの電位差であれば、バイアス電圧生成回路28の第1トランジスタ4aのゲート電圧と並列回路の第1トランジスタ1a,2a,3aのゲート電圧が一致していることから、第1トランジスタ4aと第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流は一致する。しかしながら、厳密には、第1トランジスタ4aと第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流は一致していない。これは、並列回路の第2トランジスタ1b,2b,3bがオン・オフを繰返すと、第2トランジスタ1b,2b,3bのソース・ドレイン間電圧が増減を繰返し、それに追随して第1トランジスタ1a,2a,3aのソース・ドレイン間電圧も増減を繰返し、この結果、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流が増減を繰返すからである。したがって、参考例1のリングオシレータ回路10では、生成したゲート電圧に基づいて第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流を調整しようとしていたが、実際には、第1トランジスタ1a,2a,3aのソース・ドレイン間電圧が変動することによって、正確にいうと、意図した電流とは異なる電流が第1トランジスタ1a,2a,3aを流れていた。
第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流が増減を繰返していても、その増減幅が環境温度の変動や直流電源12の電源電圧の変動に抗して一定であれば、発振周波数に影響を与えることはない。しかし実際には、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流の増減幅は、直流電源12の電圧値の大きさによって異なっている。この結果、直流電源12の電圧値が異なると、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流の増減幅が異なる。したがって、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流の平均電流が異なる。第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流の平均電流が異なると、並列回路のコンデンサ1c,2c,3cに電荷が蓄積する速度が異なるので、発振周波数が変動してしまう。具体的には、第2トランジスタ1b,2b,3bのゲート電圧は、図4に示すように、0〜Vボルトの範囲で増減を繰返す。このうち、発振周波数の影響を与えるのは、第2トランジスタ1b,2b,3bのゲート電圧が0〜閾値電圧Vボルトまで変動している間に第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流である。この期間に第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる平均電流が異なると、並列回路のコンデンサ1c,2c,3cに電荷が蓄積する速度が異なるので、発振周波数が変動してしまう。この現象を、図10を用いてより詳細に説明する。
図10に示しているグラフは、リングオシレータ回路10とリングオシレータ回路410を使用して、直流電源12の電源電圧を変化させたときの第1トランジスタ1a,2a,3a,に流れる電流の変化を示している。リングオシレータ回路10,410を動作させている環境温度は25℃である。グラフの縦軸は第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流値を示しており、グラフの横軸は、第1トランジスタ1a,2a,3a,のドレイン電圧(次段の第2トランジスタ1b,2b,3bのゲートに印加されている電圧に等しい。)を示している。カーブ36aは、電源電圧12が4ボルトのときのリングオシレータ回路10の第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流を示している。カーブ36bは、電源電圧12が5ボルトのときのリングオシレータ回路10の第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流を示している。カーブ38aは、リングオシレータ回路410の電源電圧12が4ボルトのときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流を示している。カーブ38bは、リングオシレータ410の電源電圧12が5ボルトのときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流を示している。図中の直線44は、第1トランジスタ4aに流れる電流を示している。直線40aは、リングオシレータ回路10の電源電圧12が4Vのときに、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化するときの第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均値を示している。直線40bは、リングオシレータ10の電源電圧12が5Vのときに、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化するときの第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均値を示している。直線42aは、リングオシレータ回路410の電源電圧12が4Vのときに、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化するときの第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均値を示している。直線42bは、リングオシレータ回路410の電源電圧が5Vのときに、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化するときの第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均値を示している。
カーブ36a、36bに示すように、参考例1のリングオシレータ回路10では、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧がVボルトであれば、直流電源12の電源電圧の差が補償された電流が第1トランジスタ1a,2a,3aに流れることができる。しかし、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化すると、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流は変動し、平均電流40a、40bが大きく異なってしまう。
一方、実施例のリングオシレータ回路410では、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧がV/2ボルトのときに、直流電源12の電源電圧の変動が補償された電流が第1トランジスタ1a,2a,3aに流れることができる。この場合でも、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化すると、第1トランジスタ1a,2a,3aを流れる電流は変動する。しかし、ドレイン電圧がV/2ボルトのときに直流電源12の電源電圧の変動が補償された電流が第1トランジスタ1a,2a,3aに流れるように設定されていると、直流電源12の電源電圧に変動があったとしても、平均電流42a、42bはほぼ一致する。したがって、リングオシレータ回路410では、直流電源12の電源電圧の変動に抗して、発振周波数を安定させることができる。
以下、上記の現象を数式を用いて検証する。第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均値IPbは、式(7)で表すことができる。
Figure 0004796927
上記において、μは第1トランジスタ1a,2a,3aのキャリア中の電子の移動度を示しており、Cは第1トランジスタ1a,2a,3aのゲート電極とゲート絶縁膜と半導体領域で形成される擬似的コンデンサの容量を示しており、Wは第1トランジスタ1a,2a,3aのゲート電極の幅を示し、Lは第1トランジスタ1a,2a,3aのゲート電極の長さを示しており、Vaは第1トランジスタ1a,2a,3aのゲート・ソース間の電圧を示しており、Vaは第1トランジスタ1a,2a,3aのゲートの閾値電圧を示し、λは第1トランジスタ1a,2a,3aに形成されるチャネルの長さが変化することによって第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流が変化する(チャネル長変調効果という)係数を示しており、Vdは直流電源12の電圧を示し、V/2は第1トランジスタ1a,2a,3aの次段のゲートと第2端子の間に接続されているコンデンサに蓄積されていている電圧(すなわち、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧)を示している
上記したように、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧は0ボルトからVボルトまで変化する。すなわち、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧の平均値はV/2になる。
一方、リングオシレータ10のトランジスタ4aに流れる電流値Irefは、式(8)または、式(9)で表すことができる。
Figure 0004796927
Figure 0004796927
上記において、Rrefは抵抗16の抵抗値を示している。
上記式(4)より、リングオシレータ10の発振周波数fは、式(10)で表すことができる。
Figure 0004796927
式(10)に式(7)、(8)、(9)を代入すると、下記式(11)が得られる。
Figure 0004796927
式(11)に示すように、リングオシレータ10の発振周波数は、λやVが変化することに影響を受ける。
リングオシレータ410は、電圧変換回路33によって、オペアンプ24の反転入力端子24aに入力される電圧がV/2に変換される。すなわち、リングオシレータ410のトランジスタ4aに流れる電流値Irefは、式(12)で表すことができる。
Figure 0004796927
式(10)に式(7)、(9)、(12)を代入すると、下記式(13)が得られる。
Figure 0004796927
式(13)に示すように、リングオシレータ410は、λやVに影響されずに一定になる。すなわち、第1トランジスタのソース・ドレイン間電圧や第1トランジスタのゲート・ソース間電圧が変化しても一定の発振周波数を得ることができる。
図11に示しているグラフは、リングオシレータ回路10を使用して、環境温度を変化させたときの第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流値を示している。リングオシレータ回路10電源電圧12は4.5ボルトである。グラフの縦軸は第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流値を示し、横軸は第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧を示している。カーブ46aは環境温度が−40℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の変化を示している。カーブ46bは環境温度が160℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の変化を示している。直線48aは環境温度が−40℃のときの第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vを示しており、直線48bは環境温度が160℃のときの第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vを示している。直線50aは環境温度が−40℃のときに第1トランジスタ4aに流れる電流を示しており、直線50bは環境温度が160℃のときに第1トランジスタ4aに流れる電流を示している。直線51aは環境温度が−40℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均を示しており、直線51bは環境温度が160℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均を示している。
図11から明らかなように、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧がVボルトのときは、環境温度が変化しても、第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流とトランジスタ4aに流れる電流が一致する。しかしながら、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均とトランジスタ4aに流れる電流の間に差が生じてしまう。本実施例では、環境温度が−40℃の場合でも環境温度が160℃の場合でも、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均とトランジスタ4aに流れる電流の間の差がほぼ等しい。環境温度が変化しても、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均とトランジスタ4aに流れる電流の間の差が一定であれば、第2トランジスタ1b,2b,3bのゲートがオンするタイミングが一定になる。しかしながら、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均とトランジスタ4aに流れる電流の差は、環境温度によって変化してしまう。すなわち、環境温度が変化すると、第2トランジスタ1b,2b,3bのゲートがオンするタイミングは変化する。環境温度が変化することによって、リングオシレータ回路10の発振周波数が変化する。
図12に示しているグラフは、リングオシレータ回路410を使用して、環境温度を変化させたときの第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流値を示している。リングオシレータ回路410電源電圧12は4.5ボルトである。グラフの縦軸は第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流値を示し、横軸は第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧を示している。カーブ52aは環境温度が−40℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の変化を示している。カーブ52bは環境温度が160℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の変化を示している。直線53aは環境温度が−40℃のときの第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vの1/2を示しており、直線53bは環境温度が160℃のときの第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vの1/2を示している。直線55aは環境温度が−40℃のときに第1トランジスタ4aに流れる電流を示しており、直線55bは環境温度が160℃のときに第1トランジスタ4bに流れる電流を示している。直線54aは環境温度が−40℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均を示しており、直線54bは環境温度が160℃のときに第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均を示している。直線57aは環境温度が−40℃のときの第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vを示しており、直線57bは環境温度が160℃のときの第2トランジスタ1b,2b,3bの閾値電圧Vを示している。
図12から明らかなように、第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が1/2Vボルトのときは、環境温度が変化しても、第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流と第1トランジスタ4aに流れる電流が一致する。第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化する間に第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均は、第1トランジスタ4aに流れる電流とほとんど差がみられない。第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧が0ボルトからVボルトまで変化するときに第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流は略直線的に変化するからである。環境温度が変化しても、第1トランジスタ1a,2a,3aに流れる電流の平均と、第1トランジスタ4aに流れる電流の差は、顕著に抑制される。すなわち、環境温度が変化しても第2トランジスタ1b,2b,3bのゲートがオンするタイミングは一定になる。すなわち、リングオシレータ回路410では、環境温度が変化しても、発振周波数を顕著に安定させることができる。
図13は、リングオシレータ回路10とリングオシレータ回路410の発振周波数と環境温度の関係を示している。縦軸は発振周波数示し、横軸は環境温度を示している。カーブ56aは、リングオシレータ回路10の電源電圧12が4Vのときの発振周波数を示している。カーブ56bは、リングオシレータ回路10の電源電圧12が5Vのときの発振周波数を示している。カーブ58aは、リングオシレータ回路410の電源電圧12が4Vのときの発振周波数を示している。カーブ58bは、リングオシレータ回路410の電源電圧12が5Vのときの発振周波数を示している。
図13から明らかなように、リングオシレータ回路10は、環境温度が変化すると、発振周波数が変化していることがわかる。この現象は、電源電圧12の変化によって程度の差が見られるが、共通の事象である。リングオシレータ回路410は、環境温度が変化しても、発振周波数はほぼ一定である。この現象は、電源電圧12の変化によらず、共通の事象である。また、リングオシレータ回路10は、電源電圧12が変化すると、発振周波数が変化している。この現象は、特に環境温度が高いときに顕著に見られる。リングオシレータ回路410は、リングオシレータ回路10と比較して、電源電圧12の変動に抗して発振周波数の変化が顕著に抑制されている。
(実施例
図9に示すリングオシレータ回路510は、リングオシレータ回路410の変形例であり、負の電源電圧を基準にクロック信号を発生するクロック信号出力回路である。リングオシレータ回路410と実質的に同一の構成には同じ参照番号を付し、重複説明を省略する。
第1トランジスタ5aと第2トランジスタ5bの中間点と電圧変換回路33の間に、追加オペアンプ34が接続されている。追加オペアンプ34の非反転入力端子34bが、追加トランジスタ対の第1トランジスタ5aと第2トランジスタ5bの中間点に接続されている。追加オペアンプ34の反転入力端子34aが、追加オペアンプ34の出力端子に接続されている。追加オペアンプ34の出力端子が、電圧変換回路33に接続されている。すなわち、追加オペアンプ34は、ボルテージフォロアとして機能する。追加オペアンプ34が付加されていることによって、第2トランジスタ5bの閾値電圧Vを電圧変換回路33にそのまま出力することができる。追加オペアンプ34が接続されていないリングオシレータ回路410では、第1トランジスタ5aに流れる電流が、第2トランジスタ5bと電圧変換回路33に分流してしまう。オペアンプ24に入力される電圧が第2トランジスタ5bの閾値電圧Vの1/2よりも小さくなる。第1トランジスタ1a,2a,3aのドレイン電圧がV/2ボルトのときに、直流電源12の電源電圧の変動が補償された電流が第1トランジスタ1a,2a,3aに流れることができなくなる。この現象は、第1トランジスタ5aに流れる電流が小さくなるほど顕著になる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
実施例では、参考例1に示している負の電源電圧を基準にしたリングオシレータ回路に電圧変換回路を付加している。しかしながら、参考例2に示している正の電源電圧を基準にしたリングオシレータ回路に電圧変換回路を付加することもできる。その場合、閾値電圧生成回路の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点と、第1端子の間に電圧変換回路を接続し、電圧変換回路の抵抗の中間点をオペアンプの非反転入力端子に接続すればよい。実施例も同様にして、負の電源電圧を基準としたリングオシレータ回路にすることができる。
実施例では、第1抵抗と第2抵抗の抵抗値が等しい場合について説明した。しかしながら、第1抵抗と第2抵抗の抵抗値は等しくなくてもよい。すなわち、追加トランジスタ対の第2トランジスタの閾値電圧をn分の1(n>1)に分圧できればよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例1のクロック信号出力回路を示す。 発振周波数と環境温度の関係を示す。 従来のクロック信号出力回路を示す。 コンデンサにかかる電圧の時間変化を示す。 実施例2のクロック信号出力回路を示す。 実施例3のクロック信号出力回路を示す。 実施例4のクロック信号出力回路を示す。 実施例5のクロック信号出力回路を示す。 実施例6のクロック信号出力回路を示す。 実施例1と実施例5のクロック信号出力回路において、電源電圧を変化させたときのドレイン電圧と電流の関係を示す。 実施例1のクロック信号出力回路において、環境温度を変化させたときのドレイン電圧と電流の関係を示す。 実施例5のクロック信号出力回路において、環境温度を変化させたときのドレイン電極と電流の関係を示す。 発振周波数と環境温度、発振周波数と電源電圧の関係を示す。
符号の説明
1:第1トランジスタ対
1a:第1トランジスタ対の第1トランジスタ
1b:第1トランジスタ対の第2トランジスタ
1c:第2トランジスタと端子間に設置されたコンデンサ
1d:第1トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点
2:第2トランジスタ対
2a:第2トランジスタ対の第1トランジスタ
2b:第2トランジスタ対の第2トランジスタ
2c:第2トランジスタと端子間に設置されたコンデンサ
2d:第2トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点
3:第3トランジスタ対
3a:第3トランジスタ対の第1トランジスタ
3b:第3トランジスタ対の第2トランジスタ
3c:第2トランジスタと端子間に設置されたコンデンサ
3d:第3トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点
4a:抵抗と直列回路を構成する第1トランジスタ
4d:第1トランジスタと抵抗の中間点
5a:追加トランジスタ対の第1トランジスタ
5b:追加トランジスタ対の第2トランジスタ
5f:第2トランジスタのドレインとゲートの接続する配線
6:第1端子
6a:定電流電源と直列回路を構成する第1トランジスタ
7:第2端子
8:第3端子
10:参考例1のリングオシレータ回路
12:直流電源
16:可変抵抗
20:定電流電源
24,34:オペアンプ
24a,34a:オペアンプ反転入力端子
24b,34b:オペアンプの非反転入力端子
26:電流制御回路
27:閾値電圧生成回路
28:バイアス電圧生成回路
29:定電流回路
30:従来のリングオシレータ回路
33:電圧変換回路
110,210,310,410,510:実施例のリングオシレータ回路
111:参考例4のダイオード

Claims (8)

  1. クロック信号を出力する回路であり、
    直流電源の一方の極性に接続する第1端子と、
    直流電源の他方の極性に接続する第2端子と、
    クロック信号を出力する第3端子と、
    第1トランジスタと第2トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対が、第1端子と第2端子の間において、並列に奇数段にわたって接続されている並列回路と、
    各段第1トランジスタのゲートに接続されており、ゲートにオン電圧を印加したときに第1トランジスタを流れる電流を制御する電流制御回路を備えており、
    前記並列回路では、
    第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が次段の第2トランジスタのゲートに接続されており、最終段の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が初段の第2トランジスタのゲートに接続されており、
    段の第2トランジスタのゲートと第2端子の間にコンデンサが挿入されており、
    一つのトランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点が第3端子に接続されており、
    各段第1トランジスタは相互に同一仕様であり、
    各段第2トランジスタは相互に同一仕様であり、
    各段コンデンサは相互に同一仕様であり、
    前記電流制御回路は、
    第1端子と第2端子の間に接続されている追加のトランジスタ対と、その追加のトランジスタ対を構成する第1トランジスタと第2トランジスタの中間点の電圧を2分の1に降圧する電圧変換回路を備えている閾値電圧生成回路と、
    第1トランジスタのゲートに印加する電圧を出力するバイアス電圧生成回路を備えており、
    前記の追加のトランジスタ対を構成する第2トランジスタのドレインとゲートが接続されており、
    前記のバイアス電圧生成回路は、第1端子と第2端子の間に接続されているトランジスタと抵抗の直列回路を備えており、その直列回路のトランジスタと抵抗の中間点の電位が前記電圧変換回路で2分の1に降圧された前記電圧に維持され、その直列回路のトランジスタのゲートが前記各段の第1トランジスタのゲートに接続されてその直列回路のトランジスタと前記各段の第1トランジスタがカレントミラー回路を構成していることを特徴とする回路。
  2. 前記電圧変換回路が、抵抗値が等しい2個の抵抗が直列に接続された回路を備えていることを特徴とする請求項1の回路。
  3. 前記閾値電圧生成回路は、
    前記の追加トランジスタ対と前記電圧変換回路の間に接続されている追加オペアンプを備えており、
    追加オペアンプの非反転入力端子が、追加トランジスタ対の第1トランジスタと第2トランジスタの中間点に接続されており、
    追加オペアンプの反転入力端子が、追加オペアンプの出力端子に接続されており、
    追加オペアンプの出力端子が、前記電圧変換回路に接続されていることを特徴とする請求項1又は2の回路。
  4. 前記バイアス電圧生成回路が、
    前記直列回路のトランジスタと抵抗の中間点が非反転入力端子に接続されており、前記閾値電圧生成回路の出力電圧が反転入力端子に接続されており、出力端子が各段第1トランジスタのゲートに接続されているオペアンプを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの1項に記載の回路。
  5. 第1端子は直流電源の高圧側に接続され、
    第2端子は直流電源の低圧側に接続され、
    第1トランジスタはp型トランジスタであり、第2トランジスタはn型トランジスタであり、
    第1端子にp型トランジスタのソースが接続されており、p型トランジスタのドレインにn型トランジスタのドレインが接続されており、n型トランジスタのソースが第2端子に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの1項に記載の回路。
  6. 第1端子は直流電源の低圧側に接続され、
    第2端子は直流電源の高圧側に接続され、
    第1トランジスタはn型トランジスタであり、第2トランジスタはp型トランジスタであり、
    第1端子にn型トランジスタのソースが接続されており、n型トランジスタのドレインにp型トランジスタのドレインが接続されており、p型トランジスタのソースが第2端子に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの1項に記載の回路。
  7. p型トランジスタとn型トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、
    n型トランジスタがターンオンする時のゲート・ソース間電圧に比例する電流がp型トランジスタに流れるだけのゲート電圧を、p型トランジスタのゲートに印加する回路が付加されていることを特徴とする請求項5の回路。
  8. p型トランジスタとn型トランジスタが直列に接続されているトランジスタ対の奇数個が、並列に接続されているリングオシレータ回路であり、
    p型トランジスタがターンオンする時のゲート・ソース間電圧に比例する電流がn型トランジスタに流れるだけのゲート電圧を、n型トランジスタのゲートの印加する回路が付加されていることを特徴とする請求項6の回路。
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