JP4784565B2 - 油の滅菌方法及び装置 - Google Patents

油の滅菌方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4784565B2
JP4784565B2 JP2007166478A JP2007166478A JP4784565B2 JP 4784565 B2 JP4784565 B2 JP 4784565B2 JP 2007166478 A JP2007166478 A JP 2007166478A JP 2007166478 A JP2007166478 A JP 2007166478A JP 4784565 B2 JP4784565 B2 JP 4784565B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
tank
cooling
sterilization
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007166478A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009000081A (ja
Inventor
徳子 古宮
直宏 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2007166478A priority Critical patent/JP4784565B2/ja
Publication of JP2009000081A publication Critical patent/JP2009000081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4784565B2 publication Critical patent/JP4784565B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Edible Oils And Fats (AREA)

Description

本発明は、食用油等の油を滅菌する方法及び装置に関する。
一般に、食品には黴、酵母、細菌等の微生物が付着、混入し、水分が多い場合には腐敗を引き起こすので、食品はあらかじめ滅菌処理したうえで保存され、流通過程におかれる。
たとえば、食用油脂、水等の混合食品であるホイップクリーム組成物も滅菌処理したうえで保存、搬送等される。ところが、ホイップクリーム組成物を超高温瞬間滅菌処理(UHT)しようとすると超高温のため増粘し、固化するので、これを防止するため高温短時間滅菌処理(HTST)している。そのため微生物が残存し、長期間の保存が困難となっている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、サラダドレッシング等のような酸を含む食品は、油、水等を含んでいてもpHを低く抑えたり、冷暗所に保存したりすることで微生物の繁殖を抑制し、格別滅菌処理をしなくとも長期間の保存が可能である。
特公平7−108201号公報
近年、例えばラーメンのスープ等のごとく油にだし汁等の水物を混入してなるほぼ中性の油水混合液をパウチ等で包装して保存し、使用し、或いは流通させたいとの要望がある。本発明者は当初、市販の食用油を購入し、この油に滅菌処理した水物を加えて保存しようとしたが、菌が繁殖し長期間の保存は困難であった。本発明者はこの点について検討したところ、食用油自体は菌が存在しても水分が含まれていない場合は腐敗することがなく、滅菌処理しなくとも長期保存が可能であること、また、開封したばかりの油に水物を滅菌処理したうえで注入した場合、一見して腐敗しないようであるが、油中に菌が存在する場合があり、この菌が水物の存在により繁殖し、油水混合液が腐敗してしまう場合があることが明らかとなった。そこで、本発明者は水物と油を別々に加熱滅菌処理したうえで混合するようにしたところ、長期保存が可能であった。
本発明はこのような知見に基づいてなされたもので、従来行われていなかった油の滅菌を効率よく行うことができる方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、油(2)をタンク(3,31)内に貯留し、このタンク(3,31)内に蒸気又は熱水を注入してタンク(3,31)内の油(2)を120℃〜160℃に加熱し滅菌処理し、しかる後に油(2)を冷却することを特徴とする油の滅菌方法である。
請求項2に記載されるように、前記油を冷却することが、タンク内で油(2)を滅菌処理した後に、同じタンク(3)に冷却水を供給してタンク(3)内の油(2)を冷却することであってもよい。
請求項3に記載されるように、前記油を冷却することが、タンク(31)内で油(2)を滅菌処理した後に、このタンク(31)から油(2)を取り出して冷却し、しかる後にサージタンク(32)内に貯留することであってもよい。
請求項4に記載されるように、前記油を冷却することが、油(2)を真空冷却により冷却することであってもよい
請求項5に記載されるように、前記タンク(3,31)内で油(2)を撹拌する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の油の滅菌方法であってもよい
また、請求項6に係る発明は、タンク(3,31)内に蒸気、又は熱水を導入する供給手段と、このタンク(3,31)内に蒸気又は熱水を注入してタンク(3,31)内の油(2)を120℃〜160℃に加熱し滅菌する滅菌処理手段(9)と、滅菌処理された油(2)を冷却する冷却手段(13,34,36)とを備えたことを特徴とする油の滅菌装置である。
請求項7に記載されるように、前記滅菌処理された油の冷却手段はタンク(3)に取り付けられた冷却水の循環するジャケット(13)である請求項6に記載の油の滅菌装置であってもよい。
請求項8に記載されるように、前記冷却手段が、タンク(31)に接続された油(2)の流路(6)に設けられた冷却機(34,36)であり、油(2)の流路(6)の上記冷却機(34,36)よりも下流側に油(2)のサージタンク(32)が設けられた請求項6に記載の油の滅菌装置とすることも可能である。
請求項9に記載されるように、前記冷却機は真空冷却機(36)である請求項8に記載の油の滅菌装置であってもよい。
請求項10に記載されるように、前記滅菌処理手段にはタンク(3,31)内の油(2)を撹拌する撹拌手段(14)を備えた請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の油の滅菌装置であってもよい。
請求項1に係る発明によれば、食用油等の油(2)を適正に滅菌処理することができ、従って水分が混入しても腐敗することのない油(2)を製造することができる。また、滅菌処理がバッチ処理になるので、連続処理に比べて油(2)の損失が少なく、油を大量に使用する場合に限らず少量使用する場合であっても柔軟に対応することができる。
請求項2に記載されるように構成した場合は、同じタンク(3)で加熱と冷却を行うことから、滅菌システムの省スペース化を図ることができる。
請求項3に記載されるように構成した場合は、油(2)の冷却速度を速めて油(2)の品質の劣化を防止することができる。また、油(2)の加熱と冷却を別の場所で行うので、タンク(31)及び冷却機(34,36)の構造を簡素化することができる。
請求項4に記載されるように構成した場合は、滅菌処理時に油(2)に混入した水を油(2)の冷却と同時に除去することができる。
請求項5に記載されるように構成した場合は、油(2)の加熱や冷却を速やかに行うことができ、それだけ油(2)の品質の劣化を防止することができる。
また、請求項6に係る発明によれば、食用油等の油(2)を適正に滅菌処理することができ、従って水分が混入しても腐敗することのない油(2)を製造することができる。また、滅菌処理がバッチ処理になるので、連続処理に比べて油(2)の損失が少なく、油(2)を大量に使用する場合に限らず少量使用する場合であっても柔軟に対応することができる。
請求項7に記載されるように構成した場合は、同じタンク(3)で加熱と冷却を行うので、滅菌システムの省スペース化を図ることができる。
請求項8に記載されるように構成した場合は、油(2)の冷却速度を速めて油(2)の品質の劣化を防止することができる。また、油(2)の加熱と冷却を別の場所で行うので、タンク(31)及び冷却機(34,36)の構造を簡素化することができる。
請求項9に記載されるように構成した場合は、滅菌処理時に油(2)に混入した水を冷却と同時に除去することができる。
請求項10に記載されるように構成した場合は、油(2)の加熱や冷却を速やかに行うことができ、それだけ油(2)の品質の劣化を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
この油の滅菌方法は、例えば植物から抽出した油を滅菌しようというものである。この油の滅菌方法により滅菌することができる油としては、例えば大豆油、綿実油、菜種油、コーン油、米糠油、サフラワー油、ヒマワリ種子油、ヤシ油、トウモロコシ油、カカオ脂、落花生油、オリーブ油、ごま油、カポック油、月見草油、シア脂、サル脂、椰子油、パーム核油等の植物性油脂、或いは乳脂肪、牛脂、ラード、魚油、鯨油等の動物性油脂等がある。
図1に示す油の滅菌装置は、この滅菌方法を実施するためのもので、油を加熱により滅菌処理し、冷却し、水抜きし、包装するようになっている。
図1に示すように、この油の滅菌装置は、滅菌処理手段として加熱冷却機1を備える。
この加熱冷却機1は、図2に示すように、油2を貯留するタンク3と、このタンク3内に蒸気又は熱水を注入してタンク3内の油2を滅菌する滅菌処理手段と、滅菌処理された油2を冷却する冷却手段と、タンク3内で油2を撹拌する撹拌手段とを備える。
タンク3は、略円筒形の胴部3aと、胴部3aの上を塞ぐ天部3bと、胴部3aの下を塞ぐ漏斗状のホッパ部3cとを備える。タンク3の胴部3aには油2をタンク3内に注入するための充填管4がバルブ5を介して接続される。バルブ5が開けられ、この充填管4から油4がタンク3内に所定量充填されると、バルブ5が閉じられる。ホッパ部3cの下端からは滅菌処理済の油2をタンク3外に取り出すための取出管6が、バルブ7を介し図1に示す充填機8へと伸びる。
図2に示すように、滅菌処理手段は、蒸気又は熱水をタンク3内で噴出するノズル装置とすることができる。具体的にはタンク3の中心部へと蒸気又は熱水を導入する導管9と、この導管9の先端からタンク3の内壁へと放射状に分岐する複数本の分岐管10と、各分岐管10の先端からタンク3の内壁に沿って伸びる伸長管11とを具備し、分岐管10及び伸長管11には多数の噴出孔12が形成される。
図示しないボイラ等の蒸気又は熱水供給源から供給される蒸気又は熱水は、導管9から分岐管10、伸長管11へと流れ、この蒸気又は熱水が図2中矢印で示すように多数の噴出孔12からタンク3内に噴出する。蒸気又は熱水が油2を加熱する時の温度は、好ましくは120℃〜160℃より好ましくは135℃〜150℃である。
このような高温の蒸気又は熱水が、タンク3内の油2の液面下で噴出し油2を加熱する。油2は蒸気と直に接触することで短時間で大きな熱量を蒸気から与えられ速やかにかつ確実に滅菌される。滅菌された油2はタンク3の取出管6から蒸気の水分を含んだ状態でタンク3外に排出される。これにより、タンク3内の油2が滅菌処理され、水分が混入しても腐敗することのない油2が製造される。
また、この油の滅菌処理はタンク3内で行われるバッチ処理であるから、連続処理に比べて油の損失が少なく、油を大量に使用する場合に限らず少量使用する場合であっても対応が可能になる。
冷却手段は、上記タンク3内で油2を滅菌処理した後に、同じタンク3に冷却水を供給してタンク3内の油2を冷却しようというもので、図2に示すように、タンク3の胴部3aの中間からホッパ部3cにわたる外壁面に取り付けられたジャケット13を備える。このジャケット13に冷却水の供給パイプ13aと排出パイプ13bとが連結される。これにより、同じタンク3で加熱と冷却とを行うことができ、滅菌システムの省スペース化が可能となる。
上記油の滅菌処理が完了し、蒸気又は熱水の供給が停止されると、冷却水が供給パイプ13aからジャケット13内に供給され、排出パイプ13bから排出される。冷却水はジャケット13内を流れる間に、タンク3の壁を介して、滅菌処理時に加熱されたタンク3内の油2から熱を奪い冷却する。この冷却により、タンク3内の油2の温度は好ましくは室温〜60℃より好ましくは30℃〜50℃まで低下する。
撹拌手段は、図2に示すように、タンク3内に設けられる回転翼14と、回転翼14に回転力を与えるためのモータ15とを備える。上記タンク3内で油2を滅菌処理する時と、冷却処理する時に、モータ15により回転翼14が駆動される。撹拌手段としては、このような回転翼14に代えて又は回転翼14と共に上記分岐管10及び伸長管11をタンク3内で旋回させる手段とすることも可能である。
このように、タンク3内で油2を撹拌することにより、油2の加熱や冷却を速やかに行うことができ、それだけ油2の品質の劣化を防止することができる。
図1に示すように、タンク3のホッパ部3cには、開閉弁16の設けられた水抜き管17が必要に応じて接続される。上記滅菌時に油2に混入した水がこのタンク3の底に溜まるが、この水が水抜き管17からタンク3外に除去される。
また、上記タンク3のホッパ部3cに接続された取出管6は、図1に示すように、包装のための充填機8へと伸びている。この取出管6に設けられたバルブ7が開き、同じくこの取出管6に設けられたポンプ18が駆動すると、タンク3内の油2が充填機8へと送られる。
充填機8はチャンバー8aを備え、このチャンバー8a内に図示しない製袋機を備えている。製袋機は樹脂フィルムをヒートシールして袋19を作りながら各袋19に油2が定量充填されると袋19の口をヒートシールにより閉じるようになっている。タンク3からチャンバー8a内へと伸びる取出管6の先端には図示しないノズルが取り付けられ、このノズルが製袋機で作られる袋19の口に臨んでおり、ノズルから袋19内に滅菌済みの油2を注入する。油2は滅菌処理されていることから、加熱時に混入した水が残留していたとしても、保存中に腐敗することはない。
なお、充填機及び製袋機は公知のものを使用するので、それらの詳細な説明は省略する。
図1に示すように、上記油の滅菌装置に水物の滅菌装置が併設され、油と一緒に水物が上記充填機で包装されるようになっている。
水物の滅菌装置は、だし汁等の水物を滅菌しようというもので、水物を加圧状態で流しながら、加熱、冷却、貯留の各工程を順次行うようになっている。
この水物の滅菌装置は、水物を一方向に流す導管20を備え、また、この導管20に上流側から下流側に向かって、コンテナタンク21、ポンプ22、加熱機23、冷却機24、制御弁25、サージタンク26、ポンプ27を順に備えている。
コンテナタンク21は滅菌処理前の水物を貯留するためのもので、このコンテナタンク21内の水物は、ポンプ22によって導管20に送り出される。導管20の下流側で制御弁25が導管20の口径を絞ることにより、水物はポンプ22と制御弁25との間を大気圧以上に加圧されつつ流れる。
加熱機23は、室温と同程度の温度の水物を加熱することで、水物が例えばだし汁である場合はその温度を120℃〜160℃まで高める。加熱時間は望ましくは約2秒〜3秒である。
加熱機23としては、例えば図3に示した構造のものを使用することができ、蒸気又は熱水を使用した間接加熱により水物を滅菌することができる。もちろん、例えば上記油の滅菌装置のような直接加熱による滅菌方式を採用することも可能である。
この加熱機23は、図3に示すように、密封された釜28を有する。釜28内は水物の流路29と蒸気の流路30とがパイプ等によって網目状に張り巡らされ、両流路29,30間はパイプ等の壁で遮断される。また、釜28には水物の流路29及び蒸気の流路30に対する入口29a,30aと出口29b,30bがそれぞれ設けられる。両流路29,30を水物と蒸気がそれぞれ流れることにより、蒸気の熱がパイプ等の壁を介して水物に伝わり水物を加熱し滅菌する。この加熱機23による滅菌は水物と蒸気とが接触しない間接加熱として行われ、これにより水物が加熱され滅菌される。もちろん蒸気に代えて熱水を用いることも可能である。
冷却機24は、図3に示した加熱機23と同様な構造であり、水物は加熱機23と同様にして冷却機24内に注入されるが、加熱機23での蒸気に代えて冷却水が注入される。この冷却により、水物は上記滅菌温度から、30℃〜50℃程度にまで冷却されて出口29bから冷却機24外に取り出される。
サージタンク26は、冷却機24を出て制御弁25を通過してきた滅菌処理済みの水物を貯留するようになっている。このサージタンク26は水物の滅菌処理速度と次の充填機8の充填速度との調整を図る機能を果たす。
図1に示すように、サージタンク26から包装のための充填機8へと導管20が伸びており、この導管20に設けられたポンプ27によってサージタンク26内の水物が上述した充填機8へと送られる。サージタンク26から充填機8内へと伸びる導管20の先端には図示しないノズルが取り付けられ、このノズルが製袋機8で作られる袋19の口に臨んでおり、ノズルから袋19内に滅菌済みの水物が注入される。すでに袋19内に注入され又は後から注入される油は滅菌処理されているので、水物が加えられたとしても、保存中に腐敗することはない。
なお、上記油の滅菌装置、水物の滅菌装置、充填機及び製袋機は、過酸化水素等の滅菌剤により予め滅菌され無菌状態とされる。この装置内を滅菌する装置は公知であるから詳細な説明を省略する。
<実施の形態2>
図4に示すように、この実施の形態2では、滅菌用のタンク31内で油を滅菌処理した後に、このタンク31から油を取り出して冷却し、しかる後にサージタンク32内に貯留するようにしている。このように、油を加熱殺菌した後ただちにタンク31外に流しつつ冷却することにより、油の冷却速度を速めて油の品質の劣化を防止することができる。また、滅菌用のタンク31からサージタンク32へと油を送ることで油の滅菌につきバッチ処理をすることができるので、図4の水物の滅菌の場合のように、コンテナタンク21と加熱機23を使用した場合に比べ、油の浪費を防止することができる。
図4に示すように、この油の滅菌方法を実施するための滅菌装置は、滅菌処理手段として加熱機を備える。
この加熱機33は、図2に示した加熱冷却機1からジャケット13等の冷却手段を省略した構造であり、油を貯留するタンク31と、このタンク31内に蒸気又は熱水を注入してタンク31内の油を滅菌する滅菌処理手段と、タンク31内で油を撹拌する撹拌手段とを備える。
このタンク31内で一定量の油が実施の形態1と同様にして加熱され滅菌状態とされる。
タンク31からは取出管6が充填機8へと伸び、この取出管6に上流側から下流側に向かって、バルブ7、冷却機34、サージタンク32、ポンプ35が順に設けられている。
冷却機34は、図3に示した加熱機23と同様な構造であり、油は加熱機23と同様にして注入されるが、蒸気に代えて冷却水が蒸気の注入される箇所に注入される。図4中、タンク31側のバルブ7が開かれると、タンク31内に供給される空気等のガスにより、滅菌処理済の油が取出管6へと圧送され、この冷却機34内に注入される。冷却機34で油は40℃〜60℃程度にまで冷却された後、取出管6内に送り出される。
このように、タンク31内で加熱された油は、速やかに冷却機34へと送られ、冷却機34内を連続して流れつつ効率よく除熱されるので、油の品質の劣化が防止される。
また、このように油の加熱と冷却が別々の場所で行われることから、タンク31と冷却機34とが分離され、それらの構造が簡素化される。
サージタンク32は冷却機34を通過してきた滅菌処理済みの油を貯留するようになっている。サージタンク32には開閉弁16の設けられた水抜き管17が接続される。上記加熱機33で混入した水がこのサージタンク32の底に溜まるが、この水が水抜き管17からサージタンク32外に除去される。
このサージタンク32から充填機8への油の供給、及び水物の充填機8への供給は、実施の形態1と同様にして行われる。
なお、図4において実施の形態1の場合と同じ箇所には同一の符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
図5に示すように、この実施の形態3では、実施の形態2における冷却機に代えて真空冷却機36が設けられる。
加熱機33のタンク31内で滅菌された油がこの真空冷却機36に至ると、加熱機33で油に混入した水分が減圧によって油外に蒸発し、気化熱が油から奪われることで油が冷却される。また、水分の蒸発によって油の不要な匂いも除去される。
図5に示すように、この油の真空冷却により油内の水分が除去されることから、サージタンク32から実施の形態2におけるような水抜き管17等が省略されている。
このサージタンク32から充填機8への油の供給、及び水物の充填機8への供給は、実施の形態2と同様にして行われる。
なお、図5において実施の形態1、2の場合と同じ部分には同一符号を付して表すこととし、重複した説明を省略する。
本発明は以上説明したように構成されるが、本発明は上記実施の形態1〜3に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において種々変更可能である。
本発明の実施の形態1に係る油の滅菌装置を表すブロック図である。 加熱冷却機の垂直断面図である。 水物の加熱機を示す垂直断面図である。 本発明の実施の形態2に係る油の滅菌装置を表すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る油の滅菌装置を表すブロック図である。
符号の説明
2…油
3,31…タンク
6…取出管
9…導管
13…ジャケット
14…回転翼
32…サージタンク
34…冷却機
36…真空冷却機

Claims (10)

  1. 油をタンク内に貯留し、このタンク内に蒸気又は熱水を注入してタンク内の油を120℃〜160℃に加熱し滅菌処理し、しかる後に油を冷却することを特徴とする油の滅菌方法。
  2. 前記油を冷却することが、タンクに冷却水を供給してタンク内の油を冷却することである請求項1に記載の油の滅菌方法。
  3. 前記油を冷却することが、このタンクから油を取り出して冷却し、しかる後にサージタンク内に貯留することである請求項1に記載の油の滅菌方法。
  4. 前記油を冷却することが、油を真空冷却により冷却することである請求項3に記載の油の滅菌方法。
  5. 前記タンク内で油を撹拌することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の油の滅菌方法。
  6. タンク内に蒸気、又は熱水を導入する供給手段と、このタンク内に蒸気又は熱水を注入してタンク内の油を120℃〜160℃に加熱し滅菌する滅菌処理手段と、滅菌処理された油を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とする油の滅菌装置。
  7. 前記滅菌処理された油の冷却手段がタンクに取り付けられた冷却水の循環するジャケットであることを特徴とする請求項6に記載の油の滅菌装置。
  8. 前記冷却手段が、タンクに接続された油の流路に設けられた冷却機であり、油の流路の上記冷却機よりも下流側に油のサージタンクが設けられたことを特徴とする請求項6に記載の油の滅菌装置。
  9. 前記冷却機が真空冷却機であることを特徴とする請求項8に記載の油の滅菌装置。
  10. 前記滅菌処理手段にはタンク内の油を撹拌する撹拌手段を備えたことを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の油の滅菌装置。
JP2007166478A 2007-06-25 2007-06-25 油の滅菌方法及び装置 Active JP4784565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166478A JP4784565B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 油の滅菌方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166478A JP4784565B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 油の滅菌方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009000081A JP2009000081A (ja) 2009-01-08
JP4784565B2 true JP4784565B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=40317187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007166478A Active JP4784565B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 油の滅菌方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4784565B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102843914B (zh) * 2010-05-07 2016-01-20 株式会社艾迪科 食用油脂的精制方法
CN102960474A (zh) * 2012-12-07 2013-03-13 青岛天祥食品集团有限公司 橄榄花生调和油的制备方法
CN109679765A (zh) * 2018-12-27 2019-04-26 安徽嘉旗粮油工程技术有限公司 一种储备油脂物理精炼的生产方法
KR102514937B1 (ko) * 2022-03-29 2023-03-30 (주)콩두에프앤씨 들기름 버터 크림 제조 방법 및 이를 통해 생산되는 들기름 버터 크림

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757160B2 (ja) * 1988-07-25 1995-06-21 旭電化工業株式会社 水中油型乳化物の製造法
JP4167849B2 (ja) * 2002-04-15 2008-10-22 大鵬 李 植物の果実から抽出した果実油、その抽出方法、医薬組成物およびその用途
JP4739123B2 (ja) * 2006-06-07 2011-08-03 アリアケジャパン株式会社 油の殺菌方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009000081A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6481839B2 (ja) 飲料充填装置
ES2373800T3 (es) Máquina y método para producir y distribuir productos alimenticios líquidos o semilíquidos.
JP7351647B2 (ja) 食品を製造するための機械および方法
JP4784565B2 (ja) 油の滅菌方法及び装置
US20060243310A1 (en) Machine and method for producing and dispensing liquid or semi-liquid consumer food products
US10376934B2 (en) Method for cleaning a machine for liquid or semi-liquid food products
JP4739123B2 (ja) 油の殺菌方法
JP6270051B2 (ja) 殺滅菌装置、殺滅菌方法及び製品製造方法
JP7245161B2 (ja) 熱処理プラント及び熱処理プラントの運転方法
JP5379781B2 (ja) 油の殺菌装置
ES2391415T3 (es) Sistema para el tratamiento térmico de pasteurización de productos alimenticios en particular para productos de hojas
JP4930216B2 (ja) 油水混合液の製造方法及び装置
JP2011205997A (ja) 水中油型乳化物の製造法
JP4638383B2 (ja) 油水物混合液の製造方法及び装置
JP2008048616A (ja) 流動体加熱殺菌装置
KR20020089858A (ko) 전두부 제조장치
KR20130140404A (ko) 원료의 영양분은 그대로 보존하고 유해균을 완전히 사멸하는 살균 방법
JP7049581B2 (ja) 殺菌装置
US1014574A (en) Method for making and packaging butter.
US3766845A (en) Centrifugal processing apparatus
JPH0545191Y2 (ja)
US139796A (en) Improvement in refining butter
JP2003265101A (ja) ヨーグルト製造装置
JP2023051878A (ja) 豆腐の製造保存方法及び製造装置
KR101922071B1 (ko) 전두부 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4784565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3