JP4791938B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は直流電源より供給される電力を変換して生成した交流電力を、単相3線式配電線路に供給するための電力変換装置に関する。
図7は、従来の電力変換装置の一構成例を示すものである。直流電源1の両端には、4つのスイッチング素子(例えば、NチャネルパワーMOSFETなど)2〜5をブリッジ接続して構成された単相インバータ回路6が接続されており、単相インバータ回路6の出力端子には、高周波トランス7の一次側巻線7aが接続されている。高周波トランス7の二次側巻線7bには、4つのダイオード8〜11で構成される整流回路12が接続されており、その整流回路12の直流出力端子には、平滑作用をなすリアクトル13及びコンデンサ14の直列回路が接続されている。
以上の構成において、直流電源1を除いたものが絶縁型DC/DC変換器15を構成している。絶縁型DC/DC変換器15は、コンデンサ14の端子電圧である直流出力電圧VDCを図示しない制御回路が検出し、その値が所定の電圧値となるようにインバータ回路6をスイッチング制御するものである。
コンデンサ14の両端には、インバータ回路6と同様に、4つのスイッチング素子16〜19で構成される単相インバータ回路20が接続されており、インバータ回路20の出力端子には、リアクトル21,22及びコンデンサ23よりなるフィルタ回路24と、開閉スイッチ25とが接続されている。そして、開閉スイッチ25には、単相3線式配電線路26の電圧線L1,L2が接続されている。以上の構成において、絶縁型DC/DC変換器15,単相インバータ回路20,フィルタ回路24及び開閉スイッチ25を備えたものが、電力変換装置27を構成している。
そして、インバータ回路20は、絶縁型DC/DC変換器15より与えられる直流出力電圧VDCに基づいて、配電線路26の200V(L1−L2間)交流電源に、電圧並びに電流位相が一致する正弦波を生成して出力するよう、図示しない制御回路によってスイッチング制御される。
また、配電線路26の中性線Nは、電力変換装置27の筐体28の内部に引き込まれている。そして、配電線路26のL1−N間電圧,L2−N間電圧は、絶縁トランス29,30を介して系統異常監視回路31が監視するようになっている。そして、系統異常監視回路31は、上記の各線間電圧に基づき、配電線路26に電圧や周波数の異常が発生したと判断すると、インバータ回路20に対してゲートブロック信号GBを出力してスイッチング制御を停止させる。また、上記ゲートブロック信号GBは、開閉スイッチ25に対する開指令信号として与えられることで、開閉スイッチ25が開き、電力変換装置27と配電線路26とを切り離すように動作する。
また、特許文献1,2には、上記構成に類似する技術として、太陽電池や燃料電池が生成出力した直流電源をインバータ回路を介して交流電源に変換し、商用電力系統に出力する構成が開示されている。
特許第3180991号公報 特開平9−271141号公報
従来の電力変換装置27では、系統異常監視回路31が配電線路26のL1−N間電圧,L2−N間電圧(100V)を監視するために、配電線路26の電圧線L1,L2並びに中性線Nを合わせた3本の外部配線を、筐体28の内部に引き込んでいる。また、筐体28は通常接地されるため、その接地配線も加えると外部配線数は4本となる。そして、L1,L2,Nの3線については、内部配線をトランス29,30や系統異常監視回路31が搭載されている回路基板まで引き回し、当該基板上では、それら3線に対応した配線パターンを配置する必要がある。
そのため、回路基板が大型化したり、端子台やコネクタピンなどの部品が増加することになり、材料費,製造工数が増大してコストアップを招来している。また、電力変換装置27を設置する際の外線工事についても、配線数が多く材料費や工事費が増加することになる。加えて、配電線路26の3線間電圧については、100Vと200Vとが混在しているため、接続ミスが発生するリスクが潜在している、といった問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、単相3線式配電線路と接続する場合の外部配線数を削減できる電力変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、直流電源より供給される電力を所定電圧の直流電力に変換する絶縁型DC/DC変換器と、この絶縁型DC/DC変換器により変換された直流電力を商用電源周波数の交流電力に変換する単相インバータ回路とを筐体内に備え、前記交流電力を単相3線式配電線路に供給する電力変換装置において、前記筐体を接地すると共に、前記直流電源の負側端子と前記装置内で取り扱う信号の基準電位とを前記筐体に接続し、前記単相インバータ回路の出力端子と、前記単相3線式配電線路の2つの電圧線との間に配置される開閉スイッチと、非反転入力端子が前記基準電位に接続されたオペアンプと、前記オペアンプの反転入力端子に接続され、前記単相3線式配電線路の電圧線に直接的に接続された第1の抵抗素子と、前記オペアンプの前記反転入力端子と前記オペアンプの出力端子との間に接続された第2の抵抗素子とを有し、前記単相3線式配電線路の2つの電圧線の夫々と前記基準電位との間の電圧を検出する第1,第2電圧検出回路と、前記第1,第2電圧検出回路により夫々検出される電圧の差分電圧波形に基づいて、前記単相インバータ回路を運転制御する電流位相基準を生成すると共に、前記配電線路について周波数異常判定を行い、その判定状況に応じて前記開閉スイッチの開閉制御、並びに前記単相インバータ回路の運転制御を行う制御回路とを備え、前記単相3線式配電線路の2つの電圧線に接続される接続端子間を短絡した場合に、前記接続端子と前記筐体との間の合成インピーダンスが絶縁抵抗許容値を超えるように設定されたことを特徴とする。
即ち、一般に、単相3線式配電線路の中性線は接地されているので、電力変換装置の筐体を設置すれば、筐体の電位と中性線電位とは略等しいはずである。そして、電力変換装置の内部で取り扱う信号の基準電位を筐体に接続すれば、その基準電位は中性点電位に略等しくなる。従って、第1,第2電圧検出回路が、単相3線式配電線路の2つの電圧線の夫々と基準電位との間の電圧を検出すれば、夫々の検出電圧は、単相3線式配電線路の中性線を基準とする線間電圧に等しくなる。よって、従来構成とは異なり、電力変換装置の筐体内部に中性線を引き込む必要がなくなる。
本発明の電力変換装置によれば、単相3線式配電線路の中性線を接続する必要がないので外部配線が不要となり、材料費や工事費を低減することができる。また、それに伴い装置内部における配線も不要となるので、回路基板が大型化したり、端子台やコネクタピンなどの部品を削減してコストアップを抑制できる。そして、電力変換装置には、単相3線式配電線路の2本の電圧線を接続するだけなので、その線間電圧は200Vのみとなり、接続ミスが発生することもない。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図3を参照して説明する。尚、図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。本実施例の電力変換装置41では、例えば、燃料電池で構成される直流電源42の負側端子を筐体28(端子E)に接続している。また、トランス29,30は削除されており、それらに替えて、電圧検出回路(第1,第2電圧検出回路)43,44が配置されている。更に、電力変換装置41の内部で取り扱う信号の基準電位0Vも筐体28に接続されており、その基準電位は接地電位に等しくなっている。
電圧検出回路43,44は、夫々配電線路26の電圧線L1,L2と基準電位0Vとの間の電圧を検出して、系統異常監視回路(制御回路)45に出力するようになっている。そして、従来構成とは異なり、配電線路26の中性線Nは電力変換装置41に対して接続されていない。インバータ制御回路46は、インバータ回路20のスイッチング制御を行うもので、各スイッチング素子16〜19に対してスイッチング制御信号(ゲート信号)を出力するようになっている。そして、系統異常監視回路45は、インバータ制御回路46に対してゲートブロック信号GBを出力すると共に、商用交流電源に同期した正弦波信号を内部で生成して出力する。インバータ制御回路46は、その同期正弦波信号を電流位相基準としてインバータ回路20のスイッチング制御を行うようになっている。
図2は、電圧検出回路43,44の具体構成例を示すものであり、これらは反転増幅回路として構成されている。即ち、オペアンプ47の非反転入力端子は基準電位0Vに接続されており、反転入力端子には抵抗素子48を介して電圧線L1又はL2が接続されている。そして、上記反転入力端子とオペアンプ47の出力端子との間には、抵抗素子49が接続されており、オペアンプ47の出力電圧が、検出電圧VL1又はVL2となる。
図3は、系統異常監視回路45の内部構成を一部のみ示すものである。電圧検出回路43,44より出力される検出電圧VL1,VL2は減算器51に与えられ、差分電圧(VL1−VL2)がゼロクロス検知回路52に出力される。差分電圧(VL1−VL2)は、200V振幅の交流電圧となり、ゼロクロス検知回路52は、その交流電圧のゼロクロスタイミングを検知し、矩形波信号をPLL(Phase Locked Loop)回路53並びに周期検知カウンタ54に出力する。
PLL回路53は、その矩形波信号に基づいて商用交流電源の周波数に同期した正弦波信号を生成し、上述のように制御回路46に出力する。また、周期検知カウンタ54は、同じ矩形波信号の例えば立上がりエッジの出力間隔をカウントすることで、商用交流電源の周波数信号を生成し、その周波数信号に基づいて配電線路26の周波数異常を検知するようになっている。即ち、系統異常監視回路45は、検出電圧VL1,VL2が所定の電圧範囲を逸脱した状態が所定時間継続した場合や、上記周波数信号が所定の周波数範囲を逸脱した状態が所定時間継続した場合に系統異常を判定する。
次に、本実施例の作用について説明する。配電線路26の中性線Nが接地されている状態の電位をGNDとし、電力変換装置41の筐体が接地されている状態の電位をGND1とすると、基本的に接地間電位差は無いと考えられる(GND≒GND1)。従って、電圧検出回路43,44による検出電圧VL1,VL2は、
VL1=L1−0V=L1−GND1≒L1−GND=L1−N …(1)
VL2=L2−0V=L2−GND1≒L2−GND=L2−N …(2)
となり、結果として、配電線路26の中性線Nを基準とする線間電圧に等しくなっている。従って、従来構成とは異なり、電力変換装置41に対し、敢えて中性線Nを接続せずとも、線間電圧L1−N,L2−Nの検出が可能となっている。
また、電圧検出回路43,44より与えられる検出電圧VL1,VL2は上記(1),(2)式で表されるが、配電線路26の線間電圧L1−N,L2−Nは、厳密には下式のように表される。
L1−N=(N−GND)+(GND−GND1)+(L1−GND1) …(3)
L2−N=(N−GND)+(GND−GND1)+(L2−GND1) …(4)
そして、N−GND≒0,GND−GND1≒0,であるから、その結果として、上記(1),(2)式が成り立っている。
ところで、系統電圧保護を行う場合は、一般に、VL1,VL2について1サイクル期間内で複数回サンプリングを行い平均値処理を施すことで、ノイズ等の影響による一過性のN−GND間電圧変動や、GND−GND1間電圧変動の影響を低減することは容易である。
そして、系統異常監視回路45は、上述のように、ゼロクロス検知回路52により電源の位相基準を検出し、周期検知カウンタ54によって出力される電源周波数を検出している。この場合、検出電圧VL1又はVL2を検出対象にすることを想定すると、上記N−GND間電圧やGND−GND1間電圧に一過性変動が生じればその影響をそのまま受けてしまうため、検出精度が低下することが考えられる。
しかし、本実施例では、L1−L2間の200V電圧を検出対象としている。即ち、
L1−L2=(L1−N)−(L2−N)
= (N−GND)+(GND−GND1)+(L1−GND1)
−{(N−GND)+(GND−GND1)+(L2−GND1)}
=(L1−GND1)−(L2−GND1)
=VL1−VL2 …(5)
である。従って、検出電圧VL1,VL2の差分を対象として電源位相や周波数を検出することで、N−GND間電圧やGND−GND1間電圧の変動の影響が低減されている。
以上のように本実施例によれば、電力変換装置41の筐体28を接地すると共に、直流電源41の負側端子と、装置内で取扱う信号の基準電位0Vも筐体28に接続し、電圧検出回路43,44は、単相3線式配電線路26の2つの電圧線L1,L2と基準電位0Vとの間の電圧を検出する。そして、系統異常監視回路45は、検出電圧VL1,VL2に基づいて配電線路26に異常が発生したか否かを判定し、その判定状況に応じて開閉スイッチ25の開閉制御、並びにインバータ回路20の運転制御を行うようにした。
従って、電力変換装置41に中性線Nを接続する必要がないので、その分の外部配線が不要となり、材料費や工事費を低減することができる。また、それに伴い装置41の内部における配線も不要となるので、回路基板が大型化したり、端子台やコネクタピンなどの部品を削減してコストアップを抑制できる。そして、電力変換装置41には、配電線路26の2本の電圧線L1,L2を接続するだけなので、その線間電圧は200Vのみとなり、接続ミスが発生することもなくなる。
また、電圧検出回路43,44は、反転増幅回路などにより簡単に構成できるので、従来構成のような絶縁トランス29,30や、高価な絶縁アンプなどを用いる必要がなく、更に低コスト化を図ることができる。
また、(1)配電線路26側の中性線Nの接地状態が異常となった場合や、(2)電力変換装置41側の筐体28の接地が不十分となった場合を想定すると、従来構成では、L1−N間電圧,L2−N間電圧を直接監視しているので、系統異常を検出することはできない。これに対して、本実施例によれば、上記(1),(2)のケースでは、GND=GND1の状態からGND≠GND1の状態に変化するので、その結果、検出電圧VL1若しくはVL2が異常となる。従って、何等追加回路を設けることなく、接地系の異常についても検出することができる。
更に、本実施例によれば、系統異常監視回路45は、電圧検出回路43,44により夫々検出される電圧VL1,VL2の差分電圧波形に基づいて、インバータ回路20を運転制御する電流位相基準を生成すると共に、配電線路26について周波数異常判定を行うので、N−GND間電圧やGND−GND1間電圧の変動の影響を低減し、より高い精度で判定を行うことができる。
また、本実施例では、直流電源42を燃料電池とした。一般に、燃料電池の負極側は接地が要求されるので、本発明の電力変換装置41の適用が有効である。また、燃料電池の制御には、流量計や熱電対などの測定器が必要であり、それらが検出する微小なレベルの信号を取り扱うようになっている。そして、制御信号の基準電圧0Vが筐体28の接地電位となっているので、燃料電池内部において取り扱う微弱な信号についても、ノイズ等の影響を軽減することができる。
加えて、燃料電池は今後普及が進むことが想定されており、燃料電池が発電した電力が単相3線式配電線路26側に送出される場合が多くなると考えられる。そして、本発明の電力変換装置41によれば中性線Nの配線接続が不要となるので、燃料電池の普及が進んだ場合でも、銅材等の限りある資源の消費を抑制することが可能となる。
更にまた、本実施例によれば、電力変換装置41本体の電源をON/OFFするためのブレーカ若しくはパワースイッチに、2極構成のものを使用することができる。そして、EMI(Electro-Magnetic Interference)フィルタが必要である場合でも、同様に2極構成のものを使用できる。更に、サージアブソーバを接続する場合を想定すると、従来の3線+GNDの場合は最大で6素子が必要であるが、電力変換装置41のように2線+GNDの場合は最大3個となるので、1/2に削減することができる。
(第2実施例)
図4は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例の電力変換装置61は、第1実施例の電力変換装置41に差動増幅回路62を加えて構成されている。その差動増幅回路62の各入力端子はコンデンサ14の両端に接続されており、差動増幅回路62は、コンデンサ14の両端電圧の差分に基づいて直流電圧信号VDCを出力する。その直流電圧信号VDCは、図示しないインバータ回路6のスイッチング制御回路に与えられる。
次に、第2実施例の作用について説明する。差動増幅回路62によって出力される直流電圧信号VDCは、コンデンサ14の正側端子電圧,負側端子電圧を夫々DCP,DCNとすると次式によって表される。
VDC= DCP−DCN
=(DCP−0V)−(DCN−0V)
=(DCP−GND1)−(DCN−GND1) …(6)
従って、第2実施例によれば、高価な絶縁アンプ等を使用することなく、コンデンサ14の端子電圧に比例した直流電圧信号VDCを得ることができる。
(第3実施例)
図5は、本発明の第3実施例を示すものである。第3実施例では、電力変換装置41Aと配電線路26との接続端子L1,L2間を短絡した場合に、当該端子と接地されている筐体28との間の合成インピーダンスが少なくとも200kΩを超えるように、電圧検出回路43A,44Aの合成入力インピーダンスZAを設定する。
即ち、配電線路26から見て、電圧検出回路43A,44Aの入力インピーダンス(例えば、図2に示す抵抗素子48の抵抗値R1等)は、電力変換装置41Aの筐体28を介してアースに流れる漏洩電流と等価になる。そして、一般に、装置の絶縁抵抗測定においては、0.2MΩを閾値(絶縁抵抗許容値)として絶縁判定を行う場合が多い。
ここで、電力変換装置41A内部の絶縁に起因する地絡インピーダンスをZXとすると、絶縁抵抗測定を行う場合の抵抗値は、インピーダンスZA,ZXの並列抵抗値となる。例えば、地絡インピーダンスZXの絶縁劣化限界値を1MΩとすると、
ZA//ZX>0.2MΩ
を満たせば良い。従って、
ZA>0.25MΩ
となり、上記のケースでは、合成入力インピーダンスZAを250kΩ超に設定すれば良い。よって、上記抵抗値R1を例えば1MΩに設定すれば十分であり、電圧検出回路43A,44Aが2つであることを考慮すれば、500kΩ程度でも良い。
以上のように第3実施例によれば、単相3線式配電線路26の2つの電圧線L1,L2に接続される出力端子間を短絡した場合に、前記端子と筐体28間の合成入力インピーダンスが絶縁抵抗許容値である200kΩを超えるように設定するので、一般的に必要とされる絶縁抵抗値を十分に確保することができる。
(第4実施例)
図6は、本発明の第4実施例を示すものである。第4実施例では、電力変換装置41Bと配電線路26との接続端子L1,L2の夫々と、接地されている筐体28との間の合成インピーダンスを夫々ZL1,ZL2とすると、両者のインピーダンスが30%以上異なるように不平衡に設定しておく。
例えば、GND若しくはGND1が完全にオープンとなり、その他の漏洩電流が全く無く、各相電圧が定格100Vである状態を想定する。この時、電力変換装置41Bの端子L1,L2間には、100V+100V=200Vの交流が印加されているが、電圧検出回路43B,44B間では、例えば30%相違するインピーダンス値に応じて各相電圧を検出する。従って、例えばVL1=115Vであるとすれば、VL2=85Vとなり、これらの検出電圧の差によってGNDがオープン状態になったことを系統異常として検知することができる。
以上のように第4実施例によれば、単相3線式配電線路26の2つの電圧線L1,L2に接続される出力端子と筐体28との間の合成インピーダンスが、配電線路26の系統異常を検出可能となるような不平衡状態に設定したので、GNDのオープン状態を簡単に検知することができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
第2実施例の構成に第3実施例を適用する場合、差動増幅回路62の入力インピーダンスも考慮して、合成インピーダンスを決定すれば良い。
第3,第4実施例における具体数値例は、個別の条件に応じて適宜変更すれば良い。
スイッチング素子は、IGBTやパワートランジスタでも良い。
電圧検出回路は、非反転増幅回路として構成しても良い。
直流電源は、燃料電池に限ることはない。
本発明の第1実施例であり、電力変換装置の構成を示す図 電圧検出回路の具体構成例を示す図 系統異常監視回路の内部構成を一部のみ示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
図面中、15は絶縁型DC/DC変換器、20は単相インバータ回路、25は開閉スイッチ、26は単相3線式配電線路、28は筐体、41は電力変換装置、42は直流電源(燃料電池)、43,44は電圧検出回路(第1,第2電圧検出回路)、45は系統異常監視回路(制御回路)、61は電力変換装置、62は差動増幅回路を示す。

Claims (4)

  1. 直流電源より供給される電力を所定電圧の直流電力に変換する絶縁型DC/DC変換器と、この絶縁型DC/DC変換器により変換された直流電力を商用電源周波数の交流電力に変換する単相インバータ回路とを筐体内に備え、前記交流電力を単相3線式配電線路に供給する電力変換装置において、
    前記筐体を接地すると共に、前記直流電源の負側端子と前記装置内で取り扱う信号の基準電位とを前記筐体に接続し、
    前記単相インバータ回路の出力端子と、前記単相3線式配電線路の2つの電圧線との間に配置される開閉スイッチと、
    非反転入力端子が前記基準電位に接続されたオペアンプと、前記オペアンプの反転入力端子に接続され、前記単相3線式配電線路の電圧線に直接的に接続された第1の抵抗素子と、前記オペアンプの前記反転入力端子と前記オペアンプの出力端子との間に接続された第2の抵抗素子とを有し、前記単相3線式配電線路の2つの電圧線の夫々と前記基準電位との間の電圧を検出する第1,第2電圧検出回路と、
    前記第1,第2電圧検出回路により夫々検出される電圧の差分電圧波形に基づいて、前記単相インバータ回路を運転制御する電流位相基準を生成すると共に、前記配電線路について周波数異常判定を行い、その判定状況に応じて前記開閉スイッチの開閉制御、並びに前記単相インバータ回路の運転制御を行う制御回路とを備え
    前記単相3線式配電線路の2つの電圧線に接続される接続端子間を短絡した場合に、前記接続端子と前記筐体との間の合成インピーダンスが絶縁抵抗許容値を超えるように設定されたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 2つの入力端子が前記絶縁型DC/DC変換器の両出力端子に夫々接続される差動増幅回路を備え、この差動増幅回路の出力により、前記絶縁型DC/DC変換器の変換電圧を検出することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記単相3線式配電線路の2つの電圧線に接続される接続端子の夫々と前記筐体との間のインピーダンスが前記配電線路の系統異常を検出可能となるような不平衡状態に設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記直流電源を燃料電池とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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