JP4795810B2 - コンクリート床形成方法 - Google Patents
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Description
次に、割栗石101の上に、捨てコンクリート102と言われるコンクリートを打設する。捨てコンクリート102とは、基礎の最下部にあたる下地のコンクリートをいう。捨てコンクリート102は、できるだけ平らにしておく。この捨てコンクリート102の上に、捨てコンクリート102に略平行な図示しない鉄筋と垂直な図示しない鉄筋とを設ける。
基礎部分の施工工程終了後、埋戻土105を所定の高さまで積み上げ、次に、埋戻土105の上に、捨てコンクリート106を打設する。捨てコンクリート106は、できるだけ平らにしておく。
(1)住宅用の建物における土間の形成領域にコンクリート床を形成するコンクリート床形成方法であって、
前記土間の形成領域に、複数のコンクリート流込用貫通孔が形成されたパネル部、及び前記貫通孔と連通し、前記パネル部から下方へ延設された筒状の柱脚部を有するコンクリート床形成部材を複数並べて設置するコンクリート床形成部材設置工程と、
前記設置されたコンクリート床形成部材の前記パネル部上であって、前記土間の形成領域を囲むように形成された縦壁と前記パネル部とにより形成される縁部の隙間を覆うように、板状体からなるL字型縁材を取り付けるL字型縁材取り付け工程と、
前記コンクリート床形成部材の前記パネル部上からコンクリートを流し込むことにより、前記パネル部の上面をコンクリートで覆うとともに前記柱脚部にコンクリートを充填するコンクリート流込工程と、
を含むことを特徴とするコンクリート床形成方法。
(2)上記(1)に記載のコンクリート床形成方法であって、
前記L字型縁材を固定用テープにより前記縦壁に密着させて取り付けることを特徴とするコンクリート床形成方法。
(3) 上記(1)又は(2)に記載のコンクリート床形成方法であって、
前記柱脚部の下端に筒状の接続部材を接続することにより、前記コンクリート床形成部材の前記パネル部の設置高さを調整するパネル高さ調整工程を含むことを特徴とするコンクリート床形成方法。
(4) 上記(1)又は(2)に記載のコンクリート床形成方法であって、
前記柱脚部を切断処理することにより、前記コンクリート床形成部材の前記パネル部の設置高さを調整するパネル高さ調整工程を含むコンクリート床形成方法。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載のコンクリート床形成方法であって、
前記土間の形成領域の形状及び寸法に合わせるため、一部のパネル部材を切断処理するパネル部材切断工程を含むことを特徴とするコンクリート床形成方法。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
なお、コンクリート床形成用部材は、下記するものに限定されるわけではなく、本発明のコンクリート床形成方法に用いるコンクリート床形成部材は、パネル部と柱脚部が一体として形成されているものであっても良く、パネル部と柱脚部が着脱自在とされた別部材からなるものであっても良い。
以下ではパネル部と柱脚部が着脱自在とされた別部材からなるものである場合について、コンクリート床形成用部材の一例として説明する。
また、パネル部材10は、多数の小さな孔からなる水抜き孔15を備えている。
外壁12の高さはパネル部上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度となる高さが望ましく、この高さは材料やパネル部の形状によっても異なるが、通常、20〜60mm程度が望ましい。
図1に示したパネル部材10では、横リブ14a及び縦リブ14bは、水平方向と垂直方向に形成されているが、リブの形成方向は、上記態様に限定されるものではなく、一方又は両方が傾斜するように形成されていてもよい。
この中でも、後述するようにパネル部材10を組み合わせたり、切断したりできることと、一般的な外間床の形状が正方形又は矩形であることを考慮すると、平面11の形状は正方形又は矩形を各辺が直交又は並行する関係となるように重ね合わせた形状であることが望ましい。
水抜き孔15の形状は、図1又は図3に示す形状に限られるものではなく、円形のほか矩形、正方形、円形、菱形、楕円形、三角形、六角形など任意に設定することが可能である。
また、各格子部に設けられる水抜き孔15の数は各格子部に1つずつに限定されるものではなく、複数設けられていてもよい。
また、突起部23は立ち上がり部22の内周形状の全周に沿って形成されている必要はなく、切り欠け部によって区切られていても構わない。
また、嵌合用突起部24は立ち上がり部22の内周形状の全周に沿って形成されている必要はなく、切り欠け部によって区切られていても構わない。
なお、図1〜4に示す実施形態では、パネル部材10と柱脚部材40とは、別体として形成されているが、上述のように、パネル部材10と柱脚部材40とは、一体に形成されていても良い。
この中でも、パネル上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度が必要とされることから、硬質性の材料であることが望ましい。
この中でも、パネル部上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度が必要とされることから、硬質性の材料であることが望ましい。
接続部材50は、柱脚部材40に嵌合することにより、柱脚部の長さを延長するための部材であり、単に柱脚部材40の一端に接続部材50を嵌合することにより、柱脚部材40の長さを少しだけ延長することができるが、2つの柱脚部材40を筒部51の端部にそれぞれ挿入し、柱脚部材40の端部を突起部53に当接することで柱脚部の長さを約倍の長さに延長することもできる。
筒部51の長さは、特に限定されるものでないが、35〜60mm程度が望ましい。
また、突起部53は筒部51の内周形状の全周に沿って形成されている必要はなく、切り欠け部によって区切られていても構わない。
また、嵌合用突起部54は筒部51の内周形状の全周に沿って形成されている必要はなく、切り欠け部によって区切られていても構わない。
また、周囲に壁がない部分に設置すると、その高さの壁を形成することができ、流し込んだコンクリートを受け止めることができる。
この中でも、周囲の壁に不陸があっても、それに追随することができることから、軟質性の材料であることが望ましい。
この厚さはL字型縁材60の材料や形状によっても異なるが、通常、0.5〜5mm程度が望ましい。
すなわち、コンクリート流込用貫通孔21が形成されるとともに、コンクリート流込用貫通孔21の周囲に設けられた立ち上がり22を有する複数の嵌合部20、及び、複数の水抜用貫通孔31を備えたパネル部材10(図1〜3参照)の立ち上がり部22に、柱脚部材40(図4参照)を嵌挿してコンクリート床形成用部材1を形成する。
パネル部材10、柱脚部材40等が樹脂材料で構成されている場合には、カッター、のこぎりなどの一般的切断工具によって容易に切断することができる。
ここでは、複数個のコンクリート床形成用部材1を組み合わせるように、柱脚部を下向きにして玄関土間部(ベース部分103)に設置する。
この際、パネル部材10に形成された段部13を重ね合わせるように、パネル部材10を配置することにより、多数のパネル部材10をしっかりと安定的に組み合わせることができ、また、継ぎ目の部分の下には、平面11bが存在するため、コンクリートを上に形成した際、パネル部材10の継ぎ目から下に土間コンクリート2が漏れることがない。
L字型縁材60を基礎コンクリート104等の周囲の部材に密着させるためには、両面テープをL字型縁材60の密着させる部分に貼り付けるか、接着剤を用いて接着する方法をとることができる。
すなわち、コンクリート床形成用部材1のパネル部上及び柱脚部の内部にコンクリート流込用貫通孔21を介して生コンクリートを流し込む。
この際、固化後の土間コンクリート2の厚さが30〜100mm程度となるように必要量の生コンクリートを流し込む。
図2に示した布基礎の場合には、割栗石101や捨てコンクリート102が、基礎コンクリート104の下に所定の幅で設けられており、その他の部分にコンクリートは設けられていない。そして、ベタ基礎の場合においてコンクリートが打設されている部位には、埋戻土105が設けられている。
また、L字型縁材60を取り付けることにより、パネル部上に形成された土間コンクリート2に含まれる水分が基礎コンクリート104に伝わるのを遮断するとともに、その先の周囲部材への水分の拡散を遮断し、木材の腐朽を防止することができる。
すなわち、高さ調整部材4を適当な間隔でベース部分103の上に配置して、パネル部材10を支える柱部とする。高さ調整部材4はその高さが等しくなるように配置する必要がある。パネル部材10を載置した際に傾きのない平面を形成するためである。
なお、高さ調整部材としては、コンクリート柱、束石、土、捨てコンクリート等を用いることができる。
2 土間コンクリート
3 コンクリート柱
4 高さ調整部材
10 パネル部材(パネル部)
11 平面部
11a、11b 略矩形平面
12、12a、12b 外壁
13 段部
14 リブ
14a 横リブ
14b 縦リブ
15 水抜き孔
16 中心
20 嵌合部
21 コンクリート流込用貫通孔
22 円筒部
23 突起部
24 嵌合用突起部
30 水抜部
31 水抜き用貫通孔
32 天板
40 柱脚部材(柱脚部)
41 筒部
42 水抜用切り欠き
43 切り欠き
44 嵌合用切り欠き
45 嵌合用溝部
50 接続部材
51 筒部
52 切り欠き
53 突起部
54 嵌合用突起部
60 L字型縁材
61a、61b 板状体
101 割栗石
102 捨てコンクリート
103 ベース部分
104 基礎コンクリート
105 埋戻土
106 捨てコンクリート
107 土間コンクリート
108 モルタル
109 タイル
110 埋木
111 框
112 土台
Claims (5)
- 住宅用の建物における土間の形成領域にコンクリート床を形成するコンクリート床形成方法であって、
前記土間の形成領域に、複数のコンクリート流込用貫通孔が形成されたパネル部、及び前記貫通孔と連通し、前記パネル部から下方へ延設された筒状の柱脚部を有するコンクリート床形成部材を複数並べて設置するコンクリート床形成部材設置工程と、
前記設置されたコンクリート床形成部材の前記パネル部上であって、前記土間の形成領域を囲むように形成された縦壁と前記パネル部とにより形成される縁部の隙間を覆うように、板状体からなるL字型縁材を取り付けるL字型縁材取り付け工程と、
前記コンクリート床形成部材の前記パネル部上からコンクリートを流し込むことにより、前記パネル部の上面をコンクリートで覆うとともに前記柱脚部にコンクリートを充填するコンクリート流込工程と、
を含むことを特徴とするコンクリート床形成方法。 - 前記L字型縁材取り付け工程において、前記L字型縁材を固定用テープにより前記縦壁に密着させて取り付けることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート床形成方法。
- 前記柱脚部の下端に筒状の接続部材を接続することにより、前記コンクリート床形成部材の前記パネル部の設置高さを調整するパネル高さ調整工程を含む請求項1又は2記載のコンクリート床形成方法。
- 前記柱脚部を切断処理することにより、前記コンクリート床形成部材の前記パネル部の設置高さを調整するパネル高さ調整工程を含む請求項1又は2に記載のコンクリート床形成方法。
- 前記土間の形成領域の形状及び寸法に合わせるため、一部のパネル部材を切断処理するパネル部材切断工程を含む請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリート床形成方法。
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