JP4791270B2 - 磁性素子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ノイズフィルタとして使用される磁性素子に関する。
従来から、磁性素子として、コア部材の巻芯部に2つの巻線を巻回すると共に、金属板を折り曲げて形成される端子電極をコア部材の鍔に嵌合し、該巻線の末端を、該端子電極に接続したものが知られている(例えば、特許文献1)。また、コア部材の巻芯部に2つの巻線を巻回し、その巻回された巻線の末端を鍔部に設けられた端子電極の平滑な面に半田や熱圧着等により電気的に接続した磁性素子も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2003−234218号公報(特許請求の範囲) 特開2000−133522号公報(図1、図2、図8〜図12等)
しかしながら、特許文献1に開示されている磁性素子においては、平板状の部分を有する端子電極の上方に、巻線の末端が固相拡散接合または溶接によって接続されている。このような接続方法では、磁気素子が小型化した場合、末端を端子電極に正確に固定することが困難となる。また、端子電極として金属板を用いているため、金属板の厚みだけ体積を占有してしまう。更に、金属板の角部にはエッジが存在している。そのため、末端を端子電極に接続する際に、該末端が端子電極と接触して断線してしまう虞がある。さらに、端子電極の平面部分に末端を接続しているため、末端と端子電極との接続が不安定であり、磁性素子を基板に実装した後、末端が端子電極から外れてしまう危険性がある。また、特許文献2に開示されている磁性素子においては、巻線の末端を端子電極に接続する際に、熱圧着等の方向を用いているため、生産性が低くなるといった問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外形寸法が大型化することなく、巻線の末端を端子電極に安定した状態で接続することが可能な磁性素子を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明の磁性素子は、巻芯部と該巻芯部の両端に鍔部を有すると共に、該鍔部の側方から突出する突出部を有するドラムコアと、巻芯部に巻回される巻線と、巻線により発生する磁束をシールドすると共に、巻芯部および巻線の少なくとも一部分を覆うシールドコアと、巻線の末端を電気的に接続すると共に、少なくとも突出部の表面に設けられている端子電極とを備えた磁性素子であって、末端は端子電極に絡げられた後、半田により端子電極と一体となって基板に実装するものである
このように構成した場合には、端子電極は、少なくとも突出部の表面に設けられている。そのため、巻線の末端を突出部に絡げることにより末端を端子部に接続できる。したがって、熱圧着等の方法を用いることなく、末端を端子電極に簡易に、かつ安定した状態で接続することが可能となる。その結果、末端が端子部から外れることや断線することを防止できる。また、末端が絡げられた端子電極を基板に対して半田により固定することができるため、生産性が向上し、かつコストの削減を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、突出部は、鍔部において基板に実装される側の面と面一に設けられる側面を有すると共に、突出部には、段部、溝部および凹部のうちのいずれか一つが形成されている
このように構成した場合には、突出部は、鍔部において基板に実装される側の面と面一に設けられている。また、端子電極は突出部の表面に設けられているため、末端を端子電極に絡げた後、磁性素子を基板に実装した場合、末端は基板と確実に接触する。そのため、末端は端子電極と一体となって基板と結合する。その結果、従来メッキ電極だけで実装する場合に発生するメッキ電極の剥がれを防止することができる。また、突出部には、段部、溝部および凹部のうちのいずれか一つが形成されているため、実装基板と端子電極との間に末端を絡げるためのスペースを確保することができると共に、末端が端子電極から外れるのを防止できる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、端子電極は少なくとも突出部の表面にメッキを被覆することにより形成されているものである。このように構成した場合には、端子電極は薄膜の形態を有するため、端子電極を金属板等によって形成した場合と比較して、該端子電極の薄型化を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、鍔部において基板に実装される側の実装面には、当該実装面から凹んでいる切欠部が設けられているものである。
このように構成した場合には、鍔部は切欠部によって2つの領域に分割されるため、端子電極同士が接触し、短絡するのを防止できる。そのため、末端を半田付けする際、実装基板に対して垂直方向となる部分において半田付けを行うことが可能となり、作業性が向上する。また、この分割された鍔部の領域は、端子電極の一部とすることも可能である。このため、実装面を大きくすることができ、磁性素子の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明によると、磁性素子の外形寸法が大型化することなく、その巻線の末端を端子電極に安定した状態で接続することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子10の構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にすると共に、シールドコア14が分離されている状態を示す図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子10に用いられるドラムコア12の構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にした状態を示す図である。また、図3は、同じくドラムコア12の構成を示す斜視図であり、面実装される面を上方にした状態を示す図である。さらに、図4は、図2中のドラムコア12を矢示A方向から見た正面図である。なお、以下の説明において、図1〜図11に示す矢示X1方向を前方、矢示X2方向を後方、矢示Y1方向を左側、矢示Y2方向を右側、矢示Z1方向を上方および矢示Z2方向を下方とそれぞれ規定する。
磁性素子10は、図1に示すように、ドラムコア12と、ドラムコア12の外側を覆うように配置されるシールドコア14と、ドラムコア12に巻回される一対の巻線16,17(図5参照)と、端子電極20と、から主に構成されている。
図2に示すように、ドラムコア12は、角柱状の巻芯部24と、巻芯部24の前後両端にそれぞれ設けられる略平板状の前鍔部26および後鍔部28とを有している。具体的には、前鍔部26は、略正方形の平板状に設けられていて、該前鍔部26の左右両側の側面となる左側面30および右側面32の下方には、突出部34が外方に向かって突出している。この突出部34は、それぞれ略四角柱の形状を有している。
図3に示すように、前鍔部26において基板に実装される側の面となる底面38と、それぞれの突出部34の底面34aは、共に面一となるように設けられている。ここで、図2および図3に示すように、前鍔部26の底面38における左右方向略中央には、底面38から上方に向かって切り欠かれた切欠部40が形成されている。図3に示すように、切欠部40の切り欠きの深さは、高さ方向において巻芯部24までは至っていない。切欠部40により、底面38は、2つの領域に分割されている。
また、後鍔部28は、磁性素子10の長手方向の中心部を境として、前鍔部26に対して対称となる形状に設けられている。このため、この後鍔部28にも、突出部34が設けられていると共に、切欠部40と同様の切欠部52も設けられている。なお、本実施の形態では、前鍔部26と後鍔部28の外形を同様の形状(対称となる形状)としたが、異なる形状としても良い。
また、ドラムコア12は、ニッケル系のフェライト等の磁性材を材料としている。ただし、ドラムコア12の材料として、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄もしくはカルボニル等の磁性材またはセラミックや樹脂等の非磁性材を用いても良い。
また、底面38および突出部34には、それぞれ外部と導電可能な端子電極20が形成されている。ただし、底面38と突出部34だけでなく、底面38から切欠部40の深さまでの前鍔部26および後鍔部28の全周に端子電極20を形成するようにしても良い。この端子電極20は、底面38および突出部34にメッキ処理を施すことによって形成されている。メッキ処理としては、例えば、溶液中でメッキ金属を析出させることができる無電解メッキや電解メッキ等が挙げられるが、溶融メッキ、真空メッキ等の他方法を採用しても良い。ドラムコア12を基板に面実装する際、端子電極20のうち底面38側の部分が基板と接触する。そして、当該端子電極20が基板と接触することにより基板と後述する巻線16,17との導電が可能となる。
図5および図6には、ドラムコア10に巻線16,17を巻回する手法の一例が示されている。このうち、図5は、ドラムコア10に巻回される一対の巻線16,17の構成を説明するための図であり、ドラムコア12に巻線16,17を巻回した状態における側断面図である。図6は、ドラムコア12に巻線16,17を巻回した状態の平面図であり、面実装される面を上方にした状態を示す図である。
図5に示すように、巻芯部24の外周には、絶縁被膜に覆われた一対の巻線16,17が巻回されている。この図5においては、巻線16が下層、巻線17が上層となるように同じ巻回数で巻回されている。また、図6に示すように、巻線16の末端16a,16bは、巻芯部24から引き出され、図6において上側に位置する突出部34に絡げられている。すなわち、末端16a,16bは、それぞれ図6において上側に位置する端子電極20に接続される。一方、巻線17の末端17a,17bは、巻芯部24から引き出され、それぞれ図6において下側に位置する突出部34に絡げられている。すなわち、末端17a,17bは、それぞれ図6において下側に位置する端子電極20に接続される。
なお、巻線16,17に形成されている絶縁被膜のみでは巻線16,17間の絶縁性を確保できない場合には、巻線16と巻線17との間に絶縁シート等の部材を介在させても良い。巻線16,17の材料としては、銅のような導電性に優れた金属が好ましいが、ステンレス、鉄またはアルミニウム等の金属としても良い。
図1に示すように、巻芯部24に巻線16,17が巻回され、その末端16a,16b,17a,17bが、いずれかの突出部34に絡げられた状態で、ドラムコア12の上方からシールドコア14が配置される。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子10の斜視図である。図8は、図7中の磁性素子10を矢示B方向から見た正面図である。
図7および図8に示すように、シールドコア14の正面形状は、コの字形状を有している。シールドコア14は、ニッケル系のフェライト等の磁性材から成る。ただし、シールドコア14の材料として、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄またはカルボニル等の磁性材を用いても良い。シールドコア14は、ドラムコア12の上方に配置され、該ドラムコア12の上方および左右両側を塞いでいる。シールドコア14がドラムコア12の上方に配置された状態では、シールドコア14の内側の面である内側面14a(図1参照)は、前鍔部26の左側面30、右側面32および上側面33(以下、左側面30、右側面32および上側面33を指す場合、単に側面31という。(図2参照))、並びに、後鍔部28の左側面30、右側面32および上側面33と密着して接触している。また、ドラムコア12とシールドコア14は、内側面14aと前鍔部26および後鍔部28のそれぞれの側面31との間にそれぞれ接着剤を介在させることにより固定されている。
また、図8に示すように、シールドコア14がドラムコア12の上方に配置された状態では、シールドコア14の左側の下端面14bと突出部34との間およびシールドコア14の右側の下端面14cと突出部34との間には、隙間Hが形成されている。
磁性素子10は、突出部34に末端16a,16b,17a,17bを絡げた状態で底面38側から基板に実装される。この際、突出部34の外側を覆うように半田を塗布することによって、磁性素子10が基板に対して固定される。
以上のように構成された磁性素子10では、端子電極20は、前鍔部26および後鍔部28と一体的に形成された突出部34の表面に形成されている。そのため、巻線16,17の末端16a,16b,17a,17bを端子電極20に絡げ、その後に半田付け等することにより、末端16a,16b,17a,17bを端子電極20に接続できる。また、末端16a,16b,17a,17bを端子電極20に接続する際、熱圧着等の方法を用いる必要がなくなる。したがって、該末端16a,16b,17a,17bを端子電極20に対して簡易に、かつ安定した状態で接続することが可能となる。そのため、磁性素子10を基板に実装した後、末端16a,16b,17a,17bが端子電極20から外れにくくなり、磁性素子10の信頼性が向上する。また、末端16a,16b,17a,17bが絡げられた端子電極20を基板に対して半田により固定することができるため、生産性が向上し、かつコストの削減を図ることができる。
また、磁性素子10では、側面34aは底面38と面一となるように形成されている。また、端子電極20は、これら側面34aおよび底面38の表面に形成されている。このため、末端16a,16b,17a,17bを端子電極20に絡げた後、磁性素子10を基板に実装した場合、端子電極20に絡げられた末端16a,16b,17a,17bは、基板と確実に接触する。さらに、末端16a,16b,17a,17bは端子電極20に絡げられた後、半田により端子電極20と一体となって基板に実装される。そのため、端子電極20と基板との接合強度は、従来のメッキ電極だけで実装する場合よりも大きくなり、その結果、磁性素子10の信頼性が向上する。
また、磁性素子10では、突出部34は、シールドコア14の下端面14bおよび下端面14cと対向する位置に設けられている。そのため、下端面14bおよび下端面14cと基板との間のスペースに端子電極20が設けられている。したがって、下端面14bおよび下端面14cと基板との間のスペースを末端16a,16b,17a,17bの絡げ部分として有効に活用することができ、その結果、磁性素子10の小型化を図ることが可能となる。
また、磁性素子10では、端子電極20はメッキ処理を施すことによって形成されている。そのため、端子電極20は薄膜の形態を有することとなり、端子電極20は大きな体積を占有することがない。したがって、端子電極20を金属板等によって形成した場合と比較して、該端子電極20の薄型化を図ることが可能となる。その結果、磁性素子10が大型化するのを防止できる。また、端子電極20を別部材として設ける必要がなくなり、部品点数を削減することが可能となる。
また、磁性素子10では、ドラムコア12の外側にシールドコア14が配置されている。そのため、ドラムコア12とシールドコア14との間で閉磁路が形成される。そのため、巻線16,17のインダクタンスを大きくすることができると共に、磁性素子10から外部へ磁束が漏れるのを防止できる。その結果、当該磁性素子10が組み込まれた各種電気機器に、ノイズや渦電流が発生するのを防止できる
また、磁性素子10では、前鍔部26および後鍔部28は、それぞれ切欠部40,52によって2つの領域に分割されている。そのため、それぞれの端子電極20が互いに接触して短絡するのを防止できると共に、末端16a,16b,17a,17bを半田付けする際、実装基板に対して垂直方向となる部分において半田付けを行うことが可能となり、作業性が向上する。また、各鍔部26,28において該分割された領域を、端子電極20の一部とすることも可能である。このため、実装面を大きくすることができ、磁性素子10の信頼性を向上させることが可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る磁性素子70について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る磁性素子70において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る磁性素子70の構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にした状態を示す図である。図10は、本発明の第2の実施の形態に係る磁性素子70に用いられるドラムコア72の構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にした状態を示す図である。また、図11は、図10中のドラムコア72を矢示C方向から見た正面図である。
磁性素子70は、図9に示すように、ドラムコア72と、ドラムコア72の外側に配置されるシールドコア74と、ドラムコア72に巻回される一対の巻線(不図示)と、端子電極76(図9〜図11における斜線の領域)と、から主に構成されている。
図10に示すように、ドラムコア72は、角柱状の巻芯部80と、巻芯部80の前後両端にそれぞれ設けられる略平板状の前鍔部82および後鍔部84とを有している。具体的には、前鍔部82は、略正方形の平板状に設けられていて、該前鍔部82の左右両側の側面となる左側面86および右側面88の下方には、突出部90が外方に向かって突出している。図11に示すように、この突出部34は、それぞれ略四角柱の形状を有しており、それらの上下両側の側面91a,91aには、斜め内側に向かって切り込まれたテーパ状の溝部94,94が形成されている。すなわち、突出部90は、左側面86および右側面88に接近するにつれて上側および下側の側面91aから凹む深さが増大するように設けられている。かかる突出部90の凹み部分が溝部94に対応している。
また、図11に示すように、前鍔部82において基板に実装される側の面となる底面95と、突出部90における実装側の側面91aは、共に面一に設けられている。後鍔部84は、前鍔部82と同様の外形(対称となる形状)を有しており、該後鍔部84の左右の側面となる左側面86および右側面88のそれぞれには、突出部90がそれぞれ設けられている。
また、ドラムコア72は、ニッケル系のフェライト等の磁性材を材料としている。ただし、ドラムコア72の材料として、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄もしくはカルボニル等の磁性材またはセラミックや樹脂等の非磁性材を用いても良い。
また、突出部90の4つの側面91aおよび溝部94,94(左側面86および右側面88の一部を含む)には、端子電極76が形成されている。端子電極76は、上記部分にメッキ処理を施すことによって形成されている。メッキ処理としては、例えば、溶液中でメッキ金属を析出させることができる無電解メッキや電解メッキ等が挙げられるが、溶融メッキ、真空メッキ等の他方法を採用しても良い。
巻芯部80の外周には、絶縁被膜に覆われた一対の不図示の巻線が巻回され、該巻線の末端は、突出部90における溝部94に絡げられる。
図9に示すように、磁性素子70では、断面がコの字形状を有するシールドコア74がドラムコア72の上方に配置されている。シールドコア74の左側の端面である下端面74bおよび右側の端面である下端面74cは、突出部90の上方の側面91aに当接している。
以上のように構成された磁性素子70では、突出部90に溝部94が形成されている。そのため、実装基板と端子電極76との間に巻線の末端を絡げるためのスペースを確保することができ、該末端が突出部90から外れたり、断線したりするのを確実に防止できる。したがって、末端と端子電極76との間に接触不良が発生するのを防止でき、磁性素子70の信頼性を向上させることが可能となる。
また、磁性素子70では、シールドコア74の下端面74b,74cは、突出部90の上方の側面91aに当接している。したがって、磁性素子70から外部へ磁束が漏れるのを確実に防止できる。その結果、当該磁性素子70が組み込まれた各種電気機器に、ノイズや渦電流が発生するのをより効果的に防止できる。
以上、本発明の第1および第2の実施の形態について説明したが、本発明は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の各実施の形態では、巻芯部24,80の外周には、絶縁被膜に覆われた一対の巻線16,17が巻回されているが、巻芯部24,80に巻回される巻線の数を1つとしても良い。また、巻線16が下層、巻線17が上層となるように巻回されているが、これに限定されることなく、巻線16,17を一層となるように巻回しても良いし、3層以上となるように巻回しても良い。また、巻線16,17は、共に同じ巻回数で巻回されているが、それぞれ異なる巻回数で巻回するようにしても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、突出部34には凹部や溝部等は形成されていないが、図12(a)に示すように、突出部34の底面側の側面34aに段部105を設けるようにしても良い。なお、段部105の深さ方向の寸法Iの大きさは、0.05〜0.1mmの範囲であるのが好ましい。また、図12(b)に示すように、突出部34の上方の側面および底面側の側面34aに凹部106を設けるようにしても良い。なお、凹部106を上方の側面および底面側の側面34aのどちらか一方に設けるようにしても良いし、側面の全周に渡って設けるようにしても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、突出部34に末端16a,16b,17a,17bが絡げられているが、突出部34を設けることなく、図13に示すように、前鍔部26および後鍔部28のそれぞれにおいて切欠部40,52によって2つに分割される脚部107,108に末端16a,16b,17a,17bを絡げるようにしても良い。このとき、端子電極20は、底面側の側面34aのみならず脚部107,108の表面にも設けられるのが好ましい。
また、上述の第1の実施の形態では、シールドコア14は、その断面がコの字形状を有するコアであるが、この形状に限定されることなく、例えば、図14に示すように、平板状のIコア109として、ドラムコア12の上方に配置するようにしても良い。
また、上述の各実施の形態では、突出部34,90の平面形状は四角形の形状を有しているが、この形状に限定されることなく、円形や楕円形等の他の形状としても良い。また、図15に示すように、突出部34の高さ寸法を高く設けるようにしても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、切欠部40,52が設けられているが、これらを設けないようにしても良い。このとき、前鍔部26,82および後鍔部28,84のそれぞれにおける一対の端子電極20,76は、互いに一定の間隔を有する状態で形成される。また、上述の第2の実施の形態では、前鍔部82および後鍔部84には切欠部が設けられていないが、第1の実施の形態と同様に切欠部を設けるようにしても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、溝部94は突出部90が前鍔部82および後鍔部84から突出している付け根の部分に形成されているが、この位置に限定されるものではなく、突出部90の突出方向の略中央部等、より外側の位置に形成するようにしても良い。また、溝部94は突出部90における上下の側面91aに形成されているが、これに限定されることなく、上下および前後の側面91aのうちのいずれか1つに形成するようにしても良いし、これらのうちの3つ以上に形成するようにしても良い。また、溝部94を突出部90の2箇所に形成する場合、前後の側面91aに形成するようにしても良い。
本発明の磁性素子は、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ等の各種電気機器において利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子の構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にすると共に、シールドコアが分離されている状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子に用いられるドラムコアの構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にした状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子に用いられるドラムコアの構成を示す斜視図であり、面実装される面を上方にした状態を示す図である。 図2中のドラムコアを矢示A方向から見た正面図である。 図2中のドラムコアに巻回される一対の巻線の構成を説明するための図であり、ドラムコアに巻線を巻回した状態における側断面図である。 図2中の、ドラムコアに巻線を巻回した状態の平面図であり、面実装される面を上方にした状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁性素子の斜視図である。 図7中の磁性素子を矢示B方向から見た正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁性素子の構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にした状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁性素子に用いられるドラムコアの構成を示す斜視図であり、面実装されない面を上方にした状態を示す図である。 図10中のドラムコアを矢示C方向から見た正面図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。
符号の説明
10,70…磁性素子
12,72…ドラムコア
14,74…シールドコア
16…巻線
16a,16b…末端
17…巻線
17a,17b…末端
20,76…端子電極
24,80…巻芯部
26,82…前鍔部(鍔部の一部)
28,84…後鍔部(鍔部の一部)
34,90…突出部

Claims (4)

  1. 巻芯部と該巻芯部の両端に鍔部を有すると共に、該鍔部の側方から突出する突出部を有するドラムコアと、
    上記巻芯部に巻回される巻線と、
    上記巻線により発生する磁束をシールドすると共に、上記巻芯部および上記巻線の少なくとも一部分を覆うシールドコアと、
    上記巻線の末端を電気的に接続すると共に、少なくとも上記突出部の表面に設けられている端子電極とを備えた磁性素子であって、
    上記末端は上記端子電極に絡げられた後、半田により上記端子電極と一体となって基板に実装することを特徴とする磁性素子。
  2. 前記突出部は、前記鍔部において基板に実装される側の面と面一に設けられる側面を有すると共に、前記突出部には、段部、溝部および凹部のうちのいずれか一つが形成されていることを特徴とする請求項1記載の磁性素子。
  3. 前記端子電極は少なくとも前記突出部の表面にメッキを被覆することにより形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の磁性素子。
  4. 前記鍔部において基板に実装される側の実装面には、当該実装面から凹んでいる切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の磁性素子。
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