JP4784590B2 - レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置及びレーザ光のフォーカス位置調整方法 - Google Patents

レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置及びレーザ光のフォーカス位置調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のレーザ光を同一のレンズにより合焦させて照射する光ヘッドに適用される、指定したレーザ光のフォーカス位置と他のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出するレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置及び指定したレーザ光のフォーカス位置と他のレーザ光のフォーカス位置とのずれがなくなるよう他のレーザ光のフォーカス位置を調整するレーザ光のフォーカス位置調整方法に関する。
近年、光ディスクにデータを記録又は再生する際に使用される光ヘッドには、複数のレーザ光を光ディスクにおけるフォーカス位置が同位置になるよう照射するようにしたものがある。例えばそのような光ヘッドは、記録用のレーザ光とサーボ用のレーザ光を照射する光ヘッドや、光ディスクがホログラム記録媒体である場合には、情報用レーザ光と参照用レーザ光を照射する光ヘッド等である。このような光ヘッドにおいては、互いのレーザ光のフォーカス位置が精度よく合わされている必要がある。
これまでは、このフォーカス位置の調整は、特許文献1に示されるように、光ヘッドから出射されたレーザ光を光ヘッドの対物レンズと対向させたレンズを介して顕微鏡やオートコリメータと呼ばれる装置に入射させ、装置内のCCD等の受光素子が出力する受光信号から互いのレーザ光のフォーカス位置のずれを検出し、このずれがなくなるようレーザ光のフォーカス位置を調整していた。
特開平9−7196号公報
しかしながら、ホログラム記録媒体に対して記録再生を行う光ヘッドのように複数のレーザ光のフォーカス位置を高精度で合わせる必要がある場合には、顕微鏡やオートコリメータでは複数のレーザ光のフォーカス位置ずれの検出精度が足りないため、この調整方法では精度が不足するという問題がある。また、精度を上げるため顕微鏡やオートコリメータに高価なものを用いると、光ヘッドの調整に要するコストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数のレーザ光のフォーカス位置のずれをコストを上げずに高精度で検出することが可能なレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置及び複数のレーザ光のフォーカス位置を高精度で合わせることが可能なレーザ光のフォーカス位置調整方法を提供することにある。
請求項1記載のレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置は、レーザ光をレンズにより合焦させて所定の強度で所定時間照射すると、レーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する材料が含まれた反射率可変物体と、反射率可変物体をセットするテーブルと、複数のレーザ光のフォーカス位置が反射率可変物体と相対的に少なくとも複数のレーザ光の光軸方向に移動するようテーブル又は光ヘッドを駆動させる駆動手段と、駆動手段による駆動量を検出する駆動量検出手段と、光ヘッドの受光素子が出力する受光信号を用いて調整用信号を作成し、調整用信号の波高値を取得する波高値取得手段と、光ヘッドの指定したレーザ光を反射率可変物体に指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、駆動手段により指定したレーザ光のフォーカス位置を指定したレーザ光の光軸方向に移動させると共に波高値取得手段により調整用信号の波高値を取得し、波高値に基づき指定したレーザ光が合焦する箇所を反射率可変物体の設定した箇所にする指定レーザ光照射位置調整手段と、光ヘッドの指定したレーザ光を反射率可変物体に対し、指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する強度で照射させ、反射率可変物体に反射率が変化した箇所を作成する反射率変化箇所作成手段と、光ヘッドの指定した以外のレーザ光を反射率可変物体に対し、指定した以外のレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、駆動手段により指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を指定した以外のレーザ光の光軸方向に移動させ、駆動量検出手段により検出される駆動量に対応させて波高値取得手段により調整用信号の波高値を取得し、取得した波高値に基づき光ヘッドの指定したレーザ光のフォーカス位置と指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出するずれ検出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載のレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置は、駆動手段が、光ヘッドの複数のレーザ光のフォーカス位置が反射率可変物体と相対的に光ヘッドの複数のレーザ光の光軸方向に対して垂直であり互いに直交する2つの方向に移動するようテーブル又は光ヘッドを駆動させる手段を含み、駆動量検出手段が、2つの方向の駆動量を検出する手段を含み、ずれ検出手段が、駆動手段により指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を2つの方向にそれぞれ移動させ、駆動量検出手段により検出される2つの方向の駆動量にそれぞれ対応させて波高値取得手段により調整用信号の波高値を取得し、取得した波高値に基づき2つの方向における指定したレーザ光のフォーカス位置と指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出する手段を含むことを特徴とする。
請求項3記載のレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置は、光ヘッドの受光素子が分割された受光素子から構成されているとき、波高値取得手段が、複数の調整用信号を作成し、選択された調整用信号の波高値を取得する手段であることを特徴とする。
請求項4記載のレーザ光のフォーカス位置調整方法は、レーザ光をレンズにより合焦させて所定の強度で所定時間照射すると、レーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する材料が含まれた反射率可変物体に対し、光ヘッドの指定したレーザ光を反射率可変物体に指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、複数のレーザ光のフォーカス位置が反射率可変物体と相対的に少なくとも複数のレーザ光の光軸方向に移動するよう反射率可変物体又は光ヘッドを駆動させる駆動手段により指定したレーザ光のフォーカス位置を指定したレーザ光の光軸方向に駆動させると共に、光ヘッドの受光素子が出力する受光信号を用いて作成される調整用信号の波高値を取得し、波高値に基づき指定したレーザ光が合焦する箇所を反射率可変物体の設定した箇所にする指定レーザ光照射位置調整ステップと、光ヘッドの指定したレーザ光を反射率可変物体に対し、指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する強度で照射させ、反射率可変物体に反射率が変化した箇所を作成する反射率変化箇所作成ステップと、光ヘッドの指定した以外のレーザ光を反射率可変物体に対し、指定した以外のレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、反射率可変物体又は光ヘッドを駆動させる駆動手段により指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を指定した以外のレーザ光の光軸方向に駆動量を検出しながら移動させると共に、検出される駆動量に対応させて光へッドの受光素子が出力する受光信号を用いて作成される調整用信号の波高値を取得し、取得した波高値に基づいて光ヘッドの指定したレーザ光のフォーカス位置と指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出し、検出したずれがなくなるよう指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を調整するフォーカス位置調整ステップとからなることを特徴とする。
請求項1及び請求項4の発明によれば、レーザ光照射により反射率が変化する材料が含まれる物体に対し指定するレーザ光を反射率が変化する材料の箇所に合焦させたうえで照射して反射率を変化させ、指定した以外のレーザ光を照射したときの反射光に基づく調整用信号の波高値からフォーカス位置ずれを検出するようにしたことから、従来より高い精度でフォーカス位置ずれを検出でき、より高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。また、光ヘッドの指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を反射率可変物体と相対的に指定した以外のレーザ光の光軸方向に移動させ、移動量に対応させて調整用信号の波高値を取得し、取得した移動量に対応させた波高値によりフォーカス位置ずれを検出するようにしたことから、さらに高い精度でフォーカス位置ずれを検出でき、より高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
請求項2の発明によれば、光ヘッドの複数のレーザ光のフォーカス位置を反射率可変物体と相対的にレーザ光の光軸方向に加えレーザ光の光軸方向の垂直方向である互いに直交する2方向にも移動可能にし指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を2方向にそれぞれ移動させ、移動量に対応させて調整用信号の波高値を取得し、取得した移動量に対応させた波高値により2方向におけるフォーカス位置ずれを検出するようにしたことから、複数のレーザ光の光軸方向のフォーカス位置ずれに加えて、この方向の垂直方向である2方向におけるフォーカス位置ずれも検出できるので、さらに高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
請求項3の発明によれば、複数の調整用信号を作成し、選択された調整用信号の波高値を取得できるようにしたことから、フォーカス位置ずれの検出精度が最も高い調整用信号を選択できるのでさらに高い精度でフォーカス位置ずれを検出でき、より高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明が適用されたレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置の全体構成を示す構成図である。図2〜図8は、同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。図9は、フォーカス位置ずれ検出におけるレーザ光と反射率可変物体の動きを順に示した説明図である。図10は、レーザ光のフォーカス位置に対してレーザ光の光軸方向に反射率可変物体である相変化型光ディスクが移動したときの移動位置に対する再生信号の波高値の波形を示した説明図である。図11は、反射率可変物体全体が反射率が変化する材料である場合の図10に相当する説明図である。図12は、レーザ光照射により反射率可変物体の反射率を変化させた後、レーザ光のフォーカス位置に対して反射率可変物体を移動させたときの移動位置に対する再生信号の波高値の波形を示した説明図である。図13は、レーザ光照射により反射率可変物体の反射率を変化させた後、レーザ光のフォーカス位置に対して反射率可変物体を移動させたときの移動位置に対するフォーカスエラー信号、X方向エラー信号、Y方向エラー信号の波高値の波形を示した説明図である。
図1に示すレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置1のステージ10は、表面が平板状になっており、この1箇所に直方体状の起立部材12があり、この直方体状の起立部材12の所定の箇所に光ヘッド18をセットするための2つの取付棒14が設けられている。この2つの取付棒14は、光ヘッド18の穴に挿管されることで光ヘッド18を保持する。また、ステージ10は、図示しない傾き調整機構により、光ヘッド18がセットされたとき、光ヘッド18から照射されるレーザ光が後述するテーブル20の反射率可変物体Mをセットする穴の段差箇所の平面及び反射率可変物体Mの表面に対して垂直になるよう調整されている。
テーブル20は、平板に反射率可変物体Mをセットするための段差がつけられた穴が開いている。反射率可変物体Mは、レーザ光照射を所定時間行うと反射率が変化する材料が含まれた薄い板状のものであればどのようなものでも使用することができる。尚、反射率可変物体Mは、全体がレーザ光照射により反射率が変化する材料で構成されていてもよい。最も簡単に用意できるものは、初期化されていない相変化膜が記録層としてある相変化型光ディスクである。
テーブル20は、移動体22に取り付けられ、移動体22は枠体26で高さ方向(以下、Z方向という)のみの移動が可能とされている。そして、移動体22のネジ穴にはモータ24に連結するシャフトが通っており、移動体22はモータ24の回転によりZ方向に移動するようになっている。モータ24は、後述するZ方向移動モータ制御回路200により駆動される。モータ24にはエンコーダ24aがあり、所定回転角度ごとにハイレベルとローレベルとからなる2つのパルス信号φA,φBを出力する。2つのパルス信号φA,φBは位相がπ/2ずれており、回転方向により位相が進んでいる信号が変わるため、位相が進んでいるパルス信号がどちらであるかを検出することで移動方向がわかるようになっている。
枠体26及びモータ24は、移動体28に取り付けられ、固定されている。移動体28は、枠体34により横方向(以下、X方向という)のみの移動が可能になっている。そして、移動体28のネジ穴にはモータ32に連結するシャフト30が通っており、移動体28はモータ32の回転によりX方向に移動するようになっている。モータ32は、後述するX方向移動モータ制御回路210により駆動される。モータ32にはエンコーダ32aがあり、所定回転角度ごとにハイレベルとローレベルとからなる2つのパルス信号φA,φBを出力する。2つのパルス信号φA,φBは位相がπ/2ずれており、回転方向により位相が進んでいる信号が変わるため、位相が進んでいるパルス信号がどちらであるかを検出することで移動方向がわかるようになっている。
枠体34は、基台36により図1の紙面の垂直方向(以下、Y方向という)のみの移動が可能になっている。枠体34のネジ穴には、モータ38に連結する図示されないシャフトが通っており、枠体34はモータ38の回転によりY方向に移動するようになっている。モータ38は、後述するY方向移動モータ制御回路220により駆動される。モータ38にはエンコーダ38aがあり、所定回転角度ごとにハイレベルとローレベルとからなる2つのパルス信号φA,φBを出力する。2つのパルス信号φA,φBは位相がπ/2ずれており、回転方向により位相が進んでいる信号が変わるため、位相が進んでいるパルス信号がどちらであるかを検出することで移動方向がわかるようになっている。
モータ24、モータ32、モータ38の駆動により移動体22,28及び枠体34は、それぞれZ方向,X方向,Y方向に移動し、これによりテーブル20及び反射率可変物体MはZ方向,X方向,Y方向に移動する。
Z方向移動モータ制御回路200は、コントローラ300から駆動限界位置移動指令が入力すると、駆動限界位置がある方向にモータ24を駆動し、後述するZ方向位置検出回路202から信号が入力すると駆動を停止する。そして、コントローラ300から移動位置が入力すると後述するZ方向位置検出回路202から入力する移動位置がコントローラ300から入力した移動位置に等しくなるまでモータ24を駆動する。Z方向位置検出回路202は、コントローラ300から駆動限界位置移動指令が入力した後、エンコーダ24aから入力するパルス信号が停止すると駆動限界位置を示す信号をZ方向移動モータ制御回路200に出力すると共に、パルス信号のパルス数のカウント値を0にする。そして、駆動限界位置を位置0にして、その後に入力するパルス信号のパルス数をカウントし移動量を算出してZ方向位置として出力する。尚その際、2つのパルス信号の位相のずれから移動方向を検出し、移動方向が駆動限界位置から離れる方向であるときはカウント値をそれまでのカウント値に加算し、駆動限界位置に向かう方向であるときは、カウント値をそれまでのカウント値から減算する。
X方向移動モータ制御回路210、X方向位置検出回路212、Y方向移動モータ制御回路220及びY方向位置検出回路222は、前述のZ方向移動モータ制御回路200及びZ方向位置検出回路202と同様の作動を行う。
レーザ駆動回路A120は、コントローラ300からレーザ照射開始指令が入力すると、同時にコントローラ300から入力するレーザ光強度のレーザ光が出射される強度の電圧及び電流を光ヘッド18のレーザ光源に出力する。レーザ駆動回路B122もレーザ駆動回路A120と同様に、コントローラ300からレーザ照射開始指令が入力すると、同時にコントローラ300から入力するレーザ光強度のレーザ光が出射される強度の電圧及び電流を光ヘッド18のレーザ光源に出力する。
信号増幅回路100は、光ヘッド18の受光素子から入力した信号を増幅し出力する。再生信号生成回路102、フォーカスエラー信号生成回路104、X方向エラー信号生成回路106及びY方向エラー信号生成回路108は、光ヘッド18の受光素子が4分割の受光素子であれば以下の計算を行った信号を出力する。A、B、C及びDは、受光素子に形成される光スポットを反射率可変物体Mに形成される光スポットに対応させてY方向に見た場合、4分割受光素子の右上の受光素子から時計周りにA,B,C,Dとしてある。
再生信号生成回路102 : A+B+C+D
フォーカスエラー信号生成回路104 : (A+C)−(B+D)
X方向エラー信号生成回路106 : (A+B)−(C+D)
Y方向エラー信号生成回路108 : (A+D)−(B+C)
尚、再生信号生成回路102は、入力した信号の総和を計算し出力する回路であり、光ヘッド18の受光素子が4分割でなければ、分割された数分の信号の総和を計算し出力する。それ以外の回路は、光ヘッド18の受光素子が4分割でなくても、上記と同じ計算を行った信号を出力する。後述するようにその場合は、それらの信号は調整用信号には使用されない。
信号切換回路110は、入力する4つの信号の内、コントローラ300から指定された信号を後述するA/D変換器112に出力する。A/D変換器112は、コントローラ300から波高値取り込みの指令が入力すると、入力した信号の波高値をサンプリングしてデジタルデータにし、コントローラ300に出力する。
コントローラ300は、キーボードやマウスなどからなる入力装置304からの指令によりメモリに記憶されているプログラムをスタートさせ、各回路に指令を出すと共に、A/D変換器112から入力するデジタルデータを用いてレーザ光のフォーカス位置ずれ等を計算し、計算結果をCRT,液晶などからなるディスプレイである表示装置302に出力する。
このように構成されたレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置1を用いて、光ヘッド18のレーザ光のフォーカス位置の調整を行うときは、作業者は光ヘッド18をステージ10の上方にある取付棒14に光ヘッド18をセットし、反射率可変物体Mをテーブル20の穴にセットする。反射率可変物体Mは、最も簡単に用意できる初期化されていない相変化膜が記録層としてある相変化型光ディスクであるとして、これ以降を説明する。
そしてこの場合、指定したレーザ光は、レーザ駆動回路A120で駆動されるレーザAであり、このレーザ光Aのフォーカス位置に他のレーザ駆動回路B122で駆動されるレーザ光Bのフォーカス位置を合わせるものとする。尚、調整対象の光ヘッド18は、対物レンズの光軸とレーザ光の光軸とが、オートコリメータとシャックハルトマンセンサ又は干渉計により調整されているものとする。
次に作業者は、入力装置304からX方向の初期位置とY方向の初期位置Xf,Yfを入力する。この位置は、反射率可変物体Mに反射率が可変する強度のレーザ光が照射されるX方向,Y方向の位置である。反射率可変物体Mがそれまでに使用されていないものであれば、反射率可変物体Mにレーザ光が照射される任意の位置を初期位置にすればよいが、使用されている場合は使用箇所を避けるように初期位置Xf,Yfを入力する。入力された初期位置Xf,Yfを反射率可変物体Mの番号に対応させてコントローラ300に記憶するようにしておけば、反射率可変物体Mをテーブル20の穴にセットしたままか、又はセットする位置が固定されていれば、コントローラ300に記憶されている初期位置Xf,Yfを表示装置302に表示させたうえで、今回の初期位置Xf,Yfを入力することができる。
次に作業者は、入力装置304から図2〜図8に示すフローのプログラムのスタートを入力する。このプログラムで実施することは、図9(a)に示すように、テーブル20の移動によりレーザ光Aのフォーカス位置を反射率可変物体Mである相変化型光ディスクの記録層の位置にし、図9(b)に示すようにレーザ光Aで記録層を相変化させ(反射率を変化させ)、図9(c)に示すようにテーブル20のZ方向、X方向及びY方向の移動によりレーザ光Bのフォーカス位置を移動させ、それぞれの位置における波高値を取得し、取得したそれぞれの位置における波高値からレーザ光Aのフォーカス位置に対するレーザ光Bのフォーカス位置のずれを算出することである。
以下、図2〜図8のフローチャートに沿って説明する。尚、以後の本実施例の説明において、括弧内の符号は図2〜図8の符号に対応している。
まず、プログラムがスタートし(S100)、カウンター等を初期化する(S102)。そして、調整に使用する信号を選択するよう表示装置302に指示が表示されるので作業者は入力装置304からX、Y、Z方向の調整において使用する調整用信号を以下から選択する(S104)。
X方向 : 再生信号,X方向エラー信号
Y方向 : 再生信号,Y方向エラー信号
Z方向 : 再生信号,フォーカスエラー信号
尚、再生信号は再生信号生成回路102の出力信号、フォーカスエラー信号はフォーカスエラー信号生成回路104の出力信号、X方向エラー信号はX方向エラー信号生成回路106の出力信号、Y方向エラー信号はY方向エラー信号生成回路108の出力信号である。このとき、光ヘッド18の受光素子が4分割受光素子でない場合は、すべて再生信号を選択する。また、4分割受光素子であっても、フォーカス誤差、トラッキング方向誤差、円周方向誤差が前述の式で計算されない場合も再生信号を選択する。
次に、Z方向移動モータ制御回路200、Z方向位置検出回路202、X方向移動モータ制御回路210、X方向位置検出回路212、Y方向移動モータ制御回路220、Y方向位置検出回路222に指令が行き、モータ24,32,38が駆動限界位置まで移動し、このときの位置が0とされる(S106)。そして、先に作業者が入力し記憶されている初期位置Xf,YfをX方向移動モータ制御回路210,Y方向移動モータ制御回路220に出力し、X方向位置及びY方向位置が初期位置Xf,Yfになる(S108)。
次に、Z方向初期位置Zfを設定し、Z方向位置をその初期位置Zfにする(S110〜S150)。反射率可変物体Mである相変化型光ディスクは、図9(a)に示すように、透明基板の下に、記録層、反射層がある構造になっており、Z方向の初期位置Zfはこの記録層にレーザ光Aのフォーカス位置が合う位置である。具体的には、まず、信号切換回路110の出力信号を再生信号にし(S110)、反射率可変物体Mである相変化型光ディスクの記録層に変化が起きない強度でレーザ光Aの照射を開始する(S112)。
続いて、再生信号の波高値を取り込み(S114)、再生信号の波高値の変化によりレーザ光Aのフォーカス位置が相変化型光ディスクの記録層の近傍位置になったことを検出し、その位置から初期位置Zfを計算するのに必要な波高値を取り込む処理を行いながら(S116〜S134)、レーザ光Aのフォーカス位置がAzの間隔づつ反射率可変物体Mである相変化型光ディスクに近づく方向に移動するようにする(S136、S138)。再生信号の波高値が高くなるのは図9(a)に示すように、フォーカス位置が表面と記録層に合った時である。Z方向位置に対する再生信号の波高値の曲線を描くと図10のようになる。
再生信号の波高値を取り込み、再生信号の波高値の変化によりレーザ光Aのフォーカス位置が相変化型光ディスクの記録層の近傍位置になったことを検出し、その位置から初期位置Zfを計算するのに必要な波高値を取り込む処理(S114〜S134)は、取り込んだ波高値が所定レベルHを超えたときSLを1にし(S118,S120)、次に取り込んだ波高値が所定レベルHより小さくなったときSLを2にし(S124,S126)、次に取り込んだ波高値が所定レベルHを超えたときから取り込んだ波高値が所定レベルH以下になるまでをmを1づつインクリメントすることで(S130)波高値I(0)〜I(m)で記憶する(S114)。図10でドットが示してある箇所が波高値I(0)〜I(m)を記憶する箇所である。Z方向移動距離が設定した限界距離を超えてしまったときは(S140−YES)、誤った試料を置いた等の原因があるためレーザ光Aの照射を停止し(S142)、表示装置302に異常を表示して(S144)、プログラムを終了する(S146)。
SLが3になり(S132)波高値が所定レベルH以下になった時点(S128−NO,S134−YES)で、波高値I(0)〜I(m)とZ方向位置とは以下のように対応している。
I(m) ,I(m−1) ,I(m−2)・・・・・I(0)
n・Az ,(n−1)・Az,(n−2)・Az・・・・(n−m)・Az
これからZ方向位置に対する波高値の曲線を最小2乗法により作成して極大箇所(曲線の式を微分した式の値が0になる箇所)のZ方向位置を算出し、Z方向の初期位置Zfにする(S148)。そして、算出したZ方向の初期位置Zfへ移動する(S150)。次に、レーザ光Aを相変化型光ディスクの記録層に相変化が起こる(反射率が変化する)強度で所定時間照射する(S152〜S158)。そして、不要となった波高値I(0)〜I(m)のデータをクリアする(S160)。
次に、Z方向におけるフォーカス位置のずれDevZを検出する(S162〜S220)。具体的には、カウンター等をクリアし(S162)、レーザ光Bを相変化型光ディスクの記録層に変化が起きない強度で照射する(S164)。取り込む波高値は再生信号(S168−YES)か、フォーカスエラー信号(S168−NO)か判定し、再生信号の場合と(S170〜S184)フォーカスエラー信号の場合と(S188〜S210)でそれぞれの処理を行う。
再生信号の場合は、初期位置ZfからBzの間隔ごとに移動し(S176)、それぞれの移動位置で波高値を取り込み(S170)、波高値が所定レベルRHより小さくなったら(S172−YES)、今度は初期位置ZfからBzの間隔で逆方向に移動し(S178)、波高値が所定レベルRHより小さくなるまで(S182−YES)それぞれの移動位置で波高値を取り込む(S180)。視覚的に示すと、図12のようにドットで示す箇所の波高値が記憶される。
また、フォーカスエラー信号の場合は、初期位置ZfからBzの間隔ごとに移動し(S200)、それぞれの移動位置で波高値を取り込み(S190)、波高値が所定レベルFHより小さくなり(S194−YES)、かつ1つ前の波高値との差が所定の差FDeより小さくなったら(S196−YES)、今度は初期位置ZfからBzの間隔で逆方向に移動し(S202)、波高値が所定レベルFHより小さくなり(S207−YES)、かつ1つ前の波高値との差が所定の差FDeより小さくなる(S208−YES)までそれぞれの移動位置で波高値を記憶する(S204)。視覚的に示すと、図13のようにドットで示す箇所の波高値が記憶される。
尚、移動間隔Bzはフォーカス位置ずれの検出精度を上げるため、先にZ方向初期位置Zfを検出するための処理における移動間隔Azより小さい間隔に設定されている。再生信号の場合及びフォーカスエラー信号の場合でそれぞれ移動距離を表す値(n+m)が所定以上の値になっていることを確認した後(S185、S212)、Z方向ずれDevZを計算する(S218)。この時点で波高値I(0)〜I(n+m)とZ方向位置とは以下のように対応している。
I(0),I(1),I(2)・・I(n),I(n+1),I(n+2)・・I(n+m)
Zf,Zf+Bz,Zf+2Bz・・Zf+n・Bz,Zf−Bz,Zf−2Bz・・Zf−mBz
再生信号の場合は、これからZ方向位置に対する波高値の曲線を最小2乗法により作成して極大箇所(曲線の式を微分した式の値が0になる箇所)のZ方向位置を算出し、Z方向の初期位置ZfからのずれDevZを計算する。フォーカスエラー信号の場合は、これからZ方向位置に対する波高値の曲線を最小2乗法により作成して曲線が0クロスする箇所のZ方向位置を算出し、Z方向の初期位置ZfからのずれDevZを計算する。
DevZの計算値と波高値の波形曲線を表示装置302に表示し(S219)、不要になった波高値データをクリアする(S220)。尚、移動距離を表す値(n+m)が所定以下の場合には、すなわちZ方向のフォーカス位置ずれが大きく最初から再生信号の波高値が所定レベルRHより小さかったり、フォーカスエラー信号の波高値が所定レベルFHより小さくかつ1つ前の波高値との差が所定の差FDeより小さい場合には所定の処理が行われる(S222〜S244)。この処理は、初期位置ZfからAzの間隔ごとに移動し(S222)、再生信号の波高値が所定レベルSHより大きくなる箇所を探し(S224,S226)、その位置をZcとして(S228)前述した処理に戻る(S230)ための処理である。この場合、初期位置Zfから両方向とも再生信号の波高値が所定レベルSHより大きくなる箇所が見つからなかった場合は(S232−YES,S234−YES)フォーカス位置ずれがX,Y方向に大きすぎ検出不能である可能性が高いので異常表示をして(S144)プログラムを終了する(S146)。
次に、Z方向のフォーカス位置ずれの検出が終了すると、X方向のフォーカス位置ずれ検出を行う(S246〜S298)。この場合、Z方向位置をZf+DevZにした後(S246)は、移動方向がX方向である点と調整用信号が再生信号でない場合はX方向エラー信号である点が異なるのみで、Z方向のフォーカス位置ずれの検出の処理と処理方法は同じである。尚、この場合はZ方向位置を最も適切なZf+DevZの位置にしているので、最初から再生信号の波高値が所定レベルRHより小さかったり、X方向エラー信号の波高値が所定レベルTHより小さくかつ1つ前の波高値との差が所定の差TDeより小さいことはないので、再生信号の波高値が所定レベルSHより大きくなる箇所を探し、その位置をZcにする処理(S222〜S244)に相当する処理はない。
X方向のフォーカス位置ずれの検出が終了すると、X方向のフォーカス位置ずれDevXの計算値と波高値の波形曲線を表示装置302に表示し(S296)、不要になった波高値データをクリアした後(S298)、Y方向のフォーカス位置ずれ検出を行う(S300〜S352)。この場合、X方向位置をXf+DevXにした後は(S300)、移動方向がY方向である点と調整用信号が再生信号でない場合はY方向エラー信号である点が異なるのみで、Z方向のフォーカス位置ずれの検出の処理と処理方法は同じである。尚、この場合もX方向のフォーカス位置ずれ検出の処理と同様、再生信号の波高値が所定レベルSHより大きくなる箇所を探し、その位置をZcにする処理(S222〜S244)に相当する処理はない。
次に、X方向のフォーカス位置ずれDevXの計算値と波高値の波形曲線を表示装置302に表示し(S352)、不要になった波高値データをクリアした後(S354)、表示装置302に「調整継続?」の表示を行う(S356)。作業者は、表示装置302に表示されたX、Y、Z方向のフォーカス位置ずれを見て、許容限界内であると判断すればNoと入力し、調整する必要があると判断すればYesと入力する。Noであれば(S358−NO)、プログラムは終了する(S364)。Yesであれば(S358−YES)、表示装置302に「調整完了?」の表示を行い(S360)、作業者がYesと入力するのを待つ(S362)。
作業者は、光ヘッド18内の部品の位置を調整することで検出したずれがなくなる方向にフォーカス位置を移動させる。フォーカス位置のZ方向における位置は主にコリメートレンズをレーザ光の光軸方向へ移動させることで調整し、フォーカス位置のX,Y方向における位置は主にレーザ光源の位置および傾きを調整することで調整する。そして、再度フォーカス位置ずれを検出したいときはYesと入力する(S362−YES)。これにより、プログラムはZ方向におけるフォーカス位置のずれDevZを検出する処理(S162)に戻り、前述した処理と同様の処理でX、Y、Z方向のフォーカス位置ずれが検出される。この処理を繰り返すことで、フォーカス位置ずれが許容限界内になり、表示装置304に「調整継続?」の表示がされたとき(S356)Noと入力されて(S358−NO)、プログラムは終了する(S364)。尚、光ヘッド18をステージ10上に固定したままで調整ができないと判断した場合は、調整が未完でもYesと入力して(S358−YES)、プログラムを終了し(S364)、光ヘッド18を調整後、再度ステージ10上にセットし、フォーカス位置ずれ検出のプログラム処理を最初から行う。
以上のように本実施形態のレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置1によれば、レーザ光照射により反射率が変化する材料が含まれる物体(反射率可変物体M)に対し指定するレーザ光を反射率が変化する材料の箇所に合焦させたうえで照射して反射率を変化させ、指定した以外のレーザ光を照射したときの反射光に基づく調整用信号の波高値からフォーカス位置ずれを検出するようにしたことから、従来より高い精度でフォーカス位置ずれを検出でき、より高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
また、光ヘッド18のレーザ光のフォーカス位置を反射率可変物体Mと相対的にレーザ光の光軸方向に移動させ、それぞれの移動位置における調整用信号の波高値を取得し、取得した移動位置における波高値によりフォーカス位置ずれを検出するようにすることで、移動位置と波高値とからさらに高い精度でフォーカス位置ずれを検出でき、より高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
さらに、光ヘッド18のレーザ光のフォーカス位置を反射率可変物体Mと相対的にレーザ光の光軸方向に加えレーザ光の光軸方向の垂直方向である互いに直交する2方向にも移動可能にすることで、レーザ光の光軸方向のフォーカス位置ずれに加えて、この方向の垂直方向である2方向におけるフォーカス位置ずれも検出できるので、さらに高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
さらに、複数の調整用信号を作成し、選択された調整用信号の波高値を取得できるようにすることで、フォーカス位置ずれの検出精度が最も高い調整用信号を選択できるのでさらに高い精度でフォーカス位置ずれを検出でき、より高精度で複数のレーザ光のフォーカス位置を合わせるよう調整することができる。
尚、上記実施形態は様々な変形が可能である。上記実施形態では、テーブル20を移動させることで光ヘッド18のレーザ光のフォーカス位置を反射率可変物体Mと相対的に移動させたが、テーブル20を移動させる代わりにステージ10を移動させてもよいし、光ヘッド18をセットする取付棒14が取り付けられた直方体状の起立部材12を移動させてもよい。また、Z方向であれば光ヘッド18の対物レンズを駆動させるフォーカスアクチュエータを駆動させて対物レンズをZ方向に移動させてもよい。これによっても上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態では反射率可変物体Mに初期化されていない相変化型光ディスクを使用したが、レーザ光照射により反射率が変化するものであればどのようなものも使用できる。例えば、相変化型光ディスクの記録層の物質と同じ物質でできた平板を反射率可変物体Mにしてもよい。この場合のZ方向の初期位置Zfは反射率可変物体Mの光ヘッド18側とは反対側の面に高反射率のシートを貼り、図11に示すように最初の極大箇所の位置から再生信号の波高値曲線における2つの極大箇所の間の幅Thlの2分の1であるTh2の位置に定めればよい。また、反射率可変物体Mの厚さが既知であれば、最初の極大箇所の位置から(厚さ/2)の位置に定めればよい。これによっても上記実施形態と同様の効果が期待できる。
さらに、上記実施形態では、Z方向の初期位置Zfを設定するために再生信号の波高値を使用したが、光ヘッド18のフォーカスエラー信号の式が前述した(A+C)−(B+D)であればフォーカスエラー信号の波高値を使用してもよい。この場合は、位置に対する波高値の波形が0クロスする点を初期位置Zfにすればよい。これによっても上記実施形態と同様の効果が期待できる
さらに、上記実施形態では、X,Y,Z方向におけるフォーカス位置ずれを検出するようにしたが、X,Y方向における調整が本発明による調整の前に行う対物レンズの光軸とレーザ光の光軸とを合わせるための調整のみで充分である場合はZ方向のフォーカス位置ずれのみを検出し、Z方向のフォーカス位置の調整のみを行うようにしてもよい。これによれば装置の構成が簡単になるのでコストを抑えることができる。
さらに、上記実施形態では、レーザ光のフォーカス位置と相対的にテーブル20や反射率可変物体Mを移動させて位置に対する波高値の波形曲線を得て、フォーカス位置ずれを検出するようにしたが、テーブル20や反射率可変物体Mは固定したままにし、フォーカス位置が合ったときの波高値を予め得ておき、取得した波高値のフォーカス位置が合ったときの波高値に対する比でフォーカス位置ずれを検出するようにしてもよい。これによれば、フォーカス位置ずれの検出精度は悪いが、取得した波高値がフォーカス位置が合ったときの波高値になるまでフォーカス位置を調整すればよいので、フォーカス位置の調整精度はそれほど悪くならない。また、装置の構成も簡単になるのでコストを抑えることができる。
さらに、上記実施形態では、フォーカス位置ずれを検出するための信号を選択するようにしたが、信号は再生信号のみにし、選択しないようにしてもよい。これによれば装置の構成が簡単になるのでコストを抑えることができる。
さらに、上記実施形態では、信号の波高値をA/D変換器112でデジタルデータとして取得し、コントローラ300に記憶させるようにしたが、信号をオシロスコープなどに入力させ、目視で波高値を検出し、検出した波高値をコンピュータ処理か手計算で処理してフォーカス位置ずれを計算するようにしてもよい。これによっても装置の構成が簡単になるのでコストを抑えることができる。このように本発明の目的を逸脱しなければ様々な変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、複数のレーザ光のフォーカス位置のずれをコストを上げずに高精度で検出することが可能なフォーカス位置ずれ検出装置及びレーザ光のフォーカス位置調整方法を提供することができる。
本発明が適用されたレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置の全体構成を示す構成図である。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 同レーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置のコントローラが実行するプログラムのフローチャートである。 フォーカス位置ずれ検出におけるレーザ光と反射率可変物体の動きを順に示した説明図である。 レーザ光のフォーカス位置に対してレーザ光の光軸方向に反射率可変物体である相変化型光ディスクが移動したときの移動位置に対する再生信号の波高値の波形を示した説明図である。 反射率可変物体全体が反射率が変化する材料である場合の図10に相当する説明図である。 レーザ光反射により反射率可変物体の反射率を変化させた後、レーザ光のフォーカス位置に対して反射率可変物体を移動させたときの移動位置に対する再生信号の波高値の波形を示した説明図である。 レーザ光反射により反射率可変物体の反射率を変化させた後、レーザ光のフォーカス位置に対して反射率可変物体を移動させたときの移動位置に対するフォーカスエラー信号、X方向エラー信号、Y方向エラー信号の波高値の波形を示した説明図である。
符号の説明
1・・・・・フォーカス位置ずれ検出装置
10・・・・ステージ
12・・・・起立部材
14・・・・取付棒
18・・・・光ヘッド
20・・・・テーブル
22・・・・移動体
24・・・・モータ
24a・・・エンコーダ
26・・・・枠体
28・・・・移動体
30・・・・シャフト
32・・・・モータ
32a・・・エンコーダ
34・・・・枠体
36・・・・基台
38・・・・モータ
38a・・・エンコーダ
100・・・信号増幅回路
102・・・再生信号生成回路
104・・・フォーカスエラー信号生成回路
106・・・X方向エラー信号生成回路
108・・・Y方向エラー信号生成回路
110・・・信号切替回路
112・・・A/D変換器
120・・・レーザ駆動回路A
122・・・レーザ駆動回路B
200・・・Z方向移動モータ制御回路
202・・・Z方向位置検出回路
210・・・X方向移動モータ制御回路
212・・・X方向位置検出回路
220・・・Y方向移動モータ制御回路
222・・・Y方向位置検出回路
300・・・コントローラ
302・・・表示装置
304・・・入力装置

Claims (4)

  1. 光軸が略同一である複数のレーザ光を同一のレンズにより合焦させて照射するレーザ出射器と照射した複数のレーザ光の反射光を受光し、反射光に基づく受光信号を出力する受光素子を有する光ヘッドの指定したレーザ光のフォーカス位置と指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出するレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置において、
    レーザ光をレンズにより合焦させて所定の強度で所定時間照射すると、レーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する材料が含まれた反射率可変物体と、
    該反射率可変物体をセットするテーブルと、
    複数のレーザ光のフォーカス位置が該反射率可変物体と相対的に少なくとも該複数のレーザ光の光軸方向に移動するよう該テーブル又は該光ヘッドを駆動させる駆動手段と、
    該駆動手段による駆動量を検出する駆動量検出手段と、
    該光ヘッドの受光素子が出力する受光信号を用いて調整用信号を作成し、該調整用信号の波高値を取得する波高値取得手段と、
    該光ヘッドの指定したレーザ光を該反射率可変物体に該指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、該駆動手段により該指定したレーザ光のフォーカス位置を該指定したレーザ光の光軸方向に移動させると共に該波高値取得手段により該調整用信号の波高値を取得し、該波高値に基づき該指定したレーザ光が合焦する箇所を該反射率可変物体の設定した箇所にする指定レーザ光照射位置調整手段と、
    該光ヘッドの指定したレーザ光を該反射率可変物体に対し、該指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する強度で照射させ、該反射率可変物体に反射率が変化した箇所を作成する反射率変化箇所作成手段と、
    該光ヘッドの指定した以外のレーザ光を該反射率可変物体に対し、該指定した以外のレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、該駆動手段により該指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を該指定した以外のレーザ光の光軸方向に移動させ、該駆動量検出手段により検出される駆動量に対応させて該波高値取得手段により該調整用信号の波高値を取得し、該取得した波高値に基づき該光ヘッドの指定したレーザ光のフォーカス位置と該指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出するずれ検出手段とを備えたことを特徴とするレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置。
  2. 前記駆動手段が、前記光ヘッドの複数のレーザ光のフォーカス位置が前記反射率可変物体と相対的に該光ヘッドの複数のレーザ光の光軸方向に対して垂直であり互いに直交する2つの方向に移動するよう前記テーブル又は該光ヘッドを駆動させる手段を含み、
    前記駆動量検出手段が、該2つの方向の駆動量を検出する手段を含み、
    前記ずれ検出手段が、該駆動手段により前記指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を該2つの方向にそれぞれ移動させ、該駆動量検出手段により検出される該2つの方向の駆動量にそれぞれ対応させて前記波高値取得手段により前記調整用信号の波高値を取得し、該取得した波高値に基づき該2つの方向における前記指定したレーザ光のフォーカス位置と該指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出する手段を含むことを特徴とする請求項1記載のレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置。
  3. 前記光ヘッドの受光素子が分割された受光素子から構成されているとき、前記波高値取得手段が、複数の前記調整用信号を作成し、選択された該調整用信号の波高値を取得する手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ光のフォーカス位置ずれ検出装置。
  4. 光軸が略同一である複数のレーザ光を同一のレンズにより合焦させて照射するレーザ出射器と、該照射した複数のレーザ光の反射光を受光し、反射光に基づく受光信号を出力する受光素子とを有する光ヘッドの指定したレーザ光のフォーカス位置に対し指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を一致させるよう調整するレーザ光のフォーカス位置調整方法において、
    レーザ光をレンズにより合焦させて所定の強度で所定時間照射すると、レーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する材料が含まれた反射率可変物体に対し、該光ヘッドの指定したレーザ光を該反射率可変物体に該指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、該複数のレーザ光のフォーカス位置が該反射率可変物体と相対的に少なくとも該複数のレーザ光の光軸方向に移動するよう該反射率可変物体又は該光ヘッドを駆動させる駆動手段により該指定したレーザ光のフォーカス位置を該指定したレーザ光の光軸方向に駆動させると共に、該光ヘッドの受光素子が出力する受光信号を用いて作成される調整用信号の波高値を取得し、該波高値に基づき該指定したレーザ光が合焦する箇所を該反射率可変物体の設定した箇所にする指定レーザ光照射位置調整ステップと、
    該光ヘッドの指定したレーザ光を該反射率可変物体に対し、該指定したレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化する強度で照射させ、該反射率可変物体に反射率が変化した箇所を作成する反射率変化箇所作成ステップと、
    該光ヘッドの指定した以外のレーザ光を該反射率可変物体に対し、該指定した以外のレーザ光が合焦した箇所の反射率が変化しない強度で照射させ、該反射率可変物体又は該光ヘッドを駆動させる該駆動手段により該指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を該指定した以外のレーザ光の光軸方向に駆動量を検出しながら移動させると共に、検出される駆動量に対応させて該光へッドの受光素子が出力する受光信号を用いて作成される調整用信号の波高値を取得し、該取得した波高値に基づいて該光ヘッドの指定したレーザ光のフォーカス位置と該指定した以外のレーザ光のフォーカス位置とのずれを検出し、検出したずれがなくなるよう該指定した以外のレーザ光のフォーカス位置を調整するフォーカス位置調整ステップとからなることを特徴とするレーザ光のフォーカス位置調整方法。
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