JP4792867B2 - 圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器および圧電アクチュエータの駆動制御方法 - Google Patents

圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器および圧電アクチュエータの駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器および圧電アクチュエータの駆動制御方法に関する。
圧電素子は、電気エネルギーから機械エネルギーへの変換効率や、応答性に優れている。このため、近年、電圧の印加による圧電素子の伸縮動作を利用して駆動対象を駆動する圧電アクチュエータが開発されている。
このような圧電アクチュエータの駆動装置として、圧電素子に対して4つのスイッチ回路をブリッジ接続し、ブリッジの対角に位置する一対のスイッチ回路と、他の一対のスイッチ回路とを交互にオンオフ制御することで、電源電圧を交番する矩形波電圧に変換し、圧電素子に印加するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の駆動装置200は、図17に示すように、駆動電圧Vpが供給される接続点aと、接地される接続点bとの間に、MOS−FETであるスイッチング素子Q1やダイオードD1等からなる第1スイッチ回路221と、MOS−FETであるスイッチング素子Q2やダイオードD2等からなる第2スイッチ回路222との直列回路と、MOS−FETであるスイッチング素子Q3やダイオードD3等からなる第3スイッチ回路223と、MOS−FETであるスイッチング素子Q4やダイオードD4等からなる第4スイッチ回路224との直接回路とが並列接続されているとともに、各スイッチ回路221〜224に駆動制御信号Sc1〜Sc4を供給する制御回路227がMOSFETドライバ225を介して接続されて構成されている。そして、各スイッチ回路221〜224で構成されるブリッジ回路226に圧電素子228が接続されている。
この駆動装置200は、図18に示すようなタイミングで駆動制御信号Sc1〜Sc4を入力することで各スイッチ回路221〜224を所定のタイミングでオンオフ制御している。すなわち、駆動制御信号Sc1,Sc4がハイでスイッチ回路221,224がオンされ、駆動制御信号Sc2,Sc3がローでスイッチ回路222,223がオフされ、圧電素子228に正方向から駆動電圧Vpが印加されて充電が行われている状態では、圧電素子228の端子間電圧Vsは+Vpとなっている。
この状態から、スイッチ回路221,224が同時にオフされる。この切り替えタイミングから時間t9後、スイッチ回路223がオンされ、さらに時間t10後、スイッチ回路222がオンされる。
スイッチ回路223がオンされることで、圧電素子228に充電されている電荷が放電され、圧電素子228の端子間電圧が+Vsから+Vdまで降下する。さらに、スイッチ回路222がオンされると、圧電素子228に逆方向から駆動電圧Vpが印加されて充電されるので、圧電素子228の端子間電圧Vsは−Vpとなる。
次に、スイッチ回路222,223が同時にオフされ、時間t11経過後、スイッチ回路221がオンされて圧電素子228の端子間電圧は−Vdまで放電され、時間t12経過後、スイッチ回路224がオンされると、圧電素子228に正方向から駆動電圧Vpが印加されて充電されるので、圧電素子228の端子間電圧Vsは+Vpとなる。
以下、オンされている2つのスイッチ回路を同時にオフし、所定時間経過後に、オフされていた2つのスイッチ回路を時間差でオンするという同じ制御を繰り返す。
特開2004−56913号公報
従来の駆動装置200では、各スイッチ回路221〜224をオフからオンに切り替えるタイミングがすべて異なるため、制御回路227およびMOSFETドライバ225を介して出力される駆動制御信号Sc1〜Sc4もすべて異なるものにしなければならない。このため、制御回路227の構成が複雑になってしまうという問題があった。
本発明の目的は、貫通電流を確実に防止でき、かつ、消費電流を低減できるとともに、制御回路の構成を簡略化することができる圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器、圧電アクチュエータの駆動制御方法を提供することにある。
本発明は、電圧が印加されることにより伸縮する圧電素子を有する圧電アクチュエータの駆動制御装置であって、前記圧電素子の一方の端子と電源との間に接続された第1スイッチ手段と、前記圧電素子の一方の端子とグランドとの間に接続された第2スイッチ手段と、前記圧電素子の他方の端子と電源との間に接続された第3スイッチ手段と、前記圧電素子の他方の端子とグランドとの間に接続された第4スイッチ手段と、前記第2スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の一方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子(例えばダイオード)と、前記第4スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の他方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、前記第1から第4スイッチ手段を制御する制御手段とを備え、前記第1から第4の各スイッチ手段は、第1から第4の各制御信号でオンオフ制御される電界効果トランジスタで構成され、前記第1から第3の各制御信号は、前記制御手段から出力され、前記第4制御信号は、第2制御信号が入力されてこの第2制御信号を反転する制御信号反転手段から出力され、前記制御手段は、第1および第4スイッチ手段をオン、第2および第3スイッチ手段をオフにして前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態と、第1および第4スイッチ手段をオフ、第2および第3スイッチ手段をオンにして前記圧電素子に前記第1方向とは逆方向の第2方向の電荷を印加する状態とを切り替えることで、前記圧電素子に交番駆動電圧を印加するとともに、前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態から第2方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、第1スイッチ手段をオフし、第1スイッチ手段をオフした後、所定時間t1経過後に、第4スイッチ手段をオフし、かつ、第2スイッチ手段をオンし、第2スイッチ手段をオンした後、所定時間t2経過後に、第3スイッチ手段をオンし、前記圧電素子に第2方向の電荷を印加する状態から第1方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、第3スイッチ手段をオフし、第3スイッチ手段をオフした後、所定時間t3経過後に、第2スイッチ手段をオフし、かつ、第4スイッチ手段をオンし、第4スイッチ手段をオンした後、所定時間t4経過後に、第1スイッチ手段をオンすることを特徴とする。
このような構成によれば、第2スイッチ手段および第4スイッチ手段は、一方がオン(接続)される場合、同時に他方がオフ(切断)されるので、例えば第2スイッチ手段を制御する制御信号を反転した信号で第4スイッチ手段を制御することができる。このため、駆動制御装置は、第1スイッチ手段を制御する制御信号と、第3スイッチ手段を制御する制御信号と、第2および第4スイッチ手段を制御する制御信号との3種類の制御信号のみを出力できればよい。このため、4種類の制御信号が必要な従来の制御回路に比べて制御手段の構成を簡略化できる。
また、直列に接続された第1および第2スイッチ手段や、第3および第4スイッチ手段では、オンされていたスイッチ手段をオフした後、所定時間経過後に他のオフされていたスイッチ手段をオンしているので、直列に接続された各スイッチ手段が同時にオンされることがなく、貫通電流の発生を確実に防止できる。
さらに、第1または第3スイッチ手段がオンからオフに切り替えられた際には、そのオフに切り替えられたスイッチ手段に直列に接続されているスイッチ手段はオフ状態であり、かつ、そのスイッチ手段に並列に接続された整流素子には逆方向の電圧が加わることになって電流が流れないため、圧電素子に蓄えられた電荷は移動しない。この状態から、第2および第4スイッチ手段の一方をオフからオン、他方をオンからオフに同時に切り替えると、圧電素子の両端子のうち、電位が高い端子は、オンされたスイッチ手段を介してグランドに接続され、グランドと同電位となる。一方、圧電素子の両端子のうち、電位が低い端子は、電位が高い端子がグランドと同電位になることから、グランドよりも低い電位になる。このため、このオフされたスイッチ手段に並列に接続されている整流素子には順方向の電圧が加わることになり、圧電素子の電荷はその整流素子の順方向電圧まで放電される。
従って、オンされたスイッチ手段に対して対角に配置された第1または第3スイッチ手段をオンし、逆方向の電荷を圧電素子に加えて交番電圧駆動を行う際の消費電流を低減できる。
各スイッチ手段を電界効果トランジスタ(FET)で構成すれば、制御信号としてパルス信号を利用でき、第4制御信号や第3制御信号は、第2制御信号や第1制御信号をインバータ等の制御信号反転手段に入力するだけで容易に生成できるため、この点でも回路構成を簡易にできる。
この際、前記各整流素子は、電界効果トランジスタの保護ダイオードによって構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、電界効果トランジスタに内蔵されている保護ダイオードを各スイッチ手段に並列に接続された整流素子として兼用できるので、回路構成をより一層簡易にできる。
本発明の電子機器は、圧電素子を有する圧電アクチュエータと、前記圧電アクチュエータの駆動制御装置とを備えることを特徴とする。
この際、前記電子機器は、計時部と、該計時部で計時された計時情報を表示する計時情報表示部とを備えた時計であることが好ましい。
これらの電子機器や時計によれば、前記圧電アクチュエータの駆動制御装置を備えているので、貫通電流の発生も防止でき、消費電流も低減でき、回路構成も簡略化できる。このため、特に腕時計のような小型の携帯機器等の電池で駆動される各種電子機器において、消費電流の低減によって駆動時間を伸ばすことができ、回路構成を簡略化できるのでコストを低減できて安価に提供できる。
本発明は、電圧が印加されることにより伸縮する圧電素子を有する圧電アクチュエータの駆動制御方法であって、前記圧電素子の一方の端子と電源との間に接続された第1スイッチ手段と、前記圧電素子の一方の端子とグランドとの間に接続された第2スイッチ手段と、前記圧電素子の他方の端子と電源との間に接続された第3スイッチ手段と、前記圧電素子の他方の端子とグランドとの間に接続された第4スイッチ手段と、前記第2スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の一方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、前記第4スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の他方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、前記第1から第4スイッチ手段を制御する制御手段とを備え、前記第1から第4の各スイッチ手段は、第1から第4の各制御信号でオンオフ制御される電界効果トランジスタで構成され、前記第1から第3の各制御信号は、前記制御手段から出力され、前記第4制御信号は、第2制御信号が入力されてこの第2制御信号を反転する制御信号反転手段から出力され、前記制御手段は、を備え、第1および第4スイッチ手段をオン、第2および第3スイッチ手段をオフにして前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態と、第1および第4スイッチ手段をオフ、第2および第3スイッチ手段をオンにして前記圧電素子に前記第1方向とは逆方向の第2方向の電荷を印加する状態とを切り替えることで、前記圧電素子に交番駆動電圧を印加するとともに、前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態から第2方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、第1スイッチ手段をオフし、第1スイッチ手段をオフした後、所定時間t1経過後に、第4スイッチ手段をオフし、かつ、第2スイッチ手段をオンし、第2スイッチ手段をオンした後、所定時間t2経過後に、第3スイッチ手段をオンし、前記圧電素子に第2方向の電荷を印加する状態から第1方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、第3スイッチ手段をオフし、第3スイッチ手段をオフした後、所定時間t3経過後に、第2スイッチ手段をオフし、かつ、第4スイッチ手段をオンし、第4スイッチ手段をオンした後、所定時間t4経過後に、第1スイッチ手段をオンすることを特徴とする。
この駆動制御方法によっても、前記圧電アクチュエータの駆動制御装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器、圧電アクチュエータの駆動制御方法によれば、貫通電流を確実に防止でき、かつ、消費電流を低減できるとともに、制御回路の構成を簡略化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、電子機器の実施形態として、圧電アクチュエータによって駆動されるクロノグラフ秒針を備えた電子時計を例示する。
[1.全体構成]
図1は、本実施形態にかかる電子時計1を示す平面図である。電子時計1は、通常時刻を表示するための時針2、分針3、秒針4のほか、クロノグラフ時間を示す秒クロノグラフ針(秒CG針)5、分クロノグラフ針(分CG針)6を備えている。
[2.秒クロノグラフ針5の駆動機構]
秒クロノグラフ針5を駆動する駆動機構は、圧電アクチュエータ20と、この圧電アクチュエータ20によって回転駆動される駆動対象(被駆動体)としてのロータ30と、ロータ30の回転を減速しつつ伝達する減速輪列40とを備えて構成されている。
減速輪列40は、ロータ30と同軸に配置されてロータ30と一体的に回転する歯車41と、この歯車41に噛合し、かつ、秒クロノグラフ針5の回転軸に固定された歯車42とで構成されている。
なお、圧電アクチュエータ20と、ロータ30および歯車41は、図2,3に示すように、圧電アクチュエータユニット10としてユニット化されている。
[3.圧電アクチュエータユニットの構成]
圧電アクチュエータユニット10は、電子時計1の地板などに固定されるベースプレート11と、ベースプレート11に対してスライド自在に取り付けられた移動プレート12と、移動プレート12に固定された圧電アクチュエータ20と、ベースプレート11に立設された回転軸13に回転自在に取り付けられたロータ30および歯車41とを備えて構成されている。
ベースプレート11は、ネジ等の固定部材14によって地板などに固定されている。
また、ベースプレート11および移動プレート12間には2本のコイルバネ15が設けられている。移動プレート12に固定された圧電アクチュエータ20は、前記コイルバネ15によって、ロータ30に所定の力で当接されている。従って、コイルバネ15は、圧電アクチュエータ20をロータ30に当接させる付勢手段として機能している。
[4.圧電アクチュエータの構成]
圧電アクチュエータ20は、図2,3に示すように、略矩形板状の補強板21と、補強板21の両面に接着された圧電素子22とからなる振動体20Aを備えている。
補強板21の長手方向略中央には、両側に突出する腕部23が形成されており、これらの各腕部23がビス24によって前記移動プレート12の支持台12Aに固定されている。なお、腕部23を備える補強板21は、導電性金属で構成されており、前記腕部23は圧電素子22に駆動信号を印加するための電極としても利用されている。
補強板21の長手方向一方の端部、具体的にはロータ30に対向する端部には、補強板21の長手方向に沿って突出する突起25が形成されている。突起25は、ロータ30の側面に当接されており、この突起25により駆動対象に当接する当接部が構成されている。
圧電素子22は、略矩形板状に形成され、補強板21両面の略矩形状部分に接着されている。この圧電素子22の両面には、めっき層によって電極が形成されている。
なお、圧電素子22の補強板21側の面には、その全面に1つの電極が形成され、この電極に接触する補強板21および腕部23を介して図示しない駆動制御装置に電気的に接続されている。
また、圧電素子22の表面側の面には、図2にも示すように、5つに分割された電極が形成されている。すなわち、圧電素子22の表面側の電極は、圧電素子22の幅方向にほぼ三等分され、その中央の電極によって駆動電極121が形成されている。また、駆動電極121の両側の電極は、圧電素子22の長手方向にほぼ二等分され、圧電素子の対角上でそれぞれ対となる駆動電極122および駆動電極123が形成されている。
これらの駆動電極121,122,123もそれぞれリード線などによって図示しない駆動制御装置に接続されている。
このような圧電アクチュエータ20では、駆動電極122,123を使い分けることにより、ロータ30を両方向に回転駆動することができる。
すなわち、駆動電極121と駆動電極122とを電圧印加の対象として圧電素子22に電圧を印加すると、振動体20Aは縦振動および屈曲振動を励振し、振動体20Aの突起25が圧電素子22の長手方向の中心線に対して傾斜した楕円軌跡を描く。そして、突起25の押圧により、ロータ30は順方向に回転する。一方、駆動電極122の代わりに駆動電極123を電圧印加の対象とした場合には、駆動電極122と駆動電極123とは、圧電素子22の長手方向の中心線を軸として線対称の位置関係にあるから、駆動電極123に電圧を印加することにより、縦振動に対する交差方向が駆動電極122に電圧印加した場合とは線対称となる屈曲振動が誘発される。したがって、振動体20Aの突起25の軌跡は、駆動電極122に電圧印加した場合とは線対称に傾斜する楕円軌跡となり、ロータ30は反対方向に回転駆動される。
ロータ30は、円盤状に形成されている。なお、本実施形態では、ロータ30の外周面には段差面31を介して小径の当接面32が形成され、この当接面32に前記突起25が当接されるように配置されている。このため、時計1が落下等して圧電アクチュエータ20に衝撃が加わった際に、段差面31に突起25が係止されることで、ロータ30の当接面32から外れないようにガイドすることができる。
但し、圧電アクチュエータ20およびロータ30は共にベースプレート11に取り付けられており、衝撃が加わった際にも圧電アクチュエータ20およびロータ30が相対的にずれてしまうことは殆ど無いため、段差面31を設けずにロータ30の外周面をフラットに形成し、その外周面に突起25を当接させてもよい。
この圧電アクチュエータ20の突起25は、ロータ30の当接面32に対して所定の力で当接するように、前記コイルバネ15で付勢されている。これにより突起25とロータ30側面との間に適切な摩擦力が発生し、圧電アクチュエータ20の駆動力の伝達効率が良好となる。
このような時計1では、駆動制御装置から圧電アクチュエータ20に制御信号を出力することにより、所定の周波数の駆動信号(交番矩形波電圧の信号)が圧電素子22に印加される。すると、圧電アクチュエータ20は、縦一次振動モードと屈曲二次振動モードとを組み合わせた振動を励振する。突起25は、これらの振動モードを組み合わせた略楕円軌道を描いて振動し、その振動軌道の一部でロータ30を押圧することによりロータ30を回転駆動する。
ロータ30が回転駆動すると、ロータ30と一体の歯車41も回転し、歯車41の回転に伴い歯車42が回転し、秒クロノグラフ針5を作動する。
なお、歯車41の回転は、歯車41の上方に配置された図示略の回転センサによって検出可能に構成されている。従って、本実施形態では、回転センサによって駆動対象の回転数つまり駆動速度を検出する駆動速度検出器が構成されている。
[5.圧電アクチュエータの駆動制御装置の構成]
次に、圧電アクチュエータ20の駆動制御装置50の構成を図4に基づいて説明する。
図4において、駆動制御装置50は、第1〜第4スイッチ回路51〜54、制御信号反転手段55、制御手段である制御回路56を備えて構成され、圧電素子(ピエゾ振動子PZT)22を駆動制御するものである。
第1〜第4スイッチ回路51〜54および圧電素子22は、電源端子VDDおよびグランド端子GND間に接続されたブリッジ回路とされている。
すなわち、第1スイッチ回路51は、圧電素子22の一方の端子22Aと電源端子VDDとの間に接続され、第2スイッチ回路52は、圧電素子22の一方の端子22Aとグランド端子GNDとの間に接続されている。
また、第3スイッチ回路53は、圧電素子22の他方の端子22Bと電源端子VDDとの間に接続され、第4スイッチ回路54は、圧電素子22の他方の端子22Bとグランド端子GNDとの間に接続されている。
ここで、各スイッチ回路51〜54は、Nチャネル型MOS−FETで構成された第1〜第4スイッチング素子Q1〜Q4と、各スイッチング素子Q1〜Q4にそれぞれ並列に接続された整流素子としての第1〜第4ダイオードD1〜D4とを備えている。
なお、各ダイオードD1〜D4は、アノードが各スイッチング素子Q1〜Q4のソースに、カソードが各スイッチング素子Q1〜Q4のドレインに接続されている。この各ダイオードD1〜D4は、各スイッチング素子Q1〜Q4に内蔵される保護ダイオードで構成してもよいし、スイッチング素子Q1〜Q4とは別のダイオードを用いてもよい。
各スイッチング素子Q1〜Q4は、そのゲートに入力されるスイッチ制御信号S01〜S04によってオン又はオフに制御される。本実施形態では、スイッチング素子Q1〜Q4はNチャネル型MOS−FETであるため、スイッチ制御信号S01〜S04がハイレベルの場合にはオンされ、ローレベルの場合にはオフされる。従って、第1から第4の各スイッチング素子Q1〜Q4によって、本発明の第1から第4の各スイッチ手段が構成されている。
ここで、スイッチ制御信号S01〜S03は、制御回路56から出力されている。また、スイッチ制御信号S04は、スイッチ制御信号S02をインバータからなる制御信号反転手段55を介して反転した信号である。このため、スイッチング素子Q2およびQ4は、一方のスイッチング素子がオンされている場合、他方のスイッチング素子はオフされることになる。
[6.圧電アクチュエータの駆動制御手順]
このような構成の駆動制御装置50における圧電アクチュエータ20の駆動制御手順に関し、図5〜11に基づいて説明する。なお、図5は、スイッチ制御信号S01〜S04と、圧電素子22に印加される駆動電圧の波形を示す図である。図6〜11は、スイッチ制御信号S01〜S04による各スイッチング素子Q1〜Q4のオン・オフ状態の変化を示す図である。
図5の(A)のタイミングでは、制御回路56から出力されるスイッチ制御信号S01はハイレベルであり、スイッチ制御信号S02,S03はローレベルである。また、スイッチ制御信号S04は、スイッチ制御信号S02が反転した信号であるため、ハイレベルである。
従って、図6に示すように、スイッチング素子Q1,Q4がオンされ、スイッチング素子Q2,Q3がオフされている。
このため、圧電素子22の一方の端子22Aは、第1スイッチング素子Q1を介して電源端子VDDに接続され、他方の端子22Bは、第4スイッチング素子Q4を介してグランド端子GNDに接続される。
従って、端子22Bの電位(GND=0)に比べて端子22Aの電位(VDD)のほうが高電位になり、圧電素子22には、図6の矢印方向(第1方向)の電荷Vsが印加されることになる。本実施形態では、図5にも示すように、第1スイッチング素子Q1、第4スイッチング素子Q4がオンされた状態の際に、圧電素子22に+Vsの電荷が印加されていると定義している。すなわち、圧電素子22の電圧は、端子22Aが端子22Bに比べて高い場合を「+(プラス)」、逆に低い場合を「−(マイナス)」と定義している。
次に、図5の(B)のタイミングでは、制御回路56から出力されるスイッチ制御信号S01がハイレベルからローレベルに変化し、図7に示すように、第1スイッチング素子Q1がオフされる。このため、圧電素子22に蓄えられた電荷(+Vs)は移動せず、圧電素子22に蓄積されたままとなる。
次に、図5の(B)のタイミングから、時間t1の経過後の(C)のタイミングでは、制御回路56から出力されるスイッチ制御信号S02がローレベルからハイレベルに変化する。同時に、制御信号反転手段55によって、スイッチ制御信号S04はハイレベルからローレベルに変化する。
従って、図8に示すように、スイッチング素子Q2はオフからオンに切り替えられ、同時に、第4スイッチング素子Q4はオンからオフに切り替えられる。このため、圧電素子22の一方の端子22Aは、スイッチング素子Q2を介してグランド端子GNDに接続され、グランド端子GNDと同電位(=0)になる。このため、端子22Aに比べてVs分電位が低い端子22Bの電位は、−Vsとなる。
すると、グランド端子GNDおよび端子22B間に接続された第4ダイオードD4には、順方向の電圧が加わるため、圧電素子22に蓄積された電荷は第4ダイオードD4を介してグランド端子GNDに放電される。この圧電素子22の電荷は、図5に示すように、グランド端子GNDつまり端子22Aと、端子22B間の電位差が第4ダイオードD4の順方向電圧−Vdとなるまで放電される。
次に、図5の(C)のタイミングから、時間t2の経過後の(D)のタイミングでは、制御回路56から出力される第3スイッチ制御信号S03がローレベルからハイレベルに変化する。
従って、図9に示すように、第3スイッチング素子Q3はオフからオンに切り替えられる。圧電素子22の一方の端子22Aは、第2スイッチング素子Q2を介してグランド端子GNDに接続され、他方の端子22Bは、第3スイッチング素子Q3を介して電源端子VDDに接続される。
このため、圧電素子22には、図9の矢印方向(第2方向)の電荷、つまり図6の状態とは逆方向の電荷−Vsが印加される。
次に、図5の(E)のタイミングになると、制御回路56から出力される第3スイッチ制御信号S03がハイレベルからローレベルに変化する。
従って、図10に示すように、第3スイッチング素子Q3はオンからオフに切り替えられる。このため、図7の状態と同様に、圧電素子22に蓄えられた電荷(−Vs)は移動せず、圧電素子22に蓄積されたままとなる。
次に、図5の(E)のタイミングから時間t3の経過後の(F)のタイミングでは、制御回路56から出力されるスイッチ制御信号S02がハイレベルからローレベルに変化する。同時に、制御信号反転手段55によって、スイッチ制御信号S04はローレベルからハイレベルに変化する。
従って、図11に示すように、第2スイッチング素子Q2はオンからオフに切り替えられ、同時に、第4スイッチング素子Q4はオフからオンに切り替えられる。このため、圧電素子22の他方の端子22Bは、第4スイッチング素子Q4を介してグランド端子GNDに接続され、グランド端子GNDと同電位(=0)になる。このため、端子22Bに比べてVs分電位が低い端子22Aの電位は、−Vsとなる。
すると、グランド端子GNDおよび端子22A間に接続された第2ダイオードD2には、順方向の電圧が加わるため、圧電素子22に蓄積された電荷は第2ダイオードD2を介してグランド端子GNDに放電される。圧電素子22の電荷は、グランド端子GNDつまり端子22Bと、端子22A間の電位差が第4ダイオードD4の順方向電圧−Vdとなるまで放電される。
次に、図5の(F)のタイミングから、時間t4の経過後の(A)のタイミングでは、制御回路56から出力される第1スイッチ制御信号S01がローレベルからハイレベルに変化し、第1スイッチング素子Q1がオフからオンに切り替えられるため、図6の状態に戻ることになる。
以後、制御回路56からのスイッチ制御信号S01〜S03によって同じ動作が繰り返される。このため、圧電素子22には、図12に示すように、駆動信号として+Vsの電荷および−Vsの電荷が交互に印加され、交番電圧駆動が行われる。従って、圧電素子22が伸縮駆動し、それに伴い振動体20Aは縦振動および屈曲振動を励振し、振動体20Aの突起25が圧電素子22の長手方向の中心線に対して傾斜した楕円軌跡を描き、突起25の押圧により、ロータ30は回転する。
なお、図5の(B)のタイミングで第1スイッチング素子Q1をオフした際に、同時に第2スイッチング素子Q2をオンすると、第1スイッチング素子Q1がオンからオフに変化するタイミングが遅れて電源端子VDDおよびグランド端子GND間に直列に接続されたスイッチング素子Q1,Q2が同時にオンとなって貫通電流が発生してしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態では、図5の(B)のタイミングで第1スイッチング素子Q1をオフした後、時間t1が経過した(C)のタイミングで、第2スイッチング素子Q2をオンしているので、スイッチング素子Q1,Q2が同時にオンとなることを確実に防止している。従って、時間t1は、貫通電流防止期間となる。この時間t1の具体的な時間は、第1スイッチング素子Q1のオンからオフへの切り替えが確実に行われる時間以上に設定すればよい。
時間t3も、第3スイッチング素子Q3が確実にオフされてから、第4スイッチング素子Q4をオンすることで貫通電流の発生を防止する貫通電流防止期間となる。従って、時間t3の具体的な時間も、第3スイッチング素子Q3のオンからオフへの切り替えが確実に行われる時間以上に設定すればよい。
さらに、時間t2,t4は、少なくとも、圧電素子22の電荷が各ダイオードD4,D2の順方向電圧である+Vdや−Vdまで放電される時間以上に設定すればよい。
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)第4スイッチ制御信号S04は、第2スイッチ制御信号S02の反転信号であるため、第2スイッチ制御信号S02を制御信号反転手段55で反転するだけで第4スイッチ制御信号S04を構成することができる。このため、制御回路56は3種類のスイッチ制御信号S01〜S03のみを出力すればよく、4種類の制御信号を出力しなければならなかった従来の制御装置に比べて構成を簡略化でき、IC等で制御回路56を構成する場合もコストを低減できる。
(2)電源端子VDDおよびグランド端子GND間で、直列に接続される第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2や、第3スイッチング素子Q3および第4スイッチング素子Q4は、オンされていた第1スイッチング素子Q1や第3スイッチング素子Q3をオフした後、貫通電流防止期間である時間t1やt3経過後に直列に接続されている第2スイッチング素子Q2や第4スイッチング素子Q4をオンしているので、直列に接続された各スイッチング素子Q1〜Q4が同時にオンされることがなく、貫通電流の発生を確実に防止できる。
(3)図7や図11に示すように、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3がオフされている状態で、第2スイッチング素子Q2および第4スイッチング素子Q4のオンオフ状態を切り替え、オンされた第2スイッチング素子Q2または第4スイッチング素子Q4を介して端子22Aまたは22Bをグランド端子GNDに接続しているので、オフされた第4スイッチング素子Q4または第2スイッチング素子Q2に並列に接続された第4ダイオードD4または第2ダイオードD2を介して圧電素子22の電荷をそのダイオードD4,D2の順方向電圧まで放電することができる。このため、圧電素子22に逆方向の電荷を加えて交番電圧駆動を行う際に、例えば、+Vsから−Vsに変化させるのではなく、+Vdから−Vsに変化させるだけでよく、そのために必要な電荷量も少なくできるので、消費電流を低減できる。
(4)第2ダイオードD2、第4ダイオードD4は、MOS−FETからなる第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4に内蔵されている保護ダイオードを兼用しているので、別途、ダイオードを取り付ける場合に比べて回路構成をより簡易にでき、コストも低減できる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について、図13,14に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態において、前述した各実施形態と同一または同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略または簡略する。
第2実施形態の駆動制御装置50Aは、制御回路56から第1スイッチ制御信号S01、第2スイッチ制御信号S02、第4スイッチ制御信号S04を出力し、第3スイッチ制御信号S03は、第1スイッチ制御信号S01を制御信号反転手段55で反転している点と、圧電素子22に蓄積された電荷をグランド端子GND側でなく、電源端子VDD側に放電している点が第1実施形態の駆動制御装置50と相違する。
そのため、各スイッチ制御信号S01〜S04は、図14に示す波形の信号が用いられている。
すなわち、第2実施形態の駆動制御装置50Aでは、第1スイッチング素子Q1、第4スイッチング素子Q4がオンされて、圧電素子22に図13の矢印方向(第1方向)に電荷+Vsが印加されている状態から、第4スイッチング素子Q4がオフされると、圧電素子22に蓄えられた電荷+Vsは移動せず、圧電素子22に蓄積されたままとなる。
その後、時間t1経過後、第1スイッチング素子Q1をオンからオフ、第3スイッチング素子Q3をオフからオンに同時に切り替えると、端子22Bが電源端子VDDに接続され、端子22Aはそれよりも高い電位になるため、圧電素子22に蓄積された電荷は第1ダイオードD1を介して電源端子VDD側に放電される。このため、圧電素子22の電荷は、+Vsから第1ダイオードD1の順方向電位+Vdまで放電される。
次に、時間t2経過後、第2スイッチング素子Q2をオフからオンに切り替える。すると、圧電素子22に逆方向(第2方向)の電荷−Vsが印加され、圧電素子22は第1実施形態と同じく交番電圧駆動が行われる。
次に、第2スイッチング素子Q2をオンからオフに切り替え、時間t3経過後、第1スイッチング素子Q1および第3スイッチング素子Q3のオン・オフを切り替えると、端子22Aが電源端子VDDに接続され、端子22Bはそれよりも高い電位になるため、圧電素子22に蓄積された電荷は第3ダイオードD3を介して電源端子VDD側に放電される。このため、圧電素子22の電荷は、−Vsから第3ダイオードD3の順方向電位−Vdまで放電される。
そして、時間t4経過後、第4スイッチング素子Q4をオンすると、圧電素子22に矢印方向(第1方向)の電荷+Vsが印加される状態に戻る。その後も同様の動作を繰り返すことで、圧電素子22の交番電圧駆動を実行できる。
このような第2実施形態も第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
但し、電源端子VDD側のほうがグランド端子GNDに比べてインピーダンスが高いため、グランド端子GND側に放電する前記第1実施形態のほうが圧電素子22に蓄えられた電荷を放電しやすい利点がある。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について、図15,16に基づいて説明する。
第3実施形態の駆動制御装置50Bは、第1スイッチ回路51および第3スイッチ回路53の各スイッチング素子として、Pチャネル型のMOS−FETからなるスイッチング素子Q11,Q13を用いた点、および、このPチャネルのFETを用いたことによって制御回路56から各スイッチング素子Q11,Q13に出力される第1スイッチ制御信号S11および第3スイッチ制御信号S13が前記第1スイッチ制御信号S01および第3スイッチ制御信号S03と反転している点が第1実施形態の駆動制御装置50と相違する。
そのため、各スイッチ制御信号S11,S02,S13,S04は、図16に示す波形の信号が用いられている。
本実施形態においては、第1から第4の各スイッチング素子Q11,Q2,Q13,Q4のオン・オフ動作は前記第1実施形態と同一であるため、前記第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、スイッチ回路51〜54の構成は、第1スイッチ回路51および第3スイッチ回路53にNチャネル型のMOS−FETからなるスイッチング素子を用い、第2スイッチ回路52および第4スイッチ回路54にPチャネル型のMOS−FETからなるスイッチング素子を用いてもよいし、すべてのスイッチ回路51〜54にPチャネル型のMOS−FETからなるスイッチング素子を用いてもよい。
さらに、スイッチ回路51〜54の構成は、前記実施形態のMOS−FETからなるスイッチング素子Q1〜Q4,Q11,Q12と保護ダイオードD1〜D4とで構成されたものに限らない。
要するに、制御回路56からのスイッチ制御信号で回路をオン・オフでき、かつ、そのスイッチ制御信号を反転させたものを入力することで反転される前のスイッチ制御信号が入力されるスイッチとオン・オフが反対の動作を行えるものであればよい。
また、スイッチに並列に接続されるダイオードとしても、FETの保護ダイオードに限らず、独立したダイオードを用いてもよく、さらには、トランジスタをダイオード接続したものを用いてもよい。要するに、一方向に電圧が加わった場合に電流を流すことができる各種の整流素子で構成すればよい。
その他の圧電アクチュエータ20の具体的な構成や、駆動制御装置50において本発明の主要部となる構成以外は実施にあたって適宜設定すればよい。
さらに、駆動制御装置50〜50Bの各構成要素、例えば制御回路56等は、各種論理素子等のハードウェアで構成されたものや、CPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装置)等を備えたコンピュータを時計や携帯機器等の電子機器内に設け、このコンピュータに所定のプログラムやデータ(各記憶部に記憶されたデータ)を組み込んで各手段を実現させるように構成したものでもよい。
ここで、前記プログラムやデータは、電子機器内に組み込まれたRAMやROM等のメモリに予め記憶しておけばよい。また、例えば、電子機器内のメモリに所定の制御プログラムやデータをインターネット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体を介してインストールしてもよい。そして、メモリに記憶されたプログラムでCPU等を動作させて、各手段を実現させればよい。なお、電子機器に所定のプログラム等をインストールするには、その電子機器にメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けで電子機器に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話線等を電子機器に接続して通信によってプログラム等を供給しインストールしてもよいし、無線によってプログラムを供給してインストールしてもよい。
このような記録媒体やインターネット等の通信手段で提供される制御プログラム等を電子機器に組み込めば、プログラムの変更のみで前記各発明の機能を実現できるため、工場出荷時あるいは利用者が希望する制御プログラムを選択して組み込むこともできる。この場合、プログラムの変更のみで制御形式の異なる各種の電子機器を製造できるため、部品の共通化等が図れ、バリエーション展開時の製造コストを大幅に低減できる。
また、前記実施形態では、圧電アクチュエータを電子時計1の秒クロノグラフ針5の駆動に用いていたが、これに限らず、電子時計1の時刻表示針(指針)の駆動に用いてもよい。このようにすれば、通常、指針を駆動するステッピングモータを圧電アクチュエータに置き換えることで、電子時計1の一層の薄型化が実現できるとともに、圧電アクチュエータがステッピングモータよりも磁性の影響を受けにくいことから、電子時計の高耐磁化をも図ることができる。
さらに、からくり時計のからくり、例えば時刻にあわせて人形などが動くからくり時計において、人形の駆動源として圧電アクチュエータを用いてもよい。
また、本発明は、前記実施形態の電子時計に適用されるものに限らない。すなわち、本発明の圧電アクチュエータの駆動制御装置や、駆動制御方法を採用した電子機器としては、腕時計、置時計、柱時計等の電子時計に限らず、各種の電子機器に本発明が適用可能であり、特に小型化が要求される携帯用の電子機器に好適である。ここで、各種の電子機器としては、時計機能を備えた電話、携帯電話、非接触ICカード、パソコン、携帯情報端末(PDA)、カメラ等が例示できる。また、時計機能を備えないカメラ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、カメラ機能付き携帯電話等の電子機器にも適用可能である。これらカメラ機能を備えた電子機器に適用する場合には、レンズの合焦機構や、ズーム機構、絞り調整機構等の駆動に本発明の駆動手段を用いることができる。さらに、計測機器のメータ指針の駆動機構や、可動玩具やマイクロロボットの駆動機構、自動車等のインパネ(instrumental panel)のメータ指針の駆動機構、圧電ブザー、プリンタのインクジェットヘッドや紙送り機構等のメカ機構、超音波モータ等に本発明の駆動制御装置を用いてもよい。
さらに、圧電アクチュエータの具体的な構成としては、前記実施形態のように、縦振動および屈曲振動によって突起25を楕円軌跡を描くように動かすものに限定されず、例えば、従来技術に開示されているように、棒状の駆動部材を進退させ、その駆動部材に対して所定の摩擦力で係合されている係合部材を駆動部材に連動して動かしたり、スリップさせることで係合部材に固着された駆動対象物を間欠的に移動するインパクト駆動タイプの圧電アクチュエータでもよいし、圧電素子を弾性体円環板の下に貼り付け、圧電素子の伸縮運動を利用して弾性屈曲波を発生させ、弾性体円環板に当接するステータを回転させるいわゆる超音波モータでもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態にかかる時計を示す平面図。 圧電アクチュエータの構成を示す平面図。 圧電アクチュエータの構成を示す斜視図。 圧電アクチュエータの駆動制御装置の構成を示す図。 スイッチ制御信号および圧電素子の駆動電圧を示す図。 各スイッチ回路の動作を説明する回路図。 各スイッチ回路の動作を説明する回路図。 各スイッチ回路の動作を説明する回路図。 各スイッチ回路の動作を説明する回路図。 各スイッチ回路の動作を説明する回路図。 各スイッチ回路の動作を説明する回路図。 圧電素子の駆動波形及び振動子の変位を示す図。 本発明の第2実施形態の駆動制御装置の構成を示す図。 第2実施形態のスイッチ制御信号および圧電素子の駆動電圧を示す図。 本発明の第3実施形態の駆動制御装置の構成を示す図。 第3実施形態のスイッチ制御信号および圧電素子の駆動電圧を示す図。 本発明の従来例の駆動制御装置の構成を示す図。 従来例のスイッチ制御信号および圧電素子の駆動電圧を示す図。
符号の説明
1…電子時計、5…秒クロノグラフ針、10…圧電アクチュエータユニット、15…コイルバネ、20…圧電アクチュエータ、20A…振動体、21…補強板、22…圧電素子、22A,22B…端子、25…突起、30…ロータ、50,50A,50B…駆動制御装置、51…第1スイッチ回路、52…第2スイッチ回路、53…第3スイッチ回路、54…第4スイッチ回路、55…制御信号反転手段、56…制御回路、Q1,Q11…第1スイッチング素子、Q2…第2スイッチング素子、Q3,Q13…第3スイッチング素子、Q4…第4スイッチング素子、D1…第1ダイオード、D2…第2ダイオード、D3…第3ダイオード、D4…第4ダイオード、S01,S11…第1スイッチ制御信号、S02…第2スイッチ制御信号、S03,S13…第3スイッチ制御信号、S04…第4スイッチ制御信号。

Claims (5)

  1. 電圧が印加されることにより伸縮する圧電素子を有する圧電アクチュエータの駆動制御装置であって、
    前記圧電素子の一方の端子と電源との間に接続された第1スイッチ手段と、
    前記圧電素子の一方の端子とグランドとの間に接続された第2スイッチ手段と、
    前記圧電素子の他方の端子と電源との間に接続された第3スイッチ手段と、
    前記圧電素子の他方の端子とグランドとの間に接続された第4スイッチ手段と、
    前記第2スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の一方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、
    前記第4スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の他方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、
    前記第1から第4スイッチ手段を制御する制御手段とを備え、
    前記第1から第4の各スイッチ手段は、第1から第4の各制御信号でオンオフ制御される電界効果トランジスタで構成され、
    前記第1から第3の各制御信号は、前記制御手段から出力され、
    前記第4制御信号は、第2制御信号が入力されてこの第2制御信号を反転する制御信号反転手段から出力され、
    前記制御手段は、第1および第4スイッチ手段をオン、第2および第3スイッチ手段をオフにして前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態と、第1および第4スイッチ手段をオフ、第2および第3スイッチ手段をオンにして前記圧電素子に前記第1方向とは逆方向の第2方向の電荷を印加する状態とを切り替えることで、前記圧電素子に交番駆動電圧を印加するとともに、
    前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態から第2方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、
    第1スイッチ手段をオフし、
    第1スイッチ手段をオフした後、所定時間t1経過後に、第4スイッチ手段をオフし、かつ、第2スイッチ手段をオンし、
    第2スイッチ手段をオンした後、所定時間t2経過後に、第3スイッチ手段をオンし、
    前記圧電素子に第2方向の電荷を印加する状態から第1方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、
    第3スイッチ手段をオフし、
    第3スイッチ手段をオフした後、所定時間t3経過後に、第2スイッチ手段をオフし、かつ、第4スイッチ手段をオンし、
    第4スイッチ手段をオンした後、所定時間t4経過後に、第1スイッチ手段をオンすることを特徴とする圧電アクチュエータの駆動制御装置。
  2. 請求項に記載の圧電アクチュエータの駆動制御装置において、
    前記各整流素子は、電界効果トランジスタの保護ダイオードによって構成されていることを特徴とする圧電アクチュエータの駆動制御装置。
  3. 圧電素子を有する圧電アクチュエータと、請求項1または請求項に記載の圧電アクチュエータの駆動制御装置とを備えることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項の電子機器は、計時部と、該計時部で計時された計時情報を表示する計時情報表示部とを備えた時計であることを特徴とする電子機器。
  5. 電圧が印加されることにより伸縮する圧電素子を有する圧電アクチュエータの駆動制御方法であって、
    前記圧電素子の一方の端子と電源との間に接続された第1スイッチ手段と、
    前記圧電素子の一方の端子とグランドとの間に接続された第2スイッチ手段と、
    前記圧電素子の他方の端子と電源との間に接続された第3スイッチ手段と、
    前記圧電素子の他方の端子とグランドとの間に接続された第4スイッチ手段と、
    前記第2スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の一方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、
    前記第4スイッチ手段に対して並列に接続されて前記グランド側から前記圧電素子の他方の端子側に電流を流すことが可能な整流素子と、
    前記第1から第4スイッチ手段を制御する制御手段とを備え、
    前記第1から第4の各スイッチ手段は、第1から第4の各制御信号でオンオフ制御される電界効果トランジスタで構成され、
    前記第1から第3の各制御信号は、前記制御手段から出力され、
    前記第4制御信号は、第2制御信号が入力されてこの第2制御信号を反転する制御信号反転手段から出力され、
    前記制御手段は、第1および第4スイッチ手段をオン、第2および第3スイッチ手段をオフにして前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態と、第1および第4スイッチ手段をオフ、第2および第3スイッチ手段をオンにして前記圧電素子に前記第1方向とは逆方向の第2方向の電荷を印加する状態とを切り替えることで、前記圧電素子に交番駆動電圧を印加するとともに、
    前記圧電素子に第1方向の電荷を印加する状態から第2方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、
    第1スイッチ手段をオフし、
    第1スイッチ手段をオフした後、所定時間t1経過後に、第4スイッチ手段をオフし、かつ、第2スイッチ手段をオンし、
    第2スイッチ手段をオンした後、所定時間t2経過後に、第3スイッチ手段をオンし、
    前記圧電素子に第2方向の電荷を印加する状態から第1方向の電荷を印加する状態に切り替える際には、
    第3スイッチ手段をオフし、
    第3スイッチ手段をオフした後、所定時間t3経過後に、第2スイッチ手段をオフし、かつ、第4スイッチ手段をオンし、
    第4スイッチ手段をオンした後、所定時間t4経過後に、第1スイッチ手段をオンすることを特徴とする圧電アクチュエータの駆動制御方法。
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