JP4784178B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に耐圧が高く、リーク電流が少ない半導体装置に関する。
ダイオードの高性能化、高信頼化を実現するために、表皮効果によって電流が半導体素子周辺部に集中することを防止する技術が利用されている。例えば特許文献1には、6角形または8角形のダイシングパターンを採用して、ダイシング直後における素子断面の角部の角度を、円形に近づけて電流通路となる表面での電流集中がおきにくくしている。
特開平5−275530号公報((0008)段落から(0015)段落の記載。)
上記従来技術では、側面にpn接合を有し、多角形の形状を有する半導体装置では、側面のラフネスや角部での電界集中によるリーク電流が増大することと耐圧が低下する問題がある。本発明の目的は、従来のダイオードの問題点を解決した、耐圧が高く、リーク電流が少ないダイオードを提供することにある。
以下の説明で、結晶面を表現する面指数(lmn)に負の数値を含む場合は、明細書の表記の制約から数値にオーバーラインを付けることができないので、コンマで区切った負の数値に置き換えて表記する。
本発明の半導体装置は、シリコン単結晶の(111)面を主表面とし、この面に垂直な少なくとも(1,−2,1)面を切断面とした一方の主表面からみて多辺形を成す。
本発明の半導体装置では、側面に露出するpn接合に逆バイアス電圧を印加した場合に発生するリーク電流が低減し、耐圧も高い。
本発明のダイオードは、結晶面が(111)面であるシリコン半導体ウェハ(以下、半導体ウェハと略す。)の表面から垂直に切断され、少なくともその切断面の面方位が(1,−2,1)面と等価な6面からなるか、あるいは結晶面が(111)面である半導体ウェハの表面に垂直な側面を有し、少なくともその側面の面方位が(1,−2,1)面と等価な6面が(1,−1,0)と等価な6面と交互に形成された12面からなるようにした。また、結晶面が(111)面である半導体ウェハの平面と垂直に交差する面方位が(1,−2,1)面と等価な面の一部を含む6面を有するか、あるいは結晶面が(111)面である半導体ウェハの平面と垂直に交差する面方位が(1,−2,1)面と等価な面の一部を含む6面と半導体ウェハの平面と垂直に交差する面方位が(1,−1,0)面と等価な面の一部を含む6面と交互に形成された12面からなるようにした。
さらに、本発明のダイオードでは、第1導電型の第1半導体領域となる半導体基板が一対の(111)結晶面である主表面を有し、一方の主表面から高不純物濃度の第2導電型の第2半導体領域が第1半導体領域内部に延びるよう形成され、一方の主表面の第2半導体領域にオーミック接続された第1電極に半田を介してアノード電極が形成され、他方の主表面から高不純物濃度の第1導電型の第3半導体領域が第1半導体領域内部に延びるよう形成され、他方の主表面の第3半導体領域にオーミック接続された第2電極に半田を介してカソード電極が形成されている半導体装置の側面を上記に記載の6面あるいは12面を有する側面となるようにした。
また、本発明のダイオードでは、端面に露出した側面には、ゴムあるいはガラス等のパッシベーション膜で被覆されているか、ポリイミドシリコーン系樹脂あるいはガラス等のパッシベーション膜で被覆され、さらにパッシベーション膜をエポキシ系樹脂等でモールドされるようにした。
本発明のダイオードでは、水分、イオン等の半導体外部雰囲気の影響を受けることによるpn接合端面での電界集中を防止するために、多辺形からなる半導体装置の隣り合う2辺がなす角度を150°とすることにより実現した。以下、本発明の詳細を図面を用いて説明する。
図1は、本実施例の半導体装置の平面図である。以下、シリコン単結晶基板を半導体基板に用い、電力半導体素子であるダイオードの場合を例に説明する。図1で、符号100は半導体基板であり、表面と裏面には電極が形成されているが、図1では省略している。半導体基板100表面の結晶面方位は[111]であり、表面から見て6角形の形をしている。ここで、この半導体基板100の側面は、(111)面に対して垂直な(1,−2,1)面と等価な一辺の長さがaである6面からなっている。また、このような6角形の半導体装置の各辺がなす角度、例えば辺1sと辺2sとがなす角度は120°である。
このような半導体基板100に電極が接続されている状態の半導体装置を、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、6角形の角部が丸みを有するようになる。さらに異方性のNaOHやKOHを用いたアルカリ溶液中でエッチングすると、側面のラフネス(表面粗さ)が低いまま、例えば辺1sと辺2sからなる角部が取れるようエッチングされる。従って、半導体基板の側面にpn接合部が露出するダイオードに逆方向電圧を印加した場合に、半導体基板の角部の電界集中が緩和でき、耐圧が高く、リーク電流が少ないダイオードを実現できる。
図2は本実施例の半導体装置を得るための半導体ウェハの切断方法を示す図である。図2において、符号1は結晶面が(111)である半導体ウェハの表裏に電極が形成されている半導体ウェハである。図1に示した半導体基板を得るために、オリフラ3は(1,−2,1)面としている。まず、オリフラ3と平行な線3aに平行で等間隔に配置した切断線21、22、23に沿って順次切断し、次にオリフラ3に平行な線3aと60°の角度を成し、等間隔に配置した切断線31、32、33に沿って順次切断し、最後にオリフラ3に平行な線3aと図1に示すように60°の角度で、等間隔に配置した切断線41、42、43に沿って順次切断することにより、図1に示した半導体基板100を1枚のウェハから数多くとることができる。
このようにして得られた半導体基板100表面の結晶面方位は[111]であり、側面が(1,−2,1)面と等価な6辺形の形を有することにより、異方性のNaOHやKOHを用いたアルカリ溶液中でエッチングすると、側面のラフネスが低いまま、角部が取れるようエッチングされる。
図3は、本実施例による半導体装置の平面図である。図3で符号101は半導体基板であり、図1と同様に表面と裏面には電極が形成されているが、図3でも記載を省略している。半導体基板101表面の結晶面方位は[111]であり、表面からみて6角形の形をしており、基本的な構造は図1と同じである。ここで、この半導体基板101の側面は、(111)面に対して垂直な(1,−2,1)面と等価な一辺の長さがaである6面からなっている。また、このような6角形の半導体装置の各辺がなす角度、例えば辺3sと辺4sがなす角度は120°である。このような半導体基板101を用いることにより、電極が接続されている半導体装置をHNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、6角形の角部が丸みを有するようになる。さらに異方性のNaOHやKOHを用いたアルカリ溶液中でエッチングすると、側面のラフネスが低いまま、例えば辺3sと辺4sからなる角部が取れるようエッチングされる。従って、半導体基板の側面にpn接合部が露出するダイオードに逆方向電圧を印加した場合に、半導体基板の角部の電界集中が緩和でき、耐圧が高く、リーク電流が少ないダイオードを実現できる。
図4は本実施例の半導体装置を得るためのウェハの切断方法を示す図である。図4において、符号2は結晶面が(111)である半導体ウェハの表裏に、電極が形成されている半導体ウェハである。図3に示した半導体基板101を得るために、オリフラ4は(1,−1,0)面としている。まず、オリフラ4と平行な線4aと図4に示すように30°の角度で、等間隔に配置した切断線51、52、53に沿って順次切断し、次にオリフラ4と平行な線4aと図4に示すように30°の角度で、等間隔に配置した切断線61、62、63に沿って順次切断し、最後にオリフラ4と平行な線4aと垂直で等間隔に配置した切断線71、72、73に沿って順次切断することにより、図3に示した半導体基板101を1枚のウェハから数多くとることができる。
このようにして得られた半導体基板101の表面の結晶面方位は[111]であり、側面が(1,−2,1)面と等価な6辺形の形を有することにより、異方性のNaOHやKOHを用いたアルカリ溶液中でエッチングすると、側面のラフネスが低いまま、角部が取れるようエッチングされる。
図5は本実施例による半導体装置を示し、実施例1及び実施例2の半導体基板100あるいは半導体基板101をNaOHやKOHを用いたアルカリ溶液中でエッチングして得られた半導体基板102の詳細を示す。エッチングする前は、側面が(1,−2,1)面と等価な6辺形の形をしていたが、エッチング後には別の(1,−1,0)面と等価な面が隣り合う2つの(1,−2,1)面を延長した面が交差する箇所に発生していることが、発明者達の実験で判明した。この理由は、エッチング速度が結晶面で異なり、(1,−1,0)面のエッチング速度が(1,−2,1)面のエッチング速度より速いことに起因するものである。このために、(1,−2,1)面と等価な6面を有する6辺ペレットをアルカリエッチングすると、所定のエッチング時間が経てば、12辺形になり、この12辺形では、隣り合う辺がなす角度が150°となり、6辺形で見られた120°より大きな角度をなす。従って、本願の発明者達が実験で確認した事実、すなわち、半導体基板の側面にpn接合が露出するダイオードに逆方向電圧を印加した場合、高耐圧で低リーク電流の特徴を有するダイオードを得ることができた理由は、6辺形の半導体基板がアルカリエッチングをすることにより12辺形となり、より円に近い多辺形をしていることによって、半導体基板の角部の電界集中が緩和できたものと考えられる。また、図示はしていないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、角部が丸みを有するようになる。
図6は本実施例による半導体装置を示し、実施例1及び実施例2の半導体基板100あるいは半導体基板101をNaOHやKOHを用いたアルカリ溶液中でエッチングして得られた半導体基板103を示す。本実施例では実施例3よりアルカリ溶液中でのエッチング時間を短くした点が異なる。本実施例でも12辺形が得られる点は図5で示したものと同様であるが、図5と比べて側面の(1,−1,0)と等価な面の辺の長さが(1,−2,1)面と等価な面の辺の長さとは異なっており、図6に示すように短いことである。基本的な効果は実施例3の図5で説明したものと同様であり、(1,−2,1)面と等価な6面を有する6辺ペレットをアルカリエッチングすると、所定のエッチング時間が経てば、12辺形になり、この12辺形の隣り合う辺がなす角度は150°である。何れにしてもアルカリエッチングをすることにより6辺形が12辺形となり、円に近い多辺形をしていることによって半導体基板の角部の電界集中を緩和できる。また、図6に示していないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、角部が丸みを有するようになる。
図7は本実施例による半導体装置の説明図であって、実施例1、実施例2の半導体基板100、101を用いたダイオードである。本実施例では、半導体基板100、101にn型半導体領域5に接して高不純物濃度のp+型半導体領域8とn+型半導体領域7が形成されていて、側面にpn接合が露出しており、それぞれの高不純物濃度にはアノード電極9とカソード電極10がオーミック接続されている。
図7の側面に露出する面を電極を配置した表面側からみると6辺形の1辺を成しており、側面の面方位は(1,−2,1)面と等価な6面を有する6辺ペレットである。またこの図7には、図示していないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、角部が丸みを有するようになる。
図8は本実施例による半導体装置の説明図であって、実施例1、実施例2の半導体基板100、101を用いたダイオードである。本実施例では、半導体基板100、101にp型半導体領域6に接して高不純物濃度のp+型半導体領域8とn+型半導体領域7が形成されており、それぞれの高不純物濃度にはアノード電極9とカソード電極10がオーミック接続されている。
図8の側面に露出する面を電極を配置した表面側からみると6辺形の1辺を成しており、側面の面方位は(1,−2,1)面と等価な6面を有する6辺ペレットである。またこの図8には、図示していないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、角部が丸みを有するようになる。
図9は本実施例による半導体装置の説明図であって、実施例3、実施例4の半導体基板102、103を用いたダイオードである。本実施例では、半導体基板102、103はn型半導体領域5に接して高不純物濃度のp+型半導体領域8とn+型半導体領域7が形成されており、それぞれの高不純物濃度にはアノード電極9とカソード電極10がオーミック接続されている。また図9には、図示していないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、角部が丸みを有するようになる。
図9の側面に露出する面は表面からみて12辺形の1辺を成しており、側面の面方位は(1,−2,1)面と等価な6面と(1,−1,0)面と等価な6面が交互に配列されている。実施例5(図7)及び実施例6(図8)の半導体装置をKOHあるいはNaOHの水溶液を用いたアルカリエッチングを実施することにより、図9に示したような12辺形の半導体装置を得ることもできる。
図10は本実施例による半導体装置の説明図であって、実施例3、実施例4の半導体基板102、103を用いたダイオードである。本実施例では、半導体基板102、103はp型半導体領域6に接して高不純物濃度のp+型半導体領域8とn+型半導体領域7が形成されており、それぞれの高不純物濃度にはアノード電極9とカソード電極10がオーミック接続されている。
図9及び図10の側面に露出する面は表面からみて12辺形の1辺を成しており、側面の面方位は(1,−2,1)面と等価な6面と(1,−1,0)面と等価な6面が交互に配列されている。実施例5(図7)及び実施例6(図8)の半導体装置をKOHあるいはNaOHの水溶液を用いたアルカリエッチングを実施することにより、は図10に示したような12辺形の半導体装置を得ることもできる。また図10には、示していないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると、角部がさらに丸みを有するようになる。
図11は本実施例のダイオードの説明図であり、実施例7(図9)あるいは実施例8(図10)の半導体装置に半田11を介してアノードリード電極12とカソードリード電極13とを接続した。ここで、半田11はいわゆる鉛フリー半田を用いている。この図11には示していないが、HNO3 やHFを用いた酸溶液中でエッチングすると角部が丸みを有する。
図12は本実施例のダイオードの説明図であり、図11に示した実施例9の半導体装置に表面保護膜を適用したものを示す。図11で符号14はアンダーコート材であり表面処理された半導体表面に直接形成されたパッシベーション膜であって、ポリイミドシリコーン系樹脂を使った。図11の符号15は半導体装置のパッケージも兼ねたオーバーコート材であり、アンダーコート材14の保護の役目をし、本実施例ではエポキシ系レジンを用いた。なお、アンダーコート材14にガラスを用いてもよい。
このような構成の本実施例のダイオードでは、半導体表面に重金属や有機物がなく清浄な面が得られるだけでなく、半導体基板を表面からみると12辺形とすることにより多辺形の隣り合う2辺のなす角度が150°となるため、さらに酸エッチングを付加すると形状が円に近くなることによって、pn接合に逆バイアス電圧を印加したときに側面の角部での電界集中を緩和できるために、逆バイアス時のリーク電流が極めて低く、耐圧も高い値を示すことがわかった。
図13は本実施例による圧入型のダイオードの説明図である。本実施例では、図12に示した実施例10の半導体装置の電極の構造を変更した。図13で符号16はパッシベーション材であり表面処理された半導体表面に直接形成され、シリコーンゴムを用いた。実施例9や実施例10では、アノードリード電極12やカソードリード電極13が棒状の導体であるが、本実施例では図13に示すように、カソードリード電極13が、容器状(カップ状)の形状である。半導体装置の用途によって電極形状やパッシベーション膜の材料や構造が異なる。図13に示した容器状のカソードリード電極13の場合、ダイオードを接続する対象物にこの容器をはめ込んで使用するのに便利である。図13では、パッシベーション材16として、シリコーンゴムを使用した例を示しているが、図12で使用したアンダーコート材14あるいはオーバーコート材15、あるいはその両方を使用してもよい。
なお、本実施例ではカソードリード電極13が容器状(カップ状)の形状である場合について説明したが、アノードリード電極12が容器状(カップ状)の形状であり、カソードリード電極が棒状の形状であってもかまわないことはいうまでもない。この場合、図13に示した半導体基板102、103の上下を逆にして配置すれば良い。
図14は本実施例の面実装型ダイオードの説明図である。本実施例の面実装型ダイオードでは、実施例11のダイオードのアノードリード電極12の形状を変えて、容器状のカソードリード電極13とアノードリード電極12bとが同じ平面上で回路パターンなどに半田接続できるようにした。アノードリード電極12bはアノード電極9とアノードリード電極12aとが半田11で接続され、さらにアノードリード電極12aとアノードリード電極12bが半田11aで接続されている。
なお、本実施例でも実施例11と同様に、アノードリード電極12が容器状(カップ状)の形状であり、カソードリード電極13が板状の形状であってもかまわない。この場合は図14に記載した半導体基板102、103の上下を逆にして配置すれば良い。
図15は本実施例の面実装型ダイオードの説明図である。本実施例の面実装型ダイオードでは、実施例12の容器状のカソードリード電極13に代えて図15に示すような折り曲げた板状のカソードリード電極13bと折り曲げた板状のアノードリード電極12bとを有することが実施例12と異なる。本実施例の半導体装置でも、面実装型とするために、アノードリード電極12bを変形して板状の電極端を曲げて、カソードリード電極13bと同じ平面で回路パターンなどに半田接続できるようにした。
図16から図18に、図12に示した実施例10の半導体装置の製造方法の一例を示す。図16(a)は本発明による製造方法(実施例10)に用いる半導体ペレットであり、図7あるいは図8に示したpn接合ダイオードである。図16(b)は、このダイオードを形成した半導体基板100、あるいは半導体基板101の表裏に形成されているアノード電極9に半田11を介してアノードリード電極12を接続し、カソード電極10に半田11を介してカソードリード電極13を接続する方法を示す。図17(a)は図16(b)の方法で組み立てたサブアセンブリ状態でのダイオードの外観を示す。
図17(a)のサブアセンブリ状態で、所定の表面処理をする。表面処理とは半導体表面に付着している異物、例えば重金属や有機物を除去して正常な半導体を露出させることであり、大きく分けてHF、HNO3 等による酸エッチングと、KOHあるいはNaOHの水溶液を用いたアルカリエッチングとがある。
酸エッチングの基本的な機構は、対象となる物質を酸化して、その酸化膜を除去することである。図17(a)のように金属と半導体とが混在するサブアセンブリ状態で酸エッチングを行うと、金属も溶解して半導体表面に付着する可能性が極めて高い。従って、酸エッチングを最終的な表面処理とすると、電極が溶解するだけでなく半導体表面が電極の金属で汚染され良好なダイオード特性が得られない危険性がある。
アルカリエッチングでは、基本的に半導体表面と水酸基とが反応して、水溶性の水酸化物を形成する機構であり、金属も溶解するが酸エッチングと比べると極めてその量は少ないので、図17(a)に示したようなサブアセンブリ状態での最終的な表面処理は、アルカリエッチングが適している。アルカリエッチングは上記の機構により、半導体表面がエッチングされるが、そのエッチング速度には結晶面依存性がある。例えば、シリコン単結晶の場合だと、エッチング速度は(110)、(100)、(111)の結晶面の順に高く、(110)面では(111)面と比べて約一桁高いエッチング速度である。また、結晶中に含まれるボロン(B)やリン(P)等の不純物濃度が高いとエッチング速度が低下する。
従って、図7や図8の実施例5や実施例6に示した半導体基板を図16(a)に示したように半田11を介してアノードリード電極12やカソードリード電極13を接続した状態で、NaOHまたはKOHの濃度が5wt%から65wt%とし、温度が25℃から115℃としたアルカリ水溶液を用いてアルカリエッチすると、半導体基板の中央部の低不純物濃度領域である領域、すなわち図7のn型半導体領域5や図8のp型半導体領域6が最もエッチングされやすくなり、中央が窪んだ形状が得られ図17(b)に示した形状になる。
また、図17(a)の端面はペレットの上から見て(1,−2,1)面と等価な6面を有する6角ペレットであるが、アルカリエッチングを施すことにより、図17(b)が示すように、端面はペレットの上から見て(1,−2,1)面と等価な面と(1,−1,0)面と等価な面が交互に形成される12角形となる。
その後、図18(a)に示すように、少なくとも端面に露出する半導体表面にアンダーコート材14であるポリイミドシリコーンを塗布して、雰囲気ガスとしてアルゴン、窒素、酸素、あるいは空気等を使用し、150℃から270℃の温度範囲で硬化させる。最後に、図18(b)が示すように、少なくともアンダーコート材14を覆うようにエポキシ系樹脂であるオーバーコート材15をトランスファーモールドにより形成して半導体装置が完成する。
図19(a)及び図19(b)は、図2及び図4に示した6角形の半導体基板100及び半導体基板101を半導体ウェハから切り出す他の実施例を示す。本実施例は、6角形の半導体基板100及び半導体基板101を半導体ウェハから切り出すことが異なる他は、実施例1や実施例2と同様である。
図19(a)及び図19(b)において、符号81及び符号82はレーザーによる切断線を表す。本実施例では6角形のペレットを得るために、所定のプログラムにより一方の主表面からレーザー光線を用いてウェハを切断する。本実施例により、無駄なペレットをなくすことができ、一枚のウェハから、多くの6角形(6辺形)の半導体装置を得ることができる。なお、切り出す6角形の各辺が半導体ウェハのオリフラに対する向きが、図2、図4と同じであることは言うまでもない。
図20(a)及び図20(b)は、図2及び図4に示した6角形の半導体基板100及び半導体基板101を半導体ウェハから切り出す他の実施例を示す。本実施例は、6角形の半導体基板100及び半導体基板101を半導体ウェハから切り出すことが異なる他は、実施例1や実施例2と同様である。
図20(a)及び図20(b)において、符号17a及び符号17bは、例えば6角形(6辺形)をした金属レジストであり、半導体ウェハの上にワックスによって貼り付けてたものである。この金属レジスト17a及び金属レジスト17bの上からサンドブラストにより、サンドを高速で吹き付けることにより、金属レジスト17a及び17bと同じ形をした6角形を有する半導体装置を得ることができる。こ本実施例により、無駄なペレットをなくすことができ、一枚のウェハから、多くの6角形(6辺形)の半導体装置を得ることができる。なお、切り出す6角形の各辺が半導体ウェハのオリフラに対する向きが、図2、図4と同じであることは言うまでもない。
なお、本実施例並びに実施例14、実施例15では、アルカリエッチングの異方性を利用した製造方法を主に説明したが、本発明の半導体装置の製造方法で、アルカリエッチング工程の前、あるいは後にHF、HNO3 等による酸エッチングを付加することにより、半導体ペレットの角部が丸みをおびて、一層角部での電界集中を防止でき、pn接合に逆バイアス電圧を印加した場合、リーク電流の低減や耐圧の向上を図ることができる。
また、本実施例並びに実施例1から実施例15では、半導体装置としてダイオードを例にとって説明し、理解しやすいようにアノードリード電極とカソードリード電極を特定しているが、本発明ではアノードリード電極をカソードリード電極に、カソードリード電極をアノードリード電極に置き換えた電極構造にしても良く、当然のことながらアノードリード電極には半田を介してp+型半導体領域と接続されるアノード電極が、カソードリード電極には半田を介してn+型半導体領域と接続されるカソード電極が接続されることは言うまでもない。
さらに、本実施例並びに実施例1から実施例15では、半導体基板の側面の面方位を少なくとも(1,−2,1)面を含む多辺形とすることと異方性エッチングにより多辺形の隣り合う2辺がなす角度を150°以上にできるので、複数積層した半導体装置にも適用できるし、半導体基板側面にpn接合部が露出する電力半導体装置に同様に適用できる。
実施例1の半導体装置の平面図。 実施例1の半導体装置を半導体ウェハから切断する方法の説明図。 実施例2の半導体装置の平面図。 実施例2の半導体装置を半導体ウェハから切断する方法の説明図。 実施例3の半導体装置の平面図。 実施例4の半導体装置の平面図。 実施例5の半導体装置の説明図。 実施例6の半導体装置の説明図。 実施例7の半導体装置の説明図。 実施例8の半導体装置の説明図。 実施例9の半導体装置の説明図。 実施例10の半導体装置の説明図。 実施例11の半導体装置の説明図。 実施例12の半導体装置の説明図。 実施例13の半導体装置の説明図。 実施例14の半導体装置の製造方法の説明図。 実施例14の半導体装置の製造方法の説明図。 実施例14の半導体装置の製造方法の説明図。 実施例15の半導体装置の製造方法の説明図。 実施例16の半導体装置の製造方法の説明図。
符号の説明
1、2…半導体ウェハ、1s、2s、3s、4s、5s、6s…辺、3、4…オリフラ、3a、4a…オリフラと平行な線、5…n型半導体領域、6…p型半導体領域、7…n+型半導体領域、8…p+型半導体領域、9…アノード電極、10…カソード電極、11、11a…半田、12、12a、12b…アノードリード電極、13…カソードリード電極、14…アンダーコート材、15…オーバーコート材、16…パッシベーション材、17a、17b…金属レジスト、21、22、23、31、32、33、41、42、43、51、52、53、61、62、63、71、72、73、81、82…切断線、100、101、102、103…半導体基板。

Claims (15)

  1. 一方の主表面と、他方の主表面と、側面とを有する半導体基板を備えた半導体装置において、
    前記一方の主表面と他方の主表面とが、結晶面が(111)面であり、
    前記側面が、面方位(1,−2,1)面と等価な6面を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記一方の主表面から高不純物濃度の第2導電型の第2半導体領域が、低不純物濃度の第1導電型の第1半導体領域内部に延びるよう形成され、
    前記一方の主表面の第2半導体領域にオーミック接続された第1電極と、
    他方の主表面から高不純物濃度の第1導電型の第3半導体領域が、前記第1半導体領域内部に延びるよう形成され、
    前記他方の主表面の第3半導体領域にオーミック接続された第2電極を有し、
    前記第2導電型の第2半導体領域と第1導電型の第1半導体領域との接合部が前記側面に露出していることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、前記第1電極及び第2電極には、それぞれアノード電極及びカソード電極とが半田を介して接続されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2に記載の半導体装置において、前記半導体基板の側面がポリイミドシリコーン系樹脂あるいはガラスで被覆されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項2に記載の半導体装置において、前記第1電極及び第2電極が、ハンダを介してアノード電極あるいは、カソード電極に接続し、前記アノード電極あるいはカソード電極が、前記半導体基板を収容する容器状の形状であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置において、前記半導体基板の側面がシリコーンゴムで被覆されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項2に記載の半導体装置において、前記第2導電型の第2半導体領域と第1導電型の第1半導体領域との接合部が露出している面方位(1,−2,1)面と等価な6面の側面が、面方位(1,−2,1)面と、面方位(−1,−1,2)面と、面方位(2,−1,−1)面と、面方位(1,1,−2)面と、面方位(−2,1,1)面とであることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7において、前記半導体基板がシリコン単結晶基板であることを特徴とする半導体装置。
  9. 一方の主表面と、他方の主表面と、側面とを有する半導体基板を備えた半導体装置において、
    前記一方の主表面と他方の主表面とが、結晶面が(111)面であり、
    前記側面が、面方位(1,−2,1)面と等価な6面と、面方位(1,−1,0)と等価な6面とを有することを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記一方の主表面から高不純物濃度の第2導電型の第2半導体領域が、低不純物濃度の第1導電型の第1半導体領域内部に延びるよう形成され、
    前記一方の主表面の第2半導体領域にオーミック接続された第1電極と、
    他方の主表面から高不純物濃度の第1導電型の第3半導体領域が、前記第1半導体領域内部に延びるよう形成され、
    前記他方の主表面の第3半導体領域にオーミック接続された第2電極を有し、
    前記第2導電型の第2半導体領域と第1導電型の第1半導体領域との接合部が前記側面に露出していることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項10に記載の半導体装置において、前記第1電極及び第2電極には、それぞれアノード電極及びカソード電極とが半田を介して接続されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項10に記載の半導体装置において、前記第1電極及び第2電極が、ハンダを介してアノード電極あるいは、カソード電極に接続し、前記アノード電極あるいはカソード電極が、前記半導体基板を収容する容器状の形状であることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12に記載の半導体装置において、前記半導体基板の側面がシリコーンゴムで被覆されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 一方の主表面と、他方の主表面と、側面とを有する半導体基板を備えた半導体装置において、
    前記一方の主表面と他方の主表面とが、結晶面が(111)面であり、
    前記側面が、面方位(1,−2,1)面と等価な6面と、面方位(1,−1,0)と等価な6面とを有し、
    前記一方の主表面に現れている前記面方位(1,−2,1)面と等価な6面の辺である第1の縁の長さと、
    前記一方の主表面に現れている前記面方位(1,−1,0)面と等価な6面の辺である第2の縁の長さとが異なることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項14に記載の半導体装置において、前記一方の主表面に現れている前記面方位(1,−2,1)面と等価な6面の辺である第1の縁の長さが、前記一方の主表面に現れている前記面方位(1,−1,0)面と等価な6面の辺である第2の縁の長さより長いことを特徴とする半導体装置。

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