JP4779035B2 - 照明具 - Google Patents

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Description

この発明は、LEDチップを搭載した基板を熱伝導板に密着させた照明具に関する。
この種の照明具として、本出願人は、PCT/JP2008/060580号出願にかかわる発明をすでに提供しているが、その図面を本出願の図8として示している。この図8からも明らかなように、LEDチップ1を搭載した基板2をアルミ製の熱伝導板3にボルト等で固定し、この熱伝導板3の両面であって、上記基板2の取り付け部分を除いた全面に、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)製の熱放射板4,5を密着させて、これら熱放射板4,5と熱伝導板3とによって三層構造を構成している。ただし、上記熱伝導板3の表面であって、基板2を密着している側の熱放射板5には、基板2の装着部分に対応する開口6を形成している。
上記のように熱放射板4,5と熱伝導板3とによって三層構造にしたのは、LEDが発する熱を速やかに外気に放射するためである。すなわち、LEDが発する熱は、基板2からアルミ製の熱伝導板3内に速やかに拡散するとともに、この熱伝導板3に拡散された熱は熱放射板4,5を解して外気に放射される。
このようにした照明具は、熱伝導率の高いアルミ製の熱伝導板3に上記LEDチップ1を搭載した基板2を密着させているので、LEDを発光させたときの熱は、基板2からアルミ製の熱伝導板3内に拡散して速やかに熱放射板4,5まで伝達される。
つまり、熱伝導板3の両面を熱放射板4,5で覆ったため、熱伝導板3で速やかに拡散した熱が、その表面から熱放射板4,5に効率よく伝達されるものと考えられる。このように、熱放射板4,5へ速やかに熱が伝達されることにより、熱放射板4,5の高い熱放射率がより活かされ、効率的な放熱ができることになる。
その結果、熱伝導率の高い熱伝導板3を熱放射率の高い熱放射板4,5で覆った全体の放熱性がきわめてよくなり、基板2を低温に保つことができる。
また、上記のように熱放射板4,5は、熱伝導率が低いので、熱放射板4,5で覆われた表面に手などが触れても火傷などしないことはもちろん、不快な熱さを感じることもない。
特開2008−060204号公報
上記のようにした従来の照明具では基板2をセラミックで構成しているが、その目的は、セラミックは熱伝導性および絶縁性に優れているとともに、熱膨張率も低いためである。このような特性を持ったセラミック製の基板2を、熱伝導板3にボルト等で固定すると、アルミ製の熱伝導板3との間で熱膨張率の差が大きくなり、結果的にセラミック製の基板2が破損するなどの問題があった。
なお、基板を金属製の放射板に取り付ける構造として、特許文献1に記載されたLEDバックライトユニットが従来から知られているが、この従来の取り付け構造の要部を本出願の図9として示している。この図9に示した取り付け構造は、金属製の一対の放熱板7,8を重ね合わせるとともに、一方の放熱板7には、LED9を搭載した基板10を他方の放熱板8上に配置するための長穴11を形成している。そして、この長穴11の長手方向両側面には、他方の放熱板8とは反対側における開口に向かって徐々に幅狭にした斜面11aを形成している。
上記のようにした長穴11内に基板10を入れるが、上記斜面11aの対向最大幅は基板10の幅よりも大きくするとともに、対向最小幅は基板10の幅よりも小さくしている。そして、LED9の熱によって基板が熱膨張すると、基板10は上記斜面11aに案内されて他方の放熱板8側に密着するようにしている。
しかし、上記LEDバックライトユニットでは、上記斜面11aの角度いかんでは、基板10が他方の放熱板8に密着しなくなるが、実際には、基板10や放熱板7の熱膨張を正確に把握して、上記斜面11aの角度を厳密に管理することはほとんど不可能に近い。
また、一方の放熱板7が膨張すれば、上記長穴11の長手方向の幅が狭くなることも考えられるが、長穴11の幅が狭くなれば、基板10が押されて損傷することも考えられる。
いずれにしても、上記LEDバックライトユニットの基板取り付け構造では、LEDが発する熱対策にはなりえないという問題があった。
この発明の目的は、LEDチップを搭載した基板を簡単に取り付けられるとともに、LEDの発熱量が大きくても、LEDチップを搭載したセラミック製の基板が損傷したりしない照明具を提供することである。
この発明は、熱伝導率の高い金属製の熱伝導板の一方の側面に、熱放射率が高くかつ熱伝導率が低い樹脂製の熱放射板を密着させ、上記熱伝導板と熱放射板との間にLEDチップを搭載したセラミック製の基板を介在させ、この熱放射板であって、上記基板を設置する位置に対応した個所に、LEDチップが発光する光を透過する窓孔を形成するとともに、上記基板から放出される熱を、上記熱伝導板内で拡散させて上記樹脂製の熱放射板に伝達し、伝達された熱を上記樹脂製の熱放射板から外気へ放出する構成にした照明具を前提にする。
上記の発明を前提にしながら、第1の発明は、上記金属製の熱伝導板に対して上記セラミック製の基板を規制された範囲内でガタ付き可能に止める位置決め手段を設けるとともに、上記熱放射板に形成した窓孔の周囲に、上記基板を組み込む凹部を形成し、この凹部は、上記基板の厚さとほぼ同一の深さを保つ一方、上記熱放射板を熱伝導板に固定したとき、上記凹部に組み込まれた基板が、熱伝導板に密着しながら上記規制された範囲内でガタ付き可能な構成にした点に特徴を有する。
なお、上記凹部が基板の厚さとほぼ同一の深さを保つとは、基板を凹部に組み込んだ状態で熱放射板を熱伝導板に密着したとき、基板のガタ付きを保ちながら、上記基板が凹部を構成する面で熱伝導板に密着させられる深さを保つということである。
また、基板が規制された範囲内でガタ付き可能とは、必ずしも全方向にガタ付き可能にしなくてもよく、例えば熱伝導板がもっとも大きく熱膨張する方向に対してだけガタ付くようにしてもよい。
いずれにしても、この発明では、熱放射板を熱伝導板に密着させたとき、基板が熱伝導板の面に密着しながらその面に沿って多少動きうることが条件になる。
第2の発明は、上記凹部の縁が上記位置決め手段を構成し、凹部にはめ込まれた基板がこの凹部の縁の範囲内で、上記熱伝導板に対してガタ付き可能にした点に特徴を有する。
第3の発明は、上記熱伝導板に上記位置決め手段としての凸部を設けるとともに、基板にはこの凸部の外径よりも内径を大きくした挿入部を形成し、この挿入部の範囲内で基板が熱伝導板に対してガタ付き可能にした点に特徴を有する。
なお、上記凸部は、それがピンやビスであってもよいし、熱伝導板と一体にしたものでもよい。また、挿入部は孔でもよいし、凹部であってもよい。
第4の発明は、上記熱放射板には導電線を導く溝を形成し、この溝にはめ込んだ導電線を、基板に搭載したLEDチップの接点に接続した点に特徴を有する。
第5の発明は、上記導電線とLEDチップの接点とを導電性接着剤で接着した点に特徴を有する。
第6の発明は、上記熱伝導板の両面にLEDチップを搭載した基板を設置するとともに、この熱伝導板の両面に上記熱放射板を密着させた点に特徴を有する。
第7の発明は、熱放射板でLEDチップの接点を覆った点に特徴を有する。
第8の発明は、LEDチップを搭載したひとつの基板を1単位にして、この基板の単位ごとに、熱伝導板の両面に熱放射板を密着させた三層構造体を構成した点に特徴を有する。
第9の発明は、連結手段を介して複数の上記三層構造体を連結した点に特徴を有する。
第1〜3の発明によれば、熱放射板を熱伝導板に密着させた状態では、セラミック製の基板がアルミ製の熱伝導板に密着させられるが、このように基板を取り付けるのに、ビス等の部材を必要としない。しかも、上記のようにした基板の取り付け状態では、基板が熱伝導板の面に沿ってガタ付くことができるので、基板と熱伝導板、あるいは熱伝導板と熱放射板との熱膨張率が異なっても、セラミックス製の基板を損傷させることもなくなる。
さらに、第3の発明によれば、熱伝導板に凸部を設け、基盤にはこの凸部がはまる挿入部を形成するとともに、凸部の外径に対して挿入部の内径を大きくしたので、基板に多少のガタ付きを維持させながら、基盤を熱伝導板に仮止めすることができる。このように基板を熱伝導板に仮止めできるので、基板を組み込みやすくなり、その分、組み付け工程の簡略化に役立つ。
第4の発明によれば、熱放射板に導電線を導く溝を形成し、この溝にはめ込んだ導電線を、基板に搭載したLEDチップの接点に接続したので、基板には複雑な配線をプリントする必要がない。基板に複雑な配線のプリントが不要になったので、例えば、基板上に、さらに配線をプリントしたプリント基板を載せなくてもよくなる。もし、基板上に配線をプリントしたプリント基板をさらに載せるような構造にすれば、上記基板とプリント基板との間にも熱膨張率の差が生じるので、上記基板とプリント基板との間で相対的なずれが繰り返し起こることになり、プリント基板にプリントした配線を破損する危険度がより高くなるが、この第4の発明によればそのような問題も発生しない。
第5の発明によれば、上記導電線とLEDチップの接点とを導電性接着剤で接着したので、導電線とLEDチップの接点とを接続するのにハンダが不要になる。特に、ハンダは高温作用を繰り返していると、そこに亀裂が入ったりするが、本願発明では、そもそもそのような問題が発生しない。
第6の発明によれば、上記熱伝導板の両面を熱伝導率の低い樹脂製の熱放射板で覆っているので、人が直接触れたとしても、熱さによる不快感を覚えることがなくなる。
第7の発明によれば、基板の接点を樹脂製の熱放射板で覆ったので、当該照明具を湿度の高い環境で使用しても、結露による接点の損傷や感電あるいは漏電等の問題が発生しない。
第8の発明によれば、基板を一単位にした三層構造体を、例えば狭い箇所にも設置することができる。
第9の発明によれば、複数の三層構造体を連結できるので、環境に応じていろいろなデザインを選択することができる。
第1実施形態の断面図である。 第1実施形態の基板側を覆う熱放射板の断面図である。 第1実施形態の基板に対する配線状態を示した平面図である。 第2実施形態の斜視図である。 第3実施形態の断面図である。 第4実施形態の斜視図である。 第5実施形態の断面図である。 従来の照明具の断面図である。 特許文献1に示した従来の照明具の断面図である。
図1〜3に示した第1実施形態は、アルミ製の熱伝導板21に、この発明の凸部であるピン22を起立させるとともに、LEDチップ23を搭載したセラミック製の基板24であってピン22に対応する位置に、上記ピン22の外径よりも大きな内径を有するこの発明の挿入部である挿入孔25を形成している。このようにした基板24の挿入孔25にピン22を挿入することによって、基板24を熱伝導板21に対してガタ付き可能に仮止めできる。
なお、基板24をセラミック製にしたのは、セラミックが絶縁性と熱放射性に優れているからである。
上記のようにした熱伝導板21の一方の側面すなわち基板24の取り付け面とは反対側全面にABS樹脂製の熱放射板26を密着させるとともに、上記基板24の取り付け面側にもABS樹脂製の熱放射板27を密着させている。
なお、上記熱放射板27がこの発明の第1熱放射板を構成し、熱放射板26が第2熱放射板を構成するものである。
上記基板24の取り付け面側に密着させた熱放射板27には、図2に示すように、窓孔28とこの窓孔28の回りを囲う凹部29とを、この熱放射板27の厚み方向に2段階に形成している。つまり、上記凹部29を熱伝導板21側にし、窓孔28を熱伝導板21とは反対側に位置させる2段階の構造にしている。
上記のようにした凹部29は、上記基板24と同じ形状にしてその大きさを基板24よりもわずかに大きくしている。したがって、この凹部29に基板24がはめ込まれれば、基板24と凹部の縁29aとの間にわずかなすき間ができ、このすき間の範囲で基板24が位置規制されながらガタ付き可能になる。言い換えると、上記縁29aは基板24をガタ付き可能にしながら位置規制する位置決め機能を発揮するが、このような機能を有する縁29aはこの発明の位置決め手段を構成するものである。
なお、上記のように縁29aがこの発明の位置決め手段を構成するときには、ピン22と挿入孔25との間に形成されるすき間は、上記基板24と縁29aとの間に形成されるすき間と同一あるいはそれよりも大きくする必要がある。言い換えると、縁29aが位置決め手段として機能する限り、基板24がピン22によって位置規制されないようにしなければならない。
しかし、ピン22をこの発明の位置決め手段として機能させることもできる。この場合には、上記とは逆に、基板24と縁29aとの間に形成されるすき間は、上記ピン22と挿入孔25との間に形成されるすき間と同一あるいはそれよりも大きくして、基板24が縁29aによって位置規制されないようにしなければならない。なお、上記ピン22を位置決め手段とする場合には、ピン22がこの発明の凸部を構成することになる。
また、上記のように凹部29の縁29aをこの発明の位置決め手段として機能させたときには、上記ピン22は基板24を熱伝導板21に対して仮止めする手段として機能することになる。
上記のように基板24を熱伝導板21に対してガタ付き可能にしたのは次の理由からである。上記LEDチップ23はその発熱量が大きいために、その熱で基板24および熱伝導板21が熱膨張するが、セラミック製の基板24よりもアルミ製の熱伝導板21の熱膨張率の方が極端に大きくなる。そのために基板24を熱伝導板21に完全に固定してしまうと、熱伝導板21が熱膨張したとき基板24が破損してしまう。このような基板24の破損を防止するために、熱伝導板21に対して基板24をガタ付き可能にしたものである。
したがって、基板24は、必ずしも全方向にガタ付き可能にしなくてもよく、例えば熱伝導板21がもっとも大きく熱膨張する方向にたいしてだけガタ付くようにしてもよい。
さらに、上記凹部29の深さは、基板24の厚さと同一かほんのわずか深くしている。このようにすることによって、基板24を凹部29に組み込んだ状態で熱放射板27を熱伝導板21に密着したとき、基板24のガタ付を保ちながら、上記基板24が凹部29を
構成する底面29bで熱伝導板21に密着させることができる。言い換えれば、凹部29は、基板24が熱放射板27に密着しながらガタ付ける深さを保たなければならない。
なお、図中符号30は、凹部29の底面29bに形成した逃げ穴で、ピン22の先端をこの逃げ穴30内に位置させるようにしたものである。
上記のようにした熱放射板27の裏面、すなわち熱伝導板21との接触面には、図3に示すように導電線31を導く溝32を形成している。そして、溝32に埋め込んだ導電線31を、基板24に搭載したLEDチップ23の接点(図示していない)に接続するとともに、これら導電線31とLEDチップ23の接点とを導電性接着剤で接着している。
そして、上記接点は凹部29の底面29bで覆われるようにしたもので、上記窓孔28はLEDチップ23を露出させるのに必要最小限の大きさを保てば足りるものである。
上記のように熱放射板27に形成した溝32に導電線31を埋め込み、この導電線31とLEDチップ23の接点を接続したので、基板24には複雑な配線をプリントする必要がない。基板24に複雑な配線のプリントが不要になったので、例えば、基板24上に、さらに配線をプリントしたプリント基板を載せなくてもよくなる。もし、基板24上に配線をプリントしたプリント基板をさらに載せるような構造にすれば、上記基板24とプリント基板との間にも熱膨張率の差が生じるので、上記基板24とプリント基板との間で相対的なずれが繰り返し起こることになり、プリント基板にプリントした配線を破損する危険性がより高くなる。しかし、この実施形態ではそのような問題も発生しない。
また、上記のように上記導電線31とLEDチップ23の接点とを導電性接着剤で接着したのは、導電線31とLEDチップ23の接点とを接続するためのハンダを不要にするためである。つまり、ハンダは高温作用を繰り返していると、そこに亀裂が入ったりするので、ハンダを極力避けるために、上記のように導電性接着剤を用いたものである。
上記のように熱伝導板21の両面を熱放射板26,27で覆って三層構造にしているので、LEDチップ23の熱はきわめて効率的に放熱されることになる。
例えば、上記熱伝導板21を構成するアルミは、伝導率が230[W/(m・k)]の高伝導性金属であり、熱放射率は0.05である。これに対し、熱放射板26,27を構成する上記ABS樹脂は、熱伝導率が0.1〜0.18[W/(m・k)]、熱放射率が0.6〜0.9であり、特に、アルミと比べると、熱伝導率が低く、熱放射率が非常に高いことが分かる。
つまり、熱伝導率の高い熱伝導板21の露出部分に、熱伝導率が低く、熱放射率が高い樹脂製の熱放射板26,27を密着させていることになる。
したがって、LEDを発光させたときの熱が、基板24からアルミ製の熱伝導板21内に拡散して速やかに熱放射板26,27の全面に伝達されるとともに、熱放射板26,27から外気に放射される。
つまり、熱伝導板21の両面を熱放射板26,27で覆って三層構造にしたので、熱伝導板21で速やかに拡散した熱が、その表面から熱放射板26,27に効率よく伝達されるものと考えられる。このように、熱放射板26,27に速やかに熱が伝達されることにより、熱放射板26,27の高い熱放射率がより活かされ、効率的な放熱ができることになる。
その結果、熱伝導率の高い熱伝導板21を熱放射率の高い熱放射板26,27で覆った全体の放熱性がきわめてよくなり、基板24を低温に保つことができる。このように基板24の温度を低く保てるので、LEDの光交換効率を高く保つことができるとともに、LEDの寿命も長くすることができる。
また、上記のように熱放射板26,27は、熱伝導率が低いので、熱放射板26,27で覆われた表面に手などが触れても火傷などしないことはもちろん、不快な熱さを感じることもない。したがって、この実施形態の照明具は、人が触れる可能性がある所にも、安心して設けることができる。
さらに、LEDの発光エネルギーを大きくしてその明るさを増すと、LEDが高温化するが、この実施形態では、たとえ高温化したとしても、人に火傷を負わせたり、不快感を与えたりしないので、積極的に高出力を図ることができる。
また、上記のように基板24の接点部分も含めて熱放射板27で覆っているので、この照明具を湿度の高いところの照明に用いたときにも、結露による接点の損傷や漏電あるいは感電等を防止する機能を発揮させることができる。
上記のようにした照明具は、電気スタンドに用いることができるが、このときには熱放射板26,27をそのままシェードとして機能させることができる。このように熱放射板26,27をシェードとして機能させることによって非常に薄い電気スタンドが可能になり、そのデザイン性を向上させることができる。
ただし、この照明具は、電気スタンドだけでなく、例えば上から吊るして用いる照明具として用いることもできる。
図4に示した第2実施形態は、図1,2に示したものと同一構造の三層構造体33を複数設けるとともに、この三層構造体33を、間隔を保って長尺形状のホルダー34に設けるようにしたものである。このようにすれば、LEDチップ23を用いて現在の蛍光灯のような長い照明具を実現することができる。そして、上記ホルダー34は三層構造体33を連結するための連結手段として機能するものである。
なお、熱伝導板21を長尺状にして、それに所定の間隔を保持してLEDチップ23を搭載した基板24を設け、それら基板24を複数の熱放射板27で覆うようにしてもよい。
また、図5に示した第3実施形態は、三層構造体33で構成されるが、両熱放射板26,27で基板24を完全に覆っている。そして、両熱放射板26,27の密着面に凹凸33aを設けて、それらをはめ合わせるとともに、両密着面を接着剤で接着している。このように凹凸33aを設けて上記のように接着剤で接着したのは、LEDチップ23の接点を気密にシールするためである。
このようにLEDチップ23の接点を気密にシールすることによって、当該照明具を湿度の高い環境で使用しても、結露による接点の損傷や感電あるいは漏電等の問題が発生しない。
なお、上記のように接点を気密にシールするためには、例えば上記凹凸33a部分あるいは基板24の周辺にOリングを埋め込むようにしてもよい。
図6に示した第4実施形態は、三層構造体33の導電線31を接続するコネクター35をカバー36で覆うようにしたものであるが、このカバー36に三層構造体33をはめ込んでそれらを連結させてもよい。また、カバー36を長くして当該カバー36内に三層構造体33を完全に組み込むとともに、上記カバー36にLEDチップ23の光が透過する窓孔を形成してもよい。そして、上記カバー36も三層構造体33を連結するための連結手段として機能するものである。
図7に示した第5実施形態は、熱伝導板21の両面にLEDチップ23を搭載した基板24を設置するとともに、これら基板24を、窓孔28を形成した熱放射板26,27で覆ったものである。このように熱伝導板21の両面にLEDチップ23を設けることができるので、上下方向を同時に照射することができる。
なお、上記実施形態では熱伝導板としてアルミ板を用いているが、熱伝導板の材質はアルミに限らない。通常の金属ならば、どのようなものでも熱伝導板としての機能を満足する。例えば、銅の熱伝導率は420[W/(m・k)]であってアルミよりも高いし、他の金属でも、通常の樹脂などと比べて熱伝導率が高い。ただし、熱伝導板としてアルミを用いれば、より軽量化が可能である。そして、小型軽量化が可能になれば、よりデザイン性の優れた照明具の実現も可能となる。
また、上記熱放射板26,27を構成する材質もABS樹脂に限らず、アクリル、ポリプロピレン、ポリスチレンや、アクリロニトリル・スチレン共重合体など、熱伝導率が低く、熱放射率の高い一般的な樹脂を用いることができる。
さらに、上記熱放射板26,27は、熱膨張率が低い材質であれば、必ずしも同一のものを用いなくてもよい。
電気スタンドとして用いるのに最適である。
21 熱伝導板
22 ピン
26,27 熱放射板
28 窓孔
29 凹部
29a 縁
31 導電線
32 溝

Claims (9)

  1. 熱伝導率の高い金属製の熱伝導板の一方の側面に、熱放射率が高くかつ熱伝導率が低い樹脂製の熱放射板を密着させ、上記熱伝導板と熱放射板との間にLEDチップを搭載したセラミック製の基板を介在させ、上記熱放射板であって、上記基板を設置する位置に対応した個所に、LEDチップが発光する光を透過する窓孔を形成するとともに、上記基板から放出される熱を、上記熱伝導板内で拡散させて上記樹脂製の熱放射板に伝達し、伝達された熱を上記樹脂製の熱放射板から外気へ放出する構成にした照明具において、上記金属製の熱伝導板に対して上記セラミック製の基板を規制された範囲内でガタ付き可能に止める位置決め手段を設けるとともに、上記熱放射板に形成した窓孔の周囲に、上記基板を組み込む凹部を形成し、この凹部は、上記基板の厚さとほぼ同一の深さを保つ一方、上記熱放射板を熱伝導板に固定したとき、上記凹部に組み込まれた基板が、熱伝導板に密着しながら上記規制された範囲内でガタ付き可能な構成にした照明具。
  2. 上記凹部の縁が上記位置決め手段を構成し、凹部にはめ込まれた基板がこの凹部の縁の範囲内で、上記熱伝導板に対してガタ付き可能にした請求項1記載の照明具。
  3. 上記熱伝導板に上記位置決め手段としての凸部を設けるとともに、基板にはこの凸部の外径よりも内径を大きくした挿入部を形成し、この挿入部の範囲内で基板が熱伝導板に対してガタ付き可能にした請求項1記載の照明具。
  4. 上記熱放射板には導電線を導く溝を形成し、この溝にはめ込んだ導電線を、基板に搭載したLEDチップの接点に接続した請求項1〜3のいずれかに記載の照明具。
  5. 上記導電線とLEDチップの接点とを導電性接着剤で接着した請求項4記載の照明具。
  6. 上記熱伝導板の両面にLEDチップを搭載した基板を設置するとともに、この熱伝導板の両面に上記熱放射板を密着させた請求項1〜5のいずれかに記載の照明具。
  7. 熱放射板でLEDチップの接点を覆った請求項1〜6のいずれかに記載の照明具。
  8. LEDチップを搭載したひとつの基板を1単位にして、この基板の単位ごとに、熱伝導板の両面に熱放射板を密着させた三層構造体を構成してなる請求項1〜7のいずれかに記載の照明具。
  9. 連結手段を介して複数の上記三層構造体を連結した請求項8に記載した照明具。
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