JP4796523B2 - セラミックス焼成体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、CVD装置やエッチング装置等の半導体製造装置に適用されるヒータ、静電チャック及び高周波印加用サセプター等、導電体が埋設されたセラミックス焼成体及びその製造方法に関する。
半導体の製造技術分野では、ウエハ等にプラズマエッチング、化学的気相成長(CVD)、イオンプレーティング等の処理加工を施すことが多い。このような処理加工を施す場合に、ウエハを加熱する装置として加熱装置(ヒータ)、ウエハを固定する装置として静電チャック、或いは高周波印加用のサセプター等を使用している。
前記静電チャックの製造方法を簡単に説明する。
まず、プレス成形用金型内にセラミックス粉末を充填し加圧することにより予備成形体を成形する。次いで、該予備成形体の表面に、メッシュ状の導電体を配置し、これらの予備成形体及び導電体の上にセラミックス粉末を充填する。その後、セラミックス粉末を一軸加圧成形して円盤状の成形体とし、該成形体をホットプレス法により焼結する。これにより、ウエハを載置する載置面から一定の深さに導電体が埋設されたセラミックス焼成体を作製することができる(例えば、特許文献1参照)。なお、静電チャックにおいては、前記載置面から導電体までの部位を誘電体層という。
特開2005−64497号公報
しかしながら、前述した静電チャックの製造方法では、成形体を加熱して焼結するため、焼結時に成形体の中心部と外周部との間で温度差が発生する。この温度差に起因して、導電体における中心部の高さと外周部の高さとに差違が生じ、導電体の面に湾曲した凹凸形状の変形が発生するおそれがあった。この導電体に変形が生じると、セラミックス焼成体における誘電体層の厚さにばらつきが生じてしまう。
ウエハを静電吸着する吸着力は、電極(導電体)の埋設位置、すなわち、誘電体層の厚さに依存するため、誘電体層の厚さが均一でなければ吸着力が載置面内で均一に発生しない。従って、吸着力の大きさが不均一になると、処理加工時にウエハを確実に固定することができない。これに伴いウエハ等の製品の歩留まりが低下し、品質の低下を招いてしまうという問題を有していた。このような歩留まり低下等の問題は、サセプターやヒータについても生じるおそれがある。
そこで、本発明は、焼成体の表面と該焼成体中に埋設された導電体層との距離が略一定となるセラミックス焼成体及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るセラミックス焼成体は、セラミックスからなる誘電体層と、該焼成体中に設けられ、RF電極を兼ねる導電体層とを備え、静電チャックおよびヒーター等のウエハ保持台に用いられるセラミックス焼成体であって、前記導電体層は前記誘電体層を含む焼成体中に埋設されており、前記誘電体層の表面はウエハ載置面を含み、この誘電体層の表面から前記導電体層までの距離を略一定に構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るセラミックス焼成体の製造方法は、少なくとも導電体層と成型体層とを有する被焼成体に対して、異型スペーサを重ね合わせる第1の工程と、前記被焼成体に前記異型スペーサを重ね合わせ、この重ね合わせた面に直交する方向に、前記異型スペーサを介して圧力を加えながら前記被焼成体にホットプレス焼成を施す第2の工程とを備え、前記異型スペーサの当接面の形状は、中心部に外周部の高さよりも高い凸部が形成された凸面、又は、中心部に外周部の高さよりも低い凹部が形成された凹面であり、前記第2の工程における焼成時に発生する導電体層の凹形状又は凸形状に相対する当接面形状の異型スペーサを選択し、この異型スペーサを被焼成体に重ね合わせることにより、前記第2の工程で生じる導電体層の凹形状又は凸形状の変形を矯正することを特徴とする。
本発明に係るセラミックス焼成体によれば、誘電体層の表面から前記導電体層までの距離を略一定に構成しているため、誘電体層の表面におけるウエハの吸着力のバラツキが減少して均一化される。
本発明に係るセラミックス焼成体の製造方法によれば、第2の工程の焼成によって生じる導電体層の凹形状又は凸形状の変形を、前記異型スペーサによって矯正することができる。
これにより、セラミック焼成体を例えば静電チャックに適用する場合には、誘電体層の厚さを均一に形成することができ、ウエハの吸着力を静電チャックの載置面内で均一にすることができ、ウエハ等の歩留まり向上等に寄与することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に使用するセラミックス焼成体の製造装置の構成を説明する。
図1に示す製造装置1は、具体的には被焼成体に圧力を加えながら加熱するホットプレス装置であり、最も外周側にヒータ12が配設されており、該ヒータ12の内周側には、被焼成体を加圧保持する焼成治具2が配設されている。
該焼成治具2は、下側に配置された受け台11と、該受け台11の上に載置されたダイス10及びスリーブ9と、このスリーブ9の内周側の上下に配置された上パンチ8a及び下パンチ8bとから構成されている。
そして、スリーブ9、上パンチ8a及び下パンチ8bで囲まれた内部には、被焼成体3と異型スペーサ5とからなる組P1、P2、P3、・・・が複数段に積層されて収納されている。組P1、P2、P3、・・・の積層方向(図1における上下方向)の上端と下端に前記上パンチ8a及び下パンチ8bが配置されており、これらの上パンチ8a及び下パンチ8bによって、組P1、P2・・・が上下から加圧されるように構成されている。
ここで、図1の組P1、P2、P3・・・における被焼成体3と異型スペーサ5とを簡単に説明する。被焼成体3において、符号7は予備焼成体層であり、6は予備焼成体層7の上に形成した成型体層であり、これらの予備焼成体層7及び成型体層6の間には図示しない導電体層が埋設されている。また、異型スペーサ5a,5cの表面側には、凹部又は凸部が形成されているが、図1では省略している。なお、これらの構成は、後述する図3などで詳細に説明する。また、組P1、P2・・・は、全て同様の構成を有している。
図2は、比較例に係る、焼成体及び平坦スペーサを拡大して示す断面図である。
焼成される前の被焼成体は、予め焼成された予備焼成体層7と、該予備焼成体7の上に成型された成型体層6と、これらの予備焼成体層7と成型体層6の間に挟まれた導電体層15とを備える。なお、この時点では、予備焼成体層7及び成型体層6の厚みは一定であり、導電体層15に反りは発生していない。
前記被焼成体を焼成する際には、成型体層6の上に平坦スペーサ5bを重ね合わせる。この平坦スペーサ5bの下面(当接面)は、凹部及び凸部のない平坦面に形成されている。
被焼成体を、図2における上下方向である積層方向(厚さ方向)に加圧して焼成することにより、図2に示すように、導電体層15の中心部と外周部の間で高さの差違が生じる。なぜなら、被焼成体の中心部と外周部との間で温度差が生じて成型体層6と予備焼成体層7の境界面が凹形状又は凸形状に変形してしまうからである。
所定温度以上の高温で加圧しながら焼成すると、導電体層15の中央部が上方向に盛り上がる「中凸状」に変形する。一方、所定温度以下の低温で加圧しながら焼成すると、導電体層15の中央部が下方向にへこむ「中凹状」に変形する。静電チャックに用いる被焼成体において平坦スペーサ5bを当接させる側の反対側の第1の主面16をウエハ載置面とすると、第1の主面16から導電体層15までの距離が「静電チャックにおける誘電体層の厚さ」に相当する。導電体層15が中凸状に変形した場合、図2に示すように、導電体層15の中心部における誘電体層の厚さが最大値Tmaxとなり、外周部における誘電体層の厚さが最小値Tminとなる。
一方、導電体層15が中凹状に変形した場合、導電体層15の中心部における誘電体層の厚さが最小値Tminとなり、外周部における誘電体層の厚さが最大値Tmaxとなる。以下、最大値Tmaxから最小値Tminを減算した値を「膜厚レンジ」と呼ぶ。
なお、本発明及び比較例の双方において、ウエハ載置面を、スペーサが重ね合わされる側の主面としても良く、スペーサが重ね合わされる側の反対側の主面としても良い。したがって、上述した、ウエハ載置面、誘電体層の厚さ、最大値Tmax及び最小値Tminの値は相対的な値である。成型体層6及び予備焼成体層7を積層した被焼成体の場合、スペーサは成型体層6側に重ね合わされる。
[第1の実施形態]
次に、図1の製造装置1を用いて、被焼成体を焼成してセラミックス焼成体を製造する方法を説明する。この第1の実施形態においては、ホットプレス焼成工程中において加圧を開始する時の温度を、1000℃以上の高温に設定している。
まず、本発明例を図3を用いて説明する。
図3(a)に示すように、第1の実施形態による被焼成体3は、下側に配置した予備焼成体層7と、該予備焼成体層7の上に配置した成型体層6と、これらの予備焼成体層7及び成型体層6の間に配置した導電体層15とからなる。具体的には、予め焼成された予備焼成体層7を用意し、予備焼成体層7の上に、導電体層15(例えば印刷電極)を形成し、その後、予備焼成体層7及び導電体層15の上に成型体層6を成型する。なお、成型体層6の内部に予め抵抗加熱体を埋設させておいても構わない。
また、本実施形態で用いる第1の異型スペーサ5aは、後述する図11(b)で詳細に説明するように、円板状の基準部材51の下側における中央部に、基準部材51よりも小さい径を有する凸部材を結合させたものである。従って、第1の異型スペーサ5aにおける当接面(下面)32は、中心部に外周部よりも高い凸部31が形成された凸面であり、上面33は平坦面に形成されている。
図3(a)に示すように、第1の工程において、被焼成体3に対して、第1の異型スペーサ5aの当接面32を重ね合わせる。その後、図3(b)に示すように、第2の工程において、被焼成体3と第1の異型スペーサ5aを重ね合わせた面に垂直な方向に圧力を加えながら被焼成体3にホットプレス焼成を施す。ここで、ホットプレス焼成中における加圧を開始する時の温度は、1000℃以上の高温に設定している。
ここで、後述する図4の比較例に示すように、第2の工程で導電体層15が中凸状に変形するため、この導電体層15の変形形状に相対するように、第1の異型スペーサ5aの凸面を成型体層6の上に重ね合わせる。これにより、図3(b)に示すように第2の工程で導電体層15に形成される中凸状の変形を矯正することができる。
なお、第2の工程は、図3(a)及び図3(b)と同様の構成を備える複数の組P1、P2、P3・・・を積層した状態で実施される。よって、図3(b)の予備焼成体層7の下面には、下段のスペーサの上面が重ね合わされ、図3(b)の第1の異型スペーサ5aの上面には、上段の予備焼成体層7の下面が重ね合わされる。
図3(b)の予備焼成体層7の下面がウエハ載置面となる場合、予備焼成体層7の中央部における膜厚と外周部における膜厚の差が膜厚レンジとなる。凸面を有する第1の異型スペーサ5aを用いることにより、導電体層15に生じる中凸状の変形を矯正できる。よって、セラミックス焼成体を静電チャックに用いる場合は、ウエハ載置面から導電体層15までの距離となる誘電体層の厚さを均一にすることができる。
次に、図4を用いて比較例を説明する。比較例に用いる平坦スペーサ5bは、下面(当接面)及び上面の双方ともに平坦面に形成されている。
図4(a)に示すように、第1の工程において、平坦スペーサ5bの下面を被焼成体における成型体層6の上に重ね合わせる。そして、図4(b)に示すように、第2の工程において、図1の製造装置1を用いて、被焼成体3と平坦スペーサ5bを重ね合わせた面に垂直な方向に加圧しながら被焼成体にホットプレス焼成を施す。ここで、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度は、1000℃以上の高温に設定している。
焼成時に被焼成体の中心部と外周部との間の温度差に起因して、導電体層15が中凸状に変形する。しかし、比較例では、平坦スペーサ5bの下面を被焼成体3における成型体層6の上に重ね合わせて焼成するため、前記導電体層15の変形を矯正することができない。従って、焼成後においても前記導電体層15は中凸状に変形したままとなる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態では、ホットプレス焼成における加圧を開始する時の温度を、1000℃以下の低温に設定している。
本発明例を説明する。図5(a)に示すように、第1の工程において、被焼成体3に対して、下面に凹部34が形成された第2の異型スペーサ5cの当接面35を重ね合わせる。この第2の異型スペーサの構造については、図11(a)で詳細に説明する。被焼成体の構成及び製造方法は、図3(a)及び図3(b)に示した第1実施形態における本発明例と同じである。第2の異型スペーサ5cの当接面35を被焼成体3における成型体層6の上に重ね合わせる。そして、図5(b)に示すように、第2の工程において、被焼成体3と第2の異型スペーサ5cを重ね合わせた面に垂直な方向に加圧しながら被焼成体3にホットプレス焼成を施す。ここで、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度を、1000℃以下の低温に設定している。
後述する図6(b)の比較例に示すように、第2の工程で導電体層15が中凹状に変形するため、これと逆の向きに第2の異型スペーサ5cの当接面35を成型体層6の上に重ね合わせる。これにより、図6(b)に示すように第2の工程で導電体層15に形成される中凹状の変形を矯正することができる。
図5(b)の予備焼成体層7の下面がウエハ載置面となる場合、予備焼成体層7の中央部における膜厚と外周部における膜厚の差が膜厚レンジとなる。凹面を有する第2の異型スペーサ5cを用いることにより、導電体層15に生じる中凹状の変形を矯正できる。よって、セラミックス焼成体を静電チャックに用いる場合は、ウエハ載置面から導電体層15までの距離である誘電体層の厚さを面内で均一にすることができる。
次に、比較例を説明する。
図6(a)に示すように、第1の工程において、平坦スペーサ5bの下面を被焼成体における成型体層6の上に重ね合わせる。そして、図6(b)に示すように、第2の工程において、図1の製造装置を用いて、被焼成体3と平坦スペーサ5bを重ね合わせた面に垂直な方向に圧力を加えながら被焼成体3を焼成させる。ホットプレス焼成中における加圧開始時の温度が、1000℃以下の低温であるため、被焼成体3の中心部と外周部との間の温度差に起因して、導電体層15が中凹状に変形する。
[第3の実施形態]
前記の本発明例では、図3(a)及び図5(a)に示したように、予備焼成体層7と成型体層6とを積層した被焼成体3から焼成体を形成する場合を説明したが、本発明に係わる製造方法は、これに限定されるものではない。これ以外の被焼成体に対しても適用することができる。そこで、第3の実施形態として、図7及び図8に示すように導電体層15(RF電極)及び抵抗加熱体22を埋設した成型体層6のみからなる被焼成体36に本発明の製造方法を適用した場合について説明する。
なお、第3の実施形態においては、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度を、1000℃以上の高温に設定している。
まず、被焼成体36について説明する。図7(a)、図8(a)に示すように、導電体層15及び抵抗加熱体22は、図の上下方向に一定の間隔をおいて成型体層6内に埋設されている。また、被焼成体36の裏面を第1の主面16とし、表面を第2の主面17とすると、導電体層15から第1の主面16までの距離と導電体層15から第2の主面17までの距離は異なる。つまり、導電体層15は、成型体層6内で、第1の主面16側かあるいは第2の主面17側に寄って配置されている。通常、導電体層15に近い側の主面がウエハ載置面とされる。図7及び図8の例では、導電体層15は第1の主面16側に寄って配置され、第1の主面16がウエハ載置面とされる。
本発明例を説明する。図7(a)に示すように、第1の工程において、成型体層6の第1の主面16に、第2の異型スペーサ5cの当接面35を重ね合わせる。そして、図7(b)に示すように、第2の工程において、成型体層6と第2の異型スペーサ5cを重ね合わせた面に垂直な方向に加圧しながら被焼成体36にホットプレス焼成を施す。なお、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度を、1000℃以上の高温に設定している。
ここで、後述する図8(b)の比較例に示すように、第2の工程で導電体層15が中凸状に変形するため、これと逆の向きに第2の異型スペーサ5cの当接面35を成型体層6の第1の主面16に重ね合わせる。これにより、図7(b)に示すように第2の工程で導電体層15に形成される中凸状の変形を矯正することができる。
なお、図7(b)において、成型体層6の第2の異型スペーサ5cに当接する面を平坦化することにより、第1の主面16がウエハ載置面となる。よって、ウエハ載置面から導電体層15までの深さである誘電体層の厚さを面内で均一にすることができる。
比較例を説明する。図8(a)に示すように、第1の工程において、平坦スペーサ5bの下面を被焼成体における成型体層6の第2の主面17に重ね合わせる。そして、図8(b)に示すように、第2の工程において、図1の製造装置1を用いて、被焼成体36と平坦スペーサ5bを重ね合わせた面に垂直な方向に圧力を加えながら被焼成体36を焼成させる。焼成時に成型体層6の中心部と外周部との間の温度差に起因して、導電体層15が中凸状に変形する。
[第4の実施形態]
次いで、本発明の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態においては、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度を、1000℃以下の低温に設定している。なお、被焼成体の構成は、図7(a)及び図7(b)に示した本発明例と同様である。
本発明例を説明する。図9(a)に示すように、第1の工程において、第1の異型スペーサ5aの当接面32を成型体層6の第1の主面16に重ね合わせる。そして、図9(b)に示すように、第2の工程において、成型体層6と第1の異型スペーサ5aを重ね合わせた面に垂直な方向に加圧しながら被焼成体36にホットプレス焼成を施す。なお、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度を、1000℃以下の低温に設定している。
ここで、後述する図10(b)の比較例に示すように、第2の工程で導電体層15が中凹状に変形するため、これと逆の向きに第1の異型スペーサ5aの当接面32を成型体層6の第1の主面16に重ね合わせる。これにより、図9(b)に示すように第2の工程で導電体層15に形成される中凹状の変形を矯正することができる。
なお、図9(b)において成型体層6の第1の異型スペーサ5cに当接する面を平坦化することにより、第1の主面16がウエハ載置面となる。よって、ウエハ載置面から導電体層15までの距離である誘電体層の厚さを面内で均一にすることができる。
また、導電体層15に近い側の成型体層6の主面である第1の主面16に第1の異型スペーサ5aの当接面32を重ね合わせることにより、第1の異型スペーサ5aの当接面32が導電体層15の凹変形を矯正する機能をより効果的に発揮することができる。
このように、本発明の実施形態では、少なくとも導電体層15と成型体層6とを有する被焼成体からセラミックス焼成体を製造する方法について説明した。ここで、「少なくとも導電体層15と成型体層6とを有する」とは、被焼成体として、少なくとも導電体層15と成型体層6を有していればよいことを示している。従って、図3〜図10に示したように、被焼成体は、他の構成要素として予備焼成体層7や抵抗加熱体22を有していても構わない。
次いで、比較例を説明する。図10(a)に示すように、第1の工程において、平坦スペーサ5bの下面を被焼成体における成型体層6の第2の主面17に重ね合わせる。そして、図10(b)に示すように、第2の工程において、図1の製造装置1を用いて、成型体層6と平坦スペーサ5bを重ね合わせた面に垂直な方向に加圧をしながら被焼成体36にホットプレス焼成を施す。なお、ホットプレス焼成中の加圧を開始する時の温度を、1000℃以下の低温に設定している。加圧焼成時に成型体層6の中心部と外周部との間の温度差に起因して、導電体層15が中凹状に変形する。
次に、図11(a)及び図11(b)を参照して、前述した第1の異型スペーサ5aと第2の異型スペーサ5cの具体的な構造を説明する。
図11(a)に示すように、第2の異型スペーサ5cは、表面及び裏面が平坦面に形成された円板状の基準部材51と、互いに外径が等しく、かつ内径が異なる円板状の第1のリング部材52及び第2のリング部材53とを備える。第1のリング部材52及び第2のリング部材53の外径と基準部材51の直径は略等しく、例えば、340mmである。第1のリング部材52の内径は第2のリング部材53の内径よりも短い。例えば、第2のリング部材53の内径は140mmであり、第1のリング部材52の内径は70mmである。これにより、下面である当接面35が凹部34を有する凹面に形成されている。
図11(b)に示すように、第2の異型スペーサ5aは、表面及び裏面が平坦面に形成された円板状の基準部材51と、該基準部材51よりも小さい外径を有する円板状の凸部材54とを備える。基準部材51の直径は、例えば、340mmである。凸部材54の直径は、例えば、100mmである。これにより、下面である当接面32が凸部31を有する凸面に形成されている。
なお、第1の異型スペーサ及び第2の異型スペーサ5a、5cの材質の例として、カーボンを用いることが好ましい。
[第5の実施形態]
次いで、本発明の第5の実施形態について説明する。
図12は、第5の実施形態によるセラミックス焼成体を示す概略図である。
このセラミックス焼成体61においては、焼成体層63中に抵抗発熱体22と導電体層15とが埋設されている。該導電体層15は、RF電極を兼ねた静電電極である。焼成体層63の表面は、中央側に配置された平坦なウエハ載置面65と、該ウエハ載置面65の外周側に配置された傾斜面67と、傾斜面67の外周側に配置された平坦な外周面69とから構成されている。
ウエハ載置面65と導電体層15との間は、厚さがt1である誘電体層62となる。さらに、傾斜面67と導電体層15との距離をt2、及び外周面69と導電体層15との距離をt3とすると、t1、t2及びt3は、全て略一定に形成されている。なお、導電体層15の下側には、コイル状の抵抗発熱体22が埋設されている。そして、外周面69とウエハ載置面65との高低差はWに設定され、導電体層15の中央部と外周部との高低差はLに設定されている。前述したように、t1、t2及びt3は全て略一定であるため、WとLとは略同一寸法に設定されている。
[実施例]
次に、図13〜図16を参照して、本発明の実施例を説明する。具体的には、焼成体の膜厚レンジ等を検証した。図1の製造装置では、複数の組P1、P2、P3、・・・が複数段に積層されているが、以下の説明では、組P1、P2、P3、・・・を詰め段1、2、3、・・・とする。
まず、第1の実施形態となる図3及び図4に相当する実施例を、図13の表を用いて説明する。図13(a)の表に示すように、製品となる被焼成体a,b,c,d,eにスペーサを重ね合わせ、加熱及び加圧を施して焼成を行った。
製品a〜cは、図4に相当する方法で焼成した比較例であり、製品d,eは、図3に相当する方法で焼成を行った本発明例である。即ち、製品a〜cは、表面及び裏面が平坦な平坦スペーサ5bを用いて加圧し、製品d,eは、当接面が凸面に形成された第1の異型スペーサ5aを用いて加圧した。
また、図1に示す詰め段1,2には、被焼成体を収納せずに、詰め段3〜6にのみ被焼成体を収納した。
図13(a)の表には、詰め段が3〜6についての膜厚レンジを記載し、更に、該膜厚レンジの平均値及び標準偏差(σ)を記載した。なお、膜厚レンジとは、導電体層の平面度のばらつき度合いをいう。
その結果、「平坦スペーサ」に比べて「第1の異型スペーサ」を用いた方が、膜厚レンジ及び平均値が小さくなることが分かった。また、「平坦スペーサ」では、詰め段3〜6の間で膜厚レンジのバラツキが大きく、標準偏差(σ)が大きかったが、「第1の異型スペーサ」では、詰め段3〜6の間で膜厚レンジのバラツキが小さくなり、標準偏差(σ)が小さくなることが分かった。
なお、前記図13(a)の表で示した本発明例において使用した第1の異型スペーサ5aの構成を、図13(b)の表に示す。
詰め段3に用いた第1の異型スペーサ5aは、基準部材51の下面の中央部に、外径が140mmで厚さが0.2mmの薄い円板を固着し、更に、この円板の下面の中央部に、外径が70mmで厚さが0.2mmの円板を固着したものである。
また、詰め段4に用いた第1の異型スペーサ5aは、基準部材の下面の中央部に、外径が70mmで厚さが0.2mmの円板を固着したものである。
なお、詰め段5,6には、基準部材51のみからなるスペーサを用いた。
次いで、第2の実施形態となる図5及び図6に相当する実施例を、図14の表を用いて説明する。
図14(a)に示すように、製品f,g,hは、平坦スペーサ5bを用いて加圧及び加熱を施した比較例であり、製品i,jは、第2の異型スペーサ5cを用いて加圧及び加熱を施した本発明例である。
図13の場合と同様に、詰め段1,2には被焼成体を収容せずに、詰め段3〜6に被焼成体を収納して焼成を行った。
図14(b)に示すように、詰め段3,4には、基準部材51のみからなるスペーサを使用した。また、詰め段5に用いた第2の異型スペーサ5cは、基準部材51の下面に、内径が140mm、外径が340mmで厚さが0.2mmのリング状の板材を固着したものである。
詰め段6に用いた第2の異型スペーサ5cは、基準部材の下面に、2枚のリング状の板材を上下に重ねて固着したものである。上側の板材は、内径が70mmで厚さが0.2mmであり、下側の板材は、内径が140mmで厚さが0.2mmである。なお、両板材ともに、外径は340mmである。
図14(a)の表に、詰め段が3〜6についての膜厚レンジを記載し、その平均値及び標準偏差(σ)を記載した。「平坦スペーサ」に比べて「第2の異型スペーサ」の方が、膜厚レンジ及び平均値が小さくなることが分かった。また、「平坦スペーサ」では、詰め段3〜6の間で膜厚レンジのバラツキが大きく、標準偏差(σ)が大きかったが、「第2の異型スペーサ」では、詰め段3〜6の間で膜厚レンジのバラツキが小さくなり、標準偏差(σ)が小さくなることが分かった。
次いで、第3の実施形態となる図7,8に相当する実施例を、図15の表に示した。
図15(a)の表のうち、左側は平坦スペーサ5bを用いた比較例を示し、右側は第2の異型スペーサ5cを用いた本発明例を示す。それぞれ試料数Nを6個及び4個について焼成を行った。
詰め段が1〜6全体の膜厚レンジの平均値(Ave)、標準偏差(σ)、及び実施した試料数(N)を記載した。「平坦スペーサ」より「第2の異型スペーサ」を用いた方が、膜厚レンジの平均値が小さくなることが分かった。
図15(b)に示すように、第2の異型スペーサ5cは、基準部材の下面に、大小2枚の板材を固着したものである。外周側の板材は、内径が100mmで外径が340mmのリング状の板材であり、内周側の板材は、外径が100mmの円板状の板材である。板厚は、外周側の板材が0.4mmであり、内周側の板材は0.25mmである。そして、外周側の板材の中央穴に、内周側の板材を挿入することにより、高さが0.15mmの凹面が形成されている。
次いで、第4の実施形態となる図9,10に相当する実施例を、図16の表に示した。具体的には、図16(a)は、図10の比較例に相当し、図16(b)は、図9の本発明例に相当する。
試料数n個について実験をそれぞれ行った。詰め段が1〜6についての膜厚レンジの平均値(Ave)、標準偏差(σ)、及び実施した試料数(n)を、図16(a)(b)の表に記載した。詰め段毎に「比較例」と「本発明例」を比べると、「比較例」より「本発明例」の方が、膜厚レンジの平均値が小さくなることが分かった。
図16(b)の本発明例で用いた第1の異型スペーサ5aの構造を、図16(c)の表に示す。
詰め段1〜5には、基準部材51のみからなるスペーサを用い、詰め段6には、第1の異型スペーサ5aを用いた。この第1の異型スペーサ5aは、基準部材51の下面に、大小2枚の板材を固着したものである。具体的には、外周側の板材は、外径が340mmで内径が100mmのリング状であり、板厚は0.25mmである。また、内周側の板材は、外径が100mmの円板状の板材であり、板厚は0.4mmである。そして、外周側の板材の中央穴に、外周側の板材を挿入することにより、高さが0.15mmの凸部を有する第1の異型スペーサ5aとなっている。
次いで、第5の実施形態となる図12に相当する実施例を図17及び図18を用いて説明する。具体的には、図17は本発明例に相当し、図18は比較例に相当する。
図17に示すセラミックス焼成体61は、図12に示すものと同一構造をしている。図17において、W及びLはともに0.4mmであり、t1,t2及びt3は全て1.0mmとした。
また、比較例となる図18に示すセラミックス焼成体71においては、誘電体層63の内部に平面状の導電体層15を埋設した。つまり、比較例に係る導電体層15は、中央部と外周部とで同じ高さに配置された。中央部におけるウエハ載置面65と導電体層15との距離はt1であり、外周面69と導電体層15との距離はt4である。このように、導電体層15の高さは、埋設した導電体層15の深さ位置をエディー電流法を用いることによって測定した。
なお、セラミックス焼成体61の表面のうち、ウエハ載置面65の部位は研削加工によって外周面69よりも高さW分だけ低く形成した。これによって、セラミックス焼成体61の表面の全体において、導電体層15との距離が略一定に形成された。
そして、抵抗発熱体22に電流を流してウエハ載置面65を460℃に加熱し、ウエハ載置面65にSiH及び酸素をArで希釈した混合ガスを供給した。また、導電体層15に13.56MHzの高周波電力を供給することにより、出力が500Wのプラズマを生成させた。以上により、SiO成膜試験を行った。
目標膜厚を7000Åとして成膜した結果、図17に示す本発明例の場合は、最大膜厚と最低膜厚との差異は300Å、図18に示す比較例の場合は、最大膜厚と最低膜厚との差異は1600Åとなった。このように、比較例の場合は、外周部における膜厚が薄くなってしまうのに対し、本発明例の場合は、中央部と外周部とで略同一厚さに形成することができた。これは、セラミックス焼成体61の表面全体において、導電体層15との距離が略一定に形成されることにより、発生するプラズマ量が外周部と中央部とであまり差異が生じなかったためであると考えられる。これに対して、比較例となる図18に示すセラミックス焼成体71においては、外周部における導電体層15と外周面69との距離t4は、中央部のウエハ載置面65と外周面69との距離t1よりも大きい。従って、外周部に発生するプラズマ量は、中央部のプラズマ量よりも小さくなり、外周部における膜厚は中央部における膜厚よりも薄く形成されたためであると考えられる。
なお、図17の本発明例で用いた第1の異型スペーサの大きさを図19及び図20に示す。
詰め段1〜5には、図20に示すスペーサを用い、詰め段6には、図19に示すスペーサを用いた。
[作用効果]
以上説明した本発明の実施形態によれば、以下に示す作用効果が得られる。
少なくとも導電体層15と成型体層6とを有する被焼成体に対して、中心部と外周部との高さが異なる異型スペーサ5a、5cを重ね合わせ(第1の工程)、被焼成体と異型スペーサ5a、5cを重ね合わせた面に垂直な方向に圧力を加えながら被焼成体を焼成させる(第2の工程)。第1の工程において、第2の工程で導電体層15に形成される凹凸形状に相対する向きに異型スペーサ5a、5cの凹面又は凸面を重ね合わせる。これにより、第2の工程で導電体層に形成される凹凸形状を緩和又は矯正することができる。これにより、誘電体層の厚さが均一化されて製品の歩留まりが向上する。また、セラミック焼成体の一例として静電チャックに適用した場合、ウエハ面内で均一な吸着力が得られ、局所的に誘電体層の厚さが薄くなることによる絶縁破壊を回避できる。
被焼成体と略同じ構成を備える別の被焼成体を複数準備し、順次、被焼成体に重ね合わせ、これらの複数の被焼成体に対して同時に第1及び第2の工程を実施する。つまり、図1に示した製造装置において、複数の組P1、P2、P3、・・・が複数段に積層されており、積層する組の数と同数の被焼成体を同時に処理することができる。この場合、図13〜図16に示したように、異型スペーサ5a、5cを使用することにより、複数の組P1、P2、P3、・・・の間で膜厚レンジのバラツキを小さくすることができる。
図3及び図5に示すように、被焼成体は、予め焼成された予備焼成体層7と、予備焼成体層7の上に積層された成型体層6と、予備焼成体層7と成型体層6の間に配置された導電体層15とを備える。そして、第1の工程において、成型体層6に対して異型スペーサ5a、5cを重ね合わせる。これにより、第2の工程において予備焼成体層7を破壊することなく、導電体層15の凹凸変形を矯正することができる。
導電体層15は被焼成体に埋設され、第1の工程において、被焼成体が有する第1の主面と該第1の主面の反対側に形成された第2の主面のうち導電体層15に近い方に異型スペーサ5a、5cを重ね合わせる。具体的には、図7〜図10に示したように、導電体層15は成型体層6内に埋設され、成型体層6の両面のうち導電体層15に近い方に異型スペーサ5a、5cを重ね合わせる。これにより、異型スペーサ5a、5cの凹面又は凸面が導電体層15の凹凸変形を矯正することができる。
また、粉体を第1の加圧力で圧縮成形することにより、前記成形体層6を成形すると共に、前記異型スペーサ5a、5cを被焼成体に重ね合わせた状態で、第2の加圧力を加えながら被焼成体にホットプレス焼成を施し、前記第1の加圧力を200kg/cm以上に設定すると共に、前記第1の加圧力を第2の加圧力以上に設定した。このため、被焼成体をホットプレス焼成する場合における被焼成体の収縮度合いが小さくなるため、焼成体の製品寸法精度を向上させることができる。
セラミックス焼成体として、例えば、半導体製造技術分野でウエハ等にプラズマエッチング、化学的気相成長(CVD)、イオンプレーティング等の処理加工を施す場合に使用する加熱装置(セラミックヒータ)や、ウエハの固定部材として静電チャック、或いは高周波印加用のサセプターを例示することができる。それぞれに応じて、導電体層15は、発熱抵抗体、静電電極、高周波印加用電極として適用される。
なお、図12に示すように、本発明に係るセラミックス焼成体61によれば、成型体層63の表面から前記導電体層16までの距離を略一定に構成しているため、成型体層63の表面におけるウエハの吸着力のバラツキが減少して均一化される。
本発明の実施の形態に係わるセラミックス焼成体の製造方法において使用するセラミックス焼成体の製造装置を示す断面図である。 比較例に係る、焼成後の焼成体及び平坦スペーサを拡大して示す断面図である。 本図は、本発明の第1実施形態によるセラミックス焼成体の製造方法を示す断面図であり、(a)は第1実施形態における第1の工程を示し、(b)は第2の工程を示している。 本図は、本発明の第1実施形態に対する比較例を示し、(a)は図3(a)に対応し、(b)は図3(b)に対応している。 本図は、本発明の第2実施形態によるセラミックス焼成体の製造方法を示す断面図であり、(a)は第2実施形態における第1の工程を示し、(b)は第2の工程を示している。 本図は、本発明の第2実施形態に対する比較例を示し、(a)は図5(a)に対応し、(b)は図5(b)に対応している。 本図は、本発明の第3実施形態によるセラミックス焼成体の製造方法を示す断面図であり、(a)は第3実施形態における第1の工程を示し、(b)は第2の工程を示している。 本図は、本発明の第3実施形態に対する比較例を示し、(a)は図7(a)に対応し、(b)は図7(b)に対応している。 本図は、本発明の第4実施形態によるセラミックス焼成体の製造方法を示す断面図であり、(a)は第4実施形態における第1の工程を示し、(b)は第2の工程を示している。 本図は、本発明の第4実施形態に対する比較例を示し、(a)は図9(a)に対応し、(b)は図9(b)に対応している。 本発明の実施形態にて採用することができる異型スペーサの具体的な形状及び寸法を示しており、(a)は第2の異型スペーサを示し、(b)は第1の異型スペーサを示している。 本発明の第5実施形態によるセラミックス焼成体を示す概略図である。 図3,4に相当する実施例を示す表であり、(a)は実施例の内容及び結果を示し、(b)は異型スペーサの構成を示している。 図5,6に相当する実施例を示す表であり、(a)は実施例の内容及び結果を示し、(b)は異型スペーサの構成を示している。 図7,8に相当する実施例を示す表であり、(a)は実施例の内容及び結果を示し、(b)は異型スペーサの構成を示している。 図9,10に相当する実施例を示す表であり、(a)は比較例の内容及び結果を示し、(b)は本発明例の内容及び結果を示し、(c)は異型スペーサの構成を示している。 図12に相当する実施例(本発明例)を示す概略図である。 図17に対応する比較例を示す概略図である。 図17及び図18に示す実施例に用いた異型スペーサの寸法を示す側面図である。 図17及び図18に示す実施例に用いた異型スペーサの寸法を示す側面図である。
符号の説明
5a、5c…異型スペーサ
5b…平坦スペーサ
6…成型体層
7…予備焼成体層
15…導電体層
16…第1の主面
31…凸部
32,35…当接面
34…凹部
61…セラミックス焼成体
62…誘電体層
65…ウエハ載置面

Claims (2)

  1. 少なくとも導電体層と成型体層とを有する被焼成体に対して、異型スペーサを重ね合わせる第1の工程と、
    前記被焼成体に前記異型スペーサを重ね合わせ、この重ね合わせた面に直交する方向に、前記異型スペーサを介して圧力を加えながら前記被焼成体にホットプレス焼成を施す第2の工程とを備え、
    前記異型スペーサの当接面の形状は、中心部に外周部の高さよりも高い凸部が形成された凸面、又は、中心部に外周部の高さよりも低い凹部が形成された凹面であり、
    前記第2の工程における焼成時に発生する導電体層の凹形状又は凸形状に相対する当接面形状の異型スペーサを選択し、この異型スペーサを被焼成体に重ね合わせることにより、前記第2の工程で生じる導電体層の凹形状又は凸形状の変形を矯正する
    ことを特徴とするセラミックス焼成体の製造方法。
  2. 前記被焼成体を複数準備し、これらの被焼成体を厚さ方向に順次重ね合わせ、前記複数の被焼成体に対して前記第1及び第2の工程を実施することを特徴とする請求項記載のセラミックス焼成体の製造方法。
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