JP4784466B2 - 映像情報再生方法 - Google Patents

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この発明は、ランダムアクセス可能な映像情報記録媒体から映像データを再生する映像情報再生方法に関するものである。
MPEG方式に準拠したフォーマットで蓄積媒体に書き込まれた符号化された画像データを再生する際に、スムーズな逆方向への再生を行う方法として、GOP中に含まれる、すべてのフレームのデコード後のピクチャーデータを記憶しておくことによって、実現した方式が提案されている(例えば、特許文献1等)
特開平8−32935号公報
近年、MPEG4−AVC(H.264)をはじめとする、低ビットレートで符号化しても十分な画質が確保できる新しい符号化方式が普及し始めている。低ビットレートで高画質を実現するには、符号量の多いIピクチャーの枚数をできるだけ少なくすることが必要である。一方、GOPの先頭フレームは必ず、Iピクチャーである必要があるため、Iピクチャーの枚数を減らすことは、GOPの間隔が大きくなることに等しい。例えば携帯端末用のテレビ放送である、「1セグ放送」においては、最大5秒間のGOPまで許されている。このような長時間のGOPにおいて、上記文献の様に、GOP中のすべてのデコード後のフレームデータをメモリに保持することは、コスト上非現実的な方式である。
また、MPEG一般の制約条件として、GOP途中のピクチャーから再生を行うことはできない。必ず先頭のIピクチャーから再生を行う必要がある。仮にGOP内の途中のピクチャーを再生するためには、少なくともGOP先頭のIピクチャーから、再生を開始するピクチャーまでのすべてのIピクチャーとPピクチャーのデコードが必要である。例えばDVDプレーヤーなどにおいては、Iピクチャー、Pピクチャーを高速にデコードして目的のピクチャーをデコードすることを、繰り返し行うことで逆再生を行っている製品がある。DVDでは、GOPの長さが比較的短く設定されているため、この様な方式での逆再生が可能であるが、上記のようにGOPが長くなると、目的のピクチャーまでのPピクチャーの枚数が増加するため、通常の十数倍のスピードでデコード可能なデコーダーが要求され、現実的でない。
MPEG4−AVCの場合、MPEG2に比較して、デコードの処理が複雑になっているため、デコードに要する時間がMPEG2の数倍は必要である。更にエンコード時のピクチャーの参照ルールが非常に複雑であるため単純にIピクチャーとPピクチャーをデコードするだけでは、目的のフレームのデコードができない。よってMPEG4−AVCのストリームのスムーズな逆再生は、事実上不可能となり、ユーザーはMPEG2と同様の逆再生ができないといった問題がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、MPEG4−AVCのストリームにおいても、スムーズな逆再生が可能となる映像情報生方法を提供することを目的とする。
本発明は、ランダムアクセスピントとして指定されたフレーム以降のフレームが、前記ランダムアクセスポイント以前のフレームを参照せず、且つ前記ランダムアクセスポイントがIピクチャーまたはPピクチャーであり、GOPの中に存在するPピクチャーが、次のアクセスポイントであるのか、アクセスポイントをデコードするために必要なピクチャーであるか否か、を示すPピクチャーの属性情報が記録された映像情報記録媒体を再生する映像情報再生方法であって、逆再生指示を受けるステップと、逆再生を開始する前に、前記逆再生指示の出された映像の再生時刻よりも早い時間のアクセスポイントとなるフレームが含まれるGOPの先頭のIピクチャーを検出するステップと、検出されたIピクチャーから前記再生時刻までの間に含まれるアクセスポイントとなるフレームをデコードした映像情報をフレームメモリーに保持するステップと、逆再生時に、前記フレームメモリーに保存された映像情報を、デコード時の参照フレームとして利用するステップとを備えたことを特徴とする映像情報再生方法である
本発明によれば、MPEG4−AVCでエンコードされたストリームにおいても、スムーズな逆再生を実現することが可能となる。
以下、実施の形態を図面を参照しながら説明する。
映像情報記録媒体として光ディスクである場合について主として示すが、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体であってもよい。また、本実施の形態ではMPEG4−AVC(Advanced Video Codec)の符号化方式により、ディジタル映像データに圧縮して記録が行われる場合について説明する。ディジタル映像データの各フレームは、Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーの3種類の符号化画像のいずれかにより構成されている。Iピクチャーは、1フレーム内で符号化されるフレーム内符号化画像である。Pピクチャーは、1枚のフレームを複数のブロックに分割して各ブロックに対して別の1枚のフレームから予測される予測符号化画像、即ち、1枚のフレームから予測されるブロックの集合体である。Bピクチャーは、1枚のフレームを複数のブロックに分割して各ブロックに対して別の2枚のフレームを参照して予測する予測符号化画像、即ち、2枚のフレームから予測されるブロックの集合体である。また、少なくとも1つのIピクチャーを含むとともにIピクチャーを先頭にして1つ又は複数枚のPピクチャー及び1つ又は複数枚のBピクチャーを含んでなる映像単位としてGOP(Group of Picture)を構成し、映像データはこのGOPが複数集まって構成されている。ただし、MPEG4−AVCにおいてGOPは規格で規定されていないが、このようなGOPの概念をMPEG4−AVCに適用したものをここではGOPと呼び説明を行う。
実施の形態1.
図1aは、GOPの構成を説明するための図である。図において、IはIピクチャー、PはPピクチャー、BはBピクチャーを表す。一番左にあるI1ピクチャーが時間的に最も古い時間のピクチャーであり、右に行くほど新しい時間のピクチャーとなっており、表示順に配列されている。図中、矢印は各ピクチャーを符号化する際の、予測、参照の関係を示す。I,P,Bに続く番号は各ピクチャーを識別するための番号であり、I,P,Bごとに、時間的に古いものから番号が振られている。
図1aは、MPEG4−AVCで符号化した場合のGOPの構成例である。図1aを用いて各ピクチャーがデコードされる手順について説明を行う。なお、表示順は図1に示したとおりであるが、記録媒体等に記録する際にはデコード順に記録されている。例えば、図1aにおいては、I1、P1、B1、B2、B3、B4、P2・・・の順で記録媒体に記録されている。
図1aにおいて、I1は単独でデコード可能なピクチャーであり、且つ最初のピクチャーであるため、まず第一にデコードされる。デコードされたIピクチャーは、後のデコードに必要であるため、デコーダー内のフレームメモリーに一旦蓄積される。次に、P1がデコードされ、デコードされたPピクチャーもフレームメモリーに一旦蓄積される。続いて、B1が、既にデコードされたI1、P1を参照しデコードされ、一旦フレームメモリーに蓄積される。ここでフレームメモリー内のI1は破棄される。次に、B1とP1とを参照してB2がデコードされ、一旦フレームメモリーに蓄積される。そして、B3がP1とB2とを参照してデコードされ、フレームメモリーに一旦蓄積され、フレームメモリー内のB3は破棄される。次に、P1とB3とを参照してB4がデコードされ、フレームメモリー内に一旦蓄積され、フレームメモリー内のピクチャーはB4を除いて破棄される。次にB4から予測されるP2がデコードされ、フレームメモリー内に一旦蓄積される。以下同様にして、次々とデコードが進んでいく。
以上のように、一つのピクチャーを復号するには、時間的に前方向及び/又は後方向のピクチャーを必要とするが、この仕組みが、逆再生への大きな障害となっている。次にP2から逆再生をする場合について説明をする。P2のデコードにはB4が必要であり、B4のデコードにはB3、P1が必要である。B3のデコードにはP1、B2が必要であり、P1のデコードにはI1が必要で、B2のデコードにはB1、P1が必要である。即ち、P2をデコードするためには、I1からB4までのすべてのピクチャーをデコードすることが必要で、上記に説明した過程がすべて実行される。つぎのB4の表示は既にデコードが完了し、デコーダー内のフレームメモリーに保持されている画像を使って表示されるが、フレームメモリー内にはB3のデータは残っていないため、再びI1からデコードしなおす必要がある。以下同様にして、一枚ずつ逆再生が行われるが、デコーダー内のフレームバッファーに保存された映像が利用できない場合が多々あり、その度にGOP先頭のIピクチャーからデコードし直す必要がある。そのため、1枚のフレームのデコードに、33msec以上の時間がかかり、品位の悪いぎこちない逆再生となってしまう。
図1bはP2がP1を参照している点が図1aと異なるが、この場合P2をデコードするためには、I1とP1がデコードできればよい。しかし、MPEG4−AVCの場合、実際にデコードを開始するまでどのピクチャーがどのピクチャーを参照しているかを知るすべがないため、仮にP2が図1bのような参照を行っていたとしても、プレーヤーは図1aのときと同様にすべてのピクチャーをデコードする必要がある。このようにMPEG4−AVCの場合、逆再生を行う際にデコードが必要なピクチャーの数が、MPEG2に比較して非常に多いため、スムーズな逆再生が事実上できない問題がある。
この問題を解決するには、符号化時にある程度の制約を与えることが必要である。しかし、大きな制約を与えることは、MPEG4−AVCの良さを損なうことになるため、必要最小限にすべきである。図2は、アクセスポイントAPとなるピクチャーを符号化する際に、ある制約条件を加えて符号化したGOPの構成である。各ピクチャーは、左から表示順に配列されている。このGOPでは、アクセスポイントAP以降のピクチャーを符号化する条件として、次の3つの制約を加えている。
1.アクセスポイントとなるピクチャーはIまたはPピクチャーとする。
2.アクセスポイントとなるPピクチャーは、GOP先頭のIピクチャーまたは当該アクセスポイント以前のPピクチャーから予測され、アクセスポイントとなるPピクチャーのデコードに必要なピクチャーの中にBピクチャーが存在しない。
3.アクセスポイントのPピクチャー以降のピクチャーは、アクセスポイント以前のピクチャーから予測したり、参照したりしない。但しGOPの先頭のIピクチャー、またはアクセスポイントとなるPピクチャーを除く。
ここで、アクセスポイントAPとは、例えばユーザーが希望する時点等の、映像情報の任意の位置から再生するいわゆるランダムアクセスを行う際のアクセス可能な位置(ポイント)である。言い換えると、アクセスポイントのデコードができていれば、アクセスポイント以前の映像データが無くても、アクセスポイント以降のピクチャーのデコードができるポイントを意味する。上記の条件下において、例えばP2がB5を参照したり、B12がP3を参照したりすることが禁止される。再生専用型光ディスクの場合にはディスクのオーサリング時に位置指定が行われ、追記可能型又は書換え可能型光ディスクの場合には当該光ディスクへの映像データを記録する際に記録装置が自動的に指定する。
図2において、上記の条件でエンコードをおこなった場合、アクセスポイントAPであるP4から再生を行うには、まずGOP先頭のI1をデコードし、P1、P2のPピクチャーのデコードを行うだけでP4のデコードが可能である。P4以降のピクチャーは、P4よりも前のピクチャーを参照、予測に使っていないため、これ以降は通常のシーケンスでデコードすることで、連続した再生が可能である。何の制約もなしにエンコードをした場合は、既に説明したようにP4以前の14枚のデコードをする必要がある。しかしアクセスポイントとなるPピクチャーを設けることで大幅にデコードするピクチャーの枚数を減らすことができる。
以上の符号化条件において、ストリームの途中から迅速な再生を行うために、以下のようなインデックス情報を映像データ中に配置する。図3は、映像データ中のGOPの先頭にアクセスするためのインデックス情報の構造図である。図4はインデックス情報のシンタックスである。図3において、Entry_map()は、GOP先頭のIピクチャーにアクセスするために必要な情報が格納されたデータ領域であり、ナビゲーションデータの一部を構成している。ナビゲーションデータとは、記録媒体内の映像ファイル等のコンテンツの再生を制御するための制御情報や管理情報全般のことを指し、Iピクチャーのインデックス情報もこの中に含まれる。
図4の”number_of_IAP”には、動画ファイル中に存在するIピクチャーのアクセスポイントの総数が記述される。動画ファイルは複数のGOPにより構成されているが、GOPの先頭のIピクチャーは必ずしもアクセスポイントにする必要はないので、GOPの数と”number_of_IAP”の数は一致する必要は無いが、GOPの総数を超えることはない。本実施例の説明では、GOPの総数と”number_of_IAP”の総数は一致していることを前提として説明をする。
図4において、”number_of_IAP”の次のforループ文は、”number_of_IAP”の数だけ繰り返されるループである。この中に、1つのIピクチャーのアクセスポイントから次のIピクチャーのアクセスポイントまでのアクセスポイント情報が記述される。なお、数秒程度のGOPの場合、GOP先頭のIピクチャーは必ずアクセスポイントとして指定されるため、GOPごとのアクセスポイント情報とみなしてよい。
図4の”I_PTS_AP”は、アクセスポイント先頭の再生タイミングを意味する表示時間情報であるIピクチャーのPresentation Timeが記述される。ここでのPresentation Timeは、MPEG2の各ピクチャーに記述されるPTSでもよいし、映像ファイルの先頭からの相対的な時間を示す値でもよい。次の”I_SCN_AP”は、アクセスポイント先頭のIピクチャーについての映像ファイル内での位置情報、またはディスク内での位置情報を意味する情報である。本実施の形態では、アクセスポイント先頭のIピクチャーについての、映像ファイルの先頭アドレスからの相対セクター数が記述される。ここではセクター数としてあるが、バイト数等であってもよく、映像ファイルの先頭からの位置、またはディスクの絶対位置が特定できる情報であればよい。”Size_of_IAP”は、アクセスポイント先頭のIピクチャーのデータサイズを意味する情報である。ここではIピクチャーの最終バイトが存在するセクターの、当該Iピクチャーの存在するGOP先頭からの相対セクター数が記述される。以上の3つの情報により、アクセスポイント先頭のIピクチャーの先頭位置、表示時刻、データサイズを知ることが可能となる。
以上のようにIピクチャーのアクセスポイントのインデックス情報を構成することにより、各Iピクチャーのアクセスポイントの位置情報、時間情報、ピクチャーサイズを知ることが可能となる。
次に連続して読み出された一連のピクチャーデータの中から、アクセスポイントP5をデコードするのに必要なPピクチャーを選択する方法について、図5を用いて説明する。図5は各GOP内のピクチャー情報が記述される“GOP_structure”の構造を示す図である。“number_of_P_pictures”はアクセスポイントとアクセスポイントの間に存在するPピクチャーの総数が記述される。次のforループは“number_of_P_pictures”の数だけ繰り返されるループである。”picture_type”は、個々のPピクチャーが、次のアクセスポイントのPピクチャーをデコードするために必要か否かを示す属性情報が記述される。例えば必要なピクチャーである場合“01、必要ない場合“00”、アクセスポイントとなるPピクチャーの場合は、“11”が記述される。“P_SCN”はGOP先頭のアドレスからPピクチャーの先頭までの相対アドレスが記述される。またピクチャーの選択はLSIの中で自動的に処理されるため、“GOP_structure”は、動画ファイル中のGOPの先頭に配置する。MPEG4−AVCの場合、SEI(Supplemental Enhancement Information)内のユーザー領域に記述するのが一般的である。本実施の説明では、SEI中に配置した場合について説明をするが、必ずしもストリーム中に存在する必要は無く、例えば図3中の“Entry_map()“中に、配置しても同様の効果が得られる。
以上のように、GOP中のPピクチャーの属性情報を付与することで、アクセスポイントとなるPピクチャーをデコードするまでの、必要最小限のPピクチャーをGOPのデコードを開始する前に予め知ることが可能となる。
次に上記インデックス情報とGOP内のPピクチャーの情報を利用して、逆再生を行う手順について説明をする。図6は再生装置600の構成を示す図である。ユーザーからの逆再生指示が、ユーザーインターフェース(I/F)部601からCPU602に入力されると、光ディスクからデータを読み出すドライブ603を制御するドライブ制御部604へ、ナビゲーションデータ1の読み出し命令が出される。読み出されたナビゲーションデータ1はドライブ制御部604を経由してワークメモリー605へ転送される。CPU602、ドライブ制御部604、ワークメモリー605はアドレスバス、データバスで構成されるシステムバス606でCPU602と接続されており、CPU602からの命令、各ブロック間のデータの転送は、このシステムバス106を使って行われる。CPU602は、ワークメモリー605に展開されたナビゲーションデータ1より、ユーザーからの再生指定された番組に関する管理情報を抽出する。CPU602は、この抽出された管理情報に従って、映像データ2から再生に必要な映像ファイル3のデータ読み出しをドライブ制御部604に指示し、ドライブ603によって所望のデータが読み出される。読み出されたデータは、システムバス606を経由して、バッファメモリー608へ、一旦蓄積される。CPU602は、映像や音声が途切れなく再生できるように、バッファメモリー608が空になったり、オーバーフローしないよう制御を行う。一旦バッファメモリー608に蓄積されたデータは符号化されたデータを復号するデコーダー607で映像情報に復号され、TV等の表示装置610へ出力される。
次に、ユーザーにより、逆再生が指定された場合の動作について説明する。本実施例では、図7中の2番目のアクセスポイントとなるPピクチャーから3番目のフレームで逆再生命令がユーザーから出されると仮定する。また再生されるストリームのビットレートは10Mbps、ドライブのディスクからの読み出し速度は50Mbpsと仮定する。
ユーザーの逆再生命令がユーザーI/F部601から出されると、CPU602は、ワークメモリー605に蓄積された、ナビゲーションデータ1のEntry_map()を参照する。ここで現在再生中の再生時間に最も近く且つ、現在再生中の時間よりも早い時間のIピクチャーについての時間情報をI_PTS_AP(k)とする。現在再生中の映像ファイル3の先頭アドレスは、記録媒体のファイルシステムから認識できる。よって映像ファイル3の先頭アドレスに、上記Iピクチャーについての位置情報である”I_SCN_AP(k)”を加算したアドレスが、目的のアクセスポイントを含むGOPの先頭に位置するIピクチャーの絶対アドレスとなる。CPU602は、その絶対アドレスからのデータ読み出しを、ドライブ制御部604へ命令する。ここで読み出されるデータ量は、スムーズな逆再生を実現するために、1GOP分のデータを読み出して、バッファメモリー608に蓄積をすることが望ましい。本実施例では、ビットレートに比較して十分大きなバッファメモリーサイズがあり、GOPの全データをバッファメモリー608に蓄積することを前提に説明をする。一方、読み出す終端のアドレスは、”I_SCN_AP(k+1)”が次のIピクチャーの先頭アドレスであるため、”I_SCN_AP(k+1)−1”で算出できる。
このようにして、GOP分のデータの読み出しが完了すると、CPU602は、バッファメモリー608に蓄積されたGOPデータの中から、SEIメッセージ中にある“GOP_structure”のデータを読み込む。逆再生の指示があった時間にもっとも近いアクセスポイントはP6であるため、P6をデコードするのに必要なPピクチャーを“GOP_structure”から見つけ出す。この場合、最初のアクセスポイントであるP3をデコードするのに必要なピクチャーは、Iピクチャーのみであり、P6をデコードするために必要なピクチャーはP3、P4である。よってI,P3、P4の3枚のフレームをデコードすることで、P6がデコードできることが判る。次にCPU602はバッファメモリー608の中から、このP6を含め4枚のピクチャーのデータを取り出す必要があるが、一般に1フレーム分のピクチャーは、1PESパケットに割り当てられるため、CPU602は、PESパケットの先頭の、スタートコードを、バッファメモリー608の中から検索することで、容易にエンコードされた各ピクチャーのデータを取り出すことができる。
以上のようにして、I、P3、P4、P6の4枚のピクチャーのデータをバッファメモリー608の中から見つけ出し、デコーダー607に転送を行う。デコーダー607は、これらのデータが転送されると同時にデコードを開始する。この時デコードされたアクセスポイントとなるI、P3、P4のピクチャーは、GOPの逆再生が完了するまで、通常のデコードに必要なフレームメモリーとは別に用意された、逆再生用フレームメモリー609に保存される。さらにCPU602は、P7、B14、B13までのデータデコーダー607に転送する。B13、B14のBピクチャーは、P6、P7がデコードされた後でないとデコードができないため、デコードされたP6、P7はデコーダー607内のフレームメモリーに保存される。但し、デコードされたP6は、逆再生用フレームメモリー607にも同時に保存される。B13はB14がデコードされた後でないと表示がされないため、デコーダー607はB14をデコード後、デコーダー内のフレームメモリーにB14を保存してから、B13のデコードを開始する。B14のピクチャーのデコードが完了されると、デコードされた映像がデコーダーから出力される。この段階でユーザーには1フレーム戻った映像が表示される。次にB13のデコードが完了すると、デコードされたB13の映像がデコーダー607から出力される。次に既にデコードが完了しているP6の映像がデコーダー607から出力される。このようにして、B14からP6までの逆再生が行われる。P6の表示が完了した段階で、デコーダー607内のフレームメモリー中に保存した映像は、一旦クリアされる。
P6の表示まで完了すると、CPU102はP4、P5をデコーダーに転送する。デコーダー607は逆再生用フレームメモリー609に保存されたP3を参照して、P4、P5のデコードを行う。ここでデコードされたP4、P5はデコーダー内のフレームメモリーに保存される。P5のデコードが完了した後、CPU602はB11、B12のデータをデコーダー607に転送する。デコーダー607は、逆再生用フレームメモリー609に保存されたP6と、デコーダー607内のフレームメモリーに保存されたP5を参照して、B12をデコードする。B12のデコードが完了するとデコーダー607からB12の映像が出力される。B12のデコード完了後、B11がデコードされ、B11の映像が出力される。次にデコーダー607内のフレームメモリーに保存されたP5の映像が出力される。以下同様にして、既に逆再生用フレームメモリー609とデコーダー内のフレームメモリー607に保存されたP5、P4、P3を参照して、順次逆再生映像が出力される。
次に、上記のような手順で逆再生を行った場合の、映像が出力されるまでの時間について説明を行う。まずB14のフレームが表示されるまでの時間について説明をする。ドライブ603のディスクからデータを読み出す速度が、50Mbps、ストリームのエンコードレート10Mbpsであるため、1GOPを1秒と仮定すると、1GOP分のデータ読み出しに要する時間は、200msecである。I、P3、P4、P6、P7をデコーダー607に転送する時間は、最近のメモリーバスの帯域は十分広く無視できる程度に小さいため、データ転送に要する時間は考慮しない。各フレームをデコードするのに要する時間はエンコードのやり方により大きく左右されるが、計算を簡単にするため1フレーム当たり10msecと仮定すると、上記の5枚のデコードに50msecを要する。B14のデコードは10msec要するため、ユーザーが逆再生を要求してから、200+50+10=260msec 後に、逆再生が開始される。B13のデコードには10msec要するが、1フレーム当たり約33msecの表示時間があるため、遅れることなくB13を表示できる。P6は既に逆再生用フレームメモリー109にデコードされたデータが保存されているので、B13を表示してから33msec後に表示できる。次にB12を表示するためには、P4、P5のデコードが必要であるため、これに約20msecを要する。さらにB12のデコードに10msecを要すため、P6を表示してから30msec後にB12は表示可能となる。B11は既にデコーダー107内のフレームメモリーに保存されたP5,B12を参照するため、10msecでデコード可能である。
以降のフレームも同様の手順でデコードすることで、33msec以内でデコードできるため、一度バッファメモリー108に読み出したGOPを再生する範囲において、ユーザーは通常再生と同じ感覚で、逆再生を視聴することが可能である。逆再生が進み、次のGOPに移った場合、再び1GOP分のデータをドライブ603のディスクから読み出す必要が生じるため、200msecの時間が必要となり、再生が途切れてしまうが、例えばバッファメモリー608を十分大きな容量確保しておき、デコード中に一つ前のGOP分のデータを予め先読みしておくことで、読み出しに要する待ち時間をなくすことができる。但し、GOPを跨いで最初のフレームの表示までは、複数枚のPピクチャーをデコードしてからでないと表示できないため、場合によっては100msec程度かかる場合がある。その場合ユーザーは、GOPの境界での不連続性を感じることになるが、比較的短い時間であるため再生の品位が大きく損なわれることはない。また、半導体のプロセスの進化に伴い、デコード処理の速度も飛躍的に高速化されることで、途切れのない逆再生が可能となる
以上、説明したように、アクセスポイントとなるPピクチャーをGOP途中に適宜設け、GOP内のPピクチャーの属性情報を設け、逆再生を開始する前に、アクセスポイントとなるPピクチャーをすべてデコードし、デコード済みのデータをデコーダー607のフレームメモリーとは別に用意した逆再生用フレームメモリー609に保存することで、MPEG4−AVCにおいても、スムーズな逆再生を行うことができるようになる。
実施の形態1のMPEG4−AVCにおけるGOPの構成を説明するための図である。 実施の形態1における、Pピクチャーのアクセスポイントを設定した場合のGOPの構成例である。 実施の形態1における、光ディスクにおける映像ファイルとEntry_map()中の各管理データとの関係を示す図である。 実施の形態1における、GOP先頭にアクセスするためのインデックス情報の構造図である。 実施の形態1における、GOP内のPピクチャーの属性情報が記述されたGOP_Structure()の構成を示す図である。 実施の形1の再生装置の構成を示す図である。 実施の形態1における、2枚のアクセスポイントとなるPピクチャーが存在するGOPの構成を示す図である。
1 ナビゲーションデータ、2 映像データ、3 映像ファイル、600 再生装置、601 ユーザーインターフェース(I/F)部、602 CPU、603 ドライブ、604 ドライブ制御部、605 ワークメモリー、606 システムバス、607 デコーダー、608 バッファメモリー、609 逆再生用フレームメモリー、610 表示装置。

Claims (2)

  1. ランダムアクセスピントとして指定されたフレーム以降のフレームが、前記ランダムアクセスポイント以前のフレームを参照せず、且つ前記ランダムアクセスポイントがIピクチャーまたはPピクチャーであり、GOPの中に存在するPピクチャーが、次のアクセスポイントであるのか、アクセスポイントをデコードするために必要なピクチャーであるか否か、を示すPピクチャーの属性情報が記録された映像情報記録媒体を再生する映像情報再生方法であって、
    逆再生指示を受けるステップと、
    逆再生を開始する前に、前記逆再生指示の出された映像の再生時刻よりも早い時間のアクセスポイントとなるフレームが含まれるGOPの先頭のIピクチャーを検出するステップと、
    検出されたIピクチャーから前記再生時刻までの間に含まれるアクセスポイントとなるフレームをデコードした映像情報をフレームメモリーに保持するステップと、
    逆再生時に、前記フレームメモリーに保存された映像情報を、デコード時の参照フレームとして利用するステップ
    とを備えたことを特徴とする映像情報再生方法。
  2. 逆再生時に、フレームメモリーに保存された映像情報を、デコード時の参照フレームとして利用するステップにおいて、
    逆再生指示の出された映像の再生時刻に最も時間的に近いアクセスポイントとなるフレームがデコードされ映像情報から参照フレームとして利用され、前期参照フレームよりも早い時間のアクセスポイントとなるフレームがデコードされた映像情報を順次参照フレームとして利用することを特徴とする請求項1記載の映像情報再生方法。
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