JP4780222B2 - 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4780222B2
JP4780222B2 JP2009142548A JP2009142548A JP4780222B2 JP 4780222 B2 JP4780222 B2 JP 4780222B2 JP 2009142548 A JP2009142548 A JP 2009142548A JP 2009142548 A JP2009142548 A JP 2009142548A JP 4780222 B2 JP4780222 B2 JP 4780222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resolution
video data
super
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009142548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009207192A (ja
Inventor
央二 中神
潤一 田中
陽一 矢ケ崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009142548A priority Critical patent/JP4780222B2/ja
Publication of JP2009207192A publication Critical patent/JP2009207192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4780222B2 publication Critical patent/JP4780222B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
最近、デジタル映像データ(以下、映像データ)の配信に関する技術が大きく発展してきている。とりわけ、高画質な映像データの配信や記録に関する技術の発展には目を見張るものがある。その中でも、映像データの符号化及び復号に関する技術に注目が集まっている。高い空間解像度及び時間解像度を有する映像データは、そのデータサイズが非常に大きいため、その映像データを符号化した上で効率良く圧縮して配信又は記録される必要がある。そのため、高画質の映像データをより高い圧縮率で圧縮できるようにする符号化技術や、より高い空間解像度で再生できるように復号技術が求められている。
例えば、下記の特許文献1及び2には、空間解像度は低いが時間解像度の高い第1の映像データ(例えば、動画データ等)と、空間解像度は高いが時間解像度が低い第2の映像データ(例えば、静止画データの系列等)とを組み合わせて、高い空間解像度及び時間解像度を有する映像データを生成するための基礎となる技術が開示されている。この技術は、第1の映像データからフレーム間の動きベクトルを予測し、その動きベクトルと第2の映像データとを用いて、第1の映像データの高周波成分を補償するというものである。当該技術は、第2の映像データにフレームが含まれない任意時点のフレームを第1の映像データから検出された動きベクトルと、その任意時点に近い時点における第2の映像データのフレームとを用いて生成するというものである。また、下記の特許文献1及び2には、前記の技術を用いて高い空間解像度及び時間解像度を有する映像データを生成するための画像データ記録再生装置に関する記載がある。
一方、複数の低解像度画像から高解像度画像を生成する方法として、超解像と呼ばれる技術が知られている。超解像とは、重なりを有する複数の低解像度画像を組み合わせて、1フレームの高解像度画像における各画素の画素値を求める方法である。この方法により、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子が有する解像度を超える高い解像度の画像が再構成される。例えば、高解像度の衛星写真を生成する際に超解像の技術が用いられている。しかしながら、超解像の技術は、高周波成分が含まれる高解像度の画像情報を用いて画像を補償する下記の特許文献1又は2等に記載の方法と比較すると高精細化の性能が劣っていると言わざるを得ない。
特開2004−312276号公報 特開2004−312277号公報
また、上記各文献に記載の方法を用いたとしても、動きベクトルの予測精度等に依存して高周波成分にノイズが発生する可能性があるため、より高い精度で動きベクトルを予測する技術が求められている。特に、参照される高精細な静止画データの撮影間隔が長い場合等においては、より精緻な動きベクトルの予測精度が求められる。そこで、本発明は、上記の超解像技術に基づき、動き予測及び動き補償の技術を用いて高精細な静止画データの高周波成分を補償する高解像度画像の生成方法を提供するものである。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、低解像度の画像データ系列と高解像度の画像データとを用いて、所望のタイミングで高解像度の画像データをより高い品質で生成することが可能な、新規かつ改良された撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被写体を撮像して撮像データを生成する撮像部と、前記撮像部により撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理部と、前記画像処理部により生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮部と、前記圧縮部により生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張部と、前記伸張部により生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理部と、前記超解像処理部により生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測部と、前記伸張部により生成された第2映像データと前記動き予測部により検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成部と、を備える、撮像装置が提供される。
また、前記画像生成部は、前記動きベクトルを用いて動き補償を実行する際に、前記動きベクトルの参照元に対応する前記第2映像データ、及び前記動きベクトルの参照先に対応する前記超解像画像を参照して前記画像データを生成するように構成されていてもよい。
また、上記の撮像装置は、前記第1映像データに含まれる1つのフレームを利用して前記超解像処理部で生成される超解像画像と同じ解像度を有する拡大画像を生成する拡大画像生成部と、前記1つのフレームに対応する超解像画像と前記拡大画像生成部で生成された拡大画像との間の位相ずれを検出する位相ずれ検出部と、をさらに備えていてもよい。
また、上記の撮像装置は、前記位相ずれ検出部により検出された位相ずれに基づいて、前記超解像画像の位相ずれを補正する位相ずれ補正部をさらに備えていてもよい。
また、上記の撮像装置は、前記位相ずれ検出部により検出された位相ずれに基づいて、前記動き予測部による超解像画像間の動きベクトルの予測結果を補正する動きベクトル補正部をさらに備えていてもよい。
また、前記超解像処理部は、前記第1映像データに含まれるフレームの解像度を変換せずに超解像処理を施すように構成されていてもよい。
また、前記第1映像データは、前記第2映像データよりも時間解像度が高く、前記第2映像データは、前記第1映像データよりも時間解像度が低いものであってもよい。
また、前記画像生成部は、前記動き補償された画像データを用いて前記第2映像データの時間解像度を向上させるように構成されていてもよい。
また、前記第1映像データは、ダウンサンプリング処理が施されていてもよい。
また、上記の撮像装置は、前記画像生成部により生成れた画像データを用いて、前記第1映像データを復号する復号部をさらに備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の観点によれば、被写体を撮像して撮像データを生成する撮像ステップと、前記撮像ステップにて撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理ステップと、前記画像処理ステップにて生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮ステップと、前記圧縮ステップにて生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにて記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張ステップと、前記伸張ステップにて生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理ステップと、前記超解像処理ステップにて生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測ステップと、前記伸張ステップにて生成された第2映像データと前記動き予測ステップにて検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成ステップと、を含む、撮像方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の観点によれば、被写体を撮像して撮像データを生成する撮像機能と、前記撮像機能により撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理機能と、前記画像処理機能により生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮機能と、前記圧縮機能により生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶機能と、前記記憶機能により記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張機能と、前記伸張機能により生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理機能と、前記超解像処理機能により生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測機能と、前記伸張機能により生成された第2映像データと前記動き予測機能により検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の観点によれば、被写体を撮像して撮像データを生成する撮像機能と、前記撮像機能により撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理機能と、前記画像処理機能により生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮機能と、前記圧縮機能により生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶機能と、前記記憶機能により記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張機能と、前記伸張機能により生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理機能と、前記超解像処理機能により生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測機能と、前記伸張機能により生成された第2映像データと前記動き予測機能により検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムが記録された、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体が提供される。
以上説明したように本発明によれば、低解像度の画像データ系列と高解像度の画像データとを用いて、所望のタイミングで高解像度の画像データをより高い品質で生成することが可能になる。
高解像度生成画像の生成方法を説明するための説明図である。 FIRフィルタと超解像処理による解像度変換の違いを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の装置構成を示す説明図である。 本実施形態に係る画像生成回路の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る位相補正回路の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る高解像度画像の生成方法を示す説明図である。 本実施形態の一変形例に係る高解像度画像の生成方法を示す説明図である。 本実施形態に係る画像処理装置の機能を実現することが可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。但し、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
(高解像度画像の生成方法)
まず、本発明の実施形態に係る画像処理装置、及び画像処理方法について説明するに先立ち、図1を参照しながら、低い空間解像度で連続する映像が記録された画像データ系列(以下、動画データ)と、その動画データに含まれる適当なフレーム(以下、低解像度記録画像(LRP;Low Resolution Picture))に対応して離散的に記録された高空間解像度の画像データ(以下、静止画データ、又は高解像度記録画像(HRP;High Resolution Picture))とを用いて、前記動画データに含まれる任意のフレームに対応する高空間解像度の画像データ(以下、生成画像(CP;Created Picture)、又は高解像度生成画像)を生成するアイデアについて簡単に説明する。図1は、高解像度画像の生成方法の一例を示す説明図である。
図1には、高解像度記録画像HRP(t)と、低解像度記録画像LRP(t)、LRP(t+h)と、拡大スケーリング画像(MP;Magnified Picture)MP(t)、MP(t+h)、生成画像CP(t+h)とが描画されている。以下、カッコ内の文字は、撮影時刻を表すものとする。例えば、生成画像CP(t+h)は、時刻t+hに撮影された低解像度記録画像LRP(t+h)に対応する生成画像を表す。
生成画像CPは、低解像度記録画像LRPを用いて検出された動きベクトルと高解像度記録画像HRPとを用いて動き補償することによって生成された画像データである。例えば、図1に示すように、低解像度記録画像LRP(t)を拡大スケーリングして生成された拡大スケーリング画像MP(t)と、低解像度記録画像LRP(t+h)を拡大スケーリングして生成された拡大スケーリング画像MP(t+h)とを用いて、時刻tと時刻t+hとの間の動きベクトル(MV;Motion Vector)が検出される(S1)。次いで、動きベクトルMVに基づき、低解像度記録画像LRP(t)の参照ブロック(BLK)に対応する高解像度記録画像HRP(t)の参照ブロックが抽出される。次いで、その参照ブロックの画素と拡大スケーリング画像MP(t+h)の画素とが所定の比率で合成されて、生成画像CP(t+h)が生成される(S2)。
上記の例では、動き予測と動き補償とが実質的に異なる画像を用いて実行される。低解像度記録画像LRPを拡大スケーリングして生成された拡大スケーリング画像MPは、高解像度記録画像HRPと同じ空間解像度に拡大してはいるものの、高解像度記録画像HRPに比べて高周波成分が欠落している。そのため、拡大スケーリング画像MPを用いて検出された動きベクトルと高解像度記録画像HRPが本来有すべき動きベクトルとにズレが生じる可能性がある。動き予測の精度が低い場合、高解像度記録画像HRPの中の参照ブロックの位置がズレてしまうため、動き補償して生成された生成画像CPの高周波成分にノイズが付加されてしまう。
そこで、互いに異なる空間解像度を有する複数の画像データに基づいて動き補償を実行する場合に、動き補償に起因してノイズが付加されることを抑制する技術が求められている。特に、動きベクトルの誤差は、高解像度記録画像HRP(t)が撮影された時刻tと、生成画像CP(t+h)を生成したい時刻t+hとが離れている場合に大きくなるため、時間間隔hが大きい場合に高精細な生成画像CP(t+h)を得るための技術が求められている。
以下で説明するように、本発明の一実施形態に係る画像処理装置は、FIR(Finite Impulse Response Filter)フィルタ等を用いて生成された拡大スケーリング画像MPを用いて動き予測を行うのではなく、図2に示すような超解像処理により生成された超解像画像(SRP;Super Resolution Picture)を利用して動き予測を行う。図2は、FIRフィルタ等による解像度変換と、本実施形態に係る超解像処理による解像度変換の違いを説明するための説明図である。
図2に示すように、FIRフィルタ等を用いて解像度変換する場合、1枚の低解像度記録画像LRPに基づいて拡大スケーリング処理が行われ、拡大スケーリング画像MPが生成される。この方法では、近傍の画素値を用いて画素値が補間されることにより、滑らかな信号が生成される。しかし、超解像処理を用いて解像度変換する場合、複数の低解像度記録画像LRPを用いて超解像画像SRPを生成する。例えば、超解像処理は、1画素よりも小さいズレ幅を有する複数の低解像度記録画像LRPを用いて、対応する画素の画素値を混合させて画素値を再構成するというものである。本実施形態に係る画像処理装置は、この手法を用いることにより、FIRフィルタ等で生成される拡大スケーリング画像MPを利用する場合に比べて格段に動き予測の精度を向上させることができるため、高精細な生成画像CP(t+h)を生成することができる。以下、この技術的思想を実現可能な画像処理装置の具体的な構成例について説明する。
<本発明の一実施形態>
まず、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100について詳細に説明する。
[画像処理装置100の装置構成]
まず、図3を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置100の装置構成について説明する。図3は、本実施形態に係る画像処理装置100の装置構成の一例を示す説明図である。
図3に示すように、画像処理装置100は、主に、撮像レンズ102と、撮像素子104と、カメラ信号処理ブロック110と、動画像記録再生ブロック120と、静止画像記録再生ブロック130と、画像生成処理回路302と、位相補正回路304と、超解像処理回路306と、表示回路108とを有する。位相補正回路304は位相ずれ検出部、位相ずれ補正部、又は動きベクトル補正部の一例である。また、超解像処理回路306は超解像処理部の一例である。
撮像レンズ102は、光を集光させて被写体の像(以下、集光画像)を形成するための光学レンズである。撮像素子104は、撮像レンズ102が集光した光を電気信号に変換する光電素子である。撮像素子104には、例えば、CCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)等の半導体素子が用いられる。また、撮像素子104は、動画データが持つ空間解像度の有効画素数よりも多い画素を有している。表示回路108は、画像データを記録又は再生する際、或いは、その画像データを確認する際に、、図示しない表示装置に対して前記の画像データを表示させる。画像生成タイミングコントローラ106は、動画データを再生している途中でオペレータが静止画データを取得するように指示する装置である。
(カメラ信号処理ブロック110)
カメラ信号処理ブロック110は、図3に示すように、A/D変換器112と、デジタル信号処理回路114とを含む。
A/D変換器112は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するアナログ・デジタル変換器(Analog−to−Digital Converter)である。A/D変換器112は、撮像素子104から入力された集光画像のアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理回路114に出力する。デジタル信号処理回路114は、A/D変換器112から入力された集光画像のデジタル信号(以下、画像データ)に対し、ホワイトバランスの調整やガンマ補正等の処理を行う。
(動画像記録再生ブロック120)
動画像記録再生ブロック120は、図3に示すように、画像密度変換回路126と、動画像圧縮/伸長回路124と、記憶部122とを含む。
画像密度変換回路126は、動画データの記録に際し、デジタル信号処理回路114から入力された画像データの系列(動画データ)に対して間引き処理(例えば、フレーム間差分符号化等)を施す。画像密度変換回路126は、その間引き処理後の動画データを動画像圧縮/伸長回路124に出力する。動画像圧縮/伸長回路124は、画像密度変換回路126から入力された前記間引き後の動画データを圧縮処理し、その圧縮された動画データを記憶部122に記録する。
一方、動画データの再生に際し、動画像圧縮/伸長回路124は、記憶部122に記録された前記の動画データを読出して伸長処理を施す。そして、動画像圧縮/伸長回路124は、その伸長された動画データを画像密度変換回路126に対して出力する。画像密度変換回路126は、動画像圧縮/伸長回路124から入力された動画データに対して補間処理(例えば、差分化されたデータの復元等)を施す。
(静止画像記録再生ブロック130)
静止画像記録再生ブロック130は、図3に示すように、静止画像圧縮/伸長回路134と、記憶部132とを含む。但し、記憶部132は、前記の記憶部122と共通の記憶装置を用いて、その機能を実現することもできる。
静止画像圧縮/伸長回路134は、静止画データの記録に際し、デジタル信号処理回路114から入力された画像データに圧縮処理を施して記憶部132に出力する。一方、静止画データの再生に際し、静止画像圧縮/伸長回路134は、記憶部132に記録された画像データを読出して伸長処理を施す。
(画像生成処理回路302)
図中には明示しないが、画像生成処理回路302は、動き予測部312と、動き補償部314とを含む。なお、動き予測部312は動き予測部の一例である。また、動き補償部314は画像生成部の一例である。
動き予測部312は、動画像記録再生ブロック120から伝送された動画データについて、フレーム間の動き予測を実行して動きベクトルを検出する。例えば、動き予測部312は、所定時刻に記録されたフレームに最も近い時点で記録された静止画データを選択する。そして、動き予測部312は、その静止画データに対応するフレームと所定時刻に記録されたフレームとの間で動き予測を実行してフレーム間の動きベクトルを検出する。このとき、動き予測部312は、参照する各フレーム(LRP)を超解像処理して解像度変換された超解像画像SRPを用いて動きベクトルを検出する。
他の例として、動き予測部312は、所定時刻に記録されたフレームに近い時点で記録された複数の静止画データを抽出した上で、前記の所定時刻に記録されたフレームに最も近似した静止画データに対応するフレームを選択することもできる。そして、動き予測部312は、その選択された静止画データに対応するフレームと所定時刻に記録されたフレームとの間で動き予測を実行してフレーム間の動きベクトルを検出してもよい。
動き補償部314は、動き予測部312から入力された動きベクトルの情報と、静止画像記録再生ブロック130から入力された静止画データとに基づいて動き補償を実行する。例えば、動き補償部314は、所定時刻に記録されたフレームの参照ブロックに対応する静止画データの参照ブロックを前記の動きベクトルに基づいて特定する。動き補償部314は、その特定された静止画データの参照ブロックと、所定時刻に記録されたフレームの参照ブロックとを所定の比率で合成して画像データ(生成画像CP)を生成する。
さらに、画像生成処理回路302は、生成画像CPを生成する際、生成画像CPに対応する超解像画像SRPと参照先の画像との差分量を監視する。高解像度記録画像HRPと超解像画像SRPとの差分量が小さい場合、画像生成処理回路302は、生成画像CPとして高解像度記録画像HRPをそのまま出力することができる。このケースは、完全に静止している被写体を撮影した場合等に起こりうる状況である。
前記のように、動き予測の精度が低下する原因の1つは、動画像記録再生ブロック120から伝送された画像データの空間解像度が低いことである。解像度変換後の高い空間解像度を有する画像データは、高解像度で撮影された静止画像データと異なり、高周波成分の情報が含まれていない。そのため、小数画素程度の精度、又は数画素程度の精度で細かい動き予測をしても、画像データに含まれない信号同士を比較することになるため、拡大率によっては動き予測の精度が大きく低下してしまう。
(超解像処理回路306、位相補正回路304)
そのため、本実施形態に係る画像処理装置100は、低解像度記録画像LRPの解像度変換を超解像処理により実行する超解像処理回路306を有しているのである。そこで、超解像処理回路306等の超解像処理に係る構成要素について、より詳細に説明する。
まず、画像生成処理回路302は、動画像記録再生ブロック120から入力された低解像度記録画像LRPを位相補正回路304を経由して超解像処理回路306に伝送する。超解像処理回路306は、動画データの複数フレームに対応する低解像度記録画像LRPを利用し、超解像処理により各低解像度記録画像LRPを高解像度化する。そして、超解像処理回路306は、位相補正回路304に対して高解像度化された超解像画像SRPを伝送する。
図4に示すように、超解像処理回路306は、まず、動画データに対応する複数フレームの低解像度記録画像LRPの情報を集約して1枚の高解像度画像を生成する。このとき、超解像処理に用いる複数の低解像度記録画像LRPは、撮影時刻が異なるため、同一の被写体であっても異なる位相の信号が含まれていることが多い。そこで、超解像処理方法に基づき、位相の重ね合わせを行うことで、複数の低解像度記録画像LRPが内包する高周波成分を重ね合わせることが可能になり、出力される画像データの解像度を高めることに繋がる。入力される低解像度記録画像LRPの枚数は、画像処理装置が有するメモリ容量と処理能力が許す限り、2枚以上の何枚でもよい。
尚、超解像処理回路306を用いても、低い空間解像度に解像度変換される前の画像情報が完全に復元されるわけではない。しかし、超解像処理によって高周波成分が幾分か補償されるため、動き予測の精度が大きく改善される。つまり、超解像度処理によって高解像度成分が生成又は補間され、画像信号の比較がより正確に行われるようになる。
次いで、位相補正回路304は、画像密度変換回路126から伝送された低解像度記録画像LRP(又はFIRフィルタ等による拡大スケーリング画像MP)と超解像処理回路306から伝送された超解像画像SRPとを比較し、超解像処理回路306から伝送された超解像画像SRPの位相を補正する。そして、超解像処理回路306は、画像生成処理回路302に対して位相補正された超解像画像SRPを伝送する。画像生成処理回路302は、位相補正回路304から伝送された超解像画像SRPと静止画像記録再生ブロック130から伝送された高解像度記録画像HRPとに基づいて動き補償し、生成画像CPを生成する。その後、画像生成処理回路302は、表示回路108に対して生成画像CPを出力する。尚、画像密度変換回路126は拡大画像生成部の一例である。
前記のように、位相補正回路304には、超解像処理回路306において超解像処理された画像(超解像画像SRP)と、画像密度変換回路126を介して解像度変換された画像とが入力される。図5に示すように、前者は、超解像処理によって高周波成分が付加されている。一方、後者はFIRフィルタ等による解像度変換処理しかされていないので高周波成分は付加されていない。しかし、後者には、高解像度化に伴う位相のずれが生じにくい。逆に、前者は、複数の画像を加算する処理を含むため、原理上、位相のズレが発生しやすい。しかし、動き予測に用いる画像と動き補償に用いる画像との間で位相がズレているのは品質の劣化につながる。
そこで、位相補正回路304は、超解像処理回路306から入力された超解像画像SRPと動画像記録再生ブロック120から入力された拡大スケーリング画像MPとの間の位相のズレ量を算出する。本実施形態に適用可能な補正量の求め方には、例えば、位相相関法やブロックマッチング法による動き予測などがある。つまり、何らかの動き予測手法を用いればよい。画面全体の位相が一様にずれている場合、前記の動き予測手法として、位相相関法などが適している。一方、画面内の領域によって位相のずれ量が異なるような場合、前記の動き予測手法として、ブロックマッチング法などが適している。また、縮小画像を作成すると、比較的容易に動き予測を行うことができる。
次いで、位相補正回路304は、前記の方法により求められた位相のズレ量を利用して、超解像処理回路306から入力された超解像画像SRPの位相を補正する。整数画素精度のズレが生じている場合、単純に画像全体をシフトすることにより補正することが可能である。小数画素精度のズレが生じている場合、FIRフィルタによる補間処理と組み合わせることにより補正することが可能である。この方法は、一時的に画像を拡大して、小数画素のズレを整数画素のズレに拡大して扱う方法である。
また、位相補正回路304は、超解像画像SRPに生じた位相のズレを補正するのではなく、超解像画像SRPの間で検出される動きベクトルなどの動き情報を補正する方法で前記の位相補正を実行してもよい。つまり、画像生成処理回路302は、超解像処理回路306から出力される超解像画像SRPを用いて動き予測を行うのである。そして、画像生成処理回路302は、検出された動きベクトルに対し、位相補正回路304で算出された位相のズレ量を付加して動きベクトルを修正する。その後、画像生成処理回路302は、静止画像記録再生ブロック130から出力される高解像度記録画像HRPを用いて動き補償を行うことで、超解像処理回路306で発生した超解像画像SRP上の位相ズレを解消することができる。
[画像データの記録動作]
次に、本実施形態に係る画像処理装置100による画像データの記録動作について簡単に説明する。
まず、オペレータが画像処理装置100に記録動作の開始を指示する(S10)。その指示を受け、画像処理装置100は、動画データを構成するフレームの連続記録を開始する(S12)。画像処理装置100は、撮像レンズ102を介して集光画像を取得する(S14)。次いで、画像処理装置100は、その集光画像を撮像素子104により光電変換してアナログ信号を生成する(S16)。次いで、画像処理装置100は、そのアナログ信号をA/D変換器112に入力してデジタル信号に変換する(S18)。次いで、画像処理装置100は、そのデジタル信号をデジタル信号処理回路114に入力して、そのデジタル信号に対応する画像データのホワイトバランスの調整やガンマ補正等の処理を実行する(S20)。画像処理装置100は、前記の画像データを蓄積して動画データを形成することができる。
次いで、画像処理装置100は、画像密度変換回路126により、上記の動画データに間引き処理を施す(S22)。ステップS22を実行する際、NTSC(National Television Standard Committee)方式、PAL(Phase Alternation by Line)方式、又はISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)方式等の各ビデオ信号フォーマットにおける有効画素数が得られる。次いで、画像処理装置100は、動画像圧縮/伸長回路124により、前記の間引き処理が施された動画データを圧縮処理し(S24)、記憶部122に記録する(S25)。また、画像処理装置100は、静止画像圧縮/伸長回路134により、所定の時間間隔で間歇的に前記の画像データ(静止画データ)を取得して圧縮処理し(S32)、記憶部132に記録する(S34)。
[画像データの再生動作]
次に、本実施形態に係る画像処理装置100による画像データの再生動作について簡単に説明する。
画像処理装置100に対し、オペレータが画像生成タイミングコントローラ106を用いて再生動作の開始を指示する(S50)。その指示を受け、画像処理装置100は、前記の動画データよりも空間解像度が高く、かつ、前記の静止画データが記録されていない記録時点における高画質画像データの生成を開始する(S52)。画像処理装置100は、記憶部122に記録された圧縮処理後の動画データを読み出し(S54)、動画像圧縮/伸長回路124により伸長処理を実行する(S56)。次いで、画像処理装置100は、画像密度変換回路126により、伸長処理された動画データの補間処理を実行する(S58)。ステップS58により、前記の動画データの各フレームは、静止画データと同一画素数を有する画像データに変換される。そして、その動画データは、画像生成処理回路302に伝送される(S60)。
また、画像処理装置100は、静止画像圧縮/伸長回路134により、記憶部132に記録された静止画データを読み出して伸長し(S72)、画像生成処理回路302に伝送する(S74)。
(画像生成処理回路302の動作)
ここで、再び図4を参照しながら、画像生成処理回路302の処理動作について説明する。図4は、画像生成処理回路302の処理動作を説明するための説明図である。
図4には、撮影時刻に対応するように、高解像度記録画像HRP(t)と、複数の低解像度記録画像LRP(t)及びLRP(t+h)等と、生成画像CP(t+h)とが描画されている。尚、図4は、時刻t+hに記録された低解像度記録画像LRP(t+h)に対応する生成画像CP(t+h)を生成する処理動作を具体的に説明するものである。
但し、高解像度記録画像HRPは、水平画素数がN、垂直画素数がM、フレームレートが1/ΔT[fps]であるものと仮定する。また、低解像度記録画像LRPは、水平画素数がn、垂直画素数がm、フレームレートが1/Δt[fps]であるものと仮定する。そして、各変数は、N≧n、M≧m、ΔT≧tの関係を満たすものと仮定する。さらに、変数hは、0≦h≦ΔTの関係を満たすものと仮定する。
以下、図4の例を参照しながら、時刻t+hの生成画像CP(t+h)を生成する方法について説明する。但し、本実施形態に係る画像処理装置100の処理方法は、これに限定されるものではない。例えば、図示しない他の時刻t+ΔTの高解像度記録画像HRP(t+ΔT)を併せて参照しながら、生成画像CP(t+h)を生成することもできる。その際、画像処理装置100は、被写体の動きの大きさや速度等に応じて参照すべき高解像度記録画像HRPを選択するといった処理を行ってもよい。
(S1)
まず、画像処理装置100は、動き予測部312により、超解像画像SRP(t)及びSRP(t+h)を用いて動き予測を実行してSRP(t)とSRP(t+h)との間の動きベクトルMVを検出する。このように、超解像画像SRPを用いて動きベクトルを検出するため、高精度の動き予測が可能になる。尚、動き予測の方法として、例えば、ブロックマッチング法、位相相関法、又はオプティカルフロー法等を本実施形態に適用することができる。
(S2)
次いで、画像処理装置100は、動き補償部314により、前記の動きベクトルMVと高解像度記録画像HRP(t)とを用いて動き補償を実行する。動き補償部314は、前記の動きベクトルMVを利用して、超解像画像SRP(t+h)の参照ブロックに対応する高解像度記録画像HRP(t)の参照ブロックを特定する。そして、動き補償部314は、その参照ブロックと前記の超解像画像SRP(t+h)の参照ブロックとを所定の比率で合成して生成画像CP(t+h)を生成する。
また、画像生成処理回路302は、生成画像CPを生成する際、上記の画像以外の画像を参照することも可能である。ここでは、時間的に後方に位置する画像を参照して動き予測及び動き補償する例について説明したが、前方に位置する画像を参照してもよい。また、前後の画像を共に参照してもよい。さらに、画像生成処理回路302は、時間的に前方又は後方に位置する複数枚の画像を参照して生成画像CPを生成することも可能である。
上記のように、本実施形態に係る画像生成処理回路302には種々の変形が可能である。例えば、時刻t+ΔT(h<ΔT)に高解像度記録画像HRP(t+ΔT)が存在する場合、画像生成処理回路302は、高解像度記録画像HRP(t+ΔT)に基づいて前方から動き補償された生成画像CPと、上記の方法で後方から逐次的に動き補償して生成されて生成画像CPとを比較して、より高品質の画像を選択することも可能である。そうした選択等の用途を考慮し、画像生成処理回路302は、例えば、所定の時刻t、t+ΔT等における超解像画像SRP(t)、SRP(t+ΔT)等を比較して差分値を監視しておくこともできる。
また、動き予測に際し、画像生成処理回路302は、双方向予測処理を組み合わせることもできる。すなわち、画像生成処理回路302は、複数の予測元に対する動きベクトルに基づいて動き補償を実行し、動き補償の画素値を重み付けして平均するのである。単純な例を挙げると、例えば、予測元画素Aと予測元画素Bに対して、予測後の画素Cを下式(1)に従って求める。
Figure 0004780222
これは、重みの割合が等しい平均値をとる方法である。一般に、片方向予測に比べ双方向予測を行うことにより、差分エネルギーを小さくできることが、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の画像圧縮技術に関連して広く知られている。そこで、本実施形態においても、双方向予測を組み合わせて用いることで、生成画像CPの品質をより向上させることが可能になると考えられる。さらに、H.264等において知られている双方向予測技術のように、2つのベクトルの予測方向が時間的に同じ方向(前方又は後方)に設定することも可能である。
生成画像CPを生成するに際し、比較的単純な双方向予測の方法として、例えば、2枚の高解像度記録画像HRP(t)と高解像度記録画像HRP(t+ΔT)との平均値をとって生成された画像を生成画像CP(t+h)として用いる方法が考えられる。この方法は、被写体が静止しており、フェードが含まれるような映像に対して有効である。
また、被写体に動物体が含まれる場合、画像生成処理回路302は、超解像画像SRP(t+h)、SRP(t)に対して双方向予測を実行し、高解像度記録画像HRP(t)及びHRP(t+ΔT)に基づいて動き補償を実行することも可能である。また、画像生成処理回路302は、超解像画像SRP(t+h)とSRP(t)との間の被写体の動き情報、或いは、SRP(t+h)とSRP(t+ΔT)との間の被写体の動き情報を用いたりすることで生成画像CP(t+h)の画質を向上させることができる。
(画像処理方法)
ここで、図6を参照しながら、本実施形態に係る画像処理方法について説明する。図6は、本実施形態に係る画像生成処理の流れを説明するための説明図である。
まず、画像生成処理回路302は、キーフレームの高解像度化処理を開始する(S200)。次いで、超解像処理回路306は、低解像度記録画像LRPを超解像処理して高解像度記録画像HRPと同じ空間解像度を有する超解像画像SRPを生成する(S202)。次いで、参照ブロックの位置を示すパラメータbが初期化される(S204)。次いで、パラメータbがパラメータbの最大値b_maxを超えているか否かが判定される(S206)。但し、b_maxは、フレームに含まれるブロック数である。
b≧b_maxの場合、画像生成処理回路302は、画像生成処理を終了する。b<b_maxの場合、動き予測部312は、カレントフレーム(SRP(t+h))からキーフレーム(SRP(t))への動き予測を実行する(S208)。次いで、画像生成処理回路302は、予測残差信号の大きさに基づいて動き補償を実行可能か否かを判定する(S212)。
ステップS212において、動き補償の実行が不可であると判定された場合、動き補償部314は、ステップS202で拡大スケーリングされた超解像画像SRP(t+h)を生成画像CP(t+h)として出力する(S216)。
ステップS212において、動き補償が可能であると判定された場合、動き補償部314は、高解像度記録画像HRP(t)を用いて動き補償を実行する(S214)。このとき、動き補償部314は、ステップS208で得られたカレントフレームからキーフレームへの動きベクトル、単位ブロックサイズ、又は参照フレーム情報等を利用する。
次いで、画像生成処理回路302は、パラメータbをインクリメントし(S218)、再びステップS206から始まる処理を実行する。このように、画像生成処理回路302は、動き補償する際に前記の差分画像判定を実行しながら動き補償が可能か否かを判定する。そのため、画像生成処理回路302は、動き予測の低い精度に起因して生成画像CP(t+h)にノイズが発生することを抑制できる。
(変形例)
また、図7に示すように、高解像度記録画像HRP(t)を用いて中間的な生成画像CP’(t+h”)(t<h”<h)を生成し、更に、その中間的な生成画像CP’(t+h”)を用いて生成画像CP(t+h)を生成する逐次実行型の動き補償を組み合わせて実行することもできる。図7は、本実施形態の一変形例に係る画像生成方法を示す説明図である。このように、本実施形態は、上記の記載のみに限定されず、種々の変形が可能である。また、画像処理装置100の各構成要素が実現する機能は、例えば、以下に例示する情報処理装置を用いて所定のプログラムにより実現することも可能である。
[ハードウェア構成]
上記の画像処理装置100が有する機能は、例えば、図8に示すハードウェア構成を有する情報処理装置によっても実現することが可能である。図8は、上記の画像処理装置100の各構成要素が有する機能を実現することが可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示す説明図である。
図8に示すように、前記の情報処理装置は、主に、CPU(Central Processing Unit)902と、ROM(Read Only Memory)904と、RAM(Random Access Memory)906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926とにより構成される。
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM906は、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的又は永続的に格納する。これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908によって相互に接続されている。また、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続されている。
入力部916は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等の操作手段である。また、入力部916は、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントロール手段(所謂、リモコン)であってもよい。なお、入力部916は、上記の操作手段を用いて入力された情報を入力信号としてCPU902に伝送するための入力制御回路等により構成されている。
出力部918は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma DisplayPanel)、又はELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等により構成される。
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD−DVDメディア、コンパクトフラッシュ(CF;CompactFlash)(登録商標)、メモリースティック、又はSDメモリカード(Secure Digital memory card)等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit Card)、又は電子機器等であってもよい。
接続ポート924は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、放送、又は衛星通信等である。
以上、本実施形態に係る画像処理装置100の構成、及び画像処理方法等について説明した。前記の通り、本実施形態は、超解像技術と動き補償技術とを組み合わせて利用する技術に関する。そして、高周波成分を含む高解像度記録画像HRPを用いて動き補償を行うため、低解像度記録画像のみを用いて高周波成分の補償を行う超解像技術に比べて高品質の画像データが得られる。また、動き予測の精度を向上させることができるため、通常の超解像処理には含まれない超解像の利点が得られる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態の説明においては、後方のフレームを参照して動き予測、及び動き補償を実行する方法について述べたが、本発明の技術的範囲はこれに限定されず、前方のフレーム、或いは、前後のフレームを参照して動き予測、及び動き補償を実行することも可能である。
100 画像処理装置
102 撮像レンズ
104 撮像素子
106 画像生成タイミングコントローラ
108 表示回路
110 カメラ信号処理ブロック
112 A/D変換器
114 デジタル信号処理回路
120 動画像記録再生ブロック
122、132 記憶部
124 動画像圧縮/伸長回路
126 画像密度変換回路
130 静止画像記録再生ブロック
134 静止画像圧縮/伸長回路
302 画像生成処理回路
304 位相補正回路
306 超解像処理回路
312 動き予測部
314 動き補償部
HRP 高解像度記録画像
LRP 低解像度記録画像
SRP 超解像画像
MP 拡大スケーリング画像
CP 生成画像

Claims (13)

  1. 被写体を撮像して撮像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理部と、
    前記画像処理部により生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮部と、
    前記圧縮部により生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張部と、
    前記伸張部により生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理部と、
    前記超解像処理部により生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測部と、
    前記伸張部により生成された第2映像データと前記動き予測部により検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成部と、
    を備える、撮像装置。
  2. 前記画像生成部は、前記動きベクトルを用いて動き補償を実行する際に、前記動きベクトルの参照元に対応する前記第2映像データ、及び前記動きベクトルの参照先に対応する前記超解像画像を参照して前記画像データを生成する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1映像データに含まれる1つのフレームを利用して前記超解像処理部で生成される超解像画像と同じ解像度を有する拡大画像を生成する拡大画像生成部と、
    前記1つのフレームに対応する超解像画像と前記拡大画像生成部で生成された拡大画像との間の位相ずれを検出する位相ずれ検出部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記位相ずれ検出部により検出された位相ずれに基づいて、前記超解像画像の位相ずれを補正する位相ずれ補正部をさらに備える、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記位相ずれ検出部により検出された位相ずれに基づいて、前記動き予測部による超解像画像間の動きベクトルの予測結果を補正する動きベクトル補正部をさらに備える、請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記超解像処理部は、前記第1映像データに含まれるフレームの解像度を変換せずに超解像処理を施す、請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記第1映像データは、前記第2映像データよりも時間解像度が高く、
    前記第2映像データは、前記第1映像データよりも時間解像度が低い、請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記画像生成部は、前記動き補償された画像データを用いて前記第2映像データの時間解像度を向上させる、請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記第1映像データは、ダウンサンプリング処理が施されている、請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記画像生成部により生成れた画像データを用いて、前記第1映像データを復号する復号部をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  11. 被写体を撮像して撮像データを生成する撮像ステップと、
    前記撮像ステップにて撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理ステップと、
    前記画像処理ステップにて生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮ステップと、
    前記圧縮ステップにて生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにて記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張ステップと、
    前記伸張ステップにて生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理ステップと、
    前記超解像処理ステップにて生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測ステップと、
    前記伸張ステップにて生成された第2映像データと前記動き予測ステップにて検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成ステップと、
    を含む、撮像方法。
  12. 被写体を撮像して撮像データを生成する撮像機能と、
    前記撮像機能により撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理機能と、
    前記画像処理機能により生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮機能と、
    前記圧縮機能により生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶機能と、
    前記記憶機能により記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張機能と、
    前記伸張機能により生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理機能と、
    前記超解像処理機能により生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測機能と、
    前記伸張機能により生成された第2映像データと前記動き予測機能により検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  13. 被写体を撮像して撮像データを生成する撮像機能と、
    前記撮像機能により撮像された撮像データに所定の画像処理を施して映像データを生成する画像処理機能と、
    前記画像処理機能により生成された映像データから、複数のフレームを含む第1映像データを圧縮処理して第1符号化データを生成するとともに、前記フレームよりも高い解像度を有する第2映像データを圧縮処理して第2符号化データを生成する圧縮機能と、
    前記圧縮機能により生成された第1符号化データ及び第2符号化データを記憶する記憶機能と、
    前記記憶機能により記憶された第1符号化データ及び第2符号化データを伸張処理して前記第1映像データ及び第2映像データを生成する伸張機能と、
    前記伸張機能により生成された第1映像データに含まれる複数のフレームを利用して当該各フレームに超解像処理を施すことにより超解像画像を生成する超解像処理機能と、
    前記超解像処理機能により生成された超解像画像間の動きベクトルを検出する動き予測機能と、
    前記伸張機能により生成された第2映像データと前記動き予測機能により検出された動きベクトルとに基づいて、前記第1映像データのフレームに対応する動き補償された画像データを生成する画像生成機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラムが記録された、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
JP2009142548A 2009-06-15 2009-06-15 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP4780222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009142548A JP4780222B2 (ja) 2009-06-15 2009-06-15 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009142548A JP4780222B2 (ja) 2009-06-15 2009-06-15 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007160591A Division JP4356777B2 (ja) 2007-06-18 2007-06-18 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009207192A JP2009207192A (ja) 2009-09-10
JP4780222B2 true JP4780222B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=41148913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009142548A Expired - Fee Related JP4780222B2 (ja) 2009-06-15 2009-06-15 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4780222B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244506A (ja) * 2011-09-08 2011-12-01 Sony Corp 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体
JP2011244505A (ja) * 2011-09-08 2011-12-01 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103530860B (zh) * 2013-09-26 2017-05-17 天津大学 基于自适应的自回归模型的高光谱图像超分辨率方法
CN103886559B (zh) * 2014-04-04 2017-05-24 北京航空航天大学 一种光谱图像处理方法
CN105678698A (zh) * 2015-12-30 2016-06-15 南京信息工程大学 一种非局部正则化遥感图像超分辨重建方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244506A (ja) * 2011-09-08 2011-12-01 Sony Corp 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体
JP2011244505A (ja) * 2011-09-08 2011-12-01 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009207192A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4356777B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP4877090B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4826546B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4525561B2 (ja) 撮像装置、画像処理方法、並びにプログラム
US8982248B2 (en) Image processing apparatus, imaging apparatus, image processing method, and program
JP4780222B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体
JP5691374B2 (ja) データ圧縮装置
JP2008294950A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、及びこの画像処理装置を備えた電子機器
JP4942563B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、及びこの画像処理装置を備えた電子機器
JP5170296B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体
JP5327297B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記録媒体
JP5327296B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014131136A (ja) 動画像圧縮装置、動画像復号装置およびプログラム
JP2017200199A (ja) 動画像圧縮装置、動画像復号装置およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090713

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4780222

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees