JP4794953B2 - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタに関するものである。
特許文献1(特開2002−234174号公報)には、溶解液をキャップに供給する方法について記載され、キャップ側に溶解液供給口があるという特徴を有するが、欠点として、溶解液の量がかなり必要とされることがある。
また、特許文献2(特開2003−182098号公報)には、キャップ内に水分検知センサを設け、その信号に応じてインクを吐き出しキャップ内を保湿する方法が記載されている。しかし、インクでは保湿効果が小さく、インクが多量に必要とされ、廃液タンクがすぐに満杯になるという欠点があった。
また、特許文献3(特開2003−154681号公報)には、染料インクより増粘及び固着を生じ易い顔料インクの増粘・固着を防ぐため、染料インクを、顔料インク用キャップ内に予備吐き出しする技術が記載されているが、本発明とは異なり、インクの不所望な混色を避け難い。
また、特許文献4(特開平7−164643号公報)には、記録ヘッドを駆動して、インク受容手段と対向した状態のスポンジからなるインク吸着部材に向けてインクを吐出することにより、インク吐出口周辺に固着しているインクを流すことが記載されているが、本発明とは異なり、前記特許文献2記載の技術が有する問題と同様の問題がある。
また、特許文献5(特開2003−334961号公報)には、放置用キャップにより密閉された前記ノズルの周囲に水分を供給するための水分を収容しているインクカートリッジを備えたことを特徴とする印刷装置が開示されている。しかし、水だけだと長期保存時、カビが発生し易く、実使用はできないという欠点があった。
特開2002−234174号公報 特開2003−182098号公報 特開2003−154681号公報 特開平7−164643号公報 特開2003−334961号公報
本発明の課題は、ノズル面部に着色剤が固着して噴射不安定になったヘッドをワイパーでクリーニングする際に、処理液をノズル付近に付与して着色剤を溶解あるいは分散させることによりワイパーによるクリーニング効率を向上させることである。
また、長期停止時に保湿キャップあるいは吸引キャップでヘッドを覆い、保管する際に、キャップ内を保湿する必要がある。キャップ内が乾燥状態であるとノズル内のインクが乾きやすい。そこでキャップ内に処理液を吐き出させキャップ内の湿度を上げてノズルが乾き難くする。
本発明は、処理液(B)自身を画像信号に従って記録媒体に印写し、特に低画像濃度領域の粒状感をなくすことを包含する。
本発明は処理液(B)自身を予め紙に噴霧することにより静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置であっても、ミスト発生を防止することを包含する。
上記課題は本発明の(1)〜(12)によって解決される。
(1)「記録液(A)を吐き出すノズルと、その近傍に、記録液(A)中の成分を溶解あるいは分散させることが可能で、水を主成分とする処理液(B)を吐き出すノズルとを同一ヘッド面内に有する記録ヘッド、
該記録ヘッド面を覆い吸引する吸引キャップを有し、該処理液(B)のノズルと該記録液(A)のノズルから、前記両液を前記吸引キャップで同時吸引し、少なくとも該記録液(A)のノズル近傍に前記処理液(B)が付着した状態で、処理液ノズル側から記録液ノズル側にヘッド面をワイピングするクリーニング手段
及び、ワイパークリーナ(218)と空吐出受け(213)とに挟まれたワイパーブレード(73)が下降することで空吐出受け(213)に掻き落とされたインクが固まった場合、記録ヘッドから空吐出受けに前記処理液(B)を吐き出し、固まったインクを掻き落とす掻き落とし機構を有することを特徴とするインクジェット記録装置」
(2)「前記処理液(B)は、防腐・防カビ剤を含有するものであることを特徴とする前記第(1)項に記載のインクジェット記録装置」
(3)「前記記録ヘッドは、記録液を吐き出すノズル数と処理液を吐き出すノズル数が異なるかあるいはノズル数が同じでもノズル径が異なることを特徴とする前記第(1)項または前記(2)項に記載のインクジェット記録装置」
(4)「印刷後、ヘッドを吸引キャップあるいは保湿キャップ内に納める前または後に、前記処理液(B)を吸引キャップあるいは保湿キャップ内に一定量はき出した後に、キャップ状態で保管する手段を有することを特徴とする前記第(3)項に記載のインクジェット記録装置」
)「静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置であって、水を主成分とする処理液(B)を印字前に紙部に吹き付ける吹付手段を有することを特徴とする前記第(1)項乃至第()項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
)「前記吹付手段が、前記処理液(B)をミスト状に吹き付ける吹付手段であることを特徴とする前記第()項に記載のインクジェット記録装置」
)「記録液(A)が着色剤を含有し、25℃の粘度が7mPas以上の高粘度インクであることを特徴とする前記第(1)項乃至第()項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
)「前記処理液(B)の主成分が水であり、前記記録液(A)を記録媒体に印写した前または後に該処理液(B)を同一個所に印写する手段を有することにより低画像濃度の記録が可能であることを特徴とする前記第(1)項乃至第()項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
)「記録液(A)が着色剤としてポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを含有すること特徴とする前記第(1)項乃至第()項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
10)「前記処理液(B)が前記記録液(A)の着色剤と同じか、その類似色の着色剤を記録液(A)の1/3以下の量含有した低顔料濃度記録液であることを特徴とする前記第(1)項乃至第()項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
11)「記録液(A)が樹脂を含有すること特徴とする前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置」
12)「前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置を用いることを特徴とするインクジェット記録方法」


本発明においては、(1)インクジェット記録装置に、記録液(A)中の成分、例えば、着色剤や樹脂を溶解あるいは分散させることが可能で、水を主成分とし場合により防腐・防カビ剤を含有する処理液(B)(これを、以下の説明中では単に「処理液」と略称することがある)を吐き出すノズルを有したヘッドを設けることにより、クリーニング効率を上げられ、防腐防カビ剤があるため長期使用可能となり、(2)また、着色剤を含有する記録液(A)を吐き出すノズルと、その近傍に、記録液(A)中の成分例えば着色剤とか樹脂を溶解あるいは分散させることが可能で水を主成分とした処理液(B)を吐き出すノズルを設けることにより、処理液ノズルと記録液ノズルが同じヘッド面であり、ワイピング洗浄効率が上がり、記録液ノズルの目詰まりを防ぐことができ、(3)また、前記記録液(A)のノズルおよび前記処理液(B)のノズルを有する記録ヘッド面を覆い吸引する吸引キャップで、該処理液(B)のノズルと該記録液(A)のノズルから両液をキャップ同時吸引することにより、少なくとも該記録液(A)のノズル近傍に前記処理液(B)が付着した状態で、ヘッド面をワイピングするクリーニング技術を包含することにより、また、ワイピング方向を処理液側から記録液ノズル側とすることにより、記録液ノズル部を処理液で洗浄する効率をアップし、(4)記録液を吐き出すノズル数と処理液を吐き出すノズル数を変えるか、ノズル数が同じでもノズル径をかえることにより、キャップ吸引時の記録液と処理液の比率をかえ、洗浄が困難な記録液では洗浄液である処理液を多くしたり、逆の場合は処理液を少なくしたりすることが可能となり、(5)処理液(B)吸引キャップあるいは保湿キャップ内に一定量はき出した後に、キャップ状態で保管する手段又は段階により、キャップ内の保湿ができ、(6)また、安定噴射のため、印字目的以外で、インクを適時適量吐き出す動作をする適時適量吐出手段または適時適量吐出段階により、その吐き出したインクを受ける容器のインクが固まった場合、それを掻き落とすワイピングにより排インクの掻き落とし動作をスムーズにすることが可能となり、(7)また、副操作のないページプリンタであるインクジェット記録装置を用いる際、ラインヘッドを使用するため噴射安定性維持が困難になるページプリンタにおける記録液ノズルの近傍に大部分が水である処理液を設けることにより記録液のノズルの乾きを防止可能となり、(8)また、静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置に、水を主成分とする処理液(B)を印字前に紙部に吹き付ける吹付手段を設けること、及び、(9)前記吹付手段が、前記処理液(B)をミスト状に吹き付ける吹付手段であることにより、静電吸着ベルトを使用した紙搬送ベルトの場合、ベルトの静電気によりインク滴が帯電し、インク噴射が乱れるのを防止するために紙に水分を与えることが有効となり(10)前記着色剤を含有する記録液が、25℃の粘度が7mPas以上で、インクが固着し易い高粘度インクにおいても、噴射を安定化させることができ、(11)また、処理液(B)(大部分が水)を画像に印写して低画像濃度ドットとすることにより低画像濃度領域の粒状感を防止することができ、また、前記処理液(B)の主成分が水であり、前記記録液(A)を記録媒体に印写した前または後に該処理液(B)を同一個所に印写することにより、低画像濃度の記録が可能となり(12)ノズルに顔料が付着しやすいポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンの着色剤でもノズル洗浄が容易となり、(13)また、前記処理液(B)が前記記録液(A)の着色剤と同じか、その類似色の着色剤を記録液(A)の1/3以下の量含有した低顔料濃度記録液であるインクジェット記録装置であることにより、処理液自体が記録液の低着色剤濃度液を兼ねることができ、(14)ノズルに樹脂が付着しやすい樹脂を含有した記録液でもノズル洗浄が容易となる。また、(16)処理液(B)が、pH調整剤を含有することにより、pH調整して接液性向上が可能となり、(17)界面活性剤を含有することにより、処理液(B)の表面張力を下げて乾きやすくすることができ、(18)5μm以下のフィルターでろ過されたものであることにより、不純物粒子を除き、信頼性が向上する。
なお、防腐防カビ剤は長期使用時には有効であるが、処理液を逐次交換するような短期使用であれば必ずしも必要でない。
即ち、本発明により、処理液(=「処理液(B)」、以下同様)を吐き出すノズルを設けクリーニング効率を上げることができ、場合により防腐防カビ剤があるため長期使用可能となる。また、処理液ノズルと着色剤ノズルが同じヘッド面であり、着色剤ノズルの目詰まりを防ぐことができる。また、処理液により記録液ノズルのクリーニング効率が向上する。また、キャップ内の保湿ができる。また、排インクの掻き落とし動作をスムーズにすることができる。さらに、処理液(大部分が水)を画像に印写して低画像濃度ドットとすることにより低画像濃度領域の粒状感を防止することができる。また、pH調整して接液性を向上させる。また、界面活性剤で処理液の表面張力を下げて乾きやすくする。また不純物粒子を除き信頼性が向上する。処理液自体が記録液の低着色剤濃度液を兼ねていることもできる。一般に、低画像濃度部分を高着色剤濃度インクで印写すると粒状性が悪化する。そこで淡着色剤濃度インクがしばしば使用される。これは着色剤の飽和溶解度以下であるため、高着色剤濃度インクに対しては溶解分散させるための処理液の機能を有する。従って淡濃度インク噴射ノズルと高濃度インク噴射ノズルを近接し、ワイピングの際に低濃度インクを吐き出させて洗浄液のかわりにすることにより、高濃度インクのノズル部のクリーニング性が向上する。したがって、本発明において、「水を『主成分』とする」とは、水が100重量%以下で、通常のインクジェットインクにおけると同様に水が50重量%を超え、他に水溶性または水混和性液状成分を含んでいても良く、かつ、乾燥したとき固化する着色料のような乾固性の成分の含有率が通常のインクジェットインクの場合より小さい(固形成分含有率30%以下)を意味する。また、短期使用時は水100%でもよい。
また、ページプリンタはラインヘッドを使用するため噴射安定性維持が困難になる。そこで本発明のように記録液ノズルの近傍に大部分が水である処理液を設けることにより記録液のノズルの乾きを防止可能となる。
また、静電吸着ベルトを使用した紙搬送ベルトの場合、ベルトの静電気によりインク滴が帯電し、インク噴射が乱れることがある。これを防止するために紙に水分を与えることが有効である。
さらに、インクがノズル、空吐き出し受け部に、固着し易い、高粘度インク、樹脂含有インク、ポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを含有する顔料インクにおいても噴射を安定化させることが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、インクジェット記録装置の一例を示す図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体(1)と、装置本体(1)に装着した、記録媒体である用紙を装填するための給紙トレイ(2)と、装置本体(1)に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ(3)とを備え、さらに、装置本体(1)の前面(4)の一端部側には、前面(4)から前方側に突き出し、上面(5)よりも低くなったカートリッジ装填部(6)を有し、このカートリッジ装填部(6)の上面に操作キーや表示器などの操作部(7)を配置している。カートリッジ装填部(6)には液体保管用タンク(メインタンク)であるインクカートリッジ(10)の脱着を行なうための開閉可能な前カバー(8)を有している。図1ではカートリッジは4個(着色剤:黒、シアン、マゼンタ、イエロー)しか図示していないが、この他に処理液用カートリッジが1〜4個(処理液を必要とする着色剤インク用に)装着することになる。噴射信頼性が高い色など処理液が必要でない場合もある。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の全体構成を説明する概略構成図、図3は同機構部の要部平面説明図である。
図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド(11)とステー(12)とでキャリッジ(13)を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって図3で矢示方向に移動走査する。
このキャリッジ(13)には、インク滴を吐出するためのインクジェットヘッドからなる記録ヘッド(14)を複数のノズルを主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
ここで、記録ヘッド(14)は、例えば、図4にも示すように、イエロー(Y)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列(14yn)及び処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列(14syn)とを有する液滴吐出ヘッド(14a)、同様にマゼンタのノズル列と処理液のノズル列を有するヘッド(14mn,14smn)、同様にシアンのノズル列と処理液のノズル列を有するヘッド(14cn,14scn)、同様にブラックのノズル列と処理液のノズル列を有するヘッド(14kn,14skn)の4ヘッドからなる。
以下では図4のヘッド構成で説明する。
記録ヘッド(14;複数のヘッドを総称する意味で用いる。)を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できるが、ここでは圧電アクチュエータ(圧電素子)をエネルギー発生手段に用いたヘッドを搭載している。
また、キャリッジ(13)には、記録ヘッド(14)の各ノズル列にそれぞれ各色のインクを供給するための各色の液体容器であるサブタンク(15)を搭載している。このサブタンク(15)にはインク供給チューブ(16)を介して前述した各色のメインタンクからインクが補充供給される。ここで、メインタンク(10)は、それぞれ各色に対応してイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク及びそれぞれの色の処理液を収容している合計8個のカートリッジ(記録液4個、処理液4個)である(図では4個しか記載していない)。
図5には、着色インクと処理液がそれぞれのサブタンク(15の右と左)に供給され、それが同じヘッド面上に装着された様子を示してある。このような処理液と着色インクのサブタンクを同一ヘッド面上に設けたヘッドを、(必要な場合)各色ごと合計4個設ける。このような2つのサブタンクをひとつのヘッド面上に設けたものはリコー製造イプシオG505で公知である。イプシオG505ではこのサブタンクそれぞれを違う色のインクで満たすが、本発明では着色インクと処理液になるわけである。。
もし固着の心配のない記録液で処理液が必要ない色は両方のノズルを記録液としてもよい。また各処理液は対応する記録液の着色剤濃度を減少させた淡濃度インクとしてもよい。
一方、給紙トレイ(2)の用紙積載部(圧板)(21)上に積載した用紙(22)を給紙するための給紙部として、用紙積載部(21)から用紙(22)を1枚づつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)(23)及び給紙コロ(23)に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド(24)を備え、この分離パッド(24)は給紙コロ(23)側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙(22)を記録ヘッド(14)の下方側で搬送するための搬送部として、用紙(22)を静電吸着して搬送するための搬送ベルト(31)と、給紙部からガイド(25)を介して送られる用紙(22)を搬送ベルト(31)との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ(32)と、略鉛直上方に送られる用紙(22)を略90°方向転換させて搬送ベルト(31)上に倣わせるための搬送ガイド(33)と、押さえ部材(34)で搬送ベルト(31)側に付勢された先端加圧コロ(35)とを備えている。また、搬送ベルト(31)表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ(36)を備えている。
ここで、搬送ベルト(31)は、無端状ベルトであり、搬送ローラ(37)とテンションローラ(38)との間に掛け渡されて、図3のベルト搬送方向に周回するように構成している。帯電ローラ(36)は、搬送ベルト(31)の表層に接触し、搬送ベルト(31)の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、搬送ベルト(31)の裏側には、記録ヘッド(14)による印写領域に対応してガイド部材(41)を配置している。このガイド部材(41)は、上面が搬送ベルト(31)を支持する2つのローラ(搬送ローラ(37)とテンションローラ(38))の接線よりも記録ヘッド(14)側に突出している。これにより、搬送ベルト(31)は印写領域ではガイド部材(41)の上面にて押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
さらに、このガイド部材(41)の搬送ベルト(31)の裏面と接触する面側には、主走査方向、すなわち搬送方向と直交する方向に複数の溝を形成して、搬送ベルト(31)との接触面積を少なくし、搬送ベルト(31)がスムーズにガイド部材(41)表面に沿って移動できるようにしている。
さらに、記録ヘッド(14)で記録された用紙(22)を排紙するための排紙部として、搬送ベルト(31)から用紙(22)を分離するための分離爪(51)と、排紙ローラ(52)及び排紙コロ(53)とを備え、排紙ローラ(52)の下方に排紙トレイ(3)を備えている。ここで、排紙ローラ(52)と排紙コロ(53)との間から排紙トレイ(3)までの高さは排紙トレイ(3)にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体(1)の背面部には両面給紙ユニット(61)が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット(61)は搬送ベルト(31)の逆方向回転で戻される用紙(22)を取り込んで反転させて再度カウンタローラ(32)と搬送ベルト(11)との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット(61)の上面には手差し給紙部(62)を設けている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ(13)の走査方向の一方側(両側でも良い。)の非印字領域には、記録ヘッド(14)のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構(以下「サブシステム」という。)(71)を配置している。このサブシステム(71)には、記録ヘッド(14a,14b,14c,14d)の各ノズル面をキャピングするためのキャップ部材(72A、72B、72C、72D)と、ノズル面をワイピングするためのワイパーブレード(73)等とを備えている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ(2)から用紙(22)が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙(22)はガイド(25)で案内され、搬送ベルト(31)とカウンタローラ(32)との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド(33)で案内されて先端加圧コロ(35)で搬送ベルト(31)に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ(36)に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト(31)が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト(31)上に用紙(22)が給送されると、用紙(22)が搬送ベルト(31)に静電的に吸着され、搬送ベルト(31)の周回移動によって用紙(22)が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ(13)を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド(14)を駆動することにより、停止している用紙(22)にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙(22)を所定量搬送後、次の行の記録を行なう。記録終了信号又は用紙(22)の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙(22)を排紙トレイ(3)に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ(13)はサブシステム(71)側に移動されて、キャップ(72A),(72B),(72C),(72D)で記録ヘッド(14a),(14b),(14c),(14d)をキャッピングされ、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止し、また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する回復動作を行って安定した吐出性能を維持する。
次に、この記録装置における液体供給装置であるインク供給装置の詳細について図5〜図10をも参照して説明する。なお、図5は同インク供給装置に係わる部分の分解斜視説明図、図6はサブタンクの分解斜視説明図(図ではサブタンクの片側しか図示していないが、背面にもうひとつのサブタンクを重ねることになる)、図7は同サブタンクの模式的側面説明図、図8は図7のA−A切断線に沿う概略断面説明図である。
このインク供給装置は、前述したようにキャリッジ(13)に搭載されて各記録ヘッド(14(14a,14b,14c,14d))にインク及び処理液を供給する液体容器であるサブタンク(15)と、このサブタンク(15)に供給チューブ(16)を介してインクを供給補充するためのメインタンク(インクカートリッジ)(10)とによって構成される。
1つのサブタンク(15)は、インクを収容するインク収容部(100)を形成する容器本体(ケース本体)(101)に、インク収容部(100)の開口(サブタンク(15)の一面)を封止する可撓性を有するフィルム状部材(可撓性フィルム状部材)(102)を接着又は溶着などで貼り付け、更にインク収容部(100)内部にはケース本体(101)とフィルム状部材(102)との間にフィルム状部材(102)を外方に付勢するための弾性部材であるバネ(スプリング)(103)を設けている。
ここで、フィルム状部材(102)は単層構成でもよいが、図8(a)に示すように、種類の異なる第1層(102a)と第2層(102b)とをラミネートした二層構成、例えばポリエチレンとナイロンのフィルム状部材をラミネートした構成としたり、同図(b)に示すように、第1層(102a)にシリカ蒸着層(102c)を形成した構成としている。
フィルム状部材(102)を種類の異なる2層以上の構成とすることで、収容するインクに対する耐液性の向上を図れる。この場合、ポリエチレンとナイロンの積層構成とすることによって、インクに対する耐液性を確実に確保することができる。また、フィルム状部材(102)にシリカ蒸着層を含むことでも収容するインクに対する耐液性の向上を図れる。
また、フィルム状部材(102)の厚さについて、10〜100μmであることが好ましい。10μm未満である場合には、経時的劣化による破損などが生じ易くなり、また100μmを越えると、可撓性が低下して負圧の効率的な発生が困難になるおそれがある。
さらに、フィルム状部材(102)にはバネ(103)に対応して凸部形状となる膨らみ部(102d)を形成してその外面に補強部材(104)を貼り付けている。このように、可撓性フィルム状部材(102)に凸部を設けることで弾性部材(ここではバネ)(103)を安定して保持することができる。この場合、可撓性フィルム状部材(102)は、シート状のフィルム部材を凸形状に成形して作製することで、容易に凸部を形成することができる。
また、ケース(101)にはインク収容部(100)にインクを補充するためのインク導入路部(111)を設け、このインク導入路部(111)とインクカートリッジ(10)に接続された供給チューブ(16)とを接続するための連結手段(112)を着脱自在に装着できるようにしている。なお、インクカートリッジ(10)とサブタンク(15)との間にはインクカートリッジ(10)からサブタンク(15)にインクを圧送するために後述するような送液ポンプを設けている。
さらに、ケース(101)の下部にはインク収容部(100)から記録ヘッド(14)にインクを供給するための連結部材(113)を取り付け、この連結部材(113)には記録ヘッド(14)のインク供給路(114)を形成し、インク収容部(100)との間にはフィルタ(115)を介装している。
そして、ケース(101)の上部分にはインク収容部(100)から空気を出すための空気流路(121)を形成している。この空気流路(121)は、インク収容部(100)に開口が臨む入口流路部分(122)と、この入口流路部分(122)に続く流路部分(これを「直交流路部分」という。)(123)とを含み、下流側でケース(101)に設けた大気開放穴(131)に連通し、更に大気開放穴(131)よりも使用状態で下側になる部分に蓄積部(126)を連続して形成している。
この大気開放穴(131)にはサブタンク(15)内の密閉状態及び大気開放状態を切り替えるための大気開放手段である大気開放弁機構(132)を設けている。この大気開放弁機構(132)はホルダ(133)内に弁座(134)、弁体であるボール(135)及びこのボール(135)を弁座(134)側に付勢するスプリング(136)を収納して構成している。
なお、蓄積部(126)の作用について説明すると、装置本体が傾けられたり、揺らされるなどしたときには、空気流路(121)内にインクが侵入する可能性が高くなる。そこで、空気流路(121)から侵入したインクを蓄積部(126)に蓄積できるようにして、輸送時に落下等されインクが侵入しても、大気解放口(131)及びこれを開閉する大気開放弁機構(132)内にインクが侵入して固まるなどして大気開放弁機構(132)が作動不良になることを防止している。
また、ケース(101)の上部にはサブタンク(15)内のインク量が所定量以下になったこと(この状態を「インク無し」とする。)を検知するための2本の検知電極(141),(142)を装着している。検知電極(141),(142)がいずれもインクに浸されている状態と、少なくとも一方がインクに浸されていない状態とで検知電極(141),(142)間の導通状態が変化することによってインク無しを検知することができる。
さらに、図5に示すように、サブタンク(15)の大気開放弁機構(132)のボール(135)をスプリング(136)に抗して押圧して大気開放するための大気開放ピン(153)を進退可能に配設している。そして、装置本体側には、大気開放ピン(153)を作動させるためのレバー(161)を備えた駆動ユニット(162)を配置している。
なお、ここでは、1つの記録ヘッド(14)に対して2つのサブタンク(15),(15)を配置するために、図7に示すように2つのサブタンク(15),(15)の背面を合わせて一体化している。この場合、2つのインク収容部(100)間の隔壁部分(100a)は共通にすることもできる。このサブタンクの片側が記録液、片側が処理液になる。また処理液は記録液の着色剤濃度を低減した低顔料濃度記録液であってもよい。
このように構成したインク供給装置においては、駆動ユニット(162)で大気開放ピン(153)を作動させて、サブタンク(15)の大気開放弁機構(132)を開状態にすることにより、サブタンク(15)内を大気解放状態にする。
そして、インクカートリッジ(10)から送液機構によってインクをサブタンク(15)に送液して補充供給する。このとき、サブタンク(15)内の空気は大気開放弁機構(132)を通じて排出されることになる。
可撓性フィルム状部材(102)にはバネ(103)の付勢力が掛かっているため、サブタンク(15)内には負圧が発生する。
このように可撓性フィルム状部材と弾性部材とによってサブタンク内に負圧を発生させることができるので、負圧発生機構が簡単になる。
次に、サブシステム(71)の構成について図9及び図10をも参照して説明する。なお、図9は同システムの平面説明図、図10は同じく模式的概略構成図である(図10はもう二つの吸引キャップ(72C),(72D)は図示していない)。
フレーム(211)には、4つのキャップホルダ(212A),(212B),(212C),(212D)と、空吐出受け(213)と、清浄化手段としての弾性体を含むワイピング部材であるワイパーブレード(73)と、キャリッジロック(215)とがそれぞれ昇降可能に保持されている。
キャップホルダ(212A),(212B),(212C),(212D)と(以下両者を併せて「キャップホルダ(212)」という。)には、各記録ヘッド(14a),(14b),(14c),(14d)のノズル面をそれぞれキャッピングするキャップ(72A),(72B),(72C),(72D)(以下これらを「キャップ(72)」という。)を保持している。
ここで、印字領域に最も近い側のキャップホルダ(212A)に保持したキャップ(72A)にはチューブ(219)を介して吸引手段であるチューブポンプ(吸引ポンプ)(220)を接続し、他のキャップ(72B),(72C),(72D)はチューブポンプ(220)を接続していない。すなわち、キャップ(72A)のみを回復及び保湿用キャップとし、他のキャップ(72B),(72C),(72D)は単なる保湿用キャップとしている。したがって、記録ヘッド(14)の回復動作やサブタンク(15)へのインク供給動作を行なうときには、当該ヘッド(14)をキャップ(72A)によってキャッピング可能な位置に選択的に移動する。
また、これらのキャップホルダ(212A),(212B),(212C),(212D)の下方にはカム軸(221)を回転可能に配置し、このカム軸(221)には、キャップホルダ(212A),(212B),(212C),(212D)を昇降させるためのキャップカム(222A),(222B),(222C),(222D)と、ワイパーブレード(73)を昇降させるためのワイパーカム(224)、キャリッジロック(215)をキャリッジロックアーム(217)を介して昇降させるためのキャリッジロックカム(227)をそれぞれ設けている。
さらに、ワイパーブレード(73)の印字領域側にはワイパーブレード(73)を清浄化するためのワイパークリーナ(218)を矢示方向に揺動可能で、図示しないスプリングでワイパーブレード(73)から離れる方向に付勢して配置し、カム軸(221)にはこのワイパークリーナ(218)を揺動させるためのワイパークリーナカム(228)を設けている。
ここで、キャップ(72)はキャップカム(222A),(222B),(222C),(222D)により昇降させられる。ワイパーブレード(73)はワイパーカム(224)に昇降させられ、下降時にワイパークリーナ(218)が進出して、このワイパークリーナ(218)と空吐出受け(213)とに挟まれながら下降することで、ワイパーブレード(73)に付着したインクが空吐出受け(213)に掻き落とされる。
この空吐出受けの部分にしばしばインクが凝固してしまう。そこでそれを掻き落とす掻き落とし機構がついている。
具体的には片方向にインクを掻き落とすワイパー構造のものである。この部分に処理液を印写するとインクがスムーズに掻き落とされる。
キャリッジロック(215)は図示しない圧縮バネによって上方(ロック方向)に付勢されて、キャリッジロックアーム(217)で昇降させられる。
そして、チューブポンプ(220)及びカム軸(221)を回転駆動するために、モータ(231)の回転をモータ軸(231a)に設けたモータギヤ(232)に、チューブポンプ(220)のポンプ軸(220a)に設けたポンプギヤ(233)を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ(233)と一体の中間ギヤ(234)に中間ギヤ(235)を介して一方向クラッチ(237)付きの中間ギヤ(236)を噛み合わせ、この中間ギヤ(236)と同軸の中間ギヤ(238)に中間ギヤ(239)を介してカム軸(221)に固定したカムギヤ(240)を噛み合わせている。
また、カム軸(221)にはホームポジションを検出するためのホームポジションセンサ用カム(241)を設け、このサブシステム(71)に設けた図示しないホームポジションセンサにてキャップ(72)が最下端に来たときにホームポジションレバー(不図示)を作動させ、センサが開状態になってモータ(231)(ポンプ(220)以外)のホームポジションを検知する。なお、電源オン時には、キャップ(72)(キャップホルダ(212))の位置に関係なく上下(昇降)し、移動開始までは位置検出を行わず、キャップ(72)のホーム位置(上昇途中)を検知した後に、定められた量を移動して最下端へ移動する。その後、キャリッジが左右に移動して位置検知後キャップ位置に戻り、記録ヘッド(14)がキャッピングされる。
このサブシステム(71)においては、モータ(231)が正転することによってモータギヤ(232)、中間ギヤ(233)、ポンプギヤ(234)、中間ギヤ(235)、(236)までが回転し、チューブポンプ(220)の軸(220a)が回転することでチューブポンプ(220)が作動して、回復・保湿用キャップ(72A)内を吸引する。その他のギヤ(238)以降は一方向クラッチ(237)によって回転が遮断されるので回転(作動)しない。
モータ(231)が逆転することによって、一方向クラッチ(237)が連結されるので、モータ(231)の回転が、モータギヤ(232)、中間ギヤ(233)、ポンプギヤ(234)、中間ギヤ(235),(236),(238),(239)を経てカムギヤ(240)に伝達され、カム軸(221)が回転する。このとき、チューブポンプ(220)はポンプ軸(220a)の逆転では回転しない構造となっている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図11のブロック図を参照して説明する。
この制御部(280)は、装置全体の制御を司るCPU(281)と、CPU(281)が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM(282)と、画像データ等を一時格納するRAM(283)と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)(284)と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行なう画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC(285)とを備えている。
また、この制御部(280)は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行なうためのI/F(286)と、記録ヘッド(14)を駆動制御するためのヘッド駆動制御部(287)及びヘッドドライバ(288)と、主走査モータ(290)を駆動するための主走査モータ駆動部(291)と、副走査モータ(292)を駆動するための副走査モータ駆動部(293)、サブシステム(71)のモータ(231)を駆動するためのサブシステム駆動部(294)と、サブタンク(15)の大気開放を行なう駆動ユニット(162)を駆動するためのサブタンク駆動部(295)と、サブタンク(15)の検知電極(141),(142)の検知信号及び図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O(296)などを備えている。
また、この制御部(280)には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作パネル(297)が接続されている。
制御部(280)は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F(286)で受信する。
そして、CPU(281)は、I/F(286)に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC(285)にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行なってヘッド駆動制御部(287)に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM(282)にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部(287)は、記録ヘッド(14)の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ(288)にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ(288)に送出する。
このヘッド駆動制御部(287)は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM(282)で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ(288)は、ヘッド駆動制御部(287)からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部(287)からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド(14)のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
さらに、CPU(281)はI/O(296)を介して検知電極(141),(142)の検知信号を取り込んで、サブタンク(15)のインク量が無くなったか否かを検出する。これにより、液量検知センサを構成している。
以下に、本発明での機能を説明する。
近年、インクジェットにおいても、耐光性、耐水性の良好な顔料インクが使用されつつある。また、高画像濃度を得るためには顔料の液中濃度が従来の2〜3wt%から8wt%以上にまで増加し、インク粘度が高くなる傾向にある。そうなると顔料がノズル付近に固着し噴射曲がりなどの不具合が発生し易くなる。
この場合、負圧作成あるいはクリーニングのキャップ吸引後にヘッド面にはき出たインクのある状態でノズル面をワイパーでふき取るクリーニング動作を行なうことになるが、顔料インクの場合、固着した顔料がなかなかふき取れない場合が多い。当然のことであるが、ヘッド面を水あるいは顔料の存在しないビヒクルでクリーニングした方がクリーニング効率は良好である。
そこで、本発明のように高顔料濃度の記録液吐き出しノズル列のとなりに水を主成分とする処理液を吐き出すノズル列を設けてキャップ吸引、ワイピング動作を行なうことにより固着した顔料を効率よくクリーニングすることができる。
また、長期印刷停止時にはヘッドは保湿キャップあるいは吸引キャップで覆って保管することになるが、キャップ内の湿度が低い場合はノズル面からの水分蒸発は避けられない。特に、乾燥した顔料インクが残留する吸引キャップの場合はなおさらである。この場合、大部分が水である処理液をキャップ内に吐き出すことによりキャップ内の湿度を高め、記録液ノズルの水分蒸発による固着を防止できる。
処理液は殆どが水であるため、吸引キャップから廃液タンク内に蓄えられてもある程度時間がたつと蒸発するため廃液タンクが速く満タンになる心配はない。
一方、処理液としては水(場合により少量の防腐防カビ剤、あるいは界面活性剤を入れる)だけでもよいが、低濃度の顔料インクとすることも可能である。
一般に、写真調の画像を得るためには、特に低画像濃度領域において粒状感を低減するために低着色剤濃度インクが用いられる。当然、低顔料濃度インクは高顔料濃度インクの溶解液(すなわち本特許における処理液)としての作用も有する。同一ヘッド内に高顔料濃度インクを吐き出すノズル列と並んで低顔料濃度インクを吐き出すノズル列を設けることにより写真調画質にも対応可能で、しかもノズル面クリーニング効率のよい印刷システムが可能となる。
処理液には着色剤を入れない場合、すなわち大部分が水の処理液の場合も、記録液を印写したあと、同一部に、ある時間内に処理液を印写すれば処理液によりドットの画像濃度が薄くなり、低画像濃度部においても粒状感のない画像が得られる。
処理液の成分としては大部分が水であるが、場合により記録液の着色剤以外の成分(ビヒクル)を含んでもよい。ただし、水だけでも効果はあり、短期間なら使用可能である。すなわち、pH調整剤、防腐防カビ剤、高沸点水溶性有機溶剤、界面活性剤などである。ただし、水以外の成分が多くなると廃液タンクが早めに満タンになる欠点、記録液ノズル部のクリーニング効率が落ちるなどの欠点は発生するため、水以外の成分は10%以下、好ましくは5%以下がよい。
また処理液と記録液とが液物性が異なる場合、その印写条件はその液物性に合わせる必用がある。
処理液用の防腐防カビ剤としては例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。その他、防腐防カビ剤に効果のある物質はここではすべて防腐防カビ剤と定義する。
処理液用のpH調整剤としては、pHを7以上に調整できるものであれば、任意の物質を使用することができる。その例として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
処理液用の界面活性剤としてはアニオン系、ノニオン系などがある。フッソ系、シリコン系界面活性剤も有効である。
(E)アニオンまたはノニオン系界面活性剤は特に限定されないが、アニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドなどが挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤は、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどのアセチレングリコール系(例えばエアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなど)を用いることができるが、特にサーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示す。前記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。
濾過用フィルターとしては一般的にはポリプロピレン系フィルター(例えば日本ポール株式会社製造)、ポリエチレン系フィルター、メタルフィルター、セルロースアセテート系フィルターなどが挙げられる。
なお、上記実施形態においては、本発明をインクジェット記録装置に適用した例で説明したが、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用することができ、また、インク以外の液体を用いた画像形成装置などにも適用することができる。
実施例1
以下の高粘度着色剤インクと処理液の組み合わせを使用する。印字停止時に処理液をキャップ内に付与することにより印字停止後(1週間放置)の噴射においての文字かすれが低減した。また、同一ヘッドに着色インクと処理液のノズルがあるため、ワイピングクリーニング時に固着した着色インクが処理液によりきれいにクリーニング可能である(ノズルワイピング方向は処理液から記録液となるようにした)。
一般に高粘度顔料インクは顔料が固着しやすく処理液がクリーニン向上に有効に働く。
<着色インク>
ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調整
特開2001−139849号公報に開示されている調整例3を参考にして、顔料をピグメントレッド122に変更して、マゼンタのポリマー微粒子分散体を得た。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
これはポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンに相当する。このような顔料は樹脂を含むため、従来は特にノズル近傍に固着しやすかったが本処理液でクリーニングすることによりクリーニング効率が向上した。
・ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子 10.0質量%
(顔料分7質量%)
グリセリン 7.5質量%
ブタンジオール 22.5質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2質量%
ポリオキシアルキレン誘導体界面活性剤
(ノニオン系界面活性剤、) 1.5質量%
防腐防カビ剤 0.05質量%
消泡剤 0.1質量%
水 残部
粘度:8mPas(25℃)
<処理液>
防腐防カビ剤(CAS2634−33−5) 0.05質量%
残部 水
をpH調整剤(水酸化リチウム)でpH=10.0にした。
実施例2
以下の高粘度着色剤インクの他に着色剤インクを水および湿潤剤で希釈した処理液(低着色剤濃度インクに相当)を使用した。リコーイプシオG505の同一ヘッドのサブタンク2個にそれぞれ着色インクと処理液をカートリッジから送液した。印字停止時に処理液をキャップ内に印写することにより印字停止後の噴射において着色剤インク印写においての文字かすれが低減した。処理液の方が水分が多いためと思われる。また、処理液は低着色剤濃度インクでもあるため、低濃度画像部において(高濃度のインクを少数印写するよりもこの処理液としての低着色剤濃度インクを印写した方が)粒状感の少ない高画質写真画質を得るのに有効である。また、処理液は水分も多いため同一ヘッドの着色剤インクと同時にクリーニングすることにより着色剤インクのノズル部のワイピング効率が向上した。
<着色インク>
・ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子 10.0質量%
(顔料分7質量%)
グリセリン 7.5質量%
ブタンジオール 22.5質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2質量%
ポリオキシアルキレン誘導体界面活性剤
(ノニオン系界面活性剤) 1.5質量%
防腐防カビ剤・・・ 0.05質量%
消泡剤・・・ 0.1質量%
水・・・ 残部
粘度:8mPas(25℃)
<処理液・・低濃度着色剤インク>
上記着色インクを10部、水20部とグリセリン6部を加えて粘度2.8mPasの低濃度着色剤インクとしたものを処理液とした。
実施例3
<処理液>
防腐防カビ剤(CAS2634−33−5) 0.05質量%
ノニオン系界面活性剤(ポリオキシアルキレン誘導体) 0.1重量%
13 ブタンジオール 5部
残部 水
をpH調整剤(水酸化リチウム)でpH=10.0にした。
<着色インク>
実施例1と同じ。
イプシオG505の同一ヘッドのサブタンクに着色インクと処理液をそれぞれ送液した。実施例1と同様に吸引キャップおよび保護キャップに処理液を付与することにより長期停止後の噴射乱れは少なくなった。また、空吐き出し部の掻き落とし機構部に処理液を付与することにより掻き落とし機構がスムーズになった。また、画像部にも処理液を印写することにより淡濃度部が再現できて粒状感がなくなった。
実施例4
<着色インク>
・銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子 10質量%
(この内、顔料分5質量%)
グリセリン 5質量%
ブタンジオール 20質量%
アクリルシリコンポリマーエマルジョン 5質量%
フッ素系界面活性剤 1質量%
防腐防カビ剤・・・ 0.05質量%
消泡剤・・・ 0.1質量%
水・・・ 残部
粘度:9mPas(25℃)
<処理液>
(短期使用時)イオン交換水 100%
このようなポリマーエマルジョンはノズル近辺、空吐き出し受け部に付着しやすいが本発明により処理液と一緒にクリーニングすることにより、クリーニング効率、空吐き出し受け部洗浄効率が向上した。
また、10℃15%湿度の乾燥した環境でも、紙に処理液を噴霧後であると、静電吸着ベルトであっても、紙の電気抵抗が下がりインク滴が帯電しにくくなり、ミズトの発生が少なくなった(なお、長期使用時にはイオン交換水100%ではなく、pH調整剤としてアミン系pH調整剤でpH9にして、防腐防カビ剤0.05%を添加した。電気抵抗を下げるにはpH調整剤があった方がよい。)。
インクジェット記録装置の一例を示す図である。 インクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図である。 インクジェット記録装置の機構部の要部平面説明図である。 インクジェット記録装置の記録ヘッド部を示す図である。 インク供給装置に係る部分の分解斜視説明図である。 サブタンクの分解斜視説明図である。 サブタンクの模式的側面説明図である フィルム状部材の層構成を説明する図である。 サブシステムの構成を説明する平面図である。 サブシステムの構成を説明する模式的概略構成図である。 画像形成装置の制御部の概要について説明するためのブロック図である。
符号の説明
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 前面
5 上面
6 カートリッジ装填部
7 操作部
8 前カバー
10 インクカートリッジ(メインタンク)
11 ガイドロッド
12 ステー
13 キャリッジ
14 記録ヘッド
14a 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14b 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14c 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14d 液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)
14yn イエロー(Y)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14syn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14mn マゼンタ(M)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14smn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14cn シアン(C)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14scn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14kn ブラック(k)のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
14skn 処理液のインク滴を吐出する多数のノズル(N)からなるノズル列
15 サブタンク
16 インク供給チューブ
21 用紙積載部(圧板)
22 用紙
23 半月コロ、給紙コロ
24 分離パッド
25 ガイド
31 搬送ベルト
32 カウンタローラ
33 搬送ガイド
34 押さえ部材
35 先端加圧コロ
36 帯電ローラ
37 搬送ローラ
38 テンションローラ
41 ガイド部材
51 分離爪
52 排紙ローラ
53 排紙コロ
61 両面給紙ユニット
62 手差し給紙部
71 維持回復機構(サブシステム)
72A キャップ部材(回復・保湿用キャップ)
72B キャップ部材
72C キャップ部材
72D キャップ部材
73 ワイパーブレード
100 インク収容部
100a 隔壁部分
101 容器本体(ケース本体)
102 フィルム状部材(可撓性フィルム状部材)
102a フィルム状部材の第1層
102b フィルム状部材の第1層
102c シリカ蒸着層
102d 膨らみ部
103 バネ(スプリング)
104 補強部材
112 連結手段
113 連結部材
114 インク供給路
115 フィルタ
121 空気流路
122 入口流路部分
123 流路部分(直交流路部分)
126 蓄積部
131 大気開放穴
132 大気開放弁機構
133 ホルダ
134 弁座
135 ボール
136 スプリング
141 検知電極
142 検知電極
153 大気開放ピン
161 レバー
162 駆動ユニット
211 フレーム
212A キャップホルダ
212B キャップホルダ
212C キャップホルダ
212D キャップホルダ
213 空吐出受け
215 キャリッジロック
217 キャリッジロックアーム
218 ワイパークリーナー
219 チューブ
220 チューブポンプ
220a ポンプ軸
221 カム軸
222A キャップカム
222B キャップカム
222C キャップカム
222D キャップカム
224 ワイパーカム
227 キャリッジロックカム
228 ワイパークリーナカム
231 モータ
231a モータ軸
232 モータギア
233 ポンプギア
234 中間ギア
235 中間ギア
236 中間ギア
237 一方向クラッチ
238 中間ギア
239 中間ギア
240 カムギア
241 ホームポジションセンサ用カム
280 制御部
281 CPU
282 ROM
283 RAM
284 不揮発性メモリ(NVRAM)
285 ASIC
286 I/F
287 ヘッド駆動制御部
288 ヘッドドライバ
290 主走査モータ
291 主走査モータ駆動部
292 副走査モータ
293 副走査モータ駆動部
294 サブシステム駆動部
295 サブタンク駆動部
296 I/O
297 操作パネル

Claims (12)

  1. 記録液(A)を吐き出すノズルと、その近傍に、記録液(A)中の成分を溶解あるいは分散させることが可能で、水を主成分とする処理液(B)を吐き出すノズルとを同一ヘッド面内に有する記録ヘッド、
    該記録ヘッド面を覆い吸引する吸引キャップを有し、該処理液(B)のノズルと該記録液(A)のノズルから、前記両液を前記吸引キャップで同時吸引し、少なくとも該記録液(A)のノズル近傍に前記処理液(B)が付着した状態で、処理液ノズル側から記録液ノズル側にヘッド面をワイピングするクリーニング手段
    及び、ワイパークリーナ(218)と空吐出受け(213)とに挟まれたワイパーブレード(73)が下降することで空吐出受け(213)に掻き落とされたインクが固まった場合、記録ヘッドから空吐出受けに前記処理液(B)を吐き出し、固まったインクを掻き落とす掻き落とし機構を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記処理液(B)は、防腐・防カビ剤を含有するものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、記録液を吐き出すノズル数と処理液を吐き出すノズル数が異なるかあるいはノズル数が同じでもノズル径が異なることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 印刷後、ヘッドを吸引キャップあるいは保湿キャップ内に納める前または後に、前記処理液(B)を吸引キャップあるいは保湿キャップ内に一定量はき出した後に、キャップ状態で保管する手段を有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 静電吸着ベルトを使用した搬送ベルトを有するインクジェットプリンタ装置であって、水を主成分とする処理液(B)を印字前に紙部に吹き付ける吹付手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記吹付手段が、前記処理液(B)をミスト状に吹き付ける吹付手段であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 記録液(A)が着色剤を含有し、25℃の粘度が7mPas以上の高粘度インクであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記処理液(B)の主成分が水であり、前記記録液(A)を記録媒体に印写した前または後に該処理液(B)を同一個所に印写する手段を有することにより低画像濃度の記録が可能であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 記録液(A)が着色剤としてポリマー微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを含有すること特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記処理液(B)が前記記録液(A)の着色剤と同じか、その類似色の着色剤を記録液(A)の1/3以下の量含有した低顔料濃度記録液であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 記録液(A)が樹脂を含有すること特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェット記録装置を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
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