JP4794953B2 - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2(特開2003−182098号公報)には、キャップ内に水分検知センサを設け、その信号に応じてインクを吐き出しキャップ内を保湿する方法が記載されている。しかし、インクでは保湿効果が小さく、インクが多量に必要とされ、廃液タンクがすぐに満杯になるという欠点があった。
また、特許文献3(特開2003−154681号公報)には、染料インクより増粘及び固着を生じ易い顔料インクの増粘・固着を防ぐため、染料インクを、顔料インク用キャップ内に予備吐き出しする技術が記載されているが、本発明とは異なり、インクの不所望な混色を避け難い。
また、特許文献4(特開平7−164643号公報)には、記録ヘッドを駆動して、インク受容手段と対向した状態のスポンジからなるインク吸着部材に向けてインクを吐出することにより、インク吐出口周辺に固着しているインクを流すことが記載されているが、本発明とは異なり、前記特許文献2記載の技術が有する問題と同様の問題がある。
また、特許文献5(特開2003−334961号公報)には、放置用キャップにより密閉された前記ノズルの周囲に水分を供給するための水分を収容しているインクカートリッジを備えたことを特徴とする印刷装置が開示されている。しかし、水だけだと長期保存時、カビが発生し易く、実使用はできないという欠点があった。
また、長期停止時に保湿キャップあるいは吸引キャップでヘッドを覆い、保管する際に、キャップ内を保湿する必要がある。キャップ内が乾燥状態であるとノズル内のインクが乾きやすい。そこでキャップ内に処理液を吐き出させキャップ内の湿度を上げてノズルが乾き難くする。
本発明は、処理液(B)自身を画像信号に従って記録媒体に印写し、特に低画像濃度領域の粒状感をなくすことを包含する。
本発明は処理液(B)自身を予め紙に噴霧することにより静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置であっても、ミスト発生を防止することを包含する。
(1)「記録液(A)を吐き出すノズルと、その近傍に、記録液(A)中の成分を溶解あるいは分散させることが可能で、水を主成分とする処理液(B)を吐き出すノズルとを同一ヘッド面内に有する記録ヘッド、
該記録ヘッド面を覆い吸引する吸引キャップを有し、該処理液(B)のノズルと該記録液(A)のノズルから、前記両液を前記吸引キャップで同時吸引し、少なくとも該記録液(A)のノズル近傍に前記処理液(B)が付着した状態で、処理液ノズル側から記録液ノズル側にヘッド面をワイピングするクリーニング手段
及び、ワイパークリーナ(218)と空吐出受け(213)とに挟まれたワイパーブレード(73)が下降することで空吐出受け(213)に掻き落とされたインクが固まった場合、記録ヘッドから空吐出受けに前記処理液(B)を吐き出し、固まったインクを掻き落とす掻き落とし機構を有することを特徴とするインクジェット記録装置」
(2)「前記処理液(B)は、防腐・防カビ剤を含有するものであることを特徴とする前記第(1)項に記載のインクジェット記録装置」
(3)「前記記録ヘッドは、記録液を吐き出すノズル数と処理液を吐き出すノズル数が異なるかあるいはノズル数が同じでもノズル径が異なることを特徴とする前記第(1)項または前記(2)項に記載のインクジェット記録装置」
(4)「印刷後、ヘッドを吸引キャップあるいは保湿キャップ内に納める前または後に、前記処理液(B)を吸引キャップあるいは保湿キャップ内に一定量はき出した後に、キャップ状態で保管する手段を有することを特徴とする前記第(3)項に記載のインクジェット記録装置」
(5)「静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置であって、水を主成分とする処理液(B)を印字前に紙部に吹き付ける吹付手段を有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
(6)「前記吹付手段が、前記処理液(B)をミスト状に吹き付ける吹付手段であることを特徴とする前記第(5)項に記載のインクジェット記録装置」
(7)「記録液(A)が着色剤を含有し、25℃の粘度が7mPas以上の高粘度インクであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
(8)「前記処理液(B)の主成分が水であり、前記記録液(A)を記録媒体に印写した前または後に該処理液(B)を同一個所に印写する手段を有することにより低画像濃度の記録が可能であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
(9)「記録液(A)が着色剤としてポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを含有すること特徴とする前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
(10)「前記処理液(B)が前記記録液(A)の着色剤と同じか、その類似色の着色剤を記録液(A)の1/3以下の量含有した低顔料濃度記録液であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
(11)「記録液(A)が樹脂を含有すること特徴とする前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
(12)「前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置を用いることを特徴とするインクジェット記録方法」
なお、防腐防カビ剤は長期使用時には有効であるが、処理液を逐次交換するような短期使用であれば必ずしも必要でない。
また、ページプリンタはラインヘッドを使用するため噴射安定性維持が困難になる。そこで本発明のように記録液ノズルの近傍に大部分が水である処理液を設けることにより記録液のノズルの乾きを防止可能となる。
また、静電吸着ベルトを使用した紙搬送ベルトの場合、ベルトの静電気によりインク滴が帯電し、インク噴射が乱れることがある。これを防止するために紙に水分を与えることが有効である。
さらに、インクがノズル、空吐き出し受け部に、固着し易い、高粘度インク、樹脂含有インク、ポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを含有する顔料インクにおいても噴射を安定化させることが可能となる。
図1は、インクジェット記録装置の一例を示す図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体(1)と、装置本体(1)に装着した、記録媒体である用紙を装填するための給紙トレイ(2)と、装置本体(1)に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ(3)とを備え、さらに、装置本体(1)の前面(4)の一端部側には、前面(4)から前方側に突き出し、上面(5)よりも低くなったカートリッジ装填部(6)を有し、このカートリッジ装填部(6)の上面に操作キーや表示器などの操作部(7)を配置している。カートリッジ装填部(6)には液体保管用タンク(メインタンク)であるインクカートリッジ(10)の脱着を行なうための開閉可能な前カバー(8)を有している。図1ではカートリッジは4個(着色剤:黒、シアン、マゼンタ、イエロー)しか図示していないが、この他に処理液用カートリッジが1〜4個(処理液を必要とする着色剤インク用に)装着することになる。噴射信頼性が高い色など処理液が必要でない場合もある。
図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド(11)とステー(12)とでキャリッジ(13)を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって図3で矢示方向に移動走査する。
このキャリッジ(13)には、インク滴を吐出するためのインクジェットヘッドからなる記録ヘッド(14)を複数のノズルを主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
ここで、記録ヘッド(14)は、例えば、図4にも示すように、イエロー(Y)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列(14yn)及び処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列(14syn)とを有する液滴吐出ヘッド(14a)、同様にマゼンタのノズル列と処理液のノズル列を有するヘッド(14mn,14smn)、同様にシアンのノズル列と処理液のノズル列を有するヘッド(14cn,14scn)、同様にブラックのノズル列と処理液のノズル列を有するヘッド(14kn,14skn)の4ヘッドからなる。
記録ヘッド(14;複数のヘッドを総称する意味で用いる。)を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できるが、ここでは圧電アクチュエータ(圧電素子)をエネルギー発生手段に用いたヘッドを搭載している。
図5には、着色インクと処理液がそれぞれのサブタンク(15の右と左)に供給され、それが同じヘッド面上に装着された様子を示してある。このような処理液と着色インクのサブタンクを同一ヘッド面上に設けたヘッドを、(必要な場合)各色ごと合計4個設ける。このような2つのサブタンクをひとつのヘッド面上に設けたものはリコー製造イプシオG505で公知である。イプシオG505ではこのサブタンクそれぞれを違う色のインクで満たすが、本発明では着色インクと処理液になるわけである。。
もし固着の心配のない記録液で処理液が必要ない色は両方のノズルを記録液としてもよい。また各処理液は対応する記録液の着色剤濃度を減少させた淡濃度インクとしてもよい。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ(13)はサブシステム(71)側に移動されて、キャップ(72A),(72B),(72C),(72D)で記録ヘッド(14a),(14b),(14c),(14d)をキャッピングされ、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止し、また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する回復動作を行って安定した吐出性能を維持する。
可撓性フィルム状部材(102)にはバネ(103)の付勢力が掛かっているため、サブタンク(15)内には負圧が発生する。
フレーム(211)には、4つのキャップホルダ(212A),(212B),(212C),(212D)と、空吐出受け(213)と、清浄化手段としての弾性体を含むワイピング部材であるワイパーブレード(73)と、キャリッジロック(215)とがそれぞれ昇降可能に保持されている。
この空吐出受けの部分にしばしばインクが凝固してしまう。そこでそれを掻き落とす掻き落とし機構がついている。
具体的には片方向にインクを掻き落とすワイパー構造のものである。この部分に処理液を印写するとインクがスムーズに掻き落とされる。
そして、チューブポンプ(220)及びカム軸(221)を回転駆動するために、モータ(231)の回転をモータ軸(231a)に設けたモータギヤ(232)に、チューブポンプ(220)のポンプ軸(220a)に設けたポンプギヤ(233)を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ(233)と一体の中間ギヤ(234)に中間ギヤ(235)を介して一方向クラッチ(237)付きの中間ギヤ(236)を噛み合わせ、この中間ギヤ(236)と同軸の中間ギヤ(238)に中間ギヤ(239)を介してカム軸(221)に固定したカムギヤ(240)を噛み合わせている。
この制御部(280)は、装置全体の制御を司るCPU(281)と、CPU(281)が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM(282)と、画像データ等を一時格納するRAM(283)と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)(284)と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行なう画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC(285)とを備えている。
制御部(280)は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F(286)で受信する。
さらに、CPU(281)はI/O(296)を介して検知電極(141),(142)の検知信号を取り込んで、サブタンク(15)のインク量が無くなったか否かを検出する。これにより、液量検知センサを構成している。
近年、インクジェットにおいても、耐光性、耐水性の良好な顔料インクが使用されつつある。また、高画像濃度を得るためには顔料の液中濃度が従来の2〜3wt%から8wt%以上にまで増加し、インク粘度が高くなる傾向にある。そうなると顔料がノズル付近に固着し噴射曲がりなどの不具合が発生し易くなる。
この場合、負圧作成あるいはクリーニングのキャップ吸引後にヘッド面にはき出たインクのある状態でノズル面をワイパーでふき取るクリーニング動作を行なうことになるが、顔料インクの場合、固着した顔料がなかなかふき取れない場合が多い。当然のことであるが、ヘッド面を水あるいは顔料の存在しないビヒクルでクリーニングした方がクリーニング効率は良好である。
そこで、本発明のように高顔料濃度の記録液吐き出しノズル列のとなりに水を主成分とする処理液を吐き出すノズル列を設けてキャップ吸引、ワイピング動作を行なうことにより固着した顔料を効率よくクリーニングすることができる。
処理液は殆どが水であるため、吸引キャップから廃液タンク内に蓄えられてもある程度時間がたつと蒸発するため廃液タンクが速く満タンになる心配はない。
一般に、写真調の画像を得るためには、特に低画像濃度領域において粒状感を低減するために低着色剤濃度インクが用いられる。当然、低顔料濃度インクは高顔料濃度インクの溶解液(すなわち本特許における処理液)としての作用も有する。同一ヘッド内に高顔料濃度インクを吐き出すノズル列と並んで低顔料濃度インクを吐き出すノズル列を設けることにより写真調画質にも対応可能で、しかもノズル面クリーニング効率のよい印刷システムが可能となる。
また処理液と記録液とが液物性が異なる場合、その印写条件はその液物性に合わせる必用がある。
(E)アニオンまたはノニオン系界面活性剤は特に限定されないが、アニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドなどが挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤は、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどのアセチレングリコール系(例えばエアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなど)を用いることができるが、特にサーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示す。前記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。
以下の高粘度着色剤インクと処理液の組み合わせを使用する。印字停止時に処理液をキャップ内に付与することにより印字停止後(1週間放置)の噴射においての文字かすれが低減した。また、同一ヘッドに着色インクと処理液のノズルがあるため、ワイピングクリーニング時に固着した着色インクが処理液によりきれいにクリーニング可能である(ノズルワイピング方向は処理液から記録液となるようにした)。
一般に高粘度顔料インクは顔料が固着しやすく処理液がクリーニン向上に有効に働く。
ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調整
特開2001−139849号公報に開示されている調整例3を参考にして、顔料をピグメントレッド122に変更して、マゼンタのポリマー微粒子分散体を得た。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
これはポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンに相当する。このような顔料は樹脂を含むため、従来は特にノズル近傍に固着しやすかったが本処理液でクリーニングすることによりクリーニング効率が向上した。
・ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子 10.0質量%
(顔料分7質量%)
グリセリン 7.5質量%
ブタンジオール 22.5質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2質量%
ポリオキシアルキレン誘導体界面活性剤
(ノニオン系界面活性剤、) 1.5質量%
防腐防カビ剤 0.05質量%
消泡剤 0.1質量%
水 残部
粘度:8mPas(25℃)
<処理液>
防腐防カビ剤(CAS2634−33−5) 0.05質量%
残部 水
をpH調整剤(水酸化リチウム)でpH=10.0にした。
以下の高粘度着色剤インクの他に着色剤インクを水および湿潤剤で希釈した処理液(低着色剤濃度インクに相当)を使用した。リコーイプシオG505の同一ヘッドのサブタンク2個にそれぞれ着色インクと処理液をカートリッジから送液した。印字停止時に処理液をキャップ内に印写することにより印字停止後の噴射において着色剤インク印写においての文字かすれが低減した。処理液の方が水分が多いためと思われる。また、処理液は低着色剤濃度インクでもあるため、低濃度画像部において(高濃度のインクを少数印写するよりもこの処理液としての低着色剤濃度インクを印写した方が)粒状感の少ない高画質写真画質を得るのに有効である。また、処理液は水分も多いため同一ヘッドの着色剤インクと同時にクリーニングすることにより着色剤インクのノズル部のワイピング効率が向上した。
<着色インク>
・ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子 10.0質量%
(顔料分7質量%)
グリセリン 7.5質量%
ブタンジオール 22.5質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2質量%
ポリオキシアルキレン誘導体界面活性剤
(ノニオン系界面活性剤) 1.5質量%
防腐防カビ剤・・・ 0.05質量%
消泡剤・・・ 0.1質量%
水・・・ 残部
粘度:8mPas(25℃)
<処理液・・低濃度着色剤インク>
上記着色インクを10部、水20部とグリセリン6部を加えて粘度2.8mPasの低濃度着色剤インクとしたものを処理液とした。
<処理液>
防腐防カビ剤(CAS2634−33−5) 0.05質量%
ノニオン系界面活性剤(ポリオキシアルキレン誘導体) 0.1重量%
13 ブタンジオール 5部
残部 水
をpH調整剤(水酸化リチウム)でpH=10.0にした。
<着色インク>
実施例1と同じ。
イプシオG505の同一ヘッドのサブタンクに着色インクと処理液をそれぞれ送液した。実施例1と同様に吸引キャップおよび保護キャップに処理液を付与することにより長期停止後の噴射乱れは少なくなった。また、空吐き出し部の掻き落とし機構部に処理液を付与することにより掻き落とし機構がスムーズになった。また、画像部にも処理液を印写することにより淡濃度部が再現できて粒状感がなくなった。
<着色インク>
・銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子 10質量%
(この内、顔料分5質量%)
グリセリン 5質量%
ブタンジオール 20質量%
アクリルシリコンポリマーエマルジョン 5質量%
フッ素系界面活性剤 1質量%
防腐防カビ剤・・・ 0.05質量%
消泡剤・・・ 0.1質量%
水・・・ 残部
粘度:9mPas(25℃)
<処理液>
(短期使用時)イオン交換水 100%
このようなポリマーエマルジョンはノズル近辺、空吐き出し受け部に付着しやすいが本発明により処理液と一緒にクリーニングすることにより、クリーニング効率、空吐き出し受け部洗浄効率が向上した。
また、10℃15%湿度の乾燥した環境でも、紙に処理液を噴霧後であると、静電吸着ベルトであっても、紙の電気抵抗が下がりインク滴が帯電しにくくなり、ミズトの発生が少なくなった(なお、長期使用時にはイオン交換水100%ではなく、pH調整剤としてアミン系pH調整剤でpH9にして、防腐防カビ剤0.05%を添加した。電気抵抗を下げるにはpH調整剤があった方がよい。)。
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 前面
5 上面
6 カートリッジ装填部
7 操作部
8 前カバー
10 インクカートリッジ(メインタンク)
11 ガイドロッド
12 ステー
13 キャリッジ
14 記録ヘッド
14a 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14b 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14c 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14d 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14yn イエロー(Y)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14syn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14mn マゼンタ(M)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14smn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14cn シアン(C)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14scn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14kn ブラック(k)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14skn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
15 サブタンク
16 インク供給チューブ
21 用紙積載部(圧板)
22 用紙
23 半月コロ、給紙コロ
24 分離パッド
25 ガイド
31 搬送ベルト
32 カウンタローラ
33 搬送ガイド
34 押さえ部材
35 先端加圧コロ
36 帯電ローラ
37 搬送ローラ
38 テンションローラ
41 ガイド部材
51 分離爪
52 排紙ローラ
53 排紙コロ
61 両面給紙ユニット
62 手差し給紙部
71 維持回復機構(サブシステム)
72A キャップ部材(回復・保湿用キャップ)
72B キャップ部材
72C キャップ部材
72D キャップ部材
73 ワイパーブレード
100 インク収容部
100a 隔壁部分
101 容器本体(ケース本体)
102 フィルム状部材(可撓性フィルム状部材)
102a フィルム状部材の第1層
102b フィルム状部材の第1層
102c シリカ蒸着層
102d 膨らみ部
103 バネ(スプリング)
104 補強部材
112 連結手段
113 連結部材
114 インク供給路
115 フィルタ
121 空気流路
122 入口流路部分
123 流路部分(直交流路部分)
126 蓄積部
131 大気開放穴
132 大気開放弁機構
133 ホルダ
134 弁座
135 ボール
136 スプリング
141 検知電極
142 検知電極
153 大気開放ピン
161 レバー
162 駆動ユニット
211 フレーム
212A キャップホルダ
212B キャップホルダ
212C キャップホルダ
212D キャップホルダ
213 空吐出受け
215 キャリッジロック
217 キャリッジロックアーム
218 ワイパークリーナー
219 チューブ
220 チューブポンプ
220a ポンプ軸
221 カム軸
222A キャップカム
222B キャップカム
222C キャップカム
222D キャップカム
224 ワイパーカム
227 キャリッジロックカム
228 ワイパークリーナカム
231 モータ
231a モータ軸
232 モータギア
233 ポンプギア
234 中間ギア
235 中間ギア
236 中間ギア
237 一方向クラッチ
238 中間ギア
239 中間ギア
240 カムギア
241 ホームポジションセンサ用カム
280 制御部
281 CPU
282 ROM
283 RAM
284 不揮発性メモリ(NVRAM)
285 ASIC
286 I/F
287 ヘッド駆動制御部
288 ヘッドドライバ
290 主走査モータ
291 主走査モータ駆動部
292 副走査モータ
293 副走査モータ駆動部
294 サブシステム駆動部
295 サブタンク駆動部
296 I/O
297 操作パネル
Claims (12)
- 記録液(A)を吐き出すノズルと、その近傍に、記録液(A)中の成分を溶解あるいは分散させることが可能で、水を主成分とする処理液(B)を吐き出すノズルとを同一ヘッド面内に有する記録ヘッド、
該記録ヘッド面を覆い吸引する吸引キャップを有し、該処理液(B)のノズルと該記録液(A)のノズルから、前記両液を前記吸引キャップで同時吸引し、少なくとも該記録液(A)のノズル近傍に前記処理液(B)が付着した状態で、処理液ノズル側から記録液ノズル側にヘッド面をワイピングするクリーニング手段
及び、ワイパークリーナ(218)と空吐出受け(213)とに挟まれたワイパーブレード(73)が下降することで空吐出受け(213)に掻き落とされたインクが固まった場合、記録ヘッドから空吐出受けに前記処理液(B)を吐き出し、固まったインクを掻き落とす掻き落とし機構を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記処理液(B)は、防腐・防カビ剤を含有するものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドは、記録液を吐き出すノズル数と処理液を吐き出すノズル数が異なるかあるいはノズル数が同じでもノズル径が異なることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 印刷後、ヘッドを吸引キャップあるいは保湿キャップ内に納める前または後に、前記処理液(B)を吸引キャップあるいは保湿キャップ内に一定量はき出した後に、キャップ状態で保管する手段を有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
- 静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置であって、水を主成分とする処理液(B)を印字前に紙部に吹き付ける吹付手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記吹付手段が、前記処理液(B)をミスト状に吹き付ける吹付手段であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
- 記録液(A)が着色剤を含有し、25℃の粘度が7mPas以上の高粘度インクであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記処理液(B)の主成分が水であり、前記記録液(A)を記録媒体に印写した前または後に該処理液(B)を同一個所に印写する手段を有することにより低画像濃度の記録が可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 記録液(A)が着色剤としてポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを含有すること特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記処理液(B)が前記記録液(A)の着色剤と同じか、その類似色の着色剤を記録液(A)の1/3以下の量含有した低顔料濃度記録液であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 記録液(A)が樹脂を含有すること特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェット記録装置を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
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