ところで、前記電子部品うちの冷陰極蛍光ランプ等は、自身又は他の部品の発熱等により高温環境下で前記接続装置に接続されるものがある。このような電子部品は高温環境下に置かれると、当該電子部品が熱膨張変形する場合がある。
電子部品が熱膨張変形すると、そのリード端子が、自身を挟持するコンタクトのクランプ部の間又は一対のコンタクトの間で摺動する。これにより、前記リード端子の前記コンタクトのクランプ部又は一対のコンタクトに挟持される部分が磨耗し、前記リード端子と前記コンタクトのクランプ部又は一対のコンタクトとの接触が不安定になる可能性がある。
また、前記リード端子がコンタクトのクランプ部の間又は一対のコンタクトの間を摺動しない場合であっても、電子部品が熱膨張変形することにより、電子部品本体とリード端子との接合部分(冷陰極蛍光ランプでは封入部分)に負荷がかかる。そのため、電子部品に不具合が生じる可能性がある。
要するに、前記接続装置は、コンタクトの第1の接続部が電子部品のリード端子電気的且つ機械的に接続された状態で、前記電子部品の熱膨張変形に対応することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、電子部品のリード端子が第1の接続部に電気的且つ機械的に接続された状態で、当該電子部品の熱膨張変形に対応することができる接続装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1接続装置は、基板が接続可能な接続装置であって、電子部品のリード端子が接続可能なコンタクトと、第1ボディと、この第1ボディがリード端子の長さ方向にスライド自在に設けられた第2ボディとを備えており、前記コンタクトは、前記リード端子が電気的且つ機械的に接続可能な第1の接続部と、この第1の接続部が設けられた弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部をリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部と、前記基板に電気的に接続可能な第2の接続部とを有しており、前記第1ボディは、前記電子部品のリード端子が挿脱可能な挿脱口を有し且つ前記コンタクトの第1の接続部が取り付けられており、前記第2ボディは、前記コンタクトの第2の接続部を収容する収容部と、この収容部に連通しており且つ前記基板が挿脱可能な開口部と、を有している。
この第1接続装置による場合、第1の接続部が電子部品のリード端子を電気的且つ機械的に接続された状態で、当該電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部が弾性変形し、第1の接続部がリード端子の長さ方向に変位する。これと共に、第1のボディがコンタクトの第1の接続部の変位に伴って第2のボディ上をリード端子の長さ方向にスライドする。即ち、保持部の弾性変形により、第1の接続部が変位し、電子部品の熱膨張変形又は熱収縮変形が吸収される。このため、リード端子が第1の接続部内を摺動することにより、当該リード端子の接続部分が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子と第1の接続部との安定した接続を図ることができる。また、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形しても、保持部が弾性変形し、第1の接続部が変位するため、電子部品本体とリード端子との接合部分に負荷が掛かることがない。よって、前記負荷を起因とする電子部品の不具合が生じるのを防止することができる。
また、基板を開口部から挿入し、収容部内のコンタクトの第2の接続部に接触させることにより、簡単に前記基板を前記コンタクトに電気的に接続させることができる。
本発明の第2接続装置は、コンタクトと、電子部品のリード端子が挿脱可能な挿脱口が設けられており且つ前記コンタクトの第1の接続部が取り付けられる第1のボディと、この第1のボディが前記リード端子の長さ方向にスライド自在に設けられた第2のボディと、を備えており、前記コンタクトは、前記リード端子が電気的且つ機械的に接続可能な前記第1の接続部と、この第1の接続部が設けられた弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部をリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部と、を有しており、前記第1の接続部は、前記リード端子を挟持可能な第1、第2のクランプアームを有し、前記第1、第2のクランプアームは、互いに離れる方向に屈曲又は湾曲する第1、第2の屈曲部又は湾曲部と、この第1、第2の屈曲部又は湾曲部の先端部に連続しており且つ当該第1、第2の屈曲部又は湾曲部と反対方向に屈曲又は湾曲する第1、第2の把持部と、を有しており、前記第1のボディは、前記第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に各々押圧可能な押圧部材を更に有しており、前記第1、第2の屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材に互いに近づく方向に各々押圧されると、前記第1、第2の把持部が互いに近づく方向に移動して交差し、その間に前記リード端子を挿入するための空間を形成し、前記第1、第2の屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材の押圧から解放されると、前記第1、第2の把持部が互いに近づく方向に移動して前記空間が閉じ、前記第1、第2の把持部の間で前記リード端子を挟持するようになっている。
この第2接続装置による場合、第1の接続部が電子部品のリード端子を電気的且つ機械的に接続された状態で、当該電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部が弾性変形し、第1の接続部がリード端子の長さ方向に変位する。これと共に、第1のボディがコンタクトの第1の接続部の変位に伴って第2のボディ上をリード端子の長さ方向にスライドする。即ち、保持部の弾性変形により、第1の接続部が変位し、電子部品の熱膨張変形又は熱収縮変形が吸収される。このため、リード端子が第1の接続部内を摺動することにより、当該リード端子の接続部分が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子と第1の接続部との安定した接続を図ることができる。また、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形しても、保持部が弾性変形し、第1の接続部が変位するため、電子部品本体とリード端子との接合部分に負荷が掛かることがない。よって、前記負荷を起因とする電子部品の不具合が生じるのを防止することができる。
また、押圧部材で第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に向けて押圧するだけで、当該第1、第2のクランプアームの第1、第2の把持部の間にリード端子を挿入するための空間が形成される。前記空間にリード端子が挿入された後、押圧部材の第1、第2の屈曲部又は湾曲部に対する押圧が解除されると、第1、第2の把持部が互いに近づく方向に移動して前記空間が閉じ、第1、第2の把持部の間でリード端子が挟持される。
本発明の第3接続装置は、コンタクトと、電子部品のリード端子が挿脱可能な挿脱口が設けられており且つ前記コンタクトの第1の接続部が取り付けられる第1のボディと、この第1のボディが前記リード端子の長さ方向にスライド自在に設けられた第2のボディと、を備えており、前記コンタクトは、前記リード端子が電気的且つ機械的に接続可能な前記第1の接続部と、この第1の接続部が設けられた弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部をリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部と、を有しており、前記第1の接続部は、リード端子を挟持可能な第1、第2のクランプアームを有し、前記第1のクランプアームは固定片であり、前記第2のクランプアームは、弾性変形可能な可動片であって、前記第1のクランプアームから離れる方向に屈曲又は湾曲する屈曲部又は湾曲部と、この屈曲部又は湾曲部の先端部に連続しており且つ当該屈曲部又は湾曲部と反対方向に屈曲又は湾曲する把持部と、を有しており、前記第1のボディは、前記第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を前記第1のクランプアームに向けて押圧可能な押圧部材を更に有しており、前記第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材に前記第1のクランプアームに向けて押圧されると、前記第2のクランプアームの把持部が前記第1のクランプアームに近づく方向に移動して当該第1のクランプアームに交差し、その間に前記リード端子を挿入するための空間を形成し、前記第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材の押圧から解放されると、前記第2のクランプアームの把持部が前記第1のクランプアームに近づく方向に移動して前記空間が閉じ、前記第2のクランプアームの把持部と前記第1のクランプアームとの間で前記リード端子を挟持するようになっている。
この第3接続装置による場合、第1の接続部が電子部品のリード端子を電気的且つ機械的に接続された状態で、当該電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部が弾性変形し、第1の接続部がリード端子の長さ方向に変位する。これと共に、第1のボディがコンタクトの第1の接続部の変位に伴って第2のボディ上をリード端子の長さ方向にスライドする。即ち、保持部の弾性変形により、第1の接続部が変位し、電子部品の熱膨張変形又は熱収縮変形が吸収される。このため、リード端子が第1の接続部内を摺動することにより、当該リード端子の接続部分が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子と第1の接続部との安定した接続を図ることができる。また、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形しても、保持部が弾性変形し、第1の接続部が変位するため、電子部品本体とリード端子との接合部分に負荷が掛かることがない。よって、前記負荷を起因とする電子部品の不具合が生じるのを防止することができる。
また、押圧部材で第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を第1のクランプアームに向けて押圧するだけで、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとの間にリード端子を挿入するための空間が形成される。前記空間にリード端子が挿入された後、押圧部材の屈曲部又は湾曲部に対する押圧が解除されると、第2のクランプアームの把持部が第1のクランプアームに近づく方向に移動して前記空間が閉じ、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとの間でリード端子が挟持される。
本発明の第4接続装置は、コンタクトと、電子部品のリード端子が挿脱可能な挿脱口が設けられており且つ前記コンタクトの第1の接続部が取り付けられる第1のボディと、この第1のボディが前記リード端子の長さ方向にスライド自在に設けられた第2のボディと、を備えており、前記コンタクトは、前記リード端子が電気的且つ機械的に接続可能な前記第1の接続部と、この第1の接続部が設けられた弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部をリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部と、を有しており、前記第1の接続部は、リード端子を挟持可能な第1、第2のクランプアームを有し、前記第1、第2のクランプアームは、前記第1、第2の把持部と、この第1、第2の把持部の先端部に連続しており且つ互いに離れる方向に屈曲又は湾曲する第1、第2の屈曲部又は湾曲部と、を有しており、前記第1のボディは、前記第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に各々押圧可能な前記押圧部材を更に有しており、前記第1、第2の屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材に互いに近づく方向に各々押圧されると、前記第1、第2の把持部が互いに近づく方向に移動し、当該第1、第2の把持部の間で前記リード端子を挟持し、前記第1、第2の屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材の押圧から解放されると、前記第1、第2の把持部が互いに離れる方向に移動し、当該第1、第2の把持部の間の挟持から前記リード端子が解放されるようになっている。
この第4接続装置による場合、第1の接続部が電子部品のリード端子を電気的且つ機械的に接続された状態で、当該電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部が弾性変形し、第1の接続部がリード端子の長さ方向に変位する。これと共に、第1のボディがコンタクトの第1の接続部の変位に伴って第2のボディ上をリード端子の長さ方向にスライドする。即ち、保持部の弾性変形により、第1の接続部が変位し、電子部品の熱膨張変形又は熱収縮変形が吸収される。このため、リード端子が第1の接続部内を摺動することにより、当該リード端子の接続部分が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子と第1の接続部との安定した接続を図ることができる。また、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形しても、保持部が弾性変形し、第1の接続部が変位するため、電子部品本体とリード端子との接合部分に負荷が掛かることがない。よって、前記負荷を起因とする電子部品の不具合が生じるのを防止することができる。
また、第1、第2のクランプアームの第1、第2の把持部の間に、リード端子を挿入した後、押圧部材で第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に向けて押圧することにより、前記第1、第2の把持部がリード端子を挟持する。また、押圧部材の第1、第2の屈曲部又は湾曲部に対する押圧が解除されると、第1、第2の把持部がリード端子の挟持を解除する。
本発明の第5接続装置は、コンタクトと、電子部品のリード端子が挿脱可能な挿脱口が設けられており且つ前記コンタクトの第1の接続部が取り付けられる第1のボディと、この第1のボディが前記リード端子の長さ方向にスライド自在に設けられた第2のボディと、を備えており、前記コンタクトは、前記リード端子が電気的且つ機械的に接続可能な前記第1の接続部と、この第1の接続部が設けられた弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部をリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部と、を有しており、前記第1の接続部は、リード端子を挟持可能な第1、第2のクランプアームを有し、前記第1のクランプアームは固定片であり、前記第2のクランプアームは、弾性変形可能な可動片であって、前記第1のクランプアームと略平行に配置される把持部と、この把持部の先端部に連続しており且つ前記第1のクランプアームから離れる方向に屈曲又は湾曲する屈曲部又は湾曲部と、を有しており、前記第1のボディは、前記第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を前記第1のクランプアームに向けて押圧可能な前記押圧部材を更に有しており、前記第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材に前記第1のクランプアームに向けて押圧されると、前記第2のクランプアームの把持部が前記第1のクランプアームに近づく方向に移動し、当該把持部と前記第1のクランプアームとの間で前記リード端子を挟持し、前記第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部が前記押圧部材の押圧から解放されると、前記第2のクランプアームの把持部が前記第1のクランプアームから離れる移動し、前記把持部と前記第1のクランプアームとの間の挟持から前記リード端子が解放されるようになっている。
この第5接続装置による場合、第1の接続部が電子部品のリード端子を電気的且つ機械的に接続された状態で、当該電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部が弾性変形し、第1の接続部がリード端子の長さ方向に変位する。これと共に、第1のボディがコンタクトの第1の接続部の変位に伴って第2のボディ上をリード端子の長さ方向にスライドする。即ち、保持部の弾性変形により、第1の接続部が変位し、電子部品の熱膨張変形又は熱収縮変形が吸収される。このため、リード端子が第1の接続部内を摺動することにより、当該リード端子の接続部分が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子と第1の接続部との安定した接続を図ることができる。また、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形しても、保持部が弾性変形し、第1の接続部が変位するため、電子部品本体とリード端子との接合部分に負荷が掛かることがない。よって、前記負荷を起因とする電子部品の不具合が生じるのを防止することができる。
また、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとの間にリード端子を挿入した後、押圧部材で第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を第1のクランプアームに向けて押圧することにより、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとがリード端子を挟持する。また、押圧部材の屈曲部又は湾曲部に対する押圧が解除されると、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとがリード端子の挟持を解除する。
前記第2接続装置において、前記第1のボディは、前記コンタクトの第1の接続部及び保持部を挿脱するための開放部が設けられており且つその内部に前記第1の接続部が取り付けられるボディ本体と、前記挿脱口が設けられており且つ前記ボディ本体の開放部を覆う閉位置から前記開放部の一部を開放する開位置にかけて前記ボディ本体に移動自在に設けられるカバーとを更に有する構成とすることが可能である。前記カバーの挿脱口の両内縁部には2つの前記押圧部材が設けられた構成とすることが可能である。前記カバーが開位置に位置するとき、2つの前記押圧部材が前記第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に押圧し、前記カバーが閉位置に位置するとき、2つの前記押圧部材が前記第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除するようになっている。
この場合、カバーを開位置に位置させると、2つの押圧部材が第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を押圧する。これにより、第1、第2のクランプアームの第1、第2の把持部の間にリード端子を挿入するための空間が形成される。前記空間にリード端子が挿入された後、カバーを閉位置にさせると、2つの押圧部材が第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除する。これにより、第1、第2の把持部が互いに近づく方向に移動して前記空間が閉じ、第1、第2の把持部の間でリード端子が挟持される。
前記第3接続装置において、前記第1のボディは、前記コンタクトの第1の接続部及び保持部を挿脱するための開放部が設けられており且つその内部に前記第1の接続部が取り付けられるボディ本体と、前記挿脱口が設けられており且つ前記ボディ本体の開放部を覆う閉位置から前記開放部の一部を開放する開位置にかけて前記ボディ本体に移動自在に設けられるカバーと、を更に有する構成とすることが可能である。前記カバーの挿脱口の両内縁部の一方には前記押圧部材が設けられた構成とすることが可能である。前記カバーが開位置に位置するとき、前記押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を第1のクランプアームに向けて押圧し、前記カバーが閉位置に位置するとき、前記押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除するようになっている。
この場合、カバーを開位置に位置させると、押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を第1のクランプアームに向けて押圧する。これにより、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとの間にリード端子を挿入するための空間が形成される。前記空間にリード端子が挿入された後、カバーを閉位置にさせると、押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除する。これにより、第2のクランプアームの把持部が第1のクランプアームに近づく方向に移動して前記空間が閉じ、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとの間でリード端子が挟持される。
前記第4接続装置において、前記第1のボディは、前記コンタクトの第1の接続部及び保持部を挿脱するための開放部が設けられており且つその内部に前記第1の接続部が取り付けられるボディ本体と、前記挿脱口が設けられており且つ前記ボディ本体の開放部を覆う閉位置から前記開放部の一部を開放する開位置にかけて前記ボディ本体に移動自在に設けられるカバーと、を更に有した構成とすることが可能である。前記カバーの挿脱口の両内縁部には2つの前記押圧部材が設けられた構成とすることが可能である。前記カバーが閉位置に位置するとき、2つの前記押圧部材が前記第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に向けて押圧し、前記カバーが開位置に位置するとき、2つの前記押圧部材が前記第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除するようになっている。
この場合、カバーを閉位置に位置させると、2つの押圧部材が第1、第2のクランプアームの第1、第2の屈曲部又は湾曲部を互いに近づく方向に向けて押圧する。これにより、第1、第2のクランプアームの第1、第2の把持部がリード端子を挟持する。カバーを開位置に位置させると、2つの押圧部材の第1、第2の屈曲部又は湾曲部に対する押圧が解除される。これにより、第1、第2の把持部がリード端子の挟持を解除する。
前記第5接続装置において、前記第1のボディは、前記コンタクトの第1の接続部及び保持部を挿脱するための開放部が設けられており且つその内部に前記第1の接続部が取り付けられるボディ本体と、前記挿脱口が設けられており且つ前記ボディ本体の開放部を覆う閉位置から前記開放部の一部を開放する開位置にかけて前記ボディ本体に移動自在に設けられるカバーと、を更に有した構成とすることが可能である。前記カバーの挿脱口の両内縁部の一方には前記押圧部材が設けられた構成とすることが可能である。前記カバーが閉位置に位置するとき、前記押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を第1のクランプアームに向けて押圧し、前記カバーが開位置に位置するとき、前記押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除するようになっている。
この場合、カバーを閉位置に位置させると、押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部を第1のクランプアームに向けて押圧する。これにより、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとがリード端子を挟持する。一方、カバーを開位置にさせると、押圧部材が第2のクランプアームの屈曲部又は湾曲部に対する押圧を解除する。これにより、第2のクランプアームの把持部と第1のクランプアームとがリード端子の挟持を解除する。
第1のボディのカバー及び第2のボディには、カバーを開位置で係止することにより、ボディ本体を所定位置でロックするロック手段が設けられていることが好ましい。この場合、カバーの挿脱口からリード端子を挿入するに当たり、当該カバー及びボディ本体が第2のボディ上をスライドするのを防止することができる。
第1のボディのボディ本体が、第2のボディ上を所定位置からリード端子の長さ方向の両方向に向けてスライド自在になっている場合、ロック手段は、カバーに設けられており且つ第2のボディの側面に沿う係止アームと、第2のボディの側面に設けられており且つカバーが開位置に位置するときに係止アームの両端部にリード端子の長さ方向の両側から当接する第1、第2の係止凸部とを有しており、係止アームの前記スライド方向の両端部には、カバーが閉位置に位置するときに第1、第2の係止凸部が挿入可能な第1、第2の凹部が設けられていることが好ましい。
即ち、カバーが開位置に位置すると、当該カバーの係止アームの両端部がボディ本体の第1、第2の係止凸部にリード端子の長さ方向の両側から当接される。これにより、カバー及びボディ本体が所定位置に位置固定(即ち、ロック)される。カバーが閉位置に位置すると、係止アームの第1、第2の凹部に、ボディ本体の第1、第2の係止凸部が挿入可能になる。これにより、前記ロックが解除され、カバー及びボディ本体が第2のボディ上で前記長さ方向の両方向に向けてスライド可能になる。
前記第1、第2の係止凸部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が、前記移動方向に向けて漸次低減するテーパ形状となっていることが好ましい。この場合、カバー及びボディ本体が所定位置から位置ずれした状態で、カバーを閉位置から開位置にかけて移動させると、前記第1、第2の凹部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が前記第1、第2の係止凸部の前記テーパに沿って移動し、カバー及びボディ本体を所定位置に戻す。
或いは、前記第1、第2の凹部の下端部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が、前記移動方向に向けて漸次増大するテーパ形状となっていることが好ましい。この場合、カバー及びボディ本体が所定位置から位置ずれした状態で、カバーを閉位置から開位置にかけて移動させると、前記第1、第2の係止凸部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が前記第1、第2の凹部の前記テーパに沿って移動し、カバー及びボディ本体を所定位置に戻す。
又は、第1のボディのボディ本体が、第2のボディ上を所定位置からリード端子の長さ方向の一方向に向けてスライド自在になっている場合、ロック手段は、カバーに設けられており且つ第2のボディの側面に沿う係止アームと、第2のボディの側面に設けられており且つカバーが開位置に位置するときに係止アームの一端部にリード端子の長さ方向の一方向側から当接する係止凸部とを有しており、係止アームの前記スライド方向の一端部には、カバーが閉位置に位置するときに係止凸部が挿入可能な凹部が設けられていることが好ましい。
即ち、カバーが開位置に位置すると、当該カバーの係止アームの一端部がボディ本体の係止凸部にリード端子の長さ方向の一方向側から当接される。これにより、カバー及びボディ本体が所定位置に位置固定(即ち、ロック)される。カバーが閉位置に位置すると、係止アームの凹部にボディ本体の係止凸部が挿入可能になる。これにより、前記ロックが解除され、カバー及びボディ本体が第2のボディ上で前記一方向にスライド可能になる。
前記の係止凸部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が、前記移動方向に向けて漸次低減するテーパ形状となっていることが好ましい。この場合、カバー及びボディ本体が所定位置から位置ずれした状態で、カバーを閉位置から開位置にかけて移動させると、前記凹部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が前記係止凸部の前記テーパに沿って移動し、カバー及びボディ本体を所定位置に戻す。
或いは、前記凹部の下端部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が、前記移動方向に向けて漸次増大するテーパ形状となっていることが好ましい。この場合、カバー及びボディ本体が所定位置から位置ずれした状態で、カバーを閉位置から開位置にかけて移動させると、前記係止凸部のカバーの閉位置への移動方向側の端部が前記凹部の前記テーパに沿って移動し、カバー及びボディ本体を所定位置に戻す。
2つの第1のクランプアームが、第2のクランプアームの両側に配設される構成とすることもできるし、2つの第2のクランプアームが、第1のクランプアームの両側に配設される構成とすることもできる。このように3点で電子部品のリード端子を挟持するようにすれば、安定してリード端子を挟持することができる。
また、前記コンタクトの保持部は、第1の接続部が設けられる先端部と、一端部が前記先端部に連続する略逆U字状の中間部とを有する形状とすることができる。この場合、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部の中間部が弾性変形し、当該保持部の中間部の一端部がリード端子の長さ方向に向けて移動する。これにより、保持部の先端部及び第1の接続部がリード端子の長さ方向に向けて変位する。
前記中間部はリード端子の長さ方向に略直交する方向に向いていることが好ましい。この場合、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、保持部の中間部が弾性変形し、当該保持部の中間部の一端部が当該中間部の他端部に対する略平行状態からリード端子の長さ方向に向けて移動する。これにより、保持部の先端部及び第1の接続部がリード端子の長さ方向に向けて変位する。
前記保持部は、先端部と中間部との間に設けられる湾曲部を更に有する形状とすることができる。この場合、電子部品が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、中間部が弾性変形し、当該中間部の一端部がリード端子の長さ方向に向けて移動すると共に、湾曲部が前記一端部と共に移動しつつ弾性変形し、先端部がリード端子の長さ方向に向けて移動する。これにより、第1の接続部がリード端子の長さ方向に向けて変位する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る接続装置について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る接続装置の斜視図であって、(a)が冷陰極蛍光ランプ及び基板接続前の状態を示す図、(b)が冷陰極蛍光ランプ及び基板接続後の状態を示す図、図2は同装置の第1のボディのボディ本体の斜視図であって、(a)が正面上側から見た図、(b)が正面下側から見た図、(c)が背面上側から見た図、(d)が背面下側から見た図、図3は同装置の第1のボディのカバーの斜視図であって、(a)が正面上側から見た図、(b)が正面下側から見た図、(c)が背面上側から見た図、(d)が背面下側から見た図、図4は同装置の第2のボディの斜視図であって、(a)が正面上側から見た図、(b)が背面下側から見た図、図5は同装置のコンタクトの斜視図であって、(a)が正面側から見た図、(b)が背面側から見た図、図6は同装置の図1のA−A断面図であって、(a)はカバーが閉位置に位置する状態を示す図、(b)はカバーが開位置に位置する状態を示す図、(c)はカバーが閉位置に位置し且つリード端子が挿入された状態を示す図、図7は同装置の側面図であって、(a)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置に位置する状態を示す図、(b)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置から一方向にスライドした状態を示す図、(c)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置から他方向にスライドした状態を示す図、(d)はカバーが開位置に位置し且つボディ本体が所定位置でロックされた状態を示す図である。
である。
ここに掲げる接続装置は、冷陰極蛍光ランプ10(電子部品)のソケットであって、冷陰極蛍光ランプ10と基板20とを電気的に接続させるコンタクト100と、このコンタクト100を収容する第1、第2のボディ200、300とを備えている。以下、詳しく説明する。
冷陰極蛍光ランプ10は、図1に示すように、ランプ部11と、このランプ部11の両端部から突出する2本のリード端子12とを有している。なお、図1の冷陰極蛍光ランプ10は長さ方向の一端部のみを図示している。
基板20は矩形状の突起である挿入部21を有している。
第2のボディ300は、図1、図4及び図6に示すように、略矩形の箱状の樹脂製成形品である。この第2のボディ300の長さ方向の一端部が開放されている。以下、これを開放部301と称する。
第2のボディ300の上面には、第1のボディ200のボディ本体210のランナ部214がスライド自在に嵌まり込むレール部310が設けられている。このレール部310は、断面視略逆T字状のレール溝であって、その長さ方向の一端部が開放され開放部301に通じている。この開放部分からランナ部214がレール部310に挿脱されるようになっている。
第2のボディ300の内部には、コンタクト100の第2の接続部130を収容する収容部320が設けられている。この収容部320は、幅広の第1の穴部321と、この第1の穴部321の下端部に設けられ、当該第1の穴部321と連通する幅狭の第2の穴部322と、この第2の穴部322の下端部に設けられ、当該第2の穴部322に連通する第3の穴部323とを有している。
第3の穴部323は、厚み寸法がコンタクト100の第2の接続部130の第2の圧入板131の厚みより若干厚く、且つ幅寸法が第2の圧入板131の長さ寸法よりも若干小さくなっている。第3の穴部323は、その長さ方向の一端部が開口し開放部301に通じている。この開口部分からコンタクト100の第2の接続部130の第2の圧入板131が第3の穴部323に圧入される。
第2の穴部322は、その長さ方向の一端部が開口している。この開口部分からコンタクト100の第2の接続部130の2つの接続アーム132が挿入されるようになっている。
第1の穴部321は、その長さ方向の他端部(即ち、第2のボディ300の前面側の壁部)が開口している。この開口部分が基板20の挿入部21が挿入される開口部321aとなっている。第1の穴部321には、第2の穴部322からコンタクト100の2つの接続アーム132の先端部が入り込んでいる。
第2のボディ300の幅方向の両外側面には、一対の第1、第2の係止凸部331、332が設けられている。各第1の係止凸部331は、第2のボディ300の外側面の長さ方向の一端側の上側の角部に一体的に設けられている。第1の係止凸部331の内側の端部は山形になっている。即ち、第1の係止凸部331の内側の端部の下端部(カバー220の閉位置への移動方向側の端部)が下方向に向けて漸次低減するテーパ形状となっている。
各第2の係止凸部332は、第2のボディ300の外側面の中央部から長さ方向の他端側に若干変位した位置に一体的に設けられている。第2の係止凸部332の内側の端部は山形になっている。即ち、第2の係止凸部332の内側の端部の下端部(カバー220の閉位置への移動方向側の端部)が下方向に向けて漸次低減するテーパ形状となっている。
第1、第2の係止凸部331、332の間には、第1のボディ200のカバー220の係止アーム226が挿入される。この第1、第2の係止凸部331、332の間の距離は、第1のボディ200の係止アーム226の幅寸法と略同じである。第1、第2の係止凸部331、332は、図7(d)に示すように、カバー220が後述する閉位置に位置するとき、当該カバー220の係止アーム226の幅方向の両端部の第1、第2の当接部226b、226dに当接するようになっている。
また、第1、第2の係止凸部331、332は、係止アーム226の幅方向の両端部の第1、第2の凹部226a、226cに挿入可能な大きさになっている。この第1、第2の係止凸部331、332は、図7(b)又は(c)に示すように、カバー220が後述する開位置に位置するとき、係止アーム226の第1、第2の凹部226a、226cに挿入可能になっている。
第1のボディ200は、図1乃至図4及び図6に示すように、ボディ本体210と、このボディ本体210の後述する開放部210aを覆う閉位置(図1(b)、図6(a)及び(c)参照)から開放部210aの一部を開放する開位置(図1(a)及び図6(b)参照)にかけて上下動自在にボディ本体210に取り付けられるカバー220とを有している。
ボディ本体210は、上壁が開放された箱状体であるランプ保持部211と、このランプ保持部211の背面の幅方向の両端部に設けられる一対の側板部212と、この側板部212の下端部の間に設けられる底板部213と、この底板部213の下面の中央部に設けられたランナ部214と、底板部213及びランナ部214の中央部に設けられる取付部215と、ランプ保持部211の一対の縦壁部の外面に設けられる外側に向けて凸の一対のフランジ216と、底板部213の取付部215の一方の縁部上に設けられる突脈部217とを有する樹脂成形品である。なお、一対の側板部212の間の空間の上側及び後側がボディ本体210の開放部210aとなっている。
ランプ保持部211は、第1、第2の横壁部と、第1、第2の横壁部の間に当該第2の横壁部と一体的に設けられる第3の横壁部と、第1の横壁部の両端部と、第2、第3の横壁部の両端部とを繋ぐ一対の縦壁部とを有している。
前記第1、第3の横壁部の中央部には、冷陰極蛍光ランプ10のランプ部11を保持する略U字状の凹部211a、211bが各々設けられている。この凹部211a、211bの縁部は、ランプ部11を当該凹部211a、211bに導くテーパ形状となっている。
前記第2の横壁部の中央部には、前記第3の横壁部の凹部211bと連通するスリット211cが設けられている。スリット211cは上下方向に向いており、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を、ボディ本体210の取付部215に取り付けられたコンタクト100の第1の接続部110の空間Xへと導く。このスリット211cの縁部も凹部211a、211bと同様にテーパ形状となっている。
各フランジ216は、前記第2、第3の横壁部と略一直線状に並んでおり、カバー220の第1、第2の押圧部材224a、224b及び一対の側壁部を上下動可能にガイドする。
各側板部212の外面の幅方向の一端部には、カバー220を上下動可能にガイドするガイド突起212aが設けられている。また、各側板部212bの外面の幅方向の他端部には、カバー220を閉位置及び開位置で係止する係止突起212bが設けられている。
ガイド突起212aは、上下方向に向いた山形の突脈であって、カバー220のガイド溝222に上下動可能に嵌まり込む。これにより、ガイド突起212aがカバー220を閉位置から開位置かけて上下動可能に保持する。
係止突起212bは、側板部212の幅方向に向いた半円柱状の突脈である。この係止突起212bは、カバー220が閉位置に位置するときに、カバー220の側壁部の上側係止溝223aに係止され、カバー220が開位置に位置するときに、カバー220の側壁部の下側係止溝223bに係止される。
ランナ部214は、図6及び図7に示すように、第2のボディ300のレール部310に所定位置αから図7の図示左右方向(即ち、リード端子12の長さ方向の両方向)に向けてスライド自在に嵌まり込む断面視略逆T字状の突起である。なお、ここで言う所定位置αとは、図7(a)に示すように、第1のボディ200のボディ本体210のランプ保持部211の第1の壁部の外面と第2のボディ300の前面とが一致する位置のことである。
取付部215は、図2及び図6に示すように、コンタクト100の第1の接続部110の第1の圧入板111が圧入される断面十字状の長溝である。このようにコンタクト100の第1の接続部110の第1の圧入板111が圧入され、取付部215に取り付けられる。
突脈部217は、略直方体状の突起であって、開放側の端部にコンタクト100の係止片114が係止されるスリット217aが設けられている。
カバー220は、図1、図3及び図6に示すように、ボディ本体210の一対の側板部212の間の空間の上側を覆う略矩形状の天板と、この天板の下面の両端部に設けられ、一対の側板部212の外面に沿う一対の側壁部と、前記天板の下面に一対の側壁部の幅方向の一端部同士を繋ぐように設けられる後壁部とを有する樹脂成形品である。
前記後壁部は、その高さ寸法が一対の側壁部の高さ寸法よりも高くなっている。即ち、前記後壁部は、ボディ本体210の一対の側板部212の間の空間の後側を覆うと共に、第2のボディ300の開放部301の上側を覆うようになっている。
前記天板の中央部には、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12が挿脱可能な挿脱口221が設けられている。挿脱口221の両縁部は、リード端子12を当該挿脱口221内に導くテーパ形状となっている。また、挿脱口221の両縁部には、コンタクト100の第1、第2のクランプアーム112、113がカバー220の第1、第2の押圧部材224a、224bに押圧されていない状態で、当該第1、第2のクランプアーム112、113の先端部との干渉を避けるための2つの切欠き部221aが設けられている。
前記一対の側壁部と前記後壁部との両角部には、ボディ本体210の一対の側板部212のガイド突起212aが上下動可能に嵌まり込む一対のガイド溝222が設けられている。このようにボディ本体210の一対のガイド突起212aがカバー220の一対のガイド溝222に上下動可能に嵌まり込むことにより、カバー220がボディ本体210に上下動可能に取り付けられる。
また、前記一対の側壁部の内面の幅方向の他端部には、一対の上側係止溝223a及び下側係止溝223bが上下に位置するように設けられている。各上側係止溝223aは、カバー220が閉位置に位置するときに、ボディ本体210の係止突起212bを係止する。各下側係止溝223bは、カバー220が開位置に位置するときに、ボディ本体210の係止突起212bを係止する。このようにしてカバー220が閉位置、開位置で係止される
更に、前記一対の側壁部の幅方向の他端部の下端部には、図1、図3及び図7に示すように、第2のボディ300の両外側面に沿って下方に延びる板状の一対の係止アーム226が設けられている。
各係止アーム226の幅方向の一端部には、カバー220が閉位置に位置するときに、第2のボディ300の第1の係止凸部331が挿入可能な第1の凹部226aと、この第1の凹部226aの下方に位置しており且つカバー220が開位置に位置するときに、第1の係止凸部331に当接する第1の当接部226bとが設けられている。第1の凹部226aの下端部(カバーの閉位置への移動方向側の端部)は、下方向に向けて漸次増大するテーパ形状となっている。
一方、各係止アーム226の幅方向の他端部には、カバー220が閉位置に位置するときに、第2のボディ300の第2の係止凸部332が挿入可能な第2の凹部226cと、この第2の凹部226cの下方に位置しており且つカバー220が開位置に位置するときに、第2の係止凸部332に当接する第2の当接部226dとが設けられている。第2の凹部226cは、第1の凹部226aよりも下方に位置している。第2の凹部226cは、上下端部が横向き略V字状になっている(即ち、第2の凹部226cの下端部(カバーの閉位置への移動方向側の端部)が下方向に向けて漸次増大するテーパ形状となっている。)。
即ち、カバー220が閉位置に位置しているとき、カバー220の一対の係止アーム226の第1、第2の凹部226a、226cが第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332に対向する。即ち、第1、第2の係止凸部331、332が第1、第2の凹部226a、226cに挿入可能な状態になる。このため、カバー220及びボディ本体210が、図7(b)及び図7(c)に示すように、所定位置αから図示両側に第1、第2の凹部226a、226cの深さの距離分スライド自在となる。一方、カバー220が開位置に位置するとき、カバー220の一対の係止アーム226の第1、第2の当接部226b、226dが第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332に当接する。このため、カバー220及びボディ本体210が、図7(d)に示すように、所定位置αでロックされる。
このようにカバー220の一対の係止アーム226の第1、第2の凹部226a、226c及び当接部226b、226d及び第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332が、カバー220を開位置で係止することにより、カバー220及びボディ本体210を所定位置αでロックするロック手段となる。
前記天板の下面の一対の側壁部の内側部には、図3及び図6に示すように、板状の第1、第2の押圧部材224a、224bが下方に向けて設けられている。第2の押圧部材224bの幅寸法は第1の押圧部材224aの幅寸法の略半分となっている。
第1の押圧部材224aは、先端部が内側に凸状に折れ曲がっている。この第1の押圧部材224aは、図6(b)に示すように、カバー220が開位置に位置すると、前記先端部がコンタクト100の2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aを内側に向けて押圧する。また、第1の押圧部材224aは、図6(a)及び(c)に示すように、カバー220が閉位置に位置すると、前記先端部がコンタクト100の2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aに当接しない当該第1の屈曲部112aの下方に位置する。これにより、第1の押圧部材224aの先端部による第1の屈曲部112aに対する押圧が解除される。
第2の押圧部材224bは、先端部が内側に凸状に折れ曲がっている。この第2の押圧部材224bは、図6(b)に示すように、カバー220が開位置に位置すると、前記先端部がコンタクト100の第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aを内側に向けて押圧する。また、第2の押圧部材224bは、図6(a)及び(c)に示すように、カバー220が閉位置に位置すると、前記先端部がコンタクト100の第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aに当接しない当該第2の屈曲部113aの下方に位置する。これにより、第2の押圧部材224bの先端部による第2の屈曲部113aに対する押圧が解除される。
また、第1、第2の押圧部材224a、224bは、カバー220の一対の側壁部との間で、ボディ本体210の一対の側板部212を上下動自在にガイドするようになっている。
前記天板の下面の第2の押圧部材224bの後側部分には、断面視略L字状の仕切壁225が設けられている。この仕切壁225は、一端部がカバー220の第2の押圧部材224bの幅方向の一端部に連続しており、他端部がカバー220の後壁部に連続している。仕切壁225とカバー220の後壁部とにより区画される空間が、図3に示すように、コンタクト100の保持部120を出入り可能に収容する収容空間225aとなる。
コンタクト100は、図5及び図6に示すように、導電性を有する金属板から切り起こされ且つ折り曲げられて作成されるものである。このコンタクト100は、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を挟持可能(即ち、電気的且つ機械的に接続可能)な第1の接続部110と、この第1の接続部110が設けられる弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部110をリード端子12の長さ方向に変位可能に保持する保持部120と、この保持部120に設けられ、基板20の挿入部21に電気的に接続される第2の接続部130とを有している。
第1の接続部110は、略矩形状の板状体である第1の圧入板111と、この第1の圧入板111の長さ方向の両端部の上端に連続して設けられる弾性変形可能な可動片である2つの第1のクランプアーム112と、第1の圧入板111の2つの第1のクランプアーム112の間の上端に連続して設けられる弾性変形可能な可動片である第2のクランプアーム113と、この第1の圧入板111の一方の第1のクランプアーム112の外側の上端に連続して設けられる係止片114とを有している。
第1の圧入板111は、第1のボディ200の取付部215に圧入される部位である。この状態で、係止片114が第1のボディ200の突脈部217のスリット217aに係止され、第1の圧入板111が取付部215に所定以上入り込むのを防止している。
2つの第1のクランプアーム112及び第2のクランプアーム113は、第1の圧入板111が取付部215に圧入された状態で、第1のボディ200の一対の側板部212の間の空間に収容される。
各第1のクランプアーム112は、外側に向けて略L字状に屈曲する第1の屈曲部112aと、この第1の屈曲部112aの先端部に連続しており且つ当該第1の屈曲部112aと反対方向に略L字状に屈曲する第1の把持部112bとを有している。
第2のクランプアーム113は、第1の屈曲部112aと反対方向に略L字状に屈曲する第2の屈曲部113aと、この第2の屈曲部113aの先端部に連続しており且つ当該第2の屈曲部113aと反対方向に略L字状に屈曲する第2の把持部113bとを有している。
2つの第1の屈曲部112aはカバー220の第1の押圧部材224aの先端部に内側に向けて押圧される部位である。第2の屈曲部113aは、カバー220の第2の押圧部材224bの先端部に内側に押圧される部位である。即ち、2つの第1の屈曲部112aと第2の屈曲部113aとは、互いに近づく方向に向けて第1、第2の押圧部材224a、224bに各々押圧される。
2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとは、図6(b)に示すように、2つの第1の屈曲部112aと第2の屈曲部113aとが第1、第2の押圧部材224a、224b押圧されると、互いに近づく方向に移動して交差し、2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとの間に冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を挿入するための空間Xを形成するようになっている。また、2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとは、図6(c)に示すように、第1の押圧部材224aの2つの第1の屈曲部112aに対する押圧及び第2の押圧部材224bの第2の屈曲部113aに対する押圧が解除されると、互いに近づく方向に移動して空間Xが閉じる。これにより、2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとがリード端子12を挟持するようになっている。
保持部120は、第1の接続部110の第1の圧入板111に連続する平面視略L字状の先端部121と、第2の接続部130の第2の圧入板131の端部に連続し且つ略直角に折り曲げられた基端部122と、一端部が先端部121に連続し且つ他端部が基端部122に連続する略逆U字状の中間部123とを有する。
中間部123は、第1の圧入板111の長さ方向(即ち、リード端子12の長さ方向)に対して略直角な方向に向いている。この中間部123は、第1の接続部110の第1の圧入板111がボディ本体210の取付部215に圧入された状態で、当該ボディ本体210に取り付けられたカバー220の収容空間225aに収容される。
先端部121は、第1の接続部110の第1の圧入板111がボディ本体210の取付部215に圧入された状態で、当該ボディ本体210のランナ部214とカバー220の後壁部との間の空間に収容される。
基端部122は、第2の接続部130の第2の圧入板131が第2のボディ300の第3の穴部323に圧入された状態で、当該第2のボディ300の開放部301の空間に収容される。
第2の接続部130は、矩形状の板状体である第2の圧入板131と、この第2の圧入板131の先端に連続して設けられる2つの接続アーム132とを有する。
第2の圧入板131の長さ方向の両端部には外側に凸の一対の突起が設けられている。この突起を含めた第2の圧入板131の長さ寸法が第2のボディ300の第3の穴部323の幅寸法よりも若干大きくなっている。即ち、第2の圧入板131が第2のボディ300の第3の穴部323に圧入される。
各接続アーム132は、横向き略U字状のアームであって、その先端部が上方に向けて円弧状に湾曲している。この接続アーム132は、第2のボディ300の第2の穴部322に収容された状態で、前記先端部が第1の穴部321に入り込む。このため、接続アーム132の先端部が、第1の穴部321の開口部321aから挿入された基板20の挿入部21の図示しない配線パターンに弾性接触する。このようにしてコンタクト100と基板20とが電気的に接続される。
以下、このような構成の接続装置の組み立て手順について詳しく説明する。まず、ボディ本体210のランナ部214を第2のボディ300のレール部310に嵌め込む。
その後、ボディ本体210の取付部215にコンタクト100の第1の接続部110の第1の圧入板111を圧入する。これにより、コンタクト100の第1の接続部110の2つの第1のクランプアーム112及び第2のクランプアーム113がボディ本体210の一対の側板部212の間の空間に配置される。このとき、コンタクト100の係止片116がボディ本体210の突脈部217のスリット217aに嵌まり込み、係止される。
これと共に、コンタクト100の第2の接続部130の2つの接続アーム132を第2のボディ300の収容部320の第2の穴部322に位置合わせしつつ挿入する。そして、第2の接続部130の第2の圧入板131を収容部320の第3の穴部323に圧入する。すると、2つの接続アーム132の先端部が、自身の弾性力により、収容部320の第1の穴部321に入り込む。
その後、カバー220の一対の側壁部と第1、第2の押圧部材224a、224bとの間に、ボディ本体210の一対の側板部212を挿入する。すると、カバー220の一対の側壁部が外側に弾性変形して、ボディ本体210の一対の側板部212のガイド突起212aを乗り越える。そして、カバー220の一対のガイド溝222がボディ本体210の一対のガイド突起212aに嵌まり込む。
このとき、カバー220の第1の押圧部材224aがコンタクト100の2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aを内側に向けて押圧しつつ、ボディ本体210の一方の側板部212と2つの第1のクランプアーム112との間の空間に入り込む。同様に、カバー220の第2の押圧部材224bがコンタクト100の第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aを内側に向けて押圧しつつ、ボディ本体210の一方の側板部212と第2のクランプアーム113との間の空間に入り込む。
これと共に、カバー220の一対の係止アーム226が第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332の間に入り込む。
以下、このように組み立てられる接続装置の使用方法を説明しつつ各部の動作について説明する。まず、基板20の挿入部21を第2のボディ300の開口部321aから収容部320の第1の孔部321に挿入する。すると、基板20の挿入部21の配線パターンが第1の孔部321に入り込んだコンタクト100の2つの接続アーム132に弾性接触する。これにより、コンタクト100が基板20に電気的に接続される。
その後、カバー220を開位置に位置させる。すると、図7(d)に示すように、カバー220の一対の係止アーム226の第1、第2の当接部226b、226dが第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332に当接する。これにより、カバー220及びボディ本体210が所定位置αでロックされる。これと共に、ボディ本体210の一対の側板部212上の係止突起212bが、カバー220の一対の側壁部の下側係止溝223bに係止される。
このとき、図6(b)に示すように、カバー220の第1の押圧部材224aの先端部が上方に移動してコンタクト100の2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aを内側に向けて押圧する。これと共に、カバー220の第2の押圧部材224bの先端部が上方に移動してコンタクト100の第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aを内側に向けて押圧する。
これにより、2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aと第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aとが互いに近づく方向に向けて移動する。これと共に、2つの第1のクランプアーム112の第1の把持部112bと第2のクランプアーム113の第2の把持部113bとが、互いに近づく方向に移動して交差し、そして、互いに離れる方向に移動する。これにより、2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとの間に空間Xを形成する。
その後、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12をカバー220の挿脱口221から挿入する。すると、リード端子12がボディ本体210のスリット211cにガイドされ、空間Xに導かれる。
これと共に、冷陰極蛍光ランプ10のランプ部11がボディ本体210の凹部211a、211bに嵌まり込み、保持される。
その後、カバー220を開位置から閉位置にかけて移動させる。すると、ボディ本体210の一対の側板部212上の係止突起212bが、カバー220の一対の側壁部の上側係止溝223aに係止される。
このとき、図6(c)に示すように、カバー220の第1の押圧部材224aの先端部が2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aの下方空間に移動する。これにより、第1の押圧部材224aの2つの第1の屈曲部112aに対する押圧が解除される。これと共に、カバー220の第2の押圧部材224bが第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aの下方空間に移動する。これにより、第2の押圧部材224bの第2の屈曲部113aに対する押圧が解除される。
すると、2つの第1の屈曲部112aと第2の屈曲部113aとが、2つの第1のクランプアーム112、第2のクランプアーム113自身のバネ力によって、互いに離れる方向に移動する。これと共に、2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとが、互いに近づく方向に移動して空間Xが閉じる。これにより、2つの第1の把持部112bと第2の把持部113bとがリード端子12を挟持する。
その後、冷陰極蛍光ランプ10が熱膨張変形すると、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を挟持する2つの第1のクランプアーム112、第2のクランプアーム113、第1の圧入板111及び係止片114(即ち、第1の接続部110)と先端部121とが図5(a)の図示右方向に変位する。これと共に、コンタクト100の保持部120の中間部123が弾性変形し、当該中間部123の一端部がその他端部と平行な状態から図示右方向に移動する。
前記変位に伴って、ボディ本体210及びカバー220が、図7(b)に示すように、第2のボディ300上を所定位置αから図示右方向に移動する。このとき、カバー220の一対の係止アーム226の第1の凹部226aに第2のボディ300の両外側面の第1の係止凸部331が入り込む。このようにして冷陰極蛍光ランプ10の熱膨張変形が吸収される。
なお、カバー220の一対の係止アーム226の第1の凹部226aに第2のボディ300の両外側面の第1の係止凸部331が当接することにより、カバー220、ボディ本体210及び第1の接続部110の移動が止まる。
一方、冷陰極蛍光ランプ10が熱収縮変形すると、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を挟持する2つの第1のクランプアーム112、第2のクランプアーム113、第1の圧入板111及び係止片114(即ち、第1の接続部110)と先端部121とが図5(a)の図示左方向に変位する。これと共に、コンタクト100の保持部120の中間部123が弾性変形し、当該中間部123の一端部がその他端部と平行な状態から図示左方向に移動する。
前記変位に伴って、ボディ本体210及びカバー220が、図7(c)に示すように、第2のボディ300上を所定位置αから図示左方向に移動する。このとき、カバー220の一対の係止アーム226の第2の凹部226cに第2のボディ300の両外側面の第2の係止凸部332が入り込む。このようにして冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形が吸収される。
なお、カバー220の一対の係止アーム226の第2の凹部226cに第2のボディ300の両外側面の第2の係止凸部332が当接することにより、カバー220、ボディ本体210及び第1の接続部110の移動が止まる。
冷陰極蛍光ランプ10を取り外すときには、カバー220を閉位置から開位置にかけて移動させる。すると、ボディ本体210の一対の側板部212上の係止突起212bが、カバー220の一対の側壁部の下側係止溝223bに係止される。なお、カバー220及びボディ本体210が上述の通りスライドし、所定位置αから位置ずれしている場合には、第2のボディ300両外側面の第1の係止凸部331又は第2の係止凸部332のテーパ形状の下端部がカバー220の一対の係止アーム226の第1の凹部226a又は第2の凹部226cのテーパ形状の下端部に沿って移動する。これにより、カバー220及びボディ本体210がスライド位置から所定位置αに戻る。
このとき、図7(d)に示すように、カバー220の一対の係止アーム226の第1、第2の当接部226b、226dが第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332に当接する。これにより、カバー220及びボディ本体210が所定位置αでロックされる。
これと共に、図6(b)に示すように、カバー220の第1の押圧部材224aの先端部が上方に移動してコンタクト100の2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aを内側に向けて押圧する。これと共に、カバー220の第2の押圧部材224bが上方に移動してコンタクト100の第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aを内側に向けて押圧する。
これにより、2つの第1のクランプアーム112の第1の屈曲部112aと第2のクランプアーム113の第2の屈曲部113aとが互いに近づく方向に向けて移動する。これと共に、2つの第1のクランプアーム112の第1の把持部112bと第2のクランプアーム113の第2の把持部113bとが、互いに離れる方向に移動し、空間Xが開く。これにより、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を空間Xからボディ本体210のスリット211cに沿って上方に移動させ、カバー220の挿脱口221から取り出す。
このような接続装置による場合、冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形又は熱膨張変形に伴って、コンタクト100の保持部120が弾性変形することにより、当該コンタクト100の第1の接続部110が前記左右方向に変位し、この第1の接続部110の変位と共に、ボディ本体210及びカバー220が所定位置αから前記左右方向にスライドする。このため、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12が、従来例の如く冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形又は熱膨張変形により、第1の接続部110の2つの第1のクランプアーム112と第2のクランプアーム113との間を摺動し、当該リード端子12が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子12と第1の接続部110との安定した接続を図ることができる。
また、冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形又は熱膨張変形に伴って、コンタクト100の保持部120が弾性変形すると共に、当該コンタクト100の第1の接続部110が変位することからことから、冷陰極蛍光ランプ10とリード端子12との接合部分(封入部分)に負荷が掛かるのを防止することができる。このため、前記負荷を起因とする冷陰極蛍光ランプ10の不具合が生じるのを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る接続装置について図面を参照しつつ説明する。図8は本発明の第2の実施の形態に係る接続装置の側面図であって、(a)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置に位置する状態を示す図、(b)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置から一方向にスライドした状態を示す図、(c)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置から他方向にスライドした状態を示す図、(d)はカバーが開位置に位置し且つボディ本体が所定位置でロックされた状態を示す図、図9は同装置の図8のB−B断面図であって、(a)はカバーが閉位置に位置する状態を示す図、(b)はカバーが開位置に位置する状態を示す図、(c)はカバーが閉位置に位置し且つリード端子が挿入された状態を示す図、図10は同装置のコンタクトの斜視図であって、(a)が正面側から見た図、(b)が背面側から見た図である。
図8及び図9に示す接続装置は、コンタクト100’の形状及びカバー220’の形状が実施例1の接続装置と異なっている。以下、その相違点について詳しく説明し、重複する部分の説明は省略する。なお、コンタクト及びカバーについては、’を付して実施例1と区別する。
カバー220’は、挿脱口221’及び第1、第2の押圧部材224a’、224b’の形状がカバー220と異なっている。
挿脱口221’は、図9に示すように、挿脱口221よりも幅広な略矩形状の開口である。
第1の押圧部材224a’は下方に向けて延びる板状体である。この第1の押圧部材224a’の下端部の内側部は、下方に向けて漸次増大するテーパ形状となっている。この第1の押圧部材224a’は、図9(a)及び(c)に示すように、カバー220’が閉位置に位置するとき、コンタクト100’の2つの第1のクランプアーム112’の第1の湾曲部112b’を内側に向けて押圧する。一方、第1の押圧部材224a’は、図9(b)に示すように、カバー220’が開位置に位置するとき、2つの第1の湾曲部112b’に当接しない当該第1の湾曲部112b’の上方に位置する。これにより、第1の押圧部材224a’の2つの第1の湾曲部112b’に対する押圧が解除される。
第2の押圧部材224b’も下方に向けて延びる板状体である。この第2の押圧部材224b’の幅寸法は第1の押圧部材224a’の略半分となっている。この第2の押圧部材224b’の下端部の内側部は、下方に向けて漸次増大するテーパ形状となっている。第2の押圧部材224b’は、図9(a)及び(c)に示すように、カバー220’が閉位置に位置するとき、コンタクト100’の第2のクランプアーム113’の第2の湾曲部113b’を内側に向けて押圧する。一方、第2の押圧部材224b’は、図9(b)に示すように、カバー220’が開位置に位置するとき、第2の湾曲部113b’に当接しない当該第2の湾曲部113b’の上方に位置する。これにより、第2の押圧部材224b’の第2の湾曲部113b’に対する押圧が解除される。
また、第1、第2の押圧部材224a’、224b’は、カバー220の’一対の側壁部との間で、ボディ本体210の一対の側板部212を上下動自在にガイドするようになっている。
コンタクト100’は、図10に示すように、第1の接続部110’の2つの第1のクランプアーム112’及び第2のクランプアーム113’の形状が実施例1のコンタクト100と異なっている。
各第1のクランプアーム112’は、第1の把持部112a’と、この第1の把持部112a’の先端部に連続しており且つ外側に向けて湾曲する第1の湾曲部112b’とを有している。
第2のクランプアーム113’は、第2の把持部113a’と、この第2の把持部113a’の先端部に連続しており且つ第1の湾曲部112b’と反対方向に向けて湾曲する第2の湾曲部113b’とを有している。
2つの第1の湾曲部112b’はカバー220’の第1の押圧部材224a’に内側に向けて押圧される部位である。第2の湾曲部113b’はカバー220’の第2の押圧部材224b’に内側に向けて押圧される部位である。即ち、2つの第1の湾曲部112b’と第2の湾曲部113b’とは、第1、第2の押圧部材224a’、224b’に互いに近づく方向に向けて押圧される。
2つの第1の把持部112a’と第2の把持部113a’とは、その中間部が互いに離れる方向に折れ曲がっている。これにより、2つの第1の把持部112a’と第2の把持部113a’との間に冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を挿入するための空間Xが生じている。
2つの第1の把持部112a’と第2の把持部113a’とは、図9(b)に示すように、2つの第1の湾曲部112b’と第2の湾曲部113b’とが押圧されると、互いに近づく方向に移動し、2つの第1の把持部112a’と第2の把持部113a’との間の空間Xが閉じる。これにより、2つの第1の把持部112a’と第2の把持部113a’とが冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を挟持する。
以下、このような構成の接続装置の組み立て手順について図面を参照しつつ説明する。まず、ボディ本体210のランナ部214を第2のボディ300のレール部310に嵌め込む。
その後、実施例1と同様に、コンタクト100’の第1の接続部110’の第1の圧入板111’をボディ本体210の取付部215に圧入すると共に、コンタクト100’の係止片116’をボディ本体210の突脈部217のスリット217aに係止させる。
これと共に、コンタクト100’の第2の接続部130’の2つの接続アーム132’を第2のボディ300の収容部320の第2の穴部322に挿入し、第2の接続部130’の第2の圧入板131’を収容部320の第3の穴部323に圧入する。
その後、カバー220’の一対の側壁部と第1、第2の押圧部材224a’、224b’との間に、ボディ本体210の一対の側板部212を挿入する。すると、カバー220’の一対の側壁部が外側に弾性変形して、ボディ本体210の一対の側板部212のガイド突起212aを乗り越える。そして、カバー220’の一対のガイド溝222’がボディ本体210の一対のガイド突起212aに嵌まり込む。
これと共に、図8(a)に示すように、カバー220’の一対の係止アーム226’が第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332の間に入り込む。
以下、このように組み立てられる接続装置の使用方法を説明しつつ各部の動作について説明する。まず、実施例1と同様に、基板20の挿入部21が第2のボディ300の開口部321aから挿入され、これにより、コンタクト100と基板20とが電気的に接続される。
その後、カバー220’を開位置に位置させる。すると、図9(b)に示すように、カバー220’の第1の押圧部材224a’がコンタクト100’の2つの第1のクランプアーム112’の第1の湾曲部112b’の上方に位置する。これと共に、カバー220’の第2の押圧部材224b’コンタクト100’の第2のクランプアーム113’の第2の湾曲部113bの上方に位置する。このため、コンタクト100’の2つの第1のクランプアーム112’の第1の把持部112a’と第2のクランプアーム113’の第2の把持部113a’との間に空間Xが生じている。
このとき、図8(d)に示すように、カバー220’の一対の係止アーム226’の第1、第2の当接部226b’、226d’が、実施例1と同様に、第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332に当接する。これにより、カバー220及びボディ本体210が所定位置αでロックされる。これと共に、ボディ本体210の一対の側板部212上の係止突起212bが、カバー220’の一対の側壁部の下側係止溝223b’に係止される。
その後、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12をカバー220’の挿脱口221’から挿入する。すると、リード端子12がボディ本体210のスリット211cにガイドされ、空間Xに導かれる。
これと共に、冷陰極蛍光ランプ10のランプ部11がボディ本体210の凹部211a、211bに嵌まり込み、保持される(図1(b)を借りて参照)。
その後、カバー220’を開位置から閉位置にかけて移動させる。すると、ボディ本体210の一対の側板部212上の係止突起212bが、カバー220’の一対の側壁部の上側係止溝223a’に係止される。
このとき、図9(c)に示すように、カバー220’の第1の押圧部材224a’が2つの第1のクランプアーム112’の第1の湾曲部112b’を内側に向けて押圧する。これと共に、カバー220’の第2の押圧部材224b’が、コンタクト100’の第2のクランプアーム113’の第2の湾曲部113b’を内側に向けて押圧する。
すると、2つの第1のクランプアーム112’の第1の湾曲部112b’及び第1の把持部112a’と、第2のクランプアーム113’の第2の湾曲部113b’及び第2の把持部113a’とが、互いに近づく方向に向けて移動し、空間Xが閉じる。これにより、2つの第1の把持部112a’と第2の把持部113a’とが、リード端子12を挟持する。
その後、冷陰極蛍光ランプ10が熱膨張変形又は熱収縮変形すると、実施例1と同様に、コンタクト100’の保持部120’の中間部123’が弾性変形しつつ、当該コンタクト100’の第1の接続部110’が変位する。この変位と共に、ボディ本体210及びカバー220’が、図8に示すように、第2のボディ300上を所定位置αから図示右左方向にスライドする。
冷陰極蛍光ランプ10を取り外すときには、カバー220’を閉位置から開位置にかけて移動させる。なお、カバー220’及びボディ本体210が上述の通りスライドし、所定位置αから位置ずれしている場合には、第2のボディ300両外側面の第1の係止凸部331又は第2の係止凸部332のテーパ形状の下端部がカバー220’の一対の係止アーム226の第1の凹部226a又は第2の凹部226cのテーパ形状の下端部に沿って移動する。これにより、カバー220’及びボディ本体210がスライド位置から所定位置αに戻る。
すると、カバー220’の第1の押圧部材224a’がコンタクト100’の2つの第1のクランプアーム112’の第1の湾曲部112b’の上方に位置する。これと共に、カバー220’の第2の押圧部材224b’コンタクト100’の第2のクランプアーム113’の第2の湾曲部113b’の上方に位置する。
これにより、第1の押圧部材224a’の2つの第1の湾曲部112b’に対する押圧が解除されると共に、第2の押圧部材224b’の第2の湾曲部113b’に対する押圧が解除される。すると、2つの第1の湾曲部112b’及び第1の把持部112a’と、第2の湾曲部113b’及び第2の把持部113a’とが、互いに離れる方向に向けて移動し、空間Xが開く。これにより、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12を空間Xからボディ本体210のスリット211cに沿って上方に移動させ、カバー220’の挿脱口221’から取り出す。
このとき、カバー220’の一対の係止アーム226’の第1、第2の当接部226b’、226d’が第2のボディ300の両外側面の第1、第2の係止凸部331、332に当接する。これにより、カバー220’及びボディ本体210が所定位置αでロックされる。これと共に、ボディ本体210の一対の側板部212上の係止突起212bが、カバー220’の一対の側壁部の下側係止溝223b’に係止される。
このような接続装置による場合であっても、冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形又は熱膨張変形に伴って、コンタクト100’の保持部120’が弾性変形することにより、当該コンタクト100’の第1の接続部110’が前記左右方向に変位し、この第1の接続部110’の変位と共に、ボディ本体210及びカバー220’が所定位置αから前記左右方向にスライドする。このため、冷陰極蛍光ランプ10のリード端子12が、従来例の如く冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形又は熱膨張変形により、第1の接続部110’の2つの第1のクランプアーム112’と第2のクランプアーム113’との間を摺動し、当該リード端子12が磨耗するのを防止することができる。よって、リード端子12と第1の接続部110’との安定した接続を図ることができる。
また、冷陰極蛍光ランプ10の熱収縮変形又は熱膨張変形に伴って、コンタクト100の保持部120が弾性変形すると共に、当該コンタクト100の第1の接続部110が変位することからことから、冷陰極蛍光ランプ10とリード端子12との接合部分(封入部分)に負荷が掛かるのを防止することができる。このため、前記負荷を起因とする冷陰極蛍光ランプ10の不具合が生じるのを防止することができる。
なお、上記コンタクトについては、電子部品のリード端子が電気的且つ機械的に接続可能な第1の接続部と、この第1の接続部が設けられる弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部を少なくともリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部とを有する限り任意に設計変更することが可能である。
なお、図11は本発明の第1の実施の形態に係るコンタクトの設計変更例を示す概略的斜視図であって、(a)が固定片である2つの第1のクランプアームと可動片である第2のクランプアームとを有したコンタクトの図、(b)が可動片である第1、第2のクランプアームを有したコンタクトの図、(c)が固定片である第1のクランプアームと可動片である第2のクランプアームとを有したコンタクトの概略的斜視図、図12は本発明の第2の実施の形態に係るコンタクトの設計変更例を示す概略的斜視図であって、(a)が固定片である2つの第1のクランプアームと可動片である第2のクランプアームとを有したコンタクトの図、(b)が可動片である第1、第2のクランプアームを有したコンタクトの図、(c)が固定片である第1のクランプアームと可動片である第2のクランプアームとを有したコンタクトの概略的斜視図、図13は本発明の第1の実施の形態に係るコンタクトの設計変更例を示す概略的背面図である。
第1の接続部110、110’については、リード端子をクランプするクランプ部であるとして説明したが、これに限定されるものではなく、リード端子が電気的且つ機械的に接続可能なものである限り任意に設計変更することが可能である。
例えば、第1の接続部110、110’としては、リード端子にハンダ付けされるハンダ付け部やリード端子に圧着される圧着部とすることができる。
また、第1の接続部110、110’のクランプ部としての構成は上記実施例に限定されるものではない。例えば、図11(a)に示すように、第1のクランプアーム112を板状の固定片とすることができる。この場合、第2のクランプアーム113の第1のクランプアーム112から離れる方向に屈曲する屈曲部113aがカバー220の挿脱口221の一方の縁部に設けられた押下部材に押下されると、屈曲部113aの先端部に連続し且つ当該屈曲部113aと反対方向に屈曲する把持部114bが、第1のクランプアーム112に近づく方向に移動して当該第1のクランプアーム112に交差し、その間にリード端子を挿入するための空間を形成する。この空間にリード端子を挿入した後、カバー220を操作して前記押圧部材の屈曲部113aに対する押圧が解除されると、把持部114bが第1のクランプアーム112に近づく方向に移動して前記空間が閉じる。これにより把持部114bと第1のクランプアーム112との間でリード端子を挟持する。
また、第1の接続部110は、図11(b)に示すように、弾性変形可能な可動片である第1のクランプアーム112と、弾性変形可能な可動片である第2のクランプアーム113とを1つずつ有する構成とすることもできる。同様に、第1の接続部110は、図11(c)に示すように、固定片である第1のクランプアーム112と、弾性変形可能な可動片である第2のクランプアーム113とを1つずつ有する構成とすることもできる。なお、第1の接続部110は、第1のクランプアーム(可動片、固定片に関わらず)を3つ以上、第2のクランプアームを2つ以上有する構成とすることも可能である。
第1の接続部110’についても、図12(a)に示すように、2つの第1のクランプアーム112’を固定片とすることができる。この場合、第2のクランプアーム113’の把持部113a’の先端部に連続し且つ第1のクランプアーム112’から離れる方向に向けて湾曲した湾曲部113b’が、カバー220’の押圧部材に第1のクランプアーム112’に向けて押圧されると、把持部113a’が第1のクランプアーム112’に近づく方向に移動し、当該把持部113a’と第1のクランプアーム112’との間でリード端子を挟持する。その後、湾曲部113b’が前記押圧部材の押圧から解放されると、把持部113a’が第1のクランプアーム112から離れる移動し、把持部113a’と第1のクランプアーム112との間の挟持からリード端子が解放される。
また、第1の接続部110’は、図12(b)に示すように、第1の接続部110と同様に、弾性変形可能な可動片である第1のクランプアーム112’と弾性変形可能な可動片である第2のクランプアーム113’とを1つずつ有する構成とすることもできる。また、第1の接続部110’は、図12(c)に示すように、固定片である第1のクランプアーム112’と、弾性変形可能な可動片である第2のクランプアーム113’とを1つずつ有する構成とすることもできる。なお、第1の接続部110’も、第1のクランプアーム(可動片、固定片に関わらず)を3つ以上、第2のクランプアームを2つ以上有する構成とすることも可能である。
更に、第1の接続部110、110’は、第1のボディ200との間で、リード端子をクランプする構成とすることもできる。
保持部120、120’については、上記第1の接続部が設けられる弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部を少なくともリード端子の長さ方向に変位可能に保持し得る限り任意に設計変更することが可能である。
例えば、保持部120、120’は、略L字を90°回転させた形状とすることもできるし、リング形状とすることもできる。また、保持部120は、図13に示すように、先端部121と、中間部123との間に横向き略U字状の湾曲部124を更に有した形状とすることもできる。湾曲部124の形状についても、略U字状に限定されるものではなく、略L字を90°回転させた形状とすることもできるし、リング形状とすることもできる。この点は、保持部120’も同様に設計変更可能である。
第2の接続部130、130’については、基板に電気的に接続し得るものである限り任意に設計変更することが可能である。例えば、前記基板にスルーホールが設けられている場合、第2の接続部を前記スルーホールに挿入可能な直線状の板状体とすることができるし、第2の接続部を基板の回路パターンに接触し表面実装可能な鉤状体とすることもできるし、第2の接続部を基板の回路パターンに弾性接触し得る形状と(例えば、横向き略U字状)することもできるし、第2の接続部を基板20の回路パターン又はその他の電子部品等と接続するためのリード線が圧着可能な形状とすることもできる。また、前記第2の接続部120を別体とし、保持部120、120’に接触させるようにすることも一応可能である。
上記接続装置については、電子部品のリード端子が電気的且つ機械的に接続可能な第1の接続部と、この第1の接続部が設けられる弾性変形可能な部位であり且つ当該第1の接続部を少なくともリード端子の長さ方向に変位可能に保持する保持部とを有するコンタクトを備える限り任意に設計変更することが可能である。なお、図14は接続装置の第1、第2のボディの設計変更例を示す側面図であって、(a)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置に位置する状態を示す図、(b)はカバーが閉位置に位置し且つボディ本体が所定位置から一方向にスライドした状態を示す図、(c)はカバーが開位置に位置し且つボディ本体が所定位置でロックされた状態を示す図である。
前記接続装置は、前記コンタクトを収容する一つのボディを備える構成とすることもできる。この場合、前記コンタクトの第1の接続部の変位のみで、リード端子の熱膨張変形又は熱収縮変形に対応することになる。
第1のボディ200については、コンタクトの第1の接続部が取付可能であり且つ第2のボディ300上を所定位置αからリード端子の長さ方向の少なくとも一方向にスライド移動可能になっていれば良い。
カバー220、220’については、設けるか否かは任意である。カバー220、220’を設けない場合には、押圧部材を第1のボディ200に可動自在に設け、第1、第2のクランプアーム112、113又は第1、第2のクランプアーム112’、113’を操作するようにすれば良い。なお、上述のように第1のクランプアーム112、112’が固定片である場合には、前記押圧部材は第2のクランプアーム113、113’のみを操作可能とすれば良い。
第2のボディ300については、前記第1のボディが所定位置からリード端子の長さ方向にスライド自在に設けられており且つコンタクトの第2の接続部を収容可能である限り任意に設計変更することが可能である。
従って、レール部310を第1のボディ本体に設け、ランナ部214を第2のボディに設けることが可能である。レール部310及びランナ部214については、前記第1のボディが第2のボディ上で所定位置からリード端子の長さ方向にスライド自在にし得る限りどのようなもの用いても構わない。
係止アーム226の第1、第2の凹部226a、226c及び第1、第2の係止凸部331、332は、カバー220が開位置に位置するとき、第1のボディを第2のボディ上の所定位置でロックするロック手段であるとしたが、これに限定されるものではなく、同様の機能を発揮し得るものである限り任意に設計変更することが可能である。例えば、第1のボディ200が第2のボディ300上を所定位置αからリード端子の長さ方向の一方向にのみスライド自在である場合には、第1のボディ200のカバー220の一対の係止アーム226は、図14(a)及び(b)に示すように、スライド方向の一端部に設けられており且つカバー200が閉位置に位置するときに第2のボディ300の両外側面の係止凸部が挿入可能な凹部と、図14(c)に示すように、カバー220が開位置に位置するとき、前記係止凸部がリード端子の長さ方向の一方向側から当接する当接部とを有することが好ましい。前記当接部が前記係止凸部に当接しているとき、第1のボディ200の他方向側への移動は、第1のボディ200のランナ部214が第2のボディ300レール部310に他端側の端部に当接することにより、阻止されている。
なお、係止アーム226’及び第1、第2の係止凸部331、332についても同様に設計変更可能である。
また、係止アーム226の第1、第2の凹部226a、226cの下端部及び第1、第2の係止凸部331、332の下端部は、テーパ形状であるとしたが、これに限定されるものではない。即ち、係止アーム226の第1、第2の凹部226a、226cの下端部及び第1、第2の係止凸部331、332の下端部のいずれか一方を上記実施例の如くテーパ形状とすることもできるし、両者をテーパ形状としないことも可能である。
なお、上記コンタクト及び接続装置は、冷陰極蛍光ランプのソケットであるとして説明したが、これに限定されるものではなく、リード端子と基板とを電気接続するコネクタ等のその他の接続装置として適応可能であることはいう迄もない。