JP4779834B2 - タッチパネル装置 - Google Patents

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本発明は、タッチパネル装置に関する。
近年、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、パーソナルコンピュータ等の小型情報電子機器の普及に伴い、表示画面上に指又はペンなどの物体を接触させることにより入力操作を行う、いわゆるタッチパネル機能が付加された表示装置が広く利用されている。
ここで、指,ペンなどの物体の接触位置を検出する方法としては、抵抗膜を用いた装置と超音波を用いた方法が良く知られている。前者の抵抗膜を用いた装置では、抵抗膜に物体が接触することによって生じるその抵抗膜の抵抗値の変化を検知し、物体の接触位置を検出する。一方、後者の超音波を用いた装置では、表示画面上に弾性表面波を伝播させ、表示面に物体が接触する際の弾性表面波の減衰を検知して、物体の接触位置を検出する。両方法とも優れた面を有するが、特に超音波を用いたタッチパネル装置は、応答時間、検出性能、及び耐久性の面で、抵抗膜を用いた装置よりも優れている。
以下に、超音波を用いたタッチパネル装置の構成について説明する。
タッチパネル装置は、ガラスからなる表面波が搬送される基板を有し、表面波が搬送される矩形状の基板上の周縁の額縁部には、2方向へ弾性表面波を励振する励振素子が対向する辺側にそれぞれ設けられる。さらに、2方向からの弾性表面波を受信する受信素子が励振素子が設けられていない対向する辺側にそれぞれ設けられる。励振素子又は受信素子は、櫛型電極と共通電極とに挟持された圧電素子から構成されている。櫛型電極は、途中で屈曲させてV字状をなす複数の電極指から構成されている。このような構成にあっては、励振素子にて弾性表面波が2方向に励振され、励振された弾性表面波が非圧電基板の対角2方向に伝播されて受信素子で受信され、その受信結果に基づいて、物体の接触の有無及びその接触位置が検出される(特許文献1参照)。
特開2004−30083号公報
上述したように、櫛形電極は途中で屈曲させてV字状をなす複数の電極指から構成されている。これは、表面弾性波を基板面の2方向に分配することにより、基板上の入力面の全面に表面弾性波を伝播させるためである。
しかしながら、電極指をV字状に形成する場合には、第1方向及び第2方向に表面弾性波を発信する電極が連続して形成されるため、第1方向及び第2方向に対応する駆動信号が同時に電極指に供給される。これにより、第1方向の表面弾性波を発生させる電極間と第2方向の表面弾性波を発生させる電極間とに同時に静電容量が発生し、タッチパネル装置全体として静電容量が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電極間に発生する静電容量を減少させたタッチパネル装置を提供することにある。
本発明のタッチパネル装置は、上記課題を解決するために、入力面を有する矩形状の基板と、前記入力面において異なる方向に表面弾性波を発信させる送信子と、前記表面弾性波を検出する受信子とを有し、前記受信子が検出した前記表面弾性波に基づいて前記入力面に接触した物体の位置を計測するタッチパネル装置であって、前記送信子及び前記受信子のそれぞれが、前記基板上に設けられた共通電極と、前記共通電極上に設けられた圧電体層と、前記圧電体層上に設けられ、前記基板の1辺に沿って延在する第1バス電極と前記第1バス電極に対して斜めに延在する複数の第1電極指を有する第1電極と、前記圧電体層上に前記第1電極指と交差せず、平面視で間隔を空けて設けられ、前記基板の1辺に沿って延在する第2バス電極と前記第2バス電極に対して斜めに延在するとともに前記第1電極指に対して所定の角度をもって形成される複数の第2電極指を有する第2電極と、を備え、2つの前記送信子及び2つの前記受信子のそれぞれは前記基板の4辺に沿って配置され、前記2つの送信子は前記基板の対向する2辺に沿ってそれぞれ配置されるとともに、前記2つの受信子は前記送信子が配置された辺と直交する2辺に沿ってそれぞれ配置され、前記4辺のうち、互いに直交し隣接する2辺に沿って配置された前記発信子および前記受信子を構成する前記第1電極の引き廻し配線、前記第2電極の引き廻し配線、および前記共通電極の引き廻し配線がこれら2辺からなる角部から取り出され、他の2辺に沿って配置された前記発信子および前記受信子を構成する前記第1電極の引き廻し配線、前記第2電極の引き廻し配線、および前記共通電極の引き廻し配線がこれら他の2辺からなる角部から取り出されることを特徴とする。
ここで、従来の電極は、中央部で屈曲して2方向に延びるV字状に形成されており、第1方向及び第2方向に表面弾性波を発信する電極が連続して構成されていた。
これに対し、本発明では、一方向に表面弾性波を伝播させる第1電極と、第1電極とは異なる方向に表面弾性波を伝播させる第2電極とは、圧電体層上で交差せず、平面視で一定の間隔を空けて独立して設けられている。そのため、第1電極と第2電極とを独立に駆動することができる。これにより、従来と比較して、発生する静電容量を少なくすることができ、瞬時駆動電流(消費電力)を少なくすることができ、携帯機器などの場合に問題となる電池の重放電を抑制する事が可能となり、長寿命化を図ることが可能となる。
また、前記第1電極指は、前記第1電極全体の延在方向に対して斜めに配置され、前記第2電極指は、前記第2電極全体の延在方向に対して斜めに配置されていることが望ましい。
この構成によれば、額縁部の幅を狭くしつつ、第1電極指及び第2電極指の交差幅を一定に維持することができる。これにより、2つの方向の表面弾性波の回折を防止することができる。
また本発明のタッチパネル装置は、前記圧電体層が、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、及びニオブ酸リチウム(LiNbO3)の群から選択される少なくとも一種以上の材料を有することも好ましい。
また本発明のタッチパネル装置は、前記送信子に駆動信号を供給する制御手段を備え、前記制御手段が、前記送信子の前記第1電極及び前記第2電極のそれぞれに独立かつ異なる周期で前記駆動信号を供給することも好ましい。
従来の電極指がV字状に連続して構成される場合には、第1方向及び第2方向の駆動信号が同時に電極指に供給されるため、静電容量が大きくなってしまった。これに対し、本発明によれば、第1電極及び第2電極が同一平面上に独立して形成されるため、駆動信号を異なる周期で供給することができる。従って、第1電極及び共通電極間、第2電極及び共通電極間の静電容量が同時に発生することがないため、駆動信号を同時に供給する場合と比較して、タッチパネル装置に生じる静電容量の総量を低減させることができる。これにより、瞬間的な消費電流の低減を図ることができる。
また本発明のタッチパネル装置は、前記制御手段が、前記第1電極に前記駆動信号を供給し、前記受信子が前記駆動信号に基づいた表面弾性波を検出した後、前記第2電極に前記駆動信号を供給することも好ましい。
この構成によれば、第1電極及び共通電極間に生じる静電容量と、第2電極及び共通電極に生じる静電容量とが重複して生じない。従って、タッチパネル装置に生じる静電容量の総量を低減させることができ、瞬間的な消費電流の低減を図ることができる。
また、前記圧電体層が、平面視で前記第1電極と前記第2電極との間において分離されていることが好ましい。
この構成によれば、第1電極及び第2電極間にて圧電体層が分離されているため、圧電体層間のリーク成分を極力減じることが可能となり、検出精度の向上や消費電流の低減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、タッチパネル装置100の座標入力面10a側の概略構成を示す平面図である。図2は、図1に示すタッチパネル装置100の領域T(二点鎖線で囲まれた部分)の拡大図であり、図3は、タッチパネル装置100の領域Tの断面図である。
図1に示すように、タッチパネル装置100は、ガラス等の透明材料からなる平面視矩形状の基板10を有する。基板10の一面側には、ユーザが実際に指などで入力を行う座標入力面10a(図1中一点差線で囲まれた領域(入力面))が設けられている。
基板10の座標入力面10aの外周の額縁部10bには、図1に示すように、第1方向D1及び第2方向D2の表面弾性波を座標入力面10a上に発信する送信側トランスデューサー12(送信子)と、座標入力面10aを伝播された表面弾性波を検出する受信側トランスデューサー14(受信子)とが設けられている。送信側トランスデューサー12は基板10の左辺側及び右辺側のそれぞれに対向して設けられ、受信側トランスデューサー14は基板10の上辺側及び下辺側のそれぞれに対向して設けられている。なお、第1方向D1及び第2方向D2は、矩形状の座標入力面10aの隣接する辺の比率に基づいて規定される。本実施形態においては、座標入力面10aが正方形であり、隣接する辺の比率が1:1である。そのため、第1方向D1は基板10の下辺10cに対して−45°傾いた角度の方向であり、第2方向D2は基板10の下辺10cに対して+45°傾いた角度の方向である。
次に、送信側トランスデューサー12及び受信側トランスデューサー14の概略構成について図2及び図3を参照して説明する。
図2は、図1に示す送信側トランスデューサー12及び受信側トランスデューサー14の要部構成を拡大した平面図である。図3は、送信側トランスデューサー12及び受信側トランスデューサー14の断面図である。なお、図2においては、電極16,24の構成を詳細に説明するため圧電膜18については説明を省略する。
図2、図3に示すように、送信側トランスデューサー12及び受信側トランスデューサー14は、共通電極20と、圧電膜18(圧電体層)と、第1電極16と、第2電極24とを備えている。
平面的に見ると、図2に示すように、第1電極16は、基板10の各辺に沿って延びる第1バス電極26と、第1バス電極26から第1方向D1に対して垂直方向に延びる複数の第1電極指30とを有する。複数の第1電極指30は第1バス電極26の延びる方向に等間隔に配置され、隣接する第1電極指30,30同士が互いに平行となっている。このように、第1電極16は、第1バス電極26と第1電極指30とにより一体的に構成され、平面視櫛形構造を有する。
第2電極24は、第1電極16と同様に、基板10の各辺に沿って延びる第2バス電極28と、第2バス電極28から第2方向D2に対して垂直方向に延びる第2電極指32とを有する。第2バス電極28は、第1バス電極26よりも座標入力面10a側に、第1電極指30及び第2電極指32の長さだけ間隔を空けて形成されている。複数の第2電極指32は、第1電極指30と接触しないように、第1電極指30と一定の間隔Sを空けて形成されている。つまり、第1電極指30と第2電極指32とは互いに独立しており、連続していない。また、複数の第2電極指32は、第2バス電極28の延びる方向に第1電極指30と同じ間隔で配置され、隣接する第2電極指32,32同士が互いに平行となっている。このように、第2電極24は、第2バス電極28と第2電極指32とにより一体的に構成され、平面視櫛形構造を有する。
共通電極20は、第1バス電極26と第2バス電極28との間の全面に、第1電極指30と第2電極指32と平面視で重なるようにして形成されている。これにより、第1電極指30と共通電極20との重なる部分で一対の電極が構成され、第2電極指32と共通電極20との重なる部分で一対の電極が構成される。
断面的に見ると、図3に示すように、ガラスからなる基板10上には共通電極20が形成されている。共通電極20の材料としては、Al、Au、Pt、Mo、Ta、又はWが好適に用いられる。
共通電極20上には圧電膜18が形成されている。圧電膜18の材料としては、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)の群から選択される少なくとも一種以上の材料が好適に用いられる。このとき、圧電膜18の上面は、第1電極指30の厚みが反映されて凹凸となる。そのため、圧電膜18の上面には平坦化処理が施される。この圧電膜18は、パターニングされた共通電極20上にスパッタ法により圧電材料を成膜し、この圧電材料をフォトリソグラフィー法により矩形状にパターニングして形成される。
圧電膜18上には、第1バス電極26と第1電極指30を有する第1電極16と、第2バス電極28と第2電極指32を有する第2電極24とが形成されている。第1電極16及び第2電極24の材料としては、共通電極20と同様に、Al、Au、Pt、Mo、Ta、又はWが好適に用いられる。第1電極16及び第2電極24は、圧電膜18上にスパッタ法により金属材料を成膜し、この金属材料をフォトリソグラフィー法により櫛型にパターニングすることにより形成される。つまり、第1電極16及び第2電極24は同一工程で形成される。
図1に戻り、左辺側の送信側トランスデューサー12の第1バス電極26、第2バス電極28、及び共通電極20の下端部には引き廻し配線34が接続されている。各引き廻し配線34の端部には駆動信号が入力及び出力される入力部及び出力部が設けられ、この入力部及び出力部には後述する駆動回路が接続されている。右辺側の送信側トランスデューサー12、上辺側及び下辺側の受信側トランスデューサー14についても同様である。なお、引き廻し配線34は基板10の周縁の一箇所に集約しても良い。
次に、タッチパネル装置100の駆動回路50について図1、図4及び図5を参照して説明する。
図4はタッチパネル装置100の駆動回路50のブロック図であり、図5は送信側トランスデューサー12が発信した包絡線波形及び受信側トランスデューサー14が検出した包絡線波形を示すグラフである。
タッチパネル装置100の駆動回路50(制御手段)は、図4に示すように、CPU52と、第1発信器54と、第2発信器56と、マルチプレクサ58と、A/D変換器60とを有する。
図4に示すように、CPU52は、第1発信器54及び第2発信器56のそれぞれに接続されている。第1発信器54は送信側トランスデューサー12の第1電極16に接続され、第2発信器56は送信側トランスデューサー12の第2電極24に接続されている。また、受信側トランスデューサー14の第1電極16及び第2電極24のそれぞれは、図4に示すように、マルチプレクサ58に接続され、マルチプレクサ58はA/D変換器60に接続され、A/D変換器60はCPU52に接続されている。
まず、CPU52は、第1発信器54に駆動信号を供給する。第1発信器54は、CPU52から供給された駆動信号に基づいて、数MHz〜数十MHzの正弦波形のバースト駆動信号を第1電極16に供給する。このとき、マルチプレクサ58は、CPU52の第1発信器54への駆動信号の出力に基づいて、受信側トランスデューサー14の第1電極16側にスイッチを合わせる。
第1電極16に駆動信号が供給されると、第1電極16及び共通電極20間に電圧が印加され、図5に示すように、圧電膜18から座標入力面10a上に第1方向D1の弾性表面波(発信信号S1)が発信される。第1方向D1の表面弾性波は、座標入力面10a上の対角方向に伝播され、受信側トランスデューサー14の第1電極16に検出される。
受信側トランスデューサー14の第1電極16は、図5に示すように、送信側トランスデューサー12の第1電極16から発信された表面弾性波(受信信号S1)を検出する。検出された表面弾性波は、マルチプレクサ58を介して増幅器により増幅された後、復調器によって交流成分が除去され、交流成分が除去された包絡線波形がA/D変換器60に供給される。A/D変換器60は、供給された包絡線波形をサンプリング化、及び量子化して電気信号に変換し、変換した電気信号をCPU52に供給する。
CPU52は、第1電極16に対応する電気信号を検出すると、続けて、第2発信器56に正弦波形のバースト駆動信号を供給する。このとき、マルチプレクサ58は、CPU52の第2発信器56への駆動信号の出力に基づいて、受信側トランスデューサー14の第2電極24側にスイッチを合わせる。
第2電極24に駆動信号が供給されると、第2電極24及び共通電極20間に電圧が印加され、図5に示すように、圧電膜18から座標入力面10a上に第2方向D2の弾性表面波(発信信号S2)が発信される。なお、第1電極16から発信される発信信号S1と第2電極24から発信される発信信号S2との間隔は例えば10msecである。第2方向D2の表面弾性波は、座標入力面10a上の対角方向に伝播され、受信側トランスデューサー14の第2電極24に検出される。
受信側トランスデューサー14の第2電極24は、図5に示すように、送信側トランスデューサー12の第2電極24から発信された表面弾性波(受信信号S2)を検出する。検出された表面弾性波は、上述したように、電気信号に変換され、CPU52に供給される。
このように、本実施形態に係るタッチパネル装置100の駆動回路50は、図5に示すように、送信側トランスデューサー12の第1電極16が発信した発信信号S1を受信側トランスデューサー14の第1電極16が受信信号S1として検出した後に、送信側トランスデューサー12の第2電極から発信信号S2を発信させる。つまり、駆動回路50は、各信号が互いに重複しないように異なる周期で制御する。
なお、上記実施形態では、各信号が互いに重複しないように制御したが、これに限定されることはない。具体的には、送信側トランスデューサー12の発信信号S1及び受信信号S1と、受信側トランスデューサー14の発信信号S2及び受信信号S2とが一部重複しても位相がずれていれば良い。
本実施形態によれば、第1方向D1に表面弾性波を伝播させる第1電極16と、第2方向D2に表面弾性波を伝播させる第2電極24とは、圧電体層上に一定の間隔を空けて独立して設けられている。そのため、第1電極16と第2電極24とを独立に異なる周期で駆動信号を供給することができる。従って、第1電極16及び共通電極20間、第2電極24及び共通電極20間の静電容量が同時に発生することがないため、駆動信号を同時に供給する場合と比較して、タッチパネル装置100に生じる静電容量の総量を低減させることができる。これにより、瞬時駆動電流(消費電力)の低減を図ることができる。
[電子機器]
次に、本発明の電子機器の一例について説明する。
図6は、上述したタッチパネル装置を備える携帯電話(電子機器)を示した斜視図である。
図6に示すように、携帯電話600は、ヒンジ122を中心として折り畳み可能な第1ボディ106aと第2ボディ106bとを備えている。そして、第1ボディ106aには、タッチパネル装置を有する液晶装置601と、複数の操作ボタン127と、受話口124と、アンテナ126とが設けられている。また、第2ボディ106bには、送話口128が設けられている。
本実施形態に係る電子機器によれば、静電容量を低減したタッチパネル装置を備えるため、電子機器の消費電力を低減させることができる。
なお、上述したタッチパネル機能を有するタッチパネル装置100は、上記携帯電話以外にも種々の電子機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などの電子機器に適用することが可能である。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上記実施形態では、送信側トランスデューサー及び受信側トランスデューサーを第1電極及び第2電極のそれぞれを一定の間隔を空けて独立に形成した。これに代えて、送信側トランスデューサーを本実施形態のように独立した構造とし、受信側トランスデューサーを従来のように第1電極と第2電極とが同一平面上に連続して形成されるV字状の電極としても良い。
また、上記実施形態では、基板側から共通電極、圧電膜、及び第1電極(第2電極)をこの順に積層してトランスデューサー形成した。これに代えて、基板側から第1電極(第2電極)、圧電膜、及び共通電極をこの順に積層してトランスデューサーを形成しても良い。
さらに、圧電体層が、平面視において第1電極と第2電極との間において分離されていても良い。この場合、圧電体層間のリーク成分を極力減じることが可能となり、検出精度の向上や消費電流の低減を図ることができる。
タッチパネル装置の概略構成を示す平面図である。 トランスデューサーの要部を示す拡大平面図である。 トランスデューサーの要部を示す拡大断面図である。 駆動回路の構成ブロック図である。 トランスデューサーが発信及び検出した表面弾性波の包絡線波形を示すグラフである。 携帯電話の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
10…基板、 10a…座標入力面(入力面)、 12…送信側トランスデューサー(送信子)、 14…受信側トランスデューサー(受信子)、 16…第1電極、 18…圧電膜(圧電体層)、 20…共通電極、 24…第2電極、 30…第1電極指、
32…第2電極指、 50…駆動回路(制御手段)

Claims (5)

  1. 入力面を有する矩形状の基板と、前記入力面において異なる方向に表面弾性波を発信させる送信子と、前記表面弾性波を検出する受信子とを有し、前記受信子が検出した前記表面弾性波に基づいて前記入力面に接触した物体の位置を計測するタッチパネル装置であって、
    前記送信子及び前記受信子のそれぞれが、
    前記基板上に設けられた共通電極と、
    前記共通電極上に設けられた圧電体層と、
    前記圧電体層上に設けられ、前記基板の1辺に沿って延在する第1バス電極と前記第1バス電極に対して斜めに延在する複数の第1電極指を有する第1電極と、
    前記圧電体層上に前記第1電極指と交差せず、平面視で間隔を空けて設けられ、前記基板の1辺に沿って延在する第2バス電極と前記第2バス電極に対して斜めに延在するとともに前記第1電極指に対して所定の角度をもって形成される複数の第2電極指を有する第2電極と、
    を備え
    2つの前記送信子及び2つの前記受信子のそれぞれは前記基板の4辺に沿って配置され、前記2つの送信子は前記基板の対向する2辺に沿ってそれぞれ配置されるとともに、前記2つの受信子は前記送信子が配置された辺と直交する2辺に沿ってそれぞれ配置され、
    前記4辺のうち、互いに直交し隣接する2辺に沿って配置された前記発信子および前記受信子を構成する前記第1電極の引き廻し配線、前記第2電極の引き廻し配線、および前記共通電極の引き廻し配線がこれら2辺からなる角部から取り出され、他の2辺に沿って配置された前記発信子および前記受信子を構成する前記第1電極の引き廻し配線、前記第2電極の引き廻し配線、および前記共通電極の引き廻し配線がこれら他の2辺からなる角部から取り出されることを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記圧電体層が、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、及びニオブ酸リチウム(LiNbO)の群から選択される少なくとも一種以上の材料を有することを特徴とする請求項に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記送信子に駆動信号を供給する制御手段を備え、
    前記制御手段が、前記送信子の前記第1電極及び前記第2電極のそれぞれに独立かつ異なる周期で前記駆動信号を供給することを特徴とする請求項1または請求項に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記制御手段が、前記第1電極に前記駆動信号を供給し、前記受信子が前記駆動信号に基づいた表面弾性波を検出した後、前記第2電極に前記駆動信号を供給することを特徴とする請求項に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記圧電体層が、平面視で前記第1電極と前記第2電極との間において分離されていることを特徴とする請求項に記載のタッチパネル装置。
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